JP5118010B2 - 無線品質から通信品質を推定する無線通信装置、方法及びプログラム - Google Patents

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本発明は、無線通信システムについて、無線品質から通信品質を推定する無線通信装置、方法及びプログラムに関する。
無線LAN(Local Area Network)及びセルラ通信網のような無線通信システムでは、無線品質に応じて伝送速度を変化させる適応変調(AMC:Adaptive Modulation and Coding)が用いられる。適応変調では、送信信号の直交変調方式と、誤り訂正符号の符号化率との組み合わせ(MCS:Modulation and Coding Scheme)によって、伝送速度が決定される。
適応変調を用いた無線通信システムでは、受信側無線通信装置がパイロット信号を用いて無線品質を測定する。受信側無線通信装置は、その測定値から一定の誤り率以下で伝送可能な伝送速度を判定し、その伝送速度を送信側無線通信装置へフィードバックする。送信側無線通信装置は、フィードバックされた伝送速度によってパケットを送信する。
また、受信側無線通信装置は、通信品質を測定することによって、その位置で受けることができるサービス品質を評価することができる。しかしながら、通信品質を測定する場合、無線リンクを含むネットワークに、トラフィックを流す必要がある。そのために、多くの無線通信装置が頻繁に通信品質を測定することは、基地局及びネットワークに負荷を加えると共に、システム全体の通信品質を低下させる場合がある。
適応変調を用いた無線通信システムによれば、無線品質に基づいて伝送速度が決定されるために、通信品質は無線品質に依存することとなる。また、無線品質は、トラフィックを流すことなく測定することができるので、基地局及びネットワークに負荷が加わらない。そのために、無線品質に基づいて通信品質を推定する技術が検討されている。尚、以下では、「最大伝送速度」は、競合するトラフィックが無いときに実現可能な伝送速度の上限を意味する。
従来、無線品質を用いて最大伝送速度を推定する技術がある(例えば特許文献1参照)。この技術によれば、無線品質であるパイロット信号強度、ビーコン信号強度、Eb/N0 (Energy per bit to Noise power spectral density ratio)、SINR(Signal to Interference and Noise power Ratio)、及びCIR(Carrier to Interference power Ratio)のうち少なくとも1つ以上を用いて、最大伝送速度を推定する。無線品質から最大伝送速度への対応付けは、無線アクセス方式毎に、無線品質を入力とするアクセス特定関数を用いて定義される。
また、無線品質としてCIRを用いることによって、DRC(Data Rate Control)の伝送速度を導出する技術もある(例えば特許文献2参照)。この技術によれば、CIRからDRCへの変換テーブルを用いる。DRCは、変調方式及びHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の再送回数によって定義される。また、DRCレートは、HARQの上限まで再送されたときの最大伝送速度とみなす。
更に、特許文献2に記載された技術を用いて、CIRに加えて更に受信電力を用いて、DRCの伝送速度を導出する技術もある(例えば特許文献3参照)。この技術によれば、最大伝送速度は、CIRから導出されるDRCと、受信電力及び基準値の比較によって得られる指標値とを用いて算出される。
特表2007−515123号公報 特開2004−253832号公報 特開2008−113455号公報 Kamran Etemad, CDMA2000 Evolution:SystemConcepts and Design Principles, a Wiley-Interscience Publication, 2005.
特許文献1に記載された技術によれば、アクセス特定関数を用いて、無線品質から最大伝送速度へ対応付けている。しかしながら、無線品質が、周囲の環境及び無線端末の移動などによって時間変動する場合、アクセス特定関数のみを用いて、無線品質から正確な通信品質を推定することは困難である。その理由は、無線品質の変動及びその変動速度によって、無線品質と通信品質との関係が異なるためである。例えば、AWGN伝送路とレイリーフェージング伝送路とは、平均SINRが同一であっても、ビット誤り率特性が大きく異なることは周知である。
また、特許文献2及び3に記載された技術によれば、無線品質から推定されたDRCを、最大伝送速度とみなしている。しかしながら、無線品質が変動する環境では、再送回数が上限に達する前に、正常に受信されるEarly Terminationが起こる。そのために、DRCが最大伝送速度と等価であるとみなすことは難しい。
従って、本発明は、無線品質の変動量及び変動速度を考慮した通信品質を推定することができる無線通信装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、基地局からの受信信号の無線品質に応じて、受信信号の伝送速度が可変となる適応変調方式に基づく無線通信装置において、
無線品質の平均値及び標準偏差の毎に、通信品質を対応付けた相関通信品質記憶手段と、
受信信号における無線品質を出力する復調手段と、
無線品質における平均値を算出する統計平均値算出手段と、
無線品質における標準偏差を算出する統計標準偏差算出手段と、
統計平均値算出手段から出力された平均値と、統計標準偏差算出手段から出力された標準偏差を用いて、相関通信品質記憶手段を参照して、通信品質を導出する通信品質推定手段と
を有することを特徴とする。
本発明の無線通信装置における他の実施形態によれば、
相関通信品質記憶手段は、無線品質の平均値及び標準偏差と、通信品質との対応関係を表す推定式を記憶することも好ましい。
本発明の無線通信装置における他の実施形態によれば、
無線品質は、信号対干渉波比SINR、及び/又は、所定誤り率以下で受信可能な伝送速度DRCであり、通信品質は、最大伝送速度であり、
相関通信品質記憶手段の推定式は、SINR及び/又はDRCの標準偏差を変化させた場合に実測された平均SINR及び/又は平均DRCと最大伝送速度との関係を近似的に表す関数である
ことも好ましい。
本発明の無線通信装置における他の実施形態によれば、
無線品質は、信号対干渉波比SINR、及び、所定誤り率以下で受信可能な伝送速度DRCであり、通信品質は、最大伝送速度であり、
相関通信品質記憶手段の推定式は、
SINRの平均値及び標準偏差から、伝送速度DRC毎のパケット誤り率PER(Packet Error
Rate)を算出し、
SINRの平均値及び標準偏差から、各DRCが選択される選択確率を算出し、
パケット誤り率PERから、伝送速度DRC毎の平均再送回数を算出し、
選択確率及び平均再送回数に基づいて、最大伝送速度を算出する
ものであることも好ましい。
本発明によれば、基地局からの受信信号の無線品質に応じて、受信信号の伝送速度が可変となる適応変調方式に基づく無線通信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
無線品質の平均値及び標準偏差毎に、通信品質を対応付けた相関通信品質記憶手段と、
受信信号における無線品質を出力する復調手段と、
無線品質における平均値を算出する統計平均値算出手段と、
無線品質における標準偏差を算出する統計標準偏差算出手段と、
統計平均値算出手段から出力された平均値と、統計標準偏差算出手段から出力された標準偏差を用いて、相関通信品質記憶手段を参照して、通信品質を導出する通信品質推定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、基地局からの受信信号の無線品質に応じて、受信信号の伝送速度が可変となる適応変調方式に基づく無線通信装置の通信品質推定方法において、
無線品質の平均値及び標準偏差毎に、通信品質を対応付けた相関通信品質記憶部を有し、
受信信号における無線品質を出力する第1のステップと、
無線品質における平均値及び標準偏差を算出する第2のステップと、
統計平均値算出手段から出力された平均値と、統計標準偏差算出手段から出力された標準偏差を用いて、相関通信品質記憶手段を参照して、通信品質を導出する第3のステップと
を有することを特徴とする。
本発明の無線通信装置、方法及びプログラムによれば、無線品質の統計量としての平均値及び標準偏差を用いることによって、無線品質の変動量及び変動速度を考慮した通信品質を推定することができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明における無線通信装置の機能構成図である。
無線通信システムとして、セルラシステムの下りリンクを想定する。図1によれば、無線通信装置1は、例えば携帯電話機であって、基地局2から共通チャネルのパイロット信号を受信する。携帯電話機1は、変調部111と、符号化部112と、復調部121と、復号部122と、相関通信品質記憶部100と、統計平均値算出部101と、統計標準偏差算出部102と、通信品質推定部103とを有する。これら機能構成部は、携帯電話機(無線通信装置)に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
復調部121は、基地局2から送出されるパイロット信号を用いて、下りリンクの無線品質を測定し、その無線品質を出力する。無線品質は、例えばSINR(Signal / Interference Noise Ratio)又はDRC(Data Rate Control bit)であってもよい。
「SINR」は、希望信号の電力と、干渉及び雑音信号の電力の和との比である。CDMA2000 EV-DO
Rev.Aによれば、dB値として表される。
「DRC」は、伝送速度に基づく離散値である。CDMA2000 EV-DO Rev.Aによれば、14種類のDRC Indexによって定義される。表1は、DRC IndexとDRC Rate(伝送速度)との関係を表すグラフである。
Figure 0005118010
復調部121は、SINRに基づくdB値と、DRCに基づくDRC Indexとを、統計平均値算出部101及び統計標準偏差算出部102へ出力する。
統計平均値算出部101及び統計標準偏差算出部102は、SINR及びDRCを復調部121から受け取る。ここで、EV-DO Rev.Aに基づく表1によれば、DRC Indexは、伝送速度の順番に並んでいない。また、同一伝送速度となる複数のDRCが存在している。本発明によれば、DRC
Indexを伝送速度順に並びかえたDRC Orderを新たに定義する。
表2は、DRC OrderとDRC IndexとDRC Rate(伝送速度)との関係を表すグラフである。
Figure 0005118010
統計平均値算出部101及び統計標準偏差算出部102は、DRC Indexから、伝送速度(DRC Rate)及びDRC Orderを導出する。
統計平均値算出部101は、無線品質における平均値を算出する。また、統計標準偏差算出部102は、無線品質における標準偏差を算出する。ここで、無線品質とは、SINRに基づくdB値と、DRCに基づくDRC Indexとである。SINRの平均値とは、レイリーフェージングによる変動に対する平均であり、数十〜数百msの平均値である。また、SINRの標準偏差とは、平均値を求める区間における標準偏差を表す。
統計平均値算出部101は、SINRに基づくdB値の平均値と、DRCに基づくDRC Indexの平均値とを算出する。平均値及び2乗平均値は、区間平均、単純移動平均(SMA)、又は指数平滑移動平均(EMA)を用いて算出されてもよい。また、統計標準偏差算出部102は、SINRに基づくdB値の標準偏差と、DRCに基づくDRC Indexの標準偏差とを算出する。
図2は、経過時間に対する伝送速度及びDRC Orderの変化を表すグラフである。図2(a)は、経過時間に対する伝送速度の変化を表しており、ERateは、伝送速度の平均値を表す。図2(b)は、経過時間に対するDRC Orderの変化を表しており、EOrderは、DRC Orderの平均値を表す。
図2(a)と図2(b)との相違からも明らかなとおり、DRCの変動と伝送速度の標準偏差との関係が、伝送速度の大きさによって異なっている。例えば、以下のような違いがある。
DRC Order1 - DRC Order2の変動 : 伝送速度差=38.4 kbps
・・・・・・・・・
DRC Order10 - DRC Order11の変動: 伝送速度差=614.4 kbps
・・・・・・・・・
この場合、DRC Order間の伝送速度差は、16倍にもなる。そのため、DRC変動の遷移確率が等しい場合、DRC Order1-2間での変動と、DRC Order10-11間での変動とは、その標準偏差が16倍となる。一方で、DRC Orderの標準偏差は、伝送速度の大小に関わらず、同一基準で評価することができる。そのため、通信品質推定では、伝送速度の標準偏差と、DRC Orderの標準偏差とを用いる。
通信品質推定部103は、統計平均値算出部101から出力された平均値と、統計標準偏差算出部102から出力された標準偏差とを用いて、相関通信品質記憶部100を参照して、通信品質を導出する。
相関通信品質記憶部100は、無線品質の平均値及び標準偏差の毎に対応付けた通信品質を記憶する。ここで、相関通信品質記憶部100は、SINR及びDRCの無線品質の平均値及び標準偏差から、最大伝送速度の通信品質を出力する推定式を記憶する。推定式には、例えば2つの実施形態がある。
[第1の推定式]
第1の推定式は、SINR及び/又はDRCの標準偏差を変化させた場合に実測された平均SINR及び/又は平均DRCと最大伝送速度との関係を近似的に表す関数である。最初に、無線品質及び通信品質を予め同時に測定する。このとき、通信品質として最大伝送速度を測定するために、他のトラフィックが無い環境で測定する。また、無線品質の平均値及び標準偏差が所定値になるような環境であることが好ましい。実測点は離散的であるため、その中間点を近似的に導出するべく、最小2乗法などを用いて、無線品質の統計量と通信品質との関係を近似した確率モデル式を算出する。
図3は、平均SINRに対する最大伝送速度の推定式の関係を表すグラフである。
σSINRは、SINRの標準偏差を表す。図3によれば、σSINR=0及びσSINR=10における、平均SINRに対する最大伝送速度がプロットされている。σSINRが大きくなるに従って、同一SINRにおける最大伝送速度が低下している。σSINRを変化させて測定することによって、測定結果に対する多項式関数と指数関数との和の形で、推定式を導出することができる。
例えば、二次関数と2を底とする指数関数を用いるとき、σSINR=0について、SINR(dB)γから最大伝送速度 (bps)Tを導出する推定式は、以下のように表される。
T=a{(bγ+c)+2dγ+e}
但し、a,b,c,d及びeはそれぞれ、実定数である。
図4は、平均伝送速度(DRCレート)に対する最大伝送速度の推定式の関係を表すグラフである。
σOrderは、DRC Orderの標準偏差を表す。図4によれば、σOrder=0及びσOrder=2における、DRC Orderに対する最大伝送速度がプロットされている。また、DRC Orderと最大伝送速度とが等しくなるプロットを、直線状の補助線で描いている。同一DRCにおける最大伝送速度は、σOrder=0とσOrder=2とで大きく異なっている。これは、CDMA2000 EV-DO Rev.Aでは、HARQが用いられていることに基づく。無線品質が変動している場合、Early Terminationによって、最大伝送速度が、DRC Orderよりも大きくなるためである。
σOrder=0のとき、即ち、DRC Orderが変動していない状態では、DRC Orderと最大伝送速度とは、線形関係にある。一方で、σOrder=2のとき、最大伝送速度がDRC Orderの対数関数の関係になる。ここで、測定結果に対する一次関数と対数関数との和の形で、推定式を導出する。
例えば、2を底とする対数関数を用いるとき、σOrder=0について、DRC(bps)Dから最大伝送速度(bps)Tを導出する推定式は、以下のように表される。
T=aD+log2(bD+c)+d
但し、a,b,c及びdはそれぞれ、実定数であり、c>1を満たす。
尚、σSINR=5のときの推定式は、σSINR=0及びσSINR=10の推定式に基づいて、近似的に導出する必要がある。
[第2の推定式]
推定式は、以下の4つのステップからなる。
(S1)SINRの平均値及び標準偏差から、DRC毎のパケット誤り率PER(Packet Error Rate)を算出する。
(S2)SINRの平均値及び標準偏差から、各DRCが選択される選択確率を算出する。
(S3)パケット誤り率PERから、DRC毎の平均再送回数を算出する。
(S4)選択確率及び平均再送回数に基づいて、最大伝送速度を算出する。
(S1)SINRの平均値及び標準偏差から、DRC毎のパケット誤り率PERを算出する。図5は、SINRの平均値AveSINR及び標準偏差σSINRに対する、DRC毎のパケット誤り率PERを表すグラフである。また、同一のMCS(直交変調方式及び誤り訂正符号化率の組合せ)を用いるDRCについて、AveSINR及びσSINRに対するスロット誤り率PERは、同一となる。AveSINRが同一の条件の下では、σSINRが大きくなるほどPERは大きくなる。あるDRCにおけるPER特性PERDRCは、関数fDRCによって算出する。
PERDRC(AveSINR,σSINR)=fDRC(AveSINR,σSINR
(S2)SINRの平均値及び標準偏差から、各DRCが選択される選択確率を算出する。図6は、SINRの平均値AveSINR及び標準偏差σSINRに対する、各DRCが選択される確率を表すグラフである。標準偏差σSINRが大きくなるほど、あるDRCが選択される平均値AveSINRの範囲が広くなる。あるDRCが選択される確率PDRCは、関数gDRCによって導出する。
DRC(AveSINR,σSINR)=gDRC(AveSINR,σSINR
(S3)パケット誤り率PERから、DRC毎の平均再送回数を算出する。
S1で算出したSINRの平均値AveSINR及び標準偏差σSINRから導出されたDRC毎のPERを用いて、DRC毎の平均再送回数を導出する。DRC毎に定められている、パケット再送回数の上限NmaxDRCを用いて、平均再送回数NDRCを以下のように導出する。
DRC(AveSINR,σSINR)=
Σi=1 NmaxDRC[i・{1-PERDRC(AveSINRSINR)}・PERDRC i-1(AveSINRSINR)]
(S4)選択確率及び平均再送回数に基づいて、最大伝送速度を算出する。
S2及びS3で導出した、各DRCが選択される確率PDRCと、DRC毎の平均再送回数NDRCを用いて、スループットの期待値を導出する。各DRCにおいて、パケット誤りが発生しないときの最大伝送レートRDRCが一意に定義される。PDRC,NDRC及びRDRCを用いて、スループットの期待値Rは、以下のように算出される。
R(AveSINR,σSINR)=
Σi=1 DRCmaxi(AveSINRSINR)・Ri/Ni(AveSINRSINR)
DRCmaxは、DRC Indexの最大値を表す。例えばCDMA2000 1xEV-DO Rev.Aの場合、DRCmax=14である。また、SINRの平均値AveSINR及び標準偏差σSINRが与えられたとき、平均スループットRを導出する。
以上、詳細に説明したように、本発明の無線通信装置、方法及びプログラムによれば、無線品質の統計量としての平均値及び標準偏差を用いることによって、無線品質の変動量及び変動速度を考慮した通信品質を推定することができる。具体的には、適応変調を用いた無線通信システムにおいて、SINR及びDRCの変動量を考慮して、最大伝送速度を推定することができる。特に、平均値だけでなく、標準偏差をパラメータとして用いることによって、無線品質の変動を考慮することができる。無線品質の変動を、指数分布などの確率分布モデルで近似して、適応変調及びHARQの振る舞いを理論的に分析し、最大伝送速度の推定式を導出する。
前述した本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
本発明における無線通信装置の機能構成図である。 経過時間に対する伝送速度及びDRC Orderの変化を表すグラフである。 平均SINRに対する最大伝送速度の推定式の関係を表すグラフである。 平均DRCレートに対する最大伝送速度の推定式の関係を表すグラフである。 SINRの平均値AveSINR及び標準偏差σSINRに対する、DRC毎のパケット誤り率PERを表すグラフである。 SINRの平均値AveSINR及び標準偏差σSINRに対する、各DRCが選択される確率を表すグラフである。
符号の説明
1 無線通信装置、携帯電話機
2 基地局
111 変調部
112 符号化部
121 復調部
122 復号部
100 相関通信品質記憶部
101 統計平均値算出部
102 統計標準偏差算出部
103 通信品質推定部

Claims (6)

  1. 基地局からの受信信号の無線品質に応じて、前記受信信号の伝送速度が可変となる適応変調方式に基づく無線通信装置において、
    無線品質の平均値及び標準偏差の毎に、通信品質を対応付けた相関通信品質記憶手段と、
    前記受信信号における前記無線品質を出力する復調手段と、
    前記無線品質における前記平均値を算出する統計平均値算出手段と、
    前記無線品質における前記標準偏差を算出する統計標準偏差算出手段と、
    前記統計平均値算出手段から出力された前記平均値と、前記統計標準偏差算出手段から出力された前記標準偏差を用いて、前記相関通信品質記憶手段を参照して、通信品質を導出する通信品質推定手段と
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記相関通信品質記憶手段は、前記無線品質の平均値及び標準偏差と、前記通信品質との対応関係を表す推定式を記憶することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記無線品質は、信号対干渉波比SINR(Signal / Interference Noise Ratio)、及び/又は、所定誤り率以下で受信可能な伝送速度DRC(Data Rate Control bit)であり、前記通信品質は、最大伝送速度であり、
    前記相関通信品質記憶手段の前記推定式は、SINR及び/又はDRCの標準偏差を変化させた場合に実測された平均SINR及び/又は平均DRCと最大伝送速度との関係を近似的に表す関数である
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記無線品質は、信号対干渉波比SINR、及び、所定誤り率以下で受信可能な伝送速度DRCであり、前記通信品質は、最大伝送速度であり、
    前記相関通信品質記憶手段の前記推定式は、
    前記SINRの平均値及び標準偏差から、伝送速度DRC毎のパケット誤り率PER(Packet Error Rate)を算出し、
    前記SINRの平均値及び標準偏差から、各DRCが選択される選択確率を算出し、
    前記パケット誤り率PERから、伝送速度DRC毎の平均再送回数を算出し、
    前記選択確率及び前記平均再送回数に基づいて、前記最大伝送速度を算出する
    ものであることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  5. 基地局からの受信信号の無線品質に応じて、前記受信信号の伝送速度が可変となる適応変調方式に基づく無線通信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    無線品質の平均値及び標準偏差毎に、通信品質を対応付けた相関通信品質記憶手段と、
    前記受信信号における前記無線品質を出力する復調手段と、
    前記無線品質における前記平均値を算出する統計平均値算出手段と、
    前記無線品質における前記標準偏差を算出する統計標準偏差算出手段と、
    前記統計平均値算出手段から出力された前記平均値と、前記統計標準偏差算出手段から出力された前記標準偏差を用いて、前記相関通信品質記憶手段を参照して、通信品質を導出する通信品質推定手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする無線通信装置用のプログラム。
  6. 基地局からの受信信号の無線品質に応じて、前記受信信号の伝送速度が可変となる適応変調方式に基づく無線通信装置の通信品質推定方法において、
    無線品質の平均値及び標準偏差毎に、通信品質を対応付けた相関通信品質記憶部を有し、
    前記受信信号における前記無線品質を出力する第1のステップと、
    前記無線品質における前記平均値及び前記標準偏差を算出する第2のステップと、
    前記統計平均値算出手段から出力された前記平均値と、前記統計標準偏差算出手段から出力された前記標準偏差を用いて、前記相関通信品質記憶手段を参照して、通信品質を導出する第3のステップと
    を有することを特徴とする通信品質推定方法。
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