JP5126861B2 - エネルギー節減システム,エネルギー節減装置およびエネルギー節減型エアーコンプレッサー - Google Patents
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Description
,特許文献3を参照)が提案されている。
圧縮エアーの導入口部と排出口部とが上記配管(11)に連通され、前記エアー圧送装置の直後の配管に接続された空気タンク(15)と、該空気タンク(15)内に設けられ、大気に放出される圧縮エアーの圧力を受けて回転するファン(15A)と、該ファン(15A)の回転によって駆動されて発電する発電機(15B)と、バイパス配管(16)に設けられた自動調節弁(40)と、上記バイパス配管(16)と上記配管(11)との合流部の後段もしくは分岐部の手前に設けられた流量検出器もしくは風量検出器(42)と、発電機(15B)の発電電力を前記エアー圧送装置に供給する手段と、を備え、上記流量検出器もしくは風量検出器(42)の信号に基づいて自動調節弁(40)が制御され、大気に放出される圧縮エアーのエネルギーを上記発電機(15B)でエネルギーを回収して、上記発電機(15B)の発電電力を前記エアー圧送装置に供給し、前記エアー圧送装置の系外から供給すべき電力を低減させる、ことを特徴とする。
各種工場、搬送設備、店舗、船舶などではエアーコンプレッサーを設置し、エアーコンプレッサーと可動機器や可動機構(エアー使用機器)、例えば金型の型締め機構やスプレーガンの間を配管やエアーホースで接続し、圧縮エアーによって可動機構を駆動することが行われている。このシステムの圧縮エアーは使用目的を達成すると、大量のエネルギーを持ったまま大気に放出されてしまう。すなわち、圧縮エアーのエネルギーは無駄に大気中に捨てられているのである。
これにより、身近なエアーシステムを利用して簡易に発電を行うことができ、しかも特別な機器を使用していないことから、容易に実用化できる。
ファン(15A)の定格流量および必要最低流量に基づいて、ファン(15A)の流量が必要最低流量を下回る場合には、自動調節弁の開度を小さくするよう制御して、発電機側の回路保護を行うのである。また、ファン(15A)の流量が必要最低流量を上回る場合には、ファン(15A)の流量が常に定格流量を目標とするように自動調節弁の開度を制御して、発電効率を高めるのである。
ファン及び発電機に故障や異常が発生したときに端末のエアー機器に圧縮エアーを送給できなくなることが懸念されることから、空気タンクをバイパスするパイパス配管を接続し、バイパス配管と配管との分岐部と合流部には圧縮エアーの流通路を切り替える切替弁を設けて空気タンクを迂回してエアー機器に圧縮エアーを送給できるようにするのである。
また、空気タンク(15)の出力側配管径が入力側配管径よりも大きいことが好ましい態様である。空気タンク(15)の出力側配管径が入力側配管径よりも大きくすることで、空気タンク内に出入りする圧縮エアーの流れがスムーズになり、圧縮エアーに対する抵抗を減らし、エネルギーロスを低減することが可能となる。
下記a)〜h)を備えることを特徴とする。
b)該空気タンク(15)内に設けられ、大気に放出される圧縮エアーの圧力を受けて回転するファン(15A)と、
c)該ファン(15A)の回転によって駆動されて発電する発電機(15B)と、
上記配管(11)に上記空気タンク(15)をバイパスして接続されたバイパス配管(16)と、
d)該バイパス配管(16)と上記配管(11)との分岐部と合流部に接続された切替弁(17A,17B,18A,18B)と、
e)上記バイパス配管(16)に設けられた自動調節弁(40)と、
f)上記バイパス配管(16)と上記配管(11)との合流部の後段に設けられた流量検出器(42)と、
g)上記空気タンク(15)、ファン(15A)、発電機(15B)、バイパス配管(16)、自動調節弁(40)及び流量検出器(42)を内蔵するケーシング(30)
h)発電機(15B)の発電電力を上記エアー圧送装置に供給する手段
また、上記のエネルギー節減装置において、更に、バイパス配管(16)に設けられた自動調節弁(40)と、バイパス配管(16)と配管(11)との合流部の後段もしくは分岐部の手前に設けられた流量検出器もしくは風量検出器(42)とが設けられ、流量検出器もしくは風量検出器(42)の信号に基づいて自動調節弁(40)が制御されるものが好ましい。
また、上記のエネルギー節減装置は、圧縮エアーが流れる配管の途中に複数台設けられ、エネルギーの節減効果を高めることが好ましい。
上記エアーコンプレッサー(10)から延びる上記配管(11)に圧縮エアーの導入口部と排出口部とが連通された空気タンク(15)と、
該空気タンク(15)内に設けられ、大気に放出されるべき圧縮エアーの圧力を受けて回転するファン(15A)と、
該ファン(15A)の回転によって駆動されて発電する発電機(15B)と、
上記配管(11)に上記空気タンク(15)をバイパスして接続されたバイパス配管(16)と、
該バイパス配管(16)と上記配管(11)との分岐部と合流部に接続された切替弁(17A,17B,18A,18B)と、
上記空気タンク(15)、ファン(15A)、発電機(15B)及びバイパス配管(16)を内蔵するケーシング(30)と、
発電機(15B)の発電電力を上記エアーコンプレッサー(10)の駆動モーターに供給する手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、上記のエネルギー節減型エアーコンプレッサーにおいて、更に、バイパス配管(16)に設けられた自動調節弁(40)と、バイパス配管(16)と配管(11)との合流部の後段もしくは分岐部の手前に設けられた流量検出器もしくは風量検出器(42)とが設けられ、流量検出器もしくは風量検出器(42)の信号に基づいて自動調節弁(40)が制御されるものが好ましい。
また、従来問題であったエアー漏れのエネルギーロスを回収することができるといった効果も有する。
実施例3のシステムは、図3に示すように、実施例2のシステムにおいて、バイパス配管16に設けられた自動調節弁40と、バイパス配管16と配管11との分岐部の手前に設けられた流量検出器42が更に設けられたものである。流量検出器42の信号に基づいて自動調節弁40が制御される。
なお、図4に示すように、実施例3のシステムにおいて、バイパス配管16に設けられた自動調節弁40と、バイパス配管16と配管11との合流部の後段に流量検出器42を設け、流量検出器42の信号に基づいて自動調節弁40が制御されるものでもかまわない。
先ず、流量検出器42の信号と自動調節弁40の開度から発電機15Bの流量を算出する。そして、発電機15Bの定格流量および必要最低流量に基づいて、発電機15Bの流量が必要最低流量を下回る場合には、自動調節弁40の開度を小さくするよう制御する。また、発電機15Bの流量が必要最低流量を上回る場合には、発電機15Bの流量が常に定格流量を目標とするように自動調節弁40の開度を制御する。
このように、エアーの流量検出器42を自動調節弁40と共にシステムに組み込むことにより、発電機15Bを定格で回すために必要なエアーを優先的に発電機15Bの回路に流すためのコントロール機能を持たせることが可能になる。エアーコンプレッサー10の能力が発電機15Bの定格風量を大幅に上回る場合には、発電機15Bの定格風量を超える風量は流量調節配管11Aに流してやることが必要となる。一方で、端末側のエアー機器でのエアー消費が少なくなった場合は、流量調節配管11Aをコントロールして、発電機15Bの配管回路に優先的にエアーの風量を流すようにするのである。
実施例4では、エアーコンプレッサー10、配管11、ドライヤー13、フィルター及び減圧弁14、プロペラファン15A及び発電機15Bを内蔵する空気タンク15、流量調節用のバイパス配管11A、緊急時のバイパス配管11C、ドレイン抜き19、平準化回路20、インバータ回路21、ヒューズ23、自動調節弁40及び流量検出器42を、ケーシング30に内蔵して発電機付きのエアーコンプレッサーを構成している。緊急時のバイパス配管11Cは、発電機15B側のトラブルや自動調整弁40のトラブルが発生した場合の緊急時の配管である。弁19Aは、手動操作と機器故障で自動操作となるようにしている。
実施例5では、エアーコンプレッサー10、配管11、ドライヤー13、フィルター及び減圧弁14、プロペラファン15A及び発電機15Bを内蔵する空気タンク15、流量調節用のバイパス配管11A、緊急時のバイパス配管11C、ドレイン抜き19、平準化回路20、インバータ回路21、ヒューズ23、自動調節弁40及び流量検出器42を、ケーシング30に内蔵して発電機付きのエアーコンプレッサーを構成している。
この実施例5の如く、エアーコンプレッサー10と発電装置とを予め一体化しておくことで、更に実用性が高まるであろう。
なお、実施例5では、実施例3の配管系統をエアーコンプレッサー10と予め一体化したが、他の実施例2,3の配管系統をエアーコンプレッサー10と予め一体化してもかまわない。
11 配管
11A 流量調節用のバイパス配管
11C 緊急時のバイパス配管
12 エアー機器
15 空気タンク
16 バイパス配管
15A ファン
15B 発電機
17A,17B,18A,18B 切替弁
20 平準化回路
21 インバータ回路
30 ケーシング
32 エアーフィルター
40 自動調節弁
42 流量検出器
44 多回路エネルギーモニタ
Claims (16)
- エアーコンプレッサーなどのエアー圧送装置でエアーを圧縮し、配管を通して1又は複数のエアー機器に圧送してエアー機器を駆動し、圧縮エアーを大気に放出するようにしたエアーシステムにおいて、
圧縮エアーの導入口部と排出口部とが上記配管(11)に連通され、前記エアー圧送装置の直後の配管に接続された空気タンク(15)と、該空気タンク(15)内に設けられ、大気に放出される圧縮エアーの圧力を受けて回転するファン(15A)と、該ファン(15A)の回転によって駆動されて発電する発電機(15B)と、
バイパス配管(16)に設けられた自動調節弁(40)と、上記バイパス配管(16)と上記配管(11)との合流部の後段もしくは分岐部の手前に設けられた流量検出器もしくは風量検出器(42)と、
発電機(15B)の発電電力を前記エアー圧送装置に供給する手段と、
を備え、
上記流量検出器もしくは風量検出器(42)の信号に基づいて自動調節弁(40)が制御され、
大気に放出される圧縮エアーのエネルギーを上記発電機(15B)でエネルギーを回収して、上記発電機(15B)の発電電力を前記エアー圧送装置に供給し、前記エアー圧送装置の系外から供給すべき電力を低減させる、
ことを特徴とするエネルギー節減システム。 - 上記自動調節弁(40)の制御は、上記流量検出器もしくは風量検出器(42)の信号と上記自動調節弁(40)の開度から上記ファン(15A)の流量を算出し、上記ファン(15A)の定格流量および必要最低流量に基づき、上記ファン(15A)の流量が必要最低流量を下回る場合に上記自動調節弁(40)の開度を小さくし、上記ファン(15A)の流量が常に定格流量を目標とするように上記自動調節弁(40)の開度を制御するものである請求項1に記載のエネルギー節減システム。
- 上記配管(11)には、上記空気タンク(15)をバイパスするバイパス配管(16)が設けられ、該バイパス配管(16)と配管(11)との分岐部と合流部には、圧縮エアーの流通路を切り替える切替弁(17A,17B,18A,18B)が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエネルギー節減システム。
- 上記発電機(15B)の発電電力を平準化する平準化回路(20)と、平準化された電力を交流に変換するインバータ回路(21)と、を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエネルギー節減システム。
- 上記インバータ回路(21)の出力がエアーコンプレッサーなどのエアー圧送装置の駆動電源に使用されることを特徴とする請求項4に記載のエネルギー節減システム。
- 上記空気タンク(15)の出力側配管径が入力側配管径より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエネルギー節減システム。
- エアーコンプレッサーなどのエアー圧送装置で圧縮したエアーを、配管を通して1又は複数のエアー機器に圧送してエアー機器を駆動した後、圧縮エアーを大気に放出するようにしたエアーシステムにおいて用いられ、上記エアー圧送装置の出力側配管に接続されるエネルギー節減装置であって、
上記エアー圧送装置から延びる上記配管(11)に圧縮エアーの導入口部と排出口部とが連通された空気タンク(15)と、
該空気タンク(15)内に設けられ、大気に放出される圧縮エアーの圧力を受けて回転するファン(15A)と、
該ファン(15A)の回転によって駆動されて発電する発電機(15B)と、
上記配管(11)に上記空気タンク(15)をバイパスして接続されたバイパス配管(16)と、
該バイパス配管(16)と上記配管(11)との分岐部と合流部に接続された切替弁(17A,17B,18A,18B)と、
上記空気タンク(15)、ファン(15A)、発電機(15B)及びバイパス配管(16)を内蔵するケーシング(30)と、
発電機(15B)の発電電力を上記エアー圧送装置に供給する手段と、
から成ることを特徴とするエネルギー節減装置。 - 請求項7に記載のエネルギー節減装置において、
更に、
上記バイパス配管(16)に設けられた自動調節弁(40)と、
上記バイパス配管(16)と上記配管(11)との合流部の後段もしくは分岐部の手前に設けられた流量検出器(42)と、
が設けられ、
上記流量検出器(42)の信号に基づいて自動調節弁(40)が制御される、
ものであることを特徴とするエネルギー節減装置。 - 上記自動調節弁(40)の制御は、上記流量検出器もしくは風量検出器(42)の信号と上記自動調節弁(40)の開度から上記ファン(15A)の流量を算出し、上記ファン(15A)の定格流量および必要最低流量に基づき、上記ファン(15A)の流量が必要最低流量を下回る場合に上記自動調節弁(40)の開度を小さくし、上記ファン(15A)の流量が常に定格流量を目標とするように上記自動調節弁(40)の開度を制御するものである請求項8に記載のエネルギー節減装置。
- 上記ケーシング(30)には、上記発電機(15B)の発電電力を平準化する平準化回路(20)と、平準化された電力を交流に変換するインバータ回路(21)とが、更に内蔵されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のエネルギー節減装置。
- 上記空気タンク(15)の出力側配管径が入力側配管径より大きいことを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のエネルギー節減装置。
- エアーコンプレッサーで圧縮したエアーを、配管を通して1又は複数のエアー機器に圧送してエアー機器を駆動した後、圧縮エアーを大気に放出するようにしたエアーシステムにおいて用いられるエアーコンプレッサーであって、
上記エアーコンプレッサー(10)から延びる上記配管(11)に圧縮エアーの導入口部と排出口部とが連通された空気タンク(15)と、
該空気タンク(15)内に設けられ、大気に放出されるべき圧縮エアーの圧力を受けて回転するファン(15A)と、
該ファン(15A)の回転によって駆動されて発電する発電機(15B)と、
上記配管(11)に上記空気タンク(15)をバイパスして接続されたバイパス配管(16)と、
該バイパス配管(16)と上記配管(11)との分岐部と合流部に接続された切替弁(17A,17B,18A,18B)と、
上記空気タンク(15)、ファン(15A)、発電機(15B)及びバイパス配管(16)を内蔵するケーシング(30)と、
発電機(15B)の発電電力を上記エアーコンプレッサー(10)の駆動モーターに供給する手段と、
を備えたことを特徴とするエネルギー節減型エアーコンプレッサー。 - 請求項12に記載のエネルギー節減型エアーコンプレッサーにおいて、
更に、
上記バイパス配管(16)に設けられた自動調節弁(40)と、
上記バイパス配管(16)と上記配管(11)との合流部の後段もしくは分岐部の手前に設けられた流量検出器(42)と、
が設けられ、
上記流量検出器(42)の信号に基づいて自動調節弁(40)が制御される、
ものであることを特徴とするエネルギー節減型エアーコンプレッサー。 - 上記自動調節弁(40)の制御は、上記流量検出器もしくは風量検出器(42)の信号と上記自動調節弁(40)の開度から上記ファン(15A)の流量を算出し、上記ファン(15A)の定格流量および必要最低流量に基づき、上記ファン(15A)の流量が必要最低流量を下回る場合に上記自動調節弁(40)の開度を小さくし、上記ファン(15A)の流量が常に定格流量を目標とするように上記自動調節弁(40)の開度を制御するものである請求項13に記載のエネルギー節減型エアーコンプレッサー。
- 上記ケーシング(30)には、上記発電機(15B)の発電電力を平準化する平準化回路(20)と、平準化された電力を交流に変換するインバータ回路(21)とが、更に内蔵されていることを特徴とする請求項12に記載のエネルギー節減型エアーコンプレッサー。
- 上記空気タンク(15)の出力側配管径が入力側配管径より大きいことを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載のエネルギー節減型エアーコンプレッサー。
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