JP5110020B2 - イオン交換樹脂の充填方法および電気再生式純水製造装置 - Google Patents

イオン交換樹脂の充填方法および電気再生式純水製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5110020B2
JP5110020B2 JP2009085806A JP2009085806A JP5110020B2 JP 5110020 B2 JP5110020 B2 JP 5110020B2 JP 2009085806 A JP2009085806 A JP 2009085806A JP 2009085806 A JP2009085806 A JP 2009085806A JP 5110020 B2 JP5110020 B2 JP 5110020B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exchange resin
chamber
ion exchange
water
ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009085806A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010234287A (ja
Inventor
修 笠間
直也 金澤
道子 吉田
Original Assignee
日本錬水株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本錬水株式会社 filed Critical 日本錬水株式会社
Priority to JP2009085806A priority Critical patent/JP5110020B2/ja
Publication of JP2010234287A publication Critical patent/JP2010234287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5110020B2 publication Critical patent/JP5110020B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/124Water desalination

Landscapes

  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

本発明は、イオン交換樹脂の充填方法および電気再生式純水製造装置に関するものである。
従来より、陽極を備えた陽極室と陰極を備えた陰極室との間に陰イオン交換膜および陽イオン交換膜を交互に配列して順次形成される複数組の脱塩室および濃縮室から構成され、脱塩室には陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂が収容される電気再生式純水製造装置が提案されている。
ところで、上記の陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂は各脱塩室にそれぞれ充填されて収容されるが、イオン交換樹脂の充填は、各部屋に均一に充填されることが大切であり、脱塩室内では液の流れがショートパスするような空間を生じること無く、且つ電気的な偏りが生じることの無いことが求められる。
しかしながら、上記の要求を満足するようにして、直径0.3〜0.8mmのイオン交換樹脂を脱塩室内に充填することは、高度の熟練した技術を要し、相当な時間をも必要として経済的ではない。なお、上記のイオン交換樹脂は、官能基の保護や割れ防止の観点から、水分を含んだ膨潤状態で取り扱われ、上記の直径は膨潤状態における値である。因に、膨潤状態のイオン交換樹脂の含水率は、その種類によって異なるが、樹脂に対する値として通常30〜60重量%である。
そこで、上記の問題を解決したイオン交換樹脂の充填方法として、予め、イオン交換樹脂を含む氷状物を作製し、これを脱塩室に装着した後に解凍する方法が提案されている(特許文献1)。イオン交換樹脂を含む氷状物の作成は、具体的には、イオン交換樹脂に適量の水を加え、急激に凍らせることが可能な−20℃以下の冷凍庫に必要時間、すなわち、取扱上問題の無い程度の物理的強度を有する氷状物が得られるまで保存することによって行われる。
しかしながら、上記の方法では次のような問題がある。すなわち、水は固化する際に体積が増加し、液化する際に体積が減少する性質を有している。そのため、イオン交換樹脂の内部に吸蔵された水の体積増加によりイオン交換基が破損する恐れがあり、また、脱塩室内においては水の体積の増加・減少により空間を生じる恐れがある。加えて、−20℃以下に凍結された氷状物は強度が高いために脱塩室への装着時に脱塩室の壁面を構成するイオン交換膜を破損する恐れがある。
特開平11−319498号公報
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、陽極を備えた陽極室と陰極を備えた陰極室との間に陰イオン交換膜および陽イオン交換膜を交互に配列して順次形成される複数組の脱塩室および濃縮室から構成され、脱塩室には陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂が収容される電気再生式純水製造装置の脱塩室にイオン交換樹脂を充填する方法であって、前記の従来技術が有する欠点を克服したイオン交換樹脂の充填方法を提供することにある。
すなわち、本発明の第1の要旨は、陽極を備えた陽極室と陰極を備えた陰極室との間に陰イオン交換膜および陽イオン交換膜を交互に配列して順次形成される複数組の脱塩室および濃縮室から構成され、脱塩室には陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂が収容される電気再生式純水製造装置の脱塩室にイオン交換樹脂を充填する方法であって、バインダーとして水溶性高分子を使用して成形した陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂の成形物を脱塩室に充填し、次いで、脱塩室に水を通水しバインダーとして使用した水溶性高分子を溶出除去することを特徴とするイオン交換樹脂の充填方法に存する。
そして、本発明の第2の要旨は、陽極を備えた陽極室と陰極を備えた陰極室との間に陰イオン交換膜および陽イオン交換膜を交互に配列して順次形成される複数組の脱塩室および濃縮室から構成され、脱塩室には陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂が収容される電気再生式純水製造装置であって、脱塩室へのイオン交換樹脂の充填が上記の充填方法により行われていることを特徴とする電気再生式純水製造装置に存する。
本発明によれば、電気再生式純水製造装置の脱塩室にイオン交換樹脂を充填する方法であって、高度の熟練した技術を必要とせず、イオン交換樹脂の性能を損なうことなく、脱塩室の壁面を構成するイオン交換膜を破損する恐れがなく、しかも、各部屋に均一に充填することが出来るイオン交換樹脂の充填方法が提供される。
図1は電気再生式純水製造装置の一例の垂直縦断正面の全体略図である。
先ず、一般的な電気再生式純水製造装置について説明する。
電気再生式純水製造装置(1)の基本的構成は、陽極室(3)と陰極室(5)との間に陰イオン交換膜(61)および陽イオン交換膜(71)を交互に配列して順次形成される複数組の脱塩室(81)、(82)…および濃縮室(91)、(92)…から構成される。
すなわち、陰イオン交換膜(61)と陽イオン交換膜(71)とに挟まれて脱塩室(81)が構成され、同様にして陰イオン交換膜(62)と陽イオン交換膜(72)とに挟まれて第2の脱塩室(82)が形成される。この様にして図示の装置の場合は5個の脱塩室が形成されている。一方、陽イオン交換膜(71)と陰イオン交換膜(62)とに挟まれて第1濃縮室(91)が形成され、同様にして陽イオン交換膜(72)と陰イオン交換膜(63)とに挟まれて第2濃縮室(92)が形成される。この様にして図示の装置の場合は4個の濃縮室が形成されている。そして、上記5個の脱塩室には陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂の混合物(A)がそれぞれ収容される。
5個の各脱塩室には、並行して被処理水(脱イオンされる水)を脱塩室側流入管(131)から供給する。処理水(脱イオンされた水)は脱塩室側流出管(132)から流出される。4個の濃縮室には、並行して被処理水を濃縮室側流入管(141)から供給する。各濃縮室に供給された被処理水は、濃縮されて濃縮水として濃縮室側流出管(142)から排出される。また、濃縮室への供給と同時に被処理水を陽極室側流入管(121)から陽極室(3)に、陰極室側流入管(123)から陰極室(5)にそれぞれ導入し、各々、陽極室側流出管(122)、陰極室側流出管(124)から排出される。
脱塩室および濃縮室を形成するためのイオン交換膜としては、通常の電気透析装置で採用されているものが使用され、例えば、商品名「セレミオン」(旭硝子社製)、「ネオセプタ」(トクヤマ社製)、「アシプレックス」(旭化成社製)等の市販品が挙げられる。
上記の脱塩室に充填されるイオン交換樹脂としては、通常の純水製造時の脱塩処理に使用されている陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹脂を使用することもできる。例えば、強酸性陽イオン交換樹脂としては、「ダイヤイオン(三菱化学(株)登録商標)SK1B」、「PK208」等、強塩基性陰イオン交換樹脂としては、「ダイヤイオンSA10A」、「PA316」等が挙げられる。
上記のイオン交換樹脂は、再生型および塩型の何れの型で使用してもよいが、水質の立ち上がりを早くするのには再生型を使用するのがよい。陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂とは、両者の交換容量が同じとなる量で使用される。なお、陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂の再生型混合樹脂としては、例えば、三菱化学(株)製の商品「SMT100L」等がある。
次に、本発明に係るイオン交換樹脂の充填方法について説明する。
本発明に係るイオン交換樹脂の充填方法は、前記のように構成される電気再生式純水製造装置の脱塩室に陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂を充填する方法であって、バインダーとして水溶性高分子を使用して成形した陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂の成形物(以下「イオン交換樹脂成形物」と略記する)を脱塩室に充填し、次いで、脱塩室に水を通水しバインダーとして使用した水溶性高分子を溶出除去することを特徴とする。
上記の水溶性高分子としては、具体的には、例えば、ポリビニルアルコール(以下PVAという)、ポリピニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。PVAは、その部分アセタール化物、4級アンモニウム塩等によるそのカチオン変性物、スルホン酸ナトリウム等によるそのアニオン変性物等の誘導体であってもよい。これらの中では特にPVAが好ましい。PVAは、ケン化度が98モル%以上で重合度が1000〜3500のものが好適である。
前記のイオン交換樹脂成形物の形状は、脱塩室に円滑に充填し得る限り特に制限されないが、一般的に、脱塩室の形状が縦長の長方形であり、縦300〜900mm、横130〜500mm、幅3〜10mmであることを考慮し、シート形状とされる。具体的には、脱塩室の形状と略同一のシート形状、また、当該シート形状を複数枚に裁断したのと同等の短冊形状とされる。実際的には、脱塩室の寸法より大型のシート形状のイオン交換樹脂成形物を得、これを上記のような適宜の寸法に裁断して使用する。また、シート形状のイオン交換樹脂成形物は、陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂とで別々に作成してもよいし、両者を一緒にして混合樹脂として作成してもよい。
前記のイオン交換樹脂成形物は次のように行うことが出来る。水溶性高分子は通常5〜15重量%の水溶液として使用される。濃度が5重量%未満の場合は、固化の際の乾燥に長時間を要し、濃度15重量%を超える場合は粘度が高すぎて所定形状への成形が困難となる。また、水溶性高分子の使用量は、膨潤イオン交換樹脂に対する割合として通常0.5〜5重量%である。使用量が0.5重量%未満の場合は樹脂成形物の形状維持が困難となり、使用量が5重量%を超える場合は経済的ではない。
先ず、所定量の水溶性高分子の水溶液と膨潤イオン交換樹脂とを秤量した後に両者を混合し、シート成形型枠に流延する。次いで、所定時間乾燥して水分を除去して固化する。乾燥温度は、膨潤イオン交換樹脂がその膨潤状態を適切に維持して安定に保持されるようにするため、通常30〜60℃である。また、乾燥の程度は、膨潤イオン交換樹脂がその膨潤状態を適切に維持されることを考慮し、使用した膨潤イオン交換樹脂および水溶性高分子水溶液の全体(換言すれば、シート状のイオン交換樹脂成形物)を基準とした残存水分量として、通常10〜60重量%、好ましくは30〜50重量%である。残存水分量が多過ぎる場合はシート状のイオン交換樹脂成形物の形状維持が困難となり、少な過ぎる場合はイオン交換脂成形物が硬くなり過ぎる恐れがある。
本発明においては、電気再生式純水製造装置の脱塩室にイオン交換樹脂成形物を充填し、次いで、脱塩室に水を通水しイオン交換樹脂成形物のバインダーとして使用した水溶性高分子を溶出除去する。水溶性高分子を溶出除去するための水としては、図1に示す脱塩室側流入管(131)から供給する被処理水をそのまま使用することが出来るが、この場合、被処理水を加温して温水に変換することが好ましい。温水の温度は、通常50〜95℃、好ましくは75〜85℃である。温水の温度が50℃未満の場合は水溶性高分子を溶出除去するための時間が長くなり、温水の温度が95℃を超える場合は、熱エネルギー的観点から経済的でなく、また、イオン交換樹脂の性能劣化が生じる恐れがある。
イオン交換樹脂成形物のバインダーとして使用した水溶性高分子を溶出除去した後は、従来公知の方法と全く同様にして電気再生式純水製造装置を使用することが出来る。本発明に係るイオン交換樹脂の充填方法を採用した電気再生式純水製造装置は次のような特徴を有する。
すなわち、各脱塩室に陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂が均一に充填されているため、液の流れがショートパスするような空間が無く、且つ電気的な偏りが生じ難い。加えて、イオン交換樹脂の性能が損なわれることが無く、脱塩室の壁面を構成するイオン交換膜が破損されることも無い。
次に、実施例および比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
比較例1:
図1に示す様な構造を有する電気再生式純水製造装置であって、脱塩室が5室および濃縮室が4室から成る装置を使用し、実験を行った。脱塩室は、縦600mm、横130mm、幅8mmであり、濃縮室は、縦600mm、横130mm、幅2mmである。
陰イオン交換膜としては、セレミオンAMD[旭硝子(株)製、セレミオンは同社登録商標]を使用し、その寸法は、縦600mm、横130mmである。陽イオン交換膜としては、セレミオンCMD[旭硝子(株)製]を使用し、その寸法は、縦600mm、横130mmである。
陽極(21)及び(22)としては、チタンを板状にしたものに白金メッキを施したものを、陰極(41)及び(42)としては、SUS316を板状にしたものを使用した。陽極(21)及び(22)の寸法は、それぞれ、縦600mm、横130mmとした。陰極(41)及び(42)の寸法も同様に、それぞれ、縦600mm、横130mmとした。
脱塩室に充填するイオン交換樹脂としては、陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂の再生型混合樹脂(三菱化学(株)製の商品「ダイヤイオンSMT100L」:含水率50重量%)を使用した。
そして、湿潤状態の上記のイオン交換樹脂を脱塩室に充填した。イオン交換樹脂の充填は、脱塩室の室枠と他の部材との間にイオン交換樹脂が入り込むと種々の問題を惹起するため、細心の注意を払い次のように行った。すなわち、薬さじを使用し、少量ずつ充填し、脱塩室の室枠の高さと同じ高さまで充填した。
次いで、脱塩室流入管(131)から脱塩室に導電率4μS/cmの被処理水を2.8cm/秒の流速で供給し、20A/mの電流を流し、脱イオン通水試験を行った。処理水の導電率の変化が大きかったが、最終的に電気抵抗10MΩの脱イオン水が得られた。運転停止後、電気再生式純水製造装置を解体して観察した結果、脱塩室の入口側(下部側)に隙間があることが確認された。
実施例1:
<シート成形型枠の作成>
550mm×970mmの大きさで厚さが1mmのSUS製パンチングメタル(孔径4mm、開口率30%)と同大きさで厚さが0.2mmステンレス製金網(孔径0.15mm、開口率37%)のステンレス金網とを用意し、パンチングメタルの上にSUS製金網を重ねた台座を作成した。そして、台座の金網に上記と同大きさのポリエステル製の濾布(NBC(株)社製の商品「T−NO90T」)を載せ、その上に、アルミ製の型材を使用し、500mm×950mmの大きさで厚さが8mmの成形型枠を設けた。型材の固定はポルト締めで行った。
<シート状のイオン交換樹脂成形物の作成>
比較例1で使用したのと同じ湿潤状態のイオン交換樹脂をその全体の重量が5重量%減少するまで堅型送風乾燥機内で乾燥した。一方、重合度2400、ケン化度が98モル%以上のポリビニルアルコールを水に溶解させて10重量%濃度の水溶液を調製した。
次いで、大型スパチュラを使用し、容器内にて、上記のイオン交換樹脂5130gとポリビニルアルコール水溶液823gとを5分間かけて目視にて均一になるように混合し、その後、直ちに、シート成形型枠の中に流し込んだ。流し込み量は前記の成形型枠の体積と同一量し、予め計算によって求めておいた。
次いで、成形型枠に流し込んだ混合物の上に前記と同じポリプロピレン製の濾布を載せ、その上から、直径50mmのSUS製ローラで加圧処理して平滑化した。その後、蓋として前記と同じSUS製金網とSUS製パンチングメタルとを順次に載せてポルト締めによって固定した。
次いで、堅型送風乾燥機内に上記の蓋付きシート成形型枠を水平に収納し、温度45℃、湿度30%以下(乾燥機内に導入する圧縮空気によって湿度調節)の条件下、時々、台座と蓋とが上下逆になるように操作し、シート状のイオン交換樹脂成形物の残存水分が40重量%となるまで乾燥した。
次いで、堅型送風乾燥機から上記の蓋付きシート成形型枠を取り出し、シート状のイオン交換樹脂成形物を脱型し、ビニール製袋で2重に梱包し、平板状の重り(2.5kg)を載せ、室温まで放冷した。次いで、シート状のイオン交換樹脂成形物を取り出し、電気再生式純水製造装置の脱塩室にピッタリと充填し得る大きさに裁断して使用に供した。
<電気再生式純水製造装置の組立>
比較例1において、薬さじを使用して脱塩室にイオン交換樹脂を充填するのに代えて、
脱塩室に前記のシート状のイオン交換樹脂成形物を充填すること以外は、比較例1と同様にして電気再生式純水製造装置の組立を行った。シート状のイオン交換樹脂成形物の脱塩室への充填は極めて容易に行うことが出来た。
次いで、脱塩室側流入管(131)から供給する被処理水を80℃に加温し、イオン交換樹脂成形物のバインダーとして使用したポリビニルアルコールを溶出除去した。ポリビニルアルコールが完全に除去されたことの確認は、シーバス社製の全有機体炭素計「TOC−810型」を使用し、脱塩室流出管(132)から流出する処理水を分析することによって行った。
次いで、比較例1と同様に、脱塩室流入管(131)から脱塩室に導電率4μS/cmの被処理水を2.8cm/秒の流速で供給し、20A/mの電流を流し、脱イオン通水試験を行ったところ、電気抵抗18MΩの脱イオン水が得られた。運転停止後、電気再生式純水製造装置を解体して観察した結果、脱塩室のイオン交換樹脂の充填状態は良好であり隙間などは確認されなかった。
1:電気透析槽本体
21:陽極
22:陽極
3:陽極室
41:陰極
42:陰極
43:共通陰極
5:陰極室
61:陰イオン交換膜
71:陽イオン交換膜
81:脱塩室
91:濃縮室
121:陽極室流入管
122:陽極室流出管
123:陰極室流入管
124:陰極室流出管
131:脱塩室流入管
132:脱塩室流出管
141:濃縮室流入管
142:濃縮室流出管
A:陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂の混合物

Claims (6)

  1. 陽極を備えた陽極室と陰極を備えた陰極室との間に陰イオン交換膜および陽イオン交換膜を交互に配列して順次形成される複数組の脱塩室および濃縮室から構成され、脱塩室には陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂が収容される電気再生式純水製造装置の脱塩室に陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂を充填する方法であって、バインダーとして水溶性高分子を使用して成形した陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂の成形物を脱塩室に充填し、次いで、脱塩室に水を通水しバインダーとして使用した水溶性高分子を溶出除去することを特徴とするイオン交換樹脂の充填方法。
  2. イオン交換樹脂成形物が脱塩室の形状とほぼ同一形状である請求項1に記載のイオン交換樹脂の充填方法。
  3. 水溶性高分子がポリビニルアルコールである請求項1又は2に記載のイオン交換樹脂の充填方法。
  4. イオン交換樹脂成形物が含水成形物である請求項1〜3の何れかに記載のイオン交換樹脂の充填方法。
  5. バインダーとして使用した水溶性高分子を溶出除去するために脱塩室に通水する水の温度が50〜95℃である請求項1〜4の何れかに記載のイオン交換樹脂の充填方法。
  6. 陽極を備えた陽極室と陰極を備えた陰極室との間に陰イオン交換膜および陽イオン交換膜を交互に配列して順次形成される複数組の脱塩室および濃縮室から構成され、脱塩室には陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂が収容される電気再生式純水製造装置であって、脱塩室への陽イオン交換樹脂および陰イオン交換樹脂の充填が請求項1〜5の何れかに記載のイオン交換樹脂の充填方法により行われていることを特徴とする電気再生式純水製造装置。
JP2009085806A 2009-03-31 2009-03-31 イオン交換樹脂の充填方法および電気再生式純水製造装置 Active JP5110020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009085806A JP5110020B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 イオン交換樹脂の充填方法および電気再生式純水製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009085806A JP5110020B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 イオン交換樹脂の充填方法および電気再生式純水製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010234287A JP2010234287A (ja) 2010-10-21
JP5110020B2 true JP5110020B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=43089161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009085806A Active JP5110020B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 イオン交換樹脂の充填方法および電気再生式純水製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5110020B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5246116B2 (ja) * 2009-09-09 2013-07-24 日本錬水株式会社 イオン交換樹脂の充填方法および電気再生式純水製造装置
JP6496146B2 (ja) * 2015-01-13 2019-04-03 オルガノ株式会社 電気式脱イオン水製造装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08252579A (ja) * 1995-01-19 1996-10-01 Asahi Glass Co Ltd 多孔質イオン交換体および脱イオン水の製造方法
JPH10244169A (ja) * 1997-03-04 1998-09-14 Asahi Glass Co Ltd 多孔質イオン交換体及び脱イオン水の製造方法
JP3947829B2 (ja) * 1997-03-19 2007-07-25 旭硝子株式会社 脱イオン水製造装置
JPH11165175A (ja) * 1997-12-01 1999-06-22 Asahi Glass Co Ltd 脱イオン水の製造装置
JP3906540B2 (ja) * 1998-01-06 2007-04-18 旭硝子株式会社 脱イオン水の製造方法
JP2883079B1 (ja) * 1998-05-13 1999-04-19 川崎重工業株式会社 蒸留水処理装置
JP4107750B2 (ja) * 1999-01-28 2008-06-25 オルガノ株式会社 脱塩室構造体及び電気式脱イオン液製造装置
JPWO2002024577A1 (ja) * 2000-09-22 2004-01-29 宮松 徳久 電気再生式純水製造装置
JP2002307068A (ja) * 2001-04-11 2002-10-22 Ebara Corp 電気再生式脱塩装置の組立法
JP5738505B2 (ja) * 2001-07-10 2015-06-24 ジーイー ウォーター アンド プロセス テクノロジーズ カナダ イオン交換体を含む充填材の充填方法
JP3781361B2 (ja) * 2002-02-08 2006-05-31 オルガノ株式会社 電気式脱イオン水製造装置
JP2003285070A (ja) * 2002-03-28 2003-10-07 Norihisa Miyamatsu 電気再生式純水製造装置およびその製法
JP2003300075A (ja) * 2002-04-11 2003-10-21 Norihisa Miyamatsu 電気再生式純水製造装置用部材およびこれを用いて形成される電気再生式純水製造装置
JP4049170B2 (ja) * 2005-06-10 2008-02-20 旭硝子株式会社 脱イオン水製造装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010234287A (ja) 2010-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW426644B (en) Method and apparatus for producing deionized water
TW388747B (en) Porous ion exchanger and method for producing deionized water
US6197174B1 (en) Method and apparatus for electrodeionization of water using mixed bed and single phase ion exchange materials in the diluting compartment
JP3508647B2 (ja) 電気脱イオン装置
JPH08252579A (ja) 多孔質イオン交換体および脱イオン水の製造方法
JP5110020B2 (ja) イオン交換樹脂の充填方法および電気再生式純水製造装置
JP4049170B2 (ja) 脱イオン水製造装置の製造方法
JP5233798B2 (ja) 電気再生式純水製造装置
JP3644182B2 (ja) 脱イオン水の製造装置
JP5246116B2 (ja) イオン交換樹脂の充填方法および電気再生式純水製造装置
JP6207445B2 (ja) 浄水器用カートリッジおよび浄水器
JPH10216717A (ja) 多孔質イオン交換体及び脱イオン水の製造方法
JP3800706B2 (ja) 脱イオン水製造装置
CN103764262A (zh) 包括离子交换隔离物的电去离子装置的组装方法
JP5738505B2 (ja) イオン交換体を含む充填材の充填方法
JP2012250202A (ja) 電気再生式純水製造装置
JPH10244169A (ja) 多孔質イオン交換体及び脱イオン水の製造方法
JPH08155272A (ja) 純水製造装置
JP3979890B2 (ja) 脱イオン水を製造する運転方法
JPH09253458A (ja) イオン交換体の充填方法
EP2029490B1 (en) Water treatment method and apparatus
최다슬 et al. Synthesis of cation-and anion exchange polymers for membrane capacitive deionization
JP3906540B2 (ja) 脱イオン水の製造方法
CA2221709C (en) Method and apparatus for producing deionized water
西村恵美 et al. Ion transport properties of anion exchange membranes prepared from poly (vinyl alcohol) and poly (allylamine)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120924

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5110020

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350