本発明は、印刷管理システムに関する。
近年、OA(オフィス・オートメーション)機器の著しい普及が進み、例えば、PC(パーソナル・コンピュータ)等の上位装置とプリンタや複合機等の複数の画像形成装置をネットワークで接続した作業環境が整備されている。
かかる作業環境で用いられる画像形成装置は、カラーやモノクロの複数種類の印刷機能を有するものが一般的であり、利用者は、出力したい画像データの内容に応じて自己のPCからネットワークを介して目的とする画像形成装置を指定して印刷要求を行うことにより、所望の内容(カラーやモノクロ)で該画像データの印刷を行うことができる。
この場合、私用等の必要のない画像データの印刷処理も行われ、用紙やトナー等、画像形成装置の消耗品に必要以上のコストがかかることとなり、上述した各種消耗品のコスト低減対策が望まれている。
用紙やトナー等の消耗品のコスト低減に有効な従来技術として、下記特許文献1には、登録使用者の印刷枚数を制限したり、登録使用者の利用できる機能(例えば、カラー出力)等を制限し、不要な画像データの印刷を適切に制限する画像形成装置及び画像形成システムが開示されている。
特開2006−346943号公報
本発明は、カラーや白黒の印刷に際して印刷枚数などの出力制限を実施しながらも、印刷実行中に枚数制限に達することで突然に目的とする枚数の印刷が行なえなくなることを回避できる印刷管理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の印刷管理システムの発明は、文書の印刷を指示する1以上の文書処理装置と、前記文書処理装置の装置識別情報に対応して、少なくともカラーの印刷制限枚数及び印刷枚数を管理する管理手段を有し、前記文書処理装置からの文書の印刷指示に対し、該文書処理装置の装置識別情報に対応して前記管理手段により管理される前記印刷制限枚数の範囲内で該文書のカラー印刷制御を行なう画像形成装置とを有し、前記文書処理装置は、印刷指示対象の文書の各頁がカラーであるか白黒であるかを判定する画像判定処理の起動条件を設定する起動条件設定手段と、前記画像形成装置に対する前記文書の印刷指示に際し、前記起動条件設定手段により設定された前記起動条件を該画像形成装置に送出する起動条件送出手段と、前記文書の印刷指示及び前記起動条件の送出後、前記画像形成装置から通知される印刷設定確認要求に基づき、該印刷設定確認要求に含まれる印刷指示対象の前記文書中のカラー頁の画像内容と、該各カラー頁毎に印刷種別の設定操作を行う設定操作ツールとから成る所定の印刷設定確認画面を表示する表示制御手段と、前記印刷設定確認画面上での各カラー頁に対する前記設定操作ツールによる印刷種別の変更設定を受付け、前記画像形成装置に対し、前記変更設定後の印刷種別に基づいて前記文書の印刷指示を行う印刷指示手段とを具備し、前記画像形成装置は、前記文書処理装置から前記文書の印刷指示と共に送出される前記起動条件を受信し、該起動条件との比較対象となる比較対象情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記比較対象情報と前記起動条件を比較して該起動条件が成立すると判定された場合、前記文書処理装置から印刷指示された前記文書の各頁毎にカラーか白黒かの画像判定を行う画像判定処理手段と、前記画像判定処理手段によりカラーであると判定されたカラー頁の画像内容を含む前記印刷設定確認要求を印刷指示元の文書処理装置に通知する通知手段とを具備する。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記起動条件設定手段は、印刷制限枚数に対する残り印刷可能枚数の比率に相当する所定の閾値を前記起動条件として設定し、前記情報取得手段は、印刷指示元の文書処理装置の装置識別情報に対応して前記管理手段により管理される印刷制限枚数及び印刷枚数に基づき該印刷制限枚数に対する残り印刷可能枚数の比率を算出し、前記画像判定処理手段は、前記情報取得手段により算出された前記印刷制限枚数に対する残り印刷可能枚数の比率が前記起動条件として設定された前記閾値よりも小さい値である場合に前記カラーか白黒かの画像判定を行う。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記起動条件設定手段は、印刷指示対象の文書の総頁数に相当する所定の閾値を前記起動条件として設定し、前記情報取得手段は、文書処理装置から印刷指示された前記文書の総頁数を認識し、前記画像判定処理手段は、前記情報取得手段により認識された前記文書の総頁数が前記起動条件として設定された前記閾値より大きい値である場合に前記カラーから白黒かの画像判定を行う。
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記起動条件設定手段は、印刷指示対象の文書の総頁数に対するカラー頁の比率に相当する所定の閾値を前記起動条件として設定し、前記情報取得手段は、文書処理装置から印刷指示された前記文書の総頁数に対するカラー頁の比率を算出し、前記画像判定処理手段は、前記情報取得手段により算出された前記文書のカラー頁の比率が前記起動条件として設定された前記閾値よりも大きい値である場合に前記カラーか白黒かの画像判定を行う。
請求項5記載の印刷管理システムの発明は、文書の印刷を指示する1以上の文書処理装置と、前記文書処理装置の装置識別情報に対応して、少なくともカラーの印刷制限枚数及び印刷枚数を管理する管理手段を有し、前記文書処理装置からの文書の印刷指示に対し、該文書処理装置の装置識別情報に対応して前記管理手段により管理される前記印刷制限枚数の範囲内で該文書のカラー印刷制御を行なう画像形成装置とを有し、前記文書処理装置は、印刷指示対象の文書の各頁がカラーであるか白黒であるかを判定する画像判定処理の起動条件を設定する起動条件設定手段と、前記起動条件設定手段により設定された前記起動条件との比較対象となる比較対象情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記比較対象情報と前記設定手段により設定された前記起動条件を比較して該起動条件が成立すると判定された場合、印刷指示対象の文書の各頁毎にカラーか白黒かを画像判定する画像判定処理手段と、前記画像判定処理手段によりカラーであると判定された頁がある場合、該カラー頁の画像内容と、該各カラー頁毎に印刷種別の設定操作を行う設定操作ツールとから成る所定の印刷設定確認画面を表示する表示制御手段と、前記印刷設定確認画面上での各カラー頁に対する前記設定操作ツールによる印刷種別の変更設定を受付け、前記画像形成装置に対し、前記変更設定後の印刷種別に基づいて前記文書の印刷指示を行う印刷指示手段とを具備する。
請求項1記載の印刷管理システムの発明によれば、文書の印刷指示に際してカラー/モノクロ判定処理の起動条件を設定して画像形成装置に送出し、画像形成装置では比較対象情報と比較した結果、上記起動条件が成立する場合にのみ該印刷指示された文書のカラー/モノクロ判定処理を行い、カラー頁があれば該カラー頁を文書処理装置に通知し、印刷設定確認画面上に表示せしめてカラーからモノクロへの変更設定を受け付けるため、文書の印刷時に毎回カラー/モノクロ判定を行なわずに済み、通常時における生産性の劣化を少なく抑えることができ、また、出力制限の対象となるカラー頁のみ表示されるため、その表示されたカラー頁のみ印刷属性を変更設定すれば良く、利用者の操作性が良い。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、カラーの印刷制限枚数に対する残印刷可能枚数の比率に相当する所定の閾値(例えば、25パーセント)を起動条件として設定し、印刷指示元の文書処理装置に対応するカラーの制限枚数に対する残印刷可能枚数の比率が25パーセントより大きい印刷動作期間(出力制限には無関係な状況)にはカラー/モノクロ判定は行なわず、該期間における生産性に全く影響を与えることのない運用が実現できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、印刷対象の文書の総頁数に相当する所定の閾値(例えば、100頁)を起動条件として設定し、印刷指示対象の文書の総頁数が100頁以内の場合(出力制限には無関係な状況)はカラー/モノクロ判定は行なわず、かかる条件下での印刷の生産性に全く影響を及ぼさない運用が実現できる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、印刷対象の文書中のカラー頁の比率に相当する所定の閾値(例えば、50パーセント)起動条件として設定し、印刷指示対象の文書の総頁数に占めるカラー頁の比率が50パーセント以内の場合(出力制限には無関係な状況)はカラー/モノクロ判定は行なわず、かかる条件下での印刷の生産性の低下を抑えるという運用が可能になる。
請求項5記載の印刷管理システムの発明によれば、文書処理装置において、文書の印刷指示に際してカラー/モノクロ判定処理の起動条件を設定し、比較対象情報と比較の結果、上記起動条件が成立する場合にのみ該文書のカラー/モノクロ判定処理を行い、カラー頁があれば該カラー頁を印刷設定確認画面上に表示せしめてカラーからモノクロへの変更設定を受け付け、画像形成装置に印刷指示する機能構成によって、文書の印刷時に毎回カラー/モノクロ判定を行なわずに済み、通常時における生産性の劣化を少なく抑えることができると共に、文書処理装置側でカラー/モノクロ判定を行うため、頁数が多い場合など、メモリ容量の関係などから画像形成装置のみでは判定できない場合の運用にも対処できる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施例1に係わる印刷管理システムの全体構成を示すブロック図である。
この印刷管理システムは、文書の編集や管理、印刷指示(印刷ジョブ)等の文書処理機能を有し、各利用者(ユーザ)が操作する複数のクライアント端末10(10−1,10−2,…,10−n:PC1,PC2,…,PCn)と、各ユーザによる文書印刷要求操作に基づくクライアント端末10からの文書の印刷指示に基づき該印刷指示された文書情報を記録媒体(記録用紙)に画像として印刷出力するプリンタ30とをLANケーブル等の伝送路20を介して接続して構成される。
クライアント端末10は、例えば、PCにより実現され、図1に示すように、キーボードやマウス等の入力デバイスから成る入力/操作部11、各種情報を表示する表示部12、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部13、装置全体の制御を行う制御部14、伝送路20を介してプリンタ30と通信(印刷ジョブ等の情報の送受)する際の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)部15を備えて構成される。
クライアント端末10において、制御部14には、入力/操作部11での所定の操作に応じて文書情報(文書ファイル)などの操作、保存、表示、編集、印刷指示操作などの処理を行うアプリケーション部141、入力/操作部11での所定の印刷指示操作に基づき文書情報の画像データとその処理命令(描画命令)から成る印刷ジョブを生成してプリンタ30に送出する印刷ジョブ生成部142、後述するプリンタ30の印刷管理部363における上限近接報知要求機能と協働し、該プリンタ30に対する文書の印刷指示(印刷ジョブ)の送出後、該プリンタ30から通知される上限近接報知要求に基づき、該制限近接報知要求に含まれるカラーとモノクロの少なくとも一方の残印刷可能枚数を含む上限接報知画面(図6参照)を表示する制御を行なうモニタ制御部143が設けられる。
また、クライアント端末10の制御部14において、モニタ制御部143は、上述した上限近接報知画面上に、印刷指示対象文書の各頁の画像内容と、該各頁毎にカラー、モノクロ等の印刷種別の設定操作を行う設定操作ツールとを併せ表示する機能を有し、印刷ジョブ生成部142は、上限近接報知画面上での各頁に対する設定操作ツールによる印刷種別の変更設定を受付け、プリンタ30に対し、該変更設定後の印刷種別に基づき文書の印刷指示を行う印刷指示機能を有する。
また、本実施例の印刷管理システムにおいて、プリンタ30は、伝送路20を介して複数のクライアント端末10と通信する際の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)部31、動作プログラムや、通信I/F部31を通じて任意のクライアント端末10から受信した印刷指示(印刷ジョブ)に含まれる印刷対象の文書情報(画像データ)等の各種情報を記憶する記憶部32、記憶部32に記憶された文書情報(画像データ)から印刷データを生成する画像処理を行う画像処理部33、画像処理部33により画像処理された画像信号(印刷データ)に基づき電子写真プロセスを実行して記録媒体(記録用紙)に画像を形成(印刷)出力する画像形成部34、タッチパネル機能を有する大型ビットマップディスプレイ等から成る表示/操作部35、装置全体の制御を行なう制御部36を具備して構成される。
プリンタ30において、制御部36には、クライアント端末10から受信した印刷ジョブ(印刷指示)の解析を行う印刷ジョブ解析部361、該印刷ジョブ解析部361による印刷ジョブの解析結果に基づき画像処理部33(描画処理部)で印刷イメージデータを生成(描画)させ、該生成された印刷イメージデータを画像形成部34に送信して記録媒体上に画像を印刷出力させる制御を行う印刷制御部362、各クライアント端末10に対応してカラーとモノクロの印刷種別毎の印刷制限枚数等を含む印刷管理情報の管理を行う印刷管理部363が設けられる。
図2は、プリンタ30において、印刷管理部363が、例えば、記憶部321に設けられる印刷管理テーブル(TB)321を用いて管理する印刷管理情報の一例を示す表図である。
図2に示すように、印刷管理テーブル321には、各クライアント端末10の端末識別情報(端末ID)に対応して、カラー印刷とモノクロ印刷毎に、印刷制限枚数、警告実施枚数、及び出力済枚数(印刷枚数)が保持される。
ここで、警告実施枚数は、対応する印刷制限枚数までの残印刷可能枚数(印刷制限枚数から出力済枚数を減算して得られる)が少なくなったことを警告するかどうかを判定するための閾値として用いる枚数(警告閾値枚数)である。
印刷管理部363は、印刷管理テーブル321を用いて、各クライアント端末10の端末IDに対応して、カラー印刷とモノクロ印刷の印刷種別毎に印刷制限枚数及び警告実施枚数を登録設定する処理と、各クライアント端末10によりカラー印刷またはモノクロ印刷が実施される毎に該当する印刷種別の出力済枚数(印刷枚数)を更新する処理を行う。
また、本実施例のプリンタ30において、印刷管理部363は、クライアント端末10から文書の印刷指示を受信した際、該クライアント端末10の端末IDに対応して印刷管理テーブル321により管理される該文書の印刷種別の印刷枚数が該端末IDに対応して管理される該当する印刷種別の警告実施枚数に達しているか否かを判定する判定処理機能と、該判定処理機能により文書の印刷種別の印刷枚数が警告実施枚数に達していると判定された場合、該印刷種別に対応する印刷制限枚数までの残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求を印刷指示元のクライアント端末10に通知する処理機能を有する。
図3は、本実施例に係わる印刷管理システムの印刷動作に係わるクライアント端末10とプリンタ30間の制御シーケンスを示す図である。
本実施例の印刷管理システムでは、各ユーザ毎にカラーやモノクロの印刷を制限するために、印刷の管理者は、管理者端末である、例えば、クライアント端末10−n(PCn)を用い、プリンタ30に対して、各クライアント端末10−1,10−2,10−3,…(ユーザA,B,C,…)毎に印刷管理情報を設定する操作を行う(ステップS11)。
この設定操作では、上記印刷管理情報として、各クライアント端末10−1,10−2,10−3,…の端末ID(001,002,003,…)と、該端末IDに対応して設定するカラーの印刷制限枚数及び警告実施枚数と、モノクロの印刷制限枚数及び警告実施枚数の各情報が入力され、該入力された情報を含む設定要求が管理者端末PCnからプリンタ30に送信される。
プリンタ30では、管理者端末PCnから送出された設定要求を通信I/F部31を介して受信した印刷管理部363が、該設定要求に含まれる印刷管理情報を各項目毎に解析し、印刷管理テーブル321に対して、例えば、図2に示す如く、各クラアント端末10−1,10−2,10−3,…の端末ID(001,002,003,…)に対応して、カラーとモノクロそれぞれの印刷制限枚数及び警告実施枚数を登録する(ステップS31)。
なお、この登録時点において、印刷管理テーブル321における各端末ID(001,002,003,…)に対応する印刷枚数は、それぞれ、“0(零)”(未登録)である。
プリンタ30に対するカラーとモノクロ別の印刷制限枚数及び警告実施枚数の登録完了後、各クライアント端末10では、該各クライアント端末10に対応しカラーとモノクロの別に設定された印刷制限枚数の範囲内で、カラーとモノクロぞれそれの印刷を行うことができる。
図3においては、特に、ユーザAがクライアント端末10−1(PC1)を用いて文書の印刷を行う場合について説明する。
なお、図3中でそれぞれにステップ符号を付した各処理は、図4に示すフローチャート(クライアント端末10の印刷指示処理)、並びに図5に示すフローチャート(プリンタ30の印刷処理動作)中の同一番号のステップ符号を付した処理にそれぞれ対応するものである。
図3において、ユーザAがPC1を用いて文書を生成し、該文書に対するプリンタ30の指定、カラーやモノクロ印刷指定等の印刷設定を行なった後、印刷開始(印刷要求)操作を行うと(ステップS103−1)、該PC1では該文書の印刷ジョブを生成し、指定されたプリンタ30に送出する(ステップS110−1)。
プリンタ30では、PC1から上記印刷ジョブを受信すると、印刷指示元のPC1に対応して印刷管理テーブル321に登録されている該当する印刷種別(カラーまたはモノクロ)の印刷制限枚数及び出力済枚数情報を参照しながら、出力済枚数が印刷制限枚数の範囲内にある場合に該印刷指示された文書の印刷を実行する(ステップS306−1)。
ここで、該文書の印刷が完了すると、印刷指示元のPC1に対応して管理している当該印刷種別(カラーまたはモノクロ)毎の出力済枚数を、今回の出力枚数を加算した値に更新した後、印刷指示待ち状態で待機する。
以後同様に、PC1から文書の印刷を指示し(ステップS103−2,S103−3,…,S103−l)、プリンタ30では上記印刷指示を受信し、PC1に関してカラーまたはモノクロの出力済枚数が印刷制限枚数の範囲内であれば該印刷指示に基づき文書を印刷し(ステップS306−2,S306−3,…,S306−l)、該印刷枚数で出力済枚数を更新する動作を繰返し実施する。
上記印刷動作を複数回繰り返すうちに、例えば、図3のステップS103−mでPC1にて行なわれる文書の印刷指示に対し、プリンタ30がステップS306−mで該印刷指示に基づく文書の印刷を実行、完了した時に、印刷指示元のPC1に対応して管理されるカラーとモノクロの少なくとも一方(カラー/モノクロ)の出力済枚数が対応する印刷種別の警告実施枚数を超える状況が起こり得る。
この場合、プリンタ30では、当該出力済枚数が印刷制限枚数を超えない限りは以後も印刷を実行するが、印刷管理部363では、該出力済枚数が対応して設定された警告実施枚数を超えたことを認識するのを契機に、当該印刷種別(カラー/モノクロ)の残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求を印刷指示元のPC1に送出する(ステップS311−m)。
他方、PC1では、プリンタ30から上限近接報知要求を受信すると、モニタ制御部143が該上限近接報知要求を一時的に保持する(ステップS112−m)。
この後、PC1において、ユーザAにより次の文書の印刷要求操作がなされた場合(ステップS103−n)、モニタ制御部143は、保持している上限近接報知要求を解析し、該解析結果に基づき、例えば、図6に示す如く、該上限近接報知要求に含まれるカラー/モノクロの残印刷可能枚数を含み、出力制限に近づいている旨を報知するメッセージ121を含む上限近接報知画面120をポップアップ表示する(ステップS106)。
この上限近接報知画面120は、印刷プレビュー画面としての機能も含み、印刷要求された文書の各頁の画像内容122と、該各頁に対応して設けられる印刷種別を変更設定用の設定操作ツール123も併せ表示される。
該上限近接報知画面120の表示中、PC1では、該上限近接報知画面120の印刷プレビュー画面領域内でのスクロール操作を受け付けながら、設定操作ツール123による、印刷要求された文書の各頁のカラー、モノクロあるいはトナーセーブモードへの変更設定を受付ける(ステップS107,S108)。
上述した変更設定を繰り返し実施し、ユーザAが、今回印刷要求する文書の全ての頁が印刷可能であることを上限近接報知画面120上で確認した後、印刷開始操作を行うと(ステップS109)、PC1では、該変更設定後の印刷種別を反映させた印刷ジョブを生成してプリンタ30に印刷指示する(ステップS110−n)。
他方、プリンタ30では、PC1から、印刷要求文書の全頁が印刷可能であること確認したうえで送出されてくる上記印刷ジョブを受信し、該PC1に対応して登録されているカラー/モノクロの出力済枚数が印刷制限枚数の範囲内にある場合に当該印刷指示された文書をその印刷設定に基づき印刷し(ステップS306−n)、この時の印刷枚数で対応する印刷種別の出力済枚数を更新する。
この時、印刷管理部363は、上記ステップS306−mと同様、更新後の出力済枚数が対応して設定された警告実施枚数を超えていることを認識し、この時のカラー/モノクロの残印刷可能枚数を含む上限近接通知要求を印刷指示元のPC1に送出する(ステップS311−n)。
図3に示した制御シーケンスに基づく印刷動作を踏まえ、以下に、クライアント端末10の印刷指示処理動作とプリンタ30の印刷処理動作についてより詳細に説明する。
図4は、本実施例のクライアント端末10における印刷指示処理動作を示すフローチャートである。
図4に示すように、クライアント端末10は、ユーザによる入力/操作部11での所定の操作に基づき、アプリケーション部141に指示してアプリケーションを起動し、編集画面を表示して情報の入力を受付け、該入力情報に基づいて電子文書データを生成する(ステップS101)。
なお、ステップ101において、ネットワークを介して所望の電子文書データを取得するようにしても良い。
上述の如く電子文書データを生成(または、取得)した後、該文書を印刷する場合、ユーザは、印刷設定画面を呼び出し、該印刷設定画面上で印刷設定を行なった後、印刷開始指示操作を行う。
かかるユーザ操作に対し、アプリケーションは、電子文書データの生成(または、取得)後、ユーザによる入力/操作部11での印刷設定を受付け(ステップS102)、この間に印刷開始指示操作がなされると(ステップS103YES)、プリンタ30から上限近接報知要求を受信済みか否かをチェックする(ステップS104)。
この上限近接報知要求は、図3のステップS311−m,S311−nで述べたように、当該クライアント端末10からの文書の印刷指示を受けたプリンタ30が、当該クライアント端末10に対応して管理しているカラー/モノクロの印刷枚数が対応して設定されている警告実施枚数を超えている場合に印刷指示元のクライアント端末10に通知するものであり、当該印刷種別の印刷制限枚数から印刷枚数を減算して得られる残印刷可能枚数を含むものである。
上記ステップS104での上限近接報知要求の受信チェックにおいて、該上限近接報知要求が受信済みでないと判定された場合(ステップS104NO)、印刷ジョブ生成部142は、ステップS102での印刷設定内容を含む印刷ジョブを生成し、該印刷ジョブをプリンタ30に送出する(ステップS110)。
これに対し、上限近接報知要求が受信済みであると判定された場合(ステップS104YES)、モニタ制御部143は、該上限近接報知要求に含まれている印刷種別(カラー/モノクロ)に対応する残印刷可能枚数を抽出し(ステップS105)、該抽出したカラー/モノクロの残印刷可能枚数と出力制限に近づいている旨の報知メッセージを含む上限近接報知画面120を表示部12にポップアップ表示する(ステップS106)。
図6は、クライアント端末10における上限近接報知画面120の表示例を示す図である。
図6に示すように、上限近接報知画面120には、上記ステップS105で抽出されたカラー/モノクロの残印刷可能枚数を含み、出力制限枚数に近づいている旨を報知する上限近接報知メッセージ121と、上記ステップS101で生成(または、取得)された印刷対象の文書の各頁の画像内容122と、該各頁に対する印刷種別を変更設定する設定操作ツール123と、印刷開始を指示する「印刷」ボタン124、及び各頁の画像内容122の表示領域のスクロールを指示するスクロールバー126が設けられる(表示される)。
上記設定操作ツール123は、各頁に対応して設けられ、それぞれ、カラーでの印刷を選択設定する「カラー」設定ボタン、白黒での印刷を選択設定する「モノクロ」設定ボタン、カラーまたは白黒での印刷の選択設定に組合せてトナーセーブモードでの印刷を選択設定する「トナーセーブ」設定ボタンから成る。
この上限近接報知画面120によれば、ユーザは、上限近接報知メッセージ121を見ることで、出力制限が近づいていることを認識でき、特に、カラー/モノクロの残印刷可能枚数を具体的に把握できる。
また、印刷対象の文書の各頁の画像内容122の表示から当該文書の頁数と各頁毎のカラー、モノクロの設定種別が分かり、この認識結果と上限近接報知メッセージ121を見て把握したカラー/モノクロの残印刷可能枚数とから当該文書が全頁印刷可能か否か、あるいはどの頁までが印刷可能かどうかを認識できる。
該認識の結果、当該文書が全頁印刷可能である場合は、「印刷」ボタン124を押下することで、この時の印刷種別の設定(上記ステップS102で設定済みの印刷種別)でプリンタ30に対する印刷指示を行うことができる。
これに対し、当該文書を全頁印刷印刷できない場合は、設定操作ツール123の該当ツール(「カラー」設定ボタン、「モノクロ」設定ボタン、「トナーセーブ」設定ボタン)を操作することにより、カラーの指定をカラーのトナーセーブに指定変更した場合や、モノクロあるいはモノクロのトナーセーブに指定変更した場合の印刷枚数を割り出し、該割り出した結果と表示中の上限近接報知メッセージ121が示す残印刷可能枚数と比較して該印刷枚数分の印刷が行えるかどうかを判断する。
なお、この判断に際しては、カラーまたはモノクロのトナーセーブでの印刷枚数に関しては、カラーまたはモノクロでの1枚の印刷に対して、それぞれ、半分の印刷枚数(0.5枚)に換算して印刷枚数を計算すれば良い。
これは、プリンタ30において、印刷管理部363が、印刷ジョブ中のトナーモードの印刷設定がなされたカラーまたはモノクロの頁の印刷に際し、その印刷枚数を当該カラーまたはモノクロ0.5枚に換算して管理する機能構成に対応させたものである。
上記判断において、変更設定後の印刷枚数が残印刷可能枚数内に納まると判断した場合には、「印刷」ボタン124を押下することで、該変更設定後の印刷種別でプリンタ30に対する印刷指示を行うことができる。
クライアント端末10では、上記表示形態を有する上限近接報知画面120を表示した後(ステップS106)、該上限近接報知画面120上で印刷種別の変更設定がなされたかどうかを監視し(ステップS107)、該変更設定がなされていない場合(ステップS107NO)、印刷開始指示操作が行われたか否かを監視する(ステップS109)。
また、変更設定がなされた場合(ステップS107YES)、該変更設定内容で、例えば、カラーからカラーのトナーセーブ、あるいはモノクロ若しくはモノクロのトナーセーブという具合に印刷種別の設定を変更し、該変更設定後の印刷種別を保持すると共に、該変更設定後の印刷種別に応じて各頁の画像内容122の表示態様を変更表示したうえで(ステップS108)、印刷開始指示操作が行われたか否かを監視する(ステップS109)。
上記ステップS109での操作監視中、印刷開始指示操作が行われない場合は(ステップS109NO)、ステップS107以降の処理を繰返し実施し、この間に印刷開始指示操作が行われれば(ステップS109YES)、それまでに上限近接報知画面120上で受け付けた各頁の変更設定後の印刷種別に基づきプリンタ30に対する当該文書の印刷指示を行う(ステップS110)。
その後、クライアント端末10では、プリンタ30から上限近接報知報知要求(カラー/モノクロの残印刷可能枚数を含む)が受信されたか否かを監視し(ステップS111)、該上限近接報知報知要求が受信されなかった場合(ステップS111NO)は処理を終了する。
これに対し、プリンタ30から上限近接報知要求が受信された場合(ステップS111YES)は、該上限近接報知要求に係わる情報を、例えば、記憶部13に保持し(ステップS112)、処理を終了する。
図5は、プリンタ30における印刷処理動作を示すフローチャートである。
図5において、プリンタ30は、待機中、クライアント端末10から印刷ジョブ(文書の印刷指示)が受信されたか否かを監視している(ステップS301)。
ここで、印刷ジョブが受信された場合(ステップS301YES)、該印刷ジョブを一時的に画像処理部33に格納し、次いで、印刷管理部363が該印刷ジョブに含まれる印刷指示元のクライアント端末10の端末IDを抽出し(ステップS302)、該印刷ジョブの制限枚数による制限付き印刷処理に移行する。
この制限付き印刷処理においては、画像処理部33に格納している上記印刷ジョブを印刷ジョブ解析部361によりPDL解析し、画像処理部363で1頁分の描画データを生成する(ステップS303)。
具体的には、画像処理部33に設けられる描画処理部で描画可能なプリミティブなコマンド群(ディスプレイリスト)に変換し、描画処理部が画像メモリに印刷画像を形成する処理を行う。
上記の如く1頁分の描画データの生成が完了すると、次いで、印刷管理部363は、該1頁分の描画データの種別(カラーまたはモノクロ若しくはトナーセーブ)を判定すると共に、印刷管理テーブル321から上記ステップS302で抽出した端末IDに対応する当該印刷種別の印刷制限枚数、印刷枚数を検索し(ステップS304)、当該印刷枚数が印刷制限枚数に達しているか否かをチェックする(ステップS305)。
ここで、印刷枚数が印刷制限枚数に達している場合(ステップS305YES)、印刷管理部363は、印刷制限枚数に達したことを印刷要求元に通知する等、印刷を制限(許否)するように制御する(ステップS321)。
これに対し、印刷枚数が印刷制限枚数範囲内であれば(ステップS305NO)、印刷制御部362は、上記ステップS303で生成した描画データを画像形成部34に供給して当該頁の画像を記録用紙に印刷出力させる(ステップS306)。
そして、この印刷が完了すると、印刷管理部363は、上記ステップS302で抽出した端末IDに対応して印刷管理テーブル321に格納されている印刷枚数〔上記ステップS306での該当頁の印刷種別(カラー/モノクロ)に対応する印刷枚数〕を“1”加算した値に更新する(ステップS307)。
ここで、印刷種別がカラーまたはモノクロのトナーセーブであれば、この時の印刷枚数は、カラーまたはモノクロの0.5枚分に換算して印刷枚数を更新する。
引き続き、印刷管理部363は、次の頁があるか否かをチェックし(ステップS308)、次の頁がある場合には(ステップS308YES)、ステップS303に戻り、以降同様に、ステップS303〜S307の処理を経て、当該頁の制限付き印刷処理を実行する。
上記の如く、次の頁があると判定される(ステップS308YES)ことにより、ステップS303〜S307を経て当該文書の該当する頁を順に印刷していく間に、最終頁までの印刷が終了し、次の頁がないと判定された場合(ステップS308NO)、印刷管理部363は、印刷管理テーブル321から上記ステップS302で抽出した端末IDに対応するカラー/モノクロの印刷枚数(更新後の値)と警告実施枚数とを読出し(ステップS309)、カラー/モノクロの印刷枚数が各々の警告実施枚数を超えているか否かをチェックする(ステップS310)。
ここで、カラー/モノクロいずれも印刷枚数が警告実施枚数を超えていない場合(ステップS310NO)、処理を終了する。
これに対し、カラーまたはモノクロ若しくはその両者(カラー/モノクロ)の印刷枚数が警告実施枚数を超えている場合(ステップS310YES)、印刷管理部363は、上記ステップS302で抽出した端末IDに対応して印刷管理テーブル321に格納されているカラー/モノクロの印刷制限枚数から対応する各印刷枚数を減算してカラー/モノクロの残印刷可能枚数を算出し、該算出したカラー/モノクロの残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求を印刷指示元のクライアント端末10に送信し(ステップS311)、処理を終了する。
図3乃至図5を参照して説明したように、本実施例では、クライアント端末10からの文書の印刷指示に基づきプリンタ30が該文書を印刷する際、印刷指示元のクライアント端末10に対応して管理しているカラー/モノクロの印刷枚数が印刷制限枚数の範囲内で予め設定した閾値(警告実施枚数)を超えた場合に、残印刷可能枚数が印刷指示元のクライアント端末10に通知され、印刷指示元のクライアント端末10では、次の文書の印刷指示に際し、既に通知されている残印刷可能枚数を上限近接報知画面120(図6参照)を用いてポップアップ表示し、制限枚数に近づいていることを報知する。
上限近接報知画面120は、図6に例示するように、プリンタ30から通知された残印刷可能枚数を含み、出力制限枚数に近づいている旨を報知する上限近接報知メッセージ121の他、文書のプレビュー機能(印刷指示対象の文書の各頁の画像内容122と、該各頁に対応する設定操作ツール123を含む)を有するものである。
これにより、ユーザは、上限近接報知画面120上で、上限近接報知メッセージ121に含まれる残印刷可能枚数と、印刷しようとする文書の頁及び印刷種別を突き合わせて該文書が全頁印刷可能かどうかを簡単に判断でき、全頁を印刷できないと判断した時は、全頁が印刷可能となるように各頁の印刷設定を変えた後に印刷指示を行うことができる。
ここで、上限近接報知画面120を用いた印刷設定の変更指定の具体的な操作例について、図6を参照して更に詳しく説明する。
図6は、特に、プリンタ30が印刷管理テーブル321を用いて、例えば、図2に示す値の印刷管理情報を管理している時に、ユーザAがPC1から5頁(全頁がカラー)の文書ABCの印刷指示を行なった際に表示される上限近接報知画面120の例を示している。
図2に示す印刷管理テーブル321によれば、PC1の端末ID(=001)に対応するカラーの印刷枚数(=98枚)は該カラーの警告実施枚数(=80枚)を超えており、かつ、モノクロの印刷枚数(=199枚)も該モノクロの警告実施枚数(=160枚)を超えている。
従がって、PC1からの該印刷枚数に至る印刷の完了時点(例えば、PC1が文書ABCの前に印刷指示した文書ABBの印刷完了時点)において、プリンタ30からPC1に対しては、図2に示す印刷管理テーブル321中、当該PC1の端末ID(=001)に対応するカラーの印刷制限枚数=100枚、カラー印刷枚数=98枚、及びモノクロの印刷制限枚数=200枚、モノクロ印刷枚数=199枚の各枚数に基づいて、残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)が通知され(図3、図5のステップS311参照)、PC1では、文書ABCの印刷指示前にこの通知を受信し、残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)を保持していることになる(図3、図4のステップS111,S112参照)。
この値(カラー2枚、モノクロ1枚)の残印刷可能枚数を保持しているPC1において、ユーザが文書ABCの印刷指示を行うと、モニタ制御部143は、図6に示す如く、当該保持している残印刷可能枚数を反映させた、“出力制限枚数に近づいています(カラー 2枚、モノクロ 1枚印刷可能)”という内容の上限近接報知メッセージ121を含む上限近接報知画面120を表示する。
また、モニタ制御部143は、該上限近接報知画面120上に、今回印刷指示された5頁(全頁がカラー)から成る文書ABCの各頁の画像内容123と、該各頁に対応する設定操作ツール123と、「印刷」ボタン124、及びスクロールバー126を併せ表示する。
但し、この例の上限近接報知画面120では、各頁の画像内容123の表示領域は、4頁分の表示サイズしかないため、5頁目の画像内容123については、図6において画面上のスクロールバー126を操作して画面をスクロールさせることで、図7に示す如くの画面に遷移させ、当該遷移後の画面上で5頁目の画像内容123を見ることができる。
図6及び図7に示す上限近接報知画面120の表示内容によれば、文書ABCの印刷要求操作を行なったユーザは、制限枚数の範囲内でカラーが2枚、モノクロ1枚しか印刷できないことが分かり、この状態では、当然、カラー5頁を全て印刷できないと認識できる。
また、ユーザは、トナーセーブモードでの印刷がトナーセーブを使わない場合の半分の枚数に換算して印刷枚数がカウントされることを知っておくことで、文書ABCのカラー5頁のうちのいずれか4頁をカラーからカラーのトナーセーブモードに変更設定すればカラー2枚の指定と同様の指定が行なえ、カラーの残印刷枚数(=2枚)内に納まり、残り1頁をカラーからモノクロに変更設定すれば、モノクロの残印刷枚数(=1枚)内に納まると判断できる。
この判断結果を基に、ユーザが、文書ABCの当初カラーとして指定した5頁のうちのいずれか4頁を選んでカラーからカラーのトナーセーブに変更指定し、更に、残りの1頁をカラーからモノクロへと指定変更することにより、現時点の残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)の範囲内で、文書ABCの5頁全てを印刷可能な設定内容で印刷指示することができる。
以上の如く、本実施例によれば、カラー/モノクロの出力制限が近づき、予め設定した警告実施枚数を超えたところで、文書の印刷を開始しようとすると、ポップアップで上限近接報知メッセージを及びプレビュー画面を表示することで、出力制限に近づいていることをユーザに報知できる。
このため、ユーザは、上限近接報知メッセージにより出力制限が近いことを確認したうえで、文書の印刷前に印刷プレビュー画面で各頁毎にモノクロ/カラー/トナーセーブモードの設定変更を行うことができ、出力制限を超えるようなケースでも、トナーセーブモード、モノクロ印刷の組合せ設定により、できる限り印刷を行う印刷種別の選択が行える。
また、本実施例では、出力制限にトナー使用量という判断条件を加えることにより、トナーの使用量が少ないトナーセーブモード選択という条件で、出力制限を越えてしまう利用者の出力枚数を緩和する自由度の提供とトナー使用量を制限する管理者のコスト管理の維持を両立できる。
実施例2に係わるクライアント端末(便宜的に、10Bと呼称)において、モニタ制御部(便宜的に、143bと呼称)は、実施例1に係わる上限近接報知画面120と同等の情報に加え、プリンタ30から通知されたカラー/モノクロの残印刷可能枚数と、印刷対象文書の各頁に対して設定された印刷種別(変更指定後の設定も含む)に基づき、該印刷種別の設定では印刷できない頁があるか否かを判断し、印刷できない頁がある場合には当該頁が印刷できない旨を併せ表示する処理機能を更に備えて構成される。
本実施例の印刷管理システムは、上記構成を有するクライアント端末10B(10B−1,10B−2,…,10B−n:PC1,PC2,…,PCn)とプリンタ30(実施例1と同等)とを伝送路20を介して接続して構成され(接続態様は実施例1と同様:図1参照)、クライアント端末10Bは図4に示すフローチャートに従がった印刷指示処理を実施する。
但し、本実施例に係わるクライアント端末10Bでは、図4のステップ106〜S108において、モニタ制御部143bが、図8乃至図12に示す態様で表示内容が遷移する上限近接報知画面120b(120b−1,120b−2,120b−3,120b−4,120b−5)の表示制御を行なう。
図8は、本実施例に係わるクライアント端末10B(例えば、PC1)において、プリンタ30が印刷管理テーブル321により図2に示す値の印刷管理情報を管理している時に、該プリンタ30から残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)の通知を受けている状態で、ユーザが文書ABCの印刷指示を行なった際(実施例1のクライアント端末10が図6に示す上限近接報知画面120を表示する場合と同じ状況)の上限近接報知画面120b−1の表示例を示している。
すなわち、本実施例において、プリンタ30からの残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)の通知を受け、該残印刷可能枚数を保持しているPC1において、ユーザにより、文書ABCの印刷指示が行なわれると、モニタ制御部143bは、プリンタ30から通知されている残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)と文書ABCの各頁に対して設定されている印刷種別(5枚ともカラー)に基づき、該残印刷可能枚数の範囲内で印刷可能な頁は2頁目までであると特定し(2頁まで印刷可能であると判断し)、図8に示す如く、上記残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)を含み、出力制限が近づいている旨(“出力制限枚数に近いづいています”)を報知するメッセージと、3頁目以降が印刷できない旨(“3頁目以降は印刷できません”)の警告メッセージを含む上限近接報知メッセージ121bと、印刷対象の文書ABCの各頁の画像内容122bと、該各頁に対する印刷種別を変更設定する設定操作ツール123と、「印刷」ボタン124及びスクロールバー126とから成る上限近接報知画面120b−1を表示する。
その際、モニタ制御部143bは、“2頁まで印刷可能”という上記判断に基づき、当該上限近接報知画面120bにおける各頁の画像内容122b中、1頁と2頁の画像内容122bは印刷可能であることを示すために設定された印刷種別通りに表示(カラーで)すると共に、3頁目以降の各頁の画像内容122bに対しては、当該各頁を印刷できないことを示すために印刷不能表示〔この例では、×(バツ)印を併せ表示する〕を行う。
これにより、ユーザは、表示された上限近接報知画面120b−1中、上限近接報知メッセージ121b内の警告メッセージ“3頁目以降は印刷できません”、及び3頁目以降に対する印刷不能表示〔×(バツ)印〕を見ることで、現在の設定(5頁ともカラー)では、3頁目以降は印刷できないことを容易に認識できる。
この上限近接報知画面120b−1の表示中、ユーザが、例えば、2頁目と3頁をカラーからカラーのトナーセーブへと変更指定を行うと、モニタ制御部143bは、残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)と変更設定後の印刷種別(1頁目:カラー、2頁目:カラーのトナーセーブ、3頁目:カラーのトナーセーブ、4〜5頁目:各々カラー)とに基づき3頁まで印刷可能であると判断し(その際カラーのトナーセーブモードはカラーの0.5枚分に換算して判断する)、図9に示す如く、上限近接報知メッセージ121b内の警告メッセージが“4頁目以降は印刷できません”という内容に代わり、文書ABCの各頁の画像内容122b中、1頁、2頁、3頁の内容122bが印刷可能であることを示すためにそれぞれ設定されている印刷種別通りに表示(それぞれ、カラー、カラーのトナーセーブ、カラーのトナーセーブで)され、4頁目以降の各頁の画像内容122bに対しては、当該各頁を印刷できないことを示すために印刷不能表示〔×(バツ)印〕がなされた上限近接報知画面120B−2に切り換える。
これにより、ユーザは、現在の設定(1頁目:カラー、2,3頁目:各々がカラーのトナーセーブ、4〜5頁目:カラー)では、4頁目以降については印刷できないことを容易に認識できる。
この上限近接報知画面120b−2の表示中、ユーザが、更に、例えば、1頁目と4頁をカラーからカラーのトナーセーブへと変更設定を行うと、モニタ制御部143bは、残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)と変更設定後の印刷種別(1頁目〜4頁目:各々がカラーのトナーセーブ、5頁目:カラー)とに基づき4頁まで印刷可能であると判断し、図10に示す如く、上限近接報知メッセージ121b内の警告メッセージが“5頁目以降は印刷できません”という内容に変更され、文書ABCの各頁の画像内容122b中、1頁〜4頁の画像内容122bが印刷可能であることを示すためにそれぞれ設定されている印刷種別通りに表示(それぞれカラーのトナーセーブで)され、5頁目以降の各頁の画像内容122bに対しては、当該各頁を印刷できないことを示すために印刷不能表示〔×(バツ)印〕がなされた上限近接報知画面120b−3に切り換える。
なお、図10においては、画面サイズの都合上、上限近接報知画面120b−3上には5頁目の画像内容122bが表示できないが、スクロールバー126を操作して画面スクロール操作を行うことにより、図11に示す如く、5頁目の画像内容122bに対して印刷できないことを示すために印刷不能表示〔×(バツ)印〕がなされた上限近接報知画面120b−4に切り換えることができる。
なお、画面のスクロール制御に関しては上述した上限近接報知画面120b−1、120b−2についても同様であり、該上限近接報知画面120b−1、120b−2をそれぞれ下方向にスクロールさせることによりこの時の5頁目の画像内容122bに切り換え表示することができる。
上記上限近接報知画面120b−3(図10参照)上で上限近接報知メッセージ121b内の警告メッセージ“5頁目以降は印刷できません”を確認し、更に、該上限近接報知画面120b−3をスクロールした上限近接報知画面120b−4(図11参照)において、5頁目に対してなされた上記印刷不能表示〔×(バツ)印〕を見ることで、ユーザは、現在の設定(1〜4頁目:それぞれカラーのトナーセーブ、5頁目:カラー)では、5頁目が印刷できないことを容易に認識できる。
更に、この上限近接報知画面120b−4の表示中、ユーザが、5頁目をカラーからモノクロへと変更設定を行うと、モニタ制御部143bは、残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)と変更設定後の印刷種別(1頁目〜4頁目:それぞれカラー、5頁目:モノクロ)に基づき5頁まで印刷可能であると判断し、図12に示す如く、上限近接報知メッセージ121b内の警告メッセージが消去され、かつ、文書ABCの5頁の画像内容122bが印刷可能であることを示すためにその設定内容の通りに表示(モノクロで)された上限近接報知画面120b−5に切り換え表示される。
なお、この時、文書ABCの1頁〜4頁の画像内容122bも印刷可能であることを示すためにそれぞれ設定内容の通りに表示(それぞれがカラー/トナーセーブで)されているが、当該各頁については上限近接報知画面120b−5を上方向にスクロールさせることにより見ることができる。
上限近接報知画面120b−5(図12参照)上で上限近接報知メッセージ121b内の警告メッセージが消去され、かつ、5頁目に対してなされた印刷不能表示〔×(バツ)印〕が解除されたことを見ることで、ユーザは、現在の設定(1〜4頁目:それぞれカラーのトナーセーブ、5頁目:モノクロ)で5頁目まで(全頁)印刷できることを確認でき、そのまま「印刷」ボタン124を押下すれば、現時点の残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)の範囲内で、文書ABCの5頁全てを印刷可能な設定内容(印刷種別)で印刷指示することができる。
このように、本実施例では、印刷枚数が予め設定した警告実施枚数を超えている場合の文書の印刷指示に際してその時の残印刷枚数を表示する上限近接報知画面120bにおいて、現在の設定では印刷できない頁を報知するための情報表示(上限近接報知メッセージ121b内の警告メッセージ、各頁の画像内容122bに対する印刷不能表示)がなされるため、ユーザは、印刷できない頁の報知がなくなるまで所望の頁を対象に印刷種別の変更設定を行うことで、当該文書の全頁を印刷可能な印刷種別の選択設定に簡単に到達できる。
なお、上記実施例1、2においては、上限近接報知画面120、120bの変形例として、印刷要求された文書の全頁がそのままの設定では印刷できない(印刷できない頁が1頁でもある)場合に、所定の操作により、全ての頁が印刷できるように自動的に印刷設定を変更する自動印刷設定変更処理機能を付加した構成としても良い。
図13は、この自動印刷設定変更処理機能を付加した上限近接報知画面120cの表示例を示す図であり、図6に示す上限近接報知画面120(図8に示す上限近接報知画面120bにも付加可能)の構成要素に加えて「おまかせ設定」ボタン125が設けられる(表示される)。
図13における上限近接報知画面120cの表示中(「おまかせ設定」ボタン125以外は、図8と同様の表示内容)、ユーザにより「おまかせ設定」ボタン125が押下されると、モニタ制御部143(143b)は、残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)の範囲内で、5頁から成る文書ABC(当初、全頁がカラー指定)の全ての頁を印刷可能な印刷種別の組合せ(例えば、1頁目〜4頁目がカラーのトナーセーブ、5頁目がモノクロ)を自動的に計算し、該計算結果に基づき、例えば、図14に示す如く、1頁目〜4頁目がカラーからカラーのトナーセーブに変更設定され、更に5頁目がカラーからモノクロに変更設定された表示内容に切り換えられる。
この変更設定状態において、ユーザが、「印刷」ボタン124を押下することで、現時点の残印刷可能枚数(カラー2枚、モノクロ1枚)の範囲内で、文書ABCの5頁全てを印刷可能な印刷種別の組合せで印刷指示することができる。
この自動印刷設定変更処理機能を備えることで、ユーザは、印刷可能な変更指定の組合せを考える必要がなくなり、特に、ある文書をどうしても全頁印刷したい場合の印刷設定の操作性向上に極めて有用となる。
図15は、実施例3に係わる印刷管理システムの全体構成を示すブロック図である。
図15において、実施例1に係わる印刷管理システム(図1参照)の各装置と同一の装置、及び該装置内の各機能部と同一の機能部にはそれぞれ同一の符号を付している。
本実施例の印刷管理システムは、図15に示すように、複数のクライアント端末10C(10C−1,10C−2,…,10C−n:PC1,PC2,…,PCn)と、該クライアント端末10Cからの印刷指示に基づき該印刷指示された文書情報を印刷出力する複数のプリンタ30C(30C−1,30C−2,…:プリンタA,プリンタB,…)と、上記各クライアント端末10Cによる上記各プリンタ30Cを利用した印刷の管理を行う管理サーバ40を伝送路20を介して接続して構成される。
すなわち、本実施例の印刷管理システムは、ユーザがクライアント端末10を用いて印刷を行うことができるプリンタ30Cが複数存在するネットワーク環境において、管理サーバ40が、印刷管理テーブル431を用い、各プリンタ30C毎に各ユーザ別の印刷枚数の上限を管理するものである。
本実施例において、管理サーバ40は、各クライアント端末10C、各プリンタ30Cと伝送路20を介して通信する際のインタフェース手段である通信インタフェース(I/F)部41、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部43、装置全体を制御する制御部45を具備して構成される。
制御部45には、上記各クライアント端末10Cやプリンタ30Cとの間で伝送路20を介して上限近接確認要求や確認応答等の情報を送受信する情報送受信部451、上記印刷管理テーブル431(この例では、記憶部43に設けられる)を用いて、各クライアント端末10C毎に各プリンタ30C別の印刷制限枚数等の印刷管理情報を保持、管理する印刷管理部452が設けられる。
図16は、管理サーバ40における上記印刷管理テーブル431による印刷制限情報の保持形態を示す表図である。
図16に示すように、管理サーバ40において、印刷管理部452は、上記印刷管理テーブル431を用い、各プリンタ30Cの装置IDに対応して、各クライアント端末10Cの端末ID別の印刷制限枚数、警告実施枚数及び出力済枚数を登録、管理する。
また、印刷管理部452は、印刷管理テーブル431による上記印刷管理情報の管理機能に加えて、クライアント端末10Cから所望のプリンタ30Cへの文書の印刷指示に先立って送られてくる該印刷の確認要求(上限近接確認要求)を情報送受信部451を介して受信した際、該クライアント端末10Cの端末ID及び印刷先のプリンタ30Cの装置IDに対応して印刷管理テーブル431により管理される該文書の印刷種別の印刷枚数が上記装置ID及び端末IDに対応して管理される警告実施枚数に達しているか否かを判定し、該文書の印刷種別の印刷枚数が上記装置ID及び端末IDに対応して管理される警告実施枚数に達していると判定された場合、該印刷種別に対応する印刷制限枚数までの残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求を上限近接確認要求元のクライアント端末10Cに通知する処理機能を有する。
また、本実施例のクライアント端末10Cにおいて、制御部14c内に設けられるモニタ制御部143cは、印刷先として指定した所望のプリンタ30Cに対する文書の印刷指示に先立ち、管理サーバ40に該プリンタ30Cの装置IDを含む印刷確認要求(上述した上限近接確認要求)を送出する処理機能と、管理サーバ40に対する上限近接確認要求の送出後、該管理サーバ40から通知される上限近接報知要求に基づき、該上限近接報知要求に含まれる印刷種別毎の残印刷可能枚数を含む所定の上限近接報知画面を表示する処理機能と、該上限近接報知画面上の設定操作ツールによる変更設定操作に基づいて印刷種別の変更設定を行う処理機能を有する。
以上の構成により、本実施例では、各ユーザが、各クライアント端末10Cで所望のプリンタ30Cを指定した印刷指示を行う前に、管理サーバ40に対して印刷確認要求(上限近接確認要求)を送出し、該上限近接確認要求に対して、該印刷先のプリンタ30Cに対応する印刷枚数が予め設定された警告実施枚数を超えている場合にのみ管理サーバ40から応答通知される上限近接報知要求に基づき、各印刷種別の残印刷可能枚数及び各頁毎に印刷種別の変更設定を行う設定操作ツールを含む上限近接報知画面を表示し、該上限近接報知画面上で、該プリンタ30Cでの印刷枚数が印刷制限枚数に達する前に残印刷可能枚数を確認し、該印刷可能枚数内で印刷可能となるように印刷種別を設定変更してから当該プリンタ30Cに対して該文書の印刷指示を行うという運用が実現される。
図17は、本実施例に係わる印刷管理システムの印刷動作に係わるクライアント端末10C、プリンタ30C及び管理サーバ40間の制御シーケンスを示す図である。
本実施例の印刷管理システムでは、各ユーザ毎に各プリンタ30Cでのカラーとモノクロの印刷を制限するために、印刷の管理者は、管理者端末である、例えば、クライアント端末10−n(PCn)を用い、管理サーバ40に対して、各プリンタ30C−1,30c−2,…毎にクライアント端末10C−1,10C−2,10C−3,…(ユーザA,B,C,…)別の印刷管理情報を設定する操作を行う(ステップS11c)。
他方、管理サーバ40では、上記設定操作に基づいて管理者端末PCnから送出された設定要求を通信I/F部31で受信し、印刷管理部363が、該受信された設定要求に含まれる印刷管理情報を各項目毎に解析し、印刷管理テーブル431に対して、例えば、図16に示す如く、各プリンタ30C−1,30c−2,…の装置ID(00001,00002,…)に対応して、各クラアント端末10−1,10−2,10−3,…の端末ID(001,002,003,…)毎に、カラーとモノクロそれぞれの印刷制限枚数及び警告実施枚数を登録する(ステップS41)。
なお、この登録時点において、印刷管理テーブル421における各装置ID(00001,00002,…)、及び端末ID(001,002,003,…)に対応する印刷枚数は、それぞれ、“0(零)”(未登録)の値となっている。
管理サーバ40に対して上述した各装置ID及び端末IDに対応してカラーとモノクロ別の印刷制限枚数及び警告実施枚数を登録完了した後、各クライアント端末10Cでは、所望のプリンタ30Cを選び、該プリンタ30Cの装置ID、当該クライアント端末10Cに対応して管理サーバ40で管理されているカラー、モノクロ別の印刷制限枚数の範囲内で、所望の文書のカラーあるいはモノクロでの印刷を行うことができる。
図17においては、特に、ユーザAがクライアント端末10C−1(PC1)を用いプリンタ30C−1(プリンタA)を指定して文書の印刷を行う場合について説明する。
なお、図17中でそれぞれにステップ符号を付した各処理は、図18〜図20に示す各フローチャート中の同一番号のステップ符号を付した処理にそれぞれ対応するものである。
図17において、ユーザAがPC1を用いて文書を生成(または、取得)し、カラーやモノクロ印刷指定等の印刷設定を行った後、プリンタAを指定して該文書の印刷開始(印刷要求)操作を行うと(ステップS133−1)、該PC1では、モニタ制御部143cが、該PC1の端末ID、印刷先のプリンタAの装置IDを含む上限近接確認要求を生成し、該上限近接確認要求を管理サーバ40に対して送出する(ステップS134−1)。
管理サーバ40では、PC1から上限近接確認要求を受信すると、印刷管理部452が、上限近接確認要求元のPC1の端末ID、印刷先の装置IDをキーに印刷管理テーブル431に格納されているカラー/モノクロの印刷制限枚数、警告実施枚数及び印刷枚数を検索して、印刷枚数が印刷制限枚数あるいは警告実施枚数に達しているかどうかを判定する。
ここで、印刷枚数が印刷制限枚数あるいは警告実施枚数に達していない場合、残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求等、何等の情報も送出しないように動作する。
一方、PC1では、上限近接確認要求の送出後、管理サーバ40から応答情報がない場合、印刷ジョブ生成部142が、上記ステップS133−1での印刷要求操作で指定された文書を指定された印刷設定で印刷する印刷ジョブを生成し、印刷先として指定されたプリンタAに送出する(ステップS143−1)。
プリンタAは、PC1から上記印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブを解析しその印刷設定に従がって文書をカラーまたはモノクロで印刷出力し(ステップS333−1)、印刷完了後、印刷完了通知〔印刷枚数、印刷先であるプリンタAの装置ID、印刷指示元のPC1の端末ID、印刷種別(カラー、モノクロ)を含む〕を管理サーバ40に送信する(ステップS335−1)。
管理サーバ40は、プリンタAから印刷完了通知を受信すると、該プリンタAの装置ID、印刷指示元のPC1の端末IDに対応して印刷管理テーブル431で管理されている該当印刷種別の印刷枚数に当該印刷完了通知に含まれている印刷枚数を加算し、印刷枚数を更新する(ステップS433−1)。
以後も同様に、PC1では、ユーザAによりプリンタAを印刷先とする所望の文書の印刷要求操作が行われる(ステップS133−2,S133−3,…)毎に管理サーバ40に上限近接確認要求を送出し(ステップS134−2,S134−3,…)、該上限近接確認要求に対して管理サーバ40から上限近接報知要求等、何等の情報も応答がない場合、プリンタAに該文書を印刷指示し(ステップS143−2,S143−3,…)、該文書の印刷を実行させる(ステップS333−2,S333−3,…)。
上記印刷動作を複数回繰り返すうちに、例えば、m回目の印刷のために所望の文書の印刷要求操作を行い(ステップS133−m)、管理サーバ40に上限近接確認要求を送出し(ステップS134−m)、管理サーバ40から上限近接要求等の応答がないことにより、該印刷要求操作での印刷設定に基づきプリンタAに印刷指示(ステップS143−m)して当該文書の印刷を実行した際(ステップS333−m)、該印刷の完了通知(ステップS335−m)に基づき管理サーバ40で印刷枚数を更新(ステップS433−m)した結果、該PC1の当該プリンタAにおけるカラーまたはモノクロ若しくはその両者(カラー/モノクロ)の印刷枚数が対応する警告実施枚数を超えることがあり得る。
これ以後、ユーザAにより次の文書の印刷操作がなされ(ステップS133−n)、上限近接確認要求が管理サーバ40に対して送出されると(ステップS134−n)、管理サーバ40では、PC1からの上限近接確認要求に基づく印刷指示元のPC1の端末ID、印刷先の装置IDをキーにした印刷管理テーブル431に格納されているカラー/モノクロの印刷制限枚数、警告実施枚数及び印刷枚数の検索、比較の結果、印刷枚数が警告実施枚数に達していると判定され、この時の各印刷種別の残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求が上限近接確認要求元のPC1に応答送出される(ステップS407−n)。
他方、PC1では、ステップS134−nで上限近接確認要求を送出した後、管理サーバ40から上限近接報知要求を受信すると、モニタ制御部143cが、該上限近接報知要求に含まれるカラー及び/またはモノクロの残印刷可能枚数を含み、出力制限に近づいている旨を報知するメッセージを含む上限近接報知画面をポップアップ表示する(ステップS139)。
ここで、モニタ制御部143cが表示する上限近接報知画面は、実施例1に係わる上限近接報知画面120(図6、図7参照)、実施例2に係わる上限近接報知画面120b(図8〜図12参照)、及びその変形例の上限近接報知画面120c(図13、図14参照)のいずれでも良く、印刷プレビュー画面としての機能(印刷要求された文書の各頁の画像内容122と、該各頁に対応して設けられる印刷種別を変更設定用の設定操作ツール123も併せ表示される)を併せ持つものである。
ステップS139での上限近接報知画面(例えば、120b)の表示中、PC1では、該上限近接報知画面120bの印刷プレビュー画面領域内でのスクロール操作を受け付けながら、設定操作ツール123による、印刷要求された文書の各頁のカラー、モノクロ及びトナーセーブモードへの変更設定を受付ける(ステップS140,S141)。
上述した変更設定を繰り返し実施し、ユーザAが、今回印刷要求する文書の全ての頁が印刷可能であることを上限近接報知画面120b上で確認した後、印刷開始操作を行うと(ステップS142)、PC1では、該変更設定後の印刷種別を反映させた印刷ジョブを生成し、印刷先として指定されたプリンタAに印刷指示する(ステップS143−n)。
プリンタAは、PC1からの印刷ジョブを解析しその印刷設定に従がって当該文書をカラーまたはモノクロで印刷出力し(ステップS333−n)、管理サーバ40は、該印刷の完了後にプリンタAから送出される印刷完了通知(ステップS335−n)に基づき印刷管理テーブル431における該当する印刷種別の印刷枚数を更新する(ステップS433−n)。
図17に示した制御シーケンスに基づく印刷動作を踏まえ、以下に、クライアント端末10Cの印刷指示処理、プリンタ30の印刷処理及び管理サーバ40の印刷管理処理の各動作についてより詳細に説明する。
図18は、本実施例のクライアント端末10Cにおける印刷指示処理動作を示すフローチャートである。
図19は、本実施例の管理サーバ40の処理動作を示すフローチャートであり、特に、同図(a)は印刷確認要求の受付け応答処理動作を示し、同図(b)は、印刷管理情報更新処理動作を示している。
また、図20は、本実施例のプリンタ30Cの印刷処理動作を示すフローチャートである。
図18に示すように、クライアント端末10Cは、ユーザによる入力/操作部11での所定の操作に基づきアプリケーションを起動し、文書を生成(または取得する)処理を行う(ステップS131)。
文書を生成(または、取得)した後、該文書を印刷する場合、ユーザは、印刷設定画面を呼び出し、該印刷設定画面上でカラー、モノクロ等の印刷種別の指定、印刷先のプリンタ30Cの指定等を含む印刷設定を行なった後、印刷開始指示操作を行う。
かかるユーザ操作に対し、アプリケーションは、ステップS132での文書生成(または、取得)後、ユーザによる入力/操作部11での印刷設定を受付け(ステップS132)、この間に印刷開始指示操作がなされると(ステップS133YES)、モニタ制御部143cは、当該クライアント端末10Cの端末ID、印刷先として指定されたプリンタ30Cの装置IDを含む上限近接確認要求を管理サーバ40に対して送出する(ステップS134)。
一方、管理サーバ40は、クライアント端末10Cからの上限近接確認要求を通信I/F部41を介して受信し、情報送受信部451が該上限近接確認要求を印刷管理部452に渡す。
印刷管理部452は、図19(a)に示すように、待機中、上限近接確認要求が受信されたか否かを監視しており、上限近接確認要求が受信されると(ステップS401YES)、該上限近接確認要求に含まれる要求元の端末ID、印刷先のプリンタ30Cの装置IDを抽出したうえで、該端末ID、装置IDをキーに印刷管理テーブル431に格納されているカラー/モノクロの印刷制限枚数、印刷枚数及び警告実施枚数を検索し(ステップS402)、該検索結果に基づき、印刷枚数が印刷制限枚数に達しているか否かを判定する(ステップS403)。
ここで、印刷枚数が印刷制限枚数に達している場合(ステップS403YES)、その旨を含む応答情報(制限到達通知)を上限近接確認要求元のクライアント端末10Cに応答送出し(ステップS404)、処理を終了する。
これに対し、印刷枚数が印刷制限枚数に達していないと判定された場合(ステップS403NO)、更に、該カラー/モノクロの印刷枚数が対応する印刷種別の警告実施枚数を超えているか否かを判定し(ステップS405)、印刷枚数が警告実施枚数を超えていないと判定された場合(ステップS405NO)、上限近接確認要求元のクライアント端末10Cに上限近接報知要求を返送することなく処理を終了する。
また、カラー/モノクロの印刷枚数が対応する警告実施枚数を超えていると判定された場合(ステップS405YES)は、該カラー/モノクロの印刷枚数を該当する印刷制限枚数から減算してカラー/モノクロの残印刷可能枚数を算出し(ステップS406)、該残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求を上限近接確認要求元のクライアント端末10Cに応答送出し(ステップS407)、処理を終了する。
一方、上限近接確認要求元のクライアント端末10Cでは、図18のステップS134で上限近接確認要求を管理サーバ40に送出した後、応答情報が受信されたか否かを監視する(ステップS135)。
ここで、管理サーバ40から何等の応答情報も受信されなかった場合(ステップS135NO)は、印刷ジョブ生成部142が、上記ステップS132での印刷設定を含む印刷ジョブを生成し、当該印刷設定で指定されているプリンタ30Cに対して印刷を指示する(ステップS143)。
これに対し、管理サーバ40から応答情報が受信された場合(ステップS135YES)、モニタ制御部143cは、該応答情報が制限到達通知か、上限近接報知要求かを判定する(ステップS136)。
ここで、応答情報は制限到達通知である場合(ステップS136で“制限到達通知”)、印刷指示を拒否するように制御し、処理を終了する。
これに対し、応答情報が上限近接報知要求である場合(ステップS136で“上限近接報知要求”)、モニタ制御部143cは、該上限近接報知要求に含まれているカラー/モノクロの残印刷可能枚数を抽出し(ステップS138)、該抽出したカラー/モノクロの残印刷可能枚数と印刷対象文書の各頁に対して設定されている印刷種別に基づき、例えば、図8に示す如く、上記残印刷可能枚数(例えば、カラー2枚、モノクロ1枚)を含み、出力制限が近づいている旨を報知するメッセージと、n頁目(例えば、3頁目)以降が印刷できない旨の警告メッセージを含む上限近接報知メッセージ121bと、印刷対象文書の各頁の画像内容122bと、該各頁に対する印刷種別を変更設定する設定操作ツール123と、「印刷」ボタン124及びスクロールバー126とから成る上限近接報知画面120b−1を表示する(ステップS139)。
この上限近接報知画面120b−1の表示中、モニタ制御部143cは、該上限近接報知画面120b−1上で印刷種別の変更設定がなされたかどうかを監視し(ステップS140)、該変更設定がなされていない場合(ステップS140NO)、印刷開始指示操作が行われたか否かを監視する(ステップS142)。
これに対し、印刷種別の変更設定がなされた場合(ステップS140YES)、該変更設定内容で、例えば、カラーからカラーのトナーセーブ、モノクロあるいはモノクロのトナーセーブという具合に印刷設定を変更し、該変更設定の印刷種別を保持すると共に、該設定変更後の印刷種別に応じて各頁の画像内容122の表示態様を変更表示したうえで(ステップS141)、印刷開始指示操作が行われたか否かを監視する(ステップS142)。
なお、上限近接報知画面120b−1の表示と、表示中の画面上での印刷種別の変更設定の受付処理は、実施例2で述べた通りであり(図8〜図12参照)、ここでの詳しい説明は割愛する。
上記ステップS142での操作監視に際し、印刷開始指示操作が行われない場合は(ステップS142NO)、ステップS140以降の処理を繰返し実施し、この間に印刷開始指示操作が行われれば(ステップS142YES)、それまでに上限近接報知画面120b−1上で受付けた印刷設定を含む印刷ジョブを生成し、上記ステップS132の印刷設定で指定されているプリンタ30Cに対して印刷指示し(ステップS143)、その後、処理を終了する。
図18に示した一連の処理中、ステップS143で印刷先のプリンタ30Cに対して印刷ジョブが送出されると、該プリンタ30Cでは、当該印刷ジョブが通信I/F部31を介して受信され、一時的に画像処理部33に保持される。
プリンタ30Cにおいて、制御部36は、図20に示すように、待機中、印刷ジョブが受信されたか否かを監視しており(ステップS331)、該印刷ジョブが受信される(ステップS331YES)と、印刷ジョブ解析部361に指示して、一時的に格納されている上記印刷ジョブをPDL解析させ、該解析結果に基づき画像処理部33が1頁分の描画データを生成する(ステップS332)。
1頁分の描画データの生成が完了すると、印刷制御部362が、該描画データを画像形成部34に渡して当該頁の画像を印刷出力させる(ステップS333)。
ステップS333において1頁分の印刷が完了すると、印刷制御部362は、次の頁があるか否かをチェックし(ステップS334)、次の頁がある間は(ステップS334YES)、上記ステップS332で当該頁の描画データを生成し、S333で該描画データに基づき画像を印刷する処理を続ける。
この間、上記ステップS333においてある頁の印刷が終わった後、次の頁がないと判定された場合(ステップS334NO)、印刷制御部362は、上記ステップS333での印刷結果から印刷枚数を算出し(カラー、モノクロの印刷種別を含む)、該印刷枚数情報と、当該プリンタ30Cの装置ID、印刷要求元の端末IDを含む印刷完了通知を管理サーバ40に対して送出し(ステップS335)、処理を終了する。
他方、管理サーバ40では、図19(a)に示す一連の印刷確認要求受付け応答処理と並行して、図19(b)に示す印刷管理情報更新処理を実行し、この処理において、印刷管理部452がプリンタ30Cから印刷完了通知が受信されたか否かを監視している(ステップS431)。
ここで、プリンタ30Cから、図20のステップ335で送出される印刷完了通知が受信されると(ステップS431YES)、印刷管理部452は、該受信した印刷完了通知から、プリンタ30Cの装置ID、印刷要求元の端末ID及び印刷枚数情報を抽出し(ステップS432)、印刷管理テーブル431に当該抽出した装置ID及び端末IDに対応して管理されている該当印刷種別の印刷枚数を当該抽出した印刷枚数を加算した値に更新し(ステップS433)、処理を終了する。
図21は、実施例4に係わる印刷管理システムの全体構成を示すブロック図である。
図21において、実施例3に係わる印刷管理システム(図15参照)を構成する各装置と同一の装置、及び該各装置内の各機能部と同一の機能部にはそれぞれ同一の符号を付している。
図21に示すように、本実施例の印刷管理システムは、複数のクライアント端末10C(10C−1,10C−2,…,10C−n:PC1,PC2,…,PCn)と、該クライアント端末10Cからの印刷先のプリンタ30Cの指定を含む文書の印刷指示を受付け、印刷先のプリンタ30Cに対して当該文書の印刷指示を行う印刷サーバ50と、該印刷サーバ50からの印刷指示に基づき該印刷指示された文書情報を印刷出力する複数のプリンタ30C(30C−1,30C−2,…:プリンタA,プリンタB,…)とを伝送路20を介して接続して構成される。
本実施例の印刷管理システムは、実施例3に係わる印刷管理システム(図15参照)において、管理サーバ40を印刷サーバ50に置き換え、ユーザがクライアント端末10Cを用いて印刷に使用できるプリンタ30Cが複数存在するネットワーク環境において、印刷サーバ50が、印刷管理テーブル531を用いて、各プリンタ30Cに対応して各ユーザ(クライアント端末10C)毎の印刷枚数の上限を管理するものである。
本実施例において、印刷サーバ50は、各クライアント端末10C、各プリンタ30Cと伝送路20を介して通信する際のインタフェース手段である通信インタフェース(I/F)部51、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部53、装置全体を制御する制御部55を具備して構成される。
制御部55には、上記各クライアント端末10Cやプリンタ30Cとの間で伝送路20を介して上限近接確認要求や確認応答等の情報を送受信する情報送受信部551、各クライアント端末10Cからの印刷ジョブを印刷先のプリンタ30Cに受け渡す印刷ジョブ送受信部652、例えば、記憶部53に設けられる印刷管理テーブル531を用いて、実施例3に係わる印刷管理テーブル431(図16参照)と同等、各プリンタ30C毎に各クライアント端末10C別の印刷制限枚数、警告実施枚数及び出力済枚数(印刷枚数)等の印刷管理情報を保持、管理する印刷管理部553が設けられる。
また、本実施例の印刷サーバ50において、印刷管理部553は、印刷管理テーブル531による上記印刷管理情報の管理機能に加えて、クライアント端末10Cから所望のプリンタ30Cを指定した文書の印刷指示に先立って送られてくる上限近接確認要求を情報送受信部551を介して受信した際、該クライアント端末10Cの端末ID及び印刷先のプリンタ30Cの装置IDに対応して印刷管理テーブル531により管理される該文書の印刷種別の印刷枚数が上記装置ID及び端末IDに対応して管理される警告実施枚数に達しているか否かを判定し、該文書の印刷種別の印刷枚数が上記装置ID及び端末IDに対応して管理される警告実施枚数に達していると判定された場合、該印刷種別に対応する印刷制限枚数までの残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求を上限近接確認要求元のクライアント端末10Cに通知する処理機能を有する。
また、本実施例のクライアント端末10Cにおいて、制御部14c内に設けられるモニタ制御部143cは、所望のプリンタ30Cを印刷先として指定した文書の印刷指示を印刷サーバ50に送出する前に、印刷サーバ50に該プリンタ30Cの装置IDを含む上限近接確認要求を送出する処理機能と、印刷サーバ50に対する上限近接確認要求の送出後、該印刷サーバ50から通知される上限近接報知要求に基づき、該上限近接報知要求に含まれる印刷種別毎の残印刷可能枚数を含む所定の上限近接報知画面を表示する処理機能と、該上限近接報知画面上の設定操作ツールによる変更設定操作に基づいて印刷種別の変更設定を受け付ける処理機能を有する。
図22は、本実施例に係わる印刷管理システムの印刷動作に係わるクライアント端末10C、プリンタ30C及び印刷サーバ50間の制御シーケンスを示す図である。
本実施例の印刷管理システムでは、各ユーザ毎に各プリンタ30Cでのカラーとモノクロの印刷を制限するために、印刷の管理者は、管理者端末である、例えば、クライアント端末10−n(PCn)を用い、印刷サーバ50に対して、各プリンタ30C−1,30c−2,…毎にクライアント端末10C−1,10C−2,10C−3,…(ユーザA,B,C,…)別の印刷管理情報を設定する操作を行う(ステップS11d)。
他方、印刷サーバ50では、上記設定操作に基づいて管理者端末PCnから送出された設定要求を通信I/F部51で受信し、印刷管理部553が、該受信された設定要求に含まれる印刷管理情報を各項目毎に解析し、印刷管理テーブル531に対して、例えば、図16に示す如く、各プリンタ30C−1,30c−2,…の装置ID(00001,00002,…)に対応して、各クラアント端末10−1,10−2,10−3,…の端末ID(001,002,003,…)毎に、カラー/モノクロの印刷制限枚数及び警告実施枚数を登録する(ステップS51)。
印刷サーバ50に対して上述した各装置ID及び端末IDに対応してカラーとモノクロ別の印刷制限枚数及び警告実施枚数を登録完了した後、各クライアント端末10Cでは、所望のプリンタ30Cを選び、該プリンタ30Cの装置ID、当該クライアント端末10Cに対応して印刷サーバ50で管理されているカラー、モノクロ別の印刷制限枚数の範囲内で、所望の文書のカラーあるいはモノクロでの印刷を印刷サーバ50を介して実施できる。
図22においては、特に、ユーザAがクライアント端末10C−1(PC1)を用いプリンタ30C−1(プリンタA)を指定して文書の印刷指示を印刷サーバ50に送る場合について説明する。
なお、図22中でそれぞれにステップ符号を付した各処理は、図18〜図21、及び図23に示す各フローチャート中の同一番号のステップ符号を付した処理にそれぞれ対応するものである。
図22において、ユーザAがPC1を用いて文書を生成(または、取得)し、カラーやモノクロ印刷指定等の印刷設定を行った後、プリンタAを指定して該文書の印刷開始(印刷要求)操作を行うと(ステップS133−1)、該PC1では、モニタ制御部143cが、該PC1の端末ID、印刷先のプリンタAの装置IDを含む上限近接確認要求を生成し、該上限近接確認要求を印刷サーバ50に対して送出する(ステップS134b−1)。
印刷サーバ50では、PC1から上限近接確認要求を受信すると、印刷管理部553が、上限近接確認要求元のPC1の端末ID、印刷先の装置IDをキーに印刷管理テーブル531に格納されているカラー/モノクロの印刷制限枚数、警告実施枚数及び印刷枚数を検索して、印刷枚数が印刷制限枚数あるいは警告実施枚数に達しているかどうかを判定し、印刷枚数が印刷制限枚数あるいは警告実施枚数に達していない場合、残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求等、何等の情報も送出しないように動作する。
一方、PC1では、上限近接確認要求の送出後、印刷サーバ40から応答情報がない場合、印刷ジョブ生成部142が、上記ステップS133−1での印刷要求操作で指定された文書を指定された印刷設定で印刷する印刷ジョブを生成し、該印刷ジョブを印刷サーバ50に送出する(ステップS143b−1)。
印刷サーバ50は、PC1からの印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブに含まれる装置IDを抽出し、該装置IDを有するプリンタA(ユーザにより指定された印刷先のプリンタ)に対して当該受信した印刷ジョブを送出する(ステップS553−1)。
プリンタAは、印刷サーバ50から上記印刷ジョブを受信すると、該印刷ジョブを解析しその印刷設定に従がって文書をカラーまたはモノクロで印刷出力し(ステップS333−1)、印刷完了後、印刷完了通知〔印刷枚数、印刷先であるプリンタAの装置ID、印刷指示元のPC1の端末ID、印刷種別(カラー/モノクロ)を含む〕を印刷サーバ50に送信する(ステップS335b−1)。
印刷サーバ50は、プリンタAから印刷完了通知を受信すると、該プリンタAの装置ID、印刷指示元のPC1の端末IDに対応して印刷管理テーブル531で管理されている該当印刷種別(カラー/モノクロ)の印刷枚数に当該印刷完了通知に含まれている印刷枚数を加算し、印刷枚数を更新する(ステップS556−1)。
以後も同様に、PC1では、ユーザAによりプリンタAを印刷先とする所望の文書の印刷要求操作が行われる(ステップS133−2,S133−3,…)毎に印刷サーバ50に上限近接確認要求を送出し(ステップS134b−2,S134b−3,…)、該上限近接確認要求に対して印刷サーバ50から上限近接報知要求等、何等の情報も応答がない場合、プリンタAを指定した文書の印刷指示を印刷サーバ50に送出し(ステップS143b−2,S143b−3,…)、更に印刷サーバ50が該印刷指示を印刷先として指定されたプリンタAに送ることにより(ステップS563−2,S563−3,…)、該プリンタAで当該文書の印刷を実行させる(ステップS333−2,S333−3,…)。
上記印刷動作を複数回繰り返すうちに、例えば、m回目の印刷のために所望の文書の印刷要求操作を行い(ステップS133−m)、印刷サーバ50に上限近接確認要求を送出し(ステップS134b−m)、印刷サーバ50から上限近接要求等の応答がないことにより、該印刷要求操作での印刷設定に基づき当該文書の印刷指示を印刷サーバ50を経由してプリンタAに送出し(ステップS143b−m,S553−m)して当該文書の印刷を実行した際(ステップS333−m)、該印刷の完了通知(ステップS335b−m)に基づき印刷サーバ50で印刷枚数を更新(ステップS556−m)した結果、該PC1の当該プリンタAにおけるカラーまたはモノクロ若しくはその両者(カラー/モノクロ)の印刷枚数が対応する警告実施枚数を超えることがあり得る。
これ以後、ユーザAにより次の文書の印刷操作がなされ(ステップS133−n)、上限近接確認要求が印刷サーバ50に対して送出されると(ステップS134b−n)、印刷サーバ50では、PC1からの上限近接確認要求に基づく印刷指示元のPC1の端末ID、印刷先の装置IDをキーにした印刷管理テーブル531に格納されているカラー/モノクロの印刷制限枚数、警告実施枚数及び印刷枚数の検索、比較の結果、カラー/モノクロの印刷枚数が警告実施枚数に達していると判定され、この時の各印刷種別の残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求が上限近接確認要求元のPC1に応答送出される(ステップS507−n)。
他方、PC1では、ステップS134b−nで上限近接確認要求を送出した後、印刷サーバ50から上限近接報知要求を受信すると、モニタ制御部143cが、該上限近接報知要求に含まれるカラー/モノクロの残印刷可能枚数を含み、出力制限に近づいている旨を報知するメッセージを含む上限近接報知画面をポップアップ表示する(ステップS139)。
ここで、モニタ制御部143cが表示する上限近接報知画面は、例えば、実施例2に係わる上限近接報知画面120b(図8〜図12参照)で良く〔実施例1に係わる上限近接報知画面120(図6、図7参照)、実施例2の変形例の上限近接報知画面120c(図13、図14参照)も可〕、印刷プレビュー画面としての機能(印刷要求された文書の各頁の画像内容122と、該各頁に対応して設けられる印刷種別を変更設定用の設定操作ツール123も併せ表示される)を併せ持つ。
ステップS139での上限近接報知画面120bの表示中、PC1では、該上限近接報知画面120bの印刷プレビュー画面領域内でのスクロール操作を受け付けながら、設定操作ツール123による、印刷要求された文書の各頁のカラー、モノクロ及びトナーセーブモードへの変更設定を受付ける(ステップS140,S141)。
上述した変更設定を繰り返し実施し、ユーザAが、今回印刷要求する文書の全ての頁が印刷可能であることを上限近接報知画面120b上で確認した後、印刷開始操作を行うと(ステップS142)、PC1では、該変更設定後の印刷種別を反映させた印刷ジョブを生成し、該印刷ジョブを印刷サーバ50を経由してプリンタAに送ることにより印刷指示を行う(ステップS143b−n,S553−n)。
プリンタAは、PC1から印刷サーバ50を経由して受信された印刷ジョブを解析しその印刷設定に従がって当該文書をカラーまたはモノクロで印刷出力し(ステップS333−n)、印刷サーバ50は、該印刷の完了後にプリンタAから送出される印刷完了通知(ステップS335b−n)に基づき印刷管理テーブル531における該当する印刷種別の印刷枚数を更新する(ステップS556−n)。
図22に示した制御シーケンスに基づく印刷動作を実現するため、本実施例のクライアント端末10Cでは、実施例3に係わる印刷指示処理動作を示す図18に示すフローチャートにおいて、同図の括弧書きで示すステップを経た印刷指示処理を実行する(但し、この処理における印刷指示先、及び上限近接確認要求の送出先は印刷サーバ50である)。図18における上記括弧書き以外の各ステップの処理は実施例3と同様である。
すなわち、本実施例のクライアント端末10Cは、アプリケーションを起動して文書を生成(または取得する)し(ステップS131)、カラー、モノクロ等の印刷種別の指定、印刷先のプリンタ30Cの指定等を含む印刷設定を行なった後(ステップS132)、印刷開始指示操作が行われると(ステップS133YES)、モニタ制御部143cは、該クライアント端末10Cの端末ID、印刷先として指定されたプリンタ30Cの装置IDを含む上限近接確認要求を印刷サーバ50に送出し(ステップS134b)、その後、印刷サーバ50から何等の応答情報も受信されない場合(ステップS135bNO)は、上記ステップS132での印刷設定に基づき印刷先を指定した印刷ジョブを生成して印刷サーバ50に送出し(ステップS143b)、印刷サーバ50から制限到達通知が受信された場合(ステップS136で“制限到達通知”)は、印刷指示を拒否し、処理を終了する。
また、印刷サーバ50から上限近接報知要求が受信された場合(ステップS136で“上限近接報知要求”)、モニタ制御部143cは、例えば、実施例3と同様、図8に示す如くの上限近接報知画面120b−1を表示(ステップS138,S139)し、該上限近接報知画面120b−1上で印刷種別の変更設定を受け付け、該変更設定後の印刷設定内容に応じて各頁の画像内容122の表示態様を変更表示させながら(ステップS140YES,S141)、この間に印刷開始指示操作が行われると(ステップS142YES)、それまでに上限近接報知画面120b−1上で受付けた印刷設定を含む印刷ジョブを印刷サーバ50に送信し(ステップS143b)、処理を終了する。
なお、ステップS139〜S142までの上限近接報知画面120b−1の表示と、表示中の画面上での印刷種別の変更設定の受付処理は、実施例2、3で述べた通りである(図8〜図12参照)。
また、本実施例において、印刷サーバ50は、実施例3に係わる管理サーバ40の上限近接確認要求受付け応答処理動作を示す図19(a)に示すフローチャートにおいて、同図(a)の括弧書きで示すステップを経た上限近接確認要求受付け応答処理を実行する。
すなわち、印刷サーバ50において、印刷管理部553は、クライアント端末10Cが図18のステップS134bで送出する上限近接確認要求が受信されると(ステップS501YES)、該上限近接確認要求に含まれる要求元の端末ID、印刷先のプリンタ30Cの装置IDをキーに印刷管理テーブル431からカラー/モノクロの印刷制限枚数、印刷枚数及び警告実施枚数を検索し(ステップS502)、印刷枚数が印刷制限枚数に達している場合(ステップS503YES)、制限到達通知を上限近接確認要求元のクライアント端末10Cに応答送出し(ステップS504)、処理を終了する。
また、印刷枚数が印刷制限枚数に達していない場合(ステップS503NO)、更に、該カラー/モノクロの印刷枚数が警告実施枚数を超えているか否かを判定し(ステップS505)、印刷枚数が警告実施枚数を超えていない場合(ステップS505NO)、何等の応答情報を送出することなく処理を終了する。
また、カラー/モノクロの印刷枚数が警告実施枚数を超えている場合(ステップS505YES)は、残印刷可能枚数を算出し(ステップS506)、該残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求を上限近接確認要求元のクライアント端末10Cに応答送出し(ステップS507)、処理を終了する。
また、印刷サーバ50は、図19(a)に括弧書きで示す上限近接確認要求受付け応答処理の終了後、クライアント端末10Cから図18のステップS143bでの処理により送られてくる印刷ジョブに対し、例えば、図23に示す如くの印刷ジョブ送受信処理を実施する。
すなわち、図19(a)のステップS505で印刷枚数が警告実施枚数を超えていないと判定される(ステップS505NO)ことにより何等の応答情報を送出せずに処理を終了した場合、あるいは、図19(a)のステップS507で残印刷可能枚数を含む上限近接報知要求を応答送出した後、印刷サーバ50の印刷管理部453は、図23に示す如く、上限近接確認要求元のクライアント端末10Cから印刷ジョブが受信されたか否かを監視している(ステップS551)。
ここで、印刷ジョブが受信された場合(ステップS551YES)、印刷ジョブ送受信部552が該印刷ジョブを取り込んで印刷先の装置IDを抽出し(ステップS552)、該受信した印刷ジョブを当該抽出した装置IDを有するプリンタ30Cに送出する(ステップS553)。
なお、本実施例において、プリンタ30Cは、実施例3に係わる印刷処理動作を示す図20に示フローチャートにおいて、同図の括弧書きで示すステップを経た印刷処理を実行する(但し、印刷指示元は、印刷サーバ50である)。
すなわち、本実施例において、プリンタ30Cは、待機中、印刷サーバ50から印刷ジョブが受信される毎に(ステップS331bYES)と、1頁分ずつ描画データを生成して(ステップS332)当該頁の画像を印刷出力させ(ステップS333)、この間、ある頁の印刷が終わった後、次の頁がないと判定された場合(ステップS334NO)、印刷制御部362が、上記ステップS333での印刷結果から印刷枚数を算出し(カラー、モノクロの印刷種別を含む)、該印刷枚数情報と、当該プリンタ30Cの装置ID、印刷指示元の端末IDを含む印刷完了通知を管理サーバ50に対して送出する(ステップS335b)。
一方、印刷サーバ50は、図23のステップS553で、クライアント端末10Cからの印刷ジョブを印刷先のプリンタ30Cに送信した後、該印刷先のプリンタ30Cから印刷完了通知(図20のステップ335bで送出される)が受信されたか否かを監視し(ステップS554)、該印刷完了通知が受信されると(ステップS554YES)、印刷管理部553が、該受信した印刷完了通知から、プリンタ30Cの装置ID、印刷指示元の端末ID及び印刷枚数を抽出し(ステップS555)、印刷管理テーブル531に当該抽出した装置ID及び端末IDに対応して管理されている該当種別の印刷枚数を当該抽出した印刷枚数を加算した値に更新し(ステップS533)、処理を終了する。
以上の構成により、本実施例では、各ユーザが、各クライアント端末10Cで所望のプリンタ30Cを指定した印刷指示を行う前に、印刷サーバ50に対して印刷確認要求(上限近接確認要求)を送出し、該上限近接確認要求に対して、該印刷先のプリンタ30Cに対応する印刷枚数が予め設定された警告実施枚数を超えている場合にのみ印刷サーバ50から応答通知される上限近接報知要求に基づき、各印刷種別の残印刷可能枚数及び各頁毎に印刷種別の変更設定を行う設定操作ツールを含む上限近接報知画面を表示し、該上限近接報知画面上で、該プリンタ30Cでの印刷枚数が印刷制限枚数に達する前に残印刷可能枚数を確認し、該印刷可能枚数内で印刷可能となるように印刷種別を設定変更してから印刷サーバ50を介して当該プリンタ30Cに該文書の印刷指示を行うという運用が実現される。
図24は、実施例5に係わる印刷管理システムの全体構成を示すブロック図である。
図24に示すように、本実施例の印刷管理システムは、文書の生成や印刷指示等の文書処理機能を有する複数のクライアント端末10D(10D−1,10D−2,…,10D−n:PC1,PC2,…,PCn)と、該クライアント端末10Dからの文書の印刷指示に基づき該文書を印刷出力するプリンタ30Dを伝送路20を介して接続して構成される。
クライアント端末10Dにおいて、制御部14dには、印刷を行う文書の各頁のカラー/モノクロ判定処理を起動する条件〔画像(カラー/モノクロ)判定起動条件〕を設定する処理機能を有するアプリケーション部141d、文書の印刷ジョブを生成すると共に、該印刷ジョブに基づきプリンタ30Dに印刷指示する際、上記設定されたカラー/モノクロ判定起動条件を併せ送信する印刷ジョブ生成部142d、文書の印刷指示及びカラー/モノクロ判定起動条件を送出した後、プリンタ30Dから通知される印刷設定確認要求に基づき、該印刷設定確認要求に含まれる印刷指示対象の文書中のカラー頁の画像内容と、該各カラー頁毎にカラーからモノクロへの印刷種別設定操作を行う設定操作ツールとから成る所定の印刷設定確認画面を表示する制御を行うモニタ制御部143dが設けられる。
また、プリンタ30Dにおいて、制御部36dには、クライアント端末10から受信した印刷ジョブの解析を行う印刷ジョブ解析部361、該印刷ジョブ解析部361による印刷ジョブの解析結果に基づき画像処理部33(描画処理部)で生成された印刷イメージデータを画像形成部34に送信して記録媒体上に画像を印刷出力させる印刷制御部362、例えば、記憶部32に設けられる印刷管理テーブル325を用いて、各クライアント端末10Dに対応してカラーの印刷制限枚数等を含む印刷管理情報の管理を行う印刷管理部363、クライアント端末10Dから受信した上記カラー/モノクロ判定起動条件との比較対象となる取得を取得し、該比較対象情報と上記カラー/モノクロ判定起動条件とに基づき該カラー/モノクロ判定起動条件が成立(満足)すると判定された場合、クライアント端末10Dから印刷指示された文書の各頁毎にカラーか白黒(モノクロ)かの画像判定処理を実行させる画像判定処理部365、該画像判定処理部365によりカラーであると判定されたカラー頁の画像内容を含む印刷設定確認要求を印刷指示元のクライアント端末10Dに通知するカラー頁通知部366が設けられる。
クライアント端末10D、及びプリンタ30Dにおける上記以外の各機能部の構成は、上述した各実施例の各装置における同符号を示す機能部と同様である。
図25は、プリンタ30Dの印刷管理部363における印刷管理テーブル325による印刷管理情報の保持形態を示す表図である。
図25に示すように、印刷管理部363は、印刷管理テーブル325を用いて、各クライアント端末10の端末IDに対応してカラー印刷に関する印刷制限枚数を登録する処理と、該各クライアント端末10からの印刷指示によりカラー印刷が実施される毎に対応する出力済枚数(印刷枚数)及び残印刷可能枚数の更新処理を行う。
図26は、本実施例のクライアント端末10Dにおける印刷指示処理動作を示すフローチャートである。
図26に示すように、クライアント端末10Dは、ユーザによる所定の操作に基づきアプリケーションを起動し、編集画面上で情報の入力を受付けて文書を生成(または取得する)処理を行う(ステップS701)。
文書を生成(または、取得)した後、該文書を印刷する場合、ユーザは、印刷設定画面を表示させ、カラー、モノクロ等の印刷種別や印刷枚数の指定等を含む印刷設定を行う。
また、その際、該文書の各頁についてのカラー/モノクロ判定起動条件を設定し、その後、印刷開始指示操作を行う。
なお、カラー/モノクロ判定起動条件の入力は、例えば、図28に示す如くの画像判定起動条件設定画面210を用いて行うことができる。
この画像判定起動条件設定画面210は、例えば、上述した印刷設定画面上に入力ツールの1つとして設けられる「画像判定起動条件」設定ボタン(不図示)を押下することで表示/操作部35に表示することができるUI(ユーザ・インタフェース)画面であり、図28に示すように、「印刷可能残量」、「印刷総枚数」及び「カラー頁比率」の各設定項目に対応する条件設定ツール211、212及び213と、条件設定ツール211、212及び213による設定内容の確定を指示する「OK」ボタン214、設定内容をキャンセルする「キャンセル」ボタン215を有する。
ユーザは、この画像判定起動条件設定画面210上で、「印刷可能残量」に対応する条件設定ツール211を操作することで、図28に示すように、例えば、“カラーの印刷可能残量が25パーセント以下”等、カラーの印刷制限枚数に対する残印刷可能枚数の比率に相当する所定の閾値をカラー/モノクロ判定起動条件として設定できる。
また、「印刷総枚数」に対応する条件設定ツール212を操作することで、例えば、“印刷総枚数が50枚以上”等、印刷指示対象の文書の総頁数に相当する所定の閾値をカラー/モノクロ判定起動条件として設定できる。
更には、「カラー頁比率」に対応する条件設定ツール213を操作することで、例えば、“カラー頁比率40パーセント以上”等、印刷指示対象の文書の総頁数に対するカラー頁の比率に相当する所定の閾値をカラー/モノクロ判定起動条件として設定できる。
図26のステップS702において、クライアント端末10Dは、所定のユーザ操作により印刷設定画面を表示して設定入力に基づく印刷設定処理を行い、更に、ステップS703において、上記「画像判定起動条件」設定ボタンの操作に応じて上記画像判定起動条件設定画面210を表示して「印刷可能残量」、「印刷総枚数」、「カラー頁比率」等の各項目の設定入力を受付けて“カラーの印刷可能残量が25パーセント以下”、“印刷総枚数が50枚以上”、“カラー頁比率40パーセント以上”等のカラー/モノクロ判定起動条件を設定する。
上記ステップS703でのカラー/モノクロ判定起動条件設定処理を実行しながら、クライアント端末10Dは、ユーザにより印刷開始指示操作(例えば、画像判定起動条件設定画面210から上記印刷設定画面に戻して“印刷”ボタンを押下する)が行われたか否かを監視する(ステップS704)。
ここで、印刷開始指示操作が行われた場合(ステップS704YES)、印刷ジョブ生成部142dは上記ステップS702での印刷設定に基づき文書の印刷ジョブを生成すると共に、該印刷ジョブを上記ステップS703で設定されたカラー/モノクロ判定判定起動条件と共にプリンタ30Dに送出する(ステップS705)。
その後、クライアント端末10Dでは、プリンタ30からカラー頁の画像内容を含む印刷設定確認要求(図27のステップS810でカラー頁通知部366により送出される)が受信(通知)されたか否かを監視し(ステップS706)、該印刷設定確認要求が受信されない場合(ステップS706NO)、処理を終了する。
これに対し、上記印刷設定確認要求が受信された場合(ステップS706YES)、モニタ制御部143dは、該受信した印刷設定確認要求からカラーの頁の画像内容を抽出し、例えば、図29に示す如く、該抽出されたカラー頁のうちの1つの頁の画像内容221と、表示中の画像内容221を次の頁または前の頁の画像内容221にスクロールするスクロールボタン(「前頁」及び「次頁」の各スクロールボタンから成る)222と、画像内容221が表示されている頁に対して設定されている印刷種別を設定変更する設定操作ツール223と、印刷開始を指示する「印刷」ボタン224とから成るカラー頁印刷設定画面220を生成し、該カラー頁印刷設定画面220を表示部12に表示する(ステップS707)。
カラー頁印刷設定画面220の表示中、モニタ制御部143dは、スクロールボタン222により各頁の画像内容を選んだうえで設定操作ツール223によりカラーからモノクロへの変更設定操作が行われたか否かを監視し(ステップS708)、該変更設定が行われない場合(ステップS708NO)、印刷開始指示操作が行われたか否かを監視する(ステップS710)。
また、カラーからモノクロへの変更設定操作が行われた場合(ステップS708YES)、当該頁に関してカラーからモノクロへと印刷種別を変更して該変更後の印刷種別を保持し(ステップS709)、印刷開始指示操作が行われたか否かを監視する(ステップS710)。
上記ステップS710での操作監視中、印刷開始指示操作が行われない場合は(ステップS710NO)、ステップS708以降の処理を繰返し実施し、この間に印刷開始指示操作が行われると(ステップS710YES)、それまでにカラー頁印刷設定画面220上で受け付け、保持している各頁のカラーからモノクロへの印刷種別の変更設定に基づき、該変更設定された頁を変更後の印刷種別(モノクロ)で印刷する旨の印刷指示をプリンタ30Dに送出し(ステップS711)、処理を終了する。
図27は、本実施例に係わるプリンタ30Dの印刷処理動作を示すフローチャートである。
クライアント端末10Dにおける図26に示した一連の印刷指示処理中、ステップS704での印刷開始指示に基づき同ステップS705で該クライアント端末10Dからプリンタ30Dに対して印刷ジョブとカラー/モノクロ判定起動条件(ステップS703で設定される)が送出されると、プリンタ30Dでは、当該印刷ジョブ及びカラー/モノクロ判定起動条件の情報が通信I/F部31を介して受信され、一時的に画像処理部33に保持される。
プリンタ30Dでは、待機中、制御部36dが、図27に示すように、印刷ジョブが受信されたか否かを監視しており(ステップS801)、該印刷ジョブが受信されると(ステップS801YES)、画像判定処理部365が該印刷ジョブと共に受信されるカラー/モノクロ判定起動条件を抽出する(ステップS802)。
次に、画像判定処理部365は、該抽出したカラー/モノクロ判定起動条件に基づき当該起動条件との比較対象として用いる比較対象情報を取得する(ステップS803)。
ここで、上記ステップS802で抽出されたカラー/モノクロ判定起動条件が、図28に示す画像判定起動条件設定画面210上の条件設定ツール221を用いて設定された、例えば、“カラーの印刷可能残量がNパーセント以下”という条件(閾値=N)の場合、ステップS803において、画像判定処理部365は、印刷管理テーブル325(図25参照)から該印刷指示元のクライアント端末(例えば、10D−1:PC1)の端末ID(同、“001”)に対応するカラーの印刷制限枚数(同、“100”枚)と残印刷可能枚数(同、“20”枚)を読み出し、該残印刷可能枚数を上記印刷制限枚数で除算することにより、上記判定対象情報として、“カラーの印刷可能残量=20パーセント”を算出(取得)する。
次いで、画像判定処理部365は、上記ステップS802で抽出したカラー/モノクロ判定起動条件“カラーの印刷可能残量がNパーセント以下”と上記ステップS803で取得(算出)した判定対象情報“カラーの印刷可能残量=20パーセント”とを比較して、該カラー/モノクロ判定起動条件“カラーの印刷可能残量がNパーセント以下”を満足(該条件が成立)するか否か(判定対象情報である印刷可能残量が閾値=N以下であるか否か)をチェックする(ステップS804)。
ここで、判定対象情報が、例えば、“カラーの印刷可能残量=20パーセント”で、設定されているカラー/モノクロ判定起動条件が“カラーの印刷可能残量がN(=15)パーセント以下”である等により、該カラー/モノクロ判定起動条件を満足しないと判定された場合(ステップS804NO)、印刷制御部362は、上記ステップS801で受信した印刷ジョブに基づき各頁の印刷データを生成し、当該文書の印刷を実行する(ステップS817)。
これに対し、判定対象情報が、例えば、“カラーの印刷可能残量=20パーセント”で、設定されているカラー/モノクロ判定起動条件が“カラーの印刷可能残量が25パーセント以下”である等により、該カラー/この黒判定起動条件を満足すると判定された場合(ステップS804YES)、画像判定処理部365はステップS805〜S808のカラー/モノクロ判定処理に移行する。
このカラー/モノクロ判定処理に移行すると、画像判定処理部365は、まず、画像処理部33に保持されている印刷ジョブ中の1頁目の情報(画像データ)を取り出して印刷ジョブ解析部361に解析させ、該解析結果を基に画像処理部33で描画データを作成させて該描画データから当該頁がカラーかモノクロかを判定する(ステップS805)。
この画像判定処理の結果、当該頁がモノクロである場合(ステップS806NO)は、次の頁があるか否かをチェックし(ステップS808)、次の頁があれば(ステップS808YES)、ステップS805に戻って当該頁(次の頁)のカラー/モノクロ判定処理を行う。
また、ステップS806で当該頁がカラーであると判定された場合は(ステップS806YES)、当該頁をカラーとして登録したうえで(ステップS807)、次の頁があるか否かをチェックする(ステップS808)。
その後、ステップS808で次の頁があると判定される(ステップS808YES)間は、上記ステップS805〜S808を経てクライアント端末10Dからの印刷ジョブの各頁のカラー/モノクロ判定処理を実行し、最終頁までのカラー/モノクロ判定処理が終わり、次の頁がないと判定された場合(ステップS808NO)、カラー頁通知部366は、上記ステップS807でのカラー頁の登録結果に基づき、当該文書内にカラー頁があるか否かをチェックする(ステップS809)。
ここで、文書内にカラー頁がある場合(ステップS809YES)、カラー頁通知部366は、当該カラー頁の画像データを画像処理部33から読出し、該カラー頁の画像データを含む印刷設定確認要求を印刷指示元のクライアント端末10Dに通知する(ステップS810)。
また、カラー頁通知部366は、上記カラー頁の画像データを画像処理部33から読出し、該画像データに基づき当該頁の画像内容を含むカラー頁印刷再設定画面220dを自装置の表示/操作部35に表示する(ステップS811)。
ここで表示するカラー印刷再設定画面220dは、例えば、上記ステップS810で通知した印刷再設定要求に基づき、クライアント端末10Dが図26のステップS707で表示部12に表示するカラー頁印刷設定画面220(図29参照)と同じ形態のもので良い。
その後、プリンタ30Dでは、クライアント端末10Dが図26のステップS707で表示した上記カラー頁印刷設定画面220上での各頁の印刷種別変更設定操作に基づき、同、ステップS711で送出する印刷指示〔変更設定後の印刷種別(モノクロ)で印刷する旨の指示を含む〕が受信されたか否かをチェックする(ステップS812)。
ここで、クライアント端末10Dから上記カラー頁印刷設定画面220での変更設定操作に基づく印刷指示が受信されると(ステップS812YES)、印刷制御部362は、該印刷指示にモノクロで印刷する旨が指示された頁が含まれているか否かをチェックし、モノクロで印刷する旨が指示されていない頁はカラーとして処理する(当該頁のカラー印刷データを生成する)一方、モノクロで印刷する旨が指示されている頁はモノクロとして処理する(当該頁のモノクロ印刷データを生成する)ことにより(ステップS816)、該各頁の印刷データに基づき当該文書の印刷を実行する(ステップS817)。
これに対し、クライアント端末10Dから上記カラー頁印刷設定画面220での変更設定操作に基づく印刷指示が受信されない場合(ステップS812NO)、自装置に表示したカラー頁印刷設定画面220dによる印刷設定受付け処理に移行する。
この処理において、印刷制御部362は、自装置の表示/操作部35に表示中のカラー頁印刷設定画面220d上で設定操作ツール223によりカラーからモノクロへの変更設定操作が行われた場合(ステップS813YES)、当該頁に関してカラーからモノクロへと印刷種別を変更して該変更後の印刷種別を保持し(ステップS814)、この処理を続けている間に、印刷開始指示操作が行われると(ステップS815YES)、それまでにカラー頁印刷設定画面220d上で受け付け、保持している各頁のカラーからモノクロへの印刷種別の変更設定に基づき、モノクロへの変更設定がなされていない頁はカラーとして処理する一方、モノクロへの変更設定がなされている頁はモノクロとして処理することにより(ステップS816)、当該文書の印刷を実行する(ステップS817)。
上記ステップS817で該文書の全頁の印刷が終わると、印刷管理部363は、該印刷結果に基づき印刷管理テーブル325内のカラーの印刷枚数及び残印刷可能枚数を更新し(ステップS818YES)、処理を終了する。
なお、図27に示すフローチャート中、ステップS802〜805に関しては、ステップS802で抽出されたカラー/モノクロ判定起動条件が、図28に示す画像判定起動条件設定画面210上の条件設定ツール222を用いて設定された、例えば、“印刷総枚数が50枚以上”という条件(閾値=50枚)の場合、ステップS803において、画像判定処理部365は、クライアント端末10Dから受信した印刷ジョブに基づき印刷指示された文書の総頁数を判定対象情報として認識(取得)し、該認識された文書の総頁数がカラー/モノクロ判定起動条件として設定された閾値(50枚)以上の場合にステップS805でのカラー/モノクロ判定処理を実行する。
また、ステップS802で抽出されたカラー/モノクロ判定起動条件が、図28に示す画像判定起動条件設定画面210上の条件設定ツール223を用いて設定された、例えば、“カラー頁比率が40パーセント以上”という条件(閾値=40パーセント)の場合、ステップS803において、画像判定処理部365は、クライアント端末10Dから受信した印刷ジョブに基づき印刷指示された文書の総頁数に占めるカラー頁の比率を算出し(取得)し、該算出した当該文書のカラー頁比率がカラー/モノクロ判定起動条件として設定された閾値(40パーセント)以上の場合にステップS805でのカラー/モノクロ判定処理を実行する。
図30は、本実施例に係わる印刷管理システムの印刷動作に係わるクライアント端末10Dとプリンタ30D間の制御シーケンスを示す図である
特に、図30では、5頁のカラー頁を含む10頁の文書BCDを印刷する時に、カラー/モノクロ判定判定起動条件として“カラーの印刷可能残量が25パーセント以下”という条件(閾値)を設定した場合の印刷制御シーケンスを示している。
なお、図30中でそれぞれにステップ符号を付した各処理は、図26及び図27に示す各フローチャート中の同一番号のステップ符号を付した処理にそれぞれ対応する。
図30において、クライアント端末10D(この例では、PC1)では、ユーザ(同、ユーザA)による所定の編集操作に基づき上記文書BCD(総頁数=10頁、カラー頁=5頁)を生成し(ステップS701)、次いで、上述した画像判定起動条件設定画面210(図28参照)を用いて、上述した“カラーの印刷可能残量が25パーセント以下”という値のカラー/モノクロ判定起動条件を設定する(ステップS703)。
カラー/モノクロ判定起動条件を設定した後、ユーザにより上記文書BCDの印刷指示がなされると、PC1は、該文書BCDの印刷ジョブを生成し、設定されているカラー/モノクロ判定起動条件と共にプリンタ30Dに送出する(ステップS705)。
プリンタ30Dでは、PC1から上記印刷ジョブを受信すると(ステップS801YES)、該印刷ジョブと共に受信される“カラーの印刷可能残量が25パーセント以下”という値のカラー/モノクロ判定起動条件を抽出する(ステップS802)一方で、印刷管理テーブル325から該クライアント端末10Dの端末IDに対応するカラーの残印刷可能枚数(例えば、20枚)と印刷制限枚数(100枚)を読み出して“カラーの印刷可能残量=20パーセント”を算出する(ステップS803)。
次に、該算出した“カラーの印刷可能残量枚数=20パーセント”に基づき、設定されているカラー/モノクロ判定起動条件“カラーの印刷可能残量が25パーセント以下”が成立(満足)する〔カラーの印刷可能残量=20パーセントが閾値=25パーセントより小さい〕と判定され(ステップS804YES)、印刷ジョブ中の各頁のカラー/モノクロ判定が実施される。
該カラー/モノクロ判定の結果、上記文書BCDの場合には、カラー頁が5頁あると認識され(ステップS809)、該カラー頁5頁分の画像内容を含む印刷設定確認要求がPC1に送出される(ステップS810)。
他方、PC1では、プリンタ30Dから上記印刷設定確認要求を受信すると(ステップS706YES)、モニタ制御部143dが、該印刷設定確認要求に含まれる5頁のカラー頁の画像内容をカラー頁印刷設定画面220(図29参照)を用いて表示部12にポップアップ表示する(ステップS707)。
その後、該カラー頁印刷設定画面220上で設定操作ツール223を用いて行なわれる1または複数のカラー頁についてのカラーからモノクロへの変更設定操作を受付けて(ステップS708YES)、該頁の印刷種別をカラーからモノクロに設定変更して保持し(ステップS709)、該変更設定受付け終了後、ユーザにより印刷開始指示操作がなされると(ステップS710YES)、指定された頁をカラーからモノクロに変更して印刷する旨の指示を含む印刷指示をプリンタ30Dに送出する(ステップS711)。
他方、プリンタ30Dは、クライアント端末10Dから上記カラー頁印刷設定画面220での変更設定操作に基づく印刷指示を受信すると(ステップS812YES)、モノクロで印刷する旨が指示されている頁はモノクロとして処理し(ステップS816)、印刷を実行する(ステップS817)。
また、プリンタ30Dは、上記ステップS810でクライアント端末10Dへ上記印刷設定確認要求を送出後、上記ステップS809でカラー頁であると認識された5頁分の画像内容を含むカラー頁印刷設定画面220dを自装置の表示/操作部35にポップアップ表示する(ステップS811)。
その後、該カラー頁印刷設定画面220d上で設定操作ツール223を用いて所望のカラー頁についてのカラーからモノクロへの変更設定操作を受付けて(ステップS813YES)、指定頁の印刷設定をカラーからモノクロに設定変更して保持し(ステップS814)、更にその後、ユーザにより印刷開始指示操作がなされると(ステップS815YES)、保持している上記変更設定に基づき、指定された頁をモノクロとして処理し(ステップS816)、印刷を実行する(ステップS817)。
以上述べた構成により、本実施例では、クライアント端末10Dでの文書の印刷指示に際してカラー/モノクロ判定起動条件を設定して印刷ジョブと共にプリンタ30Dに送信し、プリンタ30Dでは、印刷ジョブと共に受信したカラー/モノクロ判定起動条件が成立する場合のみ該文書のカラー/モノクロ判定を行ってカラー頁をクライアント端末10Dに通知し、ユーザによる所望のカラー頁のカラーからモノクロへの変更設定を受付けて該変更設定内容でプリンタ30Dへの印刷指示を行う運用が実現できる。
かかる構成によれば、印刷可能残量、文書総頁数、文書のカラー頁比率等の各項目に関する閾値を判定条件として指定し、該指定した閾値を超える場合のみカラー/モノクロ判定処理を実施するため、通常時における生産性の劣化が少ない。
また、指定した閾値を超える場合、印刷処理の前に文書全体のカラー/モノクロ判定処理を行うため、出力制限により印刷が途中で止まることがない。
また、指定した閾値を超える場合、カラー/モノクロ判定結果を基に、出力制限の対象であるカラー頁のみモノクロへの設定変更可能に表示されるため、該表示されたカラー頁のみ設定すれば良く、ユーザの操作性が向上する。
図31は、実施例6に係わる印刷管理システムの全体構成を示すブロック図である。
図31に示すように、本実施例の印刷管理システムは、文書の生成や印刷指示等の文書処理機能を有する複数のクライアント端末10E(10E−1,10E−2,…,10E−n:PC1,PC2,…,PCn)と、該クライアント端末10Eからの文書の印刷指示に基づき該文書を印刷出力するプリンタ30Eを伝送路20を介して接続して構成される。
クライアント端末10Eにおいて、制御部14eには、印刷を行う文書の各頁のカラー/モノクロ判定処理を起動する条件〔画像(カラー/モノクロ)判定起動条件〕を設定する処理機能を有するアプリケーション部141e、文書に対する印刷開始操作に基づき該文書の印刷ジョブを生成してプリンタ30Eに送信する印刷ジョブ生成部142e、上記アプリケーション部141eにより設定されたカラー/モノクロ判定起動条件との比較対象となる情報を取得し、該比較対象情報と上記カラー/モノクロ判定起動条件とに基づき該カラー/モノクロ判定起動条件が成立(満足)すると判定された場合、当該印刷を行なう文書の各頁毎にカラーか白黒かの画像判定処理を行う画像判定処理部144e、該画像判定処理によりカラーである判定された頁の画像内容と、該各カラー頁毎にカラーからモノクロへの印刷種別設定操作を行う設定操作ツールとから成る所定の印刷設定確認画面を表示する制御を行うモニタ制御部143eが設けられる。
また、プリンタ30Eにおいて、制御部36eには、記憶部32に設けられる印刷管理テーブル325(図25参照)を用い、各クライアント端末10Eに対応して印刷制限枚数等の情報を管理する機能(実施例5に係わる印刷管理部363と同等の機能)に加えて、クライアント端末10Eからの情報(上記カラー/モノクロ判定起動条件との比較対象情報)取得要求に応じて印刷管理テーブル325から要求された情報(印刷制限枚数、残印刷可能枚数)を読み出してクライアント端末10Eに応答送出する処理機能を有する印刷管理部363eが設けられる。
クライアント端末10E、及びプリンタ30Eにおける上記以外の機能部の構成は、上述した各実施例の各装置における同符号を示す機能部と同様である。
図32は、本実施例のクライアント端末10Eにおける印刷指示処理動作を示すフローチャートである。
図32において、ステップS731,S732及びS733の各処理は、実施例5に係わる図26に示すステップS701,S702及びS703の各処理とそれぞれ同様であり、ここでの詳しい説明は割愛する。
図32に示すように、クライアント端末10Eは、ステップS731で文書を生成(または、取得)し、ステップS732で該文書の印刷設定を受付け、更にステップS733において上述した画像判定起動条件設定画面210(図28参照)を用いたカラー/モノクロ判定起動条件の設定処理を実施する。
上記ステップS733におけるカラー/モノクロ判定起動条件設定処理の実行中、画像判定起動条件設定画面210上でのカラー/モノクロ判定起動条件設定操作が終了したこと(例えば、「OK」ボタン214の押下)が検知されると、画像判定処理部144eは、該設定されたカラー/モノクロ判定起動条件に基づき該カラー/モノクロ判定起動条件を満たすか否かの比較判定に用いる判定対象情報を取得する処理(ステップS734)に移行する。
このステップS734での判定対象情報取得処理において、画像判定処理部144eは、上記ステップS733で設定されたカラー/モノクロ判定起動条件が、図28に示す画像判定起動条件設定画面210上の条件設定ツール221を用いて設定された、例えば、“カラーの印刷可能残量がNパーセント以下”という条件(閾値=N)の場合、プリンタ30Eに対して該クライアント端末10Dに対応するカラーの印刷制限枚数及び残印刷可能枚数の各情報の取得要求を送出する。
他方、プリンタ30Eでは、クライアント端末10Eからの上記情報取得要求を受信すると(図33のステップS831参照)、印刷管理部363eが、印刷管理テーブル325(図25参照)から該情報取得要求元のクライアント端末10E(例えば、10E−1:PC1)の端末ID(同、“001”)に対応するカラーの印刷制限枚数(同、“100”枚)と残印刷可能枚数(同、“20”枚)を読み出し、当該クライアント端末10Eに応答送出する(図33のステップS832参照)。
一方、クライアント端末10Eでは、上記情報取得要求の送出後、該情報取得要求に対してプリンタ30Eから応答送出されるカラーの印刷制限枚数(“100”枚)と残印刷可能枚数(“20”枚)を受信し、該残印刷可能枚数を該印刷制限枚数で除算することにより、上記判定対象情報として、“カラーの印刷可能残量=20パーセント”を算出(取得)する。
引き続き、画像判定処理部144eは、上記ステップS733で設定されたカラー/モノクロ判定起動条件“カラーの印刷可能残量がNパーセント以下”と上記ステップS734で取得(算出)した判定対象情報“カラーの印刷可能残量=20パーセント”とを比較して、該カラー/モノクロ判定起動条件“カラーの印刷可能残量がNパーセント以下”を満足(該条件が成立)するか否か(判定対象情報である印刷可能残量が閾値=N以下であるか否か)をチェックする(ステップS735)。
ここで、判定対象情報が、例えば、“カラーの印刷可能残量=20パーセント”で、設定されているカラー/モノクロ判定起動条件が“カラーの印刷可能残量がN(=15)パーセント以下”である等により、該カラー/モノクロ判定起動条件を満足しないと判定された場合(ステップS735NO)、印刷ジョブ生成部142eは、上記ステップS732での印刷設定に基づき文書〔上記ステップS731で生成(または、取得)した文書〕の印刷ジョブを生成し、プリンタ30Eに送出(印刷指示)する(ステップS745)。
これに対し、判定対象情報が、例えば、“カラーの印刷可能残量=20パーセント”で、設定されているカラー/モノクロ判定起動条件が“カラーの印刷可能残量が25パーセント以下”である等により、該カラー/モノクロ判定起動条件を満足すると判定された場合(ステップS735YES)、画像判定処理部144eはステップS736〜S739でのカラー/モノクロ判定処理に移行する。
このカラー/モノクロ判定処理に移行すると、画像判定処理部144eは、まず、印刷対象文書の1頁目の情報(画像データ)を取り出し、例えば、上記ステップS732で該頁に対して設定された印刷種別(カラー、またはモノクロ)等の情報に基づいて当該頁がカラーかモノクロかを判定する(ステップS736)。
この画像判定処理の結果、当該頁がモノクロである場合(ステップS737NO)は、次の頁があるか否かをチェックし(ステップS739)、次の頁があれば(ステップS739YES)、ステップS736に戻って当該頁(次の頁)のカラー/モノクロ判定処理を行う。
また、ステップS737で当該頁がカラーであると判定された場合は(ステップS737YES)、当該頁をカラーとして登録したうえで(ステップS738)、次の頁があるか否かをチェックする(ステップS739)。
その後、ステップS739で次の頁があると判定される(ステップS739YES)間は、上記ステップS736〜S738を経て印刷対象文書の各頁のカラー/モノクロ判定処理を実行し、最終頁までのカラー/モノクロ判定処理が終わり、次の頁がないと判定された場合(ステップS739NO)、モニタ制御部143eが、上記ステップS738でのカラー頁の登録結果に基づき、当該文書内にカラー頁があるか否かをチェックする(ステップS740)。
ここで、文書内にカラー頁がある場合(ステップS740YES)、モニタ制御部143eは、例えば、図29に示す如く、印刷対象文書中の該当するカラーの頁の画像内容221と、表示中の画像内容221を次の頁または前の頁の画像内容221にスクロールするスクロールボタン(「前頁」及び「次頁」の各スクロールボタンから成る)222と、画像内容221が表示されている頁に対して設定されている印刷種別を設定変更する設定操作ツール223と、印刷開始を指示する「印刷」ボタン224とから成るカラー頁印刷設定画面220を生成し、該カラー頁印刷設定画面220を表示部12に表示する(ステップS741)。
カラー頁印刷設定画面220の表示中、モニタ制御部143eは、スクロールボタン222と設定操作ツール223の操作により各頁毎にカラーからモノクロへの変更設定操作が行われたか否かを監視し(ステップS742)、該変更設定が行われない場合(ステップS742NO)、印刷開始指示操作が行われたか否かを監視する(ステップS744)。
また、カラーからモノクロへの変更設定操作が行われた場合(ステップS742YES)、当該頁に関してカラーからモノクロへと印刷種別を変更して該変更後の印刷種別を保持し(ステップS743)、印刷開始指示操作が行われたか否かを監視する(ステップS744)。
上記ステップS744での操作監視中、印刷開始指示操作が行われない場合は(ステップS744NO)、ステップS742以降の処理を繰返し実施し、この間に印刷開始指示操作が行われると(ステップS744YES)、それまでにカラー頁印刷設定画面220上で受け付け、保持している各頁のカラーからモノクロへの印刷種別の変更設定に基づき、変更設定されてない頁はカラーでの描画することが指示され、該変更設定された頁は変更後の印刷種別(モノクロ)で描画することが指示された印刷ジョブを生成し、該印刷ジョブをプリンタ30Dに送出し(ステップS745)、処理を終了する。
一方、プリンタ30Eでは、クライアント端末30Eから上記印刷ジョブを受信すると(図33のステップS833参照)、印刷制御部362が、該印刷ジョブを印刷ジョブ解析部361によりPDL解析させ、該解析結果に基づき画像処理部33で各頁毎に描画データを生成させ、その際、カラーからモノクロに変更設定された頁はモノクロとして処理し(モノクロの描画データを生成し:図33のステップS834参照)、該描画データに基づいて画像形成部34で印刷出力させる(ステップS835参照)。
なお、図32に示すフローチャート中、ステップS733〜736の処理に関しては、ステップS733で設定されたカラー/モノクロ判定起動条件が、例えば、“印刷総枚数が50枚以上”という条件(閾値=50枚)の場合、ステップS734で、画像判定処理部144eは、印刷対象文書の総頁数を判定対象情報として認識(取得)し、該認識された文書の総頁数がカラー/モノクロ判定起動条件として設定された閾値(50枚)以上の場合にステップS736でのカラー/モノクロ判定処理を実行する。
また、ステップS733で設定されたカラー/モノクロ判定起動条件が、例えば、“カラー頁比率が40パーセント以上”という条件(閾値=40パーセント)の場合、ステップS734で、画像判定処理部144eは、印刷対象文書の総頁数に占めるカラー頁の比率を算出し(取得)し、該算出した当該文書のカラー頁比率がカラー/モノクロ判定起動条件として設定された閾値(40パーセント)以上の場合にステップS736でのカラー/モノクロ判定処理を実行する。
図33は、本実施例に係わる印刷管理システムの印刷動作に係わるクライアント端末10Eとプリンタ30E間の制御シーケンスを示す図である。
特に、図33では、5頁のカラー頁を含む10頁の文書BCDを印刷する時に、画像判定判定起動条件として“カラーの印刷可能残量が25パーセント以下”という条件(閾値)を設定した場合の印刷制御シーケンスを示している。
なお、図33中でそれぞれにステップ符号を付した各処理(クライアント端末10E−1側の処理)は、図32に示す各フローチャート中の同一番号のステップ符号を付した処理にそれぞれ対応する。
図33において、クライアント端末10E(この例では、PC1)では、ユーザ(同、ユーザA)による所定の編集操作に基づき文書BCD(総頁数=10頁、カラー頁=5頁)を生成し(ステップS731)、次いで、画像判定起動条件設定画面210(図28参照)を用いて、上述した“カラーの印刷可能残量が25パーセント以下”という値のカラー/モノクロ判定起動条件を設定する(ステップS733)。
上記カラー/モノクロ判定起動条件の設定後、PC1は、プリンタ30Eに対して該クライアント端末10Dに対応するカラーの印刷制限枚数及び残印刷可能枚数の各情報の取得要求を送出し、プリンタ30Eでは、該情報取得要求を受信すると(ステップS831)、PC1の端末ID(“001”)に対応するカラーの印刷制限枚数(“100”枚)と残印刷可能枚数(“20”枚)を読み出してPC1に応答送出する(ステップS832)。
PC1は、ステップS832でプリンタ30Eから送出されるカラーの印刷制限枚数(“100”枚)と残印刷可能枚数(“20”枚)を受信し、判定対象情報として、“カラーの印刷可能残量=20パーセント”を算出(取得)する(ステップS734)。
次いで、PC1は、算出した“カラーの印刷可能残量枚数=20パーセント”に基づき、設定されているカラー/モノクロ判定起動条件“カラーの印刷可能残量が25パーセント以下”が成立(満足)する〔カラーの印刷可能残量=20パーセントが閾値=25パーセントより小さい〕と判定し(ステップS735YES)、印刷対象の文書BCDの各頁についてのカラー/モノクロ判定を行う。
該カラー/モノクロ判定の結果、上記文書BCDの場合には、カラー頁が5頁あると認識され(ステップS736)、PC1では、該カラー頁5頁分の画像内容がカラー頁印刷設定画面220(図29参照)を用いて表示部12にポップアップ表示する(ステップS741)。
その後、該カラー頁印刷設定画面220上で設定操作ツール223を用いてカラー頁に対して行われるカラーからモノクロへの変更設定操作を受付けて(ステップS742YES)、該頁の印刷種別をカラーからモノクロに設定変更して保持し(ステップS743)、該変更設定受付け終了後、ユーザにより印刷開始指示操作がなされると(ステップS744YES)、保持している各頁のカラーからモノクロへの印刷種別の変更設定に基づき、該変更設定された頁はモノクロで描画することが指示された印刷ジョブを生成してプリンタ30Dに送出する(ステップS745)。
プリンタ30Eは、上記印刷ジョブを受信すると(ステップS833)、カラーからモノクロに変更設定された頁はモノクロとして処理し(ステップS834)、該処理後の描画データに基づいて印刷を実行する(ステップS835)。
以上述べた構成により、本実施例では、クライアント端末10Eでの文書の印刷指示に際してカラー/モノクロ判定起動条件を設定し、該カラー/モノクロ判定起動条件が成立する場合のみ該文書のカラー/モノクロ判定を行ってカラー頁を印刷設定確認画面上に表示し、ユーザによる所望のカラー頁のカラーからモノクロへの変更設定を受付けて該変更設定内容でプリンタ30Dへの印刷指示を行う運用が実現できる。
かかる構成によれば、印刷可能残量、文書総頁数、文書のカラー頁比率等の各項目に関する閾値を判定条件として指定し、該指定した閾値を超える場合のみ、クライアント端末10E側でカラー/モノクロ判定処理を実施するため、頁数が多い場合など、メモリ容量等の関係からプリンタ30E側のみでは判断できない状況での運用にも対処できる。
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上記各実施例では、プリンタを対象とする印刷管理について例示しているが、複合機等、画像形成装置全般を対象とする印刷管理に適用できる。
本発明は、利用者が利用できる画像形成装置で該各利用者の印刷上限枚数を管理する形態、利用者が利用できる画像形成装置が複数存在する環境下で印刷上限枚数を管理サーバや印刷サーバで管理する形態の印刷管理システムに適用できる。
実施例1に係わる印刷管理システムの全体構成を示すブロック図。
実施例1に係わる印刷管理テーブルの印刷管理情報の保持形態を示す表図。
実施例1に係わる印刷管理システムの印刷動作制御シーケンスを示す図。
実施例1に係わるクライアント端末の印刷指示処理動作を示すフローチャート。
実施例1に係わるプリンタの印刷処理動作を示すフローチャート。
実施例1に係わるクライアント端末の上限近接報知画面の表示例を示す図。
図6に示す画面のスクロール操作に基づく遷移画面の表示例を示す図。
実施例2に係わるクライアント端末の上限近接報知画面の表示例を示す図。
図8に示す画面での印刷種別変更設定に基づく遷移画面の表示例を示す図。
図9に示す画面での印刷種別変更設定に基づく遷移画面の表示例を示す図。
図10に示す画面でのスクロール操作に基づく遷移画面の表示例を示す図。
図11に示す画面での印刷種別変更設定に基づく遷移画面の表示例を示す図。
実施例2の変形例に係わる上限近接報知画面の表示例を示す図。
図13に示す画面でのお任せ設定操作に基づく遷移画面の表示例を示す図。
実施例3に係わる印刷管理システムの全体構成を示すブロック図。
実施例3に係わる印刷管理テーブルの印刷管理情報の保持形態を示す表図。
実施例3に係わる印刷管理システムの印刷動作制御シーケンスを示す図。
実施例3に係わるクライアント端末の印刷指示処理動作を示すフローチャート。
実施例3に係わる管理サーバの処理動作を示すフローチャート。
実施例3に係わるプリンタの印刷処理動作を示すフローチャート。
実施例4に係わる印刷管理システムの全体構成を示すブロック図。
実施例4に係わる印刷管理システムの印刷動作制御シーケンスを示す図。
実施例4に係わる印刷サーバの印刷ジョブ送受信処理を示すフローチャート。
実施例5に係わる印刷管理システムの全体構成を示すブロック図。
実施例5に係わる印刷管理テーブルの印刷管理情報の保持形態を示す表図。
実施例5に係わるクライアント端末の印刷指示処理動作を示すフローチャート。
実施例5に係わるプリンタの印刷処理動作を示すフローチャート。
実施例5に係わる画像判定起動条件設定画面の表示を示す図。
実施例5に係わるクライアント端末のカラー頁印刷設定画面の表示例を示す図。
実施例5に係わる印刷管理システムの印刷動作制御シーケンスを示す図。
実施例6に係わる印刷管理システムの全体構成を示すブロック図。
実施例6に係わるクライアント端末の印刷指示処理動作を示すフローチャート。
実施例6に係わる印刷管理システムの印刷動作制御シーケンスを示す図。
符号の説明
10,10−1,10−2,〜,10−n,10C,10D,10E…クライアント端末(PC:パーソナル・コンピュータ)、11…入力/操作部、12…表示部、120,120b,120c…制限域到達確認画面、210…画像判定起動条件設定画面、220…カラー頁印刷設定画面、13…記憶部、14,14d…制御部、141,141d,141e…アプリケーション部、142,142d,142e…印刷ジョブ生成部、143,143b、143d,143e…モニタ制御部、144e…画像判定処理部、15…通信インタフェース(I/F)部、20…伝送路、30,30C,30D…プリンタ、31…通信インタフェース(I/F)部、32…記憶部、321,325…印刷管理テーブル(TB)、33…画像処理部、34…画像形成部、35…表示/操作部、36,36d,36e…制御部、361…印刷ジョブ解析部、362…印刷制御部、363,363e…印刷管理部、365…画像判定処理部、366…カラー頁通知部、40…管理サーバ,41…通信インタフェース(I/F)部、43…記憶部、431…印刷管理テーブル(TB)、45…制御部、451…情報送受信部、452…印刷管理部、50…印刷サーバ,51…通信インタフェース(I/F)部、53…記憶部、531…印刷管理テーブル(TB)、55…制御部、551…情報送受信部、552…印刷ジョブ送受信部、553…印刷管理部