JP5145835B2 - 商品供給システム、商品供給方法及び商品供給プログラム - Google Patents

商品供給システム、商品供給方法及び商品供給プログラム Download PDF

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Description

本発明は、出荷の時期が異なる複数の拠点に対して商品を供給する商品供給システム、商品供給方法及び商品供給プログラムに関する。
近年、商品の販売において、適切な在庫数量を維持することが重要になっている。例えば、在庫が多すぎると管理コストの増加になり、少なすぎると販売の機会を失することに繋がる。このような「在庫削減」と「欠品防止」の相反する課題を同時に解決するためにサプライチェーン・マネジメント(SCM)を的確に行なうための技術が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
この文献においては、管理コンピュータは、商品の販売予測数である販売計画数を取得し、この販売計画数を日毎にばらして日次在庫計画を算出する。更に、週初では、管理コンピュータは、週次管理の製品について生産計画の修正処理を行なう。そして、管理コンピュータは、すべての商品について日次の生産計画を算出すると、生産区システムに提供する。生産区システムは、各製品の生産計画に基づいて各製品の生産を行なう。
特開2007−94717号公報(図8〜図10)
ところで、生産計画に基づいて生成された商品が出荷されるときには、顧客からの注文に対応して割り当てが行なわれる。従来、東日本用、西日本用、海外用及び全仕向地用に在庫を分けて管理を行なわれていた。ここで、海外用の各拠点に向けて商品を出荷する日が同じでない場合、出荷の順番に在庫の割り当てを行なうと、大量注文に対して在庫が不足し、拠点によっては商品の出荷ができなくなることがある。このように「早い者勝ち」の場合には、拠点に対して供給に不公平が生じるのは好ましくない。そこで、各拠点の受注個数を取りまとめ、同日に海外用の在庫を案分する処理を行なうこともある。この場合、「早い者勝ち」による不公平感はなくなる。しかし、案分時期と出荷時期との時間差があるため、この時間差が大きい拠点によっては、振り分けられた在庫数と、最新の注文に基づいて振り分ける在庫数とにずれが生じることがある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、より適切な在庫量を維持することのできる商品供給システム、商品供給方法及び商品供給プログラムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、顧客への商品の供給を行なう拠点毎に、この拠点に対する受注予測値を、拠点枠と、拠点が属するカテゴリと同じカテゴリの拠点で用いられるカテゴリ別枠と、全拠点で用いられる全拠点共用枠とに割り当てるために、拠点枠、カテゴリ別枠及び全拠点共通枠の枠分配率に関するデータを記憶した枠分配率データ記憶手段と、在庫の商品完成時期に関する種別を特定するための在庫の種別と、これに対応する在庫数とが関連付けられて記録された在庫データ記憶手段と、拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共通枠及び過剰枠をそれぞれ特定する枠別識別子に対して、引き当てた在庫の引当在庫数を記録する在庫引当データ記憶手段と、制御手段とを用いて、顧客からの注文に応じて商品を供給するためのシステムであって、前記制御手段は、拠点毎の受注予測値を取得する取得手段と、拠点毎の受注予測値と、カテゴリ別枠の分配率及び全拠点共用枠の分配率を用いて、各拠点におけるカテゴリ別枠の割当数及び全拠点共用枠の割当数を算出し、同じカテゴリに属する拠点のカテゴリ別枠の割当数を合計してカテゴリ別共用枠割当数を算出し、各拠点における全拠点共用枠の割当数を合計して全拠点共用枠割当数を算出する在庫枠計算手段と、前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数よりも多い場合には、前記総在庫数から前記枠総数を減算して過剰枠の在庫数を算出し、商品完成時期が古い在庫から、算出した過剰枠の在庫数、拠点枠割当数、カテゴリ別共
用枠割当数、全拠点共用枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当て、前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数以下の場合には、商品完成時期が古い在庫から、前記拠点枠、カテゴリ別共用枠、全拠点共用枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当てて、割り当てた枠の枠別識別子と、在庫の引当在庫数とを前記在庫引当データ記憶手段に記録する在庫引当手段と、顧客が注文した受注個数と、この顧客に商品の供給を行なう拠点を特定する拠点識別子とを取得する受注データ取得手段と、拠点識別子から特定される拠点の過剰枠、拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共用枠に割り当てられた在庫を、この順番で前記受注個数に割り当てる注文割当手段とを備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の商品供給システムにおいて、前記在庫引当手段は、前記拠点枠、カテゴリ別共用枠、全拠点共用枠割当数に対して割り当てる在庫が不足した場合、在庫の割り当てができなかった拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数から、不足在庫数を算出して、この不足在庫数に基づいて拠点毎の受注予測値を算出することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、顧客への商品の供給を行なう拠点毎に、この拠点に対する受注予測値を、拠点枠と、拠点が属するカテゴリと同じカテゴリの拠点で用いられるカテゴリ別枠と、全拠点で用いられる全拠点共用枠とに割り当てるために、拠点枠、カテゴリ別枠及び全拠点共通枠の枠分配率に関するデータを記憶した枠分配率データ記憶手段と、在庫の商品完成時期に関する種別を特定するための在庫の種別と、これに対応する在庫数とが関連付けられて記録された在庫データ記憶手段と、拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共通枠及び過剰枠をそれぞれ特定する枠別識別子に対して、引き当てた在庫の引当在庫数を記録する在庫引当データ記憶手段と、制御手段とを用いて、顧客からの注文に応じて商品を供給するための方法であって、前記制御手段は、拠点毎の受注予測値を取得する取得段階と、拠点毎の受注予測値と、カテゴリ別枠の分配率及び全拠点共用枠の分配率を用いて、各拠点におけるカテゴリ別枠の割当数及び全拠点共用枠の割当数を算出し、同じカテゴリに属する拠点のカテゴリ別枠の割当数を合計してカテゴリ別共用枠割当数を算出し、各拠点における全拠点共用枠の割当数を合計して全拠点共用枠割当数を算出する在庫枠計算段階と、前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数よりも多い場合には、前記総在庫数から前記枠総数を減算して過剰枠の在庫数を算出し、商品完成時期が古い在庫から、算出した過剰枠の在庫数、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当て、前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数以下の場合には、商品完成時期が古い在庫から、前記拠点枠、カテゴリ別共用枠、全拠点共用
枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当てて、割り当てた枠の枠別識別子と、在庫の引当在庫数とを前記在庫引当データ記憶手段に記録する在庫引当段階と、顧客が注文した受注個数と、この顧客に商品の供給を行なう拠点を特定する拠点識別子とを取得する受注データ取得段階と、拠点識別子から特定される拠点の過剰枠、拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共用枠に割り当てられた在庫を、この順番で前記受注個数に割り当てる注文割当段階とを実行すること実行することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、 顧客への商品の供給を行なう拠点毎に、この拠点に対する受注予測値を、拠点枠と、拠点が属するカテゴリと同じカテゴリの拠点で用いられるカテゴリ別枠と、全拠点で用いられる全拠点共用枠とに割り当てるために、拠点枠、カテゴリ別枠及び全拠点共通枠の枠分配率に関するデータを記憶した枠分配率データ記憶手段と、在庫の商品完成時期に関する種別を特定するための在庫の種別と、これに対応する在庫数とが関連付けられて記録された在庫データ記憶手段と、拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共通枠及び過剰枠をそれぞれ特定する枠別識別子に対して、引き当てた在庫の引当在庫数を記録する在庫引当データ記憶手段と、制御手段とを用いて、顧客からの注文に応じて商品を供給するためのプログラムであって、前記制御手段を、拠点毎の受注予測値を取得する取得手段、拠点毎の受注予測値と、カテゴリ別枠の分配率及び全拠点共用枠の分配率を用いて、各拠点におけるカテゴリ別枠の割当数及び全拠点共用枠の割当数を算出し、同じカテゴリに属する拠点のカテゴリ別枠の割当数を合計してカテゴリ別共用枠割当数を算出し、各拠点における全拠点共用枠の割当数を合計して全拠点共用枠割当数を算出する在庫枠計算手段、前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数よりも多い場合には、前記総在庫数から前記枠総数を減算して過剰枠の在庫数を算出し、商品完成時期が古い在庫から、算出した過剰枠の在庫数、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当て、前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数以下の場合には、商品完成時期が古い在庫から、前記拠点枠、カテゴリ別共用枠、全拠点共用枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当てて、割り当てた枠の枠別識別子と、在庫の引当在庫数とを前記在庫引当データ記憶手段に記録する在庫引当手段、顧客が注文した受注個数と、この顧客に商品の供給を行なう拠点を特定する拠点識別子とを取得する受注データ取得手段、及び拠点識別子から特定される拠点の過剰枠、拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共用枠に割り当てられた在庫を、この順番で前記受注個数に割り当てる注文割当手段として機能させることを要旨とする。
(作用)
本発明によれば、制御手段は、取得した拠点毎の受注予測値とその拠点における枠分配率とを用いて、各拠点における拠点枠の拠点枠割当数と他の拠点と共用で用いる共用枠の共用枠割当数を算出する。制御手段は、算出した拠点枠割当数及び共用枠割当数に対して、在庫データ記憶手段に記録されている在庫の在庫数を割り当てて、割り当てた枠の枠別識別子と、在庫の引当在庫数とを在庫引当データ記憶手段に記録する。更に、制御手段は、顧客が注文した受注個数と、この顧客に商品の供給を行なう拠点を特定する拠点識別子とを取得し、拠点識別子から特定される拠点の拠点枠、この拠点が他の拠点と共用で用いる共用枠に割り当てられた在庫を用いて、受注個数の割り当てを行なう。このため、各拠点の拠点枠割当数の在庫は、他に割り当てられずに、この拠点専用の在庫として確保しておくことができる。従って、他の拠点において多量に在庫が割り当てられた結果、商品の出荷ができなくなるということを回避することができる。また、各拠点において拠点枠割当数の在庫が確保できるため、各拠点における最新の注文を用いて、共用枠の割り当てを行なうことができるので、より適切な在庫量を維持することができる。更に、各拠点においては、拠点枠に割り当てられた在庫だけでなく、共用枠に割り当てられた在庫を用いることができる。このため、受注予測と実際の注文との相違については共用枠の在庫を割り当てることにより、複数の拠点間で在庫を融通することができるので、全体として、より適正な在庫量を維持することができる。
本発明によれば、共用枠として、拠点が属するカテゴリと同じカテゴリの拠点で用いられるカテゴリ別共用枠と、全拠点で用いられる全拠点共用枠とを設けた。制御手段は、拠点毎の受注予測値と、カテゴリ別枠の分配率及び全拠点共用枠の分配率を用いて、各拠点におけるカテゴリ別枠の割当数及び全拠点共用枠の割当数を算出し、同じカテゴリに属する拠点のカテゴリ別枠の割当数を合計してカテゴリ別共用枠割当数を算出し、各拠点における全拠点共用枠の割当数を合計して全拠点共用枠割当数を算出する。このため、全共用枠を用いるだけでなく、カテゴリが相違する拠点において在庫を共用しないカテゴリ別共用枠割当数をも用いるので、拠点が属するカテゴリに応じてより適切な在庫量を維持するように調整を行なうことができる。
本発明によれば、制御手段は、前記在庫データ記憶手段に記録された在庫の種別から、商品完成時期が古い在庫から順番に、算出した拠点枠割当数、カテゴリ別の共用枠割当数、全拠点共用枠割当数に対して在庫を割り当てる。このため、商品完成時期が古い在庫から順次、出荷を行なうことができるため、抱える在庫をより少なくすることが期待できる。
本発明によれば、より適切な在庫量を維持することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態においては、顧客に対して商品を供給する各拠点に対して出荷する在庫を管理する商品供給システムについて説明する。
図1に示すように、本実施形態の商品供給システムは、サブシステムとして受注予測システム10、在庫計画システム20、在庫管理システム30及び受注システム40を備え
ている。
受注予測システム10は、各拠点における将来の受注を予測するためのシステムであり、受注予測値データ記憶部11を備える。この受注予測値データ記憶部11には、拠点毎の商品の受注予測値に関するデータが記憶される。
本実施形態の受注予測システム10は、図示しないCPU、RAM及びROM等を有し、受注予測プログラムに基づいて受注予測処理を実行する。具体的には、受注予測システム10は、各拠点の過去の実績や安全在庫、後述する追加発注指示処理における不足在庫数等に基づいて、拠点毎に1週間単位における商品の受注予測値を算出する。そして、受注予測システム10は、1週間単位で算出した各拠点の受注予測値をその週の稼働の条件に応じて稼働日毎に分解して、日毎の受注予測値を算出し、受注予測値データ記憶部11に記憶する。
在庫計画システム20は、受注予測値に基づいて、各拠点における在庫枠の計画を行なうためのシステムである。この在庫計画システム20は、図示しないCPU、RAM及びROM等を有し、後述する処理(受注予測値取得段階、在庫枠計算段階及び計算結果送信段階等を含む処理)を行なう。そして、このための在庫計画プログラムを実行することにより、在庫計画システム20は、受注予測値取得手段21、在庫枠計算手段22及び計算結果送信手段23等として機能する。なお、在庫計画システム20のメモリには、各拠点が属するカテゴリを特定するための拠点属性データが記録されている。この拠点属性データは、拠点を特定する供給先コードと、この拠点が属するカテゴリのカテゴリコードとを関連付けたデータである。
この在庫計画システム20は、枠分配率データ記憶手段としての枠分配率データ記憶部25を備えている。この枠分配率データ記憶部25は、図2(a)に示すように、拠点毎に、受注予測値を各枠に分配する割合(率)に関する枠分配率データ250を記憶している。枠分配率データ250は、新たな拠点ができた場合にはこの拠点に応じた分配率が決定されて記録される。なお、一旦設定した各枠の分配率は、その後の実績に応じて変更することも可能である。枠分配率データ250には、供給先コード、拠点枠率、カテゴリ別共用枠率及び全共用枠率に関するデータが含まれる。本実施形態では、拠点枠率、カテゴリ別共用枠率及び全共用枠率は、これらによって受注予測値が分配されているので、合計すると、各拠点においてそれぞれ100%になるように設定される。
供給先コードデータ領域には、顧客に商品を供給する拠点を特定するための識別コードに関するデータが記録される。
拠点枠率データ領域には、この供給先コードによって特定される拠点にのみ割り当てられる専用枠の分配率(%)に関するデータが記録される。
カテゴリ別共用枠率データ領域には、この供給先コードによって特定される拠点が属するカテゴリにのみ割り当てられるカテゴリ別の枠の分配率(%)に関するデータが記録される。本実施形態では、商品の供給頻度や供給量(単位)が異なるカテゴリとして、「海外用」と「国内用」の2つを用いる。
全共用枠率データ領域には、すべての拠点において共通して割り当てられる枠の分配率(%)に関するデータが記録される。
ここで、枠分配率データ250の一例を示す。供給先コード:「欧州」に対しては、例えば、拠点枠率として「70%」、カテゴリ別共用枠率として「15%」、全共用枠率として「15%」が設定されている。
一方、在庫管理システム30は、在庫計画システム20において算出された在庫枠毎の在庫数を用いて、在庫を管理するためのシステムである。この在庫管理システム30は、図示しないCPU、RAM及びROM等を有し、後述する処理(枠別在庫数更新段階、在庫引当段階及び、受注データ取得段階及び注文割当段階としての本注文対応処理段階等を含む処理)を行なう。そして、このための在庫管理プログラムを実行することにより、在庫管理システム30は、枠別在庫数更新手段31、在庫引当手段32及び、受注データ取得手段及び注文割当手段としての本注文対応処理手段33等として機能する。なお、在庫管理システム30のメモリには、各拠点が属するカテゴリを特定するための拠点属性データが記録されている。
在庫管理システム30は、枠別在庫数管理データ記憶部36、在庫データ記憶手段としての在庫管理データ記憶部37、在庫引当データ記憶手段としての在庫引当データ記憶部38及び出荷指示データ記憶部39を備える。
枠別在庫数管理データ記憶部36は、図2(b)に示すように、枠毎の在庫数に関する枠別在庫数管理データ360を記憶する。この枠別在庫数管理データ360は、在庫計画システム20から日毎に算出される在庫枠割当数が記録される。この枠別在庫数管理データ360には、枠識別コード(ここでは、「供給先コード」、「カテゴリコード」、「全共用枠識別コード」)及び在庫数(ここでは、「拠点枠在庫数」、「カテゴリ別共用枠在庫数」、「全共用枠在庫数」)に関するデータが含まれる。枠識別コードは、枠を特定する枠識別コードである。在庫数は、関連付けられた枠識別コードに割り当てられた在庫数である。この枠別在庫数管理データ360は、拠点枠データ361、カテゴリ別共用枠データ362及び全共用枠データ363に分類できる。
拠点枠データ361の枠識別コードデータ領域には、供給先である拠点を特定する供給先コードに関するデータが記録される。拠点枠データ361の在庫数データ領域には、この供給先コードによって特定される拠点専用の枠における拠点枠在庫数に関するデータが記録される。
カテゴリ別共用枠データ362の枠識別コードデータ領域には、カテゴリ毎の枠を特定するカテゴリコードに関するデータが記録される。本実施形態では、カテゴリコードとして、「海外用」及び「国内用」の2つのカテゴリを特定する識別コードが用いられる。カテゴリ別共用枠データ362の在庫数データ領域には、このカテゴリ内で用いることができるカテゴリ別共用枠在庫数に関するデータが記録される。
全共用枠データ363の枠識別コードデータ領域には、全拠点で用いることができる在庫を特定する全共用枠識別コードに関するデータが記録される。全共用枠データ363の在庫数データ領域には、全拠点で共通して用いる在庫の全共用枠在庫数に関するデータが記録される。
一方、在庫管理データ記憶部37は、在庫種別毎の在庫数に関する在庫管理データを記憶している。この在庫管理データは、在庫量が変化した場合に更新される。この在庫管理データには、在庫種別コード及び各在庫種別の在庫数に関するデータが含まれる。在庫種別コードは、在庫の種別を特定する識別コードである。この在庫種別コードによって、商品が完成されて倉庫に存在している倉庫在庫と、発注されて現在生産中の発注在庫とを区別することができる。また、この在庫種別コードによって、発注在庫は、商品が完成されて倉庫に納品される納品予定日毎に区別することができる。
更に、在庫引当データ記憶部38は、各枠に対応する在庫種別を対応付けした在庫引当データ380を記録する。この在庫引当データ380は、枠種別コードに割り当てられた
在庫に関するデータであり、在庫管理システム30が後述する在庫引当処理を実行することにより生成される。この在庫引当データ380には、枠種別コード(ここでは、「供給先コード」、「カテゴリコード」、「全共用枠識別コード」、「過剰枠識別コード」)に対して、在庫種別コード及び引当在庫数に関するデータが含まれる。
枠種別コードデータ領域には、枠の種別を特定するための識別子(コード)に関するデータが記録される。在庫種別コードデータ領域には、在庫の種別を特定するための識別子(コード)が記録される。引当在庫数データ領域には、この枠の種別に対してこの在庫の種別が割り当てられたときの在庫の数に関するデータが記録される。この在庫引当データ380は、拠点枠引当データ381、カテゴリ別共用枠引当データ382、全共用枠引当データ383及び過剰枠引当データ384に分類できる。
拠点枠引当データ381の枠種別コードデータ領域には、供給先である拠点を特定する供給先コードに関するデータが記録される。拠点枠引当データ381の在庫種別コードデータ領域には、対応する供給先コードに割り付けられた在庫種別コードに関するデータが記録される。拠点枠引当データ381の引当在庫数データ領域には、この供給先コードに対して、関連付けられた在庫種別コードの在庫が割り当てられた個数に関するデータが記録される。
カテゴリ別共用枠引当データ382の枠種別コードデータ領域には、カテゴリ毎の枠を特定するカテゴリコードに関するデータが記録される。カテゴリ別共用枠引当データ382の在庫種別コードデータ領域には、対応するカテゴリに割り付けられた在庫種別コードに関するデータが記録される。カテゴリ別共用枠引当データ382の引当在庫数データ領域には、このカテゴリコードに対して、関連付けられた在庫種別コードの在庫が割り当てられた個数に関するデータが記録される。
全共用枠引当データ383の枠種別コードデータ領域には、全拠点で用いることができる在庫の在庫枠であることを特定する全共用枠識別コードに関するデータが記録される。全共用枠引当データ383の在庫種別コードデータ領域には、全共用枠識別コードに割り付けられた在庫種別を特定する在庫種別コードに関するデータが記録される。全共用枠引当データ383の引当在庫数データ領域には、この全共用枠識別コードに対して、関連付けられた在庫種別コードの在庫が割り当てられた個数に関するデータが記録される。
過剰枠引当データ384の枠種別コードデータ領域には、拠点枠、カテゴリ別共用枠及び全共用枠の何れにも割り当てられなかった残りの在庫であることを特定する過剰枠識別コードに関するデータが記録される。従って、すべての在庫が拠点枠、カテゴリ別共用枠及び全共用枠に収まった場合には、この過剰枠引当データ384は生成されない。過剰枠引当データ384の在庫種別コードデータ領域には、この過剰枠識別コードに割り付けられた在庫種別コードに関するデータが記録される。過剰枠引当データ384の引当在庫数データ領域には、この過剰枠識別コードに対して、関連付けられた在庫種別コードの在庫が割り当てられた個数に関するデータが記録される。
出荷指示データ記憶部39は、顧客から実際に受けた注文に対して在庫を対応付けた出荷指示データを記録する。この出荷指示データは、在庫管理システム30が、後述する本注文対応処理を実行することにより生成される。この出荷指示データには、注文識別子、枠種別コード、在庫種別コード及び割当数に関するデータが含まれる。
注文識別子データ領域には、顧客からの注文を特定する識別子に関するデータが記録される。
枠種別コードデータ領域には、この注文に対して割り当てられた枠の種別を特定するた
めの識別子(枠種別コード)に関するデータが記録される。
在庫種別コードデータ領域には、この注文に対して割り当てられた在庫の種別を特定するための識別子(在庫種別コード)が記録される。
割当数データ領域には、この注文に対してこの枠の種別でこの在庫の種別が割り当てられた個数に関するデータが記録される。
一方、受注システム40は、顧客からの注文を管理しているシステムである。この受注システム40は、注文データ記憶部41を備えている。この注文データ記憶部41には、顧客から受けた注文に関するデータが記録されている。この注文データは、受注システム40に接続された図示しない入力端末を介して入力され、注文識別子が付与された後、注文データ記憶部41に登録される。この注文データには、注文識別子、供給先コード、受注個数、配送予定日及び配送済フラグに関するデータが含まれる。
注文識別子データ領域には、顧客の注文を特定するための識別子に関するデータが記録される。
供給先コードデータ領域には、注文を受けた顧客に対して商品を発送する拠点を特定する供給先コードに関するデータが記録される。
受注個数データ領域には、注文を受けた商品の個数に関するデータが記録される。
配送予定日は、商品の配送が予定されている日に関するデータが記録される。
配送済フラグは、この注文に対して商品の配送が済んだことを示すフラグに関するデータが記録される。
次に、上述した構成の商品供給システムを用いた処理について説明する。本実施形態の商品供給システムは、以下の処理を日次で繰り返して行なう。
まず、受注予測システム10が、その稼動日における拠点毎の受注予測値を算出し、受注予測値データ記憶部11に記憶する。
そして、在庫計画システム20は、受注予測値取得処理を実行する。具体的には、在庫計画システム20の受注予測値取得手段21は、受注予測値データ記憶部11に記憶されている各拠点の受注予測値データを取得し、在庫枠計算手段22に供給する。
次に、在庫計画システム20は、在庫枠計算処理を実行する。具体的には、在庫計画システム20の在庫枠計算手段22は、拠点毎の各枠の割合(拠点枠率、カテゴリ別共用枠率及び全共用枠率)を枠分配率データ250から取得し、取得した各拠点における受注予測値を乗算して、各拠点における枠毎の予測枠割当数を算出する。
ここで、在庫計画システム20の在庫枠計算手段22が算出する予測枠割当数を具体的な数値を用いて説明する。例えば、所定の拠点の所定日の受注予測値が200個で、この拠点の枠分配率データ250の拠点枠率が「70%」、カテゴリ別共用枠率が「15%」、全共用枠率が「15%」であったとする。在庫枠計算手段22は、拠点枠の予測枠割当数として(200個×70%=)140個、カテゴリ別共用枠の予測枠割当数として(200個×15%=)30個、全共用枠率の予測枠割当数として(200個×15%=)30個を算出する。
そして、在庫枠計算手段22は、拠点別に算出したカテゴリ別共用枠の予測枠割当数をカテゴリ別に合計してカテゴリ別共用枠割当数を算出する。更に、在庫枠計算手段22は、拠点別に算出した全共用枠率の予測枠割当数を合計して全共用枠割当数を算出する。
次に、在庫計画システム20は、計算結果送信処理を実行する。具体的には、在庫計画システム20の計算結果送信手段23は、計算結果データを在庫管理システム30に送信する。ここで、計算結果データには、拠点枠の予測枠割当数をその拠点を特定する供給先コードに関連付けたデータと、カテゴリ別共用枠割当数をそのカテゴリを特定するカテゴリコードに関連付けたデータと、全共用枠割当数を全共用枠識別コードに関連付けたデータとが含まれている。
そして、在庫管理システム30は、枠別在庫数の更新処理を実行する。ここでは、在庫管理システム30の枠別在庫数更新手段31は、拠点枠データ361、カテゴリ別共用枠データ362及び全共用枠データ363の更新処理を行なう。具体的には、枠別在庫数更新手段31は、計算結果データに含まれる供給先コードと拠点枠データ361の供給先コードとを比較する。そして、枠別在庫数更新手段31は、計算結果データに含まれる拠点枠の予測枠割当数を、これに関連付けられた供給先コードを含む拠点枠データ361の拠点枠在庫数として枠別在庫数管理データ記憶部36に記録する。
更に、枠別在庫数更新手段31は、計算結果データに含まれるカテゴリコードとカテゴリ別共用枠データ362のカテゴリコードとを比較する。そして、枠別在庫数更新手段31は、計算結果データに含まれるカテゴリ別共用枠割当数を、これに関連付けられたカテゴリコードを含むカテゴリ別共用枠データ362のカテゴリ別共用枠在庫数として枠別在庫数管理データ記憶部36に記録する。
更に、枠別在庫数更新手段31は、計算結果データに含まれる全共用枠割当数を、これに関連付けられた全共用枠識別コードを含む全共用枠データ363の全共用枠在庫数として枠別在庫数管理データ記憶部36に記録する。
(在庫引当処理)
次に、在庫管理システム30は、各枠割当数に在庫を割り当てる在庫引当処理を実行する。この在庫引当処理について図4を用いて具体的に説明する。この場合、在庫管理システム30の在庫引当手段32は、「倉庫在庫」と「発注在庫」とを、所定のルールで割り当てる。
在庫管理システム30の在庫引当手段32は、まず、拠点毎に拠点枠の引当処理を実行する(ステップS1−1)。ここでは、各拠点枠在庫数に対して、在庫管理データ記憶部37に記録された在庫管理データに含まれる在庫数の割り当てを行なう。具体的には、在庫引当手段32は、枠別在庫数管理データ記憶部36に記憶された拠点枠データ361の拠点枠在庫数を取得する。そして、在庫引当手段32は、各拠点に割り当てた在庫の在庫種別コード及び在庫数を、対応する供給先コードに対して関連付けて拠点枠引当データ381として在庫引当データ記憶部38に記録する。この場合、同じ拠点に対して、異なる在庫種別コード(倉庫在庫や発注在庫)の在庫が割り当てられた場合には、同じ供給先コードに対してそれぞれの在庫種別コードを含む複数の拠点枠引当データ381が記録される。
次に、在庫引当手段32は、カテゴリ別共用枠での引当処理を実行する(ステップS1−2)。ここでは、カテゴリ別共用枠在庫数に対して、在庫管理データ記憶部37に記録された在庫管理データに含まれる在庫数の割り当てを行なう。具体的には、在庫引当手段32は、枠別在庫数管理データ記憶部36に記憶されたカテゴリ別共用枠データ362のカテゴリ別共用枠在庫数を取得する。そして、在庫引当手段32は、各カテゴリに割り当てた在庫の在庫種別コード及び在庫数を、対応するカテゴリコードに対して関連付けてカテゴリ別共用枠引当データ382として在庫引当データ記憶部38に記録する。この場合、同じカテゴリに対して、異なる在庫種別コードの在庫が割り当てられた場合には、同じ
カテゴリコードに対してそれぞれの在庫種別コードを含む複数のカテゴリ別共用枠引当データ382が記録される。
次に、在庫引当手段32は、全共用枠での引当処理を実行する(ステップS1−3)。ここでは、全共用枠在庫数に対して、在庫管理データ記憶部37に記録された在庫管理データに含まれる在庫数の割り当てを行なう。具体的には、在庫引当手段32は、枠別在庫数管理データ記憶部36に記憶された全共用枠データ363の全共用枠在庫数を取得する。そして、在庫引当手段32は、全共用枠に割り当てた在庫の在庫種別コード及び在庫数を、全共用枠引当データ383として在庫引当データ記憶部38に記録する。この場合、異なる在庫種別コードの在庫が割り当てられた場合には、全共用枠識別コードに対してそれぞれの在庫種別コードを含む全共用枠引当データ383が記録される。
ここで、拠点枠、カテゴリ別共用枠及び全共用枠に対して割り当てる在庫が不足していた場合(ステップS1−4において「YES」の場合)には、在庫引当手段32は、追加発注指示処理を実行する(ステップS1−5)。ここで、在庫引当手段32は、在庫の割り当てができなかった枠別在庫数管理データ360の拠点枠在庫数、カテゴリ別共用枠在庫数及び全共用枠在庫数から不足在庫数を算出して受注予測システム10に供給する。
一方、拠点枠、カテゴリ別共用枠及び全共用枠に対して余剰となった在庫があった場合(ステップS1−6において「YES」の場合)には、在庫引当手段32は、過剰枠の登録処理を実行する(ステップS1−7)。具体的には、在庫引当手段32は、その余剰となった在庫の在庫種別コード及び在庫数を、過剰枠引当データ384として在庫引当データ記憶部38に記録する。この場合、異なる在庫種別コードの在庫が割り当てられた場合には、過剰枠識別コードに対してそれぞれの在庫種別コードを含む過剰枠引当データ384が記録される。
なお、余剰がなかった場合(ステップS1−5又はステップS1−6において「NO」の場合)には、過剰枠引当データ384は在庫引当データ記憶部38に記録されない。以上により、在庫引当処理が終了する。
(本注文対応処理)
このように在庫引当処理が終了すると、在庫管理システム30は、顧客から実際に受けた注文に対して在庫の割り当てを行なう本注文対応処理を実行する。この本注文対応処理について、図5を用いて具体的に説明する。
この場合、在庫管理システム30の本注文対応処理手段33は、受注データの取得処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、本注文対応処理手段33は、受注システム40の注文データ記憶部41に記録されている注文データのうち、配送済フラグが記録されていない注文データを抽出して取得する。そして、本注文対応処理手段33は、抽出した注文データのうち、注文識別子、供給先コード、受注個数及び配送予定日に関するデータを、受注データとして取得する。
そして、在庫管理システム30の本注文対応処理手段33は、以下のステップS2−2〜S2−8を、配送予定日が早い受注データの順番に、繰り返して実行する。
本注文対応処理手段33は、取得した受注データについて、過剰枠での引当処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、本注文対応処理手段33は、過剰枠引当データ384を、在庫引当データ記憶部38から抽出する。ここで、過剰枠引当データ384がない場合には、枠内で充足できない(ステップS2−3において「NO」)。
過剰枠引当データ384があった場合には、本注文対応処理手段33は、抽出した過剰
枠引当データ384の引当在庫数と受注データに含まれる個数とを比較して、受注した商品の個数を過剰枠の引当在庫数に対して割り当てる。この場合、本注文対応処理手段33は、この受注データの注文識別子と、枠の種別(ここでは過剰枠識別コード)と、在庫の種別と、在庫数とを関連付けた出荷指示データを生成し出荷指示データ記憶部39に記録する。
ここで、受注した商品の個数が過剰枠の引当在庫数以下であり、過剰枠で充足できた場合(ステップS2−3において「YES」の場合)には、過剰枠引当データ384の引当在庫数から、割り当てた商品の個数を減算して新たな引当在庫数を過剰枠引当データ384に記録して、この受注データについての在庫の割り当てを終了する。
一方、受注した商品の個数が過剰枠の引当在庫数より多い場合には、本注文対応処理手段33は、受注した商品の個数から過剰枠の引当在庫数を減算した値を受注残り数として保持する。そして、このように過剰枠で充足できなかった場合(ステップS2−3において「NO」の場合)、本注文対応処理手段33は、拠点枠での引当処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、本注文対応処理手段33は、この受注データに含まれる供給先コードと一致する供給先コードを含む拠点枠引当データ381を、在庫引当データ記憶部38から抽出する。そして、本注文対応処理手段33は、拠点枠引当データ381の引当在庫数と、受注残り数とを比較して、拠点枠の引当在庫数に対して受注個数を割り当てる。この場合、本注文対応処理手段33は、この受注データの注文識別子と、枠の種別(ここでは供給先コード)と、在庫の種別と、在庫数とを関連付けた出荷指示データを生成し出荷指示データ記憶部39に記録する。
ここで、受注残り数が拠点枠の引当在庫数以下であり、拠点枠で充足できた場合(ステップS2−5において「YES」の場合)には、拠点枠引当データ381の引当在庫数から、割り当てた商品の個数を減算して新たな引当在庫数を拠点枠引当データ381に記録して、この受注データについての在庫の割り当てを終了する。
一方、受注残り数が拠点枠の引当在庫数より多い場合には、本注文対応処理手段33は、受注残り数から拠点枠の引当在庫数を減算した値を新たな受注残り数として保持する。そして、このように拠点枠で充足できなかった場合(ステップS2−5において「NO」の場合)には、本注文対応処理手段33は、カテゴリ別共用枠での引当処理を実行する(ステップS2−6)。具体的には、本注文対応処理手段33は、在庫管理システム30のメモリに記憶された拠点属性データを用いて、この受注データに含まれる供給先コードに関連付けられたカテゴリコードを特定する。そして、本注文対応処理手段33は、このカテゴリコードを含むカテゴリ別共用枠引当データ382を、在庫引当データ記憶部38から抽出する。そして、本注文対応処理手段33は、抽出したカテゴリ別共用枠引当データ382の引当在庫数と受注残り数とを比較して、受注残り数をカテゴリ別共用枠の引当在庫数に対して割り当てる。この場合、本注文対応処理手段33は、受注データの注文識別子と、割り当てた枠の種別(ここではカテゴリコード)と、在庫の種別と、在庫数とを関連付けた出荷指示データを生成し出荷指示データ記憶部39に記録する。
ここで、受注残り数がカテゴリ別共用枠の引当在庫数以下の場合(ステップS2−7において「YES」の場合)には、カテゴリ別共用枠引当データ382の引当在庫数から、割り当てた商品の個数を減算して、新たな引当在庫数をカテゴリ別共用枠引当データ382に記録して、この受注データについての在庫の割り当てを終了する。
一方、受注残り数がカテゴリ別共用枠の引当在庫数より多い場合には、本注文対応処理手段33は、受注残り数からカテゴリ別共用枠の引当在庫数を減算した値を新たな受注残り数として保持する。そして、このようにカテゴリ別共用枠で充足できなかった場合(ス
テップS2−7において「NO」の場合)には、本注文対応処理手段33は、全共用枠での引当処理を実行する(ステップS2−8)。具体的には、本注文対応処理手段33は、全共用枠引当データ383を、在庫引当データ記憶部38から抽出する。そして、本注文対応処理手段33は、抽出した全共用枠引当データ383の引当在庫数と受注残り数とを比較して、受注残り数を全共用枠の引当在庫数に対して割り当てる。この場合、本注文対応処理手段33は、割り当てを行なっている受注データの注文識別子と、割り当てた枠の種別(ここでは全共用枠識別コード)と、割り当てた在庫の種別と、割り当てた在庫数とを関連付けた出荷指示データを生成し出荷指示データ記憶部39に記録する。なお、実際に顧客からの受注個数が多く、全共用枠での引当処理(ステップS2−8)を行なっても、受注データに含まれる受注個数を割り当てることができない場合には、本注文対応処理は、アラームを出力する。
上述したステップS2−2〜S2−8の処理を、受注データ毎に繰り返して実行することにより、本注文対応処理が完了する。そして、在庫管理システム30は、出荷指示データ記憶部39に記憶した出荷予定データに基づいて、出荷指示を行なう。その後、在庫管理システム30は、受注データの割り当てが行なわれなかった在庫引当データ380等に基づいて、在庫種別コード毎の在庫数を在庫管理データ記憶部37に記録し、次の在庫引当処理に備える。以上により、商品供給システムにおける処理が終了する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 本実施形態では、在庫計画システム20は、各拠点における受注予測値を拠点毎の各枠の割合(拠点枠率、カテゴリ別共用枠率及び全共用枠率)に乗算して各拠点における枠毎の予測枠割当数を算出する。在庫管理システム30は、算出された各枠割当数に在庫を割り当てる在庫引当処理を実行し、顧客からの注文に対して在庫の割り当てを行なう本注文対応処理を実行する。このため、各拠点の拠点枠に割り当てられた在庫は、他の拠点に対して割り当てられずに、この拠点専用の在庫として確保しておくことができる。従って、他の拠点において多量に在庫が割り当てられた結果、商品の出荷ができなくなるということを回避することができる。また、各拠点への出荷時期が異なっていても供給の不公平がほとんどないため、各拠点に出荷する直前の注文に応じて在庫の割り当てを行なうことができる。従って、顧客からの実際の注文を有効に用いて、より適切な在庫量を維持することができる。
・ 本実施形態では、在庫計画システム20は、拠点別に算出したカテゴリ別共用枠の予測枠割当数をカテゴリ別に合計してカテゴリ別共用枠割当数を算出し、拠点別に算出した全共用枠率の予測枠割当数を合計して全共用枠割当数を算出する。在庫管理システム30は、算出された各枠割当数に在庫を割り当てる在庫引当処理を実行し、顧客からの注文に対して在庫の割り当てを行なう本注文対応処理を実行する。すなわち、各拠点においては、拠点枠に割り当てられた在庫だけでなく、カテゴリ別共用枠及び全共用枠に割り当てられた在庫を用いることができる。このため、受注予測と実際の注文との相違については、カテゴリ別共用枠及び全共用枠の在庫を割り当てることにより、複数の拠点間で在庫を融通することができるので、全体として、より適正な在庫量を維持することができる。
・ 本実施形態では、在庫計画システム20の枠分配率データ記憶部25には、拠点毎に、受注予測値を分配する拠点枠率、カテゴリ別共用枠率及び全共用枠率に関するデータを含む枠分配率データ250を記憶している。すなわち、全共用枠だけでなく、商品の供給頻度や供給量(単位)が異なるカテゴリ毎のカテゴリ別共用枠を用いるので、拠点が属するカテゴリに応じて、より適切な在庫量を維持するように調整を行なうことができる。
・ 本実施形態では、在庫管理システム30は、各枠割当数に在庫を割り当てる在庫引当処理において拠点枠、カテゴリ別共用枠及び全共用枠に対して割り当てらずに余剰とな
った在庫があった場合(ステップS1−6において「YES」の場合)には、在庫引当手段32は、過剰枠の登録処理を実行する(ステップS1−7)。在庫管理システム30は、本注文対応処理において、受注データを取得すると(ステップS2−1)、過剰枠での引当処理を実行する(ステップS2−2)。このため、受注予測値が低くなって倉庫在庫となる予定の過剰枠の在庫を注文に対して優先的に割り当てることにより、倉庫在庫を低くすることができる。
・ 本実施形態では、在庫管理システム30は、本注文対応処理において、拠点枠での引当処理を実行し(ステップS2−4)、カテゴリ別共用枠での引当処理を実行し(ステップS2−6)、全共用枠での引当処理を実行する(ステップS2−8)。このため、割り当てられる拠点の範囲が狭く融通が利きにくい在庫から優先的に受注個数の割り当てが行なわれることになるので、在庫を複数の枠に振り分けても、割り当てられない在庫を低くすることができる。
・ 本実施形態では、在庫計画システム20は、受注予測システム10が毎日算出する拠点毎の受注予測値を取得し、在庫枠計算処理を実行する。そして、在庫管理システム30は、在庫枠計算処理において算出された拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数及び全共用枠割当数を用いて、在庫引当処理を実行し、受注データを用いた本注文対応処理を実行する。従って、日によって変わる受注予測値や受注データを用いて在庫引当処理や本注文対応処理を行なうので、より適切な在庫量を維持することができる。
また、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態においては、枠分配率データ250には、拠点毎に、受注予測値を分配する拠点枠率、カテゴリ別共用枠率及び全共用枠率に関するデータを含めた。すなわち、上記実施形態では、受注予測値を、拠点枠、カテゴリ別共用枠及び全共用枠に分配した。これに限らず、受注予測値を分配する共用枠の種類はこれに限られない。例えば、カテゴリ別共用枠を省略してもよいし、カテゴリの種類に応じて複数のカテゴリ別共用枠を設けるようにしてもよい。この場合、受注の総和がほぼ一定になる複数の拠点がある場合には、これらを1つのカテゴリとし、このカテゴリ内で在庫を融通し合うことで、注文の変動を吸収して、より適切な在庫量を維持することができる。
○ 上記実施形態の在庫引当処理において、在庫管理システム30の在庫引当手段32は、「倉庫在庫」と「発注在庫」とを、所定のルールで割り当てた。この場合、商品の完成時期が古い順に、枠の割り当てを行なってもよい。具体的には、「倉庫在庫」を優先的に割り当てて、「発注在庫」は商品の納品予定日が早い順に割り当てる。更に、この場合、本注文対応処理の割り当て順番が早い過剰枠、拠点枠、カテゴリ別共用枠及び全共用枠の順に割り当てを行なうのがよい。これにより、割り当てられる拠点の範囲が狭く融通が利きにくい在庫から優先的に受注個数の割り当てが行なわれることになるので、在庫を複数の枠に振り分けても、割り当てられない在庫を低くすることができる。
この場合、在庫管理システム30の在庫引当手段32は、拠点枠、カテゴリ別共用枠及び全共用枠を合計して枠総数を算出し、在庫管理データ記憶部37に記憶された各在庫管理データの在庫数を合計して総在庫数を算出し、枠総数と総在庫数とを比較する。
ここで、総在庫数が枠総数より多い場合には、総在庫数から枠総数を減算して過剰枠の在庫数を算出し、この過剰枠、拠点枠、カテゴリ別共用枠及び全共用枠の順番に、「倉庫在庫」を優先的に割り当てて、「発注在庫」を納品予定日が早い順に割り当てる。具体的には、在庫引当手段32は、まず、過剰枠の在庫数に対して「倉庫在庫」の在庫数を割り当て、割り当てた在庫数を減算した割り当て残り在庫数を算出する。ここで、「倉庫在庫」の在庫数が「0」になった場合には、「発注在庫」の在庫数を、商品納品予定日の早い
順に割り当てる。
次に、在庫引当手段32は、拠点枠の在庫数に対して、「倉庫在庫」がある場合には、この「倉庫在庫」を割り当て、「倉庫在庫」がない場合には、「発注在庫」を納品予定日の早い順に割り当てる。そして、在庫引当手段32は、カテゴリ別共用枠の在庫数に対して、「倉庫在庫」がある場合には、この「倉庫在庫」を割り当て、「倉庫在庫」がない場合には、「発注在庫」を納品予定日の早い順に割り当てる。更に、在庫引当手段32は、全共用枠の在庫数に対して、「倉庫在庫」がある場合には、この「倉庫在庫」を割り当て、「倉庫在庫」がない場合には、「発注在庫」を納品予定日の早い順に割り当てる。
一方、総在庫数が枠総数より少ない場合には追加発注指示を行なう。そして、この場合には、拠点枠に対して、「倉庫在庫」、「発注在庫」在庫管理データの在庫数を割り当てる。ここで、在庫引当手段32は、拠点枠の在庫数に対して、「倉庫在庫」がある場合には、この「倉庫在庫」を割り当て、「倉庫在庫」がない場合には、「発注在庫」を納品予定日の早い順に割り当てる。そして、在庫引当手段32は、カテゴリ別共用枠の在庫数に対して、「倉庫在庫」がある場合には、この「倉庫在庫」を割り当て、「倉庫在庫」がない場合には、「発注在庫」を納品予定日の早い順に割り当てる。更に、在庫引当手段32は、全共用枠の在庫数に対して、「倉庫在庫」がある場合には、この「倉庫在庫」を割り当て、「倉庫在庫」がない場合には、「発注在庫」を納品予定日の早い順に割り当てる。
実施形態における商品供給システムの概略図。 データ記憶部に記録されたデータの説明図であり、(a)は枠分配率データ記憶部、(b)は枠別在庫数管理データ記憶部である。 在庫引当データ記憶部に記録されたデータの説明図。 実施形態における在庫引当処理の処理手順を説明するための流れ図。 実施形態における本注文対応処理の処理手順を説明するための流れ図。
符号の説明
10…受注予測システム、11…受注予測値データ記憶部、20…在庫計画システム、21…受注予測値取得手段、22…在庫枠計算手段、23…計算結果送信手段、25…枠分配率データ記憶手段としての枠分配率データ記憶部、30…在庫管理システム、31…枠別在庫数更新手段、32…在庫引当手段、33…受注データ取得手段及び注文割当手段としての本注文対応処理手段、36…枠別在庫数管理データ記憶部、37…在庫データ記憶手段としての在庫管理データ記憶部、38…在庫引当データ記憶手段としての在庫引当データ記憶部、39…出荷指示データ記憶部、250…枠分配率データ、360…枠別在庫数管理データ、361…拠点枠データ、362…カテゴリ別共用枠データ、363…全共用枠データ、380…在庫引当データ、381…拠点枠引当データ、382…カテゴリ別共用枠引当データ、383…全共用枠引当データ、384…過剰枠引当データ。

Claims (4)

  1. 顧客への商品の供給を行なう拠点毎に、この拠点に対する受注予測値を、拠点枠と、拠点が属するカテゴリと同じカテゴリの拠点で用いられるカテゴリ別枠と、全拠点で用いられる全拠点共用枠とに割り当てるために、拠点枠、カテゴリ別枠及び全拠点共通枠の枠分配率に関するデータを記憶した枠分配率データ記憶手段と、
    在庫の商品完成時期に関する種別を特定するための在庫の種別と、これに対応する在庫数とが関連付けられて記録された在庫データ記憶手段と、
    拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共通枠及び過剰枠をそれぞれ特定する枠別識別子に対して、引き当てた在庫の引当在庫数を記録する在庫引当データ記憶手段と、
    制御手段とを用いて、顧客からの注文に応じて商品を供給するためのシステムであって、
    前記制御手段は、
    拠点毎の受注予測値を取得する取得手段と、
    拠点毎の受注予測値と、カテゴリ別枠の分配率及び全拠点共用枠の分配率を用いて、各拠点におけるカテゴリ別枠の割当数及び全拠点共用枠の割当数を算出し、同じカテゴリに属する拠点のカテゴリ別枠の割当数を合計してカテゴリ別共用枠割当数を算出し、各拠点における全拠点共用枠の割当数を合計して全拠点共用枠割当数を算出する在庫枠計算手段と、
    前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数よりも多い場合には、前記総在庫数から前記枠総数を減算して過剰枠の在庫数を算出し、商品完成時期が古い在庫から、算出した過剰枠の在庫数、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当て、
    前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数以下の場合には、商品完成時期が古い在庫から、前記拠点枠、カテゴリ別共用枠、全拠点共用枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当てて、
    割り当てた枠の枠別識別子と、在庫の引当在庫数とを前記在庫引当データ記憶手段に記録する在庫引当手段と、
    顧客が注文した受注個数と、この顧客に商品の供給を行なう拠点を特定する拠点識別子
    とを取得する受注データ取得手段と、
    拠点識別子から特定される拠点の過剰枠、拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共用枠に割り当てられた在庫を、この順番で前記受注個数に割り当てる注文割当手段と
    を備えたことを特徴とする商品供給システム。
  2. 前記在庫引当手段は、前記拠点枠、カテゴリ別共用枠、全拠点共用枠割当数に対して割り当てる在庫が不足した場合、在庫の割り当てができなかった拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数から、不足在庫数を算出して、この不足在庫数に基づいて拠点毎の受注予測値を算出することを特徴とする請求項1に記載の商品供給システム。
  3. 顧客への商品の供給を行なう拠点毎に、この拠点に対する受注予測値を、拠点枠と、拠点が属するカテゴリと同じカテゴリの拠点で用いられるカテゴリ別枠と、全拠点で用いられる全拠点共用枠とに割り当てるために、拠点枠、カテゴリ別枠及び全拠点共通枠の枠分配率に関するデータを記憶した枠分配率データ記憶手段と、
    在庫の商品完成時期に関する種別を特定するための在庫の種別と、これに対応する在庫数とが関連付けられて記録された在庫データ記憶手段と、
    拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共通枠及び過剰枠をそれぞれ特定する枠別識別子に対して、引き当てた在庫の引当在庫数を記録する在庫引当データ記憶手段と、
    制御手段とを用いて、顧客からの注文に応じて商品を供給するための方法であって、
    前記制御手段は、
    拠点毎の受注予測値を取得する取得段階と、
    拠点毎の受注予測値と、カテゴリ別枠の分配率及び全拠点共用枠の分配率を用いて、各拠点におけるカテゴリ別枠の割当数及び全拠点共用枠の割当数を算出し、同じカテゴリに属する拠点のカテゴリ別枠の割当数を合計してカテゴリ別共用枠割当数を算出し、各拠点における全拠点共用枠の割当数を合計して全拠点共用枠割当数を算出する在庫枠計算段階と、
    前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数よりも多い場合には、前記総在庫数から前記枠総数を減算して過剰枠の在庫数を算出し、商品完成時期が古い在庫から、算出した過剰枠の在庫数、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当て、
    前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数以下の場合には、商品完成時期が古い在庫から、前記拠点枠、カテゴリ別共用枠、全拠点共用枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当てて、
    割り当てた枠の枠別識別子と、在庫の引当在庫数とを前記在庫引当データ記憶手段に記録する在庫引当段階と、
    顧客が注文した受注個数と、この顧客に商品の供給を行なう拠点を特定する拠点識別子とを取得する受注データ取得段階と、
    拠点識別子から特定される拠点の過剰枠、拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共用枠に割り当てられた在庫を、この順番で前記受注個数に割り当てる注文割当段階と
    を実行することを特徴とする商品供給方法。
  4. 顧客への商品の供給を行なう拠点毎に、この拠点に対する受注予測値を、拠点枠と、拠点が属するカテゴリと同じカテゴリの拠点で用いられるカテゴリ別枠と、全拠点で用いられる全拠点共用枠とに割り当てるために、拠点枠、カテゴリ別枠及び全拠点共通枠の枠分配率に関するデータを記憶した枠分配率データ記憶手段と、
    在庫の商品完成時期に関する種別を特定するための在庫の種別と、これに対応する在庫数とが関連付けられて記録された在庫データ記憶手段と、
    拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共通枠及び過剰枠をそれぞれ特定する枠別識別子に対して、引き当てた在庫の引当在庫数を記録する在庫引当データ記憶手段と、
    制御手段とを用いて、顧客からの注文に応じて商品を供給するためのプログラムであって、
    前記制御手段を、
    拠点毎の受注予測値を取得する取得手段、
    拠点毎の受注予測値と、カテゴリ別枠の分配率及び全拠点共用枠の分配率を用いて、各拠点におけるカテゴリ別枠の割当数及び全拠点共用枠の割当数を算出し、同じカテゴリに属する拠点のカテゴリ別枠の割当数を合計してカテゴリ別共用枠割当数を算出し、各拠点における全拠点共用枠の割当数を合計して全拠点共用枠割当数を算出する在庫枠計算手段、
    前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数よりも多い場合には、前記総在庫数から前記枠総数を減算して過剰枠の在庫数を算出し、商品完成時期が古い在庫から、算出した過剰枠の在庫数、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当て、
    前記在庫データ記憶手段に記憶された在庫の総在庫数が、拠点枠割当数、カテゴリ別共用枠割当数、全拠点共用枠割当数を合計した枠総数以下の場合には、商品完成時期が古い在庫から、前記拠点枠、カテゴリ別共用枠、全拠点共用枠割当数の順番に、在庫の在庫数を割り当てて、
    割り当てた枠の枠別識別子と、在庫の引当在庫数とを前記在庫引当データ記憶手段に記録する在庫引当手段、
    顧客が注文した受注個数と、この顧客に商品の供給を行なう拠点を特定する拠点識別子とを取得する受注データ取得手段、及び
    拠点識別子から特定される拠点の過剰枠、拠点枠、カテゴリ別枠、全拠点共用枠に割り当てられた在庫を、この順番で前記受注個数に割り当てる注文割当手段
    として機能させることを特徴とする商品供給プログラム。
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