JP5118786B2 - レーザー治療装置のハンドピース - Google Patents

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Description

本発明はレーザー治療装置のハンドピースに関する。特に、レーザー光を生体組織に照射して加温することによって当該生体組織を治療するレーザー治療装置に使用されるハンドピースに関する。
皮膚等の生体組織に電磁波を照射して加温することにより当該組織の治療を行う電磁波照射型の治療装置が従来から知られている。例えば特許文献1や非特許文献1においてはRF波を皮膚に照射する治療装置が開示されている。この治療装置においては、皮膚にRF波を照射することで皮膚を加温して表皮の再生を促したり真皮を加温してコラーゲンの再生や増殖を促している。
電磁波照射型の治療装置は電磁波源や電源を備えた電源装置と、電源装置に接続されたハンドピースと呼ばれる治療冶具とを含んで構成されている。ハンドピースには電磁波を皮膚等の治療対象に照射する照射部が設けられている。例えば電磁波としてRF波を使用する場合には、照射部には1対の電極が取り付けられており、この1対の電極を皮膚に当接させた後に当該電極からRF波等の電磁波が透過する。一方の電極から放射された電磁波は皮膚を経由して他方の電極に至る。この過程で電磁波が透過する経路上の皮膚組織が加温される。
このとき、電磁波が流れる経路となる領域よりも本来治療したい標的部位の領域が小さい場合であっても、基本的には経路全体が標的部位と等しく加温される。ここで、生体組織の温度上昇によって患者が痛みを感じる場合がある。この痛みは麻酔を掛けなくても耐え得る程度の痛みではあるものの、患者の負担を考慮して痛みを感じる領域を小さくしたいという要求がある。そこで特許文献1においてはハンドピースに冷却器を取り付け、この冷却器を皮膚表面に当てることで標的部位以外の組織の温度上昇を抑制している。
特表2010−535056号公報
高橋、「各種スキンタイトニング機器における皮内温度変化の測定と考察」、日本美容医療テクノロジー学会誌、日本美容医療テクノロジー学会、平成20年6月30日No.3、p53−60
ところで、冷却器を皮膚表面に当てる構造では、表皮への冷却効果は得られるものの、電磁波の経路上の標的部位以外の表皮下の組織、例えば真皮組織が標的部位とほぼ同様に加温され、冷却効果は限られたものとなる。そこで、標的部位以外の領域の加熱をより抑制可能な治療装置が求められている。
本発明は、レーザー治療装置のハンドピースに関するものである。当該ハンドピースは、パルス光源から発せられたレーザー光を導光する光ファイバと、回転軸上に設けられた目標点に前記レーザー光の光軸が向くように前記回転軸に対して傾斜させて前記光ファイバの先端部を保持し、前記回転軸周りに前記光ファイバの先端部を回転させる回転保持部と、を備えている。さらに、前記パルス光源の単位時間当たりのパルス数が、前記単位時間当たりの前記光ファイバの先端部の回転数の整数倍とならないように、前記パルス光源のパルス数及び前記光ファイバの先端部の回転数が定められている。
また、上記発明において、前記回転保持部は、前記光ファイバの先端部を摺動可能に保持していることが好適である。さらに、前記光ファイバの先端部には、前記回転保持部からの前記先端部の抜けを防止するストッパーが設けられていることが好適である。
本発明によれば、照射部から標的部位までの経路上にある組織の温度上昇を従来よりも抑制することが可能となる。
本実施形態に係るハンドピースを備えたレーザー治療装置を例示する図である。 本実施形態に係るハンドピースの斜視図である。 本実施形態に係るハンドピースの断面図である。 本実施形態に係るハンドピースの先端部の拡大断面図である。 本実施形態に係るハンドピースを用いた治療を説明する図である。 他の実施形態に係るレーザー治療装置のハンドピースを例示する図である。 他の実施形態に係るハンドピースを用いた治療を説明する図である。 他の実施形態に係るハンドピースの断面図である。 他の実施形態に係るハンドピースの先端部の拡大断面図である。
図1に、本実施形態に係るハンドピース10を含むレーザー治療装置12を例示する。レーザー治療装置12はハンドピース10と電源装置14とを含んで構成されており、電源装置14には図示しないレーザー光源、電源および冷却液循環ポンプが設けられている。ハンドピース10と電源装置14とは光ファイバ16と、冷却液循環チューブ18、電力ケーブル20によって接続されている。
電源装置14のレーザー光源は治療対象に応じて定められる。例えば治療対象が真皮等の表皮下組織である場合には、いわゆる組織透過型のレーザー光源を使用することが好適である。組織透過型のレーザー光とは水中において照射源から3mmでのエネルギー透過率が60%以上のものであって、例えばNd:YAGレーザー、半導体レーザー、He−Neレーザー、アルゴンガスレーザー等のレーザー光源が用いられる。また、レーザー光源のエネルギー密度は治療部位の損傷を引き起こすおそれの低いものであればよく、例えば23J/cm以下であることが好適である。さらに、レーザー光源はパルス光源であっても連続光源であってもよいが、皮膚への負担を軽減する上では断続的にレーザー光が照射されるパルス光源が好適である。
また、電源装置14にはペダル(フットスイッチ)21が設けられており、ペダル21を踏むことによって電源装置14の電源から電力ケーブル20を介してハンドピース10に電力が送られるとともに、レーザー光源から光ファイバ16を介してハンドピース10にレーザー光が送られる。
ここで、ペダル21と電源装置14との間に、コントローラ110を設けてもよい。コントローラ110は、ペダル21の操作に応じて、レーザー光のエネルギー量や照射パターンを電源装置14に指令する。コントローラ110は、ペダル21のコネクタを挿入可能なソケットと、電源装置14のソケットに挿入可能なコネクタを備えている。電源装置14のソケットの形状が、電源装置14の製造会社により異なっている場合は、それぞれのソケットに適合したコネクタを設けたり、ソケットに適合させるためのアダプターを設けてもよい。
また、冷却液循環ポンプとハンドピース10は冷却液循環チューブ18を介して冷却液が循環するようになっている。冷却液の循環はペダル操作に関わらずに常時行ってもよいし、ペダル操作に応じて行うようにしてもよい。
図2にハンドピース10の拡大斜視図を例示する。ハンドピース10は、施術者が手で持って操作し易い形状や大きさとすることが好ましい。例えば、ハンドピース10はペン型とされ、長手方向の長さは20〜30cmとし、保持部22は施術者が手に持ち易い形状とされる。保持部22は、例えば、隅が面取り加工された円柱形状又は角柱形状とすることが好ましい。また施術者の指先を乗せるフィンガーレスト24を設けてもよい。また、ハンドピース10の重量は施術者が長時間の保持に耐えられるような重さとなるように形成され、例えば0.2kg以上2kg以下となるように形成される。
図3にハンドピース10のA−A断面図を例示する。ハンドピース10は、光ファイバ16、冷却液循環チューブ18、電力ケーブル20、ケーシング26、キャップ28、冷却リング30、回転保持部32、モータ44、回転速度センサ46、減速ギヤ48及び回転筒50を含んで構成される。ケーシング26は、保持部22(図2参照)を構成する筒状の部材である。ケーシング26内には、回転保持部32、モータ44、減速ギヤ48及び回転筒50が収容される。また、ケーシング26には、外部から光ファイバ16が導入され、キャップ28に設けられた照射窓40からレーザー光が照射できる構成とされる。また、ケーシング26内には、電力ケーブル20が導入され、モータ44へ電力が供給可能とされている。光ファイバ16及び電力ケーブル20は、ケーシング26の後端部に設けられたコネクタ34を通して外部からケーシング26内へと導入される。
なお、ケーシング26は、例えば、アルミニウムや鉄等の金属材料やプラスチック等の樹脂材料から構成することができるが、施術者の負担を軽減するために比重が小さいアルミニウムやプラスチックで構成することが好ましい。
ケーシング26の先端部(紙面上側)にはキャップ28が取り付けられている。キャップ28は、先端が後端に対して細くなるようにテーパが施された円筒状の部材であり、後端はケーシング26の先端部に嵌め込み等によって固定できる形状とされる。キャップ28の先端には、照射窓40が設けられている。
照射窓40は、光ファイバ16から照射されるレーザー光が透過可能な部材から構成される。照射窓40は、例えば、サファイアガラスにより構成することが好適である。照射窓40は、後述する回転軸C0(図4参照)を中心に回転する光ファイバ16によって導入されるレーザー光がケーシング26の先端部から出射される領域に設けられる。照射窓40は、例えば、回転軸C0を中心とした円形状とされる。
また、照射窓40及びキャップ28の先端部は、治療対象となる標的部位に近い皮膚等に接触させる接触面42を構成する。このとき、接触面42が回転軸C0に対して垂直となるようにキャップ28がケーシング26の先端部に取り付けられる。なお、垂直とは厳密に90°のみを指すだけではなく、組み付け上の誤差も含んでもよく、85°以上95°以下の範囲であればよい。
なお、治療時において皮膚に接触させたまま接触面42を移動させる(皮膚上に接触面42を滑らせる)際にキャップ28が皮膚に引っ掛かって患者が不快感を覚えないように、キャップ28の角部を面取りすることが好適である。
また、キャップ28は、熱伝導性の高い材料、例えばアルミニウム等の金属材料から構成することが好適である。キャップ28を熱伝導性の高い材料で構成することよって、レーザー光によって加熱された照射窓40を速やかに除熱することができ、この熱が皮膚等の患部に伝わることを抑制することができる。
さらに、キャップ28には、レーザー光によって加熱された皮膚等の患部を冷却するための冷却リング30を設けてもよい。例えば、冷却リング30は、キャップ28の外周に沿って配置された中空の円環部であり、接続された2本の冷却液循環チューブ18A及び18Bを介して冷媒の供給及び排出が可能とされる。これにより、照射窓40からキャップ28を介して伝達された熱を冷媒によって効率良く除去することができる。なお、冷却液循環チューブ18Aと18Bを冷却リング30から取り外して、または冷却リング30を設けずに、キャップ28を空冷してもよい。また、図8に示すように、キャップ28は、ペルチェ素子等の電気的な冷却手段112を備えていてもよい。
さらに、キャップ28は、他の様々な機能を備えていてもよい。例えば、温度センサ114を設けてもよい。温度センサ114は、例えば、熱電対から構成されていてよい。温度センサ114は、標的部位の温度を測定または演算し易いように、照射窓40の近傍に設けることが好適である。
また、施術の安全性を考慮して、キャップに接触センサ116を設けてもよい。例えば、接触センサ116が皮膚への接触を検知していない間は、ペダル21を踏んでもハンドピース10からレーザー光が照射されないようにする。接触センサ116は、例えば、静電容量センサから構成することができる。
図3に戻り、ケーシング26内には、光ファイバ16を回転させるための回転保持部32、モータ44、減速ギヤ48及び回転筒50が設けられる。図4のハンドピース10の先端部の拡大断面図に示すように、回転保持部32には光ファイバ16の先端部64が保持され、減速ギヤ48及び回転筒50を介してモータ44によって回転保持部32を回転させることによって回転軸C0の周囲を周回するように光ファイバ16の先端部を回転させる。
本実施の形態では、モータ44の回転を減速ギヤ48を介して回転保持部32へ伝達している。すなわち、モータ44の回転は、モータ44の出力ギヤ54から第1の減速ギヤ48Aに伝達される。第1の減速ギヤ48Aは、回転筒50の周囲を滑りながら回転できるように摺動可能に保持されている。また、第1の減速ギヤ48Aは、軸受56に回転可能に保持されたシャフト58に固定された第2の減速ギヤ48Bに噛み合わせられている。第1の減速ギヤ48Aと第2の減速ギヤ48Bとのギヤ比によって、第1の減速ギヤ48Aの回転は減速されて第2の減速ギヤ48Bに伝達される。さらに、第2の減速ギヤ48Bは、回転筒50に固定された第3の減速ギヤ48Cに噛み合わせられている。第2の減速ギヤ48Bと第3の減速ギヤ48Cとのギヤ比によって、第2の減速ギヤ48Bの回転が減速されて第3の減速ギヤ48Cに伝達される。これにより、回転筒50は第3の減速ギヤ48Cの回転に伴って回転する。回転筒50は、軸受60によってケーシング26の内壁に回転可能に保持されると共に、回転保持部32を固定している。
なお、モータ44の回転数の制御範囲が光ファイバ16の所望の回転数の範囲にあれば減速ギヤ48は省略してもよい。
また、回転速度センサ46によりモータ44の回転速度や回転数が検出され、電源装置14に送信される。電源装置14の制御部は、回転速度センサ46で検出されたモータ44の回転速度と、予め記憶された減速ギヤ48A−Cの減速比とに応じて光ファイバ16の回転速度や回転数を算出する。
光ファイバ16は、中空の筒形状である回転筒50内を通って、回転保持部32に摺動可能に保持される。例えば図4に示すように、回転保持部32に設けられた挿入孔32Aに光ファイバ16を挿入して保持させる構成とし、挿入孔32Aの内径を光ファイバ16の外径より僅かに大きくしておくことにより光ファイバ16を回転保持部32に摺動可能に保持させることができる。これにより、回転筒50の回転に伴って回転保持部32が回転した際、光ファイバ16は回転保持部32の保持部分で滑りながら回転保持部32と共に回転するが、光ファイバ16にねじれが発生することを防ぐことができる。また、図4では先端部64を回転保持部32の挿入孔32Aから突出させた状態で保持しているが、回転保持部32の挿入孔32A内に先端部64が収まるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、光ファイバ16は回転保持部32の回転軸C0からずれた位置において光ファイバ16の光軸C1が回転軸C0に対して傾斜するように保持される。このとき、回転軸C0に対する光ファイバ16の傾斜角度θは、回転軸C0と光軸C1とが目標点Pで交差するように設定する。目標点Pは、回転軸C0上に加温対象である標的部位が位置するようにケーシング26の接触面42を患部(皮膚)に当てた状態における、接触面42から標的部位までの距離d0で定められる。例えば標的部位が真皮にある場合、距離d0は0.5mm以上1.0mm以下とすることが好適である。
具体的には、図4に示すように、回転保持部32の保持部66の厚さ方向の中心点から回転軸C0に下ろした垂線の長さをd1、当該垂線と回転軸C0との交点から接触面42までの距離をd2とすると、傾斜角度θはθ=tan−1(d1/(d0+d2))で定められる。
回転軸C0に対する光軸C1の傾斜角度θは、0°<θ<90°の範囲に設定される。ただし、傾斜角度θを過度に小さくするとレーザー光によって照射される領域が集中して標的部位以外が過度に加熱されるので、標的部位以外の部位が所望温度以上に加熱されない角度以上とすることが好適である。また、傾斜角度θを過度に大きくすると光ファイバ16の回転径が大きくなり、それに伴ってハンドピース10の径も大きくなって使用性が低下するおそれがあるので、所望の使用性を満足する角度以下とすることが好適である。
一般的には、d1は3.0mm以上5.0mm以下、d2は5mm以上10mm以下とされるので、d0が0.5mm以上1.0mm以下である場合、傾斜角度θは15°以上45°以下の範囲の角度となる。
なお、光ファイバ16が、回転保持部32に摺動しながら回転する間に、遠心力や光ファイバ16の撓み等により、回転保持部32から光ファイバ16の先端部64が抜けるおそれがある。そこで、図9に示すように、先端部64にストッパー118を設けてもよい。
ストッパー118は、筒部120及び鍔部122を含んで構成される。筒部120は、先端部64に挿入固定されるとともに、回転保持部32に対して摺動可能な部材である。筒部120は、例えば、回転保持部32の光ファイバ挿入孔32Aの内径より小さい外径であり、かつ、先端部64の外径以上の内径を備えた、筒形状に形成されていてよい。また、鍔部122は、回転保持部32の光ファイバ挿入孔32Aよりも大きな径を有する、平板状の部材である。鍔部122も筒部120と同様に、回転保持部32に対して摺動可能となっている。例えば、筒部120及び鍔部122を、摺動性の良好なテフロン(登録商標)等の樹脂から形成してもよい。
ストッパー118は、保持部66の照射窓40側の側面124に鍔部122が当接するように、先端部64に固定される。例えば、接着により、ストッパー118を先端部64に固定させてもよいし、ストッパー118を先端部64にかしめることによって固定させてもよい。
さらに、保持部66の、側面124に対向する側面126側にも、ストッパー118を設けてもよい。側面126側にストッパー118を設けることで、先端部64が照射窓40側に飛び出すことを防止できる。
図4に戻り、本実施形態に係るレーザー治療装置用のハンドピース10を用いた治療について説明する。ここでは、例として、皮膚に形成されたしわの直下にある真皮組織を標的部位にする場合について説明する。
真皮組織を加温することにより、コラーゲン線維が増加することが知られている。コラーゲン線維の増加により、皮膚のしわや弛み等が軽減されることが知られている。本発明者らは、皮膚直下1mm以上3mm以下の真皮層を46℃以上68度以下の範囲で加温することで、コラーゲン線維が有意に増加することを見出した。真皮層の任意の地点を標的部位とすると、レーザー光の出力が9Wのときには、6秒以上、レーザー光を標的部位に照射し続けることで、当該標的部位を上記の温度範囲まで加温することができる。一方、標的部位へのレーザー照射が長期間継続すると、標的部位から生じる疼痛に、患者が耐えることが困難となる。そこで、標的部位への照射時間は、10秒以下であることが好適である。
なお、上述したように、治療に際しては、標的部位やその周辺の温度管理を厳格に行う必要がある。そこで、治療に先立って、皮膚の温度を予め所定の温度に調整する、前処理を行ってもよい。例えば、レーザー光の照射に先立って、皮膚を5℃以上20℃以下に冷却する冷却処理を行ってもよい。また、レーザー光の照射中は、標的部位の温度管理を正確に行うために、皮膚への冷却を停止させてもよい。
レーザー光の照射に当たり、治療対象となる標的部位に回転軸C0が向くように皮膚表面にハンドピース10の接触面42を当てる。このとき、ハンドピース10の接触面42が回転軸C0に対して垂直に構成され、かつ回転軸C0上に目標点Pを設けていることから、しわに接触面42を当接させることで、しわ直下の標的部位と目標点Pとを重ねることができる。
さらにペダル21を踏むことによってモータ44に電力が供給されるとともに光ファイバ16にレーザー光が送られる。モータ44の回転に伴って光ファイバ16が回転軸C0の周りを回転しながら目標点Pに向かってレーザー光が照射される。
このとき、図5に示すように、目標点Pと重なった標的部位は連続的にレーザー光に照射される。一方で、標的部位以外の領域は断続的にレーザー光に照射される。つまり、標的部位以外の領域のレーザー照射期間は標的部位と比較して短くなる。したがって標的部位以外の領域の温度上昇は標的部位と比較して緩やかとなる。その結果、標的部位が集中的に加温されるとともに、光ファイバ16から標的部位までの経路上の組織の温度上昇が抑制される。
ここで、レーザー光源がパルス光源である場合には、光ファイバ16の回転周期をパルス周期に応じて設定する、またはパルス周期を回転周期に応じて設定することが好適である。すなわち、標的部位以外の部位の特定の箇所に集中してレーザー光が照射されることなく、標的部位以外の部位に対してできるだけまんべんなく(所定の部位に偏ることなく)レーザー光が照射されるようにパルス周期と回転周期とをずらして設定する。例えば、パルス周期をA[msec]、光ファイバ16の回転速度をB[rpm]、任意の整数をkとすると、60×10/A≠kBとなるように回転速度及びパルス間隔を設定することが好適である。このようにすることで、標的部位以外の部位に対するレーザー光の照射の時間間隔を広くすることができる。時間間隔が広くなることで、放熱期間(熱緩和時間)を長く取ることができる。これにより、表皮等の、標的部以外の部位の温度の上昇を抑制することができる。
なお、上述の実施形態においては一本の光ファイバ16を用いていたが、この形態に限られずに複数本の光ファイバ16を用いてもよい。また、複数本の光ファイバ16を用いる場合には、これらの光ファイバ16を回転させても、回転させなくても良い。例えば後者の場合、図6に示すように、中心軸C0周りに複数本の光ファイバ16を配置する。このとき、保持部70は各光ファイバ16の光軸C1がいずれも目標点Pを交差するように各光ファイバ16を中心軸C0に対して傾けて保持する。この傾斜角θは、15°以上45°以下とすることが好適である。さらに治療時においては図7に示すように各光ファイバ16から順次レーザー光を照射する。図7ではレーザー光が回転しながら目標点Pに照射するように光ファイバ16の照射順序を定めているが、この形態に限られず、各光ファイバ16の照射頻度が均等になるように照射順序を定めればよい。このとき、電源装置14に設けられた図示しない導光切り替え手段によって各光ファイバ16からのレーザー光の照射順が制御される。このような形態によっても目標点Pが集中的にレーザー光に照射される一方でその他の領域は断続的に照射されることになるので、光ファイバ16から目標点Pまでの経路上の組織の温度上昇を抑制することができる。
10 ハンドピース、12 レーザー治療装置、14 電源装置、16 光ファイバ、18 冷却液循環チューブ、20 電力ケーブル、21 ペダル、22 ケーシングの保持部、24 フィンガーレスト、26 ケーシング、28 キャップ、30 冷却リング、32 回転保持部、32A 光ファイバ挿入孔、34 コネクタ、40 照射窓、42 キャップ接触面、44 モータ、46 回転速度センサ、48 減速ギヤ、50 回転筒、54 出力ギヤ、56 シャフト用軸受、58 シャフト、60 回転筒用軸受、64 光ファイバ先端部、66 保持部、110 コントローラ、112 冷却手段、114 温度センサ、116 接触センサ、118 ストッパー、120 筒部、122 鍔部。

Claims (2)

  1. パルス光源から発せられたレーザー光を導光する光ファイバと、
    回転軸上に設けられた目標点に前記レーザー光の光軸が向くように前記回転軸に対して傾斜させて前記光ファイバの先端部を保持し、前記回転軸周りに前記光ファイバの先端部を回転させる回転保持部と、を備え、
    前記パルス光源の単位時間当たりのパルス数が、前記単位時間当たりの前記光ファイバの先端部の回転数の整数倍とならないように、前記パルス光源のパルス数及び前記光ファイバの先端部の回転数が定められていることを特徴とする、レーザー治療装置のハンドピース。
  2. 請求項1に記載のレーザー治療装置のハンドピースであって、前記回転保持部は、前記光ファイバの先端部を摺動可能に保持し、
    前記光ファイバの先端部には、前記回転保持部からの前記先端部の抜けを防止するストッパーが設けられていることを特徴とする、レーザー治療装置のハンドピース。
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