JP5124248B2 - 磁気ディスク装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、筐体内に空気よりも密度が低い低密度気体を注入する磁気ディスク装置の製造方法に関する。
ハードディスクなどの磁気ディスク装置では、磁気ディスクに同心円状に配列する複数のトラックが形成されており、各トラックにはサーボデータが書き込まれている。このサーボデータは、アドレスデータ及びバースト信号を含んでおり、磁気ヘッドの位置制御に利用される。
こうしたサーボデータを書き込む方法の一つとして、磁気ディスク装置を組み立てた後に、筐体内に収納されている磁気ヘッドおよびアクチュエータを制御して、磁気ディスクにサーボデータを書き込む、いわゆるセルフサーボライト(SSW:Self Servo Write)が知られている。
特開2006−40423号公報
ところで、磁気ディスクにサーボデータを記録する場合、磁気ディスクの回転により生じる空気の流れが磁気ヘッドの支持系を揺らしてしまうため、磁気ディスクに歪んだトラックが形成されてしまうという問題がある。このように歪んだトラックは、磁気ヘッドの位置決めを阻害する要因の一つとなる。
そこで、特許文献1には、磁気ディスク装置の筐体に気体注入用の穴を形成し、筐体内にHe(ヘリウム)を注入した状態でセルフサーボライトを行う技術が開示されている。Heは空気よりも密度が低いことから、筐体内をHeで満たすことで磁気ヘッドの揺れを抑制でき、これにより真円に近いトラックを形成することができる。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、気体注入用の穴から筐体内にパーティクル(粒子)が進入してしまうことを防ぐため、Heの注入をクリーンルーム内など空気清浄度が高い環境下で行わなければならず、製造上の制約が大きいという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであり、筐体内に低密度気体を簡易かつ効率良く注入することが可能な、磁気ディスク装置の製造方法を提供することをその目的の一つとする。
上記課題を解決するため、本発明の磁気ディスク装置の製造方法は、データを記憶する磁気ディスクと、前記データの書き込み及び読み出しを行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクに対して相対的に移動させるアクチュエータと、が密閉された筐体内に収納された磁気ディスク装置の製造方法であって、前記筐体には、該筐体の内部と外部とを連通させるガス注入口およびガス排出口が形成され、前記ガス注入口および前記ガス排出口のそれぞれにはフィルタが配設されており、前記ガス注入口に空気よりも密度が低い低密度気体を供給し、前記密閉された筐体内に該低密度気体を充填する際に、前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の流量を検出し、検出された前記低密度気体の流量に基づき、前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の流量を制御する、ことを特徴とする。
本発明の一態様では、前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の圧力を更に検出し、検出された前記低密度気体の流量および圧力に基づいて、前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の流量を制御する。
また、この態様では、検出された前記低密度気体の流量および圧力と、下記数式1とに基づき、前記密閉された筐体内の気圧が所定の大きさに保たれるように、前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の流量を制御することができる。
Figure 0005124248
但し、Qを前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の流量、cを流量係数、dinを前記ガス注入口の口径、Pを前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の圧力、Pを前記密閉された筐体内の気圧、P−Pを前記ガス注入口に配設されたフィルタの圧力損失とする。
更に、この態様では、前記密閉された筐体内の気圧が、前記密閉された筐体外の気圧よりも高くなるように、前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の流量を制御することができる。
本発明の一態様では、前記低密度気体を共通の供給源から複数の前記筐体に分配して供給し、前記複数の筐体に供給される前記低密度気体の総流量を検出し、前記複数の筐体の個数に応じて、前記複数の筐体に供給される前記低密度気体の総流量を一括して制御する。
また、この態様では、前記低密度気体の供給中に前記複数の筐体の個数が変化した場合、当該複数の筐体に供給すべき前記低密度気体の総流量に対し、実際の総流量を徐々に近づけるようにすることができる。
本発明の一態様では、前記ガス注入口に前記低密度気体を注入する間、前記筐体内の前記低密度気体の濃度に応じて変化する指標に基づいて、前記筐体内の前記低密度気体の濃度を評価する。
また、この態様では、前記指標を、前記磁気ディスクを回転させるモータに対して出力する駆動電流の大きさとすることができる。
更に、この態様では、前記密閉された筐体内に前記低密度気体を充填するときの前記駆動電流の時間変化率が、前記密閉された筐体内の温度が変化するときの前記駆動電流の時間変化率よりも大きくなるように、前記密閉された筐体内に前記低密度気体を充填することができる。
本発明の一態様では、前記低密度気体の注入を開始する前までに、前記ガス注入口および前記ガス排出口以外の、前記筐体の内部と外部とが連通した隙間を閉塞する。
本発明の一態様では、前記密閉された筐体内に前記低密度気体を注入する間、前記磁気ディスクを回転させる。
本発明の一態様では、前記密閉された筐体内に前記低密度気体を注入した後、前記密閉された筐体内に収納されている前記磁気ヘッドおよび前記アクチュエータを制御して、前記磁気ディスクにサーボデータを書き込む。
本発明の一態様において、前記低密度気体はヘリウムである。
本発明によれば、筐体に形成されたガス注入口およびガス排出口のそれぞれにフィルタが配設されているので、Heの注入を行う環境の制約が緩和され、筐体内に低密度気体を簡易に注入することができる。
また、ガス注入口からフィルタを介して低密度気体を注入する場合、フィルタの特性に個体差があると、どの筐体にも同じように低密度気体を充填するのが困難であるが、本発明では、ガス注入口に供給される低密度気体の流量を検出し、制御するので、ガス注入口に供給される低密度気体の流量を所望の大きさに保つことができ、筐体内に低密度気体を効率良く注入することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置1の分解斜視図を示す。磁気ディスク装置1の筐体10(DE:Disk Enclosure)は、上方に開口した矩形箱状のベース12と、これを覆う板状のカバー11とで構成されており、ベース12にカバー11が取り付けられることで密閉される。
筐体10内には、磁気ディスク2及びヘッドアッセンブリ6などが収納されている。磁気ディスク2は、ベース12の底部に設けられたスピンドルモータ3に取り付けられている。この磁気ディスク2には、同心円状に配列する複数のトラック(不図示)が形成されており、各トラックには、所定の周期でサーボデータが書き込まれている。サーボデータは、アドレスデータ及びバースト信号を含む。
ヘッドアッセンブリ6は、磁気ディスク2の隣に支承されている。このヘッドアッセンブリ6の先端部には、磁気ヘッド4が支持されている。磁気ヘッド4は、回転する磁気ディスク2上に近接浮上し、データの書き込み及び読み出しを行う。他方、ヘッドアッセンブリ6の後端部には、ボイスコイルモータ7が設けられている。ボイスコイルモータ7は、ヘッドアッセンブリ6を旋回駆動し、磁気ヘッド4を磁気ディスク2の略半径方向に移動させる。
また、ヘッドアッセンブリ6には、FPC(Flexible Printed Circuits)8が取り付けられている。このFPC8は、ベース12の底部に設けられたコネクタ9から延出しており、ベース12の裏側に設けられた回路基板(不図示)と、磁気ヘッド4及びボイスコイルモータ7とを電気的に接続する。
図2に、筐体10を構成するカバー11の分解斜視図を示す。図2(a)は、カバー11の表面11a側を示し、図2(b)は、カバー11の裏面11b側を示す。
カバー11には、筐体10の内外を連通させるガス注入口11i、ガス排出口11e、テスト口11t及びネジ穴11sが形成されている。なお、これらガス注入口11i及びガス排出口11eは、ベース12に形成されていてもよい。
ガス注入口11iは、いわゆる呼吸口であり、筐体10の内外の気圧差を抑制するために設けられる。また、ガス注入口11iは、後述するように、製造時において筐体10内に気体を充填する際に利用される。
このガス注入口11iには、カバー11の裏面11b側に、扁平円柱状の呼吸フィルタ22が配設されている。詳しくは、呼吸フィルタ22は、ガス注入口11iを塞ぐようにカバー11の裏面11bに取り付けられている。この呼吸フィルタ22は、筐体10内に流れ込む気体を濾過して、気体に含まれるパーティクル(粒子)が筐体10内に進入することを抑制する。
また、ガス注入口11iは、カバー11の裏面11b側に取り付けられる呼吸フィルタ22が上記ヘッドアッセンブリ6とコネクタ9との間(図1参照)に収まるような位置に形成されている。
ガス排出口11eは、後述するように、製造時において筐体10内に気体を充填する際に利用される。このガス排出口11eには、カバー11の裏面11b側に、不織布からなるシート状のフィルタ24が配設されている。また、ガス排出口11eは、カバー11の表面11a側にリークシール34が貼付されて、閉塞されている。
テスト口11tは、後述するように、製造時のテストにおいて利用される。このテスト口11tは、カバー11の表面11a側にリークシール36が貼付されて、閉塞されている。なお、このテスト口11tには、フィルタは配設されていない。
ネジ穴11sは、上記ヘッドアッセンブリ6の軸受部6bに締結されるネジが挿通される穴である。このネジ穴11sは、カバー11の表面11a側にリークシール38が貼付されて、閉塞されている。
ここで、ガス注入口11iに配設される呼吸フィルタ22は、ガス排出口11eに配設されるフィルタ24よりも、気体に含まれるパーティクルに対する濾過能力が高い。気体に含まれるパーティクルには、塵埃のパーティクルだけでなく、水分のパーティクルや化学物質のパーティクルなど、様々な種類がある。呼吸フィルタ22は、フィルタ24と同様の不織布からなるシート状のフィルタの他に、流路長を確保するための螺旋状の流路部、水分を吸着するための活性炭、及び化学物質を吸着するケミカル吸着フィルタなどを含んでいる。このため、呼吸フィルタ22は、フィルタ24と比して、様々なパーティクルを濾過することができ、こうした濾過を維持できる期間も長いことから、濾過能力が高いということができる。
なお、本実施形態では、ガス排出口11eにシート状のフィルタ24を配設しているが、これに限らず、ガス排出口11eにも呼吸フィルタ22と同様の呼吸フィルタを配設して、ガス排出口11eを呼吸口としてもよい。この場合、ガス排出口11eにリークシール38を貼付せずともよい。
図3に、本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の製造方法の工程例を示す。この製造方法は、筐体10内にHe(ヘリウム)を充填した状態でセルフサーボライト(SSW:Self Servo Write)を行うことを主な目的としている。
まず、S1ないしS5の工程は、クリーンルーム内で行われる。S1では、呼吸フィルタ22及びフィルタ24をカバー11の裏面11bに貼付する。すなわち、図2(b)に示したように、カバー11の裏面11bに、ガス注入口11iを塞ぐように呼吸フィルタ22を取り付け、ガス排出口11eを塞ぐようにフィルタ24を取り付ける。そして、呼吸フィルタ22及びフィルタ24を取り付けたカバー11を、磁気ディスク2及びヘッドアッセンブリ6等を収納したベース12に取り付けて、筐体10を密閉する。
S2では、密閉された筐体10内のパーティクルテストを行う。具体的には、パーティクルの数を検出する検出器をテスト口11tから筐体10内に挿入して測定を行う。なお、テスト口11tには、このように検出器が挿入されることから、ガス注入口11i及びガス排出口11eのようにフィルタを配設することができない。また、テスト口11tは、検出器が挿入されるため、ガス注入口11i及びガス排出口11eと比して口径が大きい。
S3では、図4に示すように、テンポラリーシール44を貼付して、ガス排出口11eを一時的に閉塞する。このテンポラリーシール44は、ガス排出口11eを塞ぐ閉塞部44aと、この閉塞部44aから一方向に延出した把手部44bとを有しており、把手部44bがあることによって剥がし易くなっている。
このようにテンポラリーシール44を貼付するのは、後述するHe注入工程(S8)が開始されるまでの間に、パーティクルがガス排出口11eからフィルタ24を通過して筐体10内に進入することを極力防ぐためである。なお、フィルタ24の濾過能力が十分であれば、テンポラリーシール44を貼付せずともよい。
ここでは、ガス排出口11eに配設されたフィルタ24が、ガス注入口11iに配設された呼吸フィルタ22よりも濾過能力が低いために、ガス排出口11eを閉塞している。また、これに限らず、ガス排出口11eとともにガス注入口11iを一時的に閉塞してもよい。
S4では、テスト口11tから空気を注入して、空気リークテストを行う。これにより、筐体10内から空気が漏れ出ないこと、すなわち筐体10が十分に密閉されていることを確認する。
ここで、製品としての磁気ディスク装置1では、ガス排出口11eがリークシール34により閉塞されることから(図1参照)、空気リークテストの前にガス排出口11eをテンポラリーシール44により閉塞することで、製品としての磁気ディスク装置1と同じ条件で空気リークテストを行うことができる。
S5では、図5に示すように、リークシール36を貼付してテスト口11tを閉塞する。更には、カバー11に形成されたネジ穴11sをリークシール38により閉塞し、ベース12の裏面側に形成された同様のネジ穴(不図示)もリークシール39により閉塞する。
ここで、ネジ穴11sを閉塞するのは、後述するHe注入工程(S8)において筐体10内に注入されたHeが筐体10内から漏れ出ることを抑制するためである。すなわち、前の空気リークテスト(S4)では筐体10内から空気が漏れ出ないことを確認しているが、後の工程S8で注入されるHeは、空気よりも小さく、空気が漏れ出さないような隙間からでも漏れ出す虞がある。このため、本工程では、ネジ穴11s等の、Heが漏れ出す虞がある隙間を閉塞する。他にも、カバー11とベース12とを接合した隙間などを閉塞するようにしてもよい。
なお、テスト口11tは、上記のように筐体10を密閉した後にパーティクルテスト及び空気リークテストに利用されるため、フィルタを配設することができない。このため、本実施形態では、テスト口11tを後述するような気体注入用または気体排出用の開口として用いることはできない。
以上のS1ないしS5の工程が完了したら、筐体10をクリーンルームから出して、ノーマルエリア(空気清浄度を制御していないエリア)に移す。以降のS6ないしS19の工程は、このノーマルエリアで行われる。
S6では、筐体10内に収納されている磁気ディスク2の全体をACイレースするイレース処理を行う。このイレース処理は、例えば、専用のイレース処理装置により行われる。
S7では、次のHe注入工程(S8)を行うため、ガス排出口11eを閉塞しているテンポラリーシール44(図4参照)を剥がす。ここで、He注入工程(S8)はノーマルエリアで行われるので、Heの注入が開始されるまでの間、ガス排出口11eを一時的に閉塞しておくことで、パーティクルがガス排出口11eからフィルタ24を通過して筐体10内に進入することを極力防ぐことができる。
S8では、ガス注入口11i及びガス排出口11eを利用して、密閉された筐体10内にHeを注入する。これは、筐体10内にHeを充填した状態でセルフサーボライトを行うためである。なお、本実施形態では、空気よりも密度が低い低密度気体としてHeを用いているが、これに限らず、水素などを用いてもよい。
Heの注入は、例えば、気体注入装置を用いて行うことができる。具体的には、図6に示すように、気体注入装置のノズル50をガス注入口11iに配し、このノズル50からHeを送り込むことで、ガス注入口11iから筐体10内にHeを注入する。そして、筐体10内にHeが注入されると、ガス排出口11eから筐体10内の気体(主に空気)が押し出される。このようにして、筐体10内の空気がHeに置換される。
ここで、筐体10のガス注入口11i及びガス排出口11eには、呼吸フィルタ22及びフィルタ24がそれぞれ配設されているので、Heの注入をノーマルエリアで行うことができる。すなわち、Heの注入を、クリーンルームなどの空気清浄度を高めた環境で行わなくてもよいため、製造を簡易化することができる。
また、ガス注入口11iに配設された呼吸フィルタ22は、ガス排出口11eに配設されたフィルタ24よりも濾過能力が高いため、ガス注入口11iからHeを注入することにより、気体注入装置から送り込まれるHeにパーティクルが含まれる場合であっても、パーティクルが筐体10内に進入することをより効果的に抑制することができる。
図9に、気体注入装置の第1構成例を示す。同図において、白抜きの矢印は気体の流れを表し、黒塗りの矢印は制御信号の流れを表す。
気体注入装置100Aは、複数の筐体10がそれぞれセットされる複数のフィクスチャ81〜84を有している。各フィクスチャ81〜84は、上記図6に示したノズル50を有している。このノズル50は、筐体10のガス注入口11iに対して位置決めされ、ガス注入口11iにHeを供給する。
また、気体注入装置100Aは、Heを供給する構成として、Heボンベ等からなるガス供給源61と、供給されるHeの圧力を調整する圧力レギュレータ63と、供給されるHeの流量を制御する流量制御弁65と、この流量制御弁65を制御する流量コントローラ67とを有している。
また、気体注入装置100Aは、Heを分配する構成として、上記流量制御弁65からのHeを各フィクスチャ81〜84に分配する分岐弁71と、この分岐弁71を制御するフィクスチャ制御コントローラ73とを有している。
ここで、流量制御弁65は、Heの流量を検出するセンサを有しており、検出したHeの流量を流量コントローラ67にフィードバックする。そして、流量コントローラ67は、検出されたHeの流量に基づいて、Heの流量が所定の大きさに維持されるように流量制御弁65を駆動し、Heの流量を制御する。なお、流量制御弁65の制御は、弁の駆動とともに、センサの感度を変更することによっても行われる。
また、ガス供給源61は、複数のフィクスチャ81〜84に共通して設けられている。このため、流量制御弁65は、複数の筐体10に供給されるHeの総流量を検出するとともに、複数の筐体10に供給されるHeの総流量を一括して制御している。
また、各フィクスチャ81〜84は、筐体10がセットされたことを検知するためのセンサを有しており、フィクスチャ制御コントローラ73は、これらセンサからの入力により、複数のフィクスチャ81〜84のうちどのフィクスチャに筐体10がセットされているかを認識する。
そして、フィクスチャ制御コントローラ73は、複数のフィクスチャ81〜84のうち筐体10がセットされたフィクスチャにHeが供給されるよう、分岐弁71を駆動する。
さらに、フィクスチャ制御コントローラ73は、複数のフィクスチャ81〜84のうち筐体10がセットされたフィクスチャの個数に応じて、流量コントローラ67が制御するHeの流量を変化させる。
以上の気体注入装置100Aによれば、筐体10のガス注入口11iに供給されるHeの流量を所定の大きさに維持しているので、筐体10に効率良くHeを充填することができる。
また、セットされた筐体10の個数に応じてHeの流量を変化させるので、複数の筐体10がある場合でも、複数の筐体10に一括してHeを充填することができる。また、各筐体10の呼吸フィルタ22に個体差がある場合でも、複数の筐体10に供給されるHeの総流量を所定の大きさに維持することで、こうした個体差を吸収して、複数の筐体10に一括してHeを充填することができる。
なお、Heの供給中に、フィクスチャ81〜84セットされる筐体10の個数が変化した場合、流量コントローラ67は、新たな個数の筐体10に供給すべきHeの総流量に対し、実際の総流量を徐々に近づけるように制御することが好適である。これにより、Heの総流量がオーバーシュートを起こすことを抑制できる。
図10に、気体注入装置の第2構成例を示す。同図において、上記第1例と重複する構成については、同番号を付すことで詳細な説明を省略する。
気体注入装置100Bは、上記第1例の構成の他に、複数の圧力センサ91〜94を有している。各圧力センサ91〜94は、各フィクスチャ81〜84に対応して設けられており、分岐弁71から各フィクスチャ81〜84に分配されるHeの圧力(例えば、ノズル50内の圧力)を検出する。そして、各圧力センサ91〜94は、検出したHeの圧力を流量コントローラ67にフィードバックする。
そして、流量コントローラ67は、流量制御弁65からフィードバックされるHeの総流量と、各圧力センサ91〜94からフィードバックされるHeの圧力とに基づき、各筐体10内の気圧が所定の範囲に保たれるように、Heの流量を制御する。具体的には、流量コントローラ67は、下記数式1の計算を行う。
Figure 0005124248
但し、Qをガス注入口11iに供給されるHeの流量、cを流量係数、dinをガス注入口11iの口径、Pをガス注入口11iに供給されるHeの圧力、Pを密閉された筐体10内の気圧、P−Pをガス注入口11iに配設されたフィルタの圧力損失とする。
なお、ガス注入口11iに供給されるHeの流量Qは、例えば、流量制御弁65により検出されるHeの総流量を、フィクスチャ81〜84にセットされている筐体10の個数で割った値とすることができる。
上記数式1を用いることにより、流量コントローラ67は、ガス注入口11iに供給されるHeの流量Qと、ガス注入口11iに供給されるHeの圧力Pとから(他のdin等は定数)、筐体10内の気圧P2を算出することができる。これにより、筐体10内の気圧Pが所定の範囲に保たれるように、Heの流量を制御することができる。
ここで、筐体10内の気圧Pは、筐体10外の気圧(例えば、ガス排出口11eの外側の気圧)よりも高い方が好適である。このように、筐体10内の気圧P2を高めることで、Heの注入後すぐに筐体10内に空気が流れ込むことを抑制することができ、次の工程(S9,S10)でテンポラリーシール42,44を貼付するまでの時間を確保することができる。
S8及び図6の説明に戻り、本実施形態では、ガス注入口11iにのみノズル50を配してHeを注入しているが、これに限らず、ガス排出口11eにもノズルを配して、このノズルから筐体10内の気体を吸い出すようにしてもよい。この場合、筐体10内の気圧を制御しやすくなる。また、ガス排出口11eから排出される気体にはHeが含まれるため、排出されるHeを集めて、再利用に供することが好適である。
また、ガス排出口11eに配設されたフィルタ24は、ガス注入口11iに配設された呼吸フィルタ22よりも圧力損失が大きい方が好適である。また、ガス排出口11eは、ガス注入口11iよりも口径が小さい方が好適である。これらの場合、ガス注入口11iよりもガス排出口11eの方が気体が通過し難くなることから、Heを注入する際に筐体10内の気圧を高めることができる。従って、これらの場合も、Heの注入後すぐに筐体10内に空気が流れ込むことを抑制することができ、次の工程(S9,S10)でテンポラリーシール42,44を貼付するまでの時間を確保することができる。
さらに、S8におけるHeの注入は、外部からスピンドルモータ3を駆動して、筐体10内に収納されている磁気ディスク2を回転させながら行われる。これにより、ガス注入口11iから注入したHeを筐体10内で拡散させ易くなり、効率的にHeを充填することができる。
このように磁気ディスク2を回転させながらHeの注入を行う場合、筐体10内の気体が磁気ディスク2の周囲を回転方向に沿って流れるので、ガス注入口11i及びガス排出口11eを、磁気ディスク2の縁に沿って設けることが望ましい。また、ガス注入口11iから注入されたHeを筐体10内で十分に拡散させるため、ガス注入口11i及びガス排出口11eを、磁気ディスク2の回転方向に沿って一定以上離して設けることが望ましい。このため、本実施形態のように、ガス注入口11i及びガス排出口11eを、磁気ディスク2に対して互いに反対側に設けることが好適である。
また、磁気ディスク2を回転させながらHeの注入を行う場合、スピンドルモータ3に対して出力される駆動電流の大きさに基づいて、筐体10内のHe濃度を評価することができる。すなわち、筐体10内のHe濃度が増加するのに伴い、回転する磁気ディスク2に働く抵抗の大きさが減少することから、これにより、スピンドルモータ3を所定の回転速度で回転させるために必要となる駆動電流の大きさが減少することになる。このように、スピンドルモータ3に対して出力される駆動電流の大きさは、筐体10内のHe濃度を表す指標ということができる。
ここで、Heの注入は、下記数式2に示すように、筐体10内にHeを注入するときの駆動電流の時間変化率が、筐体10内の温度が変化するときの駆動電流の時間変化率よりも大きくなるように行われる。
Figure 0005124248
但し、Δiheを、筐体10内にHeを注入するときの駆動電流の変化分、Δitempを、筐体10内の温度が変化するとき(例えば、所定の熱量を与えたとき)の駆動電流の変化分、Δを、筐体10内にHeを注入する注入時間とする。
ここで、筐体10内のHe濃度が変化することによる駆動電流の変化よりも、筐体10内の温度が変化することによる駆動電流の変化の方が通常格段に大きいため、駆動電流から筐体10内のHe濃度を評価することは通常困難を伴う。そこで、上記数式2を満たすように、筐体10内の温度変化の速度よりも大きい速度でHeを注入する(短時間でHeを注入する)ことで、筐体10内の温度変化を考慮することなく、He濃度を評価することができる。
以上のHe注入工程(S8)が終了したら、セルフサーボライト(S12)を開始する前に、図7に示すように、テンポラリーシール42,44を貼付して、ガス注入口11i及びガス排出口11eを一時的に閉塞する(S9,S10)。これは、セルフサーボライト(S12)が行われている間に筐体10内からHeが漏れ出ることを抑制するためである。
また、ガス排出口11eを閉塞するテンポラリーシール44は、ガス注入口11iを閉塞するテンポラリーシール42よりも先に貼付される(すなわち、T<T)。これは、ガス排出口11eに配設されたフィルタ24が、ガス注入口11iに配設された呼吸フィルタ22よりも漏洩抵抗が低いためである。
また、筐体10内にHeを注入後、ガス注入口11i及びガス排出口11eを閉塞しない場合に筐体10内のHe濃度が低下して許容範囲を下回ってしまうまでの時間を、規定時間Tとするとき、筐体10内にHeを注入後、テンポラリーシール42,44が貼付されるまでの時間(T,T)が規定時間Teを越えないようにする。この規定時間Tを超えた場合には、S8に戻り、再度Heを注入する(S11)。
S12では、密閉された筐体10内に収納されている磁気ヘッド4及びボイスコイルモータ7を外部から制御して、磁気ディスク2にサーボデータを書き込む、いわゆるセルフサーボライト(SSW)を行う。
これら磁気ヘッド4及びボイスコイルモータ7の制御は、外部のサーボデータ記録装置により、筐体10内のコネクタ9及びFPC8を介して行われる。具体的には、サーボデータ記録装置は、磁気ディスク2に書き込むべきサーボデータを磁気ヘッド4に出力する。また、磁気ヘッド4が磁気ディスク2から読み出したサーボデータを取得する。更に、取得したサーボデータに応じてボイスコイルモータ7の駆動信号を生成し、出力する。
また、サーボデータの書き込みは、磁気ヘッド4に含まれる記録素子と再生素子とが磁気ディスク2の径方向にずれていることを利用し、既に形成されたトラックに磁気ヘッド4を追従させた状態でサーボデータを書き込むことにより、新たなトラックを形成する。すなわち、既に形成されたトラックから再生素子によりサーボデータを読み出し、読み出したサーボデータに基づいて磁気ヘッド4をトラックに追従させる。そして、この状態で、記録素子によりサーボデータを書き込むことで新たなトラックを形成する。そして、こうしたトラックの形成を、磁気ディスク2の半径方向に進めていく。
ここで、筐体10内には上記He注入工程(S8)によりHeが充填されているので、磁気ディスク2に歪みの少ない真円に近いトラックを形成することができる。
また、筐体10のガス注入口11i及びガス排出口11eには、呼吸フィルタ22及びフィルタ24が配設され、更にはテンポラリーシール42,44がそれぞれ貼付されているので、筐体10内からのHeの漏れ出しを抑制でき、この結果、筐体10をノーマルエリアに配置した状態でセルフサーボライトを行うことができる。
また、上述したようにHe注入工程(S8)もノーマルエリアで行われるので、Heの注入後からセルフサーボライトを開始するまでの時間を短縮することができ、この結果、筐体10内のHe濃度が高水準に維持されているうちにセルフサーボライトを行うことができる。
また、筐体10内にHeを注入後、ガス注入口11i及びガス排出口11eを閉塞した場合に筐体10内のHe濃度が低下して許容範囲を下回ってしまうまでの時間を、規定時間Tとするとき、筐体10内にHeを注入後、セルフサーボライトが終了するまでの時間(T+T)が規定時間Tを越えないようにする。
以上のセルフサーボライト(S12)が終了したら、ガス注入口11i及びガス排出口11eを閉塞しているテンポラリーシール42,44を剥がす(S13,S14)。
また、筐体10内にHeを注入後、筐体10内からHeが漏れ出して部品に変化が現れるまでの時間を、規定時間Tとするとき、筐体10内にHeを注入後、セルフサーボライトが終了し、テンポラリーシール42,44を剥がすまでの時間(T+T+T)が規定時間Tを越えないようにする。筐体10内からHeが漏れ出すことによる部品の変化は、例えば、筐体10内の気圧の低下によるカバー11の変形や、摺動部分に付されたグリースの変質などがある。
S15では、ガス注入口11i及びガス排出口11eを利用して、密閉された筐体10内に空気を注入する。このS15は、上記S8と同様に行うことができる。このようにセルフサーボライト(S12)後に筐体10内に空気を充填するのは、後の前工程検査(S18)及びテスト工程(S19)を、製品としての磁気ディスク装置1と同じ条件で行うためである。
また、ガス注入口11iから筐体10内に空気を注入する際、ガス排出口11eから筐体10外へHeが排出されるため、ガス排出口11eから排出されるHeを集めて、再利用に供することが好適である。
S16では、図8に示すように、リークシール34を貼付して、ガス排出口11eを閉塞する。これにより、製品としての磁気ディスク装置1において、パーティクルがガス排出口11eから筐体10内に進入することを防ぐことができる。ここでは、ガス排出口11eに配設されたフィルタ24が、ガス注入口11iに配設された呼吸フィルタ22よりも濾過能力が低いために、ガス排出口11eを閉塞している。
その後、筐体10の裏側に回路基板を取り付け(S17)、所定の前工程検査(S18)及びテスト工程(S19)を行う。以上の工程により、磁気ディスク装置1が完成する。
本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成例を表す分解斜視図である。 筐体の一部であるカバーの構成例を表す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の製造方法の工程例を表すフローチャートである。 S3の説明図である。 S5の説明図である。 S8の説明図である。 S9及びS10の説明図である。 S16の説明図である。 気体注入装置の第1構成例を表すブロック図である。 気体注入装置の第2構成例を表すブロック図である。
符号の説明
1 磁気ディスク装置、2 磁気ディスク、3 スピンドルモータ、4 磁気ヘッド、6 ヘッドアッセンブリ、7 ボイスコイルモータ、8 FPC、9 コネクタ、10 筐体、11 カバー、11i ガス注入口(呼吸口)、11e ガス排出口、11t テスト口、11s ネジ穴、12 ベース、22 呼吸フィルタ、24 フィルタ、34,36,38,39 リークシール、42,44 テンポラリーシール、50 ノズル、61 ガス供給源、63 圧力レギュレータ、65 流量制御弁、67 流量コントローラ、71 分岐弁、73 フィクスチャ制御コントローラ、81〜84 フィクスチャ、91〜94 圧力センサ、100A,100B 気体注入装置。

Claims (10)

  1. データを記憶する磁気ディスクと、前記データの書き込み及び読み出しを行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクに対して相対的に移動させるアクチュエータと、が密閉された筐体内に収納された磁気ディスク装置の製造方法であって、
    前記筐体には、該筐体の内部と外部とを連通させるガス注入口およびガス排出口が形成され、前記ガス注入口および前記ガス排出口のそれぞれにはフィルタが配設されており、
    前記ガス注入口に空気よりも密度が低い低密度気体を供給し、前記密閉された筐体内に該低密度気体を充填する際に、
    前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の流量及び圧力を検出し、
    検出された前記低密度気体の流量及び圧力に基づき、前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の流量を制御し、
    前記筐体内に前記低密度気体を注入した後、前記ガス注入口及び前記ガス排出口を閉塞し、
    前記ガス注入口及び前記ガス排出口を閉塞した後、前記筐体内に収納されている前記磁気ヘッドおよび前記アクチュエータを制御して、前記磁気ディスクにサーボデータを書き込み、
    前記ガス注入口に前記低密度気体を注入する間、前記筐体内の前記低密度気体の濃度に応じて変化する指標に基づいて、前記筐体内の前記低密度気体の濃度を評価する、
    磁気ディスク装置の製造方法。
  2. 検出された前記低密度気体の流量および圧力と、下記数式1とに基づき、前記密閉された筐体内の気圧が所定の大きさに保たれるように、前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の流量を制御する、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置の製造方法。
    Figure 0005124248

    但し、Q1を前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の流量、cを流量係数、dinを前記ガス注入口の口径、P1を前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の圧力、P2を前記密閉された筐体内の気圧、P1−P2を前記ガス注入口に配設されたフィルタの圧力損失とする。
  3. 前記密閉された筐体内の気圧が、前記密閉された筐体外の気圧よりも高くなるように、前記ガス注入口に供給される前記低密度気体の流量を制御する、
    請求項2に記載の磁気ディスク装置の製造方法。
  4. 前記低密度気体を共通の供給源から複数の前記筐体に分配して供給し、
    前記複数の筐体に供給される前記低密度気体の総流量を検出し、
    前記複数の筐体の個数に応じて、前記複数の筐体に供給される前記低密度気体の総流量を一括して制御する、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置の製造方法。
  5. 前記低密度気体の供給中に前記複数の筐体の個数が変化した場合、当該複数の筐体に供給すべき前記低密度気体の総流量に対し、実際の総流量を徐々に近づける、
    請求項4に記載の磁気ディスク装置の製造方法。
  6. 前記指標は、前記磁気ディスクを回転させるモータに対して出力する駆動電流の大きさである、
    請求項に記載の磁気ディスク装置の製造方法。
  7. 前記密閉された筐体内に前記低密度気体を充填するときの前記駆動電流の時間変化率が、前記密閉された筐体内の温度が変化するときの前記駆動電流の時間変化率よりも大きくなるように、前記密閉された筐体内に前記低密度気体を充填する、
    請求項に記載の磁気ディスク装置の製造方法。
  8. 前記低密度気体の注入を開始する前までに、前記ガス注入口および前記ガス排出口以外の、前記筐体の内部と外部とが連通した隙間を閉塞する、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置の製造方法。
  9. 前記密閉された筐体内に前記低密度気体を注入する間、前記磁気ディスクを回転させる、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置の製造方法。
  10. 前記低密度気体はヘリウムである、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置の製造方法。
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