JP5115441B2 - 通信機、通信機の制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

通信機、通信機の制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信機、通信機の制御方法及びコンピュータプログラムに関し、特に、受信信号の信号強度を測定する通信機、通信機の制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
スケルチ制御や自動利得制御等のために使用する受信電界強度を検出する信号レベル検出回路を備えた通信機が従来から広く存在する。
図5に受信電界強度に基づいて制御を行うスケルチ制御回路を備える受信機の一例を示す。
この受信機は、アンテナ111による受信信号のうちからBPF112によって、目的の信号を選択し、増幅器113で増幅した後、信号レベル検出回路130と、信号復調回路120とに供給する。
信号レベル検出回路130は、信号レベル検出器137で信号強度を測定し、測定値をスケルチ制御回路117に供給する。スケルチ制御回路117は、受信信号の信号強度が基準値以上の場合は出力器116に復調信号を出力させる制御信号を供給し、基準値未満の場合は出力器116に復調信号の出力を停止させる制御信号を供給する。
一方、信号復調回路120は、供給された信号を復調し、BPF115で目的信号を選択し、出力器116に供給する。
出力器116は、スケルチ制御回路117から供給される制御信号により、復調されたオーディオ信号(目的周波数の復調信号)を出力又は停止する。
関連する技術として、特許文献1には、スケルチ制御のために信号レベル検出回路を備えた通信機が記載されている。特許文献2には、信号レベル検出器が急激な受信電界強度の低下を検出した場合に、サンプルホールドされた周波数検波出力を用いて、受信周波数を検出する方法が記載されている。
実開昭62−178633号公報 特開平06−120996号公報
図5に示す受信機のBPF112の通過帯域幅が比較的狭い場合に、受信信号の周波数がずれると、BPF112で受信信号がカットされて、受信信号が正常に復調できないおそれがある。
従って、BPF112の通過帯域幅は、目的信号の通過帯域よりも広く設定されている場合が多い。しかし、BPF112の通過帯域幅が広く設定されている場合には、受信信号がカットされて、正常に復調できない問題は生じないが、図6に示すように、目的外信号が混入し、信号レベル検出器137が、目的外信号の信号強度を受信信号の信号強度として誤って検出して、その測定値をスケルチ制御回路117に供給し、ノイズが出力されるおそれがある。
上述した問題に対し、図7に示すように、受信信号の搬送波の周波数と局部発振信号の周波数の間に生じる偏差の影響を防ぎつつ、BPF112に混入する目的外信号の影響を避けるために、LPF126、LPF127の通過帯域を狭くしたFM受信機がある。このFM受信機では、図中の点線140で示すように、AFC(automatic frequency control)132で局部発振周波数を補正する。上述した、特許文献2に記載した技術も同様の構成を含んでいる。
しかし、図7に示すFM受信機では、復調経路内にフィードバックループを形成することになり、フィードバックループを形成しない図5に示したFM受信機に比べて、周波数偏差に対する応答速度、安定性等の制御が難しくなる等、別の問題が生じる。
本発明は、上述したような問題を解決するためになされたもので、目的信号の信号強度を正確に測定できる信号レベル検出回路を備えた通信機、通信機の制御方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る通信機は、
第1局部発振信号を出力する第1局部発振手段と、
所定の通過帯域幅を有するバンドパスフィルタと
信信号と前記第1局部発振手段から出力された前記第1局部発振信号とに基づいて、前記受信信号を復調して復調信号を求める復調手段と、
前記復調手段で復調された前記復調信号に含まれる前記受信信号の搬送波の周波数と前記第1局部発振信号の周波数との差を求める周波数差検出手段と、
前記周波数差検出手段で求められた周波数の差に基づいて、周波数が、前記受信信号の搬送波の周波数と前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数との差に相当する、第2局部発振信号を出力する第2局部発振手段と、
前記受信信号と前記第2局部発振信号とを混合して、中心周波数が前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数に一致する混合信号を生成し、前記バンドパスフィルタに出力する混合信号生成手段と、
前記バンドパスフィルタを通過した信号の信号強度を測定する信号強度測定手段と、を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記周波数差検出手段は、復調された信号に含まれる直流成分の値に基づいて、前記受信信号の搬送波の周波数と前記第1局部発振信号の周波数との差を検出する、ことを特徴とする。
好ましくは、前記バンドパスフィルタの所定の通過帯域は、前記混合信号生成手段で生成された混合信号に含まれる前記受信信号の帯域幅と同一又は狭い、ことを特徴とする。
好ましくは、前記通信機は、
前記信号強度測定手段で測定された信号強度が所定の値以上の場合に、前記復調信号を出力し、前記信号強度測定手段で測定された信号強度が所定の値未満の場合に、前記復調信号を出力を停止する出力手段と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る通信機の制御方法は、
所定の通過帯域幅を有するバンドパスフィルタを備える通信機の制御方法であって、
第1局部発振信号を出力する第1局部発振ステップと
信信号と前記第1局部発振ステップから出力された前記第1局部発振信号とに基づいて、前記受信信号を復調して復調信号を求める復調ステップと、
前記復調ステップで復調された前記復調信号に含まれる前記受信信号の搬送波の周波数と前記第1局部発振信号の周波数との差を求める周波数差検出ステップと、
前記周波数差検出ステップで求められた周波数の差に基づいて、周波数が、前記受信信号の搬送波の周波数と前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数との差に相当する、第2局部発振信号を出力する第2局部発振ステップと、
前記受信信号と前記第2局部発振信号とを混合して、中心周波数が前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数に一致する混合信号を生成し、前記バンドパスフィルタに出力する混合信号生成ステップと、
前記バンドパスフィルタを通過した信号の信号強度を測定する信号強度測定ステップと、を含むことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るコンピュータプログラムは、
所定の通過帯域幅を有するバンドパスフィルタを備え、信号を受信する機能を備えるコンピュータを
第1局部発振信号を出力する第1局部発振手段と
信信号と前記第1局部発振手段から出力された前記第1局部発振信号とに基づいて、前記受信信号を復調して復調信号を求める復調手段と、
前記復調手段で復調された前記復調信号に含まれる前記受信信号の搬送波の周波数と前記第1局部発振信号の周波数との差を求める周波数差検出手段と、
前記周波数差検出手段で求められた周波数の差に基づいて、周波数が、前記受信信号の搬送波の周波数と前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数との差に相当する、第2局部発振信号を出力する第2局部発振手段と、
前記受信信号と前記第2局部発振信号とを混合して、中心周波数が前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数に一致する混合信号を生成し、前記バンドパスフィルタに出力する混合信号生成手段と、
前記バンドパスフィルタを通過した信号の信号強度を測定する信号強度測定手段として機能させることを特徴とする。
本発明の通信機、通信機の制御方法及びコンピュータプログラムによれば、目的信号の信号強度を正確に測定できる信号レベル検出装置を備えた通信機を提供することが出来る。
以下、この発明の実施の形態に係る通信機及び通信機の制御方法について図面を参照しながら説明する。
(実施形態)
本実施形態の通信機100は、図1に示すように、アンテナ11と、BPF12と、増幅器13と、BPF15と、出力器16と、スケルチ制御回路17と、復調部20と、信号レベル検出部30とを備える。
復調部20は、局部発振器22と、移相器23と、混合器24、25と、LPF26、27と、検波器28とを備える。
信号レベル検出部30は、LPF31と、AFC32と、局部発振器33と、混合器34と、BPF35と、増幅器36と、信号レベル検出器37とを備える。
アンテナ11は、同調回路(図示せず)と共に信号を受信して、受信信号をBPF12に供給する。
BPF(バンドパスフィルタ)12は、所定の通過帯域を有し、受信された信号のうち、通過帯域内の周波数を有する目的信号(復調対象信号)を通過させ、他の周波数成分を減衰する。BPF12の通過帯域幅は、図2に示すように、受信信号の周波数偏差を考慮して、目的信号の帯域幅よりも十分広く設定されている。
増幅器13は、BPF12を通過した信号を増幅する。増幅された信号は分岐され、復調部20の混合器24、25と、信号レベル検出部30の混合器34とに供給される。
局部発振器22は、水晶発振器等により構成されており、周波数fcの第1局部発振信号を生成する。ここで、局部発振器22は、第1局部発振信号の周波数fcが受信信号の搬送波周波数fc’と一致するように調整されるが、実際には送信機、受信機の周波数偏差により、受信信号の周波数fc’と第1局部発振信号の周波数fcには誤差が生じる。
移相器23は、第1局部発振信号の位相を実質的に90度遅らせて、移相信号を生成し、混合器25に供給する。
混合器24、25は、互いに実質的に同一の構成を有している。混合器24は、受信信号と局部発振器22から供給される第1局部発振信号とを混合し、Iチャンネルベースバンド信号を生成して、LPF26に供給する。
混合器25は、受信信号と移相器23から供給される移相信号とを混合して、Qチャンネルベースバンド信号を生成して、LPF27に供給する。
LPF(ローパスフィルタ)26、27は、互いに実質的に同一の構成を有している。LPF26は、Iチャンネルベースバンド信号のうち、イメージ成分(fc’+fcの周波数の成分)を減衰し、残りの周波数成分を検波器28に供給する。
LPF(ローパスフィルタ)27は、Qチャンネルベースバンド信号のうち、イメージ成分(fc’+fcの周波数の成分)を減衰し、残りの周波数成分を検波器28に供給する。
検波器28は、LPF26から供給されるIチャンネルベースバンド信号をLPF27から供給されるQチャンネルベースバンド信号で割り算してtanωt(=I/Q)を求め、このアークタンジェントarctan(I/Q)、即ち、受信信号の位相ωtを検出する。
検波器28は、さらに、検出した位相ωtの変化に応じて、レベル値が変化する復調信号を生成し、BPF15とLPF31に供給する。
BPF(バンドパスフィルタ)15は、検波器28で復調された信号のうち通過帯域内の周波数の信号を通過させる。BPF15の通過帯域は、復調信号が音声ならば、例えば、300Hzから3000Hzに設定されている。
出力器16は、BPF15を通過した復調信号を出力する装置であり、例えばスピーカ等の音出力装置である。出力器16は、スケルチ制御回路17からの制御信号に応答して、復調信号の出力と停止を切り替える。
次に、受信信号の信号レベルを検出する信号レベル検出部30について説明する。
LPF(ローパスフィルタ)31は、図3に示すように、復調信号からカットオフ周波数以上の周波数成分を減衰し、カットオフ周波数未満の周波数成分を通過させ、受信信号の周波数fc’と第1局部発振信号の周波数fcとの差に対応したDC成分ΔをAFC32に供給する。カットオフ周波数は、例えば、音声帯域成分(300Hzから3000Hz)の下限である300Hz以下に設定される。
AFC(自動周波数コントローラ)32は、LPF31を通過したDC成分Δの電圧値に基づいて、受信信号の搬送波の周波数fc’と局部発振器22の第1局部発振信号の周波数fcとの差を、テーブルを参照したり、適当な係数を掛ける等の処理によって求める。求めた周波数の差に基づいて、局部発振器33が発生する第2局部発振信号の周波数を補正する補正周波数δf(=fc’−fc)の制御信号を出力する。
局部発振器33は、AFC32から供給される補正周波数δfに基づいて、周波数を補正した第2局部発振信号を混合器34に供給する。具体的には、局部発振器33は、周波数fd+補正周波数δfで発振し、周波数fd+δfの第2局部発振信号を出力する。
混合器34は、図4に示すように、増幅器13から供給される受信信号と局部発振器33から供給される第2局部発振信号とを混合して、受信信号の周波数fc’と第2局部発振信号の周波数fd+δfとの差(fc’−(fd+δf))の周波数を有する混合信号をBPF35に供給する。
BPF35は、中心周波数fb35が(fc−fd)で、通過帯域幅が目的信号の帯域幅と同一か、それよりも狭い通過帯域を有する。BPF35の通過帯域幅は、信号の復調には影響を与えないため、通過帯域を狭く設定しても問題を生じないからである。
前述のように、δf=fc’−fcであり、混合器34からの混合出力の中心周波数(fc’−(fd+δf))=fc−fdとなり、BPF35の通過帯域の中心周波数fb35に一致する。
信号レベル検出器37は、増幅器36で適切なレベルに増幅された混合信号の信号強度を測定し、測定値をスケルチ制御回路17に供給する。
スケルチ制御回路17は、信号レベル検出器37から供給される信号の信号強度と、基準値とを比較して、信号レベルが大きい場合には出力器16に復調信号を出力させる制御信号を供給し、信号レベルが小さい場合には、出力器16に出力を停止させる制御信号を供給する。
(動作)
次に、この通信機100の動作を、説明する。
アンテナ11と同調回路(図示せず)によって受信された信号は、BPF12で復調する信号が選択され、増幅器13で増幅される。増幅された信号は、分岐され、混合器24、25、34に供給される。
一方、混合器24には局部発振器22が生成する第1局部発振信号が供給され、混合器25には第1局部発振信号の位相を90度遅れさせた移相信号が移相器23より供給される。
混合器24は、受信信号と第1局部発振信号とを混合して、Iチャンネルベースバンド信号を生成する。混合器24が生成したIチャンネルベースバンド信号はLPF26によりフィルタリングされた後、検波器28に供給される。混合器25は、受信信号と移相信号とを混合して、Qチャンネルベースバンド信号を生成する。混合器25が生成したQチャンネルベースバンド信号はLPF27によりフィルタリングされた後、検波器28に供給される。
検波器28は、LPF26、LPF27から供給される両信号からFM信号の位相ωtを検出し、位相ωtの変動に応じて、レベルが変動する復調信号を生成し、BPF15、LPF31に供給する。
出力器16は、BPF15の通過帯域で選択された復調信号を出力する。
受信信号の搬送波の周波数と局部発振器22の第1局部発振信号の周波数とに差がない場合は、検波器28で復調された信号にDC成分Δは含まれない。この場合、AFC32に供給されるLPF31通過後の信号にDC成分Δが含まれないため、AFC32から局部発振器33へは、補正周波数δf=0の制御信号が供給される。AFC32から局部発振器33へ補正周波数δf=0の制御信号が供給されるので、局部発振器33は、局部発振器22が出力する第1局部発振信号の周波数fcからBPF35の通過帯域の中心周波数fb35を引いた周波数fc−fb35=fdの第2局部発振信号を混合器34に供給する。
混合器34は、受信信号と第2局部発振信号とを混合し、受信信号と第2局部発振信号との差fc’−fdの周波数を有する混合信号を生成し、BPF35に供給する。この場合、fc=fc’であるから、混合信号に含まれる所望の信号の中心周波数は、fc−fdとなり、BPF35の通過帯域の中心周波数fb35と同一となる。また、BPF35の通過帯域幅は、目的信号の帯域幅と同一か、それよりも狭い。従って、BPF35は、目的信号の信号強度測定に必要な成分のみを通過させ、増幅器36に供給する。
信号レベル検出器37は、増幅器36で増幅された混合信号の信号強度を測定し、測定値をスケルチ制御回路17に供給する。
スケルチ制御回路17は、受信信号の信号レベルを検出し、出力器16に復調信号を出力させる制御信号又は出力を停止させる制御信号を供給する。
一方、受信信号の搬送波の周波数fc’と局部発振器22の第1局部発振信号の周波数fcとに差(fc’≠fc)がある場合には、検波器28で復調された信号には、周波数の差に応じて電圧値が異なるDC成分Δが含まれる。
ただし、DC成分Δは、BPF15で減衰されるため、出力器16は正常な復調信号を出力することができる。
一方、検波器28で復調された信号は、LPF31にも供給され、DC成分Δのみが抽出され、AFC32に供給する。このDC成分Δは、上述の周波数差(fc’−fc)に対応する値である。
AFC32は、DC成分Δの電圧値に応じて、受信信号の搬送波の周波数fc’と局部発振器22の第1局部発振信号の周波数fcとの差δfを示す補正周波数信号を出力する。
局部発振器33は、補正周波数信号に応答して、発振周波数fdを補正して、周波数fd+δfで発振し、周波数fd+δfの第2局部発振信号を混合器34に供給する。
混合器34は、受信信号と第2局部発振信号とを混合し、受信信号の周波数fc’と第2局部発振信号の周波数との差fc’−(fd+δf)の周波数を有する混合信号を生成し、BPF35に供給する。
この混合信号の周波数fc’−(fd+δf)=fc’−(fd+(fc’−fc))=fc−fdは、BPF35の通過帯域の中心周波数fb35(=fc−fd)と同一であり、BPF35の通過帯域幅は、目的信号の帯域幅と同一かそれより狭い。従って、目的信号の信号強度測定に必要な成分のみがBPF35を通過し、増幅器36に供給され、増幅される。
信号レベル検出器37は、増幅器36で増幅された混合信号の信号強度を測定し、測定値をスケルチ制御回路17に供給する。
スケルチ制御回路17は、信号レベル検出器37から供給される測定値が基準値以上の場合には、出力器16に復調信号を出力させる制御信号を供給し、測定値が基準値未満の場合には、出力器16に出力を停止させる制御信号を供給する。
出力器16は、スケルチ制御回路17の制御信号に基づき、復調信号を出力又は停止する。
以上説明したように、実施形態の通信機100によれば、復調系の処理と信号レベルを検出する処理とを分け、信号レベルを検出する処理のみでAFC32を用いるので、受信信号のレベルを検出する処理では、受信信号の周波数偏差の影響を受けずに、復調する信号の信号強度を正確に測定できる。しかも、通信機100の復調系の処理経路内にフィードバックループを形成しないので、周波数偏差に対する応答性が高く、安定性も高い。
なお、実施形態の通信機100では、信号レベル検出値をスケルチ制御回路17でのみ使用したが、通信機100に、伝送路が使用中であるかを調べるキャリアセンス回路を備え、信号レベル検出器37の測定値で送信の有無を切り替えるように制御してもよい。
また、入力の電気信号の振幅が変動する場合においても一定の出力が得られるよう、自動的に増幅回路の増幅率(利得)を調整する自動利得制御回路を備え、信号レベル検出器37の測定値を制御信号に用いてもよい。
その他、前記のハードウエア構成や処理手順は一例であり、任意に変更及び修正が可能である。
復調部20、信号レベル検出部30等から構成される通信機100は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、信号の送受信機能を備えるコンピュータに、上述の動作を実行するためのコンピュータプログラムを格納した媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)から、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上記処理を実行する通信機100を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで通信機100を構成してもよい。
また、通信機100の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS, Bulletin Board System)に前記コンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。
本発明の実施形態に係る通信機の構成を示すブロック図である。 BPF12の特性を示す図である。 LPF31の特性を示す図である。 BPF35の特性を示す図である。 AFCを用いない信号レベル検出を備える通信機の構成を示すブロック図である。 隣接信号がBPF112を通過する場合を示す図である。 AFCを用いる信号レベル検出を備える通信機の構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 アンテナ
12、15、35 BPF
13 増幅器
16 出力器
17 スケルチ制御回路
20 復調部
22、33 局部発振器
23 移相器
24、25、34 混合器
26、27、31 LPF
28 検波器
30 信号レベル検出部
32 AFC
36 増幅器
37 信号レベル検出器
100 通信機

Claims (6)

  1. 第1局部発振信号を出力する第1局部発振手段と、
    所定の通過帯域幅を有するバンドパスフィルタと
    信信号と前記第1局部発振手段から出力された前記第1局部発振信号とに基づいて、前記受信信号を復調して復調信号を求める復調手段と、
    前記復調手段で復調された前記復調信号に含まれる前記受信信号の搬送波の周波数と前記第1局部発振信号の周波数との差を求める周波数差検出手段と、
    前記周波数差検出手段で求められた周波数の差に基づいて、周波数が、前記受信信号の搬送波の周波数と前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数との差に相当する、第2局部発振信号を出力する第2局部発振手段と、
    前記受信信号と前記第2局部発振信号とを混合して、中心周波数が前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数に一致する混合信号を生成し、前記バンドパスフィルタに出力する混合信号生成手段と、
    前記バンドパスフィルタを通過した信号の信号強度を測定する信号強度測定手段と、を備えることを特徴とする通信機。
  2. 前記周波数差検出手段は、復調された信号に含まれる直流成分の値に基づいて、前記受信信号の搬送波の周波数と前記第1局部発振信号の周波数との差を検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の通信機。
  3. 前記バンドパスフィルタの所定の通過帯域は、前記混合信号生成手段で生成された混合信号に含まれる前記受信信号の帯域幅と同一又は狭い、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信機。
  4. 前記通信機は、
    前記信号強度測定手段で測定された信号強度が所定の値以上の場合に、前記復調信号を出力し、前記信号強度測定手段で測定された信号強度が所定の値未満の場合に、前記復調信号を出力を停止する出力手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信機。
  5. 所定の通過帯域幅を有するバンドパスフィルタを備える通信機の制御方法であって、
    第1局部発振信号を出力する第1局部発振ステップと
    信信号と前記第1局部発振ステップから出力された前記第1局部発振信号とに基づいて、前記受信信号を復調して復調信号を求める復調ステップと、
    前記復調ステップで復調された前記復調信号に含まれる前記受信信号の搬送波の周波数と前記第1局部発振信号の周波数との差を求める周波数差検出ステップと、
    前記周波数差検出ステップで求められた周波数の差に基づいて、周波数が、前記受信信号の搬送波の周波数と前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数との差に相当する、第2局部発振信号を出力する第2局部発振ステップと、
    前記受信信号と前記第2局部発振信号とを混合して、中心周波数が前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数に一致する混合信号を生成し、前記バンドパスフィルタに出力する混合信号生成ステップと、
    前記バンドパスフィルタを通過した信号の信号強度を測定する信号強度測定ステップと、を含むことを特徴とする通信機の制御方法。
  6. 所定の通過帯域幅を有するバンドパスフィルタを備え、信号を受信する機能を備えるコンピュータを
    第1局部発振信号を出力する第1局部発振手段と
    信信号と前記第1局部発振手段から出力された前記第1局部発振信号とに基づいて、前記受信信号を復調して復調信号を求める復調手段と、
    前記復調手段で復調された前記復調信号に含まれる前記受信信号の搬送波の周波数と前記第1局部発振信号の周波数との差を求める周波数差検出手段と、
    前記周波数差検出手段で求められた周波数の差に基づいて、周波数が、前記受信信号の搬送波の周波数と前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数との差に相当する、第2局部発振信号を出力する第2局部発振手段と、
    前記受信信号と前記第2局部発振信号とを混合して、中心周波数が前記バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数に一致する混合信号を生成し、前記バンドパスフィルタに出力する混合信号生成手段と、
    前記バンドパスフィルタを通過した信号の信号強度を測定する信号強度測定手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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