JP5098992B2 - 表示装置及びプログラム - Google Patents

表示装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5098992B2
JP5098992B2 JP2008322466A JP2008322466A JP5098992B2 JP 5098992 B2 JP5098992 B2 JP 5098992B2 JP 2008322466 A JP2008322466 A JP 2008322466A JP 2008322466 A JP2008322466 A JP 2008322466A JP 5098992 B2 JP5098992 B2 JP 5098992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
period
rewriting
display
detecting
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008322466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010146267A (ja
Inventor
敦 成澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008322466A priority Critical patent/JP5098992B2/ja
Priority to US12/627,544 priority patent/US20100156784A1/en
Publication of JP2010146267A publication Critical patent/JP2010146267A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5098992B2 publication Critical patent/JP5098992B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/033Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor
    • G06F3/0354Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor with detection of 2D relative movements between the device, or an operating part thereof, and a plane or surface, e.g. 2D mice, trackballs, pens or pucks
    • G06F3/03545Pens or stylus
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G5/00Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators
    • G09G5/02Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators characterised by the way in which colour is displayed

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Position Input By Displaying (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

本発明は、画像表示に要する電力の消費量の抑制する技術に関する。
電子ペーパと呼ばれる可搬型の表示装置や、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯型の表示装置等において、利用者がペンを用いて表示面をなぞることにより、ペン先が指定した位置を表す画像を表示するものが知られている。このようなペン描画においては、ペンにより指定された位置を忠実に表した画像が表示されることが望ましい。特許文献1には、ペンにより指定された位置を決められた周期でサンプリングする場合に、筆記速度に応じてサンプリング周期を変更する技術が開示されている。
特開平5−324179号公報
ペン描画を行う際には、ペンにより指定された位置を表す画像をできるだけ迅速に表示することが望ましい。また、特に可搬型乃至携帯型の表示装置においては、消費電力の低減が切実に求められている。
そこで、本発明は、表示面において連続して指定された位置を表す画像を迅速に表示するとともに、電力の消費量を抑制することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、書換処理が施される期間に応じた色に書き換えられる複数の表示素子を有する表示面と、前記書き換えられる複数の表示素子の位置を、予め決められた周期毎に検出する検出手段と、前記検出手段により検出された位置を順次結んだ軌跡に対応する表示素子に対して前記書換処理を施して、当該表示素子の色を書き換える書換手段と、前記位置が指定されているときに、前記検出手段が当該位置を検出する周期を変更する周期変更手段と、前記周期変更手段によって前記周期が短縮するように変更された場合に、前記書換手段が前記表示素子に施す前記書換処理の期間を短縮する書換期間変更手段とを備えることを特徴とする表示装置を提供する。これにより、指定された表示素子の位置を表す画像を迅速に表示するとことができる。
また、本発明は、書換処理が施される期間に応じた色に書き換えられる複数の表示素子を有する表示面と、前記書き換えられる複数の表示素子の位置を、予め決められた周期毎に検出する検出手段と、前記検出手段により検出された位置を順次結んだ軌跡に対応する表示素子に対して前記書換処理を施して、当該表示素子の色を書き換える書換手段と、前記位置が指定されているときに、前記検出手段が当該位置を検出する周期を変更する周期変更手段と、前記周期変更手段によって前記周期を長くするように変更された場合に、前記書換手段が前記表示素子に施す前記書換処理の期間を長くする書換期間変更手段とを備えることを特徴とする表示装置を提供する。これにより、指定された表示素子の位置を表す画像を迅速に表示することができる。
本発明の好ましい態様において、前記周期変更手段は、前記検出手段によって前記位置が検出されると、当該位置における前記軌跡の方向を特定する方向特定手段を備え、前記方向特定手段により特定される前記軌跡の方向が変化した場合に、当該方向の変化量が増大したときには、前記検出手段が前記位置を検出する周期を短縮し、前記方向の変化量が減少したときには、前記検出手段が前記位置を検出する周期を長くする。これにより、軌跡の方向の変化量が大きい場合においても、軌跡を表す画像を忠実に表示することができる。
また、本発明の別の好ましい態様において、前記周期変更手段は、前記表示面において位置が連続して指定されるときの単位時間当たりの当該位置の移動量を特定する移動量特定手段を備え、前記移動量特定手段により特定された前記移動量が増大した場合には、前記検出手段が前記位置を検出する周期を短縮し、前記移動量が減少した場合には、前記検出手段が前記位置を検出する周期を長くする。これにより、位置が連続して指定されるときの単位時間当たりの移動量が大きい場合においても、軌跡を表す画像を忠実に表示することができる。
本発明の好ましい態様において、前記書換期間変更手段は、前記検出手段が前記位置を検出する周期と同じとなるように前記書換処理の期間を変更する。これにより、表示面において連続して指定された位置を表す画像をさらに迅速に表示することができる。
また、本発明は、書換処理が施される期間に応じた色に書き換えられる複数の表示素子を有する表示面を備える表示装置を制御するためのコンピュータを、前記書き換えられる複数の表示素子の位置を、予め決められた周期毎に検出する検出手段と、前記検出手段により検出された位置を順次結んだ軌跡に対応する表示素子に対して前記書換処理を施して、当該表示素子の色を書き換える書換手段と、前記位置が指定されているときに、前記検出手段が当該位置を検出する周期を変更する周期変更手段と、前記周期変更手段によって前記周期が短縮するように変更された場合に、前記書換手段が前記表示素子に施す前記書換処理の期間を短縮する書換期間変更手段として機能させるためのプログラムを提供する。これにより、指定された表示素子の位置を表す画像を迅速に表示するとことができる。
また、本発明は、書換処理が施される期間に応じた色に書き換えられる複数の表示素子を有する表示面を備える表示装置を制御するためのコンピュータを、前記書き換えられる複数の表示素子の位置を、予め決められた周期毎に検出する検出手段と、前記検出手段により検出された位置を順次結んだ軌跡に対応する表示素子に対して前記書換処理を施して、当該表示素子の色を書き換える書換手段と、前記位置が指定されているときに、前記検出手段が当該位置を検出する周期を変更する周期変更手段と、前記周期変更手段によって前記周期を長くするように変更された場合に、前記書換手段が前記表示素子に施す前記書換処理の期間を長くする書換期間変更手段として機能させるためのプログラムを提供する。これにより、指定された表示素子の位置を表す画像を迅速に表示するとことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(A)第1実施形態
(A−1)表示装置10の構成
図1は、表示装置10を示す外観図である。表示装置10は、電子ペーパなどと呼ばれる可搬型の表示装置である。図1に示すように、表示装置10の前面には、操作部15、表示面141およびタッチパネル17が設けられている。表示面141は、複数の表示素子を有しており、これらの表示素子が並べられて矩形領域を成している。タッチパネル17は、表示面141と同じサイズの矩形領域を有するスクリーン状の略透明な部材であり、表示面141の前面側に配置されている。利用者が、スタイラスペン2のペン先をタッチパネル17の表面に沿って動かすと、ペン先が指定した位置を表す画像が表示面141に表示される。
図2は、表示装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、表示装置10が備える各構成は、バス18を介して接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ、タイマ等を有しており、CPUがメモリに記憶されているプログラムを実行して、表示装置10の各部を制御する。制御部11が有するタイマは水晶振動子を有する発振回路を備えており、その発振回路から出力される発信信号に基づいて時刻を計測する。電源部12は、例えばNi−Cd系電池やリチウムイオン系電池などの充電可能な2次電池を備えている。2次電池の直流電圧は、表示装置10の作動に要する電力として、図示せぬ電力線を介して表示装置10の各部に供給される。
記憶性表示体14は、例えば横方向に768列で縦方向に1024行という複数の電気泳動素子(表示素子)からなる反射型の表示面141を有している。これらの電気泳動素子は、駆動電圧が印加されると、当該駆動電圧に応じた画像を表示する。表示コントローラ13は、記憶性表示体14の各電気泳動素子に駆動電圧を印加して駆動することにより、画像情報に応じた画像を記憶性表示体14に表示させる。このように表示コントローラ13は、駆動電圧の印加により、表示面141の各表示素子の色を書き換えて画像を表示するから、以下ではこの処理のことを「書換処理」と称する。
操作部15は、方向ボタンやスイッチなどを備えており、ユーザによる操作を受け付けてその操作内容に応じて操作信号を制御部11に供給する。記憶部16は、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶手段であり、画像情報等の表示の対象となる各種のデータを記憶する。タッチパネル17は、所定の微小領域毎に、スタイラスペン2のペン先等の物体の接触の有無を感知する。この微小領域は、表示面141の所定数の複数の画素(例えば、1×1画素や3×3画素)にそれぞれ対応付けられている。タッチパネル17は、物体が接触していることを示す感知信号を微小領域毎に出力し、これを表示面141において指定された位置として、制御部11に供給する。各々の微小領域に対しては、それぞれの位置を表す座標が割り当てられている。タッチパネル17における各座標は、制御部11のメモリに予め記憶されている。なお、タッチパネルにおいて、静電容量式や、電磁誘導式、抵抗膜式等の種々の方式のものが知られているが、タッチパネル17においてはどの方式のものが用いられてもよい。すなわち、制御部11は、タッチパネル17により、表示面141において連続して指定された位置を、決められた周期毎に検出する検出手段の一例である。
(A−2)記憶性表示体14の構成
次に、記憶性表示体14の構成について詳細に説明する。
図3は、記憶性表示体14の構造を模式的に示した図である。同図に示すように、記憶性表示体14は、第1基板1421、電気泳動素子P11,P12,P13・・・、バインダ1422、第2基板1423により構成されている。第1基板1421は、ガラス基板であり、その図中上方の表面側には画素電極PE11、PE21、PE31・・・が配列されている。第1基板1421に対向する第2基板1423は、透明なガラス基板であり、その図中下方の裏面側には共通電極CEが設けられている。画素電極PE11,PE21,PE31・・・と、共通電極CEとの間には、膨大数の電気泳動素子が並べられた状態でバインダ1422により固定されている。
各電気泳動素子は、マイクロカプセル化されている。カプセル壁CWとしてのポリマー膜内には、マイナス(−)に帯電した黒色顔料粒子BG及びプラス(+)に帯電した白色顔料粒子WGを分散させた液体(分散媒DM)が封入されている。このように、記憶性表示体14の表示面141には、着色された複数の帯電粒子を分散させた液体が封入された、複数の電気泳動素子が配列されている。
黒色顔料粒子BGおよび白色顔料粒子WGの位置は、外部から与えられる電界により規定され、さらに分散媒DMにより安定的に維持される。この電界は「書換処理」により与えられるものである。電気泳動素子が黒を表示しようとするときには、制御部11は、画素電極PEが共通電極CEよりも高電位となり、裏面側から表面側(表示面141側)へと向かう電界を与えるように書換処理を施す。この電界の作用により、正に帯電している黒顔料粒子BGは、カプセル壁CW内において表面側に近付くように分散媒DM内(液体内)を移動させられると共に、負に帯電している白顔料粒子WGは、カプセル壁CW内において裏面側に近付くように移動させられる。一方で、電気泳動素子が白を表示しようとするときには、制御部11は、画素電極PEが共通電極Pよりも低電位となり、表面側から裏面側へと向かう電界を与えるように書換処理を施す。この電界の作用により、白顔料粒子WGは表面側に近付くように分散媒DM内(液体内)を移動させられると共に、黒顔料粒子BGは裏面側に近付くように移動させられる。
ところで、電気泳動素子の色が書換処理によって書き換えられるときには、書き換え前の色から書き換え後の色へと徐々に遷移する。よって、書換処理が施される期間(以下、「書換期間」という。)が十分に長い場合には、黒色顔料粒子BG及び白色顔料粒子WGの移動が完了した状態となるため、表示素子は黒色又は白色という意図した最終的な色を表示する。一方で、書換期間が十分でない場合には、黒色顔料粒子BGと白色顔料粒子WGとが移動して白黒が切り替わる途中の状態となる。例えば書換処理を300ms(ミリ秒)だけ施して、白から黒への色の遷移が完了する場合に、それよりも短い期間、例えば100ms間だけ書換処理を施しただけでは、その途中段階の色として、意図する最終的な黒よりも明度の高い色が表示される。また、黒色顔料BG及び白色顔料WGの位置は、電圧の印加がなくてもその状態が維持される。これを、表示の記憶性という。つまり、記憶性表示体14は、画像を表示した後は、電圧が印加されなくても表示した画像を保持することができる。よって、電気泳動素子に対し書換処理が施され、それが一旦中断してから、書換処理が再開された場合には、電気泳動素子は、中断前後の書換処理の期間の総和に応じた色を表示する。このように、表示面141は、書換処理が施される期間に応じた色に書き換えられる複数の表示素子を有する。
図4は、利用者がスタイラスペン2を使って表示装置10の表示面141上に描画するときの様子の一例を示す図である。
図4に示すように、利用者がスタイラスペン2のペン先を、表示面141の前面側に配置されたタッチパネル17の表面に沿って移動させることにより、表示面141において連続して位置を指定する。この指定が行われている間において、制御部11は、タイマにより計測した時刻に基づき、その指定された位置を決められた周期毎に検出する。この周期は、例えば、0.01秒である。すなわち、制御部11及びタッチパネル17は、表示面141において連続して指定された位置を、決められた周期毎に検出する検出手段の一例である。そして、制御部11は、タッチパネル17上において検出した位置に対応する座標をメモリから取得し、その座標を順次結んだ軌跡に対応する表示面141の表示素子の色を、書換処理を施して書き換える。すなわち、制御部11は、書換手段の一例である。このようにして、制御部11は、利用者によって指定された位置を表し、軌跡を表す画像を表示面141に表示する。
(A−3)サンプリングレートの変更
表示装置10の制御部11は、連続して表示面141において位置が指定されているときに、その指定の態様の変化に応じて、サンプリングレートを変更する。ここでの位置の指定の態様は軌跡の方向のことである。具体的には、制御部11が連続して検出した2つの位置(座標)を結ぶ線分の方向を、その軌跡の方向として特定する。制御部11は、軌跡の方向の変化量が増大した場合には、サンプリングレートを高くし、軌跡の方向の変化量が減少した場合には、サンプリングレートを低くする。換言すれば、制御部11は、曲率が大きい曲線状の位置が指定された場合ほど、サンプリングレートを高くし、直線状或いは曲率が小さい略直線状の位置が指定された場合には、サンプリングレートを低くする。サンプリングレートは、制御部11がタッチパネル17によって位置を検出する周期を表す値であり、その単位は「回/秒」である、すなわち、制御部11が、タッチパネル17上で指定された位置を検出する1秒間当たりの回数である。サンプリングレートが高いほど、制御部11が位置を検出する周期は短く、サンプリングレートが低いほど、制御部11が位置を検出する周期は長い。
続いて、サンプリングレートを変更する理由について説明する。
図5、6は、それぞれ異なる2種類のサンプリングレートで位置を検出した場合において、制御部11が検出するタッチパネル17上の位置と、表示面141に表示される軌跡を表す画像の位置との関係を表した図である。図5は、曲線状に連続する位置t1が指定された場合の例を表す図であり、図6は、直線状に連続する位置t2が指定された場合の例を表す図である。図5(a)、図6(a)はサンプリングレートが低い場合の例を表し、図5(b)、図6(b)はサンプリングレートが高い場合の例を表す。具体的には、各図(b)に示す例のサンプリングレートは、同図(a)に示すそれの2倍である。図5、6において破線で示した線が、利用者のスタイラスペン2の操作によって実際に指定された位置t1,t2を表し、各点を結ぶ実線の線分が、表示面141に表示される軌跡を表す画像(以下、「軌跡画像」という。)の位置を表す。なお、以下の説明において、「Pt」という符号を用いて示す各点は、制御部11が検出した位置を表し、その末尾に付した値が大きくなる方向に、スタイラスペン2によって連続して位置が指定される。
まず、図5(a)に示すように、位置t1の方向の推移に着目すると、点Pt32,Pt34,Pt36,Pt38で、軌跡の方向が大きく変化していることが分かる。そして、これら各点に後続する位置においては、位置t1と軌跡画像との位置のずれが大きくなっている。このように、軌跡の方向の変化量が大きい場合には、実際に指定された位置に対して、表示面141に表示される画像の位置のずれが大きくなることがある。
一方、図5(b)に示すように、同図(a)の場合の2倍のサンプリングレートで位置が検出されると、図5(a)に示す点Pt32とPt33との間において点Pt42が検出され、点Pt34とPt35との間において点Pt44が検出され、点Pt36とPt37との間において点Pt46が検出され、点Pt38とPt39との間において点Pt48が検出される。これにより、図5(a)に示す例では、位置t1と軌跡画像とがずれていた位置においても、両者が良好に一致していることが分かる。このように、表示面141において指定された位置に応じた軌跡画像を忠実に表示するためには、サンプリングレートが高いほど好適である。しかしながら、サンプリングレートを高くすると、制御部11がタッチパネル17によって位置を検出する頻度が高くなるから、表示装置10の電力の消費量が大きくならざるを得ない。
続いて、図6に示すように直線状に位置t2が指定された場合には、同図(a)、(b)に示すように、どちらのサンプリングレートであっても、軌跡画像が忠実に表示されている。このように、直線状又は曲率が小さい曲線状(略直線状)に位置が指定された場合には、サンプリングレートの高低に関係なく、軌跡画像が忠実に表示される。換言すれば、直線状又は略直線状に連続する位置が指定された場合には、制御部11が位置を検出するときのサンプリングレートが低くても、軌跡画像の表示に悪影響が与えられることがない。このようになるのは、上述したように、制御部11がタッチパネル17により検出した位置どうしを順次結んで軌跡画像を表示するからである。
以上のような事情に鑑み、制御部11は、軌跡の方向が変化した場合に、その変化量が増大したときにはサンプリングレートを高くし、軌跡の方向の変化量が減少したときには、サンプリングレートを低くする。ここでは、制御部11は、変化量の増減があったことを判断すると、直ちにサンプリングレートを変更するものとする。なお、軌跡の方向の変化量とサンプリングレートの対応関係は予め記憶部16に記憶されており、制御部11は、この対応関係に従ってサンプリングレートを変更する。
(A−4)書換期間の変更
表示装置10の制御部11は、「(A−3)サンプリングレートの変更」の項で説明したようにしてサンプリングレートを変更するとともに、その変更に応じて、書換処理を施す期間(以下、「書換期間」という。)を特定する。具体的には、制御部11は、サンプリングレートを高くする(位置検出の周期を短縮する)ように変更した場合には、それとともに書換期間を短縮し、サンプリングレートを低くする(位置検出の周期を長くする)ように変更した場合には、書換期間を長くする。すなわち、制御部11は、書換期間変更手段の一例である。
続いて、表示装置10におけるサンプリングレートと書換期間との関係について説明する。
図7は、サンプリングレートを100(回/秒)とした場合に表示される軌跡画像の時系列的な遷移の様子を表す図である。同図(a)は、書換期間を100msとした場合の例を表し、同図(b)は、書換期間を300msとした場合の例を表す。ここでは、書換処理を300ms間だけ行うと書換処理が完了するものとする。サンプリングレートが100(回/秒)である場合、制御部11が位置検出を行う周期は100msであるから、同図(a)の書換期間に一致している。また、図7においては、時刻T=0msに点Pt1が指定され、点Pt1,Pt2,・・・という具合に、その末尾に付した値が大きくなる方向に連続して位置が指定されるものとする。また、図7において、「Pt」という符号を矩形で囲んだ位置に、スタイラスペン2のペン先が位置している。また、各点を結ぶ実線の線分は軌跡画像を表し、その線が太いほど、軌跡画像が黒に近い色であることを意味している。なお、以下の説明では、「濃度」が高いほど、電気泳動素子が表示する色が黒に近く、明度の低い色を表示するものとする。
まず、図7(a)に示す「書換期間」が短い(100ms)場合について説明する。
制御部11は、時刻T=0msに点Pt1を検出し、時刻T=100msに点Pt2を検出すると、点Pt1と点Pt2とを結ぶ軌跡画像I1を表示するための書換処理を開始する。続いて、時刻T=200msになると、制御部11は点Pt3を検出する。この時刻で、軌跡画像I1の書換処理の開始から100msが経過しているので、低い濃度の軌跡画像I1が表示される。また、この時刻に、制御部11は、点Pt2と点Pt3とを結ぶ軌跡画像I2を表示するための書換処理を開始する。
次に、時刻T=300msに、制御部11は点Pt4を検出する。この時刻で、軌跡画像I1の書換処理の開始からは200msが経過しているので、中濃度の軌跡画像I1が表示され、軌跡画像I2の書換処理の開始からは100msが経過しているので、低濃度の軌跡画像I2が表示される。また、この時刻に、制御部11は、点Pt3と点Pt4とを結ぶ軌跡画像I3を表示するための書換処理を開始する。
そして、時刻T=400msに、制御部11は点Pt5を検出する。この時刻で、軌跡画像I1の書換処理の開始からは300msが経過しているので、最終的な色として、高濃度の軌跡画像I1が表示される。また、軌跡画像I2の書換処理の開始からは200msが経過しているので、中濃度の軌跡画像I2が表示され、軌跡画像I3の書換処理の開始からは100msが経過しているので、低濃度の軌跡画像I3が表示される。また、この時刻に、制御部11は、点Pt4と点Pt5とを結ぶ軌跡画像I4を表示するための書換処理を開始する。
以降の時刻においても、制御部11は、上記と同じ手順で位置検出、及び書換処理を行う。このように、制御部11は位置検出をすると、直ちに、その位置とその直前に検出した位置とを結ぶ軌跡画像を表示するための書換処理を施す。これにより、スタイラスペン2のペン先により位置が指定されてから、迅速に軌跡画像が表示される。具体的には、ここでは、位置の指定から100ms後には低濃度の軌跡画像が表示される。このように、最終的な色よりも濃度の低い軌跡画像を表示するだけであれば、書換処理の期間が短くて済むから、これを利用して、表示装置10は、ペン先の移動に良好に追随した軌跡画像を表示するようにしている。
次に、図7(b)に示す「書換期間」が長い(300ms)場合について説明する。
時刻T=100msに、制御部11が点Pt2を検出すると、この時刻に点Pt1と点Pt2とを結ぶ軌跡画像I1を表示するための書換処理を開始する。続いて、時刻T=200msに、制御部11は点Pt3を検出する。この時刻に、軌跡画像I1の書換処理の開始からは100msが経過しているので、低濃度の軌跡画像I1が表示される。ただし、書換期間の最中であるから、制御部11は、別の軌跡画像を表示するための書換処理を開始しない。次に、時刻T=300msに、制御部11は点Pt4を検出する。この時刻に、軌跡画像I1の書換処理の開始から200msが経過しているので、中濃度の軌跡画像I1が表示される。ただし、ここでも書換期間の最中であるから、制御部11は、別の軌跡画像を表示するための書換処理を開始しない。
そして、時刻T=400msに、制御部11は点Pt5の位置を検出する。この時刻に、軌跡画像I1の書換処理の開始から300msが経過しているので、最終的な色である、高濃度の軌跡画像I1が表示される。そして、制御部11は、この時刻T=400msにおいて、検出した点Pt2、点Pt3、点Pt4、点Pt5を順次結ぶ軌跡画像I2,I3,I4を表示するための書換処理を開始する。このように、制御部11が軌跡画像I2,I3を表示するための書換処理の開始時刻は、図7(a)の場合のそれよりも遅れている。
以降の時刻においても、制御部11は、同じ手順で位置検出及び書換処理を行う。このように「書換期間」が長いと、制御部11が位置を検出をしても、実行中の書換処理が完了するまでは別の軌跡画像を表示するための書換処理を開始することができない。具体的には、図7(b)の例では、制御部11が時刻T=200msに点Pt3を検出してから300msが経過するまで、軌跡画像I3が表示されないことになる。よって、書換期間が長いと、表示装置10は、スタイラスペン2のペン先の移動に良好に追随した軌跡画像を表示することができない。
次に、図8は、サンプリングレートを300(回/秒)とした場合の、表示面141に表示される軌跡画像の時系列的な遷移の様子を表す図である。なお、サンプリングレートが300(回/秒)であるときには、制御部11及びタッチパネルが位置検出を行う周期はおよそ0.003msである。図8においても、時刻T=0msに点Pt1が指定され、点Pt1,Pt2,・・・という具合に、符号「Pt」の末尾に付した値が大きくなる方向に連続して位置が指定される。また、図8においても、「Pt」という符号を矩形で囲んだ位置に、スタイラスペン2のペン先が位置するものとする。また、同図において、破線は、スタイラスペン2によって指定された位置を表す。
制御部11は、時刻T=0msに点Pt1の位置を検出する。次に、制御部11は、T=100mに書換処理の開始を試みる。ただし、この時点では点Pt1に続く位置をまだ検出していないから、制御部11は、軌跡画像を表示するための書換処理を開始しない。時刻T=200mにも、次の位置が検出されていないため、制御部11は書換処理を開始しない。そして、時刻T=300msに、制御部11は点Pt4を検出する。この時刻に、制御部11は、点Pt1と点Pt4とを結ぶ軌跡画像I11を表示するための書換処理を開始する。
時刻T=400mに低濃度の軌跡画像I11が表示されるが、制御部11はまだ点Pt4に続く位置を検出していないから、ここでも別の軌跡画像を表示する書換処理を開始しない。時刻T=500mには中濃度の軌跡画像I11が表示されるが、この時刻でも、次の位置を検出していないため、制御部11は別の軌跡画像を表示するための書換処理を開始しない。そして、時刻T=600mに、制御部11は点Pt7の位置を検出する。ここで、制御部11は、点Pt4と点Pt7とを結ぶ軌跡画像I12を表示するための書換処理を開始する。このとき、軌跡画像I11の書換処理の開始からは300msが経過しているので、最終的な高濃度の軌跡画像I11が表示される。このように、制御部11が位置検出する周期よりも短い期間で書換処理を行ったとしても、書換処理を開始可能になったときにまだ次の位置検出を行っていないから、新たに軌跡画像を表示するための書換処理を開始することができない。
すなわち、図8に示す例の場合、制御部11は、T=300mに点Pt4の位置を検出して軌跡画像I11を表示するための書換処理を開始し、T=600mに点Pt7の位置を検出して軌跡画像I12を表示するための書換処理を開始しさえすれば、位置の指定に対する軌跡画像の表示の追随性は確保される。すなわち、表示装置10は、書換処理の期間を100msにしても、300msにしても、どちらでも同じ時刻に軌跡画像を表示する。よって、サンプリングレートが低い場合には、制御部11が書換期間を長くすることにより、表示装置10の電力の消費量を抑制することができる。短い書換期間で多くの回数の書換処理を行うよりも、長い書換期間で少ない回数の書換処理を行う方が、消費電力の抑制には好適であるからである。
以上説明した第1実施形態において、表示装置10の制御部11は、軌跡の方向の変化量に応じてサンプリングレートを変更して位置検出を行い、その変更に応じて書換期間を変更する。これにより、表示装置10は、軌跡画像を忠実に表示しつつ、それに要する電力の消費量の抑制することができる。また、制御部11は、サンプリングレートが増減した場合には、それに応じて書換期間の長さを変更する。これにより、位置の指定に対する軌跡画像の表示の追随性を確保したまま、表示装置10の電力の消費量を抑制することができる。
(B)第2実施形態
次に、本発明による第2実施形態について説明する。本実施形態の特徴は、表示面141において位置が連続して指定されるときの単位時間当たりの移動量(以下、「指定速度」という。)を指定の態様として、サンプリングレート及び書換期間を変更する点にある。なお、前述した第1実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
この第2実施形態では、制御部11は、位置を検出するたびに指定速度を求める。具体的には、制御部11は、連続して検出したタッチパネル17上の2つの位置の間の距離を、その位置検出を行ったときの周期で除した値を、指定速度として求める。これにより、制御部11は、単位時間当たりのペン先の移動量を特定したことになる。そして、制御部11は、指定速度が増大した場合には、サンプリングレートを高く変更し、指定速度が減少した場合には、サンプリングレートを低く変更する。なお、指定速度の変更量とサンプリングレートとの対応関係は予め記憶部16に記憶されており、制御部11は、この対応関係に基づいてサンプリングレートを変更し、第1実施形態と同じようにして書換期間を変更する。
図9は、タッチパネル17上の位置と、表示面141に表示される軌跡画像の位置との関係を表した図である
制御部11が、或る一定のサンプリングレートで位置検出を行った場合、指定速度が大きいほど、検出した位置どうしの距離は大きくなってしまう。表示装置10は、検出した位置を順次結んで表示面141に画像を表示するから、指定速度が大きいほど、指定された位置に対する軌跡画像の忠実さが低下しやすくなる。例えば、図9(a)に示すように、点Pt11,Pt12を結ぶ軌跡画像I11が表示されていても、実際にユーザにより指定された位置は、例えばt11〜t13のような種々のものが考えられるから、その指定の仕方によっては、軌跡画像の忠実さがかなり損なわれてしまう。一方、図9(b)に示すように、指定速度が小さい場合には、連続して指定される位置の形態は、同図(a)に示す指定速度が大きい場合よりも限定的になり、位置t21〜t23に示すように、点Pt11,Pt12を線分で結んだものに近くなるはずである。よって、制御部11は、指定速度が増大したときにサンプリングレートを高くして軌跡画像を忠実に表示できるようにし、指定速度が減少したときに、サンプリングレートを低くして、電力の消費量を抑制できるようにする。
この場合も、制御部11は、サンプリングレートの変更に応じて書換期間を変更するから、図7,8を用いて説明した同様の理由により、ペン先の移動に対する追随性を確保しつつ、電力の消費量の抑制を図ることができる。
(C)変形例
なお、上記実施形態を次のように変形してもよい。具体的には、例えば以下のような変形が挙げられる。これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
(C−1)変形例1
表示面141において連続して位置が指定されるときの指定の態様を、上述した第1実施形態では軌跡の方向とし、第2実施形態では指定速度としていた。これに対し、スタイラスペン2により位置が指定されているときに、制御部11がサンプリングレートに応じて書換期間を変更すれば、図7,8を用いて説明したようにして、実施形態と同等の作用効果が得られる。よって、スタイラスペン2で位置が指定されているときに、制御部11がどのような契機でサンプリングレートを変更してもよい。
また、表示装置10は、指定の態様として、軌跡の方向及び指定速度の両方を用いてもよい。この場合、制御部11は、それぞれの指定の態様に基づいてサンプリングレートを特定し、そのうちの高い方を採用してもよいし、低い方を採用するようにしてもよい。また、制御部11は、いずれか一方の指定の態様に応じてサンプリングレートを求め、他方の指定の態様に応じてそのサンプリングレートを補正し、補正後のサンプリングレートに応じた書換期間を特定しても良い。例えば、制御部11は、軌跡の方向の変化量に基づいて求めたサンプリングレートを、指定速度が高かった場合には、それを更に高くするように補正する。
(C−2)変形例2
上述した第1及び第2実施形態において、制御部11がタッチパネル17により位置を検出する周期と、書換期間とは一致していた。これにより、制御部11は、位置検出をした後に、直ちに書換処理を開始できるから、軌跡画像を迅速に表示することができる。これに対し、制御部11は、サンプリングレートよりも長い書換期間を設定してもよい。この場合、位置の指定に対する軌跡画像の表示の追随性はやや劣るが、軌跡画像をより高い濃度で表示できるようになり、ユーザがそれを視認しやすくなるという効果がある。
(C−3)変形例3
上述した第1実施形態では、制御部11は、利用者に連続した位置が指定され、その位置を検出するたびに軌跡の方向の変化量を求めていたが、表示面141に軌跡画像を表示するための位置検出の周期よりも長い周期毎に、軌跡の方向の変化量を求めてもよい。また、第2実施形態では、制御部11は、表示面141に軌跡画像を表示するための位置検出の周期よりも長い周期毎に、指定速度を求めてもよい。
(C−4)変形例4
上述した第1実施形態では、制御部11は、軌跡の方向の変化量が閾値を超えた頻度に基づいてサンプリングレートを変更してもよい。例えば、単位時間当たりに閾値以上の回数だけ、曲率が大きい曲線状に位置が指定されたとすると、その後においても、曲率が大きい曲線状の位置が指定される可能性が高いと推測できる。そこで、制御部11は、軌跡の方向の変化量が増大する頻度が閾値を超えたと判断すると、連続した位置の指定が終了するまで、この高いサンプリングレートを維持したままで位置検出を行うようにしてもよい。これと同様に、制御部11は、軌跡の方向の変化量が減少する頻度が閾値を超える場合に、描画が終了するまでサンプリングレートを低くするようにしてもよい。第2実施形態においても、制御部11は、指定速度が増大する頻度が閾値を超えたと判断すると、連続した位置の指定が終了するまで、この高いサンプリングレートを維持したままで位置検出を行うようにしてもよい。これと同様に、制御部11は、指定速度が減少する頻度が閾値を超える場合に、描画が終了するまでサンプリングレートを低くするようにしてもよい。
(C−5)変形例5
上述した第1実施形態において、表示装置10は、特定した軌跡の方向の変化量が増大したときにはサンプリングレートを高くし、軌跡の方向の変化量が減少したときにはサンプリングレートを低くしていた。これに対し、これらのうちのいずれか一方のみを表示装置10が実行するようにしてもよい。例えば、制御部11は、特定した軌跡の方向の変化量が増大したときには初期設定からサンプリングレートを高くし、或る決められた時間が経過すると、初期設定のサンプリングレートに戻す。同様に、制御部11は、特定した軌跡の方向の変化量が減少したときには初期設定からサンプリングレートを低くし、或る決められた時間が経過すると、初期設定のサンプリングレートに戻す。また、第2実施形態では、制御部11は、指定速度が増大したときに初期設定からサンプリングレートを高くして、或る決められた時間が経過すると、初期設定のサンプリングレートに戻し、指定速度が減少したときに初期設定からサンプリングレートを低くして、或る決められた時間が経過すると、初期設定のサンプリングレートに戻すようにしてもよい。
(C−6)変形例6
上述した第1及び第2実施形態では、記憶性表示体14は電気泳動素子を有する表示面141を有していたが、書換期間に応じて色が遷移し、やがて最終的な色を表示する性質を有する表示素子であれば、その他の表示素子が用いられてもよい。また、「書換処理」は、表示素子の色を書き換えるための処理であるから、表示素子に応じてその内容は変わる。また、表示素子の色は、書換期間に比例して変化する必要はなく、少なくとも或る一定範囲の期間において、表示素子の色が書換期間に応じて変化すればよい。例えば、書き換え期間0〜100msではほとんど色が変化せず、書換期間が100〜200msではその書換期間に応じた色に変化し、書換期間が200〜300msではほとんど色が変化しないような場合であっても、少なくとも書換期間が100〜200msにおいては、その書換期間に応じた色に変化しているので、書換処理が施される期間に応じた色に書き換えられる表示素子に相当する。
また、濃度の制御を自在に行える表示素子が用いられてもよい。要するに、書換処理が施される期間において表示素子の色が書き換えられる表示素子であればよい。また、表示装置10は、単色の画像を表示してもよいし、多色の画像を表示してもよい。
(C−7)変形例7
上述した第1及び第2実施形態では、表示装置10は薄型で可搬性の高い電子ペーパと呼ばれる表示装置であったが、実施形態で説明したような情報処理を行うことができればよく、PDAや、携帯電話機等の表示装置であってもよい。
(C−8)変形例8
上述した第1及び第2実施形態において、利用者よりスタイラスペン2により位置が指定されていたが、利用者の指で指定されてもよいのはもちろんである。また、スタイラスペン側に連続して指定された位置を検出する機能を持たせてもよく、この場合、スタイラスペンから表示装置本体に無線信号等を用いて座標を通知し、本体側がそれに応じて指定の態様の変化を求めて、サンプリングレートを変更すればよい。
また、表示面141に重ねて配置されたタッチパネル17に代えて、ペンタブレットと呼ばれるものを用いてもよい。すなわち、利用者が板状のタブレット上でペン型入力装置やマウス等を用いて軌跡を指定すると、装置がその位置を表す位置座標を読み取ってディスプレイ上のポインタを移動させて、表示面に軌跡画像を表示するというものである。
(C−9)変形例9
上述した第1及び第2実施形態において、制御部11が実行していた制御の一部が他のハードウェアとの協働により行われてもよいし、これ以外の1又は複数のハードウェアが行うようにしてもよい。また、制御部11がプログラムを実行して各制御を実行する場合、そのプログラムは、複数のプログラムの組み合わせによって実現されてもよく、そのプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスク(CD、DVD)など)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録した状態で提供し得る。また、インターネット等の通信網経由でダウンロードさせることも可能である。
表示装置を示す外観図である。 表示装置の構成を示すブロック図である。 記憶性表示体の構造を模式的に示した図である。 利用者がスタイラスペンを使って表示面上に描画するときの様子の一例を示す図である。 タッチパネル上の位置と、表示面に表示される軌跡画像の位置との関係を表した図である。 タッチパネル上の位置と、表示面に表示される軌跡画像の位置との関係を表した図である。 サンプリングレートを高くした場合の、表示面に表示される軌跡画像の時系列的な遷移の様子を表す図である。 サンプリングレートを低くした場合の、表示面に表示される軌跡画像の時系列的な遷移の様子を表す図である。 タッチパネル上の位置と、表示面に表示される軌跡画像の位置との関係を表した図である。
符号の説明
10…表示装置、11…制御部、12…電源部、13…表示コントローラ、14…記憶性表示体、141…表示面、15…操作部、16…記憶部、17…タッチパネル、18…バス、2…スタイラスペン。

Claims (7)

  1. 書換処理が施される期間に応じた色に書き換えられる複数の表示素子を有する表示面と、
    前記書き換えられる複数の表示素子の位置を、予め決められた周期毎に検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された位置を順次結んだ軌跡に対応する表示素子に対して前記書換処理を施して、当該表示素子の色を書き換える書換手段と、
    前記位置が指定されているときに、前記検出手段が当該位置を検出する周期を変更する周期変更手段と、
    前記周期変更手段によって前記周期が短縮するように変更された場合に、前記書換手段が前記表示素子に施す前記書換処理の期間を短縮する書換期間変更手段と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 書換処理が施される期間に応じた色に書き換えられる複数の表示素子を有する表示面と、
    前記書き換えられる複数の表示素子の位置を、予め決められた周期毎に検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された位置を順次結んだ軌跡に対応する表示素子に対して前記書換処理を施して、当該表示素子の色を書き換える書換手段と、
    前記位置が指定されているときに、前記検出手段が当該位置を検出する周期を変更する周期変更手段と、
    前記周期変更手段によって前記周期を長くするように変更された場合に、前記書換手段が前記表示素子に施す前記書換処理の期間を長くする書換期間変更手段と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  3. 前記周期変更手段は、
    前記検出手段によって前記位置が検出されると、当該位置における前記軌跡の方向を特定する方向特定手段を備え、
    前記方向特定手段により特定される前記軌跡の方向が変化した場合に、当該方向の変化量が増大したときには、前記検出手段が前記位置を検出する周期を短縮し、前記方向の変化量が減少したときには、前記検出手段が前記位置を検出する周期を長くする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記周期変更手段は、
    前記位置が連続して指定されるときの単位時間当たりの当該位置の移動量を特定する移動量特定手段を備え、
    前記移動量特定手段により特定された前記移動量が増大した場合には、前記検出手段が前記位置を検出する周期を短縮し、前記移動量が減少した場合には、前記検出手段が前記位置を検出する周期を長くする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  5. 前記書換期間変更手段は、前記検出手段が前記位置を検出する周期と同じとなるように前記書換処理の期間を変更する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 書換処理が施される期間に応じた色に書き換えられる複数の表示素子を有する表示面を備える表示装置を制御するためのコンピュータを、
    前記書き換えられる複数の表示素子の位置を、予め決められた周期毎に検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された位置を順次結んだ軌跡に対応する表示素子に対して前記書換処理を施して、当該表示素子の色を書き換える書換手段と、
    前記位置が指定されているときに、前記検出手段が当該位置を検出する周期を変更する周期変更手段と、
    前記周期変更手段によって前記周期が短縮するように変更された場合に、前記書換手段が前記表示素子に施す前記書換処理の期間を短縮する書換期間変更手段
    として機能させるためのプログラム。
  7. 書換処理が施される期間に応じた色に書き換えられる複数の表示素子を有する表示面を備える表示装置を制御するためのコンピュータを、
    前記書き換えられる複数の表示素子の位置を、予め決められた周期毎に検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された位置を順次結んだ軌跡に対応する表示素子に対して前記書換処理を施して、当該表示素子の色を書き換える書換手段と、
    前記位置が指定されているときに、前記検出手段が当該位置を検出する周期を変更する周期変更手段と、
    前記周期変更手段によって前記周期を長くするように変更された場合に、前記書換手段が前記表示素子に施す前記書換処理の期間を長くする書換期間変更手段
    として機能させるためのプログラム。
JP2008322466A 2008-12-18 2008-12-18 表示装置及びプログラム Expired - Fee Related JP5098992B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008322466A JP5098992B2 (ja) 2008-12-18 2008-12-18 表示装置及びプログラム
US12/627,544 US20100156784A1 (en) 2008-12-18 2009-11-30 Display apparatus and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008322466A JP5098992B2 (ja) 2008-12-18 2008-12-18 表示装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010146267A JP2010146267A (ja) 2010-07-01
JP5098992B2 true JP5098992B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=42265265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008322466A Expired - Fee Related JP5098992B2 (ja) 2008-12-18 2008-12-18 表示装置及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20100156784A1 (ja)
JP (1) JP5098992B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5884344B2 (ja) * 2011-09-01 2016-03-15 セイコーエプソン株式会社 回路装置、電子機器及びicカード
JP5533847B2 (ja) 2011-11-24 2014-06-25 コニカミノルタ株式会社 入力表示装置およびプログラム
EP3144791A4 (en) * 2014-05-14 2017-12-13 Sony Semiconductor Solutions Corporation Information-processing apparatus, information-processing method, and program

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05324179A (ja) * 1992-05-25 1993-12-07 Sanyo Electric Co Ltd 手書きデータ入力装置
JPH06149461A (ja) * 1992-11-09 1994-05-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd ペン入力装置
US7006711B2 (en) * 2000-06-21 2006-02-28 Microsoft Corporation Transform table for ink sizing and compression
US7053967B2 (en) * 2002-05-23 2006-05-30 Planar Systems, Inc. Light sensitive display
JP2006039823A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Canon Inc 座標入力装置及び方法
JP2007226548A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Bridgestone Corp 書込み機能付き情報表示装置
CN101611417B (zh) * 2006-12-01 2012-07-04 Zi德库玛股份公司 用于字符识别的方法
EP1950729B1 (en) * 2007-01-29 2012-12-26 Seiko Epson Corporation Drive method for display device, drive device, display device, and electronic device
US8416197B2 (en) * 2007-06-15 2013-04-09 Ricoh Co., Ltd Pen tracking and low latency display updates on electronic paper displays

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010146267A (ja) 2010-07-01
US20100156784A1 (en) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010146266A (ja) 表示装置及びプログラム
JP5516535B2 (ja) 電子情報端末及び領域設定制御プログラム
CN102981749B (zh) 信息阅览装置和控制方法
ES2878224T3 (es) Dispositivo terminal móvil, método de funcionamiento, programa y medio de almacenamiento
US20140132481A1 (en) Mobile devices with plural displays
US9710108B2 (en) Touch sensor control device having a calibration unit for calibrating detection sensitivity of a touch except for a mask region
JP6833981B2 (ja) タッチセンサ式電子デバイス、及びセンサ制御方法
US20140180481A1 (en) Method of controlling portable device and portable device thereof
CN106527785B (zh) 移动终端和用于该移动终端的控制方法
US20170177067A1 (en) Information processing device equipped with operating system
JP5098992B2 (ja) 表示装置及びプログラム
US20150160851A1 (en) Electronic device, method, and storage medium
CN103765367A (zh) 信息处理设备、信息处理方法和程序
US10108257B2 (en) Electronic device, control method thereof, and storage medium
JP2011100282A (ja) 表示装置およびプログラム
JP2014203305A (ja) 電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム
US20140204126A1 (en) Method and Apparatus Pertaining to Predicted Stylus Movements
US20140362037A1 (en) Capacitance sensing circuit and power supplying apparatus utilizing the capacitance sensing circuit
KR20180089640A (ko) 전자펜 장치
JP2013088891A (ja) 情報端末及び描画制御プログラム並びに描画制御方法
JP2011013735A (ja) 情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法
EP2757455A9 (en) Method and apparatus pertaining to predicted stylus movements
KR101429453B1 (ko) 제스쳐 기반 자기장을 이용한 사용자 단말 제어 시스템, 제어 방법, 이를 위한 제어 수단 및 사용자 단말
JP2009205329A (ja) 情報入力表示装置
JP6816586B2 (ja) タッチパネルシステム、タッチパネルシステムの制御方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120828

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120910

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees