JP5111235B2 - 燃料棒検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原子炉用燃料棒内に装填された押えばね及びGd(ガドリウム)濃度の異なるペレットを検出するための燃料棒検査装置に関するものである。
従来、核燃料棒(燃料棒)は、燃料の燃焼度の違いに対応して、燃料被覆管の直径、ペレットに含有されるGdの酸化物であるGd(ガドリニア)の濃度、ペレットを押圧する押えバネの仕様(例えば、長さや巻数)の違いにより多種類の燃料棒が製造されている。
そのため、これら燃料棒に装填されたペレットや押えバネの仕様が所定のものであるかどうかを製造工程の最終段階で検査して、ペレットのGd濃度、押えバネの仕様を確認している。
例えば、燃料棒内に装填された押さえバネの識別は、X線透過装置によって撮像し目視による確認が一般的に行われている。
また、燃料棒内部に装填されたペレットのGd濃度の検査に関して、渦電流測定装置に接続されたコイルを通過する燃料棒の渦電流測定装置からの検出信号と、γ線濃縮度検査装置により検出されるペレットを構成するU(ウラン)の濃度に対応した出力信号とを演算することにより行われている(例えば、特許文献1参考。)。
特開昭63−171395号公報
しかしながら、このようなX線透過装置を備えた検査装置は大型であり、設備導入時に大きな費用がかかるうえ、X線透過装置による押えばねの識別において、撮像された画像を目視により判断する必要があるために人手がかかるという問題がある。
同様に、γ線濃縮度検査装置を備えた検査装置も大型であり、大きな設備導入費用がかかり、γ線濃縮度検査装置によるGd異濃度ペレットの検出にあたっては、Gd異濃度ペレットが検出される可能性はあるものの種々のGd濃度ペレットを検出することが困難であるという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、大型のX線検査装置によらず、燃料棒内部に装填された押えバネの識別及びGd濃度の異なるペレットを効率的に検出することが可能な燃料棒検査装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1記載の発明は、燃料棒検査装置であって、複数のペレットが装填され前記ペレットを長手方向に押圧する押えバネを備えた燃料棒を前記長手方向に移動させる搬送手段と、前記搬送手段による前記燃料棒の移動速度を検出する速度検出手段と、同心に配置されそれぞれ前記燃料棒が通過可能とされた第1の励磁コイルと一対の第1の検出コイルとを有する第1の貫通コイルと、前記第1の貫通コイルに接続され、前記第1の励磁コイルに高周波電流を供給するとともに前記一対の第1の検出コイルに形成されるインピーダンス信号を検出する第1の渦流測定装置と、前記第1の渦流測定装置が検出した前記一対の第1の検出コイルのインピーダンス信号の変化に基づいて前記押えバネの巻数を算出する第1の演算手段と、同心に配置されそれぞれ前記燃料棒が通過可能とされた第2の励磁コイルと一対の第2の検出コイルとを有する第2の貫通コイルと、前記第2の貫通コイルに接続され、前記第2の励磁コイルに高周波電流を供給するとともに前記一対の第2の検出コイルに形成されるインピーダンス信号を検出する第2の渦流測定装置と、前記第2の渦流測定装置が検出した前記一対の第2の検出コイルのインピーダンス信号から前記一対の第2の検出コイルが検出した前記燃料ペレットの透磁率の変化を検出して前記ペレット相互のGd(ガドリウム)の濃度差を算出する第2の演算手段とを備えることを特徴とする。
この発明に係る燃料棒検査装置によれば、第1の渦流測定装置が検出した第1の検出コイルのインピーダンス信号の変化に基づいて押えバネの巻数が算出される。また、一対の第2の検出コイルに対応する燃料棒内の2つのペレット間の透磁率の差異をインピーダンス信号の変化として第2の渦流測定装置により検出してこれらペレット間のGd濃度の差異を算出し、このペレット間のGd濃度の差異によりGd濃度の異なるペレットを検出する。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の燃料棒検査装置であって、前記第1の演算手段は、第1の低域通過フィルタを有し、前記第1の過流測定装置から出力され第1の低域通過フィルタを通過させた前記一対の第1の検出コイルからのインピーダンス信号と、前記移動速度と、に基づいて前記押えバネの巻数を検出することを特徴とする。
この発明に係る燃料棒検査装置によれば、第1の過流測定装置から出力された第1の検出コイルからのインピーダンス信号を第1の低域通過フィルタを通過させることにより定常波を除去して得た押えバネの巻回状態の変化と、速度検出手段により検出された移動速度とを対比して押えバネの巻数が検出される。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の燃料棒検査装置であって、前記第2の演算手段は、第2の低域通過フィルタを有し、前記第2の過流測定装置から出力され前記第2の低域通過フィルタを通過させた前記第2の検出コイルのインピーダンス信号の変化に基づいて、前記第2の励磁コイルと前記一対の第2の検出コイルに対応するペレット相互のGd濃度の変化を検出することを特徴とする。
この発明に係る燃料棒検査装置によれば、第2の過流測定装置から出力された第2の検出コイルのインピーダンス信号を第2の低域通過フィルタに通過させてインピーダンス信号の定常波を除去することにより、ペレット間のGd濃度の差異を一対の第2の検出コイルのインピーダンス信号の変化として明確に検出される。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料棒検査装置であって、前記第2の演算手段は、前記一対の第2の検出コイルのインピーダンス信号の差異と、予め作成した検量線とを対比して、前記ペレットのGd濃度が許容範囲内であるかどうかを識別するGd濃度判定部を有していることを特徴とする。
この発明に係る燃料棒検査装置によれば、一対の第2の検出コイルのインピーダンス信号の差異と検量線とを対比することにより異濃度ペレットのGd濃度が許容範囲内であるかどうかが容易に識別可能とされる。
この発明に係る燃料棒検査装置によれば、燃料棒内に装填されたペレットを押圧する押えバネの仕様及びGd濃度の異なるペレットを効率的に検出することができる。
以下、図1から図6を参照し、この発明の一実施形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る燃料棒検査装置1の概略構成を示す図であり、図2は燃料棒検査装置1で測定される燃料棒(核燃料棒)Wを示す図である。
燃料棒検査装置1は、図1に示すように、搬送装置(搬送手段)2と、速度検出手段4と、第1の貫通コイル11と、第2の貫通コイル21と、第1の渦流測定装置12と、第2の渦流測定装置22と、入出力装置30と、AD変換器40と、演算装置50とを備えている。
燃料棒Wは、図2に示すように、燃料被覆管Tと、複数のペレットPと、燃料被覆管Tの一端側(搬送2における前進側)を封止する栓端E1と、他端側を封止する栓端E2と、押えバネSとを備え、燃料被覆管Tの他端側を栓端E2で封止した状態で、複数のペレットPが燃料被覆管T内に装填され、複数のペレットPが装填された後に一端側に押えバネSを装填し、押えバネSによりペレットPを燃料棒Wの長手方向に押圧した状態で一端側が栓端E1により封止して構成されている。
ペレットPは、UO(二酸化ウラン)を円柱状に焼結して形成され、発熱分布均一化のために、中性子吸収材であるGdの酸化物であるGd(ガドリニア)が添加して構成されている。
この実施形態においては、便宜のため、所定の濃度のGdを含有する規格内ペレットP1と、規格内ペレットP1よりもGd濃度が低濃度の異濃度ペレットP2の、大別して2種類のペレットPが混入しているものとしている。
また、押えバネSは、線材が螺旋状に巻回され、両端部において線材が周回した巻き状態とされている。
搬送装置2は、燃料棒Wを把持して回転することにより燃料棒Wを長手方向に移動する複数の送りローラ2A、2Bを有しており、燃料棒Wを長手方向に移動させることができるようになっている。搬送装置2は、複数対の送りローラ2A、2Bから構成されているが、図1ではそのうち上下一対の送りローラ2A、2Bのみを表示している。
また、搬送装置2は、第1のセンサ3Aと、第2のセンサ3Bとを備え、センサ3Aは移動する燃料棒Wの進行方向前端、すなわち一端側の栓端E1の通過を、第2のセンサ3Bは移動する燃料棒Wの進行方向後端、すなわち他端側の栓端E2の通過を検出可能とされている。
速度検出手段4は、例えば、送りローラ2A、2Bに接続され、送りローラ2A、2Bの回転数を検出するエンコーダ(図示せず)等から構成されており、エンコーダの回転数に基づいて搬送装置2で移動される燃料棒Wの移動速度Vを算出することができるようになっている。
第1の貫通コイル11は、図3に示すように、燃料棒Wの長手方向に並べて配置されるとともに搬送装置2で移動する燃料棒Wが通過可能とされる一対の第1の検出コイル11A、11Bを備え、燃料棒Wの断面の中心が第1の貫通コイル11の略中心を通過するように配置されている。
また、第1の検出コイル11Aと第1の検出コイル11Bとは、燃料棒Wの搬送方向において、例えば、押えバネSの異なる周方向位置に対応するように押えバネSのピッチよりわずかに小さな間隔をあけて配置されている。
その結果、押えバネSの巻き状態に対応して変化するインピーダンス信号を出力可能とされている。
この実施に形態において、第1の貫通コイル11を構成する第1の検出コイル11Aと第1の検出コイル11Bとは、図4に示すように、励磁、検出が自己誘導形の構成とされ、使用方法が自己比較方式とされている。
第1の渦流測定装置12は、図4に示すように、励磁のための高周波電流を発生する発振回路13と、増幅器14と、ブリッジ回路15とを備え、発振回路13及び増幅器14、ブリッジ回路15は、第1の検出コイル11A、第1の検出コイル11Bは、それぞれこれら発振回路13、増幅器14、ブリッジ回路15と直列に接続され、第1の検出コイル11A、第1の検出コイル11Bとは電気的に並列接続されている。
かかる構成により、第1の検出コイル11A、第1の検出コイル11Bは、第1の貫通コイル11において、それぞれ高周波電流が供給されることにより同時に押えバネSを励磁する励磁コイルを構成するとともに、検出コイルとして押えバネSに生じた渦電流の変化をそれぞれインピーダンス信号の変化として検出するようになっている。
なお、第1の渦流測定装置12としては、例えば、第1の貫通コイル11に供給した高周波の誘導電流に対して、励磁電圧と同一周波数でかつ所定の位相差を有する基準周波数信号を発生し、基準周波数信号からなる同期信号に対して実際の振幅と位相差を探傷信号として得ることが可能な周知の一般的な渦電流測定装置が使用可能とされ、励磁電圧と同じ位相、及び励磁電圧と90°位相がずれた信号で同期検波し、それぞれの出力信号をX軸信号、Y軸信号として得てオシロスコープに表示可能とされていることが好適である。
第2の貫通コイル21は、図5に示すように、燃料棒Wの長手方向に配置されるとともに搬送装置2で移動する燃料棒Wが通過可能な一対の第2の検出コイル21A、21Bを備え、燃料棒Wの断面の中心が第2の貫通コイル21の略中心を通過するように配置されている。
また、第2の検出コイル21A、第2の検出コイル21Bとは、燃料棒Wの搬送方向において、例えば、燃料棒W内に隣接して装填されたペレットPのピッチよりわずかに小さな間隔をあけて配置され、隣接配置されたペレットPに含有されるGd(ガドリウム)の濃度に対応したインピーダンス信号を出力するように構成されている。
第2の貫通コイル21を構成する第2の検出コイル21Aと第2の検出コイル21Bとは、第1の貫通コイル11と同様、図4に示すように、励磁、検出が自己誘導形の構成とされ、使用方法が自己比較方式とされている。
第2の渦流測定装置22は、第1の渦流測定装置12と同様の図4に示すような構成とされ、第2の検出コイル21A、第2の検出コイル21Bは、それぞれこれら発振回路13、増幅器14、ブリッジ回路15と直列に接続され、第2の検出コイル21A、第2の検出コイル21Bとは電気的に並列接続されている。
かかる構成により、第2の検出コイル21A、第2の検出コイル21Bは、第2の貫通コイル21において、それぞれ高周波電流が供給されることにより同時に対応する二つのペレットPを励磁する励磁コイルを構成するとともに、検出コイルとしてこれらペレットPに生じた渦電流の変化をそれぞれインピーダンス信号の変化として検出するようになっている。
なお、第2の渦流測定装置22としては、第1の渦流測定装置12の場合と同様の構成の周知の一般的な渦電流測定装置が使用可能とされている。
入出力装置30は、第1のセンサ3A及び第2のセンサ3Bからの信号が入力されるようになっており、入力された信号を、演算装置50に対応する信号に変換して出力するようになっている。
AD変換器40は、第1の渦流測定装置12、第2の渦流測定装置22に接続され、第1の渦流測定装置12、第2の渦流測定装置22から出力されたインピーダンス信号を演算装置50に対応する信号形式のデジタル信号に変換して演算装置50に出力するようになっている。
演算装置50は、例えば、パーソナルコンピュータにより構成されており、第1の貫通コイル11に対応する低域通過フィルタ16と、第2の貫通コイル21に対応する低域通過フィルタ26とを備えている。
これら第1の演算手段、第2の演算手段は、例えば、演算プログラムとして演算装置50の図示しないハードディスクにインストールされており、第1の演算手段は、燃料棒Wの移動速度Vと第1の渦流測定装置12からの出力信号に基づいて押えバネSの巻数等を算出し、第2の演算手段は、第2の渦流測定装置22からの出力信号の変化に基づいて隣接するペレットPのGd濃度の差異を算出するようになっている。
また、演算装置50は、第1の渦流測定装置12、第2の渦流測定装置22に対応する第1の低域通過フィルタ16と第2の低域通過フィルタ26とを備えており、AD変換器40においてAD変換された第1の渦流測定装置12からのインピーダンス信号及び第2の渦流測定装置22からのインピーダンス信号から高周波電流の定常波及びノイズを除去し、インピーダンス信号の変化を効率的に検出可能とされている。
第1の演算手段は、第1の渦流測定装置12から出力され、AD変換、高周波電流の定常波等が除去された第1の検出コイル11A、11Bからの押えバネSの巻回状態の変化に基づくインピーダンス信号の変化と、移動速度Vとを同期させることにより押えバネSの巻数を算出するようになっている。
また、算出した押えバネSの巻数等に基づいて、押えバネSのタイプ(仕様)を演算装置50のディスプレーに表示することができるようになっている。
第2の演算手段は、第2の渦流測定装置22から出力される信号の周波数に基づいてペレットPのGd濃度を隣接するペレットP間の相対的な濃度差として算出する第2の低域通過フィルタ26を有しており、この第2の低域通過フィルタ26が算出したペレットPのGd濃度に相対的な差がある場合に、相対的な濃度差があることを演算装置50のディスプレーに表示することができるようになっている。
また、ペレットPのGd濃度に関するデータを予め作成した検量線と対比して、ペレットP2に係るGd濃度が許容範囲内であるかどうかを識別可能とされており、その結果をディスプレーに表示可能とされている。
次に、図1、図6を参照し、燃料棒検査装置1の作用について説明する。
ここで、図6は、燃料棒Wと、第1の貫通コイル11、第2の貫通コイル21により検出される燃料棒Wの長手方向の位置に対応する信号出力の関係を示す図であり、(A)は、燃料被覆管Tの手前側を取り除いて燃料棒W内部を見えるようにした図であり、(B)は燃料棒Wの長手方向位置に対応して出力される押えバネSに関する信号を、(C)は燃料棒Wの長手方向位置に対応して出力されるペレットPのGd濃度に関する信号を示している。
1)まず、燃料棒Wを、栓端E1を進行方向前方に配置して搬送装置2の送りローラ2A、2Bにより把持し、送りローラ2A、2Bを回転させることにより燃料棒Wを第1の貫通コイル11、第2の貫通コイル21に向かって移動速度Vで移動させる。
2)燃料棒Wが移動して、栓端E1が第1のセンサ3Aにより検出されると、第1のセンサ3Aの検出信号が入出力装置30を経由して演算装置50に送られ、演算装置50からAD変換器40にAD変換をするように指示信号が送られる。
3)燃料棒Wが、第1の貫通コイル11に到達すると、第1の貫通コイル11には、第1の渦流測定装置12から高周波電流が供給されて押えバネSを励磁し、押えバネSに生じた渦電流の変化をインピーダンスの変化として検出する。
4)第1の渦流測定装置12から出力されたインピーダンス信号は、AD変換器40を経由して演算装置50に入力され、第1の低域通過フィルタ16によって定常波が除去され、移動速度VとAD変換器40からの周波数信号とに基づいて、第1の演算手段において押えバネSの巻数が算出される。この第1の貫通コイル11により検出された押えバネSのインピーダンス信号のAD変換は、押えバネSが第1の貫通コイル11を通過し終わるまで行われる。
この押えバネSの巻き状態に算出は、例えば、栓端E1が第1のセンサ3Aにより検出された後、第1のセンサ3Aと第1の貫通コイル11との間隔と燃料棒Wの移動速度Vとから算出される第1の貫通コイル11を栓端E1が通過し始めてから、図6(B)に示すような形態で算出、出力可能とされ、押えバネSは、その両端部が螺旋状に巻回された両端部以外の部位に比較して出力信号が大きな山又は谷として検出される。
5)同様に、栓端E1が第2の貫通コイル21を通過し始めてから、第2の渦流測定装置22から出力されたインピーダンス信号は、AD変換器40を経由して演算装置50に入力され、第2の低域通過フィルタ26によって定常波が除去され、移動速度VとAD変換器40からの周波数信号とに基づいて、第2の演算手段においてペレットPのGd濃度に関する算出が行なわれる。
この第2の貫通コイル21によるペレットPのインピーダンス信号のAD変換は、栓端E2が第2のセンサ3Bを通過するまで行われる。
ペレットPのGd濃度に関するデータは、例えば、図6(C)に示すような形態で算出、出力され、Gd濃度が高い規格内ペレットP1からGd濃度が低い異濃度ペレットP2に移る場合には大きな谷からなる信号が出力され、異濃度ペレットP2から規格内ペレットP1に移る場合には大きな山からなる信号が出力される。
6)算出されたペレットPのGd濃度に関するデータを予め作成された第2の渦流測定装置22のペレットP間の相対的なGd濃度の差に関する検量線と対比して異濃度ペレットP2のGd濃度が許容範囲内であるかどうかを識別して表示する。
上記実施形態に係る燃料棒検査装置1によれば、燃料棒Wの移動速度Vと第1の渦流測定装置12を介して検出された第1の貫通コイル11の信号に基づいて、押えバネSの長さ(両端部の間隔)及び巻数を容易に算出することができる。
また、第2の渦流測定装置22を介して検出された第2の貫通コイル21の信号に基づいて隣接するペレットPのGd濃度の差異を検出することができる。
その結果、X線やγ線を用いる大型の検査装置を用いることなく燃料棒Wの内部に装填された押えバネSの仕様を識別するとともに装填された規格内ペレットPの中へのGd濃度が異なる異濃度ペレットP2の混入を検出することができる。
また、押えバネSの両端部の間隔及びその間の出力信号の山谷の数から容易に、仕様に適合した押えバネSであるかどうかを容易に識別することができる。
また、検量線と比較してペレットPの濃度を判別するようになっているので、規格外の異濃度ペレットP2を確実かつ効率的に検出することができる。
また、ペレットP間の相対的なGd濃度の差が許容範囲内であるかどうかが識別可能であるので、異濃度ペレットP2の交換の要否を容易かつ効率的に検出し、燃料棒Wの製造におけるペレットPの不要な交換を抑制して、製造作業の効率化とコストの削減をすることができる。
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、異濃度ペレットの識別に関して、Gd濃度の検量線を有していて、異濃度ペレットPのGd濃度が許容範囲内であるか否かを識別可能な構成の場合について説明したが、検量線を有することなく出力されたインピーダンス信号の波形に異濃度ペレットを検出する構成としてもよい。
また、上記実施の形態においてはペレットPが所定の濃度のGdを含有する規格内ペレットP1と、規格内ペレットP1よりもGd濃度が低濃度の異濃度ペレットP2とから構成される場合について説明したが、異濃度ペレットP2が規格内ペレットP1よりもGd濃度が高濃度の構成とされてもよいし、異濃度ペレットP2が規格内ペレットP1よりGd濃度が低濃度のものと高濃度の双方のペレットPが含まれる構成とされてもよい。
また、上記実施の形態においては、第2の検出コイル21A、21Bにより隣接配置されるペレットPのGdの濃度を比較する場合について説明したが、第2の検出コイル21A、21Bにより検出するペレットPの間に、例えば、1つ以上の検出対象でないペレットPを含む構成としてもよい。
上記実施の形態においては、第1の貫通コイル11、第2の貫通コイル21の励磁、検出が自己誘導形の構成とされ、使用方法が自己比較方式とされている場合について説明したが、第1の貫通コイル11、第2の貫通コイル21それぞれの励磁、使用方法に関し、自己誘導形、相互誘導形のいずれからも選択可能であり、また使用方法に関して自己比較方式、標準比較方式のいずれからも選択することができる。
上記実施の形態においては、速度検出手段4が、送りローラ2A、2Bの回転を検出するエンコーダ等により構成される場合について説明したが、他の周知の速度検出により構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、第1の低域通過フィルタ16、第2の低域通過フィルタ26が演算装置50のハードディスクに演算プログラムとして記憶されている場合について説明したが、ハードディスクに代えて、例えば、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等、周知の記憶媒体を用いてもよいし、又、演算装置50に代えて電子回路等により構成してもよい。
本発明の一実施形態に係る燃料棒検査装置の概略構成を示す図である。 本発明の測定対象とされる燃料棒の、手前側の燃料被覆管を除いた状態の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る第1の貫通コイルの概略を示す図である。 本発明の一実施形態に係る燃料検査装置の概略を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る第2の貫通コイルの概略を示す図である。 本発明の測定対象とされる燃料棒燃料棒と、第1の貫通コイル、第2の貫通コイルによる信号出力の関係を示す図であり、(A)は燃料被覆管の手前側を取り除いて燃料棒内部を見えるようにした状態を、(B)は燃料棒の長手方向位置に対応して出力される押えバネSに関する信号を、(C)は燃料棒Wの長手方向位置に対応して出力されるペレットPのGd濃度に関する信号を示している。
符号の説明
W 燃料棒
P、P1、P2 ペレット
S 押えバネ
V 移動速度
1 燃料棒検査装置
2 搬送装置
4 速度検出手段
11 第1の貫通コイル
11A、11B 第1の検出コイル(第1の励磁コイル)
12 第1の渦流測定装置
16 第1の低域通過フィルタ
21 第2の貫通コイル
21A、21B 第2の検出コイル(第2の励磁コイル)
22 第2の渦流測定装置
26 第2の低域通過フィルタ

Claims (4)

  1. 複数のペレットが装填され前記ペレットを長手方向に押圧する押えバネを備えた燃料棒を前記長手方向に移動させる搬送手段と、
    前記搬送手段による前記燃料棒の移動速度を検出する速度検出手段と、
    同心に配置されそれぞれ前記燃料棒が通過可能とされた第1の励磁コイルと一対の第1の検出コイルとを有する第1の貫通コイルと、
    前記第1の貫通コイルに接続され、前記第1の励磁コイルに高周波電流を供給するとともに前記一対の第1の検出コイルに形成されるインピーダンス信号を検出する第1の渦流測定装置と、
    前記第1の渦流測定装置が検出した前記一対の第1の検出コイルのインピーダンス信号の変化に基づいて前記押えバネの巻数を算出する第1の演算手段と、
    同心に配置されそれぞれ前記燃料棒が通過可能とされた第2の励磁コイルと一対の第2の検出コイルとを有する第2の貫通コイルと、
    前記第2の貫通コイルに接続され、前記第2の励磁コイルに高周波電流を供給するとともに前記一対の第2の検出コイルに形成されるインピーダンス信号を検出する第2の渦流測定装置と、
    前記第2の渦流測定装置が検出した前記一対の第2の検出コイルのインピーダンス信号から前記一対の第2の検出コイルが検出した前記燃料ペレットの透磁率の変化を検出して前記ペレット相互のGd(ガドリウム)の濃度差を算出する第2の演算手段と、
    を備えることを特徴とする燃料棒検査装置。
  2. 前記第1の演算手段は、
    第1の低域通過フィルタを有し、
    前記第1の過流測定装置から出力され第1の低域通過フィルタを通過させた前記一対の第1の検出コイルからのインピーダンス信号と、
    前記移動速度と、に基づいて前記押えバネの巻数を検出することを特徴とする請求項1に記載の燃料棒検査装置。
  3. 前記第2の演算手段は、
    第2の低域通過フィルタを有し、
    前記第2の過流測定装置から出力され前記第2の低域通過フィルタを通過させた前記第2の検出コイルのインピーダンス信号の変化に基づいて、前記第2の励磁コイルと前記一対の第2の検出コイルに対応するペレット相互のGd濃度の変化を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料棒検査装置。
  4. 前記第2の演算手段は、
    前記一対の第2の検出コイルのインピーダンス信号の差異と、予め作成した検量線とを対比して、前記ペレットのGd濃度が許容範囲内であるかどうかを識別するGd濃度判定部を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料棒検査装置。
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