JP5144384B2 - 自走式破砕機 - Google Patents
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Description
鉄筋104の先行端104aが磁選機ベルト103に吸着された瞬間の時刻T1 において、コンベヤベルト102の側方より見た鉄筋104の姿勢は、図8(a)に示されるように、コンベヤベルト102と鋭角αを成す傾倒姿勢となっている。
鉄筋104の先行端104aが磁選機ベルト103に吸着される先行端吸着位置を示すラインLに鉄筋104の後行端104aが到達した瞬間の時刻T2 において、コンベヤベルト102の側方より見た鉄筋104の姿勢は、図8(a´)に示されるように、コンベヤベルト102と直角を成す直立姿勢となっている。
破砕装置によって破砕された棒状の磁性体を含む破砕物を載せて走行するコンベヤベルトと、このコンベヤベルトの上方に配されてそのコンベヤベルトの走行方向と交差する方向に走行する磁選機ベルトとを備え、前記コンベヤベルト上の前記磁性体に前記磁選機ベルトを介して磁力を作用させることにより、前記磁性体を前記磁選機ベルトで吸着して前記コンベヤベルト上から搬出するように構成される自走式破砕機において、
与えられたコンベヤベルト速度指令信号に応じたコンベヤベルト速度となるように前記コンベヤベルトを駆動するコンベヤベルト駆動手段と、
与えられた磁選機ベルト速度指令信号に応じた磁選機ベルト速度となるように前記磁選機ベルトを駆動する磁選機ベルト駆動手段と、
前記磁性体の先行端が前記磁選機ベルトに吸着される先行端吸着位置をその磁性体の後行端が越える前に、この磁選機ベルトに吸着された磁性体が前記コンベヤベルト上から搬出されるような前記コンベヤベルトと前記磁選機ベルトとのベルト速度関係を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているベルト速度関係に基づいて、前記コンベヤベルト駆動手段にコンベヤベルト速度指令信号を、前記磁選機ベルト駆動手段に磁選機ベルト速度指令信号をそれぞれ出力するベルト速度指令信号出力手段と
を備えることを特徴とするものである(第1発明)。
図2には、本実施形態の自走式破砕機に搭載されるベルトコンベヤと磁選機の側面図(a)および平面図(b)がそれぞれ示されている。
この自走式破砕機1は、履帯式足回り装置が装備された下部走行体2を有している。下部走行体2上には、車体フレーム3が固設されている。
車体フレーム3の前部には、被破砕物供給装置4が搭載されている。車体フレーム3の中央部には破砕装置(ジョークラッシャ)5が、車体フレーム3の後部には機関室6がそれぞれ設置されている。
車体フレーム3の下部には、破砕装置5の下方位置から後方に延びるようにベルトコンベヤ7が組み付けられている。車体フレーム3の適宜位置には、自走式破砕機1を監視するための計器や、運転操作をするための各種操作機器を配置してなる操作盤8が取り付けられている。
図1(b)に示されるように、被破砕物供給装置4は、被破砕物が投入されるホッパ9と、ホッパ9内の被破砕物を破砕装置5に向けて搬送するフィーダ10とより構成されている。
図1(a)(b)に示されるように、機関室6の後方には、ベルトコンベヤ7の上方に位置するように磁選機11が配置されている。磁選機11は、車体フレーム3上に組み付けられた磁選機支持フレーム12に吊り下げ支持されている。
なお、MPU40および出力インタフェース43を含む構成が本発明の「ベルト速度指令信号出力手段」に相当する。
一方、砕石モードとは、自然石を破砕対象物として想定し、自然石を破砕装置5で効率良く破砕することができるよう破砕速度等の条件が設定された作業モードである。
ステップS1において、MPU40は、モード切換スイッチ44からのスイッチ切換信号に基づいて、現在選択されている作業モードがコンクリートガラモードであるか否かを判断する。
MPU40は、コンクリートガラモードが選択されている判断したとき、ステップS2へ進む。
ステップS2において、MPU40は、コンベヤベルト速度調整ダイヤル45からのダイヤル操作量信号Dc1 に応じて図6(a)に示されるコンベヤベルト速度制御マップに基づき設定されている現在の設定制御電流値Ic1 を読み込むとともに、図6(b)に示される磁選機ベルト速度制御マップに基づき設定されている現在の設定制御電流値Im1 を読み込む。
ステップS3において、MPU40は、ステップS2で読み込んだ設定制御電流値Ic1 と設定制御電流値Im1 とを比較し、設定制御電流値Im1 が設定制御電流値Ic1 よりも小さい(Im1 <Ic1 )か否かを判断する。
MPU40は、設定制御電流値Im1 が設定制御電流値Ic1 よりも小さい(Im1 <Ic1 )と判断したとき、ステップS4へ進む。
ステップS4において、MPU40は、図6(a)に示されるコンベヤベルト速度制御マップから制御電流値Ic2 (<Im1 )を読み出し、読み出した制御電流値Ic2 を出力インタフェース43に送信すべき設定制御電流値Ic2 として設定する。
次いで、ステップS5において、MPU40は、設定制御電流値Ic2 および設定制御電流値Im1 をそれぞれ出力インタフェース43に送信し、フローを終了する。
ステップS6において、MPU40は、コンベヤベルト速度調整ダイヤル45からのダイヤル操作量信号Dc1 を取り込むとともに、図6(a)に示されるコンベヤベルト速度制御マップを参照して、ダイヤル操作量信号Dc1 に対応する制御電流値Ic1 を求め、求めた制御電流値Ic1 を出力インタフェース43に送信すべき設定制御電流値Ic1 として設定し、この設定制御電流値Ic1 を出力インタフェース43に送信する。
ステップS7において、MPU40は、設定制御電流値Ic1 および設定制御電流値Im1 をそれぞれ出力インタフェース43に送信する。
また、ステップS7の処理が実行されると、出力インタフェース43からコンベヤベルト駆動手段17の電磁比例弁35に制御電流Ic1 が与えられるとともに、出力インタフェース43から磁選機ベルト駆動手段25の電磁比例弁39に制御電流Im1 (>Ic1 )が与えられる。これにより、コンベヤベルト16はコンベヤベルト駆動手段17によってベルト速度Vc1 で駆動される一方、磁選機ベルト23は磁選機ベルト駆動手段25によってベルト速度Vm1 (>Vc1 )で駆動される。
つまり、モード切換スイッチ44の操作にてコンクリートガラモードが選択されると、磁選機ベルト23のベルト速度Vmの方がコンベヤベルト16のベルト速度Vcよりも大きくなるといったコンベヤベルト16と磁選機ベルト23とのベルト速度関係が構築される。
鉄筋26が磁選機ベルト23に吸着されている先行端26aの位置は、図3(a)において、一点鎖線のラインLで示される。ラインLは、コンベヤベルト16のベルト走行方向Rcに直交し、先行端26aを含む平面を表わしている。
鉄筋26の先行端26aが磁選機ベルト23に吸着された瞬間において、コンベヤベルト16の側方より見た鉄筋26の姿勢は、図3(a)に示されるように、コンベヤベルト16と鋭角αを成す傾倒姿勢となっている。
図4(b)に示されるように、磁選機ベルト23に吸着された鉄筋26がコンベヤベルト16上から搬出される直前において、鉄筋26の後行端26bは、図4(a)に示されるように、鉄筋26の先行端26aが磁選機ベルト23に吸着される先行端吸着位置を示すラインLを未だ越えていない。このとき、コンベヤベルト16の側方より見た鉄筋26の姿勢は、図4(a)に示されるように、コンベヤベルト16と鋭角α´(>α)を成す傾倒姿勢となっている。そして、かかる鉄筋26は、程なくしてコンベヤベルト16上から搬出される。
したがって、鉄筋26がコンベヤベルト16に突き刺さるのを確実に防止することができる。
しかしながら、コンベヤベルト16の幅寸法やコンベヤベルト16と磁選機ベルト23との距離などの条件によっては、本実施形態で示したベルト速度関係(Vm>Vc)以外のベルト速度関係(Vm=Vc,Vm<Vc)でも鉄筋26の後行端26bが先行端吸着位置Lを越える前に鉄筋26がコンベヤベルト16上から搬出される場合がある。
したがって、本実施形態で示したベルト速度関係(Vm>Vc)以外のベルト速度関係(Vm=Vc,Vm<Vc)が構築されるようにコンベヤベルト16および磁選機ベルト23のそれぞれのベルト速度を制御する態様もあり得る。
5 破砕装置
7 ベルトコンベヤ
11 磁選機
16 コンベヤベルト
17 コンベヤベルト駆動手段
23 磁選機ベルト
24 磁石
25 磁選機ベルト駆動手段
26 鉄筋
40 MPU
41 メモリ
43 出力インタフェース
44 モード切換スイッチ
Claims (3)
- 破砕装置によって破砕された棒状の磁性体を含む破砕物を載せて走行するコンベヤベルトと、このコンベヤベルトの上方に配されてそのコンベヤベルトの走行方向と交差する方向に走行する磁選機ベルトとを備え、前記コンベヤベルト上の前記磁性体に前記磁選機ベルトを介して磁力を作用させることにより、前記磁性体を前記磁選機ベルトで吸着して前記コンベヤベルト上から搬出するように構成される自走式破砕機において、
与えられたコンベヤベルト速度指令信号に応じたコンベヤベルト速度となるように前記コンベヤベルトを駆動するコンベヤベルト駆動手段と、
与えられた磁選機ベルト速度指令信号に応じた磁選機ベルト速度となるように前記磁選機ベルトを駆動する磁選機ベルト駆動手段と、
前記磁性体の先行端が前記磁選機ベルトに吸着される先行端吸着位置をその磁性体の後行端が越える前に、この磁選機ベルトに吸着された磁性体が前記コンベヤベルト上から搬出されるような前記コンベヤベルトと前記磁選機ベルトとのベルト速度関係を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているベルト速度関係に基づいて、前記コンベヤベルト駆動手段にコンベヤベルト速度指令信号を、前記磁選機ベルト駆動手段に磁選機ベルト速度指令信号をそれぞれ出力するベルト速度指令信号出力手段と
を備えることを特徴とする自走式破砕機。 - 作業条件に応じて予め設定された複数の作業モードの中から1つの作業モードを選択する作業モード選択手段が設けられ、この作業モード選択手段によって特定の作業モードが選択されたとき、前記速度指令信号出力手段は、前記記憶手段に記憶されているベルト速度関係を読み出し、読み出したベルト速度関係に基づいて、前記コンベヤベルト駆動手段にコンベヤベルト速度指令信号を、前記磁選機ベルト駆動手段に磁選機ベルト速度指令信号をそれぞれ出力することを特徴とする請求項1に記載の自走式破砕機。
- 前記ベルト速度関係は、前記磁選機ベルト速度が前記コンベヤベルト速度よりも速いことを特徴とする請求項1または2に記載の自走式破砕機。
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