JP5145201B2 - 投射型映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、投写型映像表示装置に係り、特に、光学部品取付用のホルダーにおける光学部品の取付構造に関する。
大型のスクリーン等に映像を投影して表示する投射型映像装置、すなわちプロジェクタが以前より用いられている。特に近年、CRT方式に比べ小型かつ軽量に構成できる液晶プロジェクタが主流となっている。
一般的に液晶プロジェクタは、光源から出射された偏りのない光を直線偏光光に変換して赤青緑の3色の分光に分離する。そして、この分光を赤色光用、青色光用及び緑色光用の三つの液晶ライトバルブに投射し、これら液晶ライトバルブにより画像信号に応じて変調し、変調した光をダイクロイックプリズムで合成して、合成光をスクリーンに投写するように構成された光学系を備えている。
ところで、このような光学系には種々の光学部品が用いられている。例えば、液晶ライトバルブには、液晶パネルのほか、液晶パネルの前後に偏光板や光学補償板が用いられている。また、この光学系には、リレーレンズやコンデンサレンズなども用いられている。この種の光学部品は、光学系機器を収納する筺体への組み込みを容易にするために、通常は樹脂成型品である光学部品取付用のホルダーに取り付けて組み込まれている。
従来の光学部品取付用のホルダーにおける光学部品の取付構造としては、特許文献1に記載されているように、光学部品の再利用を可能としたものが普及している。ここで、この従来例について図6及び図7に基づき説明する。
図6は、コンデンサレンズを光学部品取付用のホルダー(特許文献1では調整部品と称されている)に取り付ける場合の取付構造例であって、(a)は関連部品の斜視図であり、(b)はコンデンサレンズの取付工程途中の状態を示す斜視図であり、(c)はコンデンサレンズの取付が完了した状態における弾性嵌合部の拡大側面図である。
光学部品取付用のホルダー100は、光源からの光を通過させる光路用開口部101の周囲に枠部が樹脂一体成形されたものであって、下側の枠部の左右両角部には、コンデンサレンズ110の下側の外周縁の両端が嵌合して位置決めされる位置決め用嵌合部102が形成されている。各位置決め用嵌合部102は、背面側の壁部102aと前面側の爪部102bで構成されている。また、両位置決め用嵌合部102の中間部の前面側には、爪部104が形成されている。
一方、ホルダー100の上側の左右両角部には、下側が位置決め用嵌合部102に嵌合されたコンデンサレンズ110に対し、このコンデンサレンズの上側の外周縁の両角部と弾性的に嵌合する弾性嵌合部105が形成されている。弾性嵌合部105は、枠部から立設されて内側に略U字状に折曲形成されるとともに、弾性変形する内側片に爪部106が形成されている。
上記の構成において、コンデンサレンズ110がホルダー100に取り付けられるときは、先ず図6(a)に示されるように、コンデンサレンズ110の下側がホルダー100の下側の位置決め用嵌合部102における壁部102aと爪部102bとの間に挟まれる。次いで、図6(b),(c)に示すように、コンデンサレンズ110の上側が人手の指先で矢印方向Aに押されて、ホルダー100の上側の弾性嵌合部105に対し滑らせるように押し込められている。
この結果、コンデンサレンズ110は、上側両端部が図6(c)に示すように弾性嵌合部105の爪部106に嵌合され、爪部106の矢印B方向の弾性力を受けて位置決めされ、固定されている。
なお、ホルダー100からコンデンサレンズ110を取り外すときは、左右両側の弾性嵌合部105を外側に(B方向と逆の方向に)弾性変形させ、爪部106とコンデンサレンズ110との嵌合状態を解いて取り外すように構成されている。このような取付構造は、コンデンサレンズ以外の各種レンズにも適用される。
図7は、特許文献1に記載された入射側偏光板210及び光学補償板220をホルダー230,240に取り付ける場合の取付構造例を図示している。これらの取付構造は、この図に示されるように、前述のコンデンサレンズ110の取付構造と類似の取付構造が採用されている。すなわち、入射側偏光板210及び光学補償板220は、下端がホルダー230,240の下方の左右2箇所に設けられた爪部231,241に引掛けられ、上端部がホルダー230,240の上方の中央部に設けられた弾性嵌合部232,242に対し指先等で押されて、滑らせるように押し込められて固定されている。なお、入射側偏光板210、光学補償板220には、偏光角度調整を行うための取手片233,243が設けられている。
特開2008−58674号公報
しかしながら、上記従来の光学部品取付用のホルダーにおける取付構造によれば、コンデンサレンズ110、入射側偏光板210、光学補償板220等の光学部品を取り付けるときは、これら光学部品を指先等で押圧する必要があった。このため、これら光学部品の表面に指紋等の汚れが付着し、映像の質を劣化させてしまうという問題があった。また、弾性嵌合部105は、弾性力を発生させるためにU字型を成す爪部に形成されているので、このU字型を成す爪部の寸法精度が低く、光学部品の取り付けが不確実になり易いという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑み、光学部品のホルダーへの取り付けにおいて光学部品の汚れを防止するとともに、光学部品の取り付けを確実化した投射型映像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る投射型映像表示装置は、光源からの光を通過させる光路用開口部の周囲に枠部が樹脂一体成形された光学部品取付用のホルダーと、このホルダーに取り付けられた光学部品とを備えた投射型映像表示装置であって、ホルダーは、光学部品の一端を支持するように光路用開口部の一端側端縁に設けられた第1爪部と、光学部品の他端を支持するように光路用開口部の他端側端縁に設けられた第2爪部と、前記一端側の枠部において第1爪部が外側へ変位可能に形成された変位手段と、前記他端側の枠部において光路用開口部に連続するとともに人手の指先を入れることができる程度の大きさに形成された指先挿入用穴とを有することを特徴とする。
この構成によると、次のようにして、光学部品をホルダーに取り付けることができる。光学部品の一端を先ず第1爪部に係合させる。次いで、光学部品の他端側の端面に人手の指先を当て、光学部品を第1爪部に向けて押圧する。こうすると、第1爪部が外側へ変位可能に形成された変位手段により第1爪部が第2爪部から離れるように変位する。ここで、指先を指先挿入用穴の中に入れるようにして光学部品の上端部を第2爪部の下へ移動させる。これにより、人手の指先を当てている光学部品の端部を第2爪部に容易に係合させることができる。一方、光学部品を取り外すときは、取り付けのときと逆の操作を行えばよい。先ず、指先挿入用穴に指先を突っ込んで光学部品の端部を第1爪部側に押圧する。こうすると、第1爪部が第2爪部から離れるように変位するので、光学部品を容易に取り付けることができる。したがって、光学部品の取り付け又は取り外しの作業においては、他の備品や部品を使用することなく、かつ、光学部品の表面を汚すことなく容易に光学部品をホルダーに取り付けたり、ホルダーから光学部品を取り外したりすることができる。また、爪部の構造を従来のように断面U字型に形成する必要がないので、爪部の寸法精度を向上し、光学部品の取り付けを確実化することができる。
この場合において、前記変位手段は、第1爪部に近接して形成されたスリットであるように構成することができる。このように構成すると、変位手段の構成を簡略化することができる。
また、前記ホルダーは、第1爪部が前記スリットの中央と対応する位置に設けられていることが好ましい。このように構成すると、端面を押圧する押圧力による第1爪部の端部側への変位量を大きくすることができる。
また、前記ホルダーは、第2爪部が前記指先挿入用穴の両側に設けられていることが好ましい。このように構成すると、第2爪部を設ける枠部において、中央部に指先挿入用穴を設けるスペースをとることができる。したがって、光学部品の中央部に指先を当てることができるようになるとともに、力を入れている両側の端部を係合させるので、バランスのよい作業を行うことができ、作業性が良好となる。
また、前記ホルダーは、光学部品冷却用の冷却空気が第1爪部側から第2爪部側に向けて吹き付けられるように取り付けられていることが好ましい。このように構成すれば、第1爪部側が冷却空気の吹出口に近い位置となるので、吹出口から光学部品までの距離が短くなり、光学部品に対する冷却効果を高く維持することができる。
また、前記ホルダーは、光学部品としての偏光板が取り付けられているようにすることができる。このように構成すると、偏光板の表面を汚すことなく人手で取り付けることができ作業性が良好となる。なお、偏光板としては、液晶ライトバルブにおける入射側偏光板、出射側偏光板の何れか一方又は双方に適用することができる。
また、前記ホルダーは、光学部品としての光学補償板が取り付けられているようにすることができる。このように構成すると、光学補償板の表面を汚すことなく人手で取り付けることができ作業性が良好となる。なお、光学補償板としては、液晶ライトバルブ入射側光学補償板、出射側光学補償板の何れか一方又は双方に適用することができる。
また、前記偏光板又は光学補償板が取り付けられるホルダーは、前記他端側の枠部に光学部品の取付角度を調整するための取手片が形成されていることが好ましい。取手片は何れかの方向の枠部に連続して設ける必要があるがこのように構成すれば、枠部と取手片との連続部を活用して指先挿入用穴を設けることができるので、比較的容易に指先挿入用穴の面積を大きくすることができる。
また、前記ホルダーは、光学部品としてのレンズが取り付けられているようにすることができる。このように構成すると、レンズの表面を汚すことなく人手で取り付けることができ作業性が良好となる。なお、レンズとしてはコンデンサレンズ、リレーレンズなど何れのレンズに適用することもできる。
本発明に係る投射型映像表示装置によれば、一端側にスリットを形成し他端側に指先挿入用穴を形成したので、光学部品の一端部を支持する第1爪部の変位を容易にするとともに、光学部品の他端部の端面を第1爪部側へ容易に押圧することできる。これにより、表面を汚すことなく光学部品を容易に取着することができる。また爪部の寸法精度を向上させることができ、光学部品の取り付けを確実化することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る投射型映像表示装置の光学系について図1を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る投射型映像表示装置は、所謂3板式液晶プロジェクタであって、光源1としては、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプなどの放電型ランプが発光体として使用されている。光源1からの照射された光は、リフレクタによって平行光となって出射され、インテグレータレンズ2、偏光変換装置3、コンデンサレンズ4、反射ミラー5、リレーレンズ6を経て第1のダイクロイックミラー10へ入射される。インテグレータレンズ2は、一対のレンズ群(フライアイレンズ)から構成され、個々のレンズ部分が光源1から出射された光を後述する液晶ライトバルブ20,30,40の全面に導くように構成されている。これにより光源1から出射された光に存在する部分的な輝度ムラが平均化され、画面中央と周辺部とでの光量差が低減される。
第1のダイクロイックミラー10は、赤色光成分を透過させるとともに、緑色光成分及び青色光成分を反射させて分離する。赤色光成分は反射ミラー11を経て赤色光用の液晶ライトバルブ20に導かれ、分離された緑色光成分及び青色光成分は第2のダイクロイックミラー12で緑色光成分を反射させるとともに、青色光成分を透過させて分離する。緑色光成分は緑色光用の液晶ライトバルブ30に導かれ、分離された青色光成分はリレーレンズ13、反射ミラー14、リレーレンズ15、反射ミラー16を経て青色光用の液晶ライトバルブ40に導かれる。また、赤色光用、緑色光用及び青色光用の液晶ライトバルブ20,30,40は、それぞれ入射側偏光板21,31,41、入射側光学補償板22,32,42、液晶パネル23,33,43、出射側光学補償板24,34,44、出射側偏光板25,35,45などから構成されている。また、これら液晶ライトバルブ20,30,40で変調された赤色光、緑色光、青色光はクロスダイクロイックプリズム50で合成されて投射光学系60へ出射される。
次に、このような光学系に用いられている入射側偏光板21,31,41、入射側光学補償板22,32,42、出射側光学補償板24,34,44、出射側偏光板25,35,45、コンデンサレンズ4、リレーレンズ6,13,15などの光学部品を光学部品取付用のホルダー(以下単にホルダーと称する)に固定する構造について説明する。
ここでは、その代表例として光学部品取付用のホルダーにおける入射側偏光板21の取付構造について、図2及び3に基づき説明する。図2は、入射側偏光板を固定するホルダーの斜視図である。図3は、入射側偏光板の下方の爪部に入射側偏光板の下端を係合した工程における側断面図である。なお、以下の説明において、上下左右は図2に記載した方向であり、正面は図2における紙面の表側をいうものとする。なお、投射型映像表示装置は光軸を水平方向に保った状態で本体を左右又は上下反転して取り付けられるが、この場合における上下方向は、ホルダーが取り付けられた状態において図2に記載した方向と一致している。なお、投射型映像表示装置の本体ケース(不図示)は、図2に記載された方向における下側に下ケース側が設けられ、同方向における上側に上ケースが設けられている。
これら図に示すように、入射側偏光板21は、概略四角形の薄板状のものである。
一方、ホルダー70は、中央部には、第1のダイクロイックミラー10で分離された赤色光を通過させる光路用開口部71の周囲に枠部が樹脂一体成形されたものであって、全体形状も正面視略四角形であるが、上方の枠部の外周縁は丸みを帯びた形状に形成されている。また、ホルダー70は、この上方の枠部から上方に向けて入射側偏光板21の取付角度調整のときに使用される取手片72(図2参照)が上方に突出するように設けられている。
光路用開口部71の周辺の枠部には、入射側偏光板21を取り付けるための構成及びこのホルダー70をクロスダイクロイックプリズム50周辺の筐体に取り付けるための構成が形成されている。すなわち、左右の枠部には、入射側偏光板21の背面を支持する段部73が光路用開口部71内に突出する形状に形成され、下方の枠部における中央部であって光路用開口部71の下端縁には、入射側偏光板21の下端部を支持するための第1爪部74が1個形成されている。また、上方の枠部の中央部には、図3に示すように、人手の指先75が入る程度の大きさの指先挿入用穴76が光路用開口部71に連続して形成されている。これは、入射側偏光板21を取り付けたり、取り外したりするときに、入射側偏光板21の上端面を指先で下方へ押し付けることができるようにしたものである。また、上方の枠部の指先挿入用穴76の左右の光路用開口部71の上端縁には、入射側偏光板21の上端部を支持する第2爪部77が形成されている。上記において、第1爪部74の幅寸法は、第2爪部77の幅寸法は略同一寸法とされている。
また、光路用開口部71の下方の枠部における、第1爪部74とホルダー70の下方の外周縁との間には、第1爪部74に近接して、第1爪部の変位を可能とする変位手段としてのスリット78が設けられている。スリット78は、光路用開口部71の下端縁と平行で、かつ光路用開口部71の下端縁と略同一長さのスリット78が形成されている。このスリット78は、第1爪部74に対し、上方から下方への力が作用したときに第1爪部74の直下の枠部を変形させることにより、第1爪部74を下方へ弾性的に変位させるためのものである。
また、このホルダー70の左右の枠部には、ホルダー70をクロスダイクロイックプリズム50周辺の筐体に取り付けるための係合片79(図2参照)が形成されている。この係合片79は、ホルダー70の背面側にやや折曲して形成されたもので、ホルダー70が装着溝に挿入されたときに弾性変形し、ホルダーを弾性的に保持するものである。なお、前記装着溝は、クロスダイクロイックプリズム50周辺の筐体に形成されているが、ここでは図示していない。
また、図3に示されるように、この実施の形態におけるプロジェクタにおいては、光学部品を冷却する冷却ダクトが、入射側偏光板21等の光学部品の下方部の下ケースに配置されており、図3に示すように冷却空気が下方から入射側偏光板21に対して吹き付けられるように構成されている。この吹き付けが逆になった場合と比較すると、冷却空気吹出口から入射側偏光板21までの距離が短くなる。したがって、入射側偏光板21に対する冷却効果を高く維持することができる。また、冷却空気の吹出側には冷却空気用のダクトが配置されることになるが、このダクトが配置されない側に取手片72が配置されるので、取手片72の所要スペースがとり易くなるとともに、取手片72を使った光学部品の位置調整作業のスペースもとり易くなる。
次に、以上のように構成されたホルダー70への入射側偏光板の取付工程を図4及び図5に基づき説明する。図4は、入射側偏光板の取付工程図であって、(a)は取り付け前の関連部品の斜視図であり、(b)はホルダーの下方の爪部(第1爪部)に入射側偏光板の下端を係合する工程図である。図5は同工程図の続きであって、(a)は入射側偏光板の上端面を下方へ押圧する工程図であり、(b)は入射側偏光板の取付完了図である。
入射側偏光板21は、図4(a)に示されるように、ホルダー70の正面から取り付けられる。先ず、図4(b)に示すように、入射側偏光板21の左右端面を人手の指先で挟んで、入射側偏光板21の下端部を第1爪部74に係合させる。このとき、入射側偏光板21の背面は左右の段部73に当接するので、入射側偏光板21の下端部は第1爪部74と段部73とで挟まれたように保持される(図3参照)。続いて、図5(a)に示すように、入射側偏光板21の上端面を指先で下方へ押圧し、第1爪部74を下方へ変位させる。これにより入射側偏光板21の上端部を容易に第2爪部77に係合させることができる(図5(b)参照)。このとき指先75を指先挿入用穴76に突っ込むように作業すればよいので、作業を容易に行うことができる。また、入射側偏光板21の表面に指先が触れることを避けることができる。この結果、入射側偏光板21は、表面が汚されることなく、正面側の第1爪部74及び第2爪部77と背面側の段部73とによりホルダー70に固定される。
次に、以上のようにして取り付けられた入射側偏光板21をホルダー70から取り外すときは、取付時とは逆の作業を行えばよい。すなわち、入射側偏光板21を取り外すときは、指先挿入用穴76に指先75を突っ込んで、入射側偏光板21の上端面を下方へ押し付ける。こうすると、第1爪部74が下方へ変位するので入射側偏光板21の上端部を第2爪部77から容易に取り外すことができる。そして、図4(b)に示したように、入射側偏光板21の両側の端面を指先75で挟むようにして入射側偏光板21を持ち上げることにより、入射側偏光板21をホルダー70から取り外すことができる。
本実施の形態に係る投射型映像表示装置は、以上のように構成されているので次のような効果を奏することができる。
(1)入射側偏光板21の取着作業においては、第1爪部74の変位を可能とする変位手段が設けられているので、他の備品や部品を使用することなく、かつ、入射側偏光板21の表面を汚すことなく容易に入射側偏光板21をホルダー70に取り付けることができる。また、第1爪部74及び第2爪部77の構造を従来のように断面U字型に形成する必要がないので、爪部の寸法精度を向上し、光学部品の取り付けを確実化することができる。
(2)また、第1爪部74の変位を可能とする変位手段として、第1爪部74に近接してスリット78が形成された構成となっている。したがって、変位手段の構成を簡略化することができる。
(3)第1爪部74が、下方の枠部においてスリット78の中央と対応する光路用開口部71の端縁の中央位置に設けられているので、入射側偏光板21の上端面を押圧する押圧力による第1爪部74の下方の端部側への変位量を大きくすることができる。
(4)第2爪部77は、指先挿入用穴76の両側に設けられているので、入射側偏光板21の端面の中央部に力を入れることができる。また、力を入れている両側の端部を係合させるので、バランスのよい作業を行うことができ、作業性が良好となる。
(5)ホルダー70は、スリット78の中央と対応する位置に第1爪部74が1個設けられ、指先挿入用穴76の両側に第2爪部77が各1個設けられているので、入射側偏光板21をバランスよく固定するための爪部の個数を最小限にすることができる。また、変位させる第1爪部74が1個であるので、第1爪部74をスリット78の長手方向と平行な方向における中央に設けることができ、上端面を押圧する押圧力に対する第1爪部74の変位量を最大にすることができる。
(6)ホルダー70は、光学部品冷却用の冷却空気が第1爪部74側から第2爪部77側に向けて吹き付けられるように取り付けられているので、第1爪部74側が冷却空気の吹出口に近い位置となる。したがって、吹出口から入射側偏光板21までの距離が短くなり、入射側偏光板21に対する冷却効果を高く維持することができる。また、冷却空気の吹出側には冷却空気用のダクトが配置されることになるが、このダクトが配置されない側に取手片72が位置することになるので、取手片72の所要スペースがとり易くなるとともに、取手片72を使った光学部品の位置調整作業のスペースもとり易くなる。
(7)ホルダー70は、第2爪部77側の枠部には、入射側偏光板21の取付角度を調整するための取手片72が形成されているので、第2爪部77側の枠部と取手片72との連続部を活用して指先挿入用穴76を設けることができるので、比較的容易に指先挿入用穴76の面積を大きくすることができる。
(変形例)
本発明は、上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
・上記実施の形態においては、光学部品の代表として入射側偏光板21を代表例として説明したが、他の入射側偏光板31,41、入射側光学補償板22,32,42、出射側光学補償板24,34,44、出射側偏光板25,35,45の取り付けにおいても、同様のホルダー70を使用して取り付けることができ、同様の効果を奏することができる。また、この点については、以下に述べる変形例においても同様である。
・また、光学部品としては、上記のものに限らずコンデンサレンズ4、リレーレンズ6,13,15などの取り付けにも同様のホルダー70を使用して同様に取り付けることができる。また、この場合においても先の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができる。なお、上記のようなレンズ系の取り付けにおいては、ホルダー70として取手片72のないものを使用してもよい。
・第1爪部74の数は、2個以上としてもよい。但し、このように個数を増やすと、より安定した姿勢で取り付けることができる反面、第1爪部74の下方への移動量が少なくなるという欠点が生じる。また、第1爪部74は、図示のものより幅寸法の大きいものとすることもできるが、このようにすると個数を増やす場合と同様に第1爪部74の下方への移動量が少なくなるという欠点が生じる。したがって、図示のように、第2爪部77と同程度の幅寸法とすることが好ましい。
・上記実施の形態においては、入射側偏光板21の前後関係の固定のために背面側には段部73が形成されているが、ホルダー70の側方に上下方向にスライドさせて取り付けるスライド溝を設けるようにしてもよい。
・上記実施の形態においては、投写型映像表示装置として光変調素子に液晶パネルを用いた3板式液晶プロジェクタを示したが、これに限定されるものではなく、他の画像光生成系を備えた投写型プロジェクタとしてもよい。例えば、DLP(Digital Light Processing)(テキサス・インスツルメンツ(TI社)の登録商標)方式のプロジェクタを本発明に適用してもよい。
本発明の実施の形態に係る投射型映像表示装置の光学系の模式図である。 同投射型映像表示装置における入射側偏光板を固定するホルダーの斜視図である。 同投射型映像表示装置における入射側偏光板の取付工程における側断面図である。 入射側偏光板の取付工程図であって、(a)は取り付け前の配置状態における関連部品の斜視図であり、(b)はホルダーの第1爪部に入射側偏光板の下端を係合する工程図である。 同工程図の続きであって、(a)は入射側偏光板の上端面を下方へ押圧する工程図であり、(b)は入射側偏光板の取付完了図である。 従来例に係る光学部品の取付構造であって、光学部品としてコンデンサレンズを取り付ける場合の例であり、(a)は関連部品の斜視図であり、(b)は取付工程途中の状態を示す斜視図であり、(c)は光学部品の取付が完了した状態における弾性嵌合部の拡大側面図である。 同従来例に係る光学部品の取付構造であって、偏光板を取り付ける場合の例である。
符号の説明
70…(光学部品取付用の)ホルダー、71…光路用開口部、72…取手片、74…第1爪部、75…指先、76…指先挿入用穴、77…第2爪部、78…(変位手段としての)スリット。

Claims (9)

  1. 光を通過させる光路用開口部の周囲に枠部が樹脂一体成形された光学部品取付用のホルダーと、このホルダーに取り付けられた光学部品とを備えた投射型映像表示装置であって、
    ホルダーは、光学部品の一端を支持するように光路用開口部の一端側端縁に設けられた第1爪部と、光学部品の他端を支持するように光路用開口部の他端側端縁に設けられた第2爪部と、前記一端側の枠部において第1爪部が外側へ変位可能に形成された変位手段と、前記他端側の枠部において光路用開口部に連続するとともに人手の指先を入れることができる程度の大きさに形成された指先挿入用穴とを有することを特徴とする投射型映像表示装置。
  2. 前記変位手段は、第1爪部に近接して形成されたスリットであることを特徴とする請求項1記載の投射型映像表示装置。
  3. 前記ホルダーは、第1爪部が前記スリットの中央と対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項2記載の投射型映像表示装置。
  4. 前記ホルダーは、第2爪部が前記指先挿入用穴の両側に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の投射型映像表示装置。
  5. 前記ホルダーは、光学部品冷却用の冷却空気が第1爪部側から第2爪部側に向けて吹き付けられるように取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の投射型映像表示装置。
  6. 前記ホルダーは、光学部品としての偏光板が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の投射型映像表示装置。
  7. 前記ホルダーは、光学部品としての光学補償板が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の投射型映像表示装置。
  8. 前記ホルダーは、前記他端側の枠部に光学部品の取付角度を調整するための取手片が形成されていることを特徴とする請求項6又は7記載の投射型映像表示装置。
  9. 前記ホルダーは、光学部品としてのレンズが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の投射型映像表示装置。
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