JP5113779B2 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、およびデータ構造 - Google Patents
情報処理装置、情報処理方法、プログラム、およびデータ構造 Download PDFInfo
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Description
本情報処理装置は、情報を集合レベル、トポロジー空間レベル、接着空間レベル、およびセル空間レベルというデータ構造の複雑さの異なるレベルで表現する。データ構造が複雑になればなるほど、表現される情報と情報との間の関連付け、あるいは、情報と情報との拘束が増加する。
の被接着情報のそれぞれのデータ構造を維持した上で、被接着情報を互いに結合する機能である。接着においては、2つの被接着情報のそれぞれに含まれる情報で、互い関係付けられる情報が指定される。そして、その関係付けられた情報同士を介して、2つの被接着情報が結合される。接着は、例えば、人の行為である伝票にメモを張り付ける行為をコンピュータ上で実現したものとなる。すなわち、伝票ID、伝票に含まれる項目、および伝票内の位置情報からなるデータ構造と、メモIDおよびメモ内容である文字列情報からなるデータ構造があったときに、伝票上の位置情報と、メモIDとを関連づけ、接着演算を実行することにより、伝票上の指定された位置にメモが添付された状態をコンピュータ上で表現できる。接着された2つの被接着情報は、また、分離することもできる。ただし、接着空間の情報は、それぞれの被接着情報の特性、すなわち、集合レベル、あるいは、トポロジー空間レベルの特性をそのまま有している。そのため、接着空間の情報は、これらのレベルを継承しているという。
(a+b)×{c+d+e}+f{g+h}×{i+j}・・・(数1)
され、第五の因子は第二の括弧と識別子i及びjにより構成されている。なお、括弧の中は換言すると再帰的に式になっている。例えば、上記のうち(a+b)についてみると、括弧の中は再帰的に式a+bになっている。すなわち、上記式は項としての識別子aと項としての識別子bの和によってなっている。このように、式は、()または{}、およびその両方が複数回入れ子になった構造を含むことができる。
(a+b)×{c+d+e}+f{g+h}×{i+j}
→(a{c+d+e}+b{c+d+e})+{f×g+f×h}×{i+j}
→({a×c+a×d+a×e}+{b×c+b×d+b×e})+{f×g×i+f×h×j}
→a×c+a×d+a×e+b×c+b×d+b×e+f×g×i+f×h×j・・・(数2)
a×c+a×d+a×e+b×c+b×d+b×e+f×g×i+f×h×j・・・(数3)
a(c+d+e)+b×c+b×d+b×e+f×g×i+f×h×j・・・(数4)
a(b+c)
↓H
(a×b+a×c)=F(a(b+c)+ε)・・・(数5)
表現されている場合に、前述した部分集合取得手段の部分集合取得処理を実行する。すると集合レベルで表現されている対象情報は、トポロジー空間レベルに移行されることになる。
な空間である。換言すると、ホモトピーレベルは、前述した各空間レベル間の移動を補助する空間であると言える。ホモトピーレベルを前述した各空間レベルと併用することにより、前記対象情報に対する処理前の状態を取得することが可能となるからである。
(装置構成)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理装置100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、第1の実施形態に係る情報処理装置100は、対象情報を入力するキーボード、ポインティングデバイス等の入力手段11(本発明の入力部に相当)と、入力された対象情報を格納するメモリ12(本発明の記憶部に相当)と、対象情報を所定のプログラムに基づいて処理するCPU13(本発明の処理部に相当)と、入力された対象情報や処理後の対象情報を出力するディスプレイ等の出力手段14(本発明の出力部に相当)と、CPU13と入力手段11との間を接続するインターフェース15と、CPU13と出力手段14との間を接続するインターフェース16とを備える構成である。
って表現することにより処理前の状態に戻すことが可能なホモトピーレベル21と、を有する。また、本実施形態では、セル空間レベル25は、前記接着空間レベルよりも前記対象情報の抽象度が低いものとして定義する。すなわち、セル空間レベルは、接着空間レベルの情報に、属性と属性値の意味づけを加えたものである、と解することにする。
次に、第1の実施形態に係る情報処理装置100のメモリ12に格納される対象情報の構造、すなわちデータ構造について説明する。なお、本実施形態の情報処理装置100は、以下のデータ構造によって、処理対象のデータを記述し、記憶し、演算処理を行うが、必ずしも、従来のデータ構造である表形式、オブジェクト指向データベースでのオブジェクトの階層構造、あるいは、ポインタでリンクされたデータベースのレコードのデータ構造等と、本実施形態で示すデータ構造との間の相互のデータ変換機能を提供するわけではない。
本情報処理装置は、対象情報を式の形式で表現する。式は、和演算子“+”、積演算子“×”、第1の括弧“(”“)”、および第2の括弧“{”“}”によって記述される。第1の括弧が本発明の集合因子構成演算子に相当する。また、第2の括弧が本発明の順序構成演算子に相当する。このような対象情報の表現形式を式表現とも呼ぶ。
(a)識別子、単位元、および零元はいずれも式表現、すなわち、対象情報を記述する表現である。
(b)rとsとがともに、式表現である場合、r+sも式表現である。
(c)rとsとがともに、式表現である場合、r×sも式表現である。この場合、演算の結合の強さは、通常の代数と同様に、r×sの方が、r+sよりも強い。
(d)rが式表現である場合、(r)、{s}も式表現である。
本実施形態において、式表現r、s、t、yは、次の代数の性質を有する。
(a)結合律
r+(s+t)=(r+s)+t;r×(s×t)=(r×s)×t;
(b)可換律
r+s=s+r;
なお、本実施形態の式表現では、積演算子の可換律は成立しない。したがって、積演算子で複数の因子が結合されている場合に、個々の因子位置が情報(あるいは意味)を持つ。すなわち、因子は、いわゆる位置を指定してされた位置パラメータとしての機能を有する。「積演算子の可換律は成立しない」ことは、本発明の積演算子が「順序を持つ因子の列として複数の識別子を結合する」ことに相当する。
(c)積演算の単位元
r×ε=ε×r=r;
(d)積演算、和演算の零元
r×Φ=Φ×r=Φ;r+Φ=r;
(e)分配率
r×(s+t)=r×s+r×t;(r+s)×t=r×t+s×t;
(f)
{r+s}×{t+u}={r×t+s×u};
集合情報は、項の組み合わせ、あるいは、項の和として、定義される。ここで、それぞれの項は集合ID(本発明の第1の識別因子に相当)となる識別子と値となる識別子の積、すなわち、集合ID×値として定義される。ただし、値は、複数の識別子の積であってもよい。集合の情報の式表現は、典型的には、集合ID×値1+集合ID×値2+・・・である。集合情報の例として、以下のものを挙げることができる。
ンピュータ上に表現する。
(例)
A×a1+A×a2+A×a3、b1×B+b2×B×B、果物×リンゴ+果物×バナナ+果物×ミカン、野菜×キャベツ+野菜×キュウリ+野菜×ゴボウ、社員×A+社員×B+社員×C
すなわち、集合情報は、集合IDで識別される集合に所属する項の組み合わせを記述し、メモリ12に記憶される。この場合、社員Cが退職し、社員Dと社員Eが入社した場合には、社員×A+社員×B+社員×Cのようにメモリ12に格納される。
トポロジー空間情報は、トポロジーID(本発明の第2の識別因子に相当)となる識別子と部分集合の和との積によって以下のように記述される。すなわち、トポロジーID×(部分集合の和)である。ここで、部分集合は、部分集合を識別する部分集合IDと、その部分集合に含まれる項の和との積で表現される。すなわち、部分集合ID×(項の和)である。ただし、項には、さらに項の和を第1の括弧“()”または第2の括弧”{}”で組み合わせたもの、およびそれらの積が含まれてもよい。
(例)トポロジー空間情報の例は、
T×(ABC×(ab1+ac2+bc3)+A×(ab1+ac2)+B×(ab1+bc3)+C(ac2+bc3))、
果物×(全種×(リンゴ+バナナ+ミカン)+赤×リンゴ+黄×(バナナ+ミカン))、果物×(全種×(リンゴ+バナナ+ミカン)+丸×(リンゴ+ミカン)+細長×バナナ)、
野菜×(全種×(大根+キュウリ+ゴボウ)+太×大根+細×(キュウリ+ゴボウ))、会社×(社員×(社員1+社員2+社員3+社員4)+営業×(社員1+社員2)+経理×(社員3+社員4))、等である(この例で、読点“、”は、式の構成要素ではなく、例の区切りである)。この場合に、最後の例について、例えば、総務が新設され、社員5が採用され、総務に配属された場合には、会社×(社員×(社員1+社員2+社員3+社員4+社員5)+営業×(社員1+社員2)+経理×(社員3+社員4)+総務×社員5)のように記述し、メモリ12に格納できる。
接着空間情報は、トポロジー空間情報に含まれる2つの部分集合X(本発明の第1の被接着情報に相当)と部分集合Y(本発明の第2の被接着情報に相当)に対して、それぞれの部分に含まれる部分集合を関係付けることで構成される。本実施形態では、この関係付けによって発生する関係を同値関係という。
空間情報Tid×(部分集合T−T0)+トポロジー空間情報Uid×(部分集合U−U0)、である。ここで、部分集合T0におけるpの左因子および部分集合T0におけるpの右因子が、ともに、本発明の第1の被接着因子に相当する。また、部分集合U0におけるqの左因子および部分集合U0におけるqの右因子が、ともに、本発明の第2の被接着因子に相当する。
(例)
今、以下のような果物のトポロジー空間情報と、野菜のトポロジー空間情報の和、すなわち、果物×(全種×(リンゴ+バナナ+ミカン)+丸×(リンゴ+ミカン)+細長×バナナ)+野菜×(全種×(大根+キュウリ+ゴボウ)+太×大根+細×(キュウリ+ゴボウ))がメモリ12に記憶されているとする。
果物×細長×バナナ
+果物×(全種×(リンゴ+バナナ+ミカン)+丸×(リンゴ+ミカン))
+野菜×細×(キュウリ+ゴボウ)
+野菜×(全種×(大根+キュウリ+ゴボウ)+太×大根)
となる。
{果物+野菜}×{細長+細}{バナナ+(キュウリ+ゴボウ)}
+果物×(全種×(リンゴ+バナナ+ミカン)+丸×(リンゴ+ミカン))
+野菜×(全種×(大根+キュウリ+ゴボウ)+太×大根)、のように構成される。
+伝票ID2枚目(A{ε+B+C{C1+C2}+D+E{E1+E2}}(a{ε+b+c{c1+c2}+d+e{e1+e2}}))
+MEMO(1(あいう)+2(ABC))
+・・・という伝票の束、およびメモMEMOを記述する情報がメモリ12に格納されていた場合を考える。ここで、MEMOを1枚目の伝票の右上に、位置を指定して張り付ける例を示す。
伝票ID1枚目(A{ε+B+C{C1+C2}+D+E{E1+E2}}(a{ε+b+c{c1+c2}+d+e{e1+e2}}+位置(右下)))+伝票ID1枚目×位置(右上)
+伝票ID2枚目(A{ε+B+C{C1+C2}+D+E{E1+E2}}(a{ε+b+c{c1+c2}+d+e{e1+e2}}))
+MEMO(2(ABC))+MEMO(1(あいう))
+・・・
{伝票ID1枚目×位置+MEMO}{右上+1}{ε+(あいう)}+剰余の部分集合を含む情報、として構成される。このように、接着情報は、相互に構造上の共通性がない2つの対象情報について、それぞれの接着前の構造を維持した状態で、2つの対象情報結合し、メモリ12に格納することができる。
セル空間情報は、事物の属性とその属性に対応する属性値とを有する情報である。属性は、キー属性とその他の属性とに分かれる。キー属性は属性値によって情報が識別できる属性であり、データベースの検索においてキーとして使用できる値に対応する。セル空間情報で、属性値(またはその並び)は、インスタンスと呼ばれ、従来のデータベースのレコードに相当する。それぞれのインスタンスは、インスタンスIDと呼ぶ識別情報を有する。また、キー属性、あるいは、その他の属性が複数個ある場合には、キー属性、あるいは、その他の属性は、第2の括弧“{”と“}”とによって順序が維持された因子の形式で記述される。すなわち、いわゆるベクトル形式にて属性とその対応する属性値が記述される。
セル空間ID×(キー属性×{ε+(その他の属性の和)}
×((インスタンスID×{ε+(値の和)})の和))
で構成される。
子の積からなるときに、その値が、本発明の値列に相当する。また、値が、第2の括弧“{}”で括られた因子である場合に、その第2の括弧で括られた値が、本発明の値の順序因子に相当する。
(例)
セル空間情報の例は、
果物id×(名前{ε+形+色}(リンゴ{ε+丸+赤}+ミカン{ε+丸+黄}+バナナ{ε+細長+黄}))
+野菜id×(名前{ε+形状+色}(大根{ε+太+白}+キュウリ{ε+細+緑}+ゴボウ{ε+細+茶}))
で示すことができる。この例では、従来のリレーショナルモデルで、果物テーブル、野菜テーブルとして記述されていた情報が、式表現で記述される。なお、この例は、2つのセル空間情報(果物と野菜)を含むことから、統合セル空間情報とも呼ばれる。
果物id×バナナ×形×細長
+野菜id×形状×(キュウリ+ゴボウ)細
+果物id×(名前{ε+形+色}(リンゴ{ε+丸+赤}+ミカン{ε+丸+黄}+バナナ{ε+黄}))
+野菜id×(名前{ε+形状+色}(大根{ε+太+白}+キュウリ{ε+緑}+ゴボウ{ε+茶}))
となる。次に、果物のうちの属性“形”が値“細長”を有する部分集合と、野菜のうちの属性“形状”が値“細”を有する部分集合との関係付けを指定し、同値関係を設定する。そして、この同値関係によって接着空間情報を作成すると、
{果物id×形×バナナ+野菜id×形状×(キュウリ+ゴボウ)}{細長+細}{ε+ε}
+果物id×(名前{ε+形+色}(リンゴ{ε+丸+赤}+ミカン{ε+丸+黄}+バナナ{ε+黄}))
+野菜id×(名前{ε+形状+色}(大根{ε+太+白}+キュウリ{ε+緑}+ゴボウ{ε+茶}))
となる。
以下、従来のデータ構造である表およびツリー構造が、本実施形態のデータ構造でどのように記述できるかを示す。
ー構造について対応可能である。表現形式2で、aは、例えば、動物、bはほ乳類、cは魚類、dは人、eは鯨、fはマグロ、gは鯉等である。この場合、b(ほ乳類)およびc(魚類)は、a(動物)の属性、例えば、食する、呼吸する等を継承する。b(ほ乳類)およびc(魚類)の共通の属性は、a(動物)に定義される。
処理装置100は、対象情報を構成する識別子、あるいは項に、個々に属性を付与できるので、異なる属性の並びを有する異なる識別子、あるいは項を自在に記憶し、検索し、変更できる。また、{}内に、+識別子の形式で追加するとともに、属性に対応する値を追加すれば、データベースとして運用中においても、自在に属性と属性値とを追加、変更、削除できる。したがって、本実施形態のデータ構造によれば、情報処理装置100が取り扱うデータを柔軟に変更でき、厳密、正確なファイル設計の必要性が軽減される。
図5に、本情報処理装置におけるプログラム構成を示す。本情報処理装置100は、例えば、データを格納し、検索し、変更し、表示するデータベースシステム等、様々事物を管理するシステムに適用できる。その場合、個々の管理対象に応じた機能は、アプリケーションプログラムAPとして提供される。すなわち、アプリケーションプログラムは、入力部11から入力されたデータをメモリ12あるいは外部記憶装置に格納し、これらに格納されたデータにアクセスし、検索し、出力部14に表示する。
積結合演算では、CPU13は、識別子と識別子とを積演算子によって接続する。積結合演算を実行するCPU13が本発明の積演算部に相当する。この場合、識別子自体が式表現であり、識別子が接続された結果も式表現となる。積結合演算のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=connect(因子1、因子2、演算結果);のように定
義できる。本実施形態では、式表現が文字列で記述されるので、“因子1”、“因子2”、および“演算結果”は、いずれも文字列である。因子1、および因子2として、識別子、複数の識別子を積結合演算で結合した式表現、第1の括弧“()”で囲まれた式表現、第2の括弧“{}”で囲まれた式表現、ε、およびΦを指定できる。積結合演算では、演算結果には、因子1×因子2が返される。すなわち、因子1と因子2との結合は、記号“×”(以下、積記号)で記述される。すなわち、積結合演算は、因子1と因子2との積演算による演算式を形成する。
和演算では、CPU13は、識別子および因子の列として接続された複数の識別子のいずれかまたは両方から項の組み合わせを構成する。和演算を実行するCPU13が本発明
の和演算部に相当する。この場合、識別子あるいは因子が式表現であるので、項の組み合わせも式表現となる。和演算のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=add(項1、項2、演算結果);のように定義できる。演算結果には、項1+項2が返される。すなわち、項1と項2との和は、記号“+”(以下、和記号)で記述される。
項抽出演算では、CPU13は、和記号“+”で組み合わせられた複数の項から、いずれかの項を取り出す。本実施形態では、複数の項のうち、先頭の項を取り出す。項抽出処理のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=getterm(式表現、演算結果);のように定義できる。項抽出処理を実行するCPU13が本発明の項抽出部に相当する。
集合構成処理では、CPU13は、和記号“+”で組み合わせられた複数の項を第1の括弧“()”で括る処理を実行する。集合構成処理のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=putin1(式表現、演算結果);のように定義できる。演算結果には、(式表現)が返される。集合構成処理を実行するCPU13が本発明の集合因子構成部に相当する。
集合展開処理では、CPU13は、第1の括弧“()”で括られた式表現から、第1の括弧“()”を取り除く処理を実行する。集合展開処理のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=putoff1(式表現、演算結果);のように定義できる。集合展開処理を実行するCPU13が本発明の集合因子展開部に相当する。
順序構成処理では、CPU13は、和記号“+”で組み合わせられた複数の項を第2の括弧“{}”で括る処理を実行する。集合構成処理のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=putin2(式表現、演算結果);のように定義できる。順序構成処理を実行するCPU13が本発明の順序生成部に相当する。
順序展開処理では、CPU13は、第2の括弧“{}”で括られた式表現から、第2の括弧“{}”を取り除く処理を実行する。集合展開処理のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=putoff2(式表現、演算結果);のように定義できる。順序展開処理を実行するCPU13が本発明の順序展開部に相当する。
共通因子括りだし処理では、CPU13は、第1の括弧“{}”または第2の括弧“()”が付加された項の組み合わせに含まれる項から共通の因子を抽出する。共通因子括りだし処理のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=and(式表現、演算結果);のように定義できる。ここで、式表現には、複数の項が和記号で組み合わせられた式である。共通因子括りだし処理を実行するCPU13が本発明の括り出し部に相当する。
横方向展開処理は、横方向展開処理とは第一又は第二の括弧を一回外す、すなわち展開する処理である。横方向展開処理のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=expand1(展開前の式表現、展開後の式表現);のように定義できる。
cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2))・・・(数6)
cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))・・・(数7)
s(p(p1+p2)+q(q1+q2))・・・(数8)
その後、第一項の項の長さが0であると判断されるまでステップS108からステップS112の処理を繰り返す。
cell×id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2})+s×p(p1+p2)+s×q(q1+q2)・・・(数9)
このように、数6の最も外側の“(”と“)”とがはずされた式表現となっている。他の例としては、例えば、a(b+c(d+e))+f(g+h)という式表現を横方向展開した場合には、a×b+ a×c(d+e)+f×g+f×h になる。
次に、縦方向展開処理について説明する。縦方向展開処理は、各項をそれぞれ全展開していく処理である。例えば、上記a(b+c(d+e))+f(g+h)について,縦方向展開するとa×b+a×c×d+a×c×e+f×g+f×h になる。一方、横方向展開で式を全展開するには,各項に括弧が無くなるまで各項を展開するという指定が必要となる。縦方向展開処理のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=expand2(展開前の式表現、展開後の式表現);のように定義できる。
cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2))・・・(数10)
cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))・・・(数11)
s(p(p1+p2)+q(q1+q2))・・・(数12)
テップS113へ進み縦方向展開処理を終了する。一方、式の長さが0であると判断しなかった場合には、次のステップへ進む。
cell×id×1+cell×id×A×1×a1+cell×id×B×1×b1+cell×id×C×1×c1+cell×id×2+cell×id×A×2×a2+cell×id×B×2×b2+cell×id×C×2×c2+s×p×p1+s×p×p2+s×q×q1+s×q×q2・・・(数13)
次に積演算処理について説明する。積演算処理は、2つの式表現を入力し、それぞれの式表現を因子とする新たな式表現を生成する処理である。積演算処理のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=product(因子1、因子2、積演算後の式);のよ
うに定義できる。積演算処理を実行するCPU13が本発明の共通因子展開部に相当する。
たに記憶される。
せでそれぞれ掛けた項の和として処理し(ステップS207)、次のステップへ進む。一方、両方の因子が第一の括弧により括られていると判断しなかった場合には、次のステップへ進む。
次に商演算処理について説明する。商演算処理は、対象情報を記述する集合から、指定された因子(識別子を含む)を含む式表現(項、あるいは要素)と、そのような因子を含まない式表現とに分離する処理である。商演算処理のアプリケーションインターフェースは、例えば、戻り値=divide(商演算される式表現、商演算する因子、商の式表現、剰余
の式表現);のように定義できる。本実施形態で、商演算は、“商演算する因子”を含む
式表現を取り出す処理となる。そのため、商演算する因子のことを、同値関係を指定する因子ともいう。商演算する因子は、本発明の演算用因子に相当する。
cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))・・・(数14)
。式1の長さが0である場合、CPU13は、サブルーチン1の処理を終了する。
図11Bおよび図11Cに、数14の式表現に対して、サブルーチン1が実行された場合の式1、項1、項2、項3、因子1、および式2の変化を示す。図11Bおよび図11Cの第1行目は、各列の要素、すなわち、図11A中の該当する処理を示す番号、式1、項1、項、項3、因子1、および式2を示している。第2行以下の各行は、一連の処理ステップであり、図11B上から下へ、さらに、図11Cの上から下へ実行される。
cell(id{ε+A+B+C}(Φ+2{ε+a2+b2+c2}))・・(数15B)
接着とは、本実施形態にて提案する概念であり、2つの被接着情報のそれぞれのデータ構造を維持した上で、それぞれ被接着情報を結合する機能である。接着においては、2つの被接着情報のそれぞれに含まれる情報で、互い関係付けられる情報(これを同値関係を指定された因子という)が指定される。そして、その関係付けられた因子(同値関係を有する因子)同士を介して、2つの被接着情報が結合される。
する式1、因子1、接着する式2,因子2、接着演算後の式);のように定義できる。こ
こで、因子1と、因子2とは、接着演算する式1の項と、式2の項とを関係付ける指定である。この指定によって、式1で因子1を含む項と、式2で因子2を含む項とが以下のような手順で結びつけられる。
“2”と、数17の因子“q”との同値関係が指定されているとする。
cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))・・・(数16)
s(p(p1+p2)+q(q1+q2))・・・(数17)
2は、(q1+q2)である。したがって、接着された結果である接着空間の式は、
{cell×id{ε+A+B+C}+s}{2+q}{(ε+a2+b2+c2)+(q1+q2)}
となる。
部分集合取得処理は、集合から、指定された因子(以下、指定因子という)を有する項を含む式(部分集合)と、指定因子を有しない項の式(部分集合)に分離する処理である。この処理を実行するCPU13が、本発明の部分集合形成部に相当する。ただし、本実施形態では、指定因子(今pとする)を有する項が複数個存在する場合には、{左因子1+左因子2+・・・}p{左因子1が含まれていた項の右因子+左因子2が含まれていた項の右因子+・・・}+因子pを含まない部分集合の和のように、指定された因子pで括り出す。このように、部分集合取得処理の括り出しでは、括り出し前の各項において、指定因子pの左側に結合する因子(左因子と呼ぶ)と、指因子pの右側に結合する因子(右因子と呼ぶ)とをそれぞれ、第2の{}内に和演算する。そして、左因子の和は、第2の{}によって括られ、その順序を維持して、指定された因子の左側に結合される。
a1×b×c1+a1×b×c2+a2×b×c1+a2×b×c2+a3×b×c3+a×u×vという式表現に対して、因子bを指定因子として部分集合取得演算を実行すると、
{a1+a2+a3}b{(c1+c2)+(c1+c2)+c3}+a×u×v
となる。この場合、右因子の列は、それぞれ、集合IDがa1の集合の部分集合b(c1+c2)、集合IDがa2の集合の部分集合b(c1+c2)、集合IDがa3の集合の部分集合b×c3を表している。
s×p(p1+p2)+t×p(p3+p4)+id(s×p(p1+p2)+t×p(p3+p4))・・・(数18)
」「左因子式」および「右因子式」)をΦと設定する。ステップS503では「処理後の項」をεに設定する。ステップS504では、対象情報を構成する式の長さが0であるかを判断する。すなわち、対象情報が存在するか否かを判断する。式の長さが0であると判断した場合には、ステップS517へ進む。一方、式の長さが0であると判断しなかった場合には、ステップS505へ進む。
id({s+t}p{(p1+p2)+(p3+p4)})+{s+t}p{(p1+p2)+(p3+p4)}・・・(数19)
次にホモトピー保存処理について説明する。ホモトピー保存処理は、式1に対して、パラメータを表す項pを用いて演算Gを実行し、式2が得られたとき、
(演算後の式2)=G(演算前の式1+演算時のパラメータを表す項p)
のように、演算実行前後の関係を保持する機能である。この場合、演算実行前の式1、すなわち、初期状態は、式ΦにパラメータΦ項を適用して、式1が得られたと仮定し、演算
前の式を
式1=F(Φ+Φ)
のようにおく。ここで、演算実行前の式をホモトピー保存式1と呼ぶことにする。
ここでは、例として、以下の数20によって、式1を仮定する。また、演算Gとして、接着演算を実行する例を示す。また、そのときの、パラメータ因子として、attach(2+q)を指定する。すなわち、因子2と因子qとの同値関係が指定されて、接着演算が実行された場合を例に、ホモトピー保存処理を説明する。
(cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2)))=F(Φ+Φ)・・・(数20)
cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2))・・・(数21)
cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a2+b2+c2}+Φ))+s(p(p1+p2)+Φ)+{cell×id{ε+A+B+C}+ε}{2+q}{{ε+a2+b2+c2}+(q1+q2)}・・・(数22)
(cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+Φ))+s(p(p1+p2)+Φ)+{cell×id{ε+A+B+C}+ε}{2+q}{{ε+a2+b2+c2}+(q1+q2)})
=G((cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2)))
=G(F(Φ+Φ)+attach(2+q)))・・・(数23)
次にホモトピー保存式におけるUNDO演算処理について説明する。図18は、ホモトピー保存式におけるUNDO演算処理のフローを示す。ステップS701では、ホモトピ
ー保存式(演算G後の式)=F(演算G前の式+演算時のパラメータを表す式p)の入力をする。以下、対象情報として数24に示すデータを用いた場合について説明する。
(cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a2+b2+c2}+Φ))+s(p(p1+p2)+Φ)+{cell×id{ε+A+B+C}+ε}{2+q}{{ε+a2+b2+c2}+(q1+q2)})
=G((cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2)))
=F(Φ+Φ)+attach(2+q))・・・(数24)
((cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2)))=F(Φ+Φ))
=G-1((cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+Φ))+s(p(p1+p2)+Φ)+{cell×id{ε+A+B+C}+ε}{2+q}{{ε+a2+b2+c2}+(q1+q2)})
=G((cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2)))
=F(Φ+Φ)+attach(2+q))
)・・・(数25)
a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2))から得られたことが記録されている。
次にホモトピー保存式におけるREDO演算処理について説明する。図19は、ホモトピー保存式におけるREDO演算処理のフローを示す。ステップS801では、ホモトピー保存式におけるUNDO後の式(演算G前の式)=G-1((演算G後の式)=G(演算G前の式+p))の入力をする。以下、対象情報として数26に示すデータを用いた場合について説明する。
((cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2)))=F(ε+ε))
=G-1((cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a2+b2+c2}+Φ))+s(p(p1+p2)+Φ)+{cell×id{ε+A+B+C}+ε}{2+q}{{ε+a2+b2+c2}+(q1+q2)})=G((cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2)))=F(Φ+Φ)+attach(2+q))
)・・・(数26)
(cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a2+b2+c2}+Φ))+s(p(p1+p2)+Φ)+{cell×id{ε+A+B+C}+ε}{2+q}{{ε+a2+b2+c2}+(q1+q2)})=G((cell(id{ε+A+B+C}(1{ε+a1+b1+c1}+2{ε+a2+b2+c2}))+s(p(p1+p2)+q(q1+q2)))=F(ε+ε)+attach(2+q))・・・(数27)
次にデータ処理システムを開発する際に、本発明に係る情報処理装置を使用する例について説明する。
社員(社員コード{ε+氏名+年齢+職種+所属}(K100{ε+社員A+30+土木+情報システム}+K101{ε+社員B+49+事務+土木}+K102{ε+社員C+24+建築+建築}))・・・(数28)
伝票ID(伝票コード{プロジェクト名称+期間{開始+終了}+金額+担当者{連絡先+コード}}(a{b+c{c1+c2}+d+e{e1+e2}}))+{伝票ID+ε}{pt+mid}{ε+メモ}・・・(数29)
。そして、このデータはメモリ12に格納され情報管理を行うことができる。
((軽油+運転手)バックホー運転+(経由+運転手+雑費)ダンプトラック運転)土砂掘削・・・(数31)
((軽油+社員×運転手×(運転手1+運転手2+・・・+運転手N))バックホー運転+(経由+社員×運転手×(運転手1+運転手2+・・・+運転手N)+雑費)ダンプトラック運転)土砂掘削・・・(数31)
({ε+ε}社員×運転手×(運転手1+運転手2+・・・+運転手N){バックホー運転+ダンプトラック運転}+軽油×バックホー運転+(軽油+雑費)×ダンプトラック運転)×土砂掘削・・・(数33)
なお、バックホー運転と、ダンプトラック運転とで、運転手データベースを個別に管理したい場合は、それぞれの部分集合IDを異なるものとすればよい。
({ε+ε}社員×({ダンプ運転手×(運転手1+運転手2+・・・+運転手N)+トラック運転手×(運転手1+運転手2+・・・+運転手N)}{バックホー運転+ダンプ
トラック運転})+軽油×バックホー運転+(軽油+雑費)×ダンプトラック運転)×土砂掘削・・・(数33)
社員×社員1+社員×社員2+社員×社員3+机×備品+PC×備品・・・(数32)
社員×(社員1+社員2+社員3)+(机+PC)×備品・・・(数32A)
会社ID(社員(社員1+社員2+社員3)+備品(机(机1+机2)+PC(PC1+PC2)))・・・(数33)
すると接着空間は、{トポロジー空間XID×xの左因子+トポロジー空間YID×yの左因子}×{x+y}×{xの右因子+yの右因子}+トポロジー空間XID×(部分集合X−X0)+トポロジー空間YID×(部分集合Y−Y0)となる。接着空間レベル24では、前記トポロジー空間レベル23よりも前記対象情報の抽象度が低く表現される。また、前記トポロジー空間レベル23における前記対象情報同士が接着されて表現される。図25に示すように、上述した会社情報に新たにトポロジー空間レベル23で表現される情報機器情報が追加されている。そして、情報機器情報は、ノート及びデスクトップからなるPC情報とM1及びM2からなるモバイル情報により構成されている。
社員×(社員コード×{ε+社員名+所属+年齢}×(K10×{ε+社員A+土木+30歳}+K11×{ε+社員B+建築+29歳}))・・・(数34)
社員コード×{ε+社員名+所属+年齢}(101{阿部太郎+営業+23}+・途中略・+198{阿部太郎+総務+25})からなる社員データベースへの社員データ199{山本三郎+設計+20}の追加後の結果は、社員コード×{ε+社員名+所属+年齢}(101{阿部太郎+営業+23}+・途中略・+198{阿部太郎+総務+25}
というデータが登録されてあり、属性を追加したオブジェクトである 社員コード×{ε+社員名+所属+年齢+性別+役職}(199{山本三郎+設計+20+男+部長}}
を追加したいとき、
社員コード×{ε+社員名+所属+年齢}(101{阿部太郎+営業+23}+・途中略・+198{阿部太郎+総務+25})からなる社員データベースへの社員データ199{山本三郎+設計+20}の追加後の結果は、社員コード×{ε+社員名+所属+年齢}(101{阿部太郎+営業+23}+・途中略・+198{阿部太郎+総務+25})+社員コード×{ε+社員名+所属+年齢+性別+役職}(199{山本三郎+設計+20+男+部長}}
と単純にオブジェクトを追加すればよい。つまり、本情報処理装置100では、管理する対象、記述する概念毎に属性を決めることができる。これは,属性を含めたスキーマ設計が必要ないことを意味する。既存の技術では,データベースのスキーマを変更するにはメンテナンス上の手間が非常に大きくなる。 さらに、作成した式は,上述した所定の処理、すなわち、文字列の横方向展開、縦方向展開、積演算処理、商演算処理、接着演算処理、部分集合取得処理、ホモトピー保存処理、ホモトピー保存式におけるUNDO処理、およびホモトピー保存式におけるREDO処理によって、式を変形することで即座に期待する出力結果を得ることができる。従来の技術ならアプリケーションプログラムの開発が必要とされるところである。
以下、図27から図32を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。上記第1実施形態では、式表現を用いて記述したコンピュータ上の対象情報のデータ構造と、そのような対象情報を取り扱う基本的な演算の種類と、コンピュータ上での演算の処理例を説明した。また、そのようなデータ構造と演算によって、処理されるデータ例を説明した。本実施形態では、第1実施形態で説明したデータ構造および演算によって構成されるアプリケーションプログラムの例を説明する。
削除、インスタンス変更等を含む。
C)。その後、CPU13は、制御をS1に戻し、再び、ユーザ操作待ちになる。
、所属)を提供してもよい。関数geninsは、社員コード、氏名、年齢、職種、所属のそれ
ぞれの値から、社員セル空間情報のインスタンスを生成し、集合IDで指定される集合に、生成したインスタンスを挿入し、メモリ12または外部記憶装置に保存する。
(例)
今、社員データベースとして、以下のものを考え得る。
社員×(社員コード×{ε+氏名+年齢+職種コード+所属名}×(
+101{ε+鈴木一郎+23+100+総務}
+102{ε+鈴木一郎+23+100+総務}
+103{ε+鈴木一郎+23+101+総務}
)
+備品コード×{ε+分類+数量+社員コード}×(
+B50{ε+机 +1+101}
+B51{ε+PC+2+102}))
この場合、まず因子”社員コード”を同値因子として商演算すると商項は、
社員×(社員コード×{ε+氏名+年齢+職種コード+所属名}×(
+101{ε+鈴木一郎+23+100+総務}
+102{ε+鈴木一郎+23+100+総務}
+103{ε+鈴木一郎+23+101+総務}))
さらにこの項に,因子”101”を同値因子として商演算すると商項は、
社員×(社員コード×{ε+氏名+年齢+職種コード+所属名}×(101{ε+鈴木一
郎+23+100+総務})となる。このようにして,全体のデータから、”社員コードが101”についての情報を取得することができる。 図31に、メモ作成と接着処理(図28BのSC)の詳細フローを示す。この処理では、CPU13は、出力部14に、メモ画面を表示する(SC1)。
e(セル空間ID、変更前のインスタンス、変更後のインスタンス);を用意してもよい。
(1)同値関係を指定する因子1と、因子2の指定を受け付ける。
(2){因子1×因子2}を含む式表現をメモリ12にて検索する。
(3){(左因子1の和)、(左因子2の和}}×{因子1+因子2}×{(右因子1の
和)+(右因子2の和)}の関係から、左因子1×因子1×右因子1の和+左因子
2×因子2×右因子2の和という式表現を構成する。
(4)得られた式表現をメモリ12に格納する。
(1)接着する2つの集合情報の集合ID(例えば、集合ID1、集合ID2)と、同値
関係を指定する因子1、因子2を受け付ける。
(2)集合ID1の集合情報に商演算を実行し、因子1を含む商(同値要素1)と、剰余
に分ける。
(3)集合ID2の集合情報に商演算を実行し、因子1を含む商(同値要素2)と、剰余
に分ける。
(4)同値要素1の左因子l1、右因子r1,同値要素2の左因子l2、右因子r2を求
め、以下の商空間の式を求める。{l1+l2}{因子1+因子2}{r1+r2
}
(5)商空間の式に、集合ID1の集合情報の剰余の式と、集合ID2の集合情報の剰余の式とを和演算する。
(態様1)
識別子と、順序を持つ因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたは両方から項の組み合わせを構成する和演算子と、によって記述される対象情報を記憶する記憶部と、
前記対象情報を操作する処理部と、
情報の入力を受け付ける入力部を接続可能なインターフェースと、
情報を出力する出力部を接続可能なインターフェースと、を備え、
前記処理部は、
前記インターフェースに接続された入力部から入力される情報を前記識別子、因子、項お
よび項の組み合わせを含む式のいずれか1以上として前記対象情報に設定し、前記記憶部に記憶させる入力処理部と、
前記記憶部に記憶されている対象情報を参照し、参照した対象情報中の識別子、因子、項および式のいずれか1以上が前記入力部から入力される情報と所定の関係にあるときに、前記対象情報を前記インターフェースに接続された出力部に出力する出力処理部と、を有する情報処理装置。
(態様2)
前記対象情報は、前記組み合わせ中の項の順序を維持して前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する順序構成演算子と、前記組み合わせ中の項の順序を維持しないで前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する集合因子構成演算子とをさらに含み、
前記処理部は、前記積演算子によって、複数の識別子を複数結合する積演算部と、
前記積演算子によって結合された複数の識別子からいずれかの識別子を抽出する因子抽出部と、
前記識別子、または積演算子によって結合された識別子をさらに前記和演算子によって組み合わせて、項の組み合わせを構成する和演算部と、
前記項の組み合わせに含まれるいずれかの項を抽出する項抽出部と、
前記項の組み合わせに順序構成演算子を付加することによって因子または項を構成する順序生成部と、
前記項の組み合わせに順序構成演算子を付加された因子または項から前記順序構成演算子を除去する順序展開部と、
前記項の組み合わせに集合因子構成演算子を付加することによって因子または項を構成する集合因子構成部と、
前記項の組み合わせに集合因子構成演算子を付加された因子または項から前記集合因子構成演算子を除去する集合因子展開部と、
前記対象情報を構成する一の因子が項の組み合わせと前記順序構成演算子とによって構成されているとき、または前記一の因子が項の組み合わせと前記集合因子構成演算子とによって構成されているときに、前記一の因子と同一の項に含まれる、前記一の因子と積演算子で結合されている共通因子を前記項の組み合わせ中のそれぞれの項に付加して前記積演算子によって結合することによって、前記共通因子を展開する共通因子展開部と、をさらに有する態様1に記載の情報処理装置。
(態様3)
前記因子または前記項には、前記和演算子による演算に対して単位元となる記号、前記積演算子による演算に対して単位元となる記号、および前記積演算子に対して、演算結果が、識別子が存在しないことを示す零値となる、零元の少なくとも1つを含めることができる態様1または2に記載の情報処理装置。
(態様4)
前記処理部は、項の組み合わせを、第1の因子を含む第1の項と前記第1の因子を含まない第2の項とに分類し、第1の因子を含む第1の項が複数存在したときに、第1の項の組み合わせから前記第1の因子を共通因子として抽出する部分集合形成部をさらに有する
態様1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
(態様5)
前記部分集合形成部は、前記共通因子を含む項から、積演算子によって共通因子の左側に結合される左因子と、積演算子によって共通因子の右側に結合される右因子とを抽出するとともに、前記左因子または右因子がない項に対しては、左因子または右因子に代えて単位元を抽出する因子抽出部と、
前記第1の項として複数の項が分類されたときに、前記因子抽出部から抽出された複数の左因子から、和演算子と順序構成演算子とによって複数の左因子を含む左値因子を構成し、前記因子抽出部から抽出された複数の右因子から、和演算子と順序構成演算子とによって複数の右因子を含む右値因子を構成し、前記左値因子、共通因子、および右値因子列を
積演算子で結合する左右因子括り出し部と、を有する態様4に記載の情報処理装置。
(態様6)
いずれかの項を構成する因子中に、前記集合因子構成演算子が付加された項の組み合わせである集合因子が含まれるときに、前記処理部は、前記集合因子中の項に対して、前記部分集合形成部による部分集合の形成を実行する態様4または5に記載の情報処理装置。
(態様7)
前記処理部は、
項または複数の項の組み合わせに対して、前記項に適用される演算用因子の指定を受け、前記項を構成する因子中に前記演算用因子を含むときにその項を選択する第1の選択演算を実行し、項を構成する因子中に前記演算用因子が含まれておらず、かつ、前記集合因子構成演算子によって関係付けられた項の組み合わせである集合因子を含むときに、前記集合因子中の項に対して前記第1の選択演算を実行し、前記集合因子中のいずれかの項が選択できたときに、前記集合因子中の選択された項と前記項を構成する因子中の前記集合因子以外の因子とを前記積演算子によって結合し、前記演算用因子が含まれる項を抽出する商演算部と、
項または複数の項の組み合わせに対して、前記項を構成する因子中に前記演算用因子を含まないときにその項を構成する因子を選択する第2の選択演算を実行するとともに選択された因子を保持し、前記保持された因子に前記集合因子構成演算子によって関係付けられた項の組み合わせである集合因子を含むときに、前記集合因子中の項に対して前記第2の選択演算を実行し、前記集合因子中のいずれかの項が選択できたときに、前記集合因子中の選択された項と前記保持されている因子のうちの前記集合因子以外の因子とを前記積演算子によって結合し、前記演算用因子が含まれない項を抽出する剰余演算部と、をさらに有する態様1から6のいずれかに記載の情報処理装置。
(態様8)
前記対象情報は、項または和演算子で構成された複数の項によって集合情報を構成し、前記項または複数の項は、集合情報を識別する情報である第1の識別因子と、前記集合情報に含まれる値である因子とを含む、態様1から7のいずれかに記載の情報処理装置。
(態様9)
前記対象情報は、集合情報から前記共通因子が括り出された部分集合と他の部分集合に分類され、前記部分集合を少なくとも1つ含むトポロジー空間情報を構成し、
前記トポロジー空間情報は、そのトポロジー空間情報を識別する情報である第2の識別因子と、前記部分集合がなす因子または部分集合の組み合わせに集合因子構成演算子を付加した因子とが、積演算子によって結合されている、態様8に記載の情報処理装置。
(態様10)
前記対象情報は、属性と属性値との対応関係を含むセル空間情報を構成する態様1から9のいずれかに記載の情報処理装置。
(態様11)
前記セル空間情報は、
セル空間情報を他のセル空間情報と識別するセル空間識別因子と、
属性を指定する識別子、属性を指定する複数の識別子を積演算子によって結合した属性列、および、前記属性を指定する識別子および属性列のいずれかまたは双方の組み合わせを順序構成演算子で構成した属性の順序因子のいずれかである属性因子と、
前記属性因子に対応する値を指定する識別子、値を指定する複数の識別子を積演算子によって結合した値列、および、前記属性の順序因子に対応する値を指定する項の組み合わせを順序構成演算子によって構成した値の順序因子のいずれかを1以上含む単一の項またはそのような項の組み合わせを含む値因子と、を積演算子で結合して構成される態様10に記載の情報処理装置。
(態様12)
前記処理部は、前記項、前記集合情報、前記トポロジー空間情報、および前記セル空間情報の少なくとも1つを被接着情報とし、被接着情報を2以上結合した接着空間情報を構成
する接着処理部を有し、
前記接着空間情報は、第1の被接着情報と第2の被接着情報を含み、
第1の被接着情報は、被接着情報同士を関連づける情報である第1の同値因子と、第1の値因子と積演算子で結合される第1の被接着因子とを含み、
第2の被接着情報は、被接着情報同士を関連づける情報である第2の同値因子と、第2の値因子と積演算子で結合される第2の被接着因子とを含み、
前記接着処理部は、第1の同値因子と第2の同値因子との関連付けの指定を受ける指定部と、
前記第1の同値因子と第2の同値因子との関連付けとともに、第1の被接着情被接着因子と第2の被接着因子との関連づけを前記記憶部に記憶させる接着部と、を有する態様1から11のいずれかに記載の情報処理装置。
(態様13)
前記接着処理部は、前記第1の同値因子を前記演算用因子として、前記第1の被接着情報を商演算部で演算することによって、前記第1の同値因子を含む第1の関連項を抽出し、前記第2の同値因子を前記演算用因子として、前記第2の被接着情報を商演算部で演算することによって、前記第2の同値因子を含む第2の関連項を抽出する関連項抽出部と、
前記第1の同値因子を前記演算用因子として、前記第1の被接着情報を剰余演算部で演算することによって、前記第1の同値因子を含ない非関連項を抽出し、前記第2の同値因子を前記演算用因子として、前記第2の被接着情報を剰余演算部で演算することによって、前記第2の同値因子を含ない非関連項を抽出する非関連項抽出部と、
前記第1の関連項から第1の同値因子を括り出すとともに、前記第2の関連項から第2の同値因子を括り出し、さらに、括り出された第1の同値因子と第2の同値因子と順序構成演算子によって関連づける関連づけ部とを有する態様12に記載の情報処理装置。
(態様14)
前記接着空間情報は、前記項、前記集合情報、前記トポロジー空間情報、前記セル空間情報、および他の接着空間情報の少なくとも1つとさらに、接着される請求項12または13に記載の情報処理装置。
(態様15)
識別子と、順序を持つ因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたは両方から項の組み合わせを構成する和演算子と、によって記述される対象情報を記憶する記憶部と、
情報の入力を受け付ける入力部を接続可能なインターフェースと、
情報を出力する出力部を接続可能なインターフェースと、を備えるコンピュータが、
前記インターフェースに接続された入力部から入力される情報を前記識別子、因子、項および項の組み合わせを含む式のいずれか1以上として前記対象情報に設定し、前記記憶部に記憶させる入力処理ステップと、
前記記憶部に記憶されている対象情報を参照し、参照した対象情報中の識別子、因子、項および式のいずれか1以上が前記入力部から入力される情報と所定の関係にあるときに、前記対象情報を前記インターフェースに接続された出力部に出力する出力処理ステッ
プと、を実行する情報処理方法。
(態様16)
識別子と、順序を持つ因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたは両方から項の組み合わせを構成する和演算子と、によって記述される対象情報を記憶する記憶部と、
情報の入力を受け付ける入力部を接続可能なインターフェースと、
情報を出力する出力部を接続可能なインターフェースと、を備えるコンピュータに、前記対象情報を操作させるプログラムであり、
前記インターフェースに接続された入力部から入力される情報を前記識別子、因子、項および項の組み合わせを含む式のいずれか1以上として前記対象情報に設定し、前記記憶部に記憶させる入力処理ステップと、
前記記憶部に記憶されている対象情報を参照し、参照した対象情報中の識別子、因子、項および式のいずれか1以上が前記入力部から入力される情報と所定の関係にあるときに、前記対象情報を前記インターフェースに接続された出力部に出力する出力処理ステップと、を有するプログラム。
(態様17)
前記対象情報は、前記組み合わせ中の項の順序を維持して前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する順序構成演算子と、前記組み合わせ中の項の順序を維持しないで前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する集合因子構成演算子とをさらに含み、
前記積演算子によって、識別子を複数結合する積演算ステップと、
前記積演算子によって結合された複数の識別子からいずれかの識別子を抽出する因子抽出ステップと、
前記識別子、または積演算子によって結合された識別子をさらに前記和演算子によってさらに組み合わせて、項の組み合わせを構成する和演算ステップと、
前記項の組み合わせに含まれるいずれかの項を抽出する項抽出ステップと、
前記項の組み合わせに順序構成演算子を付加することによって因子または項を構成する順序生成ステップと、
前記項の組み合わせに順序構成演算子を付加された因子または項から前記順序構成演算子を除去する順序展開ステップと、
前記項の組み合わせに集合因子構成演算子を付加することによって因子または項を構成する集合構成ステップと、
前記項の組み合わせに集合因子構成演算子を付加された因子または項から前記集合因子構成演算子を除去する集合展開ステップと、
前記対象情報を構成する一の因子が項の組み合わせと前記順序構成演算子とによって構成されているとき、または前記一の因子が項の組み合わせと前記集合因子構成演算子とによって構成されているときに、前記一の因子と同一の項に含まれる、前記一の因子と積演算子で結合されている共通因子を前記項の組み合わせ中のそれぞれの項に付加して前記積演算子によって結合することによって、前記共通因子を展開する因子展開ステップと、をさらに有する態様16に記載のプログラム。
(態様18)
前記因子または前記項には、前記和演算子による演算に対して単位元となる記号、前記積演算子による演算に対して単位元となる記号、および前記積演算子に対して、演算結果が、識別子が存在しないことを示す零値となる、零元の少なくとも1つを含めることができる態様16または17に記載のプログラム。
(態様19)
項の組み合わせを、第1の因子を含む第1の項と前記第1の因子を含まない第2の項とに分類し、第1の因子を含む第1の項が複数存在したときに、第1の項の組み合わせから前記第1の因子を共通因子として抽出する部分集合形成ステップをさらに有する態様16から18のいずれかに記載のプログラム。
(態様20)
前記部分集合形成ステップは、前記共通因子を含む項から、積演算子によって共通因子の左側に結合される左因子と、積演算子によって共通因子の右側に結合される右因子とを抽出するとともに、前記左因子または右因子がない項に対しては、左因子または右因子に代えて単位元を抽出する因子抽出ステップと、
前記第1の項として複数の項が分類されたときに、前記因子抽出ステップにて抽出された複数の左因子から、和演算子と順序構成演算子とによって複数の左因子を含む左値因子を構成し、前記因子抽出ステップにて抽出された複数の右因子から、和演算子と順序構成演算子とによって複数の右因子を含む右値因子を構成し、前記左値因子、共通因子、および右値因子列を積演算子で結合する左右因子括り出しステップと、を有する態様19に記載のプログラム。
(態様21)
部分集合形成ステップは、いずれかの項を構成する因子中に、前記集合因子構成演算子が付加された項の組み合わせである集合因子が含まれるときに、前記集合因子中の項に対して、部分集合の形成を実行するステップをさらに有する態様19または20に記載のプログラム。
(態様22)
項または複数の項の組み合わせに対して、前記項に適用される演算用因子の指定を受け、前記項を構成する因子中に前記演算用因子を含むときにその項を選択する第1の選択演算を実行し、項を構成する因子中に前記演算用因子が含まれておらず、かつ、前記集合因子構成演算子によって関係付けられた項の組み合わせである集合因子を含むときに、前記集合因子中の項に対して前記第1の選択演算を実行し、前記集合因子中のいずれかの項が選択できたときに、前記集合因子中の選択された項と前記項を構成する因子中の前記集合因子以外の因子とを前記積演算子によって結合し、前記演算用因子が含まれる項を抽出する商演算ステップと、
項または複数の項の組み合わせに対して、前記項を構成する因子中に前記演算用因子を含まないときにその項を構成する因子を選択する第2の選択演算を実行するとともに選択された因子を保持し、前記保持された因子に前記集合因子構成演算子によって関係付けられた項の組み合わせである集合因子を含むときに、前記集合因子中の項に対して前記第2の選択演算を実行し、前記集合因子中のいずれかの項が選択できたときに、前記集合因子中の選択された項と前記保持されている因子のうちの前記集合因子以外の因子とを前記積演算子によって結合し、前記演算用因子が含まれない項を抽出する剰余演算ステップと、をさらに有する態様16から21のいずれかに記載のプログラム。
(態様23)
前記対象情報は、項または和演算子で構成された複数の項によって集合情報を構成し、前記項または複数の項は、集合情報を識別する情報である第1の識別因子と、前記集合情報に含まれる値である因子とを含む、態様16から22のいずれかに記載のプログラム。
(態様24)
前記対象情報は、集合情報から前記共通因子が括り出された部分集合と他の部分集合に分類され、前記部分集合を少なくとも1つ含むトポロジー空間情報を構成し、
前記トポロジー空間情報は、そのトポロジー空間情報を識別する情報である第2の識別因子と、前記部分集合がなす因子または部分集合の組み合わせに集合因子構成演算子を付加した因子とが、積演算子によって結合されている、態様23に記載のプログラム。
(態様25)
前記対象情報は、属性と属性値との対応関係を含むセル空間情報を構成する態様16から24のいずれかに記載のプログラム。
(態様26)
前記セル空間情報は、
セル空間情報を他のセル空間情報と識別するセル空間識別因子と、
属性を指定する識別子、属性を指定する複数の識別子を積演算子によって結合した属性列、および、前記属性を指定する識別子および属性列のいずれかまたは双方の組み合わせを順序構成演算子で構成した属性の順序因子のいずれかである属性因子と、
前記属性因子に対応する値を指定する識別子、値を指定する複数の識別子を積演算子によって結合した値列、および、前記属性の順序因子に対応する値を指定する項の組み合わせを順序構成演算子によって構成した値の順序因子のいずれかである値因子と、を積演算子で結合して構成される態様25に記載のプログラム。
(態様27)
前記項、前記集合情報、前記トポロジー空間情報、および前記セル空間情報の少なくとも1つを被接着情報とし、被接着情報を2以上結合した接着空間情報を構成する接着処理ステップをさらに有し、
前記接着空間情報は、第1の被接着情報と第2の被接着情報を含み、
第1の被接着情報は、被接着情報同士を関連づける情報である第1の同値因子と、第1の値因子と積演算子で結合される第1の被接着因子とを含み、
第2の被接着情報は、被接着情報同士を関連づける情報である第2の同値因子と、第2の値因子と積演算子で結合される第2の被接着因子とを含み、
前記接着処理ステップは、第1の同値因子と第2の同値因子との関連付けの指定を受けるステップと、
前記第1の同値因子と第2の同値因子との関連付けとともに、第1の被接着情被接着因子と第2の被接着因子との関連づけを記憶するステップと、を有する態様16から26のいずれかに記載のプログラム。
(態様28)
前記接着処理ステップは、前記第1の同値因子を前記演算用因子として、前記第1の被接着情報を商演算部で演算することによって、前記第1の同値因子を含む第1の関連項を抽出し、前記第2の同値因子を前記演算用因子として、前記第2の被接着情報を商演算部で演算することによって、前記第2の同値因子を含む第2の関連項を抽出する関連項抽出ステップと、
前記第1の同値因子を前記演算用因子として、前記第1の被接着情報を剰余演算部で演算することによって、前記第1の同値因子を含ない非関連項を抽出し、前記第2の同値因子を前記演算用因子として、前記第2の被接着情報を剰余演算部で演算することによって、前記第1の同値因子を含ない非関連項を抽出する非関連項抽出ステップと、
前記第1の関連項から第1の同値因子を括り出すとともに、前記第2の関連項から第2の同値因子を括り出し、さらに、括り出された第1の同値因子と第2の同値因子と順序構成演算子によって関連づける関連づけステップとを有する態様27に記載のプログラム。
(態様29)
前記接着空間情報は、前記項、前記集合情報、前記トポロジー空間情報、前記セル空間情報、および他の接着空間情報の少なくとも1つとさらに、接着される態様28に記載のプログラム。
(態様30)
識別子と、順序を持つ因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたは両方から項の組み合わせを構成する和演算子と、によって記述されるデータ構造であり、
前記データ構造で記述される対象情報を記憶する記憶部と、
前記対象情報を操作する処理部と、
情報の入力を受け付ける入力部を接続可能なインターフェースと、
情報を出力する出力部を接続可能なインターフェースと、を備えるコンピュータが、
前記インターフェースに接続された入力部から入力される情報を前記識別子、因子、項および項の組み合わせを含む式のいずれか1以上として前記対象情報に設定し、前記記憶部に記憶させる入力処理ステップと、
前記記憶部に記憶されている対象情報を参照し、参照した対象情報中の識別子、因子、項および式のいずれか1以上が前記入力部から入力される情報と所定の関係にあるときに、前記対象情報を前記インターフェースに接続された出力部に出力する出力処理ステップと、を実行し、前記記憶部に構成されるデータ構造。
12・・・メモリ
13・・・CPU
14・・・出力部
21・・・ホモトピーレベル
22・・・集合レベル
23・・・トポロジー空間レベル
24・・・接着空間レベル
25・・・セル空間レベル
Claims (8)
- 識別子と、順序を持ち、可換律の成立しない因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたはその両方を含む項について、可換律の成立する項の組み合わせを構成する和演算子と、によって記述される対象情報を記憶する記憶部と、
前記対象情報を操作する処理部と、を備え、
前記対象情報は、前記項の組み合わせ中の項の順序を維持して前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する順序構成演算子と、前記項の組み合わせ中の項の順序を維持しないで前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する集合因子構成演算子とを含み、
前記処理部は、それぞれ前記順序構成演算子で構成される2つの因子を積演算子で結合した項について、前記2つの因子間の順序とそれぞれの順序構成因子内の識別子の組み合わせの順序とを維持することによって、第1の順序構成演算子内の識別子の組み合わせを属性列とし、第2の順序構成演算子内の識別子の組み合わせを前記属性列に対応する属性値列とし、前記属性列と属性値列との関係に基づく演算を実行する情報処理装置。 - 識別子と、順序を持ち、可換律の成立しない因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたはその両方を含む項について、可換律の成立する項の組み合わせを構成する和演算子と、によって記述される対象情報を記憶する記憶部と、
前記対象情報を操作する処理部と、を備え、
前記対象情報は、項または和演算子で構成された複数の項によって集合情報を構成し、前記項または複数の項は、集合情報を識別する情報である識別因子と、前記集合情報に含まれる値である因子とを含み、
前記処理部は、前記積演算子で結合された識別子間の順序を維持することによって、前
記識別因子と、値である因子との関係に基づく演算を実行する情報処理装置。 - コンピュータが、識別子と、順序を持ち、可換律の成立しない因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたはその両方を含む項について、可換律の成立する項の組み合わせを構成する和演算子と、によって記述される対象情報を記憶するステップと、
前記対象情報を操作する処理ステップと、を実行し、
前記対象情報は、前記項の組み合わせ中の項の順序を維持して前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する順序構成演算子と、前記項の組み合わせ中の項の順序を維持しないで前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する集合因子構成演算子とを含み、
前記処理ステップでは、前記コンピュータが、それぞれ前記順序構成演算子で構成される2つの因子を積演算子で結合した項について、前記2つの因子間の順序とそれぞれの順序構成因子内の識別子の組み合わせの順序とを維持することによって、第1の順序構成演算子内の識別子の組み合わせを属性列とし、第2の順序構成演算子内の識別子の組み合わせを前記属性列に対応する属性値列とし、前記属性列と属性値列との関係に基づく演算を実行する情報処理方法。 - コンピュータが、識別子と、順序を持ち、可換律の成立しない因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたはその両方を含む項について、可換律の成立する項の組み合わせを構成する和演算子と、によって記述される対象情報を記憶するステップと、
前記対象情報を操作する処理ステップと、を実行し、
前記対象情報は、項または和演算子で構成された複数の項によって集合情報を構成し、前記項または複数の項は、集合情報を識別する情報である識別因子と、前記集合情報に含まれる値である因子とを含み、
前記処理ステップでは、前記コンピュータが、前記積演算子で結合された識別子間の順序を維持することによって、前記識別因子と、値である因子との関係に基づく演算を実行する情報処理方法。 - コンピュータに、識別子と、順序を持ち、可換律の成立しない因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたはその両方を含む項について、可換律の成立する項の組み合わせを構成する和演算子と、によって記述される対象情報を記憶するステップと、
前記対象情報を操作する処理ステップと、を実行させ、
前記対象情報は、前記項の組み合わせ中の項の順序を維持して前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する順序構成演算子と、前記項の組み合わせ中の項の順序を維持しないで前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する集合因子構成演算子とを含み、
前記処理ステップでは、前記コンピュータに、それぞれ前記順序構成演算子で構成される2つの因子を積演算子で結合した項について、前記2つの因子間の順序とそれぞれの順序構成因子内の識別子の組み合わせの順序とを維持することによって、第1の順序構成演算子内の識別子の組み合わせを属性列とし、第2の順序構成演算子内の識別子の組み合わせを前記属性列に対応する属性値列とし、前記属性列と属性値列との関係に基づく演算を実行させるためのプログラム。 - コンピュータに、識別子と、順序を持ち、可換律の成立しない因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたはその両方を含む項について、可換律の成立する項の組み合わせを構成する和演算子と、によって記述される対象情報を記憶するステップと、
前記対象情報を操作する処理ステップと、を実行させ、
前記対象情報は、項または和演算子で構成された複数の項によって集合情報を構成し、前記項または複数の項は、集合情報を識別する情報である識別因子と、前記集合情報に含まれる値である因子とを含み、
前記処理ステップでは、前記コンピュータに、前記積演算子で結合された識別子間の順序を維持することによって、前記識別因子と、値である因子との関係に基づく演算を実行させるためのプログラム。 - 記憶装置を有するコンピュータが記憶するデータ構造であって、前記データ構造は、
識別子と、
順序を持ち、可換律の成立しない因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、
識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたはその両方を含む項について、可換律の成立する項の組み合わせを構成する和演算子と、
前記項の組み合わせ中の項の順序を維持して前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する順序構成演算子と、
前記項の組み合わせ中の項の順序を維持しないで前記項の組み合わせを関係付けることによって因子または新たな項を構成する集合因子構成演算子と、によって記述される対象情報を有し、
それぞれ前記順序構成演算子で構成される2つの因子を積演算子で結合した項について、前記2つの因子間の順序とそれぞれの順序構成因子内の識別子の組み合わせの順序とを維持することによって、第1の順序構成演算子内の識別子の組み合わせを属性列とし、第2の順序構成演算子内の識別子の組み合わせを前記属性列に対応する属性値列とするものであって、
前記コンピュータに、前記記憶装置から読み出した前記属性列と属性値列との関係に基づく演算を実行させるためのデータ構造。 - 記憶装置を有するコンピュータが記憶するデータ構造であって、前記データ構造は、
識別子と、
順序を持ち、可換律の成立しない因子の列として複数の識別子を結合する積演算子と、
識別子および因子の列として結合された複数の識別子のいずれかまたはその両方を含む項について、可換律の成立する項の組み合わせを構成する和演算子と、を有する集合情報を含み、前記集合情報は、
項または和演算子で構成された複数の項について、集合情報を識別する情報の因子である識別因子と、
前記集合情報に含まれる値である因子と、を有するものであって、
前記コンピュータに、前記記憶装置から読み出した、複数の項を含む集合情報に対して前記積演算子で結合された識別子間の順序を維持することによって、前記識別因子と、値である因子との関係に基づく演算を実行させるためのデータ構造。
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