JP5110040B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

ハイブリッド車両 Download PDF

Info

Publication number
JP5110040B2
JP5110040B2 JP2009128728A JP2009128728A JP5110040B2 JP 5110040 B2 JP5110040 B2 JP 5110040B2 JP 2009128728 A JP2009128728 A JP 2009128728A JP 2009128728 A JP2009128728 A JP 2009128728A JP 5110040 B2 JP5110040 B2 JP 5110040B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
bank
egr
power
hybrid vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009128728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010274760A (ja
Inventor
知広 品川
宏之 北東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009128728A priority Critical patent/JP5110040B2/ja
Publication of JP2010274760A publication Critical patent/JP2010274760A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5110040B2 publication Critical patent/JP5110040B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関する。
ハイブリッド車両の中には、2バンク構成のエンジンと、そのエンジンの一方のバンクのみからEGRガスを取り出す外部EGR装置とを備えたものが存在している。また、そのようなハイブリッド車両として、外部EGR装置のEGR弁が両バンク運転すると問題(失火等)が生ずる開度で固着している場合、エンジンの片バンク運転(EGRガスの取り出し側ではない方のバンクのみの運転)が行われるもの(以下、従来ハイブリッド車両と表記する)が開発されている。
特開2005−207285号公報 特開平9−25852号公報 特開平11−22561号公報
上記した従来ハイブリッド車両では、EGR弁が固着してもエンジンストールが生じないことにはなる。しかしながら、両バンク運転から片バンク運転への切り替え時にはかなりのショックが発生する。また、片バンク運転時のドライバビリティは、両バンク運転時のそれよりもかなり悪くなる。
そして、その種の不具合は、ハイブリッド車両に、減筒運転が可能な(幾つかの気筒への燃料供給を停止できる)EGR装置付エンジンを搭載した場合にも生じることである。
そこで、本発明の課題は、EGR弁の開固着に起因するドライバビリティの悪化が、より生じにくいハイブリッド車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の、外部EGR装置を備えたハイブリッド車両は、モータからの動力だけで走行している状況下、要求パワーが閾値以上となったときに、エンジンを起動する起動手段と、前記外部EGR装置のEGR弁の開固着時に、前記閾値を上昇側に変更する閾値変更手段とを、備える。
すなわち、本発明のハイブリッド車両は、EGR弁が開固着した場合、エンジンを起動する要求パワーの閾値を、上昇側に変更する機能を有している。そして、当該閾値が上昇側に変更されれば、モータ走行中にエンジンが起動されにくくなる。従って、このハイブリッド車両は、既存のハイブリッド車両よりも、EGR弁の開固着に起因するドライバビリティの悪化が生じにくい車両となっていることになる。
なお、本発明のハイブリッド車両を実現するに際して、閾値変更手段としては、『前記外部EGR装置のEGR弁の開固着時に、前記閾値を上昇側に変更する』手段でありさえすれば、閾値の変更量が異なる様々な手段を採用することが出来る。例えば、閾値変更手段として、閾値を、減筒運転時におけるエンジンの最大出力パワー以上の値に変更する手段を採用することが出来る。
また、上記した従来ハイブリッド車両は、片バンク運転時に、要求パワーのほぼ2倍のパワーを出力させることが出来るエンジンの運転条件が特定され、その運転条件でエンジンの、EGRガスの取り出しを行わない方のバンク(以下、運転バンクと表記する)のみが運転されるものとなってる。すなわち、従来ハイブリッド車両は、片バンク運転時の運転条件が、EGR通路から運転バンクに流れ込む空気量を考慮せずに決定されるものであるが故に、片バンク運転時に、エンジンから、本来、必要とされるパワーよりも上記空気量分大きなパワーが出力されるもの(片バンク運転時にドライバーの意図とは異なる加速感が生じるもの)となっている。
従って、本発明のハイブリッド車両を、前記エンジンが、複数のバンクを備えたエンジンであり、前記外部EGR装置が、前記エンジンの特定のバンクからの排気ガスの一部を前記エンジンの各バンクに供給するためのEGR通路と、当該EGR通路を流れる排気ガス量を調節するためのEGR弁とを備えた装置であり、前記外部EGR装置のEGR弁が前記エンジンの減筒運転が必要な開度で固着している場合に、前記EGR通路から前記エンジンの各バンクに流れ込む空気量を特定し、特定した空気量を用いて前記エンジンの前記特定のバンクを除いた1つ或いは複数のバンクにより要求パワーと同じパワーを出力できる運転条件を決定し、決定した運転条件で前記エンジンの前記特定のバンクを除いた1つ或いは複数のバンクのみを運転する運転手段をさらに備えたものとして実現しておくことにより、片バンク運転時にドライバーの意図とは異なる加速感が生じないようにしておくことも出来る。
本発明によれば、EGR弁の開固着に起因するドライバビリティの悪化が、より生じにくいハイブリッド車両を提供することが出来る。
本発明の第1実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成図である。 第1実施形態に係るハイブリッド車両に搭載されているエンジンの説明図である。 第1実施形態に係るハイブリッド車両に搭載されている車両用制御装置が周期的に実行する駆動制御処理の流れ図である。 第1実施形態に係るハイブリッド車両に搭載されている車両用制御装置が周期的に実行するEGR弁状態監視処理の流れ図である。 本発明の第2実施形態に係るハイブリッド車両に搭載されている車両用制御装置が、エンジンを片バンク運転するために実行する処理の流れ図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
《第1実施形態》
図1に、本発明の第1実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成を示す。
この図から明らかなように、本実施形態に係るハイブリッド車両は、モータMG1、モータMG2、モータ制御ユニット20、バッテリ25、エンジン30、動力分配統合機構40、アクセルペダルセンサ12、車両用制御装置10等が搭載されている車両である。
このハイブリッド車両に搭載されている各モータMG1、MG2は、いわゆる三相交流モータである。モータ制御ユニット20は、昇圧コンバータ、インバータ等から構成されたユニットである。このモータ制御ユニット20は、所定の制御を行うことにより、バッ
テリ25からの電力でモータMG1又はMG2を駆動するユニット、モータMG1又はMG2からの電力でバッテリ25を充電するユニット、モータMG1からの電力でMG2を駆動するユニット等として機能させることが可能なものとなっている。
エンジン30は、図2に模式的に示してあるように、2つのバンク30a、30bを有するエンジンである。
このエンジン30の各バンク30x(x=a、b)の各気筒には、図示せぬ吸気弁、排気弁、燃料噴射装置及び点火プラグが設けられている。また、エンジン30の各バンク30xには、上流側で共有吸気通路33に集合する個別吸気通路31xと、下流側で共有排気通路34に集合する個別排気通路32xとが、接続されている。
共有吸気通路33の途中には、吸気量を調整するためのスロットル弁35が設けられている。また、共有吸気通路33のスロットル弁35よりも下流側の部分には、当該部分の圧力(以下、EGR通路出口圧力と表記する)を測定するための圧力センサ39が設けられている。
共有吸気通路33のスロットル弁35よりも下流側の部分には、個別排気通路32bを流れる排気ガスの一部をEGRガスとして共有吸気通路33内に戻すためのEGR通路36が接続されている。このEGR通路36の途中には、EGR通路36を流れるEGRガス量を調節するためのEGR弁37が設けられており、当該EGR弁37には、EGR弁37の開度を検出(測定)するための開度センサ38が取り付けられている。以下、EGR通路36、EGR弁37等からなる装置のことを、EGR装置(本発明における“外部EGR装置”に相当)と表記する。
動力分配統合機構40(図1)は、サンギヤ41、リングギヤ42、複数のピニオンギヤ43、キャリア44等からなる遊星歯車機構である。この動力分配統合機構40のキャリア44は、エンジン30のクランクシャフト50とダンパ55を介して連結されている。
動力分配統合機構40のサンギヤ41は、モータMG1と連結されている。また、動力分配統合機構40のリングギヤ軸45(リングギヤ42の回転軸)は、減速ギヤ46を介してモータMG2と連結されている。さらに、リングギヤ軸45は、ギヤ機構47及びデファレンシャルギヤ48を介して車軸49と連結されている。
ハイブリッド車両の各部には、上記したセンサ以外のセンサも取り付けられている。例えば、エンジン30には、冷却水の温度を検出するための温度センサが取り付けられている。クランクシャフト50には、その回転位置を検出するためのクランクポジションセンサが取り付けられており、各モータMG1,MG2にも、その回転子の回転位置を検出するためのセンサが取り付けられている。バッテリ25には、充放電電流値を検出するためのバッテリ用電流センサが取り付けられている。モータ制御ユニット20内の各部には、各部の電圧値、電流値を検出するためのセンサが取り付けられており、車軸49には、車速を検出するための車速センサが取り付けられている。
次に、本実施形態に係るハイブリッド車両に搭載されている車両用制御装置10の機能を説明する。
車両用制御装置10は、図3に示した手順の駆動制御処理を周期的に行う既存の車両用制御装置(いわゆる電子制御ユニット)を、図4に示した手順のEGR弁状態監視処理も周期的に行うように改良した(プログラミングし直した)装置である。
すなわち、車両用制御装置10は、所定タイミング(駆動制御処理を開始すべきタイミング)となったときに、駆動制御処理(図3)を開始する。そして、駆動制御処理を開始した車両用制御装置10は、まず、その時点におけるアクセル開度(アクセルペダルセンサ12の出力)、車速、各モータMG1、MG1の回転数、バッテリ25の残容量(いわゆるSOC値)等(以降の処理に必要とされる情報群)を特定する処理(ステップS101)を行う。
次いで、車両用制御装置10は、特定したアクセル開度及び車速に基づき、リングギヤ軸45に与えるべきトルクである要求トルクを算出する処理(ステップS102)を行う。なお、本車両用制御装置10が、このステップS102で実際に行う処理は、特定したアクセル開度及び車速に対応づけられている要求トルクを、自装置内に設定されている要求トルクマップから読み出す処理である。
ステップS102の処理を終えた車両用制御装置10は、それまでの処理により得られている要求トルク、バッテリ25の残容量等から、エンジン30を運転する場合にエンジン30に出力させることが必要なパワーである要求パワーを算出する処理(ステップS103)を行う。より具体的には、車両用制御装置10は、バッテリ25の残容量、アクセル開度等から、バッテリ25の充放電要求量を特定した上で、特定した充放電要求量に、要求トルク相当のパワー〔=要求トルク×リングギヤ軸45の回転数〕とロスとを加算した値を、要求パワーとして算出する処理を行う。
次いで、車両用制御装置10は、算出した要求パワーがエンジン起動パワー以上であるか否かを判断する(ステップS104)。ここで、エンジン起動パワー(本発明における“閾値”に相当)とは、エンジン30を起動すべき要求パワーの閾値(下限値)として予め定められている値のことである。なお、車両用制御装置10は、その始動時に、このエンジン起動パワーを、自装置内のROM上からRAM上へ読み出す装置として構成(プログラミング)されており、ステップS104の処理(判断)は、要求パワーを、RAM上のエンジン起動パワーと比較する処理となっている。
要求パワーがエンジン起動パワー未満であった場合(ステップS104;NO)、車両用制御装置10は、モータMG2のみにより、今回、算出した要求トルクと同じトルクがリングギヤ軸45に出力されるように、モータ制御ユニット20を介してモータMG2を制御するモータ走行用制御処理(ステップS105)を行う。なお、このモータ走行用制御処理及び後述するエンジン走行用制御処理は、いずれも、長時間に亘って行われる処理ではなく、1回分の制御が行われる処理である。
一方、要求パワーがエンジン起動パワー以上であった場合(ステップS104;YES)、車両用制御装置10は、エンジン走行用制御処理(ステップS106)を行う。
このエンジン走行用制御処理は、基本的には、要求パワーと同パワーが出力されるようにエンジン30の両バンク30a及び30bを運転すると共に、エンジン30からの全パワーが動力分配統合機構40と各モータMG1、MG2とによりトルク変換されてリングギヤ軸45に出力されるように、モータ制御ユニット20を介してモータMG1及びMG2を制御する処理である。
ただし、エンジン走行用制御処理は、EGR弁37が、両バンク30a及び30bを運転すると燃焼不良やトルク不足等の問題が生ずる開度で固着している場合(以下、“片バンク運転が必要な場合”とも表記する)には、エンジン30のバンク30aのみを運転する(バンク30bの各気筒への燃料供給を停止する)処理となっている。より具体的には
、エンジン走行用制御処理は、上記場合、要求パワーのほぼ2倍のパワー(要求パワーの2倍のパワーに、フリクション分の補正を施したもの)を出力させることが出来るエンジン30の運転条件(スロットル開度、燃料噴射量等)を特定し、特定した運転条件でエンジン30のバンク30aのみを運転する処理となっている。
エンジン走行用制御処理又はモータ走行用制御処理を終えた車両用制御装置10は、この駆動制御処理(図3の処理)を一旦終了する。そして、車両用制御装置10は、所定時間の経過後に、駆動制御処理を再び実行する。
また、所定タイミング(EGR弁状態監視処理を開始すべきタイミング)となったためEGR弁状態監視処理(図4)を開始した車両用制御装置10は、まず、開度センサ38の出力に基づき、EGR弁37の状態が正常状態から開固着状態に変化したか、EGR弁37の状態が開固着状態から正常状態に戻ったか、EGR弁37の状態が変わっていないかを判断するステップS201)。
車両用制御装置10は、EGR弁37の状態が正常状態から開固着状態に変化した場合(ステップS201;固着状態へ)には、RAM上のエンジン起動パワーをEGR弁固着時用パワーに変更する(ステップS202)。ここで、EGR弁固着時用パワーとは、車両用制御装置10のROM上に設定されている、バンク30aのみの運転でエンジン30に出力させることが出来る最大パワー以上のパワーのことである。
そして、ステップS202の処理を終えた車両用制御装置10は、このEGR弁状態監視処理(図4の処理)を終了する。
車両用制御装置10は、EGR弁37の状態が開固着状態から正常状態に戻った場合(ステップS201;正常状態へ)には、RAM上のエンジン起動パワーを、エンジン起動パワーのデフォルト値である通常時用パワー(車両用制御装置10が始動時にエンジン起動パワーとしてRAM上へ読み出すROM上の値)に変更(ステップS203)してから、EGR弁状態監視処理を終了する。
また、車両用制御装置10は、EGR弁37の状態に変化がなかった場合(ステップS201;なし)には、RAM上のエンジン起動パワーを書き換えることなく、EGR弁状態監視処理を終了する。
以上、説明したように、本実施形態に係るハイブリッド車両は、EGR弁37が開固着した場合、エンジン30を起動する要求パワーの閾値であるエンジン起動パワーが、片バンク運転(バンク30aのみの運転)でエンジン30に出力させることが出来る最大パワー以上の値に変更される構成を有している。
そして、片バンク運転が必要になるのは、原則として、要求パワーが小さい場合(要求パワーが上記最大パワー未満となっている場合)である。従って、本実施形態に係るハイブリッド車両は、EGR弁37が開固着しても片バンク運転が行われることが殆どないが故に、EGR弁37の固着時/中のドライバビリティが良い(EGR弁37の開固着に起因するドライバビリティの悪化が殆ど生じない)車両となっていることになる。
《第2実施形態》
本発明の第2実施形態に係るハイブリッド車両は、搭載されている車両用制御装置の機能のみが、上記した第1実施形態に係るハイブリッド車両と異なる車両である。そのため、以下では、第1実施形態の説明時に用いたものと同じ符号を用いて、本発明の第2実施形態に係るハイブリッド車両に搭載されている車両用制御装置10の機能のみを説明する
ことにする。
本実施形態に係るハイブリッド車両に搭載されている車両用制御装置10は、EGR弁状態監視処理(図4)を実行しないように構成(プログラミング)されている。また、車両用制御装置10は、片バンク運転時におけるエンジン30の運転条件の決定手順のみが上記した駆動制御処理(図3)と異なる駆動制御処理を周期的に実行するようにも構成されている。
具体的には、上記した駆動制御処理(駆動制御処理中のエンジン走行用制御処理)は、片バンク運転が必要な場合(EGR弁37が、両バンク30a及び30bを運転すると燃焼不良やトルク不足等の問題が生じ得る開度で固着している場合)、要求パワーのほぼ2倍のパワー(要求パワーの2倍のパワーに、フリクション分の補正を施したもの)を出力させることが出来るエンジン30の運転条件を特定し、特定した運転条件でエンジン30のバンク30aのみを運転する処理であった。これに対して、本実施形態に係るハイブリッド車両に搭載されている車両用制御装置10が実行する駆動制御処理は、片バンク運転が必要な場合、図5に示した手順で、エンジン30の運転条件を特定してエンジン30のバンク30aのみを運転する処理となっている。
すなわち、車両用制御装置10は、片バンク運転が必要な場合、まず、EGR通路36からバンク30a(図では、運転バンク)に流れ込む空気量を、EGR弁37の固着開度とEGR通路出口圧力(圧力センサ39により測定される圧力)とから算出する(ステップS301)。
次いで、車両用制御装置10は、要求パワーのほぼ2倍のパワーを出力させることが出来るエンジン30の運転条件を特定する(ステップS302)。その後、車両用制御装置10は、特定した運転条件に対して、ステップS301で算出した空気量に応じた補正を加えることにより、要求パワーと同じパワーをエンジン30のバンク30aのみに出力させることが出来る運転条件を決定する(ステップS303)。なお、車両用制御装置10がこのステップS303にて実際に行う処理は、スロットル弁35の目標開度を補正する処理である。
そして、車両用制御装置10は、決定した運転条件でエンジン30のバンク30aのみを運転する(ステップS304)。
要するに、要求パワーのほぼ2倍のパワーを出力させることが出来るエンジン30の運転条件を特定し、特定した運転条件でエンジン30のバンク30aのみを運転した場合、バンク30aに流入する空気量が多くなるため、要求パワーを超えるパワーがエンジン30から出力されることになる。そして、その結果として、ドライバーの意図とは異なる加速感が生じてしまうことになるが、本実施形態に係るハイブリッド車両は、当該空気量を考慮して片バンク運転時における運転条件を決定する車両用制御装置10を備えている。従って、このハイブリッド車両では、片バンク運転時にドライバーの意図とは異なる加速感が生じないことになる。
《第3実施形態》
本発明の第3実施形態に係るハイブリッド車両は、第1実施形態に係るハイブリッド車両内の車両用制御装置10を、片バンク運転が必要な場合、上記した、図5の手順の処理を行う装置に改良したものである。
従って、本実施形態に係るハイブリッド車両では、EGR弁37の開固着時に片バンク運転が行われることは殆どないが、片バンク運転が行われた場合に、ドライバーの意図と
は異なる加速感が生じないことになる。
《変形形態》
上記した各実施形態に係るハイブリッド車両は、各種の変形を行うことが出来る。例えば、第1、第3実施形態に係るハイブリッド車両内の車両用制御装置10を、駆動制御処理(図3)として、『ステップS104の判断の前に、バッテリ25の残容量が少ないか否かが判断され、バッテリ25の残容量が少ない場合には、ステップS106の処理が開始される処理』を実行する装置に変形することが出来る。なお、車両用制御装置10をそのような装置に変形しておけば、EGR弁37の固着時におけるバッテリ25の充電が、第1、第3実施形態に係るハイブリッド車両よりも早期に開始される車両を実現できることになる。
また、EGR弁37の開固着時に、エンジン起動パワーを上昇させさえすれば、EGR弁37の開固着中にエンジン30が起動される確率/頻度を下げることが出来る。そして、EGR弁37の開固着中にエンジン30が起動される確率/頻度が下がれば、EGR弁37の開固着に起因するドライバビリティの悪化がより生じにくくなる。従って、第1、第3実施形態に係るハイブリッド車両内の車両用制御装置10を、EGR弁37が開固着した場合に、エンジン起動パワーを上昇させるが、“片バンク運転でエンジン30に出力させることが出来る最大パワー以上の値”までは上昇させない装置に変形することも出来る。
また、片バンク運転時に、ドライバーの意図とは異なる加速感が生じるという現象(問題)は、モータを備えない車両でも発生するものである。従って、第2実施形態に係るハイブリッド車両を、モータを備えない車両に変形することも出来る。
また、運転する方のバンク30aにEGR通路36から流入する空気量を考慮に入れれば、上記した手順以外の手順でも、片バンク運転時にエンジン30に要求パワーと等しいパワーを出力させることが出来る。従って、第2、第3実施形態に係るハイブリッド車両内の車両用制御装置10を、上記したものとは具体的な手順が異なる手順でエンジン30の片バンク運転を行うものに変形することも出来る。
また、第1実施形態に係るハイブリッド車両を、単バンク構成の、減筒運転が可能なEGR装置付エンジンが搭載されたものに変形しても良いことや、各実施形態に係るハイブリッド車両を、1つのバンクからEGRガスを取り出すEGR装置が取り付けられた3つ以上のバンクを有するエンジンが搭載されたものに変形しても良いことなどは、当然のことである。
10・・・車両用制御装置
12・・・アクセルペダルセンサ
20・・・モータ制御ユニット
25・・・バッテリ
30・・・エンジン
30a、30b・・・バンク
31a、31b・・・個別吸気通路
32a、32b・・・個別排気通路
33・・・共有吸気通路
34・・・共有排気通路
35・・・スロットル弁
36・・・EGR通路
37・・・EGR弁
38・・・開度センサ
39・・・圧力センサ
40・・・動力分配統合機構
41・・・サンギヤ
42・・・リングギヤ
43・・・ピニオンギヤ
44・・・キャリア
45・・・リングギヤ軸
46・・・減速ギヤ
47・・・ギヤ機構
48・・・デファレンシャルギヤ
49・・・車軸
50・・・クランクシャフト
55・・・ダンパ
MG1、MG2・・・モータ

Claims (1)

  1. 複数のバンクを備えたエンジンと、
    前記エンジンの特定のバンクからの排気ガスの一部を前記エンジンの各バンクに供給するためのEGR通路と、当該EGR通路を流れる排気ガス量を調整するためのEGR弁を備えた外部EGR装置と、
    モータからの動力だけで走行している状況下、要求パワーが閾値以上となったときに、エンジンを起動する起動手段と、
    前記外部EGR装置のEGR弁の開固着時に、前記閾値を上昇側に変更する閾値変更手段と、
    を備えたハイブリット車両において、
    前記外部EGR装置のEGR弁が前記エンジンの減筒運転が必要な開度で固着している場合に、前記EGR通路から前記エンジンの各バンクに流れ込む空気量を特定し、特定した空気量を用いて前記エンジンの前記特定のバンクを除いた1つ或いは複数のバンクにより要求パワーと同じパワーを出力できる運転条件を決定し、決定した運転条件で前記エンジンの前記特定のバンクを除いた1つ或いは複数のバンクのみを運転する運転手段を、さらに備えることを特徴とするハイブリッド車両。
JP2009128728A 2009-05-28 2009-05-28 ハイブリッド車両 Expired - Fee Related JP5110040B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009128728A JP5110040B2 (ja) 2009-05-28 2009-05-28 ハイブリッド車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009128728A JP5110040B2 (ja) 2009-05-28 2009-05-28 ハイブリッド車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010274760A JP2010274760A (ja) 2010-12-09
JP5110040B2 true JP5110040B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=43422138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009128728A Expired - Fee Related JP5110040B2 (ja) 2009-05-28 2009-05-28 ハイブリッド車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5110040B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3506517B2 (ja) * 1995-01-24 2004-03-15 トヨタ自動車株式会社 エンジンおよび動力分配装置の制御装置
JP4204894B2 (ja) * 2003-04-24 2009-01-07 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置
JP4379401B2 (ja) * 2005-09-15 2009-12-09 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JP4505398B2 (ja) * 2005-09-30 2010-07-21 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010274760A (ja) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4337829B2 (ja) 失火判定装置、ハイブリッド自動車及び失火判定方法
KR100834520B1 (ko) 전기자동차 및 그 제어방법
JP4552921B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP5218661B2 (ja) 内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法
JP4267612B2 (ja) 駆動装置およびこれを搭載する自動車並びに駆動装置の制御方法
US8845481B2 (en) Method and apparatus for executing a transmission shift in a powertrain system including a torque machine and an engine
US20140236405A1 (en) Controller for hybrid vehicle
US9382867B2 (en) Abnormality determination device of vehicle and abnormality determination method
KR19990029848A (ko) 하이브리드 차량의 제어장치
JP5040834B2 (ja) ハイブリッドシステムのエンジン始動制御装置
US8229653B2 (en) Power output apparatus, control method thereof, and vehicle
EP2781393A1 (en) Vehicle
JPWO2012124070A1 (ja) 車両および蓄電装置の劣化診断方法
JP6380448B2 (ja) ハイブリッド車両
US20160244047A1 (en) Hybrid vehicle
JP5331065B2 (ja) 車載内燃機関制御装置
JP2006341708A (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP5110040B2 (ja) ハイブリッド車両
JP3928597B2 (ja) 駆動装置およびその制御方法並びに自動車
JP4215052B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車
JP7188274B2 (ja) ハイブリッド車両
JP7088088B2 (ja) ハイブリッド車両およびハイブリッド車両の制御方法
JP2010144699A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP5077045B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2020132109A (ja) ハイブリッド車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120924

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5110040

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees