JP5113432B2 - 投資目標処理装置、投資目標処理方法、ならびに、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、株式投資の際に、少ない計算資源で、目標とする利益を得るためのガイドライン値を効率よく求める投資目標処理装置、投資目標処理方法、ならびに、プログラムに関する。
従来より、株式売買の指標として、「損益比率」という考え方がある(例えば、非特許文献1を参照)。損益比率とは、その呼び名の通り、株式を売却する際の損失額と利益額の比率である。例えば、損益比率を1:2に設定し、これを指標に株取引を行ったとする。このとき、例えば現在の株価が100万円で、120万円程度まで上がるであろうと予想される株を購入した場合は、予想通り120万円まで上昇したら売却する。一方、予想に反して下落した場合は、90万円になった時点で、株を売却する。あるいは、現在100万円の株が110万円程度まで上がるであろうと予想されるものを購入した場合は、110万円まで上昇したとき、または95万円まで下落したときに売却する。要は、株価が下落した場合、想定する利益額に対して、その半分まで下がった時点で売却すればよい。
渋谷高雄著、『月1000万円儲ける!「株」チャートパターン投資術』(ダイヤモンド社)、2005年、pp.60−67
無作為に株取引を行った場合、損失を出す確率と、利益を出す確率は単純にはいずれも50%だが、前述の損益比率を1:1より大きく設定すれば、損失額よりも利益額が大きくなる。非特許文献1は、株取引で安定した利益を出すためには、損益比率を1:2以上に設定することを推奨している。しかし、非参考文献1にも記されているように、損益比率を適切に設定したり、設定した金額まで株価が上昇するかどうかを予想するためには、株式のチャート分析のノウハウが必要となる。
チャート分析は複雑な計算が必要である。その上、株価は、市場心理に敏感に反応するため、経験による直感も必要となる。よって、ゲーム機などのように、計算資源が限られた環境で、株式投資において目標とする利益を得るための、素人にも理解し易いガイドラインとなる指標を効率よく計算する方法が求められている。
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、株式投資の際に、目標とする利益を得るためのガイドライン値を少ない計算資源で効率よく求める投資目標処理装置、投資目標処理方法、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る投資目標処理装置は、以下の構成を備える。即ち、投資目標処理装置は、回数利益計算部と、履歴記憶部と、益損値計算部と、勝率計算部と、益損比率計算部と、目標記憶部と初期値設定部と、表示修正部と、を備える。
ここで、回数利益計算部は、ユーザから入力された情報に基づいて、将来の取引回数と、当該将来の取引により得るべき総利益額と、を計算する。
即ち、回数利益計算部は、ユーザの、いくらを、いつまでに、いくらに増やしたいかというおおまかな希望を入力として、その希望を叶えるためには、近い将来のいつまでに、何度の取引でいくら得るべきかを具体的に算出する。これにより、ユーザは投資する際に現実的な目標を得ることが可能となる。
履歴記憶部は、過去の取引のそれぞれについて、当該取引対象の買値、売値、および、当該取引に要した手数料を含む履歴を記憶する。益損値計算部は、記憶された履歴のそれぞれについて、当該売値から当該買値および当該手数料を減算した益損値を計算する。勝率計算部は、記憶された履歴のうち、計算された益損値が正である履歴の数と、負である履歴の数と、から、過去の取引の勝率を計算する。益損比率計算部は、履歴のうち、計算された益損値が正である履歴の益損値と、負である履歴の益損値の絶対値と、から、過去の取引の益損比率を計算する。
即ち、正の益損値が算出された取引は、利益が得られた取引を意味し、負の益損値が算出された取引は、損失が生じた取引である。したがって、「勝ち取引」は正の益損値が得られた取引、「負け取引」は負の益損値が得られた取引であると考えることができる。勝率は、この「勝ち」数と「負け」数の合計に対する、「勝ち」数である。
このとき、引き分けの取引数(つまり、益損値が0であり、利益も損失も生じなかった取引の数)をどう扱うかによって勝率として複数通りの考え方が可能である。本実施の形態においては、引き分けについては、「勝ち」数、「負け」数のいずれにも含めずに勝率を算出するが、これは、引き分けの取引を考慮していないのではなく、「勝ち」数、「負け」数の割合に応じて分配していると考えればよい。そして、益損比率とは、過去の全取引における利益額と損失額の比率である。本発明においては、現実的な勝率目標や益損比率目標として、過去の取引の勝率および益損比率を算出し、ユーザに提供する。
また、目標記憶部は、将来の取引回数目標cと、当該将来の取引により得るべき総利益額目標aと、当該将来の取引の勝率目標xと、当該将来の取引の益損比率目標yと、当該将来の取引のそれぞれにおける利益額目標pと、当該将来の取引のそれぞれにおける損切額目標qと、が記憶される。ここで、目標記憶部に記憶される目標値は繰り返し算出されるため、典型的にはRAMなどの揮発性メモリが目標記憶部として利用され、これら目標値を一時的に記憶する。
また、初期値設定部は、計算された取引回数を当該取引回数目標cの初期値として、計算された総利益額を当該総利益額目標aの初期値として、計算された勝率を当該勝率目標xの初期値として、計算された益損比率を当該益損比率目標yの初期値として、それぞれ設定し、目標記憶部に記憶されるc、a、x、yを既知数とし、p、qを未知数とする所定の連立方程式を解いて得られるp、qを、当該利益額目標pおよび当該損切額目標qの初期値として、それぞれ目標記憶部に記憶させる。
即ち、初期値設定部は、p、qを求めることで、1取引あたりに目標とする利益額および、損切額、とを算出する。過去の取引の勝率および益損比率から利益額、および益損比率目標とすることで、現実的な目標値が算出される。
また、表示修正部は、目標記憶部に記憶される取引回数目標cと、総利益額目標aと、勝率目標xと、益損比率目標yと、利益額目標pと、損切額目標qと、を表示し、いずれかの目標の修正を当該ユーザに促す。即ち、表示修正部は、初期値設定部や、後述の更新部が算出した目標値を表示する。ユーザはこの目標値を参考にして株の取引を行う。表示された目標値にユーザが納得しなかった場合は、ユーザは目標値を修正する。
また、益損比率計算部は、益損比率を、計算された益損値が正である履歴の益損値の総和と、負である履歴の益損値の総和の絶対値と、から計算する。即ち、益損比率計算部は、全取引のうち、「勝った額」、つまり、利益額の総和と、「負けた額」、つまり、失額の総和の絶対値との比率を計算し、益損比率とする。
このように、本発明においては、ユーザの入力した大まかな希望に基づいて、取引回数目標と、総利益額目標と、勝率目標と、益損比率目標と、利益額目標と、損切額目標とを、最終目標とする利益を得るためのガイドライン値として求める。これら目標値は複雑な計算を用いることなく、算出することが可能である上、勝率目標や益損比率目標は過去の取引内容に基づいて算出されるため、達成するには現実的な数値である。
また、初期値設定部は、以下の連立方程式、
a = cxp - c(1-x)q;
p = yq
を解いて、未知数p、qを求める。
即ち、c回の取引で利益を出す確率はxであり、各取引で目標としている利益額がpであるので、c回の取引で得られる利益額は、cxpである。一方、負ける確率(損をする確率)を1-x、qを損切額目標(1取引において、それ以上損を出さないよう目標とする額)とすると、c回の取引で損する額は、c(1-x)qである。よって、c回の取引で得られる総利益額目標aは(cxp-c(1-x)q)で求められる。一方、p = yq は益損比率の定義から導かれる。
また、投資目標処理装置は、当該ユーザにより修正された目標を、目標記憶部に記憶させる更新部を備える。更新部は当該修正された目標が、取引回数目標c、総利益額目標a、勝率目標x、もしくは、益損比率目標yである場合、当該連立方程式において、c、a、x、yを既知数とし、p、qを未知数として解いて得られるp、qを、当該利益額目標pおよび当該損切額目標qとして、目標記憶部に記憶させる。また、当該修正された目標が、損切額目標qである場合、当該連立方程式において、c、a、x、qを既知数とし、p、yを未知数として解いて得られるp、yを、当該利益額目標pおよび当該益損比率目標yとして、目標記憶部に記憶させる。そして、表示修正部に、目標記憶部に記憶した当該目標を表示させる。
上記関係式から理解できるように、目標値の1つが修正されると、その修正が他の目標値に影響を及ぼす。したがって、ユーザが表示修正部に表示される上記c、a、x、yのうち1つを修正すると、更新部は、pおよびqを再計算する。一方、ユーザが表示修正部に表示される目標値のうち、qを修正すると、上記関係式からp、yを再計算する。そして、表示修正部は、再計算された結果を再表示する。ユーザは納得のいく目標値が得られるまで、目標値の修正を繰り返す。
さらに、前述の益損比率計算部において、益損比率を、「計算された益損値が正である履歴の益損値の総和と、負である履歴の益損値の総和の絶対値と、」から計算するのにかえて、「計算された益損値が正である履歴の益損値の平均と、計算された益損値が負である履歴の益損値の平均の絶対値と、」から計算する。即ち、益損比率計算部は、全取引のうち、「勝った額」つまり、利益額の平均値と、「負けた額」、つまり、損失額の平均値の絶対値との比率を計算し、益損比率としてもよい。
このように、益損比率は、行った取引のうちの、全ての「勝った額」と、全ての「負けた額」とのそれぞれを何らかの形で総計し、それらの比率を求めればよく、総計の方法は、総和であっても、平均値であってもよい。
本発明の他の観点に係る投資目標処理装置を制御する方法は、回数利益計算部と、履歴記憶部と、益損値計算部と、勝率計算部と、益損比率計算部と、初期値設定部と、目標記憶部と、表示修正部と、を備える、投資目標処理装置を制御する工程を備える。
回数利益計算工程では、回数利益計算部が、ユーザから入力された情報に基づいて将来の取引回数と、当該将来の取引による得るべき総利益額と、を計算する。履歴記憶工程では、履歴記憶部が、過去の取引のそれぞれについて、当該取引対象の買値、売値、および、当該取引に要した手数料を含む履歴を記憶する。
益損値計算工程では、益損値計算部が、記憶された履歴のそれぞれについて、当該売値から当該買値および当該手数料を減算した益損値を計算する。勝率計算工程では、勝率計算部が、記憶された履歴のうち、計算された益損値が正である履歴の数と、負である履歴の数と、から、過去の取引の勝率を計算する。
益損比率計算工程では、益損比率計算部が、記憶された履歴のうち、計算された益損値が正である履歴の益損値と、負である履歴の益損値の絶対値と、から、過去の取引の益損比率を計算する。
目標記憶工程では、目標記憶部が、将来の取引回数目標cと、当該将来の取引により得るべき総利益額目標aと、当該将来の取引の勝率目標xと、当該将来の取引の益損比率目標yと、当該将来の取引のそれぞれにおける利益額目標pと、当該将来の取引のそれぞれにおける損切額目標qと、を記憶する。
初期値設定工程では、初期値設定部が、計算された取引回数を当該取引回数目標cの初期値として、計算された総利益額を当該総利益額目標aの初期値として、計算された勝率を当該勝率目標xの初期値として、計算された益損比率を当該益損比率目標yの初期値として、それぞれ設定し、目標記憶部に記憶されるc、a、x、yを既知数とし、p、qを未知数とする所定の連立方程式を解いて得られるp、qを、当該利益額目標pおよび当該損切額目標qの初期値として、それぞれ目標記憶部に記憶させる。
表示修正工程では、表示修正部が、目標記憶部に記憶される取引回数目標cと、総利益額目標aと、勝率目標xと、益損比率目標yと、利益額目標pと、損切額目標qと、を表示し、いずれかの目標の修正を当該ユーザに促す。
さらに、
初期値設定工程において初期値設定部は、以下の連立方程式、
a = cxp - c(1-x)q;
p = yq
を解いて、未知数p、qを求める、
さらに、益損比率計算工程においては、益損比率計算部が、益損比率を、計算された益損値が正である履歴の益損値の総和と、負である履歴の益損値の総和の絶対値と、から計算する。
さらに、投資目標処理装置は、更新部を備え、更新工程では、更新部が、当該ユーザにより修正された目標を、目標記憶部に記憶させ、
(a)当該修正された目標が、取引回数目標c、総利益額目標a、勝率目標x、もしくは、益損比率目標yである場合、当該連立方程式において、c、a、x、yを既知数とし、p、qを未知数として解いて得られるp、qを、当該利益額目標pおよび当該損切額目標qとして、目標記憶部に記憶させ、
(b)当該修正された目標が、損切額目標qである場合、当該連立方程式において、c、a、x、qを既知数とし、p、yを未知数として解いて得られるp、yを、当該利益額目標pおよび当該益損比率目標yとして、目標記憶部に記憶させ、表示修正部に、当該目標を表示させる。
さらに、本発明の他の観点に係るプログラムは、コンピュータを、上記の投資目標処理装置として機能させるように構成する。本発明の他の観点に係るプログラムは、コンピュータに上記の投資目標処理方法を実行させるように構成する。
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができる。上記プログラムは、当該プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記録媒体は、当該コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
本発明によると、株式投資の際に、目標とする利益を得るためのガイドライン値を少ない計算資源で、かつ効率よく求める投資目標処理装置、投資目標処理方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、ゲーム装置に本発明が適用される実施の形態を説明するが、各種のコンピュータ、PDA、形態電話などの情報処理装置においても同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下に説明する実施の形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと等しいものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施の形態も本発明の範囲に含まれる。
図1は、本発明の実施形態の1つに係るゲーム端末が実現される典型的なゲーム装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
ゲーム装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory) 102と、RAM(Random Access Memory)103と、インターフェイス104 と、コントローラ105と、外部メモリ106と、画像処理部107 と、DVD(Digital Versatile Disk)−ROMドライブ108と、NIC(Network Interface Card)109と、音声処理部110と、を備える。
ゲーム用のプログラムおよびデータを記憶したDVD−ROMをDVD−ROMドライブ108に装着して、ゲーム装置100の電源を投入することにより、当該プログラムが実行され、本実施形態のゲーム端末が実現される。
CPU101は、ゲーム装置100全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
ROM102は、電源投入直後に実行されるIPL(Iintial Program Loader)を記憶する。このIPLをCPU101が実行することにより、DVD−ROMに記録されたプログラムがRAM103に読み出され、CPU101による実行が開始される。
また、ROM102にはゲーム装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
RAM103は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他ゲームの進行やチャット通信に必要なデータ等が保持される。
インターフェイス104を介して接続されたコントローラ105は、ユーザがゲーム実行の際に行う操作入力を受け付ける。
インターフェイス104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、例えばチャット通信のログのデータなどが書き換え可能に記憶される。ユーザは、コントローラ105を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ106に記憶することができる。
DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROMには、前述のようにゲームを実現するためのプログラムとゲームに付随する画像データや音声データが記録される。CPU101の制御によって、DVD−ROMドライブ108は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM103等に一時的に記憶される。
画像処理部107は、DVD−ROMから読み出された画像データ等をCPU101や画像処理部107が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部107が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され画像処理部107に接続されるモニタ(図示せず)へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。
画像演算プロセッサは、2次元の画像の重ね合わせ演算やαブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を高速に実行できる。
また、仮想3次元空間に配置され、各種のテクスチャ情報が付加されたポリゴン情報を、Zバッファ法によりレンダリングして、所定の視点位置から仮想3次元空間に配置されたポリゴンを俯瞰したレンダリング画像を得る演算の高速実行も可能である。
さらに、CPU101と画像演算プロセッサが協調動作することにより、文字の形状を定義するフォント情報にしたがって、文字列を2次元画像としてフレームメモリへ描画したり、各ポリゴン表面へ描画することが可能である。フォント情報は、ROM 102に記録されているが、DVD−ROMに記録された専用のフォント情報を利用することも可能である。
NIC109は、ゲーム装置100をインターネット等のコンピュータ通信網(図示せず)に接続するためのものである。NIC109は、例えばLAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格に準拠するものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU101との仲立ちを行うインターフェイス(図示せず)により構成される。
インターネット内のSNTPサーバにNIC109を介して接続し、ここから情報を取得することによって現在の日時情報を得ることができる。また、各種のネットワークゲームのサーバ装置が、SNTPサーバと同様の機能を果たすように構成設定してもよい。
音声処理部110は、DVD−ROMから読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、これに接続されたスピーカ(図示せず)から出力させる。また、CPU101の制御の下、ゲームの進行の中で発生させるべき効果音や楽曲データを生成し、これに対応した音声をスピーカから出力させる。
この他、ゲーム装置100は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM102、RAM103 、DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
尚、投資目標処理装置や、投資目標処理装置が適用される株トレーニングシステムは、ゲーム装置100や、携帯式のゲーム装置上に実現されるが、一般的なコンピュータ上に実現することもできる。一般的なコンピュータは、上記ゲーム装置100と同様に、CPU、RAM、ROM、DVD−ROM ドライブ、および、NICを備え、ゲーム装置100よりも簡易な機能を備えた画像処理部を備え、外部記憶装置としてハードディスクを有する他、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等が利用できるようになっている。また、コントローラではなく、キーボードやマウスなどを入力装置として利用する。
ネットワークゲームでは、ゲーム専用機ではなく一般的なコンピュータを利用することも多々ある。したがって、以下では、注記しない限り、投資目標処理装置や株トレーニングシステムについても、図1に示したゲーム装置100により説明を加える。投資目標処理装置や株トレーニングシステムは必要に応じて適宜一般的なコンピュータの要素に置換することができ、これらの実施の形態も本発明の範囲に含まれる。
次に、理解を容易にするため、本発明が適用される株トレーニングシステムについて簡単に説明する。
本株トレーニングシステムは、ユーザの行う取引それぞれについて、株の売りポイント(売却予定時期とその際の予想株価)をユーザに設定させ、株売却予定時期における実際の株価と比較して、ユーザが行った取引内容の評価を行う。ユーザは、本株トレーニングシステムからの評価を参考にして次の取引を行うことで、株取引のセンスを養っていく。
ここで、本株トレーニングシステムは、1取引を、1つの銘柄を購入してから売却するまでの処理とする。そして、理解を容易にするため、同じ銘柄の株については、購入した全ての株を売却してから、次の取引を開始するものとして説明する。
なお、本発明が適用される株トレーニングシステムは、ユーザが行った架空の株取引の結果を評価するようにしても、あるいは、ユーザが実際に行った株取引の結果を評価するようにしてもよい。
(適用システムのユーザインタフェース)
次に本株トレーニングシステムのユーザインタフェース、即ち、本システムとユーザとのやり取りの流れ、を示す。
図2に示すように、まず、本トレーニングシステムは株取引が全く初めてで、何をどのように決めればよいか分からないような素人でも株取引を開始できるように、本株トレーニングシステムはユーザに対して問診を行う(ステップS101)。そして、問診結果に基づいて、株取引の際の目標値を設定する(ステップS102)。ユーザは、目標値を参考にして、株の取引を行う(ステップS103)。取引結果に対して、本トレーニングシステムは、定期的に診断を行う(ステップS104)。そして、取引期間が終了した際には、最終診断を行って(ステップS105)、トレーニングは終了する。
以下各ステップの詳細を説明する。
(問診)
本株トレーニングシステムは、図3A〜3Cの問診画面を表示して、ユーザに対して問診を行う。
ユーザは、図3Aの問診画面1の指示に従って、いくらを(元金)、いつまでに(投資期間)、いくらに(最終目標資産)増やしたいか、および、トレード可能頻度を入力する。
問診画面2(図3B)は、先に入力された、元金、投資期間、最終目標資産に基づいて、利益率目標と、各年の資産状況を複利計算で求めた結果を目安として表示する。また、同様にして、複利計算で求めた初年度の各月の利益率目標、および初月の利益額目標も表示する。
問診画面3(図3C)は、ユーザにトレードスタイルの入力を指示する。なお、問診画面3に表示される選択可能なトレードスタイルの一覧は、問診画面1(図3A)のトレード可能頻度に関する設問(3)でユーザが選択したトレード可能頻度の結果に応じて、変化する。図4Aにトレード可能頻度の種類と、選択されたトレード可能頻度に応じて表示されるトレードスタイルの対応表を示す。図4Aによれば、例えば、「トレード可能頻度」として「用事をしながら1日数回程度トレード可能」を問診画面1で選択した場合、トレードスタイル1〜5が問診画面3(図3C)に表示され、ユーザにいずれかを選択するように指示をする。
(目標値の設定)
本システムはこれら問診の回答結果や過去取引内容に基づいて、取引回数、総利益額目標、利益額目標、損切額目標等を算出し、図3Dに示すような目標設定画面を表示する。目標設定画面では、枠に囲まれた目標値をユーザが修正することが可能である。目標値が修正された場合、変更されなかった、他の目標値が再計算される。
なお、これら目標値の意味や、目標値の計算方法については、本発明に係る、投資目標処理装置の詳細を説明する部分において後述する。
図3Dにおいて、納得できる目標が得られ、ユーザが次の画面に進む指示ボタンを押下すると、図3Eに示す確認画面が表示される。ユーザが該確認画面の内容を確認し、スタートボタンを押下すると、トレーニングが開始される。
(取引)
トレーニングが開始されると、ユーザは、株を購入し、株価の上昇を期待して一定期間保有した後に売却する、という一連の株取引の処理を行う。本株トレーニングシステムは、前述したように、ユーザの予想した売りポイント(売却予定時期における予想株価)と、売却予定時期における実際の株価とを比較して、ユーザが行った取引内容の評価を行う。よって、本システムは、各取引において、株を購入する際、購入予定の銘柄の売りポイントをユーザに設定させ、記憶する。
(売りポイントの設定)
しかし、全くチャートの読めない初心者の場合、売りポイント(売却予定時期における予想株価)を設定することは困難である。よって、本株トレーニングシステムでは、図3Dの目標設定画面で仮設定した利益額目標、および仮取引期間目標に基づいて、売りポイントを自動的に設定するようユーザが選択することが可能な、売りポイント設定画面(図3F参照)を用意している。売りポイント設定画面の指示に従って、ユーザが自動設定を選んだ場合は、1取引あたりの取引期間目標、および利益額目標がそれぞれ、株売却予定時期、および株売却予定時期における予想株価となる(正確には、現時点から取引期間目標後が株売却予定時期である)。損切額(株価が下落したときに、それ以上の損失を出さないために、売却する額)については、損切額目標が自動的に設定される。
一方、自動設定を選択しなかった場合、売りポイントを入力可能な画面(図示せず)を表示し、ユーザはこの画面の指示にしたがって、自らが未来の株価イメージを描き、売りポイント(および損切額)を入力する。多少チャートが読めるユーザは、自動設定を選択せずに、売りポイントを入力すればよい。
(取引の定期診断)
本株トレーニングシステムは、トレーニング中、定期的に、図3Gに示すような取引内容の診断(評価)結果をユーザに表示する。各斜体で記載された部分が、ユーザの設定した目標に応じて算出された診断結果である。診断は、例えば、月1回など、所定のタイミングで行ってもよい。あるいは、選択したトレードスタイルに応じて診断のタイミングを決定してもよい。例えば月に何度という単位で取引を行うようなトレードスタイルであれば、月に一度、年に何度という単位で取引を行う場合は、年に一度行っても良い。
図3Gは、前述の図3A〜3Cで設定したように、元金が100万円、利益額目標が2.0%(即ち、100万円の2.0%で2万円)、最終利益額目標が1000万円としたときに、今月の利益額が1.5万円であった場合を想定した評価結果である。評価結果には、利益額目標の何パーセントを達成したかに応じてコメントが表示される。達成した利益額目標のパーセンテージに対応するコメントは、図4Bに示す。図3Gの例では、利益額目標が2万円で、実際の利益額が1.5万円であるため、目標達成率は、75%である。よって、「やや不足しています」というコメントが表示される。
利益額目標を変更したい場合は、「目標を修正しますか?」の問いに対して「はい」を選択すればよい。すると、本株トレーニングシステムは問診のステップに戻る。
定期診断では、図3Hに示すように個々の取引についての評価も表示する。図3Hでは、評価可能な取引のリストが選択可能に画面に表示され、ユーザに選択するように指示する。実際の株価は、売却予定時期が経過して初めて確定するため、評価可能な取引としては、売却予定時期が経過していなければ表示されない。
表示された取引のうちから、ユーザが1つを選択すると、該取引に関する診断結果が表示される。診断結果としてはコメントと、同系の取引(即ち、以下「個々の取引に関する評価」における、同領域に属する取引)の累計取引数が表示される。
次に、この個々の取引の評価方法について説明する。
(個々の取引に関する評価)
株取引において売却のタイミングは重要である。例えば、株価が下落し、保有する銘柄の株価が下がり過ぎて売るに売れず資金を凍結してしまうと、投資効率が悪い状態となる。したがって、株取引のルールとして、株価が下落して、大きな損失を出した場合でも、長期保有しないことが望ましい。本株トレーニングシステムは、図5に示すように、時間と、株価の動きとに応じて、取引内容を評価する。
図5においては、横軸は時間を、縦軸は時間に対する、ある銘柄の1株あたりの株価を表す。原点は予想時点(購入時点)の株価、時刻T1は株売却予定時期、点P1は時刻T1における予想株価V1、点P2は同じく時刻T1における実際の株価V2である。ここで、株売却予定時期T1、予想株価V1は、ユーザ自らが設定した、あるいは、問診結果により算出された利益目標および売却予定時期に基づいて自動的に設定された、売りポイントである。損益分岐額L1は、取引手数料を差し引いても損失が出ない最低額(即ち、予想時点の原点株価に手数料を加えた額)である。
本株トレーニングシステムは、図5に示すように、上述の予想株価V1や損益分岐額L1、そして株売却予定時期T1等に基づいて、時間に対する株価の動きを領域で類別する。取引は、取引が生じた領域に応じて、上からA、B、Cで評価される。なお、評価の段階は、A、B、C以外でもよい。取引結果には、評価のほかに、評価の理由およびアドバイスを示したコメントが付される。
図5は、目標株価が実際の株価より上がった場合(即ち、T1において、V2>V1であった場合)の評価の例を示す。
このとき、領域A1は、株売却予定時期T1を迎える前に、株価が目標株価V1以上となり、株を売却した場合に相当する。領域A1において株を売却すると、期間内に想定以上の利益が出るため、評価はAとなる。
領域A2は、株売却予定時期T1を経過してから、株価が予想株価V1以上となった際に売却した場合に相当する。株売却予定時期T1を超えてはいるものの、目標株価V1よりも高い額で株を売却できたため、領域A1同様、評価はAとなる。
領域A3は、株売却予定時期T1の経過前に、株価が損益分岐額以上、目標株価未満であった場合に相当する。領域A3において株を売却すると、株価は想定した額には到達しないが利益は得られる。よって、評価はAとなる。しかしながら、株売却予定時期T1を迎えるより相当以前に、株価が目標株価に達していないにも関わらず売却してしまうことは、売り急ぎである。よって、領域A4において株を売却すると、評価はBとなる。
なお、領域A4は、例えば、株売却予定時期T1の半分以下の期間、そして目標株価V1の半分以下の株価、等、予め決めておいた範囲以下に設定すればよい。
領域A5、即ち、株売却予定時期T1の経過後に、株価が損益分岐額以上、目標株価未満、の領域で株を売却した場合、売り逃しをしてしまったことを意味する。株売却予定時期T1において目標以上の利益が出ていたにも関わらず、その時点では売らずに、株価が下がってから売却しているためである。よって、評価はBとなる。
領域A6は、株売却予定時期T1の経過前に、損益分岐点L1以下の株価で株を売却した場合に相当する。目標設定画面で仮設定した損切額以内であれば、一般的に人間が不得手とされている「撤退」が出来ているという点を考慮し、評価をBとする。一方、株売却予定時期T1の経過前に損切額よりも株価が下回って株を売却した場合(領域A7)、「撤退」ができていないとして、評価はCとする。
領域A8は、株売却予定時期T1の経過後に、損益分岐点L1以下の株価で株を売却した場合に相当する。株売却予定時期T1で、株価が目標株価よりも上がったにも関わらず、株を保有し続け、損失を出してしまっているので、評価はCとする。
さらに、株売却予定時期T1の経過後に損切額よりも株価が下回って売却した場合(領域A9)、「撤退ができていない」上に、株を必要以上に保有し続けているという理由で評価はCとする。
なお、図5は、実際の株価V2が目標株価V1以上であった場合の評価の類別方法を示した。この他、本トレーニングシステムは、実際の株価V2が目標株価V1未満だった場合、そして、実際の株価V2が、損益分岐額L1未満であった場合についても、図5と同様に、目標株価V1、実際の株価V2、損益分岐額L1、売却予定時期T1に基づいて株価の動きを類別し、評価を行う。考え方は図5と同じであるので、説明は省略する。
(最終評価)
本株トレーニングシステムは所定の期間(例えば1年)が過ぎると最終評価を表示する。最終評価の例を図3Iに示す。斜体で記載された部分がシステムにより算出された結果であり、1年間の利益額、目標額と比較した利益額の達成率、などを表示する。
なお、最終評価を行うタイミングは、取引スタイル(短期、中期、長期取引)に応じて、変更しても良い。
以上、本発明の適用される株トレーニングシステムのユーザインタフェースについて説明した。なお、前述したように、本株トレーニングシステムは、ゲーム装置100によって実現可能である。ユーザによる株トレーニングシステムに対する上述の指示やデータなどの入力操作は、コントローラ105を用いて行われる。また、トレーニングシステムの有する各種画面データは画像処理部107によって、モニタへ出力される。また、これら各種画面データやゲーム装置100を株トレーニングシステムとして機能させるプログラム、および、該プログラムが利用する各種データは、外部記憶装置に記憶される。各種目標の計算は、CPU101によって行われる。
また、上記においては、同じ銘柄の株については、購入した全ての株を売却してから、次の取引を開始するものとして説明したが、通常は1部売却をしたり、同じ銘柄を追加購入したりすることが頻繁に生じる。このような取引を本トレーニングシステムで評価する場合、全て売却をしたものとして次の取引を扱えばよい。
例えば、同じ銘柄を、100株購入し、80株売却してから、さらに30株購入したような場合を想定する。この場合、80株の売却を、当初購入した全100株を売却してから、新たに20株購入したものとして扱えばよい。また、次に30株購入した際には、購入したとした20株を売却してから、新たに50株を購入したものとすればよい。
(投資目標処理装置の概要構成)
以上のようなユーザインタフェースを有する株トレーニングシステムにおいて、問診結果からユーザの納得する各種目標値を算出する機能を有する部分である、本発明に係る投資目標処理装置について、次に説明する。
図6は、本実施の形態に係る投資目標処理装置の概要構成を示す模式図である。図6に示すように、本投資目標処理装置200は、回数利益計算部201、履歴記憶部202、益損値計算部203、勝率計算部204、益損比率計算部205、初期値設定部206、目標記憶部207、表示修正部208、および更新部209から構成される。
本投資目標処理装置200においては、CPU101が、回数利益計算部201、益値損計算部203、勝率計算部204、益損比率計算部205、初期値設定部206、表示修正部208、および更新部209として機能する。また、外部メモリ106、あるいは外部記憶装置が、履歴記憶部202、目標記憶部207として機能する。なお、RAMを履歴記憶部202、目標記憶部207として機能させてもよい。
回数利益計算部201は、図3A〜3Cの質問に回答した結果、即ち、いつまでに、元手をどのくらいまでに、どのような取引スタイルで増やしたいかを株トレーニングシステムからの入力として、将来行う取引の回数を決定し、該取引回数に基づいて総利益額を算出するものである。ここで、総利益額とは、決定した回数の取引を行った結果、取得すべき利益額である。
履歴記憶部202は、過去に行った取引のそれぞれについて、取引された銘柄の株数、購入日、売却日、買値、売値、手数料、単位株価、等(以降、取引履歴情報と呼ぶ)を対応付けて記憶するものである。図7に履歴記憶部202のデータ構成例を示す。各取引履歴情報は、各取引の開始および終了後に、ユーザが直接本システムに入力しても、あるいは、株の売買注文を行う外部システムから送信されるようにしてもよい。
益損値計算部203は、履歴記憶部202に記憶された各取引について、売値から、対応付けて記憶される買値、および手数料を減算して、益損値を計算するものである。勝率計算部204は、履歴記憶部202に記憶された全取引について、益損値計算部203が計算した益損値のうち、正の益損値が得られた取引の数と、負の益損値が得られた取引の数との比を算出し、過去の取引の勝率を計算するものである。
益損比率計算部205は、履歴記憶部202に記憶された全取引について、正の益損値が得られる取引と、負の益損値が得られる取引とをそれぞれ総計し、これらの比率である益損比率を計算するものである。目標記憶部207は、将来の取引回数目標と、当該回数の取引を行うことで得る予定の総利益額目標と、当該将来の取引の勝率目標と、当該将来の取引の益損比率目標と、当該将来の取引の各取引における利益額目標と、当該将来の取引の各取引における、損切額目標と、を記憶するものである。
初期値設定部206は、回数利益計算部201、勝率計算部204、そして益損比率計算部205により算出された値と、これら値に基づいて計算された利益額目標と損切額目標を、目標記憶部207に各種目標値の初期値を設定するものである。
また、表示修正部208は、目標記憶部205に記憶された各種目標を含み、該目標の修正をユーザに促す画面データを生成し、モニターに表示するよう制御するものである。更新部209は、ユーザが修正した目標値によって影響を受ける他の目標値を再計算するものである。そして、修正された目標値、および再計算された目標値を、新たな目標として、目標記憶部207を更新する。
(投資目標処理装置の処理)
以上の構成を有する投資目標処理装置200の動作を以下に説明する。
上述したように、株トレーニングシステムにおいて、本投資目標処理装置200は、問診結果からユーザが納得する各種目標値を算出する機能を有する部分である。以下に、ユーザによって入力された問診結果に基づいて、ユーザが納得する目標値を算出するまでの投資目標処理装置200の動作について図8を参照して説明する。
投資目標処理装置200は、外部記憶装置などにトレードスタイルに応じた取引回数のテーブル(図10:取引回数テーブル400)を保有しており、回数利益計算部201は、ユーザの選択したトレードスタイルを入力として、まず対応する取引回数、および取引回数設定期間(即ち、取引回数をどの程度の期間をかけて実施するか)を取得する(ステップS201)。図4Bに取引回数テーブル400の構成例を示す。取引回数テーブル400によれば、例えば、トレードスタイル(2)の「1日1回程度、1回あたりの取引を1〜3日以内で完結させる短期トレード」を選択すると、取引回数は、「10回以上」、取引回数設定期間は「1ヶ月」となる。
次に、回数利益計算部201は、決定された取引回数設定期間と、ユーザによる問診結果とを入力として、取引回数設定期間後に得るべき総利益額を計算する(ステップS202)。以降、ユーザが、図3A〜3Cに示す内容の回答を行った場合を例に説明する。この場合、回数利益計算部201は、100万円を元金x、10年を取引期間d、そして1000万円を最終利益額目標zとして、次の複利計算式:
z = x ( 1 + r ) ^ d
を解くことにより、1年間の利益率目標rをまず算出する。上式より、
1000万 = 100万*(1+r)^10
なので、1年間の利益率目標rは26%となる。したがって、初年度は資産を126万円に増やしたいことが分かる。
回数利益計算部201は、ここから、ステップS201で得られた取引回数設定期間(1月)毎の利益率目標を求める。即ち、12ヶ月を、取引期間d、100万円を元金x、そして、126万円を最終利益額目標zとして、上式における利益率目標rを求める。これにより、1ヶ月毎の利益率目標は、2%と算出され、取引回数設定期間に対する初月の利益額目標(以降、総利益額と呼ぶ)は、2万円と算出される。
次いで、益損値計算部203が、履歴記憶部202に記憶されている取引履歴情報から、過去の取引結果を取得し、益損値を計算する(ステップS203)。益損値とは、売値から、買値と手数料を差し引いた値である。そして、益損値が計算されると、これに基づいて、勝率計算部204および益損比率計算部205がそれぞれ、勝率と、益損比率を計算する(ステップS204、S205)。
勝率は、「勝ち」数と「負け」数の合計に対する、「勝ち」数である。このとき、1回の取引で正の益損値を出した場合(損益分岐額(手数料)以上の利益がえら得た場合)、を「勝ち」1回とし、負の益損値を出した場合は「負け」1回とする。
このとき、引き分けの取引数(つまり、益損値が0であり、利益も損失も生じなかった取引の数)をどう扱うかによって勝率として複数通りの考え方が可能である。本実施の形態においては、引き分けについては、「勝ち」数、「負け」数のいずれにも含めずに勝率を算出するが、これは、引き分けの取引を考慮していないのではなく、「勝ち」数、「負け」数の割合に応じて分配していると考えればよい。或いは、引き分けは、負取引と考え、引き分けの取引数を負け取引数に加算してもよい。逆に引き分けを、勝ち取引と考え、勝ち取り引数に加算してもよい。
一方、益損比率は、損益分岐額(手数料)以上の利益を出した時の利益額と、利益が得られなかったときの損失額との比率である。即ち、益損比率は、過去の正の益損値と、負の益損値とをそれぞれ総計したものの比率を求めればよい。本実施の形態では、総計方法として、益損比率計算部205は、正の益損値の総和と、負の益損値の総和の絶対値とを求める。そして、これらの総計された結果の比率を益損比率とする。
図9に示すような益損値が得られた取引履歴があった場合を例として、益損比率を求める。取引1と3はそれぞれ8000円と2000円の正の益損値が得られ(即ち、利益が得られた)、取引2と4は、それぞれ-4000円と-1000円の負の益損値が得られた(即ち、損失が出た)とする。このとき、益損比率計算部205は、正の益損値の総和(8000+2000=10000)と、負の益損値の総和の絶対値(|-4000-1000|=5000)の比率、2:1 を益損比率とする。
なお、ユーザに理解しやすい目安を提供するために、益損比率計算部205は、正の益損値の総和、および負の益損値の総和の絶対値が、なるべく1桁の整数となるように近似する。このとき、益側は切り上げ、損側は切り下げるようにする。
上記以外にも、正の益損値と負の益損値の総計方法としては、正の益損値の平均値と、負の益損値の平均の絶対値を求めてもよい。そして、これら平均値の比率を益損比率としてもよい。あるいは、その他の総計方法を用いてもよい。要は、全取引における正の益損値と負の益損値の性質を反映できる形で総計すればよい。
ただし、勝率計算の考え方に、総計方法を合わせる必要がある。例えば、勝率計算部204が勝率を算出する際に、引き分けを負け取引として扱ったときに、総計方法として平均値を利用することを考える。この場合、「負け額」の総計方法としては、引き分けの取引数を負け取引数に加算して、「負け額」の合計を割ることで、平均値を算出する必要がある。
なお、本実施の形態では、投資目標処理装置200が問診結果に基づいて目標を算出する際に、全ての益損値を毎回求めている。しかし、益損値は取引が確定すると変化することはない。よって、新たに取引履歴が履歴記憶部202に記憶されるタイミングで該取引に関する益損値を算出し、記憶装置に過去の取引の全益損値を記憶するようにしてもよい。そして、益損値が必要な計算は、該記憶装置から過去の取引における益損値を取得して行えばよい。
益損値の計算についても、益損値が投資目標処理装置200が問診結果に基づいて各種目標値を算出するタイミングで行う必要はない。勝率、および、益損比率は、新たな取引履歴が増えない限り変化しないため、新たに取引履歴が履歴記憶部202に記憶されるタイミングで算出してもよい。
なお、取引履歴が履歴記憶部202にまだ記憶されていない場合は、所定の勝率や益損比率(例えば、勝率を0.5、益損比率を2)を利用するか、あるいは、トレーニングのお試しモードが用意されている場合は、その際の取引結果を用いてもよい。
勝率、および益損比率が求められると、次に、初期値設定部206は、図3Dに示す目標設定画面に表示する目標値を取得、または算出する(ステップS206)。
初期値設定部206は、取引回数と、総利益額と、を回数利益計算部201から、勝率を勝率計算部204から、益損比率を益損比率計算部から取得する。1取引の取引期間(売却予定時期)は、入力されたトレードスタイルに基づいて、取引回数テーブル400から取得する。そして、これら利益額目標および、損切額目標は、該取引回数と、該総利益額と、該勝率と、該益損比率と、をそれぞれ、取引回数目標c、総利益額目標a、勝率目標x、益損比率目標yとして、以下の連立方程式300
a = cxp - c(1-x)q
p = yq
を解くことで、未知数である各取引の利益額目標pおよび、損切額目標qを求める。なお、上式300において、益損比率目標yとしては、益側を損側で除算(益側÷損側)した値を利用する。
図3A〜3Cに示される問診の回答結果から、a=2万円、c=10回、勝率=0.5、益損比率=2(即ち、益損比率、2:1を意味する)、として上式300を解くと、1取引の利益額目標pとして8000円、損切額目標qとして-4000円が得られる。
目標値の初期値を算出すると、初期値設定部206はこれら初期値を対応付けて目標記憶部207に記憶させる(ステップS207)。表示修正部208は、目標記憶部207に記憶される各目標値を取得し、図3Dに示すような画面データを生成し、該画面データをモニターに表示させるよう制御する(ステップS208)。
本株トレーニングシステムのユーザインタフェースの説明部分にも記載したように、図3Dに示す目標設定画面において、ユーザは枠で囲まれた目標値を修正することが可能である。ユーザがコントローラ105を操作して目標値を修正すると(ステップS209;YES)、更新部209は該修正を入力として、連立方程式300が成立するように、他の目標値を更新する(ステップS210)。
例えば、取引回数目標c、総利益額目標a、勝率目標x、益損比率目標yのいずれかが修正された場合は、更新部209は、c、a、x、yを既知数として、利益額目標pおよび、損切額目標qを求める。
一方、目標設定画面において、損切額目標qが修正された場合、更新部209はc、a、x、qを既知数として、p、yを求める。続いて、更新部209は、得られた益損比率の益側や損側が1桁の整数に近似されるように、益側は切り上げ、損側は切り下げる。そして、再度、c、a、x、yを既知数として、利益額目標p、そして損切額目標qを求める。
なお、表示修正部208は、損切額として、0円以上が設定されると、0円以上の損切額を設定できない旨のメッセージを表示するよう制御する。
最後に、更新部209は、修正後の目標値と、以上のようにして新たに再計算された目標値を新たな目標値として、目標記憶部207の目標値を更新する。
目標記憶部207が更新されると、処理はステップS207に戻る。表示修正部208は、目標記憶部207において更新された各目標値を取得し、該目標値を含む画面データを生成し、該画面データをモニターに表示させるよう制御する。ユーザは目標値に納得するまで(ステップS209;NO)、上記ステップS207〜S210を繰り返す。
ユーザが確認画面の指示に従い、トレーニングを開始する指示を入力すると、トレーニングが開始される。株トレーニングシステムは目標記憶部207に記憶された各種目標値を随時読み出し、前述した取引の定期評価、そして最終評価などを行う。
本発明の実施の形態に係るゲーム端末等が実現される典型的なゲーム装置の概要構成を示す模式図である。 本実施の形態に係る投資目標処理装置が適用される株トレーニングシステムにおけるユーザとのやり取りのフロー図である。 株トレーニングシステムの表示する問診画面の例である。 株トレーニングシステムの表示する問診画面の例である。 株トレーニングシステムの表示する問診画面の例である。 株トレーニングシステムの表示する目標設定画面の例である。 株トレーニングシステムの表示する確認画面の例である。 株トレーニングシステムの表示する売りポイント設定画面の例である。 株トレーニングシステムの表示する定期診断画面の例である。 株トレーニングシステムの表示する定期診断画面の例である。 株トレーニングシステムの表示する最終診断画面の例である。 トレード可能頻度に対する、選択可能なトレードスタイルを示す表である。 定期診断時におけるコメントの種類を示す表である。 株トレーニングシステムが定期診断時に各取引に対して表示するコメントの種類を示す図である。 本実施の形態に係る投資目標処理装置の概要構成を示す模式図である。 履歴記憶部のデータ構成例を示す図である。 投資目標処理装置の処理の流れを示すフロー図である。 取引に対する益損値の例を示す図である。 取引回数テーブルの構成例を示す図である。
符号の説明
100 ゲーム装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 インターフェイス
105 コントローラ
106 外部メモリ
107 画像処理部
108 DVD−ROMドライブ
109 NIC
110 音声処理部
200 投資目標処理装置
201 回数利益計算部
202 履歴記憶部
203 益損値計算部
204 勝率計算部
205 益損比率計算部
206 初期値設定部
207 目標記憶部
208 表示修正部
209 更新部

Claims (10)

  1. ユーザから入力された情報に基づいて将来の取引回数と、当該将来の取引による得るべき総利益額と、を計算する回数利益計算部、
    過去の取引のそれぞれについて、当該取引対象の買値、売値、および、当該取引に要した手数料を含む履歴を記憶する履歴記憶部、
    前記記憶された履歴のそれぞれについて、当該売値から当該買値および当該手数料を減算した益損値を計算する益損値計算部、
    前記記憶された履歴のうち、前記計算された益損値が正である履歴の数と、負である履歴の数と、から、過去の取引の勝率を計算する勝率計算部、
    前記記憶された履歴のうち、前記計算された益損値が正である履歴の益損値と、負である履歴の益損値の絶対値と、から、過去の取引の益損比率を計算する益損比率計算部、
    将来の取引回数目標cと、当該将来の取引により得るべき総利益額目標aと、当該将来の取引の勝率目標xと、当該将来の取引の益損比率目標yと、当該将来の取引のそれぞれにおける利益額目標pと、当該将来の取引のそれぞれにおける損切額目標qと、が記憶される目標記憶部、
    前記計算された取引回数を当該取引回数目標cの初期値として、前記計算された総利益額を当該総利益額目標aの初期値として、前記計算された勝率を当該勝率目標xの初期値として、前記計算された益損比率を当該益損比率目標yの初期値として、それぞれ設定し、前記目標記憶部に記憶されるc、a、x、yを既知数とし、p、qを未知数とする所定の連立方程式を解いて得られるp、qを、当該利益額目標pおよび当該損切額目標qの初期値として、それぞれ前記目標記憶部に記憶させる初期値設定部、
    前記目標記憶部に記憶される取引回数目標cと、総利益額目標aと、勝率目標xと、益損比率目標yと、利益額目標pと、損切額目標qと、を表示し、いずれかの目標の修正を当該ユーザに促す表示修正部、
    を備え、
    前記益損比率計算部は、前記益損比率を、前記計算された益損値が正である履歴の益損値の総和と、負である履歴の益損値の総和の絶対値と、から計算する
    ことを特徴とする投資目標処理装置。
  2. 請求項1に記載の投資目標処理装置において、
    前記初期値設定部は、以下の連立方程式、
    a = cxp - c(1-x)q;
    p = yq
    を解いて、未知数p、qを求める、
    ことを特徴とする投資目標処理装置。
  3. 請求項1に記載の投資目標処理装置において、
    当該ユーザにより修正された目標を、前記目標記憶部に記憶させ、
    (a)当該修正された目標が、取引回数目標c、総利益額目標a、勝率目標x、もしくは、益損比率目標yである場合、当該連立方程式において、c、a、x、yを既知数とし、p、qを未知数として解いて得られるp、qを、当該利益額目標pおよび当該損切額目標qとして、前記目標記憶部に記憶させ、
    (b)当該修正された目標が、損切額目標qである場合、当該連立方程式において、c、a、x、qを既知数とし、p、yを未知数として解いて得られるp、yを、当該利益額目標pおよび当該益損比率目標yとして、前記目標記憶部に記憶させ、
    前記表示修正部に、当該目標を表示させる更新部を備える、
    ことを特徴とする投資目標処理装置。
  4. 請求項1に記載の投資目標処理装置において、
    前記益損比率計算部において、前記益損比率を、「前記計算された益損値が正である履歴の益損値の総和と、負である履歴の益損値の総和の絶対値と、」から計算するのにかえて、「前記計算された益損値が正である履歴の益損値の平均と、前記計算された益損値が負である履歴の益損値の平均の絶対値と、」から計算する
    ことを特徴とする投資目標処理装置。
  5. 回数利益計算部と、履歴記憶部と、益損値計算部と、勝率計算部と、益損比率計算部と、初期値設定部と、目標記憶部と、表示修正部と、を備える、投資目標処理装置を制御する方法であって、
    前記回数利益計算部が、ユーザから入力された情報に基づいて将来の取引回数と、当該将来の取引による得るべき総利益額と、を計算する回数利益計算工程、
    前記履歴記憶部が、過去の取引のそれぞれについて、当該取引対象の買値、売値、および、当該取引に要した手数料を含む履歴を記憶する履歴記憶工程、
    前記益損値計算部が、前記記憶された履歴のそれぞれについて、当該売値から当該買値および当該手数料を減算した益損値を計算する益損値計算工程、
    前記勝率計算部が、前記記憶された履歴のうち、前記計算された益損値が正である履歴の数と、負である履歴の数と、から、過去の取引の勝率を計算する勝率計算工程、
    前記益損比率計算部が、前記記憶された履歴のうち、前記計算された益損値が正である履歴の益損値と、負である履歴の益損値の絶対値と、から、過去の取引の益損比率を計算する益損比率計算工程、
    前記目標記憶部が、将来の取引回数目標cと、当該将来の取引により得るべき総利益額目標aと、当該将来の取引の勝率目標xと、当該将来の取引の益損比率目標yと、当該将来の取引のそれぞれにおける利益額目標pと、当該将来の取引のそれぞれにおける損切額目標qと、を記憶する目標記憶工程、
    前記初期値設定部が、前記計算された取引回数を当該取引回数目標cの初期値として、前記計算された総利益額を当該総利益額目標aの初期値として、前記計算された勝率を当該勝率目標xの初期値として、前記計算された益損比率を当該益損比率目標yの初期値として、それぞれ設定し、前記目標記憶部に記憶されるc、a、x、yを既知数とし、p、qを未知数とする所定の連立方程式を解いて得られるp、qを、当該利益額目標pおよび当該損切額目標qの初期値として、それぞれ前記目標記憶部に記憶させる初期値設定工程、
    前記表示修正部が、前記目標記憶部に記憶される取引回数目標cと、総利益額目標aと、勝率目標xと、益損比率目標yと、利益額目標pと、損切額目標qと、を表示し、いずれかの目標の修正を当該ユーザに促す表示修正工程、
    を備え、
    前記益損比率計算工程においては、前記益損比率計算部が、前記益損比率を、前記計算された益損値が正である履歴の益損値の総和と、負である履歴の益損値の総和の絶対値と、から計算する
    ことを特徴とする投資目標処理装置の制御方法。
  6. 請求項5に記載の投資目標処理装置の制御方法であって、
    前記初期値設定部は、前記初期値設定工程において、以下の連立方程式、
    a = cxp - c(1-x)q;
    p = yq
    を解いて、未知数p、qを求める、
    ことを特徴とする投資目標処理装置の制御方法。
  7. 請求項5に記載の投資目標処理装置の制御方法であって、
    前記投資目標処理装置は更新部をさらに備え、
    前記更新部が、当該ユーザにより修正された目標を、前記目標記憶部に記憶させ、
    (a)当該修正された目標が、取引回数目標c、総利益額目標a、勝率目標x、もしくは、益損比率目標yである場合、当該連立方程式において、c、a、x、yを既知数とし、p、qを未知数として解いて得られるp、qを、当該利益額目標pおよび当該損切額目標qとして、前記目標記憶部に記憶させ、
    (b)当該修正された目標が、損切額目標qである場合、当該連立方程式において、c、a、x、qを既知数とし、p、yを未知数として解いて得られるp、yを、当該利益額目標pおよび当該益損比率目標yとして、前記目標記憶部に記憶させ、
    前記表示修正部に、当該目標を表示させる更新工程
    を備える、
    ことを特徴とする投資目標処理装置の制御方法。
  8. コンピュータを、
    ユーザから入力された情報に基づいて将来の取引回数と、当該将来の取引による得るべき総利益額と、を計算する回数利益計算部、
    過去の取引のそれぞれについて、当該取引対象の買値、売値、および、当該取引に要した手数料を含む履歴を記憶する履歴記憶部、
    前記記憶された履歴のそれぞれについて、当該売値から当該買値および当該手数料を減算した益損値を計算する益損値計算部、
    前記記憶された履歴のうち、前記計算された益損値が正である履歴の数と、負である履歴の数と、から、過去の取引の勝率を計算する勝率計算部、
    前記記憶された履歴のうち、前記計算された益損値が正である履歴の益損値と、負である履歴の益損値の絶対値と、から、過去の取引の益損比率を計算する益損比率計算部、
    将来の取引回数目標cと、当該将来の取引により得るべき総利益額目標aと、当該将来の取引の勝率目標xと、当該将来の取引の益損比率目標yと、当該将来の取引のそれぞれにおける利益額目標pと、当該将来の取引のそれぞれにおける損切額目標qと、を記憶する目標記憶部、
    前記計算された取引回数を当該取引回数目標cの初期値として、前記計算された総利益額を当該総利益額目標aの初期値として、前記計算された勝率を当該勝率目標xの初期値として、前記計算された益損比率を当該益損比率目標yの初期値として、それぞれ設定し、前記目標記憶部に記憶されるc、a、x、yを既知数とし、p、qを未知数とする所定の連立方程式を解いて得られるp、qを、当該利益額目標pおよび当該損切額目標qの初期値として、それぞれ前記目標記憶部に記憶させる初期値設定部、
    前記目標記憶部に記憶される取引回数目標cと、総利益額目標aと、勝率目標xと、益損比率目標yと、利益額目標pと、損切額目標qと、を表示し、いずれかの目標の修正を当該ユーザに促す表示修正部、
    として機能させ、
    前記益損比率を、前記計算された益損値が正である履歴の益損値の総和と、負である履歴の益損値の総和の絶対値と、から計算するよう前記益損比率計算部を機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムであって、
    前記初期値設定部を、以下の連立方程式、
    a = cxp - c(1-x)q;
    p = yq
    を解いて、未知数p、qを求める、
    ように機能させる、ことを特徴とするプログラム。
  10. 請求項8に記載のプログラムであって、
    コンピュータを、
    当該ユーザにより修正された目標を、前記目標記憶部に記憶させ、
    (a)当該修正された目標が、取引回数目標c、総利益額目標a、勝率目標x、もしくは、益損比率目標yである場合、当該所定の連立方程式において、c、a、x、yを既知数とし、p、qを未知数として解いて得られるp、qを、当該利益額目標pおよび当該損切額目標qとして、前記目標記憶部に記憶させ、
    (b)当該修正された目標が、損切額目標qである場合、当該連立方程式において、c、a、x、qを既知数とし、p、yを未知数として解いて得られるp、yを、当該利益額目標pおよび当該益損比率目標yとして、前記目標記憶部に記憶させ、
    前記表示修正部に、当該目標を表示させる更新部、
    として機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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