JP5152195B2 - 通信装置、基地局装置及びデータ受信タイミング同期方法 - Google Patents

通信装置、基地局装置及びデータ受信タイミング同期方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の端末装置におけるデータ受信タイミングを同期させる技術に関する。
近年、移動通信技術は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)やS3G(Super 3rd Generation)のように多様化し、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)等で高速化が図られ、NGN(Next Generation Network)のように通信回線網の発展が推進されるなど、大幅に発展している。併せて、移動通信端末は、メモリ容量及び処理性能が増加し、待ち受け時間も向上している。また、PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯情報端末によるデータ通信においても無線通信の利用が急速に広まっている。
このような移動通信技術の発展に伴い、移動通信の用途は、単なる音声通話、メール交換などから、ユーザ同士のコンテンツ交換及びコンテンツ配信、更に多様なサービスへと進化していくと考えられる。例えば、インターネット等では、ファイル交換、Web2.0で提唱されているユーザコンテンツの提供サービス(ユーザ間で各自のコンテンツを交換し変更し合うようなサービス)、オンラインゲームのような複数のユーザ間でリアルタイムにコンテンツ(ゲーム等)を共有して情報交換を行うサービス等が提供されており、携帯電話においてもこのようなサービスが利用されるようになると考えられる。
特に、携帯電話の移動性を活かせば、それぞれ異なる場所に存在する複数のユーザ間において同一情報を同時間に共有し、この情報から得られる感情等を更に共有するといったサービスが提供可能である。具体的には、例えば、一人のユーザが撮影した動画を異なる場所に存在する複数の友人にリアルタイム配信するようなサービスである。このサービスでは、複数の友人が全員で一緒に同じ動画を視聴し、画像の内容に合わせて感想を言い合ったり、好きなタイミングで動画を一時停止させたり巻き戻ししたり等の操作(例:動画配信+音声通信+PKT通信)をする。
なお、本願発明に係る先行技術文献として以下のような文献が開示されている。
特開平11−145992号公報 Technical Specification Group Radio Access Network, "Introduction of the Multimedia Broadcast Multicast Service (MBMS) in the Radio Access Network (RAN) Stage 2 (Release 7)", 3rd Generation Partnership Project, 3GPP TS 25.346 V7.3.0, March 2007
しかしながら、上述のようなサービスを実現しようとした場合、従来の移動通信システムでは、移動通信端末間及び通信サービス間でマルチキャスト又はブロードキャストされたデータの到着タイミングがずれるという問題点がある。この問題点は、HSDPAを用いる高速チャネルとそれ以外の通常チャネルとの間で生じる通信速度の違い、移動通信システムを構成する装置間で生じる処理速度の違い、移動通信システム内での通信経路の違い等から生ずる。
各移動通信端末においてそれぞれデータ受信タイミングがずれてしまうと、各ユーザが同一情報を同時間で共有することができず、更にその情報に基づくフィードバックがずれてしまう。具体的には、上述のサービス例によれば、複数ユーザが動画を一緒に視聴している最中に、お気に入り画像で全員の画像を一時停止させたい場合に、各ユーザにおいてそのお気に入り画像の視聴タイミングがそれぞれずれていれば、意図したお気に入り画像を他のユーザに伝えることができない。また、或るユーザが所定の画像に合わせて話そうとしてもその瞬間の他のユーザの視聴内容(聞いている音声及び見ている動画のシーン)が合わなければ、ユーザ同士で同一情報から得られる感情を共有することができない。例えば、複数ユーザがネットゲームをしている場合には、各人が見ている戦闘シーンと操作とが合わず、ユーザ同士で協力して戦う(操作する)ことができなくなる。
本発明の目的は、複数の端末装置においてデータ受信タイミングを同期させる技術を提供することにある。
本発明は、上述した課題を考慮して、以下のような構成を採用する。即ち、本発明の第一の態様は、複数の端末装置と通信する通信システムを複数の配下ノードと共に構成しこれら複数の配下ノードを管理する通信装置に関し、この通信装置が、配信データが自ノード(通信装置自身)で受信されてから自ノードから送信されるまでの処理遅延時間を取得する処理情報取得手段と、上記配信データが自ノードから送信されてから各配下ノードで受信されるまでの各伝送遅延時間をそれぞれ取得する伝送情報取得手段と、各配下ノードで上記配信データが受信されてから上記複数の端末装置に到達するまでの時間を配下ノード以後の到達時間として各配下ノードからそれぞれ収集する収集手段と、上記処理遅延時間、上記伝送遅延時間及び上記各配下ノード以後の到達時間に基づいて、上記配信データが自ノードで受信されてから上記複数の端末装置に到達するまでの時間を、自ノード以後の到達時間として、配信データが経由される配下ノード毎にそれぞれ算出する算出手段と、当該配下ノード毎の自ノード以後の到達時間に基づいて、上記複数の配下ノードの少なくとも1つへの上記配信データの送信タイミングを制御する送信制御手段と、を備えるというものである。
ここで、上記処理遅延時間とは、上記通信装置が配信データを受信してから配下ノードへ向けてその配信データを送出するまでにかかる時間であって処理時間等を含む時間を意味する。また、上記伝送遅延時間とは、上記通信装置が配信データを送出してから配下ノードがその配信データを受信するまでにかかる時間であって通信線上での伝送時間等を含む時間を意味する。
本発明の第一態様に係る通信装置では、このような処理遅延時間及び伝送遅延時間が取得される。これらは、計測や計算等が行われた結果から取得されてもよいし、通信装置内部に予め保持されるテーブル等から取得されてもよい。更に、各配下ノードから配下ノード以後の到達時間がそれぞれ収集される。
続いて、これら取得された及び収集された情報に基づいて、自ノード(通信装置自身)以後の到達時間が、当該配信データが経由される配下ノード毎にそれぞれ算出される。最終的には、例えば自ノード以後の到達時間がいずれの配下ノード経由する経路においても同一となるように、送信制御手段により複数の配下ノードの少なくとも1つへの配信データ送信タイミングが制御される。
従って、本発明の第一態様に係る通信装置によれば、少なくとも、配信データが当該通信装置で受信されてから各端末装置へ到達するまでの間、すなわち当該通信装置以後においては、各端末装置での当該配信データの受信タイミングを同期させることができる。
また、好ましくは、本発明の第一態様に係る通信装置において、上記算出手段により算出された自ノード以後の到達時間のうち最も長いものを基準到達時間に決定する基準決定手段と、この基準決定手段により決定された基準到達時間を当該通信システムを構成する他の通信ノードへ送信する送信手段を更に備え、上記送信制御手段が、上記基準決定手段により決定された基準到達時間と他の到達時間との時間差を遅延時間として上記配信データの送信タイミングを遅らせるように構成する。
このように構成すれば、当該配下ノード毎の通信端末以後の到達時間を全て、各配下ノードを経由する各経路のうち最も長い時間を要する経路の到達時間に合わせることができる。すなわち、当該通信装置以後においては、どの配下ノードを経由する経路で上記複数の端末装置が配信データを受信したとしても、全ての端末装置での当該配信データの受信タイミングを同期させることができる。
また、好ましくは、本発明の第一態様に係る通信装置において、上記配信データが配信元の外部サーバから送信されてから自ノード(通信装置自身)で受信されるまでの外部伝送遅延時間を取得する外部情報取得手段と、上記他の通信ノードに関する外部伝送遅延時間及び基準到達時間を上記他の通信ノードから受信する受信手段と、上記基準決定手段により決定された基準到達時間及び上記外部情報取得手段により取得された外部伝送遅延時間に基づいて、上記配信データが上記外部サーバから送信されてから自ノードを経由して複数の端末装置に到達するまでの自ノードに関するトータル到達時間を算出し、上記受信手段により受信された他の通信ノードに関する外部伝送遅延時間及び基準到達時間に基づいて、上記配信データが上記外部サーバから送信されてから他の通信ノードを経由して複数の端末装置に到達するまでの他の通信ノードに関するトータル到達時間を算出するトータル算出手段とを更に備え、上記送信制御手段が、上記トータル算出手段により算出された自ノードに関するトータル到達時間と他の通信ノードに関するトータル到達時間とに基づいて、上記遅延時間を補正して配信データの送信タイミングを遅らせるように構成する。
このような構成では、配信データを配信する外部サーバから配信データが送信されてから自ノードで受信されまでの外部伝送遅延時間が取得される。これは、計測や計算等が行われた結果から取得されてもよいし、通信装置内部に予め保持されるテーブル等から取得されてもよい。更に、上述したように本通信装置と同様な方法により当該通信システムを構成する他の通信ノードにおいて決定された基準到達時間と他の通信ノードで取得された外部伝送遅延時間とが当該他の通信ノードから受信される。
続いて、このように取得若しくは受信された情報に基づいて、配信元の外部サーバから受信先の複数の端末装置までのトータル到達時間が、自ノードを経由する場合と他の通信ノードを経由する場合とに関しそれぞれ算出される。最終的には、このように算出された各トータル到達時間が自ノード及び他の通信ノードのいずれを経由する場合においても同一となるように、先に決められた遅延時間が補正され、この補正された遅延時間に基づいて配信データの送信タイミングが遅らせられる。
従って、このような構成によれば、配信データがその配信元のサーバから送信されてから各端末装置へ到達するまでの間、すなわち全ての端末装置での当該配信データの受信タイミングを同期させることができる。
また、好ましくは、本発明の第一態様に係る通信装置において、上記配信データが、当該通信システムと通信可能な外部サーバから配信されるか、又は、複数の端末装置の少なくとも1つから配信され、配信データが複数の端末装置の少なくとも1つから配信される場合に、当該配信データを複数の端末装置のいずれか複数に配信するために、複数の配下ノードの少なくとも1つから受信された配信データを複数の配下ノードのいずれか複数に送信する折返送信手段を更に備えるように構成する。
このような構成によれば、配信データが外部サーバから配信される場合、通信システムと通信可能な端末装置から配信される場合のいずれの場合であっても、その配信データを受信する各端末装置においてそれぞれその配信データの受信タイミングを同期させることができる。
本発明の第二の態様は、複数の移動端末と無線通信する基地局装置に関し、この基地局装置が、配信データが自ノード(基地局装置自身)で受信されてから自ノードから送信されるまでの処理遅延時間を取得する処理情報取得手段と、当該配信データが自ノードから送信されてから各移動端末で受信されるまでの各伝送遅延時間をそれぞれ取得する伝送情報取得手段と、上記処理遅延時間及び上記各伝送遅延時間に基づいて、当該配信データが自ノードで受信されてから各移動端末に到達するまでの各到達時間をそれぞれ算出する算出手段と、前記各到達時間の差に基づいて、複数の移動端末の少なくとも1つへの配信データの送信タイミングを制御する送信制御手段と、を備えるというものである。
本発明の第二態様によれば、複数の移動端末とこれらと無線により接続される基地局装置との間においても、上述の第一態様と同様の作用により、各移動端末における配信データの受信タイミングを同期させることができる。
また、好ましくは、本発明の第二態様に係る基地局装置において、上記算出手段により算出された各到達時間のうち最も長い到達時間を基準到達時間に決定する基準決定手段と、この基準決定手段により決定された基準到達時間を当該基地局装置を管理するホスト装置へ送信するホスト送信手段を更に備え、上記送信制御手段は、上記基準決定手段により決定された基準到達時間と他の到達時間との時間差を遅延時間として配信データの送信タイミングを遅らせるように構成する。
このように構成すれば、基地局装置から各移動端末への配信データの到達時間を全て、最も長い時間を要する到達時間に合わせることができる。すなわち、当該基地局装置以後においては、全ての端末装置での当該配信データの受信タイミングを同期させることができる。また、このように受信タイミングを同期させた基準到達時間を上位のホスト装置へ送信することで、ホスト装置においても同様のタイミング同期処理を取ることができる。
なお、本発明は、以上の何れかの機能を上記通信装置や基地局装置等を実現するコンピュータに実現させる方法又はプログラムであってもよい。また、本発明は、そのようなプログラムがコンピュータに対し読み取り可能な記憶媒体に記録されたものであってもよい。
本発明によれば、複数の端末装置においてデータ受信タイミングを同期させる技術を提供することができる。
図1は、本実施形態における移動通信システムのシステム構成例を示す図である。 図2は、本実施形態におけるタイミング同期手法の概念を示す図である。 図3は、本実施形態のRNCの概略機能構成を示すブロック図である。 図4は、本実施形態のNODE−Bの概略機能構成を示すブロック図である。 図5は、本実施形態のxGSNの概略機能構成を示すブロック図である。 図6は、本実施形態における移動通信システムの動作例を示すシーケンスチャートである。 図7は、図6の動作シーケンスにおけるNODE−B31の動作を模式的に示す図である。 図8は、図6の動作シーケンスにおけるNODE−B31の動作を模式的に示す図である。 図9は、図6の動作シーケンスにおけるNODE−B31及びNODE−B32の動作を模式的に示す図である。 図10は、図6の動作シーケンスにおけるRNC21の動作を模式的に示す図である。 図11は、図6の動作シーケンスにおけるRNC21の動作を模式的に示す図である。 図12は、図6の動作シーケンスにおけるRNC21、RNC22及びRNC23の動作を模式的に示す図である。 図13は、図6の動作シーケンスにおけるxGSN11の動作を模式的に示す図である。 図14は、図6の動作シーケンスにおけるxGSN11の動作を模式的に示す図である。 図15は、図6の動作シーケンスにおけるxGSN11及びxGSN12の動作を模式的に示す図である。 図16は、図6の動作シーケンスにおけるxGSN11及びxGSN12の動作を模式的に示す図である。 図17は、本実施形態における移動通信システムの変形例を示す図である。
符号の説明
1 配信サーバ
5 固定網
11、12 xGSN
21、22、23 RNC
31、32、33、34 NODE−B
41、42、43、44、45 移動機(UE)
51 中継処理部
52 データ収集部
53 処理遅延時間保持部
54 伝送遅延時間計測部
55 到達時間算出部
56 タイムラグ算出部
57 DELAY挿入部
58 データ通知部
61 外部伝送遅延時間計測部
62 データ交換部
63 トータル到達時間算出部
64 DELAY補正部
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)における移動通信システムについて説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。例えば、本実施形態では、移動通信システムを例に挙げるが、無線通信により接続される移動機ではなく有線により接続されるパーソナルコンピュータ等の端末装置に通信サービスを提供する通信システムであってもよい。
〔システム構成〕
本実施形態における移動通信システムのシステム構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態における移動通信システムのシステム構成例を示す図であり、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定されている移動通信システムの論理的構成例を示す。
図1に示すように、本実施形態における移動通信システムは、xGSN(serving/gateway General packet radio service Support Node)11及び12、RNC(Radio Network Controller)21、22及び23、NODE−B31、32、33及び34等から構成される。以降、これらxGSN、RNC、NODE−Bをそれぞれノードと表記する場合もある。なお、本実施形態ではW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)移動通信システム等で利用されるシステム構成を例に挙げたが、本発明はこのような通信方式及びシステム構成を限定するものではなく、各ノードが階層化された構成を有する移動通信システムであればよい。更に言えば、これら各ノードはそれぞれ別装置として形成される必要はなく、RNCとNODE−Bとを含む1台の通信装置として形成されていてもよい。また、本実施形態では、当該移動通信システムから移動機(以降、UE(User Equipment)と表記する)41、42、43、44及び45へ提供される通信サービスとしてパケット通信サービスを例に挙げるが、もちろんこれ以外の通話サービス等も併せて提供されてもよい。
各ノードは、階層化されてそれぞれ通信線等により接続される。具体的には、xGSN11は管理化のRNC21及び22に接続され、xGSN12は管理下のRNC23に接続され、一方でxGSN11及び12は共に固定網5に接続される。固定網5とは例えばインターネット等のIP(Internet Protocol)ネットワーク等である。RNC21は管理下のNODE−B31及び32に接続され、RNC22は管理下のNODE−B33に接続され、RNC23は管理下のNODE−B34に接続される。
以下、説明の基準となるノードを対象ノードと表記し、この対象ノードに接続され対象ノードに管理されるノードを配下ノード(managed node)と表記し、対象ノードに接続され対象ノードを管理する上位ノードをホストノード(host node)と表記し、ホストノードを持たないノードを最上位ノード(top node)と表記する場合もある。本実施形態の場合、最上位ノードはxGSN11及び12である。また、RNC21を対象ノードとした場合には、配下ノードはNODE−B31及び32であり、ホストノードはxGSN11である。
以下、本実施形態における移動通信システムを構成する各ノードについてそれぞれ概略を説明する。なお、各ノードにおける本発明に関連する特徴的機能については後述する。また、以下の説明では、個々を特定する必要がある場合を除いて符号を省略する。
NODE−B(31、31、33、34)は、無線基地局に相当する論理ノードである。NODE−Bは、自身が形成するセル内のUEを無線通信により本移動通信システムへと接続する。NODE−Bは、UEから送られる無線信号を復調等を施すことによりデータフレームに変換し、RNCへ転送する。一方で、NODE−Bは、RNCから送られる制御データ、ユーザデータ等を変調等を施すことにより無線フレームに変換し、送出する。
RNC(21、22、23)は、レイヤ2(データリンク層)の無線インタフェースプロトコルを実行するメディアアクセス制御(MAC)機能及び無線リンク制御(RLC)機能、並びにレイヤ3(ネットワーク層)の無線インタフェースプロトコルを実行する無線リソース制御(RRC)機能等を有し、管理下のNODE−Bを制御する論理ノードである。MAC機能は、論理チャネル伝送、無線リソース割り当て等を実行する。RLC機能は、再送制御やフロー制御等を実行する。RRC機能は、MAC機能及びRLC機能から提供される論理チャネルを用いて、UEへのシステム情報の報知、UEの呼び出し制御、無線ベアラの設定及び開放等を実行する。
RNCは、NODE−Bと共に無線アクセスネットワークを構成する。RNCは、xGSNから送られるIPパケットを受信し、設定された無線ベアラを用いてこの受信されたIPパケットをUEへ送信する。
xGSN(11、12)は、SGSN(Serving General packet radio service Support Node)とGGSN(Gateway General packet radio service Support Node)が統合された論理ノードであり、本移動通信システムに接続されるUEに対しパケット通信サービスを提供する。具体的には、xGSNは、パケット通信を行うUEの位置を管理し、配下のRNCから送られるユーザトラフィックに対しセッション管理やパケット転送を実行する。
xGSNは、UEからの接続要求に応じて固定網5への接続を制御する。xGSNは、UEから送られ、管理下の無線アクセスネットワーク(NODE−B及びRNC)を介して受信されたIPパケットを固定網5へ転送する。逆に、xGSNは、固定網5から送られたIPパケットを所定のUEの接続される無線アクセスネットワーク内のRNCに転送する。本実施形態におけるxGSNは、固定網5に接続される外部サーバとしての配信サーバ1から送られる配信データを配下のRNCにそれぞれ転送する。
本実施形態における移動通信システムは、上述のように、NODE−Bを介して接続されるUEに対して、固定網5への接続サービスを提供する。これにより、UEは、固定網5上の配信サーバ1からの配信データを受信することができる。
配信サーバ1は、一般的なデータ配信サーバであり、以下のようなデータ配信サービスを提供する。本発明は、配信サーバ1の機能及び配信サーバ1により提供されるデータ配信サービスを限定するものではない。本実施形態では、配信サーバ1は、或るユーザにより生成され登録されている動画データを異なる場所に存在する複数の友人(UE)にリアルタイム配信することのできるサービスを提供するものとする。
配信サーバ1は、或るユーザにより生成された動画のデータを管理しており、この動画データを配信する。図1の例によれば、5人のユーザがUE41、42、43、44及び45をそれぞれ用いることにより本移動通信システムを介してこの配信サーバ1へアクセスし、この配信サーバ1から配信される動画データを各UEを用いて同時に視聴する。本実施形態における移動通信システムは、この配信サーバ1から配信される動画データ(配信データ)を各UE41、42、43、44及び45においてそれぞれ同タイミングで同シーンを視聴可能とする。
UE(41、42、43、44及び45)は、それぞれ無線インタフェース機能を有し、この無線インタフェースにより実現される通信方式により、その位置を通信エリアとするNODE−Bと無線通信を行う。また、UEは、レイヤ2及び3の無線インタフェースプロトコル機能を有し、これら機能により本実施形態における移動通信システムからパケット通信サービスを提供される。本発明は、このようなUEの機能を限定するものではない。UEは、本実施形態における移動通信システムに接続可能な機能、及び配信サーバ1から配信される動画データ(配信データ)を視聴可能な機能を有していればよい。
〔本実施形態におけるタイミング同期手法の概念〕
上述の各ノードにおける本発明に関連する特徴的機能について説明する前に、まず、本実施形態における移動通信システムによるタイミング同期手法の概念について図2を用いて説明する。図2は、本実施形態におけるタイミング同期手法の概念を示す図である。
既に説明したように、従来の移動通信システムでは、配信サーバから移動通信システムを経由してUEに対して配信データが送信(ブロードキャスト及びマルチキャストを含む)された場合には、各UEでこの配信データの受信タイミングがずれてしまっていた。この原因は、図2に示すように、当該配信データが通過する各ネットワークの伝送遅延時間(図2の長鎖線の楕円)がそれぞれ異なり、かつ当該配信データが通過する各ノードの処理遅延時間(図2の実線の楕円)がそれぞれ異なること等に起因する。更に、ネットワーク毎の伝送遅延時間の差異及びノード毎の処理遅延時間の差異は、ノード毎の処理性能の違い、ネットワーク毎の通信性能の違い、各ノード及びネットワークにおけるトラフィック負荷の違い等に応じて生じる。ここで、ノードの処理遅延時間とは、対象ノードがホストノードから配信データを受信してから配下ノードへその配信データを送信するまでにかかる処理時間を意味するものとし、ネットワークの伝送遅延時間とは、対象ノードが配信データを送信してから配下ノードがその配信データを受信するまでにかかる伝送時間を意味するものとする。
本実施形態における移動通信システムでは、配信サーバ1から配信された配信データは、図2に示すように、各UE41、42、43、44及び45それぞれにおいて異なるタイミングで受信される。言い換えれば、各UEが受信する各通信チャネルCH−A、CH−B、CH−C、CH−D及びCH−Eでそれぞれ同一配信データの到達タイミングが異なる。
具体的には、UE41(通信チャネルCH−A)とUE42(通信チャネルCH−B)とでは、NODE−B31からUE41及び42への伝送に利用される各無線通信チャネルCH−A及びCH−Bの伝送レートに応じて、同一配信データの受信タイミングがそれぞれずれる。例えば、無線通信チャネルCH−A及びCH−Bはそれぞれ異なる変調方式等が採用されており、NODE−B31は、対象UEのセル内位置に応じていずれのチャネルを利用するかを決める。また、UE41とUE43とでは、RNC21からNODE−B31への通信とRNC21からNODE−B32への通信との伝送遅延の差、NODE−B31とNODE−B32との処理遅延の差、及び通信チャネルCH−Aと通信チャネルCH−Cとの伝送遅延の差の合計時間分、同一配信データの受信タイミングがずれる。
UE41とUE44とでは、xGSN11からRNC21への通信とxGSN11からRNC22への通信との伝送遅延の差、RNC21とRNC22との処理遅延の差、RNC21からNODE−B31への通信とRNC22からNODE−B33への通信との伝送遅延の差、NODE−B31とNODE−B33との処理遅延の差、及び通信チャネルCH−Aと通信チャネルCH−Dとの伝送遅延の差の合計時間分、同一配信データの受信タイミングがずれる。
UE41とUE45とでは、配信サーバ1からxGSN11への通信と配信サーバ1からxGSN12への通信(固定網5内の各経路)との伝送遅延の差、xGSN11とxGSN12との処理遅延の差、xGSN11からRNC21への通信とxGSN12からRNC23への通信との伝送遅延の差、RNC21とRNC23との処理遅延の差、RNC21からNODE−B31への通信とRNC23からNODE−B34への通信との伝送遅延の差、NODE−B31とNODE−B34との処理遅延の差、及び通信チャネルCH−Aと通信チャネルCH−Eとの伝送遅延の差の合計時間分、同一配信データの受信タイミングがずれる。
本実施形態における移動通信システムは、配信データが通過する各ネットワークの伝送遅延及び配信データが通過する各ノードの処理遅延などを吸収して、各UEにおける同一配信データの受信タイミングのずれをなくす。
〔装置構成〕
以下、本実施形態における移動通信システムを構成するxGSN、RNC及びNODE−Bの各ノードにおける本発明に関連する特徴的機能について説明する。ここでは、本発明に関連する特徴的機能部を中心に説明する。
〈RNC〉
まず、各ノードのうちホストノード及び配下ノードを有するRNCの構成について図3を用いて説明する。図3は、本実施形態のRNC21の概略機能構成を示すブロック図である。RNC21、22及び23はそれぞれ同一の機能構成を持つため、ここではRNC21について説明する。
RNC21は、中継処理部51、データ収集部52、処理遅延時間保持部53、伝送遅延時間計測部54、到達時間算出部55、タイムラグ算出部56、DELAY挿入部57及びデータ通知部58等を有する。このうち、中継処理部51は、上述したようなRNC特有の中継処理を行う機能部である。中継処理部51は、ホストノードのxGSN11との通信、配下ノードのNODE−B31及び32との通信をそれぞれ実現する。
データ収集部52は、配下ノードのNODE−B31及び32からそれぞれ配下ノード以後の到達時間を収集する。配下ノード以後の到達時間は、配信データが配下ノードで受信されてから、各UEに到達するまでの各到達時間のうち最も長いものが配下ノードで選択され送信される。図2の例によれば、NODE−B31がRNC21から配信データを受信してからUE41がこの配信データを受信するまでの時間、及びNODE−B31がRNC21から配信データを受信してからUE42がこの配信データを受信するまでの時間のうち長いほうがNODE−B31以後の到達時間としてNODE−B31から送信される。データ収集部52は、所定のプロトコルによりNODE−B31以後の到達時間とNODE−B32以後の到達時間とを収集する。なお、本発明は、この所定のプロトコルを限定するものではない。
処理遅延時間保持部53は、予め調整可能にメモリ等に処理遅延時間を保持する。この処理遅延時間は、中継処理部51の仕様に基づいて机上計算により算出されるようにしてもよいし、試験信号を用いて実測することにより取得するようにしてもよい。机上計算により処理遅延時間を算出する場合には、例えば、中継処理部51を構成する各機能部(回路)内の処理時間を計算し、各機能部を繋ぐ通信線における各伝送時間を計算し、これらを合計することにより算出する。
伝送遅延時間計測部54は、RNC21から配下ノードのNODE−B31及び32への伝送遅延時間をそれぞれ計測し、計測された各配下ノードへの伝送遅延時間をそれぞれ保持する。この伝送遅延時間は、PINGコマンドや位相差測定等を用いて算出される。PINGコマンドが用いられる場合には、伝送遅延時間計測部54は、システム起動時等に各配下ノードに対しそれぞれPINGコマンドを送信する。なお、本発明は、対象ノードから配下ノードへの伝送遅延時間の計測手法を限定するものではない。
到達時間算出部55は、自ノード(RNC)以後の到達時間を配下ノード毎にそれぞれ算出する。言い換えれば、到達時間算出部55は、配信データが自ノードで受信されてから配下ノードを経由してUEへ到達するまでの到達時間を、経由される配下ノード毎にそれぞれ算出する。以降、このように算出される各到達時間を各配下ノードに関する自ノード以後の到達時間と表記する。例えば、NODE−B31に関するRNC21以後の到達時間とは、NODE−B31を経由する経路におけるRNC21以後の到達時間を意味する。ここでは、到達時間算出部55は、RNC21以後の到達時間をNODE−B31及び32のそれぞれについて算出する。
具体的には、到達時間算出部55は、NODE−B31に関するRNC21以後の到達時間を、処理遅延時間保持部53により保持される処理遅延時間と伝送遅延時間計測部54により保持されるNODE−B31への伝送遅延時間との合計時間に、データ収集部52により収集されたNODE−B31以後の到達時間を更に加算することにより求める。同様に、到達時間算出部55は、処理遅延時間とNODE−B32への伝送遅延時間との合計時間に、データ収集部52により収集されたNODE−B32以後の到達時間を更に加算することにより、NODE−B32に関するRNC21以後の到達時間を算出する。到達時間算出部55は、このように算出された各配下ノードに関するRNC21以後の到達時間をそれぞれ保持する。
タイムラグ算出部56は、到達時間算出部55により算出された各配下ノードに関するRNC21以後の到達時間のうち、最も長いものを基準到達時間に決め、この基準到達時間と各到達時間との差をそれぞれ算出する。図2の例によれば、タイムラグ算出部56は、NODE−B31に関するRNC21以後の到達時間を基準に決め、このNODE−B31に関するRNC21以後の到達時間とNODE−B32に関するRNC21以後の到達時間との差(タイムラグ)を算出する。タイムラグ算出部56は、算出されたタイムラグ及び基準到達時間を構成する経路に含まれる配下ノード(NODE−B31)に関する情報をDELAY挿入部57に送る。
DELAY挿入部57は、タイムラグ算出部56から送られるタイムラグに基づいて、所定の配下ノードへの配信データの送信タイミングを制御する。DELAY挿入部57は、自ノード以後の到達時間がいずれの配下ノードを経由する場合にも同一になるように送信タイミングに遅延を付与する。図2の例によれば、DELAY挿入部57は、NODE−B32へ配信データが送信される際に、タイムラグ算出部56から送られるタイムラグ分、送信タイミングを遅らせる。一方で、DELAY挿入部57は、基準到達時間を構成する経路に含まれる配下ノード(NODE−B31)への配信データ送信タイミングには遅延を付与しない。なお、遅延の付与は、遅延時間の間、配信データをバッファリングする等の方法で実現可能である。本発明は、この遅延の付与手法を限定するものではない。
データ通知部58は、タイムラグ算出部56で決められた基準到達時間をRNC21以後の到達時間としてxGSN11へ通知するように、中継処理部51に指示する。
〈NODE−B〉
次に、配下ノードを持たずホストノードを有するNODE−Bの構成について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態のNODE−B31の概略機能構成を示すブロック図である。NODE−B31、32、33及び34はそれぞれ同一の機能構成を持つため、ここではNODE−B31について説明する。
NODE−B31は、配下ノードを持たないため、上述のRNC21の機能構成におけるデータ収集部52を有さない。NODE−B31のそれ以外の機能構成については、対象ノードがNODE−Bに替わりホストノードがRNC21に替わる以外、RNC21と同様である。以下、上述のRNC21とは異なる処理を実行する機能部についてのみ説明する。
中継処理部51は、上述したようなNODE−B特有の中継処理を行う機能部である。中継処理部51は、ホストノードのRNC21との通信、セル内に位置するUE41及び42との通信をそれぞれ実現する。
伝送遅延時間計測部54は、NODE−B31からUE41及び42への伝送遅延時間をそれぞれ計測し、計測された各UEへの伝送遅延時間をそれぞれ保持する。この伝送遅延時間は、所定の無線信号を用いて計測されてもよいし、中継処理部51内のスケジューラ等が各UEに割り当てた伝送レート、送信フレーム間隔等に基づいて算出されるようにしてもよい。本発明は、NODE−BからUEへの伝送遅延時間の計測手法を限定するものではない。
到達時間算出部55は、配信データがNODE−B31で受信されてから各UE41及び42に到達するまでの各到達時間(以降、UEの到達時間と表記する)をそれぞれ算出する。具体的には、到達時間算出部55は、UE41の到達時間を、処理遅延時間保持部53により保持される処理遅延時間と伝送遅延時間計測部54により保持されるUE41への伝送遅延時間とを合算することにより求める。同様に、到達時間算出部55は、処理遅延時間とUE42への伝送遅延時間とを合算することにより、UE42の到達時間を算出する。
タイムラグ算出部56は、到達時間算出部55により算出された各UEの到達時間のうち最も長いものを基準に決め、この基準到達時間と各到達時間との差をそれぞれ算出する。図2の例によれば、タイムラグ算出部56は、UE41の到達時間を基準に決め、このUE41の到達時間とUE42の到達時間との差(タイムラグ)を算出する。タイムラグ算出部56は、算出されたタイムラグ及び基準到達時間の対象のUE41に関する情報をDELAY挿入部57に送る。
DELAY挿入部57は、タイムラグ算出部56から送られるタイムラグに基づいて、所定のUEへの配信データの送信タイミングを制御する。DELAY挿入部57は、全てのUEの到達時間が同一となるように配信データの送信タイミングに遅延を付与する。図2の例によれば、DELAY挿入部57は、UE42へ配信データが送信される際に、タイムラグ算出部56から送られるタイムラグ分、送信タイミングを遅らせる。
データ通知部58は、タイムラグ算出部56により決定された基準到達時間をNODE−B31以後の到達時間として、RNC21へ通知するように、中継処理部51に指示する。
〈xGSN〉
次に、ホストノードを持たず配下ノードを有するxGSNの構成について図5を用いて説明する。図5は、本実施形態のxGSN11の概略機能構成を示すブロック図である。xGSN11及び12はそれぞれ同一の機能構成を持つため、ここではxGSN11について説明する。
xGSN11は、ホストノードを持たないため、上述のRNC21におけるデータ通知部58を持たず、代わりに、外部伝送遅延時間計測部61、データ交換部62、トータル到達時間算出部63及びDELAY補正部64を新たに有する。xGSN11のそれ以外の機能構成については、対象ノードがxGSN11に替わり配下ノードがRNC21及び22に替わる以外、RNC21と同様である。以下、上述のRNC21と同様の機能部については簡易に説明し、上述のRNC21とは異なる処理を実行する機能部について詳細に説明する。
中継処理部51は、上述したようなxGSN特有の中継処理を行う機能部である。中継処理部51は、他のxGSN(xGSN12)との通信、配下ノードのRNC21及び22との通信をそれぞれ実現する。データ収集部52は、所定のプロトコルによりRNC21以後の到達時間とRNC22以後の到達時間とを収集する。伝送遅延時間計測部54は、xGSN11から配下ノードのRNC21及び22への伝送遅延時間をそれぞれ計測し、計測された各配下ノードへの伝送遅延時間をそれぞれ保持する。
到達時間算出部55は、RNC21に関するxGSN11以後の到達時間と、RNC22に関するxGSN11以後の到達時間を算出する。タイムラグ算出部56は、図2の例によれば、RNC21に関するxGSN11以後の到達時間を基準に決め、このRNC21に関するxGSN11以後の到達時間とRNC22に関するxGSN11以後の到達時間との差(タイムラグ)を算出する。DELAY挿入部57は、図2の例によれば、RNC22へ配信データが送信される際に、タイムラグ算出部56から送られるタイムラグ分、遅延を付与する。
外部伝送遅延時間計測部61は、xGSN11が接続される固定網5に接続される所定のサーバ(配信サーバ1)とxGSN11との間の伝送遅延時間を計測する。言い換えれば、外部伝送遅延時間計測部61は、配信データが配信サーバ1により送信されてからxGSN11に到達するまでの伝送遅延時間を計測する。この伝送遅延時間は、PINGコマンドや位相差測定等を用いて計測されるようにしてもよいし、設計上の値が予め保持されるようにしてもよい。本発明は、この外部伝送遅延時間計測部61による伝送遅延時間計測手法を限定するものではない。
データ交換部62は、到達時間算出部55で算出されたRNC21に関するxGSN11以後の到達時間及びRNC22に関するxGSN11以後の到達時間のうちの長いほうの時間(タイムラグ算出部56で決められた基準到達時間)と外部伝送遅延時間計測部61により計測された配信サーバ1からxGSN11までの伝送遅延時間とを他のxGSN(xGSN12)へ送信するように、中継処理部51へ指示する。また、データ交換部62は、他のxGSNから送信され中継処理部51で受信された情報を受ける。図2の例によれば、データ交換部62は、xGSN12から送信される、RNC23に関するxGSN12以後の到達時間と配信サーバ1からxGSN12までの伝送遅延時間とを受ける。
トータル到達時間算出部63は、配信データが配信サーバ1により送信されてから各UEに到達するまでのトータル到達時間を、経由される各xGSNに関しそれぞれ算出する。自ノード(xGSN11)に関するトータル到達時間は、タイムラグ算出部56で決められた基準到達時間に伝送遅延時間計測部61により計測された配信サーバ1からxGSN11までの伝送遅延時間を加算することにより算出される。他ノード(xGSN12)に関するトータル到達時間は、データ交換部62により受信された他ノードに関する基準到達時間に同様に受信された配信サーバ1から他ノードまでの伝送遅延時間を加算することにより算出される。図2の例によれば、トータル到達時間算出部63は、xGSN11に関するトータル到達時間及びxGSN12に関するトータル到達時間を算出する。
更に、トータル到達時間算出部63は、このように算出された各xGSNに関するトータル到達時間のうち最も長い時間のものを基準到達時間に決定し、その基準時間と各トータル到達時間との差を算出する。トータル到達時間算出部63は、算出された到達時間の差をDELAY補正部64に送る。
DELAY補正部64は、トータル到達時間算出部63から送られる到達時間の差に基づいて、DELAY挿入部57により付与されている遅延を補正する。DELAY補正部64は、配信サーバ1から各UEへの配信データの受信タイミングが同一となるように遅延の補正を行う。例えば、DELAY挿入部57によりRNC22へ送信される配信データに対して遅延が付与されている場合には、その遅延時間を更に増やすと共にその増やした遅延時間をRNC21へ送信される配信データに対しても付与する。また、遅延が付与されていない場合において、トータル到達時間算出部63から送られる到達時間の差に応じて遅延を新たに付与する必要が生じた場合には、新たな遅延を付与する。
〔動作例〕
次に、本実施形態における移動通信システムの動作例について、図2の例に基づいて、図6から図16を用いて説明する。UE41、42、43、44及び45がそれぞれNODE−B31、32、33及び34のいずれかに接続されており、これら各UEに対し配信サーバ1から配信データが配信され、各UEにおける当該配信データの受信タイミングが図2の例のようにずれる可能性のあるシステム構成を持つ場合を前提とする。図6は、本実施形態における移動通信システムの動作例を示すシーケンスチャートである。図7から16は、図6の動作シーケンスにおける各ノードの動作をそれぞれ模式的に示す図である。
図6に示すように、タイミング同期処理を実行するにあたり、本移動通信システムの各ノードは、まず、自ノードと各配下ノードとの間の伝送遅延時間をそれぞれ計測する(伝送遅延時間計測部54)。具体的には、xGSN11は、PING等を用いることにより、RNC21及び22への各伝送遅延時間をそれぞれ計測し、xGSN12はRNC23への伝送遅延時間を計測する(S601)。同様に、RNC21はNODE−B31及び32への各伝送遅延時間をそれぞれ計測し、RNC22はNODE−B33への伝送遅延時間を計測し、RNC23はNODE−B34への伝送遅延時間を計測する(S602)。更に、図6には示されていないが、xGSN11及び12は、配信サーバ1から各xGSNまでの伝送遅延時間をそれぞれ計測し保持している(外部伝送遅延時間計測部61)。また、NODE−B31、32、33及び34は、各UEに割り当てられている無線リソース等に基づいて、各UEへの伝送遅延時間をそれぞれ計測し保持している(伝送遅延時間計測部54)。各ノードは、計測された各伝送遅延時間を保持する。また、各ノードは、自ノードの処理遅延時間をそれぞれ保持している(処理遅延時間保持部53)。
各ノードで伝送遅延時間が保持されると、最下位ノードである各NODE−Bにおいてタイミング同期処理がそれぞれ実行される(S610)。但し、本実施形態の構成例では、NODE−B32、33及び34には、1台のUEしか接続されていないため、タイミング同期を取る必要がない。そこで、NODE−B31におけるタイミング同期処理について図7及び8を用いて説明する。
NODE−B31では、UE41に割り当てられている通信チャネルA(CH−A)及びUE42に割り当てられている通信チャネルB(CH−B)に基づいて、伝送遅延時間計測部54により各伝送路の伝送遅延時間がそれぞれ計測され保持されている。例えば、UE41への伝送遅延時間が100ミリ秒(ms)であり、UE42への伝送遅延時間が80msである。処理遅延時間保持部53では、処理遅延時間が20msとして保持されている。
NODE−B31の到達時間算出部55は、これら保持されている情報に基づいて、UE41及び42の各到達時間をそれぞれ算出する。ここでは、UE41の到達時間が120ms(=100+20)であり、UE42の到達時間が100ms(=80+20)であるとして算出される。
これにより、タイムラグ算出部56は、UE41の到達時間を基準到達時間として決める。UE41の到達時間のほうがUE42の到達時間よりも長いからである。タイムラグ算出部56は、基準到達時間(120ms)からUE42の到達時間を引いた値(20ms)をタイムラグとして算出する。
DELAY挿入部57は、図8に示されるように、タイムラグ算出部56により算出されたタイムラグ(20ms)をUE42への配信データ送信時の遅延として付与する。言い換えれば、DELAY挿入部57は、各UEの到達時間がいずれも同一となるように、このタイムラグ時間差分、各UEへの配信データ送信をそれぞれ遅らせる。
これにより、配信データがNODE−B31で受信されてからUE41及び42にそれぞれ受信されるまでの間は同期が取られたことになる。
このようなタイミング同期処理の後、図9に示されるように、NODE−B31は、タイムラグ算出部56で決定された基準到達時間(120ms)をNODE−B31以後の到達時間としてホストノードのRNC21へ通知する(S615)。基準到達時間は、NODE−Bに複数のUEが接続されている場合には、各UEの到達時間のうち最も長いものに決定されている。一方、NODE−B32は、UE43のみと接続されるため、UE43の到達時間が算出され、この到達時間がNODE−B32以後の到達時間としてRNC21へ通知される(S615)。図9に示されるNODE−B32では、UE43への伝送遅延時間(50ms)に処理遅延時間(15ms)が加算された値(65ms)がUE43の到達時間として算出され、RNC21へ通知される。他のRNCに接続されるNODE−B33及び34においても、NODE−B32と同様に、接続されるUEの到達時間が各ホストノードへそれぞれ通知される(S615)。
NODE−Bにおいてタイミング同期処理が実行されタイミング通知が送信されると、次に、各RNCにおいてタイミング同期処理が実行される(S620)。但し、本実施形態の構成例によれば、RNC22及び23には1台のNODE−Bしか接続されていないため、タイミング同期を取る必要がない。そこで、RNC21でのタイミング同期処理について図10及び11を用いて説明する。
RNC21では、伝送遅延時間計測部54によりNODE−B31への伝送遅延時間(70ms)及びNODE−B32への伝送遅延時間(60ms)が保持され、処理遅延時間保持部53により処理遅延時間(15ms)が保持されている。また、データ収集部52によりNODE−B31以後の到達時間(120ms)及びNODE−B32以後の到達時間(65ms)がそれぞれ収集され保持されている。
RNC21の到達時間算出部55は、これら保持されている情報に基づいて、NODE−B31に関するRNC21以後の到達時間、及びNODE−B32に関するRNC21以後の到達時間を算出する。ここでは、NODE−B31に関するRNC21以後の到達時間は、NODE−B31以後の到達時間(120ms)にNODE−B31への伝送遅延時間(70ms)と処理遅延時間(15ms)とが加算された時間(205ms=(120+70+15))となり、NODE−B32に関するRNC21以後の到達時間は、NODE−B32以後の到達時間(65ms)にNODE−B32への伝送遅延時間(60ms)と処理遅延時間(15ms)とが加算された時間(140ms=(65+60+15))となる。
タイムラグ算出部56は、各配下ノードに関するRNC21以後の到達時間のうちの最も長いものを基準到達時間として決める。ここでは、NODE−B31に関するRNC21以後の到達時間(205ms)が基準到達時間として決められる。タイムラグ算出部56は、基準到達時間(205ms)からNODE−B32に関するRNC21以後の到達時間(140ms)を引いた値(65ms)をタイムラグとして算出する。
DELAY挿入部57は、タイムラグ算出部56により算出されたタイムラグ(65ms)をNODE−B32への配信データ送信時に遅延として付与する。これにより、図11に示されるように、配信データがRNC21で受信されてからUE41、42及び43でそれぞれ受信されるまでの時間は同期が取られたことになる。
このようなタイミング同期処理の後、RNC21は、タイムラグ算出部56で決定された基準到達時間(205ms)をRNC21以後の到達時間としてホストノードのxGSN11へ通知する(S625)(図12参照)。基準到達時間は、RNCに複数のNODE−Bが接続されている場合には、各NODE−Bに関するRNC21以後の到達時間のうち最も長いものに決定されている。一方、RNC22は、NODE−B33のみと接続されるため、NODE−B33に関するRNC22以後の到達時間が算出され、この到達時間がxGSN11へ通知される(S625)。図12に示されるRNC22では、NODE−B33に関するRNC22以後の到達時間(160ms)がxGSN11へ通知される。他のxGSN12に接続されるRNC23においても、RNC22と同様に、NODE−B34に関するRNC23以後の到達時間(150ms)がxGSN12へ通知される(S625)。
RNCにおいてタイミング同期処理が実行されタイミング通知が送信されると、次に、各xGSNにおいてタイミング同期処理が実行される(S630)。但し、xGSN12には、RNC23しか接続されていないため、タイミング同期を取る必要がない。そこで、xGSN11でのタイミング同期処理について図13から16を用いて説明する。
xGSN11では、伝送遅延時間計測部54によりRNC21への伝送遅延時間(50ms)及びRNC22への伝送遅延時間(40ms)が保持され、処理遅延時間保持部53により処理遅延時間(10ms)が保持されている。また、データ収集部52によりRNC21以後の到達時間(205ms)及びRNC22以後の到達時間(160ms)がそれぞれRNC21及び22から収集され保持されている。
xGSN11の到達時間算出部55は、これら保持されている情報に基づいて、RNC21に関するxGSN11以後の到達時間(265ms=(205+50+10))、及びRNC22に関するxGSN11以後の到達時間(210ms=(160+40+10))を算出する。
タイムラグ算出部56は、RNC21に関するxGSN11以後の到達時間(265ms)を基準到達時間として決定する。タイムラグ算出部56は、基準到達時間(265ms)からRNC22に関するxGSN11以後の到達時間(210ms)を引いた値(55ms)をタイムラグとして算出する。
DELAY挿入部57は、タイムラグ算出部56により算出されたタイムラグ(55ms)をRNC22への配信データ送信時に遅延として付与する。これにより、図14に示されるように、配信データがxGSN11で受信されてからUE41、42、43及び44でそれぞれ受信されるまでの時間は同期が取られたことになる。
xGSN11は、更に、配信サーバ1とxGSN11との間の伝送遅延時間を計測し保持している(外部伝送遅延時間計測部61)。xGSN12においても同様に、配信サーバ1とxGSN12との間の伝送遅延時間が計測され保持されている。図15の例によれば、配信サーバ1とxGSN11との間の伝送遅延時間は30msであり、配信サーバ1とxGSN12との間の伝送遅延時間は50msである。
xGSN11は、上述のように自ノード以後のタイミング同期を取ると、他のxGSN12とタイミング同期に関する情報を交換する(S635;タイミング交換)。具体的には、図15に示すように、xGSN11は、先にタイムラグ算出部56で決められた基準到達時間(265ms)と外部伝送遅延時間計測部61により保持される配信サーバ1からxGSN11までの伝送遅延時間(30ms)とをxGSN12へ送信する。逆に、xGSN11は、xGSN12の基準到達時間(220ms)と配信サーバ1からxGSN12までの伝送遅延時間(50ms)とをxGSN12から受ける。
xGSN11は、xGSN12からタイミング同期に関する情報を取得すると、xGSN11とxGSN12との間のタイミング同期を取る処理を実行する(S640)。この処理は、RNC又はNODE−Bではそのホストノードにより実行されていたが、xGSNはホストノードを持たないため自身で行う。
この処理では、まず、トータル到達時間算出部63が、配信データが配信サーバ1により送信されてから各UEに到達するまでのトータル到達時間を、経由される各xGSN11及び12に関しそれぞれ算出する。ここでは、xGSN11に関するトータル到達時間は、先にタイムラグ算出部56で決められた基準到達時間(265ms)に配信サーバ1からxGSN11までの伝送遅延時間(30ms)が加算されることにより算出される(295ms)。xGSN12に関するトータル到達時間は、xGSN12の基準到達時間(220ms)に配信サーバ1からxGSN12までの伝送遅延時間(50ms)が加算されることにより算出される(270ms)。つまり、xGSN11に関するトータル到達時間は、295msであり、xGSN12に関するトータル到達時間は、270msである。
トータル到達時間算出部63は、xGSN11に関するトータル到達時間を基準到達時間に決定する。トータル到達時間算出部63は、この基準到達時間(295ms)からxGSN12に関するトータル到達時間(270ms)を減算する。これにより得られた時間(25ms)及びこの基準到達時間がxGSN11に関するデータであることがDELAY補正部64に送られる。
xGSN11のDELAY補正部64は、この基準到達時間が自ノードに関するデータであると認識すると、先のタイミング同期処理(図6のS630及び図14)により付与された遅延時間(55ms)を補正する必要なしと判断する(図16参照)。一方で、xGSN12のDELAY補正部64は、基準到達時間が他のノードであるxGSN11に関するデータであると認識すると、xGSN12のトータル到達時間算出部63により算出されたトータル到達時間のタイムラグ(25ms)をRNC23への配信データ送信時に遅延として新たに付与する。これにより、図16に示されるように、配信データが配信サーバ1により送信されてから、UE41、42、43、44及び45でそれぞれ受信されるまでの時間は同期が取られたことになる。すなわち、配信サーバ1から送信される配信データを全てのUEで同タイミングで受信することができる。
本実施形態における移動通信システムは、このようなタイミング同期処理を、伝送路遅延の変化や通信速度の変化を考慮して、定期的に実行されるようにしてもよい。また、システム起動時に少なくとも一度このようなタイミング同期処理を実行するようにしてもよい。
なお、上述の例では、xGSN12に関するトータル到達時間よりもxGSN11に関するトータル到達時間のほうが長かったが、xGSN12に関するトータル到達時間がxGSN11に関するトータル到達時間よりも長い場合について更に説明する。ここで、xGSN11に関するトータル到達時間が295msで、xGSN12に関するトータル到達時間が310msであったとする。
この場合、xGSN11のトータル到達時間算出部63は、xGSN12に関するトータル到達時間を基準到達時間に決定する。トータル到達時間算出部63は、この基準到達時間(310ms)からxGSN11に関するトータル到達時間(295ms)を減算する。これにより得られた時間(15ms)及びこの基準到達時間がxGSN12に関するデータであることがDELAY補正部64に送られる。
xGSN11のDELAY補正部64は、この基準到達時間が自ノードに関するデータでないと認識すると、先のタイミング同期処理(図6のS630及び図14)により付与された遅延時間(55ms)を補正する。すなわち、DELAY補正部64は、既に付与されているRNC22への送信タイミングに付与されている遅延時間を70ms(=55+15)とし、RNC21への送信タイミングに遅延時間(15ms)を新たに付与する。一方で、xGSN12のDELAY補正部64は、基準到達時間が自ノードに関するデータであると認識し、遅延を補正しない(遅延を付与しない)。
〈本実施形態における作用及び効果〉
以下、上述の本実施形態における移動通信システムの作用及び効果について説明する。
本実施形態における移動通信システムは、xGSN11及び12、RNC21、22及び23、NODE−B31、32、33及び34の各ノードが階層化されて構成され、複数のUE41、42、43、44及び45に対してデータ配信サービスを提供する。これら各ノードは、データ配信サービスを提供するにあたり、自ノードの処理遅延時間と自ノードから各配下ノードへの伝送遅延時間とを保持する。最上位ノードの各xGSNはそれぞれ、配信サーバ1から自ノード(xGSN)までの伝送遅延時間についても計測し保持する。
最下位ノードのNODE−Bでは、NODE−Bの処理遅延時間と各UEへの伝送遅延時間が加算されることにより、各UEの到達時間がそれぞれ算出される。更に、各UEの到達時間のうち最も長い時間のものが基準到達時間に決定され、各UEの到達時間と基準到達時間との差がそれぞれ算出される。これにより、最終的に、各UEの到達時間がそれぞれ同一となるように、NODE−Bでは、基準到達時間との各時間差分、各UEへの配信データ送信タイミングがそれぞれ遅らせられる(遅延が付与される)。
NODE−Bのこのような作用により、まず、配信データがNODE−Bで受信されてから各UEへ到達するまでの到達時間の同期が取られる。
その後、各NODE−Bで決定された基準到達時間は、NODE−B以後の到達時間としてホストノードのRNCへそれぞれ通知される。
RNCでは、通知された各NODE−B以後の到達時間に、RNCの処理遅延時間及び各NODE−Bへの伝送遅延時間が加算されることにより、RNC以後の到達時間が、経由される各NODE−Bに関しそれぞれ算出される。算出された各NODE−Bに関するRNC以後の到達時間のうち最も長い時間のものが基準到達時間に決定され、各NODE−Bに関するRNC以後の到達時間と基準到達時間との差がそれぞれ算出される。これにより、最終的に、RNC以後の到達時間がいずれのNODE−Bを経由する場合でも同一となるように、基準到達時間との各時間差分、各NODE−Bへの配信データ送信がそれぞれ遅らせられる(遅延が付与される)。
RNCのこのような作用により、配信データがRNCで受信されてから各UEへ到達するまでの到達時間がどのNODE−Bを経由する経路においても同一となる。
その後、各RNCで決定された基準到達時間は、RNC以後の到達時間としてホストノードのxGSNへそれぞれ通知される。
最上位ノードのxGSNでは、RNCの場合と同様に、xGSN以後の到達時間がいずれのRNCを経由する場合でも同一となるように、基準到達時間との各時間差分、各RNCへの配信データ送信タイミングがそれぞれ遅らせられる(遅延が付与される)。これにより、最上位ノードのxGSNにおいても、配信データがxGSNで受信されてから各UEへ到達するまでの到達時間がどのRNC及びNODE−Bを経由する場合においても同一となる。
その後、各xGSNで決定された基準到達時間はxGSN以後の到達時間として、配信サーバ1から各xGSNまでの伝送遅延時間と共に、他のxGSNとの間で交換される。
xGSNでは、このように他のxGSNとの間で交換された情報に基づいて、配信データが配信サーバ1から送信されてからxGSN、RNC及びNODE−Bを経由してUEへ到達するまでのトータル到達時間が全xGSNについてそれぞれ算出される。算出された各xGSNに関するトータル到達時間のうち最も長い時間のものが基準到達時間に決定され、各xGSNに関するトータル到達時間と基準到達時間との差がそれぞれ算出される。
最終的に、トータル到達時間がいずれのxGSNを経由する場合でも同一となるように、xGSNにおいて、基準到達時間との各時間差分、各RNCへの配信データ送信タイミングがそれぞれ遅らせられる(遅延が付与される)。このとき、先に付与されていた遅延時間は補正される。
これにより、本実施形態における移動通信システムでは、全てのUEにおいて、配信サーバ1から配信されたデータの受信タイミングを同期させることができる。
〔変形例〕
上述の本実施形態では、最下位ノードのNODE−B、配下ノード及びホストノードを持つRNC、最上位ノードのxGSNの3階層の構成を持つ移動通信システムを例に挙げたが、最下位ノード及び最上位ノードの2階層の構成、4階層以上の構成を持つ移動通信システムであってもよい。最下位ノードは、上述のNODE−Bと同様の機能を有していればよく、最上位ノードは、上述のxGSNと同様の機能を有していればよく、配下ノード及びホストノードを持つ中間層ノードは、上述のRNCと同様の機能を有していればよい。
更に、上述の本実施形態における移動通信システムでは、配信サーバ1から各UEに対して配信される配信データに関するタイミング同期処理が実行されていた。しかしながら、所定のUEから複数のUEに対して配信データが配信されるような構成であっても対応可能である。
このような場合、配信元のUEから配信データを配信サーバ1まで一旦アップロードした後、上述のように配信サーバから配信するのでは、無駄な通信リソース及び通信時間を費やすことになる。
従って、このような場合には、図17に示すように、配信元のUEから送信された配信データを本実施形態における移動通信システム内の所定のノードで折り返して配信(マルチキャスト又はブロードキャスト)する。
図17は、本実施形態における移動通信システムの変形例を示す図である。図17の例によれば、UE41からの配信データがUE42及び43へ配信されればよいため、RNC21内で当該配信データを折り返す。この例では、RNC21以後の到達時間の同期が取られればよいため、RNC21及びNODE−B31において遅延が付与される。この付与される遅延時間の算出方法は、上述の本実施形態と同様の手法を取る。これにより、上述の本実施形態の手法と同様に、各配下ノードにおけるデータ到着タイミングを同期させることができる。
なお、配信先の対象のUEに応じて、xGSNで折り返すようにしてもよいし、配信元のUEが接続されるxGSNとは異なるxGSNに転送されて配信されるようにしてもよい。この場合にも、上述の本実施形態と同様のタイミング同期処理が実行されればよい。

Claims (8)

  1. 複数の端末装置と通信する複のノドを管理する通信装置において、
    配信データが前記通信装置で受信されてから前記通信装置から送信されるまでの処理遅延時間を取得する処理情報取得手段と、
    前記配信データが前記通信装置から送信されてから前記各ノードで受信されるまでの各伝送遅延時間をそれぞれ取得する伝送情報取得手段と、
    前記各ノードで前記配信データが受信されてから前記複数の端末装置に到達するまでの時間をノード以後の到達時間として前記各ノードからそれぞれ収集する収集手段と、
    前記処理遅延時間、前記伝送遅延時間及び前記各ノード以後の到達時間に基づいて、前記配信データが前記通信装置で受信されてから前記複数の端末装置に到達するまでの時間を、自ノード以後の到達時間として、前記ノード毎にそれぞれ算出する算出手段と、
    記ノード毎の自ノード以後の到達時間に基づいて、前記複数のノードの少なくとも1つへの前記配信データの送信タイミングを制御する送信制御手段と、
    を備える通信装置。
  2. 前記算出手段により算出された自ノード以後の到達時間のうち最も長いものを基準到達時間に決定する基準決定手段と、
    前記基準決定手段により決定された基準到達時間を、他のノードへ送信する送信手段を更に備え、
    前記送信制御手段は、各ノードについて、前記基準決定手段により決定された基準到達時間と、前記算出手段により算出された各ノードの自ノード以後の到達時間との時間差を遅延時間として前記配信データの送信タイミングを遅らせる、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記配信データが配信元の外部サーバから送信されてから前記通信装置で受信されるまでの外部伝送遅延時間を取得する外部情報取得手段と、
    前記他のノードに関する外部伝送遅延時間及び基準到達時間を前記他のノードから受信する受信手段と、
    前記基準決定手段により決定された基準到達時間及び前記外部伝送遅延時間に基づいて、前記配信データが前記外部サーバから送信されてから前記通信装置を経由して前記複数
    の端末装置に到達するまでの、自ノードに関するトータル到達時間を算出し、前記受信手段により受信された他のノードに関する外部伝送遅延時間及び基準到達時間に基づいて、前記配信データが前記外部サーバから送信されてから前記他のノードを経由して前記複数の端末装置に到達するまでの、他のノードに関するトータル到達時間を算出するトータル算出手段と、を更に備え、
    前記送信制御手段は、前記トータル算出手段により算出された自ノードに関するトータル到達時間と他のノードに関するトータル到達時間とに基づいて、前記遅延時間を補正し、この補正された遅延時間に基づいて前記配信データの送信タイミングを遅らせる、
    請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記配信データは、外部サーバから配信されるか、又は、前記複数の端末装置の少なくとも1つから配信され、
    前記配信データが前記複数の端末装置の少なくとも1つから配信される場合に、前記複数のノードの少なくとも1つから受信された配信データを前記複数のノードのいずれか複数に送信する折返送信手段、
    を更に備える請求項1から3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 複数の移動端末と無線通信する基地局装置において、
    配信データが前記基地局装置で受信されてから前記基地局装置から送信されるまでの処理遅延時間を取得する処理情報取得手段と、
    前記配信データが前記基地局装置から送信されてから前記各移動端末で受信されるまでの各伝送遅延時間をそれぞれ取得する伝送情報取得手段と、
    前記処理遅延時間及び前記各伝送遅延時間に基づいて、前記配信データが前記基地局装置で受信されてから前記各移動端末に到達するまでの各到達時間をそれぞれ算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された各到達時間のうち最も長い到達時間を基準到達時間に決定する基準決定手段と、
    前記基地局装置を含む複数のノードを管理する上位の管理装置であって、ノード毎の基準到達時間に基づいて算出した前記配信データが前記管理装置で受信されてから前記複数の移動端末に到達するまでの時間に基づいて、前記複数のノードの少なくとも1つへの前記配信データの送信タイミングを制御する管理装置へ、前記基準決定手段により決定された基準到達時間を送信する送信手段と、
    前記各到達時間の差に基づいて、前記複数の移動端末の少なくとも1つへの前記配信データの送信タイミングを制御する送信制御手段と、
    を備える基地局装置。
  6. 前記送信制御手段は、前記基準決定手段により決定された基準到達時間と他の到達時間との時間差を遅延時間として前記配信データの送信タイミングを遅らせる、
    請求項5に記載の基地局装置。
  7. 数の端末装置と通信する複数のノードを管理する通信装置におけるデータ受信タイミング同期方法であって、
    前記通信装置が、
    配信データが前記通信装置で受信されてから前記通信装置から送信されるまでの処理遅延時間を取得するステップと、
    前記配信データが前記通信装置から送信されてから前記各ノードで受信されるまでの各伝送遅延時間をそれぞれ取得するステップと、
    前記各ノードで前記配信データが受信されてから前記複数の端末装置に到達するまでの時間をノード以後の到達時間として前記各ノードからそれぞれ収集するステップと、
    前記処理遅延時間、前記伝送遅延時間及び前記各ノード以後の到達時間に基づいて、前
    記配信データが前記通信装置で受信されてから前記複数の端末装置に到達するまでの時間を、自ノード以後の到達時間として、ノード毎にそれぞれ算出するステップと、
    記ノード毎の自ノード以後の到達時間に基づいて、前記複数のノードの少なくとも1つへの前記配信データの送信タイミングを制御するステップと、
    を実行するデータ受信タイミング同期方法。
  8. 複数の移動端末と無線通信する基地局装置におけるデータ受信タイミング同期方法であって、
    前記基地局装置が、
    配信データが前記基地局装置で受信されてから前記基地局装置から送信されるまでの処理遅延時間を取得するステップと、
    前記配信データが前記基地局装置から送信されてから前記各移動端末で受信されるまでの各伝送遅延時間をそれぞれ取得するステップと、
    前記処理遅延時間及び前記各伝送遅延時間に基づいて、前記配信データが前記基地局装置で受信されてから前記各移動端末に到達するまでの各到達時間をそれぞれ算出するステップと、
    前記算出された各到達時間のうち最も長い到達時間を基準到達時間に決定するステップと、
    前記基地局装置を含む複数のノードを管理する上位の管理装置であって、ノード毎の基準到達時間に基づいて算出した前記配信データが前記管理装置で受信されてから前記複数の移動端末に到達するまでの時間に基づいて、前記複数のノードの少なくとも1つへの前記配信データの送信タイミングを制御する管理装置へ、前記決定された基準到達時間を送信するステップと、
    前記各到達時間の差に基づいて、前記複数の移動端末の少なくとも1つへの前記配信データの送信タイミングを制御するステップと、
    を実行するデータ受信タイミング同期方法。
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