JP5111401B2 - 高い収縮率を有する金属の連続鋳造 - Google Patents

高い収縮率を有する金属の連続鋳造 Download PDF

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Description

本発明は、直接チル(direct chill)(DC)鋳造法による金属、とくにはアルミニウムおよびアルミニウム合金の鋳造に関する。さらに詳しくは、本発明は、連続的な凝固を伴う直接チル鋳造による金属層の同時鋳造に関する。
金属のインゴットは、一般に、溶融金属の直接チル鋳造によって製造される。これは、冷却された壁と、開いた上端と、開いた下端(作業開始後)とを有する金型へと溶融金属を注ぎ込むことを含む。金属が、鋳造作業が進むにつれて降下する金属のインゴットとして、金型の下端から出現する。他の場合には、鋳造が水平方向に行われるが、手順は基本的に同じである。このような鋳造技法は、アルミニウムおよびアルミニウム合金の鋳造にとくに適しているが、他の金属のためにも使用することができる。
この種の鋳造技法は、ワグスタッフ(Wagstaff)の米国特許第6,260,602号において広範囲に検討されているが、この米国特許は、もっぱらモノリシックなインゴット(すなわち、全体が同じ材料で作られていて、単一の層として鋳造されているインゴット)の鋳造に関係している。連続凝固の技法によって層状の構造を鋳造するための装置および方法が、アンダーソン(Anderson)らの米国特許出願公開第2005/0011630号に開示されている。連続凝固は、第1の層(例えば、内側層またはコアとなるべき層)を鋳造し、その後に、しかしながら同じ鋳造作業において、他の金属からなる1つ以上の層を、適度に凝固した後の第1の層へと鋳造することを含む。
これらの技法は、有効であって成功しているが、凝固および冷却時の収縮率が大きい1つ以上の合金に連続凝固の技法を使用しようと試みる場合、いくつかの困難に直面する可能性がある。とくには、そのような金属が、別の金属からなる外側層のための基材を形成する内側層として使用される場合、鋳造作業の際に、とくには層状の構造にて鋳造される矩形のインゴットの極端において、とくにはインゴットの形成の初期段階において、外側層が内側層によって削ぎ落とされる(あるいは、付着が弱くなる)傾向があることが明らかになっている。
純粋なアルミニウムに他の元素を添加することによって、収縮率が多少なりとも変化することが知られている。或る元素は収縮率を大きくし、他の元素は収縮率を小さくする。マグネシウムおよび亜鉛などの元素が、純粋なアルミニウムに比べて収縮率を大きくする一方で、銅、鉄、ケイ素、およびニッケルなどの元素は、収縮率を小さくする。収縮率の変化の程度は、一般に、アルミニウムへと添加される元素の割合につれてほぼ線形な様相で変化する。
上述の困難は、潜在的にはあらゆる連続鋳造の金属構造において直面されるが、内側層が高い収縮率を有するアルミニウム合金(とくには、アルミニウムそのものよりも高い収縮率を有している)から作られ、とくにはマグネシウムおよび/または亜鉛を含むアルミニウム合金から作られ、殊にはそのような元素が比較的高い濃度(例えば、約2.5重量%を超える量のMg)で含まれる場合に、より深刻になる傾向がある。一方で、或る層の金属の収縮率が顕著に大きいわけではないが、隣接する2つの層の収縮率の間に大きな差が存在する場合にも、同様の問題に直面する可能性がある(例えば、或る層において合金がニッケルを多く含んでおり、隣の層の合金が銅を含んでいる場合)。これらの元素は、どちらも収縮率を純粋なアルミニウムに比べて小さくするが、ニッケルが収縮率について銅よりもはるかに大きなマイナスの効果を有しており、したがってこれらの元素の相対的な濃度に応じて、それぞれの収縮率の差がきわめて大きくなる可能性がある。
したがって、これらの種類の金属の同時鋳造の場合において、鋳造の設備および技法の改善へのニーズが存在している。
本発明の典型的な実施の形態は、複合金属インゴットを鋳造するための装置を提供する。この装置は、入り口端部と、排出端開口と、排出端にはまり込み、鋳造の際に金型の軸方向に移動するように構成された可動式底部ブロックと、を有しているおおむね矩形であって端部が開放されている金型空洞を備えている。さらにこの装置は、金型の入り口端部に位置し、排出端開口よりも上方を終端としており、入り口端部を少なくとも2つの供給チャンバへと分割している少なくとも1つの被冷却の分割壁と、内側層のための金属を供給チャンバのうちの1つへと供給するための手段と、少なくとも1つの外側層のための別の金属を供給チャンバのうちの別の1つへと供給するための少なくとも1つの手段とを有している。この分割壁または各分割壁は、少なくとも1つの外側層のための金属と接触する金属接触面を有しており、この表面は、下方向において外側層のための金属から離れるように垂直に対して傾いている角度で配置され、この角度は、分割壁の中央部からそれぞれの長手方向の端部へと離れる少なくとも1つの分割壁の位置において大きくなっている。
他の典型的な実施の形態は、複合インゴットを鋳造する方法を提供する。この方法は、複合金属インゴットを鋳造するための装置を用意するステップを含んでいる。この装置は、入り口端部と、排出端開口と、排出端にはまり込み、鋳造の際に金型の軸方向に移動するように構成された可動式底部ブロックと、金型の入り口端部に位置し、排出端開口よりも上方を終端としており、入り口端部を内側層および少なくとも1つの外側層を鋳造するための少なくとも2つの供給チャンバへと分割している少なくとも1つの被冷却の分割壁と、を備えるおおむね矩形であって端部が開放されている金型空洞を有しており、少なくとも1つの分割壁が、少なくとも1つの外側層のために導入される金属に接触する金属接触面を有している。この表面は、下方向において外側層のための金属から離れるように垂直に対して傾いている角度で配置され、この角度は、分割壁のそれぞれの長手方向の端部へと近付く位置において大きくなっている。さらに本方法は、内側層のための金属を少なくとも2つの供給チャンバのうちの1つへと供給するステップ、少なくとも1つの外側層のための別の金属を供給チャンバのうちの少なくとも別の1つへと供給するステップ、および底部ブロックを金型の軸方向に移動させ、インゴットを装置の排出端開口から出現できるようにするステップを含んでいる。
さらに別の典型的な実施の形態は、直接チル鋳造装置であって、この装置に少なくとも2つのチャンバを形成するための少なくとも1つの分割壁を有している直接チル鋳造装置において、ある金属で作られる内側層と、別の金属からなる少なくとも1つの金属被覆層とを鋳造する方法において、前記内側層の金属が前記少なくとも1つの外側層の金属よりも高い収縮率を有し、少なくとも1つの分割壁を、少なくとも1つの外側層のために供給される金属に接するが、少なくとも1つの外側層のために供給される金属から下方向において離れるように傾いている角度で、垂直に対して傾けること、およびこの角度を、分割壁の長手方向の端部に近付く位置において大きくすることを含んでいる改善を提供する。
本明細書において使用されるとき、用語「矩形」が、用語「正方形」を包含する意味であることを、理解すべきである。
本発明は、例えば2005年1月20日に公開されたアンダーソンらの名義の米国特許出願公開第2005/0011630号(この米国特許出願公開の開示は、ここでの言及によって本明細書に取り入れられたものとする)に記載されている種類の鋳造装置を使用することができる。この装置は、内側層(例えば、コア・インゴット)上に少なくとも1つの外側層(例えば、被覆層)を形成すべく、連続凝固による金属の鋳造を可能にする。また、本発明は、ワグスタッフの米国特許第6,260,602号(この米国特許の開示も、ここでの言及によって本明細書に取り入れられたものとする)に開示の技法を拡張する。
本明細書において、用語「外側」および「内側」がかなり大まかに使用されていることを説明しておかなければならない。例えば、2層の構造においては、外側層または内側層は厳密に言えば存在し得ないが、外側層は、通常は、最終製品へと製造されたときに大気、風雨、または人目にさらされるように意図されている層である。また、「外側」層は、「内側」層よりも薄いことが多く、通常は「内側」層よりも顕著に薄く、基礎をなす「内側」層またはコア・インゴットの薄いコーティング層として設けられる。シート状の物品を形成すべく熱間および/または冷間圧延されるように意図されたインゴットの場合には、多くの場合、インゴットの両方の主平面(圧延面)をコートすることが望ましく、その場合には確かに認識できる「内側」および「外側」層が存在する。そのような状況においては、内側層が、「コア」または「コア・インゴット」と称されることが多く、外側層が、「クラッディング」または「被覆層(cladding layer)」と称される。
図1は、矩形の内側層またはコア・インゴット12の両方の主表面(圧延面)に外側層11を鋳造するために使用されるアンダーソンらの装置の一種類10を示している。この種類の装置において、コーティング層が鋳造の際に最初に(少なくとも部分的に)凝固し、次いでコア層が外側層に接して鋳造されることに注目できる。この構成は、高い収縮率を有する合金(例えば、高Mg合金)をコア層12として鋳造する場合の典型である。装置が、水ジャケット15の一部を形成する金型壁14を有している矩形の鋳造金型アセンブリ13を備えており、水ジャケット15からの冷却水の流れ16が、新生のインゴット17へと送り出されている。このやり方で鋳造されたインゴットは、通常は、矩形の断面であって、最大で70インチ×35インチのサイズを有している。これらが、通常は、圧延装置における従来からの熱間および冷間圧延手順によるクラッド・シート(例えば、ろう付けシート)への圧延に使用される。
金型の入り口端部分18は、分割壁19(「チル」または「チル壁(chill wall)」と称されることもある)によって3つ(インゴット構造の各層にそれぞれ1つ)の供給チャンバへと分けられている。分割壁19は、良好な熱伝導率のために銅で製作されることが多いが、溶融金属の水準よりも上方で分割壁に接触する水冷式の冷却設備(図示されていない)によって低温に保たれる。結果として、分割壁が、分割壁に接触した溶融金属を冷却して凝固させる。矢印Aによって示されるとおり、3つのチャンバのそれぞれに、調節式の絞り(図示されていない)が装備された別個の溶融金属送出ノズル20によって、所望の水準まで溶融金属が供給される。外側層11として選択される金属は、通常は、コア12の金属とは異なっている(この典型的な実施の形態においては、後者が高い収縮率を有する金属である)。垂直方向に可動な底部ブロック・ユニット21が、最初は金型の開いた下端22を閉じており、その後に鋳造の際に、金型から出現する初期の複合インゴットを支持しつつ下方へと(矢印Bによって示されるとおり)下げられる。
図2は、コア層12の溶融金属23と左側の被覆層11の溶融金属24とが金型において互いに接触する図1の装置の左側の分割壁19に近接する領域の拡大である。金属合金は、液体から固体へと冷却されるとき、当該金属の温度が当該金属の液相線温度と固相線温度との間にあるときに、中間の半固体または「柔らかい」状態を通過する。被覆層11を形成する金属24は、溶融サンプ領域(molten sump region)25と、溶融サンプのおおむね下方の半固体または柔らかい領域26と、柔らかい領域のおおむね下方の完全な固体領域27とを有するが、これらの領域は、金型壁14および分割壁19の冷却効果ゆえに、図示の様相の輪郭を有する。冷却されている分割壁19の直下の被覆層11の内表面28は、固体であるが、この固体の金属の殻は、柔らかい領域26および溶融サンプ25を囲んでいるためきわめて薄い。この表面は、分割壁の下端のいくぶん下方でコア層12の溶融金属23に接し、溶融金属からの熱で、殻の薄い領域29において被覆層の固体表面28の一部分が再び溶融する。この再溶融が、凝固時に層の境界において層間の良好な付着をもたらす。この領域29の下方において、コア層の金属が液相線温度を下回り、柔らかい領域30が、さらに下方の固体の金属31とともに形成される。しかしながら、コア層の金属は、収縮率が大きいため、完全に固体になるときに矢印32の方向に(すなわち、インゴットの中心に向かって)強く収縮する。これによって、被覆層11の金属が一緒に引き寄せられ、被覆層の内表面28の全体を内側へと引っ張る。このような被覆層の移動が、上端において分割壁19との接触によって抑止され、被覆層の金属が、図示のとおり分割壁の下端に隣接して割れ33を形成する可能性がある。このような割れが生じると、コア層および被覆層の溶融金属が混ざり合い、境界が損なわれてしまうため、鋳造手順を終了させなければならない。
この種の割れは、インゴット形成の初期段階、すなわち金型からのインゴットの最初の12〜30インチの出現において最も生じやすい。これは、鋳造プロセスの開始時に直面される「バット・カール」という周知の現象によってこの時点においてインゴットに加わる追加の応力のためである。この現象が、出現するインゴット17について、一方の被覆面を見込む長手方向の端部の底部の領域を示している図3の概略図(誇張されている)に示されている。インゴットのまさに底部34において、金属は、大きな熱容量を有しており、したがってインゴットの下端を急激に冷却する底部ブロック21に接触する。したがって、この領域において、インゴットは、(冷却されている金型表面からの主たる冷却、ならびに金型の直下でインゴットに接触する水の噴霧またはジェット16からの二次的冷却によって)底部および側方の両方から冷却される。インゴットがさらに出現して、長さを増すにつれて、距離が大きくなって、冷却が主としてインゴットの側面から行われるようになるため、底部ブロックの冷却の影響は小さくなる。底部からの冷却と側面からの冷却との組み合わせが、インゴットの初期の領域を図示の様相でカールさせる。インゴットの下端が、インゴットの角を持ち上げるトルクτの影響を受け、インゴットの壁が35において内向きに湾曲する。これらの位置において結果としてインゴットに加わる垂直方向の応力が、コア金属の収縮によって加わる水平方向の応力と組み合わさることで、被覆層の割れの危険が大幅に高まることを理解できるであろう。
また、一般に、鋳造の初期の段階は、初期段階の後で行われる鋳造に比べて、より高い速度で行われる。これが、種々の層の溶融金属のサンプをより深くする可能性があり、結果として、コア金属によって生み出される収縮力(さらに詳しく後述されるとおり、凝固の表面に沿って生成される力)を増加させる。この理由からも、割れは、鋳造の初期段階において、プロセスのその後よりも生じやすい。
鋳造の初期段階においてより生じやすいだけでなく、上述の割れまたは金属の不具合は、インゴットの長手方向の端部の領域において、インゴットの中央よりも生じやすくなる。この理由は、以下のように説明できる。図4は、図1に示した種類の装置において鋳造されるときの矩形のインゴット17の1つの長手方向の端部を表わす図である(簡単化のため、内側層12のみを示している)。破線50が、インゴットにおける液体から固体への推移の線であり、いわゆる熱収束の線である(より正確には、表面と称される)。この線が、金属が溶融金属供給ノズル20(図1)に近いインゴットの長手方向の中央に向かって非常に深く、インゴットの長手方向の極端に向かってより浅く平坦になることを、見て取ることができるであろう。しかしながら、点52において、熱収束の線は分岐し、インゴットのそれぞれの角へと上方に延びている。これは、冷却が、インゴットの端面54ならびに側面56および58から生じるためである。金属が熱収束の線において凝固するとき、収縮が、矢印A、B、およびCによって示されるとおりに凝固の表面に平行に生じる。インゴットは、分岐点52よりも中心寄りの位置においては、各側面からおおむね等しく冷却されて収縮するが、インゴットの端部に向かって分岐点を超えると、端面54が近付くにつれて、端面からの冷却(熱の喪失)および収縮により大きく影響されるようになる。これが、以下でさらに詳しく説明されるとおり、側面の端部においてインゴットをカールさせ、あるいは内側へと回転させる。
インゴットの上端に作用する力が、図5に示されている。インゴットにおいて端面54に向かって分岐点52を超える部位において、インゴットの上部には、中心線60から側面(例えば、側面56)に向かって外向きに作用する力(力X)および中心線60に向かって内向きに作用する力(力Y)の両方が作用する(両矢印62で表わされている)。端面に近付くにつれ、力の方向の変化が熱収束の線50の分岐に沿って生じるため、外向きの力Xが、内向きの力Yよりも徐々に小さくなる。これにより、ねじりの回転またはトルクTが、図5に示されるとおりインゴットの角に作用し、この角を短辺54の中心に向かって回転させようとする。結果として、インゴットは、図6に矩形の「理想的な」形状59に対して大いに誇張された形態で示されている形状をとる。このように、外表面56および58がインゴットの極端において内向きにカールすることを見て取ることができ、このカールが、被覆層へと加わる応力を増大させ、インゴットが鋳造されるときに、この領域における層の分離の傾向を強めると考えられる。上述の理由のため、外側金属層(図示されていない)は、内側層またはインゴットに接するとき、分割壁19によって抑止されているためこの内向きの回転に容易に従うことができない。したがって、端部領域において割れの可能性が高くなる。
典型的な実施の形態は、分割壁19を被覆層の金属に接触する表面40において先細り、または斜めにし、分割壁の先細り(表面の傾き)の角度をインゴットの中心と長手方向の端部との間の点において大きくすることによって、インゴットの収縮ならびにコア・インゴットの長手方向の端部におけるバット・カールおよび内曲がりによって生じる追加の力の両者に対処することで、この問題を克服する。例えば、図1に示した種類の鋳造装置において、分割壁19を、好ましくは0〜2°の範囲にあり、好ましくは1〜2°である角度だけ垂直から先細りにでき、あるいは斜めにすることができる。これは、外側層または被覆層の金属に接触して抑止する分割壁19の表面40が、分割壁の上部から底部への方向においてコア層に向かって内向きに傾くことを意味する。さらに分割壁の先細りの角度が、通常のサイズのインゴットにおいては、金型の長手方向の端部において、例えば3〜7°、より好ましくは3〜4°の範囲へと増やされる。選択される角度は、内側層の金属の収縮率に依存してよい(通常は、収縮率が大きいほど、中央および長手方向の端部の両方において必要とされる先細りの角度は大きくなる)。比較のため、収縮率が大きくない金属のモノリシックなインゴットを鋳造する場合、分割壁の先細りの角度を約1.5°にすることができ、分割壁の全長にわたって同じにしておくことができる。
分割壁の先細りが分割壁のそれぞれの端部に向かって増加する様相が、図7A〜7Dに概略的に示されており、中央における先細りの角度が角度θとして表わされ、長手方向の端部における先細りの角度が角度θ’として表わされている。端部における角度θ’は、好ましくは中央における角度の少なくとも2倍であるが、これは使用される個々の合金に応じて決めることができる。分割壁の端部に向かっての先細りの角度の増加は、その増加の程度がどのようであっても、多くの場合に有益であることが分かっているが、好ましい2倍以上が大きな改善をもたらす。任意の特定の状況一式について、最も好ましい角度を、種々の角度を使用して試験鋳造作業を実施し、結果を観察することによって、容易に実験的に決定することができる。分割壁の傾きと対照的に、金型壁11は、垂直であってよく、あるいはそれ自身が先細りであってよく、すなわち金型の底部に向かって外向きに傾斜してもよい(その場合、先細りの角度は、通常は最大でも約1°であろう)。しかしながら、金型壁11にこの種の先細りが使用される場合、そのような先細りは、通常は金型の全長にわたって同じに保たれる。
分割壁19の表面40の先細りの角度の増加は、分割壁の長さに沿ってそれぞれの長手方向の面の中央から長手方向の端部へと、徐々に線形に生じることができる。しかしながら、必ずしも常にこのやり方で先細りの角度を増加させる必要はない。金型の中央からインゴット内の分岐52の開始に一致する点までの分割壁の領域においては、先細りの角度は、わずかに増加するだけでよく、あるいは増加しなくてもよい。したがって、先細りの角度を、長い中央領域において一定のままにすることができ、金型の中央から分割壁に沿って離間した端部領域において増加させることができる。端部領域において、好ましくは増加を徐々に生じさせることができる。あるいは先細りの角度を、この領域の開始において短い距離で最大の先細りの角度まで急激に増加させ、分割壁の端部まで、この領域の残りの部分の全体において一定に保ってもよい。大まかな近似として、典型的な実施の形態においては、中央の各側における先細りの角度の増加の開始の位置を、インゴットの長さの4分の1の点としてとることができる。すなわち、先細りが一定(最小)である中央領域が、分割壁に沿ったほぼ4分の1および4分の3の点まで広がり、その後に先細りの角度が、より遠い第1および第4の4分の1において増加する。このようにして先細りにされた分割壁が、図8に示されている。
さらに、冷却および凝固の際のインゴットの長い側面56および58の収縮に対処するために、分割壁19を、長さに沿って増加する角度にて先細りにするだけでなく、(米国特許出願公開第2005/0011630号の図7に示されている様相で)外側へと弓なりにすることができる。これは、これらの表面の図6に示したような「内曲がり」を補償し、シート状の物品への圧延のために望ましい理想的な平坦な形状により近い側面をもたらす。
図9は、本発明の一典型的な実施の形態による鋳造装置を示している図1と同様の図である。この図は、鋳造装置の中央において垂直に分割されている。右側が、装置を、インゴットの長手方向の中央点における縦断面について示しており、左側が、インゴットの長手方向の一端に向かう位置における鋳造金型を示している。熱の分岐点52が示されているが、図の左側は、実際には、インゴットの端部にさらに向かってこの点をいくぶん超えて現われるものとして示されている。図の2つの半分が、これら異なる位置における分割壁19の異なる角度(θおよびθ’)、ならびにこれらの点における内側層の金属の中央の凝固の点の高さの変化を示している。インゴットの端部に向けて、先細りの角度θ’が中央(角度θ)よりもはるかに大きいことを見て取ることができる。
本発明において、内側層を鋳造するために使用される合金は、例えば高Mgまたは高Znのアルミニウム合金(例えば、少なくとも2.5重量%、より好ましくは2.5〜15重量%、さらに好ましくは2.5〜9重量%、さらにより好ましくは2.5〜7重量%のMgを含んでいるアルミニウム合金)など、高い収縮率を有する金属であってよい。適切な合金の例は、通常は、AA5xxx系列から選択され、AA5083、5086、5454、5182、および5754といった合金が挙げられる。
被覆層に使用される合金は、収縮率の大きくない合金であってよく、例えばMgまたはZnをまったく含まないアルミニウム合金、あるいはMgまたはZnの濃度があまり高くないアルミニウム合金(例えば、Mgの含有量が2〜3重量%、またはそれ以下であるアルミニウム合金)であってよい。
しかしながら、本発明が、たとえ金属そのものが顕著に大きい熱収縮率を有していなくても、内側および外側層の金属の間に収縮率の大きな差が存在する場合において有益であることに注意すべきである。なぜならば、このような組み合わせも、層の分離の傾向を示しうるからである。本発明の目的において、収縮率の差は、層の分離の発生につながるほどに充分大きいならば、大きいと言える。
ただ1つの分割壁を有する鋳造装置を示している部分縦断面の立面図である。 図1の装置における金属合金間の接触の領域の概略図である。 図1の鋳造装置の一部分の立面図であり、インゴットの鋳造の際に生じるバット・カールの例を示している。 鋳造の際の内側層の端部の三次元の図であり、金属の凝固の線および収縮力を示している。 図4の内側層の端部の平面図であり、金属に作用する力を示している。 内側層(コア・インゴット)の平面図であり、金属に作用する力によって生じる理想的な矩形のひずみを誇張した形態で示している。 図9の装置において使用される分割壁の一形態を透視用の断面にて示した図である。 図9の装置において使用される分割壁の一形態を説明用の断面にて示した図である。 図9の装置において使用される分割壁の一形態を説明用の断面にて示した図である。 図9の装置において使用される分割壁の一形態を説明用の断面にて示した図である。 本発明による分割壁の別の典型的な実施の形態である。 本発明の典型的な一実施の形態に従って構成された鋳造装置の縦断面である。

Claims (14)

  1. 複合金属インゴットを鋳造するための装置であって、
    ・入り口端部と、排出端開口と、排出端にはまり込み、鋳造の際に金型の軸方向に移動するように構成された可動式底部ブロックと、を有しているおおむね矩形であって端部が開放されている金型空洞、
    ・金型の入り口端部に位置し、前記排出端開口よりも上方を終端としており、入り口端部を少なくとも2つの供給チャンバへと分割している少なくとも1つの被冷却の分割壁、ならびに
    ・内側層のための金属を前記少なくとも2つの供給チャンバのうちの1つへと供給するための手段、および少なくとも1つの外側層のための別の金属を前記少なくとも2つの供給チャンバのうちのもう1つへと供給するための少なくとも1つの手段
    を備えており、
    前記少なくとも1つの分割壁が、前記少なくとも1つの外側層のための金属と接触する金属接触面を有しており、該金属接触面が、下方向において前記外側層のための金属から離れるように垂直に対して傾いている角度で配置され、該角度が、前記少なくとも1つの分割壁において、前記矩形の金型空洞の長手方向と同一方向である前記分割壁の長手方向の端部における該角度が前記分割壁の長手方向の中央部における該角度より大きくなるように大きくなっている装置。
  2. 前記少なくとも1つの外側層のための別の金属を供給するための前記少なくとも1つの手段が、前記金型において前記内側層のための金属を供給するための前記手段よりも高い位置において、前記外側層のための金属を前記金型へと導入するように配置されている請求項1に記載の装置。
  3. 前記少なくとも1つの分割壁の該分割壁の長手方向の端部における前記角度が、該分割壁の長手方向の中央部における前記角度の少なくとも2倍である請求項1に記載の装置。
  4. 前記少なくとも1つの分割壁の前記角度が、前記分割壁の長手方向の端部において少なくとも3°であり、前記分割壁の長手方向の中央部において2°以下である請求項1に記載の装置。
  5. 前記少なくとも1つの分割壁の前記角度が、前記分割壁の長手方向の端部において3〜7°の範囲にあり、前記分割壁の長手方向の中央部において1〜2°の範囲にある請求項1に記載の装置。
  6. 前記分割壁が、該分割壁の長手方向の端部より長い該分割壁の長手方向の中央部を有しており、前記角度が、前記中央部においては一定のままである請求項1に記載の装置。
  7. 純粋なアルミニウムよりも高い収縮率を有する溶融金属の供給源が、前記内側層のための金属を供給するための前記手段へと接続されている請求項1に記載の装置。
  8. 前記溶融金属の供給源が、少なくとも2.5重量%のMgを含んでいるアルミニウム‐マグネシウム合金の供給源である請求項7に記載の装置。
  9. 前記少なくとも1つの別の金属を供給するための前記手段へと接続された溶融金属の供給源を備えており、該溶融金属が、前記内側層へと供給される前記金属よりも低い収縮率を有する金属である請求項1に記載の装置。
  10. 複合インゴットを鋳造する方法であって、
    ・複合金属インゴットを鋳造するための装置であって、入り口端部と、排出端開口と、排出端にはまり込み、鋳造の際に金型の軸方向に移動するように構成された可動式底部ブロックと、金型の入り口端部に位置し、前記排出端開口よりも上方を終端としており、入り口端部を内側層および少なくとも1つの外側層を鋳造するための少なくとも2つの供給チャンバへと分割している少なくとも1つの被冷却の分割壁と、を有しているおおむね矩形であって端部が開放されている金型空洞を備えており、
    前記少なくとも1つの分割壁が、前記少なくとも1つの外側層のために導入される金属に接触する金属接触面を有しており、該金属接触面が、下方向において前記外側層のための金属から離れるように垂直に対して傾いている角度で配置され、該角度が、前記少なくとも1つの分割壁において、前記矩形の金型空洞の長手方向と同一方向である前記分割壁の長手方向の端部における該角度が前記分割壁の長手方向の中央部における該角度より大きくなるように大きくなっている装置を用意するステップ、
    ・内側層のための金属を、前記少なくとも2つの供給チャンバのうちの1つへと供給するステップ、
    ・少なくとも1つの外側層のための別の金属を、前記供給チャンバのうちの少なくとも別の1つへと供給するステップ、および
    ・前記底部ブロックを前記金型の軸方向に移動させ、インゴットを前記装置の前記排出端開口から出現できるようにするステップ
    を含んでいる方法。
  11. 前記内側層のための金属が、純粋なアルミニウムよりも高い収縮率を有する金属である請求項10に記載の方法。
  12. 前記内側層のための金属が、前記少なくとも1つの外側層のための金属よりも高い収縮率を有している請求項10に記載の方法。
  13. 前記少なくとも1つの外側層のための前記別の金属が、前記内側層のための前記金属を導入するために選択された位置よりも高い前記金型内の位置において、前記金型へと導入される請求項10に記載の方法。
  14. 直接チル鋳造装置であって、おおむね矩形の金型空洞と、該装置に少なくとも2つのチャンバを形成するための少なくとも1つの分割壁を有している直接チル鋳造装置において、ある金属で作られる内側層と、別の金属からなる少なくとも1つの金属被覆層とを鋳造する方法であって、
    前記内側層の金属が前記少なくとも1つの外側層の金属よりも高い収縮率を有し、
    前記少なくとも1つの分割壁を、前記少なくとも1つの外側層のために供給される金属に接するが、該少なくとも1つの外側層のために供給される金属から下方向において離れるように傾くような角度で垂直に対して傾けること、および
    該角度を、前記少なくとも1つの分割壁において、前記矩形の金型空洞の長手方向と同一方向である前記分割壁の長手方向の端部における該角度が前記分割壁の長手方向の中央部における該角度より大きくなるように大きくすること、
    を含んでいる方法。
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