JP5119390B2 - 受光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シールド部材が光信号受信の障害となることを抑制した受光装置に関する。
近年、拡声放送設備やカラオケ等に使用される無線マイクシステムの受光装置として赤外線を始めとする光を受光する受光器を備える受光装置を使用することが一般的となっている。光は電波のように壁等で仕切られた室外に到達することが少ないため、電波式の無線マイクを多くの部屋で同時に使用したときに生じやすい混信を抑制できるためである。この受光装置には、フォトダイオードを受光素子として用いた受光器が広く用いられている。かかるフォトダイオードは受光素子としては安価で、汎用用途に使用しやすいためである。
このフォトダイオードが受光した信号を増幅するためのハイインピーダンス回路は雑音耐性が低く、電磁波の影響を受けやすいため、フォトダイオード周りに静電遮蔽をするためのシールド部材を設ける必要がある。そこで、例えば、受光面に開口部を設けた箱型のシールド金属でフォトダイオードを覆い、更に開口部に金属メッシュを取り付けたシールド部材が用いられていた。しかし、このシールド部材は受光口を除くフォトダイオード全体をシールド金属で覆うため、開口部から入射した光信号のみしかフォトダイオードは受けることができず、フォトダイオードが受けることができる光信号の入射方向が限定されてしまい、シールド金属が影になって受光素子に到達する光量が減少してしまう。また、開口部を有する箱型のシールド金属を形成し、開口部に金属メッシュを取り付けたシールド部材は製造に手間がかかり、コストが高くなる。
そこで、フォトダイオードを覆うように設けられたコイル状のシールド部材を用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法によると、巻線コイル形状に加工されたワイヤでフォトダイオードを覆っているため、光信号の入射角が制限されず、それに伴って、赤外線受光素子の受光エリアを拡大すると記載されている。
特開平11−118594号公報
しかし、特許文献1にかかるコイル状のシールド部材をした場合においても、コイル状のシールド部材の巻線が密である場合には、シールド部材そのものが光信号受信の障害となりうる。特に、特許文献1に記載の図2に示されるようにコイル部の上部に鉄板を取り付けて赤外線受光素子の上部からの電磁波のノイズに対するシールド特性を高めた場合や、図3に記載されているように、巻線コイル形状部の上部に、ワイヤにより渦巻き形状部を生成して赤外線受光素子の上部からの電磁波のノイズに対するシールド特性を高めた場合には光信号受信の一層の障害となるものと考えられる。
本発明はかかる実情を鑑みてなされたもので、シールド部材が光信号の受信の障害となることを抑制しつつ、電磁波によるノイズを効果的に抑制することが可能な受光装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる受光装置は、電磁波から受光素子を静電遮蔽する機能を有する配線基板に電気的に接続されたものであって光信号を受信する半球状の受光素子と、前記半球状の受光素子を覆うコイル形状の金属巻線であって前記光信号の受信の障害となるノイズを発生させる電磁波から前記半球状の受光素子を静電遮蔽するための静電遮蔽コイルと、前記半球状の受光素子と前記静電遮蔽コイルとを覆いかつ前記光信号を透過するカバーとを備えている受光装置において、前記半球状の受光素子の球面側が前記カバーに対向し、かつ前記半球状の受光素子の前記配線基板側が壁に取り付けられる筐体に対向するように前記半球状の受光素子が配置され、前記静電遮蔽コイルの前記金属巻線は、前記カバー内で、前記半球状の受光素子の外周に沿って配線され、前記静電遮蔽コイルの一方の開口部は、前記半球状の受光素子の球面に対応する位置に配置され、前記金属巻線の最大間隔および前記開口部の最大径は、前記ノイズを発生させる前記電磁波がカットオフ周波数となるための大きさ以下である。
上記構成によると、静電遮蔽コイルの開口部が受光素子に対する光信号の入射方向(カバー側)に向けられているため、入射方向に静電遮蔽コイルを構成する金属巻線が存在しない。従って、静電遮蔽コイルが光信号受信の障害となることを抑制しつつ、電磁波によるノイズを効果的に抑制することが可能となる。
なお、上記受光装置は、光信号の受信に障害となるノイズを発生させる電磁波から受光素子を静電遮蔽するための静電遮蔽コイルを備えるので、光信号の受信に障害となるノイズを発生させない電磁波まで全て静電遮蔽する必要はない。
また、配線基板が受光素子を電磁波から静電遮蔽するための静電遮蔽板を兼ねるので、電磁波を原因とするノイズが受光素子に発生することをより一層効果的に抑制することができる。なお、配線基板側から光信号が入射することはないため、配線基板が静電遮蔽板を兼ねても、光信号受信の障害となることはない。
また、受光装置において、前記金属巻線の最大間隔および前記開口部の最大径は、前記ノイズを発生させる前記電磁波がカットオフ周波数となるための大きさ以下である
上記構成によると、金属巻線の最大間隔および開口部の最大径が、ノイズを発生させる電磁波がカットオフ周波数となるための大きさ以下であるため、ノイズを発生させる電磁波が静電遮蔽コイル内部の動作に影響を与えることがない。従って、電磁波を原因とするノイズが受光素子に発生することを一層効果的に抑制することができる。金属巻線の最大間隔および開口部の最大径が、ノイズを発生させる電磁波がカットオフ周波数となるための大きさ以下とは、例えば、ノイズを発生させる電磁波の波長の1/10の長さ以下の大きさである。
この構成から次の発明が与えられる。
本発明にかかる受光装置は、電力をスイッチング電源から受けるものであって、前記静電遮蔽コイルは、前記スイッチング電源が発する前記電磁波から前記半球状の受光素子を静電遮蔽するためのコイルであり、前記金属巻線の最大間隔および前記開口部の最大径が、前記スイッチング電源が発する前記電磁波の波長の1/10以下である。
本発明にかかる受光装置は、前記半球状の受光素子を更に1個以上備え、前記静電遮蔽コイルの前記金属巻線は、前記カバー内で、前記半球状の受光素子の全部の外周に沿って配線され、前記静電遮蔽コイルの一方の開口部は、前記半球状の受光素子の球面の全部に対応する位置に配置され、前記金属巻線の最大間隔および前記開口部の最大径は、前記ノイズを発生させる前記電磁波がカットオフ周波数となるための大きさ以下である。
上記構成によると、静電遮蔽コイルは複数の受光素子を覆うとともに、複数の受光素子をノイズを発生させる電磁波から静電遮蔽するため、静電遮蔽コイルは受光素子ごとに設ける必要がなく、コストおよび設置スペースを低減することができる。
本発明によれば、シールド部材が光信号受信の障害となることを抑制しつつ、電磁波によるノイズを効果的に抑制することが可能な受光装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
本発明を具体化した受光装置の一実施形態を図1〜図3を用いて、以下に説明する。
本実施形態は本発明にかかる受光装置を拡声放送システムの無線マイクに適用した形態である。図1に示すように、使用者が発した音声9は無線マイク10によって所定の周波数の赤外線信号(光信号)91に変換され、発信される。この赤外線信号91は受光装置1が備える受光器2によって受光されるとともに、電気信号に変換され、同じく受光装置1が備える変換器3に送信される。変換器3は電気信号を高周波信号に変調して、受光装置1外部の受信機4に送信する。受信機4は、受信した高周波信号を復調し、ミキサー5に出力する。なお、変調方式は、周波数変調(FM)、振幅変調(AM)など適宜使用可能である。一方で、カラオケ再生装置(非図示)からは音楽信号がミキサー5に入力され、上述の音声信号と混合された後、アンプ6によって増幅され、スピーカ7により音声として出力される。
また、スイッチング電源8が受信機4に接続されており、受信機4へ電力を供給するとともに、受信機4を介して受光装置1に電力を供給する構成となっている。スイッチング電源8はスイッチング素子を用いた電源であるが、このスイッチング素子のスイッチング動作に伴ってノイズの発生原因となる電磁波が発生してしまう。
この受光装置1は、図2に示すように、受光器2および変換器3を配した配線基板12をカバー11で封じ、金属製の筐体13に固定した形状である。筐体13を壁などに取り付けて使用することができる。以降、受光装置1において、カバー11が取り付けられる側を「カバー側」といい、カバー側の反対側を「壁側」という。このカバー11は赤外線信号を透過する部材で形成されている。
図2、図3(a)および図3(b)に示すように、受光器2は略半球状の受光素子21を静電遮蔽コイル22で覆った形状である。この静電遮蔽コイル22は金属巻線で形成されたコイル形状の部材であるとともに、光信号の受信に障害となるノイズを発生させる電磁波から、受光素子21を静電遮蔽するためのシールド部材である。静電遮蔽コイル22はコイル形状であるので、両端部に開口部を有し、その一方の開口部23をカバー側に向けている。上述のように受光装置1の壁側は壁等に取り付けられるため、送信される光信号の主たる入射方向はカバー側となることを想定して受光装置1は設計されている。従って、静電遮蔽コイル22の一方の開口部23は送信される赤外線信号91の主たる入射方向に向けられていることとなる。開口部23には、金属巻線がないため、開口部23から受光素子21に入射しようとする赤外線信号91を遮断することはない。従って、静電遮蔽コイル22が赤外線信号91の受信の障害となることを抑制しつつ、電磁波によるノイズを抑制することが可能となる。
静電遮蔽コイル22の巻線の最大間隔および開口部23の内径の最大値は赤外線信号91の受信に障害となるノイズを発生させる電磁波の波長によって制限される。すなわち、スイッチング電源8から発せられる電磁波がカットオフ周波数となるよう、最大間隔及び内径の値が調整されている。より具体的には、スイッチング電源8から発せられる電磁波の波長の1/10以下の大きさであれば静電遮蔽の効果を十分に得ることができるとされるが、ノイズの発生量を実測し、その実測結果に基づいて最大間隔及び内径の値を更に調整することが好ましい。例えば、スイッチング電源8から発せられる電磁波周波数帯域が100MHz程度であった場合には、100MHzの帯域の電磁波を静電遮蔽する必要がある。この100MHzの帯域の電磁波の波長は約150cmであり、静電遮蔽の効果は、上述のように、波長の1/10以下の隙間であれば十分に認められるため、シールドの最大の隙間の幅が、15cm以下であれば100MHzの帯域の電磁波を効果的に抑制できることとなる。従って、静電遮蔽コイル22の最大間隔および開口部23の内径の最大値は15cmであればよい。本実施形態において、静電遮蔽コイル22の開口部23の内径は15.5mmであり、かつ、静電遮蔽コイル22の最大隙間は開口部23の内径よりも小さいため、スイッチング電源8から発せられる100MHzの帯域にノイズが生じることを効果的に抑制できると考えられる。
この受光器2および変換器3は配線基板12に固定されるとともに電気的に接続されている。また、配線基板12は、基板内層に銅版を含むため、壁側からの電磁波から受光器2を静電遮蔽するための静電遮蔽板を兼ねている。壁側からは赤外線信号が入射されることはないため、板状であって受信の障害となることはない。この静電遮蔽板を兼ねた配線基板12によって、例えば壁を通過した電磁波を静電遮蔽することが可能となり、電磁波を原因とするノイズが受光素子に発生することを一層効果的に抑制することができる。なお、変換器3を含め配線基板12の壁側に配置されている電子部品は、金属製の筐体13によって静電遮蔽されている。
上記実施形態の受光装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)静電遮蔽コイル22の開口部23が受光素子21に対する赤外線信号91の入射方向に向けられているため、入射方向に静電遮蔽コイル22を構成する金属巻線が存在しない。従って、静電遮蔽コイル22が赤外線信号91受信の障害となることを抑制しつつ、電磁波によるノイズを効果的に抑制することが可能となる。
(2)金属巻線の最大間隔および開口部23の内径が、ノイズを発生させる電磁波(スイッチング電源8から発せられる電磁波)がカットオフ周波数となるよう調整された大きさであるため、ノイズを発生させる電磁波は静電遮蔽コイル22内部に影響を与えることはない。従って、電磁波を原因とするノイズが受光素子21に発生することを一層効果的に抑制することができる。
(3)配線基板12は、基板内層に銅版を含むため、配線基板12が受光素子21を電磁波から静電遮蔽するための静電遮蔽板を兼ねるので、電磁波を原因とするノイズが受光素子21に発生することをより一層効果的に抑制することができる。なお、配線基板側、即ち壁側から光信号が入射することはないため、配線基板12が静電遮蔽板を兼ねても、赤外線信号91受信の障害となることはない。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した受光装置の第2の実施形態を説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の受光器の形態を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図4に示すように、受光器2は略半球状の2つの受光素子21を静電遮蔽コイル22で覆った形状である。この静電遮蔽コイル22は金属巻線で形成されたコイル形状の部材であるとともに、光信号の受信に障害となるノイズを発生させる電磁波から、受光素子21を静電遮蔽するためのシールド部材である。静電遮蔽コイル22はコイル形状であるので、両端部に開口部を有し、その一方の開口部23をカバー側に向けている。上述のように受光装置1の壁側は筐体13を介して壁等に取り付けられるため、送信される光信号の主たる入射方向はカバー側となることを想定して受光装置1は設計されている。従って、静電遮蔽コイル22の一方の開口部23は送信される赤外線信号91の主たる入射方向に向けられていることとなる。開口部23には、金属巻線がないため、開口部23から受光素子21に入射しようとする赤外線信号91を遮断することはない。従って、静電遮蔽コイル22が赤外線信号91の受信の障害となることを抑制しつつ、電磁波によるノイズを抑制することが可能となる。
静電遮蔽コイル22の巻線の最大間隔および開口部23の内径の最大値は赤外線信号91の受信に障害となるノイズを発生させる電磁波の波長によって制限される。すなわち、スイッチング電源8から発せられる電磁波がカットオフ周波数となるよう、最大間隔及び内径の値が調整されている。より具体的には、スイッチング電源8から発せられる電磁波の波長の1/10以下の大きさであれば静電遮蔽の効果を十分に得ることができるとされるが、ノイズの発生量を実測し、その実測結果に基づいて最大間隔及び内径の値を更に調整することが好ましい。例えば、スイッチング電源8から発せられる電磁波周波数帯域が100MHz程度であった場合には、100MHzの帯域の電磁波を静電遮蔽する必要がある。この100MHzの帯域の電磁波の波長は約150cmであり、静電遮蔽の効果は、上述のように、波長の1/10以下の隙間であれば十分に認められるため、シールドの最大の隙間の幅が、15cm以下であれば100MHzの帯域の電磁波を効果的に抑制できることとなる。従って、静電遮蔽コイル22の最大間隔および開口部23の内径の最大値は15cmであればよい。本実施形態において、静電遮蔽コイル22の開口部の内径は50mmであり、かつ、静電遮蔽コイル22の最大隙間は開口部の内径よりも小さいため、スイッチング電源8から発せられる100MHzの帯域にノイズが生じることを効果的に抑制できる。なお、1つの静電遮蔽コイル22で2つの受光素子21を覆うため、第1の実施形態の場合に比して開口部23の内径が大きいが、上記のように受光素子21に100MHz帯域のノイズを発生させる電磁波を静電遮蔽することが可能である。
この受光器2および変換器3は配線基板12に固定されるとともに電気的に接続されている。また、配線基板12は、基板内層に銅版を含むため、壁側からの電磁波から受光器2を静電遮蔽するための静電遮蔽板を兼ねている。壁側からは光信号は入射されないため、板状であって特に問題はない。この静電遮蔽板を兼ねた配線基板12によって、例えば壁を通過した電磁波を静電遮蔽することが可能となり、電磁波を原因とするノイズが受光素子に発生することを一層防止することができる。なお、変換器3を含め配線基板12の壁側に配置されている電子部品は、金属製の筐体13によって静電遮蔽されている。
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(1)第2の実施形態によると、静電遮蔽コイル22は複数の受光素子21を覆うとともに、複数の受光素子21をノイズを発生させる電磁波から静電遮蔽するため、静電遮蔽コイル22は受光素子21ごとに設ける必要がなく、コストおよび設置スペースを低減することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1の実施形態または第2の実施形態において、ノイズとなる電磁波の発生源をスイッチング電源8とし、スイッチング電源8から発生される電磁波の波長に基づいて開口部23の内径及びコイル状部分の最大間隔を決定したが、これに限定されるものではない。例えば、ノイズの発生原因となる電磁波の発生源が他の電子部品や装置にある場合、その電子部品や装置から発せられる電磁波の波長に基づいて開口部23の内径及びコイル状部分の最大間隔を決定することは言うまでもない。
・第2の実施形態においては、2個の受光素子21を1個の静電遮蔽コイル22で覆っているが、これに限定されるものではなく、可能であれば、3個以上の受光素子21を1個の静電遮蔽コイル22で覆うようにしてもよい。上述のように、100MHz帯域の電磁波がノイズとなる電磁波の発生源である場合、電磁波の波長は150cm程度であるため、開口部23の内径はその1/10である15cm以下であればよい。従って通常の受光装置に備えられる受光素子であれば、3個以上を1個の静電遮蔽コイル22で覆うことにより静電遮蔽することが可能である。
・第1の実施形態または第2の実施形態において、変換器3を含め配線基板12の壁側に配置されている電子部品は、金属製の筐体13によって静電遮蔽される構成となっているが、他の構成であっても良い。例えば、配線基板12の壁側に配置された電子部品を専用のシールドケースで覆う構成とするならば、筐体13は金属製に限定されない。
・第1の実施形態または第2の実施形態において、受光装置1は壁面に取り付けられて使用されているが、他の構成であっても良い。即ち、静電遮蔽コイル22の開口部23が光信号の主な入射方向となる態様で使用されていれば良く、例えば、拡声放送システムが備えられた部屋の天井部や部屋に置かれたテーブル上に置かれていても良い。
・第1の実施形態または第2の実施形態において、受光器2は無線マイク用の受光装置1に用いられているが、他の用途に用いても良い。例えば赤外線会議システム、同時通訳システム、リモコン(リモートコントローラ)、ワイヤレスヘッドホン、IrDA(Infrared Data Association)など、光信号を通信手段に用いる装置や設備における受光装置に広く適用可能である。
・第1の実施形態または第2の実施形態において、受光装置1は拡声放送システムに用いられているが、他の構成であっても良い。例えば、カラオケ、会議場、公共施設、学習施設、遊技場等は幅広く用いることが可能である。
・また、受光装置1が、無線マイク10から送信された光信号を受信する構成でなくても良い。例えば、ワイヤレスヘッドセット、リモコン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートパソコンなど、光信号を送信する機能を有する装置が送信する光信号を受信する場合にも適用することができる。
本発明は、光信号を受信する受光器に関し、シールド部材が光信号受信の障害となることを抑制した受光器に関する発明であるため、産業上広く利用することが可能である。
本発明にかかる受光装置の一実施形態について説明する図面であって、受光装置が用いられる拡声放送システムのブロック図である。 本発明にかかる受光装置の一実施形態について説明する図面であって、受光装置が壁面に取り付けられた状態を示す模式図である。 本発明にかかる受光装置の一実施形態について説明する図面であって、(a)は受光器の平面図であり、(b)は受光器の正面図である。 本発明にかかる受光装置の第2の実施形態について説明する図面であって、受光装置が壁面に取り付けられた状態を示す模式図である。
符号の説明
1…受光装置、2…受光器、3…変換器、4…受信機、5…ミキサー、6…アンプ、7…スピーカ、8…スイッチング電源、9…音声、10…マイク、11…カバー、12…配線基板、13…筐体、21…受光素子、22…静電遮蔽コイル、23…開口部、91…赤外線信号。

Claims (3)

  1. 電磁波から受光素子を静電遮蔽する機能を有する配線基板に電気的に接続されたものであって光信号を受信する半球状の受光素子と、前記半球状の受光素子を覆うコイル形状の金属巻線であって前記光信号の受信の障害となるノイズを発生させる電磁波から前記半球状の受光素子を静電遮蔽するための静電遮蔽コイルと、前記半球状の受光素子と前記静電遮蔽コイルとを覆いかつ前記光信号を透過するカバーとを備えている受光装置において、
    前記半球状の受光素子の球面側が前記カバーに対向し、かつ前記半球状の受光素子の前記配線基板側が壁に取り付けられる筐体に対向するように前記半球状の受光素子が配置され、
    前記静電遮蔽コイルの前記金属巻線は、前記カバー内で、前記半球状の受光素子の外周に沿って配線され、
    前記静電遮蔽コイルの一方の開口部は、前記半球状の受光素子の球面に対応する位置に配置され、
    前記金属巻線の最大間隔および前記開口部の最大径は、前記ノイズを発生させる前記電磁波がカットオフ周波数となるための大きさ以下である
    ことを特徴とする受光装置。
  2. 電力をスイッチング電源から受けるものであって、
    前記静電遮蔽コイルは、前記スイッチング電源が発する前記電磁波から前記半球状の受光素子を静電遮蔽するためのコイルであり、前記金属巻線の最大間隔および前記開口部の最大径が、前記スイッチング電源が発する前記電磁波の波長の1/10以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の受光装置。
  3. 前記半球状の受光素子を更に1個以上備え、
    前記静電遮蔽コイルの前記金属巻線は、前記カバー内で、前記半球状の受光素子の全部の外周に沿って配線され、
    前記静電遮蔽コイルの一方の開口部は、前記半球状の受光素子の球面の全部に対応する位置に配置され、
    前記金属巻線の最大間隔および前記開口部の最大径は、前記ノイズを発生させる前記電磁波がカットオフ周波数となるための大きさ以下である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の受光装置。
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