JP5148071B2 - 内視鏡観察装置 - Google Patents
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Description
なお、本発明による内視鏡観察装置は、前記照明ユニットの光路上には、1200nm以上2200nm以下であって1450nmを含む透過帯域を有するバンドパスフィルターが配置されていることが好ましい。
また、本発明の内視鏡観察装置は、前記撮像ユニットの光路上には、1200nm以上2200nm以下であって1450nmを含む透過帯域を有するバンドパスフィルターが配置されていることが好ましい。
また、本発明の内視鏡観察装置は、前記照明ユニットの光路上には、1200nm以上2200nm以下であって1900nmを含む透過帯域を有するバンドパスフィルターが配置されていることが好ましい。
また、本発明の内視鏡観察装置は、前記撮像ユニットの光路上には、1200nm以上2200nm以下であって1900nmを含む透過帯域を有するバンドパスフィルターが配置されていることが好ましい。
また、本発明の内視鏡観察装置は、前記照明ユニットの光路上には、1450±100nmの透過幅を有するバンドパスフィルターが配置されていることが好ましい。
また、本発明の内視鏡観察装置は、前記撮像ユニットの光路上には、1450±100nmの透過幅を有するバンドパスフィルターが配置されていることが好ましい。
また、本発明の内視鏡観察装置は、前記照明ユニットの光路上には、1900±100nmの透過幅を有するバンドパスフィルターが配置されていることが好ましい。
また、本発明の内視鏡観察装置は、前記撮像ユニットの光路上には、1900±100nmの透過幅を有するバンドパスフィルターが配置されていることが好ましい。
また、本発明の内視鏡観察装置は、前記生体を挟んで前記撮像ユニットと反対側の空間に挿入される反射板を備えていることが好ましい。
また、本発明の内視鏡観察装置は、前記反射板に偏光解消板が付加されていることが好ましい。
また、本発明の内視鏡観察装置は、前記反射板に1/4波長板が付加されていることが好ましい。
また、本発明による内視鏡観察装置は、前記光源ユニットと前記照明ユニットが、ライトガイドケーブルを介して接続され、前記照明ユニット中の前記偏光子が、前記ライトガイドケーブルと前記照明ユニットとの接続部に回転可能に配置されていることを特徴としている。
また、本発明による内視鏡観察装置は、前記照明ユニットと前記撮像ユニットが、それぞれ別個の光路上に前記偏光子を有し、それぞれの前記偏光子が、互いに偏光方向が直交するように配置されていることを特徴としている。
また、本発明による内視鏡観察装置は、前記照明ユニットと前記撮像ユニットのうち、一方が1/2波長板と前記偏光子を有し、他方が前記一方とは異なる光路上に前記偏光子を有し、それぞれの前記偏光子が、互いに偏光方向が同じになるように配置されていることを特徴としている。
また、本発明による内視鏡観察装置は、前記照明ユニットと前記撮像ユニットとが、1/4波長板と前記偏光子を共有し、前記1/4波長板と前記偏光子が、該1/4波長板の光学軸と該偏光子の偏光方向とのなす角度が45°となるように配置されていることを特徴としている。
ここでは、脂肪内に存在する血管を観察する場合における脂肪と血管の分光特性に用いて説明する。
波長が1000nm以上の光に対する脂肪と血管の分光吸収特性には図1に示すような関係がある。図1において、縦軸は透過率(単位:%)、横軸は波長(単位:nm)をそれぞれ表している。
図1に示すように、1450nm近傍と1900nm近傍において、脂肪と血管とで吸収特性が大きく異なる波長帯域があることがわかる。図1ではこれらの波長帯域を符号A,Bを用いて示してある。これらの波長帯域A,Bにおいては、血管による光の吸収の度合いが脂肪による光の吸収の度合いの2倍以上となっており、他の波長領域に比べて吸収特性の違いが著しいものとなっている。
よって、脂肪は、2200nm近傍までの波長に対しては、散乱係数が反比例的に低下する、即ち、波長が長くなるにしたがって散乱の影響が小さくなっていくと考えられる。これは、光が脂肪表面を通過して血管が分布している深さまで、散乱によって減衰されることが比較的少ない状態で到達できることを意味している。
そこで、このような血管のある部位とない部位とで強度の異なる所定波長の反射光を観察すれば、脂肪の中を走行する血管の位置を認識することができると考えられる。
このため、これらの波長帯域Aや波長帯域Bの波長を含む光を脂肪内に存在する血管を観察するための照射光として用いれば、他の波長領域の光を用いた場合と比べて、血管が存在する部位に照射した光の光量低下が顕著になる。その結果、血管が存在する部位と存在しない部位とにおける観察時の反射光の光量の差異を格段に際立たせることができ、微弱な光であっても、血管の位置を高精度に認識できるものと考えられる。
本発明の内視鏡観察装置によれば、例えば、図2(b)に示すような血管像19を観察することができる。なお、1200nm以上2200nm以下の波長であっても、血管と脂肪の分光吸収特性に大きな変化がない波長領域(1450nm近傍、1900nm近傍のいずれの波長も含まない)の近赤外光を用いて観察した場合には、図2(a)に示すように、脂肪18と血管19との間にそれほど十分なコントラストがつかず、血管の走行状態を確認することはできない。
そこで、本発明の内視鏡観察装置では、そのハレーション防止対策として、照明光学系と撮像光学系にそれぞれ偏光子を有し、さらに、前記生体で反射して前記撮像光学系中の偏光子に入射する偏光の偏光方向と該撮像光学系中の偏光子の偏光方向とが直交するようにしている。
また、例えば、照明光学系と撮像光学系のうち、一方が1/2波長板と偏光子を有し、他方が前記一方とは異なる光路上に偏光子を有し、それぞれの前記偏光子を互いに偏光方向が同じになるように配置する。
また、例えば、照明光学系と撮像光学系が1/4波長板と偏光子を共有し、前記1/4波長板と前記偏光子を、該1/4波長板の光学軸と該偏光子の偏光方向とのなす角度が45°となるように配置する。
しかるに、脂肪内の血管は、表面から2〜3mm程度の深さに存在することから、表面近傍で後方散乱された光は脂肪内の血管像を観察するうえではノイズとなり得る。
しかし、本発明の内視鏡観察装置によれば、上述のように、照明光学系と撮像光学系にそれぞれ偏光子を有し、さらに、前記生体で反射して前記撮像光学系中の偏光子に入射する偏光の偏光方向と該撮像光学系中の偏光子の偏光方向とが直交する構成としたので、これらのノイズも撮像光学系中の偏光子でカットすることによって低減できる。
ところで、図1に示したように、血管が存在する部位では、1450nm±100nmの波長帯域や1900nm±100nmの波長帯域における光の吸収率が、それ以外の波長領域(例えば、1700±100nm)の光の吸収率に比べて高い。
このようにすると、観察像の全体にわたって、血管の存在する部位と存在しない部位とを、例えば、白と黒とで2値化する等、コントラスト強調された画像として観察することができるので、観察対象部位が平坦な構造をしていなくても観察対象部位における血管の位置を明確に認識することができる。
ところで、上述したように、血管が存在する部位では、1450nm±100nmの波長帯域や1900nm±100nmの波長帯域における光の吸収率が、それ以外の波長領域(例えば、1700±100nm)の光の吸収率に比べて高い。
このため、異なる複数方向から観察対象部位に光を照射した場合、血管以外の部位では、照射方向によって撮像素子を介して得られる光の明るさの変化が大きいのに対し、血管では、照射方向によって撮像素子を介して得られる光の明るさの変化が非常に小さい。
即ち、例えば、異なる2方向のうちの一方向から照射した場合に、暗く撮像される部位は、他方向から照射した場合に明るく撮像され得る。これに対し、血管では、いずれの方向から照射しても、得られる光の明るさはほとんど変化せず暗く撮像される。
そこで、異なる2方向からの照明によって得られた2つの画素信号を合算しその平均を算出すると、血管以外の部位が画像領域全体で見た場合に暗い領域がなくなるため、暗く撮像される血管部位とのコントラストを強調することができるようになる。
このようにすると、観察対象部位が平坦な構造をしていなくても観察対象部位における血管の位置を明確に認識することができる。
実施例1の内視鏡観察装置は、脂肪内に在る血管の走行状態を観察する内視鏡観察装置であり、図3に示すように、実施例1の内視鏡観察装置は、生体の腹部2B内に挿入されるスコープ22に撮像素子15を内蔵したカメラヘッド23を装着し、観察対象部位40の画像を取得することが可能に構成されたビデオスコープ24と、スコープ22を通して観察対象部位40に照明光を供給する光源装置25と、カメラヘッド23に内蔵された撮像素子15からの信号を処理する画像処理ユニット26と、画像処理ユニット26から出力される映像信号を表示するためのTVモニター27により構成されている。
挿入部31内には照明光を伝送するためのライトガイド35が挿通され、ライトガイド35はライトガイドケーブル34を介してその端部に設けられたライトガイドコネクター36により光源装置25に着脱可能に接続されている。
ランプ38から発せられた光は、照明光路上に配置された集光レンズ39により、ライトガイドコネクター36のライトガイド35の入射端面に集光され、ライトガイド35により挿入部31の先端部(出射端面)に伝送されるようになっている。
ライトガイド35の先端面から出射された光は、腹部2B内の胃等の観察対象部位40に照明光として照射されるようになっている。
図5に示す配置例では、2つの偏光子45a,45bは、互いに偏光方向が直交するように配置され、且つ、1つの偏光素子45として一体化されている。
詳しくは、照明光学系中の偏光子45aは、照明窓を覆うように配置されている。また、撮像光学系中の偏光子45bは、観察窓を覆うとともに、偏光方向が偏光子45aの偏光方向と直交するように配置されている。
観察対象部位40に照射された照明光のうち、脂肪18を通過して血管19が分布する領域に到達して反射(後方散乱などを含む)された光は、偏光が解消された状態で観察対象部位40の表面から射出されて観察窓に配置された偏光子45bに入射する。このとき、偏光子45bの偏光方向と一致しない光は遮断されるが、偏光子45bの偏光方向と一致する一部の光が偏光子45bを透過して、撮像素子15の撮像面まで光学的に伝送され、血管像が形成される。
一方、観察対象部位40の表面で反射した光は、照明光の偏光状態が保たれて、偏光素子45に入射したときの偏光方向が、偏光素子45の偏光方向と直交するため、ほぼ全ての光が偏光素子45を透過することができず、遮光される。
このため、実施例1の内視鏡観察装置によれば、偏光子45a、45bの効果により、スコープ22の挿入部先端と観察対象部位40の位置関係によらず、観察対象部位40の表面で反射した光によるハレーションを抑えることができる。
しかるに、実施例1の内視鏡観察装置では、バンドパスフィルター13を介して、1450nmを中心として±100nmの帯域の光を利用して画像を構築するようにしたので、偏光子の影響により観察窓を透過する光の量が制限されるにもかかわらず明るい血管像を描出することができる。
なお、バンドパスフィルター13は、図4(b)に示すように、1900±100nmの波長帯域を透過する特性を有するものに置き換えても同様の効果が得られる。また、撮像光学系中の偏光子45bは必ずしも観察窓に配置することはなく、観察窓から撮像素子15の撮像面までの配置可能な空間に配置すれば、観察窓に配置した場合と同様の効果が得られる。
実施例1の変形例の内視鏡観察装置における光源装置25’と、挿入部31の先端に配置される観察対象部位40の表面で反射した光によるハレーションを防止する手段(偏光素子45)以外の構成については、上述した装置構成と同じであるので、説明を省略する。
回転ディスクには同心円上に2種類のバンドパスフィルターが配置されている。その1つは、図4(a)に示すように、1450nm±100nmの波長帯域を透過する特性を有するバンドパスフィルターである。もう1つは、図8に示すように、1700nm±100nmの波長帯域を透過する特性を有するバンドパスフィルターである。
なお、1450nm±100nmの波長帯域を透過する特性を有するバンドパスフィルターの代わりに、1900nm±100nmの波長帯域を透過する特性を有するバンドパスフィルターを配置してもよい。
このような構成では、回転ディスクが回転軸を中心にして一定の速度で回転することにより、上記2種類のバンドパスフィルターは、順次、光源光路中に挿入される。その結果、観察対象部位40には照明窓を通して2種類の波長帯域の光が交互に照射される。
そこで、実施例1の変形例の内視鏡観察装置では、図7(b)に一構成例として示した光源装置25’を用いて、1450nmや1900nmの波長と比較的近傍の波長領域であって、図1に示すグラフにおいて、脂肪における光の吸収特性と血管における光の吸収特性にほとんど差がない1700nm±100nmの波長帯域の光を観察対象部位40に照射して、血管が走行している深さまで到達して反射する光の画像も、1450nm±100nmの波長帯域又は1900±100nmの波長帯域の光を観察対象部位40に照射して、血管が走行している深さまで到達して反射する光の画像とともに取得するようにしている。そして、画像処理ユニット26において、1450nm±100nm又は1900±100nmの波長帯域の光を介して撮像した画像信号を1700nm±100nmの波長帯域の光を介して撮像した画像信号で割算して規格化することにより、コントラストの高い血管像を描出するようにしている。
まず、光源装置25’を介して1450nm±100nmの波長帯域の光で観察対象部位40を照射し、そのときに血管19が分布する領域に到達して反射(後方散乱)し、偏光子45bを通過した光を、撮像素子15で撮像して第1の画像信号(ここでは画像信号λ1とする)を取得する(ステップS1)。
また、光源装置25’を介して1700nm±100nmの波長帯域の光で観察対象部位40を照射し、そのときに血管19が分布する領域に到達して反射(後方散乱)し、偏光子45bを通過した光を、撮像素子15で撮像して第2の画像信号(ここでは画像信号λ2とする)を取得する(ステップS2)。
このように、画像処理ユニット26では、1700nm±100nmの波長帯域の光を介して撮像した画像信号を基にして、各画素の領域における画像を2値化して、TVモニター27を介して表示されるようにしている。
一方、血管が存在しない部位では、1450nm±100nmの波長帯域や1900nm±100nmの波長帯域における光の吸収率と、それ以外の波長領域(例えば、1700±100nm)の光の吸収率とにそれほどの差異はない。従って、血管が存在する部位では、画像信号λ1を画像信号λ2で割り算した値は1に近似した値となる。
このため、実施例1の変形例の内視鏡観察装置によれば、観察像の全体にわたって、血管の存在する部位と存在しない部位とを白と黒との2値化された画像として観察することができるので、観察対象部位40が平坦な構造をしていなくても観察対象部位40における血管19の位置を明確に認識することができる。
図10に示す構成例のハレーション防止手段は、挿入部31の先端において、物体側から順に配置された4分の1波長板45cと偏光子45aとからなる1つの偏光素子45で構成されている。偏光素子45は、照明光学系と撮像光学系とで共有されている。
4分の1波長板45cと偏光子45aは、4分の1波長板45cの光学軸に対しして偏光子45aの偏光方向が45度の角度をなすように配置されている。
実施例1の変形例の内視鏡観察装置では、図10に示す構成例のハレーション防止手段が採用されている。
図11に示した構成例のハレーション防止手段は、観察窓か照明窓のうちの一方に物体側から順に2分の1波長板45c’と偏光子45aを有し、他方に偏光子45bのみを有して構成されている。この場合、偏光子45a,45bは、互いに偏光方向が同一になるように配置されている。なお、図11では、説明の便宜上、観察窓に2分の1波長板45c’と偏光子45aを有し、照明窓に偏光子45bを有した構成を示してある。
観察対象部位40が、例えば、胃大網18の場合、血管19は胃大網18に蓄積された脂肪中に存在するものの、胃から剥離されていることがある。
しかるに、実施例1の内視鏡観察装置によれば、このような場合には、スコープ22が体内に挿入されているのとは別の場所から、反射板51を挿入して、観察対象部位40を挟んでスコープ22の挿入部31の先端とは反対側の空間に位置させることができる。このようにすると、反射板51を介して、観察対象部位40を透過した光を反射させて、再び、観察対象部位40に照射し、観察対象部位40を透過させた光についても撮像光学系を介して観察することにより、観察画像の強度を増強させることが可能となる。その結果、血管とその他の部分とのコントラストがより一層明瞭になり、脂肪内に分布する血管をさらに識別し易くすることができる。
なお、反射板51を用いる場合において、照明窓から出射した照明光が反射板51に直接当たってしまい、反射板51で反射した光が観察窓に入射することがあっても、図5、図10、図11に示したようなハレーション除去手段を用いることよりそのような光は遮断することができる。
実施例2の内視鏡観察装置は、図3又は図6に示した実施例1又は実施例1の変形例の内視鏡観察装置に、更に第2の照明光学系を備えて構成されている。
第2の照明光学系は、第2の光源装置55と、第2のライトガイドケーブル65と、照明用シース66を有して構成されている。
第2の光源装置55は、第1の光源装置25と同様に構成されている。
第2のライトガイドケーブル65は、第1の光源装置25におけるライトガイド35と同様に第2のライトガイド(図示省略)を備えて構成されている。また、第2のライトガイドケーブル65は、その一端が第2の光源装置55に接続され、他端が照明用シース66に接続されている。
そして、このように構成された第2の照明光学系は、腹部2Bの別の挿入部から照明用シース66を介して第2のライトガイドを挿入し、第2のライトガイドによって伝送された照明光を観察対象部位40に照射可能となっている。
また、照明用シース66の先端66b付近を軟性チューブのように屈曲可能な部材で構成し、手元側操作部66aに設けた操作ハンドルにより屈曲自在な構造とするのが望ましい。
また、第1の光源装置25と第2の光源装置55を選択的に点灯させて、2つの異なる照明状態で撮像した観察対象部位40の画像データに対して画像処理ユニット26を介して所定の演算処理を加えることにより、血管像のコントラスト強調を行うようにすることも可能となる。
まず、第1の光源25と第2の光源55のいずれか一方を点灯し他方を消灯して、点灯した一方の光源の方向(ここではA方向とする)から照明したときに血管19が分布する領域に到達して反射(後方散乱)し、偏光子45bを通過した光を、撮像素子15で撮像して第1の画像信号(ここでは画像信号Aとする)を取得する(ステップS11)。
次いで、第1の光源25と第2の光源55の他方を点灯し一方を消灯して、点灯した他方の光源の方向(ここではB方向とする)から照明したときに血管19が分布する領域に到達して反射(後方散乱)し、偏光子45bを通過した光を、撮像素子15で撮像して第2の画像信号(ここでは画像信号Bとする)を取得する(ステップS12)。
即ち、実施例2の内視鏡観察装置において、第1の光源25と第2の光源55のいずれか一方の方向(A方向)から照射した場合に、暗く撮像される部位は、他方(B方向)から照射した場合に明るく撮像され得る。これに対し、血管では、A方向,B方向のいずれの方向から照射しても、得られる光の明るさはほとんど変化せず暗く撮像される。
従って、画素信号Aと画素信号Bを合算しその平均を算出すると、血管以外の部位が画像領域全体で見た場合に暗い領域がなくなるため、暗く撮像される血管部位とのコントラストを強調することができる。
このため、実施例2の内視鏡観察装置によれば、観察対象部位40が平坦な構造をしていなくても観察対象部位40における血管19の位置を明確に認識することができる。
実施例3のハレーション防止手段は、スコープ22の観察窓と照明窓とに、それぞれ、互いの偏光方向が直交するようにして配置された偏光子と、反射板51の反射面側に配置された4分の1波長板とで構成されている。
これにより、観察対象部位40を透過した光は、観察窓に配置された偏光子で遮断されること無く撮像素子の撮像面まで到達する。このため、実施例3の内視鏡観察装置によれば、ハレーションを防止しながら観察対象部位40内に存在する血管の走行状態をより一層明瞭に描出することができる。
13 バンドパスフィルター
15 撮像素子
18 胃大網
19 血管
22 スコープ
23 カメラヘッド
24 ビデオスコープ
25,25’ 光源装置
26 画像処理ユニット
27 TVモニター
31 挿入部
32 把持部
33 接眼部
34 ライトガイドケーブル
35 ライトガイド
36 ライトガイドコネクター
37 ランプ点灯制御回路
38 ランプ
39 集光レンズ
40 観察対象部位
41 対物レンズ
42 リレー光学系
43 接眼レンズ
44 撮像レンズ
45 偏光素子
45a,45b 偏光子
45c 4分の1波長板
45c’ 2分の1波長板
51 反射板
55 第2の光源装置
65 第2のライトガイドケーブル
66 照明用シース
66a 手元側操作部
66b 先端
Claims (18)
- 1200nm以上の近赤外光の分光吸収特性の違いを利用して生体内の特定部位を識別する内視鏡観察装置において、
1200nm以上2200nm以下であって1450nm近傍又は1900nm近傍の波長を含む近赤外光と1200nm以上2200nm以下であって1450nm近傍及び1900nm近傍のいずれの波長も含まない近赤外光とを生成する光源ユニットと、
前記光源ユニットと光学的に接続され、それぞれ異なる前記近赤外光を生体に対して照明した状態にする照明ユニットと、
前記生体が反射したそれぞれ異なる前記近赤外光を撮像素子の撮像面に結像することにより該生体の近赤外画像を取得する撮像ユニットと、
前記撮像ユニットが取得したそれぞれ異なる前記近赤外画像に加工を加える画像処理ユニットと、を備え、
前記画像処理ユニットは、それぞれ異なる照明状態において撮像されたそれぞれ異なる前記近赤外画像を基にして生体内の特定部位のコントラスト強調を行うことを特徴とする内視鏡観察装置。 - 1200nm以上の近赤外光の分光吸収特性の違いを利用して生体内の特定部位を識別する内視鏡観察装置において、
1200nm以上2200nm以下であって1450nm近傍又は1900nm近傍の波長を含む近赤外光を生成する複数の光源ユニットと、
それぞれの前記光源ユニットと光学的に接続され、それぞれ異なる前記近赤外光を生体に対して照明した状態にする複数の照明ユニットと、
前記生体が反射したそれぞれ異なる前記近赤外光を撮像素子の撮像面に結像することにより該生体の近赤外画像を取得する撮像ユニットと、
前記撮像ユニットが取得したそれぞれ異なる前記近赤外画像に加工を加える画像処理ユニットと、を備え、
前記画像処理ユニットは、それぞれ異なる照明状態において撮像されたそれぞれ異なる前記近赤外画像を基にして生体内の特定部位のコントラスト強調を行うことを特徴とする内視鏡観察装置。 - 前記照明ユニットと前記撮像ユニットが、それぞれ偏光子を有し、
前記生体で反射して前記撮像ユニット中の前記偏光子に入射する偏光の偏光方向と該撮像ユニット中の前記偏光子の偏光方向とが、直交することを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡観察装置。 - 前記光源ユニットと前記照明ユニットが、ライトガイドケーブルを介して接続され、
前記照明ユニット中の前記偏光子が、前記ライトガイドケーブルと前記照明ユニットとの接続部に回転可能に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡観察装置。 - 前記照明ユニットと前記撮像ユニットが、それぞれ別個の光路上に前記偏光子を有し、
それぞれの前記偏光子が、互いに偏光方向が直交するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡観察装置。 - 前記照明ユニットと前記撮像ユニットのうち、一方が1/2波長板と前記偏光子を有し、他方が前記一方とは異なる光路上に前記偏光子を有し、
それぞれの前記偏光子が、互いに偏光方向が同じになるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡観察装置。 - 前記照明ユニットと前記撮像ユニットとが、1/4波長板と前記偏光子を共有し、
前記1/4波長板と前記偏光子が、該1/4波長板の光学軸と該偏光子の偏光方向とのなす角度が45°となるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡観察装置。 - 前記照明ユニットの光路上には、1200nm以上2200nm以下であって1450nmを含む透過帯域を有するバンドパスフィルターが配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜7のいずれかに記載の内視鏡観察装置。
- 前記撮像ユニットの光路上には、1200nm以上2200nm以下であって1450nmを含む透過帯域を有するバンドパスフィルターが配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜7のいずれかに記載の内視鏡観察装置。
- 前記照明ユニットの光路上には、1200nm以上2200nm以下であって1900nmを含む透過帯域を有するバンドパスフィルターが配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜7のいずれかに記載の内視鏡観察装置。
- 前記撮像ユニットの光路上には、1200nm以上2200nm以下であって1900nmを含む透過帯域を有するバンドパスフィルターが配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜7のいずれかに記載の内視鏡観察装置。
- 前記照明ユニットの光路上には、1450±100nmの透過幅を有するバンドパスフィルターが配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜7のいずれかに記載の内視鏡観察装置。
- 前記撮像ユニットの光路上には、1450±100nmの透過幅を有するバンドパスフィルターが配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜7のいずれかに記載の内視鏡観察装置。
- 前記照明ユニットの光路上には、1900±100nmの透過幅を有するバンドパスフィルターが配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜7のいずれかに記載の内視鏡観察装置。
- 前記撮像ユニットの光路上には、1900±100nmの透過幅を有するバンドパスフィルターが配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜7のいずれかに記載の内視鏡観察装置。
- 前記生体を挟んで前記撮像ユニットと反対側の空間に挿入される反射板を備えていることを特徴とする上記請求項1〜7のいずれかに記載の内視鏡観察装置。
- 前記反射板に偏光解消板が付加されていることを特徴とする請求項16に記載の内視鏡観察装置。
- 前記反射板に1/4波長板が付加されていることを特徴とする請求項16に記載の内視鏡観察装置。
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JP2006115450A JP5148071B2 (ja) | 2006-04-19 | 2006-04-19 | 内視鏡観察装置 |
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