JP5124596B2 - レゾルバ/デジタル変換器及びこれを用いた制御システム - Google Patents

レゾルバ/デジタル変換器及びこれを用いた制御システム Download PDF

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Description

本発明はレゾルバ/デジタル変換器に係り、特に故障検出機能を有するレゾルバ/デジタル変換器または、レゾルバ/デジタル変換器の故障検出機能に関する。
サーボ制御系では回転角を検出しフィードバック制御を実施するために回転角度センサが必要である。またブラシレスモータ制御においてはモータの回転角に応じてモータのコイルに電流を通電させる必要があるために、サーボ制御系に限らず回転角度センサが必要である。回転角度センサとして従来からレゾルバが、その単純な構成に起因する堅牢さ、耐環境性から広く用いられている。
また電動パワーステアリング,x-by-wire特にsteer-by-wire,fly-by-wireなどに適用するサーボ制御系では安全性,信頼性が要求されるために、故障検出機能が要求される。
また、レゾルバからの信号に基づき回転角に変換し、デジタルデータとしてマイクロコンピュータ等に入力するためのレゾルバ/デジタル変換器が開発されている(SmartcoderAU6802カタログ,多摩川精機株式会社,T12-159N1(2002年4月20日)、http://www.tamagawa-seiki.co.jp/ctl/1591n2j.pdf(非特許文献1))。本文献によるレゾルバ/デジタル変換器では回転角の推定値φにより生成されたsin(φ),cos(φ)と入力信号との演算を行った結果の残差εにより回転角の推定値φに修正を加えるというフィードバックループを形成して、回転角の推定値φを実際の回転角θに収束させる。本方式ではさらに、残差εがある値を超えると故障発生としてマイクロコンピュータに通知する機能を有している。
また、特開平9−280890号公報(特許文献1)によれば、sin(θ)^2+cos(θ)^2=1というレゾルバの出力である三角関数の性質を利用してレゾルバの故障を検出している。
さらに、特開平9−72758号公報(特許文献2)によれば、角度検出用信号処理手段とは独立に角度θを求める異常検出用信号処理手段を設け、両者の角度θの差から故障を検出している。
特開平9−280890号公報 特開平9−72758号公報
Smartcoder AU6802カタログ,多摩川精機株式会社,T12-159N1(2002年4月20日)、http://www.tamagawa-seiki.co.jp/ctl/1591n2j.pdf
非特許文献1に示されている従来技術によれば、レゾルバからのあるいはレゾルバへの信号が断線すると、レゾルバからの信号が異常となりフィードバックループ収束の前提となるsin(θ),cos(θ)の間の関係が成立しなくなるため残差εが収束しなくなり残差εが大きくなり故障としてマイクロコンピュータに通知する。また、回転角の推定値φを求めるフィードバックループが正しく機能しなくなるとやはり残差εが収束しなくなり残差εが大きくなり故障としてマイクロコンピュータに通知する。しかし残差εがある値を超えたことを判定する機能及び、故障発生をマイクロコンピュータに通知する機能の故障(出力の固定故障,オープン,ショート故障)が発生すると故障発生をマイクロコンピュータに通知することができなくなるため、さらに考慮が必要である。
特許文献1に示されている従来技術によれば、レゾルバからのあるいはレゾルバへの信号が断線すると、レゾルバからの信号が異常となりsin(θ),cos(θ)の間の関係が成立しなくなるためsin(θ)^2+cos(θ)^2の値が1よりはずれるため故障として検出しマイクロコンピュータに通知することが可能となる。しかし本方式で検出できる故障はレゾルバからのあるいはレゾルバへの信号が断線したりする信号波形の異常に関する故障のみであり、θを求めるプロセスであるレゾルバ/デジタル変換機能自体の故障は検出の対象外である。
さらに特許文献2の方法によれば冗長に求めたθ同士を比較するため、万一レゾルバ/デジタル変換機能が有する故障(3)を検出しマイクロコンピュータに通知する機能の故障も検出することができる。
従って上記各文献の技術を組み合わせた場合マイクロコンピュータで検知することができる故障は以下のとおりである。
(1)レゾルバからのあるいはレゾルバへの信号が断線したりする信号波形の異常に関する故障
(2)故障(1)を検出しマイクロコンピュータに通知する機能の故障
(3)レゾルバからの信号に基づきθを求めるプロセスであるレゾルバ/デジタル変換機能自体の故障
(4)故障(3)を検出しマイクロコンピュータに通知する機能の故障
しかし、特許文献2による方法は以下の点でさらに考慮の余地がある。
(i)演算の簡単さ
三角関数(sin cos)の値からθを求めるに際しての演算負荷が大きい上、θの領域の境界をまたいでの判定に工夫が求められる。例えば、一方のθの値が1°で、他方のθの値が359°である場合には両者の差は2°と判定しなければならない。
(ii)デザインダイバーシティ
冗長にθを求めるプロセスが両者とも、sin成分,cos成分の信号からθを求めるという極めて似通ったプロセスである。そのため、両者に共通の設計上の誤り、または系統的な誤差が付きまといやすい。特に安全性を重視する用途では、デザインダイバーシティ,n−バージョン化の概念の導入が望ましい。
そこで本発明では上記(1)〜(4)を検出可能で、かつ、(i)演算の簡単さ、(ii)デザインダイバーシティを備えた方法を提供することを第1の目的とする。
またレゾルバの電気的な故障モードは大別すると、巻き線の断線,巻き線の短絡に分けられる。巻き線の短絡は同一巻き線間の短絡と異なる巻き線間の短絡(相間短絡)とに分類される。巻き線の断線と同一巻き線間の短絡は特許文献1等の信号のリサージュ図形を検査する方法により検出できる。
また、相間短絡はシングルエンド入力の場合には特許文献1等の信号のリサージュ図形を検査する方法により検出可能であるが、直ちに動作に影響を及ぼす。一方、差動入力の場合には直ちに動作に影響を及ぼすことはないが、特許文献1等の信号のリサージュ図形を検査する方法では検出できない。
そこで本発明では、相間短絡により直ちに動作に影響を受けず、かつ直ちに検出できる方法を提供することを第2の目的とする。
また、大型車の電動パワーステアリングや、ステアバイワイヤなどの用途を考えると、故障発生時に直ちに動作を停止させるわけには行かず、動作を継続させる、いわゆるフォールトトレランス技術が必要である。単純には故障発生時に直ちに動作を停止させるフェールサイレント機能を有するサブシステムを2つ以上備えることで、故障時にも動作を継続させることができる。例えば、フェールサイレント機能を有するサブシステムを2つ備えたシステムにおいて、双方のサブシステムで、ともに故障が発生した場合を考えた場合、双方のサブシステムが共に動作を停止してしまい、システム全体としては動作を継続できないことになる。
そこで本発明では、双方のサブシステムでともに故障が発生した場合でもシステム全体としては動作を継続できるフォールトトレラントシステムを提供することを第3の目的とする。
本発明の第1の目的を達成するために本発明では、レゾルバからの信号を複数の冗長な入力回路で受け、一方の入力回路で受けた信号から角度θを推定し、さらに該角度θに相当する三角関数の値を演算し、他方の入力回路で受けた信号値と比較することにより故障を検出する手段をとる。
以上述べたように三角関数同士を比較することにより、先に述べたような領域をまたがった判定のための工夫も不要となる。また、θから対応する三角関数を算出する方法は通常はアプリケーションの実現のために予め用意されている変換テーブルを流用することにより演算の負荷も低減させることができる。
本発明の第2の目的を達成するために本発明では、前記冗長な入力回路のうち、一方の入力回路ではレゾルバからの信号を差動で受け、他方の入力回路ではレゾルバからの信号をシングルエンドで受ける。
以上述べたように一方の入力回路で、レゾルバからの信号を差動で受けることにより、相間短絡の影響を受けることなく動作を継続することができ、さらに他方の入力回路ではレゾルバからの信号をシングルエンドで受け、特許文献1等の信号のリサージュ図形を検査する方法により相関短絡の発生を検出することができる。
本発明の第3の目的を達成するために本発明では、故障検出機能により故障が検出された場合にはアクチュエータの動作を停止させる、フェールサイレントなサブシステムを複数備え、それぞれのサブシステムに、自身の故障が他のサブシステムの故障よりも重い場合には、自身のアクチュエータの動作を停止させ、自身の故障が他のサブシステムの故障よりも軽い場合には、自身のアクチュエータの動作を停止させない機能を持たせる。
以上述べたように、故障の軽重により自身のアクチュエータの動作を停止させるか否かを判断する機能を持たせることにより複数のサブシステムで故障が発生した場合でも、故障の程度の軽いサブシステムで動作を継続させることができる。
本発明の一の実施形態によれば、簡単な演算で故障検出ができるレゾルバ/デジタル変換器を提供することができる。
また、本発明の他の実施形態によれば、相間短絡により直ちに動作に影響を受けず、かつ直ちに検出できるレゾルバ/デジタル変換器を提供することができる。
また、本発明の他の実施形態によれば、双方のサブシステムでともに故障が発生した場合でも、システム全体としては動作を継続できるフォールトトレラントシステムを提供することができる。
基本的実施例。 変換トリガ生成部が電圧比較器である実施例。 変換トリガ生成部がゼロクロス検出器と遅延回路である実施例。 変換トリガ生成部がピーク検出回路である実施例。 変換トリガ生成部が90°移相回路とゼロクロス検出器である実施例。 変換トリガ生成部の動作の実施例。 誤り検出機能の実施例。 誤り検出機能の実施例。 誤り検出機能の実施例。 コモンモード入力手段とノーマルモード入力手段とを備えた実施例。 差動入力手段とシングルエンド入力手段とを備えた実施例。 相間ショート時のレゾルバ信号波形。 図10,図11の実施例の更に詳細な実施例。 コモンモード成分検出回路を備えた実施例。 レゾルバ信号をレゾルバ/デジタル変換部に差動信号として、マイクロコンピュータのA/D変換器にシングルエンド信号として入力する実施例。 マイクロコンピュータのA/D変換器への入力をシングルエンド入力と差動入力とに切り替える実施例。 図16の実施例の更に詳細な実施例。 差動入力手段とシングルエンド入力手段を周波数で分割する実施例。 図18の実施例の周波数特性の実施例。 図19の実施例の更に詳細な実施例。 図19の実施例の更に詳細な実施例。 バイアス補正機能を備えた実施例。 図18の実施例の周波数特性の実施例。 図23の実施例の更に詳細な実施例。 本発明により検出可能な故障。 レゾルバ及びレゾルバ/デジタル変換器を2重化したフォールトトレラントなレゾルバ及びレゾルバ/デジタル変換器の実施例。 本発明を用いたモータ制御系の実施例。 パワーステアリング装置の実施例。 異常検出しきい値が車速により変化する実施例。 信頼度順位判定部を備えた実施例。 信頼度順位判定部での判定の実施例。 障害の軽重度分類の実施例。 アクチュエータの実施例。 アクチュエータの実施例。 アクチュエータの実施例。 アクチュエータの実施例。 ブレーキに適用した実施例。 セレクタを備えた実施例。 セレクタ,アクチュエータを冗長化した実施例。
以下図に従って本発明の実施例について説明を加える。
図1はレゾルバ回路の故障検出機能を備えた制御器100の基本的な実施例である。
励磁信号生成部3で生成された励磁信号f(t)はレゾルバ5に入力される。励磁信号f(t)は一般にA・sin(ωt)などの三角関数が用いられることが多い。ただしAは振幅、ωは角速度で、周波数をfとするとω=2πfで表される。レゾルバ5からはレゾルバ信号Ysin,Ycosが出力される。レゾルバ信号Ysin,Ycosはレゾルバの回転角をθとするとそれぞれ
Ysin=k・sin(θ)・f(t)
Ycos=k・cos(θ)・f(t)
ただしk:ゲイン
で表される。レゾルバ/デジタル変換部2ではレゾルバ信号Ysin,Ycosに基づき角度の推定値φが出力される。また誤り検出信号も角度の推定値φとともにレゾルバ/デジタル変換部2からマイクロコンピュータ1に入力される。なおレゾルバ/デジタル変換部2は様々な実施例が考えられるが、代表的なものとして非特許文献1による方法が考えられる。なお、非特許文献1によるものはレゾルバ/デジタル変換部2と励磁信号生成部3とが同一チップに内蔵されている。
以上は従来技術によるレゾルバ/デジタル変換部と同一であるが、本発明による実施例ではさらに、変換トリガ生成部4で励磁信号f(t)に基づいて変換トリガが生成され、該変換トリガによりA/D変換器11によりレゾルバ信号Ysin,Ycosがデジタル信号に変換され、誤り検出機能12により故障による誤りを検出する。
変換トリガ生成部4は様々な実施例が考えられる。例えば図2は電圧比較器41で励磁信号f(t)を基準電圧(Vref)42と比較する変換トリガ生成部4の実施例である。本実施例によれば励磁信号f(t)によってレゾルバ信号Ysin,YcosがA/D変換されるため、f(t)=Vrefとすると変換時点でのレゾルバ信号Ysin,Ycosはそれぞれ
Ysin=k・sin(θ)・Vref
Ycos=k・cos(θ)・Vref
となる。
図3は電圧比較器41で励磁信号f(t)を0Vとコンパレータ41で比較しゼロクロス点を検出し、tdelay遅らせる遅延回路43で遅延させる実施例である。励磁信号をf(t)=A・sin(ωtdelay)とすると変換時点でのレゾルバ信号Ysin,Ycosはそれぞれ
Ysin=k・sin(θ)・A・sin(ωtdelay)
Ycos=k・cos(θ)・A・sin(ωtdelay)
となり、図2の実施例と同様にsin(θ),cos(θ),tan(θ) が求められ、角度の推定値φに基づくsin(φ),cos(φ),tan(φ)との差が許容範囲内であれば正常とみなし、許容範囲外であれば故障と判定できる。なおレゾルバ信号Ysin,Ycosを最も大きくしてS/N比を向上させる見地からωtdelay=π/2即ちtdelay=π/2ωとするのが好ましい。なお、本実施例ではtdelay遅らせる遅延回路43をマイクロプロセッサ内のタイマで実現することも可能であり、外付け部品を大幅に削減することができる。
図4は変換トリガ生成部4をピーク検出回路44とした実施例である。ピーク検出回路44の実現手段としては、励磁信号f(t)を微分してゼロとなる時刻を求める方法、励磁信号f(t)を移相回路で位相を90度遅延させてゼロクロスととる方法、順次ピークを更新しながらホールドしてゆき、現在値がピークホールド値以下となった時刻をピークの時刻とする方法などが上げられる。
本実施例によれば変換時点でのレゾルバ信号Ysin,Ycosはそれぞれ
Ysin=k・sin(θ)・A
Ycos=k・cos(θ)・A
となり、図2,図3の実施例と同様にsin(θ),cos(θ),tan(θ)が求められ、角度の推定値φに基づくsin(φ),cos(φ),tan(φ)との差が許容範囲内であれば正常とみなし、許容範囲外であれば故障と判定できる。
図5は励磁信号f(t)を移相回路で位相を90度遅延させてゼロクロスととる方法の更に詳細な実施例である。励磁信号f(t)は90°移相回路45に入力され、位相が90度遅延する。遅延させた信号を0Vとコンパレータ41で比較しゼロクロス点を検出し、変換トリガとする。90°移相回路45は抵抗とコンデンサからなる1次遅れ要素を用いるとカットオフ周波数から十分に高い周波数でほぼ90°位相を遅らせることができる。
図6は図2〜図4の各実施例によるレゾルバ信号Ysin,Ycosの変換タイミングを示した図である。横軸は時刻、縦軸はレゾルバ信号Ysin,Ycos、励磁信号f(t)の振幅である。図12の実施例によれば、励磁信号f(t)がVrefとなった時刻、即ち点Aでレゾルバ信号Ysin,Ycosが変換される。図3の実施例では励磁信号f(t)のゼロクロス点からtdelay経った時刻即ちB点で変換される。tdelay=π/(4ω)とすると信号のピークで変換されるためS/N比を向上させる見地から最適である。図4の実施例によれば、励磁信号f(t)がピークとなった時刻にYsin,Ycosが変換される。
以上のようにして得られたYsin,Ycosからレゾルバ及びレゾルバ/デジタル変換部の誤り検出機能12の実施例を図7〜図9に示す。
図7は誤り検出機能12の第1の実施例である。
まず演算122において、sin(θ),cos(θ)を次式により求める。
sin(θ)=Ysin/[SQRT(Ysin^2+Ycos^2)・Vref]
cos(θ)=Ycos/[SQRT(Ysin^2+Ycos^2)・Vref]
以上のようにして求めたsin(θ),cos(θ)と角度の推定値φに基づき演算121で求めたsin(φ),cos(φ)とを比較機能123で比較し、差が許容範囲内であれば正常とみなし、許容範囲外であれば故障と判定できる。この方法によりレゾルバ/デジタル変換部の故障を検出することができる。
図8は誤り検出機能12の実施例である。
演算124において次式によりtan(θ)を求める。
tan(θ)=Ysin/Ycos
以上のようにして求めたtan(θ)と角度の推定値φに基づき演算125で求めたtan(φ)とを比較機能123で比較し、この差が許容範囲内であれば正常とみなし、許容範囲外であれば故障と判定できる。この方法によりレゾルバ/デジタル変換部の故障を検出することができる。
図9は誤り検出機能12の実施例である。
演算122,124により算出したsin(θ),cos(θ),tan(θ)に基づき、演算126〜128では、次式により、θ1,θ2,θ3をそれぞれ求め、それぞれを比較機能123で比較し、差が許容範囲内であれば正常とみなし、許容範囲外であれば故障と判定できる。
θ1=asin(sin(θ))
θ2=acos(cos(θ)
θ3=atan(tan(θ))
この方法によりレゾルバからの信号の合理性をチェックすることができ、レゾルバ自身の故障を検出することができる。
図10はレゾルバ信号Ysin,Ycosのノーマルモード成分を入力するノーマルモード入力手段101とコモンモード成分を入力するコモンモード入力手段102の両方を備える制御器100の実施例である。また図11はレゾルバ信号Ysin,Ycosを差動信号として入力する差動入力手段103とシングルエンド信号として入力するシングルエンド入力手段104の両方路備える制御器100の実施例である。
レゾルバの相間(励磁信号,sin信号,cos信号巻線同士間)でショートが発生した場合、図12に示すようにシングルエンド入力の場合には正常なレゾルバ信号(破線)を得ることができず、実線に示すように相間ショートの影響を受けたレゾルバ信号となる。しかし差動入力の場合には本来の信号(ノーマルモード成分:破線)に相関ショートの影響成分はコモンモード成分として重畳され実線で示される波形になるので、差動増幅器でノーマルモード成分のみを取り出せば本来のレゾルバ信号(実線)を得ることができる。従って、レゾルバ信号Ysin,Ycosを差動入力でうけることにより相間ショートの影響を回避することができる。しかし、このままでは相間ショートが発生していることを検出できない。そのため図10,図11の実施例に示すようにコモンモード入力手段102またはシングルエンド入力手段104を備えて、相間ショートにより重畳されるコモンモード成分を検出すれば、相関ショートの影響を受けず、かつ検出できる制御システムを実現できる。
図13は図10,図11の実施例をさらに詳細に示したものである。
レゾルバ5から出力されたレゾルバ信号Ysin,Ycosはノーマルモード入力手段101または差動入力手段103を介してレゾルバ/デジタル変換部2に入力されると共に、コモンモード入力手段102またはシングルエンド入力手段104を介してA/D変換器11に入力される。相間短絡が発生した場合でも、レゾルバ/デジタル変換部2では相間短絡の影響を受けることなくレゾルバ信号Ysin,Ycosに基づき角度の推定値φが出力される。一方、A/D変換器11への入力は相間短絡の影響を受けるため、A/D変換器11への入力を誤り検出機能12によりモニタすることにより相間短絡の発生を検出することができる。相間短絡が発生した場合には、相間短絡の影響を受けないレゾルバ/デジタル変換部2に入力される信号波形と相間短絡の影響を受けるA/D変換器11に入力される信号波形が異なるため、信号波形に基づく三角関数の値、または角度の推定値が異なるために相間短絡を検出することができる。誤り検出機能12での検出方法は図7〜図9に示す方法がそのまま使える。
また図13とは逆に、レゾルバ/デジタル変換部2にはレゾルバ信号Ysin,Ycosをコモンモード入力手段102またはシングルエンド入力手段104を介して入力し、マイクロコンピュータ1のA/D変換器11にはノーマルモード入力手段101または差動入力手段103を介して入力しても同じ効果が得られる。
図14は図10及び図13のさらに詳細な実施例を示すもので、レゾルバ信号Ysin,Ycosをレゾルバ/デジタル変換部2及びマイクロコンピュータ1のA/D変換器11に入力し、更にするコモンモード入力手段102を備えた実施例である。なお、図13では励磁信号生成部3,レゾルバ5,変換トリガ生成部4は簡単のために省略している。レゾルバ/デジタル変換部2はノーマルモード信号として入力するノーマルモード入力手段101または差動信号として入力する差動入力手段103に相当する。レゾルバ/デジタル変換部2では差動増幅器21,22で受けることによりレゾルバ信号Ysin,Ycosを差動信号として入力することができ、マイクロコンピュータ1のA/D変換器11の前段にも差動増幅器51,52を前置することによりレゾルバ信号Ysin,Ycosを差動信号として入力することができる。さらにコモンモード入力手段102を構成するR1とR2,R3とR4それぞれによりレゾルバ信号Ysin,Ycosのコモンモード成分が加算され、ノーマルモード成分が相殺されて演算増幅器61,62からはレゾルバ信号Ysin,Ycosのコモンモード成分が出力される。
また図15は図11及び図13のさらに詳細な実施例である。本実施例に示すようにレゾルバ/デジタル変換部2にはレゾルバ信号Ysin,Ycosを差動信号として入力し、マイクロコンピュータ1のA/D変換器11にはシングルエンド信号として入力すれば、レゾルバ/デジタル変換部2は相間ショートの影響を受けず、マイクロコンピュータ1のA/D変換器11では相関ショートの影響を受けた信号が入力されて、信号波形の異常により相間ショートの発生を検出することができる。ここではレゾルバ/デジタル変換部2が図21の差動入力手段103に相当し、マイクロコンピュータ1のA/D変換器11がシングルエンド入力手段104に相当する。
以上述べた実施例により、コモンモード入力手段102またはシングルエンド入力手段104により信号波形の異常により相間ショートの発生を検出することができる。しかし、電気的雑音はコモンモード成分として到来することが多いため、たとえば図13の実施例のように一方の入力をシングルエンド入力手段104とすると、耐ノイズ性が低下し、入力回路を103,104と冗長に持つ意味が薄れる。そこで、耐ノイズ性を持たせながらより相間ショートの発生を検出するための実施例を以下、図16〜図25に示す。
図16はレゾルバ信号Ysin,Ycosの差動入力手段103に加えて、シングルエンド入力と差動入力を切り替えて入力するシングルエンド/差動入力手段105を備えた実施例である。本実施例のように、シングルエンド入力手段104の代わりにシングルエンド/差動入力手段205とし、通常動作時には冗長な差動入力として動作し、パワーオン直後のシステム立ち上げに伴う診断時にシングルエンド入力として動作させて、相間短絡を検出することができる。
図17にシングルエンド/差動入力手段205の実施例を示す。シングルエンド/差動入力手段205は図に示す通り、オペアンプOpAmp,スイッチSW,抵抗器から構成されている。オペアンプOpAmpの出力Voは図示しないA/D変換器11に入力され、デジタルデータに変換される。制御器100の小型軽量化のためにはA/D変換器は図示しないマイクロコンピュータ1に内蔵されていることが望ましいが、外付けでも機能的には差し支えない。またスイッチSWはマイクロコンピュータ1で制御されることが望ましいがこの限りではない。
抵抗器Rb3,Rb4は電源電圧Vccを分圧してレゾルバからの信号にバイアス(中心電圧)を与えるもので、Rb1=Rb2とすればバイアス(中心電圧)は=Vcc/2となる。抵抗器Rb3,Rb4は電源電圧Vccを分圧してVb2を生成する。Rb3=Rb4とすればVb2=Vcc/2となる。レゾルバからの信号YsinまたはYcosがこの回路の入力電圧Vinp,Vinnに差動で入力され、Ysin,Ycosそれぞれの信号に1回路ずつ、即ち2回路でシングルエンド/差動入力手段205を構成する。
この回路の入力電圧Vinp,Vinnと出力電圧Voとの関係は次のようになる。
スイッチSWが開いているとき、
Vo=Rf/Ri(Vinp−Vinn)+Vb1
スイッチSWが閉じているとき、
Vo=Rf/Ri(Vb1−Vinn)+Vb1
従って、スイッチSWが開いているときには差動入力として動作し、スイッチSWが閉じているときにはシングルエンド入力として動作する。即ち、スイッチSWを開閉することにより、差動入力,シングルエンド入力を切り替えることができる。
またレゾルバからの信号入力を冗長化しない場合でも、入力手段をシングルエンド/差動入力手段205とすることができる。本実施例によれば通常動作時には差動入力として動作し、パワーオン直後のシステム立ち上げに伴う診断時にシングルエンド入力として動作させて、相間短絡を検出することができる。
図18はレゾルバ信号Ysin,Ycosの差動入力手段103に加えて、シングルエンド入力と差動入力を周波数により分割して入力する周波数分割入力手段106を備えた実施例である。本実施例によりノイズ成分の周波数領域をノイズに強い差動入力とし、ノイズ成分の影響が少なく、かつ相間短絡の影響が顕著な周波数帯をシングルエンド入力とすることで、相間短絡検出機能とノイズ耐性とを両立させることができる。周波数分割入力手段106は差動入力回路の2本の入力線の一方に周波数に依存する通過特性をもつフィルタ(高域通過フィルタ,低域通過フィルタ,帯域通過フィルタ,帯域阻止フィルタ)を挿入するか、2本の入力線の双方に異なる特性の周波数に依存する通過特性をもつフィルタを挿入することで実現できる。図19〜図25にそのより詳細な実施例を示す。
図19は周波数分割入力手段106が低い周波数領域をシングルエンド入力とし、それよりも高い、レゾルバ信号周波数を含む周波数領域を差動入力とした実施例である。本実施例はレゾルバ信号周波数およびそれよりも高い周波数領域にノイズの影響があり、それよりも低い周波数に相間短絡の影響が現れる場合に特に効果がある。たとえば、モータを駆動するPWMインバータのスイッチング周波数とレゾルバ信号周波数が近い場合にはレゾルバ信号周波数およびそれよりも高い周波数領域にノイズの影響が出る。
また、相ごとに中心電圧(バイアス電圧)が異なるように設定すれば、低い周波数に相間短絡の影響が現れる。たとえば、Ysin,Ycos信号が入力されるレゾルバ/デジタル変換部2及びA/D変換器11の入力電圧範囲は通常、0−5Vなので、中心電圧(バイアス電圧)は2.5V付近に設定されるのが通例である。また励磁信号生成部3から出力される励磁信号は、S/Nを高めるためなるべく大きい振幅とすることが望ましいため中心電圧(バイアス電圧)はバッテリ電圧の1/2付近に設定されるのが通例で、バッテリ電圧を12Vとすると6V、バッテリの低下を考えると中心電圧(バイアス電圧)は4〜5V付近に設定されるのが通例である。したがって、Ysin,Ycos信号と励磁信号との間で相間短絡が発生した場合には、Ysin,Ycos信号の中心電圧(バイアス電圧)が2.5V付近から、励磁信号の中心電圧(バイアス電圧)に引っ張られて上昇することにより検出される。また、Ysin,Ycos信号の中心電圧(バイアス電圧)を2.5Vを中心としてわずかに異ならせることにより、同様にしてYsin,Ycos信号間の相間短絡も検出することができる。
図19の周波数特性を実現するためには差動入力回路の2本の入力線の内、一方に高域通過フィルタを挿入すればよい。具体的な回路の実施例を図20に示す。本回路は通常の差動入力回路の一方の入力線に直列にコンデンサCを挿入したもので、直流的にはシングルエンド、交流的には差動入力としたものである。
レゾルバからの信号YsinまたはYcosがこの回路の入力電圧Vinp,Vinnに差動で入力され、Ysin,Ycosそれぞれの信号に1回路ずつ、即ち2回路で周波数分割入力手段106を構成する。
図20のCを仮想的にオープンにすれば直流領域での等価回路となる。この等価回路での入出力の関係は次式のとおりとなる。
Vo=Rf・Vinp/(Ri+Rf)
また、図20のCを仮想的にショートすれば交流領域での等価回路となる。この等価回路での入出力の関係は次式のとおりとなる。
Vo=Rf/Ri(Vinp−Vinn)
以上により交流領域では差動入力として動作し、直流領域ではシングルエンド入力として動作することがわかる。従って本実施例により図29の周波数特性を実現することができ、相間短絡検出機能とノイズ耐性とを両立させることができる。
さらに、図21は直流領域のゲインを1とした実施例である。
交流領域の入出力の関係は図20と同様に次式のとおりとなる。
Vo=Rf/Ri(Vinp−Vinn)
一方、直流領域では、コンデンサCがあるため入力されたVinpは分圧されずにそのままオペアンプの+入力端子に印加され、オペアンプの−入力端子がVinpとなるようにVoが制御される。
つまり、
Vinp=(Rf・Vinn+Ri・Vo)/(Ri+Rf)
直流領域ではVinp=Vinnであるため
Vo=Vinp
となる。
以上により交流領域では差動入力として動作し、直流領域ではゲイン1のシングルエンド入力として動作することがわかる。本実施例によれば、直流領域のゲインを1にすることが出来るために、差動入力手段103,周波数分割入力手段106、後段に接続されるA/D変換器11での信号の中心値を最大振幅を扱うための最適点、即ち回路の動作電源電圧の1/2に設定することができる。
図22はYsin,Ycos信号間の相間短絡を検出するためにYsin,Ycos信号の中心電圧(バイアス電圧)を異ならせた場合、レゾルバ/デジタル変換部2への入力の中心電圧(バイアス電圧)が理想値(たとえば2.5V)からずれて、信号の上端下端で飽和による波形クリップが生じて最大振幅が制限されることを防ぐための実施例である。本実施例では、バイアス印加回路107でYsin,Ycos信号に異なる中心電圧(バイアス電圧)を印加する。次にバイアス補正回路108で、補正バイアスを加えて中心電圧(バイアス電圧)を理想値(たとえば2.5V)に補正した信号をレゾルバ/デジタル変換部2に前置されるノーマルモード入力手段101または差動入力手段103に入力する。従って、相間短絡が発生していない場合にはレゾルバ/デジタル変換部2へ入力されるYsin,Ycos信号は所定の異なる中心電圧(バイアス電圧)を印加された後に補正されるため、理想値(たとえば2.5V)を中心電圧(バイアス電圧)とする信号となる。相間短絡が発生した場合にはYsin,Ycos信号に印加される中心電圧(バイアス電圧)は所定の値からずれるため、レゾルバ/デジタル変換部2へ入力されるYsin,Ycos信号も理想値(たとえば2.5V)からずれた値を中心電圧(バイアス電圧)とする信号となり、相間短絡の発生を検出することができる。
またシングルエンドでなく差動入力で受けた場合でも、入力電圧範囲が狭い場合には信号の上端,下端で飽和による波形クリップは生じて波形異常として相間短絡を検出することができる。
本実施例では、レゾルバ/デジタル変換部2の入力電圧範囲が狭い場合に有効であるが、A/D変換器11またはコモンモード入力手段102またはシングルエンド入力手段104の入力電圧範囲が狭い場合には同様にしてコモンモード入力手段102またはシングルエンド入力手段104の前にバイアス補正回路108をおけばよい。
図23は周波数分割入力手段106がレゾルバ信号周波数付近の周波数領域をシングルエンド入力とした実施例である。本実施例はレゾルバ信号周波数付近でのノイズの影響が小さく、それ以外の周波数領域でのノイズの影響が大きい場合に特に効果がある。たとえば、主なノイズ源となるモータを駆動するPWMインバータのスイッチング周波数がレゾルバ信号周波数に比べて極めて低いか、極めて高い場合がこれに相当する。
図23の周波数特性を実現するためには以下の3つの方法がある。
まず第1の方法は、差動入力回路の2本の入力線の内、一方にレゾルバ信号周波数付近の周波数領域除去する通過除去フィルタを挿入する方法である。本方法によれば他の周波数領域では差動入力となる。
第2の方法は、差動入力回路の2本の入力線の内、一方にレゾルバ信号周波数よりも十分低い周波数をカットオフ周波数とする高域通過フィルタ、他方にレゾルバ信号周波数よりも十分高い周波数をカットオフ周波数とする高域通過フィルタを挿入する方法である。
本方法によれば、レゾルバ信号周波数領域より高い周波数帯域は差動入力となり、レゾルバ信号周波数領域より低い周波数帯域はカットオフされる。
第3の方法は差動入力回路の2本の入力線の内、一方にレゾルバ信号周波数よりも十分低い周波数をカットオフ周波数とする低域通過フィルタ、他方にレゾルバ信号周波数よりも十分高い周波数をカットオフ周波数とする低域通過フィルタを挿入する方法である。本方法によれば、レゾルバ信号周波数領域より低い周波数帯域は差動入力となり、レゾルバ信号周波数領域より高い周波数帯域はカットオフされる。
一例として第2の方法を実現するための具体的な回路の実施例を図34に示す。高域通過フィルタのカットオフ周波数はそれぞれ時定数、C1・Ri,C2・Ri、により概ね定められる。
ここで、レゾルバ信号の周波数をfrezとし、
1/(2πC1・Ri)<frez<1/(2πC2・Ri)
とすると、周波数の極めて低い、即ちf≪1/(2πC1・Ri)となる周波数領域ではオペアンプの+入力側も−入力側もカットされ、
Vo=Vb2
となる。
1/(2πC1・Ri)≪f≪1/(2πC2・Ri)
の範囲では、オペアンプの+入力側がカットされるため
Vo=Rf・(Vb2−Vinn)/Ri+Vb2
とシングルエンド動作となる。
周波数の極めて高い、即ち1/(2πC2・Ri)≪fとなる周波数領域ではオペアンプの+入力側も−入力側も通過するため、
Vo=Rf・(Vinp−Vinn)/Ri+Vb2
と差動動作となる。
以上述べた、図15〜図24の実施例によれば相間ショートの影響を受けずかつ相間ショートの発生を検出できる制御システムを実現できる。
以上述べた実施例によれば図25に示すように、
(1)レゾルバからのあるいはレゾルバへの信号が断線したりする信号波形の異常に関する故障
はレゾルバ/デジタル変換部2に備えられた故障検出機能に加えて本発明の提供する誤り検出機能12により検出できる。また、故障(1)を検出しマイクロコンピュータに通知する機能はレゾルバ/デジタル変換部2ならびに誤り検出機能12に冗長に備わっているため、
(2)故障(1)を検出しマイクロコンピュータに通知する機能の故障
も、一方が故障しても他方の機能により検出することができる。
(3)レゾルバからの信号に基づきθを求めるプロセスであるレゾルバ/デジタル変換機能自体の故障
はレゾルバ/デジタル変換部2に備えられた故障検出機能に加えて本発明の提供する誤り検出機能12により検出できる。また、故障(3)を検出しマイクロコンピュータに通知する機能はレゾルバ/デジタル変換部2ならびに誤り検出機能12に冗長に備わっているため、
(4)故障(3)を検出しマイクロコンピュータに通知する機能の故障
も、一方が故障しても他方の機能により検出することができる。
以上のべた実施例によればレゾルバ及びレゾルバ/デジタル変換器の故障を検出でき、電動パワーステアリングなどの用途には故障が検出された場合には電動アシストを停止する処置をとることによりフェールセーフな動作を確保することができる。またx-by-wire特にsteer-by-wire,fly-by-wireではシステムの動作停止が許されないため故障が発生しても操作を継続できるフォールトトレランスが要求される。そこで図26のようにレゾルバ5−1,5−2及びレゾルバ/デジタル変換部2−1,2−2を2重化し、誤り検出機能12と組み合わせれば実質的に3重化システムとなりフォールトトレランスが実現できる。2重化したレゾルバ5−1,5−2及びレゾルバ/デジタル変換部2−1,2−2のうち一方に故障が発生した場合には、レゾルバ/デジタル変換部2−1,2−2に備えられている故障検出機能に加えて、誤り検出機能12により検出でき、故障した部位が特定できる。続いて2重化したレゾルバ5−1,5−2及びレゾルバ/デジタル変換部2−1,2−2のうち故障が発生していない側を用いて動作を継続することができる。またマイクロコンピュータ1も多重化すればさらに望ましい。
図27は本発明が提供するモータ制御系の実施例である。マイクロコンピュータ1はレゾルバ/デジタル変換部2からの角度の推定値φに基づきモータへの駆動指令をPWM信号を生成するタイマ6に出力する。タイマ6ではマイクロコンピュータ1からの指令に基づき、所定のデューティサイクルのPWM信号を生成し、その波形に従ってモータドライバ7によりモータ8をドライブする。モータ8の出力軸は制御対象9に接続され制御対象9を動かすとともにレゾルバ5に接続され回転角度が計測され、マイクロコンピュータ1に入力される。
なお電動パワーステアリング制御装置では、制御対象9がステアリング系全体となる。
またステアバイワイヤ制御装置では制御対象9がステアリングコラム及びステアリング機構(舵取り機構)となる。
更にパワーステアリング制御装置では図28に示すようにトルクセンサ13からのトルク信号をトルク監視機能14で監視することによりさらに安全性を向上させることができる。動力で操舵を補助して運転者の操舵力を低減するのがパワーステアリング装置の機能である。万一、故障によりパワーステアリング装置が運転者の意に反して動作すると、運転者は通常以上の操舵力(トルク)を出してこれに抗おうとするはずである。そこで、トルク監視機能14でパワーステアリング装置故障時の運転者の通常以上の操舵力(トルク)を検出してアシストを停止する処置をとることによりフェールセーフな動作を確保することができる。
パワーステアリングにより操舵力が補助されている場合には操舵力(トルク)は概ね2〜3[Nm]程度であるが、大幅転舵時には15[Nm]程度である。したがって、余裕を見て20〜30[Nm]を超える操舵力(トルク)があった場合にはパワーステアリング装置故障とみなしアシストを停止する処置をとることによりフェールセーフな動作を確保することができる。また大幅な転舵は車速が低速時に限られるため、図29に示すように異常検出のための操舵力(トルク)しきい値を車速によって高速時には5〜6[Nm]に低速時には20〜30[Nm]段階的に、または連続的に変えればよりきめ細かい異常検出ができる。また、過渡的な操舵トルクで正常であるのにも関わらずアシストを停止してしまわないように、操舵トルクが一定時間以上上記しきい値を超えたときにアシストを停止させることも考えられる。
図30は制御器を冗長化した実施例である。冗長化した制御器100−1〜100−nからはアクチュエータ200−1〜200−nへの制御指令である制御信号110−1〜110−nが出力され、アクチュエータ200−1〜200−nに入力される。また制御器100−1〜100−nは自己についての診断結果111−1〜111−nを出力する。信頼度順位判定部400−1〜400−nでは制御器100−1〜100−nからの診断結果111−1〜111−nに基づき、ON/OFF信号410−1〜410−nをそれぞれ出力する。
アクチュエータ200−iは入力されたON/OFF信号410−iがONの場合には入力された制御信号110−iに基づく操作量を制御対象300に及ぼし、制御対象300を制御し、入力されたON/OFF信号410−iがOFFの場合には操作量を制御対象300に及ぼさない。
信頼度順位判定部400−1〜400−nでの判断、即ち、診断結果111−1〜111−nとON/OFF信号410−1〜410−nとの関係を図31に示す。なおここで、信頼度順位判定部400−1については、i=1,j=2〜n、信頼度順位判定部400−2についてはi=2,j=1、3〜nとなる。この表では、自系からの診断結果111−iに基づく自系の障害度が他系からの診断結果111−jに基づく他系の障害度よりも低い場合には自系のON/OFF信号410−iをONとしている。その逆に、自系からの診断結果111−iに基づく自系の障害度が他系からの診断結果111−jに基づく他系の障害度よりも低い場合には自系のON/OFF信号410−iをOFFとしている。
例えばケース1では、自系の診断結果111−iが全く障害を示していないため、自系のON/OFF信号410−iをONとしている。またケース2では自系の診断結果111−iが軽度の障害を示しているものの、他系の診断結果111−jも軽度の障害を示しているため自系のON/OFF信号410−iをONとしている。ケース3では、他系の診断結果111−jは全く障害を示していないのに自系の診断結果111−iが軽度の障害を示しているため、自系のON/OFF信号410−iをOFFとしている。ケース4では自系の診断結果111−i,他系の診断結果111−jが共に中度の障害を示しているため、自系のON/OFF信号410−iをONとしている。ケース5では他系の診断結果111−jは中度の障害を示しているのに対して、自系の診断結果111−iが重度の障害を示しているので自系のON/OFF信号410−iをOFFとしている。
さらに、自系の診断結果111−iある一定以上の障害度を示す場合には他系の診断結果111−jによらず自系のON/OFF信号410−iをOFFとするという判断を加えることも可能である。例えばケース6では、自系の診断結果111−iが重度の障害を示しているので他系の診断結果111−jによらず自系のON/OFF信号410−iをOFFとしている。
図32に障害度の区分の実施例を示す。障害の軽重は、障害により喪失した機能の大小で区分する方法と、診断結果が示す障害の発生確率の大小で区分する方法が考えられる。
本実施例ではセンサについては障害が顕在化して初めて診断により検出されるので、前者の障害により喪失した機能の大小で区分する方法によっている、メモリについては誤り訂正符号(ECC)により障害からの回復が可能であるので、回復の可能性、即ち、後者の診断結果が示す障害の発生確率の大小で区分する方法によっている。プロセッサにおいては軽障害,中障害は診断結果が示す障害の発生確率の大小で区分する方法により、さらに著しいプロセッサの機能喪失を重障害と区別している。
ON/OFF信号410−iによりアクチュエータ200−iの動作を制御するための実施例を図33から図36に示す。図33は半導体素子201〜206からなるインバータでモータ210を駆動するアクチュエータ200−iにおいて、ON/OFF信号410−iにより電源のメインスイッチ211を制御する実施例である。ON/OFF信号410−iがONの時にはメインスイッチ211を閉じることにより、アクチュエータ200−iでは制御信号110−iに従って半導体素子201〜206からなるインバータが動作し、モータ210を駆動する。ON/OFF信号410−iがOFFの時にはメインスイッチ211を開くことにより、半導体素子201〜206からなるインバータの出力を停止させて、モータ210の駆動も停止させる。
図34はインバータのモータ210への出力をON/OFF信号410−iに従ってスイッチ212で開閉する実施例である。ON/OFF信号410−iがONの時にはスイッチ212を閉じることにより、アクチュエータ200−iでは制御信号110−iに従って半導体素子201〜206からなるインバータが動作し、モータ210を駆動する。
ON/OFF信号410−iがOFFの時にはスイッチ212を開くことにより、半導体素子201〜206からなるインバータの出力を停止させて、モータ210の駆動も停止させる。
図35は論理積(AND)213によりON/OFF信号410−iに基づき、半導体素子201〜206のゲート信号を制御する実施例である。ON/OFF信号410−iがONの時には制御信号110−iに従って、半導体素子201〜206からなるインバータが動作し、モータ210を駆動する。ON/OFF信号410−iがOFFの時には半導体素子201〜206のゲート信号は常にOFFとなるのでインバータの出力を停止させて、モータ210の駆動も停止させる。
図36はモータ210の出力シャフトにクラッチ214を設けて、ON/OFF信号410−iに基づいてクラッチ214を断続させる実施例である。ON/OFF信号410−iがONの時にはクラッチ214が締結され、モータ210を駆動することによりその出力が出力シャフトを介して出力される。ON/OFF信号410−iがOFFの時にはクラッチ214が開放され、モータ210の出力が出力されなくなる。
以上述べた本発明の実施例によれば高信頼制御システム、特にSreer-by-wireを初めとするx-by-wireシステムや、大型車用電動パワーステアリング装置などの信頼性,安全性を確保することができる。
図37は本発明をブレーキに適用した実施例である。制御器100−1,100−2,アクチュエータ200−1,200−2,信頼度順位判定部400−1,400−2からなる一組の2重化した制御器により制御対象(自動車)300の右前ブレーキ,右後ブレーキを制御する。制御器100−3,100−4,アクチュエータ200−3,200−4,信頼度順位判定部400−3,400−4からなるもう一組の2重化した制御器により制御対象(自動車)300の左前ブレーキ,左後ブレーキを制御する。本実施例によれば、もし制御器100−1,アクチュエータ200−1,信頼度順位判定部400−1の何れかで重い障害が発生し、右前ブレーキの動作ができなくなった場合には制御器100−2,アクチュエータ200−2,信頼度順位判定部400−2で軽度の障害が発生しても動作を継続させて、右後ブレーキを制御することにより、制御対象(自動車)300の右側のブレーキの動作を維持することによりヨーモーメントを発生することなしに所定のブレーキ力を作用させることができる。これは制御器100−2〜4,アクチュエータ200−2〜4,信頼度順位判定部400−2〜4で重度の障害が発生した場合でも同様である。
図38はセレクタ500で制御信号110−1,110−2を切り替えて一重のアクチュエータ200に入力した実施例である。セレクタ500は発明者らが既に発明している特許2085879に示すModified Votor(MV)を用いても良い。また、図39に示すようにセレクタ500−1〜n,アクチュエータ200−1〜nを冗長化することも可能である。
以上のとおり、本発明の一の実施形態によれば、簡単な演算で故障検出ができるレゾルバ/デジタル変換器を提供することができる。
また、本発明の他の実施形態によれば、相間短絡により直ちに動作に影響を受けず、かつ直ちに検出できるレゾルバ/デジタル変換器を提供することができる。
さらに、本発明の他の実施形態によれば、双方のサブシステムでともに故障が発生した場合でも、システム全体としては動作を継続できるフォールトトレラントシステムを提供することができる。
1…マイクロコンピュータ、2…レゾルバ/デジタル変換部、3…励磁信号生成部、4…変換トリガ生成部、5…レゾルバ、11…A/D変換器、12…誤り検出機能。

Claims (2)

  1. 少なくとも2つ以上のサブシステムを有し、
    それぞれの該サブシステムは制御信号と診断結果を出力する制御器と、
    複数のサブシステムの制御器からの該診断結果に基づきON/OFF信号を出力する信頼度順位判定部と、
    該制御信号と該ON/OFF信号に基づき、制御対象に作用を及ぼすアクチュエータと、から構成され、
    該診断結果は、前記制御器の障害の軽重の情報を含み、
    前記2つ以上のサブシステムのそれぞれの前記アクチュエータは、前記制御対象を介して互いに接続されており、
    該信頼度順位判定部は、自サブシステムの制御器の障害が他サブシステムの制御器の障害よりも軽い場合には、該アクチュエータの動作を有効にするON/OFF信号を出力し、自サブシステムの制御器の障害が他サブシステムの制御器の障害よりも重い場合には、該アクチュエータの動作を無効にするON/OFF信号を出力することを特徴とする制御器。
  2. 請求項1記載の第1及び第2の制御器を有し、
    第1の制御器が車両の右前、及び右後のブレーキを制御し、
    第2の制御器が車両の左前、及び左後ろのブレーキを制御することを特徴とする車両運動制御システム。
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