JP5132546B2 - 吊り下げ型液体分配器システムおよび装置 - Google Patents

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Description

[優先出願の参照]
本出願は、2005年4月11日提出の米国仮出願No.60/670,459「液体ディスペンサーシステムおよび装置」の優先日を請求し、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。
[発明の分野]
本発明は、一般に流体性を有する製品を吐出するためのシステムおよび装置に関する。さらに詳しくは、本発明は液体から粒状固体粉末に及ぶ消費者が使用する程度の量の液体を吐出するための消費者向け吊り下げ型液体製品吐出容器に関する。
[発明の背景]
食器用洗剤、ハンドソープ、シャンプー、ヘアコンディショナー、練り歯磨き、マスタード、ケチャップ、マヨネーズ、シロップ、ハチミツを含む調味料、およびジャム、ゼリー、ピーナッツバターを含む粘性のある液体食品などの多くの消費者製品は、何度も密閉することができ、一回使用の分量から64液量オンス以上の容量を持つ容器に入れられる。前記容器は通常、成形物(PE、PETE、PP、ABS、ポリカーボネートなど)から生成され、一般に平坦な表面上で前記成形物を立位で維持するよう適合される下端と、前記液体を吐出するための流出部を持つ上端とを含む構造を持つ。流出部のカバーは、単純なネジ切りキャップ、リフトアップノズルから圧縮性ポンプおよび事前に一定量にされた用量カップが一体化されたスクイーズボトルまでその複雑性が異なる。さらに、幾つかの容器は特定の目的のため特別に形成され、例えば、握り易くするために中心部付近が削られているかまたは細くなっている。
このような消費者向けの液体製品を吐出するための周知の方法および構造は、一般に前記ディスペンサー容器を持ち上げるステップと、その流出部を開くステップと、それを前記吐出領域(食品、スポンジ、手など)の上に配置するステップと、反転および注入するか、または圧力を直接あるいは何らかのポンプ構造を介して容器の内容物に適用することによって、前記流出部を通じて前記液体を意図される目標物上に出すステップの組み合わせに依存する。一例は、作業量域またはそれが使用される場所から離れた位置のいずれかにおいて、椀状にした手に製品を吐出し(両方の手が使えると想定して)、前記吐出された製品をその意図される場所、例えば調理台、テーブル表面、流し台または浴槽の中または上に移動する場合がある。前記操作は、前記容器がポンプを備える場合はほとんど違いはない。いずれの場合も、最もよく知られた吐出容器は、ポンプに圧力を適用することによって開放、配置、操作し、元の位置および状態に戻す必要がある。
多くの吐出操作の場合、流出部を吐出位置まで操作する、前記ディスペンサーをポンプの作動中に固定する、前記容器全体の静止位置を反転または変化させて粘性のある液体を前記吐出流出部に移動させる、前記容器を非吐出位置または状態に戻す、という操作の任意の組み合わせまたは並びを連続的または同時に行うには両手を使う必要がある。ユーザの一方の手で前記容器を操作しながら、前記液体をもう一方の手に直接吐出することもしばしばある。
費用に関して、ポンプまたはサイフォンで作用する液体流出部を持つ液体吐出容器を提供することは、重力に頼る液体流出部を持つ液体容器を提供するよりも相当な費用がかかる。さらに、ポンプは機械的な障害を起こすことがあり、特に液体が著しい粘性を持つ場合など、ほぼ空になった容器から相当量の液体を抽出することができない理由で効率的ではない。
ゲル、ジャム、ヘアコンディショナー、マヨネーズ、ハチミツ、マスタード、ペーストを含む粘性のある液体を平坦な底面および再密閉可能な液体吐出流出部を対向する上端またはその付近に持つ注入式の分配器で販売または保存する場合、連続的な吐出操作のそれぞれにかかる時間は、前記液体の表面準位と前記流出部の間の距離が増加するにつれて長くなる。さらに、前記容器内部の底に付着して残る製品もあるため、内容物が次第に使用されるにつれて、製品の無駄が生じることも実際に避けられない。これに関連して、吐出操作の間に重力の作用で粘性のある液体が前記液体容器の最下部、つまり、一般に前記吐出開口部から最も離れた端に蓄積する。注入時間および無駄を削減する努力において、蓄積する残りの粘性液体の大半を前記吐出開口部付近に保持する方法を採用する必要がある。例えば、練り歯磨きのチューブおよびボトル、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、軟膏および様々な流体性個人衛生製品、化粧品および清掃製品は、前記吐出開口部上に平らなカバーのついた吐出ボトルまたはチューブで供給されるため、使用しない時はその頭部を下にして立てた状態で保存してもよい。あいにくこの場合、一般に台所、シンクまたは風呂場のカウンター、テーブルまたは棚などの平坦な表面に前記チューブを置く必要があるため、散らかりやすく、漏れ、残留物の垂れ、汚れが発生する可能性が増え、また任意の住居または作業環境において最も有用で使用頻度の高い部分を使用する。消費者が製品を絞り出し可能な容器もあるが、歯磨き粉のチューブを絞ったことがあればわかるように、絞るという動作が面倒となることもある。一方、消費者が節約の実践を望まない場合は製品が無駄になる。
家庭用または商業用環境の大部分におけるテーブルおよび調理台を含む作業量域は、非常に貴重であることが多い。例えば、シンクの蛇口、風呂場およびシャワーの流出部などの水流出部の近くにあるカウンタートップスペースは、最も大きな家庭用台所および風呂場であっても一般に貴重であり、主婦は台所および風呂場のカウンター上の物を減らし、使用可能なスペースを増やすことが、効率性と平穏を獲得、維持するために重要であると同意する。多くの調理、商業、また、工業の環境でも同じことが言える。
公衆トイレまたは食堂など、液体ディスペンサーが頻繁に使用される状況では、ディスペンサーをしっかりとつかんで反転するために前記容器の吐出点および外側表面をしっかりと持つ必要がある場合、感染リスクが増加する。より少ない接触で内容物を分配する吐出器がより衛生的である。
参照文献は、壁に固定された筐体から反転位置で液体ディスペンサーを吊り下げるための構造を示す。これらは一般にプッシュアップバルブが取り付けられている。残念なことに、そのような装置は流量制御および漏れの問題を生じることが多く、前記ディスペンサーの下のカウンターまたは物体にこぼれることは避けられない。さらに、両手を蛇口から前記分配器に動かし、流し台に戻るプロセスにおいて、製品または水をカウンターにこぼすことで流し台の周りを汚してしまうこともある。
多くの食品サービス施設は、ポンプを備えた容器でケチャップ、バーベキューソース、サラダドレッシングなどの調味料を提供している。底に残ったものを取ることができないため、前記容器から内容物を空になるまで吐出できない場合が多い。さらに、ポンプのコントロールが困難で、食品ではなくカウンタートップに調味料がこぼれることも多く、メンテナンスの必要性が増す。
[発明の要約]
本発明は、新しい種類の有用な液体ディスペンサーおよび関連装置である。
本発明の前記液体ディスペンサーは、[a]しばしば活用されることのないスペースを利用する、[b]製品を節約する、[c]作業環境のスペースおよび操作の定常を保ちながら什器の使用を容易にする、[d]流し台/浴槽の排水口などの意図された使用環境に直接前記分配器を事前配置できるため、定量および過剰の製品が吐出または流出される場合、掃除する労力および時間が削減される、[e]様々な什器に取り付けるために容易に適合できる、[f]什器の取り付け位置およびその環境における什器の正常動作を妨げることなく粘性のある液体を容易に素早く効率よく吐出する、[h]幼児でも使用できるほど極めて単純な片手操作を可能にすることを含む数々の利点がある。
また本発明の前記液体ディスペンサー装置は、前記容器ブランドの顕著性を改善して、使用中であるか否かに関わらず日常生活に組み込み、さらに宣伝/マーケティング用の目に付く表面領域を追加することによって、優れた宣伝効果を提供する。
本発明の実施例は、スペースの通常使用を大きく妨げることなく実際の使用領域の近くで消費者が使用する粉末および粘性のある液体製品の保存および吐出するための解決策を提供することによって、時間、ゴミ、漏出、掃除を削減し、非食品化学物質が流し台、洗いおけ、調理場、テーブル表面または食品自体に誤ってこぼれるリスクを低減する。
さらに、本発明の実施例は、対象となる領域が提示するしばしば複雑で多様な断面構造、サイズ、および空間制限に適合できるという点に関して、多くの様々な什器を固定できる取り付けシステムを見つける困難を克服する。
さらに、本発明の典型的な実施例は、使い捨て可能/取り替え可能な液体容器のマーケティングおよび使用を可能にする。加えて、幾つかの典型的な実施例に示す液体容器は、前記吐出端に実質的に対向する平坦な静止表面を必要とするという制限をなくすことによって、顕著かつ魅力的な形状および他の物理的特徴を持つ多くの新たな設計オプション、および調理台の上に独立して立つよう構成された周知の容器の場合、現在では不可能な製造方法を可能にする。
これら、および、他の利点および特徴は、液体吐出容器に取り付けられた、または取り付け可能であり、また、什器の外側表面にも取り付け可能なカプラーを提供することによって実現する。前記液体容器が前記カプラーに関して回転可能であるか、前記カプラーが前記什器に関して回転可能であるか、またはその両方である。回転可能とは、垂直要素を持つ少なくとも1つの面において、ユーザが増加的にわずかに動かすことによって、内部の液体レベルに対する前記液体吐出容器の流出部の高さを変更できるという意味を意図している。前記カプラーと液体吐出容器との取り付けは、多数の異なる方法で行うことができる。例として、カプラーを様々な形状およびサイズを持ち、取り付けることができるか、または調理台またはテーブル表面、蛇口などの流し台什器、または隣接するスプレーヘッド、吊り下げ型ロッド、引っ張り棒、柱あるいは卓上食器洗浄器の排水口などの作業表面に隣接するおよび/または釣り下がっている什器の長手軸の周りで増加的に手動回転することができる。
回転可能なカプラーは、一実施例において、液体容器上またはその周囲にハーネス型の伸縮素材を含み、それは、前記流出部に対する液体レベルを要望に応じて配向できるような方法と位置で、什器に取り付けられ、好ましくは望ましい使用域上で吊り下げられるか、あるいはそこから突き出すようにされる。好ましくは、垂直要素を持つ少なくとも1つの平面において、前記液体容器を制御可能かつ増加的な方法で制御することができ、その回転によって、液体流出部が容器に入っている液体のレベルに関して上昇または下降する。「制御可能な方法」とは、前記容器に入っている液体表面に対して前記液体吐出流出部の垂直位置をユーザが選択的かつ意図的に選択できるという意味を意図する。前記カプラーまたは前記容器、あるいはその両方を単に回転させることによって、ユーザは前記容器内の液体流量およびレベルを前記液体流出部に対して容易に制御できる。そのようにして、吐出操作の間に前記液体はその領域または前記液体流出部に直接隣接して累積するか、不慮の放出を避けるため分配開口部から十分離れた位置で累積するか、あるいはその中間で累積する。これは特に、片手が使用できない状態であっても、粘性のある液体を吐出する場合、または液体を制御可能に吐出する場合に有利である。
さらに、ユーザは、回転するカプラーの位置を長い水平および/垂直什器の全長に実質的に沿うようにして選択でき、一般に台所および風呂場で見られるような什器に関して、様々な幅および断面構造に併せて調節できる。他の典型的な実施例は、端または垂直/水平表面への取り付けに適している。
本発明の典型的な実施例では、幼いユーザでもほとんどまたは全く訓練なしに片手で操作でき、大きく、重く、表面が滑りやすい可能性があるボトルを持ち上げる必要がなくなる。
本発明の典型的な実施例は、液体用器または貯蔵器と、前記液体貯蔵器を外側表面、端、またはクローゼット棒、柱、シンクの蛇口、風呂場の什器、タオルバー、またはスプレーヘッドなど少なくとも幾つかの長手側面を持つ什器に回転連結するために適合されるカプラーとを含む。
本発明の別の典型的な実施例は、吐出容器と、前記吐出容器を流し台の蛇口または風呂場の什器の外側表面に連結するためのカプラーとを含み、前記カプラーは、前記シンクの蛇口または風呂場の什器に対して前記吐出容器のある程度の垂直要素を持つ平面において回転軸を含む。
本発明の他の典型的な実施例は、吐出容器と、前記吐出容器を吊り下げ型ロッド、垂直シャフトまたは柱、端または外側表面に連結するためのカプラーを含み、前記外側表面は、流し台の蛇口、風呂場の什器、または目的の部位、使用が意図される環境において、あるいはそこに隣接して表面に取り付けられるネックの表面であってよい。
本発明のさらに別の典型的な実施例は、吐出容器と、前記吐出容器を什器の外側表面に連結するためのカプラーとを含み、前記吐出容器は、液体、微粒子、ゲル、泡、ペースト、または通常ボトルから吐出される任意の他の流体材料を含む液体を保持および吐出する。
本発明の別の典型的な実施例は、吐出容器と、前記吐出容器をネック、流し台の蛇口シャフト、野菜噴霧器のヘッドベース、または風呂場の什器の外側表面に連結するためのカプラーとを含み、前記カプラーは、前記蛇口の周りの平面において、つまり、前記ネックの縦軸に対して垂直に回転可能である。
本発明の別の典型的な実施例は、吐出容器と、前記回転可能な吐出容器を長手部分を持つ什器の外側表面またはその周囲に連結するためのカプラーとを含み、前記吐出容器の回転方向は、垂直要素を持つ平面にあり、好ましくは前記蛇口の長手部分に平行である。
本発明のさらなる典型的な実施例は、吐出容器と、前記吐出容器を什器の外部表面またはその周囲に連結するためのカプラーとを含み、前記カプラーは、クランプ、カフ、ブレスレット、伸縮バンド、ストラップ、またはマジックテープ(登録商標)を含む群から選択される。
本発明のさらに別の典型的な実施例は、吐出容器と、前記吐出容器を流し台の蛇口または風呂場の什器の外側用面に連結するためのカプラーとを含み、前記カプラーはアダプターを含む。前記アダプターは、前記容器およびアダプター上に取り付けられるか、または一体化して形成される協働ロック構成要素をさらに含む協働ロック構造を含む。
本発明のさらなる典型的な実施例において、前記容器およびアダプターは、それぞれ一対の連結部材の一つを有する。
さらに別の典型的な実施例において、一方の連結部材は雄構造を持ち、もう一方は雌構造を持つ。前記雄連結部材および雌構造連結部材は、互いに手動で増加的に回転できるよう設計された相補的形状およびサイズを持ち、それによって回転運動を前記什器に対すて前記吐出容器に移動する。前記雄転結部材は、前記吐出容器および前記雌連結部材に取り付けるか、または一体的に形成してもよい。
本発明に基づく吐出容器およびカプラーの典型的な実施例は、蛇口アダプターを含むカプラーを持ち、前記蛇口アダプターには少なくとも1つの雄突起が取り付けられ、前記容器は雌ソケットを持つ。前記雄突起と雌ソケットの形状およびサイズは互いに相補的であることによって、雌ソケットは前記雄突起を安全かつ着脱可能に受け入れ、保持することができる。
多くの典型的な実施例において、前記吐出容器または容器は前記カプラーに対して回転することができる。
前記典型的な実施例の多くは、再密閉可能なキャップのついた吐出容器を含む。本発明の前記ディスペンサー容器の典型的な実施例は、折り畳み式の柔軟な壁を持つ場合がある。前記ディスペンサー容器の典型的な実施例には、すべて堅固な壁を持つものもある。
他の典型的な実施例は、少なくとも1つの形状維持壁と、少なくとも1つの折り畳み式壁を持つ。
本発明の吐出容器は、伸縮カプラーを用いてシンク什器に安全に取り付けるための少なくとも1つの表面適合を持つことができる。前記吐出容器は、シンク什器に安全に取り付けるための伸縮カプラーを安全に受け入れるため、各端またはその付近に形成された溝を任意で持つ。
吐出容器の典型的な一実施例は、その外側用面に形成された少なくとも1つの溝を持ち、前記溝は、前記什器の外側表面に対して前記吐出容器の位置を安定して固定するための形状を持ち、什器の外側表面と協働して配置される。
少なくとも1つの液体吐出容器をシンク什器の外側表面に回転可能に取り付けるためのカプラーの典型的な実施例は、回転力に対する抵抗を提供して、前記吐出容器を動かすのに必要な力を増加させるための表面を持つ。それによって、前記シンクまたは風呂場の什器に関して望ましい位置から前記分配容器が誤って外れるリスクを削減する。
前記カプラーは、マジックテープ(登録商標)(Velcro(登録商標))、バネ仕掛けのバンド、切り欠きゴムストラップまたはクレードルを含む。
さらに別の典型的な実施例において、前記カプラーの什器アダプター部分は、前記什器に対する意図してしない動きを削減するよう成形された1つまたは複数の表面を持ってよい。
例として、前記吐出容器は任意でガイド溝を持ち、前記容器を前記蛇口に対して様々な位置に設置するのを助ける。
本発明の液体容器の典型的な実施例は、液体化粧品、食器用洗剤(液体または粉末)、流体性の化粧品、石鹸、シャンプー、ヘアコンディショナー、ボディーソープ、スキンクリーム、保湿剤、泡石鹸、バスソルトおよびクリスタル、バブルバス、シェービングクリーム/ローション、練り歯磨き、ヘアジェル、ヘアムース、のり、接着剤、シーリング剤、コークおよび台所の流し台、風呂/洗面所の流し台、入浴設備、作業場または教室の付近/またはそれらと併せて使用されるあらゆる液体を含む群から選択された少なくとも1つの液体を吐出できる。
本発明により説明される液体容器の追加の典型的な実施例は、ケチャップ、マスタード、ハチミツ、メープルシロップ、チョコレートトッピング、および他の調味料を含む粘性のある食品を素早くきれいに吐出できる。
洗濯用洗剤、砂糖、塩、香辛料などの粉末状の液体は、本発明に従って構成された容器から容易に吐出できる。
[発明の詳細な説明]
本発明は、消費者またはエンドユーザをターゲットとした液体ディスペンサー用の新しい種類の装置、および前記新しい種類の装置により可能となる新しい種類の商品化システムおよび方法を含む。前記装置は、消費者が1つまたは複数の液体ディスペンサーを実際に液体が使用される場所の近くの戦略的位置に吊り下げる構造および方法を含む。前記吊り下げ構造は、容易に製造および使用され、消費者が前記ディスペンサーを吊り下げる様々な什器に対応できる高度の適合性を有する。さらに、前記典型的な実施例は、一般に流出部が事前に提供される、カプラーを介して什器に取り付けられる液体貯蔵器または容器を適合するための装置を含む。前記カプラーと什器または前記カプラーと連結された液体容器との構造上の関係は、ユーザが手動で制御可能かつ増加的に前記液体容器を回転させて、その流出部が垂直要素を持つ経路において移動させることができるものである。それによって、ユーザは前記流出部を保存位置、つまり前記液体表面が前記流出部の底またはそれより下にある状態と、前記液体表面レベルが前記流出部の底より上にある吐出位置の間で動かすことができ、また逆の場合も同じである。
ユーザが回転によって前記流出部の位置を制御できればできるほど好ましい。従って、それに対応して、連結部を前記什器にしっかりと取り付けて、ユーザが前記流出部を再配置する際に適用するトルクに十分抵抗する必要がある。本発明は、前記カプラーに対する前記容器、および前記什器に対する前記カプラーの回転を促進する構造と位置の維持を促進する構造との必要のバランスを保つ。良好なバランスによって、使用中の容器およびカプラーは前記什器に対して安定するが、吐出および非吐出保存位置の間で一般に回転によって前記ディスペンサーを再配置することで、前記什器に対して前記容器を微細かつ意図的に増加的または実質的に無限に調整するために十分な感度を持つ。
一般的な使用において、吐出後、ユーザは残りの液体の表面が前記流出部の下になる位置で回転を止めて液だれを十分に回避できると同時に、次のユーザが前記液体を吐出する際に、重力の作用のみで前記液体が前記流出部のすぐ隣または真下の領域に蓄積されている位置に前記流出部を再配置して、容易に吐出されるようにすると意図されている。従って、後に続く吐出操作にかかる時間は短く、比較的容易に前記液体レベルを前記流出部レベルの上に上げて注ぎだすことができる。一般に、数度の回転で十分に液体を注ぎだすことができる。前記容器を少し上方にねじることで、前記液体の流出/漏れを止めて次のユーザが前記ディスペンサーを使用できるようにする。
以下に記載する典型的な実施例の前記容器は、好ましくは一般に再販用に液体を包装する際に使用される成形または鋳造材料で生成される。有効な材料は、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ビニル、PETEなどの熱可塑性プラスチック、およびガラス、セラミック、軽金属などの従来材料を含む。本発明は広い範囲で拡大縮小可能であり、数分の一液体オンスから数ガロンまでの液体格納容量を持つことができるが、大部分の消費者向けの応用では、1/4液体オンスから約128オンスまでの容量を持つ液体格納容器を必要とするだけである。サイズ、重量、形状、容積、材料などの様々な要素はある程度相互依存しており、変動の程度は製品包装設計技術に精通する者の技能の範囲内である。前述の要素の組み合わせ、および2つの関連する結果トルク値(つまり、前記容器をねじる力と前記カプラーが前記什器の周りのねじれに抵抗する取り付け力)は、職人が特定製品に関して想定される用途および使用対象環境を考慮して、どのように装置全体を設計するかを判断する材料となる。例えば、容器の柔軟な側面を軽く絞ることは、ユーザの吐出操作を補助する。前記容器が比較的重くなると考えられる場合は、壁面の厚さは、好ましくない変形を避けるという点で重要である。柔らかい容器は望ましくないか、または見た目に好ましくない場合がある。
前記システムは、特に液体石鹸、練り歯磨き、洗剤、シロップ、ハチミツ、調味料、清掃用粉末、洗濯用粉末洗剤、ゲル、シーリング材、接着剤、ペーストなどの微粒子液体および粘性のある液体を吐出するのに適している。
本発明の典型的な実施例は、様々な什器に取り付けられるよう適合された製品およびシステムをさらに含む。前記液体ディスペンサーが使用のため適合される什器の例は、蛇口、スピゴット、タップ、スプレーヘッド、棚およびキャビネットを含む台所および風呂場の配管什器、および本発明の前記液体用器を受け入れて、それを手動で回転できるようにする一方で、設置後、吐出操作中、および未使用中に位置がずれないようにするため特別に設計されたカプラーを介する作業台、調理台、テーブルおよび洗面台の縁表面を含む。
前記取り付け位置什器の様々な形状およびサイズを考慮して、最大の自由度を消費者に提供するため、本発明は容易かつ適切に適合できる(つまり、固く取り付けられる、または適切な手の力で回転可能な)取り付け構造を提供し、ほとんどとは言えないにしても、前記液体が吐出される環境に最も関連のある、またその環境に近接する多くの什器に適合する。一般に、什器の分類は(1)カプラーが取り付けられる位置の周囲に長手方向および断面を持つもの、(2)角度のある端を持つもの、および(3)平坦な表面を示すものを含む。例えば、蛇口、スプレーノズル筐体、およびスピゴットを含む什器(台所の流し台、洗濯室の流し台、洗面所の流し台、浴槽などの洗浄設備の中および周辺、また調理台、中央の調理台、卓上などの作業表面の周辺あるいは隣接にある)は、およそ円柱形、長方形、楕円形などであってよい。しかし、ほぼ全ての什器は、末端構造および断面は大きく異なり得るが、共通してある程度長い部分を持つ。そのため、練り歯磨き、石鹸、コンディショナー、化粧品などの製品は、配管什器または調理台に連結するために適合された容器に適切に封入され、販売される。そのため本発明の典型的な実施例は一般に、長手構造、棚または窓枠などの端、あるいは、水平表面、つまり、平面または平面でない1つまたは複数の什器を用いて使用するために適合できる。
典型的な実施例に関する以下の記述において、異なる実施例における同様の部品は、百単位で増加する同様の参照番号によって指定される。
図1を参照して、液体分配器12の典型的な実施例は、カプラー22(以下に図示および説明する)を介して、この例ではシンクの蛇口を含む什器10に回転可能に連結される。液体ディスペンサー12は、流出部16を持つ容器14を含む。説明を明確にするため、ここでは半透明であるとされる容器14は、例えば、PET、PVC、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ガラス、セラミックを含む熱可塑性プラスチックといった軽量成形材料などの、そのような目的で通常使用される任意の材料で形成される。さらに、柔軟性のあるポーチ、例えば使い捨て可能なものは、外骨格フレームなどの設備が、前記ポーチの少なくとも1つの壁、好ましくはピボットボタンまたは雌筐体が取り付けられる壁に対していくらかの剛性を提供するよう形成される限り、本発明において使用するために適合することができる。ポーチまたは穴を開けることができる容器の流出部は、消費者がピン、爪、ハサミ、手で引きちぎるなど、任意の適切な手段を用いて作成できる。
本発明は、適合に関係なく形成され(例えば、水平な領域、脚、およびくぼみ)、表面に配置した場合に立位で維持できる液体容器の設計において、ボトル設計者に新たな自由度を提供する。よって容器14は、図5a‐cにおいて、水平表面で立てることができるか否かを問わず、前期流出部16以外の場所でほぼ楕円形の末端を持つように示されている。
図1‐3を再度参照して、半透明の容器14は半透明の液体18を含み、その末端に流出部16を持つ。流出部16は、しばしばねじ切りキャップまたはネジ止めキャップ、リフトアップヒンジ式フタ、ポップアップ/プルアップ延長ノズルなどの流出部カバー17を備える。前記液体ディスペンサー12の固有の特徴のため、流出部カバー17を置換可能、再密閉可能、使い捨て可能、または無くすることができる。本発明の容器の安定した性質のため、多くの製品をキャップのない液体容器に封入して販売できる。例えば、消費者は前記流出部がシールで塞がれたものを購入し、次にシールをはがすか、穴を開けるか、または切り開くことができる。図2および3において液体18を通して見えるカプラー22は、容器14の前記ピボットボタン20を受け入れるための反転スケルトンキーホールのような形状のピボットスロット30とともに外側表面に提供される受け入れ房29を持つ。
図1、2、および3を順に参照して、容器14が回転すると、流出部16の高さが、垂直から約10度の非吐出位置から約250度回転した吐出位置に変わる(時計回りに計測されるが、回転は半時計周りあるいは完全に両方向である場合がある)ことがわかる。非吐出位置とは、流出部16が液体18の表面より上にある場合を示し、吐出位置とは、流出部16が前記液体表面より下にある場合を指す。図2は、表面レベルが流出部16の上にある液体18が、重力または補足的に手動で絞る力を受けて、再配置によって開いた流出部16を通じて容器14から流出し始める様子を示す。特筆すべきは、必ずしも360度フルに回転する必要がないことである。容器の構成は、前記流出部をほぼ完全な非吐出位置からほぼ完全な吐出位置に動かすために、60度から90度の回転を必要とするだけである。例えば、1つの角に流出部を持つ方形容器は、たった90度の総回転で、考えられる吐出/非吐出仰角の少なくとも1つを行うことができる。三角形の容器は、必要仰角120度の範囲で回転できる。楕円形の容器は、流出部16を水平から40度傾けるだけでほぼ完全に流出する。
各吐出操作(および充填)によって前記液体レベルが変わることで、前記ディスペンサーの力学も変わることに留意する。例えば、重力の中心はかつてないほど低くなり、吐出位置および非吐出位置の間の点も同様に低くなる。
図2に示すように、前記ディスペンサーが吐出位置のままにされた場合、液体表面が流出部16の開口端の上にある限り、重力によって液体18が容器14から流出し、図3に示すように、前記液体表面が前記開口部16の下になると、それ自身で停止する。実際の使用において、この特徴は、例えば子供が前記容器14の再配置またはフタを閉じるのを忘れた場合に内容物の完全損失を避けるのに役立つ。さらに、前記吐出位置および非吐出位置間の相違を微細に制御できるため、ユーザは前記容器を吐出操作間に配置することができ、そのため粘性のある内容物が前記流出部の少し下に直接隣接して蓄積するため、次に使用する際に速やかにと出できるようにする。ちなみに、再密閉可能なキャップが容器についている場合、ユーザは、前記容器を上方に再配置するのではなく、単に前記容器にフタをすることによって、液体を前記流出部に蓄積させ、次の使用に備えることができる。
図4a、4c−4eおよび5a−5dに示すように、カプラー22は、後面グリップ表面27が前記什器10に対向するように配置される。その上端で、カプラー22はフック、ペグ、またはバルブスリットなどのストラップ保持部材28を含み、伸縮ストラップ25の穿孔の1つをストラップ保持部材28の上で滑らせ、ストラップ25を什器10の周囲にしっかりと伸ばし、その緊張を保持するために選択された別の遠位穿孔62を他のストラップ維持部材28上で滑らせることによって固定される。容器14は、受け入れ房29の外壁の正面にスケルトンキーホール型のピボットスロット30を持つように示されるカプラー22によって什器10に取り付けられる。容器14およびカプラー22は、流出部16に対してほぼ垂直な容器14の後壁21から軸に沿って延びる上部をフランジ26で覆われたネック(またはシャフト)19を含むピボットボタン20によって回転可能に結合される。上部をフランジ26で覆われたネック19およびフェイス44は、ピボットスロット30および受け入れ房29の内外表面に対して相補的な形状および方向を持つ。ピボットボタン20と受け入れ房29の相互作用表面間が強固な耐性を持つことで、フランジ26および/またはネック19をピボットスロット30、抑制ビーズ32にある程度強制的に押し込んで、保持狭窄部、あるいは保持ビーズ32を越えて、ピボットスロット30の閉じた円形底面33に設置することができる。
別の典型的な実施例において(例については図6a‐6cを参照)、フランジ226は円錐台形状であってよく、受け入れ房の外壁に開けられた適切な大きさの小さい穴に通される。最後に、図27a−bおよび28a−cを参照して、スロット230の長さは相当に延長可能であり、プラグ397を挿入して、容器10が反転される場合にピボットボタン20がスロットの開口端に向かって滑り出すのを防ぐことがわかる。両方の構造タイプによって、1つまたは複数の表面接合部において、前記容器とカプラーとの間、例えば、ボタンネック19とピボットスロット30の底面円形部との間に安全な回転関係が確立される。
容器14を手動で増加的に回転させながらカプラー22に設置するには、容器14およびカプラー22間で前記相互作用する表面の少なくとも一部は、接触する表面領域間に十分な摩擦を持ち、部分的に満たされた容器上にかかる重力によるねじり力に耐えるよう構成される。抵抗されるべき前記ねじり力は、例えばピボットボタン20の後壁21上の位置および液体内容物の密度を含む幾つかの要素に支配される。ピボットボタン20は後壁21上の中心に示され、容器14をそれ自体が動かないようにするために必要な摩擦を減らしているが、それを中心から外して配置することは、容器内にある液体の重力中心の移動が、カプラー22を什器10に関してねじれないように保つために必要な摩擦力にどのように影響するかによって、特定のアプリケーションにおいては有利となる。上述のように、大人または子供が手動回転を使用して、前記液体容器18の流出部16を前記容器のピボットボタンによってカプラー22に形成された軸に沿って容易に垂直移動する一方で、容器内の液体量に関わらず、ユーザが再度操作するまで位置を維持する場合、任意の大きさおよび形状を持つ容器に対して好ましい摩擦バランスが得られる。そのため、中に入っている液体の表面レベルの下に流出部が配置されると、前記表面が流出開口部16のレベルより下に下がるまで、あるいはユーザが非吐出位置に再配置するまで、好ましくは次のユーザが最小のタイムラグで使用できるようになるまで前記液体が流れ出る。
前述のとおり、カプラー22は、[1]流出部16を液体18に対して、吐出位置および非吐出位置の間に垂直要素を持つ平面において手動再配置を促進する、[2]液体容器14を什器10に取り付けて前記液体容器を吊り下げる、という二重機能を提供するための構造を含む。よって、カプラー22は2つの取り付け位置を持ち、カプラーの典型的な実施例において、前記取り付け位置のいずれか1つまたは両方は、回転再配置機能を提供する。つまり、第一形態(図20a−c)の前記カプラーは、それが取り付けられる容器に関して固定され、前記液体ディスペンサー全体が前記什器の周囲で回転する。あるいは第二形態のカプラーは前述の実施例のとおり、前記什器に関して固定される。最後に、前記容器およびカプラーの形態は、什器に関して、また互いに関連して移動する。使用される容器およびカプラーの実際の形態に関係なく、前記容器は望ましい位置で前記什器から吊り下げられ、少なくとも幾つかの垂直要素を持つ平面において手動で移動させることができる。
図7a−gを参照して、什器取り付け構造523は、カプラー22と什器10との間に必要な取り付けを提供する。図示されている什器取り付け構造523の典型的な実施例は、什器固定部材524の間に形成され、スロット530と反対のカプラー22の側面から外側に延びるUまたはV字型の凹面内部表面上に什器把持表面527をさらに含む。什器把持表面は、什器10上にカプラー22の安定性を強化するために提供される前記表面の修正を含み、表面のコーティング、テクスチャリング、段差構造、窪み、隆起、溝を含んでもよく、ゴム、シリコン、ビニルなど、カプラー22のほかの部分より粘着性のある異なる材料から形成することもできる。什器固定部材524を離して配置することで前記什器把持表面527を提供し、ここではストラップ541およびボタン受け入れスロット530として示されるストラップ保持部材において遠位で終わる。什器把持表面のさらなる実施例については、可能な異なる内容を示す図4e、15a−f、16および17を参照する必要がある。
図7gを参照して、什器把持表面527が什器の表面に押し付けられる状態で配置されると(図示せず)、1つまたは複数の保持ストラップまたはバンド25(図4a−dを参照)が引っ掛けられ、什器10を通過してストラップ保持部材28の間に延びる。図4bを参照して、什器保持ストラップ525はスロット541を通過しない大きさの一端に固定部560を持ち、受け入れ房529の内部から、什器10の外側周辺から、またピボットボタン受け入れスロット530を通じてスロット541にネジ込まれた少なくとも1つ、好ましくは複数の成形突起を持つ。ピボットボタンフランジ526が受け入れ房529に挿入されると、ストラップ525はボタンフランジ526と什器10の間に挟まれる。
製品が使用されると考えられる環境は、前記什器保持構造の特徴の選択に関連する。多くの円柱または他の長いシャフト型什器は、インストーラのサイズに切られた単一の保持ストラップで説明できる。什器取り付け構造の他の典型的な実施例は、残りの図面を参照して以下に記載される。
図5aおよび5bの容器14に関する典型的な実施例は、一体的に形成されたピボットボタン20を持つ。多くの場合、ピボットボタンネック19として表記される軸と、容器14の流出部16および底面21の間を通る長い軸との間に90度の角度関係が提供される。ピボット軸と容器流出部の間の角度は、他の典型的な実施例において様々に大きく変化する。保持ビーズ32は、受け入れ房29のメインスロット40の内壁に形成され、メインスロット40の上開口部と、その閉じた底部の間に配置され、それによって、フランジ26の端がメインスロット40、およびピボットスロット30を横切るネック19と一致して、ネックがピボットスロット30に完全にねじ込まれると、フランジ26が押し込まれ、保持ビーズ32を通り越し、受け入れ房29にしっかりと、しかし、回転可能に配置される。従ってカプラー22は図5bに示すように、容器14のピボットボタン20と協働して、容易に、好ましくは要望に応じて増加的に作用する垂直要素を持つ平面で回転する軸を提供する。比較的二次元のボタンフランジ26の代替として、ボール型のピボットボタンが、カプラー上に形成された相補的に半球状の結合ソケット型受け入れ房に配置される。設計上、流出部16および什器10間、ならびに流出部16と液体の分配が意図される対象作業領域の間の間隔が考慮される。
ここで図6a−6bを参照して、楕円形の液体容器14は、個別に形成された構成要素としてピボットボタン20を含み、液体容器14の外側表面に取り付けられ、その外側表面23から外側に、流出部16と約90度の角度を成して軸方向に延びる。流出部16は、好ましくは容器314の周辺またはその付近に配置され、全体の形状に関係なく、回転するにつれて前記容器の最高点および/または最低点またはその付近に近づくようにする。この設計上の特徴は、容器を反転した時にどのように完全に排液するかに影響し、充填される容器の実容量を特定する。実際に、前記流出部の開口から前記流出部の端までの距離は、前記容器に含まれる液体の最大容量に影響する。
図5a−cに関連して説明されたように、容器14の回転制御および配置を促進するには、受け入れ房29の内側および外側表面、スロット13、ピボットボタン22の対応する外側表面、ネック19の基部を囲む容器14のベアリング表面領域44、容器‐カプラー接合部が、相補的な形状であって、ピボットボタン20が受け入れ房29に完全に挿入される場合に、安定して摩擦を維持する接触接合部を提供することが好ましい。接合部表面は、突出部、溝、隆起などのテクスチャ特性をさらに提供するか、または表面をゴム、シリコンゴム、ナイロンなどの摩擦変性材料で加工することができる。
一実施例において、ピボットボタンディスクフランジ26は、適切な材料の組み合わせ、液体製品の容量、および前記液体分配器312を通常使用で回転させるために必要な力を考慮して、前記容器314から個別に形成または成形され、溶接、接着、凝集、または吸引によってそこに固定される。ピボットボタンディスク320は、容器314の外側表面346上で意図される取り付け位置に可能な限り準拠すると考えられる内部表面341を持つ基底ディスク340を含む。ピボットボタンディスク320に、さらに、シャフト319の基底を囲む領域において、その外側表面上に、平坦であり、好ましくはテクスチャリングされているように示される接合ベアリング面344が提供される。また基底ディスク340は、それ自身の重みおよびねじれ力によって生じる屈曲または湾曲に抵抗するとともに、ピボットボタン420が配置される場合に基底ディスク340と受け入れ房29の外側表面との間の接合部における接触領域を増やすために容器壁321に適用される強化の一種を示す例である。ピボットボタン320の残りの部分は、前述と同様の原理に従って、つまり、受け入れ房をカプラー22にしっかりと、しかし、回転可能に固定することを意図した形状で構成される。
図8−10を参照して、本発明により説明される原理に従って構成された液体ディスペンサーおよびカプラーの2つの典型的な実施例を示す。図8は、容器614の外側側面に一体的に形成された雌ピボット受け入れ房629を持つ液体ディスペンサー612の断面を示す。液体ディスペンサー612は、その上またはそれに付随して形成された補助雄ピボットボタン620を持つカプラー622と対になる。組み立てるには、前記ピボットボタン620を受け入れ房629に挿入して設置し、回転可能にする必要がある。
図9および10に示す液体ディスペンサー712の典型的な実施例は、容器714の外側表面上に取り付けられた、または一体的に形成された雌受け入れ房729を含む。カプラー722は、その外側表面に一体的に形成された、または取り付けられた雄ピボットボタン720を含む。ネック719の基底を囲む表面領域は、ここでは平面として示される、つまり受け入れ房729の正面に対して相補的な接合域744を提供され、好ましくはゴム引きまたはその他の方法で表面加工されて、前記平面域とそれと相互作用する相補表面間の摩擦を増加させる。必要に応じて、本明細書に記載の実施例のいずれおいても、前記相補相互作用表面のいずれか、またはすべてを表面加工して摩擦を強化することができる。カプラー722は、前記部材724の柔軟性および伸縮性、およびそれらの先端745間の距離によって特定された事前定義された大きさの範囲内で什器の円柱部分を固定するよう設計された什器取り付け部材724を持つ。カプラー722はカフ形状であり、その内部で什器レシーバー747を説明する。ナイロン、ポリエチレン、Delrin(登録商標)、硬質ゴム、シリコンなどの強固で柔軟性のある材料からカプラー722を製造することによって、その先端が十分に広がり、図10に示すように、什器10を什器レシーバー747に挿入することができる。
図11は、ピボットボタン20の、円形でない形状、この場合は八角形のフランジ126を示す。他の形状であっても本発明によって好まれる制御された回転を提供できると考えられる。例えば上述のように、ボールソケットのような相補的形状の受け入れ房に受け入れられるピボットボタンは、丸い、またはカットされたボール状に終端してもよい。
図12a−12fは、受け入れ房筐体の反対側から延びる柔軟性のあるストラップを含む什器取り付け部材123および124を持つカプラー222を示す。ストラップ123には穿孔152が提供され、ストラップ124には留め金150が提供される。余ったストラップ123は切りそろえるか、または房筐体119の下および後ろでスロット131に挿入して、ピボットスロット130の後ろに入れることによって、追加の摩擦圧を提供し、ピボットフランジの位置を維持する助けとなる。
図13a−13dは、キーホール型ピボットボタン受け入れスロット430を持つ比較的堅固なディスク型の受け入れ棒419を持つカプラー422を示し、前記什器取り付け構造は、前記ストラップが長手什器の末端で延びるよう一体化して形成され(しばしば直径がシャフトの長手部分よりはるかに大きい)、望ましい場所で前記什器の周りでしっかりと締め付けられた位置に解放されて、前記什器の断面プロファイルに適合される伸縮式ストラップ424である。
図12a−12fの実施例と同様に、図14a−14cに示すカプラーもまた、ピボットスロット530と、前記ディスクの反対側から外向きに延びる付属の(または一体化して形成された)保持ストラップ525とを備えたディスク型の受け入れ房529を持つ。前記ストラップ525を締め付けるためのロック構造、一体化された、または取り付けられた、あるいは後面端550の反対側にある後面端554から外向きに延びるストラップ受け入れスロット556は、関連ロック構造558を持つ。ストラップ525は、ロック固定機能552を備え、例えばその長さに沿って横切る平行な隆起を含む。ロック固定機能552は、ストラップ525がストラップ受け入れスロット556に挿入された場合にロック構造558と相互作用するような形状であり、それによってロックストラップ525は、その末端が什器510の周りで包み込まれるとそこに挿入され、ロック固定機能552とロック構造558の相互作用によりぴったりと適合するまで引っ張られる。同様のロック構造およびロック固定機能の例は、ケーブルの結び目、時計のストラップ(図4aを参照)、スキューバダイビング用ゴーグルストラップ(図4bを参照)などの固定用として一般に知られている。ここで、V字に刻まれた、隆起したまたは穿孔されたストラップの端がスロットを通して挿入され、前記V字の刻み、隆起または穿孔はラッチ構造によって固定される。
図15a−fは、角度断面特性(角および他の突然な変化)を持つ什器10の周囲にインストールされた場合に、カプラー722および822の意図しない動きを削減するよう形成または強化された什器固定表面727を持つ雄カプラー722および雌カプラー822の典型的な実施例を示す。一実施例において(図15a)、表面を隆起させることによって什器表面固定が強化される。図15b−15fに示すような複数または組み合わされた曲線を持つプロファイルの1つを持つ什器固定表面727が特に役立つ。他の表面適合を使用して、望まれる効果に応じて什器固定表面の特性を修正する。例えば、前記液体ディスペンサーを設計する際、濡れても前記什器の回りを制御可能に回転できる場合でも、前記カプラーが固定されたままであることが求められる場合、前記什器固定表面は疎水性コーティング層を備えるか、または図7gに示すように、そのような材料の一片を前記表面と什器10の間に備えることが有効である。異なる特性を持つ領域を含むカプラーを提供することが望ましく、異なる材料を使用して、個別に形成して互いに取り付けるか、または共押し出しなどの方法を使用することができる。ゴム、ナイロン、シリコン、PETE、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ポリビニル、ポリカーボネートおよびABSなどの柔軟で伸縮性があり丈夫な材料を組み合わせて使用でき、その選択が、当該技術分野に精通する者であれば望ましい特性に基づいて選択できる範囲内であり、また本明細書の開示のパラメータに含まれることが予測される。
図16は、どのように什器をとらえるかを変えるため、互いに鋭角で傾いた細い什器保持部材424を持つカプラーを示す。図17は、任意の保持ストラップまたはバンドから独立してカプラーを配置およびインストールできるよう、什器固定表面427上に接触接着パッド453を持つカプラーを示す。この典型的な実施例は特に、棚の端、調理台の端、テーブルの端、または窓枠などの什器上にインストールする場合に適している。図18は、前記受け入れ房筐体419より幅の広い什器保持部材524を持ち、前記液体ディスペンサー412を回転させることにより生じるねじれ力に対する抵抗を改良するカプラーを示す。
図19に示すように、カプラー922は長く平行であり、前記受け入れ房929から様々な距離で什器をとらえるために、形成、表面加工、あるいは他の方法で適合した平行で対向した什器グリップ領域を持つ什器保持部材924を備える。この特徴は、前記什器がほかの場合より前記対象領域から離れている場合に役立つ。
図20aから20cに示すように、液体ディスペンサー712は、その外側表面に固定されたカプラー722を備える容器714を含む。この場合、流出部716の仰角を変えるには、液体ディスペンサー712のアセンブリ全体を什器10の水平要素の周囲(垂直に)で回転させる必要がある。
カプラーを適合して、1つ以上の容器を什器に連結する場合がある。図21、22および28a−cに示すように、2つの容器614および814はそれぞれ、什器10をまたぐか、または囲むカプラー822にそれぞれ回転可能に取り付けられる。実際に図22の場合、2つの単一カプラーは背中合わせになると対になってかみ合うよう設計される。さらに、それらはスプレーホースが間を通る什器固定表面627を提供される。外側什器固定表面527は、カウンタートップのレベルでスプレーホースを囲むグロメットに挿入されるよう設計される。前記カプラー622は、円柱カプラーの一例である。さらなる例を図23および24a−bに示す。図23は、洗面器の上部垂直壁に沿って取り付けられるその下側部分に適合された柱を含むカプラーを示す。前記カプラーは多くの方法で取り付けることができ、例えば、取り付け部材326および什器10の表面の間に配置された吸着カップ、磁石または粘着パッドを含む。図24a−bは、水平な作業表面、この例では洗面器を囲むカウンタートップに取り付けられた吊り下げ型液体ディスペンサー520および水平表面の例を示す。
図25a‐25dおよび図26a−eは、蛇口に連結するよう適合される液体容器の典型的な実施例を示す。ここで、1つまたは複数の伸縮バンド622が前記カプラーとして機能し、前記1つまたは複数のバンドおよび什器は前記液体容器620の回転軸として機能する。液体容器620は、ストラップ端ボタン621を外側表面に提供され、ストラップ622は少なくとも1つの流出部固定部材、この場合はループ623、およびストラップ端ボタン621を受け入れるための1つまたは複数の端ボタン穴624を持つよう適合される。ループ623および端ボタン穴624の間の領域は伸縮性があり、長手什器10の回りを包むように延びることで、容器614を前記什器に回転可能に連結する。図26a−eの典型的な実施例は、取り付け具または保持チャンネル650を持つ一方が刻まれた容器を含み、ゴムバンドなどの1つまたは複数の伸縮ストラップ628は、前記液体容器を蛇口のネックに取り付けるためのカプラーとして機能し、前記液体容器が前記蛇口に対して回転するように伸縮性を提供する。そのような場合の回転は、前記液体容器の外側表面において、前記蛇口表面29が前記バンド628の記憶または伸縮応答に十分耐えて、蛇口のネックに沿って水平移動するのを避けるよう配置できる停止用のくぼみまたはガイドチャンネル652を保持位置650に対向して成形することによって増加させることができる。併せて、前記溝およびバンドは協働して、適切なカプラーの最も基本的な要件の幾つかを満たす。
図27a−bに示すように、容器314は前記容器の約半分の長さのスロットを持つ長い受け入れ房を提供される。図28a−cに示すように、前記容器314および14は、前述の股状カプラーに連結される。保持プラグを挿入して受け入れ房919がピボットボタンに沿って滑るのを防ぐ。ピボットボタン820は、容器814の外側表面の中心を実質的に固定し、軸を形成することが示されるが、注目すべきは、ピボットボタンおよび相補的な受け入れ房の偏心配置を使用して、カプラー822に対して回転可能な容器814を作成できる。
本発明の典型的な実施例における使用に適した液体容器は、1cc未満から数リットルの液体を任意の場所に保持できる。一般に、前記液体容器は約2ミリリットルから4リットルの液体を保持する。
前記典型的な実施例の液体容器は、例えば、使用中か否かに関わらず公の場に長い時間設置すること、および前記容器の側面だけでなく外側表面全体にまでも公告/マーケティング用の可視表面領域を追加するなどして前記容器ブランドの顕著性を改善することによって他に見ない優れた宣伝効果を提供する。例えば、図4cは証印のついたストラップを示し、前記ストラップの幅を広げることで、広告用スペースを増やすとともに設置されたカプラーの位置の安定性を増すという二重の目的を果たす。
注目すべきは、近接および液体レベルセンサ、電源、モーターおよびコントローラを含む適切な回路を追加することによって、本発明の典型的な実施例を自動化または半自動化できることである。例えば、前記近接センサはユーザの手が前記流出部に近づくと感知して、前記容器を再配置する前記カプラーに一体化されたモーターを起動し、前記流出部の高さを感知された前記液体レベルの下まで下げる。液体が吐出されると、前記モーターは前記流出部が感知された新しい液体表面レベルの真上に来るまで反転した後停止する。この配置によって、全く手を使わないで吐出操作を行うことができるようになる。
添付の請求項は、本発明の精神および範囲に含まれるそのような特徴および利点をすべて包含することを意図する。多くの修正および変更は、当該技術分野に精通する者には容易になされるため、本発明が本明細書に記載の実施例に制限されないことを意図する。従って、当然のことながら、すべての適切な変型、修正および用いられる同等物は本発明の精神および範囲に含まれる。
本発明は、本明細書に付随する図面を参照して、単なる例としてここに記載される。
本発明の典型的な実施例に従って構成されたそれぞれ吐出前、吐出時、および吐出後位置における ほぼ満杯の吐出装置を示す斜視図である。 本発明の典型的な実施例に従って構成されたそれぞれ吐出前、吐出時、および吐出後位置における ほぼ満杯の吐出装置を示す斜視図である。 本発明の典型的な実施例に従って構成されたそれぞれ吐出前、吐出時、および吐出後位置における ほぼ満杯の吐出装置を示す斜視図である。 a−dは、それぞれ図5a−cおよび図7a−gに示されるようなカプラーの典型的な実施例で使用するための固着ストラップの典型的な実施例を示す斜視図である。 aは、容器をカプラーに取り付け、本発明に従って回転軸を持つ液体ディスペンサーを形成する様子を示す部分断面図であり、bは、aに示される前記容器およびカプラーの分解部分断面図であり、cは、前記開示の記載に従って構成され、aおよびbに示される典型的な雌実施例を示す正面図である。 aは、前記開示の記載に従って構成された液体ディスペンサーの典型的な実施例を示す分解正面図であり、bは、前記開示の記載に従って取り付けられる、個別に形成された雌カプラー取り付け部材を持つ液体ディスペンサーを備えるaの典型的な実施例を示す正面図であり、cは、aおよびbに示される雄カプラー取り付け部材が取り付けられた前記液体容器の典型的な実施例を示す左側面図である。 aは、前記開示の記載に従って構成されたカプラーの典型的な実施例を示す下から撮られた正面斜視図である。 bは、左上側から撮られたaのカプラーの典型的な実施例を示す後面斜視図である。 cは、aのカプラーの典型的な実施例を示す上面図である。 dは、aのカプラーの典型的な実施例を示す後面図である。 eは、aのカプラーの典型的な実施例を示す左側反転図である。 fは、aのカプラーの典型的な実施例に関するグリップ部分を示す詳細斜視図である。 gは、図4bのストラップを使用して長手什器に対して設置および固定される図7aのカプラーの典型的な実施例を示す詳細断面図である。 前記開示の記載に従って一体的かつ内部的に形成された雌カプラー取り付け筐体および相補雄カプラーを持つ液体容器の別の典型的な実施例を示す断面図である。 前記開示の記載に従って構成された液体容器の別の典型的な実施例を示す正面図である。 図9に示す典型的な実施例のX−Xの線に沿って撮られ、矢印の方向で見た液体容器、および、前記開示の記載に従って什器上に設置された雄カプラーの断面分解図である。 図11は、液体容器の典型的な実施例の正面図である。 それぞれ前記開示の記載に従って構成された、雌カプラーの、開放および開錠された状態での正面および後面斜視図である。 それぞれ前記開示の記載に従って構成された、雌カプラーの、開放および開錠された状態での正面および後面斜視図である。 前記開示の記載に従って 構成された 閉鎖、施錠された状態の、12a−bに示す雌カプラーを下から見た斜視図である。 図12a−cに示す閉じた雌カプラーの底面図である。 図12a−dに示す雌カプラーの上面図である。 図12a−eに示す雌カプラーの側面図である。 aは、前記開示の記載に従って構成された雌カプラーの典型的な実施例を上および後ろから見た反転上部斜視図であり、bは、aに示す雌カプラーの上面図であり、cは、aおよびbに示す反転された雌カプラーの後面図である。dは、a−cに示す雌カプラーの側面図である。 aは、前記開示の記載に従って液体容器を什器に取り付けるための雌カプラーの典型的な一実施例の正面図であり、bは、aに示すカプラーの上面図であり、cは、前記開示の記載に従って構成されたaおよびbに示す雌カプラーの典型的な実施例の変型例を示す正面側面図である。 aは前記開示の記載に基づく雄カプラーの典型的な実施例を示す断面図であり、b−fは、前記開示の記載に従って構成されたカプラーの典型的な実施例に関する一部断面の上面図である。 前記開示の記載に従って構成された雌カプラーの典型的な実施例に関する一部断面の上面図である。 前記開示の記載に基づく雌カプラーの代替構成を示す正面図である。 前記開示の記載に基づく雌カプラーの変型構成を示す正面図である。 前記液体ディスペンサーを什器から望ましい距離だけ延長するために適合されたカプラーの典型的な実施例を示す斜視図である。 a−cは、前記開示の記載に従って什器上に構成、設置され、様々な位置に回転される、一部液体が満たされたディスペンサーおよび一体的に形成されたカプラーの典型的な実施例の断面図である。 前記開示の記載に従って野菜噴霧器什器に取り付けられるよう適合された二重容器雌カプラーの典型的な実施例を示す分解図である。 前記開示の記載に従って野菜噴霧器什器に取り付けられるよう適合された二重容器雌カプラーの典型的な雌実施例を示す分解図である。 流し台の上部縁を含む什器上に装着された円柱雌カプラーの典型的な実施例を示す側面図である。 調理台を含む什器上に装着された雌カプラーを持つ半透明な雄液体吐出容器の典型的な実施例を示す側面図である。 調理台を含む什器上に装着された雌カプラーを持つ半透明な雄液体吐出容器の典型的な実施例を示す側面図である。 aは前記開示の記載に従って構成された伸縮カプラーの典型的な実施例を示す上面図であり、bは前記開示の記載に従って液体容器に接続されたaの前記伸縮カプラーの側面図であり、cは、前記開示の記載に従って構成された伸縮カプラーの典型的な実施例を示す上面図であり、dは、前記開示の記載に従って液体容器に接続されたcの前記伸縮カプラーを上および正面から見た斜視図である。 aは、前記開示の記載に従って構成された液体ディスペンサーの正面図であり、bは、図26aの液体ディスペンサーの後面図であり、cは、前記開示の記載に従って什器に連結された図26aおよび26bの前記液体ディスペンサーの正面図であり、dは、什器に連結され、前記開示の記載に従って回転されたa−cの前記液体ディスペンサーの正面図であり、eは、前記開示の記載に従って什器に連結されたa−dの前記液体ディスペンサーの側面図である。 前記開示の記載に従って構成された液体ディスペンサーの正面図である。 XXXI‐XXXIの線で撮られ、矢印の方向に見た図27aにおける前記液体ディスペンサーの断面図である。 前記開示の記載に従って構成された単一カプラーによって長手什器に連結された液体容器の対の上面図である。 aに示される容器およびカプラーの対の下から撮られた分解部分縦断面図である。 図28a−bに示される容器およびカプラーの対の正面から撮られた部分矢状断面図である。

Claims (21)

  1. 液体ディスペンサーであって、
    外側表面を有し、該外側表面上の第一位置に配置されている少なくとも1つの流出部を有し、該外側表面にピボットボタンを有する容器と、
    該容器と接する外側表面を備え、かつ該ピボットボタンを受容する受け入れ房を有し、ユーザが選択した装着部の装着位置に前記容器を配置するために前記装着部に取り付けられるようにされているカプラーとを含み、
    前記カプラーは、前記容器を前記装着部に取り付けた状態で前記ピボットボタンの軸回りに増分的に前記容器を回転させて前記流出部を移動させる回転構造を有し、
    前記ディスペンサーの不使用時にユーザが選択した前記容器の位置を維持するための位置固定手段が該カプラーの該外側表面の一部と該容器の該外側表面の一部により画成されており、これにより、前記ピボットボタンの軸回りに回転された容器の前記流出部の位置を前記位置固定手段により維持することができ、
    ユーザは、前記容器の回転により、任意の非吐出位置および吐出位置間にある前記流出部の高さを変え、前記カプラーから前記容器を取り外す必要なく、前記装着部に取り付けられた状態の前記容器からの液体の吐出を制御する液体ディスペンサー。
  2. 前記位置固定手段が、前記カプラーの前記外側表面と前記容器の前記外側表面との間に形成された摩擦インターフェースを含む、請求項1に記載の液体ディスペンサー。
  3. 前記カプラーが一対の結合される協働部材を含み、前記協働部材の一方は前記容器に取り付けられ、もう一方はユーザにより装着部の取り付け位置に取り付けられる、請求項1に記載の液体ディスペンサー。
  4. 前記ピボットボタンを前記受け入れ房から外すことにより、前記容器を前記カプラーから取り外すことができる、請求項1に記載の液体ディスペンサー。
  5. 前記対の結合された協働部材を外すことにより、前記カプラーを前記装着部から取り外すことができる、請求項3に記載の液体ディスペンサー。
  6. 前記容器は使い捨てタイプの容器である、請求項1に記載の液体ディスペンサー。
  7. 前記対の協働部材を用いて前記カプラーが様々な什器または表面に取り付けられるよう適合される、請求項3に記載の液体ディスペンサー。
  8. 前記カプラーが、使用中に前記容器を挿入および保持する受け入れ枠を含む、請求項1に記載の液体ディスペンサー。
  9. 前記位置固定手段が、前記容器が満杯または半分満たされた場合に自動回転に耐え得るが、前記容器の手動再配置を防ぐ、または前記カプラーを前記装着部から意図せず移動させるには不十分な少なくとも1つのトルク抵抗構造を含む、請求項1に記載の液体ディスペンサー。
  10. 前記容器が液体消費者製品を含む、請求項1に記載の液体ディスペンサー。
  11. 前記容器が粘性のある消費者製品を含む、請求項1に記載の液体ディスペンサー。
  12. 前記液体容器が、調味料、食品、香辛料、食品香料、液体個人衛生製品、液体洗浄製品、液体化粧品、染料、接着剤、塗料、および医薬品を含むグループから選択された消費者製品を含む、請求項1に記載の液体ディスペンサー。
  13. 前記装着部が、配管器具、作業面、引っ張り棒、引っ張り柱、棒、窓の下枠、キャビネット、キャビネットドア、棚、および棚の外縁を含むグループから選択される、請求項3に記載の液体ディスペンサー。
  14. 液体ディスペンサーの容器をユーザが選択した装着部に吊り下げ状態で取り付けるためのカプラーであって、容器を取り付けるための容器保持手段と、様々な什器および表面に装着するための装着手段とを含み、前記容器保持手段は、該容器に設けられたピボットボタンを受容するように形成された房を含み、前記装着部に結合したまま前記容器を手動で前記ピボットボタンの軸周りに回転させるための回転構造を含み、
    前記容器の外側表面の一部と協働するようにして前記ピボットボタンの軸周りに回転した容器の位置を維持するための位置固定部を有する、請求項1に記載された液体ディスペンサーのためのカプラー。
  15. 前記回転構造が、前記容器保持手段に一体化されたスイベル結合を含むことによって、ある垂直要素を持つ平面内で、ユーザがそこに取り付けられた容器を手動で再配置できる、請求項14に記載のカプラー。
  16. 前記回転構造が、前記装着手段に統合されたスイベル結合を含むことによって、ある垂直要素を持つ平面内で、ユーザがそこに取り付けられた容器を手動で再配置できる、請求項14に記載のカプラー。
  17. 前記回転構造が、前記装着手段および容器保持手段の間に配置されたスイベル結合を含むことによって、ある垂直要素を持つ平面内で、ユーザがそこに取り付けられた容器を手動で再配置できる、請求項14に記載のカプラー。
  18. 前記容器が着脱式に前記カプラーに取り付けられる、請求項14に記載のカプラー。
  19. 前記カプラーが着脱式に什器または壁に取り付けられる、請求項14に記載のカプラー。
  20. 前記回転構造が前記容器および装着部の間に手動で順次回転操作される結合部を含む、請求項14に記載のカプラー。
  21. 前記容器および前記カプラー上の互いに相補的な連結部材の係合が前記回転構造を形成する、請求項14に記載のカプラー。
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