JP5147745B2 - 画像取得装置および認証装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、生体認証に用いられる画像取得装置および認証装置に関するものである。
指紋認証をはじめとする生体認証装置では、予めユーザから読み取った生体の特徴情報を登録データ291として記憶しておき、認証時にユーザから読み取った特徴情報を照合データとして照合データと登録データ291との一致度を評価し、ユーザが正当であるか否かを判定する。
しかし、登録時および認証時に必ずしも良質の生体画像データが得られるとは限らない。例えば、指紋のパターンは、皮膚の乾燥、湿り気または健康状態などによって不鮮明になり、撮像装置に読み取られにくくなる。そして、撮像された画像に写った指紋のパターンにかすれやつぶれが生じる。このため、撮像された画像から画像処理によって得られる特徴情報の品質が低下し、結果として認証精度が低下する場合がある。
指紋などの生体から高品質の入力画像を得るための従来技術として、画像信号の増幅のゲインを制御して画像の輝度を飽和の直前まで高める技術がある(特許文献1)。
本従来技術は、複数回の撮像を行うものであり、前回までの入力画像の輝度分布を解析し、次回撮像時の最適なゲイン値を決定するものである。本従来技術は、ゲイン値を制御するための指標として、画像の平均輝度値を用いている。
撮像された画像には、生体の情報を示す信号成分(指紋の場合は、その隆線情報)に、撮像素子の熱雑音、電子回路上の電気的ノイズ、A/D変換する際の量子化ノイズなどのノイズ成分が重畳されている。装置の認証性能は、信号成分とノイズ成分とが重畳された入力画像から、いかに正確に信号成分のみを抽出するかが重要である。つまり、ノイズ成分に比べて信号成分の方が十分大きい場合には高い認証性能を得られるが、ノイズ成分に比べて信号成分が小さい場合には高い認証性能を得られない。
本従来技術で用いている平均輝度値は、ノイズ成分と信号成分とが重畳されたままの状態で求められる値であり、信号成分がノイズ成分に比べて十分な大きさを持っているかどうかを表す指標ではない。例えば、指紋パターンが薄い、つまり信号成分の小さな指を撮像した場合、平均輝度値を大きくするためにゲインを大きくしても、ノイズ成分も同程度増幅される。結果として、ノイズ成分と信号成分との比率は変わらないため、信号成分のみを正確に抽出することは困難である。
よって、本従来技術では、必ずしも認証性能を高められるわけではないという課題があった。
一方、そのような場合でも認証精度を改善するためには、認証結果に直結している特徴情報の品質を評価基準にして撮像装置を制御すればよいと考えられる。
特徴情報の品質評価を行う技術として、低品質な領域の重み付けを下げて認証精度を改善する技術がある(特許文献2)。
しかし、評価値を撮像装置の制御に用いて低品質な領域を入力段階から減らし、特徴情報の品質改善のために適用する、という技術は示されていない。
特開平10−240913号公報 特開2007−102422号公報 特許第4020202号公報
「A.Monden,S.Yoshimoto,"Fingerprint Identification Using the Accidental Coincidence Probability,"MVA2002,pp.124−127,Dec11−13,2002」
指紋パターンが薄い場合にも品質の高い特徴情報を抽出するには、画像のSignal/Noise比(S/N比)を高めるような制御が必要である。S/N比に寄与する撮像装置または画像処理の制御要素としては、光源の光量、絞り開放量(撮像素子が光学カメラの場合)や露光時間など入射光量を制御する値、連続撮像した複数の画像を取り込んで加算や平均化演算を行う処理等がある。しかし、S/N比改善の代償として、光量の増加に伴う眩しさ、露光時間や連続撮像枚数の増加に伴う利用者の指の静止時間の増加等、利用者の快適性が低下するという側面がある。
したがって、S/N比を高めるために単に光量や撮像枚数を増やしてしまうと、多くの利用者において快適性が低下してしまう。
快適性の低下は必要最小限の利用者にとどめることが望ましいが、どのように必要最小限の利用者にとどめるかという事に関する技術はこれまで示されていない。
したがって、利用者の生体の状態に応じて、入力画像の品質とユーザの操作性とのバランスを保ちつつ、ゲイン制御のできる生体認証装置が望まれる。
本発明は、例えば、このような課題を解決するためになされたものであり、大多数の利用者に対して不必要に快適性を損ねることなく、また生体の状態が良くない場合にも快適性の低下を必要最小限にとどめつつ、認証精度を向上するものである。
本発明の画像取得装置は、撮像装置により撮像された画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部により取得された画像が所定の条件を満たしているかCPU(Central Processing Unit)を用いて判定する画像判定部と、前記画像判定部により前記画像が所定の条件を満たしていないと判定された場合、前記撮像装置の制御値であり前記撮像装置により撮像される画像のS/N比(Signal/Noise比)を変更するS/N比制御値をCPUを用いて変更し、前記撮像装置に画像を新たに撮像させるS/N比制御値変更部とを備え、前記画像取得部は、前記撮像装置により新たに撮像された画像を取得する。
本発明によれば、画像から抽出される特徴情報の品質を評価値として、認証に十分な所定の品質値に満たない場合には、S/N比に寄与する制御要素(S/N比制御値)の割合を高めて画像のS/N比を高めることができる。
これにより、例えば、大多数の利用者に対して不必要に快適性を損ねることなく、また生体の状態が良くない場合にも快適性の低下を必要最小限にとどめつつ、認証精度を向上することができる。
なお、他の制御要素として電気的に信号増幅するアナログアンプ制御値や入力画像の輝度値にソフトウェア的に掛ける倍数値等が存在するが、これらは利用者の快適性を損ねずS/N比に寄与しないため、上記の「S/N比に寄与する制御要素」には含まない。
実施の形態1における生体認証装置900の構成図。 実施の形態1における生体認証装置900の生体認証方法を示すフローチャート。 実施の形態1における総合ゲイン決定処理(S110)を示すフローチャート。 実施の形態1におけるGldef[level]とS/N比と快適性との関係を示すグラフ。 実施の形態1におけるGtdef[level]とS/N比と快適性との関係を示すグラフ。 実施の形態1におけるGndef[level]とS/N比と快適性との関係を示すグラフ。 実施の形態2における生体認証装置900の生体認証方法を示すフローチャート。 実施の形態2における認証再試行処理(S180)を示すフローチャート。 実施の形態2における生体認証装置900の生体認証方法を示すフローチャートの別例。 実施の形態2における生体認証装置900の生体認証方法を示すフローチャートの別例。 実施の形態3における生体認証装置900の構成図。 実施の形態3における生体認証装置900の生体認証方法を示すフローチャート。 実施の形態3におけるゲイン要素比率決定処理(S190)を示すフローチャート。
実施の形態1.
撮像装置で生体画像を撮像し、撮像した生体画像から得られた特徴情報の品質を評価し、特徴情報の品質が悪い場合には撮像装置を調整して生体画像を撮像し直し、撮像し直した生体画像から得られる品質の良い特徴情報に基づいて生体認証を行う生体認証装置について説明する。
図1は、実施の形態1における生体認証装置900の構成図である。
実施の形態1における生体認証装置900の構成について、図1に基づいて以下に説明する。
生体認証装置900は、撮像装置100、認証処理装置200およびユーザI/F装置902(I/F:インタフェース)を備える。
撮像装置100は、光源装置110および画像生成装置120を備え、利用者の指901を撮像する。
光源装置110は、第1光源111、第2光源112および光源制御部113を備え、光源装置110に挿入された利用者の指901に光を照射する。
第1光源111は、光源装置110の上部に設けられ、指901に上部から光を照射する。第1光源111は、指901に光を透過させる透過型の照明である。
第2光源112は、光源装置110の下部に設けられ、指901に下部から光を照射する。第2光源112は、指901に光を反射させる反射型の照明である。
光源制御部113は、第1光源111から照射する光の光量と第2光源112から照射する光の光量とをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて制御する。光量Glは、制御値としてメモリに定義されている。
画像生成装置120は、撮像素子121、信号処理回路122、画像生成部123および撮像制御部124を備える。
撮像素子121は、第1光源111から照射されて指901を透過した光および第2光源112から照射されて指901に反射した光を感知し、感知した光を電荷(電子)に変換し、変換した電荷を蓄積し、蓄積した電荷をアナログの画像信号(画像を表す電気信号)として出力する。
信号処理回路122は、撮像素子121から出力されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。信号処理回路122はオペアンプなどを備える。
画像生成部123は、撮像素子121により複数回出力された画像信号(アナログ)から変換された複数の画像信号(デジタル)を信号処理回路122から入力し、入力した複数の画像信号を重ね合わせて1枚の画像(デジタルデータ)をCPUを用いて生成する。画像生成部123により生成された画像は、利用者の指901の指紋を表す。
撮像制御部124は、撮像素子121の蓄積時間Gtおよび絞り量Gs、信号処理回路122のアナログゲインGaおよびデジタルゲインGd、画像生成部123の画像加算枚数GnおよびソフトウェアゲインGs1を調整する。
蓄積時間Gtは撮像素子121の光を入射する露光時間であり、絞り量Gsは撮像素子121に入射する光量を調整する量である。アナログゲインGaはアナログの画像信号の増幅値であり、デジタルゲインGdはデジタルの画像信号の増幅値である。画像加算枚数Gnは1枚の画像を生成するために重ね合わせる画像信号の数であり、ソフトウェアゲインGs1は画像を最終調整する値である。
蓄積時間Gt、絞り量Gs、アナログゲインGa、デジタルゲインGd、画像加算枚数GnおよびソフトウェアゲインGs1は、制御値としてメモリに定義されている。
撮像装置100は、第1光源111と第2光源112とが光を照射し、撮像素子121がアナログの画像信号を出力し、信号処理回路122がアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換し、画像生成部123がデジタルの画像信号から画像を生成することにより、画像を撮像する。
撮像装置100は、画像を撮像する際、光源制御部113が定義されている光量Glに基づいて第1光源111と第2光源112とを制御し、撮像制御部124が定義されている蓄積時間Gt、絞り量Gs、アナログゲインGa、デジタルゲインGd、画像加算枚数GnおよびソフトウェアゲインGs1に基づいて撮像素子121、信号処理回路122および画像生成部123を制御する。
光量Gl、蓄積時間Gt、絞り量Gs、アナログゲインGa、デジタルゲインGd、画像加算枚数GnおよびソフトウェアゲインGs1は、認証処理装置200により変更される。
認証処理装置200(認証装置の一例)は、生体画像取得部210(画像取得部の一例)、特徴情報抽出部220、抽出情報品質評価部230(画像判定部の一例)、個人認証部240(認証処理部の一例)、ゲイン要素比率決定部250(S/N比制御値変更部の一例)、総合ゲイン決定部260(総合制御値決定部の一例)および登録データ記憶部290を備える。
生体画像取得部210は、撮像装置100から利用者の指901を写した画像(以下、「生体画像101」という)を取得する。
特徴情報抽出部220は、生体画像取得部210により取得された生体画像101から生体画像101に含まれる特定の特徴情報102をCPUを用いて抽出する。
例えば、特徴情報102とは、指901にある隆線および谷線の成分(分岐点、端点、コントラスト、パターン)である。
抽出情報品質評価部230は、特徴情報抽出部220により抽出された特徴情報102に基づいて、生体画像101が所定の条件を満たしているかCPUを用いて判定する。所定の条件とは、特徴情報102が認証処理に必要な所定の品質レベルを満たすことである。例えば、品質レベルは、画像の輝度(色成分)を周波数で表して得られる隆線の周波数成分の量、隆線および谷線のコントラスト、隆線および谷線の分岐点や端点の数などに基づいて特定される。
個人認証部240は、抽出情報品質評価部230により生体画像101が所定の条件を満たしていると判定された場合、特徴情報102に基づいてCPUを用いて認証処理を行う。
認証処理において、個人認証部240は、特徴情報102を登録データ記憶部290に予め登録されている登録データ291と照合し、照合した結果、特徴情報102と合致する登録データ291が有れば「認証OK(認証許可)」と判定し、特徴情報102と合致する登録データ291が無ければ「認証NG(認証不許可)」と判定する。
「認証OK」は利用者が登録されている正規利用者であることを意味し、「認証NG」は利用者が登録されていない非正規利用者であることを意味する。
ゲイン要素比率決定部250は、抽出情報品質評価部230により生体画像101が所定の条件を満たしていないと判定された場合、生体画像101のS/N比(Signal/Noise比)を向上させるように撮像装置100の制御値(光量Gl、蓄積時間Gt、絞り量Gs、アナログゲインGa、デジタルゲインGd、画像加算枚数Gn、ソフトウェアゲインGs1など)をCPUを用いて変更し、撮像装置100に生体画像101を新たに撮像させる。
総合ゲイン決定部260は、生体画像取得部210により予め取得された生体画像101の画素レベルに基づいて特定値を総合ゲインGallとしてCPUを用いて決定する。
総合ゲインは生体画像101の明るさに対応する値であり、総合ゲインGallが同じであれば撮像装置100の制御値が変更されても生体画像101の明るさは変わらない。総合ゲイン決定部260は、生体画像101の輝度分布が光量不足や飽和状態でない最適状態になるように総合ゲインGallを決定する。最適状態とは、生体画像101の輝度分布のダイナミックレンジが特徴情報102を抽出可能な最大限の値範囲に拡大されており、かつ輝度の飽和により生体画像101の画像パターンがつぶれない状態である。
撮像装置100の各制御値は各制御値の積が総合ゲインGallと同じ値になるように決定される。
登録データ記憶部290は、予め撮像された特定の利用者(正規利用者)の生体画像から抽出された特徴情報が登録データ291として予め記憶される記憶部であり、登録データ291を記憶媒体を用いて記憶する記憶機器である。
ユーザI/F装置902は、利用者に所定のメッセージを通知する装置である。
例えば、ユーザI/F装置902は、ディスプレイ装置を備え、認証処理の結果や認証処理の再試行を通知するメッセージをディスプレイ装置に表示する。
撮像装置100および認証処理装置200はCPU、ROM、RAMおよび通信ボードを備える(図示省略)。CPUは、バスを介してこれらのハードウェアデバイスを制御する。
通信ボードは、有線または無線で、LAN(Local Area Network)、インターネットまたは電話回線などの通信網に接続されている。
ROMまたはRAMには、OS(オペレーティングシステム)、プログラム、各種データが記憶されている。
プログラムは、CPUにより実行され、実施の形態において「〜部」として説明する機能を撮像装置100、認証処理装置200(コンピュータの一例)に実行させるものである。
撮像装置100の各制御値、生体画像101、特徴情報102、認証結果および登録データ291は、各種データの一例である。
「〜部」は、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの組み合わせにより構成される。
図2は、実施の形態1における生体認証装置900の生体認証方法を示すフローチャートである。
実施の形態1における生体認証装置900の生体認証方法について、図2に基づいて以下に説明する。
各「〜部」は、以下に説明する各処理をCPUを用いて実行する。
総合ゲイン決定部260は総合ゲインを決定し(S110)、ゲイン要素比率決定部250は総合ゲインに基づいてゲイン要素比率(撮像装置100の制御値)を決定する(S120)。
撮像装置100はゲイン要素比率に対応する制御値に基づいて生体画像101を撮像し(S130)、生体画像取得部210は撮像装置100から生体画像101を取得する(S131)。
特徴情報抽出部220は生体画像101から特徴情報102を抽出し(S140)、抽出情報品質評価部230は特徴情報102を品質評価する(S150)。
特徴情報102が「品質NG」であり(S151)、ゲイン要素比率を変更可能である場合(S152)、ゲイン要素比率決定部250はゲイン要素比率を変更する(S160)。処理はS130に戻る。
特徴情報102が「品質OK」である場合(S151)、個人認証部240は特徴情報102に基づいて認証処理を実行し、ユーザI/F装置902を用いて認証結果を利用者に通知する(S170)。
以下に、各処理(S110〜S170)の詳細について説明する。
<S110:総合ゲイン決定処理>
総合ゲイン決定部260は、生体画像101の明るさを定める総合ゲインを決定する。
図3は、実施の形態1における総合ゲイン決定処理(S110)を示すフローチャートである。
実施の形態1における総合ゲイン決定処理(S110)について、図3に基づいて以下に説明する。
撮像装置100は総合ゲイン決定用に生体画像101を撮像し(S111)、生体画像取得部210は撮像装置100から生体画像101を取得し(S112)、総合ゲイン決定部260は生体画像101の最大画素レベルを特定し(S113)、総合ゲイン決定部260は生体画像101の最大画素レベルに基づいて総合ゲインを決定する(S114)。
以下に、各処理(S111〜S114)の詳細について説明する。
<S111>
撮像装置100は、総合ゲイン決定用に生体画像101を撮像する。このとき、撮像装置100の制御値として所定の制御値(以下、「総合ゲイン決定用制御値」という)が用いられる。
総合ゲイン決定用制御値は、生体画像101に飽和画素が含まれないような低めの値である。
総合ゲインは生体画像101の解像度が高くなくても決定できるため、撮像装置100は高速撮像モードで総合ゲイン決定用の生体画像101を撮像しても構わない。高速撮像モードとは、画像の走査ラインを間引く、画素値を間引く、部分画像をCPUに転送する、露光時間を減らすなどの特定の動作により、CPUへの画像データの転送時間や露光時間を減らし、高速に撮像を行うモードである。高速撮像モードは、撮像素子がCMOSタイプまたはCCDタイプである撮像装置に一般的に備わる機能である。高速撮像モードにより撮像された画像は、画質が低品質であり、ドラフト画像と呼ばれる。
S111の後、処理はS112に進む。
<S112>
生体画像取得部210は、S111において撮像された生体画像101を撮像装置100から取得する。
S112の後、処理はS113に進む。
<S113>
総合ゲイン決定部260は、S112において取得された生体画像101をスキャンし、生体画像101の最大画素レベルを特定する。画素レベルとは、画素の輝度(色成分値)を示す値(例えば、白黒を8ビットで表す場合は「0〜255」)のことである。
例えば、総合ゲイン決定部260は、生体画像101の全画素の中で一番大きな画素レベルを最大画素レベルとして特定する。
また例えば、総合ゲイン決定部260は、飽和画素を少し許容することにより生体画像101を不鮮明にすることなくダイナミックレンジを拡大することができる場合、生体画像101の全画素分布の上位Nパーセンタイル値(Nは「1」以下が好ましい)を最大画素レベルとして特定する。
上位Nパーセンタイル値とは、データ(ここでは、各画素の画素レベル)を値順に並べたときに、上位N%のデータの次に大きなデータの値のことである。つまり、上位Nパーセンタイル値より大きな値を持つデータの数は全データ数のNパーセントに相当する。例えば、100画素の生体画像101の上位1パーセンタイル値は、2番目に大きな画素レベルの値である。
S113の後、処理はS114に進む。
<S114>
総合ゲイン決定部260は、最大画素レベルIpeakを用いて以下の式1を計算し、総合ゲインGallを決定する。
all=(Imax/Ipeak)×G<式1>
式1において、「Imax」は画素レベルの最大値(画素レベルが8ビットで表される場合は「255」)であり、「G」はS111で用いられた総合ゲイン決定用制御値に含まれる各制御値(光量、光量、絞り量、アナログゲイン、デジタルゲインおよび画像加算枚数など)の積である。
S114の後、総合ゲイン決定処理(S110)は終了する。
図2において、生体認証方法の説明を続ける。
S110の後、処理はS120に進む。
<S120>
ゲイン要素比率決定部250は、総合ゲインGallに基づいてゲイン要素比率を決定する。
ゲイン要素とは撮像装置100の各制御値のことであり、ゲイン要素比率とは総合ゲインGall(総合制御値の一例)に対する撮像装置100の各制御値の比率のことである。ゲイン要素比率決定部250は、撮像装置100の各制御値を掛け合わせた値が総合ゲインGallになるように撮像装置100の各制御値を決定する。ゲイン要素比率の決定は、撮像装置100の各制御値の決定を意味する。
S120で決定される撮像装置100の制御値は、光源装置110の光量Gl、撮像素子121の蓄積時間Gt、撮像素子121の絞り量Gs、信号処理回路122のアナログゲインGa、信号処理回路122のデジタルゲインGd、画像生成部123の画像加算枚数Gnおよび画像生成部123のソフトウェアゲインGs1である。
光量Gl、蓄積時間Gt、絞り量Gsおよび画像加算枚数Gn(それぞれS/N比制御値の一例)の値が大きいほど、生体画像101のS/N比が高くなる(改善・向上する)。
アナログゲインGa、デジタルゲインGdおよびソフトウェアゲインGs1(それぞれ非S/N比制御値の一例)の値が大きいほど、生体画像101のS/N比が低くなる(悪化する)。アナログゲインGaは電気信号レベルでのアナログ的な増幅値であり、デジタルゲインGdおよびソフトウェアゲインGs1はデジタル量に離散化された後の増幅係数である。デジタルゲインGdおよびソフトウェアゲインGs1は、離散化の丸め誤差ノイズにより増幅前の画像のダイナミックレンジが狭いために大きな値が必要なほどS/N比が低い。
ゲイン要素比率決定部250は、以下の式2〜式8を計算して、撮像装置100の各制御値を撮像時の使用順に決定する。
Gl=Max(Glmin,Min(Gall,Min(Glset,Glmax)))<式2>
Gt=Max(Gtmin,Min(Gall/Gl,Min(Gtset,Gtmax)))<式3>
Gs=Max(Gsmin,Min(Gall/(Gl*Gt),Gsmax))<式4>
Ga=Max(Gamin, Min(Gall/(Gl*Gt*Gs),Gamax))<式5>
Gd=Max(Gdmin,Min(Gall/(Gl*Gt*Gs*Ga),Gdmax))<式6>
Gn=Max(Gnmin,Min(Gall/(Gl*Gt*Gs*Ga*Gd),Min(Gnset, Gnmax)))<式7>
Gs1=Max(Gs1min,Min(Gall/(Gl*Gt*Gs*Ga*Gd*Gn), Gs1max))<式8>
式2〜式8において、Max(a,b)は「a」と「b」とのうち大きい方の値を選択することを意味し、Min(a,b)は「a」と「b」とのうち小さい方の値を選択することを意味する。
「Gxmin」および「Gxmax」(Gx:Gl、Gt、GS、Ga、Gd、Gn、Gs1)は、生体認証装置900のハードウェア的および生体画像101の画質的に問題のない値として予め定められたGの最小値および最大値である。
「Gxset」(Gx:Gl、Gt、Gn)は、Gxのレベルとして予め定められた複数レベルから選択されたレベルにおけるGxの値である。例えば、Gxの各レベルの値は、レベルと値とを関連付けた関数テーブル(以下、「Gxdef[level]」と記す)で定義される。
図4は、実施の形態1におけるGldef[level]とS/N比と快適性との関係を示すグラフである。
図5は、実施の形態1におけるGtdef[level]とS/N比と快適性との関係を示すグラフである。
図6は、実施の形態1におけるGndef[level]とS/N比と快適性との関係を示すグラフである。
図4〜図6に示すように、Gldef[level]、Gtdef[level]、Gndef[level]はレベルが上がるごとに値および生体画像101のS/N比が高くなる。但し、眩しさや静止時間の延長など利用者の快適性(または操作性)が低くなる。
画像加算枚数が「N」である場合、√N倍のS/N比改善効果がある(ノイズの主要因がアナログゲインGaによる場合)。撮像素子121では蓄積時間Gtがある長さを超えると画素の蓄積電荷が飽和するため、明るく撮像された場合に特に蓄積時間Gtをのばせなくなる。定性的には撮像素子121での蓄積時間Gtの増加と類似するが、画像加算用のバッファのビット深さを十分に取っておくと、理想的には何十倍でも蓄積時間Gtを稼いでS/N比を改善できる。
各関数テーブルには、最大レベルの値として、利用者の快適性が所定の許容値を下回らないような値が定められる。
また、各関数テーブルには、最小レベル(レベル1)の値として、生体画像101のS/N比が大多数の利用者および利用環境において認証処理を行うのに十分な特徴情報102を抽出できる程度のS/N比となるような値が定められる。
図2のS120において、ゲイン要素比率決定部250は、以下の式9〜11に示すように、GxsetとしてGxdefのレベル1の値を用いる。
Glset=Gldef[level(1)]<式9>
Gtset=Gtdef[level(1)]<式10>
Gnset=Gndef[level(1)]<式11>
上記は、ゲイン要素比率の決定方法の一例である。
例えば、ゲイン要素比率決定部250は、S/N比を改善するゲイン要素(Gl、Gt、Gs、Gn)から先に決定してもよい。
ゲイン要素比率決定部250は決定した制御値(ゲイン要素)を撮像装置100に出力し、撮像装置100はゲイン要素比率決定部250により出力された制御値を認証処理用の制御値としてメモリに設定する。
S120の後、処理はS130に進む。
<S130>
撮像装置100は、S120において設定された認証処理用の制御値に基づいて、認証処理用の生体画像101を撮像する。
S130の後、処理はS131に進む。
<S131>
生体画像取得部210は、S130において撮像された生体画像101を撮像装置100から取得する。
S131の後、処理はS140に進む。
<S140>
特徴情報抽出部220は、S131において取得された生体画像101から特徴情報102を抽出する。
例えば、特徴情報抽出部220は、特許文献3に開示されている技術により、生体画像101から特徴情報102を抽出する。
S140の後、処理はS150に進む。
<S150>
抽出情報品質評価部230は、S140において抽出された特徴情報102を品質評価(数値評価)し、特徴情報102の品質が認証処理(S170)において正しい認証結果を得られる品質(品質OK)であるか否か(品質NG)を判定する。
例えば、抽出情報品質評価部230は、S/N比を次のように擬似的に計算する。画像の輝度(色成分)を周波数で表した場合、ノイズ成分は高い周波数帯に表れ、信号成分(ノイズ成分以外の成分)は低い周波数帯に表れる。抽出情報品質評価部230は、生体画像101を周波数分析し、ノイズ成分に相当する高い周波数帯の成分の量と信号成分に相当する周波数帯の成分の量との比率を計算する。抽出情報品質評価部230は、信号成分の比率が所定値を満たす場合、特徴情報102の品質を「品質OK」と判定し、信号成分の比率が所定値に満たない場合、特徴情報102の品質を「品質NG」と判定する。例えば、特徴情報102の抽出対象が指紋の場合、隆線を表す画素の輝度が信号成分となる。
また例えば、抽出情報品質評価部230は、特徴情報102に基づいて、生体画像101が不明瞭であったため指紋の隆線部分と谷線部分とのコントラストが所定値に満たない領域を計算する。抽出情報品質評価部230は、計算した領域の面積比率が所定割合より大きい場合、特徴情報102の品質を「品質OK」と判定し、計算した領域の面積比率が所定割合以下である場合、特徴情報102の品質を「品質NG」と判定する。
また例えば、抽出情報品質評価部230は、特徴情報102に含まれる特徴点(隆線および谷線の分岐点や端点など)の数が認証処理に必要な最低限の数値を満たす場合、特徴情報102の品質を「品質OK」と判定し、特徴情報102に含まれる特徴点の数が認証処理に必要な最低限の数値に満たない場合、特徴情報102の品質を「品質NG」と判定する。例えば、抽出情報品質評価部230は、特徴情報102に含まれる特徴点の数に基づいて特徴情報102が他人の登録データ291と偶然一致する確率を計算する。そして、抽出情報品質評価部230は、計算した確率が所定値未満である場合、特徴情報102に含まれる特徴点の数が認証処理に必要な最低限の数値を満たすとして、特徴情報102の品質を「品質OK」と判定する。また、抽出情報品質評価部230は、計算した確率が所定値以上である場合、特徴情報102に含まれる特徴点の数が認証処理に必要な最低限の数値に満たないとして、特徴情報102の品質を「品質NG」と判定する。特徴情報102が他人の登録データ291と偶然一致する確率の計算方法として、非特許文献1を応用することができる。
抽出情報品質評価部230は、特徴情報102の代わりに、S140における特徴情報抽出処理の中間処理結果を品質評価しても構わない。
S150の後、処理はS151に進む。
<S151>
S150において「品質OK」と判定された場合、処理はS170に進む。
S150において「品質NG」と判定された場合、処理はS152に進む。
<S152>
ゲイン要素比率決定部250は、ゲイン要素比率を変更可能か判定する。
例えば、ゲイン要素比率決定部250は、S120において光量のGlset、蓄積時間のGtsetまたは画像加算枚数のGnsetとして用いられた値がGxdef(Gx:Gl、Gt、Gn)に定義された最大レベルの値でない場合、ゲイン要素比率を変更可能と判定する。
また例えば、ゲイン要素比率決定部250は、既に所定回数以上、S160においてゲイン要素比率を変更した場合、ゲイン要素比率を変更不可と判定する。
また例えば、ゲイン要素比率決定部250は、撮像装置100に指901が置かれてからの経過時間が所定時間を超えていない場合、ゲイン要素比率を変更可能と判定する。
ゲイン要素比率を変更可能な場合(YES)、処理はS160に進む。
ゲイン要素比率を変更不可の場合(NO)、個人認証部240はユーザI/F装置902を用いて認証に失敗したこと(認証NG)を利用者に通知し、処理は終了する。
<S160>
S151において特徴情報102が「品質NG」(NO)であり、S152においてゲイン要素比率を変更可能(YES)である場合、ゲイン要素比率決定部250は、撮像装置100に再撮像させる生体画像101のS/N比を改善するように、認証処理用のゲイン要素(撮像装置100の制御値)を再決定する。
ゲイン要素比率決定部250は再決定した認証処理用のゲイン要素を撮像装置100に出力し、撮像装置100はゲイン要素比率決定部250から出力された認証処理用のゲイン要素をメモリに設定する。
S160において、光源装置110の光量、撮像素子121の蓄積時間、撮像素子121の絞り量、信号処理回路122のアナログゲイン、信号処理回路122のデジタルゲイン、画像生成部123の画像加算枚数および画像生成部123のソフトウェアゲインが変更される。
例えば、ゲイン要素比率決定部250は、S120と同様にして、認証処理用のゲイン要素を再決定する。このとき、ゲイン要素比率決定部250は、以下の式12〜式15に示すように、光量のGlset、蓄積時間のGtsetまたは画像加算枚数のGnsetとして、dレベル上のGxdef(Gx:Gl、Gt、Gn)の値を用いる。dレベルの「d」は、S150における特徴情報102の品質評価結果を「品質OK」と「品質NG」との2値論理としてとらえ、1または2以上の固定値にしてもよい。また、「d」は、S150において特徴情報102が所定の基準値(信号成分の比率など)を下回った量に基づいて、決定されてもよい。「d」は、特徴情報102が所定の基準値を下回った量が大きいほど、大きな値になる。
level←level+d<式12>
Glset=Gldef[level]<式13>
Gtset=Gtdef[level]<式14>
Gnset=Gndef[level]<式15>
S160において、光量のGldef、蓄積時間のGtdefおよび画像加算枚数のGndefのレベルが上がると、図4〜図6に示したように、各ゲイン要素(光量Gl、蓄積時間Gt、画像加算枚数Gn)に対応するS/N比が上昇する。生体画像101のS/N比は、各ゲイン要素それぞれに対応するS/N比の積(デシベル表現の場合は和)に比例する。このため、生体画像101のS/N比は、各ゲイン要素に対応するS/N比の上昇に応じて上昇する。
撮像装置100による次回の撮像時、総合ゲインGallが変わらないため生体画像101の明るさは前回の明るさを維持するが、生体画像101のS/N比は前回より高くなる。
S160の後、処理はS130に戻り、変更された各制御値(ゲイン要素)に基づいて撮像装置100により生体画像101が再撮像される。
<S170>
S151において特徴情報102が「品質OK」(YES)の場合、個人認証部240は、特徴情報102に基づいて認証処理を行う。
認証処理において、個人認証部240は、特徴情報102と登録データ記憶部290に記憶されている登録データ291とを比較照合し、特徴情報102と登録データ291との類似度(認証スコア)を計算する。個人認証部240は、特徴情報102と登録データ291との類似度が所定レベル以上であれば「認証OK」と判定し、特徴情報102と登録データ291との類似度が所定レベル未満あれば「認証NG」と判定する。
個人認証部240は、認証結果をユーザI/F装置902を用いて利用者に通知する。また、個人認証部240は、認証結果が「認証OK」である場合、所定の装置(例えば、電子錠装置)に「認証OK」であることを通知する。例えば、電子錠装置は、個人認証部240から「認証OK」の通知を受けた場合、施錠してあるドアを解錠し、利用者がドアから建物(または部屋)内に入ることを可能にする。
S170の後、処理は終了する。
以上のように、生体認証装置900は、特徴情報102の品質評価値が認証処理を成功するレベルにない場合(品質NGの場合)、次回撮像時の生体画像101のS/N比を上げるように撮像装置100の各制御量を変更する。これにより、生体認証装置900は、生体パターン(隆線や谷線)が薄いためノイズに特徴点が埋もれて特徴点を十分に検出できないような生体を対象とした場合でも、再撮像のたびに徐々に特徴情報102の検出精度を上げ、認証処理の精度を高められる。また、生体認証装置900は、生体パターンが薄くない多くの生体を対象とした場合(最初の特徴情報102が「品質OK」になる場合)には、再撮像せずに、認証処理を行う。このため、生体認証装置900は、多くの標準的な利用者には不便をかけることなく、且つ、認証不能の利用者を減少できるというメリットがある。
上記の撮像装置100は生体画像101を撮像する装置の一例である。
上記では光学式の撮像装置100を示したが、撮像装置100は静電容量式、電波式、超音波式など他の撮像原理により生体画像101を撮像する装置でも構わない。静電容量式では電圧を印加するデバイスを駆動する装置が、電波式では電波発信アンテナを駆動する装置が、超音波式では超音波発信器を駆動する装置が光源装置110に相当する。
上記の光は、被写体である生体(例えば、指901)に照射または注入する物理的エネルギーの一例である。例えば、物理的エネルギーとして、光の他に、電波式の撮像装置における電波、静電容量式の撮像装置における電圧または電流、超音波式の撮像装置における超音波が挙げられる。
上記の光量は、生体に照射または注入する物理的エネルギー量を制御する制御値の一例である。
上記の蓄積時間、絞り量および画像加算枚数は、撮像素子121の感度または物理的エネルギーの蓄積量を制御する制御値の一例である。
上記の生体認証方法は、生体画像101のS/N比に影響を与えうる制御可能なハードウェア要素もしくはソフトウェア要素(例えば、上記した光源装置110の光量、撮像素子121の蓄積時間、撮像素子121の絞り量および画像生成部123の画像加算枚数)を1つ以上内包する生体認証装置900に適用することができる。
撮像素子121、信号処理回路122および画像生成部123を合わせて撮像素子(例えば、CMOS撮像素子)という場合もある。
指紋の特徴情報102に基づいて行う上記の認証処理は生体認証の一例であり、静脈、虹彩、顔などの特徴情報102に基づいて認証処理が行われてもよい。
S170における認証処理の方法は、「1:N認証」でも「1:1認証」でも構わない。
「1:N認証」は、特徴情報102と一致する登録データ291が見つかるまで特徴情報102を全ての登録データ291と順に照合する方法である。
「1:1認証」は、登録データ291に対応付けて当該利用者を識別するIDを登録IDとして記憶しておき、利用者にIDを入力させ、入力させたIDと一致する登録IDを検索し、その登録IDに対応する登録データ291とだけ特徴情報102を照合する方法である。
認証処理の方法が「1:1認証」である場合、登録IDに対応付けて当該利用者に適したレベルを記憶しておき、S120においてゲイン要素比率決定部250は登録IDに対応するレベルを用いて前記Gxset(Gx:Gl、Gt、Gn)を決定してもよい。これにより、S151において特徴情報102が品質NGとなる回数を減らし、撮像の繰り返し(S160→S130)を少なくすることができる。
生体認証装置900は、撮像装置100に指901が接触する接触式と撮像装置100に指901が接触しない非接触式とのどちらでも構わない。
実施の形態1では、以下のような生体認証装置900について説明した。
生体認証装置900は、特徴情報102の抽出に適した総合ゲインを決定する総合ゲイン決定手段と、決定された総合ゲインを用いて生体の画像を撮像する画像取得手段(撮像装置100)と、画像から特徴情報102を抽出する特徴情報抽出手段と、特徴情報102を用いて登録データ291との類似度を評価して個人認証を行う個人認証手段とを備える。
前記画像取得手段は、撮像エネルギー照射手段(光源装置110)もしくは画像蓄積手段(画像生成装置120)のうち少なくとも1つを備える。撮像エネルギー照射手段は、生体に光、電波、電圧、電流、超音波の少なくともいずれかの物理的エネルギーを照射又は注入する際の投入エネルギー量を制御可能な手段である。画像蓄積手段は、生体から反射、屈折、透過により出射して撮像素子121に入射する物理的エネルギー量の時間的または空間的または電気的またはソフトウェア上での論理的な蓄積量を制御可能な手段である。
さらに、生体認証装置900は、前記特徴情報抽出手段により抽出された特徴情報102の品質を評価する抽出情報品質評価手段を備える。
さらに、生体認証装置900は、抽出情報品質評価手段による品質評価値の低下レベルに関連づけて、上記必要とされる総合ゲインの中で上記物理エネルギーの制御量と上記蓄積制御量とのうち制御可能な制御量の比率を上記物理的エネルギー量の蓄積量を増加させる方向に変更するゲイン要素比率決定手段を備える。
生体認証装置900は、装置利用者による一認証試行中に連続して行うことが可能な複数回の撮像動作のうちの次回の撮像または次回の認証試行時の初回撮像時に、上記決定された比率の制御量を用いて撮像エネルギー照射手段ないし画像蓄積手段を制御し、S/N比の改善された画像を撮像することを特徴とする。
総合ゲイン決定手段は,解像度は悪いが画像取得時間が短いドラフトモードで撮影された画像を用いて総合ゲインを決定する。
生体認証装置900は、総合ゲイン決定手段が特徴情報抽出手段へ入力される画像と同じ輝度分布を持つドラフト撮像画像を用いて総合ゲインを決定する。これにより、生体認証装置900は、生体の周囲環境を計測する温度計や湿度計など他の環境測定センサを必要とすることなく、また周囲環境と生体の実際の撮像状態のずれに影響されることなく、総合ゲインを決定することができる。
撮像された画像が所定の条件を満たしていない場合、撮像装置の制御値をS/N比を改善するように変更し、撮像装置に新たに画像を取得させる画像取得装置(実施の形態1における認証処理装置200)は、生体認証装置900以外の他の画像処理システムに用いても有効な装置である。
撮像素子121のクランプレベル値やγ特性などのような非線形要素の補正に関する説明は省略した。
実施の形態2.
認証NGの場合にも撮像装置100の制御値を変更し、生体画像101を再撮像し、再撮像した生体画像101に基づいて認証処理を実行する形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項は実施の形態1と同様である。
図7は、実施の形態2における生体認証装置900の生体認証方法を示すフローチャートである。
実施の形態2における生体認証装置900の生体認証方法について、図7に基づいて以下に説明する。
図7に示すフローチャートは、実施の形態1で説明した生体認証方法(図2参照)にS171およびS180を追加したものである。
以下、S171およびS180について説明し、他の処理(S110〜S170)について説明を省略する。
S170の後、処理はS171に進む。
<S171>
S170における認証処理の結果が「認証OK」(YES)の場合、処理は終了する。
S170における認証処理の結果が「認証NG」(NO)の場合、処理はS180に進む。
図8は、実施の形態2における認証再試行処理(S180)を示すフローチャートである。
実施の形態2における認証再試行処理(S180)について、図8に基づいて以下に説明する。
<S181>
ゲイン要素比率決定部250は、S152と同様に、ゲイン要素比率を変更可能か判定する。
ゲイン要素比率を変更可能である場合(YES)、処理はS182に進む。
ゲイン要素比率を変更不可の場合(NO)、処理は終了する。
<S182>
ゲイン要素比率決定部250は、S160と同様に、dレベル上のGxdef(Gx:Gl、Gt、Gn)の値を用いてゲイン要素比率を変更する。
「d」は、認証処理(S170または後述するS186)における生体画像101と登録データ291との類似度に応じて決定されてもよい。「d」は、生体画像101と登録データ291との類似度が低いほど大きな値になる。
S182の後、処理はS183に進む。
<S183>
個人認証部240は、認証処理を再試行するため指901を撮像装置100に挿入することを要求する旨のメッセージをユーザI/F装置902を用いて利用者に通知する。
撮像装置100は、認証処理用の生体画像101を再撮像する。
S183の後、処理はS184に進む。
<S184>
生体画像取得部210は、S183において再撮像された生体画像101を撮像装置100から取得する。
S184の後、処理はS185に進む。
<S185>
特徴情報抽出部220は、S184において取得された生体画像101から特徴情報102を抽出する。特徴情報102の抽出方法は、S140と同様である。
S185の後、処理はS186に進む。
<S186>
個人認証部240は、S185において抽出された特徴情報102に基づいて認証処理を行う。認証処理は、S170と同様である。
S186の後、処理はS187に進む。
<S187>
S186における認証処理の結果が「認証OK」(YES)の場合、処理は終了する。
S186における認証処理の結果が「認証NG」(NO)の場合、処理はS181に戻り、認証再試行処理が繰り返し実行される。
生体認証装置900は、特徴情報102を品質評価し(S150)、特徴情報102が「品質OK」の場合(S151)に認証処理(S170)を実行している。しかし、特徴情報102が「品質OK」と評価された場合でも、認証処理の結果が必ず正しい結果になるとは限らない。つまり、「品質OK」と評価された特徴情報102が実際には不十分な品質であり、正規利用者が「認証NG」と判定される可能性も考えられる。
そこで、実施の形態2の生体認証装置900は、「認証NG」の場合に認証再試行処理(S180)を実行することにより、認証処理の精度を高めている。
図7および図8に示した生体認証方法は、実施の形態2における生体認証装置900の生体認証方法の一例である。
図9および図10は、実施の形態2における生体認証装置900の生体認証方法を示すフローチャートの別例である。
実施の形態2における生体認証装置900の生体認証方法は、図9に示すように、S171において「認証NG」の場合にS152以降の処理を実行する方法であっても構わない。
また、実施の形態2における生体認証装置900の生体認証方法は、図10に示すように、S150〜S160を実行せず、「認証NG」の場合にだけゲイン要素比率を変更しても構わない(S173)。
実施の形態2において以下のような生体認証装置900について説明した。
生体認証装置900は、特徴情報102の抽出に適した総合ゲインを決定する総合ゲイン決定手段と、決定された総合ゲインを用いて生体の画像を撮像する画像取得手段(撮像装置100)と、画像から特徴情報102を抽出する特徴情報抽出手段と,特徴情報102を用いて登録データ291との類似度を評価して個人認証を行う個人認証手段とを備える。
前記画像取得手段は、撮像エネルギー照射手段(光源装置110)もしくは画像蓄積手段(画像生成装置120)のうち少なくとも1つを備える。撮像エネルギー照射手段は、生体に光、電波、電圧、電流、超音波の少なくともいずれかの物理的エネルギーを照射又は注入する際の投入エネルギー量を制御可能な手段である。画像蓄積手段は、生体から反射、屈折、透過により出射して撮像素子121に入射する物理的エネルギー量の時間的または空間的または電気的またはソフトウェア上での論理的な蓄積量を制御可能な手段である。
さらに、生体認証装置900は、前記個人認証手段により評価された登録データ291との類似度の低下レベルに関連づけて、上記必要とされる総合ゲインの中で上記物理エネルギーの制御量と上記蓄積制御量とのうち制御可能な制御量の比率を上記物理的エネルギー量の蓄積量を増加させる方向に変更するゲイン要素比率決定手段を備える。
生体認証装置900は、装置利用者による一認証試行中に連続して行うことが可能な複数回の撮像動作のうちの次回の撮像または次回の認証試行時の初回撮像時に、上記決定された比率の制御量を用いて撮像エネルギー照射手段ないし画像蓄積手段を制御し、S/N比の改善された画像を撮像することを特徴とする。
ゲイン要素比率決定手段は、個人認証手段から得られた登録データ291との類似度を用いて次回の撮像時にS/N比を上げた画像を撮像するように撮像エネルギー照射手段や画像取得手段の制御量を変更する。
生体認証装置900は、ゲイン要素比率決定手段を備え、撮像エネルギー照射手段もしくは画像蓄積手段を制御することにより、生体パターンが薄くノイズに特徴点が埋もれて十分に検出できないような生体を対象とした場合でも、再撮像のたびに徐々に特徴情報102の検出精度を上げ、認証処理の精度を高められる。また、生体認証装置900は、生体パターンが薄くない多くの生体を対象とした場合(最初の特徴情報102が「品質OK」の場合)には、再撮像せずに、認証処理を行う。このため、生体認証装置900は、多くの標準的な利用者には不便をかけることなく、且つ、認証不能の利用者を減少できる。
実施の形態3.
認証処理用の生体画像101を撮像する前に、総合ゲイン用の生体画像101に基づいてゲイン要素比率を決定する形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項は実施の形態1と同様である。
図11は、実施の形態3における生体認証装置900の構成図である。
実施の形態3における生体認証装置900の構成について、図11に基づいて以下に説明する。
生体認証装置900は、実施の形態1で説明した構成(図1参照)に加えて、特徴情報簡易抽出部221および抽出情報簡易品質評価部231を備える。
特徴情報簡易抽出部221は、生体画像101から特徴情報をCPUを用いて簡易に抽出する。
抽出情報簡易品質評価部231は、特徴情報簡易抽出部221により抽出された特徴情報をCPUを用いて品質評価する。
図12は、実施の形態3における生体認証装置900の生体認証方法を示すフローチャートである。
実施の形態3における生体認証装置900の生体認証方法について、図12に基づいて以下に説明する。
図12に示すフローチャートは、実施の形態1で説明した生体認証方法(図2参照)のS120をS190に変更したものである。
以下、S190について説明し、他の処理(S110、S130〜S170)について説明を省略する。
S110の後、処理はS190に進む。
図13は、実施の形態3におけるゲイン要素比率決定処理(S190)を示すフローチャートである。
実施の形態3におけるゲイン要素比率決定処理(S190)について、図13に基づいて以下に説明する。
<S191>
特徴情報簡易抽出部221は、総合ゲイン決定処理(S110)で撮像された総合ゲイン用の生体画像101から特徴情報を簡易な処理で抽出する。以下、S191において抽出される特徴情報を「簡易特徴情報103」という。
例えば、特徴情報簡易抽出部221は、Solbeフィルタ処理により、総合ゲイン用の生体画像101から簡易特徴情報103を抽出する。
S191の後、処理はS192に進む。
<S192>
抽出情報簡易品質評価部231は、S191において抽出された簡易特徴情報103を品質評価する。
このとき、抽出情報簡易品質評価部231は、S150における抽出情報品質評価部230の品質評価に比べて評価項目を減らすなど、簡易特徴情報103を簡易に品質評価する。但し、抽出情報簡易品質評価部231は、S150における抽出情報品質評価部230と同じ方法で簡易特徴情報103を品質評価しても構わない。
S192の後、処理はS193に進む。
<S193>
ゲイン要素比率決定部250は、S192のおいて簡易特徴情報103が所定の基準値を下回った量に基づいて認証処理用のゲイン要素比率を決定し、撮像装置100の制御値を変更する。ゲイン要素比率の決定方法は、S160と同様である。
S193の後、ゲイン要素比率決定処理(S190)は終了する。
生体認証装置900は、認証処理用の生体画像101を撮像する前に、総合ゲイン用の生体画像101に基づいてゲイン要素比率を決定することにより、撮像回数を減らし、認証精度を維持しつつ、利用者の操作性および快適性を向上できる。
生体認証装置900は、実施の形態2と同様に、認証NGの場合に撮像装置100の制御値を変更し、生体画像101を再撮像し、再撮像した生体画像101に基づいて認証処理を実行しても構わない。
実施の形態3では、以下のような生体認証装置900について説明した。
生体認証装置900は、直前に撮像されたドラフト撮像画像を用いて特徴情報(簡易特徴情報103)を抽出する第2の特徴情報抽出手段(特徴情報簡易抽出部221)と、第2の特徴情報抽出手段により抽出された特徴情報の品質を評価する第2の抽出情報品質評価手段(抽出情報簡易品質評価部231)とを備える。
ゲイン要素比率決定手段は、初回の撮像時には第2の抽出情報品質評価手段による第2の評価値を用いて、上記物理エネルギーの制御量と上記蓄積制御量とのうち制御可能な制御量の比率を決定する。
生体認証装置900は、撮像エネルギー照射手段や画像蓄積手段に対する制御量変更専用の高速な特徴情報抽出手段(特徴情報簡易抽出部221)および抽出情報品質評価手段(抽出情報簡易品質評価部231)を、個人認証処理用の特徴情報抽出手段(特徴情報抽出部220)および抽出情報品質評価手段(抽出情報品質評価部230)と別個に備える。これにより、生体認証装置900は、ゲイン要素比率決定に要する時間を短縮し、装置利用者の負担を軽減し、認証精度を改善することができる。
100 撮像装置、101 生体画像、102 特徴情報、103 簡易特徴情報、110 光源装置、111 第1光源、112 第2光源、113 光源制御部、120 画像生成装置、121 撮像素子、122 信号処理回路、123 画像生成部、124 撮像制御部、200 認証処理装置、210 生体画像取得部、220 特徴情報抽出部、221 特徴情報簡易抽出部、230 抽出情報品質評価部、231 抽出情報簡易品質評価部、240 個人認証部、250 ゲイン要素比率決定部、260 総合ゲイン決定部、290 登録データ記憶部、291 登録データ、900 生体認証装置、901 指、902 ユーザI/F装置、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、Gl 光量、Gt 蓄積時間、Gs 絞り量、Ga アナログゲイン、Gd デジタルゲイン、Gn 画像加算枚数、Gs1 ソフトウェアゲイン。

Claims (10)

  1. 撮像装置を制御するための制御値として、前記撮像装置により撮像される画像のS/N比(Signal/Noise比)を変更するS/N比制御値と、前記S/N比制御値とは異なる別の制御値である非S/N比制御値と、が予め決められた前記撮像装置により撮像された画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部により取得された画像が所定の条件を満たしているかCPU(Central Processing Unit)を用いて判定する画像判定部と、
    前記画像判定部により前記画像が所定の条件を満たしていないと判定された場合、変更前の前記S/N比制御値を、前記撮像装置により新たに撮像される画像のS/N比が高くなるように、CPUを用いて変更すると共に、変更前の前記非S/N比制御値を、変更前の前記S/N比制御値と変更前の前記非S/N比制御値との積の値と、変更後の前記S/N比制御値と変更後の前記非S/N比制御値との積の値と、が同じになるように、CPUを用いて変更するS/N比制御値変更部とを備え、
    前記画像取得部は、前記S/N比制御値変更部により変更された前記S/N比制御値と前記S/N比制御値変更部により変更された前記非S/N比制御値とに基づいて前記撮像装置を制御し、前記撮像装置により新たに撮像された画像を取得する
    ことを特徴とする画像取得装置。
  2. 前記S/N比制御値は、前記撮像装置が備える光源の光量と、前記撮像装置が備える撮像素子が電荷を蓄積する蓄積時間と、前記撮像素子に入射する光量を制御する前記撮像素子の絞り量と、前記撮像素子から出力される複数の異なるアナログ画像信号を変換して得られる複数の異なるデジタル画像信号を重ね合わせる数を表す画像加算枚数と、の少なくともいずれかの値である
    ことを特徴とする請求項1記載の画像取得装置。
  3. 前記非S/N比制御値は、前記撮像装置が備える撮像素子から出力されるアナログ画像信号を増幅するためのアナログゲインと、前記アナログ画像信号を変換して得られるデジタル画像信号を増幅するためのデジタルゲインと、複数の異なるデジタル画像信号を重ね合わせて得られる一つのデジタル画像信号を増幅するためのソフトウェアゲインと、の少なくともいずれかの値である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像取得装置。
  4. 前記画像取得装置は、さらに、
    前記画像取得部により予め取得された画像の画素レベルに基づいて特定値を総合制御値としてCPUを用いて決定する総合制御値決定部を備え、
    前記S/N比制御値変更部は、変更前の前記S/N比制御値と変更前の前記非S/N比制御値との積が、前記総合制御値決定部によって決定された前記総合制御値と一致するように、変更前の前記S/N比制御値と変更前の前記非S/N比制御値とを決定し、
    前記S/N比制御値変更部は、変更後の前記S/N比制御値と変更後の前記非S/N比制御値との積が、前記総合制御値決定部により決定された前記総合制御値と一致するように、変更前の前記S/N比制御値と変更前の前記非S/N比制御値とを変更する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3いずれかに記載の画像取得装置。
  5. 前記画像判定部は、前記画像取得部により取得された前記画像に基づいて前記画像の品質を表す品質評価値を算出し、算出した前記品質評価値と所定値とを比較し、比較結果に基づいて前記所定の条件を満たしているかの判定を行い、
    前記S/N比制御値変更部は、前記品質評価値と前記所定値との差に基づいて、変更前の前記S/N比制御値を変更する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかに記載の画像取得装置。
  6. 前記S/N比制御値変更部は、前記撮像装置の撮像素子に入力する物理エネルギーの強度を定める制御値と前記撮像素子に蓄積させる物理エネルギーの量を定める制御値との少なくともいずれか制御値を前記S/N比制御値として前記S/N比制御値を変更する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5いずれかに記載の画像取得装置。
  7. 請求項1〜請求項6いずれかに記載の画像取得装置と、
    前記画像判定部により前記画像が所定の条件を満たしていると判定された場合、前記画像に基づいてCPUを用いて認証処理を行う認証処理部と
    を備えたことを特徴とする認証装置。
  8. 前記S/N比制御値変更部は、さらに、
    前記認証処理部による認証結果が認証NGであった場合、前記S/N比制御値を変更する
    ことを特徴とする請求項7記載の認証装置。
  9. 前記認証装置は、さらに、
    前記画像から前記画像に含まれる特定の特徴情報をCPUを用いて抽出する特徴情報抽出部を備え、
    前記認証処理部は、前記特徴情報抽出部により抽出された特徴情報と予め記憶機器に登録された登録情報との類似度に基づいて認証結果を決定し、
    前記S/N比制御値変更部は、前記認証処理部による認証結果が認証NGであった場合、前記特徴情報と前記登録情報との類似度に基づいて前記S/N比制御値を変更する
    ことを特徴とする請求項8記載の認証装置。
  10. 撮像装置を制御するための制御値として、前記撮像装置により撮像される画像のS/N比(Signal/Noise比)を変更するS/N比制御値と、前記S/N比制御値とは異なる別の制御値である非S/N比制御値と、が予め決められた前記撮像装置により撮像された画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部により取得された画像に基づいてCPUを用いて認証処理を行う認証処理部と、
    前記認証処理部による認証処理の結果が認証NGである場合、変更前の前記S/N比制御値を、前記撮像装置により新たに撮像される画像のS/N比が高くなるように、CPUを用いて変更すると共に、変更前の前記非S/N比制御値を、変更前の前記S/N比制御値と変更前の前記非S/N比制御値との積の値と、変更後の前記S/N比制御値と変更後の前記非S/N比制御値との積の値と、が同じになるように、CPUを用いて変更するS/N比制御値変更部とを備え、
    前記画像取得部は、前記S/N比制御値変更部により変更された前記S/N比制御値と前記S/N比制御値変更部により変更された前記非S/N比制御値とに基づいて前記撮像装置を制御し、前記撮像装置により新たに撮像された画像を取得す
    とを特徴とする認証装置。
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