しかしながら、操作に熟知しており、予約操作を素早く行うことが可能なユーザ又は時間の経過に伴って予約操作に慣れ、素早く行うことが可能になったユーザに対しても予約操作の受付を所定の待機時間待機するという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、各ユーザ識別情報に対して楽曲情報を受付けるまでに経過した経過時間に基づいて、各ユーザ識別情報に関連付けられた第2待機時間を決定する第2待機時間決定手段を備えることにより、ユーザの操作に要する時間に応じて当該ユーザに対して操作を受付ける待機時間を変更することが可能となる制御装置及び当該制御装置を備えたカラオケ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る制御装置は、ユーザ識別情報を受付けるユーザ識別情報受付手段と、該ユーザ識別情報受付手段が受付けた複数のユーザ識別情報に基づいて定められた順番に従って前記複数のユーザ識別情報夫々に対して、予め用意されている複数の楽曲のうち再生すべき楽曲の楽曲情報を順次受付可能にする楽曲情報受付手段と、該楽曲情報受付手段が前記楽曲情報を受付けた場合、前記楽曲情報を記憶する楽曲情報記憶手段とを備え、該楽曲情報記憶手段が記憶した楽曲情報に対応する楽曲を再生させる制御装置であって、前記楽曲情報受付手段による前記楽曲情報の受付を待機する受付待機手段と、前記複数のユーザ識別情報夫々に関連付けて前記受付待機手段が待機する第1待機時間を記憶してある第1待機時間記憶手段と、前記楽曲情報受付手段が前記楽曲情報を受付可能にした時点から前記楽曲情報を受付けるまで経過時間を計時する計時手段と、前記経過時間に基づいて前記複数のユーザ識別情報夫々に対して第2待機時間を決定する第2待機時間決定手段とを備え、前記受付待機手段は、前記楽曲情報の受付に対応するユーザ識別情報に対して前記第2待機時間決定手段が第2待機時間を決定してある場合、前記第2待機時間待機するよう構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、順番付けられたユーザ識別情報夫々が各ユーザに割り当てられており、当該順番に従って各ユーザに対して楽曲情報が受付可能にされる。制御装置は、楽曲情報の受付を各ユーザに対して予め設定されている第1待機時間待機する。第1待機時間内に楽曲情報を受付けなかった場合、当該ユーザに対して楽曲情報の受付可能状態を完了すると共に、次の順番のユーザに対して楽曲情報が受付可能にされる。また、第1待機時間内に楽曲情報を受付けた場合、当該ユーザに対して受付可能にされた時点から楽曲情報を受付けた時点までの経過時間が計時されて第1待機時間よりも短い待機時間である第2待機時間が決定される。順番に従って当該ユーザに対し、再び楽曲情報が受付可能にされた場合、楽曲情報の受付が第2待機時間待機されて待機時間が短縮される。
本発明に係る制御装置は、前記楽曲情報受付手段は、前記ユーザ識別情報受付手段が前記複数のユーザ識別情報夫々を受付けた順番に従って前記楽曲情報を順次受付可能にするよう構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、各ユーザからユーザ識別情報を受付けた順番に従い、各ユーザに対して楽曲情報が受付可能にされる。
本発明に係る制御装置は、前記複数の楽曲は、前記複数のユーザ識別情報夫々に対して登録してある登録楽曲を含んでおり、前記楽曲情報受付手段は、前記複数の楽曲から選択されてなる楽曲情報及び前記登録楽曲から選択されてなる楽曲情報のいずれか一つを受付けるよう構成してあり、前記第2待機時間決定手段は、前記楽曲情報受付手段が前記登録楽曲から選択されてなる楽曲情報を受付けた場合、前記第2待機時間を決定しないよう構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、複数の楽曲のうち少なくとも1つの楽曲が各ユーザにより選択されて登録楽曲として登録してある。各ユーザに対する楽曲情報の受付は、複数の楽曲及び登録曲のいずれかから選択されてなる。ユーザがよく知っている登録曲から楽曲が選択されて楽曲情報を受付けた場合、第2待機時間が決定されず、当該ユーザに設定されている待機時間が変更されない。
本発明に係る制御装置は、前記計時手段が計時した前記経過時間を記憶する経過時間記憶手段と、前記第2待機時間決定手段が決定した前記第2待機時間を記憶する第2待機時間記憶手段とを備え、前記受付待機手段は、前記第2待機時間記憶手段が記憶している前記第2待機時間待機するよう構成してあり、前記第1待機時間記憶手段及び前記経過時間記憶手段夫々が記憶している前記第1待機時間及び前記経過時間の平均値を算出する平均値算出手段と、該平均値算出手段が算出した前記平均値を用いて前記第2待機時間記憶手段が記憶している前記第2待機時間を書き換える第2待機時間書換え手段とを更に備えることを特徴とする。
本発明にあっては、各ユーザに対して楽曲情報を受付可能にした時点から楽曲情報を受付けるまでの経過時間が順次記憶される。楽曲情報を受付ける都度、記憶されている経過時間及び予め記憶してある第1待機時間の平均値が算出される。全てのユーザ識別情報に対する第2待機時間が、楽曲情報を受付ける都度、算出された平均値を用いて書き換えられることにより、全てのユーザに同一の待機時間が決定されると共に、楽曲情報を受付けるまでに要した時間の平均値に基づいて当該待機時間が変更される。
本発明に係る制御装置は、前記計時手段は、前記経過時間を前記複数のユーザ識別情報夫々に関連付けて記憶するよう構成してあり、前記第2待機時間記憶手段は、前記第2待機時間を前記複数のユーザ識別情報夫々に関連付けて記憶するよう構成してあり、前記平均値算出手段は、前記第1待機時間及び前記経過時間の平均値を各ユーザ識別情報に対して算出するよう構成してあり、前記第2待機時間書換え手段は、該平均値算出手段が各ユーザ識別情報に対して算出した前記平均値を用いて前記第2待機時間記憶手段が各ユーザ識別情報に対して記憶している前記第2待機時間夫々を書き換えるよう構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、各ユーザに対して楽曲情報を受付可能にした時点から楽曲情報を受付けるまでの経過時間が記憶される。各ユーザに対して楽曲情報を受付ける都度、当該ユーザに関連付けて記憶されている経過時間及び予め記憶してある第1待機時間の平均値が算出される。楽曲情報を与えたユーザに関連付けて記憶されている第2待機時間が算出された平均値を用いて書き換えられることにより、各ユーザから楽曲情報を受付けるまでに要した時間に基づいて各ユーザに対する待機時間が変更される。
本発明に係る制御装置は、前記楽曲情報を受付けるための受付画面を表示する表示手段を備え、前記受付待機手段は、待機している期間、前記表示手段に前記受付画面を表示させるように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、各ユーザに対して楽曲情報を受付けるための受付画面が待機時間表示されて受付可能状態にされる。
本発明に係る制御装置は、前記表示手段は、前記複数のユーザ識別情報夫々に対応付けられた異なる色に基づいて前記受付画面を表示するよう構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、各ユーザ識別情報に対応付けられた異なる色を背景色等に用いた受付画面が表示され、各ユーザに対して楽曲情報の受付が待機される。
本発明に係る制御装置は、前記受付待機手段が待機している期間、待機完了を受付ける待機完了受付手段を備え、前記受付待機手段は、前記待機完了受付手段が前記待機完了を受付けた場合、待機を完了するよう構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、ユーザに対して楽曲情報の受付を待機している期間にユーザから待機完了を受付けた場合、待機を完了し、次のユーザに対して楽曲情報が受付可能にされる。
本発明に係るカラオケ装置は、前記複数の楽曲夫々は、カラオケ楽曲からなり、前述の制御装置を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、制御装置が各ユーザに対して受付けた楽曲情報に基づいてカラオケ楽曲が再生される。
本発明にあっては、各ユーザ識別情報に対して楽曲情報を受付けるまでに経過した経過時間に基づいて、各ユーザ識別情報に関連付けられた第2待機時間を決定する第2待機時間決定手段を備えることにより、ユーザの操作に要する時間に応じて当該ユーザに対して操作を受付ける待機時間を変更することが可能となる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、制御装置を含むシステムのネットワーク構成を示す模式図である。図中1は、制御装置を示す。本実施の形態においては、制御装置を当該制御装置が備えられたカラオケ装置の例に置き換えて説明する。カラオケ装置(制御装置)1は、マイクロフォン201が接続してあり、演奏されるカラオケ曲及びユーザの歌声からなる音声を出力し、カラオケ曲に関する歌詞等の映像を表示することによりカラオケ機能を実現するようにしてある。また、カラオケ装置1は、ネットワーク網Nを介してカラオケ曲データを配信する曲配信サーバ装置4が接続してある。
また、曲配信サーバ装置4は、インターネット等を介して接続可能にされており、図示しない携帯端末装置及びPC( Personal Computer )を用いて各ユーザがログイン可能にされたユーザ夫々のデータベースを備えている。各データベースには、ログインしたユーザが好きなカラオケ曲を登録可能にしてある。また、カラオケ装置1には、ユーザによりカラオケ曲の予約操作等がなされる操作端末装置3が赤外線又は無線通信波による相互通信を可能に接続してある。
図2は、カラオケ装置1及び操作端末装置3の内部構成を示すブロック図である。カラオケ装置1は、ネットワーク網Nに接続してカラオケ曲データを受信するネットワーク通信部22と、操作端末装置3に選択可能なカラオケ曲リスト等を送信し、操作端末装置3により選択されたカラオケ曲の楽曲情報を受信する操作端末通信部23とを備えている。また、操作端末通信部23は、操作端末装置3から送信されており、各ユーザに対応付けられたユーザ識別情報及びパスワードからなるログイン情報も受信するユーザ識別情報受付手段としても機能するようにしてある。
カラオケ装置1は、曲配信サーバ装置4から配信されたカラオケ曲データに基づいて歌詞等を示す映像及びカラオケ曲の音声夫々を再生する映像再生部16及び音声再生部18と、映像再生部16が再生する映像を表示するための液晶パネル等からなる表示部17と、音声再生部18が再生する音声を放音するためのスピーカ部20とを備えている。また、カラオケ装置1は、音声再生部18及びスピーカ部20間にミキサアンプ19が介装されており、ミキサアンプ19には、マイク信号入力端子21を介してマイクロフォン201が接続してある。ミキサアンプ19は、音声再生部18から与えられており、例えばカラオケ曲の伴奏曲等の音声信号と、マイクロフォン201から入力される音声信号、例えばカラオケ曲の伴奏曲に応じたユーザの歌声が変換されて得た音声信号とをミキシングしてスピーカ部20に出力するようにしてある。
また、カラオケ装置1は、バス11aを介しカラオケ装置1内部のハードウェア各部を制御するための制御部であるCPU( Central Processing Unit )11と、CPU11が実行するプログラム等を記憶してあるROM( Read-Only Memory )12と、CPU11がプログラムを実行する際に生じる変数等を記憶するRAM( Random-Access Memory )13と、楽曲情報を記憶するためのハードディスク等からなる記憶部(楽曲情報記憶手段)14と、楽曲情報を受付可能にしてから楽曲情報を受付けるまでの経過時間を計時するためのタイマ15(計時手段)とを備えている。タイマ15は、各ユーザに対して待機時間が設定され、CPU11により計時開始されて待機時間が経過した場合、タイマ信号をバス11aに出力してCPU11に与えることにより、タイマ機能及び経過時間を計時する計時機能を有するようにしてある。
CPU11及びタイマ15は、タイマ15からタイマ信号が出力されるまで各ユーザに対して楽曲情報の受付を待機する待機受付手段として機能する。記憶部14は、後述の待機時間(第1待機時間、第2待機時間)及び経過時間等を記憶するようにしてあり、第1待機時間記憶手段、第2待機時間記憶手段及び経過時間記憶手段としても機能する。また、CPU11は、記憶部14に記憶された経過時間に基づいて各ユーザに対して待機時間(第2待機時間)を決定する第2待機時間決定手段、記憶部14に記憶された経過時間等の平均値を算出する平均値算出手段、及び算出した平均値を用いて記憶部14に記憶されている第2待機時間を書き換える第2待機時間書換え手段としても機能する。
操作端末装置3は、カラオケ装置1と各データを送受信するための通信部34と、各種情報を表示するための液晶パネル等からなる表示部35と、表示部35の表示面に設けられており、ユーザによる操作を受付けるタッチパネル部36と、バス31aを介し操作端末装置3の内部のハードウェア各部を制御するための制御部であるCPU31と、CPU31が実行するプログラム等を記憶してあるROM32と、CPU31がプログラムを実行する際に生じる変数等を記憶するためのRAM33とを備える。
カラオケ装置1のCPU11は、楽曲情報を受付けるための受付画面を操作端末装置3の表示部35に表示して楽曲情報の受付を待機させるようにしてあり、表示部35と共に受付画面の表示手段として機能する。受付画面は、操作端末装置3の表示部35に表示するものに限らず、カラオケ装置1の表示部17に表示するようにしてもよい。カラオケ装置1のCPU11は、受付画面に受付完了を指示するためのソフトウェアボタンを表示させて、当該ソフトウェアボタンが選択された場合に待機を完了する待機完了受付手段としても機能するようにしてある。
操作端末装置3は、複数のユーザがカラオケ装置1によるカラオケ演奏を利用する場合、曲配信サーバ装置4のユーザ夫々のデータベースに各ユーザがログインするためのログイン画面を表示し、各ユーザ夫々に対してログイン情報を受付ける。操作端末装置3は、各ユーザから受付けたログイン情報をカラオケ装置1に順次送信する。カラオケ装置1は、操作端末装置3から順次送られてきたログイン情報を曲配信サーバ装置4にネットワーク網Nを介して送信する。曲配信サーバ装置4は、送られてきたログイン情報を認証し、認証された場合、各ユーザのデータベースにアクセスを許可することで各ユーザに対してログインする。
カラオケ装置1は、ログイン情報を受付けた順に各ユーザを順番付けることにより、各ユーザに対して楽曲情報を受付可能にする受付順番を決定する。カラオケ装置1のCPU11は、受付順番に従って操作端末装置3が受付けた楽曲情報を操作端末通信部23が受信することにより、操作端末通信部23と共に楽曲情報受付手段として機能する。カラオケ装置1は、いずれかのユーザから予約開始を操作端末装置3が受付けた場合、曲配信サーバ装置4に配信待機させる。配信待機された曲配信サーバ装置4は、カラオケ装置1から送られて来た楽曲情報に基づいて配信リストに曲を追加する都度、配信リストに従ってカラオケ曲データをカラオケ装置1に配信するようにしてある。
カラオケ装置1は、カラオケ曲の予約開始を受け付けた場合、予め待機時間表に記憶してある同一の初期値(第1待機時間)を各ユーザに対して楽曲情報の受付を待機する待機時間(第2待機時間)として設定し、記憶部14に記憶してある待機時間表に各ユーザのIDに対応付けて記憶する。カラオケ装置1は、最初の受付順番のユーザに対して楽曲情報を操作端末装置3に受付可能にさせる。カラオケ装置1は、曲配信サーバ装置4に記憶されている複数のカラオケ曲又は当該ユーザが予め登録してある登録曲のいずれかのうち選択されたカラオケ曲の楽曲情報を受付ける。
カラオケ装置1は、操作端末装置3が楽曲情報を受付けた場合、楽曲情報を受付可能にした時点から楽曲情報を受付けるまでの経過時間を、当該ユーザに関連付けて待機時間表に記憶する。また、カラオケ装置1は、当該ユーザによる楽曲情報を受付けずに計時している経過時間が当該ユーザに対して設定されている待機時間(第2待機時間)に達した場合、又は待機を完了して次の受付順番のユーザに対して楽曲情報を受付可能に指示する待機完了を受付けた場合、初期値(第1待機時間)を経過時間として待機時間表に記憶する。カラオケ装置1は、楽曲情報を受け付けた場合、初期値及び経過時間の平均値を算出し、平均時間を用いて当該ユーザに関連付けられた待機時間(第2待機時間)を書き換える。
また、カラオケ装置1は、当該ユーザに対応するデータベースに登録してある登録曲から選択されたカラオケ曲の楽曲情報を受付けた場合、待機時間(第2待機時間)の書き換えを実行しない。カラオケ装置1は、楽曲情報を受け付ける都度、受付けた楽曲情報を曲配信サーバ装置4に送信して配信リストに追加させる。次の受付順番のユーザに対して楽曲情報が受付可能にされて、同様に各ユーザに対して楽曲情報が順次受付可能にされる。一人のユーザに対して2回以上、楽曲情報を受付けた場合、待機時間表には当該ユーザに対応付けて複数の経過時間が記憶される。この場合、初期値(第1待機時間)及び複数の経過時間の平均値が算出されて当該ユーザに関連付けて待機時間表に記憶されている待機時間(第2待機時間)が書き換えられる。これにより、各ユーザから楽曲情報を受付けるまでに要する時間に基づいて各ユーザに対して楽曲情報の受付を待機する待機時間が変更される。
カラオケ装置1は、楽曲情報を受付順番に従って順次受付けると共に、楽曲情報を受付ける都度、曲配信サーバ装置4に送信して配信リストに追加し、配信リストに従って送られてくるカラオケ曲データを受信して再生する。カラオケ装置1は、複数のユーザによる使用を終了する予約終了を受付けた場合、曲配信サーバ装置4に全てのユーザをログアウトさせると共に、配信待機状態を解除させてカラオケ演奏を終了する。
図3は、ログイン画面の例を示す模式図である。図3に示す如くログイン画面は、ログイン情報の入力を促すメッセージ「ログインしてください。」と、ユーザのID及びパスワード夫々が入力されるテキストボックスと、ログイン情報を送信し次のユーザのログイン情報の受付を指示するための「ユーザ切替」と表示されたソフトウェアボタンと、全ユーザのログインが完了しカラオケ曲の予約開始を指示するための「予約開始」と表示されたソフトウェアボタンとを備える。ID及びパスワードをなす文字列の入力は、表示部35に表示されたソフトウェアキーボードをユーザがタッチパネル部36を用いて操作することで受付けるようにするとよい。カラオケ装置1は、各ユーザから予約開始を受付けた場合、操作端末装置3に受付画面を表示させる。
図4は、受付画面の例を示す模式図である。図4に示す例では、ID「Aさん」を有するユーザに対して、予約するカラオケ曲の楽曲情報が受付可能であることを示すメッセージ「次はAさんの番です。」が表示されている。また、図4に示す如く、受付画面は、複数のカラオケ曲から検索してカラオケ曲を選曲するための「検索する」と表示されたソフトウェアボタンと、当該IDを有するユーザにより予め登録してある登録曲から選択するための「登録曲から選ぶ」と表示されたソフトウェアボタンと、待機完了を指示するための「順番をスキップする」と表示されたソフトウェアボタンとを備えている。カラオケ装置1は、楽曲情報が何れのIDを有するユーザに対して受付可能にあるのかをユーザに視認し易くすべくID夫々に対応付けられた異なる背景色を用いて受付画面を表示する。受付画面には、次のユーザに対して楽曲情報を受付可能にする時点までの残り時間を表示してもよい。また、受付画面には、受付可能にした時点からの経過時間を表示してもよい。カラオケ装置1は、「検索する」と表示されたソフトウェアボタンが選択された場合、操作端末装置3に検索画面を表示させる。
図5は、検索画面の例を示す模式図である。図5に示す例では、ID「Aさん」を有するユーザに対して楽曲情報を受付けていることを示すメッセージ「Aさんの予約を受けつけています。」が表示されている。図5に示す如く検索画面は、曲名、歌手名及びジャンル名等の検索キーワードを入力するための「キーワード」と表示されたテキストボックスと、入力された検索キーワードに基づいて検索の実行を指示するための「検索」と表示されたソフトウェアボタンと、検索結果のカラオケ曲を表示するための「検索結果」と表示されたリストボックスとを備える。図5に示す例では、検索キーワードとして「夏メロ」が入力されており、検索結果には、当該検索キーワードに基づいて曲配信サーバ装置4に記憶してある複数のカラオケ曲から検索されたカラオケ曲の曲名及び歌手名が表示されている。また、リストボックス「検索結果」に表示されたカラオケ曲から楽曲を選択して楽曲情報を受付けるための「選曲」と表示されたソフトウェアボタンを備えている。検索画面は、受付画面と同様にID夫々に対応付けられた背景色を用いて表示するとよい。カラオケ装置1は、「登録曲から選ぶ」と表示されたソフトウェアボタンが選択された場合、操作端末装置3に選曲画面を表示させる。
図6は、選曲画面の例を示す模式図である。図6に示す例では、ID「Aさん」を有するユーザに対して楽曲情報を受付けていることを示すメッセージ「Aさんの予約を受けつけています。」が表示されている。図6に示す如く選曲画面は、配信サーバ装置4の当該ユーザに対応したデータベースに登録されている登録曲を表示するための「Aさんの登録曲一覧」と表示されたリストボックスと、当該リストボックスに表示された登録曲から選択された曲を選曲するための「選曲」と表示されたソフトウェアボタンを備えている。選局画面は、受付画面と同様にID夫々に対応付けられた背景色を用いて表示するとよい。
図7は、待機時間表のレコードレイアウト例を示す図表である。図7に示す例では、予約開始を受付けた後に各ユーザに対して初めて楽曲情報を受付ける場合の待機時間等が記憶されている。ユーザのID「Aさん」,「Bさん」,「Cさん」及び「Dさん」が各ユーザのログイン順に順番付けられており、各順番を受付順番として昇順に並べられ、記憶されている。また、各IDに対する初期値(第1待機時間)として予め設定されている2.5分が記憶されており、さらに初期値2.5分が各ユーザに対して楽曲情報の受付を待機する待機時間(第2待機時間)として設定されて各IDに関連付けて記憶されている。
図8は、待機時間表の他のレコードレイアウト例を示す図表である。図8に示す例では、図7に示す待機時間表の例において、さらに各ユーザにより1曲目のカラオケ曲が選択されて当該曲の楽曲情報を受け付けた場合の待機時間等が記憶されている。図8に示す例では、ID「Aさん」,「Cさん」及び「Dさん」夫々を有するユーザから1曲目のカラオケ曲の楽曲情報を受け付けるまでに経過した経過時間2.0分,1.5分及び1.0分が各IDに関連付けられた経過時間1として記憶されている。また、例えば、ID「Aさん」に対応付けて記憶されている初期値の2.5分及び経過時間1の2.0分から、平均値2.25分が算出されて待機時間(第2待機時間)が書き換えられている。また、例えば、ID「Bさん」を有するユーザから1曲目の楽曲情報を待機時間内に受付けておらず、当該ユーザに関連付けられた経過時間1には経過時間が記憶されていない。この場合、ID「Bさん」に関連付けられた待機時間(第2待機時間)は書き換えられずに初期値2.5分となっている。
図9は、待機時間表の他のレコードレイアウト例を示す図表である。図9に示す例では、図8に示す待機時間表の例において、さらに各ユーザから2曲目のカラオケ曲が選択されて当該曲の楽曲情報を受け付けた場合の待機時間等が記憶されている。図9に示す例では、ID「Aさん」,「Bさん」及び「Dさん」夫々を有するユーザから2曲目のカラオケ曲の楽曲情報を受け付けるまでに経過した経過時間2.5分,2.0分及び1.5分が経過時間2として記憶されている。また、例えば、ID「Aさん」に対応付けて記憶されている初期値(第1待機時間)の2.5分、経過時間1の2.0分及び経過時間2の2.5分から、平均値2.33分が算出されて待機時間(第2待機時間)が書き換えられている。
図10は、ログイン処理の手順を示すフローチャートである。カラオケ装置1のCPU11は、操作端末装置3から送信されてきたログイン情報を受け付けて(ステップS11)、曲配信サーバ装置4にログイン情報を送信する(ステップS12)。曲配信サーバ装置4は、送られてきたログイン情報を受信し(ステップS13)、ログイン情報を用いてログイン情報に含まれるIDに対応付けられたデータベースにログインする(ステップS14)。カラオケ装置1のCPU11は、IDをログイン順に順番付けた受付順番と共に待機時間表に記憶し(ステップS15)、予約開始を受け付けたか否かを判定する(ステップS16)。
CPU11は、予約開始を受け付けていないと判定した場合(ステップS16でNO)、ログイン情報を受け付けるステップS11に処理を戻す。CPU11は、予約開始を受け付けたと判定した場合(ステップS16でYES)、配信待機要求を曲配信サーバ装置4に送信する(ステップS17)。曲配信サーバ装置4は、カラオケ装置1から送られてきた配信待機要求を受信し(ステップS18)、配信リストに基づく曲の配信を待機する(ステップS19)。カラオケ装置1のCPU11は、予約終了を受付けたか否かを判定する(ステップS20)。
CPU11は、予約終了を受付けていないと判定した場合(ステップS20でNO)、予約終了を受付けるまで待機する。CPU11は、予約終了を受付けたと判定した場合(ステップS20でYES)、ログアウト要求を曲配信サーバ装置4に送信し(ステップS21)、ログイン処理を終了する。曲配信サーバ装置4は、カラオケ装置1から送られて来たログアウト要求を受信する(ステップS22)。曲配信サーバ装置4は、配信待機を解除し(ステップS23)、全IDをログアウトして(ステップS24)、ログイン処理を終了する。
図11は、予約受付処理の手順を示すフローチャートである。予約受付処理は、ログイン処理において予約開始を受付けた場合に、ログイン処理と共に実行される。カラオケ装置1のCPU11は、待機時間表に記憶されている受付順番1のIDを読み出し(ステップS31)、読み出したIDに関連付けて待機時間表に記憶されている待機時間を読み出す(ステップS32)。CPU11は、タイマ15に待機時間を設定し(ステップS33)、タイマ15を計時開始させる(ステップS34)。CPU11は、操作端末装置3の表示部35に受付画面を表示させる(ステップS35)。CPU11は、操作端末装置3に操作を受付けさせる(ステップS36)。CPU11は、操作端末装置3が操作を受付けたか否かを判定する(ステップS37)。
CPU11は、操作を受付けていないと判定した場合(ステップS37でNO)、操作を受付けさせるステップS36に処理を戻す。CPU11は、操作を受付けたと判定した場合(ステップS37でYES)、タイマ15が出力するタイマ信号を受付けたか否かを判定する(ステップS38)。CPU11は、タイマ信号を受付けていないと判定した場合(ステップS38でNO)、待機完了を受付けた否かを判定する(ステップS39)。CPU11は、待機完了を受付けていないと判定した場合(ステップS39でNO)、後述の選曲受付処理を実行する(ステップS40)。CPU11は、予約の終了を受付けたか否かを判定する(ステップS41)。
CPU11は、終了を受付けていないと判定した場合(ステップS41でNO)、待機時間表に記憶されている次の受付順番のIDを読出し(ステップS42)、待機時間を読み出すステップS32に処理を戻す。CPU11は、タイマ信号を検出したか否かを判定するステップS38においてタイマ信号を検出したと判定した場合(ステップS38でYES)、及び待機完了を受付けたか否かを判定するステップS39において待機完了を受付けたと判定した場合(ステップS39でYES)、予約の終了を受付けたか否かを判定するステップS41に処理を移す。CPU11は、予約の終了を受付けたか否かを判定するステップS41において、終了を受付けたと判定した場合(ステップS41でYES)、予約受付処理を終了する。
図12は、選曲受付処理の手順を示すフローチャートである。カラオケ装置1のCPU11は、受付画面が備える「検索する」と表示されたソフトウェアボタンが押下されて、検索して選曲する指示を受付けたか否かを判定する(ステップS51)。CPU11は、検索して選曲する指示を受付けたと判定した場合(ステップS51でYES)、後述の検索選曲処理を実行する(ステップS52)。CPU11は、楽曲情報を受付けるまでに経過した経過時間を待機時間表に記憶し(ステップS53)、平均値を算出する(ステップS54)。CPU11は、算出した平均値を用いて待機時間表に記憶している待機時間を書き換えて(ステップS55)、選曲受付処理を終了する。
CPU11は、検索して選曲する指示を受付けたか否かを判定するステップS51において、当該指示を受付けていないと判定した場合(ステップS51でNO)、受付画面が備える「登録曲から選ぶ」と表示されたソフトウェアボタンが押下されて、登録曲から選曲する指示を受付けたか否かを判定する(ステップS56)。CPU11は、登録曲から選曲する指示を受付けたと判定した場合(ステップS56でYES)、後述の登録曲選曲処理を実行して(ステップS57)、選曲受付処理を終了する。CPU11は、登録曲から選曲する指示を受付けていないと判定した場合(ステップS56でNO)、選曲受付処理を終了する。
図13は、検索選曲処理の手順を示すフローチャートである。カラオケ装置1のCPU11は、操作端末装置3の表示部35に検索画面を表示させて(ステップS71)、検索キーワードを受付ける(ステップS72)。CPU11は、受付けた検索キーワードを曲配信サーバ装置4に送信する(ステップS73)。曲配信サーバ装置4は、カラオケ装置1から送られて来た検索キーワードを受信する(ステップS74)。曲配信サーバ装置4は、検索キーワードを用いて曲を検索し(ステップS75)、検索結果をカラオケ装置1に送信する(ステップS76)。カラオケ装置1のCPU11は、送られて来た検索結果を受信し(ステップS77)、検索結果を操作端末装置3に表示させて選曲を受付ける(ステップS78)。
CPU11は、選曲されたか否かを判定する(ステップS79)。CPU11は、選曲されていないと判定した場合(ステップS79でNO)、検索キーワードを受付けるステップS72に処理を戻す。CPU11は、選曲されたと判定した場合(ステップS79でYES)、選曲された曲の楽曲情報を曲配信サーバ装置4に送信し(ステップS80)、検索選曲処理を終了する。曲配信サーバ装置4は、送られてきた選曲情報を受信し(ステップS81)、配信リストに曲を追加して(ステップS82)、検索選曲処理を終了する。
図14は、登録曲選曲処理の手順を示すフローチャートである。カラオケ装置1のCPU11は、IDを曲配信サーバ装置4に送信する(ステップS91)。曲配信サーバ装置4は、送られて来たIDを受信する(ステップS92)。CPU11は、受信したIDに対応するデータベースに記憶されている登録曲リストを読み出して(ステップS93)、登録曲リストをカラオケ装置1に送信する(ステップS94)。カラオケ装置1のCPU11は、送られて来た登録曲リストを受信する(ステップS95)。
CPU11は、登録曲リストから選曲するための選曲画面を操作端末装置3の表示部35に表示させて(ステップS96)、選曲を受付ける(ステップS97)。CPU11は、選曲されたか否かを判定する(ステップS98)。CPU11は、選曲されていないと判定した場合(ステップS98でNO)、選曲を受付けるステップS97に処理を戻す。CPU11は、選曲されたと判定した場合(ステップS98でYES)、選曲された曲の楽曲情報を曲配信サーバ装置4に送信して(ステップS99)、登録曲選曲処理を終了する。曲配信サーバ装置4は、送られてきた楽曲情報を受信し(ステップS100)、配信リストに曲を追加して(ステップS101)、登録曲選曲処理を終了する。
各ユーザが曲配信サーバ装置4に予め登録してある登録曲からカラオケ曲が選択されて予約される場合、操作端末装置3の操作に熟練していないユーザであっても予約操作を素早く行うことが可能であるため、係る場合に経過時間に基づく待機時間(第2待機時間)の変更が行われない。本実施の形態では、操作端末装置3が1つである場合を示したが、これに限るものではなく複数あってもよい。この場合、複数の操作端末装置3のうち、1つの操作端末装置3に予約に係る操作が行われている場合、他の操作端末装置3を操作できないようにするとよい。
本実施の形態においては、各ユーザのログイン順にユーザ識別情報が順番付けられる場合を示したが、これに限るものではなく、ログインされたユーザの順番を設定するための画面を操作端末装置3に表示させて、複数のユーザのうち、いずれかのユーザにより順番付けされるようにしてもよい。また、曲配信サーバ装置4を各ユーザ識別情報がログインした履歴情報を記憶するよう構成し、当該履歴情報を参照してユーザ識別情報を順番付けてもよい。この場合、例えば、所定期間内のログイン回数からなるログイン頻度を各ユーザ識別情報に対して取得し、ログイン頻度の昇順にユーザ識別情報を順番付けるとよい。また、例えば、直近のログイン日時を各ユーザ識別情報に対して取得し、新しいログイン日時を有する順にユーザ識別情報を順番付けてもよい。
待機時間(第2待機時間)は、初期値(第1待機時間)及び経過時間から算出された平均値を用いて書き換えられる場合を示したが、これに限るものではなく、経過時間のみから算出された平均値を用いて書き換えてもよい。また、初期値(第1待機時間)及び全ユーザに関連付けて記憶されている経過時間から算出された平均値を用いて、全ユーザに同一の待機時間(第2待機時間)を決定してもよい。この場合、経過時間及び待機時間(第2待機時間)を各ユーザに関連付けて記憶部14に記憶する必要がない。操作端末装置3のタッチパネル部36が各ユーザによる操作を受付ける場合を示したが、これに限るものではなく、カラオケ装置1にタッチパネル等の操作受付部を設けて操作を受付けるようにしてもよい。各ユーザが曲配信サーバ装置4に登録曲を登録する場合を示したが、カラオケ装置1に登録するようにしてもよい。
曲配信サーバ装置4に記憶されている複数のカラオケ曲データから配信リストに従って配信される場合を示したが、これに限るものではなく、カラオケ装置1が複数のカラオケ曲データを記憶するデータベースを備えて当該データベースからカラオケ曲データを読み出して再生するようにしてもよい。この場合、曲配信サーバ装置4をカラオケ装置1に接続する必要がない。
本実施の形態においては、各ユーザに対して楽曲情報を受付けて楽曲の再生を制御する制御装置を備えたカラオケ装置を例として説明したが、カラオケ装置に限るものではなく当該制御装置を備えており、受付けた楽曲情報に基づいて曲データを再生する再生装置及び情報機器等であってもよい。