JP5138554B2 - 昇降状態監視システム、昇降状態監視方法及びプログラム - Google Patents
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Description
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成及び処理により昇降状態を監視して異常を判定することが可能な昇降状態監視システム、昇降状態監視方法及びプログラム提供することにある。
すなわち、評価関数を算出する際に、読み出された複数のセンサ値配列データ間のハミング距離を算出すると共に、当該算出されたハミング距離が変化しない時間長を当該センサ値配列データ間の受信時刻差から算出し、これらの算出値をもとに、
評価関数=センサ値配列データ間のハミング距離+1/(センサ値配列保持時間×重み係数)
として評価関数を算出するものである。
このようにすると、センサ値配列データとその受信時刻のみから評価関数を算出することができ、特に簡単な処理により判定が可能となる。
すなわち、昇降状態を判定する際に、算出された評価関数の値が予め設定されたしきい値以下であるか否かを判定すると共に、当該算出された評価関数の値が零又はそれに近い値か否かを判定する。そして、算出された評価関数の値がしきい値以下と判定されかつ零又はそれに近い値ではないと判定された場合には、上記階段上における人の昇降状態を正常と判定する。これに対し算出された評価関数の値が上記しきい値より大きいと判定された場合には、上記階段上における人の昇降状態を落下と判定する。また、上記算出された評価関数の値が上記しきい値より大きいと判定され、かつその後に得られる評価関数の値が一定時間連続して零又はそれに近い値になった場合には、上記階段上における人の昇降状態を転倒と判定するものである。
したがって、算出された評価関数値としきい値との比較処理と、算出された評価関数値の時間監視処理を行うだけで、昇降状態を正常、落下及び転倒に分けて判定することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係わる昇降状態監視システムの概略構成図である。同図において、階段1の一端側の側壁部には、昇降方向に対し一列に複数のセンサS0〜S9が配設されている。センサS0〜S9は赤外線センサからなり、各々が階段1の各踏み段上を検出エリアとするように指向性が設定されている。そして、踏み段上に人が存在しないときには“0”、踏み段上に人が存在するときに“1”となる検出信号を出力する。この検出信号は信号線LLを介して昇降状態判定装置JSに送られる。
センサデータ記録エリア141は、上記センサインタフェース16から出力されるセンサ値配列データを順次記憶するために用いられる。判定結果記録エリア142は、後述する昇降異常判定プログラム132の実行により得られる昇降状態の判定結果を表す情報を記憶するために用いられる。通知先情報記憶エリア143は、上記昇降状態の異常判定結果の通知先となる端末MS1〜MSnのアドレス情報を記憶するために用いられる。
(1) データメモリ14のセンサデータ記憶エリア141に最新のセンサ値配列データが記憶されるごとに、当該最新のセンサ値配列データと、1つ前の取得タイミングにおいて記憶されたセンサ値配列データを上記センサデータ記憶エリア141から読み出し、この読み出されたセンサ値配列データ間のセンサ値の変化の有無を判定する。
評価関数f=センサ値配列データ間のハミング距離+1/(同一センサ値配列保持時間(s) ×重み係数)
ここで、同一センサ値配列保持時間とは、算出されたハミング距離が変化しない時間長のことであり、また重み係数は階段を正常に1段昇降するに要する時間に対して分母を正規化するために用いる係数である。
センサS0〜S9は各々階段1の段ごとに検出エリアを形成しており、当該検出エリアを人が通過するときに当該検出エリアに対応するセンサが検出信号“1”を出力する。なお、人が検出されていない期間にセンサは“0”を出力する。
すなわち、定常状態においてCPU11は、センサデータ取得制御プログラム131に従い、ステップ3aにおいてサンプリングタイミングの到来を監視している。この状態でサンプリングタイミングが到来すると、センサインタフェース16を起動してセンサS0〜S9から検出信号を受信させる。センサインタフェース16は上記受信された検出信号をもとにセンサ値配列データを生成する。
評価関数f=センサ値配列データ間のハミング距離+1/(同一センサ値配列保持時間(s) ×重み係数)
により計算される。
Claims (5)
- 階段の昇降方向に複数の検出エリアを形成するように配置され、当該階段を昇降する人の有無を前記検出エリア単位で検出してその検出信号を出力する複数のセンサと、
前記複数のセンサが接続される昇降状態判定装置と
を具備し、
前記昇降状態判定装置は、
前記複数のセンサから出力される検出信号を予め設定された一定の周期で受信し、この受信された検出信号をセンサ値配列データとしてメモリに保存する手段と、
前記メモリから受信時刻の異なる複数のセンサ値配列データを選択的に読み出し、この読み出されたセンサ値配列データ間におけるセンサ値の変化の度合いとセンサ値が変化しない場合のその時間長を変数とする評価関数を算出する手段と、
前記算出された評価関数に基づいて、前記階段上における人の昇降状態を判定する手段と
を備え、
前記評価関数を算出する手段は、前記読み出された複数のセンサ値配列データ間のハミング距離を算出すると共に、当該算出されたハミング距離が変化しないときのそのセンサ値配列保持時間を当該センサ値配列データ間の受信時刻差から算出し、これらの算出値をもとに、
評価関数=センサ値配列データ間のハミング距離+1/(センサ値配列保持時間×重み係数)
として評価関数を算出することを特徴とする昇降状態監視システム。 - 前記昇降状態を判定する手段は、
前記算出された評価関数の値が予め設定されたしきい値以下であるか否かを判定する手段と、
前記算出された評価関数の値が零又はそれに近い値か否かを判定する手段と、
前記評価関数の値がしきい値以下と判定されかつ零又はそれに近い値ではないと判定された場合には、前記階段上における人の昇降状態を正常と判定する手段と、
前記評価関数の値が前記しきい値より大きいと判定された場合に、前記階段上における人の昇降状態を落下と判定する手段と、
前記算出された評価関数の値が前記しきい値より大きいと判定され、かつその後に得られる評価関数の値が予め設定した時間連続して零又はそれに近い値になった場合には、前記階段上における人の昇降状態を転倒と判定する手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載の昇降状態監視システム。 - 階段の昇降方向に複数の検出エリアを形成するように配置され当該階段を昇降する人の有無を前記検出エリア単位で検出する複数のセンサを使用して、前記階段上における人の昇降状態を監視する昇降状態監視方法であって、
前記複数のセンサから出力される検出信号を予め設定された一定の周期で受信し、この受信された検出信号をセンサ値配列データとしてメモリに保存する過程と、
前記メモリから受信時刻の異なる複数のセンサ値配列データを選択的に読み出し、この読み出されたセンサ値配列データ間におけるセンサ値の変化の度合いとセンサ値が変化しない場合の時間長を変数とする評価関数を算出する過程と、
前記算出された評価関数に基づいて、前記階段上における人の昇降状態を判定する過程と
を具備し、
前記評価関数を算出する過程は、前記メモリから読み出された複数のセンサ値配列データ間のハミング距離を算出すると共に、当該算出されたハミング距離が変化しない時間長を当該センサ値配列データ間の受信時刻差から算出し、これらの算出値をもとに、
評価関数=センサ値配列データ間のハミング距離+1/(センサ値配列保持時間×重み係数)
として評価関数を算出することを特徴とする昇降状態監視方法。 - 前記昇降状態を判定する過程は、
前記算出された評価関数の値が予め設定されたしきい値以下であるか否かを判定する過程と、
前記算出された評価関数の値が零又はそれに近い値か否かを判定する過程と、
前記算出された評価関数の値がしきい値以下と判定されかつ零又はそれに近い値ではないと判定された場合には、前記階段上における人の昇降状態を正常と判定する過程と、
前記算出された評価関数の値が前記しきい値より大きいと判定された場合に、前記階段上における人の昇降状態を落下と判定する過程と、
前記算出された評価関数の値が前記しきい値より大きいと判定され、かつその後に得られる評価関数の値が予め設定した時間連続して零又はそれに近い値になった場合には、前記階段上における人の昇降状態を転倒と判定する過程と
を備えることを特徴とする請求項3記載の昇降状態監視方法。 - 前記請求項1又は2記載の昇降状態監視システムの昇降状態判定装置が備える手段の処理を、当該昇降状態判定装置のコンピュータに実行させるプログラム。
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