JP5127763B2 - ガス処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、処理対象ガスに含まれる有害ガスを浄化するガス処理装置に関するものである。
従来より、排気ガス中で高電圧放電を行ってプラズマ状態を作ることで、排気ガスに含まれる有害ガスの浄化を行う技術が知られている。近年、この技術は、脱臭を目的として、工場の排気を浄化する浄化装置や室内の空気を浄化する空気清浄機に応用されつつある。
熱的に非平衡な状態、つまり気体の温度やイオン温度に比べ、電子温度が非常に高い状態のプラズマ(非平衡プラズマ(以下、単にプラズマと言う))は、電子衝突でつくられるイオンやラジカルが常温では起こらない化学反応を促進させるので、有害ガスを効率的に除去あるいは分解することが可能な媒体として有害ガス処理において有用であると考えられている。実用化で肝心なことは、処理時のエネルギーの効率の向上と、プラズマで処理した後に完全に安全な生成物質へと変換されることである。
一般に、大気圧でのプラズマは気体放電や電子ビームなどによって生成される。現在において、適用が考えられているものに、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、フロン、CO2 ,揮発性有機溶剤(VOC)などがある。中でもNOxは車の排ガスなどに含まれているので早急な実用化が必要となっている。
NOx除去における放電プラズマ(気体放電によって生成されたプラズマ)内の現象は、電子衝突によって1次的に生成されたイオンやラジカルが最初の反応を起こし、その後の反応を通してN2 ,H2 O,NH4 NO3 などの各粒子に変換されて行くものと考えられている。
また、有害ガスを例えばアセトアルデヒドやホルムアルデヒドとした場合、この有害ガスをプラズマを通すことによって、CO2 とH2 Oに変換される。この場合、副生成物として、オゾン(O3 )が発生する。
図5に放電プラズマを利用した従来のガス処理装置の要部を例示する(例えば、特許文献1参照)。 同図において、1は処理対象ガス(有害ガスを含む空気)GSが流れるダクト(通風路)であり、ダクト1内には、処理対象ガスGSの通過方向に沿ってハニカム構造体2が間隔を設けて配置されている。この例では、ハニカム構造体2−1と2−2との間に間隔G1を設けて、ハニカム構造体2−3と2−4との間に間隔G2を設けて、ハニカム構造体2−1〜2−4がダクト1内に配置されている。ハニカム構造体2はセルと呼ばれる多数の貫通孔2aを有している。
また、ダクト1内の複数のハニカム構造体2のうち隣り合うハニカム構造体2−1と2−2が第1のハニカム構造体群2Aとされ、この第1のハニカム構造体群2Aの両端に位置するハニカム構造体2−1および2−2の外側に、第1の電極として電極3が、第2の電極として電極4が配置されている。
同様にして、ダクト1内の複数のハニカム構造体2のうち隣り合うハニカム構造体2−3と2−4が第2のハニカム構造体群2Bとされ、この第2のハニカム構造体群2Bの両端に位置するハニカム構造体2−3および2−4の外側に、第1の電極として電極4が、第2の電極として電極5が配置されている。
電極3,4および5は、処理対象ガスGSが通過するように、金属製メッシュとされている。6は高電圧源である。高電圧源6は、電圧値が異なる第1の高電圧電源6−1と第2の高電圧電源6−2とから構成され、電極3が導線7によって高電圧電源6−1の+極に接続され、電極4が導線8によって高電圧電源6−1の−極および高電圧電源6−2の+極に接続され、電極5が導線9によって高電圧電源6−2の−極に接続されている。
このガス処理装置において、電極3と4との間には高電圧電源6−1より電圧値VLの高電圧V1が印加され、電極4と電極5との間には高電圧電源6−2より電圧値VH(VH>VL)の高電圧V2が印加される。これにより、ハニカム構造体2の貫通孔(セル)2aとハニカム構造体2間の空間ギャップ10(10−1,10−2)にプラズマが発生し、このプラズマ中に生成されるイオンやラジカルによって、処理対象ガスGSに含まれる有害ガスが無害な物質に分解される。なお、ハニカム構造体2はセラミックス等の絶縁体で形成されており、特許文献2にもその使用例がある。
このガス処理装置において、処理対象ガスGS中の水分(湿度)に着目すると、処理対象ガスGSは上流側のハニカム構造体群2Aから下流側のハニカム構造体群2Bに向かって流れて行く過程で、各ハニカム構造体2の貫通孔2aやハニカム構造体2間の空間ギャップ10で発生したプラズマによって処理を受けるが、処理を受ける度に処理対象ガスGS中に含まれる水分が消費されるので、処理対象ガスGSは上流側から下流側にかけて湿度が低下することになる。また、プラズマの発生は、処理対象ガス中の水分が多いほど活発に行われ、水分が少なくなるにつれ抑制される特性がある。
ここで、このガス処理装置のハニカム構造体群2A,2Bの電極間に印加される高電圧の値に着目すると、上流側に位置するハニカム構造体群2Aに印加される高電圧V1の電圧値VLよりも下流側に位置するハニカム構造体2Bに印加される高電圧V2の電圧値VHの方が高くされている。この場合、上流側のハニカム構造体群2Aでは、印加される高電圧V1の電圧値VLが低くても、そこを通過する処理対象ガスGS中の湿度が高いので、適度なプラズマが発生し、省エネルギーが図られる。また、下流側のハニカム構造体2Bでは、そこを通過する処理対象ガスGS中の湿度が低くても、印加される高電圧V2の電圧値VHが高いので、適度なプラズマが発生し、未処理のガスが残らないようにすることができる。
特開2008−194670号公報 特開2001−276561号公報 特開平2−22564号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示されたガス処理装置では、このガス処理装置を現場に設置する際に、予め想定された上流/下流の方向と現場の設備の上流/下流の方向とが必ず一致するという保証はない。もしも、予め想定された上流/下流の方向と現場の設備の上流/下流の方向とが食い違っていた場合は、上流側のハニカム構造体群に印加される電圧が高くなり、下流側のハニカム構造体群に印加される電圧が低くなる。この場合、上流側のハニカム構造体群に印加される電圧が高すぎて、余計に電力を消費してしまうという問題が生じる虞がある。また、下流側のハニカム構造体群に印加される電圧が低すぎて、発生するプラズマが十分でなく、未処理のガスが残ってしまうという問題が生じる虞がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、現場に設置する際、現場の設備の上流/下流の方向を意識する必要のないガス処理装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明に係るガス処理装置は、通風路内に間隔を設けて配置され処理対象ガスが通過する多数の貫通孔を有する複数のハニカム構造体と、複数のハニカム構造体のうち隣り合う複数のハニカム構造体を1群のハニカム構造体群とし、これらハニカム構造体群毎にその両端に位置するハニカム構造体の外側に配置された第1および第2の電極と、各ハニカム構造体群の第1の電極と第2の電極との間に個別に高電圧を印加しハニカム構造体の貫通孔およびハニカム構造体間の空間にプラズマを発生させる高電圧源と、ハニカム構造体群を通過する処理対象ガスの流れ方向を検出する流れ方向検出手段と、流れ方向検出手段によって検出される処理対象ガスの流れ方向に基づいて、上流側に位置するハニカム構造体群よりも下流側に位置するハニカム構造体群に印加される高電圧の値を高くするように、高電圧源からの高電圧の出力状況を制御する制御手段とを設けたものである。
この発明によれば、ガス処理装置を現場に設置すると、流れ方向検出手段によってハニカム構造体群を通過する処理対象ガスの流れ方向が検出され、この流れ方向検出手段によって検出される処理対象ガスの流れ方向に基づいて、上流側に位置するハニカム構造体群よりも下流側に位置するハニカム構造体群に印加される高電圧の値を高くするように、高電圧源からの高電圧の出力状況が制御される。
例えば、本発明において、ハニカム構造体群を第1のハニカム構造体群と第2のハニカム構造体群の2つとし、上流側のハニカム構造体群に印加する高電圧の電圧値をVL、下流側のハニカム構造体群に印加する高電圧の電圧値をVH(VH>VL)とした場合、第1のハニカム構造体群を上流側(第2のハニカム構造体群を下流側)として設置されると、第1のハニカム構造体群に電圧値VLの高電圧が印加され、第2のハニカム構造体群に電圧値VH(VH>VL)の高電圧が印加される。これとは逆に、第2のハニカム構造体群を上流側(第1のハニカム構造体群を下流側)として設置されると、第2のハニカム構造体群に電圧値VLの高電圧が印加され、第1のハニカム構造体群に電圧値VH(VH>VL)の高電圧が印加される。
本発明において、ハニカム構造体群は、上流側のハニカム構造体群と下流側のハニカム構造体群の2つに限られるものではない。例えば、最上流に位置するハニカム構造体群と最下流に位置するハニカム構造体群との間に、1つ以上の中間に位置するハニカム構造体群を備えた構成としてもよい。この場合、流れ方向検出手段によって検出される処理対象ガスの流れ方向に基づいて、中間に位置するハニカム構造体群に印加される高電圧の値を最上流に位置するハニカム構造体群に印加される高電圧の値よりも高く、かつ、最下流に位置するハニカム構造体群に印加される高電圧の値よりも低くするように、高電圧源からの高電圧の出力状況を制御するようにする。これにより、最上流と最下流との間に位置する中間のハニカム構造体群についても、その設置位置に応じて、適正な値の高電圧が印加されるものとなる。この場合、最上流のハニカム構造体群から最下流のハニカム構造体群に向かって順番に電圧値が高くなるような高電圧の出力状況とするようにしてもよいし、中間に位置するハニカム構造体群の数個を1組として、最上流のハニカム構造体群から最下流のハニカム構造体群に向かって各組への電圧値が段階的に高くなるような高電圧の出力状況とするなどとしてもよい。
また、本発明において、流れ方向検出手段は、ハニカム構造体群を通過する処理対象ガスの流れ方向を検出することができればよく、どのようなタイプのものであっても構わない。例えば、流れ方向検出手段を風向センサとし、最上流に位置するハニカム構造体群よりもさらに上流側に設置することが考えられる。湿度センサを上流側と下流側に配置し、これらの湿度センサによって検出される湿度値からハニカム構造体群を通過する処理対象ガスの流れ方向を検出するようにすることも考えられる。しかし、この場合、2台の湿度センサが必要となる。これに対して、風向センサを用いれば、1台で、処理対象ガスの流れ方向を検出して、上流側のハニカム構造体群および下流側のハニカム構造体群を特定することが可能である。また、処理対象ガスはハニカム構造体群を通過する度に発生するプラズマによって昇温されるが、風向センサを最上流に位置するハニカム構造体群よりもさらに上流側に設置することで、処理対象ガスの昇温による風向センサへの熱の影響を低減することが可能となる。
本発明によれば、ハニカム構造体群を通過する処理対象ガスの流れ方向を検出する流れ方向検出手段を設け、この流れ方向検出手段によって検出される処理対象ガスの流れ方向に基づいて、上流側に位置するハニカム構造体群よりも下流側に位置するハニカム構造体群に印加される高電圧の値を高くするように、高電圧源からの高電圧の出力状況を制御するようにしたので、上流/下流の方向を逆にして現場へ設置したとしても、必ず上流側に位置するハニカム構造体群よりも下流側に位置するハニカム構造体群に高い値の高電圧が印加されるものとなり、現場の設備の上流/下流の方向を意識する必要がなくなる。
本発明に係るガス処理装置の一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す図である。 実施の形態1のガス処理装置を上流/下流の方向を逆にして設置した状態を示す図である。 本発明に係るガス処理装置の他の実施の形態(実施の形態2)の要部を示す図である。 実施の形態2のガス処理装置を上流/下流の方向を逆にして設置した状態を示す図である。 従来のガス処理装置の要部を例示する図である。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明に係るガス処理装置の一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す図である。同図において、図5と同一符号は図5を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
本実施の形態では、図5に示された高電圧源6に代えてトランスTR1,TR2やスイッチング用集積回路IC1,IC2を主要構成要素とする高電圧源11を設け、この高電圧源11に対してこの高電圧源11からの高電圧の出力状況を制御する制御部12を設けている。また、上流側(最上流)に位置するハニカム構造体群2Aよりもさらに上流側に風向センサ13を設け、この風向センサ13が検出する処理対象ガスGSの流れ方向を示す信号S1を制御部12へ送るようにしている。
この実施の形態において、風向センサ13としては、複数の発熱手段(図示せず)の消費電力の差に基づいて風向きを判断する風向センサを用いる(例えば、特許文献3参照)。この風向センサ13において、発熱手段は温度変化に応じて電気抵抗が増減することにより温度を略一定に保持する自動温度制御機能を有しており、水平面内に少なくとも3方向に離間して配置されている。また、各々の発熱手段には、それぞれ異なる方向から風が当たるような遮蔽物が設けられている。そして、判別手段(図示せず)において、これら複数の発熱手段の消費電力の差に基づいて、風向きを判断する。
なお、この実施の形態において、風向センサ13は、ハニカム構造体群2A,2Bが組み付けられたダクト1とは別体とされ、ハニカム構造体群2A,2Bが組み付けられたダクト1を現場に設置する際にこれを処理対象ガスGSの流れ方向に対し上流/下流の方向を逆にして取り付けた場合でも、上流側(最上流)に位置するハニカム構造体群よりもさらに上流側に風向センサ13を取り付けることができる構成とされている。図1に示した例では、ハニカム構造体群2Aを上流側として設置しているので風向センサ13がハニカム構造体群2Aの上流側に位置しているが、ハニカム構造体群2Bを上流側として設置された場合には(図2参照)、ハニカム構造体群2Bの上流側に位置するように風向センサ13が取り付けられるものとなる。
高電圧源11は、第1の高電圧電源11−1と第2の高電圧電源11−2とから構成され、電極3が導線7によって高電圧電源11−1からの高電圧V1の出力端子T1に接続され、電極5が導線9によって高電圧電源11−2からの高電圧V2の出力端子T2に接続されている。電極4は接地されている。この実施の形態では、電極3および電極4が第1のハニカム構造体群2Aの第1および第2の電極とされ、電極5および電極4が第2のハニカム構造体群2Bの第1および第2の電極とされる。
なお、この実施の形態において、電極4は第1のハニカム構造体群2Aの第2の電極と第2のハニカム構造体群2Bの第2の電極とを兼ねた共通電極とされているが、第1のハニカム構造体群2Aの第2の電極と第2のハニカム構造体群2Bの第2の電極とを独立した電極とするようにしてもよい。
第1の高電圧電源11−1は、トランスTR1と、ダイオードD1と、コンデンサC1と、トランジスタQ1と、抵抗R1と、スイッチング用集積回路IC1とを備えている。第1の高電圧電源11−1において、トランジスタQ1のコレクタはトランスTR1の1次巻線の一端に接続され、トランジスタQ1のエミッタは接地されている。トランスTR1の1次巻線の他端には電源電圧Vcが印加されている。トランジスタQ1のベースはスイッチング用集積回路IC1を介して制御部12の駆動パルスPS1の出力端子O1に接続され、スイッチング用集積回路IC1とトランジスタQ1のベースとの接続ラインには抵抗R1を介して高電位電源が接続されている。トランスTR1の2次巻線の一端と出力端子T1との間には、そのカソードを出力端子T1側としてダイオードD1が接続されており、ダイオードD1のカソードとトランスTR1の2次巻線の他端との間にはコンデンサC1が接続されている。コンデンサC1とトランスTR1の2次巻線の他端との接続ラインは接地されている。
第2の高電圧電源11−2は、トランスTR2と、ダイオードD2と、コンデンサC2と、トランジスタQ2と、抵抗R2と、スイッチング用集積回路IC2とを備えている。第2の高電圧電源11−2において、トランジスタQ2のコレクタはトランスTR2の1次巻線の一端に接続され、トランジスタQ2のエミッタは接地されている。トランスTR2の1次巻線の他端には電源電圧Vcが印加されている。トランジスタQ2のベースはスイッチング用集積回路IC2を介して制御部12の駆動パルスPS2の出力端子O2に接続され、スイッチング用集積回路IC2とトランジスタQ2のベースとの接続ラインには抵抗R2を介して高電位電源が接続されている。トランスTR2の2次巻線の一端と出力端子T2との間には、そのカソードを出力端子T2側としてダイオードD2が接続されており、ダイオードD2のカソードとトランスTR2の2次巻線の他端との間にはコンデンサC2が接続されている。コンデンサC2とトランスTR2の2次巻線の他端との接続ラインは接地されている。
このガス処理装置において、制御部12は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、本実施の形態特有の機能として駆動パルスPS1およびPS2の出力機能を有している。この例では、出力端子O1より、パルス幅TW1の駆動パルスPS1をスイッチング用集積回路IC1に所定周期で与える。また、出力端子O2より、パルス幅TW2の駆動パルスPS2をスイッチング用集積回路IC2に所定周期で与える。
制御部12は、この駆動パルスPS1およびPS2の出力に際し、そのパルス幅TW1およびTW2の大小関係を風向センサ13からの処理対象ガスGSの流れ方向を示す信号S1に基づいて定める。この例では、処理対象ガスGSの流れ方向に基づいて、ハニカム構造体群2Aが上流側(ハニカム構造体群2Bが下流側)に位置していると判断すれば、駆動パルスPS1のパルス幅TW1よりも駆動パルスPS2のパルス幅TW2を大とする。すなわち、駆動パルスPS1のパルス幅TW1を小、駆動パルスPS2のパルス幅TW2を大とする。ハニカム構造体群2Bが上流側(ハニカム構造体群2Aが下流側)に位置していると判断すれば、その大小関係を入れ替えて、駆動パルスPS1のパルス幅TW1を大とし、駆動パルスPS2のパルス幅TW2を小とする。
なお、この実施の形態において、スイッチング用集積回路IC1およびIC2は、「494」タイプのスイッチングコントロールICを用いている。また、本実施の形態において、制御部12は、ハニカム構造体群2Aが上流側に位置していると判断した場合、駆動パルスPS1のパルス幅TW1を40%デューティとし、駆動パルスPS2のパルス幅TW2を60%デューティとするものとする。また、ハニカム構造体群2Bが上流側に位置していると判断した場合、駆動パルスPS1のパルス幅TW1を60%デューティとし、駆動パルスPS2のパルス幅TW2を40%デューティとするものとする。
〔ハニカム構造体群2Aを上流側(ハニカム構造体群2Bを下流側)として設置された場合〕
図1はハニカム構造体群2A,2Bが組み付けられたダクト1がハニカム構造体群2Aを上流側(ハニカム構造体群2Bを下流側)として設置された場合を示している。この場合、制御部12は、風向センサ13からの処理対象ガスGSの流れ方向を示す信号S1に基づいて、ハニカム構造体群2Aが上流側(ハニカム構造体群2Bが下流側)に位置していると判断し、スイッチング用集積回路IC1への駆動パルスPS1のパルス幅TW1を40%デューティ、スイッチング用集積回路IC2への駆動パルスPS2のパルス幅TW2を60%デューティとする。
スイッチング用集積回路IC1は、制御部12の出力端子O1からの駆動パルスPS1が「H」レベルとなっている間、高周波スイッチングパルスを出力する。この高周波スイッチングパルスによりトランジスタQ1がオン、オフされ、トランスTR1の1次巻線に電流が流れる。これにより、トランスTR1の2次巻線側に駆動パルスPS1のパルス幅TW1に応じた値の高電圧が発生する。この高電圧は、コンデンサC1によって平滑され、ダイオードD1を介してハニカム構造体群2Aの第1の電極3に印加される。これにより、ハニカム構造体群2Aの第1の電極3と第2の電極4との間に、駆動パルスPS1のパルス幅TW1(40%デューティ)に応じた電圧値VLの高電圧V1が印加される。
スイッチング用集積回路IC2は、制御部12の出力端子O2からの駆動パルスPS2が「H」レベルとなっている間、高周波スイッチングパルスを出力する。この高周波スイッチングパルスによりトランジスタQ2がオン、オフされ、トランスTR2の1次巻線に電流が流れる。これにより、トランスTR2の2次巻線側に駆動パルスPS2のパルス幅TW2に応じた値の高電圧が発生する。この高電圧は、コンデンサC2によって平滑され、ダイオードD2を介してハニカム構造体群2Bの第1の電極5に印加される。これにより、ハニカム構造体群2Bの第1の電極5と第2の電極4との間に、駆動パルスPS2のパルス幅TW2(60%デューティ)に応じた電圧値VH(VH>VL)の高電圧V2が印加される。
〔ハニカム構造体群2Bを上流側(ハニカム構造体群2Aを下流側)として設置された場合〕
図2はハニカム構造体群2A,2Bが組み付けられたダクト1がハニカム構造体群2Bを上流側(ハニカム構造体群2Aを下流側)として設置された場合を示している。この場合、制御部12は、風向センサ13からの処理対象ガスGSの流れ方向を示す信号S1に基づいて、ハニカム構造体群2Bが上流側(ハニカム構造体群2Aが下流側)に位置していると判断し、スイッチング用集積回路IC1への駆動パルスPS1のパルス幅TW1を60%デューティ、スイッチング用集積回路IC2への駆動パルスPS2のパルス幅TW2を40%デューティとする。
スイッチング用集積回路IC2は、制御部12の出力端子O2からの駆動パルスPS2が「H」レベルとなっている間、高周波スイッチングパルスを出力する。この高周波スイッチングパルスによりトランジスタQ2がオン、オフされ、トランスTR2の1次巻線に電流が流れる。これにより、トランスTR2の2次巻線側に駆動パルスPS2のパルス幅TW2に応じた値の高電圧が発生する。この高電圧は、コンデンサC2によって平滑され、ダイオードD2を介してハニカム構造体群2Bの第1の電極5に印加される。これにより、ハニカム構造体群2Bの第1の電極5と第2の電極4との間に、駆動パルスPS2のパルス幅TW2(40%デューティ)に応じた電圧値VLの高電圧V2が印加される。
スイッチング用集積回路IC1は、制御部12の出力端子O1からの駆動パルスPS1が「H」レベルとなっている間、高周波スイッチングパルスを出力する。この高周波スイッチングパルスによりトランジスタQ1がオン、オフされ、トランスTR1の1次巻線に電流が流れる。これにより、トランスTR1の2次巻線側に駆動パルスPS1のパルス幅TW1に応じた値の高電圧V1が発生する。この高電圧V1は、コンデンサC1によって平滑され、ダイオードD1を介してハニカム構造体群2Aの第1の電極3に印加される。これにより、ハニカム構造体群2Aの第1の電極3と第2の電極4との間に、駆動パルスPS1のパルス幅TW1(60%デューティ)に応じた電圧値VH(VH>VL)の高電圧V1が印加される。
このようにして、本実施の形態では、ハニカム構造体群2A,2Bが組み付けられたダクト1が上流/下流の方向を逆にして現場へ設置されたとしても、必ず上流側に位置するハニカム構造体群よりも下流側に位置するハニカム構造体群に高い値の高電圧が印加されるものとなる。したがって、ハニカム構造体群2A,2Bが組み付けられたダクト1を現場に設置する際に、現場の設備の上流/下流の方向を意識する必要がなくなる。
なお、この実施の形態1において、上流側に位置するハニカム構造体群に印加する高電圧の電圧値VLは例えば8kV、下流側に位置するハニカム構造体群に印加する高電圧の電圧値VHは例えば12kVとする。
〔実施の形態2〕
図3はこの発明に係るガス処理装置の他の実施の形態(実施の形態2)の要部を示す図である。同図において、図1と同一符号は図1を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
この実施の形態では、ダクト1内に、4つのハニカム構造体群2A,2B,2C,2Dを設けている。この場合、実施の形態1に示したハニカム構造体群2A,2Bに対して、同構成とされたハニカム構造体群2C,2Dを処理対象ガスGSの流れ方向に追加した構成とされている。ハニカム構造体群2Cには、第1の電極として電極5が、第2の電極として電極14が設けられている。ハニカム構造体群2Dには、第1の電極として電極15が、第2の電極として電極14が設けられている。
また、高電圧源11は、第1の高電圧電源11−1と第2の高電圧電源11−2と第3の高電圧電源11−3とから構成され、電極3が導線7によって高電圧電源11−1からの高電圧V1の出力端子T1に接続され、電極5が導線9によって高電圧電源11−2からの高電圧V2の出力端子T2に接続され、電極15が導線16によって高電圧電源11−3からの高電圧V3の出力端子T3に接続されている、電極4および電極14は接地されている。
なお、この実施の形態において、電極5は第2のハニカム構造体群2Bの第1の電極と第3のハニカム構造体群2Cの第1の電極とを兼ねた共通電極とされているが、第2のハニカム構造体群2Bの第1の電極と第3のハニカム構造体群2Cの第1の電極とを独立した電極とするようにしてもよい。また、電極14は第3のハニカム構造体群2Cの第2の電極と第4のハニカム構造体群2Dの第2の電極とを兼ねた共通電極とされているが、第3のハニカム構造体群2Cの第2の電極と第4のハニカム構造体群2Dの第2の電極とを独立した電極とするようにしてもよい。
第1の高電圧電源11−1および第2の第2の高電圧電源11−2は実施の形態1と同構成とされている。第3の高電圧電源11−3は、トランスTR3と、ダイオードD3と、コンデンサC3と、トランジスタQ3と、抵抗R3と、スイッチング用集積回路IC3とを備えている。第3の高電圧電源13−3において、トランジスタQ3のコレクタはトランスTR3の1次巻線の一端に接続され、トランジスタQ3のエミッタは接地されている。トランスTR3の1次巻線の他端には電源電圧Vcが印加されている。トランジスタQ3のベースはスイッチング用集積回路IC3を介して制御部12の駆動パルスPS3の出力端子O3に接続され、スイッチング用集積回路IC3とトランジスタQ3のベースとの接続ラインには抵抗R3を介して高電位電源が接続されている。トランスTR3の2次巻線の一端と出力端子T3との間には、そのカソードを出力端子T3側としてダイオードD3が接続されており、ダイオードD3のカソードとトランスTR3の2次巻線の他端との間にはコンデンサC3が接続されている。コンデンサC3とトランスTR3の2次巻線の他端との接続ラインは接地されている。
このガス処理装置において、制御部12は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、本実施の形態特有の機能として駆動パルスPS1,PS2およびPS3の出力機能を有している。この例では、出力端子O1より、パルス幅TW1の駆動パルスPS1をスイッチング用集積回路IC1に所定周期で与える。また、出力端子O2より、パルス幅TW2の駆動パルスPS2をスイッチング用集積回路IC2に所定周期で与える。また、出力端子O3より、パルス幅TW3の駆動パルスPS3をスイッチング用集積回路IC3に所定周期で与える。
制御部12は、この駆動パルスPS1,PS2およびPS3の出力に際し、そのパルス幅TW1,TW2およびTW3の大小関係を風向センサ13からの処理対象ガスGSの流れ方向を示す信号S1に基づいて定める。この例では、処理対象ガスGSの流れ方向に基づいて、ハニカム構造体群2Aが上流側(ハニカム構造体群2Dが下流側)に位置していると判断すれば、駆動パルスPS1のパルス幅TW1よりも駆動パルスPS2のパルス幅TW2を大とし、駆動パルスPS2のパルス幅TW2よりも駆動パルスPS3のパルス幅TW3を大とする。すなわち、駆動パルスPS1のパルス幅TW1を小、駆動パルスPS2のパルス幅TW2を中、駆動パルスPS3のパルス幅TW3を大とする。ハニカム構造体群2Dが上流側(ハニカム構造体群2Aが下流側)に位置していると判断すれば、その大小関係を入れ替えて、駆動パルスPS1のパルス幅TW1を大とし、駆動パルスPS2のパルス幅TW2を中とし、駆動パルスPS3のパルス幅TW3を小とする。
なお、この実施の形態において、スイッチング用集積回路IC3もIC2,IC3と同様、「494」タイプのスイッチングコントロールICを用いている。また、本実施の形態において、制御部12は、ハニカム構造体群2Aが上流側に位置していると判断した場合、駆動パルスPS1のパルス幅TW1を40%デューティとし、駆動パルスPS2のパルス幅TW2を50%デューティとし、駆動パルスPS3のパルス幅TW3を60%デューティとするものとする。また、ハニカム構造体群2Dが上流側に位置していると判断した場合、駆動パルスPS1のパルス幅TW1を60%デューティとし、駆動パルスPS2のパルス幅TW2を50%デューティとし、駆動パルスPS3のパルス幅TW2を40%デューティとするものとする。
〔ハニカム構造体群2Aを上流側(ハニカム構造体群2Bを下流側)として設置された場合〕
図3はハニカム構造体群2A,2B,2C,2Dが組み付けられたダクト1がハニカム構造体群2Aを上流側(ハニカム構造体群2Dを下流側)として設置された場合を示している。この場合、制御部12は、風向センサ13からの処理対象ガスGSの流れ方向を示す信号S1に基づいて、ハニカム構造体群2Aが上流側(ハニカム構造体群2Dが下流側)に位置していると判断し、スイッチング用集積回路IC1への駆動パルスPS1のパルス幅TW1を40%デューティ、スイッチング用集積回路IC2への駆動パルスPS2のパルス幅TW2を50%デューティ、スイッチング用集積回路IC3への駆動パルスPS3のパルス幅TW3を60%デューティとする。
スイッチング用集積回路IC1は、制御部12の出力端子O1からの駆動パルスPS1が「H」レベルとなっている間、高周波スイッチングパルスを出力する。この高周波スイッチングパルスによりトランジスタQ1がオン、オフされ、トランスTR1の1次巻線に電流が流れる。これにより、トランスTR1の2次巻線側に駆動パルスPS1のパルス幅TW1に応じた値の高電圧が発生する。この高電圧は、コンデンサC1によって平滑され、ダイオードD1を介してハニカム構造体群2Aの第1の電極3に印加される。これにより、ハニカム構造体群2Aの第1の電極3と第2の電極4との間に、駆動パルスPS1のパルス幅TW1(40%デューティ)に応じた電圧値VLの高電圧V1が印加される。
スイッチング用集積回路IC2は、制御部12の出力端子O2からの駆動パルスPS2が「H」レベルとなっている間、高周波スイッチングパルスを出力する。この高周波スイッチングパルスによりトランジスタQ2がオン、オフされ、トランスTR2の1次巻線に電流が流れる。これにより、トランスTR2の2次巻線側に駆動パルスPS2のパルス幅TW2に応じた値の高電圧が発生する。この高電圧は、コンデンサC2によって平滑され、ダイオードD2を介してハニカム構造体群2Bおよび2Cの第1の電極5に印加される。これにより、ハニカム構造体群2Bの第1の電極5と第2の電極4との間およびハニカム構造体群2Cの第1の電極5と第2の電極14との間に、駆動パルスPS2のパルス幅TW2(50%デューティ)に応じた電圧値VM(VM>VL)の高電圧V2が印加される。
スイッチング用集積回路IC3は、制御部12の出力端子O3からの駆動パルスPS3が「H」レベルとなっている間、高周波スイッチングパルスを出力する。この高周波スイッチングパルスによりトランジスタQ3がオン、オフされ、トランスTR3の1次巻線に電流が流れる。これにより、トランスTR3の2次巻線側に駆動パルスPS3のパルス幅TW3に応じた値の高電圧が発生する。この高電圧は、コンデンサC3によって平滑され、ダイオードD3を介してハニカム構造体群2Dの第1の電極15に印加される。これにより、ハニカム構造体群2Dの第1の電極15と第2の電極14との間に、駆動パルスPS3のパルス幅TW3(60%デューティ)に応じた電圧値VH(VH>VM>VL)の高電圧V3が印加される。
〔ハニカム構造体群2Dを上流側(ハニカム構造体群2Aを下流側)として設置された場合〕
図4はハニカム構造体群2A,2B,2C,2Dが組み付けられたダクト1がハニカム構造体群2Dを上流側(ハニカム構造体群2Aを下流側)として設置された場合を示している。この場合、制御部12は、風向センサ13からの処理対象ガスGSの流れ方向を示す信号S1に基づいて、ハニカム構造体群2Dが上流側(ハニカム構造体群2Aが下流側)に位置していると判断し、スイッチング用集積回路IC1への駆動パルスPS1のパルス幅TW1を60%デューティ、スイッチング用集積回路IC2への駆動パルスPS2のパルス幅TW2を50%デューティ、スイッチング用集積回路IC3への駆動パルスPS3のパルス幅TW3を40%デューティとする。
スイッチング用集積回路IC3は、制御部12の出力端子O3からの駆動パルスPS3が「H」レベルとなっている間、高周波スイッチングパルスを出力する。この高周波スイッチングパルスによりトランジスタQ3がオン、オフされ、トランスTR3の1次巻線に電流が流れる。これにより、トランスTR3の2次巻線側に駆動パルスPS3のパルス幅TW3に応じた値の高電圧が発生する。この高電圧は、コンデンサC3によって平滑され、ダイオードD3を介してハニカム構造体群2Dの第1の電極15に印加される。これにより、ハニカム構造体群2Dの第1の電極15と第2の電極14との間に、駆動パルスPS3のパルス幅TW3(40%デューティ)に応じた電圧値VLの高電圧V3が印加される。
スイッチング用集積回路IC2は、制御部12の出力端子O2からの駆動パルスPS2が「H」レベルとなっている間、高周波スイッチングパルスを出力する。この高周波スイッチングパルスによりトランジスタQ2がオン、オフされ、トランスTR2の1次巻線に電流が流れる。これにより、トランスTR2の2次巻線側に駆動パルスPS2のパルス幅TW2に応じた値の高電圧が発生する。この高電圧は、コンデンサC2によって平滑され、ダイオードD2を介してハニカム構造体群2Bおよび2Cの第1の電極5に印加される。これにより、ハニカム構造体群2Bの第1の電極5と第2の電極4との間およびハニカム構造体群2Cの第1の電極5と第2の電極14との間に、駆動パルスPS2のパルス幅TW2(50%デューティ)に応じた電圧値VM(VM>VL)の高電圧V2が印加される。
スイッチング用集積回路IC1は、制御部12の出力端子O1からの駆動パルスPS1が「H」レベルとなっている間、高周波スイッチングパルスを出力する。この高周波スイッチングパルスによりトランジスタQ1がオン、オフされ、トランスTR1の1次巻線に電流が流れる。これにより、トランスTR1の2次巻線側に駆動パルスPS1のパルス幅TW1に応じた値の高電圧が発生する。この高電圧は、コンデンサC1によって平滑され、ダイオードD1を介してハニカム構造体群2Aの第1の電極3に印加される。これにより、ハニカム構造体群2Aの第1の電極3と第2の電極4との間に、駆動パルスPS1のパルス幅TW1(60%デューティ)に応じた電圧値VH(VH>VM>VL)の高電圧V1が印加される。
このようにして、本実施の形態では、ハニカム構造体群2A,2B,2C,2Dが組み付けられたダクト1が上流/下流の方向を逆にして現場へ設置されたとしても、必ず上流側に位置するハニカム構造体群よりも下流側に位置するハニカム構造体群に高い値の高電圧が印加されるものとなる。これにより、ハニカム構造体群2A,2B,2C,2Dが組み付けられたダクト1を現場に設置する際に、現場の設備の上流/下流の方向を意識する必要がなくなる。
なお、この実施の形態2において、上流側(最上流)に位置するハニカム構造体群に印加する高電圧の電圧値VLは例えば8kV、中間に位置するハニカム構造体群に印加する高電圧の電圧値VMは例えば10kV、下流側(最下流)に位置するハニカム構造体群に印加する高電圧の電圧値VHは例えば12kVとする。
また、この実施の形態2では、中間に位置するハニカム構造体群2B,2Cに同じ電圧値VMの高電圧を印加するようにしたが、異なる値の高電圧を印加するようにしてもよい。この場合、中間に位置するハニカム構造体群2B,2Cのうち、下流側に位置するハニカム構造体群への電圧値を高くするようにする。
また、この実施の形態2では、最上流のハニカム構造体群と最下流のハニカム構造体群との中間に位置するハニカム構造体群を2B,2Cの2つとしたが、1つとしてもよく、さらに多くのハニカム構造体群を設けるようにしてもよい。この場合、最上流のハニカム構造体群から最下流のハニカム構造体群に向かって順番に電圧値が高くなるような高電圧の出力状況とするようにしてもよいし、中間に位置するハニカム構造体群の数個を1組として、最上流のハニカム構造体群から最下流のハニカム構造体群に向かって各組への電圧値が段階的に高くなるような高電圧の出力状況とするなどとしてもよい。
また、上述した実施の形態1,2では、流れ方向検出手段として風向センサ13を設けるようにしたが、流れ方向検出手段は必ずしも風向センサでなくてもよい。例えば、ダクト1の上流側と下流側に湿度センサを配置し、これらの湿度センサが検出する湿度値からハニカム構造体群を通過する処理対象ガスGSの流れ方向を検出するようにしてもよい。しかし、このようにすると、2台の湿度センサが必要となり、部品点数が多くなる。これに対し、実施の形態1,2のように風向センサ13を用いれば、1台で、処理対象ガスGSの流れ方向を検出して、上流側のハニカム構造体群および下流側のハニカム構造体群を特定することができ、部品点数を少なくすることができる。
また、上述した実施の形態1,2において、処理対象ガスGSはハニカム構造体群を通過する度に発生するプラズマによって昇温されるが、風向センサ13を最上流に位置するハニカム構造体群よりもさらに上流側に設置するようにしているので、処理対象ガスGSの昇温による風向センサ14への熱の影響が低減される。なお、風車の回る方向によって風向を検出するような風向センサなどを用いれば、処理対象ガスGSの昇温による熱の影響を受けないので、その風向センサを下流側にも設置することが可能であり、ハニカム構造体群2A,2Bが組み付けられたダクト1と風向センサとを一体化することも可能となる。
本発明のガス処理装置は、燃料電池等に用いられる水素を効率的に生成する目的で、炭化水素類等から水素含有ガスを生成する、いわゆる改質にも適用することができる。例えばオクタン(ガソリンの平均分子量に比較的近い物質)C818の場合は、本ガス処理装置に供給すると下記(1)式で示される化学反応が促進され、その結果水素ガスを効率よく生成することができる。
818+8H2O+4(O2+4N2)→8CO2+17H2+16N2・・・・(1)
1…ダクト(通風路)、2(2−1〜2−8)…ハニカム構造体、2a…貫通孔(セル)、2A〜2D…ハニカム構造体群、3,4,5,14,15…電極、10(10−1〜10−4)…空間ギャップ、11…高電圧原、11−1…第1の高電圧源、11−2…第2の高電圧源、11−3…第3の高電圧源、12…制御部、13…風向センサ、、GS…処理対象ガス。

Claims (3)

  1. 通風路内に間隔を設けて配置され処理対象ガスが通過する多数の貫通孔を有する複数のハニカム構造体と、
    前記複数のハニカム構造体のうち隣り合う複数のハニカム構造体を1群のハニカム構造体群とし、これらハニカム構造体群毎にその両端に位置するハニカム構造体の外側に配置された第1および第2の電極と、
    前記各ハニカム構造体群の第1の電極と第2の電極との間に個別に高電圧を印加し前記ハニカム構造体の貫通孔および前記ハニカム構造体間の空間にプラズマを発生させる高電圧源と、
    前記ハニカム構造体群を通過する前記処理対象ガスの流れ方向を検出する流れ方向検出手段と、
    前記流れ方向検出手段によって検出される前記処理対象ガスの流れ方向に基づいて、上流側に位置するハニカム構造体群よりも下流側に位置するハニカム構造体群に印加される高電圧の値を高くするように、前記高電圧源からの高電圧の出力状況を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするガス処理装置。
  2. 請求項1に記載されたガス処理装置において、
    前記ハニカム構造体群は、
    最上流に位置するハニカム構造体群と最下流に位置するハニカム構造体群との間に1つ以上の中間に位置するハニカム構造体群を備え、
    前記制御手段は、
    前記流れ方向検出手段によって検出される前記処理対象ガスの流れ方向に基づいて、前記中間に位置するハニカム構造体群に印加される高電圧の値を前記最上流に位置するハニカム構造体群に印加される高電圧の値よりも高く、かつ、前記最下流に位置するハニカム構造体群に印加される高電圧の値よりも低くするように、前記高電圧源からの高電圧の出力状況を制御する
    ことを特徴とするガス処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたガス処理装置において、
    前記流れ方向検出手段は、
    最上流に位置するハニカム構造体群よりもさらに上流側に設置された風向センサである
    ことを特徴とするガス処理装置。
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