JP5142613B2 - ヒダントイン環を有する化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
Applied Radiation and Isotopes、58巻、P657、2003年 2.2 Chemistry
(1) 極性溶媒に前記混合物を溶解させて、前記混合物が溶解した溶液を調製する溶液調製工程と、
(2) 前記(1)溶液調製工程で得られた溶液から前記一組のジアステレオマーの内の一方のジアステレオマーを選択的に析出させる工程、
を含むことを特徴とするヒダントイン環を有する化合物の製造方法であって、
前記極性溶媒が、水、極性有機溶媒、又は水と前記極性有機溶媒との混合溶媒であり、
前記極性有機溶媒が、炭素数1〜5のアルコール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするヒダントイン環を有する化合物の製造方法。
この溶液調製工程(1)においては、式(I)で示される前記ヒダントイン環を有する化合物の混合物と、晶析溶媒とを接触させて式(I)で示されるヒダントイン環を有する化合物溶液を調製する。
工程(2)は、上記(1)の溶液調製工程で得られた溶液から前記一組のジアステレオマーの内の一方のジアステレオマーを選択的に析出させる工程である。
syn-5-(3-ベンジルオキシシクロブタン)ヒダントインおよびanti-5-(3-ベンジルオキシシクロブタン)ヒダントインの合成
参考例1で得られた混合体 1g(4.0mmol)を温度計、コンデンサー、攪拌羽根を装着した500mL四つ口フラスコに入れ、さらにイオン交換水 300mlを加え、85℃で溶解させ2時間攪拌した。4℃に冷却して析出した結晶を固液分離し、60℃で12時間乾燥した。得られた結晶は0.63g(収率63%)であり、高速液体クロマトグラフィーにより分析したところsyn-5-(3-ベンジルオキシシクロブタン)ヒダントイン90%およびanti-5-(3-ベンジルオキシシクロブタン)ヒダントイン10%からなる混合体であることが判明した。晶析前のシン体が80%、アンチ体が20%であったことから、晶析により異性体の純度が10%向上した。この実施例1により明らかな異性体純度の向上効果が認められた。
表1に記載した晶析条件以外は実施例1と同様に操作した。結果を表2に示した。
参考例1で得られた混合体 1g(4.0mmol)を温度計、コンデンサー、攪拌羽根を装着した500mL四つ口フラスコに入れ、さらにイオン交換水 28mlを加え、65℃で溶解させ2時間攪拌した。その後、4℃に冷却した。析出した結晶を固液分離し、60℃で12時間乾燥した。得られた結晶は0.4g(収率40%)であり、高速液体クロマトグラフィーにより分析したところsyn-5-(3-ベンジルオキシシクロブタン)ヒダントイン82%およびanti-5-(3-ベンジルオキシシクロブタン)ヒダントイン18%からなる混合体であることが判明した。再結晶前の混合体中のシン体が80%、アンチ体が20%であったことから、晶析による異性体純度の向上は2%であり、その効果は少なかった。
表3に記載した晶析条件以外は実施例1と同様に操作した。結果を表4に示した。比較例2、3で使用した極性溶媒は何れも溶解度が高く、晶析をすることができなかった。
Claims (3)
- 下記式(I)
(1) 極性溶媒に前記混合物を溶解させて、前記混合物が溶解した溶液を調製する溶液調製工程と、
(2) 前記(1)溶液調製工程で得られた溶液から前記一組のジアステレオマーの内の一方のジアステレオマーを選択的に析出させる工程、
を含むことを特徴とするヒダントイン環を有する化合物の製造方法であって、
前記極性溶媒が、水、極性有機溶媒、又は水と前記極性有機溶媒との混合溶媒であり、
前記極性有機溶媒が、炭素数1〜5のアルコール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするヒダントイン環を有する化合物の製造方法。 - 前記極性溶媒として水又は水と前記極性有機溶媒との混合溶媒を使用する請求項1に記載のヒダントイン環を有する化合物の製造方法。
- 前記極性有機溶媒が炭素数1〜5のアルコールまたはアセトニトリルである請求項2に記載のヒダントイン環を有する化合物の製造方法。
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