JP5098683B2 - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料の分割噴射を行う内燃機関の燃料噴射制御装置の技術分野に関する。
この種の内燃機関の燃料噴射制御装置によって燃料の分割噴射を行うにあたり、特許文献1及び特許文献2には、以下の技術が開示されている。
特許文献1には、筒内噴射エンジンにおいて、燃料が一部に集中することを回避するため、或いは集中的に噴射された燃料が燃焼室壁面に付着してしまうことを回避するために、必要な燃料量を複数回に分割して噴射する技術が提案されている。
特許文献2には、燃料の分割噴射において、機関冷間時においては噴射した燃料のうち実際に機関燃焼に寄与する割合が少なくなることに鑑みて、分割噴射時には一括噴射時よりもその燃料増量度合を大きく設定するように補正する技術が提案されている。
特開2002―161790号公報 特開2006―183537号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された何れの技術においても、1サイクルにおいて複数回に分割された燃料噴射の各々の噴射時間が短くなると、噴射時間に対する噴射量の線形性が悪化する。それゆえ、複数回に分割された燃料噴射の各々に係る燃料噴射量に対して一律に補正を行う全部補正をしても、各分割噴射に係る補正後の燃料噴射量のバラツキが大きくなる。そうすると、1サイクルにおける燃料噴射量の総量は要求通りとはならず、かえって空燃比が悪化する虞がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みてなされたものであり、燃料の分割噴射を行う際にも、燃料噴射量を好適に補正可能な内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置は、1サイクルあたり複数回に分割して燃料の噴射が行われる内燃機関の燃料噴射制御装置であって、前記1サイクルにおいて噴射すべき総燃料噴射量に対する補正量を、所定パラメータ(例えば、検出された空燃比等)に基づいて特定する補正量特定手段と、前記特定された補正量に基づき、前記複数回に分割された燃料噴射のうちの一部に対して燃料噴射量の部分補正を行う補正手段とを備える。
本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、1サイクルあたり複数回に分割して燃料の噴射が行われる。例えば、通常は1度に噴射すべき総燃料噴射量を略4等分にし、4回に分割して燃料の噴射が行われる。なお、燃料噴射の態様は、特に限定されず、例えば筒内噴射、或いはポート噴射の何れであってもよい。燃料の種類は、特に限定されず、例えばガソリンであってもエタノール燃料であってもよい。
補正量特定手段は、例えば空燃比センサ及び電子制御装置からなり、1サイクルにおいて噴射すべき総燃料噴射量に対する補正量を、所定パラメータ(例えば、検出された空燃比等)に基づいて特定する。この補正量は、具体的には、1サイクルにおいて噴射すべき総燃料噴射量の基本量(以下、「基本噴射量」ともいう)に、所定の空燃比調整用の増量係数を乗じることで特定される。空燃比調整用の増量係数は、空燃比と対応付けられて、マップ又は関数として予め記録されており、フィードバック的に変更されうる。
補正手段は、例えば電子制御装置からなり、特定された補正量に基づき、複数回に分割された燃料噴射のうちの一部に対して燃料噴射量の部分補正(すなわち、部分的な補正)を行う。言い換えれば、複数回に分割された燃料噴射の各々に対して一律に燃料噴射量の全部補正を行うことはしない。ここで、複数回に分割された燃料噴射のうち、補正対象となるものの数は、全体補正を行う場合に比べて部分補正を行う場合の方が少ない。一方で、補正量特定手段によって特定される補正量は、全体補正の場合と部分補正の場合とで、同じである。そうすると、全体補正を行う場合に比べて部分補正を行う場合の方が、複数回に分割された燃料噴射のうち一の燃料噴射に対する補正量(すなわち燃料の増量分)が多くなり、もって噴射時間に対して噴射量が線形に得られない(すなわち線形性の悪い)非線形領域で燃料噴射量を補正することを回避できる。
以上のとおり、本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、燃料の分割噴射を行う際にも、燃料噴射量を好適に補正可能となる。
本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の一態様では、前記1サイクルにおいて噴射すべき総燃料噴射量が所定噴射量未満の場合に、前記補正手段は前記部分補正を行う。
この態様によると、1サイクルにおいて噴射すべき総燃料噴射量が所定噴射量未満でなければ、仮に全部補正をしたとしても、線形領域(すなわち噴射時間に対して噴射量が線形に得られる領域)で各燃料噴射量の補正を行うことができる。それゆえ、この場合には不要な部分補正を回避する。なお、「所定噴射量」は、総燃料噴射量を複数回に分割した際に、各燃料噴射時間における線形領域が実用上要求される線形性を確保できる程度となる総燃料噴射量の下限値として、実験乃至シミュレーションによって予め定められ得る値である。
本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の他の態様では、前記複数回に分割された燃料噴射の各々に係る噴射時間が所定時間未満の場合に、前記補正手段は前記部分補正を行う。
この態様によると、複数回に分割された燃料噴射の各々に係る噴射時間が所定時間未満でなければ、仮に全部補正をしたとしても、線形領域(すなわち噴射時間に対して噴射量が線形に得られる領域)で各燃料噴射量の補正を行うことができる。それゆえ、この場合には不要な部分補正を回避する。なお、「所定時間」は、それを燃料噴射時間とした場合の線形領域が実用上要求される線形性を確保できる程度となる燃料噴射時間の下限値として、実験乃至シミュレーションによって予め定められ得る値である。
本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の他の態様では、前記補正手段は、前記複数回に分割された燃料噴射のうち所定回以降の燃料噴射に係る燃料噴射量に対して、前記部分補正を行う。
この態様によると、筒内噴射の場合に、噴射される燃料が筒内の中心部をリッチ化することができ、もって燃焼を安定化できる。特に、筒内噴射の場合に、後半の燃料噴射時にはピストンが十分に上昇しているので、噴射された燃料が燃焼室内壁に付着してその下に位置するオイルパンに掻き落とされ、結果オイルパン内のオイルを希釈してしまうことを回避できる。そうすると、筒内噴射角度を上向きにし、タンブル流に同調させて燃料噴射を行う場合にも有効である。
本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の他の態様では、前記補正手段は、前記複数回に分割された燃料噴射のうち最後の燃料噴射に係る燃料噴射量に対して、前記部分補正を行う。
この態様によると、筒内噴射の場合に、噴射される燃料が筒内の中心部をリッチ化することができ、もって燃焼を安定化できる。しかも、補正対象が1の燃料噴射のみであるので、その燃料噴射時間を長期化でき、もって線形領域を十分に確保した正確な補正が可能となる。
本発明の作用及び他の利得は、次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされよう。
以下、発明を実施するための最良の形態として本発明の一実施形態を、図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置、及びその制御対象たる内燃機関1の模式的な断面図である。
図1に示すように、内燃機関1は、気筒2内に燃料噴射弁12から燃料を直接噴射する筒内噴射式の火花点火内燃機関であり、気筒2と、気筒2内を往復運動し、頂面にキャビティ3aが形成されたピストン3と、を有している。気筒2には吸気通路4及び排気通路5がそれぞれ接続されている。吸気通路4にはこれを開閉する吸気弁6が、排気通路5にはこれを開閉する排気弁7がそれぞれ設けられている。排気弁7の下流側の排気通路5には、排気中の有害物質を浄化するための触媒8が設けられている。触媒8は周知の三元触媒として構成される。
内燃機関1は、気筒2の上部に臨むようにして配置された点火プラグ13と、気筒2の側部に臨むようにして配置された燃料噴射弁12とを更に有している。燃料噴射弁12にはサプライポンプ(不図示)にて圧送された燃料が供給され、点火プラグ13にはディストリビュータ(不図示)等を備えた電力供給装置を介して必要な電力が供給される。燃料噴射弁12は、気筒2の中心線CLと交差する方向に噴霧22を噴射可能に構成されている。燃料噴射弁12は、後述するエンジンコントロールユニット(ECU)30の制御下で、燃料噴射量を任意に分割して任意のタイミングに噴射できる。
燃料噴射弁12、及び点火プラグ13は、ECU30に接続されている。ECU30は各種センサの出力信号を参照して内燃機関1を適正な運転状態に制御する周知のコンピュータであり、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺装置を備えている。ECU30に接続される各種センサには、内燃機関1のクランク角度Neに対応した信号を出力するクランク角センサ31や、吸入空気量Gaに対応した信号を出力するエアフローメータ32、内燃機関1から排出される排気の空燃比A/Fに対応した信号を出力する空燃比センサ9の他、多数のセンサが接続されているが、本発明の要旨と直接関係しないセンサの図示は省略した。
上述の如く構成された本実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の動作処理について、図1に加えて、図2〜図5を参照して説明する。ここで、図2は、実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置による燃料噴射制御の手順を示すフローチャートである。図3は、(a)基本噴射量Q、(b)要求噴射量Q×α、(c)比較例に係る全部補正時の噴射パターン、及び(d)実施形態に係る部分補正時の噴射パターンを夫々示す噴射パターン図である。図4は、噴射パターンにおける線形及び非線形領域を示す噴射パターン図である。図5は、駆動時間に対する噴射量、及び噴射量のバラツキの程度を示す特性図である。
図2に示す根量噴射制御において、先ず、吸入空気量Ga、及び機関回転数Neが検出され(ステップS11)、この検出結果に対応する基本噴射量QがECU30によって算出される(ステップS1)。図3(a)に基本噴射量Qを示す。なお、図3(a)において、横軸は燃料噴射弁12の駆動時間(すなわち、噴射時間)とし、縦軸は各駆動時間における瞬間的な燃料噴射とした場合の、燃料噴射パターンが示されている。図3(a)において、燃料噴射パターンに囲まれた斑網領域の面積が、基本噴射量Qを示す。燃料噴射量Qの算出は、吸入空気量Ga及び機関回転数Neを変数としたマップを予めECU30のROMに記憶させておき、このマップを参照することで実現できる。
次いで、空燃比センサ9から空燃比A/Fが検出され、運転状態に基づいて設定される目標空燃比からの誤差がECU30によって検出される(ステップS12)。検出された空燃比の誤差を埋め合わせるために、噴射量の補正係数αがECU30によって算出される(ステップS2)。この補正係数αに基づいて、要求噴射量Q×αがECU30によって算出される(ステップS3)。図3(b)に、要求噴射量Q×αを示す。図3(b)において、傾斜線領域の面積が、基本噴射量Qに対する燃料増量分Q×(α―1)を示す。
また、ECU30は、基本噴射量Qから分割数を決定する(ステップS4)。つまり、1サイクルあたり何回に分割して燃料の噴射を行うかを決定する。分割数の決定は、基本噴射量Q及び分割数を変数としたマップを予めECU30のROMに記憶させておき、このマップを参照することで実現できる。
そして、複数回に分割された燃料噴射に対して、燃料増量分Q×(α―1)に基づく燃料噴射量の補正が行われる。ここで、図3(c)比較例に係る分割噴射パターン、及び図3(d)実施形態に係る分割噴射パターンを参照しながら、好ましい補正態様について詳述する。
先ず、図3(c)に示すように、通常の比較例に係る燃料噴射制御では、燃料増量分Q×(α―1)を、分割数で4等分し、複数回に分割された燃料噴射の各々に対して一律に燃料噴射量の全部補正が行われる。ところが、分割噴射は、燃料噴射弁12の作動が安定しない非線形的な噴射を多数回にわけて噴射する方式のため、噴射量のバラツキが大きい。具体的には、図4に示すように、図4(a)噴射開始時の過渡の領域、及び図4(c)噴射終了時の過渡の領域のような非線形領域は、噴射時間によらず一定である。一方で、図4(b)の線形領域は、噴射時間に応じて伸長する。そうすると、分割噴射では各々の噴射時間が比較的短いので、図4(a)及び図4(c)の非線形領域が占める割合が、長くなる。このような非線形領域では、図5の上段に示すように、燃料噴射弁12を駆動してから約0.7[ms]までは、燃料噴射弁12の作動が安定しないため、噴射量[mm3/st]が駆動時間に対して比例しない。それゆえ、非線形領域では、分割噴射の各々の噴射時間を同じにしても、図5の下段に示すように、バラツキが8〜20[%]と比較的大きい。複数回に分割された燃料噴射の各々の駆動時間が非線形領域にあるにもかかわらず、各燃料噴射に対して一律に燃料噴射量の全部補正を行ったとしても、補正後の噴射量もバラツキが大きくなり、空燃比が安定しない。
一方で、図3(d)に示すように、本実施形態に係る燃料噴射制御では、燃料増量分Q×(α―1)を、分割数で等分割せず、全部補正もしない。その代わり、決定された分割数に分割された燃料噴射のうちの一部に対して燃料噴射量の部分補正を行う(ステップS5)。例えば、図3(d)に示すように、最後の1噴射のみに、燃料増量分Q×(α―1)を加え、燃料噴射を実行する(ステップS6)。そうすると、最後の1噴射に加えられる燃料増量分Q×(α―1)が、4分割されるよりも多いので、図5(b)の線形領域で空燃比の調整を行うことができ、もって噴射量のバラツキが少なくなる。その結果、分割噴射時にも好適に空燃比フィードバック補正が可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、分割噴射において、燃料噴射量を一律に全部補正することなく、複数回に分割された燃料噴射のうちの一部に対して燃料噴射量の部分補正を行うので、好適に空燃比フィードバック補正が可能となる。
尚、本実施形態において、「基本噴射量Q」が、本発明に係る「1サイクルにおいて噴射すべき総燃料噴射量」であり、「燃料増量分Q×(α―1)」が、本発明に係る「総燃料噴射量に対する補正量」であり、「空燃比A/F」が、本発明に係る「所定パラメータ」であり、「空燃比センサ9」及び「ECU30」が、本発明に係る「補正量特定手段」であり、「ECU30」が、本発明に係る「補正手段」である。
因みに、図2に示す燃料噴射制御に代えて、図6、及び図7に示す燃料噴射制御を行ってもよい。図6は、変形形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置による燃料噴射制御の手順を示すフローチャートである。図7は、変形形態に係る(a)基本噴射量Q、(b)要求噴射量Q×α、(c)全部補正をする場合の噴射パターン、及び(d)後半2つの噴射に対して部分補正をする場合の噴射パターンを夫々示す噴射パターン図である。なお、変形形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の基本構成は、図1に示す実施形態に係るそれと同じでよい。
変形形態に係る燃料噴射制御は、図2に示す実施形態に係るそれと異なり、部分補正をするか、又は全部補正をするかを判定する処理が追加されている。
具体的には、図6に示すように、部分補正に先立ち、1サイクルにおいて噴射すべき総燃料噴射量たる基本噴射量Qが所定噴射量未満であるか否かが判定される(ステップS24)。ここで、所定噴射量とは、基本噴射量Qを複数回に分割した際に、各燃料噴射についての線形性が実用上要求される程度となるような基本噴射量Qの下限値として、実験乃至シミュレーションによって予め定められ得る値である。
そして、基本噴射量Qが所定噴射量未満である場合には(ステップS24:Yes)、線形性を確保するべく、上述の実施形態と同様に、部分補正を行う。この際、図3(d)に示すように、最後の1噴射のみに、燃料増量分Q×(α―1)を加えてもよいが(ステップS5)、図7(d)に示すように、最後の2噴射に、燃料増量分Q×(α―1)/2を夫々加えてもよい。
他方で、基本噴射量Qが所定噴射量以上である場合には(ステップS24:No)、分割された各燃料噴射についての線形性は既に確保されているので、あえて分割補正をする必要はない。それゆえ、図7(c)に示すように、全部補正をしてもよい(ステップS25)。
尚、ステップS24において、基本噴射量Qに代えて、燃料噴射時間や、燃料増量分Q×(α―1)の大きさに基づいて、部分補正をするか否かを判定してもよい。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内燃機関の燃料噴射制御装置も又、本発明の技術的範囲に含まれるものである。例えば、上述の実施形態では、筒内噴射式の火花点火内燃機関を用いて説明したが、燃料を分割して噴射する態様であれば、他のポート噴射を用いてもよい。
本発明の第1実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置、及びその制御対象たる内燃機関1の模式的な断面図である。 実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置による燃料噴射制御の手順を示すフローチャートである。 (a)基本噴射量Q、(b)要求噴射量Q×α、(c)比較例に係る全部補正時の噴射パターン、及び(d)実施形態に係る部分補正時の噴射パターンを夫々示す噴射パターン図である。 噴射パターンにおける線形及び非線形領域を示す噴射パターン図である。 駆動時間に対する噴射量、及び噴射量のバラツキの程度を示す特性図である。 変形形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置による燃料噴射制御の手順を示すフローチャートである。 変形形態に係る(a)基本噴射量Q、(b)要求噴射量Q×α、(c)全部補正をする場合の噴射パターン、及び(d)後半2つの噴射に対して部分補正をする場合の噴射パターンを夫々示す噴射パターン図である。
符号の説明
1…内燃機関、2…気筒、12…燃料噴射弁、3…ピストン、4…吸気通路、5…排気通路、6…吸気弁、7…排気弁、8…触媒、30…ECU、31…クランク角センサ、32…エアフローメータ、9…空燃比センサ

Claims (5)

  1. 1サイクルあたり複数回に分割して燃料の噴射が行われる内燃機関の燃料噴射制御装置であって、
    前記1サイクルにおいて噴射すべき総燃料噴射量に対する補正量を、所定パラメータに基づいて特定する補正量特定手段と、
    前記特定された補正量に基づき、前記複数回に分割された燃料噴射のうちの一部に対して燃料噴射量の部分補正を行うと共に他の一部に対して燃料噴射量の部分補正を行わない補正手段と
    を備えることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記1サイクルにおいて噴射すべき総燃料噴射量が所定噴射量未満の場合に、前記補正手段は前記部分補正を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記複数回に分割された燃料噴射の各々に係る噴射時間が所定時間未満の場合に、前記補正手段は前記部分補正を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 前記補正手段は、前記複数回に分割された燃料噴射のうち所定回以降の燃料噴射に係る燃料噴射量に対して、前記部分補正を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 前記補正手段は、前記複数回に分割された燃料噴射のうち最後の燃料噴射に係る燃料噴射量に対して、前記部分補正を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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