JP5126303B2 - 照明用電源装置および照明システム - Google Patents

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本発明は、位相制御式の調光器により調光を行う照明用電源装置に関し、特にLED(発光ダイオード)を用いた照明装置の調光を制御可能な電源装置およびそれを用いた照明システムに関する。
近年、二酸化炭素の排出量を低減するため、消費電力の大きな白熱灯に代わって消費電力の少ないLEDを用いた照明器具(以下、LEDランプと称する)が普及しつつある。また、LEDランプの電源装置において、位相制御式の調光器により調光を制御する技術が提案されている(特許文献1)。
特許文献1にも記載されているように、位相制御式の調光器を備えたLEDランプの電源装置においては、商用交流電源からの交流電源電圧を、スイッチング素子としてのサイリスタやトライアックおよび該スイッチング素子をオン、オフ制御する制御部を備えた位相制御式調光器と、交流を直流に変換する整流回路と、所望の電力をLEDランプへ供給するDC−DCコンバータを有する照明用電源回路などから構成されており、位相制御式調光器において、調光調節手段としての可変抵抗の抵抗値などに応じてスイッチング素子のオン位相角を制御部により制御することで、交流電源電圧のデューティ比を変化させて、照明用電源回路に接続されたLEDの調光を行うようにしている。
特開2007−227155号公報
位相制御式調光器においてスイッチング素子として使用されるサイリスタやトライアックは、トランジスタのようなスイッチング素子と異なり電流を完全に遮断してしまうと誤動作してしまうため、オン状態を維持できる最小電流(保持電流)を常時流しておくようにするのが望ましい。
本発明者らは、位相制御式の調光器を備えたLEDランプの電源装置におけるDC−DCコンバータとして、電力損失の少ないスイッチング・レギュレータを使用した電源装置について検討した。スイッチング・レギュレータを使用することで電力効率を高めることができる。ところが、スイッチング・レギュレータを使用すると、レギュレータを構成するスイッチング用のトランジスタがオフしている間、位相制御式調光器のサイリスタやトライアックに電流が流れなくなるため、誤動作するおそれが生じる。
かかる不具合を回避するため、位相制御式調光器もしくは整流回路からの電圧を受ける電源回路の電圧入力端子と接地点との間に常時保持電流を流すための抵抗を接続しておくことが考えられる。しかし、このような抵抗を設けるとスイッチング・レギュレータを構成するスイッチング用のトランジスタがオフしている間はもちろんオンしている間にも抵抗に電流が流れてしまうため、余分な電流が流れて電力効率が低下するという課題がある。
この発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、位相制御式の調光器を備えた照明システムを構成する照明用電源装置において、位相制御式調光器のスイッチング素子に常時保持電流を流して、誤動作の発生を回避することにある。
また、本発明の他の目的は、位相制御式の調光器を備えた照明システムを構成する照明用電源装置における電力効率を高めることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、
スイッチング素子を有する位相制御式調光器により位相制御され整流回路により交流から直流に変換された電圧を電圧入力端子に受け、出力端子に接続された照明器具を駆動する電流を出力する直流電圧変換回路を備えた照明用電源装置であって、
前記電圧入力端子に接続されて前記スイッチング素子の保持電流に相当する定電流を流す定電流回路と、
所定の期間に、前記定電流回路に流れる定電流を遮断して前記電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流す電流切替手段と、
を備えるようにしたものである。
上記のような構成によれば、スイッチング素子の保持電流に相当する定電流を流す定電流回路と、所定の期間に前記定電流回路に流れる定電流を遮断して電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流す電流切替手段とを備えるので、定電流回路に定電流を流したくない場合あるいは定電流回路に定電流が流れなくなるような場合にも位相制御式調光器のスイッチング素子に常時保持電流を流すことができ、それによって誤動作の発生を回避することができる。
ここで、望ましくは、前記定電流回路により流される電流を受けて電気エネルギーとして蓄積可能なエネルギー蓄積手段を備え、前記定電流回路に流れる定電流が遮断されている間に前記エネルギー蓄積手段に蓄積されている電気エネルギーを放出して前記出力端子へ向かう電流を流すように構成する。これにより、定電流回路に流れた定電流の一部を回生して照明用電源装置における電力効率を高めることができる。
また、望ましくは、前記電圧入力端子から流れ込む電流が所定値以下に減少したことを検出可能な入力電流検出回路を備え、前記電流切替手段は、前記入力電流検出回路が前記電圧入力端子から流れ込む電流が所定値以下に減少したことを検出した場合に、前記定電流回路に流れる定電流を遮断して前記電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流すように構成する。これにより、定電流回路に定電流が流れなくような場合にも位相制御式調光器のスイッチング素子に常時保持電流を流すことができ、それによって誤動作の発生を回避することができるようになる。
また、望ましくは、前記直流電圧変換回路は、前記出力端子に接続された照明器具と直列形態をなすように接続されるインダクタおよびスイッチング素子と、該スイッチング素子をオン/オフ制御するスイッチング制御回路と、前記インダクタおよびスイッチング素子の接続ノードと前記出力端子との間に接続された整流素子と、を備えたスイッチング電源回路により構成され、前記電流切替手段は、前記スイッチング電源回路を構成する前記スイッチング素子のオフの期間に前記電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流すよう電流を切り替えるように構成する。
これにより、直流電圧変換回路がスイッチング電源回路で構成されている場合に、エネルギー蓄積手段に蓄積されている電気エネルギーを放出して出力端子へ向かう電流を流すようにすることで定電流回路に定電流が流れなくような場合にも、電流切替手段が電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流すことができ、それによって位相制御式調光器のスイッチング素子に常時保持電流を流すことができる。
さらに、望ましくは、前記定電流回路は、定電流源として動作する定電流用トランジスタと、該トランジスタのベース電圧を発生するバイアス回路と、を備え、前記電流切替手段は、前記定電流用トランジスタのベース端子と接地点との間に接続されたオン/オフ用トランジスタと、前記スイッチング制御回路によって制御される前記スイッチング素子のオフの期間を検出するスイッチングオフ期間検出回路と、を備え、前記オフの期間に前記オン/オフ用トランジスタをオンさせて前記電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流すように構成する。これにより、直流電圧変換回路がスイッチング電源回路で構成されている場合、そのスイッチング素子のオフの期間に、定電流用トランジスタのベース端子と接地点との間に接続されたオン/オフ用トランジスタオンさせて電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流すように電流を切り替えることで、その間にエネルギー蓄積手段から電気エネルギーを放出させて定電流回路に流れた定電流の一部を回生することができ、それによって照明用電源装置における電力効率を高めることができるようになる。
あるいは、前記定電流回路は、定電流源として動作する定電流用トランジスタと、該トランジスタのベース電圧を発生するバイアス回路と、を備え、前記電流切替手段は、前記定電流用トランジスタのベース端子と接地点との間に接続されたオン/オフ用トランジスタを備え、前記スイッチング制御回路から出力される前記スイッチング素子のオン/オフ制御信号に基づいて、前記スイッチング制御回路によって制御される前記スイッチング素子のオフの期間に前記オン/オフ用トランジスタをオンさせて前記電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流すように構成する。これにより、別途スイッチングオフ期間検出回路を設けることなく、直流電圧変換回路がスイッチング電源回路で構成されている場合、そのスイッチング素子のオフの期間に電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流すように電流を切り替えて定電流回路に流れた定電流の一部を回生することができるようになる。
また、本出願に係る照明システムは、スイッチング素子を有する位相制御式調光器と、交流を直流に変換する整流回路と、該整流回路により整流された電圧が電圧入力端子に入力される上記のような構成の照明用電源装置と、該照明用電源装置により点灯駆動される照明器具とを備えるように構成したものである。これにより、位相制御式調光器のスイッチング素子がトライアックなどで構成されている場合に、スイッチング素子に常時保持電流を流して、誤動作の発生を回避できる位相制御式の調光器を備えた照明システムを実現することができる。
以上説明したように、本発明に従うと、位相制御式の調光器を備えた照明システムを構成する照明用電源装置において、位相制御式調光器のスイッチング素子に常時保持電流を流して、誤動作の発生を回避することができる。また、位相制御式の調光器を備えた照明システムを構成する照明用電源装置における電力効率を高めることができるという効果がある。
本発明を適用して有効な位相制御式のLED照明システムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態の照明システムを構成するLED電源装置の第1実施例を示す回路構成図である。 第1実施例のLED電源装置の動作を説明するための等価回路であり、(A)はスイッチング・トランジスタのオン期間の状態、(B)はスイッチング・トランジスタのオフ期間の状態を示す等価回路図である。 第1実施例のLED電源装置の変形例を示す回路構成図である。 実施形態の照明システムを構成するLED電源装置の第2実施例を示す回路構成図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用して有効な位相制御式のLED照明システムの概略構成を示す。
図1に示すように、位相制御式のLED照明システムは、商用交流電源からの交流電源電圧ACを入力とし、スイッチング素子のオン位相角を制御することで交流電源電圧のデューティ比を変化させて出力する位相制御式調光器10と、交流を直流に変換するダイオードブリッジなどからなる整流回路20と、整流回路20により変換された直流電圧に基づいて所望の電力を負荷としてのLEDランプ40へ供給するDC−DCコンバータを有する照明用電源装置としてのLED電源回路30などから構成されている。
位相制御式調光器10は、サイリスタもしくはトライアックなどのスイッチング素子11と、該スイッチング素子11を位相制御でオン/オフする制御部12と、可変抵抗などからなる調光調節手段13を備え、制御部12が調光調節手段13の抵抗値などの状態に応じてスイッチング素子11のオン位相角を制御することで交流電源電圧のデューティ比を変化させて出力する。なお、図1のLED照明システムにおいては、整流回路20の出力端子に接続された容量C0が破線で示されているが、この容量C0は、整流回路20で整流された電圧を平滑するための平滑コンデンサであり、以下に説明する第1の実施形態では不要とされ、第2の実施形態では設けても良いし設けなくても良い。
本実施形態のLED電源回路30は、電圧入力端子VINに供給される整流回路20で整流された電圧Vinを受けて出力端子OUT1−OUT2間に接続されているLEDランプ40を点灯駆動するための駆動電流を出力するDC−DCコンバータ(直流電圧変換回路)31と、電圧入力端子VINから定電流を引くための定電流回路32と、該定電流回路32をオン/オフ制御するとともに電流パスを切り替える電流切替回路33とを備える。
また、LED電源回路30は、上記定電流回路32の出力端子と接地点との間に接続されたエネルギー蓄積用電界コンデンサC1と、電圧入力端子VINとDC−DCコンバータ31との間および定電流回路32とDC−DCコンバータ31との間にそれぞれ設けられた逆流防止用のダイオードD1,D2とを備える。エネルギー蓄積用コンデンサC1には、電界コンデンサが適している。
逆流防止用のダイオードD1は、電圧入力端子VINからダイオードD1を通してLEDランプ40へ向かって駆動電流が流れている期間に、DC−DCコンバータ31側からエネルギー蓄積用コンデンサC1へ電流が流れ込むのを防止する機能を有する。また、逆流防止用のダイオードD2は、電圧入力端子VINからダイオードD1を通してLEDランプ40へ流れる電流が遮断されエネルギー蓄積用コンデンサC1から電流が放出される間に、DC−DCコンバータ31側から電圧入力端子VINへ電流が流れるのを防止する機能を有する。
図2には、位相制御式の照明システムを構成する上記LED電源回路30の第1の実施例が示されている。
図2に示されているように、この実施例のLED電源回路30においては、DC−DCコンバータ31は、LEDランプ40が接続される出力端子OUT2と接地点との間に直列に接続されたインダクタL0とスイッチング・トランジスタQ0および電流検出用のセンス抵抗Rsと、インダクタL0とスイッチング・トランジスタQ0との接続ノードN1と出力端子OUT1との間に接続された整流用ダイオードD0と、スイッチング・トランジスタQ0をオン/オフ制御するスイッチング制御用IC31aとを備え、いわゆるスイッチング・レギュレータとして構成されている。また、センス抵抗Rsで電流−電圧変換された接続ノードN2の電位がスイッチング制御用IC31aへフィードバック電圧FBとして入力されている。
スイッチング制御用IC31aは、トランジスタQ0とセンス抵抗Rsとの接続ノードN2の電位が下がると、トランジスタQ0をオンさせる制御信号をQ1のベース端子へ出力する。これにより、電圧入力端子VINから電流が引かれることとなるが、整流用ダイオードD0が逆方向接続されているため、電圧入力端子VINからLED電源回路30へ流れ込んだ電流は、LEDランプ40−インダクタL0−トランジスタQ0−抵抗Rsを経由して接地点へ流れる。そして、LEDランプ40はこの電流によって点灯されるとともに、この間にインダクタL0にエネルギーが蓄積される。
センス抵抗Rsに電流が流れると、接続ノードN2の電位が高くなり、スイッチング制御用IC31aは、ノードN2の電位と内部の基準電圧とを比較することで基準電圧よりも高くなるとトランジスタQ0をオフさせる制御信号をQ0のベース端子へ出力する。そして、Q0がオフされると、インダクタL0に蓄積されていたエネルギーが放出され、インダクタL0からダイオードD0を通して出力端子OUT1へ向かう電流が流され、LEDランプ40はこの電流によって点灯される。上記のような動作を繰り返すことで、LEDランプ40が連続して点灯される。基準電圧は、制御用IC31aの電源電圧(=入力電圧Vin)に応じて変化させることで、入力電圧Vinが変化(脈流)しても適切なタイミングでトランジスタQ0をオフさせることできる。
なお、上記のような原理でトランジスタQ0をオン/オフ制御して所望の電位の電圧を出力するスイッチング制御用IC31aは、スイッチング・レギュレータICとして市場に提供されており、本実施例においてはそのような市販のICを使用することができるので、IC内部の詳しい構成の説明は省略する。スイッチング制御用IC31aによるトランジスタQ0のスイッチング周波数は、交流入力電圧ACの周波数よりも高い周波数となるように設定される。
定電流回路32は、図2に示されているように、電圧入力端子VINとコンデンサC1が接続されているノードN0との間に直列に接続されたトランジスタQ1およびエミッタ抵抗R1、ダイオードD3と、トランジスタQ1のコレクタ・ベース間に接続された抵抗R2と、トランジスタQ1のベースとエミッタとの間に逆方向接続されたツェナーダイオードDzとを備えており、トランジスタQ1のベース・エミッタ間がツェナーダイオードDzの逆方向電圧でクランプされることによって定電流を流すように動作する。
上記抵抗R2とツェナーダイオードDzとによって、トランジスタQ1を定電流源として動作させるようにベース端子のバイアス電圧を生成するバイアス回路が構成される。また、定電流回路32によって流される定電流は、位相制御式調光器10内のトライアック(11)に流れる保持電流と等しくなるように設定されており、トライアック(11)がオフされている期間においても電圧入力端子VINから定電流を引くことで保持電流を流すことができる。
さらに、この実施例のLED電源回路30では、電流切替回路33に上記トランジスタQ0がオフされる期間を検出するオフ期間検出回路33aと該オフ期間検出回路の出力によってオン/オフされるトランジスタQ2が設けられており、Q0がオフされる期間にQ2がオン状態に制御される。そしてQ2がオンされると、ツェナーダイオードDzに流れていた電流がQ2に流され、Q1がオフされる。それによって、Q0のオフ期間には、定電流回路32に代わって電流切替回路33のトランジスタQ2が電圧入力端子VINからトライアック(11)の保持電流を引き込むようになる。オフ期間検出回路33aは、例えば検出対象の電圧と所定の参照電圧とを比較するコンパレータ(電圧比較回路)によって構成することができる。
次に、上記定電流回路32および電流切替回路33の電流切替え動作について、図3を用いて説明する。図3は、図2の実施例のLED電源回路30を等価回路で表したものである。
本実施例においては、DC−DCコンバータ31のスイッチング・トランジスタQ0がオン状態にされると、図3(A)のように、電圧入力端子VINからダイオードD1−LEDランプ40−インダクタL0を通してトランジスタQ0に電流が流され、LEDランプ40が点灯するとともに、インダクタL0にエネルギーが蓄積される。また、この際、定電流回路32はスイッチSWがオンされることで、定電流源の電流IcはコンデンサC1に向かって流れ、コンデンサC1を充電する。
次に、DC−DCコンバータ31のスイッチング・トランジスタQ0がオフ状態にされると、図3(B)のように、インダクタL0に蓄積されていたエネルギーが放出され、インダクタL0からダイオードD0を通して出力端子OUT1へ向かう電流が流され、LEDランプ40はこの電流によって点灯される。また、このとき、スイッチング・トランジスタQ0がオフ状態にされたことをオフ期間検出回路33aが検出することで電流切替回路33のトランジスタQ2がオンされる。
すると、ツェナーダイオードDzに流れていた電流が遮断されてQ1がオフされるとともにQ2にコレクタ電流が流れ、このコレクタ電流が位相制御式調光器10内のトライアック(11)から保持電流として引き込む。また、トランジスタQ1がオフ状態となることで、コンデンサC1に向かって電流が流れないようになるとともに、コンデンサC1に充電されていた電荷がダイオードD2を通して出力端子OUT1側へ向かって放出されることで電流が流れ、コンデンサC1が蓄積されていたエネルギーを回生することができる。
上記のように本実施例のLED電源回路30は、定電流回路32と電流切替回路33とを設けることによって、トライアック(11)に保持電流が流れない期間が生じないようになり、これによってトライアックの誤動作が確実に防止される。また、DC−DCコンバータ31のスイッチング・トランジスタQ0のオンの期間に定電流回路32が流す保持電流をコンデンサC1に蓄積し、スイッチング・トランジスタQ0のオフの期間にコンデンサC1に蓄積されていたエネルギーを回生することで、電圧入力端子VINと接地点との間に抵抗を設けて、トライアック(11)がオフの期間ずっと抵抗を通して保持電流を流す方式に比べて、電力損失を減らすことができる。
図4には、図2のLED電源回路30の変形例が示されている。
この変形例のLED電源回路30は、図2に示されている回路において、オフ期間検出回路33aを設ける代わりに、DC−DCコンバータ31のスイッチング制御用IC31aから出力されるトランジスタQ0のオン/オフ制御信号を入力とするインバータ33bを設け、インバータ33bの出力によって電流切替回路33を構成するトランジスタQ2を、Q0と相補的にオン/オフするようにしたものである。この変形例のLED電源回路30も図2の実施例のLED電源回路30とほぼ同様な動作を行い、同様な作用効果を奏することができる。
図5には、位相制御式の照明システムを構成するLED電源回路30の第2の実施例が示されている。
この実施例のLED電源回路30は、図2に示されている回路において、オフ期間検出回路33aを設ける代わりに、入力電流検出回路33cを設け、入力電流検出回路33cの出力によって電流切替回路33を構成するトランジスタQ2をオン/オフするようにしたものである。この実施例のLED電源回路30においては、入力電流検出回路33cが電圧入力端子VINへ流れ込む電流が保持電流以下になった場合にこれを検出して、トランジスタQ2をオンさせることで保持電流を引き込み、トライアック(11)が誤動作するのを防止することができる。
すなわち、図3(B)のように、DC−DCコンバータ31のスイッチング・トランジスタQ0がオフされる期間においては、インダクタL0およびコンデンサC1に蓄積されていたエネルギーがそれぞれ放出されることで流れる電流がLEDランプ40へ流れることによって、DC−DCコンバータ31が電圧入力端子VINから電流を引き込まない状態になった場合に、入力電流検出回路33cがそれを検出してトランジスタQ2をオンさせることで保持電流を引き込み、トライアック(11)が誤動作するのを防止することができる。
入力電流検出回路33cは、例えば図5の電圧入力端子VINに接続された入力電圧ラインL1の途中(符号A参照)あるいは接地端子GNDに接続されたグランドラインL2の途中(符号B参照)に設けた電流検出用の抵抗と、該抵抗の端子間電圧を検出する差動アンプと、該差動アンプの出力電圧と所定の参照電圧とを比較するコンパレータ(電圧比較回路)とによって構成することができる。なお、この第2実施例は、入力電流を検出してトランジスタQ2を制御するため、DC−DCコンバータ31がスイッチング・レギュレータでない場合にも適用することができる。また、前述したように、本実施例においては、整流回路20からの電圧が供給される電圧入力端子VINと接地点との間に平滑コンデンサC0(図1参照)が接続されている場合も、接続されていない場合も適用することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、前記実施形態においては、位相制御式調光器10内のスイッチング素子11としてトライアックを使用したものを説明したが、トライアックの代わりにサイリスタ(ダイアック)を使用する場合にも適用することができる。
また、前記実施形態においては、定電流回路32から電流を蓄積する手段として電界コンデンサを使用した例を示したが、コンデンサの代わりに充電可能な2次電池を使用するようにしても良い。さらに、前記実施形態(図1)においては、位相制御式調光器10の後段に整流回路20を設けた例を示したが、位相制御式調光器10の前段に整流回路20を設けるようにしても良い。
また、前記実施形態においては、DC−DCコンバータ31として、スイッチング・トランジスタQ0とダイオードD0とインダクタL0を有するものを示したが、ダイオードD0の代わりにトランジスタを使用し、このトランジスタを制御用IC31aによってスイッチング・トランジスタQ0と相補的にオン/オフ制御するいわゆる同期整流型のスイッチング・レギュレータを使用することも可能である。
以上、本発明をその背景となった利用分野であるLED照明システムに適用したものを説明したが、本発明はそれに限定されず、LEDランプ以外の照明器具を使用し位相制御式で調光を行う照明システムにも利用することができる。
10 位相制御式調光器
11 スイッチング素子(トライアック)
12 位相制御部
13 調光調節手段(可変抵抗)
20 整流回路(ダイオードブリッジ)
30 LED電源回路(照明用電源装置)
31 DC−DCコンバータ
32 定電流回路
33 電流切替回路
40 LEDランプ(照明器具)

Claims (8)

  1. スイッチング素子を有する位相制御式調光器により位相制御され整流回路により交流から直流に変換された電圧を電圧入力端子に受け、出力端子に接続された照明器具を駆動する電流を出力する直流電圧変換回路を備えた照明用電源装置であって、
    前記電圧入力端子に接続されて前記スイッチング素子の保持電流に相当する定電流を流す定電流回路と、
    所定の期間に、前記定電流回路に流れる定電流を遮断して前記電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流す電流切替手段と、
    を備えていることを特徴とする照明用電源装置。
  2. 前記定電流回路により流される電流を受けて電気エネルギーとして蓄積可能なエネルギー蓄積手段を備え、
    前記定電流回路に流れる定電流が遮断されている間に前記エネルギー蓄積手段に蓄積されている電気エネルギーを放出して前記出力端子へ向かう電流を流すように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明用電源装置。
  3. 前記電圧入力端子から流れ込む電流が所定値以下に減少したことを検出可能な入力電流検出回路を備え、
    前記電流切替手段は、前記入力電流検出回路が前記電圧入力端子から流れ込む電流が所定値以下に減少したことを検出した場合に、前記定電流回路に流れる定電流を遮断して前記電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流すことを特徴とする請求項2に記載の照明用電源装置。
  4. 前記直流電圧変換回路は、前記出力端子に接続された照明器具と直列形態をなすように接続されるインダクタおよびスイッチング素子と、該スイッチング素子をオン/オフ制御するスイッチング制御回路と、前記インダクタおよびスイッチング素子の接続ノードと前記出力端子との間に接続された整流素子と、を備えたスイッチング電源回路により構成され、
    前記電流切替手段は、前記スイッチング電源回路を構成する前記スイッチング素子のオフの期間に前記電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流すように電流を切り替えることを特徴とする請求項2に記載の照明用電源装置。
  5. 前記定電流回路は、定電流源として動作する定電流用トランジスタと、該トランジスタのベース電圧を発生するバイアス回路と、を備え、
    前記電流切替手段は、前記定電流用トランジスタのベース端子と接地点との間に接続されたオン/オフ用トランジスタと、前記スイッチング制御回路によって制御される前記スイッチング素子のオフの期間を検出するスイッチングオフ期間検出回路と、を備え、前記オフの期間に前記オン/オフ用トランジスタをオンさせて前記電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流すように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の照明用電源装置。
  6. 前記定電流回路は、定電流源として動作する定電流用トランジスタと、該トランジスタのベース電圧を発生するバイアス回路と、を備え、
    前記電流切替手段は、前記定電流用トランジスタのベース端子と接地点との間に接続されたオン/オフ用トランジスタを備え、前記スイッチング制御回路から出力される前記スイッチング素子のオン/オフ制御信号に基づいて、前記スイッチング制御回路によって制御される前記スイッチング素子のオフの期間に前記オン/オフ用トランジスタをオンさせて前記電圧入力端子から接地点側へ保持電流を流すように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の照明用電源装置。
  7. スイッチング素子を有する位相制御式調光器と、交流を直流に変換する整流回路と、該整流回路により整流された電圧が前記電圧入力端子に入力される請求項3に記載の照明用電源装置と、該照明用電源装置により点灯駆動される照明器具と、を備え、前記整流回路の出力端子と前記電圧入力端子との間に前記整流回路の出力を平滑するためのコンデンサが設けられていることを特徴とする照明システム。
  8. スイッチング素子を有する位相制御式調光器と、交流を直流に変換する整流回路と、該整流回路により変換された直流が前記電圧入力端子に入力される請求項4〜6に記載の照明用電源装置と、該照明用電源装置により点灯駆動される照明器具と、を備え、前記整流回路の出力端子と前記電圧入力端子との間に前記整流回路の出力を平滑するためのコンデンサが設けられていないことを特徴とする照明システム。
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