JP5098541B2 - 静電容量型タッチパネル - Google Patents

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Description

この発明は、静電容量型タッチパネルに関する。
タッチ入力用のタッチパネルとして、一方の面にタッチ面が形成された誘電体基板の他方の面に導電膜を形成した静電容量型タッチパネルがある(特許文献1参照)。
この静電誘導型タッチパネルは、前記基板のタッチ面を人の指先等の導電性を有するタッチ物体でタッチすることによりタッチ入力を行うものであり、前記タッチ面を例えば指先によりタッチすることによる静電容量の変化に影響される前記導電膜上の電流を検出し、その電流値からタッチ入力を検出する。
特開2003−99192号公報
上記従来の静電誘導型タッチパネルは、前記基板のタッチ面をタッチ物体によりタッチしたときに前記タッチ物体と前記導電膜との間に形成される容量の値が、前記タッチ面に対する前記タッチ物体の接触面積に対応して異なる。
そのため、従来の静電誘導型タッチパネルは、前記タッチ面を、指先のような前記タッチ面に対する接触面積が比較的大きいタッチ物体によりタッチしたときは、タッチ入力を検出することができるが、前記タッチ面を、タッチペン等の前記タッチ面に対する接触面積が小さいタッチ物体によりタッチしたときは、そのタッチ体と前記導電膜との間に形成される容量の値が極く小さく、前記導電膜から前記容量を介して前記物体に流れる電流値の変化が微弱であるため、タッチ入力を検出することができない。
この発明は、タッチ面に対するタッチ物体の接触面積の大小に関係無く、タッチ入力を確実に検出することができる静電誘導型タッチパネルを提供することを目的としたものである。
前記課題を解決するため、本発明の静電誘導型タッチパネルの一態様は、第1の導電膜と、前記第1の導電膜と対向して配置され、前記第1の導電膜に対向する面とは反対側の面をタッチ面とする絶縁性フィルムからなり、前記タッチ面へ加えられる押圧力により前記第1の導電膜の方向に撓み変形するタッチ用基板と、前記タッチ用基板の前記第1の導電膜と対向する面に、前記第1の導電膜と予め定めた間隙を設けて形成された第2の導電膜と、前記第1の導電膜と前記第2の導電膜との少なくとも一方の導電膜上の予め定めた複数の位置にそれぞれ配置され、予め定めた面積を有する楕円形に形成された、弾性を有するゴム膜からなる誘電体パッドと、を備える、ことを特徴とする。
また、前記課題を解決するため、本発明の静電誘導型タッチパネルの一態様は、第1の導電膜と、前記第1の導電膜と対向して配置され、前記第1の導電膜に対向する面とは反対側の面をタッチ面とする絶縁性フィルムからなり、前記タッチ面へ加えられる押圧力により前記第1の導電膜の方向に撓み変形するタッチ用基板と、前記タッチ用基板の前記第1の導電膜と対向する面に、前記第1の導電膜と予め定めた間隙を設けて形成された第2の導電膜と、前記第1の導電膜と前記第2の導電膜との上の予め定めた複数の位置にそれぞれ互いに対向させて配置され、予め定めた面積を有する楕円形に形成された、弾性を有するゴム膜からなる誘電体パッドと、を備える、ことを特徴とする。
この発明の静電容量型タッチパネルによれば、タッチ入力を確実に検出することができる。
(第1の実施形態)
図1〜図3はこの発明の第1の実施例を示しており、図1は静電容量型タッチパネルを備えた液晶表示装置の断面図、図2は前記静電容量型タッチパネルの駆動回路の概念図である。
まず、図1に示した液晶表示装置について説明すると、この液晶表示装置は、液晶表示素子1と、この液晶表示素子1の観察側(図において上側)に配置された静電容量型タッチパネル11とからなっている。
前記液晶表示素子1は、枠状のシール材4を介して接合された観察側とその反対側の一対の透明基板2,3と、これらの基板2,3間の前記シール材4で囲まれた領域に封入された液晶層5と、前記一対の基板2,3の対向する内面それぞれに互いに対向させて設けられ、互いに対向する領域毎に、前記液晶層5に電界を印加して液晶分子の配向状態を制御するための画素領域を形成する第1と第2の透明電極6,7と、前記観察側の基板2の外面と反対側の基板3の外面とに配置された観察側及び反対側の一対の偏光板9,10とからなっている。
この液晶表示素子1は、一方の基板、例えば観察側とは反対側の基板3の内面に、複数の画素電極7を行方向及び列方向にマトリックス状に配列させて設け、他方の基板、つまり観察側の基板2の内面に、前記複数の画素電極7の配列領域に対向する一枚膜状の対向電極6を設けたアクティブマトリックス液晶表示素子であり、図では省略しているが、前記複数の画素電極7が設けられた反対側基板3の内面には、前記複数の画素電極7にそれぞれ接続された複数のTFT(薄膜トランジスタ)と、各行のTFTにゲート信号を供給する複数の走査線と、各列のTFTにデータ信号を供給する複数の信号線が設けられている。
また、観察側基板2の内面には、前記複数の画素電極7と対向電極6とが互いに対向する領域からなる複数の画素にそれぞれ対応させて赤、緑、青の3色のカラーフィルタ8R,8G,8Bが設けられており、前記対向電極6は、前記カラーフィルタ8R,8G,8Bの上に形成されている。
さらに、前記一対の基板2,3の内面には、前記透明電極6,7を覆って配向膜(図示せず)が設けられており、前記液晶層5の液晶分子は、前記一対の基板2,3間において、前記配向膜により規定される配向状態に配向している。
この液晶表示素子1は、液晶分子をツイスト配向させたTNまたはSTN型、液晶分子を基板2,3面に対して垂直に配向させた垂直配向型、液晶分子をツイストさせることなく基板2,3面に対して平行に配向させた水平配向型、液晶分子をベンド配向させるベンド配向型のいずれか、あるいは強誘電性または反強誘電性液晶表示素子であり、前記一対の偏光板9,10は、それぞれの透過軸の向きを、良好なコントラストが得られるように設定して配置されている。
なお、前記液晶表示素子1は、一対の基板2,3の内面それぞれに設けられた電極6,7間に電界を生じさせて液晶分子の配向状態を変化させるものに限らず、一対の基板のいずれか一方の内面に複数の画素を形成する例えば櫛状の第1と第2の電極を設け、これらの電極間に横電界(基板面に沿う方向の電界)を生じさせて液晶分子の配向状態を変化させる横電界制御型のものでもよい。
さらに、前記液晶表示素子1は、複数の画素にそれぞれ対応する赤、緑、青の3色のカラーフィルタ8R,8G,8Bを備えたものに限らず、カラーフィルタを備えないフィールドシーケンシャル表示用の液晶表示素子でもよい。
前記液晶表示素子1は、図示しない表示駆動回路により駆動され、常時は、複数の画素の配列領域(以下、画面エリアという)の全域に画像を表示し、前記静電容量型タッチパネル11に対するタッチ入力時に、前記画面エリア内の予め定めた位置に、入力部を示す複数のキーパターン(キー形状とキーの種類を示す数字や記号等)を表示する。
なお、図1では前記液晶表示素子1の画素ピッチを大きく誇張しているが、前記複数の画素は、50〜100μmのピッチで配列形成されており、前記複数のキーパターンはそれぞれ、数十ずつの画素群によって表示される。
次に、前記液晶表示素子1の観察側に配置された静電容量型タッチパネル11について説明すると、この静電容量型タッチパネル11は、透明な第1の導電膜13と、一方の面にタッチ面14aが形成されたアクリル系樹脂フィルム等の透明な絶縁性フィルムからなり、他方の面を前記第1の導電膜13に予め定めた間隙を設けて対向させて配置され、前記タッチ面13aへのタッチによる押圧力によつて前記第1の導電膜13の方向に撓み変形するタッチ用基板14と、前記タッチ用基板14の前記第1の導電膜13と対向する面に設けられた透明な第2の導電膜15と、前記第1と第2の導電膜13,15の少なくとも一方の導電膜上に、予め定めた面積を有する形状に形成された透明な誘電体パッド16とを備えている。
この実施例の静電容量型タッチパネル11は、前記第1と第2の導電膜13,15のうちの第1の導電膜13上に前記誘電体パッド16を形成したものであり、前記第1と第2の導電膜13,15はそれぞれ、前記液晶表示素子1の画面エリアの全体に対応する一枚膜状のITO膜からなり、前記誘電体パッド16は、弾性を有する透明な誘電体膜、例えば透明なゴム膜からなっている。以下、前記誘電体パッド16をゴムパッドという。
前記第1の導電膜13は、ガラスまたはアクリル系樹脂等からなる透明な基板(以下、後基板という)12の上に形成されており、この導電膜13上の予め定めた複数の位置、つまり前記液晶表示素子1のタッチ入力時の複数のキーパターンの表示位置に対応する部分にそれぞれ前記ゴムパッド16が配置されている。
なお、この実施例では、前記第1の導電膜13上に、楕円形状に形成された9個のゴムパッド16を、図2のように、互いに交差する2つの方向、例えば互いに直交する2つの方向にそれぞれ3個ずつ配列させて配置している。
そして、前記後基板12は、前記液晶表示素子1の観察側偏光板9の外面に、前記第1の導電膜13の形成面を観察方向に向けて配置され、前記観察側偏光板9に貼付けられている。
一方、前記タッチ用基板14に設けられた第2の導電膜15には、図1及び図2のように、前記互いに交差する2つの方向(この実施例では、互いに直交する2つの方向)のうちの一方の方向、例えば前記液晶表示素子1の画面の左右方向と平行な方向(以下、X軸方向という)の両端の縁部と、他方の方向、つまり前記液晶表示素子1の画面の上下方向と平行な方向(以下、Y軸方向という)の両端の縁部とにそれぞれ、これらの縁部の略全長にわたって、低抵抗金属膜からなる帯状の端子電極17a,17b,18a,18bが設けられている。なお、この実施例では、前記第2の導電膜15の前記第1の導電膜13に対向する面に前記端子電極17a,17b,18a,18bを形成している。
そして、前記タッチ用基板14は、前記後基板12よりも観察側に、前記第2の導電膜15の形成面を、前記後基板12上の第1の導電膜13に対向させ、且つ前記第1の導電膜13との間に、前記第1の導電膜13上に形成された複数のゴムパッド16の膜厚よりも僅かに大きい間隙を設けて配置され、その外周部を、前記液晶表示素子1の観察側基板2の外周部に、枠状のスペーサ19を介して支持されている。
前記静電容量型タッチパネル11の第1の導電膜13は接地されており、前記第2の導電膜15に設けられた各帯状端子電極17a,17b,18a,18bは、前記静電容量型タッチパネル11の使用時に、前記第2の導電膜15に対して、前記X軸方向の両端への同相の交流電圧の印加と、前記Y軸方向の両端への同相の交流電圧の印加とを交互に行ない、前記静電容量型タッチパネル11に対するタッチ入力を検出するタッチパネル駆動回路20に接続されている。
なお、図では省略しているが、前記第1の導電膜13には、前記スペーサ19の外周側に導出された接地端子が形成され、前記第2の導電膜15に設けられた各帯状端子電極17a,17b,18a,18bにはそれぞれ、前記スペーサ19の外周側に導出された駆動回路接続部が形成されている。
前記タッチパネル駆動回路20は、図2にその概念的な構成を示したように、交流電源21と、この交流電源21の一方端と前記第2の導電膜15のX軸方向の一端の帯状端子電極17aとの接続と、前記交流電源21の一方端と前記第2の導電膜15のY軸方向の一端の帯状端子電極18aとの接続を切換える第1の切換スイッチ22と、前記交流電源21の一方端と前記第2の導電膜15のX軸方向の他端の帯状端子電極17bとの接続と、前記交流電源21の一方端と前記第2の導電膜15のY軸方向の他端の帯状端子電極18bとの接続を切換える第2の切換スイッチ23と、前記交流電源21と前記第1の切換スイッチ22との間に介在された第1の電流センサ24と、前記交流電源21と前記第2の切換スイッチ23との間に介在された第2の電流センサ25と、前記第1と第2の電流センサ24,25の測定電流値に基づいて、前記静電容量型タッチパネル11のタッチされた部分(以下、タッチ部という)のX軸方向とY軸方向の位置を検出するタッチ入力検出部26とからなっている。
前記第1と第2の切換スイッチ22,23は、前記第2の導電膜15のX軸方向の一端の帯状端子電極17aと他端の帯状端子電極17bとが、前記第1,第2の電流センサ24,25を介して接続された閉回路を構成する状態と、前記第2の導電膜15のY軸方向の一端の帯状端子電極18aとY軸方向の他端の帯状端子電極18bとが前記第1,第2の電流センサ24,25を介して接続された閉回路を構成する状態となるように、互いに同期して切換えられる。
そして、前記タッチ入力検出部26は、前記第1と第2の切換スイッチ22,23の切換えに対応して、前記第2の導電膜15のX軸方向の両端の帯状端子電極17a,17bが前記交流電源21に接続されたときの前記第1と第2の電流センサ24,25の測定電流値と、前記第2の導電膜15のY軸方向の両端の帯状端子電極18a,18bが前記交流電源21に接続されたときの前記第1と第2の電流センサ24,25の測定電流値とに基づいて、前記静電容量型タッチパネル11のタッチ部のX軸方向とY軸方向の位置を検出する。
前記タッチパネル駆動回路20は、前記静電容量型タッチパネル11の使用時に、前記第1と第2の切換スイッチ22,23を、図示しない制御手段により互いに同期して切換え、前記第2の導電膜15のX軸方向の両端と、Y軸方向の両端とに、前記交流電源21からの同相の交流電圧を、予め設定された周期、例えば0.1秒周期で交互に印加する。
一方、前記静電容量型タッチパネル11に対するタッチ入力は、前記タッチ用基板14のタッチ面14aの前記複数のゴムパッド16に対応する部分、つまり前記液晶表示素子1により表示された複数のキーパターンに対応する部分をタッチ物体により選択的にタッチすることにより行われる。なお、前記タッチ物体は、導電性を有するものでも、非導電性のものでもよい。
図3は前記静電容量型タッチパネル11のタッチ入力状態の断面図であり、ここでは、前記タッチ用基板14のタッチ面14aをタッチペン27によりタッチした状態を示している。
前記静電容量型タッチパネル11は、基板12上に設けられた第1の導電膜13に対して、前記第1の導電膜13に対向する面とは反対側の面をタッチ面14aとし、前記第1の導電膜13に対向する面に、前記第1の導電膜13と予め定めた間隙を設けて第2の導電膜15が形成されたタッチ用基板14を、前記第2の導電膜15を前記第1の導電膜13に予め定めた間隙を設けて対向させて配置し、前記第1の導電膜13上に、予め定めた面積を有する複数のゴムパッド16を形成したものであるため、前記タッチ用基板14のタッチ面14aをタッチしないときは、図1のように、前記タッチ用基板14に設けられた第2の導電膜15が、前記後基板12に設けられた第1の導電膜13及び前記第1の導電膜13上に形成された複数のゴムパッド16に対して、これらの間の間隙に誘電率の小さい空気層を介して対向している。
すなわち、前記第1と第2の導電膜13,15間の前記複数のゴムパッド16に対応する部分ではそれぞれ、前記第1の導電膜13と第2の導電膜15とが、等価的に、前記空気層の誘電率に対応した容量(以下、空気層容量という)と、前記ゴムパッド16の誘電率に対応した容量(以下、ゴムパッド容量という)とが直列に接続された回路を構成している。したがって、前記空気層の誘電率は極く小さいため、前記タッチ用基板14のタッチ面14aをタッチしないときは、前記第2の導電膜15と前記第1の導電膜13との間の容量は、きわめて小さい値に維持されている。
そして、前記第2の導電膜15のX軸方向の両端に印加される電圧と、前記第2の導電膜15のY軸方向の両端に印加される電圧は、同電位の交流電圧であるため、前記タッチ用基板14のタッチ面14aをタッチしないときは、前記第2の導電膜15のX軸方向の両端に交流電圧を印加したときも、Y軸方向の両端に交流電圧を印加したときも、前記第2の導電膜15には電流が流れない。そのため、このときの前記タッチパネル駆動回路20の第1と第2の電流センサ24,25の測定電流値は差異が生じない。
一方、前記タッチ用基板14のタッチ面14aの前記複数のゴムパッド16に対応する部分を前記タッチペン27等により選択的にタッチすると、図3のように、前記タッチ用基板14が撓み変形して前記第2の導電膜15が前記ゴムパッド16に密着し、前記第1と第2の導電膜13,15間のタッチ部に対応する部分が、空気層を介在することなく前記ゴムパッド16のみを介して対向することになり、前記第1の導電膜13と前記第2の導電膜15とが前記ゴムパッド容量を介して接続される。
そして、前記ゴムパッド16の誘電率は、前記空気層の誘電率に比べてはるかに大きいため、前記第2の導電膜15のX軸方向の両端に交流電圧を印加したときに、前記第2の導電膜15のX軸方向の一端と他端からそれぞれ、前記タッチ部のゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13に電流が流れ、前記第2の導電膜15のY軸方向の両端に交流電圧を印加したときに、前記第2の導電膜15のY軸方向の一端と他端からそれぞれ、前記タッチ部のゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13に電流が流れる。
そのため、前記タッチ用基板14のタッチ面14aの前記複数のゴムパッド16に対応する部分を選択的にタッチすると、前記第2の導電膜15のX軸方向の一端と他端からそれぞれ前記ゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13に流れる電流値と、前記第2の導電膜15のY軸方向の一端と他端からそれぞれ前記ゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13に流れる電流値とが交互に前記第1と第2の電流センサ24,25により測定され、これらの測定値の比率に基づいて前記タッチ入力検出部26によりタッチ入力が検出される。
このように、前記静電容量型タッチパネル11は、前記タッチ用基板14のタッチ面14aの前記ゴムパッド16に対応する部分がタッチされ、前記タッチ用基板14が撓み変形したとき、前記第1の導電膜13と前記第2の導電膜15の間に形成される容量の変化が略一定になるようにこれらの導電膜の間にゴムパッド16を配置したものであって、前記第2の導電膜15を前記ゴムパッド16に密着させることによって、前記第1と第2の導電膜13、15とが、前記ゴムパッド16に対応する面積の領域が空気層を介在することなく前記ゴムパッド16を介して対向する容量値が略一定なゴムパッド容量を形成させ、前記ゴムパッド16の誘電率に対応した大きな値のゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13と前記第2の導電膜15とを容量結合させるようにしたものである。
そして、前記静電容量型タッチパネル11は、前記ゴムパッド16を、予め定めた面積を有する形状に形成しているため、前記ゴムパッド容量の値は、このゴムパッド16の面積に対応した略一定の大きい値であり、したがって、前記タッチ用基板14のタッチ面14aの前記ゴムパッド16に対応する部分を、前記タッチペン27のような前記タッチ面14aに対する接触面積が極く小さいタッチ物体によりタッチしたときでも、前記ゴムパッド16が変形して前記第2の導電膜15に密着するので、前記第2の導電膜15と前記第1の導電膜13との間に、十分大きな値の前記ゴムパッド容量による容量結合が得られる。
なお、前記タッチ用基板14のタッチ面14aのタッチは、前記タッチペン27以外のタッチ物体、例えば人の指先等で行ってもよく、そのときも、前記第2の導電膜15と前記第1の導電膜13との間に、十分大きな値の前記ゴムパッド容量による容量結合が得られる。
そのため、前記静電容量型タッチパネル11は、前記タッチ用基板14のタッチ面14aに対するタッチ物体の接触面積の大小に関係無く、タッチ入力を確実に検出することができる。
しかも、前記静電容量型タッチパネル11は、前記タッチ用基板14に設けられた第2の導電膜13を、前記第1の導電膜13上に形成された弾性を有する誘電体であるゴムパッド16に接触させるようにしているため、タッチ入力の繰り返しによる前記第2の導電膜13とゴムパッド16との接触面の磨耗が極く少なく、したがって、耐久性を向上させることができる。
また、前記静電容量型タッチパネル11は、前記第1の導電膜13上の予め定めた複数の位置にそれぞれ前記ゴムパッド16を配置し、前記第2の導電膜15のX軸方向の両端の縁部と、Y軸方向の両端の縁部とにそれぞれ、これらの縁部の略全長にわたって帯状端子電極17a,17b,18a,18bを設けているため、上述したように前記第1の導電膜13を接地し、前記第2の導電膜15の前記X軸方向の両端への交流電圧の印加と、前記第2の導電膜15の前記Y軸方向の両端への交流電圧の印加とを交互に行うことにより、前記タッチ用基板14のタッチ面14aのタッチ部(ゴムパッド16に対応する部分)のX軸方向とY軸方向の位置を検出することができる。
前記静電容量型タッチパネル11のタッチ部のX軸方向とY軸方向の位置検出について説明すると、前記タッチパネル駆動回路20は、上述したように、前記静電容量型タッチパネル11の第2の導電膜15のX軸方向の両端と、Y軸方向の両端とに、交流電圧を予め設定された周期(例えば0.1秒周期)で交互に印加する。
すなわち、前記第1と第2の切換スイッチ22,23を図2に実線で示した方向に切換えると、前記第2の導電膜15のX軸方向の一端の帯状端子電極17aと他端の帯状端子電極17bとが、前記第1,第2の電流センサ24,25を介して前記交流電源21に接続され、前記第2の導電膜12のX軸方向の両端に同電位の交流電圧が印加され、前記第1と第2の切換スイッチ22,23を図2に二点差線で示した方向に切換えると、前記第2の導電膜15のY軸方向の一端の帯状端子電極18aと他端の帯状端子電極18bとが、前記第1,第2の電流センサ24,25を介して前記交流電源21に接続され、前記第2の導電膜12のY軸方向の両端に同電位の交流電圧が印加される。
そして、前記静電容量型タッチパネル11のタッチ用基板14のタッチ面14aの前記複数のゴムパッド16に対応する部分が前記タッチペン27等により選択的にタッチされ、そのタッチ部において前記第2の導電膜15が前記ゴムパッド16に接触すると、前記第2の導電膜15のX軸方向の両端に前記同電位の交流電圧が印加されたときに、前記第2の導電膜15のX軸方向の一端と他端からそれぞれ前記ゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13に電流が流れ、前記第2の導電膜15のY軸方向の両端に前記同電位の交流電圧が印加されたときに、前記第2の導電膜15のY軸方向の一端と他端からそれぞれ前記ゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13に電流が流れる。
以下、前記第2の導電膜15のX軸方向の一端から前記ゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13に流れる電流を第1のX軸電流、前記第2の導電膜15のX軸方向の他端から前記ゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13に流れる電流を第2のX軸電流、前記第2の導電膜15のY軸方向の一端から前記ゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13に流れる電流を第1のY軸電流、前記第2の導電膜15のY軸方向の他端から前記ゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13に流れる電流を第2のY軸電流という。
第1と第2のX軸電流と、第1と第2のY軸電流は、前記第1と第2の電流センサ24,25により交互に測定され、測定された第1と第2のX軸電流値と、第1と第2のY軸電流値とが交互に前記タッチ入力検出部26に送られる。
そして、前記タッチ入力検出部26は、第1と第2のX軸電流値に基づいて前記タッチ部のX軸方向の位置を検出し、前記第1と第2のY軸電流値に基づいて前記タッチ部のY軸方向の位置を検出し、前記タッチ部のX軸方向とY軸方向の位置に対応した入力信号、つまり前記液晶表示素子1により表示された複数のキーパターンのうちの前記タッチ部のキーパターンに対応した入力信号を出力する。
前記タッチ入力検出部26による前記タッチ部のX軸方向とY軸方向の位置検出について説明すると、前記タッチ部のX軸方向の位置は、次のようにして算出する。
すなわち、前記第1と第2の電流センサ24,25によりそれぞれ測定される前記第1と第2のX軸電流の関係は、
前記第2の導電膜15のX軸方向の一端から前記ゴムパッド容量を介して前記第1の導電膜13に流れる第1のX軸電流をI
前記第2の導電膜15のX軸方向の他端から前記容量を介して前記第1の導電膜13に流れる第2のX軸電流をI
前記タッチ部のX軸方向の位置をx(0≦x≦1
前記第2の導電膜15のX軸方向の両端間(帯状端子電極17a,17b間)の抵抗をR
前記第2の導電膜15のX軸方向の一端と前記容量の形成位置(タッチ部)との間の抵抗をR・x
前記第2の導電膜15のX軸方向の他端と前記容量の形成位置との間の抵抗をR(1−x)
前記第2の導電膜15のX軸方向の一端と前記電源21との間の配線抵抗(第1の電流センサ24の内部抵抗を含む)と、前記第2の導電膜15のX軸方向の他端と前記電源21との間の配線抵抗(第2の電流センサ25の内部抵抗を含む)とをそれぞれr
前記ゴムパッド16の誘電率に対応した容量をC
前記交流電源21の交流電圧値をV
前記交流の角周波数をω
とすると、次の式(1)、(2)で表すことができる。
(r+R・x)+(I+I)(iωC−1=V …(2)
{r+R・(1−x)}+(I+I)(iωC−1=V …(1)
これらの式(1),(2)より、
={r+R(1−x)}V/A …(3)
=(r+R・x)V/A …(4)
ここで、A=r+r・R+R・x−R・x
これらの式(3)、(4)より、
x={R+r(1−α)}/R(1+α) …(5)
ここで、α=I/I
また、R>>rとすると、前記式(5)は、
x=1/(1+α)=I/(I+I) …(6)
となる。
したがって、前記第2の導電膜15のX軸方向の両端の帯状端子電極17a,17bを前記交流電源21に接続したときの前記第1と第2の電流センサ24,25の測定電流値に基づいて、上記式(5)または式(6)により、前記タッチ部のX軸方向の位置xを算出することができる。
また、前記タッチ部のY軸方向の位置をy(0≦y≦1)とすると、前記タッチ部のY軸方向の位置yは、前記第2の導電膜15のY軸方向の両端間(帯状端子電極18a,18b間)の抵抗と、前記第2の導電膜15のY軸方向の一端と前記電源21との間の配線抵抗及び前記第2の導電膜15のY軸方向の他端と前記電源21との間の配線抵抗(第1,第2の電流センサ24,25の内部抵抗を含む)と、前記ゴムパッド16の誘電率に対応した容量Cと、前記電源21の交流電圧値Vと、前記交流の各周波数ωとから、上記X軸方向の位置xの算出と同様にして算出することができる。
なお、上記実施例では、前記後基板12に設けられた第1の導電膜13上に前記複数のゴムパッド16を形成し、前記タッチ用基板14に設けられた第2の導電膜15の互いに交差する2つの方向の両端の縁部にそれぞれ帯状端子電極17a,17b,18a,18bを設けているが、それと逆に、前記第2の導電膜15上に前記複数のゴムパッド16を形成し、前記第1の導電膜13に前記帯状端子電極17a,17b,18a,84bを設けてもよく、その場合は、前記複数のゴムパッド16を形成した前記第2の導電膜15を接地し、前記帯状端子電極17a,17b,18a,84bを設けた前記第1の導電膜13の一方の方向の両端と、他方の方向の両端とに、交流電圧を交互に印加すればよい。
また、前記帯状の端子電極17a,17b,18a,18bは、前記第1と第2の導電膜13,15のうちの前記複数のゴムパッド16を形成した導電膜に設けてもよく、その場合は、他方の導電膜を接地し、前記複数のゴムパッド16と帯状端子電極17a,17b,18a,84bを形成した導電膜の一方の方向の両端と、他方の方向の両端とに、同相の交流電圧を交互に印加すればよい。
さらに、上記実施例では、前記第1の導電膜13を前記後基板12上に設け、この前記後基板12を前記液晶表示素子1の観察側に配置しているが、第1の導電膜13を前記液晶表示素子1の観察側偏光板9の外面に設け、前記後基板12を省略してもよい。
(第2の実施形態)
図4はこの発明の第2の実施例を示す静電容量型タッチパネルを備えた液晶表示装置の断面図であり、この実施例の静電容量型タッチパネル11aは、第1と第2の両方の導電膜13,15上の予め定めた複数の位置にそれぞれ、予め定めた面積を有するゴムパッド16a,16bを互いに対向させて形成し、前記第1と第2の導電膜13,15のいずれか一方、例えばタッチ用基板14に設けられた第2の導電膜15の互いに交差する2つの方向(X軸方向とY軸方向)の両端の縁部にそれぞれ帯状端子電極17a,17b,18a,18bを設けたものである。
なお、この実施例において、前記液晶表示素子1は、上述した第1の実施例のものと同じであり、また、前記静電容量型タッチパネル11aの他の構成は、前記第1の実施例と同じであるから、重複する説明は図に同符号を付して省略する。
この実施例の静電容量型タッチパネル11aは、前記第1と第2の導電膜13,15のうちの前記帯状端子電極17a,17b,18a,18bが設けられていない第1の導電膜13を接地し、前記帯状端子電極17a,17b,18a,18bが設けられた第2の導電膜15の一方の方向の両端への同相の交流電圧の印加と、前記第2の導電膜15の前記他方の方向の両端への同相の交流電圧の印加とを交互に行うことにより、前記タッチ用基板14のタッチ面14aのタッチ部(ゴムパッド16a,16bに対応する部分)の前記2つの方向の位置を検出する。
そして、この静電容量型タッチパネル11aは、前記第1と第2の両方の導電膜13,15上にそれぞれ、予め定めた面積を有する複数のゴムパッド16a,16bを互いに対向させて形成しているため、前記タッチ用基板14のタッチ面14aの前記ゴムパッド16a,16bに対応する部分を押圧したとき、これらのゴムパッド16a,16bは互いに密着し、前記第1と第2の導電膜13,15とが、前記ゴムパッド16aとゴムパッド16bとが一体化した誘電体を介して対向配置されたゴムパッド容量を形成する。
このゴムパッド容量値はそれぞれ、前記ゴムパッド16a,16bの面積に対応した略一定の大きい値であり、したがって、前記タッチ用基板14のタッチ面14aの前記ゴムパッド16a,16bに対応する部分を、図3に示したタッチペン27のような前記タッチ面14aに対する接触面積が極く小さいタッチ物体によりタッチしたときでも、前記ゴムパッド16a,16bが互いに変形して密着するので、前記第2の導電膜15と前記第1の導電膜13との間に、前記ゴムパッド16a,16bの誘電率に対応した十分大きな値の容量結合が得られる。
そのため、この静電容量型タッチパネル11aは、前記タッチ用基板14のタッチ面14aに対するタッチ物体の接触面積の大小に関係無く、タッチ入力を確実に検出することができる。
しかも、この静電容量型タッチパネル11aは、前記第1と第2の両方の導電膜13,15上にそれぞれ弾性を有する誘電体であるゴムパッド16a,16bを互いに対向させて形成しているため、タッチ入力の繰り返しによる前記ゴムパッド16a,16b同士の接触面の磨耗は極く少なく、したがって、耐久性を向上させることができる。
(第3の実施形態)
図5はこの発明の第3の実施例を示す静電容量型タッチパネルを備えた液晶表示装置の断面図、図6は前記静電容量型タッチパネルの平面図である。なお、この実施例において、前記液晶表示素子1は、上述した第1の実施例のものと同じであるから、重複する説明は図に同符号を付して省略する。
この実施例の静電容量型タッチパネル31は、一方の面にタッチ面32aが形成された透明な誘電体からなる基板32と、前記基板32の他方の面に設けられた透明な導電膜33と、前記基板32の前記タッチ面32a上に、予め定めた面積を有する形状に形成され、導電性を有するタッチ物体によりタッチされる導電体パッド34とを備えている。
電体からなる前記基板32は、ガラスまたはアクリル系樹脂等からなっており、この基板32のタッチ面32aとは反対面に設けられた前記導電膜33は、前記液晶表示素子1の画面エリアの全体に対応する一枚膜状のITO膜からなっている。
また、前記基板32のタッチ面32a上に形成された前記導電体パッド34は、透明な導電体膜、例えばITO膜からなっており、前記基板32の予め定めた複数の位置、つまり前記液晶表示素子1のタッチ入力時の複数のキーパターンの表示位置に対応する部分にそれぞれ配置されている。
これらの導電体パッド34は、その導電体パッド34と誘電体からなる前記基板32を介して対峙する導電膜33との間に誘電体からなる前記基板32の誘電率と前記導電体パッド34の面積に応じた値導電体パッド容量を形成している。
なお、この実施例では、前記基板32のタッチ面32a上に、楕円形状に形成された9個の導電体パッド34を、図6のように、互いに交差する2つの方向、例えば互いに直交する2つの方向にそれぞれ3個ずつ配列させて配置している。
さらに、前記基板32のタッチ面32aとは反対面に設けられた前記導電膜33には、前記互いに交差する2つの方向(この実施例では、互いに直交する2つの方向)のうちの一方の方向、例えば前記液晶表示素子1の画面の左右方向と平行なX軸方向の両端の縁部と、他方の方向、つまり前記液晶表示素子1の画面の上下方向と平行なY軸方向の両端の縁部とにそれぞれ、これらの縁部の略全長にわたって、低抵抗金属膜からなる帯状の端子電極35a,35b,36a,36bが設けられている。なお、この実施例では、前記導電膜33の外面(基板32側とは反対側の面)に前記端子電極35a,35b,36a,36bを形成している。
なお、図では省略しているが、前記導電膜33に設けられた各端子電極35a,35b,36a,36bにはそれぞれ、前記スペーサ37の外周側に導出された駆動回路接続部が形成されている。
そして、前記基板32は、前記液晶表示素子1の観察側偏光板9の外面に、前記複数の導電体パッド34が形成されたタッチ面32aを観察方向に向けて配置され、その外周部を、前記液晶表示素子1の観察側基板2の外周部に、枠状のスペーサ37を介して支持されている。
また、前記導電膜33に設けられた各帯状端子電極35a,35b,36a,36bは、前記導電膜33のX軸方向の両端と、Y軸方向の両端とに交流電圧を予め設定された周期(例えば0.1秒周期)で交互に印加し、前記基板32のタッチ面32a上に形成された複数の導電体パッド34が導電性を有するタッチ物体により選択的にタッチされたときに前記導電膜33のX軸方向の両端からそれぞれ前記タッチ物体に流れる電流値と、前記導電膜33のY軸方向の両端からそれぞれ前記タッチ物体に流れる電流値とに基づいて、前記タッチ物体によりタッチされたタッチ部のX軸方向とY軸方向の位置を検出するタッチパネル駆動回路(図2に示したタッチパネル駆動回路20と同様な構成の回路)に接続されている。
この静電容量型タッチパネル31に対するタッチ入力は、導電性を有するタッチ物体、例えば導電性タッチペン38により、前記基板32のタッチ面32a上に形成された前記複数の導電体パッド34を選択的にタッチすることにより行われ、その各タッチ部は、前記液晶表示素子1により表示される。
この静電容量型タッチパネル31の前記導電性タッチペン38等によるタッチ部、つまりタッチされた導電体パッド34の位置のX軸方向とY軸方向の位置検出は、前記導電膜33のX軸方向の両端と、Y軸方向の両端とに、交流電圧を予め設定された周期(例えば0.1秒周期)で交互に印加することにより行われる。
すなわち、前記基板32のタッチ面32aをタッチしないときは、前記導電膜33のX軸方向の両端に交流電圧を印加したときも、前記導電膜33のX軸方向の両端に交流電圧を印加したときも、前記導電膜33に電流が流れない。
一方、前記基板32のタッチ面32a上に形成された前記複数の導電体パッド34のいずれかを前記導電性タッチペン38によりタッチすると、前記導電膜33のX軸方向の両端に交流電圧を印加したときに、前記導電膜33のX軸方向の一端と他端からそれぞれ、タッチされた導電体パッド34と誘電体からなる前記基板32を介して対峙する導電膜33との間に誘電体からなる前記基板32の誘電率と前記導電体パッド34の面積に応じた値導電体パッド容量を介して前記導電性タッチペン38に電流が流れる。また、前記導電膜33のY軸方向の両端に交流電圧を印加したときに、前記導電膜33のY軸方向の一端と他端からそれぞれ、前記導電体パッド容量を介して前記導電性タッチペン38に電流が流れる。
そのため、前記導電膜33のX軸方向の両端に交流電圧を印加したときに、前記導電膜33のX軸方向の一端から前記導電体パッド容量を介して前記導電性タッチペン38に流れる電流値と、前記X軸方向の他端から前記導電体パッド容量を介して前記導電性タッチペン38に流れる電流値とに基づいて、前記タッチ部のX軸方向の位置を検出し、前記導電膜33のY軸方向の両端に交流電圧を印加したときに、前記導電膜33のY軸方向の一端から前記導電体パッド容量を介して前記導電性タッチペン38に流れる電流値と、前記Y軸方向の他端から前記導電体パッド容量を介して前記導電性タッチペン38に流れる電流値とに基づいて、前記タッチ部のY軸方向の位置を検出することができる。
このように、この実施例の静電容量型タッチパネル31は、前記基板32のタッチ面32aとは反対面に導電膜33を設け、前記基板32のタッチ面32a上に、予め定めた面積を有する複数の導電体パッド34を形成し、前記基板32のタッチ面32a上に形成された前記複数の導電体パッド34を前記導電性タッチペン38により選択的にタッチしたときに、前記導電膜33から、タッチされた導電体パッド34と基板32を挟んで対峙する導電膜33とにより形成される導電体パッド容量を介して前記導電性タッチペン38に電流が流れるようにしたものであり、前記導電体パッド容量の値は、前記導電体パッド34の面積に対応した一定の値であるため、前記基板32のタッチ面32a上の前記導電体パッド34を前記導電性タッチペン38のような前記タッチ面32a上の接触面積が極く小さい導電性タッチ物体によりタッチしたときでも、前記導電膜33と前記導電性タッチペン38との間を十分大きな値の容量接続することが可能になり、前記導電性タッチ物体に、前記導電体パッド容量を介して充分な電流が流れる。
なお、前記導電体パッド34のタッチは、前記導電性タッチペン38以外の導電性を有するタッチ物体、例えば人の指先等で行ってもよく、そのときも、前記導電膜33から前記タッチ物体に、前記導電体パッド容量を介して充分な電流が流れる。
そのため、この静電容量型タッチパネル31は、前記基板32のタッチ面32aに対するタッチ物体の接触面積の大小に関係無く、タッチ入力を確実に検出することができる。
また、この静電容量型タッチパネル31は、前記基板32のタッチ面32a上の予め定めた複数の位置にそれぞれ前記導電体パッド34を配置し、前記基板32のタッチ面32aとは反対面に設けられた前記導電膜33に、互いに交差する2つの方向(X軸方向とY軸方向)のうちの一方の方向の両端の縁部と、他方の方向の両端の縁部とにそれぞれ、これらの縁部の略全長にわたって設けられた帯状の端子電極35a,35b,36a,36bを備えさせているため、上述したように、前記導電膜33のX軸方向の両端と、Y軸方向の両端とに交流電圧を交互に印加し、前記複数の導電体パッド34が導電性タッチ物体により選択的にタッチされたときに前記導電膜33のX軸方向の両端からそれぞれ前記タッチ物体に流れる電流値と、前記導電膜33のY軸方向の両端からそれぞれ前記タッチ物体に流れる電流値とを測定することにより、前記タッチ物体によりタッチされたタッチ部のX軸方向とY軸方向の位置を検出することができる。
(他の実施形態)
なお、上記第1及び第2の実施例の静電容量型タッチパネル11,11aは、ゴム膜からなる誘電体パッド16,16a,16bを備えたものであるが、誘電体パッドは、ゴムに限らず、他の誘電体により形成してもよい。
また、上記第1〜第3の実施例の静電容量型タッチパネル11,11a,31は、液晶表示素子1の観察側に配置されるものであるが、この発明は、他の静電容量型タッチパネルにも適用することができる。
この発明の第1の実施例を示す静電容量型タッチパネルを備えた液晶表示装置の断面図、 第1の実施例の静電容量型タッチパネルの駆動回路の概念図。 第1の実施例の静電容量型タッチパネルのタッチ入力状態の断面図。 この発明の第2の実施例を示す静電容量型タッチパネルを備えた液晶表示装置の断面図。 この発明の第3の実施例を示す静電容量型タッチパネルを備えた液晶表示装置の断面図。 第3の実施例の静電容量型タッチパネルの平面図。
符号の説明
1…液晶表示素子、11,11a…静電容量型タッチパネル、12…後基板、13…第1の導電膜、14…タッチ用基板、14a…タッチ面、15…第2の導電膜、16,16a,16b…誘電体パッド(ゴムパッド)、17a,17b,18a,18b…帯状端子電極、20…タッチパネル駆動回路、31…静電容量型タッチパネル、32…誘電性基板、32a…タッチ面、33…導電膜、34…導電体パッド、35a,35b,36a,36b…帯状端子電極、38…導電性タッチペン。

Claims (11)

  1. 第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜と対向して配置され、前記第1の導電膜に対向する面とは反対側の面をタッチ面とする絶縁性フィルムからなり、前記タッチ面へ加えられる押圧力により前記第1の導電膜の方向に撓み変形するタッチ用基板と、
    前記タッチ用基板の前記第1の導電膜と対向する面に、前記第1の導電膜と予め定めた間隙を設けて形成された第2の導電膜と、
    前記第1の導電膜と前記第2の導電膜との少なくとも一方の導電膜上の予め定めた複数の位置にそれぞれ配置され、予め定めた面積を有する楕円形に形成された、弾性を有するゴム膜からなる誘電体パッドと、
    を備える、
    ことを特徴とする静電容量型タッチパネル。
  2. 第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜と対向して配置され、前記第1の導電膜に対向する面とは反対側の面をタッチ面とする絶縁性フィルムからなり、前記タッチ面へ加えられる押圧力により前記第1の導電膜の方向に撓み変形するタッチ用基板と、
    前記タッチ用基板の前記第1の導電膜と対向する面に、前記第1の導電膜と予め定めた間隙を設けて形成された第2の導電膜と、
    前記第1の導電膜と前記第2の導電膜との上の予め定めた複数の位置にそれぞれ互いに対向させて配置され、予め定めた面積を有する楕円形に形成された、弾性を有するゴム膜からなる誘電体パッドと、
    を備える、
    ことを特徴とする静電容量型タッチパネル。
  3. 前記誘電体パッドは透明であることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電容量型タッチパネル。
  4. 前記第1の導電膜と前記第2の導電膜との前記間隙は前記誘電体パッドの膜厚よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル。
  5. 前記タッチ用基板はアクリル系樹脂フィルムからなる透明な絶縁性フィルムであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル。
  6. 前記第1の導電膜はガラスまたはアクリル系樹脂からなる透明な基板の上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル。
  7. 前記第1の導電膜と前記第2の導電膜とはそれぞれ1枚膜状のITO膜からなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル。
  8. 一対の偏光板を有する液晶表示素子をさらに備え、前記第1の導電膜が形成されている前記基板は前記液晶表示素子の観察側偏光板の外面に、前記第1の導電膜の形成面を観察方向に向けて配置され、前記観察側偏光板に貼付けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル。
  9. 前記第1の導電膜と前記第2の導電膜とのいずれか一方の導電膜は、互いに交差する2つの方向のうちの一方の方向の両端の縁部の全長にわたって設けられた一対の帯状の端子電極を有し、他方の方向の両端の縁部の全長にわたって設けられた一対の帯状の端子電極を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の静電容量型タッチパネル。
  10. 前記第1の導電膜と前記第2の導電膜との他方の導電膜は接地されていることを特徴とする請求項に記載の静電容量型タッチパネル。
  11. 前記一方の方向の両端の縁部に設けられた一対の帯状の端子電極の両端に印加される電圧及び前記他方の方向の両端の縁部に設けられた一対の帯状の端子電極の両端に印加される電圧は、同電位の交流電圧であることを特徴とする請求項10に記載の静電容量型タッチパネル。
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