JP5106310B2 - 沸騰水型原子炉 - Google Patents

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Description

本発明は沸騰水型原子炉に係り、特に主蒸気管破断事故等の冷却材喪失事故時に炉心の再冠水を行うため、冷却材を炉心シュラウド内に導く低圧注水配管を改良した沸騰水型原子炉に関する。
沸騰水型原子炉の低圧注水配管の一般的な構成を図10の概略縦断面図により説明する。
図10に示すように、沸騰水型原子炉は、原子炉圧力容器(以下「RPV」と略称する。)101の炉壁内方に所定の間隙を開けて、炉心を構成する炉心シュラウド105を備えている。この炉心シュラウド105の上部には、炉心シュラウド上部胴105aが設けられており、この炉心シュラウド上部胴105aから炉壁側に向って低圧注水配管100が配置されている。
低圧注水配管100は、原子炉圧力容器101の炉壁と炉心シュラウド105との間に水平に設置されており、主蒸気管破断事故等の冷却材喪失事故時に、炉心の再冠水を行うため、冷却材を炉心シュラウド105の中に導く機能を有している。
原子炉運転時には、冷却水がRPV101の低圧注水ノズル102を通過した後、RPV101と炉心シュラウド105との間に水平に設置された低圧注水配管100を通り、炉心シュラウド上部胴105aを貫通し、炉心シュラウド105内に放出される。
低圧注水配管100は、RPV101と炉心シュラウド105との熱膨脹差、内圧による変位差等を吸収できるように、2箇所がスリップジョイントになっており、軸方向の伸縮が可能であるとともに、あらゆる方向への回転が自由に行える構成となっている。
低圧注水配管100は主にオーステナイト系ステンレス鋼を材料として構成されるが、この材料は、引張り残留応力、腐食環境、材料(クロム欠乏層の形成)の3つの条件が成立すると、応力腐食割れ(Stress Corrosion Cracking)が発生して損傷することが想定される。この応力腐食割れ現象は、前記3つの条件のうち、1つでも除外されれば発生しにくくなることが知られている。
ここで、RPV101の炉壁と炉心シュラウド105との間に水平に取付けられる低圧注水配管100のプラント建設時における標準的な取付け手順について、図10、図11および図12を参照して説明する。
図11は、低圧注水配管100の斜視断面図であり、図12は、低圧注水配管100の一部を断面として示す側面図である。
a)初めに、図10に示したRPV101に、図11に示したリング106を介して低圧注水ノズル102およびRPV側フランジネック103が取付けられる。
b)RPV101内には図10に示したように、炉心シュラウド105が設置される。そして、図11および図12に示したように、炉心シュラウド上部胴105aには、予めRPV側フランジネック103と対向する方位、エレベーションに低圧注水配管100を取付ける孔105bを設けておく。このため、炉心シュラウド105をRPV101に据付けた状態では、RPV側フランジネック103と孔105bとの中心が略同一線上に配置される。
c)また、RPV側フランジネック103の軸芯延長線上に沿う位置において、孔105bを塞ぐ状態でリング106が配置され、このリング106は炉心シュラウド105側の上部胴105aに形成された孔105bの周囲で溶接部110により溶接固定される。なお、リング106は、炉心シュラウド105の上部胴105aの外表面に多少の芯ずれをもって取付けられる取り合い寸法となっている。
d)炉心シュラウド側フランジネック104をリング106に溶接固定する。
e)一方、RPV側フランジネック103と炉心シュラウド側フランジネック104との間に設置されるフランジ103a,103b、スリーブ103c、ベローズ103d、ベローカバー103eおよびピン103fを予め一体に組み立てておく(以下、この組み立て部品を「配管中央部材」と略記する)。
f)配管中央部材をRPV側フランジネック103と炉心シュラウド側フランジネック104との間に挟まれるように保持する。
g)下部ハーフクランプ107および上部ハーフクランプ108により、RPV側フランジネック103および炉心シュラウド側フランジネック104をそれぞれスリーブ103cの下方および上方から覆うように取付ける。
h)下部ハーフクランプ107および上部ハーフクランプ108はアイボルト、ナット、ピン103f等を組み合わせて締付ける。下部ハーフクランプ107および上部ハーフクランプ108の内側にはそれぞれ溝109が設けられており、これらの溝109がフランジネック103b,104bの外面斜面を押すことにより、フランジ面同士を密着させる。
この締付け中に、フランジ面同士が徐々にずれる可能性があるため、下部ハーフクランプ107および上部ハーフクランプ108の隙間より、互いに向かい合うフランジ外表面を観察し、位置ずれがないことを確認しながら、各ハーフクランプ107,108を締め込んでいく。
なお、従来では、炉内構造物に対し取外し、再据付けの難易度に応じて取替え,部分補修、および予防保全工法を組み合わせて採用することにより、全ての炉内構造物の健全性を確保しつつ、比較的容易に取外しおよび再据付け等を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
特開平05−080187号公報
[課題1]
オーステナイト系ステンレス鋼の応力腐食割れを発生する部位は、具体的には溶接部近傍の熱影響を受けた部分(HEAT AFFECTED ZONE(以下、「HAZ」と略記する。))であり、この部分は溶接による残留応力が発生している場合が多いため、応力腐食割れ対策としては残留応力の低減、強制的な圧縮残留応力の付与、溶接線そのものを減らす形状変更などが有効な方法であると考えられている。
この方法の中で、引張り残留応力を除外する具体的な施策としてHAZにショットピーニングを行い、強制的な圧縮応力を付与する方法が効果的である。しかしながら、上述した低圧注水配管100においては、炉心シュラウド上部胴105aとリング106との溶接裏側が狭隘部となり、ショットピーニングの施工装置が近接できないため、圧縮残留応力を付与することができなかった。
[課題2]
また、低圧注水配管100は、配管を水平に取付けるため前述の従来例で示した(a)ないし(h)の手順で据え付けを行っているが、このうち(g)のハーフクランプ取付け、および(h)のフランジ面同士のずれ確認は、プラント建設時においては作業員がRPV101と炉心シュラウド上部胴105aとの間に入り、低圧注水配管100に近接して行う作業である。これらの作業はプラント建設時においては容易に実施できるが、運転プラントでの低圧注水配管再据付けにおいては、RPVが放射化されているため作業員の被ばく防止の観点から作業が困難となる課題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、炉心上部の位置で原子炉圧力容器と炉心シュラウドとの間に水平に溶接接合され、炉心に冷却水を注水する低圧注水配管を備えた沸騰水型原子炉において、前記炉心シュラウドと前記低圧注水配管との溶接接合部が、前記炉心シュラウド上部胴の内側と、前記シュラウド上部胴に形成されている円形状の炉壁側である外側との両方に前記炉心シュラウド上部胴の内外面に斜め方向に沿って露出する構成とし、前記低圧注水配管を溶接接合した炉心シュラウドに形成されている開口部の内径を、前記炉心シュラウドの内面側に向かって次第に広がる構成としたことを特徴とする沸騰水型原子炉を提供する。
本発明によれば、炉心シュラウドと前記低圧注水配管との溶接接合部が、前記炉心シュラウド上部胴の内側と、前記シュラウド上部胴に形成されている円形状の炉壁側である外側との両方に前記炉心シュラウド上部胴の内外面に斜め方向に沿って露出する構成とし、前記低圧注水配管を溶接接合した炉心シュラウドに形成されている開口部の内径を、前記炉心シュラウドの内面側に向かって次第に広がる構成としたことにより、露出部位から炉心シュラウドの溶接HAZ部位に対するアクセスが可能となり、HAZへのショットピーニングの施工装置を近接させて圧縮残留応力を付与する作業を行うことができ、前記第1の課題を解決することができる。すなわち、本発明によれば、前記の課題1である、低圧注水配管を炉心シュラウドに取付ける時の溶接HAZが狭隘部となる問題を解決するための手段として、炉心シュラウドと低圧注水配管との溶接接合部を、炉心シュラウドの内側と外側との両方に露出する構成としたことにより、HAZへのショットピーニング施工装置近接が可能となり、また応力腐食割れに対する別の対策として部品の一体化を図るにより根本的にHAZを無くした沸騰水型原子炉を提供することが可能となる。
また、前記の課題2である運転プラントでの据付け作業中における作業員の被ばくに伴う問題を解決し、作業員がRPVと炉心シュラウドの間に入らなくても容易に取付けることが可能な低圧注水配管の形状を提供することができる。また、運転プラントの低圧注水配管再取付け作業において、原子炉圧力容器への接近不要で、且つ短時間で低圧注水配管を取付けることができる。
以下、図1〜図9を参照して、本発明に係る沸騰水型原子炉、特に炉心シュラウドの実施形態について具体的に説明する。なお、原子炉全体の構成および低圧注水配管については、図10〜図12も参照する。
[第1実施形態](図1、図10)
図1は、本発明の第1実施形態による沸騰水型原子炉の炉心シュラウドの要部構成を示す拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態では、炉心シュラウド上部胴105aに形成されている円形状の炉壁側(外側(図示左側))の部位にリング1の周縁部が溶接部2によって取付けられ、このリング1に炉心シュラウド側フランジネック104が取付けられている。
リング1は、上部胴孔105bの径よりも若干大径な構成とされており、炉心シュラウド上部胴105aに対して外周縁部を外側から溶接部2により斜め方向に沿って溶接接合され、上部胴孔105b側の隙間部が大きく開口する構成となっている。
これにより、炉心シュラウド105と低圧注水配管100との接合部が、炉心シュラウド上部胴105aの内側(図示右側)と外側(図示左側)との両方に露出する構成となっている。
すなわち、炉心シュラウド105の上部胴孔105bの直径とリング1の開先の直径とが近似する寸法(リング1の開先の直径が若干大径)とすることにより、従来の低圧注水配管では狭隘部であった溶接HAZが炉心シュラウド上部胴105aの内外面側に斜め方向に沿って露出する構成となっている。
この構成により、前記の課題1である、低圧注水配管を炉心シュラウド105に取付ける時の溶接HAZが狭隘部となる問題を解決することができ、HAZへのショットピーニング施工装置近接が可能となる。
また、応力腐食割れに対する別の対策として部品の一体化が図れ、根本的にHAZを無くすることができる。
また、前記の課題2である運転プラントでの据付け作業中における作業員の被ばくに伴う問題を解決することができ、作業員がRPVと炉心シュラウド105の間に入らなくても容易に低圧注水配管を取付けることができる。
[第2実施形態](図2、図10)
図2は、本発明の第2実施形態による沸騰水型原子炉の炉心シュラウド105を示す拡大断面図である。本実施形態では、低圧注水配管100を溶接接合した炉心シュラウド105に形成されている開口部105bの内径が、炉心シュラウド105の内面側に向かって次第に広がる構成とされている沸騰水型原子炉について説明する。
図2に示すように、本実施形態の低圧注水配管100では、炉心シュラウド上部胴105aに形成されている円形状の炉壁側(外側(図示左側))の部位にリング1の周縁部が溶接部2によって取付けられ、このリング1に炉心シュラウド側フランジネック104が取付けられている。
そして、炉心シュラウド上部胴孔105bの内径が、炉心シュラウド上部胴105aの内面側に向かって傾斜状をなし、次第に広がっている。
このような構成とすることにより、本実施形態によれば、HAZへのショットピーニング施工がさらに容易に行える構造となり、低圧注水配管を炉心シュラウド105に取付ける時の溶接HAZが狭隘部となる問題を解決することができ、HAZへのショットピーニング施工装置近接が可能となる。
また、本実施形態では,リング1および炉心シュラウド側フランジネック104が一体構成となっており、応力腐食割れに対する対策として部品の一体化が図れる。そして、この構成により、根本的にHAZを無くすることができ、運転プラントでの据付け作業中における作業員の被ばくに伴う問題を解決し、作業員がRPV101と炉心シュラウド105の間に入らなくても容易に低圧注水配管を取付けることができる。
[第3実施形態](図3、図10)
図3は、本発明の第3実施形態による沸騰水型原子炉の炉心シュラウド105を示す拡大断面図である。本実施形態では、低圧注水配管100と炉心シュラウド上部胴105aとの溶接開先3が炉心シュラウドの内側面のみに形成されている沸騰水型原子炉について説明する。
図3に示すように、本実施形態による低圧注水配管100は、リング1と炉心シュラウド上部胴105aの溶接部2の開先3が、炉心シュラウド105の内側面のみに開いている。
このため、作業者がリング1を炉心シュラウド上部胴105aに溶接する際には、炉心シュラウド105の内側(図示右側)から作業すればよく、炉心シュラウド外側の高線量下での作業がないため、被ばく量を低減することができる。
本実施形態によれば、前記の課題1である、低圧注水配管を炉心シュラウド105に取付ける時の溶接HAZが狭隘部となる問題を解決するための手段として、HAZへのショットピーニング施工装置近接が可能となる。また、応力腐食割れに対する別の対策として、部品の一体化により根本的にHAZを無くすることができる。
また、前記の課題2である運転プラントでの据付け作業中における作業員の被ばくに伴う問題を解決し、作業員がRPV101と炉心シュラウド105の間に入らなくても容易に取付けることが可能となる。
[第4実施形態](図4、図5、図10)
図4は、本実施形態による沸騰水型原子炉の炉心シュラウド105を示す拡大断面図である。本実施形態では、低圧注水配管100の構成部品としてリング1を備え、このリング1と炉心シュラウド上部胴105aの外面または内面とが同一面に揃って配置されている沸騰水型原子炉について説明する。
図4に示すように、本実施形態による低圧注水配管100では、リング1の外面(左側の面)と炉心シュラウド上部胴105aの外面(同じく左側の面)とが同一面として揃っているため、溶接部2が裏側にのみ表れる。
したがって、炉心シュラウド上部胴105aの表側には溶接後の段差が生じることがない。このため、ショットピーニングなどによる、残留応力の低減や、強制的な圧縮残留応力の付与を容易に行うことができる。
図5は図4に示した炉心シュラウド105の変形例を示す拡大断面図である。
図5に示すように、本実施形態の低圧注水配管100は、炉心シュラウド上部胴孔105bの内周面が、炉心シュラウド上部胴105aの内面側に向かって傾斜状をなし、次第に外周側に向って広がっている。
このため、本実施形態によれば、HAZへのショットピーニング施工がさらに容易に行える構造となり、前記の課題1である、低圧注水配管を炉心シュラウド105に取付ける時の溶接HAZが狭隘部となる問題を解決するための手段として、HAZへのショットピーニング施工装置近接が可能となる。
また、応力腐食割れに対する別の対策として部品の一体化により根本的にHAZを無くすることができる。
さらに、前記の課題2である運転プラントでの据付け作業中における作業員の被ばくに伴う問題を解決し、作業員がRPVと炉心シュラウド105の間に入らなくても容易に取付けることが可能となる。
[第5実施形態](図6、図2、図10)
図6は、本発明の第5実施形態による沸騰水型原子炉の炉心シュラウド105を示す拡大断面図である。
本実施形態では、低圧注水配管100の構成部品である炉心シュラウド側フランジネック104とリング1とが一体構成とされている。そして、リング1が炉心シュラウドの外側方向(上方)へ突き出す方向に伸び、その外周端部が炉心シュラウド上部胴105aに溶接部2を介して接続されている。
このように、本実施形態による低圧注水配管100は、リング1と炉心シュラウド側フランジネック104とを一体化した構成となっている。この構成により、HAZのない構造としている。
本実施形態によれば、HAZへのショットピーニング施工がさらに容易に行える構造となり、前記の課題1である、低圧注水配管を炉心シュラウド105に取付ける時の溶接HAZが狭隘部となる問題を解決するための手段として、HAZへのショットピーニング施工装置近接が可能となる。また、応力腐食割れに対する別の対策として部品の一体化により根本的にHAZを無くすることができる。
また、前記の課題2である運転プラントでの据付け作業中における作業員の被ばくに伴う問題を解決し、作業員がRPVと炉心シュラウド105の間に入らなくても容易に取付けることが可能となる。
[第6実施形態](図7、図10)
図7は、本発明の第6実施形態による沸騰水型原子炉の炉心シュラウド105を示す拡大断面図である。本実施形態では、炉心シュラウド側フランジネック104とリング1とが一体構成とされており、さらにテーパ状に拡径し、炉心シュラウドの外側に向って突き出す方向に接続されている構成について説明する。
図7に示すように、本実施形態による低圧注水配管100は、一体化されたリング1が炉心シュラウド上部胴105aの外側へ突き出す方向に接続されている。
この構成により、旋削による機械加工容易な形状となり、前記の課題1である、低圧注水配管を炉心シュラウド105に取付ける時の溶接HAZが狭隘部となる問題を解決するための手段として、HAZへのショットピーニング施工装置近接が可能となる。
また、応力腐食割れに対する別の対策として部品の一体化により根本的にHAZを無くすることができる。
さらに、前記の課題2である運転プラントでの据付け作業中における作業員の被ばくに伴う問題を解決し、作業員がRPVと炉心シュラウド105の間に入らなくても容易に取付けることが可能な低圧注水配管の形状を提供することができる。
[第7実施形態](図8、図10)
図8は、本発明の第7実施形態による沸騰水型原子炉のハーフクランプを示す拡大斜視図である。本実施形態では、低圧注水配管100の構成部品である上部ハーフクランプ108の上端に貫通孔5を形成した構成について説明する。
図8に示すように、本実施形態では、低圧注水配管100の構成部品である上部ハーフクランプ108の上端に、周方向に沿う貫通孔5が設けられている。そして、この上部ハーフクランプ108は下部クランプ107に、フランジ部108aを介し、アイボルト109により接続される構成となっている。
これにより、フランジ面のずれは、貫通孔5を介して作業員が上方より視認することが可能となる。したがって、作業員がRPV101と炉心シュラウド105の間に入る必要がなく、運転プラントの低圧注水配管再取付け時に被ばく量を低減することができる。
このように、ハーフクランプ107,108を締付ける締結部品をボルト109のみに単純化したため、従来形状の下部ハーフクランプ107、上部ハーフクランプ108、ボルト109およびナット110の組み立て作業効率を向上させ、短い時間で低圧注水配管100を取付けられるので、運転プラントの低圧注水配管再取付け時に被ばく量を低減することができる。
本実施形態によれば、前記の課題1である、低圧注水配管を炉心シュラウド105に取付ける時の溶接HAZが狭隘部となる問題を解決するための手段として、HAZへのショットピーニング施工装置近接が可能となる。
また、応力腐食割れに対する別の対策として部品の一体化により根本的にHAZを無くすることができる。
また、前記の課題2である運転プラントでの据付け作業中における作業員の被ばくに伴う問題を解決し、作業員がRPVと炉心シュラウド105の間に入らなくても容易に取付けることが可能な低圧注水配管の形状を提供することができる。
[第8実施形態](図9、図10)
図9は、本発明の第8実施形態による沸騰水型原子炉の炉心シュラウド105を示す拡大断面図である。本実施形態では、低圧注水配管100の構成部品である下部ハーフクランプ107とフランジネック104とが一体化されている構成について説明する。
図9に示すように、本実施形態では、低圧注水配管100の構成部品である下部ハーフクランプ107とフランジネック104とが一体化されている。
そして、下部ハーフクランプ107を取付けるために作業員がRPV101と炉心シュラウド105との間に入る必要がなく、配管中央部材111を一体化した下部ハーフクランプの上に載せた後、上方より上部ハーフクランプをかぶせることにより、低圧注水配管100の取付けが可能となるので、運転プラントの低圧注水配管再取付け時に被ばく量を低減することができる。
以上のように、本実施形態によれば、下部ハーフクランプ107とフランジネック104とを一体化することにより、前記の課題1である、低圧注水配管を炉心シュラウド105に取付ける時の溶接HAZが狭隘部となる問題を解決することができ、HAZへのショットピーニング施工装置近接を可能とすることができる。
また、応力腐食割れに対する別の対策として部品の一体化により根本的にHAZを無くすることができる。
また、前記の課題2である運転プラントでの据付け作業中における作業員の被ばくに伴う問題を解決し、作業員がRPVと炉心シュラウド105の間に入らなくても容易に取付けることが可能となる。
本発明の第1実施形態を示す拡大断面図。 本発明の第2実施形態を示す拡大断面図。 本発明の第3実施形態を示す拡大断面図。 本発明の第4実施形態を示す拡大断面図。 本発明の第4実施形態の変形例を示す拡大断面図。 本発明の第5実施形態を示す拡大断面図。 本発明の第6実施形態を示す拡大断面図。 本発明の第7実施形態を示す斜視図。 本発明の第8実施形態を示す拡大断面図。 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器を示す概略断面図。 低圧注水配管を示す斜視断面図。 低圧注水配管の一部を断面として示す側面図。
符号の説明
1‥リング、2‥溶接部、3‥溶接開先、5‥貫通孔、101‥原子炉圧力容器(RPV)、105‥炉心シュラウド、105a‥炉心シュラウド上部胴、100‥低圧注水配管、106‥リング、102‥低圧注水ノズル、103‥RPV側フランジネック、105b‥孔、110‥溶接部、104‥炉心シュラウド側フランジネック、103a,103b‥フランジ、103c‥スリーブ、103d‥ベローズ、103e‥ベローカバー、103f‥ピン、107‥下部ハーフクランプ、108‥上部ハーフクランプ、109‥溝、103b,104b‥フランジネック、105b‥(上部胴孔)、109‥アイボルト、111‥配管中央部材。

Claims (1)

  1. 炉心上部の位置で原子炉圧力容器と炉心シュラウドとの間に水平に溶接接合され、炉心に冷却水を注水する低圧注水配管を備えた沸騰水型原子炉において、
    前記炉心シュラウドと前記低圧注水配管との溶接接合部が、前記炉心シュラウド上部胴の内側と、前記シュラウド上部胴に形成されている円形状の炉壁側である外側との両方に前記炉心シュラウド上部胴の内外面に斜め方向に沿って露出する構成とし
    前記低圧注水配管を溶接接合した炉心シュラウドに形成されている開口部の内径を、前記炉心シュラウドの内面側に向かって次第に広がる構成としたことを特徴とする沸騰水型原子炉。
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