JP5104794B2 - 通信装置、通信システムおよび通信方法 - Google Patents

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本発明は、複数の宅側装置が媒体を共有してデータの伝送を行なう媒体共有型通信であるPON(Passive Optical Network)のうち、宅側装置から局側装置へのデータ送信単位が定められているPONにおける通信装置、通信システムおよび通信方法に関する。
光ファイバを用いた公衆回線網において1ギガビット/秒の通信速度を実現し、かつデータをイーサネット(登録商標)フレームのままで伝送するGE−PON(Giga Bit Ethernet(登録商標) Passive Optical Network)が開発されている。
たとえば、特許文献1には、以下のような光加入者線終端装置が開示されている。すなわち、光加入者線端局装置からのグラントに応じてレポートを送信する光加入者線終端装置であって、光加入者線端局装置からのデータおよびグラントを受信するための第1の受信手段と、第1の受信手段によって受信されたデータを下位ネットワークに送信するための第1の送信手段と、第1の受信手段によって受信されたグラントに含まれる最大送信許可量以下で、かつ最大となる送信要求量を決定するための決定手段と、決定手段によって決定された送信要求量を含んだレポートを生成するための生成手段と、下位ネットワークからデータを受信するための第2の受信手段と、第2の受信手段によって受信されたデータおよび生成手段によって生成されたレポートを記憶するための記憶手段と、記憶手段によって記憶されたデータおよびレポートを光加入者線端局装置に送信するための第2の送信手段とを含む。
特開2004−194263号公報
ところで、現在、GE−PONに対して、さらに高速な10ギガビット/秒の通信速度を実現する10ギガビットイーサネット(登録商標)PON規格(以下、10GE−PONとも称する。)の制定が進められている。この規格では、ONU(光加入者線終端装置:Optical Network Unit)からOLT(Optical Line Terminal)への上り方向の送信要求量の単位すなわちデータ送信単位が2バイトであるGE−PONとは異なり、宅側装置から局側装置への送信要求量の単位が20バイトに規定されている。
GE−PONおよび10GE−PONでは、OLTは、ONUからOLTへデータを送信するための期間すなわち上り帯域を各ONUに分配する。ここで、ONUからOLTへ優先順位の異なる複数のパケットを送信する場合、この優先順位に従ってOLTから上り帯域を割り当ててもらうために、ONUはOLTに対してパケットごとに送信要求を行なう必要がある。そうすると、特に、10GE−PONでは、パケットのデータ長がたとえば21バイトの場合には、40バイトの送信要求を行なう必要があることから、PONシステムにおいて上り帯域が大幅に浪費されてしまう。
しかしながら、特許文献1には、このような問題点を解決するための構成は開示されていない。
それゆえに、本発明の目的は、データ送信単位が定められた通信システムにおいて、通信効率を低下させることなく優先順位の異なる複数のパケットを送信することが可能な通信装置、通信システムおよび通信方法を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信装置は、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを他の装置へ送信する通信装置であって、上記複数のパケットを送信するために必要なデータ長を所定データ長の送信単位で上記他の装置に通知するためのレポートを生成する制御部と、上記レポートを上記他の装置へ送信する送信部とを備え、上記制御部は、上記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の上記送信単位を上記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、上記複数のパケットのうち、上記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、上記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な上記送信単位の数を、上記第2のパケットを送信するために必要な上記送信単位の数として上記レポートを生成する。
またこの発明の別の局面に係わる通信装置は、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを他の装置へ送信する通信装置であって、上記複数のパケットを含み、かつ所定データ長の送信単位の送信データを生成する制御部と、上記送信データを上記他の装置へ送信する送信部とを備え、上記制御部は、上記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の上記送信単位を上記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、上記複数のパケットのうち、上記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、上記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な上記送信単位の数を、上記第2のパケットを送信するために必要な上記送信単位の数として上記送信データを生成する。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信システムは、局側装置と、各々が、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを共通の伝送路を通して上記局側装置へ送信する複数の宅側装置とを備え、上記局側装置は、上記伝送路を通して所定期間において送信可能なデータ長を各上記宅側装置に分け与える通信システムであって、上記宅側装置は、上記複数のパケットを送信するために必要なデータ長を所定データ長の送信単位で上記局側装置に通知するためのレポートを生成する制御部と、上記レポートを上記局側装置へ送信する送信部とを含み、上記制御部は、上記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の上記送信単位を上記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、上記複数のパケットのうち、上記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、上記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な上記送信単位の数を、上記第2のパケットを送信するために必要な上記送信単位の数として上記レポートを生成する。
またこの発明の別の局面に係わる通信システムは、局側装置と、各々が、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを共通の伝送路を通して上記局側装置へ送信する複数の宅側装置とを備え、上記局側装置は、上記伝送路を通して所定期間において送信可能なデータ長を各上記宅側装置に分け与える通信システムであって、上記宅側装置は、上記複数のパケットを含み、かつ所定データ長の送信単位の送信データを生成する制御部と、上記送信データを上記局側装置へ送信する送信部とを含み、上記制御部は、上記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の上記送信単位を上記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、上記複数のパケットのうち、上記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、上記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な上記送信単位の数を、上記第2のパケットを送信するために必要な上記送信単位の数として上記送信データを生成する。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信方法は、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを他の装置へ送信する通信装置における通信方法であって、上記複数のパケットを送信するために必要なデータ長を所定データ長の送信単位で上記他の装置に通知するためのレポートを生成するステップと、上記レポートを上記他の装置へ送信するステップとを含み、上記レポートを生成するステップにおいては、上記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の上記送信単位を上記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、上記複数のパケットのうち、上記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、上記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な上記送信単位の数を、上記第2のパケットを送信するために必要な上記送信単位の数として上記レポートを生成する。
またこの発明の別の局面に係わる通信方法は、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを他の装置へ送信する通信装置における通信方法であって、上記複数のパケットを含み、かつ所定データ長の送信単位の送信データを生成するステップと、上記送信データを上記他の装置へ送信するステップとを含み、上記送信データを生成するステップにおいては、上記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の上記送信単位を上記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、上記複数のパケットのうち、上記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、上記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な上記送信単位の数を、上記第2のパケットを送信するために必要な上記送信単位の数として上記送信データを生成する。
本発明によれば、データ送信単位が定められた通信システムにおいて、通信効率を低下させることなく優先順位の異なる複数のパケットを送信することができる。
本発明の実施の形態に係るPONシステムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るPONシステムの動作手順を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態に係るONUの概略構成を示すブロック図である。 ONUがレポートフレームおよびデータフレームをOLTへ送信する際の動作手順を定めたフローチャートである。 複数のキューを扱う場合における図4に示すフローチャートのステップS22およびS29の詳細な動作手順を定めたフローチャートである。 従来のONUが複数のキューを跨いでデータ送信を行なう具体例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るONUが複数のキューを跨いでデータ送信を行なう具体例を示す図である。 複数のキューを扱う場合における図4に示すフローチャートのステップS27の詳細な動作手順を定めたフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係るPONシステムの概略構成を示すブロック図である。
図1を参照して、PONシステム301は、主に電話局などに設置されるOLT101と、主に各宅内に設置される複数のONU102−1〜102−nと、OLT101から送信される光信号を分岐してONU102−1〜102−nに送信し、ONU102−1〜102−nから送信される光信号を集束してOLT101に送信するスプリッタ105と、ONU102−1〜102−nのそれぞれに接続される複数のユーザ端末111とを備える。なお、ONU102−1〜ONU102−nは、それぞれ同じ構成を有している。
OLT101は、上位ネットワーク109を介して受信したデータを、光伝送路104およびスプリッタ105を介してONU102−1〜102−nに送信する。また、OLT101は、ONU102−1〜102−nから送信されたレポート107に基づいて、ONU102−1〜102−n内のバッファ103−1〜103−nに蓄積されているデータの送信開始時刻および送信許可量を演算し、指示信号を挿入したグラント106を光伝送路104およびスプリッタ105を介してONU102−1〜102−nに送信する。
たとえば、ONU102−1が下位ネットワーク110を介してユーザ端末111から上り情報フレーム108を受信すると、この上り情報フレーム108を一旦バッファ103−1に蓄積する。ONU102−1は、OLT101からグラント106を受信すると、そのグラント106によって指定された時刻にバッファ103−1内のデータの長さをレポート107でOLT101に通知する。なお、上り情報フレーム108は、可変長のパケットである。
ONU102−1は、指示信号が挿入されたグラント106をOLT101から受信すると、その指示信号に基づいてバッファ103−1内のデータをレポート107とともにOLT101に送信する。
図2は、本発明の実施の形態に係るPONシステムの動作手順を説明するためのシーケンス図である。なお、このシーケンス図は、OLT101と、ONU102−1と、ユーザ端末111との動作について代表的に示しているが、他のONU102−2〜102−nの動作についても同様である。
図2を参照して、運用時間開始時刻T0において、OLT101は、ONU102−1〜102−nに関するRTT(Round Trip Time)を既に計算している。
時刻Tb0において、ONU102−1は、ユーザ端末111から上り情報フレーム108を受信すると、この上り情報フレーム108を一旦バッファ103−1に蓄積する。また、ONU102−1は、後述するコードベクタテーブルを作成する。
時刻Ta1において、OLT101は、送信要求量を通知させるために、ONU102−1に対してレポート送信開始時刻Tb2を含んだグラント121を送信する。このレポート送信開始時刻Tb2は、他のONUから送信されるレポートと衝突しないように計算される。
ONU102−1は、自身に対するグラント121を受信すると、コードベクタテーブルを参照することによりバッファ103−1に蓄積されたデータの長さを得て送信要求量を算出し、グラント121に含まれるレポート送信開始時刻Tb2に、OLT101に対して送信要求量を含んだレポート122を送信する。
OLT101は、レポート122を受信すると、固定または可変の最大送信許可量以下となり、かつレポート122に含まれる送信要求量になるべく近い値を送信許可量としてグラント123に挿入する。レポート122に含まれる送信要求量がゼロの場合には、OLT101による演算結果がゼロとなるため帯域が割り当てられない。しかしながら、ONU102−1にレポートを送信させる必要があるので、OLT101はONU102−1に対して必ずグラント123を送信する。
グラント123に含まれる送信開始時刻Tb4は、演算済みである前回のONUデータの受信予定時刻、前回のONUの送信許可量、現在のONUに対応するRTTおよび固定時間であるガードタイムを用い、データおよびレポートが他のONUからのデータまたはレポートと衝突しないように計算される。なお、OLT101は、送信許可量および送信開始時刻Tb4を含むグラント123を送信する時刻Ta3を、グラント123が送信開始時刻Tb4までにONU102−1に到着するように計算する。
ONU102−1は、自身に対するグラント123を受信すると、グラント123に含まれる送信開始時刻Tb4に、送信許可量分のデータ124を、次回の送信要求量を含んだレポート124とともにOLT101に送信する。このレポートはデータの直前または直後に送信されるが、データの直前に送信される場合には、送信要求量としてOLT101に報告する値は、バッファ103−1に蓄積されているデータの長さとデータ124のデータ長との差分である。
ここで、ONU102−1は、データ124に対応する情報をコードベクタテーブルから消去する。
OLT101はデータおよびレポート124を受信すると、データを上位ネットワーク109に送信し、レポートについてはレポート122に対する処理と同様の処理を行なう。以上説明した処理は、すべてのONU102−1〜102−nに対して独立に行なわれ、運用時間が終了するまで時刻Ta3〜時刻Ta4の処理が繰り返される。
なお、OLT101は、ONU102−1〜102−nが上りフレームを送信できる帯域すなわち上り通信期間を設け、この上り通信期間を各ONUに分け与える帯域割り当て処理を行なう。換言すれば、OLT101は、光伝送路104を通して所定期間において送信可能なデータ長をONU102−1〜102−nに分け与える。OLT101は、レポート122を受信して送信許可量を算出するとき、各ONUからのレポートが示す送信要求量の合計を算出し、その合計が上り通信期間以下である場合には、各ONUの送信要求量どおりに各ONUに帯域を割り当てる。一方、OLT101は、算出した合計が上り通信期間を超えている場合には、ONUのバッファに含まれる複数のキューの優先順位に基づいて各ONUが送信を希望している各キューのフレームを取捨選択し、各ONUに帯域を割り当てる。
図3は、本発明の実施の形態に係るONUの概略構成を示すブロック図である。
図3を参照して、ONU102は、受信部21と、送信部22と、制御フレーム処理部(制御部)23と、受信部24と、バッファメモリ25と、送信部26と、カウンタ27と、バッファメモリ28とを含む。
受信部21は、OLTからの光信号を受信してデータフレームおよびグラントフレームを出力する。バッファメモリ28は、受信部21から受けたデータフレームを蓄積する。送信部22は、バッファメモリ28に蓄積されたデータフレームをユーザ側の端末に送信する。制御フレーム処理部23は、受信部21から受けたグラントフレームに基づいてレポートフレームを生成し、また、ユーザ側の端末から受信したデータフレームの送信制御を行なう。
受信部24は、ユーザ側の端末からの上り情報フレームを受信する。バッファメモリ25は、受信部24によって受信された上り情報フレームすなわちデータフレームと、制御フレーム処理部23によって生成された制御フレームとを蓄積する。送信部26は、制御フレーム処理部23の制御に基づいて、バッファメモリ25に蓄積されたフレームをOLTに送信する。カウンタ27は、受信部24によって受信された各データフレームの長さをカウントする。
受信部21は、OLTからの光信号を受信し、フレームのヘッダ部分を読み取ることによって当該フレームが自身宛てであるか否かを判定する。受信部21は、受信したフレームが自身宛てであれば当該フレームを取り込み、他のONU宛てまたは他のONUに接続される装置宛てであれば当該フレームを廃棄する。また、受信部21は、取り込んだフレームのヘッダ部分によってデータフレームであるか、グラントフレームなどの制御フレームであるかを判定する。受信したフレームがデータフレームであれば、受信部21は当該データフレームをバッファメモリ28経由で送信部22に転送する。また、受信したフレームが制御フレームであれば、受信部21はこの制御フレームを制御フレーム処理部23に転送する。
送信部22は、受信部21からデータフレームを受けると、このデータフレームをユーザ側の端末等が接続されるリンクへ送信する。
制御フレーム処理部23は、カウンタ27から転送されるデータフレームの長さ等を記憶するコードベクタテーブル29を作成し、送信要求量の演算および上り制御フレームの作成を行なう。制御フレーム処理部23は、受信部21からグラントフレームを受けると、後述する処理によってレポートフレームを作成してバッファメモリ25に転送する。また、制御フレーム処理部23は、バッファメモリ25に蓄積されているレポートフレームの送信制御も行なう。また、制御フレーム処理部23は、OLTからのグラントフレーム以外の制御フレームの処理も実行してバッファメモリ25に蓄積し、この制御フレームの送信制御も行なう。
受信部24は、ユーザ側の端末(リンク)からのフレームを受信し、バッファメモリ25に転送する。バッファメモリ25は、異なる優先順位を有する複数のキューを有し、制御フレーム処理部23および受信部24からそれぞれ転送された制御フレームおよびデータフレームをフレーム種類毎に一旦キューに蓄積する。
カウンタ27は、受信部24によって受信されたデータフレームの長さをカウントし、各データフレームの長さを制御フレーム処理部23に通知する。
制御フレーム処理部23は、カウンタ27から通知されたデータフレームの長さに基づいて、コードベクタテーブル29を作成する。また、制御フレーム処理部23は、制御フレームの長さに基づいて、コードベクタテーブル29を作成する。
制御フレーム処理部23は、バッファメモリ25におけるキューに蓄積されたフレームを送信部26に転送する。送信部26は、バッファメモリ25から転送されたフレームをOLTへ送信する。
以下では、データフレームを送信する場合について代表的に説明を行なう。なお、制御フレームを送信する場合についても、本発明を適用することが可能である。
図4は、ONUがレポートフレームおよびデータフレームをOLTへ送信する際の動作手順を定めたフローチャートである。
図4を参照して、まず、制御フレーム処理部23は、受信部21によって受信されたOLTからのグラントフレームを受ける(S21)。このグラントフレームは、図2において説明した送信要求量を通知させるためのグラント121に対応する。
次に、制御フレーム処理部23は、コードベクタテーブルを参照し、データ長が予めONUに設定されているクレジット(以下、最大レポート量とも称する)以下となるように、送信すべきデータフレームを検索し、検索したデータフレームのデータ長の総和を送信要求量とする(S22)。
次に、制御フレーム処理部23は、検索結果に基づいてコードベクタテーブルの内容を更新する。より詳細には、制御フレーム処理部23は、OLTへ送信要求していないデータフレームを示すポインタを更新する(S23)。
次に、制御フレーム処理部23は、送信元アドレス(当該ONUのアドレス)、送信先アドレス(OLTのアドレス)および送信要求量によって構成されるレポートフレームを作成し、バッファメモリ25に転送する(S24)。
次に、制御フレーム処理部23は、グラントフレームに含まれる送信開始時刻に、レポートフレームの送信をバッファメモリ25および送信部26に指示する(S25)。
送信部26は、制御フレーム処理部23からの指示に基づいて、バッファメモリ25から転送されたレポートフレームを送信する(S26)。
次に、制御フレーム処理部23は、受信部21によって受信されたOLTからのグラントフレームを受ける(S26)。このグラントフレームは、図2において説明した送信許可量および送信開始時刻Tb4を含むグラント123に対応する。
次に、制御フレーム処理部23は、コードベクタテーブルを参照し、グラントフレームに含まれる送信許可量以下で送信可能なデータフレームを検索し、OLTへ送信すべきデータとして選択する(S27)。
次に、制御フレーム処理部23は、選択したデータフレームに基づいてコードベクタテーブルの内容を更新する。より詳細には、制御フレーム処理部23は、送信すべきデータとして選択していないフレームを示すポインタを更新する(S28)。
次に、制御フレーム処理部23は、コードベクタテーブルを参照し、データ長が予めONUに設定されているクレジット(以下、最大レポート量とも称する)以下となるように、送信すべきデータフレームを検索し、検索したデータフレームのデータ長の総和を送信要求量とする(S29)。
次に、制御フレーム処理部23は、検索結果に基づいてコードベクタテーブルの内容を更新する。より詳細には、制御フレーム処理部23は、OLTへ送信要求していないデータフレームを示すポインタを更新する(S30)。
次に、制御フレーム処理部23は、送信元アドレス(当該ONUのアドレス)、送信先アドレス(OLTのアドレス)および送信要求量によって構成されるレポートフレームを作成し、バッファメモリ25に転送する(S31)。
次に、制御フレーム処理部23は、グラントフレームに含まれる送信開始時刻に、レポートフレームならびに選択したデータフレームの送信をバッファメモリ25および送信部26に指示する(S32)。
送信部26は、制御フレーム処理部23からの指示に基づいて、バッファメモリ25から転送されたデータフレームをOLTへ送信する(S33)。
次に、本発明の実施の形態に係るONUが複数のキューを跨いでデータ送信を行なう際の動作について図面を用いて説明する。
[レポート生成]
図5は、複数のキューを扱う場合における図4に示すフローチャートのステップS22およびS29の詳細な動作手順を定めたフローチャートである。
図5を参照して、制御フレーム処理部23は、優先度の一番高いキューを最初に選択する(S42)。
次に、制御フレーム処理部23は、コードベクタテーブルを参照して、選択キューにおいて、OLTへレポートしていない、すなわち送信要求していない1または複数のフレームのデータ長QLENを算出する(S43)。
そして、制御フレーム処理部23は、データ長QLENから残データ長Lを減じた値が最大レポート量RM(RM×20バイト)より小さい場合には(S44でNO)、選択キューにおけるフレームを送信するために必要なレポート長Rを、以下の式に基づいて算出する(S47)。なお、残データ長Lの初期値はゼロである。
R(Qnum)=Func(QLEN−L,20)
但し、Qnumは選択キューの番号であり、Func(QLEN−L,20)は(QLEN−L)を20で割って小数点以下を切り上げる演算を示す。
すなわち、レポート長Rは、20バイトのデータ長を有する送信単位(以下、TQとも称する。)の数である。
次に、制御フレーム処理部23は、OLTに対して過剰に要求することになるデータ長、すなわち選択キューのフレームを送信するために必要なレポート長を選択キューのフレームに割り当てた残りのデータの長さである残データ長Lを以下の式に基づいて算出する(S48)。
L=R(Qnum)×20−(QLEN−L)
次に、制御フレーム処理部23は、最大レポート量RMを以下の式に基づいて変更する(S49)。
RM=RM−R(Qnum)
次に、制御フレーム処理部23は、今回のレポート生成において未選択のキューが存在する場合には(S41でYES)、未選択のキューの中で優先度の一番高いキューを選択し、ステップS42以降の処理を繰り返す。
そして、制御フレーム処理部23は、今回のレポート生成において未選択のキューが存在しなくなると(S41でNO)、各キューのレポート長Rの算出結果に基づいてコードベクタテーブルの内容を更新する(S23またはS30)。
また、制御フレーム処理部23は、今回のレポート生成において未選択のキューが存在する場合であって(S41でYES)、データ長QLENから残データ長Lを減じた値が最大レポート量RMより大きいときには(S44でNO)、選択キューの中で送信可能なフレームすなわちパケットを検索する。より詳細には、データ長の総和が(RM×20+L)以下となる1または複数のフレームを選択キューの中から検索する。たとえば、選択キューにおいて、先頭から数えてデータ長が(RM×20+L)以下の位置におけるフレームの最後尾を検索し、先頭のフレームからその最後尾を有するフレームまでを送信要求すべきフレームとして選択する(S45)。
次に、制御フレーム処理部23は、選択キューにおいて選択したフレームを送信するために必要なレポート長Rを、以下の式に基づいて算出し(S46)、各キューのレポート長Rの算出結果に基づいてコードベクタテーブルの内容を更新する(S23またはS30)。
R(Qnum)=Func(ANS,20)
但し、ANSは選択したフレームのデータ長の総和であり、Func(ANS,20)はANSを20で割って小数点以下を切り上げる演算を示す。
以上のような処理によって得られる各キューのレポート長Rの総和が、ONUからOLTへの送信要求量となる。
図6は、従来のONUが複数のキューを跨いでデータ送信を行なう具体例を示す図である。
図6を参照して、この具体例では、優先度の高い順にキュー0(Q0)、キュー1(Q1)、キュー2(Q2)、キュー3(Q3)、キュー4(Q4)が存在する場合について説明する。キュー0〜4に格納されたデータの長さはそれぞれ101バイト、102バイト、103バイト、104バイト、105バイトである。
GE−PONおよび10GE−PONでは、ONUからOLTへの送信要求量の単位が2バイトおよび20バイトにそれぞれ規定されている。このため、キューに格納されたデータの長さ以上の送信要求をOLTに対して行なう必要がある。そして、特許文献1記載の光加入者線終端装置等、従来の構成では、ONUからOLTへ優先順位の異なる複数のキューに格納されたフレームすなわちパケットを送信する場合、この優先順位に従ってOLTから上り帯域を割り当ててもらうために、ONUはOLTに対してキューごとに送信要求を行なう必要がある。
図6に示す具体例では、キュー0〜4の格納データを送信するために、キューごとに6TQ(120バイト)の送信要求を行なう、すなわち合計30TQ(600バイト)の送信要求を行なう必要がある。ところが、キュー0〜4の格納データは合計で515バイトであるため、実際には26TQ(520バイト)の送信要求で十分であり、4TQの無駄が生じている。
これに対して、本発明の実施の形態に係るONUでは、優先順位が高いキューにおいて送信要求しすぎた帯域すなわちデータ長を優先順位の低いキューに繰り越して利用する。
図7は、本発明の実施の形態に係るONUが複数のキューを跨いでデータ送信を行なう具体例を示す図である。
図7を参照して、この具体例では、図6に示す具体例と同様に、優先度の高い順にキュー0(Q0)、キュー1(Q1)、キュー2(Q2)、キュー3(Q3)、キュー4(Q4)が存在する場合について説明する。キュー0〜4に格納されたデータの長さはそれぞれ101バイト、102バイト、103バイト、104バイト、105バイトである。まず、ONUに与えられた最大レポート量RMが26TQである場合について説明する。
制御フレーム処理部23は、優先度の一番高いキュー0を最初に選択する(S42)。
次に、制御フレーム処理部23は、コードベクタテーブルを参照して、選択したキュー0において、OLTへレポートしていない、すなわち送信要求していない1または複数のフレームのデータ長QLEN=101バイトを算出する(S43)。
次に、制御フレーム処理部23は、データ長QLEN=101バイトから残データ長L=0バイトを減じた値(101バイト)が最大レポート量RM=520バイトより小さいことから(S44でNO)、キュー0におけるフレームを送信するために必要なレポート長R(0)を算出する(S47)。すなわち、R(0)=Func(101,20)=6TQと算出する。
次に、制御フレーム処理部23は、キュー0のフレームを送信するために必要なレポート長R=6TQをキュー0のフレームに割り当てた残りのデータの長さである残データ長L(0)を算出する(S48)。すなわち、L(0)=6×20−101=19(バイト)と算出する。
次に、制御フレーム処理部23は、最大レポート量RMを変更する。すなわち、RM=26−6=20TQと算出する(S49)。
次に、制御フレーム処理部23は、未選択のキューの中で優先度の一番高いキュー1を選択する(S42)。
次に、制御フレーム処理部23は、コードベクタテーブルを参照して、選択したキュー1において、OLTへレポートしていない、すなわち送信要求していない1または複数のフレームのデータ長QLEN=102バイトを算出する(S43)。
次に、制御フレーム処理部23は、データ長QLEN=102バイトから残データ長L(0)=19バイトを減じた値(83バイト)が最大レポート量RM=400バイトより小さいことから(S44でNO)、キュー1のフレームのうち、残データ長L(0)を割り当てた残りのデータを送信するために必要なレポート長R(1)を算出する(S47)。すなわち、R(1)=Func(83,20)=5TQと算出する。これにより、キュー0のフレームを送信するために必要なレポート長R=6TQをキュー0のフレームに割り当てた残りのデータ長を、キュー1のフレーム送信に利用することができる。
次に、制御フレーム処理部23は、キュー1のフレームのうち、残データ長L(0)を割り当てられたデータ以外のデータに、レポート長R(1)=5TQを割り当てた残りのデータの長さである残データ長L(1)を算出する(S48)。すなわち、L(1)=5×20−83=17(バイト)と算出する。
次に、制御フレーム処理部23は、最大レポート量RMを変更する。すなわち、RM=20−5=15TQと算出する(S49)。
次に、制御フレーム処理部23は、未選択のキューの中で優先度の一番高いキュー2を選択する(S42)。
次に、制御フレーム処理部23は、コードベクタテーブルを参照して、選択したキュー2において、OLTへレポートしていない、すなわち送信要求していない1または複数のフレームのデータ長QLEN=103バイトを算出する(S43)。
次に、制御フレーム処理部23は、データ長QLEN=103バイトから残データ長L(1)=17バイトを減じた値(86バイト)が最大レポート量RM=300バイトより小さいことから(S44でNO)、キュー2のフレームのうち、残データ長L(1)を割り当てた残りのデータを送信するために必要なレポート長R(2)を算出する(S47)。すなわち、R(2)=Func(86,20)=5TQと算出する。これにより、キュー1のフレームを送信するために必要なレポート長R=5TQをキュー1のフレームに割り当てた残りのデータ長を、キュー2のフレーム送信に利用することができる。
次に、制御フレーム処理部23は、キュー2のフレームのうち、残データ長L(1)を割り当てられたデータ以外のデータに、レポート長R(2)=5TQを割り当てた残りのデータの長さである残データ長L(2)を算出する(S48)。すなわち、L(2)=5×20−86=14(バイト)と算出する。
次に、制御フレーム処理部23は、最大レポート量RMを変更する。すなわち、RM=15−5=10TQと算出する(S49)。
次に、制御フレーム処理部23は、未選択のキューの中で優先度の一番高いキュー3を選択する(S42)。
次に、制御フレーム処理部23は、コードベクタテーブルを参照して、選択したキュー3において、OLTへレポートしていない、すなわち送信要求していない1または複数のフレームのデータ長QLEN=104バイトを算出する(S43)。
次に、制御フレーム処理部23は、データ長QLEN=104バイトから残データ長L(2)=14バイトを減じた値(90バイト)が最大レポート量RM=200バイトより小さいことから(S44でNO)、キュー3のフレームのうち、残データ長L(2)を割り当てた残りのデータを送信するために必要なレポート長R(3)を算出する(S47)。すなわち、R(3)=Func(90,20)=5TQと算出する。これにより、キュー2のフレームを送信するために必要なレポート長R=5TQをキュー2のフレームに割り当てた残りのデータ長を、キュー3のフレーム送信に利用することができる。
次に、制御フレーム処理部23は、キュー3のフレームのうち、残データ長L(2)を割り当てられたデータ以外のデータに、レポート長R(3)=5TQを割り当てた残りのデータの長さである残データ長L(3)を算出する(S48)。すなわち、L(3)=5×20−90=10(バイト)と算出する。
次に、制御フレーム処理部23は、最大レポート量RMを変更する。すなわち、RM=10−5=5TQと算出する(S49)。
次に、制御フレーム処理部23は、未選択のキューの中で優先度の一番高いキュー4を選択する(S42)。
次に、制御フレーム処理部23は、コードベクタテーブルを参照して、選択したキュー4において、OLTへレポートしていない、すなわち送信要求していない1または複数のフレームのデータ長QLEN=105バイトを算出する(S43)。
次に、制御フレーム処理部23は、データ長QLEN=105バイトから残データ長L(3)=10バイトを減じた値(95バイト)が最大レポート量RM=100バイトより小さいことから(S44でNO)、キュー4のフレームのうち、残データ長L(3)を割り当てた残りのデータを送信するために必要なレポート長R(4)を算出する(S47)。すなわち、R(4)=Func(95,20)=5TQと算出する。これにより、キュー3のフレームを送信するために必要なレポート長R=5TQをキュー3のフレームに割り当てた残りのデータ長を、キュー4のフレーム送信に利用することができる。
次に、制御フレーム処理部23は、キュー4のフレームのうち、残データ長L(3)を割り当てられたデータ以外のデータに、レポート長R(4)=5TQを割り当てた残りのデータの長さである残データ長L(4)を算出する(S48)。すなわち、L(4)=5×20−95=5(バイト)と算出する。
次に、制御フレーム処理部23は、最大レポート量RMを変更する。すなわち、RM=5−5=0TQと算出する(S49)。
そして、制御フレーム処理部23は、未選択のキューが存在しないため(S41でNO)、レポート長Rの算出処理を終了する。
このように、本発明の実施の形態に係るONUでは、キュー0〜4のフレームを送信するために必要な最小限の26TQの送信要求を行なうことができるため、従来と比べて通信効率を向上させることができる。
ここで、キュー1だけに送信許可が与えられた場合には、キュー1の送信要求量が5TQしかないため、キュー1のデータを送ることができないが、本発明の実施の形態に係るOLTでは、最も優先順位の高いキュー0から順に送信許可を与えるため、11TQの送信許可量が得られることから、キュー1のフレームを問題なく送信することができる。
次に、ONUに与えられた最大レポート量RMが15TQ(300バイト)である場合について説明する。ここでは、キュー2には20バイトのパケット1〜パケット4と、23バイトのパケット5とがこの順番で先頭から格納されていると仮定する。また、キュー0およびキュー1についての動作は、上記で説明した内容と同様であるため、以下ではキュー2についての動作から説明する。
キュー0および1のレポート長Rを算出した後、制御フレーム処理部23は、未選択のキューの中で優先度の一番高いキュー2を選択する(S42)。
次に、制御フレーム処理部23は、コードベクタテーブルを参照して、選択したキュー2において、OLTへレポートしていない、すなわち送信要求していないフレームの長さQLEN=103バイトを算出する(S43)。
次に、制御フレーム処理部23は、データ長QLEN=103バイトから残データ長L(1)=17バイトを減じた値(86バイト)が最大レポート量RM=4TQ(80バイト)より大きいことから(S44でYES)、キュー2の中で送信可能なパケットを検索する。より詳細には、データ長の総和が(4×20+17)バイト以下となる1または複数のパケットをキュー2の中から検索する。たとえば、キュー2において、先頭から数えてデータ長が(4×20+17)以下の位置におけるパケットの最後尾すなわち80バイト目であるパケット4の最後尾を検索し、先頭のパケット1からパケット4までを送信要求すべきパケットとして選択する(S45)。
次に、制御フレーム処理部23は、キュー4のパケット1〜4に残データ長L(3)を割り当てた残りのデータを送信するために必要なレポート長R(4)を算出する(S46)。すなわち、R(4)=Func(80,20)=4TQと算出する。
このような構成により、最大レポート量RMの範囲内でパケットを最大限送信要求することができる。
[フレーム送信]
図8は、複数のキューを扱う場合における図4に示すフローチャートのステップS27の詳細な動作手順を定めたフローチャートである。
図8を参照して、制御フレーム処理部23は、優先度の一番高いキューを最初に選択する(S52)。
次に、制御フレーム処理部23は、コードベクタテーブルを参照して、選択キューにおける1または複数のフレームのデータ長QLENを算出する(S53)。
そして、制御フレーム処理部23は、データ長QLENから残データ長Lを減じた値が送信許可量GM(GM×20バイト)より小さい場合には(S54でNO)、選択キューにおけるフレームを送信するために必要な送信データ長Gを、以下の式に基づいて算出する(S57)。なお、残データ長Lの初期値はゼロである。
G(Qnum)=Func(QLEN−L,20)
但し、Qnumは選択キューの番号であり、Func(QLEN−L,20)は(QLEN−L)を20で割って小数点以下を切り上げる演算を示す。
すなわち、送信データ長Gは、20バイトのデータ長を有する送信単位(以下、TQとも称する。)の数である。
次に、制御フレーム処理部23は、選択キューのフレーム送信に利用しないデータ長、すなわち選択キューのフレームを送信するために必要な送信データ長Gを選択キューのフレームに割り当てた残りのデータの長さである残データ長Lを以下の式に基づいて算出する(S58)。
L=G(Qnum)×20−(QLEN−L)
次に、制御フレーム処理部23は、送信許可量GMを以下の式に基づいて変更する(S59)。
GM=GM−G(Qnum)
次に、制御フレーム処理部23は、今回のフレーム送信において未選択のキューが存在する場合には(S51でYES)、未選択のキューの中で優先度の一番高いキューを選択し、ステップS52以降の処理を繰り返す。
そして、制御フレーム処理部23は、今回のフレーム送信において未選択のキューが存在しなくなると(S51でNO)、各キューの送信データ長Gの算出結果に基づいてコードベクタテーブルの内容を更新する(S28)。
また、制御フレーム処理部23は、今回のフレーム送信において未選択のキューが存在する場合であって(S51でYES)、データ長QLENから残データ長Lを減じた値が送信許可量GMより大きいときには(S54でNO)、選択キューの中で送信可能なフレームを検索する。より詳細には、データ長の総和が(GM×20+L)以下となる1または複数のフレームを選択キューの中から検索する。たとえば、選択キューにおいて、先頭から数えてデータ長が(GM×20+L)以下の位置におけるフレームの最後尾を検索し、先頭のフレームからその最後尾を有するフレームまでを送信すべきフレームとして選択する(S55)。
次に、制御フレーム処理部23は、選択キューにおいて選択したフレームを送信するために必要な送信データ長Gを、以下の式に基づいて算出し(S56)、各キューの送信データ長Gの算出結果に基づいてコードベクタテーブルの内容を更新する(S28)。
G(Qnum)=Func(ANS,20)
但し、ANSは選択したフレームのデータ長の総和であり、Func(ANS,20)はANSを20で割って小数点以下を切り上げる演算を示す。
以上のような処理によって得られる各キューの送信データ長Gの総和が、ONUからOLTへ送信される各フレームの総データ長となる。
ところで、10GEPONでは、OLTにはPON回線すなわち光伝送路ごとに最大32台のONUが接続される。このため、各ONUが、キューごとに20バイト単位で送信要求を行なって、上り帯域を無駄に浪費すると、PONシステム全体として大幅に通信効率が低下してしまう。
しかしながら、本発明の実施の形態に係るONUでは、レポート生成において、優先順位が高いキューにおいて送信要求しすぎた帯域すなわちデータ長を優先順位の低いキューに繰り越して利用する。このような構成により、OLTによる各ONUへの上り帯域の割り当てにおいて生じる無駄を減らすことができるため、PONシステム全体で大幅に通信効率を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係るONUでは、フレーム送信において、優先順位が高いキューにおいて使用しなかった帯域を優先順位の低いキューに繰り越して利用する。このような構成により、OLTから割り当てられた上り帯域をONUが浪費することを抑制することができるため、ONU単体においても通信効率を向上させることができる。
なお、本発明の実施の形態に係るONUでは、レポート生成において、優先順位が高いキューにおいて送信要求しすぎた帯域すなわちデータ長を優先順位の低いキューに繰り越して利用し、かつフレーム送信において、優先順位が高いキューにおいて使用しなかった帯域を優先順位の低いキューに繰り越して利用する構成であるとしたが、これに限定するものではない。レポート生成においてのみ上記繰り越し処理を行なう構成であっても、PONシステム全体で大幅に通信効率を向上させることができる。また、フレーム送信においてのみ上記繰り越し処理を行なう構成であっても、ONU単体として通信効率を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係るONUは、キューを用いる構成であるとしたが、これに限定するものではない。キューを用いなくても、異なる優先順位を有する複数のパケットを送信する構成であれば、本発明を適用することが可能である。
また、本発明の実施の形態に係るONUでは、コードベクタを参照して選択キューのデータ長QLENを算出する構成であるとしたが、これに限定するものではない。コードベクタを用いずに、たとえばバッファメモリ内のフレームをすべて検索することにより、データ長QLENの算出等を行なう構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係るONUでは、優先順位が高いキューにおいて送信要求しすぎた帯域、およびフレーム送信において使用しなかった帯域をそのキューの次に優先順位の低いキューに繰り越して利用する構成であるとしたが、これに限定するものではなく、当該キューよりも優先順位の低いキューにおいて上記繰り越し処理を行なう構成であればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
21 受信部、22 送信部、23 制御フレーム処理部(制御部)、24 受信部、25 バッファメモリ、26 送信部、27 カウンタ、28 バッファメモリ、101 OLT、102,102−1〜102−n ONU、105 スプリッタ、111 ユーザ端末、301 PONシステム。

Claims (6)

  1. 10GE−PONの規格に従って、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを他の装置へ送信する通信装置であって、
    前記複数のパケットを送信するために必要なデータ長を所定データ長の送信単位で前記他の装置に通知するためのレポートを生成する制御部と、
    前記レポートを前記他の装置へ送信する送信部とを備え、
    前記制御部は、前記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の前記送信単位を前記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、前記複数のパケットのうち、前記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、前記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な前記送信単位の数を、前記第2のパケットを送信するために必要な前記送信単位の数として前記レポートを生成する通信装置。
  2. 10GE−PONの規格に従って、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを他の装置へ送信する通信装置であって、
    前記複数のパケットを含み、かつ所定データ長の送信単位の送信データを生成する制御部と、
    前記送信データを前記他の装置へ送信する送信部とを備え、
    前記制御部は、前記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の前記送信単位を前記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、前記複数のパケットのうち、前記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、前記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な前記送信単位の数を、前記第2のパケットを送信するために必要な前記送信単位の数として前記送信データを生成する通信装置。
  3. 10GE−PONの規格に従う通信システムであって、
    局側装置と、
    各々が、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを共通の伝送路を通して前記局側装置へ送信する複数の宅側装置とを備え、
    前記局側装置は、前記伝送路を通して所定期間において送信可能なデータ長を各前記宅側装置に分け与え
    前記宅側装置は、
    前記複数のパケットを送信するために必要なデータ長を所定データ長の送信単位で前記局側装置に通知するためのレポートを生成する制御部と、
    前記レポートを前記局側装置へ送信する送信部とを含み、
    前記制御部は、前記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の前記送信単位を前記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、前記複数のパケットのうち、前記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、前記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な前記送信単位の数を、前記第2のパケットを送信するために必要な前記送信単位の数として前記レポートを生成する通信システム。
  4. 10GE−PONの規格に従う通信システムであって、
    局側装置と、
    各々が、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを共通の伝送路を通して前記局側装置へ送信する複数の宅側装置とを備え、
    前記局側装置は、前記伝送路を通して所定期間において送信可能なデータ長を各前記宅側装置に分け与え、
    前記宅側装置は、
    前記複数のパケットを含み、かつ所定データ長の送信単位の送信データを生成する制御部と、
    前記送信データを前記局側装置へ送信する送信部とを含み、
    前記制御部は、前記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の前記送信単位を前記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、前記複数のパケットのうち、前記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、前記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な前記送信単位の数を、前記第2のパケットを送信するために必要な前記送信単位の数として前記送信データを生成する通信システム。
  5. 10GE−PONの規格に従って、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを他の装置へ送信する通信装置における通信方法であって、
    前記複数のパケットを送信するために必要なデータ長を所定データ長の送信単位で前記他の装置に通知するためのレポートを生成するステップと、
    前記レポートを前記他の装置へ送信するステップとを含み、
    前記レポートを生成するステップにおいては、前記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の前記送信単位を前記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、前記複数のパケットのうち、前記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、前記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な前記送信単位の数を、前記第2のパケットを送信するために必要な前記送信単位の数として前記レポートを生成する通信方法。
  6. 10GE−PONの規格に従って、受信または生成した優先順位の異なる複数のパケットを他の装置へ送信する通信装置における通信方法であって、
    前記複数のパケットを含み、かつ所定データ長の送信単位の送信データを生成するステップと、
    前記送信データを前記他の装置へ送信するステップとを含み、
    前記送信データを生成するステップにおいては、前記複数のパケットのうち、第1のパケットを送信するために必要な数の前記送信単位を前記第1のパケットに割り当てた残りのデータ長を、前記複数のパケットのうち、前記第1のパケットより低い優先順位を有する第2のパケットに割り当て、前記第2のパケットのうち、未割り当てのデータを送信するために必要な前記送信単位の数を、前記第2のパケットを送信するために必要な前記送信単位の数として前記送信データを生成する通信方法。
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