JP4879374B2 - 内視鏡及び内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡及び内視鏡装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4879374B2
JP4879374B2 JP2011539578A JP2011539578A JP4879374B2 JP 4879374 B2 JP4879374 B2 JP 4879374B2 JP 2011539578 A JP2011539578 A JP 2011539578A JP 2011539578 A JP2011539578 A JP 2011539578A JP 4879374 B2 JP4879374 B2 JP 4879374B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
illumination
light
subject
optical system
window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011539578A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011145392A1 (ja
Inventor
大輔 秋山
武志 菅
聡 竹腰
和弘 後野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Medical Systems Corp
Original Assignee
Olympus Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Medical Systems Corp filed Critical Olympus Medical Systems Corp
Priority to JP2011539578A priority Critical patent/JP4879374B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4879374B2 publication Critical patent/JP4879374B2/ja
Publication of JPWO2011145392A1 publication Critical patent/JPWO2011145392A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/06Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with illuminating arrangements
    • A61B1/0646Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with illuminating arrangements with illumination filters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00096Optical elements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00163Optical arrangements
    • A61B1/00186Optical arrangements with imaging filters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/24Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes
    • G02B23/2407Optical details
    • G02B23/2423Optical details of the distal end

Description

本発明は、内視鏡及び内視鏡装置に関し、特に、偏光観察に用いられる内視鏡及び内視鏡装置に関するものである。
工業及び医療等の様々な分野において、光の偏光特性を利用した観察(偏光観察)に関する技術が従来提案されている。
例えばUS Patent No. 5,406,938には、被写体へ出射される照明光の偏光特性と、該照明光が該被写体において反射した反射光の偏光特性と、を相互に異ならせる構成(偏光子)を具備した内視鏡が提案されている。
また、例えば日本国特開2007−282965号公報には、1200nm以上の近赤外光の分光吸収特性の違いを利用して生体内の特定部位を識別する内視鏡観察装置であって、照明光学系及び撮像光学系のそれぞれに偏光子を設け、さらに、生体で反射して前記撮像光学系中の偏光子に入射する光の偏光方向と、前記撮像光学系中の偏光子の偏光方向とが直交するように構成されたものが提案されている。
ところで、光が偏光子を1回通過する毎に、該光の明るさが略半分になることが広く知られている。
そして、US Patent No. 5,406,938及び日本国特開2007−282965号公報によれば、被写体への照明光の出射光路と、該照明光の反射光の入射光路と、を合わせた光路上において、偏光子を少なくとも2回通過するような構成がいずれも開示されている。すなわち、US Patent No. 5,406,938及び日本国特開2007−282965号公報に開示された構成によれば、偏光を用いて生体組織の観察を行う場合において、該生体組織を撮像する際の明るさが大幅に減少してしまうため、結果的に、該生体組織の微細構造の観察が困難な画像が生成及び(または)出力されてしまう、という課題が生じている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、偏光を用いて生体組織の観察を行う場合に、該生体組織の微細構造を視認し易くすることが可能な内視鏡及び内視鏡装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様の内視鏡は、挿入部の先端面から被写体に対して第1の直線偏光方向の照明光を出射するように構成された第1の照明光学系と、前記照明光により照明された前記被写体からの戻り光を前記先端面に設けられた対物窓から入射するように構成された第1の対物光学系と、を有し、前記第1の照明光学系及び前記第1の対物光学系は、前記先端面において、前記第1の照明光学系の光軸と前記第1の対物光学系の光軸とを結ぶ線分と、前記 第1の照明光学系から出射された照明光を前記先端面に投影した場合の偏光方向と、が垂直または平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置され、前記被写体と前記対物窓との間に偏光素子が設けられていない。
本発明の一態様の内視鏡は挿入部の先端面から被写体に対して照明光を出射するように構成された照明光学系と、前記照明光により照明された前記被写体からの戻り光を前記先端面から入射するように構成された対物光学系と、を有する内視鏡挿入部と、前記内視鏡挿入部の先端部に装着可能な形状を具備するキャップ部と、前記キャップ部が前記内視鏡挿入部へ装着された際に前記先端部の先端面に対向して配置される底面と、前記底面に設けられ、前記照明光学系から出射された照明光を所定の直線偏光方向の照明光に偏光させて前記被写体へ出射するように構成された照明窓と、前記キャップ部が前記内視鏡挿入部へ装着された際に、前記被検体と前記対物光学系との間において、前記被写体からの戻り光を前記対物光学系へ出射可能な位置に合わせて配置されるように前記底面に設けられた対物窓と、を有する内視鏡用キャップと、を備え、前記照明窓及び前記対物窓は、前記底面において、前記照明窓の光軸と前記対物窓の光軸とを結ぶ線分と、前記照明窓から出射された照明光を前記底面に投影した場合の偏光方向と、が垂直または平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置され、前記被写体と前記対物窓との間に偏光素子が設けられていない。
本発明の一態様の内視鏡装置は、挿入部の先端面から被写体に対して第1の直線偏光方向の照明光を出射するように構成された第1の照明光学系と、前記照明光により照明された前記被写体からの戻り光を前記先端面に設けられた対物窓から入射するように構成された第1の対物光学系と、を有し、前記第1の照明光学系及び前記第1の対物光学系は、前記先端面において、前記第1の照明光学系の光軸と前記第1の対物光学系の光軸とを結ぶ線分と、前記 第1の照明光学系から出射された照明光を前記先端面に投影した場合の偏光方向と、が垂直または平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置され、前記被写体と前記対物窓との間に偏光素子が設けられていない内視鏡と、偏光特性を有しない光を前記内視鏡に対して供給する光源装置と、前記内視鏡により得られた前記被写体の光学像に応じた観察画像を生成するプロセッサと、を有する。
本発明の一態様の内視鏡装置は、挿入部の先端面から被写体に対して照明光を出射するように構成された照明光学系と、前記照明光により照明された前記被写体からの戻り光を前記先端面から入射するように構成された対物光学系と、を有する内視鏡挿入部と、前記内視鏡挿入部の先端部に装着可能な形状を具備するキャップ部と、前記キャップ部が前記内視鏡挿入部へ装着された際に前記先端部の先端面に対向して配置される底面と、前記底面に設けられ、前記照明光学系から出射された照明光を所定の直線偏光方向の照明光に偏光させて前記被写体へ出射するように構成された照明窓と、前記キャップ部が前記内視鏡挿入部へ装着された際に、前記被検体と前記対物光学系との間において、前記被写体からの戻り光を前記対物光学系へ出射可能な位置に合わせて配置されるように前記底面に設けられた対物窓と、を有する内視鏡用キャップと、を備え、前記照明窓及び前記対物窓は、前記底面において、前記照明窓の光軸と前記対物窓の光軸とを結ぶ線分と、前記照明窓から出射された照明光を前記底面に投影した場合の偏光方向と、が垂直または平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置され、前記被写体と前記対物窓との間に偏光素子が設けられていない内視鏡と、偏光特性を有しない光を前記内視鏡に対して供給する光源装置と、前記内視鏡により得られた前記被写体の光学像に応じた観察画像を生成するプロセッサと、を有する。
本発明の実施例に係る内視鏡を備えた内視鏡装置の要部の構成の一例を示す図。 第1の実施例に係る内視鏡の先端部の具体的な構成例を示す図。 第1の実施例に係る内視鏡の先端部の先端面に設けられた要部の配置状態を示す図。 遠点観察における、被写体と内視鏡の先端部との位置関係の一例を示す図。 照明光が生体組織へ入射する際の入射角度と、該生体組織の表面における該照明光の反射率と、の間の関係の一例を示す図。 照明光が生体組織へ入射する際の入射角度と、該生体組織の表面における該照明光の透過率と、の間の関係の一例を示す図。 近点観察における、被写体と内視鏡の先端部との位置関係の一例を示す図。 第2の実施例に係る内視鏡の先端部の先端面に設けられた要部の配置状態を示す図。 第3の実施例に係る内視鏡の先端部の先端面に設けられた要部の配置状態を示す図。 第4の実施例に係る内視鏡の先端部の先端面に設けられた要部の配置状態を示す図。 第4の実施例の変形例に係る内視鏡の先端部の先端面に設けられた要部の配置状態を示す図。 第5の実施例に係る内視鏡の先端部の先端面に設けられた要部の配置状態を示す図。 第6の実施例に係るキャップの底面に設けられた要部の配置状態を示す図。 図12のキャップを内視鏡の先端部に装着する前の状態を示す図。 図12のキャップを内視鏡の先端部に装着した後の状態を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
(第1の実施例)
図1から図6は、本発明の第1の実施例に係るものである。
内視鏡装置1は、図1に示すように、生体組織である被写体101の光学像を撮像して撮像信号を出力する内視鏡2と、被写体101を照明するための照明光を内視鏡2に対して供給する光源装置3と、内視鏡2から出力される撮像信号に応じた映像信号を生成して出力するプロセッサ4と、プロセッサ4から出力される映像信号に応じた画像を表示するモニタ5と、プロセッサ4から出力される映像信号を記録可能な記録装置6と、を有する。
内視鏡2は、体腔内に挿入される挿入部21と、挿入部21の後端側に設けられた操作部22と、操作部22の側部から延出されたユニバーサルコード23と、を有して構成されている。また、内視鏡2は、ユニバーサルコード23の端部に設けられたコネクタ23Aにより、光源装置3に対して着脱自在に接続することができる。さらに、内視鏡2は、コネクタ23Aから延出した信号ケーブル23Bの端部に設けられたコネクタ23Cにより、プロセッサ4に対して着脱自在に接続することができる。
内視鏡2の挿入部21は、硬質の先端部21Aと、先端部21Aの後端に湾曲自在な構造を有して設けられた湾曲部21Bと、湾曲部21Bの後端から操作部22の前端までにかけての部分に設けられた可撓管部21Cと、を有して構成されている。
内視鏡2のうち、コネクタ23Aから先端部21Aまでにかけての部分には、光源装置3から供給される照明光を先端部21Aに伝送するためのライトガイド24が内蔵されている。
また、内視鏡2の挿入部21には、細長の処置具を挿入可能な管路としての処置具チャンネル(図示せず)が内蔵されている。そして、前記処置具チャンネルは、操作部22の近傍に形成された開口である処置具挿入口25と、先端部21Aの先端面に形成された開口である処置具突出口(後述の処置具突出口223)と、にそれぞれ連通している。
ここで、先端部21Aの内部構成の具体例について説明を行う。
図2に示すように、先端部21Aの内部には、ライトガイド24の光出射側の端面が配置されているとともに、照明光学系を構成する構成要素としての、直線偏光子211と、照明レンズ群212と、照明窓213とが設けられている。また、図2に示すように、先端部21Aは、ライトガイド24の光出射側の端面から出射される照明光を直線偏光子211→照明レンズ群212→照明窓213の順に通過させるような配置状態を有して構成されている。
直線偏光子211は、ライトガイド24の光出射側の端面から出射される照明光の偏光方向を揃えることにより、所定の偏光方向(P偏光)の照明光を生成して照明レンズ群212へ出射可能な構成を有している。
照明レンズ群212は、少なくともロッドレンズ212aを含む複数のレンズからなるとともに、直線偏光子211を通過した照明光を照明窓213へ伝送及び出射可能な構成を有している。
照明窓213は、凸型レンズにより形成されるとともに、照明レンズ群212を通過した照明光を被写体101へ出射可能な構成を有している。
なお、本実施例においては、ロッドレンズ212aの光入射側に直線偏光子211を配置したものに限らず、ロッドレンズ212aの光出射側に直線偏光子211を配置して構成するものであってもよい。
そして、図2に示すように、ロッドレンズ212aの光入射側に直線偏光子211を配置した場合には、照明レンズ群212を設計する際の自由度を高めることができる。一方、ロッドレンズ212aの光出射側に直線偏光子211を配置した場合には、ロッドレンズ212aの通過に伴う偏光方向の変化を抑制することができるため、直線偏光子211を通過した際の偏光方向(所定の偏光方向)が保持された状態の照明光を被写体101へ出射しやすくすることができる。
一方、図2に示すように、先端部21Aの内部には、対物光学系を構成する構成要素としての、対物窓214と、第1対物レンズ群215と、対物絞り216と、第2対物レンズ群217と、が設けられている。また、図2に示すように、先端部21Aは、被写体101からの戻り光を対物窓214→第1対物レンズ群215→対物絞り216→第2対物レンズ群217の順に通過させるような配置状態を有して構成されている。
対物窓214は、凹型レンズにより形成されるとともに、被写体101からの戻り光を第1対物レンズ群215へ出射可能な構成を有している。
第1対物レンズ群215は、対物窓214を通過した戻り光を対物絞り216へ出射可能な構成を有している。
対物絞り216は、第1対物レンズ群215を通過した戻り光の光量を制限して(低下させて)第2対物レンズ群217へ出射可能な構成を有している。
第2対物レンズ群217は、対物絞り216を通過した戻り光を、第2対物レンズ群217の光出射側に配置された撮像素子(図示せず)の撮像面に結像可能な構成を有している。そして、第2対物レンズ群217により結像された戻り光の光学像は、前記撮像素子により撮像された後、撮像信号としてプロセッサ4へ出力される。
次に、先端部21Aの先端面に配置される各構成要素の配置位置の具体例について説明を行う。
図3に示すように、先端部21Aの先端面221には、照明窓213(の光出射側の面)と、対物窓214(の光入射側の面)と、挿入部21に内蔵された送気送水用の管路(図示せず)を流通する洗浄用の気体及び液体が対物窓214(の光入射側の面)へ向けて噴出されるように噴出口(図示せず)が配置されたノズル222と、挿入部21に内蔵された処置具チャンネル(図示せず)に連通する開口として形成された処置具突出口223と、が設けられている。
ここで、図3に示すように、照明窓213(または照明窓213を含む照明光学系)の光軸が照明窓213の中心C1を通過するように存在するとし、かつ、対物窓214(または対物窓214を含む対物光学系)の光軸が対物窓214の中心C2を通過するように存在するとした場合、本実施例の照明窓213及び対物窓214は、照明窓213の光軸と対物窓214の光軸とを含む面(先端面221)において、これら2つの光軸(図3の中心C1及び中心C2)を結ぶ線分(図3の破線D1)と、照明窓213から出射された照明光を先端面221に投影した場合の該照明光の偏光方向に相当する線分(図3の線分P1)と、が平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置されている。
湾曲部21Bは、湾曲自在な構造として、例えば、湾曲駒及びワイヤ(いずれも図示せず)等を内部に有し、操作部22に設けられた湾曲ノブ(図示せず)の操作に応じて、所望の方向に湾曲させることができるような構造を有している。
操作部22は、任意の一方の手により把持可能な形状等を具備するとともに、該一方の手により把持しながらプロセッサ4等に対する操作指示を行うことが可能な位置に配置された、スコープスイッチ群22Aを有して構成されている。
ユニバーサルコード23の信号ケーブル23B及びコネクタ23Cには、内視鏡2とプロセッサ4との間における各種信号の送受信を行うための複数の信号線が内蔵されている。
光源装置3は、偏光特性を有しない白色光を発するランプ31と、ランプ31から発せられた光が入射される回転フィルタ32と、回転フィルタ32を所定の方向に定速回転させるための駆動力を供給するモータ33と、回転フィルタ32を通過した光を集光してライトガイド24へ供給する集光レンズ34と、を有して構成されている。
回転フィルタ32は、中心を回転軸とした円板形状に形成されている。また、回転フィルタ32は、赤色の波長帯域の光を透過するRフィルタ、緑色の波長帯域の光を透過するGフィルタ、及び、青色の波長帯域の光を透過するBフィルタを円板形状の周縁部に沿って1つずつ有して構成されている。
すなわち、以上に述べたような光源装置3の構成によれば、モータ33において発生した駆動力が回転フィルタ32の前記回転軸に対して供給されることにより、前記Rフィルタ、前記Gフィルタ及び前記Bフィルタが順次かつ連続的にランプ31の光軸上に介挿され、面順次式の照明光としての赤色光、緑色光及び青色光が(集光レンズ34を経て)ライトガイド24へ供給される。
プロセッサ4は、先端部21Aに設けられた撮像素子(図示せず)を駆動するための撮像素子駆動回路41と、前記撮像素子から出力される撮像信号に対して信号処理を施すことにより映像信号を生成して出力する信号処理回路42と、を内蔵している。
続いて、本実施例の作用について説明を行う。
まず、術者等は、内視鏡装置1の各部を図1に示すように接続した後、該各部の電源を投入する。そして、術者等は、被検者の体内に挿入部21を挿入してゆくことにより、所望の観察部位における被写体101に先端部21Aを近づける。
これにより、先端部21Aから偏光特性を略有しない照明光が出射され、該照明光により被写体101が照明される。そして、被写体101の表面を透過して表層付近の内部において散乱した内部散乱光と、被写体101の表面において反射した表面反射光と、が戻り光として対物窓214に入射される。これに応じ、第2対物レンズ群217の光出射側に配置された撮像素子の撮像面には、前記内部散乱光及び前記表面反射光に応じた被写体101の光学像がそれぞれ結像され、1つの光学像を成す。
すなわち、赤色光の内部散乱光及び表面反射光に応じた被写体101の光学像と、緑色光の内部散乱光及び表面反射光に応じた被写体101の光学像と、青色光の内部散乱光及び表面反射光に応じた被写体101の光学像と、をそれぞれ撮像して得られた撮像信号がプロセッサ4へ出力される。
その後、プロセッサ4の信号処理回路42は、内視鏡2から出力される前記撮像信号に対して信号処理を施すことにより映像信号を生成してモニタ5及び記録装置6へ出力する。これにより、前記映像信号に応じた、肉眼による観察と略同様の色合いの画像(白色光画像)がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。
ここで、挿入部21の挿入軸方向に相当する先端部21Aの中心軸を基準線と設定し、照明窓213から出射される照明光が被写体101へ入射する際の該中心軸に対する入射角度をθと設定して以降の説明を進める。
前述のように設定した入射角度θと、生体組織である被写体101の表面における反射率及び透過率との間には、フレネルの式に基づく、図5A及び図5Bに示すような関係が成立する。換言すると、図5A及び図5Bには、照明窓213から出射される照明光の偏光特性の有無及び偏光方向の相異に伴い、生体組織である被写体101の表面における反射率及び透過率の角度特性がそれぞれ異なることが示されている。
一方、本実施例では、照明窓213の光軸と対物窓214の光軸とを含む面(先端面221)において、これら2つの光軸(図3の中心C1及び中心C2)を結ぶ線分(図3の破線D1)と、照明窓213から出射された照明光を先端面221に投影した場合の該照明光の偏光方向に相当する線分(図3の線分P1)と、が平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置されている。すなわち、本実施例によれば、照明窓213から被写体101へ出射される照明光が該照明光の入射面に対して平行な偏光方向であるP偏光の偏光特性を具備するため、図5A及び図5Bにおいて「P偏光観察」として示す反射率及び透過率の角度特性が適用される。
例えば図4に示すような、先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との間の距離が離れている場合(遠点観察の場合)においては、入射角度θが相対的に小さな値となる。そのため、遠点観察の場合には、図5A及び図5Bに示すように、照明窓213から出射される照明光の被写体101の表面における反射率及び透過率が、偏光特性の有無及び偏光方向の相異によらず、略同じになる。すなわち、遠点観察の場合には、被写体101の表面を透過し表層付近の内部において散乱した内部散乱光による光学像と、被写体101の表面において反射した表面反射光による光学像との間の強度比が、偏光特性を略有しない光により被写体101を照明した場合と、本実施例の照明窓213から出射される照明光により被写体101を照明した場合とにおいて相互に略同一となる。
従って、本実施例によれば、先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との距離が比較的離れている場合(遠点観察の場合)において、偏光特性を略有しない光により被写体101を照明して得られるものと略同様の画像を見ながら観察を行うことができる。
一方、術者等は、遠点観察の場合においてモニタ5に表示される白色光画像を見ながら挿入部21を操作することにより、例えば、図6に示すような位置関係となるまで先端部21Aの先端面221を被写体101の表面に近づける。
そして、図6に示すような、先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との間の距離が近接した場合(近点観察の場合)においては、入射角度θが相対的に大きな値となる。
具体的には、例えば、先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との間の距離を数mm〜10mmまで近接させた場合に、入射角度θをブリュースター角θB近傍の角度にすることができる。なお、入射角度θをブリュースター角θB近傍の角度とするための、先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との間の距離は、中心C1及び中心C2を結ぶ線分の長さ(中心C1と中心C2との間の距離)に依存して適宜変化する。
そして、入射角度θをブリュースター角θB近傍の角度とした状態において、P偏光の偏光特性を具備する照明光により被写体101が照明されると、図5Bに示すように、被写体101の表面を透過し表層付近の内部において散乱した内部散乱光が、偏光特性を略有しない光により被写体101を照明した場合に比べて高い強度を有する戻り光として、対物窓214に入射される。その一方で、入射角度θをブリュースター角θB近傍の角度とした状態において、P偏光の偏光特性を具備する照明光により被写体101が照明されると、図5Aに示すように、被写体101の表面において反射した表面反射光の強度を略0(あるいは0)にすることができるため、対物窓214に該表面反射光がほとんど(あるいは全く)入射されなくなる。これに応じ、第2対物レンズ群217の光出射側に配置された撮像素子の撮像面には、前記表面反射光がほとんど(あるいは完全に)除去された状態の、前記内部散乱光に応じた被写体101の光学像が結像される。
すなわち、入射角度θがブリュースター角θB近傍の角度になるまで先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との間の距離を近づけた場合(近点観察の場合)においては、赤色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、緑色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、青色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、をそれぞれ撮像して得られた撮像信号がプロセッサ4へ出力される。
その後、プロセッサ4の信号処理回路42は、内視鏡2から出力される前記撮像信号に対して信号処理を施すことにより映像信号を生成してモニタ5及び記録装置6へ出力する。これにより、入射角度θがブリュースター角θB近傍の角度になるまで先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との間の距離を近づけた場合(近点観察の場合)においては、前記映像信号に応じた、被写体101の表層付近の内部に存在する微小血管の構造を視認し易い画像(P偏光画像)がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。
なお、本実施例によれば、入射角度θとブリュースター角θBとが一致するように、先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との間の距離を調整することにより、被写体101の表層付近の内部に存在する微小血管の構造が最も明瞭に可視化された画像(P偏光画像)を得ることができる。
以上に述べた本実施例によれば、被写体からの戻り光の入射光路上に偏光子を設けずとも、近点観察においてP偏光画像を得ることができるように構成されている。そのため、本実施例によれば、生体組織の表層付近の内部に存在する微小血管の構造を観察する際に、従来よりも明るさが向上した、該構造を視認し易い画像を得ることができる。
また、近点観察においてP偏光画像を得るために従来用いられている構成によれば、例えば、生体組織への照明光の出射光路上と、該照明光の戻り光の入射光路上と、において、クロスニコルとなるように偏光子と検光子とを配置するようなものがある。しかし、このような従来の構成によれば、挿入部の先端面と生体組織の表面とを近接させて観察を行う場合のみならず、例えば前述の遠点観察のような、挿入部の先端面と生体組織の表面とを離間させて観察を行う場合においても、生体組織の偏光特性に依存した光学像しか得ることができない、という問題点が生じている。これに対し、以上に述べた本実施例によれば、挿入部の先端面と生体組織の表面とを近接させて観察を行う場合においては、生体組織の偏光特性に依存した光学像に基づく画像(P偏光画像)を得ることができる一方で、挿入部の先端面と生体組織の表面とを離間させて観察を行う場合においては、生体組織の偏光特性に略依存しない光学像に基づく画像(白色光画像)を得ることができるように構成されている。その結果、以上に述べた本実施例によれば、例えば、P偏光画像を得るための構成を有する装置と、白色光画像を得るための構成を有する装置と、を使い分けるようなことを行わずとも、挿入部の先端面と生体組織の表面との間の距離(観察距離)に応じた適切な観察画像を簡易に得ることができる。
ところで、近点観察により生体組織の表層付近の内部に存在する微小血管の構造を観察する際には、生体組織からの表面反射光を除去して視認性を向上させるために、例えば、観察の事前に、挿入部の先端面と生体組織との間を水により埋めておくという手法が従来用いられている。これに対し、以上に述べた本実施例によれば、前述の手法を用いずとも、挿入部の先端面を観察対象の生体組織に近づける操作を行うことにより、生体組織の表層付近の内部に存在する微小血管の構造を視認し易い画像を得ることができる。その結果、以上に述べた本実施例によれば、前述の手法を用いる際に行われる種々の操作(挿入部の挿抜、及び、観察対象となる部位の変更に伴う水の入れ替え等)が不要となるため、手技に費やされる時間を従来に比べて短縮することができるとともに、近点観察の際に術者及び被験者に課される負担を低減することができる。
なお、本実施例によれば、ライトガイド24により伝送された照明光の偏光方向を直線偏光子211を用いて揃えるように構成されたものに限らず、例えばレーザー等を光源として用いることにより、予め所定の偏光方向に揃えられた照明光を照明窓213から出射するように構成されるものであってもよい。
また、以上に述べた本実施例の構成と、例えば、狭帯域光観察及び(または)分光波長推定等の公知の血管構造強調手法と、を組み合わせて用いることにより、生体組織の表層付近の内部に存在する微小血管の構造を更に視認し易くすることも可能である。
(第2の実施例)
図7は、本発明の第2の実施例に係るものである。
なお、本実施例においては、第1の実施例と同様の構成等を有する部分に関する詳細な説明を省略するとともに、第1の実施例と異なる構成等を有する部分に関して主に説明を行う。
本実施例においては、第1の実施例の所定の偏光方向から90°回転した偏光方向(S偏光)となるように、直線偏光子211の偏光特性が変更されている。
そして、直線偏光子211の偏光特性の変更に応じ、例えば図7に示すように、本実施例の照明窓213及び対物窓214は、照明窓213(または照明窓213を含む照明光学系)の光軸と対物窓214(または対物窓214を含む対物光学系)の光軸とを含む面(先端面221)において、これら2つの光軸(図7の中心C1及び中心C2)を結ぶ線分(図7の破線D2)と、照明窓213から出射された照明光を先端面221に投影した場合の該照明光の偏光方向に相当する線分(図7の線分P2)と、が90°の角度をなす(直交する)ような位置関係を有してそれぞれ配置されている。
なお、その他の構成については、第1の実施例と同様のものを適用可能であるため、詳細な説明を省略する。
続いて、本実施例の作用について説明を行う。
まず、術者等は、内視鏡装置1の各部を図1に示すように接続した後、該各部の電源を投入する。そして、術者等は、被検者の体内に挿入部21を挿入してゆくことにより、所望の観察部位における被写体101に先端部21Aを近づける。
これにより、先端部21Aから偏光特性を略有しない照明光が出射され、該照明光により被写体101が照明される。そして、被写体101の表面を透過して表層付近の内部において散乱した内部散乱光と、被写体101の表面において反射した表面反射光と、が戻り光として対物窓214に入射される。これに応じ、第2対物レンズ群217の光出射側に配置された撮像素子の撮像面には、前記内部散乱光及び前記表面反射光に応じた被写体101の光学像がそれぞれ結像され、1つの光学像を成す。
すなわち、赤色光の内部散乱光及び表面反射光に応じた被写体101の光学像と、緑色光の内部散乱光及び表面反射光に応じた被写体101の光学像と、青色光の内部散乱光及び表面反射光に応じた被写体101の光学像と、をそれぞれ撮像して得られた撮像信号がプロセッサ4へ出力される。
その後、プロセッサ4の信号処理回路42は、内視鏡2から出力される前記撮像信号に対して信号処理を施すことにより映像信号を生成してモニタ5及び記録装置6へ出力する。これにより、前記映像信号に応じた、肉眼による観察と略同様の色合いの画像(白色光画像)がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。
ここで、本実施例では、照明窓213の光軸と対物窓214の光軸とを含む面(先端面221)において、これら2つの光軸(図7の中心C1及び中心C2)を結ぶ線分(図7の破線D2)と、照明窓213から出射された照明光を先端面221に投影した場合の該照明光の偏光方向に相当する線分(図7の線分P2)と、が90°の角度をなす(直交する)ような位置関係を有してそれぞれ配置されている。すなわち、本実施例によれば、照明窓213から被写体101へ出射される照明光が該照明光の入射面に対して垂直な偏光方向であるS偏光の偏光特性を具備するため、図5A及び図5Bにおいて「S偏光観察」として示す反射率及び透過率の角度特性が適用される。
図4に示した遠点観察の場合においては、入射角度θが相対的に小さな値となる。そのため、遠点観察の場合には、図5A及び図5Bに示すように、照明窓213から出射される照明光の被写体101の表面における反射率及び透過率が、偏光特性の有無及び偏光方向の相異によらず、略同じになる。すなわち、遠点観察の場合には、被写体101の表面を透過し表層付近の内部において散乱した内部散乱光による光学像と、被写体101の表面において反射した表面反射光による光学像との間の強度比が、偏光特性を略有しない光により被写体101を照明した場合と、本実施例の照明窓213から出射される照明光により被写体101を照明した場合とにおいて相互に略同一となる。
従って、本実施例によれば、先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との距離が比較的離れている場合(遠点観察の場合)において、偏光特性を略有しない光により被写体101を照明して得られるものと略同様の画像を見ながら観察を行うことができる。
一方、図6に示したように、近点観察の場合(先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との間の距離を数mm〜10mmまで近接させた場合)には、入射角度θをブリュースター角θB近傍またはそれ以上の角度にすることができる。
そして、入射角度θをブリュースター角θB近傍またはそれ以上の角度とした状態において、S偏光の偏光特性を具備する照明光により被写体101が照明されると、図5Aに示すように、被写体101の表面において反射した表面反射光が、偏光特性を略有しない光により被写体101を照明した場合に比べて高い強度を有する戻り光として、対物窓214に入射される。その一方で、入射角度θをブリュースター角θB近傍またはそれ以上の角度とした状態において、S偏光の偏光特性を具備する照明光により被写体101が照明されると、図5Bに示すように、表層付近の内部において散乱した内部散乱光の強度を、偏光特性を略有しない光により被写体101を照明した場合に比べて低くすることができるため、対物窓214に該内部散乱光がほとんど入射されなくなる。これに応じ、第2対物レンズ群217の光出射側に配置された撮像素子の撮像面には、前記内部散乱光がほとんど除去された状態の、前記表面反射光に応じた被写体101の光学像が結像される。
すなわち、入射角度θがブリュースター角θB近傍またはそれ以上の角度になるまで先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との間の距離を近づけた場合(近点観察の場合)においては、赤色光の表面反射光に応じた被写体101の光学像と、緑色光の表面反射光に応じた被写体101の光学像と、青色光の表面反射光に応じた被写体101の光学像と、をそれぞれ撮像して得られた撮像信号がプロセッサ4へ出力される。
その後、プロセッサ4の信号処理回路42は、内視鏡2から出力される前記撮像信号に対して信号処理を施すことにより映像信号を生成してモニタ5及び記録装置6へ出力する。これにより、入射角度θがブリュースター角θB近傍またはそれ以上の角度になるまで先端部21Aの先端面221と被写体101の表面との間の距離を近づけた場合(近点観察の場合)においては、前記映像信号に応じた、被写体101の表面に存在する微細な凹凸構造を視認し易い画像(S偏光画像)がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。
以上に述べた本実施例によれば、挿入部の先端面と生体組織の表面とを近接させて観察を行う場合においては、生体組織の偏光特性に依存した光学像に基づく画像(S偏光画像)を得ることができる一方で、挿入部の先端面と生体組織の表面とを離間させて観察を行う場合においては、生体組織の偏光特性に略依存しない光学像に基づく画像(白色光画像)を得ることができるように構成されている。その結果、以上に述べた本実施例によれば、例えば、S偏光画像を得るための構成を有する装置と、白色光画像を得るための構成を有する装置と、を使い分けるようなことを行わずとも、挿入部の先端面と生体組織の表面との間の距離(観察距離)に応じた適切な観察画像を簡易に得ることができる。
ところで、近点観察により生体組織の表面に存在する微細な凹凸構造を観察する際には、生体組織からの内部散乱光を除去して視認性を向上させるために、例えば、観察の事前に、対象部位に酢酸または色素等を散布しておくという手法が従来用いられている。これに対し、以上に述べた本実施例によれば、前述の手法を用いずとも、挿入部の先端面を観察対象の生体組織に近づける操作を行うことにより、生体組織の表面に存在する微細な凹凸構造を視認し易い画像を得ることができる。その結果、以上に述べた本実施例によれば、前述の手法を用いる際に行われる薬剤散布等の処置が不要となるため、手技に費やされる時間を従来に比べて短縮することができるとともに、近点観察の際に術者及び被験者に課される負担を低減することができる。
(第3の実施例)
図8は、本発明の第3の実施例に係るものである。
なお、本実施例においては、第1及び第2の実施例と同様の構成等を有する部分に関する詳細な説明を省略するとともに、第1及び第2の実施例と異なる構成等を有する部分に関して主に説明を行う。
図8に示すように、本実施例の先端面221Aには、照明窓213(の光出射側の面)と、対物窓214(の光入射側の面)と、ノズル222と、処置具突出口223と、照明窓224(の光出射側の面)と、が設けられている。
照明窓224は、凸型レンズにより形成されるとともに、偏光特性を有しない照明光を被写体101へ出射可能な構成を有している。具体的には、このような構成は、第1の実施例において示した構成に対し、例えば、照明窓224へ照明光を伝送するためのライトガイドを別に設ける、ライトガイド24を照明窓224側へ分岐させる、または、RGB光(白色光)を発するLED等の光源を照明窓224の光入射側に配置する、といったような構成を適宜選択して追加することにより実現可能である。
ここで、図8に示すように、照明窓213(または照明窓213を含む照明光学系)の光軸が照明窓213の中心C1を通過するように存在するとし、かつ、対物窓214(または対物窓214を含む対物光学系)の光軸が対物窓214の中心C2を通過するように存在するとした場合、本実施例の照明窓213及び対物窓214は、照明窓213の光軸と対物窓214の光軸とを含む面(先端面221A)において、これら2つの光軸(図8の中心C1及び中心C2)を結ぶ線分(図8の破線D3)と、照明窓213から出射された照明光を先端面221Aに投影した場合の該照明光の偏光方向に相当する線分(図8の線分P3)と、が平行になるような位置関係を有してそれぞれ配置されている。
さらに、図8に示すように、照明窓224(または照明窓224を含む照明光学系)の光軸が照明窓224の中心C3を通過するように存在するとした場合、本実施例の照明窓213、対物窓214及び照明窓224は、先端面221Aにおいて、中心C1と中心C2との間の距離が中心C2と中心C3との間の距離に比べて短くなるような位置関係を有するようにそれぞれ配置されている。
すなわち、本実施例の先端面221Aにおいては、偏光方向が所定の方向に揃えられた照明光を出射するための照明窓213が対物窓214に対して相対的に近い位置に配置され、偏光特性を有しない照明光を出射するための照明窓224が対物窓214に対して相対的に遠い位置に配置されている。
なお、その他の構成については、第1の実施例と同様のものを適用可能であるため、詳細な説明を省略する。
続いて、本実施例の作用について説明を行う。
まず、術者等は、内視鏡装置1の各部を図1に示すように接続した後、該各部の電源を投入する。そして、術者等は、被検者の体内に挿入部21を挿入してゆくことにより、所望の観察部位における被写体101に先端部21Aを近づける。なお、本実施例においては、照明窓213及び照明窓224から同時に照明光が出射されるものとする。
一方、本実施例によれば、図4に示した遠点観察の場合において、例えば、照明窓224からの出射光量の総和に対して照明窓213からの出射光量の総和が半分以下になるように、照明窓213及び照明窓224から同時に照明光が出射される。
そして、遠点観察の場合において、照明窓213及び照明窓224から同時に出射される照明光の出射光量を前述のようにそれぞれ調整することにより、照明窓213から出射される照明光の偏光特性が緩和されるため、第1の実施例に比べて更に偏光特性が低下した照明光により被写体101を照明することができる。これに応じ、図4に示した遠点観察の場合においては、肉眼による観察と略同様の色合いを有するとともに、第1の実施例に比べて高画質な画像(白色光画像)がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。
一方、図6に示したように、近点観察の場合(先端部21Aの先端面221Aと被写体101の表面との間の距離を数mm〜10mmまで近接させた場合)には、入射角度θをブリュースター角θB近傍の角度にすることができる。そのため、近点観察の場合においては、照明窓213から出射されるP偏光の偏光特性を具備する照明光により、被写体101のうちの対物窓214から近い側の局所領域が照明される。また、近点観察の場合においては、照明窓224から出射される偏光特性を有しない照明光により、被写体101のうちの対物窓214から遠い側の局所領域が照明される。
ここで、本実施例によれば、前述したように、照明窓213を対物窓214に近接させて配置し、かつ、照明窓224を対物窓214から離間させて配置している。そのため、本実施例の構成を用いて近点観察を行う場合には、被写体101の表層付近の内部において散乱した内部散乱光が戻り光として対物窓214に入射される一方で、被写体101の表面において反射した表面反射光、及び、照明窓224から被写体101へ出射された照明光の反射光については、いずれも対物窓214にほとんど入射されない。これに応じ、第2対物レンズ群217の光出射側に配置された撮像素子の撮像面には、前記表面反射光と、照明窓224から被写体101へ出射された照明光の反射光と、がそれぞれほとんど除去された状態の、前記内部散乱光に応じた被写体101の光学像が結像される。
すなわち、入射角度θがブリュースター角θB近傍の角度になるまで先端部21Aの先端面221Aと被写体101の表面との間の距離を近づけた場合(近点観察の場合)においては、赤色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、緑色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、青色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、をそれぞれ撮像して得られた撮像信号がプロセッサ4へ出力される。
その後、プロセッサ4の信号処理回路42は、内視鏡2から出力される前記撮像信号に対して信号処理を施すことにより映像信号を生成してモニタ5及び記録装置6へ出力する。これにより、入射角度θがブリュースター角θB近傍の角度になるまで先端部21Aの先端面221Aと被写体101の表面との間の距離を近づけた場合(近点観察の場合)においては、前記映像信号に応じた、被写体101の表層付近の内部に存在する微小血管の構造を視認し易い画像(P偏光画像)がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。
以上に述べた本実施例によれば、第1の実施例において述べたものと同様の効果を発揮することができるとともに、遠点観察において取得される観察画像の画質が向上する、という更なる効果を発揮することもできる。
(第4の実施例)
図9及び図10は、本発明の第4の実施例に係るものである。
なお、本実施例においては、第1〜第3の実施例と同様の構成等を有する部分に関する詳細な説明を省略するとともに、第1〜第3の実施例と異なる構成等を有する部分に関して主に説明を行う。
図9に示すように、本実施例の先端面221Bには、照明窓213(の光出射側の面)と、対物窓214(の光入射側の面)と、ノズル222と、処置具突出口223と、照明窓225(の光出射側の面)と、が設けられている。
照明窓225は、凸型レンズにより形成されるとともに、照明窓213から出射される照明光の偏光方向に対して90°回転した偏光方向の照明光を被写体101へ出射可能な構成を有している。具体的には、このような構成は、例えば、第1の実施例において示した構成を2つ組み合わせて用いることにより実現可能である。
ここで、図9に示すように、照明窓213(または照明窓213を含む照明光学系)の光軸が照明窓213の中心C1を通過するように存在するとし、かつ、対物窓214(または対物窓214を含む対物光学系)の光軸が対物窓214の中心C2を通過するように存在するとした場合、本実施例の照明窓213及び対物窓214は、照明窓213の光軸と対物窓214の光軸とを含む面(先端面221B)において、これら2つの光軸(図9の中心C1及び中心C2)を結ぶ線分(図9の破線D4)と、照明窓213から出射された照明光を先端面221Bに投影した場合の該照明光の偏光方向に相当する線分(図9の線分P4)と、が平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置されている。そして、このような構成により、第1の実施例と同様に、P偏光の偏光特性を具備する照明光が照明窓213から出射される。
また、図9に示すように、照明窓225(または照明窓225を含む照明光学系)の光軸が照明窓225の中心C4を通過するように存在するとした場合、本実施例の照明窓225及び対物窓214は、対物窓214の光軸と照明窓225の光軸とを含む面(先端面221B)において、これら2つの光軸(図9の中心C2及び中心C4)を結ぶ線分(図9の破線D5)と、照明窓225から出射された照明光を先端面221Bに投影した場合の該照明光の偏光方向に相当する線分(図9の線分P5)と、が平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置されている。そして、このような構成により、P偏光の偏光特性を具備する照明光が照明窓225から出射される。
さらに、図9に示すように、本実施例の照明窓213、対物窓214及び照明窓225は、先端面221Bにおいて、中心C1と中心C2との間の距離が中心C2と中心C4との間の距離に比べて短くなり、さらに、中心C1及び中心C2を結ぶ線分(図9の破線D4)と、中心C2及び中心C4を結ぶ線分(図9の破線D5)とが90°の角度をなす(直交する)ような位置関係を有してそれぞれ配置されている。
すなわち、本実施例の先端面221Bにおいては、偏光方向が所定の方向に揃えられた照明光を出射するための照明窓213が対物窓214に対して相対的に近い位置に配置され、該所定の方向から90°回転した偏光方向の照明光を出射するための照明窓225が対物窓214に対して相対的に遠い位置に配置されている。
なお、その他の構成については、第1の実施例と同様のものを適用可能であるため、詳細な説明を省略する。
続いて、本実施例の作用について説明を行う。
まず、術者等は、内視鏡装置1の各部を図1に示すように接続した後、該各部の電源を投入する。そして、術者等は、被検者の体内に挿入部21を挿入してゆくことにより、所望の観察部位における被写体101に先端部21Aを近づける。なお、本実施例においては、照明窓213及び照明窓225から同時に照明光が出射されるものとする。
一方、本実施例によれば、図4に示した遠点観察の場合において、例えば、一方の照明窓からの出射光量の総和に対する他方の照明窓からの出射光量の総和が−50%〜+50%の範囲に入るように、照明窓213及び照明窓225から同時に照明光が出射される。(これにより、一方の照明窓からの出射光量の総和を100と仮定した場合に、他方の照明窓からの出射光量の総和が50〜150の範囲内となるように照明光が出射される。)
そして、遠点観察の場合において、照明窓213及び照明窓225から同時に出射される照明光の出射光量を前述のようにそれぞれ調整することにより、2つの照明窓からそれぞれ出射される照明光の偏光特性が相互に緩和されるため、第1の実施例及び第3の実施例に比べて更に偏光特性が低下した照明光により被写体101を照明することができる。これに応じ、図4に示した遠点観察の場合においては、肉眼による観察と略同様の色合いを有するとともに、第1の実施例及び第3の実施例に比べて高画質な画像(白色光画像)がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。
一方、図6に示したように、近点観察の場合(先端部21Aの先端面221Bと被写体101の表面との間の距離を数mm〜10mmまで近接させた場合)には、入射角度θをブリュースター角θB近傍の角度にすることができる。そのため、近点観察の場合においては、照明窓213及び照明窓225からそれぞれ出射されるP偏光の照明光により、被写体101のうちの対物窓214から近い側の局所領域が照明される。
ここで、本実施例の構成を用いて近点観察を行う場合には、被写体101の表層付近の内部において散乱した内部散乱光が戻り光として対物窓214に入射される一方で、被写体101の表面において反射した表面反射光については対物窓214にほとんど(あるいは全く)入射されない。これに応じ、第2対物レンズ群217の光出射側に配置された撮像素子の撮像面には、前記表面反射光がほとんど(あるいは完全に)除去された状態の、前記内部散乱光に応じた被写体101の光学像が結像される。
すなわち、入射角度θがブリュースター角θB近傍の角度になるまで先端部21Aの先端面221Bと被写体101の表面との間の距離を近づけた場合(近点観察の場合)においては、赤色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、緑色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、青色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、をそれぞれ撮像して得られた撮像信号がプロセッサ4へ出力される。
その後、プロセッサ4の信号処理回路42は、内視鏡2から出力される前記撮像信号に対して信号処理を施すことにより映像信号を生成してモニタ5及び記録装置6へ出力する。これにより、入射角度θがブリュースター角θB近傍の角度になるまで先端部21Aの先端面221Bと被写体101の表面との間の距離を近づけた場合(近点観察の場合)においては、前記映像信号に応じた、被写体101の表層付近の内部に存在する微小血管の構造を視認し易い画像(P偏光画像)がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。
なお、本実施例によれば、前述のように構成されるものに限らず、例えば、照明窓213から出射される照明光の偏光方向、及び、照明窓225から出射される照明光の偏光方向が、それぞれ前述の構成から90°回転するように構成されるものであってもよい。そして、このような構成を備えることにより、遠点観察においては前述したものと同様の画像(白色光画像)を得ることができるとともに、近点観察においては、第2の実施例と同様に、被写体101の表面に存在する微細な凹凸構造を視認し易い画像(S偏光画像)を得ることができる。
また、本実施例によれば、照明窓213及び照明窓225から同時に出射される照明光の出射光量が前述のようにそれぞれ調整される限りにおいては、遠点観察において得られる画像の画質を所定の水準以上に保つことができる。そのため、本実施例の先端面221Bによれば、例えば図10に示すように、中心C1及び中心C2を結ぶ線分(図10の破線D4)と、中心C2及び中心C4を結ぶ線分(図10の破線D5)とが90°以外の(90°から若干ずれた)角度をなすような位置関係を有してそれぞれ配置されるものであってもよい。
以上に述べた本実施例によれば、第1の実施例において述べたものと同様の効果を発揮することができるとともに、近点観察において取得される観察画像の明るさが向上する、という更なる効果を発揮することもできる。
(第5の実施例)
図11は、本発明の第5の実施例に係るものである。
なお、本実施例においては、第1〜第4の実施例と同様の構成等を有する部分に関する詳細な説明を省略するとともに、第1〜第4の実施例と異なる構成等を有する部分に関して主に説明を行う。
図11に示すように、本実施例の先端面221Cには、照明窓213(の光出射側の面)と、対物窓214(の光入射側の面)と、ノズル222と、処置具突出口223と、照明窓226と、対物窓227と、が設けられている。
照明窓226は、凸型レンズにより形成されるとともに、照明窓213から出射される照明光の偏光方向と同じ偏光方向(P偏光)の照明光を被写体101へ出射可能な構成を有している。具体的には、このような構成は、例えば、第1の実施例において示した構成を用いることにより実現可能である。
ここで、図11に示すように、照明窓213(または照明窓213を含む照明光学系)の光軸が照明窓213の中心C1を通過するように存在するとし、かつ、対物窓214(または対物窓214を含む対物光学系)の光軸が対物窓214の中心C2を通過するように存在するとした場合、本実施例の照明窓213及び対物窓214は、照明窓213の光軸と対物窓214の光軸とを含む面(先端面221C)において、これら2つの光軸(図11の中心C1及び中心C2)を結ぶ線分(図11の破線D6)と、照明窓213から出射された照明光を先端面221Cに投影した場合の該照明光の偏光方向に相当する線分(図11の線分P6)と、が平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置されている。
また、図11に示すように、照明窓226(または照明窓226を含む照明光学系)の光軸が照明窓226の中心C5を通過するように存在するとした場合、本実施例の照明窓226及び対物窓214は、照明窓226の光軸と対物窓214の光軸とを含む面(先端面221C)において、これら2つの光軸(図11の中心C2及び中心C5)を結ぶ線分(図11の破線D7)と、照明窓226から出射された照明光を先端面221Cに投影した場合の該照明光の偏光方向に相当する線分(図11の線分P7)と、が平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置されている。
凹型レンズにより形成される対物窓227の光出射側には、第1の実施例の図2の説明において述べたものと同様の配置状態を有するように複数の対物レンズ群及び対物絞りが設けられているとともに、直線偏光子211の偏光方向に対してクロスニコルとなるように検光子(図示せず)が設けられている。なお、前記検光子の偏光方向は、例えば、図11の線分P8として示される方向となる。
さらに、対物窓227の光出射側には、前記検光子を通過した光に応じた光学像を撮像して撮像信号をプロセッサ4に出力可能な撮像素子(図示せず)が設けられている。
なお、その他の構成については、第1の実施例と同様のものを適用可能であるため、詳細な説明を省略する。
続いて、本実施例の作用について説明を行う。
まず、術者等は、内視鏡装置1の各部を図1に示すように接続した後、該各部の電源を投入する。そして、術者等は、被検者の体内に挿入部21を挿入してゆくことにより、所望の観察部位における被写体101に先端部21Aを近づける。なお、本実施例においては、照明窓213及び照明窓226から同時に照明光が出射されるものとする。
ここで、図4に示した遠点観察の場合には、第1の実施例において説明したように、先端部21Aから出射される各照明光の被写体101の表面における反射率及び透過率が、偏光特性の有無及び偏光方向の相異によらず、略同じになる。そのため、第2対物レンズ群217の光出射側に配置された撮像素子の撮像面には、第1の実施例と同様に、偏光特性を略有しない光により被写体101を照明して得られるものと略同等の被写体101の光学像が結像される。一方、対物窓227の光出射側に配置された撮像素子の撮像面には、前述の検光子を通過した戻り光に応じた光学像が結像される。
また、近点観察の場合には、P偏光の照明光により被写体101が照明されるため、被写体101の表層付近の内部において散乱した内部散乱光が戻り光として対物窓214及び対物窓227にそれぞれ入射される。これに応じ、第2対物レンズ群217の光出射側に配置された撮像素子の撮像面には、前記内部散乱光に応じた被写体101の光学像が結像される。一方、対物窓227の光出射側に配置された撮像素子の撮像面には、前述の検光子を通過した前記内部散乱光に応じた被写体101の光学像が結像される。
プロセッサ4の信号処理回路42は、第2対物レンズ群217の光出射側に配置された撮像素子、及び、対物窓227の光出射側に配置された撮像素子からそれぞれ出力される撮像信号に対して信号処理を施すことにより映像信号を生成してモニタ5及び記録装置6へ出力する。これにより、遠点観察の場合においては、前記映像信号に応じた、肉眼による観察と略同様の色合いの画像(白色光画像)と、被写体101の表層付近の内部に存在する癌等の病変部位を特定し易い画像と、がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。また、近点観察の場合においては、前記映像信号に応じた、被写体101の表層付近の内部に存在する微小血管の構造を視認し易い画像(P偏光画像)と、被写体101の表層付近の内部に存在する癌等の病変部位を特定し易い画像と、がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。なお、これら2つの画像は、それぞれ別々に生成されるものであってもよく、または、画像合成処理により適宜合成されるものであってもよい。
以上に述べた本実施例によれば、第1の実施例において述べたものと同様の効果を発揮することができるとともに、遠点観察から近点観察にかけて所見の診断等を行う際に有益な情報が一度に多く得られる、という更なる効果を発揮することもできる。
(第6の実施例)
図12〜図14は、本発明の第6の実施例に係るものである。
なお、本実施例においては、第1〜第5の実施例と同様の構成等を有する部分に関する詳細な説明を省略するとともに、第1〜第5の実施例と異なる構成等を有する部分に関して主に説明を行う。また、本実施例においては、第3の実施例の先端面221Aが先端部21Aに設けられているとともに、ライトガイド24の光出射側に直線偏光子211が設けられていない内視鏡2を例に挙げて説明を行うものとする。
本実施例のキャップ301は、先端部21Aに挿嵌可能な形状を有して構成されている。具体的には、本実施例のキャップ301は、図12〜図14に示すように、先端部21Aへ装着された際に先端面221Aに対向して配置される底面302を備えた略円筒形状を有して構成されている。
キャップ301の底面302には、例えば図12に示すように、照明窓213の形状に合わせて形成された照明窓303と、対物窓214の形状に合わせて形成された対物窓304と、処置具突出口223の形状に合わせて形成された処置具窓305と、照明窓224の形状に合わせて形成された照明窓306と、が設けられている。
照明窓303は、照明窓213を通過した照明光を所定の偏光方向(P偏光)に揃えることが可能な偏光フィルタを有して構成されている。そのため、照明窓303を通過した照明光は、前記所定の偏光方向(P偏光)の照明光として被写体101へ出射される。
対物窓304は、キャップ301が先端部21Aに挿嵌された際に、被写体101からの戻り光を対物窓214へ出射可能な構成を有している。
照明窓306は、キャップ301が先端部21Aに挿嵌された際に、照明窓224を通過した照明光を被写体101へ出射可能な構成を有している。
なお、本実施例の対物窓304及び照明窓306は、例えば、透明な平板ガラス等の光学部材により形成されるものであってもよく、または、底面302に孔をあけて形成されるものであってもよい。
一方、キャップ301の底面302に設けられた各部は、先端面221Aに設けられた各部と同様の位置関係を有するように配置されている。すなわち、図12に示すように、照明窓213の光軸が照明窓303の中心C6を通過するように存在するとし、かつ、対物窓214の光軸が対物窓304の中心C7を通過するように存在するとした場合、本実施例の照明窓303及び対物窓304は、照明窓213の光軸と対物窓214の光軸とを含む面(底面302)において、これら2つの光軸(図12の中心C6及び中心C7)を結ぶ線分(図12の破線D8)と、照明窓213及び照明窓303を経て出射された照明光を底面302に投影した場合の該照明光の偏光方向に相当する線分(図12の線分P9)と、が平行になるような位置関係を有してそれぞれ配置されている。
さらに、図12に示すように、照明窓224の光軸が照明窓306の中心C8を通過するように存在するとした場合、本実施例の照明窓303、対物窓304及び照明窓306は、底面302において、中心C6と中心C7との間の距離が中心C7と中心C8との間の距離に比べて短くなるような位置関係を有してそれぞれ配置されている。
すなわち、本実施例の底面302においては、偏光方向が所定の方向に揃えられた照明光を出射するための照明窓303が対物窓304に対して相対的に近い位置に配置され、偏光特性を有しない照明光を出射するための照明窓306が対物窓304に対して相対的に遠い位置に配置されている。
なお、その他の構成については、第1の実施例または第3の実施例のいずれかと同様のものを適用可能であるため、詳細な説明を省略する。
続いて、本実施例の作用について説明を行う。
まず、術者等は、内視鏡装置1の各部を図1に示すように接続した後、該各部の電源を投入する。これと前後して、術者等は、図13に示すように、底面302に設けられた各部と先端面221Aに設けられた各部との位置関係を合わせながら、キャップ301を先端部21Aに挿嵌する。このような操作により、例えば図14に示すような状態として、キャップ301が先端部21Aに装着される。
そして、キャップ301を先端部21Aに装着した状態の挿入部21を被検者の体内に挿入してゆくことにより、所望の観察部位における被写体101に先端部21Aを近づける。なお、本実施例においては、照明窓213及び照明窓224から同時に照明光が出射されるものとする。
一方、本実施例によれば、図4に示した遠点観察の場合において、例えば、照明窓224からの出射光量の総和に対して照明窓213からの出射光量の総和が半分以下になるように、照明窓213及び照明窓224から同時に照明光が出射される。
そして、遠点観察の場合において、照明窓213及び照明窓224から同時に出射される照明光の出射光量を前述のようにそれぞれ調整することにより、照明窓303から出射される照明光の偏光特性が緩和されるため、第3の実施例と略同様の照明光により被写体101を照明することができる。これに応じ、図4に示した遠点観察の場合においては、肉眼による観察と略同様の色合いを有するとともに、第3の実施例と略同程度の画質の画像(白色光画像)がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。
一方、図6に示したように、近点観察の場合(キャップ301の底面302と被写体101の表面との間の距離を数mm〜10mmまで近接させた場合)には、入射角度θをブリュースター角θB近傍の角度にすることができる。そのため、近点観察の場合においては、照明窓303から出射されるP偏光の偏光特性を具備する照明光により、被写体101のうちの対物窓304から近い側の局所領域が照明される。また、近点観察の場合においては、照明窓306から出射される偏光特性を有しない照明光により、被写体101のうちの対物窓304から遠い側の局所領域が照明される。
ここで、本実施例によれば、前述したように、照明窓303を対物窓304に近接させて配置し、かつ、照明窓306を対物窓304から離間させて配置している。そのため、本実施例の構成を用いて近点観察を行う場合には、被写体101の表層付近の内部において散乱した内部散乱光が戻り光として対物窓304に入射される一方で、被写体101の表面において反射した表面反射光、及び、照明窓306から被写体101へ出射された照明光の反射光については、いずれも対物窓304にほとんど入射されない。これに応じ、第2対物レンズ群217の光出射側に配置された撮像素子の撮像面には、前記表面反射光と、照明窓306から被写体101へ出射された照明光の反射光と、がそれぞれほとんど除去された状態の、前記内部散乱光に応じた被写体101の光学像が結像される。
すなわち、入射角度θがブリュースター角θB近傍の角度になるまでキャップ301の底面302と被写体101の表面との間の距離を近づけた場合(近点観察の場合)においては、赤色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、緑色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、青色光の内部散乱光に応じた被写体101の光学像と、をそれぞれ撮像して得られた撮像信号がプロセッサ4へ出力される。
その後、プロセッサ4の信号処理回路42は、内視鏡2から出力される前記撮像信号に対して信号処理を施すことにより映像信号を生成してモニタ5及び記録装置6へ出力する。これにより、入射角度θがブリュースター角θB近傍の角度になるまでキャップ301の底面302と被写体101の表面との間の距離を近づけた場合(近点観察の場合)においては、前記映像信号に応じた、被写体101の表層付近の内部に存在する微小血管の構造を視認し易い画像(P偏光画像)がモニタ5に表示されるとともに記録装置6に記録される。
以上に述べた本実施例によれば、被写体への照明光の出射光路と、該照明光に応じた戻り光の入射光路と、のいずれにも偏光子が設けられていない内視鏡を用いた場合であっても、生体組織の表層付近の内部に存在する微小血管の構造を視認し易い画像を得ることができ、その結果、第3の実施例において述べたものと略同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施例によれば、生体組織の表面に存在する微細な凹凸構造を視認し易い画像を得る目的において、第2の実施例の構成を照明窓303及び対物窓304の配置に係る位置関係に適用するものであってもよい。具体的には、本実施例の照明窓303及び対物窓304は、照明窓213の光軸と対物窓214の光軸とを含む面(底面302)において、これら2つの光軸(図12の中心C6及び中心C7)を結ぶ線分(図12の破線D8)と、照明窓213及び照明窓303を経て出射された照明光を底面302に投影した場合の該照明光の偏光方向に相当する線分(図12の線分P9)と、が90°の角度をなす(直交する)ような位置関係を有してそれぞれ配置されるものであってもよい。
なお、本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。
本出願は、2010年5月19日に日本国に出願された特願2010−115563号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものとする。

Claims (9)

  1. 挿入部の先端面から被写体に対して第1の直線偏光方向の照明光を出射するように構成された第1の照明光学系と、
    前記照明光により照明された前記被写体からの戻り光を前記先端面に設けられた対物窓から入射するように構成された第1の対物光学系と、
    を有し、
    前記第1の照明光学系及び前記第1の対物光学系は、前記先端面において、前記第1の照明光学系の光軸と前記第1の対物光学系の光軸とを結ぶ線分と、前記 第1の照明光学系から出射された照明光を前記先端面に投影した場合の偏光方向と、が垂直または平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置され
    前記被写体と前記対物窓との間に偏光素子が設けられていない
    ことを特徴とする内視鏡。
  2. 前記先端面から前記被写体に対して照明光を出射するように構成された第2の照明光学系をさらに有し、
    前記先端面において、前記第1の照明光学系が前記第1の対物光学系に対して相対的に近い位置に配置され、前記第2の照明光学系が前記第1の対物光学系に対して相対的に遠い位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記先端面から前記被写体に対して照明光を出射するように構成された第2の照明光学系をさらに有し、
    前記第2の照明光学系は、第2の直線偏光方向の照明光を前記先端面から前記被写体に対して出射するように構成され、
    前記第2の照明光学系及び前記第1の対物光学系は、前記先端面において、前記第2の照明光学系の光軸と前記第1の対物光学系の光軸とを結ぶ線分と、前記 第2の照明光学系から出射された照明光を前記先端面に投影した場合の偏光方向と、が垂直または平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  4. 前記第2の直線偏光方向は、前記第1の直線偏光方向から90°回転した偏光方向である
    ことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
  5. 前記第1の照明光学系、前記第2の照明光学系、及び、前記第1の対物光学系は、前記先端面において、前記第1の照明光学系の光軸と前記第1の対物光学系 の光軸とを結ぶ線分と、前記第2の照明光学系の光軸と前記第1の対物光学系の光軸とを結ぶ線分と、が直交するような位置関係を有してそれぞれ配置される
    ことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
  6. 前記被写体からの戻り光を前記先端面から入射するように構成された第2の対物光学系をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  7. 請求項1に記載の内視鏡と、
    偏光特性を有しない光を前記内視鏡に対して供給する光源装置と、
    前記内視鏡により得られた前記被写体の光学像に応じた観察画像を生成するプロセッサと、
    を有することを特徴とする内視鏡装置。
  8. 挿入部の先端面から被写体に対して照明光を出射するように構成された照明光学系と、
    前記照明光により照明された前記被写体からの戻り光を前記先端面から入射するように構成された対物光学系と、
    を有する内視鏡挿入部と、
    前記内視鏡挿入部の先端部に装着可能な形状を具備するキャップ部と、
    前記キャップ部が前記内視鏡挿入部へ装着された際に前記先端部の先端面に対向して配置される底面と、
    前記底面に設けられ、前記照明光学系から出射された照明光を所定の直線偏光方向の照明光に偏光させて前記被写体へ出射するように構成された照明窓と、
    前記キャップ部が前記内視鏡挿入部へ装着された際に、前記被検体と前記対物光学系との間において、前記被写体からの戻り光を前記対物光学系へ出射可能な位置に合わせて配置されるように前記底面に設けられた対物窓と、
    を有する内視鏡用キャップと、を備え、
    前記照明窓及び前記対物窓は、前記底面において、前記照明窓の光軸と前記対物窓の光軸とを結ぶ線分と、前記照明窓から出射された照明光を前記底面に投影した場合の偏光方向と、が垂直または平行となるような位置関係を有してそれぞれ配置され
    前記被写体と前記対物窓との間に偏光素子が設けられていない
    ことを特徴とする内視鏡。
  9. 請求項8に記載の内視鏡と
    偏光特性を有しない光を前記内視鏡に対して供給する光源装置と、
    前記内視鏡により得られた前記被写体の光学像に応じた観察画像を生成するプロセッサと、
    を有することを特徴とする内視鏡装置。
JP2011539578A 2010-05-19 2011-03-25 内視鏡及び内視鏡装置 Active JP4879374B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011539578A JP4879374B2 (ja) 2010-05-19 2011-03-25 内視鏡及び内視鏡装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010115563 2010-05-19
JP2010115563 2010-05-19
PCT/JP2011/057358 WO2011145392A1 (ja) 2010-05-19 2011-03-25 内視鏡、内視鏡用キャップ及び内視鏡装置
JP2011539578A JP4879374B2 (ja) 2010-05-19 2011-03-25 内視鏡及び内視鏡装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4879374B2 true JP4879374B2 (ja) 2012-02-22
JPWO2011145392A1 JPWO2011145392A1 (ja) 2013-07-22

Family

ID=44991509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011539578A Active JP4879374B2 (ja) 2010-05-19 2011-03-25 内視鏡及び内視鏡装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8390924B2 (ja)
EP (1) EP2428156A4 (ja)
JP (1) JP4879374B2 (ja)
CN (1) CN102469918B (ja)
WO (1) WO2011145392A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5941753B2 (ja) * 2012-05-28 2016-06-29 富士フイルム株式会社 電子内視鏡装置及び撮像モジュール並びに撮影レンズモールド方法
AU2016245891B2 (en) 2015-04-08 2021-06-10 Becton, Dickinson And Company Device and apparatus for collecting microbial growth from a semi-solid surface
JP6533147B2 (ja) 2015-11-06 2019-06-19 富士フイルム株式会社 プロセッサ装置、内視鏡システム、及び画像処理方法
CN108352049A (zh) * 2015-11-16 2018-07-31 夏普株式会社 摄像装置、活体认证装置及半导体激光
WO2017115512A1 (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 シャープ株式会社 撮像装置及び生体認証装置
DE102019123053A1 (de) * 2019-08-28 2021-03-04 Olympus Winter & Ibe Gmbh Endoskop mit optischer Filteranordnung und Verwendung

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003047588A (ja) * 2001-08-03 2003-02-18 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JP2003527915A (ja) * 2000-03-28 2003-09-24 フォース フォトニクス リミテッド 組織病巣の特徴付けおよびマッピングのための方法およびシステム
JP2009525830A (ja) * 2006-02-09 2009-07-16 アヴァンティス メディカル システムズ インコーポレイテッド 偏光フィルタを有する内視鏡アセンブリ

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4870950A (en) * 1987-07-08 1989-10-03 Kouji Kanbara Endoscope system
US5406938A (en) * 1992-08-24 1995-04-18 Ethicon, Inc. Glare elimination device
KR20010110420A (ko) * 1999-01-26 2001-12-13 추후제출 내시경 진단용 자가 형광 영상화 시스템
JP4448339B2 (ja) * 2004-01-15 2010-04-07 Hoya株式会社 立体視硬性鏡用光学系
US7319529B2 (en) * 2004-06-17 2008-01-15 Cadent Ltd Method and apparatus for colour imaging a three-dimensional structure
US20080275298A1 (en) * 2004-10-11 2008-11-06 Novation Science, Llc Dual View Endoscope
US8872906B2 (en) * 2005-01-05 2014-10-28 Avantis Medical Systems, Inc. Endoscope assembly with a polarizing filter
JP2007143580A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡装置
JP5148071B2 (ja) 2006-04-19 2013-02-20 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡観察装置
US20090131800A1 (en) * 2007-11-15 2009-05-21 Carestream Health, Inc. Multimodal imaging system for tissue imaging
JP5100457B2 (ja) * 2008-03-10 2012-12-19 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡観察システム
US8093548B2 (en) * 2008-07-11 2012-01-10 Olympus Medical Systems Corp. Calibration methods for blood content sensors
EP2309913A4 (en) * 2008-08-01 2014-07-02 Sti Medical Systems Llc HIGH DEFINITIVE DIGITAL VIDEO COLPOSCOPE WITH BUILT-IN POLARIZED LED LIGHTING AND COMPUTERIZED SYSTEM FOR CLINICAL DATA MANAGEMENT
JP2010082264A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Fujifilm Corp 画像処理装置、プログラム、方法、及びシステム
JP2010104422A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Fujifilm Corp 撮像システムおよび撮像方法
JP4953330B2 (ja) 2010-03-05 2012-06-13 大王製紙株式会社 吸収性物品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003527915A (ja) * 2000-03-28 2003-09-24 フォース フォトニクス リミテッド 組織病巣の特徴付けおよびマッピングのための方法およびシステム
JP2003047588A (ja) * 2001-08-03 2003-02-18 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JP2009525830A (ja) * 2006-02-09 2009-07-16 アヴァンティス メディカル システムズ インコーポレイテッド 偏光フィルタを有する内視鏡アセンブリ

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2011145392A1 (ja) 2013-07-22
CN102469918A (zh) 2012-05-23
WO2011145392A1 (ja) 2011-11-24
EP2428156A4 (en) 2012-06-06
US20120120487A1 (en) 2012-05-17
EP2428156A1 (en) 2012-03-14
US8390924B2 (en) 2013-03-05
CN102469918B (zh) 2014-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9119552B2 (en) Apparatus and method for endoscopic 3D data collection
JP6599317B2 (ja) 画像化プローブ
US11221296B2 (en) Imaging system
JP4879374B2 (ja) 内視鏡及び内視鏡装置
US8602971B2 (en) Opto-Electronic illumination and vision module for endoscopy
US8858425B2 (en) Disposable endoscope and portable display
US20100079587A1 (en) Endoscope system
US20120232345A1 (en) Camera assembly for medical probes
US20100137682A1 (en) Endoscope
WO2015049962A1 (ja) 内視鏡システム
JP2014524303A (ja) 多重観察要素内視鏡
US9241615B2 (en) Image acquisition and display method and image capturing and display apparatus
JP2012016545A (ja) 内視鏡装置
JP2015533300A (ja) マルチカメラ内視鏡
JP2014524819A (ja) マルチカメラ内視鏡
WO2011092951A1 (ja) 画像取得装置、観察装置、および観察システム
US10368720B2 (en) System for stereo reconstruction from monoscopic endoscope images
JP2008023101A (ja) 電子内視鏡システム
JP2007282965A (ja) 内視鏡観察装置
JP2022179746A (ja) 医療用制御装置、医療用観察システム、制御装置及び観察システム
JP2012157577A (ja) 内視鏡
US20160374542A1 (en) Endoscope system
CN110996749B (zh) 3d视频内窥镜
US20090207494A1 (en) Laparoscopic camera
US20170332885A1 (en) Ocular for a surgical instrument

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4879374

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20111021

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250