JP2011100282A - 表示装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】表示面に対して位置が指定されてから、その位置の軌跡を表す画像を表示するまでに要する時間を短縮する。
【解決手段】画像を表示する表示面と、前記表示面に対して指定された位置を表す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記指定されたの軌跡を表す第1の画像を、取得された当該位置を表す位置情報に基づいて前記表示面に表示させる第1の表示制御手段と、前記表示面に対して連続して第1の位置P(1)〜P(4)が指定されると、当該第1の位置に続けて前記表示面に対して指定される位置S(1)〜S(4)を予測する予測手段と、前記予測手段により予測された位置に第2の画像を表示させ、当該第2の画像の表示領域のうち、前記第1の位置に続けて指定された第2の位置に応じて表示される前記第1の画像とは異なる表示領域の画像を消去する第2の表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、手書きの画像を表示する技術に関する。
手書きの画像を表示する表示装置では、利用者が操作子(例えば、ペンデバイス)を用いるなどして表示面をなぞることにより、利用者により指定された位置の軌跡を表す画像を表示する。特許文献1には、ユーザーの手書き入力を検出し、滑らかな手書き曲線を形成する座標点列を出力するために、実際に検出した隣接する座標点間に新たに座標点列を挿入することが記載されている。特許文献2には、手書き入力の軌跡を所定の周期でサンプリングする場合に、その入力速度に基づいて、位置検出処理と軌跡の表示処理との配分を可変にすることが記載されている。
特開平9−190275号公報 特開2001−5607号公報
上記のような表示装置において、移動する操作子の位置を追いかけるようにして、その位置の軌跡を表す画像を表示する場合に、操作子の動きに対して画像の表示が遅れることがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、表示面に対して位置が指定されてから、その位置の軌跡を表す画像を表示するまでに要する時間を短縮することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る表示装置は、画像を表示する表示面と、前記表示面に対して指定された位置を表す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記指定された位置の軌跡を表す第1の画像を、取得された当該位置を表す位置情報に基づいて前記表示面に表示させる第1の表示制御手段と、前記表示面に対して連続して第1の位置が指定されると、当該第1の位置に続けて前記表示面に対して指定される位置を予測する予測手段と、前記予測手段により予測された位置に第2の画像を表示させ、当該第2の画像の表示領域のうち、前記第1の位置に続けて指定された第2の位置に応じて表示される前記第1の画像とは異なる表示領域の画像を消去する第2の表示制御手段とを備えることを特徴とする。本発明によれば、表示面に対して位置が指定されてから、その位置の軌跡を表す画像を表示するまでに要する時間を短縮することができる。
本発明においては、前記位置情報取得手段は、決められた周期毎に検出される各位置を表す位置情報をそれぞれ取得し、前記予測手段は、取得された前記第1の位置を表す位置情報に基づいて、その各位置の軌跡の方向をそれぞれ特定し、特定した軌跡の方向に基づいて前記第2の位置を予測するようにしてもよい。本発明によれば、先に指定された位置の軌跡の方向の傾向から、それに続けて指定される位置を予測するので、その予測の精度を高めることができる。
この本発明においては、前記予測手段は、取得された前記第1の位置を表す位置情報に基づいて、その各位置について、前記軌跡の方向とその次に検出された位置までの距離とを表すベクトルをそれぞれ求め、求めたベクトルの平均ベクトルに基づいて前記第2の位置を予測するようにしてもよい。本発明によれば、先に指定された位置の軌跡の方向と、検出された各位置どうしの距離とを表すベクトルから、それに続けて指定される位置を予測するので、その予測の精度をさらに高めることができる。
また、本発明においては、前記表示面は、画像を表示するための表示処理が施される期間が長いほど、濃度が高い色を表示する複数の表示素子を有し、前記第1の表示制御手段は、前記指定された位置の前記表示素子に決められた期間だけ前記表示処理を施すことにより、前記第1の画像を表示させ、前記第2の表示制御手段は、前記決められた期間よりも短い期間の前記表示処理を施すことにより、前記第2の画像を表示させるようにしてもよい。本発明によれば、指定されると予測した位置のうち、実際に指定された位置の軌跡を表す画像が表示されるまでに要する時間を短くすることができる。
また、本発明においては、前記予測手段は、前記第1の位置に基づいて前記予測手段により予測された位置と、指定された前記第2の位置との距離を算出する算出手段を備え、前記第2の表示制御手段は、前記算出手段により算出された距離が閾値以上である場合には、前記第2の画像を消去し、当該距離が閾値未満の場合には、当該第2の画像を消去しないようにしてもよい。本発明によれば、指定されると予測した位置のうち、実際に指定されなかった位置に対応する画像の消去に要する処理量を少なくすることができる。
また、本発明においては、前記第2の表示制御手段は、前記第1の画像が表示されると同時に、前記第2の画像を消去するようにしてもよい。本発明によれば、指定されると予測した位置に対応する画像のうち、実際に指定された位置の軌跡を表す画像のみが表示されるまでに要する時間を短くすることができる。
また、本発明に係るプログラムは、画像を表示する表示面を有する表示装置のコンピューターを、前記表示面に対して指定された位置を表す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記指定された位置の軌跡を表す第1の画像を、取得された当該位置を表す位置情報に基づいて前記表示面に表示させる第1の表示制御手段と、前記表示面に対して連続して第1の位置が指定されると、当該第1の位置に続けて前記表示面に対して指定される位置を予測する予測手段と、前記予測手段により予測された位置に第2の画像を表示させ、当該第2の画像の表示領域のうち、前記第1の位置に続けて指定された第2の位置に応じて表示される前記第1の画像とは異なる表示領域の画像を消去する第2の表示制御手段として機能させる。本発明によれば、表示面に対して位置が指定されてから、その位置の軌跡を表す画像を表示するまでに要する時間を短縮することができる。
表示装置の外観を示す図である。 表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 表示装置において実現される機能の構成を示した機能ブロック図である。 予測部において行われる予測処理の手順を示すフローチャートである。 予測処理の内容を説明する図である。 CPUが実行する動作の手順を示すフローチャートである。 表示装置の表示面に表示される画像を説明する図である。 表示装置の表示面に表示される画像を説明する図である。 CPUが実行する処理を説明するタイムチャートである。 変形例における予測画像を説明する図である。
[実施形態の構成]
図1は、この実施形態の表示装置10の外観を示す図である。表示装置10は、例えば電子ペーパーと呼ばれる可搬型の表示装置である。
図1に示すように、表示装置10の前面には、操作部15、タブレット17及び表示面141が設けられている。表示面141は、複数の画素を有しており、これらの画素の配置により矩形の表示領域が形成されている。表示面141には、スクリーン状の透明なタブレット17が積層されている。スタイラスペン2は、表示装置10を操作する操作子の一例である。スタイラスペン2をタブレット17に接触させたり、タブレット17に接触させながら移動させたりすることで、ユーザーから表示装置10への各種指示の入力が行われたり、スタイラスペン2のペン先が指定した位置の軌跡を表す画像(以下、「軌跡画像」という。)が表示面141に表示されたりする。
図2は、表示装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、表示装置10が備える各部の構成は、バス21を介して接続されている。
CPU(Central Processing Unit)11は、制御プログラムを実行して、表示装置10の各部を制御する。CPU11がROM(Read Only Memory)19に記憶されている制御プログラムを実行する際には、使用するデータをRAM(Random Access Memory)20に記憶させる。
電源部12は、例えばリチウムイオン系電池などの充電可能な2次電池を備えており、表示装置10の動作に要する電力を、図示せぬ電力線を介して装置内の各部に供給する。
VRAM(Video Random Access Memory)18は、表示装置10に表示させる画像を表す画像データを記憶するメモリーである。
表示制御部13は、表示体14を駆動するための駆動回路を備える。表示制御部13は、VRAM18に記憶された画像データを読み出し、その画像データに応じた画像を表示体14に表示させる。
表示体14は、電気泳動素子を複数並べて構成された表示面141を有している。電気泳動素子は、表示制御部13の駆動回路に駆動電圧が印加されると、その駆動電圧に応じた色を表示する表示素子の一例である。すなわち、表示制御部13は、駆動電圧を印加する表示処理を実行することにより、表示面141に画像を表示させる。また、ここでの電気泳動素子は最終的な色として黒又は白を表示するものである。電気泳動素子は、上記表示処理が施される期間が長いほど、つまり、駆動回路に駆動電圧が印加されている期間が長いほど、濃度が高い色を表示する表示素子である。つまり、濃度が高いほど電気泳動素子が表示する色が黒に近く、明度が低い。
操作部15は、方向ボタンやスイッチなどを備えており、ユーザーによる操作を受け付けて、その操作内容に応じて操作信号をCPU11に供給する。
記憶部16は、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の不揮発性の記憶手段であり、画像データなどの各種のデータを記憶する。
タブレット17は、スタイラスペン2のペン先等の物体の接触の有無を感知する。CPU11は、表示面141に対して指定された位置をタブレット17への接触により検出し、その位置を表す位置情報を取得する。この位置情報は、例えば、表示面141の左上隅点の位置を原点とし、矩形領域である表示面141の各辺に沿って定めた直交座標系に従って、各位置に割り当てられた座標を示す座標情報である。CPU11は、この位置情報を取得すると、RAM20に記憶させる。また、CPU11は、タブレット17により、表示面141に指定された位置を決められた周期ΔTs毎(例えば、100ms毎)に検出する。そして、CPU11は、タブレット17上において検出した位置を表す位置情報に基づいて表示処理を実行することで、取得した位置情報によって表される位置を順次結んだ軌跡画像を表示させる。
図3は、CPU11が制御プログラムを実行することにより表示装置10において実現される機能のうち、画像の表示に係る機能の構成を示した機能ブロック図である。
位置情報取得部111は、表示面141に対してユーザーによりスタイラスペン2で指定された位置を表す位置情報を取得し、RAM20に記憶させる。
第1表示制御部112は、表示面141に対して指定された位置の軌跡を表す軌跡画像を、位置情報取得部111により取得され、ユーザーにより指定された位置を表す位置情報に基づいて表示面141に表示させる。
予測部113は、表示面141に対して連続して位置(第1の位置)が指定されると、後述する予測処理を実行することにより、その位置の後に表示面141に対して指定される位置を予測する。
第2表示制御部114は、予測部113により予測された位置に画像(以下、「予測画像」という。)を表示させるとともに、その予測画像の表示領域のうち、実際に指定された位置(第2の位置)に応じて表示される軌跡画像とは異なる表示領域の予測画像を消去する。つまり、第2表示制御部114は、将来においてユーザーにより指定されると予測される位置に予測画像を表示させるとともに、予測画像の表示領域のうち、その予測が外れた表示領域の画像を消去する。
次に、予測部113において実行される予測処理について説明する。
図4は、予測部113において行われる予測処理の手順を示すフローチャートである。図5は、予測処理の内容を説明する図である。
ここで、図5(a)に示すように、P(0)、・・・、P(N)(ここでは、N=4である。)というN+1個の検出点P(i)(ただし、i=0,・・・,N)が、CPU11により既に検出されたとする。図5(a)に示す破線は、検出された順に各検出点を線分で結んだものであり、この線分の位置に軌跡画像が表示される。ここでは、CPU11が、検出点P(0)〜P(N)に基づいて、検出点P(N)に続けて指定される位置を予測する場合の予測処理を説明する。
なお、以下では、検出点P(i)の座標をそれぞれ(x(i),y(i))と表す。
予測部113は、まず、P(0)、・・・、P(N)という順に検出された検出点に基づき、軌跡ベクトルを求める(ステップS1)。図5(b)に示す各矢印は軌跡ベクトルV(i)を表しており、各検出点の位置を始点とし、その次に検出された検出点の位置を終点としたベクトルである。軌跡ベクトルV(i)は、式(1)に示す関係を満たす。
V(i)=(x(i)−x(i−1),y(i)−y(i−1)) (ただし、i=1〜N)・・・(1)
軌跡ベクトルV(i)は、各検出点での軌跡の方向と、その次に検出された位置までの距離とを表すベクトルである。軌跡の方向は、ユーザーによりスタイラスペン2のペン先が移動させられた方向である。
次に、予測部113は、軌跡ベクトルV(i)の平均ベクトルEを求める(ステップS2)。平均ベクトルEと軌跡ベクトルV(i)とは、下記式(2)の関係を満たす。
E=(V(1)+・・・+V(N))/N ・・・(2)
次に、予測部113は、検出点P(N)に続けて指定されると予測される検出点(以下、「予測点」という。)の座標を求める(ステップS3)。ここでは、予測部113は、下記式(3)に基づいて予測点の座標を求める。式(3)において、S(p)は、予測点の位置を終点とするベクトルである。pは、P(N)からp個目の予測点であることを示す整数である。
S(p)=pE+V(N) ・・・(3)
ここで、或る時間ΔTのうちに、CPU11により検出される検出点の数Nsは、ΔT/ΔTsである。予測部113は、ΔT後までの予測点の座標を特定するために、ステップS3においてNs個の予測点の座標を求める。ここでは、Ns=4とする。
式(3)及び図5(c)から分かるように、予測点の位置は、検出点P(N)を始点として整数倍した平均ベクトルEの終点の位置として定められる。このようにすることで、ユーザーにより先に指定された位置の軌跡の傾向から、それに続けて指定されるであろう軌跡を予測することができる。
以上が、予測処理の説明である。
[実施形態の動作]
次に、表示装置10の動作について説明する。図6は、予測画像の表示に関して、CPU11が実行する動作の手順を示すフローチャートである。図7、8は、表示装置10の表示面141に表示される画像を説明する図である。
CPU11は、ユーザーによりスタイラスペン2をタブレット17に接触させたままその先頭の位置が移動させられると、決められた周期毎に検出されるその位置を表す位置情報を取得する(ステップS11)。ここでは、図7(a)に示すように、CPU11は、P(0)からP(4)までの計5個の検出点の位置情報を取得したとする。 次に、CPU11は、ステップS11で取得した位置情報に基づいて予測処理を実行する(ステップS12)。予測処理については上述したとおりである。ここでは、CPU11は、ステップS11において取得したP(0)からP(4)までの計5個の検出点の位置情報に基づいて、予測処理を実行する。そして、CPU11は、図7(b)に示すように、予測点S(p)(p=1〜4)の座標をそれぞれ求める。
続いて、CPU11は、ステップS12で求めた予測点の座標に基づいて予測画像データを生成する(ステップS13)。予測画像データは、ここでは順次検出された予測点を結んだ線分を表す線分画像である。CPU11は、生成した予測画像データをRAM20に記憶させる。
そして、CPU11は、予測画像データに応じた予測画像を表示面141に表示させるための表示処理を行う(ステップS14)。ここでは、CPU11は、RAM20上の予測画像データをVRAM18に転送する。そして、CPU11は、予測画像データに基づき表示制御部13を制御することによって、表示面141に図7(c)に示す予測画像Isを表示させる。このとき、CPU11は、検出点P(0)〜P(4)をそれぞれ結ぶ軌跡画像Irを表示させるための表示処理も同時に行っていることになる。
このとき、軌跡画像と予測画像との区別を明確にするために、CPU11は予測画像の濃度が軌跡画像の濃度よりも低くなるように表示処理を行う。具体的には、CPU11は、軌跡画像を表示させるための表示処理よりも、短い期間の表示処理を施すことにより、予測画像を表示させる。例えば、軌跡画像の表示に計300msの表示処理を施すのであれば、軌跡画像の表示には100msの表示処理を施す、という具合である。
次に、CPU11は、表示面141に表示した予測画像を補正するか否かを判断する(ステップS15)。この補正は、予測画像のうち、現にユーザーによって指定されなかった表示領域の画像を消去するためと、現にユーザーによって指定された位置に応じた軌跡画像を新たに表示するために行われる。ここで、CPU11は、下記式(4)の演算を行い、距離和Dが閾値以上の場合には、補正を行い、距離和Dが閾値未満の場合には、補正を行わないと判断する。
D=Σ|S(p)−P(i)| ・・・(4)
距離和Dは、予測点S(p)と、これら各予測点に対応する検出点P(i)との距離の総和を示す値である。つまり、表示面141における、予測画像の表示領域と、軌跡画像の表示領域との一致の程度を示す指標となる値である。例えば、D=0の場合には、予測画像と軌跡画像とが一致することになるから、予測画像を補正する必要はないといえる。一方、距離和Dが大きい場合、予測画像と軌跡画像との差異が大きい、つまり予測点の位置の精度が悪いことを意味しているから、これを修正する必要が生じる。距離和Dの値は、例えば、ユーザーにとってかかる差異が判別可能であるか否かの境界となるような値である。つまり、予測画像と軌跡画像とが完全一致する場合のほか、その差異がほとんどなく、無視できるような場合にもこの補正を行わない。
ここで、図8(a)に示すように、予測点S(1)〜S(4)に対応する検出点として、検出点P(5)〜P(8)が検出されたとする。そして、予測点S(1)と検出点P(5)とが一致し、予測点S(2)と検出点P(6)とが一致しており、予測点S(3)と検出点P(7)との位置が異なり、予測点S(4)と検出点P(8)との位置が異なっているとする。
この場合、CPU11は、距離和Dが閾値以上となって、予測画像を補正すると判断すると(ステップS15;YES)、補正データを生成する(ステップS16)。この補正データは、予測画像を表示した表示領域のうち、ユーザーにより指定されなかった位置に対応する表示領域の画像を消去するための消去用画像データと、予測画像を表示していない表示領域のうち、ユーザーによって指定された位置に対応する表示領域に軌跡画像を表示するための追記用画像データとを含む。ここでは、図8(b)に示すように、CPU11は、検出点P(4)と、予測点S(1)と、予測点S(2)とを結ぶ予測画像については消去せずに、予測点S(2)〜S(4)を結ぶ予測画像を消去するための消去用画像データを生成する(点線で図示)。また、CPU11は、検出点P(6)、P(7)、P(8)を結ぶ軌跡画像を表示するための追記用画像データを生成する(実線で図示)。
そして、CPU11は、補正データのうち追記用画像データに応じて、軌跡画像を表示させるための表示処理を実行する(ステップS17)。これにより、表示面141には、図8(b)に示す軌跡画像Ir1が表示される。このとき、CPU11は、低い濃度で表示していた予測画像Isのうち、P(4)〜P(6)を結んだ軌跡画像を表示する表示処理も行って、その濃度を高める。
次に、CPU11は、補正データのうち消去用画像データに応じて、予測画像を消去する表示処理を行う(ステップS18)。これにより、表示面141からは、予測画像Isのうち、実際に指定されなかった位置に対応する画像Ifが消去される。このように、予測画像の位置と、ユーザーの指定位置とが同じであれば、実際に指定される前に軌跡画像の表示処理が開始されることに等しいから、その表示の迅速性が高まるわけである。
図9は、CPU11が実行する処理を説明するタイムチャートである。図9の上部に、スタイラスペン2の時刻Tにおける先端位置を示す。また、図9に示す時刻T0,T1,T2,T3はそれぞれ、時間ΔT間隔で異なる時刻であり、後者ほど後の時刻を表している。
図9に示すように、CPU11は、時刻T=T0〜T1においては、検出点P(0)〜P(4)の位置をタブレット17により検出して、その位置情報を取得する。そして、CPU11は、軌跡画像を表示するための軌跡画像データを生成する。この期間において、CPU11は、かかる処理のほかに、検出点P(0)〜P(4)に続けて検出されるであろう検出点である予測点の座標を求める。ここでは、CPU11は、検出点P(5)〜P(8)の位置を予測して、その位置情報に基づいて予測画像データを生成する。
時刻T1〜T2の期間では、CPU11は、検出点P(5)〜P(8)に対応する予測画像データに基づいて、予測画像を表示するための表示処理を行う。また、CPU11は、検出点P(5)〜P(8)の各位置の検出を行って、それら各位置の位置情報を取得する。そして、CPU11は、検出点P(5)〜P(8)の位置情報に基づいて、検出点P(0)〜P(4)に対応する表示領域の予測画像を補正するための補正データを生成する。そして、CPU11は、この補正データに応じて、検出点P(0)〜P(4)に対応する予測画像を補正する。すなわち、CPU11は、補正データに応じて、軌跡画像の追記と予測画像の消去とを行う。さらに、この期間においては、CPU11は、検出点P(5)〜P(8)に続けて指定される予測点の座標を求める。ここでは、CPU11は、検出点P(9)〜P(12)の位置を予測した予測点の座標を求めて、その位置情報に基づいて予測画像データを生成する。以降、CPU11は、タブレット17に対して指定された位置に応じて、上記処理を繰り返して実行する。
このようにして、CPU11は、実際に検出した検出点に基づいて軌跡画像を表示するとともに、それに続けて指定されるであろう位置に予測画像を表示させる。そして、その予測画像を補正する必要がある場合には、CPU11は、実際に指定された位置に応じた軌跡画像を表示するために必要な表示領域のみに対して軌跡画像を表示させる表示処理を行い、実際に指定されなかった位置の予測画像の消去を行う。
以上説明した実施形態によれば、表示装置10は、スタイラスペン2によって指定された位置の軌跡を表す軌跡画像を表示する一方で、それに続けて指定される位置を予測して、その位置に予測画像を表示する。このため、予測した位置と、実際に指定された位置とが一致していたり、近接している場合には、軌跡画像の表示処理の開始時期を早めたことにもなるから、その表示の迅速性が高まる。よって、表示面141に対して位置が指定されてから、その位置の軌跡を表す画像を表示するまでに要する時間を短縮することができる。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。また、以下に示す変形例は、各々を組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した実施形態では、予測画像として線分画像を表示していたが、例えば以下のようにしてもよい。
図10は、この変形例における予測画像を説明する図である。
例えば、図10(a)に示すように、予測点を順次結んだ線分が楕円の長軸となるような楕円領域の全体に予測画像を表示してもよい。このようにすれば、予測画像が表示される領域が広がるため、予測画像の位置と、ユーザーにより指定される位置とが一致する確率が高まる。また、図10(b)に示すように、P(N)を頂点とした三角形の領域の予測画像を表示してもよい。P(N)から遠い位置ほど、予測点と指定される位置とが異なる可能性が高くなるので、この場合、精度の悪い場所ほど予測画像の領域を広げることで、効率良く予測の精度を高められる。
なお、予測画像は、予測点を順次結んだ線分が円の直径となるようにしてもよいし、また、長方形など他の図形の形状をした予測画像を表示してもよい。
また、図10(c)に示すように、線分画像である予測画像を複数表示してもよい。この場合、一端を検出点P(N)として、予測点を順次結んだ線分画像である予測画像Isの他、様々な方向に延びる複数の線分画像Is1〜Is4が、予測画像として表示される
(変形例2)
上述した実施形態では、CPU11は平均ベクトルEに基づいて予測点の座標を求めていたが、例えば、CPU11は、P(N)を終点とし、その直前に検出されたP(N−1)を始点とした軌跡ベクトルを求め、この軌跡ベクトルの方向の任意の長さを有する線分画像を予測画像として表示してもよい。この場合、ユーザーによって連続して指定された軌跡の方向のみに基づいて、CPU11が予測画像を表示することになる。
また、予測処理を省略し、CPU11は、P(N)を中心(重心)とした円形や三角形などの図形領域の全体に予測画像を表示してもよい。この構成であれば、予測処理を行わない分だけCPU11が行うべき処理量を減らせる。
(変形例3)
上述した実施形態において、CPU11は、ステップS15において、距離和Dが閾値以上である場合には、予測画像の補正を行っていたが、たとえば、予測した位置に応じた予測画像と、軌跡画像とが完全に一致する表示領域の以外は、予測画像をすべて消去してもよい。このようにすれば、より正確に、ユーザーにより指定された位置に応じた軌跡画像を表示することができる。
(変形例4)
また、表示体14は、コレステリック液晶などを利用した複数の画素からなる表示面を有するものであってもよく、電気泳動方式のものに限らない。つまり、CPU11の制御に応じた画像を表示する表示面を有する表示体であればよい。
また、表示素子は、最終的な色として黒、白以外の色を表示するものであってもよいし、2色を表示するものに限らず、さらに多色を表示するものであってもよい。
また、表示装置10は、軌跡画像に対して予測画像の濃度を低くして表示していたが、これらを同じ濃度で表示してもよい。この構成であっても、ユーザーにより位置が指定される前に、予測点の座標に基づいて画像表示する処理が開始されているからである。
(変形例5)
上述した実施形態において、表示装置が消去用画像データに基づく予測画像の消去と、追記用画像データに基づく軌跡画像の表示とを同時に行える(つまり、ステップS17,18の処理を同時に行うことができる)場合には、表示装置はこれらの処理を同時に行うとよい。上述の実施形態の構成では、軌跡画像を追記するための表示処理と、予測画像を消去するための表示処理とを同時に行える表示装置であれば、これらの表示処理を同時期に行ってよいということである。このようにすれば、画像の表示に係る処理全体の時間を短縮できる。
また、表示装置10は、スタイラスペン2側に位置を検出する機能を持たせてもよく、この場合、スタイラスペンから表示装置本体に無線信号等を用いて位置(座標)を通知すればよい。
また、表示面141に重ねて配置されたタブレット17に代えて、ペンタブレットと呼ばれるものを用いてもよい。すなわち、利用者が板状のペンタブレット上でペン型入力装置やマウス等を用いて軌跡を指定すると、装置がその位置を表す位置座標を読み取ってディスプレイ上のポインタを移動させて、表示面に軌跡画像を表示するというものである。
(変形例6)
上述した実施形態では、表示面141は、電気泳動方式で駆動させられる表示素子が複数並べられて構成されていたが、液晶など、これ以外の駆動方式の表示素子によって表示領域が構成される表示体を用いてもよい。
上述した実施形態では、表示装置10は薄型で可搬性の高い電子ペーパーと呼ばれる表示装置であったが、実施形態で説明したような情報処理を行うことができればよく、PDA(Personal Digital Assistant)や、携帯電話機等の表示装置であってもよい。
(変形例7)
上述した実施形態において、CPU11が実行していた制御の一部が他のハードウェアとの協働により行われてもよいし、これ以外の1又は複数のハードウェアが行うようにしてもよい。また、CPU11がプログラムを実行して各制御を実行する場合、そのプログラムは、複数のプログラムの組み合わせによって実現されてもよく、そのプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスク(CD、DVD)など)、光磁気記録媒体、半導体メモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録した状態で提供し得る。また、インターネット等の通信網経由でダウンロードさせることも可能である。
10…表示装置、11…CPU、111…位置情報取得部、112…第1表示制御部、113…予測部、114…第2表示制御部、12…電源部、13…表示制御部、14…記憶性表示体、141…表示面、15…操作部、16…記憶部、17…タブレット、18…VRAM、19…ROM、2…スタイラスペン、20…RAM、21…バス。

Claims (7)

  1. 画像を表示する表示面と、
    前記表示面に対して指定された位置を表す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記指定された位置の軌跡を表す第1の画像を、取得された当該位置を表す位置情報に基づいて前記表示面に表示させる第1の表示制御手段と、
    前記表示面に対して連続して第1の位置が指定されると、当該第1の位置に続けて前記表示面に対して指定される位置を予測する予測手段と、
    前記予測手段により予測された位置に第2の画像を表示させ、当該第2の画像の表示領域のうち、前記第1の位置に続けて指定された第2の位置に応じて表示される前記第1の画像とは異なる表示領域の画像を消去する第2の表示制御手段と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記位置情報取得手段は、決められた周期毎に検出される各位置を表す位置情報をそれぞれ取得し、
    前記予測手段は、取得された前記第1の位置を表す位置情報に基づいて、その各位置の軌跡の方向をそれぞれ特定し、特定した軌跡の方向に基づいて前記第2の位置を予測する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記予測手段は、取得された前記第1の位置を表す位置情報に基づいて、その各位置について、前記軌跡の方向とその次に検出された位置までの距離とを表すベクトルをそれぞれ求め、求めたベクトルの平均ベクトルに基づいて前記第2の位置を予測する
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記表示面は、画像を表示するための表示処理が施される期間が長いほど、濃度が高い色を表示する複数の表示素子を有し、
    前記第1の表示制御手段は、前記指定された位置の前記表示素子に決められた期間だけ前記表示処理を施すことにより、前記第1の画像を表示させ、
    前記第2の表示制御手段は、前記決められた期間よりも短い期間の前記表示処理を施すことにより、前記第2の画像を表示させる
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 前記予測手段は、前記第1の位置に基づいて前記予測手段により予測された位置と、指定された前記第2の位置との距離を算出する算出手段を備え、
    前記第2の表示制御手段は、前記算出手段により算出された距離が閾値以上である場合には、前記第2の画像を消去し、当該距離が閾値未満の場合には、当該第2の画像を消去しない
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 前記第2の表示制御手段は、前記第1の画像が表示されると同時に、前記第2の画像を消去する
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の表示装置。
  7. 画像を表示する表示面を有する表示装置のコンピューターを、
    前記表示面に対して指定された位置を表す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記指定された位置の軌跡を表す第1の画像を、取得された当該位置を表す位置情報に基づいて前記表示面に表示させる第1の表示制御手段と、
    前記表示面に対して連続して第1の位置が指定されると、当該第1の位置に続けて前記表示面に対して指定される位置を予測する予測手段と、
    前記予測手段により予測された位置に第2の画像を表示させ、当該第2の画像の表示領域のうち、前記第1の位置に続けて指定された第2の位置に応じて表示される前記第1の画像とは異なる表示領域の画像を消去する第2の表示制御手段
    として機能させるためのプログラム。
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