JP5104748B2 - 電磁駆動装置 - Google Patents

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本発明は、磁気吸引力によって被駆動部材を駆動する電磁駆動装置に関する。
従来、ディーゼルエンジンの蓄圧式燃料噴射装置は、減速時に減圧弁を開弁させて蓄圧器内の高圧燃料を燃料タンクに排出し、蓄圧器内の圧力を目標値まで急速に低下させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
この減圧弁において、磁気吸引力によりアーマチャを駆動する電磁駆動装置は、バルブボデーとステータコアとの間に形成されたコイル収容空間に、ボビンに巻装されたコイルが配置され、磁気回路を形成する円盤状のプレートが、ステータコアの一端面、およびコイルの一端面に対向配置され、コイルに電気的に接続されたターミナルがプレートに形成されたターミナル通し孔(挿入穴部)を通ってコイル収容空間の外部まで延びている。また、コイルの外周側が樹脂製の樹脂モールド部材にて覆われている。
特開2007−132337号公報
ところで、上記した従来の電磁駆動装置は、コイルを巻装するボビンに、プレートと対向する一端面を構成する鍔部の外縁端側に突起部が設けられ、プレートに鍔部の突起部を挿入可能な挿入穴部が形成されている。
そして、ボビンの突起部をプレートの挿入穴部に挿入した状態で、プレートの挿入穴部を介してコイル収納空間の外部からコイル収納空間に流入する溶融状態の樹脂(モールド樹脂)によって樹脂モールド部材がモールド成形される。なお、プレートの挿入穴部は、ターミナル通し孔、プレートの位置決め、コイルの外周側に樹脂を注入するゲートとして用いられている。
しかし、樹脂モールド部材のモールド成形において溶融状態の樹脂を流入させる際に、挿入穴部に位置する突起部が、流入する樹脂によって軸方向(突起部の突出方向の反対方向)に押圧される。また、ボビンの鍔部の外周端側に形成された突起部が押圧されることで、ボビンの鍔部に大きな曲げモーメントが作用して、ボビンの鍔部等が変形するといった問題があった。
ボビンが変形すると、例えば、ボビンに巻装されたコイルやボビンに連結されたターミナルとバルブボデー等の外部材とのクリアランスが短くなることによる絶縁不良、ボビンに巻装されたコイルの整列が乱れることによるショート等の不具合が生じる。
本発明は、上記点に鑑み、コイルの外周を被覆する樹脂モールド部材をモールド成形する際のボビンの変形を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、筒状のバルブボデー(12)と、バルブボデー(12)の内周側に配置されるステータコア(18)と、バルブボデー(12)とステータコア(18)との間に形成されたコイル収納空間(122)に配置されて通電時に磁界を形成するコイル(35)と、コイル収納空間(122)に配置され、コイル(35)が外周に巻装される筒部(361)、筒部(361)の一端側にて径方向外側に突出する鍔部(362)、および鍔部(362)の外縁端側から筒部(361)の軸方向外側に突出する突起部(364、365)を有するボビン(36)と、ステータコア(18)の一端面および鍔部(362)の一端面に対向配置されるとともに、突起部(364、365)に対向する位置に突起部(364、365)を挿入可能な挿入穴部(331、332)が形成された円盤状のプレート(33)と、コイル収納空間(122)の外部から挿入穴部(331、332)を介してコイル収納空間(122)に流入する樹脂によって成形され、コイル(35)の外周側を被覆する樹脂モールド部材(37)と、ステータコア(18)の他端面に対向配置されて磁気吸引力によって駆動される被駆動部材(13)とを備える。そして、挿入穴部(331、332)は、プレート(33)の周方向に180°離れた位置に、プレート(33)の周方向に延びる2つの長穴で構成されており、挿入穴部(331、332)におけるプレート(33)の径方向内側の側面には、プレート(33)の軸方向に沿って延びる溝通路(333、334)が形成されており、溝通路(333、334)は、挿入穴部(331、332)におけるプレート(33)の径方向内側の側面にのみ形成され、プレートの周方向における幅が前記挿入穴部(331、332)における前記プレートの周方向における幅よりも小さくなっており、突起部(364、365)を挿入穴部(331、332)に挿入した状態でコイル収容空間(122)に樹脂を流入させる際に、溝通路(333、334)を介してコイル収容空間(122)とコイル収容空間(122)の外部とが連通していることを特徴とする。
これによれば、コイル(35)の外周に樹脂モールド部材(37)をモールド成形する際に、樹脂モールド部材(37)を構成する樹脂が、挿入穴部(331、332)におけるプレート(33)の径方向内側の側面に形成された溝通路(333、334)を介してコイル収納空間(122)に流入するので、挿入穴部(331、332)に挿入された突起部(364、365)が筒部(361)の軸方向(突起部の突出方向の反対方向)に押圧されることを抑制することができる。さらに、溝通路(333、334)を挿入穴部(331、332)の径方向内側に形成しているので、樹脂モールド部材(37)を構成する樹脂が溝通路(333、334)を介して流入する際に、筒部(361)の軸方向に作用する押圧力を、鍔部(362)の外縁端側よりも中心側で受けることができる。
従って、ボビン(36)の突起部(364、365)に作用する押圧力および鍔部(362)に作用する曲げモーメントを従来よりも小さくすることができ、樹脂モールド部材(37)をモールド成形する際のボビン(36)の変形を抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の電磁駆動装置において、溝通路(333、334)は、挿入穴部(331、332)におけるプレート(33)の径方向内側において、プレート(33)の円盤中心から最短距離となる位置に形成されていることを特徴とする。
これによれば、溝通路(333、334)を介して樹脂モールド部材(37)を構成する樹脂が流入する際に、筒部(361)の軸方向に作用する押圧力を、鍔部(362)における中心により近い位置で受けることができ、ボビン(36)の鍔部(362)に作用する曲げモーメントをより小さくすることができる。
請求項3に記載の発明のように、突起部(364、365)を挿入穴部(331、332)に挿入した状態で、コイル収容空間(122)の外部から溝通路(333、334)を介してコイル収納空間(122)に流入する樹脂によって樹脂モールド部材(37)を成形することにより、請求項1または2に記載の電磁駆動装置を製造することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電磁駆動装置を備える蓄圧器式燃料噴射装置の全体構成を示す図である。この燃料噴射装置は、高圧燃料が蓄圧される略円筒状の蓄圧器1を備えており、蓄圧器1には、図示しない内燃機関(より詳細には、ディーゼルエンジン)の各気筒毎に設けられる複数の燃料噴射弁2が接続され、蓄圧器1内に蓄圧される高圧燃料が、各燃料噴射弁2から対応する気筒に噴射されるようになっている。燃料噴射弁2の開弁時期および開弁時間は、図示しない電子制御ユニット(以下、ECUという)によって制御される。
ECUは、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータを備え、マイクロコンピュータに記憶された各種処理を順に実行する。そして、ECUには、エンジン回転数や図示しないアクセルペダルの踏み込み量等の情報が入力され、ECUは、それらの情報に基づいて、燃料噴射弁2や、後述する圧送量制御弁7、減圧弁9の作動を制御する。
蓄圧器1内には、燃料ポンプ3から圧送される高圧燃料が、燃料の噴射圧力に相当する所定圧で蓄圧される。燃料ポンプ3としては、公知の構造の可変吐出量高圧ポンプが用いられ、低圧部としての燃料タンク4からフィードポンプ5を経て吸入される低圧燃料を高圧に加圧する。ECUは、蓄圧器1に設けた圧力センサ6からの信号を基に燃料ポンプ3に設けた圧送量制御弁7を駆動して、噴射圧力が負荷や回転数に応じて定めた所定値となるように圧送量を制御する。
蓄圧器1は、排出流路を構成するリークパイプ8を介して燃料タンク4に接続されている。また、蓄圧器1における長手方向の一端側には、排出流路を開閉する減圧弁9が装着されている。減圧弁9は、ECUによって内燃機関の運転状態に応じて制御され、開弁時に蓄圧器1内の高圧燃料を、排出流路を介して燃料タンク4に戻すことにより、蓄圧器1の圧力を目標値まで低減するものである。
次に、減圧弁9について図2〜図5に基づいて説明する。図2は減圧弁9の構成を示す正面断面図、図3は減圧弁9を分解して示す断面図、図4は減圧弁9におけるコイル35を樹脂モールド部材37で被覆する前のコイルユニット30を示す正面断面図、図5は減圧弁9におけるプレート33の側面図である。
減圧弁9は、排出通路を開閉する弁体11を含む弁部ユニット10と、コイル35に通電されたときに弁体11を開弁方向に吸引するコイルユニット30とに分割可能に構成されている(図3参照)。
まず、弁部ユニット10について説明する。図2、図3に示すように、弁部ユニット10は、蓄圧器1に締結される磁性体金属製の略円筒状のバルブボデー12を備えている。このバルブボデー12の内部(内周側)には、磁性体金属製の円筒状のステータコア18が配置され、バルブボデー12とステータコア18は非磁性金属製の環状の接合部材17を介して一体化されている。具体的には、バルブボデー12と接合部材17は、溶接またはろう付け等で気密的に接合され、ステータコア18と接合部材17も、溶接またはろう付け等で気密的に接合されている。
そして、バルブボデー12内の一端側には、弁体11およびアーマチャ13が収容される円柱状の弁部材収容空間121が形成されている。また、バルブボデー12内の他端側には、バルブボデー12とステータコア18との間に、コイル部材31が収容される円筒状のコイル収容空間122が形成されている。
アーマチャ13は磁性体金属よりなり、ステータコア18に対向配置され、弁体11とアーマチャ13は圧入もしくは溶接により接合されている。また、弁部材収容空間121には、弁体11を摺動自在に支持する円筒状のガイド14が挿入されている。そして、ガイド14とバルブボデー12とによって弁体11とアーマチャ13が保持される構成になっている。
バルブボデー12における弁部材収容空間121の端部には、バルブシート15がかしめまたは圧入により固定されている。そして、弁部材収容空間121は、バルブシート15に形成された貫通穴151によって蓄圧器1の内部に接続されている。また、弁部材収容空間121は、ガイド14に形成された貫通穴141およびバルブボデー12に形成された貫通穴123を介して蓄圧器1の貫通穴1aに接続されている。さらに、排出流路を構成する蓄圧器1の貫通穴1aは、リークパイプ8に接続されている。
バルブボデー12の外周面には、蓄圧器1の雌ねじ1bに螺合される第1雄ねじ124、貫通穴123と第1雄ねじ124との間に位置して、Oリング等のシール部材16が挿入される環状の溝125、蓄圧器1の外に位置する六角部126、バルブボデー12の端部に位置して、後述するリテーニングナット34が螺合される第2雄ねじ127が形成されている。
ステータコア18は、収納穴181を有する有底円筒状であり、収納穴181内に配置されたスプリング19により、弁体11およびアーマチャ13がバルブシート15側に付勢されている。
次に、コイルユニット30について説明する。コイルユニット30は、コイル部材31、相手コネクタハウジングと嵌合されるコネクタハウジング32、磁気回路を形成するプレート33、およびリテーニングナット34等からなる。
コイル部材31は、導線を所定の回数だけ巻いて円筒状に形成されたコイル35、コイル35が巻装される筒部361を有するボビン36、およびコイル35の外周側を被覆する樹脂モールド部材37を有して構成されている。
コイル35は、ボビン36の円筒状の筒部361の外周に巻装されており、通電時に磁界を形成してステータコア18を磁化することで、被駆動部材であるアーマチャ13および弁体11を軸方向の一端側に駆動する。コイル35の一対の端末リード線(図示せず)は、ターミナル321に電気的に接続されている。
ボビン36は、電気絶縁性樹脂(例えば、ポリアミド樹脂:PA等の熱可塑性樹脂)よりなり、ステータコア18の径方向の外周側に保持固定されている。図4に示すように、ボビン36は、コイル35を巻装するための筒部361と、筒部361の軸方向両端部から径方向外側に突出する円環状の第1、第2鍔部362、363とが設けられている。
プレート33に対向して設けられた第1鍔部362には、第1鍔部362の外縁端側からボビン36の軸方向外側に突出する第1、第2突起部364、365が一体に形成されている。第1、第2突起部364、365は、それぞれプレート33を位置決めするためのプレート支持部材を構成しており、第1鍔部362の周方向に180°離れた位置に互いに対向して設けられている。
また、第1突起部364には、コイル35の端末リード線に接続されたターミナル321をコネクタ側に取り出すための通路(図示せず)が設けられている。そのため、第1突起部364は、ターミナル321を支持固定するターミナル支持部材を構成している。
第1鍔部362の径方向内側には、プレート33側に向かって突出して先端部がプレート33に当接する支持部362aが複数個設けられている。この支持部362aは、第1鍔部362の周方向に沿って均等に配置されている。コイル部材31とプレート33とを仮組みした状態では、支持部362aがプレート33に当接することにより、第1鍔部362とプレート33との間に隙間通路31aが形成される。
樹脂モールド部材37は、電気絶縁性樹脂(例えば、ポリフェニレンサルファイド:PPS等の熱可塑性樹脂)よりなり、加熱されて溶融状態の熱可塑性樹脂(以下、モールド樹脂と呼ぶ)にてモールド成形される樹脂成形品である。図2、図3に示すように、樹脂モールド部材37によってコイル35の外周を被覆することで、コイル35とバルブボデー12との間が絶縁されている。
プレート33は、磁性体金属製で円盤状に形成されるとともに、第1鍔部362の一端面およびステータコア18の一端面に対向して配置され、バルブボデー12やステータコア18、アーマチャ13とともに磁気回路を形成する。
プレート33には、図4に示すように、ボビン36の第1、第2突起部364、365に対向する位置に、第1、第2突起部364、365を挿入可能な第1、第2挿入穴部331、332が形成されている。第1、第2突起部364、365をプレート33の第1、第2挿入穴部331、332に挿入することで、プレート33がボビン36の第1鍔部362に対して位置決めされる。
また、第1挿入穴部331を介して、第1突起部364に支持固定されるターミナル321が、コイル収容空間122の外部にまで延びている。なお、ターミナル321は、図2、図3に示すように、コイル収納空間122の外部において樹脂製のコネクタハウジング32に覆われている。
より詳細には、図5に示すように、プレート33には、第1、第2突起部364、365の外形上に対応する形状に形成された長孔の第1、第2挿入穴部331、332が設けられている。
そして、この挿入穴部331、332におけるプレート33の径方向内側の側面には、モールド成形時にモールド樹脂の流路となる溝通路333、334が形成されている。この溝通路333、334は、第1、第2挿入穴部331、332の径方向内側の側面(プレート33の円盤中心側の側面)にて、プレート33の軸方向に延びる切欠き状の溝である。なお、本実施形態の溝通路333、334は、プレート33の径方向の断面が半円状に形成されている。
溝通路333、334は、プレート33において挿入穴部331、332よりも、径方向内側(プレート33の円盤中心側)に形成されている。つまり、溝通路333、334は、ボビン36の第1鍔部362の外縁端側よりも中心側に近い位置に対向するように形成されている。
さらに、本実施形態の溝通路333、334は、挿入穴部331、332の径方向内側の側面におけるプレート33の円盤中心からの径方向距離が最短距離となる中央位置に形成されている。つまり、溝通路33、334は、ボビン36の第1鍔部362の外縁端側よりもより中心側に近い位置に形成されている。
ここで、図4に示すように、第1、第2突起部364、365と第1、第2挿入穴部331、332との間には、コイル収容空間122とコイル収容空間122の外部とを連通する連通路(溝通路333、334を含む)が形成されている。この連通路は、第1、第2突起部364、365から見てプレート33の径方向内側の通路断面積が、径方向外側の通路断面積に比べて、溝通路333、334が形成されている分だけ大きくなっている。
なお、図5では、プレート33においてコイル収容空間122に対向する部位を、便宜的に斜線で表示している。これから明らかなように、溝通路333、334は、コイル収容空間122に対向する位置に設けられている。従って、モールド成形時には、溝通路333、334を介して、コイル収容空間122とコイル収容空間122の外部とが連通している。
図2、図3に示すように、締結手段としてのリテーニングナット34は、雌ねじ341が形成された円筒部342と、円筒部342の一端から径方向内側に向かって延びる鍔状の底部343とを備えている。リテーニングナット34は、コイル部材31とコネクタハウジング32とプレート33が一体化された後に、その一体化されたコイル部材31等の部材にプレート33の外縁部分を抱え込む状態で装着される。
コイルユニット30は、図4に示すように、ボビン36の第1、第2突起部364、365をプレート33の第1、第2挿入穴部331、332に挿入し、支持部362aをプレート33に当接させた状態でコイル部材31とプレート33とが仮組みされる。なお、この仮組みにおいて、ボビン36の筒部361の外周にコイル35が巻装されるとともに、ボビン36の第1突起部364にターミナル321が支持固定される。
仮組みされたコイル部材31およびプレート33をコイル収容空間122に対応する第1樹脂成形型(図示せず)、コネクタハウジング32の外形状に対応する第2樹脂成形型(図示せず)に収容する。
そして、第2樹脂成形型の外部から第1樹脂成形型(コイル収容空間122)側に向かって、すなわちプレート側からコイル部材31側に向かって、モールド樹脂が注入される。注入されたモールド樹脂は、挿入穴部331、332の径方向内側に形成された溝通路333、334および隙間通路31aを介して第1樹脂成形型(コイル収容空間122)に流入する。そして、第1樹脂成形型(コイル収容空間122)に流入したモールド樹脂が、コイル35の外周を被覆した状態で硬化して樹脂モールド部材37が成形される。なお、さらに注入されるモールド樹脂によってコネクタハウジング32が成形される。
ここで、モールド樹脂がプレート33に形成した溝通路333、334を介してコイル収納空間122に流入するので、第1、第2挿入穴部331、332に挿入されたボビン36の第1、第2突起部364、365が軸方向に押圧されることを抑制することができる。
さらに、溝通路333、334を挿入穴部331、332の径方向内側に形成しているので、挿入穴部331、332の径方向内側により多くのモールド樹脂を流すことができ、ボビン36の軸方向に作用する押圧力を、ボビン36の鍔部362の外縁端側よりも中心側で受けることができる。
次に、蓄圧器1の雌ねじ1bにバルブボデー12の第1雄ねじ124を締付けて、蓄圧器1に減圧弁9を締結する。これにより、バルブシート15の先端面152が蓄圧器1の端面シール部1cに軸力により押し付けられて、先端面152と端面シール部1cとの間がシールされる。また、シール部材16が蓄圧器1の内周面シール部1dに接して、バルブボデー12と蓄圧器1との間からの燃料の外部洩れが防止される。
その後、リテーニングナット34を緩めて、蓄圧器1に対するコネクタハウジング32の向きを調整し、再度リテーニングナット34を締め付けることにより、蓄圧器1への減圧弁9の組付けが完了する。
尚、上記の例では、弁部ユニット10とコイルユニット30を仮組みした後に蓄圧器1に組付けたが、弁部ユニット10とコイルユニット30を仮組みせずに、弁部ユニット10のみを蓄圧器1に組付け、その後、コイルユニット30を弁部ユニット10に組付けても良い。
上記構成からなる蓄圧式燃料噴射装置は、内燃機関の減速時以外は、減圧弁9のコイル35への通電が断たれており、スプリング19によって弁体11およびアーマチャ13がバルブシート15側に付勢され、弁体11がバルブシート15に当接してバルブシート15の貫通穴151が閉じられ、排出流路が遮断されている。
一方、アクセルペダルの踏み込み量が急激に減少した場合、すなわち内燃機関の減速時には、ECUが減圧弁9を開弁させ、これにより、蓄圧器1内の高圧燃料を燃料タンク4に排出し、蓄圧器1内の圧力を目標値まで急速に低下させる。
具体的には、コネクタハウジング32のターミナル321からコイル35に電流を流すことによりコイル35の周りに磁束が発生し、ステータコア18とアーマチャ13との間に吸引力が発生することにより、スプリング19のばね力に抗して弁体11およびアーマチャ13がステータコア18側に向かって変位する。これにより、弁体11がバルブシート15から離れてバルブシート15の貫通穴151が開かれ、蓄圧器1内の高圧燃料が、バルブシート15の貫通穴151、ガイド14の貫通穴141、バルブボデー12の貫通穴123、蓄圧器1の貫通穴1a、およびリークパイプ8を介して燃料タンク4に排出される。
以上説明したように、本実施形態では、樹脂モールド部材37をモールド成形する際に、コイル収容空間122に流入するモールド樹脂の流路となる溝通路333、334を設けたことにより、モールド樹脂によってボビン36の第1、第2突起部364、365が軸方向に押圧されることを抑制することができる。さらに、溝通路333、334を挿入穴部331、332の径方向内側に形成しているので、モールド樹脂によってボビン36の軸方向に作用する押圧力を、ボビン36の第1鍔部362の外縁端側よりも中心側で受けることができる。
従って、ボビン36の突起部364、365に作用する押圧力および鍔部362に作用する曲げモーメントを従来よりも小さくすることができ、樹脂モールド部材37をモールド成形する際のボビン36の変形を抑制することができる。その結果、ボビン36の鍔部362の変形によって生ずる、コイル35やターミナル312の絶縁不良やコイル35の整列が乱れることによるショート等が生じることを抑制することができる。
さらに、本実施形態の溝通路333、334は、挿入穴部331、332におけるプレート33の中心からの径方向距離が最短距離となる中央位置に形成されているため、ボビン36の軸方向に作用する押圧力を、第1鍔部362の中心により近い位置で受けることができる。従って、ボビン36の第1鍔部362に作用する曲げモーメントをより小さくすることができる。
なお、本実施形態では、バルブボデー12、ステータコア18、コイル部材31(コイル35、ボビン36、樹脂モールド部材37、プレート33等から電磁駆動装置が構成されている。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、プレート33に形成された溝通路333、334を半円形状の切欠き状の溝としたが、これに限定されるものではない。例えば、図6に示す第1変型例のように、溝通路333、334を半長穴形状の切欠き状の溝としてもよいし、図示しないが溝通路333、334を三角形状や四角形状といった切欠き状の溝としてもよい。
(2)上述の実施形態で説明したように、溝通路333、334は、挿入穴部331、332におけるプレート33の中心からの径方向距離が最短距離となる中央位置に形成する構成が望ましいが、これに限定されず、挿入穴部331、332におけるプレート33の径方向内側の側面に形成されていればよい。
(3)上述の実施形態では、本発明の電磁駆動装置を、蓄圧式燃料噴射装置の減圧弁に適用した例について説明したが、これに限定されず、例えば、例えば、電磁式の流路開閉弁の電磁弁等といった種々様々な電磁駆動装置に適用することが可能である。
本発明の実施形態に係る電磁駆動装置を備える蓄圧式燃料噴射装置の全体構成を示す図である。 図1の減圧弁を示す正面断面図である。 図2の減圧弁を分解して示す断面図である。 図2の減圧弁におけるコイルを樹脂モールド部材で被覆する前のコイルユニットを示す正面断面図である。 図2の減圧弁におけるプレートの側面図である。 図2の減圧弁におけるプレートの変型例を示す側面図である。
符号の説明
12 バルブボデー
122 コイル収容空間
13 アーマチャ(被駆動部材)
18 ステータコア
33 プレート
331 第1挿入穴部
332 第2挿入穴部
333、334 溝通路
35 コイル
36 ボビン
361 筒部
362 第1鍔部(鍔部)
364 第1突起部
365 第2突起部
37 樹脂モールド部材

Claims (3)

  1. 筒状のバルブボデー(12)と、
    前記バルブボデー(12)の内周側に配置されるステータコア(18)と、
    前記バルブボデー(12)と前記ステータコア(18)との間に形成されたコイル収納空間(122)に配置されて通電時に磁界を形成するコイル(35)と、
    前記コイル収納空間(122)に配置され、前記コイル(35)が外周に巻装される筒部(361)、前記筒部(361)の一端側にて径方向外側に突出する鍔部(362)、および前記鍔部(362)の外縁端側から前記筒部(361)の軸方向外側に突出する突起部(364、365)を有するボビン(36)と、
    前記ステータコア(18)の一端面および前記鍔部(362)の一端面に対向配置されるとともに、前記突起部(364、365)に対向する位置に前記突起部(364、365)を挿入可能な挿入穴部(331、332)が形成された円盤状のプレート(33)と、
    前記コイル収納空間(122)の外部から前記挿入穴部(331、332)を介して前記コイル収納空間(122)に流入する樹脂によって成形され、前記コイル(35)の外周側を被覆する樹脂モールド部材(37)と、
    前記ステータコア(18)の他端面に対向配置されて磁気吸引力によって駆動される被駆動部材(13)とを備え、
    前記挿入穴部(331、332)は、前記プレート(33)の周方向に180°離れた位置に、前記プレート(33)の周方向に延びる2つの長穴で構成されており、
    前記挿入穴部(331、332)における前記プレート(33)の径方向内側の側面には、前記プレート(33)の軸方向に沿って延びる溝通路(333、334)が形成されており、
    前記溝通路(333、334)は、前記挿入穴部(331、332)における前記プレート(33)の径方向内側の側面にのみ形成され、前記挿入穴部(331、332)における前記プレートの周方向における幅よりも小さい幅で、前記プレート(33)の径方向内側に向かって突出しており、
    前記突起部(364、365)を前記挿入穴部(331、332)に挿入した状態で前記コイル収容空間(122)に前記樹脂を流入させる際に、前記溝通路(333、334)を介して前記コイル収容空間(122)と前記コイル収容空間(122)の外部とが連通していることを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 前記溝通路(333、334)は、前記挿入穴部(331、332)における前記プレート(33)の径方向内側において、前記プレート(33)の円盤中心から最短距離となる位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の電磁駆動装置の製造方法であって、前記突起部(364、365)を前記挿入穴部(331、332)に挿入した状態で、前記コイル収容空間(122)の外部から前記溝通路(333、334)を介して前記コイル収納空間(122)に流入する樹脂によって前記樹脂モールド部材(37)が成形されることを特徴とする電磁駆動装置の製造方法。
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