JP5082145B2 - ノード装置およびその帯域制御方法 - Google Patents
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Description
図2は本実施形態による加入者収容装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。加入者収容装置10は、N個の加入者通信網接続ポートSP1〜SPNにそれぞれ対応したN個の加入者通信網収容部SA1〜SANと、M個の事業者通信網接続ポートCNP1〜CNPMにそれぞれ対応したM個の事業者通信網収容部CNA1〜CNAMとを有し、任意の加入者通信網収容部SAiから出力された加入者データは、スイッチSWを通して、任意の事業者通信網収容部CNAjへ転送可能である。さらに、加入者収容装置10は、帯域制御部100、データ流量管理部101およびデータ流量メータ部102を有する。
図3は、図2に示す帯域制御部100による帯域制御を概略的に説明するための模式図である。まず、データ流量メータ部102には、N個の加入者通信網接続ポートSP1〜SPNとM個の事業者通信網接続ポートCNP1〜CNPMとの全ての接続の組み合わせに対応するN×M個のデータ流量メータが設けられている。ここでは、説明を容易にするために、事業者通信網接続ポートごとにN個の加入者通信網接続ポートSP1〜SPNにそれぞれ対応するメータが図示されている。以下、1つの加入者通信網接続ポートSPiから1つの事業者通信網接続ポートCNPjへのデータの転送量を示すデータ流量メータを「SPi/CNPj」と記すものとする。
まず、通常データ転送制御とは、転送先の事業者通信網収容部CNAjのクロックCLKAjが帯域制御部100のクロックCLKBと同一周波数か、あるいはより速い場合であってデータ廃棄制御が行われていない状態での転送制御をいう。
上述したようにデータ流量管理部101が帯域計算部113からの割当帯域(減算許可)に従ってデータ転送を行っている状態で、データの到着によるインクリメント数がデータ転送によるデクリメント数よりも大きくなり、データ流量メータSPi/CNPjのカウント値が廃棄閾値THH(黒い逆三角形▼)を超えてバッファ106がオーバフロー状態になったと仮定する。廃棄閾値THHを超えたことを知ると、データ流量管理部101は、対応する受信データの廃棄を指示する判定結果ACKを廃棄制御部105へ返す。廃棄制御部105は、この廃棄指示を受けると、対応する受信データを廃棄し、バッファ106へ格納しない。これによって、割当帯域を超えるデータを事業者通信網収容部へ転送することを回避することができる。
上述したように、クロックCLKBの周波数がクロックCLKAjよりも高い場合には、帯域計算部113が当該クロック偏差分を相殺するように帯域割当調整を行う。以下、図4および図5を参照しながら詳細に説明する。
図6は本実施形態による加入者収容装置10の全体的な動作例を示すシーケンス図である。加入者通信網収容部SAiの加入者通信網接続ポート103にデータが到着すると(S1)、そのデータは受信データ処理部104へ転送される(S2)。受信データ処理部104はエラーチェック等を行い、エラーデータでなければ、その加入者情報をデータ流量管理部101へ通知し(S3)、データを廃棄制御部105へ転送する(S4)。エラーデータであれば、受信データ処理部104で廃棄される。廃棄制御部105は、受信データを受け取ると、加算要求Add_RQおよび廃棄判定要求D_RQをデータ流量管理部101へ出力する(S5、S6)。
図4のステップ202〜205に示すように、減算要求に対する減算許可の受信間隔が長くなると、その間の到着データによりデータ流量メータSPi/CNPjのカウント値が廃棄閾値THHを超え、それによって受信データが自動的に廃棄される。本実施形態によれば、減算要求に対する減算許可の受信間隔をクロック偏差分に相当する時間以上に長くすることで、加入者通信網収容部における廃棄制御部105においてデータ廃棄を実行することができ、各加入者のサービスの契約内容やデータ種別などによる公平性を保ったまま、事業者通信網の物理的帯域以内でデータを事業者通信網へ送信することが可能となる。言い換えれば、本実施形態による加入者収容装置10は、出力ポートごとにクロック周波数偏差を考慮することで帯域公平性制御を実現することができる。
11 加入者通信網
12 事業者通信網
100 帯域制御部
101 データ流量管理部
102 データ流量メータ部
SA1〜SAN 加入者通信網収容部
103 加入者通信網接続ポート
104 受信データ処理部
105 廃棄制御部
106 バッファ
SW スイッチ
CNA1〜CNAM 事業者通信網収容部
107 送信データ処理部
108 事業者通信網接続ポート
109 クロック生成部
110 クロック情報送信部
111 クロック生成部
112 クロック偏差判定部
113 帯域計算部
114 帯域制御管理部
Claims (9)
- 第1通信網から受信する複数の受信データフローを帯域制御しながら第2通信網へ出力するノード装置であって、
前記第1通信網に接続する複数の第1通信網収容手段と、
前記第2通信網に接続する少なくとも1つの第2通信網収容手段と、
前記第2通信網収容手段の動作クロックと自己の動作クロックとの周波数偏差に基づいて、前記第2通信網収容手段へ転送されるべき受信データフローの帯域制御を行う帯域制御手段と、
前記帯域制御に従って前記複数の受信データフローの各々のデータ流量を調整するデータ流量管理手段と、
を有することを特徴とするノード装置。 - 前記帯域制御手段は、自己の動作クロックが前記第2通信網収容手段の動作クロックより高い周波数であるときに、前記受信データフローの割当帯域を減少させることを特徴とする請求項1に記載のノード装置。
- 前記データ流量管理手段は、前記複数の第1通信網収容手段から前記少なくとも1つの第2通信網収容手段へ転送されるデータ流量を計測するデータ流量計測手段を有し、1つの第1通信網収容手段から1つの第2通信網収容手段へ転送されるデータ流量が所定の廃棄閾値を超えると、当該第1通信網収容手段で受信されたデータが廃棄されることを特徴とする請求項1または2に記載のノード装置。
- 第1通信網に接続する複数の第1通信網収容手段と第2通信網に接続する少なくとも1つの第2通信網収容手段とを有し、前記第1通信網から受信する複数の受信データフローを帯域制御しながら前記第2通信網へ出力するノード装置における帯域制御方法であって、
前記第2通信網収容手段の動作クロックと帯域制御用の動作クロックとの周波数偏差を判定し、
前記周波数偏差に基づいて、前記第2通信網収容手段へ転送されるべき受信データフローの帯域制御を行う、
ことを特徴とするノード装置における帯域制御方法。 - 前記帯域制御用の動作クロックが前記第2通信網収容手段の動作クロックより高い周波数であるときに、前記受信データフローの割当帯域を減少させることを特徴とする請求項4に記載のノード装置における帯域制御方法。
- 前記複数の第1通信網収容手段から前記少なくとも1つの第2通信網収容手段へ転送されるデータ流量を計測し、
1つの第1通信網収容手段から1つの第2通信網収容手段へ転送されるデータ流量が所定の廃棄閾値を超えると、当該第1通信網収容手段で受信されたデータを廃棄する、
ことを特徴とする請求項5または6に記載のノード装置における帯域制御方法。 - 第1通信網に接続する複数の第1通信網収容手段と第2通信網に接続する少なくとも1つの第2通信網収容手段とを有し、前記第1通信網から受信する複数の受信データフローを帯域制御しながら前記第2通信網へ出力するノード装置における帯域制御装置であって、
当該帯域制御装置の帯域制御用動作クロックを生成するクロック生成手段と、
前記第2通信網収容手段の動作クロックと前記帯域制御用動作クロックとの周波数偏差を判定するクロック偏差判定手段と、
前記周波数偏差に基づいて、前記第2通信網収容手段へ転送されるべき受信データフローの帯域計算を行う帯域計算手段と、
を有することを特徴とする帯域制御装置。 - 前記帯域計算手段は、前記帯域制御用の動作クロックが前記第2通信網収容手段の動作クロックより高い周波数であるときに、前記受信データフローの割当帯域を減少させることを特徴とする請求項7に記載の帯域制御装置。
- 第1通信網から受信する複数の受信データフローを帯域制御しながら第2通信網へ出力するノード装置において前記第2通信網に接続する通信網収容装置であって、
当該通信網収容装置の動作クロックを生成するクロック生成手段と、
前記第2通信網に接続する第2通信網接続ポートと、
前記複数の受信データフローを前記第2通信網接続ポートへ転送する送信データ処理手段と、
前記動作クロックの周波数情報を前記ノード装置の帯域制御部へ通知するクロック情報送信手段と、
を有することを特徴とする通信網収容装置。
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