JP5119854B2 - 含フッ素ポリマー分散体及び含フッ素ポリマー分散体製造方法 - Google Patents
含フッ素ポリマー分散体及び含フッ素ポリマー分散体製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5119854B2 JP5119854B2 JP2007274465A JP2007274465A JP5119854B2 JP 5119854 B2 JP5119854 B2 JP 5119854B2 JP 2007274465 A JP2007274465 A JP 2007274465A JP 2007274465 A JP2007274465 A JP 2007274465A JP 5119854 B2 JP5119854 B2 JP 5119854B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- fluoropolymer
- dispersion
- fluorine
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Description
このような水性分散体を、例えば燃料電池などの電気化学的デバイスに使用する場合、水性分散体に含まれる不純物が電気化学的な反応に対して悪影響を及ぼす場合があり、これらの不純物を除去する方法が望まれている。
また、特許文献6及び7には、イオン交換樹脂による水性分散体の精製方法が開示されているが、限外濾過により不純物を除去する方法は開示されていない。これらのイオン交換樹脂による方法では、重合操作等に由来する非イオン性の水溶性不純物は除去できないという問題があった。また、イオン交換だけで高純度の水性分散体を製造するためには、多量のイオン交換材が必要になるという問題もあった。
本発明はまた、上記含フッ素ポリマー分散体と、メタノール、エタノール、プロパノール及びテトラフルオロプロパノールからなる群より選択される少なくとも1種のアルコールとを含むことを特徴とする膜形成用分散体組成物でもある。
本発明はまた、上記膜電極接合体を有することを特徴とする固体高分子電解質型燃料電池でもある。
以下に本発明を詳細に説明する。
ここで含フッ素ポリマーの水性分散体とは、酸塩型基を有する含フッ素ポリマーが、水性媒体中で均質に存在する状態にあるものを意味し、分子レベルで分散した状態にあるものを包含するものである。
限外濾過は多量の低分子量の不純物を含有する含フッ素ポリマーから、不純物を除去する場合は効率的な方法であるが、高純度にすることが要求される用途では、廃液の量が多くなる等の問題がある。
また、含フッ素ポリマーを水酸化アルカリ等で加水分解処理した後、限外濾過処理を施す際に酸を追加することにより、酸型基を有する含フッ素ポリマーの水性分散体を得ることができる。この場合に発生するアルカリ金属のカチオン等の不純物は、限外濾過では除去することができないため、含フッ素ポリマー分散体中に残存することがある。これらのカチオンが存在すると、キャスト製膜する場合の造膜性に影響し、得られた膜が十分な強度が得られず、燃料電池としての耐久性が不十分になる等の問題がある。
上記問題は、含フッ素ポリマーが有する酸型基の酸性度が添加される酸よりも強いため、金属イオンは含フッ素ポリマーと結合する傾向が強くなり、限外濾過によって十分に除去できなくなることが原因であると推測される。
予め上記工程(A)を行うことにより、非イオン性不純物や不純物アニオンを除去し、引き続き上記工程(B)を行って不純物カチオンを除去することにより、高純度の含フッ素ポリマー分散体を効率よく製造することができる。
CF2=CF−(O)n1−(CF2CFY1−O)n2−(CFY2)n3−A (I)
で表されるフルオロモノマーに由来する構成単位を有することが好ましい。上記Y1は、ハロゲン原子又はパーフルオロアルキル基を表す。n1は0又は1の整数を表す。n2は、0〜3の整数を表す。n2個のY1は、同一であってもよいし異なっていてもよい。Y2は、ハロゲン原子を表す。n3は、1〜8の整数を表す。n3個のY2は、同一であってもよいし異なっていてもよい。Aは、−SO3X、−SO2NR1 2及び/又は−COOXを表す。上記Xは、M1/L又はNR1 4を表す。Mは、水素原子又はL価の金属を表し、前記L価の金属は、周期表の1族、2族、4族、8族、11族、12族、13族に属する金属である。R1はそれぞれ独立に、水素原子若しくは炭素数1〜4のアルキル基を表す。
CF2=CF−(O)n1−(CF2CFY1−O)n2−(CFY2)n3−A2 (III)
で表されるフルオロモノマー(以下、フルオロモノマーという。)を重合して得られるもの、又は、必要に応じてこれを加水分解することで得られるものであることが好ましい。
上記フルオロモノマーとしては、上記一般式(I)におけるY1がトリフルオロメチル基、Y2がフッ素原子、n1が0又は1、及び、n2が2であるものが好ましい。
CF2=CF−Rf 1 (II)
(式中、Rf 1は、フッ素原子、塩素原子、Rf 2又はORf 2を表し、Rf 2は、炭素数1〜9のエーテル酸素を有していてもよい直鎖状又は分岐状のフルオロアルキル基を表す。)で表されるハロエチレン性モノマーであることが好ましい。上記ハロエチレン性モノマーは、テトラフルオロエチレンであることがより好ましい。
CHY3=CFY4 (IV)
(式中、Y3は、水素原子又はフッ素原子を表し、Y4は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、Rf 3又は−ORf 3を表す。Rf 3は、炭素数1〜9のエーテル酸素を有していてもよい直鎖状又は分岐状のフルオロアルキル基を表す。)で表される水素含有フルオロエチレン性単量体等を挙げることができる。
上記「粒子内部」とは、粒子の全質量のうち中心の50質量%を占める部分を意味する。上記「粒子表面」とは、粒子のうち、上記粒子内部を除く部分を意味する。
上記「フルオロモノマー単位の含有率」は、含フッ素ポリマーの分子における全単量体単位が由来する単量体のモル数に占める、フルオロモノマー単位が由来するフルオロモノマーのモル数の割合である。上記「全単量体単位」は、上記含フッ素ポリマーの分子構造上、単量体に由来する部分の全てである。上記「全単量体単位が由来する単量体」は、上記含フッ素ポリマーをなすこととなった単量体全量である。
上記フルオロモノマー単位の含有率は、赤外吸収スペクトル分析[IR]、又は、300℃における溶融NMRを用いて得られる値である。
上記含フッ素ポリマー分散体は、上述のように、含フッ素ポリマーからなる微粒子が水系分散媒に分散したものである。
上記水系分散媒は、水からなるものであっても、水及び水溶性の有機溶剤からなるものであってもよい。上記水系分散媒は、水系の分散体に通常用いられる界面活性剤、安定剤等の添加剤を有するものであってもよい。
上記水系分散媒は、水含有率が10〜100質量%であることが好ましい。10質量%未満であると、分散性が悪化しやすく環境及び人体への影響の点でも好ましくない。より好ましい下限は40質量%である。
本明細書において、上記「含フッ素ポリマー球形微粒子を25質量%以上含む」とは、含フッ素ポリマーからなる微粒子の25質量%以上が含フッ素ポリマー球形微粒子であることを意味する。
本明細書において、上記「実質的に球形である」とは、アスペクト比が3以下であることを意味する。通常、アスペクト比が1に近づくほど球形に近くなる。上記含フッ素ポリマーからなる微粒子のアスペクト比は、3以下であることが好ましい。より好ましい上限は、2であり、更に好ましい上限は、1.5である。
一般に、ポリマー微粒子の粒子形状に異方性があると、上記ポリマー微粒子の分散体は高粘度になりやすく、上記ポリマー微粒子の分散体が高粘度であると、分散体中のポリマー微粒子の濃度を高くすることが困難になることから好ましくない。
含フッ素ポリマー球形微粒子を上記範囲内の含有率で有する含フッ素ポリマー分散体は、乳化重合により得たディスパージョンから調製することにより得ることができる。乳化重合により得たディスパージョンから含フッ素ポリマー球形微粒子が90質量%以上のものも得ることができる。本発明の含フッ素ポリマー分散体は、含フッ素ポリマー球形微粒子を比較的高い含有率で有する分散体に、含フッ素ポリマーからなる微粒子のうち、実質的に球形ではない微粒子を配合して目的に応じた性能を発揮するよう調整することも可能である。
上記球形微粒子を50質量%以上含む含フッ素ポリマーからなる微粒子は、例えば、−SO2Fを有するフルオロモノマーを乳化重合させ、その後加水分解することによって製造することができる。
上記平均粒子径は、上記範囲内であれば、含フッ素ポリマー分散体の安定性や含フッ素ポリマーの作りやすさという点から、上限を例えば300nmとすることができるが、300nmを超えるものであっても電池特性に大きく影響を与えるものではない。
上記含フッ素ポリマーからなる微粒子は、平均粒子径が10〜300nmであるものがより好ましい。平均粒子径の更に好ましい下限は、30nmであり、更に好ましい上限は、160nmである。
上記含フッ素ポリマー分散体は、含フッ素ポリマーからなる微粒子のうち、平均粒子径が10〜300nmである含フッ素球形微粒子を25質量%以上含むものであることがより好ましい。
上記含フッ素ポリマー分散体は、含フッ素ポリマーからなる微粒子のうち、平均粒子径が30〜160nmである含フッ素球形微粒子を25質量%以上含むものであることが更に好ましい。
上記液状媒体は、上記含フッ素ポリマーからなる微粒子を濡らし得る液体である。上記液状媒体は室温で液体であることが好ましい。
上記液状媒体としては、上記含フッ素ポリマーからなる微粒子の良好な分散性が望まれる場合には、例えば、アルコール類;N−メチルピロリドン〔NMP〕等の含窒素溶剤;アセトン等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類;ジグライム、テトラヒドロフラン〔THF〕等の極性エーテル類;ジエチレンカーボネート等の炭酸エステル類;ジメチルスルホキシド〔DMSO〕等のスルホン類等の極性を有する有機溶剤が挙げられ、これらのなかから1種又は2種以上を混合して用いることができる。上記液状媒体は、上述の水系分散媒における水溶性有機溶剤を含み得る概念である。
上記アルコール類としては特に限定されず、通常、膜形成のためにポリマー分散体に配合するものであればよく、例えば、炭素数1〜5の直鎖状又は分岐状のフッ素原子により置換されていてもよいアルカノールが挙げられ、上記アルカノールは、炭素数1〜3のものが好ましい。このようなアルカノールとしては特に限定されず、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、テトラフルオロプロパノール等が挙げられる。
上記触媒としては、電極触媒として通常使用されるものであれば特に限定されず、例えば、白金、ルテニウム等を含有する金属;1種類以上の金属からなる中心金属をもつ有機金属錯体であって、その中心金属の少なくとも1つが白金又はルテニウムである有機金属錯体等が挙げられる。上記白金、ルテニウム等を含有する金属としては、ルテニウムを含有する金属、例えば、ルテニウム単体等であってもよいが、白金を含有する金属が好ましく、上記白金を含有する金属としては特に限定されず、例えば、白金の単体(白金黒);白金−ルテニウム合金等が挙げられる。上記触媒は、白金を含有する金属であることが好ましい。上記触媒は、通常、シリカ、アルミナ、カーボン等の担体上に担持させて用いる。
本発明の膜を、固体高分子型燃料電池に用いる場合、本発明の膜をアノードとカソードの間に密着保持されてなる膜電極接合体(membrane/electrode assembly)(以下、しばしば「MEA」と称する)として使用することができる。ここでアノードはアノード触媒層からなり、プロトン伝導性を有し、カソードはカソード触媒層からなり、プロトン伝導性を有する。また、アノード触媒層とカソード触媒層のそれぞれの外側表面に後述するガス拡散層を接合したものもMEAと呼ぶ。
(1.1)ディスパージョンの合成
容積3000mlのステンレス製攪拌式オートクレーブに、C7F15COONH4の10%水溶液300gと純水1170gを仕込み、充分に真空、窒素置換を行った。オートクレーブを充分に真空にした後、テトラフルオロエチレン〔TFE〕ガスをゲージ圧力で0.2MPaまで導入し、50℃まで昇温した。その後、CF2=CFOCF2CF2SO2Fを100g注入し、TFEガスを導入してゲージ圧力で0.7MPaまで昇圧した。引き続き0.5gの過硫酸アンモニウム[APS]を60gの純水に溶解した水溶液を注入して重合を開始した。
重合により消費されたTFEを補給するため、連続的にTFEを供給してオートクレーブの圧力を0.7MPaに保つようにした。さらに供給したTFEに対して、質量比で0.53倍に相当する量のCF2=CFOCF2CF2SO2Fを連続的に供給して重合を継続した。
供給したTFEが522gになった時点で、オートクレーブの圧力を開放し、重合を停止した。その後室温まで冷却し、SO2Fを含む過フッ化ポリマーを約33質量%含有する、やや白濁した水性分散体2450gを得た。
得られた水性分散体の一部を硝酸を用いて凝析し、得られたポリマーを純水で十分に洗浄した後乾燥した。このポリマーを300℃で溶融NMR測定した結果、含フッ素ポリマーA中のCF2=CFOCF2CF2SO2F単位の含有率は19モル%であった。
(1.1)で得られた水性分散体1Lを純水を用いて2倍に希釈し、容積5Lの三口フラスコ中で攪拌し、温度を80℃にして、10質量%の水酸化ナトリウム水溶液を滴下しながらpHを10以上に保持して、含フッ素ポリマーが有する−SO2Fの加水分解を行った。約3時間後にpHの低下がみられなくなったが、加水分解を更に2時間継続し、停止した。この間、含フッ素ポリマーの析出は目視により確認されなかった。
(1.3.1)限外濾過
(1.2)で得られた反応液を、ミリポア社製限外濾過装置を用いて限外濾過を施した。限外濾過膜は、分画分子量1万のもの(ミリポア社製 Pelicon 2 Filter)を用い、ミリポア社製ステンレス製ホルダーに挟み込み、限外濾過ユニットを設けた。(1.2)で得られた反応液を、5Lビーカーにいれ、送液ポンプ(ミリポア社製 easy−load MasterFlex 1/P)を用いて上記限外濾過ユニットに供給した。不純物を含む濾液は系外に排出し、処理液はビーカーに戻した。除去した濾液に相当する量の精製水を、適宜ビーカーに加えながら限外濾過を行い、濾液の電気伝導度が10μS・cm−1になった時点で純水の追加を停止し、処理液が1Lになった時点で限外濾過を停止して水性分散体Aを得た。電気伝導度の測定は、堀場製作所社製 Twin Cond B−173電気伝導度計を用いた。限外濾過処理の時間は5時間であった。
ローム&ハース社製、アンバーライトIR120B 200gを硫酸を用いて酸型に変換した後、純水で十分に洗浄し、硝子製ビュレットに充填した。
(1.3.1)で得られた水性分散体200gを、上記ビュレットを1時間かけて通過させ、酸型の水性分散体Bを得た。
(1.3.2)で得られた水性分散体Bを適宜希釈し、アルミ板の上に滴下し、60℃で乾燥して粒子形状測定用サンプルを作成した。同サンプルを原子間力顕微鏡[AFM SIIナノテクノロジー社製SPA−300型]で測定し、得られた画像内の20個の微粒子を無作為に抽出してアスペクト比、平均粒子径を測定した。アスペクト比は1.0、平均粒子径は110nmであった。
(1.3.2)で得られた水性分散体B10gに、弱アルカリ性になるまでアンモニア水を加えた後、白金坩堝内で強熱して灰化した。室温まで冷却した後、希硝酸を加えて残滓を溶解し、純水で100ccに希釈した。この溶液中のナトリウム含有量を、原子吸光度計((株)日立製作所製のZ8000)を用いて定量したところ、10ppmであった。このことは、水性分散体Bに含まれるナトリウムが、100ppmであることを示す。
(1.3.2)で得られた水性分散体Bに当量のDMSO(ジメチルスルホキシド)を加えて混合した。この溶液の10gを、直径90mmのステンレスシャーレに入れ、水平に調製したホットプレートの上で、180℃に加熱・乾燥して電解質膜を得た。得られた電解質膜は、強靭であり、水中で煮沸しても膜状態を保っていた。
比較試験例
水性分散体Bの代わりに、(1.3.1)で得られた水性分散体Aを用いたこと以外は、(1.6)と同様にして、電解質膜を得た。得られた電解質膜は強度が小さく、裂け易いものであった。
(1.3.1)と同様に限外濾過工程を繰り返し、水性分散体Aを得た。引き続き、純水を追加する代わりに、1質量%の硫酸を追加して限外濾過を2時間継続した。その後、追加する液を純水に戻し、濾液の電気伝導度が10μS・cm−1になった時点で純水の追加を停止して、水性分散体Cを得た。
(1.5)と同様に、水性分散体Cのナトリウム含有量を測定したところ、400ppmであることがわかった。
Claims (17)
- 含フッ素ポリマー分散体の製造方法であって、
含フッ素ポリマーを含む未精製水系分散体に限外濾過を行う工程(A)と
前記工程(A)の後にカチオン交換処理を行う工程(B)を含み、
前記含フッ素ポリマーは、−SO3X、−SO2NR1 2及び/又は−COOX(Xは、M1/L又はNR1 4を表す。Mは、水素原子又はL価の金属を表し、前記L価の金属は、周期表の1族、2族、4族、8族、11族、12族、13族に属する金属である。R1はそれぞれ独立に、水素原子若しくは炭素数1〜4のアルキル基を表す。)を有し、少なくとも1種類以上の、−SO 2 Y 3 又は−COOR 2 (Y 3 は、ハロゲン原子を表す。R 2 は炭素数1〜4のアルキル基を表す。)を有する含フッ素ポリマー前駆体を加水分解する工程によって得られたことを特徴とする含フッ素ポリマー分散体製造方法。 - カチオン交換処理は、含フッ素ポリマーを含む水系分散体をカチオン交換型イオン交換樹脂と接触させるものである請求項1記載の含フッ素ポリマー分散体製造方法。
- 含フッ素ポリマーは、下記一般式(I)
CF2=CF−(O)n1−(CF2CFY1−O)n2−(CFY2)n3−A (I)
(式中、Y1は、ハロゲン原子又はパーフルオロアルキル基を表す。n1は0又は1の整数を表す。n2は、0〜3の整数を表す。n2個のY1は、同一であってもよいし異なっていてもよい。Y2は、ハロゲン原子を表す。n3は、1〜8の整数を表す。n3個のY2は、同一であってもよいし異なっていてもよい。Aは、−SO3X、−SO2NR1 2及び/又は−COOX(Xは、M1/L又はNR1 4を表す。Mは、水素原子又はL価の金属を表し、前記L価の金属は、周期表の1族、2族、4族、8族、11族、12族、13族に属する金属である。R1はそれぞれ独立に、水素原子若しくは炭素数1〜4のアルキル基を表す。))で表されるフルオロビニルエーテル誘導体に由来する構成単位を有する請求項1又は2記載の含フッ素ポリマー分散体製造方法。 - 含フッ素ポリマーは、前記一般式(I)で表されるフルオロビニルエーテル誘導体に由来する構成単位、及び、その他の含フッ素エチレン性単量体に由来する構成単位を有する2元以上の共重合体である請求項3記載の含フッ素ポリマー分散体製造方法。
- 含フッ素エチレン性単量体は、下記一般式(II)
CF2=CF−Rf 1 (II)
(式中、Rf 1は、フッ素原子、塩素原子、Rf 2又はORf 2を表す。Rf 2は、エーテル酸素を有していてもよい炭素数1〜9の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキル基を表す。)で表される少なくとも1種のパーハロエチレン性単量体である請求項4記載の含フッ素ポリマー分散体製造方法。 - パーハロエチレン性単量体は、一部又は全部がテトラフルオロエチレンである請求項5記載の含フッ素ポリマー分散体製造方法。
- Y1はトリフルオロメチル基であり、Y2はフッ素原子であり、n1は0又は1であり、n2は、2である請求項3、4、5、又は6記載の含フッ素ポリマー分散体製造方法。
- 請求項1、2、3、4、5、6、又は7記載の含フッ素ポリマー分散体製造方法により製造されたものであることを特徴とする含フッ素ポリマー分散体。
- 請求項8記載の含フッ素ポリマー分散体と、
メタノール、エタノール、プロパノール及びテトラフルオロプロパノールからなる群より選択される少なくとも1種のアルコールとを含む
ことを特徴とする膜形成用分散体組成物。 - 更に活性物質を含有する請求項9記載の膜形成用分散体組成物。
- 請求項8記載の含フッ素ポリマー分散体又は請求項9又は10記載の膜形成用分散体組成物を用いてキャスト製膜を行うことにより得られるものである
ことを特徴とする含フッ素ポリマー膜。 - 請求項8記載の含フッ素ポリマー分散体又は請求項9記載の膜形成用分散体組成物を多孔性支持体に含浸させたのち、液状媒体を除去することにより得られるものである
ことを特徴とする含フッ素ポリマー膜。 - 含フッ素ポリマーと活性物質を含有する活性物質固定体であって、
請求項10記載の膜形成用分散体組成物を基材に塗装することにより得られる
ことを特徴とする活性物質固定体。 - 活性物質は、触媒である請求項13記載の活性物質固定体。
- 前記触媒は、白金を含有する金属である請求項14記載の活性物質固定体。
- 請求項14又は15記載の活性物質固定体を有する
ことを特徴とする膜電極接合体。 - 請求項16記載の膜電極接合体を有する
ことを特徴とする固体高分子電解質型燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007274465A JP5119854B2 (ja) | 2007-10-22 | 2007-10-22 | 含フッ素ポリマー分散体及び含フッ素ポリマー分散体製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007274465A JP5119854B2 (ja) | 2007-10-22 | 2007-10-22 | 含フッ素ポリマー分散体及び含フッ素ポリマー分散体製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009102490A JP2009102490A (ja) | 2009-05-14 |
JP5119854B2 true JP5119854B2 (ja) | 2013-01-16 |
Family
ID=40704510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007274465A Active JP5119854B2 (ja) | 2007-10-22 | 2007-10-22 | 含フッ素ポリマー分散体及び含フッ素ポリマー分散体製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5119854B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023073471A1 (en) | 2021-10-27 | 2023-05-04 | 3M Innovative Properties Company | Acidification and purification of aqueous ionomer dispersions |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101427498B1 (ko) * | 2010-02-01 | 2014-08-07 | 아사히 가세이 이-매터리얼즈 가부시키가이샤 | 도료 및 적층체 |
WO2011129967A2 (en) | 2010-04-16 | 2011-10-20 | 3M Innovative Properties Company | Proton conducting materials |
JP5978762B2 (ja) * | 2012-05-23 | 2016-08-24 | ダイキン工業株式会社 | 含フッ素ポリマー水性分散体の製造方法及び精製含フッ素ポリマー水性分散体 |
CN113748135A (zh) * | 2019-04-26 | 2021-12-03 | 大金工业株式会社 | 组合物的制造方法和组合物 |
EP3960774A4 (en) * | 2019-04-26 | 2023-01-04 | Daikin Industries, Ltd. | METHOD FOR PRODUCING AN AQUEOUS FLUOROPOLYMER DISPERSION |
CN114651018A (zh) * | 2019-11-19 | 2022-06-21 | 大金工业株式会社 | 含氟聚合物的制造方法、聚四氟乙烯的制造方法、全氟弹性体的制造方法和组合物 |
JP7360058B2 (ja) * | 2019-11-19 | 2023-10-12 | ダイキン工業株式会社 | フルオロポリマーの製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4759782B2 (ja) * | 2000-02-16 | 2011-08-31 | ダイキン工業株式会社 | フッ素系アイオノマーの精製・濃縮方法 |
JP4604453B2 (ja) * | 2002-06-17 | 2011-01-05 | ダイキン工業株式会社 | 含フッ素ポリマー分散体及び含フッ素ポリマー分散体製造方法 |
US20070141425A1 (en) * | 2003-12-01 | 2007-06-21 | Takuya Arase | Liquid fluoropolymer composition and process for producing crosslinked fluorochemical |
ITMI20040031A1 (it) * | 2004-01-14 | 2004-04-14 | Solvay Solexis Spa | Processo per la preparazione di dispersori di fluoropolimeri |
US7304101B2 (en) * | 2004-07-19 | 2007-12-04 | 3M Innovative Properties Company | Method of purifying a dispersion of ionic fluoropolymer |
-
2007
- 2007-10-22 JP JP2007274465A patent/JP5119854B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023073471A1 (en) | 2021-10-27 | 2023-05-04 | 3M Innovative Properties Company | Acidification and purification of aqueous ionomer dispersions |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009102490A (ja) | 2009-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2705883C (en) | Fluoroionomer liquid composition | |
JP4123272B2 (ja) | 含フッ素ポリマー分散体及び含フッ素ポリマー分散体製造方法 | |
JP5461566B2 (ja) | 電解質エマルション及びその製造方法 | |
JP5119854B2 (ja) | 含フッ素ポリマー分散体及び含フッ素ポリマー分散体製造方法 | |
JP5474762B2 (ja) | 高分子電解質及びその製造方法 | |
US7488788B2 (en) | Electrolyte polymer for polymer electrolyte fuel cells, process for its production and membrane-electrode assembly | |
JP5156399B2 (ja) | −so3h基含有フルオロポリマー製造方法及び−so3h基含有フルオロポリマー | |
US20220251264A1 (en) | Fluorosulfonyl group-containing fluoropolymer and method for producing same, sulfonic acid group-containing fluoropolymer and method for producing same, solid polymer electrolyte membrane, membrane electrode assembly, and solid polymer fuel cell | |
EP1535950B1 (en) | Dispersion of ion-exchange polymer, process for producing the same, and use thereof | |
JP5755346B2 (ja) | 燃料電池用電極触媒層、膜電極接合体及び固体高分子型燃料電池。 | |
JP5978762B2 (ja) | 含フッ素ポリマー水性分散体の製造方法及び精製含フッ素ポリマー水性分散体 | |
JP2002352819A (ja) | フッ素系イオン交換樹脂膜 | |
JP5607435B2 (ja) | 電解質膜並びにその製造方法、電極触媒層並びにその製造方法、膜電極接合体、及び、固体高分子電解質型燃料電池 | |
JP4604453B2 (ja) | 含フッ素ポリマー分散体及び含フッ素ポリマー分散体製造方法 | |
KR20140107675A (ko) | 연료 전지 용도를 위한 촉매-폴리머 액상 분산물 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100705 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120213 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120925 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121008 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5119854 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102 Year of fee payment: 3 |