JP5151165B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

本発明は,電子写真方式の画像形成装置に備えられた現像装置に関する。さらに詳細には,現像剤を担持する現像ローラが像担持体と接触して現像を行う接触方式の現像装置に関するものである。
複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置においては,電子写真用感光体や静電記録用誘電体等の像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視化する現像装置が利用されている。
図2は,非磁性1成分現像方式の現像装置の構成を示している。この現像装置は,トナーを担持しトナーを像担持体(例えば,感光体ドラム)に搬送する現像ローラ2と,現像ローラ2と当接して現像ローラ2上へトナーを供給するとともに現像後に現像ローラ2上に残留するトナーの剥離を行う供給ローラ3と,現像ローラ2上のトナー層の層厚を規制するとともにトナーを摩擦帯電する規制部材4と,現像後に現像ローラ2上に残留するトナーの除電を行う除電部材5とを備えている(例えば,特許文献1,特許文献2)。このような1成分現像方式の現像装置は,大別して,現像ローラ2を感光体と接触させる接触方式(現像ローラ2の表面を導電性フィルムが覆い,当該フィルムが感光体と接触する方式のものを含む)と,接触させない非接触方式とが知られている。
接触方式の現像装置には,図6に示すように,現像ローラ2用,供給ローラ3用,規制部材4用に,それぞれDC電源92,93,94が接続されている。すなわち,現像ローラ2に印加するバイアス(現像バイアス)Vb,供給ローラ3に印加するバイアス(供給バイアス)Vr,規制部材4に印加するバイアス(規制バイアス)VBLは,すべてDCバイアスとなっている。除電部材5は,現像ローラ2と同電位であり,現像ローラ2用のDC電源92と接続される。さらに,トナーの帯電量不足によって生じるカブリへの対応策として,現像バイアスVbと規制バイアスVBLとには所定以上の電位差を設けている,これにより,トナーが規制部材4を通過する際にトナーに電荷を付与する。
一般的にトナーの移送性(=単位時間当たりのトナーの移送量(mg/s))と流動性とは逆相関関係にあることが知られている。つまり,移送性が良くなるほど流動性は悪くなる。図7は,耐久印字処理に伴うトナーの移送性の変化を示している。図7に示すように,印字枚数が多いほど,移送性が良化する。これは,現像ローラに担持されたトナーは,摺擦,攪拌,搬送に伴ってストレスを受ける。そしてこのストレスにより,外添剤の一部がトナーから離脱するためである。
特開2000−89560号公報 特開平8−202128号公報
しかしながら,前記した従来の接触方式の現像装置には,次のような問題があった。すなわち,トナーから離脱した外添剤は,トナーとは逆帯電特性を有している。そのため,現像バイアスVbと規制バイアスVBLとの電位差により,規制部材4に付着することになる。そして,長期間の連続印字を行うと,規制部材4に外添剤が徐々に凝集し,外添剤の凝集体となる。また,外添剤が離脱したトナーは,弱帯電あるいは逆帯電となりやすく,現像ローラ2の表面に凝集付着することになる。
このように,耐久印字に伴って規制部材4や現像ローラ2に凝集体が生じる。この凝集体は,トナーの搬送阻害や,トナー帯電量の低下を招く。その結果,スジ状のノイズが生じて画像品質を著しく低下させる。
このスジ状のノイズに対応するには,現像バイアスVbと規制バイアスVBLとの電位差を小さくすることが有効である。すなわち,現像ローラ2と規制部材4との電位差を無くして両者を同電位とすると,トナーから離脱した外添剤は規制部材4に引き寄せられず,規制部材4に外添剤の凝集体は生じない。これにより,スジ状のノイズを確実に抑制できる。
しかし,現像バイアスVbと規制バイアスVBLとの電位差を無くすと,トナーへの電荷供給が十分に行えない。そのため,トナーの帯電量が不足し,特に帯電量の低下が著しい高湿環境においてカブリが頻出することになる。つまり,カブリの抑制とスジ状ノイズの抑制とがトレードオフの関係にある。
本発明は,前記した従来の現像装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,接触方式の現像装置であって,耐久印字に伴うスジ状ノイズの抑制と高湿環境でのカブリの抑制とが両立する現像装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた現像装置は,画像形成装置内に装着され,像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置であって,像担持体に接触配置され,現像剤を担持するとともにその現像剤を像担持体に向けて搬送する現像ローラと,現像ローラに当接し,現像ローラに現像剤を供給するとともに現像後に現像ローラ上に残留する現像剤を剥離する供給ローラと,現像ローラに当接し,現像ローラ上の現像剤層の厚さを規制する規制部材とを有し,現像ローラには,直流電圧である現像バイアスVbを印加し,規制部材には,振動電圧であり,最大側ピーク値と最小側ピーク値とがともに現像バイアスVbと同極性である規制バイアスVBLを印加し,現像バイアスVbと規制バイアスVBLとの関係が,次の式(1)を満たすことを特徴としている。
VBLmin<Vb<VBLmax (1)
VBLmin:規制バイアスVBLの最小側ピーク値
VBLmax:規制バイアスVBLの最大側ピーク値
本発明の現像装置は,現像ローラを像担持体と接触させる接触方式であり,現像ローラに対して直流電圧である現像バイアスVbを,規制部材に対して振動電圧である規制バイアスVBLをそれぞれ印加する。「振動電圧」としては,振動電界を形成するものであればよく,電圧値が異なる2種類の直流電圧を所定の周期でスイッチングするものであってもよいし,直流電圧に交流電圧を重畳するものであってもよい。さらに,規制バイアスVBLは,最大側ピーク値VBLmaxと最小側ピーク値VBLminとがともに現像バイアスVbと同極性であり,上記の式(1)を満たすように設定される。
このような現像装置では,例えばトナーの帯電極性が負極性で現像バイアスVbが負極性バイアスとすると,規制バイアスVBLが次のように作用する。すなわち,VBLmaxをVbよりも大きくすることで,耐久印字に伴ってトナーから離脱した外添剤(トナーとは逆帯電特性)に現像バイアスVbよりも正極側のバイアスがかかり,規制部材に外添剤が凝集付着しない。また,VBLminをVbよりも小さくすることで,外添剤の離脱によって流動性が低下したトナーに現像バイアスVbよりも負極側のバイアスがかかり,現像ローラの表面にトナーが凝集付着しない。すなわち,トナーおよび外添剤を振動させることによって凝集を抑制し,結果として耐久印字に伴うスジ状のノイズが抑制される。さらに,Vbよりも負極側のバイアスがかかることで,現像ローラ上のトナーに電荷が付与される。よって,高湿環境に伴うカブリが抑制される。
また,本発明の現像装置は,湿度を検出する湿度センサと,規制部材への印加電圧を制御する制御部とを有し,制御部は,湿度センサの信号を基に湿度を取得し,湿度が所定値以上と判断した場合には,規制バイアスVBLを印加し,湿度が所定値以上ではないと判断した場合には,現像バイアスVbと同電位であり,直流電圧である第2の規制バイアスVBL2を印加する。
すなわち,高湿状態ではない状態(例えば,通常状態や乾燥状態)では,規制部材によって電荷を付与しなくてもカブリの発生は少ない。一方で,スジ状のノイズを抑制するには,現像バイアスVbと規制バイアスVBLとを同電位とする方が凝集物の発生自体を抑制することができるために効果的である。また,ユーザの視点に立つと,カブリよりもスジ状のノイズの方が認識し易く,許容し難い。そこで,高湿状態ではないときは,現像バイアスVbと同電位の規制バイアスVBL2を選択し,スジ状のノイズの発生を確実に抑制する。一方,高湿状態のときは,規制バイアスVBLを選択してスジ状のノイズとともにカブリを抑制する。
また,本発明の現像装置は,規制バイアスVBLの振幅中心電圧VBLmidの絶対値が,現像バイアスVbの絶対値よりも大きく,振幅中心電圧VBLmidと現像バイアスVbとの差が,100V以上であることとするとよりよい。この条件を満たすことで規制部材による電荷の付与が十分に行われる。これにより,より確実にカブリを抑制することができる。
また,本発明の現像装置の供給ローラに,直流電圧である供給バイアスVrを印加することとするとよりよい。供給バイアスVrを直流電圧とすることで,交流電圧と比較して構成および制御がシンプルになる。
また,本発明の現像装置の規制部材は,板状ブレード部材であることとするとよりよい。規制部材を板状ブレード部材とすることで,ローラ部材等のその他の形状と比較して構成がシンプルであるとともにコンパクトになる。
本発明によれば,接触方式の現像装置であって,耐久印字に伴うスジ状ノイズの抑制と高湿環境でのカブリの抑制とが両立する現像装置が実現している。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお,本実施の形態は,非磁性の1成分トナーを収容・供給する現像装置を備えた電子写真方式の画像形成装置に本発明を適用したものである。
実施の形態の画像形成装置100は,図1に示すように,像担持体である感光体ドラム11を有し,その感光体ドラム11の周囲に,感光体ドラム11の表面を一様に帯電するための帯電装置12と,感光体ドラム11の表面に静電潜像を形成するための露光装置13と,感光体ドラム11上の静電潜像を可視像(トナー像)とするための現像装置14と,感光体ドラム11上のトナー像を用紙に転写するための転写装置15と,転写残トナーを感光体ドラム11から取り除くためのクリーニング装置16とを感光体ドラム11の回転方向に沿って備えている。さらに,用紙搬送路には,転写前の用紙を保管する給紙カセット17と,転写されたトナー像を用紙に定着させるための定着装置18と,定着後の用紙を載せる排紙トレイ19とが設けられている。
続いて,画像形成装置100による画像形成の動作について簡単に説明する。画像形成装置100は,スタート信号や画像データ等を受信することにより動作を開始する。感光体ドラム11は,図1中の矢印方向に回転駆動される。そして,帯電装置12と対向する位置で,帯電装置12によって一様に帯電される。次に,露光装置13によって露光され,表面上に画像データに基づいた静電潜像が形成される。
次に,静電潜像が現像装置14の位置に達すると,現像ローラに印加された現像バイアス電圧と感光体ドラム11の静電潜像との間で形成される電界によりトナーが移動し,静電潜像がトナーによって現像される。
一方,給紙カセット17から用紙搬送路を搬送されてきた用紙は,タイミングローラにて画像先端位置にタイミングを合わせられ,感光体ドラム11と転写装置15との間に搬送される。そして,転写装置15によって感光体ドラム11上のトナー像が用紙に転写される。さらに,転写されたトナー像を保持した用紙はさらに搬送され,定着装置18によって熱と圧力とが加えられることにより,トナー像が用紙に定着される。トナー像が定着した用紙は,排紙トレイ19に排出される。また,転写装置15によって用紙に転写されず,感光体ドラム11上に残った転写残トナーはクリーニング装置16によって掻き取られる。これにより,1枚分の画像形成が終了する。
続いて,現像装置14について詳説する。現像装置14は,図2に示すように,非磁性1成分現像剤であるトナーを収容する現像容器1と,トナーを担持しトナーを感光体ドラム11に向けて搬送する現像ローラ2と,現像ローラ2へのトナーの供給および現像ローラ2上のトナーの掻き取りを行う供給ローラ3と,現像ローラ2上のトナーの厚みを規制する規制部材4と,トナー漏れを防止するとともに現像後に現像ローラ2上に残留するトナーを除電する除電部材5と,現像容器1内のトナーを攪拌および搬送する攪拌部材6とを備えている。現像装置14は,接触方式の現像装置であり,現像ローラ2は感光体ドラム11と接触している。
現像ローラ2は,ステンレス等の金属製のシャフトを基材として,その周辺に導電性弾性層を形成したものである。現像ローラ2のシャフトにはDC電源が接続されている。供給ローラ3は,現像ローラ2と同様に,ステンレス等の金属製のシャフトを基材として,その周辺に導電性発泡弾性層を形成したものである。供給ローラ3のシャフトにもDC電源が接続されている。供給ローラ3は,所定のニップ幅にて現像ローラ2に対して接触配置されている。現像ローラ2および供給ローラ3は,それぞれ回転自在に支持されており,現像ローラ2は感光体ドラム11と接触して相互に反対方向に回転するのに対し,供給ローラ3は現像ローラ2と接触して相互に同一方向に回転する。
規制部材4は,現像ローラ2と当接する板状の導電性弾性体であり,現像ローラ2を所定の線圧で押圧している。規制部材4は,通過するトナー量を規制することにより,現像ローラ2表面上に薄層状態で層厚が均一のトナー層を形成する。規制部材4には電源ユニットが接続されており,後述するバイアスが印加される。
また,現像装置14には,図3に示すように,現像ローラ2用のDC電源92と,供給ローラ3用のDC電源93と,規制部材4用の電源ユニット7とが接続されている。トナー除電部材5は,現像ローラ2と電源を共用しており,現像ローラ2と同電位になっている。なお,各電源は,必ずしも現像装置14に設置されている必要はなく,画像形成装置100本体に設置されていてもよい。
また,規制部材4用の電源ユニット7は,図4に示すように,DC電源71とスイッチング電源72とによって構成されており,制御部8からの信号によって一方の電源が選択される。スイッチング電源72は,電圧値が異なるDC電源721,722によって構成されており,制御部8からの信号によって所定の周波数でスイッチングされる。すなわち,規制部材4に印加するバイアスVBL(規制バイアスVBL)には,直流成分のみによって構成されるDCバイアスと,所定の周期で電圧値が切り換えられる振動バイアスとが選択的に用いられる。本形態では,制御部8が湿度センサ9からの信号を基に湿度を取得し,高湿環境の場合と高湿環境以外の場合とで規制バイアスVBLを切り換える。規制バイアスVBLを含む各種のバイアスの設定については後述する。
現像装置14では,表面が発泡体であるトナー供給ローラ3の機械的搬送力により,現像容器1内のトナーをトナー供給ローラ3から現像ローラ2に搬送する。現像ローラ2に供給されたトナーは,現像ローラ2表面との接触やトナー同士の接触により摩擦帯電される。さらに,規制部材4により摩擦帯電されつつ薄層化され,感光体ドラム2との接触部にて感光体ドラム2上の静電潜像を可視化する。
現像後,現像ローラ2上に残留するトナーは,除電部材5によって除電され,カウンタ回転するトナー供給ローラ3とのニップ部にて現像ローラ2の表面から掻き取られる。掻き取られたトナーは,現像容器1内に回収される。この残留トナーの掻き取りとともにトナー供給ローラ3の回転によって現像ローラ2上に新たなトナーが供給される。
続いて,現像ローラ2に印加するバイアス(現像バイアス)Vb,供給ローラ3に印加するバイアス(供給バイアス)Vr,規制部材4に印加するバイアス(規制バイアス)VBLについて詳説する。
本形態では,高湿環境(30℃85%RH)下とそれ以外の環境下とで規制バイアスVBL(以下,高湿環境での規制バイアスVBLを「規制バイアスVBL1」と,高湿環境以外の環境での規制バイアスVBLを「規制バイアスVBL2」とする)を切り換える。具体的に,表1に本形態の現像装置14における現像バイアスVb,供給バイアスVr,規制バイアスVBLの例を示す。
Figure 0005151165
表1に示したように,高湿環境下では,現像バイアスVbと供給バイアスVrとは同電位となるDCバイアスが印加され,規制バイアスVBL1にはDCバイアスをスイッチングする振動バイアスが印加される。より詳細には,図5に示すように,規制バイアスVBL1の最小値VBL1minが現像バイアスVbよりも小さく,規制バイアスVBL1の最大値VBL1maxが現像バイアスVbよりも大きくなる振動バイアスが設定される。本形態では,現像バイアスVbが−200Vであり,規制バイアスVBL1maxを印加するDC電源721のDCバイアスが−100Vであり,規制バイアスVBL1minを印加するDC電源722のDCバイアスが−500Vであり,すなわちピーク間電圧VBL1ppが400Vであり,スイッチングの周波数を2kHzとした。
規制バイアスVBL1を上記の振動バイアスとすることで,耐久印字に伴ってトナーから離脱した外添剤(プラス荷電)に現像バイアスVbよりも弱プラス側のバイアスがかかり,規制部材4に外添剤が凝集付着しない。また,外添剤の離脱によって流動性が低下した弱マイナス帯電トナーや逆帯電トナーには,現像バイアスVbよりもマイナス側のバイアスがかかり,現像ローラ2の表面にトナーが凝集付着しない。すなわち,現像ローラ2と規制部材4との間に振動電界をかけ,トナーおよび外添剤を振動させることによって凝集を抑制し,結果として耐久印字に伴うスジ状のノイズが抑制される。
さらに,規制部材4に現像バイアスVbよりもマイナス側のバイアスをかけることで,高湿環境によって帯電量が低下した弱マイナス帯電トナーや逆帯電トナーに,電荷が付与される。これにより,高湿環境に伴うカブリが抑制される。
なお,規制バイアスVBLの設定は本形態に限るものではない。すなわち,VBL1minは,現像バイアスVbよりもマイナス側であり,弱帯電トナーに電荷が付与できる値であればよい。電荷を確実に付与するには,規制バイアスVBL1の振幅中心電圧VBL1midと現像バイアスVbとの差が所定値以上あることが好ましい。本形態では,振幅中心電圧VBL1midが現像バイアスVbよりも50V以上マイナス側であることが好ましい。また,その差が100V以上あることがより好ましい。従って,本形態ではVBL1minが−600Vであっても−700Vであってもよい。
一方,VBL1maxは,現像バイアスよりもプラス側の負極性バイアスであればよい。しかしながら,現像バイアスVbとの差が大きすぎると,カブリを発生させてしまう。そのため,カブリの発生を防止するには,VBL1maxと現像バイアスVbとの差がVBL1minと現像バイアスVbとの差よりも小さくなるように,すなわち現像バイアスVbが規制バイアスVBL1の振幅中心電圧VBL1midとVBL1maxとの間になるように設定されていることが好ましい。
また,周波数fは,1kHz〜2kHzの範囲内であれば十分な効果が得られる。また,振動バイアスを形成する電源は,必ずしも2つのDC電源をスイッチングするものである必要はなく,DCバイアスにACバイアスを重畳するものであってもよい。
一方,高湿環境以外では,現像バイアスVb,供給バイアスVr,規制バイアスVBL2がすべて同電位となるDCバイアスが印加される。現像バイアスVbと規制バイアスVBL2との電位差を無くすことで,トナーから離脱した外添剤は規制部材4に引き寄せられず,規制部材4に外添剤の凝集体は生じない。また,外添剤が離脱して流動性が低下したトナーも現像ローラ2に付着しない。これにより,耐久印字に伴うスジ状のノイズをより確実に抑制できる。
なお,現像バイアスVbと規制バイアスVBL2との電位差を無くすことで,規制部材4によるトナーの電荷付与ができなくなる。しかし,高湿環境以外ではトナーの抵抗変動が小さい。そのため,規制部材4による電荷付与がなくてもトナーの帯電量は確保され,かぶりは殆ど生じない。従って,ユーザの視点に立ってスジ状のノイズの抑制を重視することで,よりユーザフレンドリな画像品質となる。
[実施の形態の評価]
続いて,本形態の現像装置14の評価結果について説明する。本評価では,コニカミノルタ社製の「magicolor2400W」用の現像装置(以下,「評価機」とする)を利用し,各種バイアスの設定を変えて評価を行った。結果を表2,表3,表4に示す。
なお,表中の◎,○,×は印字された画像上のノイズの発生レベルを表している。「◎」は,目視で画像ノイズが確認されないレベルであることを意味する。「○」は,目視で若干のノイズが確認されるがその発生量が許容されるレベルであることを意味する。「×」は,ノイズの発生量が許容されないレベルであることを意味する。
まず,第1比較例として,現像バイアスVb(=−200V)と規制バイアスVBL(=−300V)とをともにDCバイアスとし,両者の間に100Vの電位差を設けた場合の評価結果を表2に示す。
Figure 0005151165
表2に示したように,現像バイアスVbと規制バイアスVBLとの間に電位差を設けると,規制部材4によってトナーに電荷が付与される。そのため,カブリは殆ど発生しなかった。一方,この電位差によって外添剤が規制部材4に凝集し,耐久印字に伴ってスジ状のノイズが発生した。
次に,第2比較例として,現像バイアスVb(=−200V)と規制バイアスVBL(=−200V)とをともにDCバイアスとし,両者を同電位とした場合の評価結果を表3に示す。
Figure 0005151165
表3に示したように,現像バイアスVbと規制バイアスVBLとを同電位にすると,規制部材4に外添剤が凝集せず,さらにトナーも現像ローラ2に凝集しない。そのため,第1比較例で問題となったスジ状のノイズは発生しなかった。一方,両バイアスに電位差がないため,規制部材4から電荷が付与されない。そのため,高湿環境下においてカブリが発生した。
次に,本実施例の評価結果を表4に示す。
Figure 0005151165
表4に示したように,本形態では,高湿環境下のカブリおよび耐久印字のスジ状のノイズがともに改善された。すなわち,高湿環境下では規制バイアスVBLを振動バイアスとすることで,スジ状のノイズの抑制に加えてカブリも併せて抑制された。一方,高湿環境以外では規制バイアスVBLを現像バイアスVbと同電位とすることでスジ状のノイズの発生が確実に抑制された。
なお,本形態では,高湿環境以外の環境では振動バイアスを利用していないが,高湿環境以外の環境であっても振動バイアスを利用するとしてもよい。湿度に関係なく振動バイアスとすることで,湿度に応じた制御を行う必要がなく,機器構成および制御がシンプルになる。一方,本形態のように湿度によってDCバイアスを利用することで,高湿環境以外(通常環境や乾燥環境)では,スイッチングする場合と比較してスジ状のノイズの発生をより確実に抑制することができる。
以上詳細に説明したように本形態の現像装置14は,高湿環境下とそれ以外の環境下とで規制バイアスVBLの設定を切り替えている。具体的に,高湿環境下では,VBL1maxを現像バイアスVbよりも大きくすることで,規制部材4に外添剤が凝集付着することを抑制し,VBL1minを現像バイアスVbよりも小さくすることで,現像ローラ2の表面にトナーが凝集付着することを抑制している。その結果として,スジ状のノイズの発生が軽減される。さらに,VBL1minが現像バイアスVbよりもマイナス側であり,VBL1midと現像バイアスVbとに電位差があることから,現像ローラ2上のトナーに電荷が付与される。よって,高湿環境に伴うカブリが抑制される。よって,接触方式の現像装置であって,耐久印字に伴うスジ状ノイズの抑制と高湿環境でのカブリの抑制とが両立する現像装置が実現している。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本発明は,カラープリンタ,モノクロプリンタ,コピー機,ファクシミリ等の各種の画像形成装置に適用可能である。
また,像担持体としてローラ形状の感光体ドラムを用いているが,ベルト状の感光体ベルトを使用してもよい。また,帯電装置は,ローラ帯電方式のほか,コロナ放電方式の帯電チャージャ,ブレード,ブラシ等を使用してもよい。また,転写装置は,転写ローラのほか,転写チャージャを使用してもよい。あるいは,感光体から用紙へ直接トナー像を転写する方式のほか,中間転写体を備え,2段階以上の転写を行う方式であってもよい。また,クリーニング装置は,クリーニングブレードのほか,クリーニングブラシ,クリーニングローラまたはそれらの組合せでもよい。また,定着装置は,定着ローラのほか,定着ベルトを用いてもよいし,非接触方式のものであってもよい。
実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成を示す図である。 実施の形態にかかる現像装置の概略構成を示す図である。 実施の形態にかかる現像装置の配線を示す概略構成図である。 規制部材用の電源ユニットの配線を示す概略構成図である。 規制バイアスのイメージを示す図である。 従来の形態にかかる現像装置の配線を示す概略構成図である。 耐久による移送量の変化を示すグラフである。
符号の説明
14 現像装置
2 現像ローラ
3 供給ローラ
4 規制部材
7 規制部材用の電源ユニット
71 規制部材用のDC電源
72 規制部材用のスイッチング電源
8 制御部
9 湿度センサ
92 現像ローラ用のDC電源
93 供給ローラ用のDC電源
100 画像形成装置

Claims (4)

  1. 画像形成装置内に装着され,像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置において,
    前記像担持体に接触配置され,現像剤を担持するとともにその現像剤を前記像担持体に向けて搬送する現像ローラと,
    前記現像ローラに当接し,前記現像ローラに現像剤を供給するとともに現像後に前記現像ローラ上に残留する現像剤を剥離する供給ローラと,
    前記現像ローラに当接し,前記現像ローラ上の現像剤層の厚さを規制する規制部材と
    湿度を検出する湿度センサと,
    前記規制部材への印加電圧を制御する制御部とを有し,
    前記現像ローラには,直流電圧である現像バイアスVbを印加し,
    前記制御部は,前記湿度センサの信号を基に湿度を取得し,
    前記湿度が所定値以上と判断した場合には,前記規制部材に対して,振動電圧であり,最大側ピーク値と最小側ピーク値とがともに前記現像バイアスVbと同極性である規制バイアスVBLを印加し,
    前記湿度が所定値以上ではないと判断した場合には,前記規制部材に対して,前記現像バイアスVbと同電位であり,直流電圧である第2の規制バイアスVBL2を印加するものであり,
    前記現像バイアスVbと前記規制バイアスVBLとの関係が,次の式(1)を満たすことを特徴とする現像装置。
    VBLmin<Vb<VBLmax (1)
    VBLmin:規制バイアスVBLの最小側ピーク値
    VBLmax:規制バイアスVBLの最大側ピーク値
  2. 請求項1に記載する現像装置において,
    前記規制バイアスVBLの振幅中心電圧VBLmidの絶対値は,前記現像バイアスVbの絶対値よりも大きく,前記振幅中心電圧VBLmidと前記現像バイアスVbとの差は,100V以上であることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する現像装置において,
    前記供給ローラには,直流電圧である供給バイアスVrを印加することを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載する現像装置において,
    前記規制部材は,板状ブレード部材であることを特徴とする現像装置。
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