JP5146814B2 - 容器とキャップとの係合構造。 - Google Patents
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Description
このチューブ容器は、ダイレクトブローによって成形された容器で、内容物を収容する軟質で可潰性の胴部と、内容物を注出する注出口を構成するノズル部と、ノズル部を開閉する射出成形によって成形されるキャップとで構成される。また、これらのものは、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂が好適に用いられる。
内容物を注出するためにノズル部の注出口を開閉するキャップ構造としては従来、ノズル部の外周にねじを形成し、これに対応してキャップの内面にも内ねじを形成し、それらのねじを利用してキャップをノズルに螺合させて開口及び閉口をするキャップ構造が知らされている。
その後、キャップの開閉の簡便性を図るために、ワンタッチ式のキャップ構造が考えられた(特許文献1参照)。
しかるに、この新たに提案されたキャップ構造ではこのキャップの中心線的な引き等によってキャップを開閉するため、アンダーカットを外す操作としては、キャップを外筒と内筒とで構成し、外筒を外側から指で内側に押すと、その押圧力が内筒に伝達されて内筒が変形し、内筒のアンダーカットがノズルのアンダーカットから外れる構造とし、またこの押圧力が肩部の斜面に作用して中心線方向にキャップが押される方向の分力を発生させ、この分力によって自動的にキャップが中心線方向に外れる構造になっている。
ところで、この特許文献1で提案されたキャップは外筒からの押圧力を確実に伝えて上記の操作を確実に動作させ、ワンアクションで係合解除を行うために、別部材であるキャップ離脱部材をキャップ内に組込み、この離脱部材のテーパ面にキャップスカート部を当接してキャップを上動することとており、このために部品点数が増えて生産コストがアップし、またキャップの離脱部材のテーパ面の変形した場合の操作の確実性等に改善の余地があるものであった。
このようなことから、キャップをワンタッチでノズルに中心線移動によって係合してノズルの注出口を閉じることができて開口操作が簡易になり、しかも部品点数を増加させることなく、構造が簡単で、係合、離脱操作が繰り返し行われた場合でも操作が確実に行うことのできる容器とキャップとの係合構造の開発が望まれている。
前記内筒は、下端近傍に内方に突出し前記容器ノズル部の係合突起部と係合するアンダーカット部と、前記中心線周りの周上において前記アンダーカット部に隣り合わせて位置し前記アンダーカット部が設けられない切り欠き部とを有し、
前記外筒の表面には前記容器ノズル部との前記中心線周りの角度位置合せをするためのキャップ位置合せマークを有し、
前記容器ノズル部は、外周面に前記アンダーカット部と係合する係合突起部と、上端が前記係合突起部と連接するとともに、前記連接部分において前記係合突起部の外径と同一またはそれよりも外方に位置し、前記キャップを前記中心線回りに回転させたときに前記アンダーカット部が前記係合突起部との係合状態が解除されるまで前記アンダーカット部の外方への弾性変形を案内する前記変形案内突起を有し、
前記容器ノズル部の下方の前記外筒で覆われない表面には前記キャップとの前記中心線周りの角度位置合せをするためのノズル位置合せマークを有し、
前記キャップ位置合せマークと前記ノズル位置合せマークとを位置合わせして前記キャップを前記容器ノズルに係合した際、前記キャップの前記切り欠き部と前記容器ノズル部の前記変形案内突起とは前記中心線回りの異なる角度位置にあるように構成され、前記変形案内突起は、外方に突出するとともに上方に向かって縮径となるテーパ面を有するとともに、前記キャップの回転にともなって当接した前記アンダーカット部を上方へ案内する凸頂部と、
前記凸頂部の非形成部位から前記凸頂部に前記アンダーカット部を案内する案内傾斜面を有し、
前記容器ノズル部の前記中心線周りの周上に一箇所または複数箇所に設けられていることを特徴としている。
容器とキャップとの係合構造1は、容器胴部2の上端に肩部3を介して設けられた容器ノズル部4とその容器ノズル部4に係合、離脱して注出口5を閉じ、または開くキャップ6とを有する。
なお、容器胴部2、肩部3および容器ノズル部4は、一体的にダイレクトブローとよばれる溶融樹脂を円筒状にダイヘッドから中空パリソンを押し出し、このパリソンを金型に挟んでパリソン内にエアー等を吹き込んで容器とする成形法によって最も効率的に得ることができる。また、キャップは射出成形によって効率的に得ることができるが、いずれもこれらの方法に限らず、種々公知の成形法を採用することができる。
変形案内突起14は半径方向に突出し容器ノズル部4の上方(注出口5方向)に向かって縮径となるテーパ面を有しキャップ6の回転にともなって当接したアンダーカット部13を上方へ案内する凸頂部15と、
それに隣接して凸頂部15と凸頂部非成形部位である環状溝11の底面20から凸頂部15まで円滑に案内する案内斜面16とを有する。容器ノズル部4の上端の注出口5の周囲にはエッジリング17が形成されている。エッジリング17は容器ノズル部4の筒壁18よりもわずかに外方に突出している。
内筒12にはアンダーカット部13の終端部にアンダーカットのない切り欠き部26が設けられている。切り欠き部26の大きさは容器ノズル部4の変形案内突起14を無理なく入れることができる大きさであって、キャップ6を容器ノズル部4の中心線7の回りに相対回転して、特定の相対回転角度位置になったところで切り欠き部26に変形案内突起14が入ったときにはアンダーカット部13は係合突起部8とは干渉しないので、内筒12は変形しない原姿勢にあり、アンダーカット部13は係合突起部8に係合し、キャップ6は抜け出すことなしに容器ノズル部4の注出口5を閉じる。また、内筒12に切り欠き部26を設けたことにより、切り欠き部26がない部分、すなわちアンダーカット部13が少なくとも一部分に設けられた部分の弾性変形の変形量がより大きくなり、係合、離脱操作をより行いやすくしている。
工場において、容器胴部2に内容物を充填し、容器ノズル部4にキャップ6をかぶせてキャップ位置合せマーク24と容器位置合せマーク25が一致しない相対角度位置でキャップ6を中心線7方向に押圧すれば、キャップ6の内筒12のアンダーカット部13が容器ノズル部4のエッジリング17及び係合突起部8を乗り越えて、係合突起部8と係合して、打栓が完了する。
2 容器胴部
3 肩部
4 容器ノズル部
5 注出口
6 キャップ
7 中心線
8 係合突起部
11 環状溝
12 内筒
13 アンダーカット部
14 変形案内突起
15 凸頂部
16 案内斜面
17 エッジリング
18 筒壁
20 底面
21 外筒
23 天板
24 キャップ位置合せマーク
25 容器位置合せマーク
26 切り欠き部
Claims (1)
- 容器本体から突出する筒状をなす容器ノズル部と、前記容器ノズル部の中心線方向の変位によって前記容器ノズル部に係合可能なキャップとからなり、前記キャップは下端開放の外筒と、前記外筒の内方に前記中心線周りに配置され外方に弾性変形可能な内筒とを有し、
前記内筒は、下端近傍に内方に突出し前記容器ノズル部の係合突起部と係合するアンダーカット部と、前記中心線周りの周上において前記アンダーカット部に隣り合わせて位置し前記アンダーカット部が設けられない切り欠き部とを有し、
前記外筒の表面には前記容器ノズル部との前記中心線周りの角度位置合せをするためのキャップ位置合せマークを有し、
前記容器ノズル部は、外周面に前記アンダーカット部と係合する係合突起部と、上端が前記係合突起部と連接するとともに、前記連接部分において前記係合突起部の外径と同一またはそれよりも外方に位置し、前記キャップを前記中心線回りに回転させたときに前記アンダーカット部が前記係合突起部との係合状態が解除されるまで前記アンダーカット部の外方への弾性変形を案内する前記変形案内突起を有し、
前記容器ノズル部の下方の前記外筒で覆われない表面には前記キャップとの前記中心線周りの角度位置合せをするためのノズル位置合せマークを有し、
前記キャップ位置合せマークと前記ノズル位置合せマークとを位置合わせして前記キャップを前記容器ノズルに係合した際、前記キャップの前記切り欠き部と前記容器ノズル部の前記変形案内突起とは前記中心線回りの異なる角度位置にあるように構成され、前記変形案内突起は、外方に突出するとともに上方に向かって縮径となるテーパ面を有するとともに、前記キャップの回転にともなって当接した前記アンダーカット部を上方へ案内する凸頂部と、
前記凸頂部の非形成部位から前記凸頂部に前記アンダーカット部を案内する案内傾斜面を有し、
前記容器ノズル部の前記中心線周りの周上に一箇所または複数箇所に設けられていることを特徴とする容器とキャップとの係合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008038420A JP5146814B2 (ja) | 2008-02-20 | 2008-02-20 | 容器とキャップとの係合構造。 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008038420A JP5146814B2 (ja) | 2008-02-20 | 2008-02-20 | 容器とキャップとの係合構造。 |
Publications (2)
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JP2009196659A JP2009196659A (ja) | 2009-09-03 |
JP5146814B2 true JP5146814B2 (ja) | 2013-02-20 |
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ID=41140637
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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2008
- 2008-02-20 JP JP2008038420A patent/JP5146814B2/ja active Active
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