JP5109991B2 - 信号送信装置,及び通信システム - Google Patents

信号送信装置,及び通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP5109991B2
JP5109991B2 JP2009018178A JP2009018178A JP5109991B2 JP 5109991 B2 JP5109991 B2 JP 5109991B2 JP 2009018178 A JP2009018178 A JP 2009018178A JP 2009018178 A JP2009018178 A JP 2009018178A JP 5109991 B2 JP5109991 B2 JP 5109991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
transmission
test
frequency
human body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009018178A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010178040A (ja
Inventor
啓介 蜂須賀
菅原  良一
理 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009018178A priority Critical patent/JP5109991B2/ja
Publication of JP2010178040A publication Critical patent/JP2010178040A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5109991B2 publication Critical patent/JP5109991B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Description

本発明は、人体を伝送媒体として信号を送信する信号送信装置、及びその信号送信装置を利用した通信システムに関する。
従来より、送信信号を生成する信号生成部と、その信号生成部にて生成した送信信号を、人体に接触または近接する電極を介して出力する信号出力部とを備え、人体を伝送媒体として送信信号を送信する信号送信装置が知られている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
ところで、人体を伝送媒体として利用する場合、人体周囲の環境(例えば、温度や湿度など)や、人体の特性そのもの(例えば、血糖値や発汗量など)が変化することによって、電極と人体との間のインピーダンス(以下、接触インピーダンスとする)、または人体内でのインピーダンス(以下、伝送インピーダンスとする)が増加することがある。すると、この種の信号送信装置から出力した送信信号の信号レベルは、電極から人体に伝達される際や、人体内を伝搬される際の減衰率が増加し、送信信号を効率良く伝達することができないと言う問題があった。
このため、この種の信号送信装置として、接触インピーダンスが最小となるように、当該装置本体と電極との間の距離、及び電極と人体との接触圧力を制御するものが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
国際公開第2004/010618号 特開2006−324775号公報 特表2008−516495号公報 特開2005−79900号公報
しかしながら、特許文献4に記載された信号送信装置では、接触インピーダンスは低減されるものの、人体周囲の環境や人体の特性そのものが変化することで、伝送インピーダンスが変化した場合には、送信信号を効率良く伝達することができないという問題が残る。
つまり、例えば、伝送媒体として人体を利用中である人物が、飲食して血糖値が変化した場合や、運動して発汗した場合に、伝送インピーダンスが増加すると、人体内を伝搬する送信信号の信号レベルは減衰量が大きくなり、送信信号の伝搬効率が低下すると言う問題があった。
そこで、本発明は、人体を伝送媒体とした信号送信装置において、インピーダンスが変化した場合であっても、伝搬効率の悪化を低減させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明は、信号出力手段が、搬送波を用いた送信信号を生成すると共に、使用時に人体に接触または近接される第一電極を介して、その生成した送信信号を送信する信号送信装置である。
そして、本発明の信号送信装置では、テスト信号出力手段が、規定周波数帯域の中で周波数を単調変化させたテスト信号を生成すると共に、その生成したテスト信号を第一電極を介して送信する。これと共に、その送信されたテスト信号を、信号検出手段が、第二電極を介して検出信号として検出する。なお、ここで言う単調変化とは、連続的に変化(即ち、スイープ)させることや、予め規定された規定周波数毎に段階的に変化させることを含むものであり、単調増加,単調減少の何れでも良い。また、ここで言う第二電極とは、第一電極とは別体に設けられ、かつ使用時に人体に接触または近接されるものである。
さらに、最適周波数検出手段が、送信されたテスト信号の送信レベル、及び検出された検出信号の受信レベルに基づいて、人体内を伝搬したテスト信号の伝搬損失が最小となるテスト周波数を最適周波数として検出する。これと共に、その検出された最適周波数を、周波数設定手段が、信号出力手段から送信する送信信号についての搬送波周波数として設定する。ただし、ここで言うテスト周波数とは、テスト信号についての周波数である。
本発明の信号送信装置の最適周波数検出手段では、さらに、反射信号取得手段が、使用時に人体に接触または近接される第三電極を介して、送信されたテスト信号を反射信号として取得し、テスト反射損失導出手段が、送信されたテスト信号の送信レベル、及び取得された反射信号の受信レベルに基づいて、テスト信号についての反射損失を導出すると共に、最適周波数決定手段が、候補周波数の中から、伝搬損失が最小となるテスト周波数を最適周波数として検出する。ただし、候補周波数とは、テスト信号についての反射損失が規定値未満であるテスト周波数それぞれである。
すなわち、本発明は、第一電極及び第二電極を介して(即ち、人体を伝送媒体として)通信を実施する際に、人体内のインピーダンス(伝送インピーダンス)に応じて、伝搬効率が最大となる周波数が存在するという知見(例えば、蜂須賀啓介ら、「人体を通信路とした情報通信デバイスの開発」、マイクロメカトロニクス(日本時計学会)Vol.46 No2,p53−p64)に基づくものである。
この知見に基づき、本発明の信号送信装置では、テスト周波数を単調変化させ、その単調変化させたテスト周波数の中で、伝搬損失が最小、即ち、伝搬効率が最良である搬送波周波数を用いて通信を実施する。
したがって、本発明の信号送信装置によれば、人体周囲の環境や人体の特徴そのものが変化して、伝送インピーダンスが変化したとしても、外部に設置された受信装置に対して送信した送信信号の人体内での損失を小さくすること、即ち、効率良く通信することができる。
特に、本発明の信号送信装置によれば、外部に設置された受信装置の受信感度よりも大きな受信レベルを確保可能であれば、当該信号送信装置から送信される送信信号の送信レベル(送信電力)を小さくすることができる。このため、本発明の信号送信装置によれば、消費電力を低減できる。
ところで、反射損失が規定値以上である場合、人体を伝送媒体として利用することが困難になることが知られている。なお、ここで言う反射損失とは、第一電極と人体との間での信号の損失率である。
しかしながら、本発明の信号送信装置によれば、人体を伝送媒体として利用可能なテスト周波数の中から最適周波数を検出するため、送信信号の伝送を確実なものとすることができる。
なお、本発明において、最適周波数決定手段は、変更したテスト周波数についての伝搬損失及びテスト反射損失を記憶装置に記憶し、その記憶装置に記憶されている伝搬損失及びテスト反射損失に従って、最適周波数を決定しても良い。また、本発明において、最適周波数決定手段は、候補周波数それぞれについてのテスト信号を再度出力させ、それらの出力された候補周波数毎に導出した伝搬損失に従って、最適周波数を決定しても良い。
つまり、本発明の信号送信装置が前者のように構成されている場合、テスト信号出力手段がテスト周波数を単調変化させ規定周波数帯域について一巡させる間に、最適周波数を検出する。このため、人体周囲の環境や人体の特徴そのものの変化に対して、直ちに搬送波周波数を変更できる。
一方、本発明の信号送信装置が後者のように構成されている場合、候補周波数それぞれについてのテスト信号を再度出力させて、最高周波数を検出する。このため、人体周囲の環境や人体の特徴そのものの変化に対して、伝搬効率がより確実に最大となる搬送波周波数を設定できる。
上述したように、反射損失が規定値以上となると、伝送媒体として人体を利用することが困難となる。
このため、本発明の信号送信装置において、最適周波数検出手段は、反射損失が規定値以上である場合に、最適周波数を検出するように構成されていることが望ましい。
ただし、この場合、本発明の信号送信装置は、使用時に人体に接触または近接される第四電極を介して、信号出力手段から出力された送信信号を人体反射信号として取得する人体反射信号取得手段と、送信された送信信号の送信レベル、及び取得された人体反射信号の受信レベルに基づいて、反射損失を導出する反射損失導出手段とを備えている必要がある。
つまり、このような信号送信装置では、人体周囲の環境や人体の特徴そのものが変化して、反射損失が規定値以上、即ち、接触インピーダンスが規定値に対応する値以上となると、伝送媒体として人体を利用可能な最適周波数を搬送波周波数として検出する。
したがって、本発明の信号送信装置によれば、伝送媒体として人体を利用した通信が実施不可能となることを低減できる。そして、本発明の信号送信装置によれば、人体を伝送媒体とした通信の実施が困難となった時のみ搬送波周波数を変更するため、最適周波数の検出を必要以上に実施することが無くなる。
なお、上述した規定値に対応する値とは、現時点での搬送波周波数にて送信信号を出力しても、伝送媒体として人体を利用することが困難となる閾値である。
また、本発明において、第三電極と第四電極とは、共通であることが望ましく、さらには、第三電極と第四電極とのうち少なくとも一方は、第一電極もしくは第二電極の少なくとも一方と共通であっても良い。このようにすれば、信号送信装置に設ける電極の数を低減でき、信号送信装置を構成する部品点数を抑制できる。
一般的に、人体通信に適した周波数帯域は、1MHzから300MHzまでの範囲内であることが知られている。特に、搬送波周波数が300MHzよりも高いと、人体各部での信号の吸収が大きくなることに加えて、信号が空中に放射される。
このため、本発明において、規定周波数帯域とは、1MHzから300MHzまでの範囲内であることが望ましい。
ところで、本発明は、信号送信装置と、その信号送信装置とは別体に設けられ、信号送信装置からの送信信号を第五電極を介して受信する受信装置とからなる通信システムであっても良い。
ただし、このような通信システムでは、外部からのノイズ等により、信号送信装置からの情報を受信装置にて正確に復元できない可能性がある。
この問題を解決するため、本発明の通信システムは、受信装置が、送信信号の受信レベルが規定範囲外となると、送信信号の信号レベルを変更するように信号レベル変更指令を送信する指令出力手段を備え、信号送信装置が、信号レベル変更指令を受信すると、その信号レベル変更指令に従って、信号出力手段から出力する送信信号の出力レベルを変更する出力レベル変更手段を備えるように構成されている必要がある。
このように構成された通信システムによれば、受信装置における受信レベルを規定範囲内に維持することができ、外部からのノイズが含まれていたとしても、情報の復元可能性を向上させることができる。この結果、本発明の通信システムによれば、受信装置の受信帯域を広帯域とすることができ、信号送信装置から受信装置に対して、搬送波周波数を変更したことを通知すること無く、送信信号を送信することができる。
このような通信システムにおいて、指令出力手段が送信する信号レベル変更指令は、送信信号の送信レベルを低下させるためのものでも良いし、送信信号の送信レベルを増加させるためのものでも良い。ただし、前者の場合、送信信号の受信レベルが規定範囲の上限値よりも大きい時に送信し、後者の場合、送信信号の受信レベルが規定範囲の下限値よりも小さい時に送信する必要がある。
特に、前者の場合、本発明の通信システムにおいては、信号送信装置が送信する送信信号の送信レベルが必要以上に大きなものとなることを防止でき、信号送信装置での消費電力を低減できる。
本発明が適用された通信システムの模式図である。 本発明が適用された通信装置の概略構成を示したブロック図である。 信号送信処理の処理手順を示したフローチャートである。 出力変更判定処理の処理手順を示したフローチャートである。 第一実施形態における最適周波数設定処理の処理手順を示したフローチャートである。 第二実施形態における最適周波数設定処理の処理手順を示したフローチャートである。 最適周波数の決定方法を説明するための説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第一実施形態]
図1は、2つの通信装置からなる通信システムの概略構成を示した模式図である。
〈全体構成〉
通信システム1は、搬送波を用いた信号を生成し、その生成した信号(以下、送信信号と称す)を送受信する通信装置5a、及び情報収集装置5bとからなる。これらの通信装置5a、及び情報収集装置5bは、利用者の肌(皮膚)に直接または衣服等を介して間接的に接触された(即ち、接触または近接された)状態で利用され、人体を伝送媒体として、通信装置5aと情報収集装置5bとの間で通信を実施するように構成されている。
つまり、本実施形態の通信システム1では、人体をそのほとんどが塩分を含んだ水からなる導電体(ケーブル)とみなし、通信装置5a及び情報収集装置5bそれぞれが、利用者の健康面に影響を及ぼさない程度の微弱電流にて送信信号を送受信する。
〈通信装置の構成について〉
ここで、図2は、本発明の信号送信装置に相当する通信装置の概略構成を示したブロック図である。
図2に示すように、通信装置5aは、利用者の生体情報を検出するモニタリング装置4が接続されると共に、そのモニタリング装置4での検出結果に従って、利用者の状態を表す信号列(本実施形態では、ビット列)を生成する処理実行部40を備えている。さらに、通信装置5aは、処理実行部40からの信号列に従って、送信信号を生成する送信部10と、その送信部10で生成された信号を送信する送信電極16とを備えている。
そして、通信装置5aは、送信電極16を介して送信された信号を受信する検出電極26と、その検出電極26にて受信した信号の受信レベル(以下、反射信号レベルと称す)を処理実行部40へと出力する反射検出部20とを備えている。さらに、通信装置5aは、送信電極16を介して送信された信号、または情報収集装置5bから送信された信号を受信する受信電極36と、その受信電極36で受信した信号を検波すると共に、その受信した信号の受信レベル(以下、受信信号レベルと称す)を導出して、それらの結果(即ち、検波結果、及び受信信号レベル)を処理実行部40へと出力する受信部30とを備えている。
このうち、送信電極16,検出電極26,受信電極36それぞれは、使用時に利用者に接触または近接されるものである。
また、送信部10は、送信信号を生成する信号生成回路11と、その信号生成回路11にて生成された送信信号の信号レベルを検出する送信電力検出回路14と、信号生成回路11からの送信信号から不要な周波数成分を除去するフィルタ12と、フィルタ12を通過した送信信号を増幅し、送信電極16を介して出力する送信信号増幅回路13とを備えている。
さらに、信号生成回路11は、処理実行部40からの制御指令に従った基準周波数にて搬送波を生成する基準周波数発生器(例えば、電圧制御発振器、図示せず)と、その基準周波数発生器で生成された搬送波を、処理実行部40からの信号列に従って変調することで送信信号を生成する変調回路(図示せず)とを備えている。なお、変調回路は、搬送波を周波数変調しても良いし、振幅変調しても良い。
そして、反射検出部20は、検出電極26を介して入力された信号を反射信号として増幅する反射信号増幅回路23と、その反射信号増幅回路23にて増幅された反射信号から、不要な周波数成分を除去するフィルタ22と、フィルタ22を通過した反射信号の信号レベルを反射信号レベルとして検出する反射電力検出回路24とを備えている。
また、受信部30は、受信電極36を介して入力された信号を受信信号として増幅する受信信号増幅回路33と、その受信信号増幅回路33にて増幅された受信信号から、不要な周波数成分を除去するフィルタ32とを備えている。さらに、受信部30は、フィルタ32を通過した受信信号の信号レベルを受信信号レベルとして検出する受信電力検出回路34と、フィルタ32からの受信信号を検波して、信号列を復元する検波回路37とを備えている。
そして、処理実行部40は、電源が切断されても記憶内容を保持する記憶部(例えば、フラッシュメモリ等)41と、処理途中で一時的に生じたデータを格納するメモリ(例えば、DRAM等)42と、記憶部41やメモリ42に記憶された処理プログラムを実行する演算装置43とを備えた周知のマイクロコンピュータを中心に構成されたものである。
つまり、処理実行部40は、モニタリング装置4からの検出結果に従って、利用者の状態を表す信号列を生成し、その信号列を送信部10に出力する信号送信処理を実行するように構成されている。
なお、処理実行部40に接続されるモニタリング装置4は、利用者の血糖値,発汗量,心電,心拍,脈波等を生体情報として検出する各種センサーからなる。
以上説明したように、通信装置5aは、処理実行部40からの信号列が送信部10に入力されることで、当該通信システム1の利用者の状態が表された送信信号を生成して、その生成した送信信号を送信電極16を介して送信する。
ところで、本実施形態において、本発明の通信システムを構成する受信装置に相当する情報収集装置5bは、通信装置5aからの送信信号を受信し、その受信した送信信号を、通信システム1とは別体に設けられた外部装置に転送するものである。
この情報収集装置5bは、処理実行部40にモニタリング装置4が接続されていないこと、外部装置との間で通信可能に構成されていること、及び処理実行部40にて出力変更判定処理を実行可能に構成されていることを除けば、通信装置5aと同様に構成されている。このため、以下では、必要に応じて、情報収集装置5bを構成する各部には、符合bを付して説明を省略する。例えば、情報収集装置5bを構成する処理実行部であれば、処理実行部40bと記載し、情報収集装置5bを構成する送信部であれば、送信部10bと記載する。
なお、処理実行部40bが実行する出力変更判定処理は、通信装置5aからの送信信号の受信レベルが予め規定された規定範囲外であれば、通信装置5aが送信する送信信号の送信レベルを変更するための出力変更指令(制御指令)を送信部10bに出力する処理である。
〈出力変更判定処理について〉
次に、処理実行部40bが実行する出力変更判定処理の詳細について説明する。
ここで、図4は、出力変更判定処理の処理手順を示したフローチャートである。
この出力変更判定処理は、情報収集装置5bが作動すると起動されるものである。そして、出力変更判定処理は、図4に示すように、起動されると、まず、S210にて、通信装置5aから送信信号を受信したか否かを判定する。その判定の結果、送信信号を受信していなければ受信するまで待機し、送信信号を受信すると、S220へと進む。
そのS220では、今サイクルのS210にて受信が確認された送信信号の受信レベル(以下、信号受信レベルと称す)が、予め規定された所定範囲内であるか否かを判定する。その判定の結果、信号受信レベルが所定範囲内であれば、S210へと戻り、信号受信レベルが所定範囲外であれば、S230へと進む。なお、所定範囲とは、情報収集装置5bにて送信信号を確実に受信可能な信号レベル範囲として規定されたものである。
そして、S230では、信号受信レベルが所定範囲の上限よりも大きいか否かを判定する。その判定の結果、信号受信レベルが上限よりも大きければ、今サイクルでの信号受信レベル(以下、今信号受信レベルとする)が、前サイクルでの信号受信レベル(以下、前信号受信レベルとする)よりも増加したか否かを判定する(S240)。
その判定にて、今信号受信レベルが前信号受信レベルよりも増加していれば、通信装置5aが送信する送信信号の送信レベルを減少させるための出力変更指令を送信部10bへと出力する(S250)。これにより、信号受信レベルを低下させるための出力変更信号が、送信電極16bを介して送信される。
そして、その後、S210へと戻る。
一方、S240での判定の結果、今信号受信レベルが前信号受信レベルよりも増加していなければ、出力変更指令を送信部10bに出力することなく、即ち、出力変更信号が送信電極16bを介して送信されることなく、S210へと戻る。
ところで、S230での判定の結果、信号受信レベルが上限よりも小さければ、今信号受信レベルが所定範囲の下限よりも小さいものと判断し、今信号受信レベルが前信号受信レベルよりも低下したか否かを判定する(S260)。その判定の結果、今信号受信レベルが前信号受信レベルよりも低下していれば、通信装置5aが送信する送信信号の送信レベルを増加させるための出力変更指令を送信部10bへと出力する(S260)。これにより、信号受信レベルを増加させるための出力変更信号が、送信電極16bを介して送信される。
そして、その後、S210へと戻る。
一方、S260での判定の結果、今信号受信レベルが前信号受信レベルよりも低下していなければ、出力変更指令を送信部10bに出力することなく、即ち、出力変更信号が送信電極16bを介して送信されることなく、S210へと戻る。
つまり、本実施形態の出力変更判定処理では、信号受信レベルが、減少傾向にあり、しかも所定範囲の下限を下回った場合、外乱などが増幅して、情報収集装置5bにて送信信号を受信しにくい状態にあるものと判定する。そして、情報収集装置5bは、通信装置5aが送信する送信信号の送信レベルを増加させるための出力変更信号を送信する。
一方、信号受信レベルが、増加傾向にあり、しかも所定範囲の上限を超えた場合、外乱などが低下して、情報収集装置5bにて送信信号を受信しやすい状態にあるものと判定する。そして、情報収集装置5bは、通信装置5aが送信する送信信号の送信レベルを減少させるための出力変更信号を送信する。
〈信号送信処理について〉
次に、処理実行部40が実行する信号送信処理の詳細について説明する。
ここで、図3は、信号送信処理の処理手順を示したフローチャートである。
この信号送信処理は、通信装置5aが作動すると起動されるものである。そして、信号送信処理は、図3に示すように、起動されると、S110では、生体情報に基づく信号列を生成し、その生成した信号列を送信部10に出力する。これにより、送信部10では、利用者の状態を表した送信信号を生成し、その送信信号が送信電極16を介して送信される。
続いて、このS110にて出力された信号列に基づく送信信号の送信レベル(以下、信号送信レベルと称す)、及びこの送信信号についての反射信号レベルに従って、次に示す式(1)により、信号反射損失値を導出する(S120)。
すなわち、この信号反射損失値は、通常、反射信号レベルが信号送信レベルよりも小さいことから、負(マイナス)の値(信号反射損失値<0)にて導出される。よって、信号反射損失値は、値が0に近づくほど(絶対値を取った場合、小さくなるほど)、人体による送信信号の反射量が多く、値が小さくなるほど(絶対値を取った場合、大きくなるほど)、人体による送信信号の反射量が小さいことを表す。言い換えれば、信号反射損失値が小さいほど、損失が小さいと言える。
続いて、今サイクルのS120にて導出した信号反射損失値(以下、今反射損失値と称す)が、前サイクルのS120にて導出した信号反射損失値(以下、前反射損失値と称す)から、予め規定された許容量以上変化したか否かを判定する(S130)。その判定の結果、今反射損失値が前反射損失値から許容量以上変化していれば、今反射損失値が予め規定された規定閾値以下であるか否かを判定する(S140)。なお、本実施形態における規定閾値とは、人体を伝送媒体として利用することが困難となる送信信号反射損失値の値(例えば、−10dBとする)である。
そして、S140での判定の結果、今反射損失値が規定閾値以下である場合、送信電極16と人体との間での送信信号の損失の大きさが、予め規定された許容範囲内であるものとして、S150へと進む。また、S130での判定の結果、今反射損失値が前反射損失値から許容量以上変化していない場合にも、S150へと進む。つまり、これらの場合、その時点で設定されている搬送波周波数にて、人体を伝送媒体として利用可能であるものと判断し、S150へと進む。
そのS150では、情報収集装置5bから出力変更信号を受信済であるか否かを判定する。そして、判定の結果、出力変更信号を受信済であれば、その受信した出力変更信号に基づいて、送信信号の送信レベルを変更する(S160)。
すなわち、受信済である出力変更信号が送信レベルを低下させるためのものであれば、送信信号の送信レベルが低下するように設定を変更し、受信済である出力変更信号が送信レベルを増加させるためのものであれば、送信信号の送信レベルが増加するように設定を変更する。これにより、送信電極16を介して、次に送信される送信信号の信号レベルが変更される。
その後、S110へと戻る。
一方、S140での判定の結果、今反射損失値が規定閾値よりも大きければ、送信電極16と人体との間での送信信号の損失の大きさが、許容範囲を超えたものとして、S170へと進む。すなわち、この場合、その時点で設定されている搬送波周波数では、人体を伝送媒体として利用不可能であるものと判断して、S170へと進む。
続く、S170では、搬送波周波数を単調に変化させたテスト信号を出力し、人体内を伝搬している送信信号の損失が最小となる搬送波周波数を設定する最適周波数設定処理を実行する。
その後、S110へと戻る。
〈最適周波数設定処理について〉
次に、信号送信処理のS170にて起動される最適周波数設定処理の詳細について説明する。
ここで、図5は、最適周波数設定処理の処理手順を示したフローチャートである。
この最適周波数設定処理は、図5に示すように、先の信号送信処理にて起動されると、まず、S410にて、基準周波数を設定するための制御指令を送信部10に出力する。これにより、送信部10では、制御指令に従った基準周波数のテスト信号が生成され、その生成されたテスト信号が、送信電極16を介して送信される。
具体的に、本実施形態では、最適周波数設定処理が起動されて最初にS410へと進んだ場合、制御指令は、基準周波数を初期値(1MHz)に設定するようにされている。以下、テスト信号の周波数をテスト周波数と称す。
続いて、今サイクルのS410にて出力された制御指令に基づくテスト信号(以下、今テスト信号と称す)に対するテスト反射損失値を導出し、その導出したテスト反射損失値を、今テスト信号についてのテスト周波数と対応付けてメモリ42に記憶する(S420)。具体的には、今テスト信号についての送信レベル(以下、テスト送信レベルと称す)、及び今テスト信号についての反射信号レベル(以下、テスト反射レベル)に従って、式(2)により、テスト反射損失値を導出する。
すなわち、このテスト反射損失値は、通常、テスト反射レベルがテスト送信レベルよりも小さいことから、負(マイナス)の値(テスト反射損失値<0)にて導出される。よって、テスト反射損失値は、値が0に近づくほど(絶対値を取った場合、小さいほど)、人体によるテスト信号の反射量が大きく、値が小さいほど(絶対値を取った場合、大きいほど)、人体によるテスト信号の反射量が小さいことを表す。言い換えれば、テスト反射損失値が小さいほど、送信電極16から人体へと送信されるテスト信号の損失が小さいと言える。
さらに、S420では、今テスト信号に対する挿入損失値を導出し、その導出した挿入損失値を、今テスト信号についてのテスト周波数と対応付けてメモリ42に記憶する。具体的には、テスト送信レベル、及び今テスト信号についての受信信号レベル(以下、テスト受信レベルと称す)に従って、式(3)により、挿入損失値を導出する。
すなわち、この挿入損失値は、通常、テスト受信レベルがテスト送信レベルよりも小さいことから、負(マイナス)の値(挿入損失値<0)にて導出される。よって、挿入損失値は、値が0に近づくほど(絶対値を取った場合、小さいほど)、人体内でのテスト信号の減衰量が小さく、値が小さいほど(絶対値を取った場合、大きいほど)、人体内でのテスト信号の減衰量が大きくなることを表す。言い換えれば、挿入損失値が小さいほど、人体内でのテスト信号の損失が大きいと言える。
その後、予め規定された規定量(例えば、10MHz)だけ設定値を増加、即ち、テスト周波数を変更する(S430)。続いて、予め設定された上限値まで、テスト周波数を変更したか否かを判定し(S440)、判定の結果、テスト周波数が上限値まで達していなければ、S410へと戻り、テスト周波数が上限値にまで達していれば、S450へと進む。
具体的に、本実施形態における上限値は、300MHzに設定されている。これは、搬送波周波数が300MHzよりも高いと、人体各部での信号の吸収が大きくなることに加えて、信号が空中に放射されてしまうためである。つまり、S440では、搬送波周波数(テスト周波数)を、1MHzから300MHzまで規定量ずつ段階的に単調増加させたテスト信号を、送信電極16を介して送信済であるか否かを判定する。
言い換えれば、S410からS440では、規定周波数帯域内において単調に変化させたテスト周波数でのテスト信号が送信電極16を介して送信され、それらのテスト信号それぞれに対するテスト反射損失値及び挿入損失値を導出する。これと共に、それらの導出したテスト反射損失値及び挿入損失値を、各テスト信号についてのテスト周波数と対応付けてメモリ42に記憶している。
続いて、S450では、先のS420にてメモリ42に記憶された全てのテスト反射損失値に基づいて、最適周波数候補が存在するか否かを判定し、判定の結果、最適周波数候補が存在していれば、S460へと進む。具体的に、本実施形態では、テスト反射損失値が規定閾値以下であれば(テスト反射損失値の絶対値が規定閾値以上であれば)、そのテスト反射損失値に対応するテスト周波数が、最適周波数候補であるものと判断している。
つまり、S410からS450にてテスト周波数を単調に変化させた結果、テスト反射損失値,及び挿入損失値が、図7に示す例のようになった場合、周波数Aから周波数Bの周波数帯域内におけるテスト周波数が最適周波数候補となる。ただし、図7において、(−X)は(−Y)よりも大きく、かつ絶対値(−X)は、絶対値(−Y)よりも小さいものとする。
そして、S460では、全ての最適周波数候補に対する挿入損失値の中から、一つの挿入損失値を抽出する。以下、今サイクルのS460にて抽出された挿入損失値を今サイクル挿入損失値と称し、S460にて抽出済である挿入損失値を抽出済挿入損失値と称す。
続くS470では、全ての抽出済挿入損失値の中で、今サイクル挿入損失値が最大であるか否か(即ち、今サイクル挿入損失値の絶対値が最小であるか否か)を判定する。その判定の結果、今サイクル挿入損失値が最大であれば、全ての抽出済挿入損失値に対応する最適周波数候補の中で、今サイクル挿入損失値に対応するテスト周波数が、人体内を伝搬する際の損失の大きさが最も小さくなるものと判断して、S480へと進む。
そのS480では、今サイクル挿入損失値に対応するテスト周波数を、人体内を伝搬するテスト信号の伝搬効率が最良となる搬送波周波数(以下、最適周波数と称す)の候補(以下、候補周波数)として設定する。
さらに、S490では、全ての最適周波数候補に対する挿入損失値について、S470での判定(以下、特定判定と称す)を実施したか否かを判定し、判定の結果、全ての最適周波数候補に対する挿入損失値について特定判定が実施されていなければ、S460へと戻る。なお、S470での判定の結果、抽出済挿入損失値の中で今サイクル挿入損失値が最大ではない(即ち、今サイクル挿入損失値の絶対値が最小ではない)場合にも、S460へと戻る。
そのS460では、前サイクルまでに未抽出であり、かつ最適周波数候補に対応する挿入損失値の中から一つを、新たな今サイクル挿入損失値として抽出し、S470へと進む。
つまり、S460からS490では、テスト反射損失値が規定閾値以下となったテスト周波数それぞれについての挿入損失値を比較し、その比較の結果、最大(絶対値が最小)となる挿入損失値に対応するテスト周波数を候補周波数として設定している。より具体的に、S410からS450にてテスト周波数を単調に変化させた結果、テスト反射損失値,及び挿入損失値が、図7に示す例のようになった場合、周波数Aから周波数Bの周波数帯域の中で、挿入損失値が極大となる周波数Bが候補周波数として設定される。
なお、S450での判定の結果、最適周波数候補が存在していなければ、即ち、S410からS450にてテスト周波数を単調変化させた結果、テスト反射損失値が規定閾値以下となるテスト周波数が存在しなければ、S510へと進む。
そのS510では、S420にて導出された全ての挿入損失値の中から、一つを抽出する。以下、今サイクルのS510にて抽出された挿入損失値を今挿入損失値と称し、S510にて抽出済である挿入損失値を取得済挿入損失値と称す。
続くS520では、全ての取得済挿入損失値の中で、今挿入損失値が最大であるか否か(即ち、今挿入損失値の絶対値が最小であるか否か)を判定し、判定の結果、全ての取得済挿入損失値の中で今挿入損失値が最大であれば、S530へと進む。そのS530では、今挿入損失値に対応するテスト周波数を候補周波数として設定する。
さらに、S540では、全ての挿入損失値に対して、S520での判定(以下、可否判定と称す)を実施したか否かを判定し、全ての挿入損失値に対して可否判定を実施されていなければ、S510へと戻る。なお、S520での判定の結果、全ての取得済挿入損失値の中で、今挿入損失値が最大でない場合にも、S510へと戻る。
そのS510では、前サイクルまでに未抽出であり、かつ先のS420にて導出された挿入損失値の中から一つを、新たな今挿入損失値として抽出し、S520へと進む。
つまり、テスト反射損失値が規定閾値以下となるテスト周波数が存在しない場合、S510からS540にて、全てのテスト周波数それぞれについての挿入損失値を比較し、その比較の結果、最大(絶対値が最小)となる挿入損失値に対応するテスト周波数を候補周波数として設定している。
なお、S540における判定の結果、全ての挿入損失値に対して可否判定を実施済である場合には、S560へと進む。また、S490での判定の結果、最適周波数候補に対する全ての挿入損失値に対して特定判定を実施済である場合にも、S560へと進む。
そのS560では、S560に進んだ時点で候補周波数として設定されているテスト周波数を、最適周波数として設定する。すなわち、S460からS490を経由して、S560へと進んだ場合には、テスト反射損失値が規定閾値以下となったテスト周波数の中で、挿入損失値が最大となるものが最適周波数として設定される。また、S510からS540を経由して、S560へと進んだ場合には、挿入損失値が最大となるテスト周波数が最適周波数として設定される。
その後、本最適周波数設定処理を終了して、信号送信処理へと戻る。
つまり、本実施形態の最適周波数設定処理では、テスト周波数を単調変化させたテスト信号を送信し、その送信されたテスト周波数の中で、人体内を伝搬するテスト信号の損失の大きさが最小となるものを、最適周波数として設定している。これにより、信号送信処理を実行することで、送信電極16を介して、次に送信される送信信号の搬送波周波数は、最適周波数となる。
以上説明したように、信号送信処理では、人体周囲の環境や人体の特徴そのものが変化して、反射損失値が規定閾値を超えると、即ち、人体を伝送媒体として利用することが困難となると、最適周波数の検出を実施する。これと共に、その検出された最適周波数を用いて送信信号を生成することで、送信信号の伝送が確実なものとなる。
[第一実施形態の効果]
したがって、通信装置5aによれば、人体周囲の環境や人体の特徴そのものが変化して、電極と人体との間の接触インピーダンスや、信号が人体内を伝搬する際の伝送インピーダンスが変化したとしても、送信信号の搬送波周波数を最適なものへと変更することができる。
この結果、通信装置5aによれば、情報収集装置5bに対して送信した生成信号の人体内での損失を小さくすること、即ち、効率良く通信することができる。
また、通信システム1によれば、反射損失値が規定閾値を超えた時に最適周波数を検出するため、その最適周波数の検出を必要以上に実施すること無く、伝送媒体として人体を利用した通信が実施不可能となることを低減できる。
さらに、通信システム1では、情報収集装置5bにて受信した送信信号の受信レベルが所定範囲から外れると、情報収集装置5bが出力変更信号を出力する。そして、その出力された出力変更信号を受信した通信装置5aは、出力変更信号に従って送信信号の信号レベルを変更する。
このため、本実施形態の通信システム1によれば、情報収集装置5bでの送信信号の受信レベルを所定範囲内に維持することができる。したがって、通信システム1によれば、外部からのノイズが大きくなったとしても、情報収集装置5bにて、信号列を正しく復元できる可能性を向上させることができる。
特に、通信システム1によれば、情報収集装置5bの受信感度よりも大きな受信レベルを確保可能であれば、通信装置5aから送信される生成信号の送信レベル(送信電力)を小さくすることができる。よって、通信装置5aにおける消費電力を低減させることができる。
これらの結果、通信システム1によれば、情報収集装置5bの受信帯域を広帯域とすることができ、通信装置5aから情報収集装置5bに対して、搬送波周波数を変更したことを通知すること無く、送信信号を送信することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
第二実施形態における通信システムは、最適周波数設定処理が異なることの他は、第一実施形態に示した通信システム1と同様に構成されている。このため、第一実施形態に示した通信システム1を構成する各装置5a,5b、及びそれらの装置5a,5bを構成する各部には、同一の符合を付して説明を省略し、第一実施形態とは異なる最適周波数設定処理を中心に説明する。
〈最適周波数設定処理〉
ここで、図6は、第二実施形態における最適周波数設定処理の処理手順を示したフローチャートである。
この最適周波数設定処理は、図6に示すように、先の信号送信処理にて起動されると、まず、S610にて、基準周波数を設定するための制御指令を送信部10に出力する。これにより、送信部10では、制御指令に従った基準周波数のテスト信号が生成され、その生成されたテスト信号が、送信電極16(及び受信電極36)を介して送信される。
具体的に、本実施形態では、最適周波数設定処理が起動されて最初にS610へと進んだ場合、制御指令は、基準周波数を初期値(1MHz)に設定するようにされている。
続いて、今サイクルのS610にて出力された制御指令に基づくテスト信号(以下、今テスト信号と称す)に対するテスト反射損失値を、上記式(2)により導出し、その導出したテスト反射損失値を、今テスト信号についてのテスト周波数と対応付けてメモリ42に記憶する(S620)。
その後、予め規定された規定量(例えば、10MHz)だけ、テスト周波数が増加するように制御指令を送信部10に出力する(S630)。すなわち、次に送信されるテスト信号は、テスト周波数が規定量だけ増加される。
続いて、予め設定された上限値(例えば、300MHz)まで、テスト周波数を変更したか否かを判定する(S640)。その判定の結果、テスト周波数が上限値にまで達していなければ、S610へと戻り、テスト周波数が上限値にまで達すると、S650へと進む。
つまり、S640では、テスト周波数が初期値(1MHz)から上限値(300MHz)まで規定量ずつ段階的に単調増加されたテスト信号を、送信電極16(及び受信電極36)を介して出力済であるか否かを判定する。
言い換えれば、S610からS640では、規定周波数帯域内において単調に変化させたテスト周波数でのテスト信号が送信電極16を介して送信され、それらのテスト信号それぞれに対するテスト反射損失値を導出する。これと共に、それらの導出したテスト反射損失値を、各テスト信号についてのテスト周波数と対応付けてメモリ42に記憶している。
続いて、S650では、先のS620にてメモリ42に記憶された全てのテスト反射損失値に基づいて、最適周波数候補が存在するか否かを判定し、判定の結果、最適周波数候補が存在していれば、S660へと進む。具体的に、本実施形態では、テスト反射損失値が規定閾値以下であれば、そのテスト反射損失値に対応するテスト周波数が、最適周波数候補であるものと判断している。
そして、S660では、全ての最適周波数候補の中から一つを抽出し、その抽出した最適周波数候補が基準周波数となるように制御指令を送信部10に出力する。これにより、送信部10では、抽出された最適周波数候補をテスト周波数としたテスト信号が、送信電極16を介して送信される。以下、S660にて送信されたテスト信号を候補テスト信号と称し、今サイクルの候補テスト信号を今候補テスト信号と称す。
続くS670では、今候補テスト信号に対する挿入損失値を、上記式(3)により導出し、その導出した挿入損失値を、今候補テスト信号に対するテスト周波数と対応付けてメモリ42に記憶する。以下、今サイクルのS670にて導出された挿入損失値を今挿入損失値と称し、既に導出された挿入損失値を導出済挿入損失値と称す。
そして、S680では、全ての導出済挿入損失値の中で、今挿入損失値が最大であるか否かを判定し、判定の結果、全ての導出済挿入損失値の中で、今挿入損失値が最大であれば、S690へと進む。そのS690では、今挿入損失値に対応するテスト周波数を候補周波数として設定する。
さらに、S700では、全ての最適周波数候補について、候補テスト信号を送信済であるか否かを判定し、判定の結果、全ての最適周波数候補について、候補テスト信号を送信済でなければ、S660へと戻る。なお、S680での判定の結果、全ての導出済挿入損失値の中で、今挿入損失値が最大ではない場合にも、S660へと戻る。
そのS660では、前サイクルまでに未抽出である最適周波数候補の中から一つを抽出し、その抽出した最適周波数候補がテスト周波数となるように制御指令を送信部10に出力して、S670へと進む。
つまり、S660からS700では、テスト反射損失値が規定閾値以下となったテスト周波数それぞれについての候補テスト信号を送信して、それら送信された候補テスト信号に対する挿入損失値を導出している。これと共に、導出した全ての挿入損失値を比較し、その比較の結果、挿入損失値が最大となるテスト周波数を候補周波数として設定している。
なお、S650での判定の結果、最適周波数候補が存在していなければ、即ち、テスト反射損失値が規定閾値以下となるテスト周波数が存在しなければ、S720へと進む。
そのS720では、基準周波数が初期値(1MHz)となるように制御指令を送信部10に出力する。これにより、送信部10では、初期値(1MHz)をテスト周波数としたテスト信号が、送信電極16を介して送信される。S720にて送信されたテスト信号を再出力テスト信号と称し、今サイクルの再出力テスト信号を今再出力テスト信号と称す。
続くS730では、今再出力テスト信号に対する挿入損失値を、上記式(3)により導出し、その導出した挿入損失値を、今再出力テスト信号に対するテスト周波数と対応付けてメモリ42に記憶する。以下、今サイクルのS730にて導出された挿入損失値を今サイクル挿入損失値と称し、既に導出された挿入損失値を導出済挿入損失値と称す。
そして、S740では、全ての導出済挿入損失値の中で、今サイクル挿入損失値が最大であるか否かを判定し、判定の結果、全ての導出済挿入損失値の中で、今サイクル挿入損失値が最大であれば、S750へと進む。そのS750では、今サイクル挿入損失値に対応するテスト周波数を候補周波数として設定する。
さらに、S760では、テスト周波数を上限値(300MHz)とした再出力テスト信号が出力済であるか否かを判定し、判定の結果、テスト周波数を上限値とした再出力テスト信号が出力済でなければ、S720へと戻る。なお、S740での判定の結果、全ての導出済挿入損失値の中で、今サイクル挿入損失値が最大ではない場合にも、S720へと戻る。
そのS720では、テスト周波数が、規定量(例えば、10MHz)だけ増加するように制御指令を送信部10に出力する。これにより、送信電極16を介して、次に送信される再出力テスト信号のテスト周波数が規定量だけ増加する。
つまり、S720からS760では、初期値から上限値までのテスト周波数それぞれについての再出力テスト信号を送信して、それら送信された再出力テスト信号に対する挿入損失値を導出している。これと共に、導出した全ての挿入損失値を比較し、その比較の結果、挿入損失値が最大となるテスト周波数を候補周波数として設定している。
なお、S760における判定の結果、テスト周波数が上限値である再出力テスト信号を送信済であれば、S780へと進む。また、S700での判定の結果、全ての最適周波数候補について、候補テスト信号を送信済である場合にも、S780へと進む。
そのS780では、S780に進んだ時点で候補周波数として設定されているテスト周波数を、最適周波数として設定する。
その後、本最適周波数設定処理を終了して、信号送信処理へと戻る。これにより、送信電極16を介して、次に送信される送信信号の搬送波周波数は、最適周波数となる。
[第二実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態の最適周波数設定処理では、テスト信号を再度出力させることで導出した挿入損失値により、最適周波数を検出している。
このため、本実施形態の通信装置5aによれば、人体周囲の環境や人体の特徴そのものの変化に対して、伝搬効率がより確実に最大となる搬送波周波数を設定できる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態(この欄では、第一,第二の両実施形態を表す)の最適周波数設定処理では、テスト周波数を規定量ずつ段階的に増加させてテスト信号を送信していたが、テスト周波数の増加は、連続的に行っても良い。この場合、テスト反射損失値、及び挿入損失値を予め規定された時間長毎に導出することが望ましい。
また、上記実施形態の最適周波数設定処理では、テスト周波数を単調増加させていたが、テスト周波数を変化させる際の方法は、これに限るものではなく、単調減少させても良い。
さらに、上記実施形態の通信システム1では、反射損失値、及び挿入損失値を、式(1),(2),(3)に従って導出していたが、反射損失値、及び挿入損失値の導出方法は、これに限るものではない。例えば、挿入損失値は、(挿入損失値=1−受信レベル/出力レベル)によって導出されるものでも良い。
また、挿入損失値は、伝搬効率として導出されていても良い(例えば、伝搬効率=受信レベル/出力レベル)。この場合、最適周波数設定処理では、伝搬効率が最大となるテスト周波数を最適周波数として設定すれば良い。
さらに、上記実施形態において、信号生成回路11の変調回路は、搬送波を変調して出力する際に、振幅変調または周波数変調をしていたが、変調方式は、これに限るものではなく、例えば、搬送波を位相変調しても良いし、周波数変調の中でも、周波数ホッピングやスペクトラム拡散を用いても良い。さらには、変調回路は、搬送波を無変調のまま出力するように構成されていても良い。
ところで、上記実施形態の通信システム1では、通信装置5aと情報収集装置5bとの間の通信を、搬送波を用いた送信信号にて実施したが、通信装置5aと情報収集装置5bとの間の通信方法は、これに限るものではない。例えば、通信装置5aと情報収集装置5bとの間で信号列(いわゆるビット列)そのものを送受信、すなわち、通信装置5aと情報収集装置5bとの間でベースバンド伝送を実施しても良い。
この場合、最適周波数設定処理では、搬送波周波数の代わりに、パルス状の信号を生成するためのスイッチング周波数が最適周波数へと変更される。なお、この場合、ビット列は、マンチェスタ符号を用いて符合化されていることが望ましい。これは、スイッチング周波数が変更された場合であっても、送信信号を復号する際のサンプリング周波数を変更すること無く、正確に復号するためである。
なお、上記実施形態における通信装置5aには、送信電極16,検出電極26,受信電極36が、それぞれ、一つずつ備えられていたが、これらの電極16,26,36は、それぞれ、複数備えられていても良い。
この場合、最適周波数設定処理のS420,S620では、各送信電極を介して送信された一つのテスト周波数でのテスト信号に対して、テスト反射損失値それぞれを導出し、それらの導出したテスト反射損失値(以下、導出反射損失値と称す)が規定条件を満たせば、そのテスト周波数を最適周波数候補とすることが望ましい。その規定条件としては、導出反射損失値の中で、少なくとも一つが規定閾値以下であることでも良いが、導出反射損失値全てが規定閾値以下であることが望ましい。後者の場合、伝搬効率が悪化することをより確実に低減できる。
上述した送信電極16が複数備えられた通信装置5aでの最適周波数設定処理では、全てのテスト反射損失値が規定閾値よりも大きい場合、導出反射損失値の平均値が最も小さくなるテスト周波数を候補周波数として設定しても良い。また、全てのテスト周波数についての導出反射損失値の中で値が最小となるテスト周波数を候補周波数として設定しても良いし、各テスト周波数でのテスト信号を再出力して挿入損失値を導出し、その導出した挿入損失値が最大となるテスト周波数を候補周波数として設定しても良い。
さらに、上記実施形態では、送信電極16,検出電極26,受信電極36は、それぞれ別体に構成されていたが、一つの電極ユニットの中に、送信電極16,検出電極26,受信電極36それぞれが構成されていても良い。このように電極16,26,36が構成される場合、情報収集装置5bの電極ユニットは、特に、人体との接触面積が広く設けられていることが望ましい。これは、利用者が通信システム1を使用しやすくすることで、利用者の状態を確実に収集するためである。
なお、これらの電極16,26,36の形状は、平板、コイル状、針状などの様々な形状のうち、どのような形状でもよい。つまり、これらの電極16,26,36は、人体に対して信号を送信、または人体から信号を受信できれば、どのようなものを用いても良い。
ところで、上記実施形態における出力変更判定処理では、S240(またはS260)にて、今信号受信レベルが前信号受信レベルから、増加(または減少)していると判定した場合に、出力変更指令を出力していたが、出力変更指令の出力は、今信号レベルが所定範囲の上限を超える(または、下限を下回る)と、直ちに実行しても良い。つまり、S240,及びS260は省略されていても良い。
[実施形態と本発明との対応関係]
上記実施形態の通信装置5aにおける送信部10が、本発明の信号出力手段に相当し、通信装置5aの受信部30が、本発明の信号検出手段に相当し、通信装置5aの反射検出部20が、本発明の反射信号取得手段,及び人体反射信号取得手段に相当する。
さらに、上記実施形態の最適周波数設定処理を実行することで得られる機能が、本発明のテスト信号出力手段,最適周波数検出手段,周波数設定手段,テスト反射損失導出手段,及び最適周波数決定手段に相当する。また、上記実施形態の信号送信処理におけるS120を実行することで得られる機能が、本発明の反射損失導出手段に相当する。
なお、上記実施形態の出力変更判定処理を実行することで得られる機能が、本発明の指令出力手段に相当し、信号送信処理におけるS250,S270を実行することで得られる機能が、本発明の送信レベル変更手段に相当する。
1…通信システム 4…モニタリング装置 5a…通信装置 5b…情報収集装置 10…送信部 11…信号生成回路 12…フィルタ 13…送信信号増幅回路 14…送信電力検出回路 16…送信電極 20…反射検出部 22…フィルタ 23…反射信号増幅回路 24…反射電力検出回路 26…検出電極 30…受信部 32…フィルタ 33…受信信号増幅回路 34…受信電力検出回路 36…受信電極 37…検波回路 40…処理実行部 41…記憶部 42…メモリ 43…演算装置

Claims (8)

  1. 搬送波を用いた送信信号を生成すると共に、使用時に人体に接触または近接される第一電極を介して、その生成した送信信号を送信する信号出力手段を備えた信号送信装置であって、
    規定周波数帯域の中で周波数を単調変化させたテスト信号を生成すると共に、前記第一電極を介して、その生成したテスト信号を送信するテスト信号出力手段と、
    前記第一電極とは別体に設けられ、かつ使用時に人体に接触または近接される第二電極を介して、前記テスト信号出力手段にて送信されたテスト信号を検出信号として検出する信号検出手段と、
    前記テスト信号についての周波数をテスト周波数とし、前記テスト信号出力手段から送信されたテスト信号の送信レベル、及び前記信号検出手段で検出された検出信号の受信レベルに基づいて、前記人体内を伝搬したテスト信号の伝搬損失が最小となる前記テスト周波数を最適周波数として検出する最適周波数検出手段と、
    前記最適周波数検出手段で検出された最適周波数を、前記信号出力手段から送信する送信信号についての搬送波周波数として設定する周波数設定手段と、
    を備え
    前記最適周波数検出手段は、
    使用時に人体に接触または近接される第三電極を介して、前記テスト信号出力手段から送信されたテスト信号を反射信号として取得する反射信号取得手段と、
    前記テスト信号出力手段から送信されたテスト信号の送信レベル、及び前記反射信号取得手段で取得された反射信号の受信レベルに基づいて、前記第一電極と前記人体との間でのテスト信号の損失率であるテスト反射損失を導出するテスト反射損失導出手段と、
    前記反射損失導出手段で導出されたテスト反射損失が予め規定された規定値未満であるテスト周波数それぞれを候補周波数とし、前記候補周波数の中から、前記伝搬損失が最小となるテスト周波数を前記最適周波数として検出する最適周波数決定手段と
    を備えることを特徴とする信号送信装置。
  2. 前記最適周波数決定手段は、
    前記テスト信号出力手段にて変更したテスト周波数についての前記伝搬損失及び前記テスト反射損失を記憶装置に記憶し、その記憶装置に記憶されている前記伝搬損失及び前記テスト反射損失に従って、前記最適周波数を決定することを特徴とする請求項に記載の信号送信装置。
  3. 前記最適周波数決定手段は、
    前記候補周波数それぞれについてのテスト信号を前記テスト信号出力手段から再度出力させ、それらの出力された候補周波数毎に導出した前記伝搬損失に従って、前記最適周波数を決定することを特徴とする請求項に記載の信号送信装置。
  4. 使用時に人体に接触または近接される第四電極を介して、前記信号出力手段から出力された送信信号を人体反射信号として取得する人体反射信号取得手段と、
    前記信号出力手段から送信された送信信号の送信レベル、及び前記人体反射信号取得手段で取得された人体反射信号の受信レベルに基づいて、前記第一電極と前記人体との間での送信信号の損失率である反射損失を導出する反射損失導出手段と
    を備え、
    前記最適周波数検出手段は、
    前記反射損失導出手段で導出された反射損失が予め規定された規定値以上である場合に、前記最適周波数を検出することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の信号送信装置。
  5. 前記規定周波数帯域とは、
    1MHzから300MHzまでの範囲内であることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の信号送信装置。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の信号送信装置と、
    前記信号送信装置とは別体に設けられ、前記信号出力手段からの送信信号を、使用時に人体に接触または近接される第五電極を介して受信する受信装置と
    からなる通信システムであって、
    前記受信装置は、
    前記第五電極を介して受信された前記送信信号の受信レベルが予め規定された規定範囲外となると、前記信号出力手段が送信する送信信号の送信レベルを変更するように信号レベル変更指令を送信する指令出力手段を備え、
    前記信号送信装置は、
    前記指令出力手段からの信号レベル変更指令を受信すると、その信号レベル変更指令に従って、前記信号出力手段から送信する送信信号の送信レベルを変更する送信レベル変更手段を備えることを特徴とする通信システム。
  7. 前記指令出力手段は、
    前記送信信号の受信レベルが前記規定範囲の上限値よりも大きいと、前記送信信号の送信レベルを低下させるための前記信号レベル変更指令を送信することを特徴とする請求項に記載の通信システム。
  8. 前記指令出力手段は、
    前記送信信号の受信レベルが前記規定範囲の下限値よりも小さいと、前記送信信号の送信レベルを増加させるための前記信号レベル変更指令を送信することを特徴とする請求項または請求項に記載の通信システム。
JP2009018178A 2009-01-29 2009-01-29 信号送信装置,及び通信システム Expired - Fee Related JP5109991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009018178A JP5109991B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 信号送信装置,及び通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009018178A JP5109991B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 信号送信装置,及び通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010178040A JP2010178040A (ja) 2010-08-12
JP5109991B2 true JP5109991B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=42708551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009018178A Expired - Fee Related JP5109991B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 信号送信装置,及び通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5109991B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5746604B2 (ja) * 2011-12-07 2015-07-08 株式会社東芝 通信装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4019742B2 (ja) * 2001-05-14 2007-12-12 ソニー株式会社 情報伝送装置及び情報伝送システム
JP2004128744A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> トランシーバ
JP3842762B2 (ja) * 2003-06-25 2006-11-08 日本電信電話株式会社 トランシーバ
WO2007013310A1 (ja) * 2005-07-25 2007-02-01 Sony Corporation 通信システム、通信装置および方法、並びにプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010178040A (ja) 2010-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2941797B1 (en) Low noise detection system using log detector amplifier
WO2017185342A1 (zh) 一种语音输入异常的确定方法、装置、终端以及存储介质
CN102113394B (zh) 分布式谱感测
CN101873826B (zh) 耳式心脏监测装置和方法
US20130019685A1 (en) Signal processing apparatus, control method, signal processing system, and signal processing method
US11209542B2 (en) Object detection device
JP2008253500A (ja) 超音波診断装置およびその制御処理プログラム、並びに超音波プローブ
JP5639439B2 (ja) 胎児モニタリングシステムおよび方法
CN104274210B (zh) 胎心监测仪及胎心监测方法
CN104382618A (zh) 基于胎心率检测的去噪方法和胎心率检测仪
JP6003493B2 (ja) ノイズ検知装置及びノイズ検知方法並びにノイズ検知プログラム
JP5109991B2 (ja) 信号送信装置,及び通信システム
CN114366062B (zh) 可穿戴设备及其佩戴检测方法和介质
KR102513366B1 (ko) 데이터 송신 단말, 데이터 송수신 시스템 및 데이터 송신 방법
KR101759254B1 (ko) 헬스케어 시스템, 헬스케어 제어 장치 및 방법
JP2014132934A (ja) 計測装置および計測方法
CN105249994A (zh) 超声骨密度检测设备
WO2023240233A1 (en) Respiration rate sensing
EP4312732A1 (en) Audioplethysmography calibration
CN209787200U (zh) 信号识别装置
JP2002017695A (ja) 脈波検出装置
CN106788538B (zh) 一种穿戴设备的控制方法及穿戴设备
US11284856B2 (en) Method for detecting vascular obstruction and system using the same
CN110090043A (zh) 超声多普勒的胎心数据获取方法、装置及医疗设备
KR101413557B1 (ko) 맥진을 이용한 이상지질혈증 측정방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120924

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5109991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees