JP5143337B2 - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カラーフィルタ及び液晶表示装置並びに導電性樹脂着色層に関し、さらに詳しくは、樹脂着色層上に形成される透明導電層を不要とすることができるカラーフィルタ及び当該カラーフィルタを備えた液晶表示装置に関するものである。また、本発明は、カラーフィルタを構成する導電性樹脂着色層に関するものである。
近年、フラットパネルディスプレイとして、カラー液晶表示装置の市場が拡大している。カラー液晶表示装置は、その構造上、液晶層の上下を互いに直交するストライプ状の電極で挟んだ構造の単純マトリックス駆動型の液晶表示装置と、薄型トランジスタ(TFT)によるアクティブマトリックス駆動型の液晶表示装置と、に大別される。
例えば後者のアクティブマトリックス駆動型の液晶表示装置の一例としては、基板上に、ブラックマトリックス、複数色(通常、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色)の樹脂着色層、透明導電層及び配向層を備えたカラーフィルタと、基板上に、薄膜トランジスタ(TFT素子)、画素電極及び配向層を備えた液晶駆動基板とを所定の間隙をもたせて向かい合わせ、この間隙部に液晶材料を注入して液晶層とした透過型の液晶表示装置がある。また、上記のカラーフィルタの基板と樹脂着色層との間に反射層を設けた反射型の液晶表示装置もある。
これらの各種の構成の液晶表示装置は、上述したような近年の需要の増大から、各構成部材のコストダウンが重要な課題となっており、そのための新たな材料や新規な構成が検討されている。
こうした中、カラーフィルタを構成する樹脂着色層に導電性を持たせて、樹脂着色層上に形成される透明導電層を不要とすることが検討されている(例えば、特許文献1を参照)。この特許文献1に記載の発明は、樹脂着色層上に通常形成される透明導電層を不要としてコストダウンを達成するためになされた発明であり、その特徴は、低い電圧で電着可能な電着材料を用い、電着法により導電性のカラーフィルタを形成するというものである。
特開2000−314806号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の発明は製造コストの高い電着法が適用されるので、カラーフィルタや液晶表示装置について、市場の要請に応えるのに十分なコストダウンを達成しているとは言い得ないものであった。また、その特許文献1には、電着法で形成された導電性の着色層の電気抵抗率が明記されておらず、しかも着色層の静電容量を考慮した検討もなされていないものであり、電着法で形成された導電性の着色層により、その導電性の着色層上への透明導電層が不要になるか否かについての十分な検討がなされているとはいえなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、樹脂着色層上に形成される透明導電層を不要とし、コストダウンを達成するカラーフィルタを提供すること及び、そうしたカラーフィルタを備えた液晶表示装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、カラーフィルタ上に形成される液晶駆動のための透明導電層を不要とし、コストダウンを達成する導電性樹脂着色層を提供することにある。
本発明者は、カラーフィルタを構成する各種のパラメータを考慮しつつ、カラーフィルタを構成する樹脂着色層上に透明導電層がなくても液晶表示装置を駆動させることができる樹脂着色層の電気抵抗率を検討した結果、樹脂着色層が所定の電気抵抗率以下の場合に、樹脂着色層上の透明導電層を不要とすることができることを見出した。本発明のカラーフィルタは、上記知見に基づいてなされたものであり、そのカラーフィルタが適用される液晶表示装置の構成により、以下の2つの態様で提供される。
即ち、上記目的を達成するための本発明の第1態様に係るカラーフィルタは、基板上に所定のパターンで形成された複数色の導電性樹脂着色層を有するカラーフィルタであって、前記導電性樹脂着色層は、該導電性樹脂着色層の厚さが0.5μm以上5μm以下の範囲において、電気抵抗率が2.4×10Ωcm以下となるものであることを特徴とする。このカラーフィルタにおいて、前記基板と前記導電性樹脂着色層との間に透明導電層が形成されていることが好ましい。
上記目的を達成するための本発明の第2態様に係るカラーフィルタは、基板の上に画素電極、薄膜トランジスタ、及び複数色の導電性樹脂着色層を有するオンアレイタイプのカラーフィルタであって、前記導電性樹脂着色層は、該導電性樹脂着色層の厚さが0.5μm以上5μm以下の範囲において、電気抵抗率が2.4×10Ωm以下となるものであることを特徴とする。
これら第1態様及び第2態様に係る発明によれば、導電性樹脂着色層の厚さが0.5μm以上5μm以下の範囲において、電気抵抗率が2.4×10Ωcm以下となる導電性樹脂着色層を有するので、これまで樹脂着色層の上に形成していたITO等の透明導電層を不要としても、液晶表示装置を構成するカラーフィルタの機能を満たすことができる。その結果、コストダウンを達成したカラーフィルタを提供できる。
上記第1及び第2態様に係る本発明のカラーフィルタにおいて、前記導電性樹脂着色層上に透明保護層が形成されていることが好ましい。このとき、前記基板上の複数の所定部位に、前記透明保護層よりも突出した透明な樹脂柱状凸部が形成されていてもよい。
上記目的を達成するための本発明の液晶表示装置も、上記知見に基づいてなされたものであり、その液晶表示装置の構成により、以下の2つの態様で提供される。
即ち、本発明の第1態様に係る液晶表示装置は、カラーフィルタと液晶駆動基板とを所定の間隔で対向させた間隙に液晶層が形成されてなる液晶表示装置であって、前記液晶駆動基板は、基板の上に薄膜トランジスタ及び画素電極を有し、前記カラーフィルタは、基板の上に電気抵抗率ρCFが式1の関係を満たす複数色の導電性樹脂着色層を有することを特徴とする(式1中、εCFは導電性樹脂着色層の比誘電率で2以上10以下の範囲であり、εLCは液晶層の比誘電率で2以上10以下の範囲であり、dCFは導電性樹脂着色層の厚さで0.5μm以上5μm以下の範囲であり、dLCは液晶層の厚さで0.5μm以上10μm以下の範囲であり、Lは液晶表示装置の走査線の本数で2400本以下の範囲である。)。
Figure 0005143337
この発明によれば、カラーフィルタには電気抵抗率ρCFが式1の関係を満たす複数色の導電性樹脂着色層が形成されているので、従来樹脂着色層の上に形成されていたITO等の透明導電層を不要としても、液晶表示装置を構成するカラーフィルタの機能を満たすことができる。その結果、カラーフィルタのコストを低減でき、ひいては液晶表示装置のコストダウンを達成できる。
また、上記目的を達成するための本発明の第2態様に係る液晶表示装置は、液晶駆動基板を備えるオンアレイタイプのカラーフィルタと前面基板とを所定の間隔で対向させた間隙に液晶層が形成されてなる液晶表示装置であって、前記前面基板は、基板の上に画素電極を有し、前記カラーフィルタは、基板の上に画素電極、薄膜トランジスタ、及び電気抵抗率ρCFが式1の関係を満たす複数色の導電性樹脂着色層を有することを特徴とする(式1中、εCFは導電性樹脂着色層の比誘電率で2以上10以下の範囲であり、εLCは液晶層の比誘電率で2以上10以下の範囲であり、dCFは導電性樹脂着色層の厚さで0.5μm以上5μm以下の範囲であり、dLCは液晶層の厚さで0.5μm以上10μm以下の範囲であり、Lは液晶表示装置の走査線の本数で2400本以下の範囲である。)。
Figure 0005143337
この発明によれば、カラーフィルタには電気抵抗率ρCFが式1の関係を満たす複数色の導電性樹脂着色層が形成されているので、従来樹脂着色層の上に形成されていたITO等の透明導電層を不要としても、オンアレイタイプのカラーフィルタの機能を満たすことができる。その結果、カラーフィルタのコストを低減でき、ひいては液晶表示装置のコストダウンを達成できる。
本発明の導電性樹脂着色層は、カラーフィルタに形成される導電性樹脂着色層であって、0.5μm以上5μm以下の範囲の厚さを有するときに、電気抵抗率が2.4×10Ωcm以下であることを特徴とする。
この発明によれば、0.5μm以上5μm以下の範囲の厚さを有する樹脂着色層の電気抵抗率が2.4×10Ωm以下であるので、この導電性樹脂着色層をカラーフィルタの樹脂着色層として適用すれば、従来樹脂着色層の上に形成していたITO等の透明導電層を不要とすることができる。
以上説明したように、本発明のカラーフィルタ及び液晶表示装置によれば、従来樹脂着色層の上に形成していたITO等の透明導電層を不要としても、液晶表示装置を構成するカラーフィルタの機能を満たすことができるので、コストダウンを達成したカラーフィルタ及び液晶表示装置を提供できる。また、本発明の導電性樹脂着色層によれば、従来樹脂着色層の上に形成していたITO等の透明導電層を不要とすることができる。
以下、本発明のカラーフィルタ及び液晶表示装置について図面を参照して説明する。
本発明のカラーフィルタは、その態様により、いわゆる通常タイプのカラーフィルタと、オンアレイタイプのカラーフィルタとに大別される。
図1は、本発明の第1態様に係る通常タイプのカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。このカラーフィルタ11は、基板12と、基板12上に形成された透明導電層17と、透明導電層17上に所定のパターンで形成された複数色の導電性樹脂着色層13とを備えている。この複数色の導電性樹脂着色層13は、通常、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の層13R、13G、13Bを指し、個々の導電性樹脂着色層13R、13G、13Bの間には、ブラックマトリックス14が形成されている。この態様のカラーフィルタ11は、図1に示すように、導電性樹脂着色層13上には透明保護層15や配向層16が設けられているが、従来のようなITO等の透明導電層は設けられていない。
この第1態様に係るカラーフィルタにおいて、導電性樹脂着色層13は、その導電性樹脂着色層13の厚さが0.5μm以上5μm以下の範囲において、電気抵抗率2.4×10Ωcm以下となるものが用いられる。
図2は、第1態様に係るカラーフィルタが使用された液晶表示装置の一例を示す概略断面図である。この液晶表示装置20は、第1態様のカラーフィルタ11と液晶駆動基板21とを所定の間隔で対向させた間隙に、液晶層25が形成されてなる液晶表示装置である。第1態様のカラーフィルタ11については、上述の通りである。また、液晶駆動基板21は、基板22と、その基板22上に所定のパターンで形成された薄膜トランジスタ23及び画素電極24とを有し、さらにそれらの上に配向層16を有している。この態様の液晶表示装置20において、カラーフィルタ11の導電性樹脂着色層13上には透明保護層15や配向層16が設けられているが、従来のようなITO等の透明導電層は設けられていない。
図3は、本発明の第2態様に係るオンアレイタイプのカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。このカラーフィルタ31は、基板32と、基板32上に所定のパターンで形成された画素電極33及び薄膜トランジスタ34と、その画素電極33及び薄膜トランジスタ34上に所定のパターンで形成された複数色の導電性樹脂着色層35(35R、35G、35B)とを備えている。この態様のカラーフィルタ31において、基板32と画素電極33との間には、走査線、信号線等の配線や各電極間の短絡を防止する第1層間絶縁膜46が設けられている。
導電性樹脂着色層35も、上記第1態様のカラーフィルタ11が備える導電性樹脂着色層13と同様に、通常、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の層35R、35G、35Bを指し、個々の導電性樹脂着色層35R、35G、35Bの間には、ブラックマトリックス36が形成されている。このブラックマトリックス36は、薄膜トランジスタ34上に形成された第2層間絶縁膜47の上部に設けられている。
この第2態様に係るカラーフィルタにおいて、導電性樹脂着色層35は、その導電性樹脂着色層35の厚さが0.5μm以上5μm以下の範囲において、電気抵抗率2.4×10Ωcm以下となるものが用いられる。
なお、薄膜トランジスタ34は、ソース、チャネル及びドレインを形成するための半導体層37と、走査線と接続してソース−ドレイン間の導通状態を制御するゲート電極38と、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極及び画素電極間を絶縁する絶縁膜39とを備えている。電力を供給する信号線48と薄膜トランジスタ34のソース電極とは、コンタクトホールを介して導通し、薄膜トランジスタ34のドレイン電極と画素電極33とは、コンタクトホールを介して導通している。
このオンアレイタイプのカラーフィルタ31は、図3に示すように、導電性樹脂着色層35上には透明保護層15や配向層16が設けられているが、従来のようなITO等の透明導電層は設けられていない。
図4は、第2態様に係るカラーフィルタが使用された液晶表示装置の一例を示す概略断面図である。この液晶表示装置40は、第2態様のカラーフィルタ31と前面基板41とを所定の間隔で対向させた間隙に、液晶層45が形成されてなる液晶表示装置である。第2態様のカラーフィルタ31については、上述の通りである。また、前面基板41は、基板42と、その基板42上に形成された透明導電層43及び配向層16を有している。
次に、上述した第1態様及び第2態様のカラーフィルタ及びそのカラーフィルタを備える液晶表示装置の各構成部材について説明する。
(基板)
基板12、22、32、42としては、その基板がカラーフィルタに適用されるか液晶駆動基板に適用されるか前面基板に適用されるかに応じて、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス若しくは合成石英板等の可撓性のない透明なリジット材、又は、透明樹脂フィルム若しくは光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材が用いられる。この中で特にコーニング社製の7059ガラスは、熱膨脹率の小さい素材であり、寸法安定性及び高温加熱処理における作業性にも優れ、また、ガラス中にアルカリ成分を含まない無アルカリガラスであるため、アクティブマトリックス駆動型液晶表示装置用のカラーフィルタの基材として適している。基板の厚さは、カラーフィルタが装着される液晶表示装置の大きさや基材が適用される部材により種々異なるが、例えば、可撓性のない透明なリジット材の場合には0.5〜1.1mm程度であり、可撓性を有する透明なフレキシブル材の場合には0.1〜0.7mm程度である。
(導電性樹脂着色層)
導電性樹脂着色層13、35は、その厚さが0.5μm以上5μm以下の範囲において、電気抵抗率が2.4×10Ωcm以下である。こうした導電性樹脂着色層13、35を有するカラーフィルタは、その導電性樹脂着色層13、35上に従来必要とされていたITO等の透明導電層を不要とすることができる。なお、導電性樹脂着色層13の電気抵抗率が2.4×10Ωcm以下であり且つその値がより小さい場合(例えば、10−4Ωcm以下程度の場合)には、基板12と導電性樹脂着色層13との間の透明導電層17を不要とすることができるが、導電性樹脂着色層13の電気抵抗率が2.4×10Ωcm以下であり且つその値を十分に小さくすることができない場合(例えば、10−4〜2.4×10Ωcmの範囲程度の場合)には、基板12と導電性樹脂着色層13との間に透明導電層17が設けられていることが好ましい。
導電性樹脂着色層13、35の厚さが0.5μm未満では、目的とする色調を得難く、導電性樹脂着色層13、35の厚さが5μmを超えると、表面段差が大きくなり表示むらが生じ易くなる。導電性樹脂着色層13、35の電気抵抗率が2.4×10Ωcmを超えると、十分な駆動電圧が液晶層に加わらず、所望の明暗の表示ができなくなることがある。
本発明においては、こうした導電性樹脂着色層を備えたカラーフィルタ11,31で液晶表示装置20,40を構成した場合、導電性樹脂着色層13、35の電気抵抗率ρCFが上記の式1の関係を満たしている。式1中、εCFは導電性樹脂着色層13、35の比誘電率で2以上10以下の範囲であり、εLCは液晶層25,45の比誘電率で2以上10以下の範囲であり、dCFは導電性樹脂着色層13、35の厚さで0.5μm以上5μm以下の範囲であり、dLCは液晶層25,45の厚さで0.5μm以上10μm以下の範囲であり、Lは液晶表示装置20,40の走査線の本数で2400本以下の範囲である。
この液晶表示装置20,40において、導電性樹脂着色層13、35の比誘電率が2未満では、その導電性樹脂着色層形成材料の種類が限定され、所望の色調と光透過性を得難いことがある。導電性樹脂着色層13、35の比誘電率が10を超えると、液晶層25,45に加わる電圧信号に遅延が生じることがあり、走査線数が1000程度の高解像度液晶パネルを駆動できなくなることがある。
図5は、本発明に係る液晶表示装置の等価回路を示す概略図である。上記式1は、図5に示す等価回路から求めたものである。すなわち、液晶表示装置20,40を構成する液晶層25、45及び導電性樹脂着色層13、35は誘電体であり、且つそれらは積層構造を呈するので、液晶層25、45と導電性樹脂着色層13、35とは、図5に示すように、静電容量と電気抵抗との並列回路で表される。
図5の液晶セル等価回路を流れる電流についての回路方程式を解くことにより、液晶層に加わる電圧値VLCは、以下の式2で表すことができる。但し、式2〜式4中、Vは外部駆動回路から供給された電圧であり、定数RLCは液晶層の電気抵抗であり、RCFは導電性樹脂着色層の電気抵抗であり、CLCは液晶層の静電容量であり、CCFは導電性樹脂着色層の静電容量であり、tとtは等価回路の時定数であり、tとtは配線電気抵抗をRとしたときに式3及び式4で表される時定数であり、Rは配線電気抵抗である。
Figure 0005143337
Figure 0005143337
Figure 0005143337
ここで、式2からわかるように、外部駆動回路から供給された電圧Vは、液晶層に直ちに加わるのではなく、時定数t又はtで表される一定の遅延が生じた後に印加される。一般に時定数tは配線電気抵抗Rに依存するが、低抵抗透明導電膜やアルミニウム等の低抵抗配線材料を使用することによって、時定数tは10−6秒以下となり、後述するTFT素子のゲート選択時間tと比較して短くすることができる。その結果、時定数tによる遅延を防ぐことができる。
一方、時定数tは樹脂着色層の電気抵抗RCF、静電容量CCF等に依存して定まるので、時定数tがTFT素子のゲート選択時間tよりも長い場合は、液晶層にはゲート選択時間内に十分な電荷が蓄積されず、電圧保持率が小さくなるという問題が生じる。即ち、ゲート選択時間tの下限値は上記の時定数tであり、時定数tがゲート選択時間tを超えると液晶を十分に駆動することができず、満足のいく表示ができなくなる。したがって、本問題を解決するためには、時定数tをゲート選択時間tよりも短くすれば良く、このためには式3又は式4からわかるとおり、樹脂着色層の静電容量CCFを増大させるか、又は樹脂着色層の電気抵抗RCFを減少させるという解決策がある。本発明者は、それらの解決策を検討した結果、樹脂着色層の静電容量CCFを増大させることには限界があり、その静電容量CCFを増大させることによっては時定数tをゲート選択時間t以下とすることは困難であることから、樹脂着色層の電気抵抗RCFを減少させることが現実的な解決策であることを見出した。なお、図5において、VCFは樹脂着色層に加わる電圧を表し、Vは配線部分(ITO等)に加わる電圧を表している。
ここでゲート選択時間tについて説明する。図6は、液晶駆動基板の回路構成を示す図である。
図6に示すように、駆動手段である走査信号ドライバ76に連結したL本の走査線G〜G(Lが6以上の走査線は図示せず。)と、駆動手段である情報信号ドライバ77に連結したM本の信号線S〜S(Mが6以上の走査線は図示せず。)とが互いに電気的に絶縁するように、駆動基板上に交差して設けられている。各交差部分には、画素78に対応した液晶をスイッチングするための薄膜トランジスタ(TFT)79が設けられている。このような構成において、走査信号ドライバ76により走査線G〜Gが線順次に選択され、選択の期間(ゲート選択時間tg)にゲート電圧が供給され、ゲート選択時間に同期して情報信号ドライバ77から各画素に書き込む情報に応じた信号電圧が信号線S〜Sに供給され、TFT素子79によって、画素78に駆動電圧が供給される。
即ち、ゲート選択時間tgは走査線の数によって異なった時間となる。動画表示を行う際には、1秒間に30フレームを表示し、各フレームは二つのフィールドからなるために、フィールドは60Hzで画面書き込みを行うことになる。そのため、走査線の本数がLの液晶表示装置においては、上述したようにフィールド毎にゲート線が線順次に選択されて所定の電圧が印加されるので、走査線の本数がLの液晶表示素子のゲート時間tは、以下の式5で表される。
Figure 0005143337
導電性樹脂着色層の電気抵抗率ρCFが上記の式1で表される範囲にあるとき、時定数tがゲート選択時間tよりも短くなるので、外部回路から電圧を印加して液晶をアクティブマトリックス駆動させる際に、ゲート選択時間内に液晶層に十分な電荷を充電することができ、液晶層の保持電圧が小さくならずに、コントラストの低下のない表示を得ることが可能となる。
したがって、本発明に係るカラーフィルタが有する導電性樹脂着色層の電気抵抗率ρCFが上記の式1で表される範囲にあるとき、従来のように樹脂着色層上にITO等の透明導電層を形成しなくても、TFT素子によって液晶を駆動させることが可能な液晶表示装置を提供できる。
導電性樹脂着色層の電気抵抗率ρCFの下限は特に限定されないが、従来のITO(インジウムスズ酸化物)の電気抵抗率である10−4Ωcm程度を挙げることができる。一方、導電性樹脂着色層の電気抵抗率ρCFの上限が式1の右辺の計算値以上になると、導電性樹脂着色層13、35が従来の樹脂着色層上に設けられる透明導電層の代替層として機能しなくなり、液晶表示装置として機能しなくなってしまう。
式1において、導電性樹脂着色層の電気抵抗率ρCFの上限値は、液晶層及び導電性樹脂着色層の比誘電率と厚さに影響される。
導電性樹脂着色層の電気抵抗率ρCFが式1の関係を満たす場合には、時定数tがゲート選択時間tよりも短くなり、TFT素子で液晶を十分に駆動できることとなる。ここで式1の右辺は、液晶層の比誘電率εLC及び液晶層の厚さdLCにも依存していることが読み取れる。ところが、通常のネマチック液晶の比誘電率は2〜10であり、ネマチック液晶層の厚さは3〜10μm程度である。したがって、液晶表示装置においては、εLC/dLCは0.2〜3.3(μm−1)の範囲にあるので、ネマチック液晶を用いた場合の導電性樹脂着色層の電気抵抗率の上限値は、式1にてεLC/dLC=0.2とおいた式6で表される。
Figure 0005143337
液晶表示装置の走査線の本数L(本)及びその走査線に対応する式5で表されるゲート選択時間tgは、例えば、テレビ放送の規格であるNTSC(National TV Standards Committee)方式では31.8μs(L:525本)であり、HDTV(High Definition Television)方式では14.8μs(L:1125本)である。また、液晶モニタ等の規格であるVGA(Video Graphics Array)方式では34.8μs(L:480本)であり、Q−VGA(Quarter-VGA)方式では69.2μs(L:240本)であり、XGA(Extended Graphics Array)方式では21.7μs(L:768本)であり、S−XGA(Super−XGA)方式では16.3μs(L:1024本)であり、U−XGA(Ultra−XGA)方式では13.9μs(L:1200本)であり、Q−UXGA(Quad−UXGA)方式では7μs(L:2400本)である。
このような各方式において、導電性樹脂着色層の比誘電率εCFを3とし、導電性樹脂着色層dCFの厚さを1.5μmとしたとき、上記各方式における電気抵抗率ρCFの上限値(ρMAX)、すなわち、式6の右辺の計算値は、NTSC方式(L:525本)では1.2×10Ωcmであり、HDTV方式(L:1125)では5.1×10Ωcmであり、VGA方式(L:480)では1.2×10Ωcmであり、Q−VGA方式(L:240本)では2.4×10Ωcmであり、XGA方式(L:768)では7.4×10Ωcmであり、S−XGA方式(L:1024)では5.6×10Ωcmの範囲であり、U−XGA方式(L:1200)では4.8×10Ωcmであり、Q−UXGA方式(L:2400)では2.4×10Ωcmである。
なお、携帯電話、パソコン、TV等の表示素子においては、Q−VGA以上の解像度であれば、鮮明に文字や画像を観ることができるので、本発明に係る液晶表示装置においては、Q−VGA以上の解像度が好ましい。
したがって、例えばネマチック液晶を用いたTFT駆動方式の液晶表示装置においては、Q−VGAの解像度の場合は、導電性樹脂着色層の電気抵抗率が2.4×10Ωcm以下の場合であれば、ゲート選択時間内に、駆動回路から液晶層に十分充電を行なうことができ、液晶を駆動することができるようになる。なお、導電性樹脂着色層の電気抵抗率が2.4×10Ωcm以下の場合であればQ−VGA以下の解像度の場合であっても、Q−VGAの場合と同様に、ゲート選択時間内に、駆動回路から液晶層に十分充電を行なうことができ、液晶を駆動することができるようになる。
ゲート選択時間とは、TFT素子のゲート電極にTFTの閾電圧以上の電圧を加える期間の長さで定義され、式1の右辺の計算値は、図5に示した液晶等価回路の飽和時間である時定数t(式3)がゲート選択時間t(式5)と等しくなった時の導電性樹脂着色層の電気抵抗率ρの上限値としている。
前述の式1において、導電性樹脂着色層の電気抵抗率ρCFが上記の上限値を超える場合には、電源のスイッチオンの時、外部駆動回路から供給される電圧Vは導電性樹脂着色層及び液晶層に分圧されて印加されるため、導電性樹脂着色層の電気抵抗の大きさによっては液晶層に加わる電圧が小さくなり、液晶を十分に駆動できないという問題が生じる。さらに、導電性樹脂着色層の電気抵抗率ρCFが上記の上限値を超える場合には、電源のスイッチオンによる過渡現象のため、液晶層に加わる電圧VLCが飽和するまでに時間がかかり、TFT素子駆動時のゲート選択時間内に液晶層に加わる電圧が飽和せず、その結果、液晶を十分に駆動できずに高コントラストの表示ができないという問題が生じる。
導電性樹脂着色層は、主成分を構成する材料と、導電性を付与する材料と、着色成分からなる材料とを含有し、さらに分散材や開始剤等の添加材料を必要に応じて含有する。主成分を構成する材料としては、ポリイミド樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂等を挙げることができ、なかでも、アクリル樹脂を好ましく挙げることができる。また、導電性を付与する材料としては、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性ポリマー、ITO(Indium Tin Oxide)、Sb(Antimony Oxide)等の金属酸化物の微粉等を挙げることができ、なかでも、ITO微粉を好ましく挙げることができる。また、着色成分からなる材料としては、アゾレーキ系、キナクリドン系等の有機顔料や染料等を挙げることができ、なかでも、有機顔料を好ましく挙げることができる。導電性樹脂着色層は所望の着色材を含有した感光性樹脂を使用した顔料分散法により形成することができ、さらに、印刷法、転写法等の公知の方法によっても形成することができる。
以上説明した導電性樹脂着色層は、赤色パターン、緑色パターン及び青色パターンが所望のパターン形状で配列されている。また、導電性樹脂着色層を、例えば、赤色パターンが最も薄く、緑色パターン、青色パターンの順に厚くすることにより、導電性樹脂着色層の各色に最適な液晶層厚さを設定するようにしてもよい。なお、この場合には、上述の式1を満たすように、その厚さが調整される。
(ブラックマトリックス)
ブラックマトリックスは、導電性樹脂着色層からなる表示画素部の間及び導電性樹脂着色層の形成領域の外側に設けられている。このブラックマトリックスは、スパッタリング法や真空蒸着法等により厚さ100〜200nm程度のクロム等の金属薄膜を形成し、この薄膜をパターニングして形成したもの、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有させたポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂層を形成し、この樹脂層をパターニングして形成したもの、カーボン微粒子、金属酸化物等の遮光性粒子を含有させた感光性樹脂層を形成し、この感光性樹脂層をパターニングして形成したもの等、いずれを用いてもよい。
本発明のカラーフィルタにおいては、ブラックマトリックスを備えないものであってもよい。この場合、導電性樹脂着色層の非形成部位では基板が露出してもよく、あるいは、基板を覆うように導電性樹脂着色層を形成してもよい。
図7はカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。このカラーフィルタ61は、基板62と、基板62上に形成されたブラックマトリックス63、及び所定のパターンで形成された複数色の導電性樹脂着色層64(64R、64G、64B)とを備えている。
(透明保護層)
図8は、透明保護層を有するカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。このカラーフィルタ71は、基板72と、基板72上に形成されたブラックマトリックス73及び導電性樹脂着色層74(74R、74G、74B)と、ブラックマトリックス73及び導電性樹脂着色層74を覆うように形成された透明保護層75とを備えている。このカラーフィルタ71は、透明保護層75上に配向層(図示しない)を設けた状態で液晶表示装置に用いられる。
透明保護層75は、カラーフィルタ71の表面を平坦化すると共に、カラーフィルタ71が液晶表示装置に用いられたときに、導電性樹脂着色層74に含有される成分の液晶層への溶出を防止するためのものである。この透明保護層75は、ブラックマトリックス73及び導電性樹脂着色層74が液晶層と接することがないように、ブラックマトリックス73と導電性樹脂着色層74とを少なくとも覆うように形成される。このような透明保護層75は、アクリル共重合体等の樹脂材料を用いて形成することができる。透明保護層の厚さは、使用される材料の光透過率やカラーフィルタの表面状態等を考慮して設定することができ、例えば、0.01〜3.0μmの範囲で設定することができる。
(樹脂柱状凸部)
図9は、透明な樹脂柱状凸部を備えたカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。図9において、本発明のカラーフィルタ81は、基板82と、基板82上に形成されたブラックマトリックス83及び導電性樹脂着色層84(84R、84G、84B)と、ブラックマトリックス83及び導電性樹脂着色層84を覆うように形成された透明な透明保護層85とを備え、さらに、ブラックマトリックス83の所定の複数の箇所には、透明保護層85から突出するように形成された透明な樹脂柱状凸部86を備えている。
このカラーフィルタ81は、透明保護層85上に配向層(図示しない)を設けた状態で液晶表示装置に用いられる。導電性樹脂着色層84は、該導電性樹脂着色層の厚さが0.5μm以上5μm以下の範囲において、電気抵抗率が2.4×10Ωcm以下となるものを用いるとよい。
樹脂柱状凸部86は、カラーフィルタ81を対向部材(例えば液晶駆動基板)と貼り合わせたときにスペーサとして作用するものである。この樹脂柱状凸部86は、アクリル共重合体等の樹脂材料を用いて形成することができ、例えば、そうした樹脂材料を含む感光性樹脂塗料を塗布し、所定のパターンで露光、現像し硬化することにより形成することができる。樹脂柱状凸部86は、透明保護層よりも0.5〜10μm程度の範囲で突出するように一定の高さを持つものであり、その突出量は、液晶表示装置の液晶層に要求される厚さ等から適宜設定することができる。また、樹脂柱状凸部86の形成密度は、液晶層の厚さムラ、開口率、柱状凸部の形状、材質等を考慮して適宜設定することができるが、例えば、樹脂柱状凸部86を、導電性樹脂着色層84を構成する赤色パターン、緑色パターン及び青色パターンの1組に1個の割合で設ければ、必要十分なスペーサ機能を持たせることができる。樹脂柱状凸部86の形状は特に制限はなく、円柱形状、角柱形状、截頭錐体形状、壁形状等であってもよい。
(液晶表示装置)
次に、本発明の液晶表示装置について説明する。図10は、液晶表示装置の一例を示す概略断面図である。液晶表示装置101は、導電性樹脂着色層(13R、13G、13B)を有するカラーフィルタ11と、液晶駆動基板111とを所定の間隔で対向させ、周辺部をシール部材(図示せず)により封止し、間隙部分に液晶層105を形成したものである。なお、図示されていないが、カラーフィルタ11と液晶駆動基板111の外側には、それぞれ偏光板が配設されている。
図10の液晶表示装置101を構成するカラーフィルタ11は、上述の本発明の第1態様と同様のカラーフィルタである。したがって、カラーフィルタ11を構成する導電性樹脂着色層(13R、13G、13B)は、上述の式1を満たしている。
また、カラーフィルタ11の透明保護層75の上には、透明導電層は形成されず、配向層107が形成されている。
一方、本発明の液晶表示装置101を構成する液晶駆動基板111は、透明基板112上に液晶駆動用の透明画素電極113及び薄膜トランジスタ(TFT)114を備え、透明画素電極113を覆うように配向層115が形成されている。この液晶駆動基板111には、薄膜トランジスタ(TFT)114を開閉するゲート線群(図示せず)、映像信号を供給する信号線群(図示せず)、及び、カラーフィルタ11の導電性樹脂着色層への電圧供給線(図示せず)が配設されている。これらのリード線は、通常、アルミニウム等の金属からなるものであり、薄膜トランジスタ(TFT)114の製造工程で一括して形成される。液晶駆動基板111を構成する透明基板112としては、上述のカラーフィルタ用の基板12として挙げたものを使用することができる。
液晶駆動基板111を構成する液晶駆動用の透明画素電極113は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等、及びその複合材料等を用いて、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な成膜方法により形成されたものである。この透明画素電極113の厚さは0.01〜1μm程度である。
さらに、液晶表示装置101を構成する配向層107、115は、ポリイミド系、ポリアミド系、ポリウレタン系及びポリ尿素系等の有機化合物により形成することができ、その厚さは0.01〜1μm程度とすることができる。この配向層107、115は、上記の有機化合物を含む塗工液を種々の印刷法や公知の塗布方法により塗布した後、焼成してからラビング又は偏光紫外光照射等の配向処理が行なわれて形成される。
図11は、液晶表示装置の他の一例を示す概略断面図である。図11において、液晶表示装置401は、液晶駆動基板を備えるオンアレイタイプのカラーフィルタ411と、前面基板431とを所定の間隔で対向させた間隙に液晶層405が形成されてなる液晶表示装置であって、その前面基板431が、基板432と、その基板上に形成された画素電極433と、その画素電極上に形成された配向層434とを有している。オンアレイタイプのカラーフィルタ411は、基板412と、その基板上に所定のパターンで形成された画素電極413と、その基板上に所定のパターンで形成された薄膜トランジスタ420と、画素電極413上に形成された電気抵抗率が上記式1の関係を満たす複数色の導電性樹脂着色層415とを有している。
配向層416は、画素電極413、樹脂遮光層414、導電性樹脂着色層415及び薄膜トランジスタ420を覆うように形成されている。
薄膜トランジスタ420は、ゲート電極421、ゲート絶縁膜422、アモルファスシリコン等の半導体層423、ソース電極424及びドレイン電極425とから構成された薄膜トランジスタ(TFT)である。また、ドレイン電極425は、一端が半導体層423に接続され、他端が画素電極413に接続されている。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
(実施例1)
本発明に係るカラーフィルタを以下の手順で形成する。先ず、ガラス基板(コーニング社製7059ガラス)の片面全面にスパッタリング法によりクロムの薄膜(厚さ0.15μm)を形成し、このクロム薄膜上に感光性レジストを塗布し、マスク露光、現像、クロム薄膜のエッチングを行ってブラックマトリックスを形成する。その後、ブラックマトリックスが形成された基板全面に導電性樹脂着色層を形成する。導電性樹脂着色層については、青色パターン用の導電性樹脂着色層用感光性塗料をスピンコート法により塗布して青色感光性樹脂層を形成し、プリベーク(90℃、3分間)を行った後、所定のパターンを形成するためのフォトマスクを用いて青色感光性樹脂層をアライメント露光し、現像液(0.05%KOH水溶液)にて現像を行い、次いで、ポストベーク(200℃、30分間)を行って青色パターン(厚さ1.5μm)を形成する。同様の操作を赤色パターン用の赤色樹脂着色層用感光性塗料と緑色パターン用の緑色樹脂着色層用感光性塗料を用いて、赤色パターンと緑色パターンを形成する。こうして、赤色、青色、緑色の各導電性樹脂着色層を有するカラーフィルタを作製する。
導電性樹脂着色層用材料(感光性塗料)は、導電材としての微粉状のインジウムスズ酸化物と顔料とを有する分散液組成物、及びクリアレジスト組成物を混合することによって調整する。導電性樹脂着色層用材料としては、分散液組成物(顔料、分散剤、溶剤、及び導電材を含有)に同重量の直径0.5mmのジルコニアビーズを添加し、ペイントシェイカーで5時間分散させ、その後ビーズを取り除いた分散液組成物と、クリアレジスト組成物(バインダー、モノマー、添加剤、開始剤、及び溶剤を含む)とを混合したものを用いることができる。そのサンプルの組成を下記に示す。なお、バインダーは、1000ccの4つ口フラスコにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを200g仕込み、これをマントルヒーターで90℃に加温し窒素気流下で撹拌を行いながら、メタクリル酸ベンジル70g、メタクリル酸30gに、N、Nアゾビスイソブチロニトリル2gを混合したものを30分間かけて滴下し、滴下終了後、さらに4時間加温した後、常温に戻して重合を終了した。その後、この共重合物にハイドロキノンモノメチルエーテル0.1gとメタクリル酸グリシジル30gとトリエチルベンジルアンモニウムクロライド0.2gを添加してから100℃に加温、撹拌し10時間反応させて得ることができる。
なお、下記サンプルは、青色の導電性樹脂着色用材料の組成であるが、赤色、緑色の導電性樹脂着色用材料についても、同様の方法によって調整することができる。また、下記サンプルで、導電材の組成比を変えることによって、所望の電気抵抗率を有するサンプルを得ることができる(実施例2及び実施例3を参照)。
また、導電性樹脂着色層上には、一例として下記組成の透明保護層用感光性塗料を用いて、透明保護層を形成することができる。さらに、導電性樹脂着色層上の複数の所定部位には、一例として下記組成の樹脂柱状凸部用感光性塗料を用いて、透明保護層よりも突出した透明な樹脂柱状凸部を形成することができる。
<青色導電性樹脂着色用材料のサンプルの一例(サンプルA)>
分散液組成物;
・溶剤(ダイセル化学製プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート…20.0重量部
・分散剤(アビシア製ソルスパース32550)…3.5重量部
・分散剤(ビックケミー製Disperbyk111)…0.2重量部
・顔料(BASF製ヘリオゲンブルーL6700F)…6.0重量部
・導電材(ITO微粉)…10重量部
クリアレジスト組成物;
・バインダー(上記バインダーと同様)…5.0重量部
・モノマー(日本化薬製ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)…4.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)…1.5重量部
・添加剤(大同化成製ジエチルアミノベンゾフェノン)…0.5重量部
・溶剤(ダイセル化学製プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)…56.3重量部
<透明保護層用感光性塗料の組成の一例>
・モノマー(サートマー製SR399)…7.1重量部
・バインダー(上記バインダーと同じ)…8.8重量部
・エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製エピコート180S70)…9.7重量部
・開始剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)…1.4重量部
・開始剤(2、2′−ビス(o−クロロフェニル)−4、5、4′、5′− テトラフェニル−1、2′−ビイミダゾール)…1.0重量部
・界面活性剤(日本油脂製ノニオンHS−210)…1.0重量部
・溶剤(ジメチルジグリコール)…37.0重量部
・溶剤(酢酸−3−メトキシブチル)…34.0重量部
<樹脂柱状凸部用感光性塗料組成の一例>
・モノマー(サートマー製SR399)…8.7重量部
・バインダー(上記バインダーと同じ)…10.9重量部
・エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製エピコート180S70)…12.1重量部
・界面活性剤(日本油脂製ノニオンHS−210)…1.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製イルガキュア907)…1.2重量部
・開始剤(2、2′−ビス(o−クロロフェニル)−4、5、4′、5′− テトラフェニル−1、2′−ビイミダゾール)…1.0重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)…29.1重量部
・溶剤(酢酸−3−メトキシブチル)…36.0重量部
(実施例2)
上記の実施例1に示した導電性樹脂着色層用材料(サンプルA)に含まれる導電材の重量比を変えて、表1に示す電気抵抗率の異なる5種の導電性樹脂着色層用材料を調整した。
先ず、厚さが0.7mm、大きさが100mm×100mmの透明導電膜(ITO)付きガラス基板を用い、その透明導電膜形成面に、導電材の重量比の異なる導電性樹脂着色用材料をそれぞれスピンコート法にて形成し、プリベーク(90℃、3分間)を行った。その後、所定の着色パターンを形成するためのフォトマスクを用いて導電性樹脂着色層をアライメント露光し、現像液(0.05%KOH水溶液)にて現像を行い、次いでポストベーク(200℃、30分間)を行って、所定の位置に厚さが4μmの導電性樹脂着色層を形成した。
次に、形成された導電性樹脂着色層の上面に、透明保護層と、スペーサとしての樹脂柱状凸部とを形成した後、その表面にポリイミド膜(AL−1254、JSR製)をスピンコート法により形成し、180℃で30分間焼成した。その後、このポリイミド膜表面に一方向のラビング処理を施してサンプル基板Iを作製した。
次に、上記と同じ透明導電膜(ITO)付きガラス基板を用い、その透明導電膜形成面にポリイミド膜(AL−1254、JSR製)をスピンコート法により形成し、180℃で30分間焼成した。その後、このポリイミド膜表面に一方向のラビング処理を施してもう一つのサンプル基板IIを作製した。このサンプル基板IIにスクリーン印刷法にて所定のパターンでシール材を形成した後、ラビング処理方向が互いに直交するように、作製した2枚のサンプル基板I、IIを張り合わせてセルを作製した。その後、セル内を真空脱気した後、セルの液晶注入口を液晶材料(DP−5003、チッソ製)に浸し、大気圧下でセル内に液晶を注入し、表1に示すA1〜E1の液晶パネルを作製した。
作製した液晶パネル(A1〜E1)を一対の偏光板下で観察したところ、偏光板を直交配置した場合に光透過による明表示が得られ、偏光板を平行配置した場合に透過光が遮断される暗表示になったことから、作製された液晶パネルでは、良好なツイステッドネマチック液晶配向が実現していることを確認した。
次に、液晶パネル(A1〜E1)の電圧保持率(VHR)を、液晶電圧保持率測定装置(東陽テクニカ製VHR−1型)を用いて測定した。ゲート選択時間をQ−VGA方式に対応したゲート選択時間(69μs)に設定して測定したところ、表1に示したように導電性樹脂着色層の電気抵抗率が小さいほど、電圧保持率が高くなった。なお、電圧保持率測定と同時にコントラストの測定も行ったが、導電性樹脂着色層の電気抵抗率が小さいほどコントラストも高くなった。したがって、導電性樹脂着色層の電気抵抗率が小さいほど、液晶パネルに注入された液晶に実効的に大きな電圧がかかり、液晶が十分応答している。
表1に示したように、サンプルD1、E1では、導電性樹脂着色層の電気抵抗率が2.4×10Ωcm以下であり、その電圧保持率がおよそ95%以上であるので、液晶をTFT素子により駆動した場合、良好な表示特性を得ることができる。なお、液晶材料の比誘電率は7であった。
表2に表されるように、サンプルD1、E1では、電圧保持率が95%以上となるが、それらの導電性樹脂着色層の電気抵抗率は、上記の式1の右辺の計算値以下となっている。
Figure 0005143337
(実施例3)
上記の実施例1に示した導電性樹脂着色層用材料(サンプルA)に含まれる導電材の重量比を変えて、表2に示す電気抵抗率の異なる5種の導電性樹脂着色層用材料を調整した。導電性樹脂着色層の厚さを1.2μmとした以外は実施例2と同様にして、表2に示すA2〜E2の液晶パネルを作製した。
作製した液晶パネル(A2〜E2)を一対の偏光板下で観察したところ、偏光板を直交配置した場合に光透過による明表示が得られ、偏光板を平行配置した場合に透過光が遮断される暗表示になったことから、作製された液晶パネルでは、良好なツイステッドネマチック液晶配向が実現していることを確認した。
次に、液晶パネル(A2〜E2)の電圧保持率(VHR)を、実施例2と同様にして測定したところ、表2に示したように導電性樹脂着色層の電気抵抗率が小さいほど、電圧保持率が高くなった。なお、電圧保持率測定と同時にコントラストの測定も行ったが、導電性樹脂着色層の電気抵抗率が小さいほどコントラストも高くなった。したがって、導電性樹脂着色層の電気抵抗率が小さいほど、液晶パネルに注入された液晶に実効的に大きな電圧がかかり、液晶が十分応答している。
表2に示されるように、サンプルC2、D2、E2では、導電性樹脂着色層の電気抵抗率が2.4×10Ωcm以下であり、その電圧保持率がおよそ95%以上であるので、液晶をTFT素子により駆動した場合、良好な表示特性を得ることができる。なお、液晶材料の比誘電率は7であった。
また、サンプルC2、D2、E2では、電圧保持率が95%以上となるが、サンプルC2、D2、E2における導電性樹脂着色層の電気抵抗率は、上記の式1の右辺の計算値以下となっている。
Figure 0005143337
本発明の第1態様に係るカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。 第1態様に係るカラーフィルタが使用された液晶表示装置の一例を示す概略断面図である。 本発明の第2態様に係るカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。 第2態様に係るカラーフィルタが使用された液晶表示装置の一例を示す概略断面図である。 本発明に係る液晶表示装置の等価回路を示す概略図である。 液晶駆動基板の回路構成を示す図である。 本発明のカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。 透明保護層を有するカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。 透明な樹脂柱状凸部を備えたカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。 本発明の液晶表示装置の一例を示す概略断面図である。 本発明の液晶表示装置の他の一例を示す概略断面図である。
符号の説明
11、31、61、71、81、411 カラーフィルタ
12、22、32、42、62、72、82、412、432 基板
13、13R、13G、13B、35、35R、35G、35B、64、74、415 導電性樹脂着色層
14、36、63、73、83 ブラックマトリックス
15、75、85 透明保護層
16、107、115、416、434 配向層
17 透明導電層
20、40、101、401 液晶表示装置
21、111 液晶駆動基板
23、34、84、114、420 薄膜トランジスタ
24、33、413、433 画素電極
25、45、105、405 液晶層
37、423 半導体層
38、421 ゲート電極
39、422 絶縁膜
43 透明導電層
46 第1層間絶縁膜
47 第2層間絶縁膜
48 信号線
76 走査信号ドライバ
77 情報信号ドライバ
86 樹脂柱状凸部
113 透明画素電極
414 樹脂遮光層
424 ソース電極
425 ドレイン電極
431 前面基板

Claims (5)

  1. カラーフィルタと液晶駆動基板とを所定の間隔で対向させた間隙にネマチック液晶層が形成されてなる液晶表示装置の製造方法であって、
    前記液晶駆動基板は、基板の上に薄膜トランジスタ及び画素電極を有し、前記カラーフィルタは、基板の上に電気抵抗率ρ が2.5×10Ωcm以上9.5×10Ωcm以下である複数色の導電性樹脂着色層を有し、且つ前記液晶表示装置の電圧保持率が95%以上であり、
    前記導電性樹脂着色層を、前記電気抵抗率になるように含量調整されたITO微粉を含む導電性樹脂着色層用材料で塗布形成する工程を有し、
    前記導電性樹脂着色層の比誘電率3.5以上3.8以下の範囲であり、前記液晶層の比誘電率2以上10以下の範囲であり、前記導電性樹脂着色層の厚さ1.2μm以上4μm以下の範囲であり、前記液晶層の厚さ0.5μm以上10μm以下の範囲であり、前記液晶表示装置の走査線の本数2400本以下の範囲であることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 前記カラーフィルタにおいて、前記基板と前記導電性樹脂着色層との間に透明導電層が形成されている、請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 液晶駆動基板を備えるオンアレイタイプのカラーフィルタと前面基板とを所定の間隔で対向させた間隙にネマチック液晶層が形成されてなる液晶表示装置の製造方法であって、
    前記前面基板は、基板の上に透明導電層を有し、前記カラーフィルタは、基板の上に画素電極、薄膜トランジスタ、及び電気抵抗率ρ が2.5×10Ωcm以上9.5×10Ωcm以下である複数色の導電性樹脂着色層を有し、且つ前記液晶表示装置の電圧保持率が95%以上であり、
    前記導電性樹脂着色層を、前記電気抵抗率になるように含量調整されたITO微粉を含む導電性樹脂着色層用材料で塗布形成する工程を有し、
    前記導電性樹脂着色層の比誘電率3.5以上3.8以下の範囲であり、前記液晶層の比誘電率2以上10以下の範囲であり、前記導電性樹脂着色層の厚さ1.2μm以上4μm以下の範囲であり、前記液晶層の厚さ0.5μm以上10μm以下の範囲であり、前記液晶表示装置の走査線の本数2400本以下の範囲であることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  4. 前記カラーフィルタにおいて、前記導電性樹脂着色層上に透明保護層が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  5. 前記カラーフィルタにおいて、前記基板上の複数の所定部位に、前記透明保護層よりも突出した透明な樹脂柱状凸部が形成されている、請求項4に記載の液晶表示装置の製造方法。
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