JP5116602B2 - 映像信号処理装置及び方法、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、入力映像信号のフレーム表示周波数を増加させる映像信号処理装置に関するものである。
テレビジョン受像機などの表示装置には、ちらつきや動きボケを抑制するためにフレーム表示周波数(フレームレート)を増加させる倍速駆動方式を行うものがある。倍速駆動の方式として、動き検出により中間補正画像を生成する中間画像生成方式や、入力映像信号に応じた画像を空間周波数領域において低周波成分画像と高周波成分画像に分離して表示する空間周波数分離方式などが知られている。
中間画像生成方式は、入力映像信号におけるオブジェクトの動きを検出して2つのフレーム間の画像を推定生成する方法である。特許文献1には、第1参照フレームと、第1参照フレームよりも後の時刻の第2参照フレームから補間フレームを生成することについて記載されている。
また、空間周波数分離方式は、入力映像信号に対してフレームごとにフィルタ処理を行い、空間的高周波成分と、空間的低周波成分を分離する。そして、例えば、空間的高周波成分を一方のサブフレームに集中させ、空間的低周波成分を両方のサブフレームに分配して表示する方法である。ここで、サブフレームとは、倍速駆動方式で表示されるフレームであり、フレーム表示周波数に応じて、入力映像信号の1つのフレームに複数のサブフレームが対応する。特許文献2には、フレーム周波数の増加に応じて1つのフレームを複数のサブフレームに分割して表示する場合に、少なくとも一つのサブフレームの高周波成分を減少させることについて記載されている。
特開2004−159294号公報 特開2006−184896号公報
しかしながら、表示させる映像によっては、フレーム表示周波数(フレームレート)を増加させることによって画質が劣化することがあった。
即ち、例えば、中間画像生成方式において、動き検出を誤ると、誤った中間画像が生成され、画質が劣化する恐れがあった。
また、空間周波数分離方式において、例えば、入力映像信号による画像が、隣接する画素の輝度値の差が大きい画像であると、その低周波成分画像に輪郭などが残ってしまう場合がある。このような場合、再生する映像にがたつきが発生し、画質が劣化する恐れがあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、フレーム表示周波数(フレームレート)を増加させることにより起こり得る画質の劣化を低減することである。
上記課題を解決するために本発明の映像信号処理装置は、例えば以下の構成を有する。即ち、入力映像信号を処理する映像信号処理装置であって、前記入力映像信号の第1フレームと第2フレームとから前記第1フレームの動き領域を検出し、当該動き領域の情報に応じて、前記第1フレームと前記第2フレームとの中間画像である第3フレームを生成する第1の生成手段と、前記第1フレームの周波数成分に応じた第4フレームと第5フレームとを生成する第2の生成手段と、前記第1フレームの動き領域のコントラストが所定値よりも高い場合、前記第1フレームと前記第3フレームとを順次表示させ、前記第1フレームの動き領域のコントラストが前記所定値以下である場合、前記第4フレームと前記第5フレームとを順次表示させる表示制御手段とを有する。
また、本発明の映像信号処理方法は、入力映像信号を処理する映像信号処理装置が行う映像信号処理方法であって、前記入力映像信号の第1フレームと第2フレームとから前記第1フレームの動き領域を検出し、当該動き領域の情報に応じて、前記第1フレームと前記第2フレームとの中間画像である第3フレームを生成する第1の生成工程と、前記第1フレームの周波数成分に応じた第4フレームと第5フレームとを生成する第2の生成工程と、前記第1フレームの動き領域のコントラストが所定値よりも高い場合、前記第1フレームと前記第3フレームとを順次表示させ、前記第1フレームの動き領域のコントラストが前記所定値以下である場合、前記第4フレームと前記第5フレームとを順次表示させる表示制御工程とを有する。
本発明によれば、フレーム表示周波数を増加させることにより起こり得る画質の劣化を低減することができる。
<実施形態1>
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
本形態では、入力映像信号はフレーム表示周波数(フレームレート)が60Hzのノンインタレース信号であり、これを120Hzのノンインタレース信号に変換する場合を例にとって説明する。すなわち、本形態の映像信号処理装置は、1秒間に60枚の画像を表示させるための入力映像信号に応じて、1秒間に120枚の画像を表示させるための表示装置で動画像を表示させる場合の処理を行う。ただし、それ以外のフレームレート等に変換するようにしても、本発明は実施可能である。
<システム構成について>
図1は、本実施形態に係る映像信号処理装置の構成例を示すブロック図である。図1において、101はフレームメモリ、102は動き領域検出回路、103は周波数分離回路、104はコントラスト情報算出回路、105は中間画像生成回路、106は表示画像選択回路である。尚、本映像信号処理装置は、入力映像信号を処理する映像信号処理装置である。また、本映像信号処理装置は、動画像を表示する表示装置に接続される装置であっても、表示装置内に組み込まれるものであっても良い。つまり、本映像信号処理装置は、デジタルテレビ、パーソナルコンピュータ、ノートブックPC、コンピュータを内蔵した各種家電製品、ゲーム機、携帯電話などの、動画像を表示する表示装置に組み込まれたものであっても良い。また、本映像信号処理装置は、例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどの、動画像データを表示装置に入力するための映像入力機器に組み込まれたものであっても良い。
フレームメモリ101は、不図示の映像入力機器からの入力映像信号の入力に応じて、画像情報Sを出力する。すなわち、フレームメモリ101は、入力映像信号として、例えば時刻(i)に再生させる画像の画像データである画像情報S(i)が入力されると、時刻(i−1)に再生させる画像の画像データである画像情報S(i−1)を出力する。つまり、画像情報S(i−1)は、入力映像信号のフレーム表示周波数に従って動画像を表示させた場合に、画像情報S(i)の1フレーム前に表示される画像の画像データである。尚、入力映像信号は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、ネットワーク上のサーバ、動画像データを記憶するハードディスクなど、種々の映像入力機器からの入力が可能である。フレームメモリ101は、画像情報S(i−1)を、動き領域検出回路102、周波数分離回路103、コントラスト情報算出回路104、中間画像生成回路105、画像決定回路106のそれぞれに出力する。
動き領域検出回路102は、入力映像信号として入力された画像情報S(i)、およびフレームメモリ101から入力された画像情報S(i−1)から、画像情報S(i−1)の画像における動き領域を検出し、動き領域情報m(i−1)を取得する。即ち、動き領域検出回路102は、入力映像信号の第1フレームと第2フレームとから第1フレームの動き領域を検出する。動き領域検出回路102は、取得した動き領域情報m(i−1)をコントラスト情報算出回路104、及び中間画像生成回路105へ出力する。この動き領域情報m(i−1)には、画像情報S(i−1)と画像情報S(i)の動き領域の座標情報が含まれている。動き領域情報m(i−1)の詳細については図3を用いて後述する。
周波数分離回路103は、フレームメモリ101からの画像情報S(i−1)の入力に応じて、高周波画像情報SH(i−1)、および低周波画像情報SL(i−1)を生成する。つまり、高周波画像情報SH(i−1)は、画像情報S(i−1)の画像の高周波成分画像の画像データである。また、低周波画像情報SL(i−1)は、画像情報S(i−1)の画像の低周波成分画像の画像データである。このように、周波数分離回路103は、画像情報S(i−1)の高周波画像情報SH(i−1)、及び低周波画像情報SL(i−1)を生成する。即ち、周波数分離回路103は、第1フレームの周波数成分に応じた画像(高周波成分画像、低周波成分画像)を生成する。周波数分離回路103は、高周波画像情報SH(i−1)を画像決定回路106へ、低周波画像情報SL(i−1)を画像決定回路106、及びコントラスト情報算出回路104へ出力する。
尚、周波数分離回路103は、高周波画像情報SH(i−1)、及び低周波画像情報SL(i−1)から得られた画像を適宜組み合わせた画像を出力するようにしても良い。すなわち、周波数分離回路103は、低周波画像情報SL(i−1)と、例えば所定の重み付けをした高周波画像情報SH(i−1)との組み合わせに応じた画像などを出力するようにしても良い。高周波画像情報SH(i−1)、低周波画像情報SL(i−1)の詳細については後述する。
コントラスト情報算出回路104は、動き領域検出回路102から動き領域情報m(i−1)、フレームメモリ101から画像情報S(i−1)、周波数分離回路103から低周波画像情報SL(i−1)の入力を受け付ける。そして、コントラスト情報算出回路104は、入力された情報を用いてコントラスト情報c(i−1)を算出する。コントラスト情報c(i−1)は、画像情報S(i−1)によって表示される画像における動き領域のコントラストの高さを示す情報である。コントラスト情報算出回路104は、算出したコントラスト情報c(i−1)を画像決定回路106へ出力する。コントラスト情報算出回路104によるコントラスト情報c(i−1)の算出方法については後述する。
中間画像生成回路105は、動き領域検出回路102から入力された動き領域情報m(i−1)とフレームメモリ101から入力された画像情報S(i−1)に応じて、中間画像情報SC(i−1)を生成する。つまり、中間画像生成回路105は、動き領域情報m(i−1)に応じて、画像情報S(i−1)と画像情報S(i)との中間画像である中間画像情報SC(i−1)を生成する。即ち、中間画像生成回路105は、動き領域の情報に応じて、第1フレームと第2フレームとの中間画像である第3フレームを生成する。中間画像生成回路105は、生成した中間画像情報SC(i−1)を画像決定回路106へ出力する。中間画像生成回路105による中間画像情報SC(i−1)の生成方法については、後述する。
画像決定回路106は、画像情報S(i−1)、高周波画像情報SH(i−1)、低周波画像情報SL(i−1)、中間画像情報SC(i−1)、およびコントラスト情報c(i−1)の入力を受ける。そして、画像決定回路106は、入力されたこれらの情報に応じて、画像情報S(i−1)、高周波画像情報SH(i−1)、低周波画像情報SL(i−1)、中間画像情報SC(i−1)のうち、いずれか2つの画像データを表示装置へ出力する。つまり、画像決定回路106は、コントラスト情報c(i−1)に応じて、高周波画像情報SH(i−1)及び低周波画像情報SL(i−1)か、或いは画像情報S(i−1)及び中間画像情報SC(i−1)かを表示装置へ順次出力する。表示装置は、画像決定回路106から入力された画像データに応じた画像を順次表示する。
<システム全体の処理>
次に、本実施形態の映像信号処理装置が行う処理の流れについて、入力映像信号として画像情報S(i)が入力された場合を例に挙げて、図2を用いて説明する。
図2は映像信号処理装置における処理フローを示したフローチャートである。尚、本実施形態では、これから説明する各部の処理を、図1に示したハードウェアを用いて行っているが、ソフトウェアによって行うことも可能である。すなわち、映像信号処理装置の各制御を行うCPUが、ROM等に記憶される制御プログラムを読み出し、処理を実行するようにしても良い。
ステップS201において、動き領域検出回路102は、フレームメモリ101から入力された画像情報S(i−1)、及び入力映像信号として入力された画像情報S(i)に応じて、画像情報S(i−1)の画像の動き領域を検出する。そして、動き領域検出回路102は、検出された動き領域の動き領域情報m(i−1)を取得する。動き領域は、画像情報S(i)と画像情報S(i−1)との差分情報に基づいて検出される。また、動き領域情報m(i−1)は、各画像情報Sの動き領域の座標情報を含む。尚、上述の通り、入力映像信号のフレーム表示周波数に従って動画像の表示を行う場合、画像情報S(i−1)の画像の次に画像情報S(i)の画像が表示される。
即ち、ステップ201において、動き領域検出回路102は、入力映像信号の第1フレームと第2フレームとから第1フレームの動き領域を検出する。ここで、第1フレームは画像情報S(i−1)、第2フレームは画像情報S(i)にそれぞれ対応する。動き領域検出回路102は、S201において、取得した動き領域情報m(i−1)をコントラスト情報算出回路104及び中間画像生成回路105に出力する。動き領域情報の詳細については図3を用いて後述する。
ステップS202において、周波数分離回路103は、画像情報S(i−1)から高周波画像情報SH(i−1)および低周波画像情報SL(i−1)を生成する。低周波画像情報SL(i−1)は、画像情報S(i−1)に対してローパスフィルタなどの処理を行うことにより得られる画像データであり、この画像データに応じた画像は、画像情報S(i−1)の画像と比較して輪郭がぼやけた画像となる。また、高周波画像情報SH(i−1)は、画像情報S(i−1)と低周波画像情報SL(i−1)との差分を画像情報S(i−1)に付加するなどの処理を行うことにより得られる画像データである。この画像データに応じた画像は、画像情報S(i−1)の画像と比較してより輪郭が強調された画像となる。
即ち、ステップS202において、周波数分離回路103は、第1フレームの高周波成分画像、及び低周波成分画像を生成する。ここで、第1フレームは画像情報S(i−1)、第2フレームは画像情報S(i)にそれぞれ対応する。
ステップS202において、周波数分離回路103は、生成した高周波画像情報SH(i−1)を画像決定回路106へ出力する。また、ステップS202において、周波数分離回路103は、生成した低周波画像情報SL(i−1)をコントラスト情報算出回路104及び画像決定回路106に出力する。周波数分離回路103による空間周波数分離画像生成の詳細は後述する。尚、ステップS202の処理は、ステップS205の処理が開始されるまでに終了していれば良い。
ステップS203において、コントラスト情報算出回路104は、動き領域におけるコントラスト情報を算出する。すなわち、コントラスト情報算出回路104は、動き領域情報m(i−1)に基づいて、画像情報S(i−1)の動き領域と低周波画像情報SL(i−1)の動き領域との差分を算出する。そして、コントラスト情報算出回路104は、算出された差分値に応じて動き領域のコントラストの高さを示すコントラスト情報c(i−1)を算出する。尚、コントラスト情報算出回路104は、S201において、動き領域検出回路102から動き領域情報m(i−1)を取得している。コントラスト情報算出回路104は、S203において、算出したコントラスト情報を画像決定回路106に出力する。コントラスト情報算出の詳細は図5を用いて後述する。
ステップS204において、中間画像生成回路105は、フレームメモリ101から出力された画像情報S(i)と、動き領域検出回路102から出力された動き領域情報m(i−1)とを用いて、中間画像情報SC(i−1)を生成する。上述のように、中間画像情報SC(i−1)は、画像情報S(i)の画像と画像情報S(i−1)の画像との間にあたる画像の画像データである。
即ち、ステップS204で、中間画像生成回路105は、動き領域の情報に応じて、第1フレームと第2フレームとの中間画像である第3フレームを生成する。ここで、第1フレームは画像情報S(i−1)の画像、第2フレームは画像情報S(i)の画像、第3フレームは中間画像情報SC(i−1)の画像にそれぞれ対応する。
中間画像生成回路105は、S204において、生成した中間画像情報SC(i−1)を画像決定回路106に出力する。中間補正画像生成の詳細は図6を用いて後述する。尚、ステップS203とステップS204の順序は逆でも良い。
ステップS205において、画像決定回路106は、表示装置に出力する画像データを決定する。画像決定回路106は、入力映像信号のフレーム表示周波数(フレームレート)より高いフレーム表示周波数で画像が表示されるように、表示装置に画像データを出力する。上述のように、本形態では、入力映像信号の2倍のフレーム表示周波数で表示させるために、入力映像信号に応じた1つ又は2つの画像データから得られる第1サブフレームと第2サブフレームを順次表示する場合について説明している。しかし、それ以外の倍率のフレーム表示周波数で表示させるようにしても良い。尚、画像決定回路106には、画像情報S(i−1)、高周波画像情報SH(i−1)、低周波画像情報SL(i−1)、中間画像情報SC(i−1)、およびコントラスト情報c(i−1)が入力されている。画像決定回路106は、ステップS205において、コントラスト情報c(i−1)が所定値よりも大きいか否かを判断する。
画像決定回路106は、画像情報S(i−1)の動き領域に対するコントラスト情報c(i−1)が所定値よりも高いと判断した場合、第1サブフレームをオリジナル画像情報S(i−1)、第2サブフレームを中間画像情報SC(i−1)に決定する。そして、画像決定回路106は、決定に応じた画像データを表示装置へ出力する。尚、サブフレームとは、倍速駆動方式で表示されるフレームであり、フレーム表示周波数に応じて、入力映像信号の1つのフレームに複数のサブフレームが対応する。本形態の場合、入力映像信号のフレーム表示周波数が60Hzであり、表示装置で表示されるフレーム表示周波数が120Hzである。従って、画像情報S(i−1)に対応するサブフレームは、2つである。ここでは、2つのサブフレームのうち、先に表示させるサブフレームを第1サブフレーム、後に表示させるサブフレームを第2サブフレームと呼ぶ。即ち、S205において、画像決定回路106は、第1フレームの動き領域のコントラストが所定値よりも高い場合、第1、第2サブフレームとして、第1フレームと第3フレームとを順次表示させる。つまり、画像情報S(i−1)の動き領域のコントラスト情報c(i−1)が所定値よりも高いと判断された場合、画像決定回路106は、画像情報S(i−1)の画像と中間画像情報SC(i−1)の画像を順次表示させる。
一方、画像決定回路106は、ステップS205において、コントラスト情報c(i−1)が所定値以下であると判断した場合、第1サブフレームとして高周波画像情報SH(i−1)、第2サブフレームとして低周波画像情報SL(i−1)を出力する。即ち、S205において、画像決定回路106は、第1フレームの動き領域のコントラストが所定値以下である場合、第1フレームの高周波成分画像と第1フレームの低周波成分画像とを順次表示させる。つまり、画像決定回路106は、画像情報S(i−1)の動き領域のコントラスト情報c(i−1)が所定値以下であると判断された場合、高周波画像情報SH(i−1)の画像と低周波画像情報SL(i−1)の画像を順次表示させる。
尚、動き領域のコントラスト情報が所定値以下である場合に順次表示させる画像は、高周波画像情報SH(i−1)の画像と低周波画像情報SL(i−1)の画像に限らない。即ち、画像決定回路106は、動き領域のコントラスト情報が所定値以下である場合、以下のような画像を表示させても良い。すなわち、画像決定回路106は、第1サブフレームとして、例えば、低周波画像情報SL(i−1)と、2倍の重み付けをした高周波画像情報SH(i−1)との組み合わせに応じた画像(第4フレーム)を表示させても良い。また、画像決定回路106は、第2サブフレームとして、低周波画像情報SL(i−1)の画像(第5フレーム)を表示させるようにしても良い。このように、画像決定回路106は、動き領域のコントラスト情報が所定値以下である場合、第1フレーム(画像情報S(i−1))の周波数成分に応じたフレームを順次、表示させる。
また、上述のように、コントラスト情報c(i−1)は、画像情報S(i−1)の動き領域におけるコントラストの強さを示す情報である。また、画像決定回路106から画像データを入力された不図示の表示装置は、入力された画像データに応じた画像を順次表示させる。
このように、画像決定回路106が、コントラスト情報c(i−1)に応じて表示装置へ出力する画像データを切り替えるのは、以下の理由による。すなわち、動き領域のコントラストが高ければ、動き領域の検出を精度良く行いやすい。動き領域の検出が正確に行われれば、それにより生成される中間画像は、入力映像信号に応じた画像の中間に表示させるべき画像として有効である。一方、動き領域のコントラストが高いと、低周波成分画像にエッジが残ることが多く、そのような場合に高周波成分画像と低周波成分画像を順次表示させると、二重映りによる映像のがたつき(ジャギー)が発生する可能性が高くなる。
これに対し、動き領域のコントラストが低いと、動き領域の誤検出が行われてしまう可能性が高くなる。動き領域が誤検出されると、それにより生成される中間画像は、入力映像信号に応じた画像の中間に表示させるべき画像との差異が大きくなってしまう可能性が高い。一方、動き領域のコントラストが低い場合は、高周波成分画像と低周波成分画像を順次表示させることにより、滑らかに再生できる可能性が高い。そこで、本実施形態の画像決定回路106は、コントラスト情報算出回路104から出力された動き領域のコントラスト情報に応じて、表示装置へ出力する画像データを切り替える。画像決定回路106による表示画像決定の詳細は図7を用いて後述する。
<動き領域情報算出の処理>
次に、本実施形態の動き領域検出回路102が行う、動き領域の検出処理と動き領域情報の算出処理について図3を用いて説明する。この処理は、図2のステップS201の処理に対応する。図3は、動き領域情報の算出処理を説明するための概念図である。図3(a)は画像情報S(i−1)、図3(b)は画像情報S(i)である。上述のように、画像情報S(i−1)は、入力映像信号のフレーム表示周波数に従って動画像を表示させる場合に、画像情報S(i)の画像の1フレーム前に再生される画像の画像データである。動き領域検出回路102は、それぞれの画像を複数の画素ブロック(破線)に分割し、該画素ブロックのパターンマッチングにより、画像情報S(i−1)の画像内の動き領域を検出する。すなわち、動き領域検出回路102は、図3(a)における1つの画素ブロックを図3(b)の各画素ブロックと比較し、相関の高い画素ブロックを判定する。動き領域検出回路102は、図3(a)におけるすべての画素ブロックについて、図3(b)の各画素ブロックとの比較を行う。そして、動き領域検出回路102は、相関の高い画素ブロックのうち、表示位置が図3の(a)と(b)で異なっている画素ブロック(群)を動き領域として検出する。ここでは、図3(a)に示す画素ブロック群(実線)が検出されたものとする。また、画像情報S(i−1)の動き領域に対応する画像情報S(i)の動き領域は、図3(b)の実線で示すように検出される。このときの動き領域情報m(i−1)は、例えば、画像情報S(i−1)と、画像情報S(i)のそれぞれの動き領域の各頂点の座標値の情報を含む。図3の例では、検出された動き領域にそれぞれ8つの頂点が存在するので、動き領域情報m(i−1)には、全部で16の座標値の情報が含まれる。つまり、動き領域情報m(i−1)には、画像情報S(i−1)から検出された動き領域の8つの頂点の座標情報と、画像情報S(i)から検出された動き領域の8つの頂点の座標情報が含まれる。動き領域検出回路102は、このようにして、動き領域を検出し、動き領域情報m(i−1)をコントラスト情報算出回路104、及び中間画像生成回路105に出力する。
動き領域検出回路102として、たとえば、テレビジョン受像機におけるY/C分離回路やインタレースをノンインタレースに変換する走査線変換回路等で用いるものと同様のものを用いても良い。
<空間周波数分離画像生成の処理>
次に、本実施形態の周波数分離回路103が行う、空間周波数分離画像の生成処理について図4を用いて説明する。この処理は、図2のステップS202の処理に対応する。図4は、空間周波数分離画像の生成処理を説明するための概念図である。
図4(a)は画像情報S(i−1)、図4(b)は画像情報S(i−1)の低周波画像情報SL(i−1)、図4(c)は画像情報S(i−1)の高周波画像情報SH(i−1)である。低周波画像情報SL(i−1)は、画像情報S(i−1)にローパスフィルタなどの処理をすることにより生成される。また、高周波画像情報SH(i−1)は、画像情報S(i−1)と低周波画像情報SL(i−1)との差分情報を算出し、差分情報と画像情報S(i−1)とを加算するなどして生成される。図4に示すように、低周波画像情報SL(i−1)の画像は、画像情報S(i−1)の画像と比較して輪郭がぼやけた画像となる。また、高周波画像情報SH(i−1)の画像は、画像情報S(i−1)の画像と比較してより輪郭が強調された画像となる。尚、周波数分離回路103が用いるローパスフィルタのパラメータは、予め決められたものであっても良いし、ユーザ等が設定するものであっても良い。
<コントラスト情報算出の処理>
次に、本実施形態のコントラスト情報算出回路104が行う、コントラスト情報の算出処理について図5を用いて説明する。この処理は、図2のステップS203の処理に対応する。図5はコントラスト情報算出の処理手順を示したフローチャートである。
ステップS501において、コントラスト情報算出回路104は、ステップS201で取得された動き領域情報m(i−1)に基づいて、動き領域内の座標値(x、y)を1つ取得する。
ステップS502において、コントラスト情報算出回路104は、ステップS501で取得された座標値(x、y)における画像情報S(i−1)の画素情報を取得する。取得する画素情報は、たとえば、輝度信号値YやRGB値である。尚、画像情報S(i−1)は、入力映像信号のフレーム表示周波数に従って表示する場合に、時刻(i−1)に表示されるオリジナルの画像情報である。
ステップS503において、コントラスト情報算出回路104は、ステップS501で取得された座標値(x、y)における低周波画像情報SL(i−1)の画素情報を取得する。取得する画素情報は、たとえば、輝度信号値YやRGB値である。尚、低周波画像情報SL(i−1)は、画像情報S(i−1)の画像の低周波成分画像の画像データである。
ステップS504において、コントラスト情報算出回路104は、オリジナルの画像情報S(i−1)の座標値(x、y)と低周波画像情報SL(i−1)の座標値(x、y)との差分に基づく評価値を算出する。評価値は、たとえば、オリジナル画像と低周波成分画像の輝度の差分の絶対値である。
ステップS505において、コントラスト情報算出回路104は、動き領域内のすべての画素に対して評価値を算出したか否かを判定する。すべての算出が終わった場合は、ステップS506へ進む。そうでない場合は、ステップS501に戻り、上述の処理を繰り返す。
ステップS506において、コントラスト情報算出回路104は、動き領域内のすべての画素に対する評価値に基づいてコントラスト情報を算出する。コントラスト情報は、たとえば、すべての画素に対する評価値の平均値であるとする。
このように、本形態のコントラスト情報算出回路104は、動き領域内のコントラスト情報の算出を、オリジナル画像である画像情報S(i−1)と、その低周波成分画像の画像データである低周波画像情報SL(i−1)との差分によって行っている。即ち、第1フレームの動き領域のコントラストは、第1フレームの動き領域と第1フレームの低周波成分画像の動き領域との差分に応じて取得される。ここで、第1フレームは画像情報S(i−1)の画像に対応している。このようにすることで、ステップS202において生成される低周波成分画像情報を用いてコントラスト情報を算出するので、少ない処理負荷でコントラスト情報を算出することができる。
一般的なコントラスト情報を算出する方法として、例えば、動き領域内の高輝度領域の輝度値と低輝度領域の輝度値の差を求め、それによってコントラスト情報を算出する方法がある。このようにして求められたコントラスト情報を、第1、第2サブフレームとして表示させる画像を決定するための情報として利用しても良い。
ただし、本形態のコントラスト情報算出回路104は、上述のように、オリジナル画像である画像情報S(i−1)と、その低周波成分画像の画像データである低周波画像情報SL(i−1)との差分によってコントラスト情報を算出する。このようにすると、離れた位置の画素値の差を、算出するコントラスト情報に反映させないようにすることができる。すなわち、動き領域内の高輝度領域と低輝度領域の輝度の差に基づいてコントラスト情報を算出する場合、例えば、高輝度領域と低輝度領域が離れた位置にある場合にも、その輝度の差が大きければ高いコントラストを示すコントラスト情報が算出されることがある。従って、高いコントラストを示すコントラスト情報が算出される場合でも、誤った動き領域の検出に基づいて生成された中間補正画像が生成されている可能性がある。これに対し、本形態のように、オリジナル画像である画像情報S(i−1)と、低周波画像情報SL(i−1)との差分に基づいてコントラスト情報を算出すれば、離れた位置にある画素値の差をコントラスト情報に反映させないようにすることができる。従って、画像決定回路106は、本形態で算出されるコントラスト情報により、中間補正画像が誤った動き領域の検出に基づいて生成されたかをより精度良く評価することができる。
また、他のコントラスト情報を算出する方法として、例えば、オリジナル画像の動き領域内において、隣接する画素ブロックの画素値の差を求め、その結果に応じてコントラスト情報を算出する方法がある。つまり、動き領域内の画素ブロックごとに、その画素ブロックに隣接する画素ブロックとの例えば輝度値を比較し、その差が最も小さい部分をコントラストの評価値として算出する。つまり、隣接する画素ブロックの輝度値の差の最小値が大きければ、コントラストが高いことを示すコントラスト情報を算出する。このようにして求められたコントラスト情報を、第1、第2サブフレームとして表示させる画像を決定するための情報として利用しても良い。ただし、本形態のコントラスト情報算出回路104は、オリジナル画像である画像情報S(i−1)と、その低周波成分画像の画像データである低周波画像情報SL(i−1)との差分によってコントラスト情報を算出する。このようにすれば、例えば、動き領域内の各画素ブロックについて、四方に隣接する画素ブロックとの差分値を算出してコントラスト情報を算出するよりも、コントラスト情報の算出にかかる処理の量を少なくすることができる。
<中間補正画像生成の処理>
次に、本実施形態の中間画像生成回路105が行う、中間画像情報の生成処理について図6を用いて説明する。この処理は、図2のステップS204の処理に対応する。
図6は中間補正画像生成を説明するための概念図である。図6(a)は画像情報S(i−1)、図6(b)は中間画像情報SC(i−1)、図6(c)は画像情報S(i)である。中間画像生成回路105は、動き領域情報m(i−1)に基づいて動きベクトルを算出し、画像情報S(i)とS(i−1)との中間にあたる画像を推定して中間画像情報SC(i−1)を生成する。尚、上述のように、動き領域情報m(i−1)には、画像情報S(i−1)及び画像情報S(i)からそれぞれ検出された動き領域の座標情報が含まれている。中間画像生成回路105は、各画像情報Sの動き領域の座標情報から、たとえば、動き領域の動きベクトルを求め、動きベクトル量の半分の位置に動き領域を移動させることにより中間補正画像を生成する。
つまり、中間画像生成回路105は、動き領域の座標情報から、画像情報S(i−1)の画像と画像情報S(i)の画像との間で動き領域が移動した方向とその大きさを算出する。そして、中間画像生成回路105は、画像情報S(i−1)の画像の動き領域を、算出された方向に、算出された大きさの例えば半分だけ移動させた画像を中間画像情報SC(i−1)として生成する。上述のように、中間画像情報SC(i−1)は、入力映像信号のフレーム表示周波数を増加させた場合に、画像情報S(i−1)の画像と画像情報S(i)の画像との間に表示させるための画像の画像データである。尚、各画像情報Sの動き領域の座標情報は、関連付けて記憶されている。つまり、動き領域検出回路102は、S201において複数の動き領域を検出した場合、画像情報S(i−1)の各動き領域の座標情報と、それぞれに対応する画像情報(i)の動き領域の座標情報とが関連付けられた動き領域情報m(i−1)を取得する。尚、動き領域が複数検知された場合、中間画像生成回路105は、それぞれの動き領域についてその動きの方向と大きさを算出し、それに基づいて複数の動き領域を移動させた画像を中間画像情報SC(i−1)として生成することができる。
<表示画像決定の処理>
次に、本実施形態の画像決定回路106が行う、表示画像の決定処理について図7を用いて説明する。この処理は、図2のステップS205の処理に対応する。
図7は、画像決定回路106による表示画像決定の処理手順を示したフローチャートである。
ステップS701において、画像決定回路106は、ステップS203により算出されたコントラスト情報c(i−1)を取得する。尚、コントラスト情報c(i−1)が、画像情報S(i−1)によって表示される画像における動き領域のコントラストの高さを示す情報であることは上述の通りである。
ステップS702において、画像決定回路106は、コントラスト情報c(i−1)が閾値を超えたか否かを判定する。閾値を超えた場合はステップS703へ、そうでない場合はステップS704へ進む。コントラスト情報の閾値は、予め設定されている値でもよいし、ユーザによって変更可能な値としても良い。
ステップS703において、画像決定回路106は、第1サブフレームをオリジナル画像情報S(i−1)に、第2サブフレームを中間画像情報SC(i−1)に決定する。つまり、画像決定回路106は、時刻(i−1)に画像情報S(i−1)の画像を、時刻(i−1)から時刻(i)までの間に、中間画像情報SC(i−1)の画像を表示させるように、画像データを表示装置へ出力する。
ステップS704において、画像決定回路106は、第1サブフレームを高周波画像情報SH(i−1)に、第2サブフレームを低周波画像情報SL(i−1)に決定する。つまり、画像決定回路106は、時刻(i−1)に高周波画像情報SH(i−1)の画像を、時刻(i−1)から時刻(i)までの間に、低周波画像情報SL(i−1)の画像を表示させるように、画像データを表示装置へ出力する。
ステップS705において、画像決定回路106は、入力映像信号のフレームレートの2倍の周波数となるように、第1サブフレームと第2サブフレームを順次表示させる。
即ち、画像決定回路106は、ステップS702で、第1フレームの動き領域のコントラストが所定値よりも高い場合、ステップS703において、第1フレームと第3フレームとを順次表示させる。一方、画像決定回路106は、ステップS702で、第1フレームの動き領域のコントラストが所定値以下である場合、ステップS704において、第1フレームの高周波成分画像と第1フレームの低周波成分画像とを順次表示させる。尚、本形態において、第1フレームは画像情報S(i−1)の画像、第3フレームは中間画像情報SC(i−1)の画像である。また、本形態において、第1フレームの高周波成分画像は高周波画像情報SH(i−1)、第1フレームの低周波成分画像は低周波画像情報SL(i−1)である。
尚、ステップS702の判定に用いる閾値は、検出された動き領域の大きさや、動きの速さに応じて動的に変更するようにしても良い。すなわち、例えば、検出された動き領域が大きいと、動き領域が小さい場合よりも低周波成分画像を表示させたときに映像のがたつきを感じやすい。そこで、画像決定回路106は、動き領域が大きい場合、中間補正画像が表示画像として決定されやすくなるように、ステップS702においてコントラスト情報と比較する閾値を低くする。即ち、画像決定回路106は、画像情報S(i−1)(第1フレーム)の動き領域が所定の大きさよりも大きい場合、動き領域が所定の大きさ以下の場合よりも所定値を低く設定する。このように、画像決定回路106が動き領域の大きさに応じてコントラスト情報と比較する閾値を動的に変更すれば、フレーム表示周波数を増加させることによる画質の劣化をより低減させることができる。
また、検出された動き領域の動きが速い場合、すなわち、例えば画像情報S(i−1)の画像と画像情報S(i)の画像との間で、対応する動き領域が離れていると、動きの速さが遅い場合よりも低周波成分画像を表示させたときに映像のがたつきを感じやすい。そこで、画像決定回路106は、動き領域の動きが速い場合、中間補正画像が表示画像として決定されやすくなるように、ステップS702においてコントラスト情報と比較する閾値を低くする。即ち、画像決定回路106は、画像情報S(i−1)の動き領域の位置を示す第1の位置と、画像情報S(i)における、画像情報S(i−1)の動き領域に対応する第2の位置との距離が所定の距離よりも離れている場合、以下のように処理する。つまり、画像決定回路106は、表示画面上における距離が所定の距離以内の場合よりも、コントラスト情報との比較に用いる閾値を低く設定する。尚、上述のように、画像情報S(i)(第2フレーム)は、画像情報S(i−1)(第1フレーム)よりも後に表示される画像の画像データである。このように、画像決定回路106が動き領域の動きの速さに応じてコントラスト情報と比較する閾値を動的に変更すれば、フレーム表示周波数を増加させることによる画質の劣化をより低減させることができる。
また、中間画像生成回路105によって動き領域が複数検知された場合、コントラスト情報算出回路104は、検知された動き領域の中で最も大きい動き領域から順に所定数の動き領域のコントラスト情報を算出する。そして、画像決定回路106は、S702において、コントラスト情報が算出された動き領域のコントラスト情報と閾値との比較結果により、表示させる画像を決定する。画像決定回路106は、例えば、複数の動き領域のコントラスト情報を閾値と比較した結果、閾値以下のコントラスト情報があれば、高周波成分画像と低周波成分画像を表示させる。このようにすれば、表示画面上の主要なオブジェクトが誤って動き検出された画像が表示される機会を低減することができる。
また、コントラスト情報算出回路104は、例えば、検知された複数の動き領域のうち、所定の大きさ以上の動き領域のコントラスト情報を算出するようにしても良い。そして、画像決定回路106は、S702において複数のコントラスト情報と閾値を比較し、その結果、閾値以下のコントラスト情報があれば、高周波成分画像と低周波成分画像を表示させるようにしても良い。このようにすれば、表示画面上で目立つオブジェクトが誤って動き検出された画像が表示される機会を低減することができる。尚、複数の動き領域のコントラスト情報を閾値と比較する場合、各動き領域の大きさや動きの速さに応じてそれぞれ比較する閾値の大きさを可変にしても良い。
以上説明したように、本実施形態の映像信号処理装置において、動き領域検出回路102は、入力映像信号の画像情報S(i−1)と画像情報S(i)とから画像情報S(i−1)の動き領域を検出する。そして、中間画像生成回路105は、動き領域の情報に応じて、画像情報S(i−1)と画像情報S(i)との中間画像の画像データである中間画像情報SC(i−1)を生成する。また、周波数分離回路103は、画像情報S(i−1)の高周波成分画像、及び低周波成分画像を生成する。そして、画像決定回路106は、画像情報S(i−1)の動き領域のコントラストが所定値よりも高いと判断された場合、画像情報S(i−1)と中間画像情報SC(i−1)の画像を順次表示させる。一方、画像情報S(i−1)の動き領域のコントラストが所定値以下であると判断された場合、画像情報S(i−1)の高周波画像情報SH(i−1)と低周波画像情報SL(i−1)の画像を順次表示させる。
このようにすることで、フレーム表示周波数を増加させることによる画質の劣化を低減することができる。
尚、本実施形態では、入力映像信号に含まれる画像情報のうち、画像情報S(i−1)と画像情報S(i)の処理をする場合について説明したが、ほかの画像情報に対しても同様に処理を行う。
また、本実施形態で説明した処理は、フレームごとに行っても、所定の間隔をあけたフレームごとに行っても良い。所定の間隔をあけて処理をすれば、本発明に係る処理の負荷を低減することができる。
また、本形態の画像決定回路106は、動き領域のコントラスト情報が所定値以下である場合、高周波画像情報SH(i−1)の画像と低周波画像情報SL(i−1)の画像を表示させる場合について説明したが、これに限らない。即ち、画像決定回路106は、動き領域のコントラスト情報が所定値以下である場合、例えば、以下のような画像を表示させても良い。すなわち、画像決定回路106は、第1サブフレームとして、低周波画像情報SL(i−1)と、2倍の重み付けをした高周波画像情報SH(i−1)との組み合わせに応じた画像(第4フレーム)を表示させても良い。また、画像決定回路106は、第2サブフレームとして、低周波画像情報SL(i−1)の画像(第5フレーム)を表示させるようにしても良い。このように、画像決定回路106は、動き領域のコントラスト情報が所定値以下である場合、第1フレーム(画像情報S(i−1))の周波数成分に応じたフレームを順次、表示させる。
<他の実施例>
本発明の目的は、次の形態によっても達成される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する形態である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、本発明は、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現される形態には限られない。すなわち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOperating System(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、本発明には、以下の形態も含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される形態である。
実施形態に係る映像信号処理装置の構成例構H成例を示すブロック図 実施形態に係る映像信号処理装置が行う処理のフローチャート図 動き領域情報算出を説明するための概念図 空間周波数分離画像生成を説明するための概念図 コントラスト情報算出処理のフローチャート図 中間補正画像生成を説明するための概念図 表示画像選択処理のフローチャート図
符号の説明
101 フレームメモリ
102 動き領域検出回路
103 周波数分離回路
104 コントラスト情報算出回路
105 中間画像生成回路
106 画像決定回路

Claims (6)

  1. 入力映像信号を処理する映像信号処理装置であって、
    前記入力映像信号の第1フレームと第2フレームとから前記第1フレームの動き領域を検出し、当該動き領域の情報に応じて、前記第1フレームと前記第2フレームとの中間画像である第3フレームを生成する第1の生成手段と、
    前記第1フレームの周波数成分に応じた第4フレームと第5フレームとを生成する第2の生成手段と、
    前記第1フレームの動き領域のコントラストが所定値よりも高い場合、前記第1フレームと前記第3フレームとを順次表示させ、
    前記第1フレームの動き領域のコントラストが前記所定値以下である場合、前記第4フレームと前記第5フレームとを順次表示させる表示制御手段と
    を有することを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記第1フレームの動き領域のコントラストは、前記第1フレームの動き領域と前記第1フレームの低周波成分画像の動き領域との差分に応じて取得される
    ことを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記第1フレームの動き領域が所定の大きさよりも大きい場合、当該動き領域が前記所定の大きさ以下の場合よりも前記所定値を低く設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記第1フレームの動き領域の位置を示す第1の位置と、前記第1フレームよりも後に表示される前記第2フレームにおける、前記第1フレームの動き領域に対応する第2の位置との表示画面上における距離が所定の距離よりも離れている場合、前記表示画面上における距離が前記所定の距離以内の場合よりも、前記所定値を低く設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  5. 入力映像信号を処理する映像信号処理装置が行う映像信号処理方法であって、
    前記入力映像信号の第1フレームと第2フレームとから前記第1フレームの動き領域を検出し、当該動き領域の情報に応じて、前記第1フレームと前記第2フレームとの中間画像である第3フレームを生成する第1の生成工程と、
    前記第1フレームの周波数成分に応じた第4フレームと第5フレームとを生成する第2の生成工程と、
    前記第1フレームの動き領域のコントラストが所定値よりも高い場合、前記第1フレームと前記第3フレームとを順次表示させ、
    前記第1フレームの動き領域のコントラストが前記所定値以下である場合、前記第4フレームと前記第5フレームとを順次表示させる表示制御工程と
    を有することを特徴とする映像信号処理方法。
  6. 入力映像信号を処理するコンピュータに、
    前記入力映像信号の第1フレームと第2フレームとから前記第1フレームの動き領域を検出し、当該動き領域の情報に応じて、前記第1フレームと前記第2フレームとの中間画像である第3フレームを生成する第1の生成手順と、
    前記第1フレームの周波数成分に応じた第4フレームと第5フレームとを生成する第2の生成手順と、
    前記第1フレームの動き領域のコントラストが所定値よりも高い場合、前記第1フレームと前記第3フレームとを順次表示させ、
    前記第1フレームの動き領域のコントラストが前記所定値以下である場合、前記第4フレームと前記第5フレームとを順次表示させる表示制御手順と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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