JP5098357B2 - 電子支払い選択システム、方法およびプログラム - Google Patents
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Description
また、ICカードや携帯電話の技術進歩により、こうした電子支払い手段を利用者が持つ携帯電話やICカード(合わせて支払いデバイスと呼ぶ)に複数備えさせることが可能になってきている。また、小売店舗側の店舗機器でもやはり複数の支払い手段をサポートするようになっている。
支払いデバイスに複数の支払い手段を備えることは、利用者が自由に支払い手段を選べるという利便性や、さまざまな種類の小売店舗で支払いが行えるという有用性がある。
たとえば、支払いデバイスが支払い手段A,B,C,Dを備え、ある小売店舗が支払い手段B,C,D,Eを備える場合、利用者は買い物の際にB,C,Dの支払い手段を用いることが可能であるため、利用者は買い物の際にB,C,Dのどれを利用するかを選ぶ必要がある。これは、店員や利用者のオペレーション増加であり、結果として支払い時間の増大につながることとなる。電子支払いの特長の1つに、現金に比べて支払いが早いというものがあるため、支払い時間の増大は大きな問題となっている。
特許文献2に記載されたプリペイド型電子マネー決済方法では、利用者の利用者内に支払い手段の優先順位を付けさせることで、優先順位の高い支払い手段を選択するという手法をとっている。しかし、実際には、全ての利用者が優先順位をつけるとは限らないため、店舗側から見るとごく一部の利用者にとってのみ支払い手段の選択時間が短くなるという手法である。
また、特許文献3では、支払いデバイス内に記憶された、支払い手段の優先順位情報と店舗端末(POS端末)に記憶された情報を利用して支払い手段選択を行うが、やはり利用者が優先順位をつけなければならない、という問題点は解決されていない。また、仮に店舗端末に優先順位を付けると、利用者が優先順位を登録する必要はなくなるが、利用者にとっては意図しない支払い手段を勝手に選ばれたという不満が生じる可能性がある。
また、前記支払いデバイスの利用者支払い実行部は、優先順位の最後にその支払い手段を付け加えるように構成してもよい。
また、前記店舗端末は、前記表示部に表示された複数の支払い手段から利用者が選んだ支払い手段の履歴情報を格納する店舗学習結果記憶部と、前記店舗学習結果記憶部が記憶した情報を電子支払い業者に送信する店舗学習結果通知部とを備えて成るように構成してもよい。
利用者支払い実行部は、支払い手段が決まった後に支払いを実行する。
また、前記利用者支払い実行部は、優先順位の最後にその支払い手段を付け加えるように構成してもよい。
また、前記利用者優先順位記憶部に記憶されていない支払い手段を利用した場合にその情報を格納する利用者学習結果記憶部と、前記利用者学習結果記憶部が記憶した情報を電子支払い業者に送信する利用者学習結果通知部とを備えて成るように構成してもよい。
また、前記表示部に表示された複数の支払い手段から利用者が選んだ支払い手段の履歴情報を格納する店舗学習結果記憶部と、前記店舗学習結果記憶部が記憶した情報を外部に送信する店舗学習結果通知部とを備えて成るように構成してもよい。
また、本発明によれば、店頭での支払い手段選択の結果から自動的に優先順位が付けられるため、利用者が支払い手段の優先順位を自ら明示的に指定しなくとも、支払いを行っているうちに支払いデバイス内に優先順位情報が蓄積されるようになる。
先ず、本発明の実施の形態の概要を説明すると、本実施の形態に係る電子支払い手段選択システムは、利用者が持つ支払いデバイスと、小売店舗に設置される店舗端末とから構成される。支払いデバイスに含まれる支払い手段優先順位記憶部には、支払い手段の優先順位が記録され、現在の小売店舗で利用可能な支払い手段のうち、優先順位が最も高いものが選択されることになる。
しかしながら、次回、同じ利用者が同じ店舗で支払いを行うと、今度は支払いデバイス内に優先順位情報が記録されているため、自動的に前回利用した支払い手段が選ばれ、短い時間で支払いが完了する。これにより、前記問題が解決される。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、店舗端末100と、利用者の持つ支払いデバイス200によって構成される。
電子デバイスとしては、電子マネー、電子クレジット等、現金以外の電子的な支払いが可能な支払い手段が採用でき、例えば、ICカードが使用できる。
店舗端末100と支払いデバイス200間の情報伝達は、有線、無線のいずれでもよい。
この場合、店舗支払い実行部104はCPU及び該CPUが実行するプログラムを記憶した記憶部によって構成することができる。また、利用者支払い実行部204はCPU及び該CPUが実行する電子支払い選択用プログラムを記憶した記憶部によって構成することができる。
図3に、支払いデバイス200の利用者優先順位記憶部202に格納されている優先順位リスト401の例を示す。このように、優先順位が決められた順序つきリストとして記憶されている。
図4に、店舗端末100の店舗支払い手段記憶部101に格納されている支払い手段リスト501の例を示す。支払い手段が、優先順位が決められていない順序無しリストとして記憶されている。
図6に、店舗学習結果記憶部107に格納されている、学習結果の例を示す。このように、支払い手段とその学習回数が対応付けて記憶されている。
図7において、支払いデバイス200の利用者支払い実行部204は、支払いデバイス200内の利用者支払い手段記憶部201に予め記憶した、支払いデバイス200で利用可能な支払い手段リスト301を参照して、送信可能な形式の支払い手段リスト301を作成する(ステップS101)。
図2に支払い手段リスト301の例を挙げる。ここでは、支払い手段A,B,C,Dの4種類の支払い手段を、支払いデバイス200がサポートしていることを示している。
次に、支払いデバイス200の利用者支払い実行部204は、処理ステップS101,S102で作成したリストの情報(支払い手段リスト301、優先順位リスト401)を利用者通信部205を通じて、店舗端末100に送信する(ステップS103)。
店舗端末100の店舗支払い実行部104は、利用者支払い手段記憶部201より店舗端末100で利用可能な支払い手段のリスト501を参照し、支払い手段リスト501と処理ステップS104で受け取った、利用者デバイス100が利用可能な支払い手段リスト301とを比較し、両者に共通な部分を抽出する(ステップS105)。
この場合、図5に挙げた例では、支払い手段Dが最も優先順位が高く、支払い手段Cが次に優先順位が高い。このため、表示部106に表示される支払い手段の選択を促す画面は、図8に示すように支払い手段Dを上位に表示することとなる。
ここでは、図8の支払い手段の選択を促す画面において、利用者が支払い手段Cを選択したものとする。
図9に、ステップS110実行後の、利用者優先順位記憶部202に記憶された優先順位リスト601の例を示す。支払いデバイス200の利用者優先順位記憶部202に記憶されている優先順位リスト601には、今回利用された「支払い手段C」に関する情報が付け加わっている。
小売店舗事業者側の店舗端末100は、電子支払い手段運営事業者側のシステム(図示せず)に対して、店舗学習結果記憶部107に蓄えられた図6の学習結果情報を、店舗学習結果通信部108から送信する(ステップS112)。学習により、選ばれた支払い手段は、その利用者にとっての次回の支払いから利用されやすくなるという効果がある。
本第2の実施の形態の構成を図10に、処理フローを図11に示す。
本第2の実施の形態と、前記第1の実施の形態の差異は、学習結果記憶部と学習結果通知部が、店舗端末ではなく、支払いデバイス内に存在することである。
図10を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、店舗端末300と、利用者の持つ支払いデバイス400によって構成される。
図12に、利用者学習結果記憶部406に格納されている、学習結果の例を示す。このように、支払い手段と、それを学習する際に利用した小売事業者の名前または利用者自身が記憶されている。
前記第1の実施形態では処理ステップS111,S112が店舗端末で実行されていたものが、本第2の実施形態では処理ステップS211,S212として支払いデバイス内で実行されている。
即ち、電子的支払いを行うための複数の電子支払い手段が格納された支払いデバイスと店舗端末とを用いて電子的支払いを行うために、前記支払いデバイスに格納されたいずれかの電子支払い手段を選択する際、利用可能な支払い手段に優先順位が付いていない場合には、店舗端末は利用可能な支払い手段の一覧を店舗端末に表示する。
次回からは、利用者が支払い手段の優先順位を明示的に事前に指定しなくとも、店舗端末内に記録された支払い手段優先順位情報に従い、店舗から見て優先順位の高い支払い手段は選ばれやすい状態で表示することができ、支払い手段の選択を迅速に行うことが可能になる。
よって、利用者が支払い手段の優先順位を明示的に事前に指定しなくとも、支払い時の支払い手段選択に要する時間を短くすることが可能になる。
また、学習した結果を電子支払い業者に伝えるようにしているため、これに基づいて、電子支払い手段運営事業者から小売事業者に対して報奨金を支払う等、種々の利用形態に拡張することが可能になる。
101・・・店舗支払い手段記憶部
102・・・店舗優先順位記憶部
103・・・支払い手段選択部
104・・・店舗支払い実行部
105・・・店舗通信部
106・・・表示部
107・・・店舗学習結果記憶部
108・・・店舗学習結果通信部
200・・・支払いデバイス
201・・・利用者支払い手段記憶部
202・・・利用者優先順位記憶部
204・・・利用者支払い実行部
205・・・利用者通信部
300・・・店舗端末
301・・・店舗支払い手段記憶部
302・・・店舗優先順位記憶部
303・・・支払い手段選択部
304・・・店舗支払い実行部
305・・・店舗通信部
306・・・表示部
400・・・支払いデバイス
401・・・利用者支払い手段記憶部
402・・・利用者優先順位記憶部
404・・・利用者支払い実行部
405・・・利用者通信部
406・・・利用者学習結果記憶部
407・・・利用者学習結果通信部
Claims (13)
- 電子的支払いを行うための複数の電子支払い手段が格納された支払いデバイスと店舗端末とを用いて電子的支払いを行うために、前記支払いデバイスに格納されたいずれかの電子支払い手段を選択する電子支払い選択システムにおいて、
前記支払いデバイスは、
実行可能な複数の支払い手段のリストを記憶する利用者支払い手段記憶部と、
支払い手段の中で優先的に利用すべき支払い手段の情報を記憶する利用者優先順位記憶部と、
前記利用者支払い手段記憶部と前記利用者優先順位記憶部に蓄えられた情報を支払い時に店舗端末に送信する利用者通信部と、
支払い手段が決まった後に支払いを実行し、前記支払いを実行した後、当該支払い手段が前記利用者優先順位記憶部に記憶されていない場合には、前記優先的に利用すべき支払い手段の情報に当該支払い手段を付け加える利用者支払い実行部とを備え、
前記店舗端末は、
実行可能な複数の支払い手段のリストを記憶する店舗支払い手段記憶部と、
前記利用者通信部から情報を受信する店舗通信部と、
利用者に対して支払い手段の一覧を表示し利用者からの選択動作を促す表示部と、
前記利用者通信部から受け取った前記支払いデバイスで利用可能な支払い手段のリストと前記店舗支払い手段記憶部に格納されている店舗で利用可能な支払い手段のリストとから共通する支払い手段を抽出し、前記共通する支払い手段に含まれる支払い手段が単独であるかあるいは前記受信した優先的に利用すべき支払い手段の情報を用いて一つの支払い手段が特定される場合には前記特定された支払い手段を選択し、前記受信した優先的に利用すべき支払い手段の情報を用いても一つの支払い手段が特定されない場合は前記表示部に前記共通する支払い手段を表示する支払い手段選択部と、
前記支払い手段選択部または利用者が選択した支払い手段に基づいて支払いを実行する店舗支払い実行部とを備えて成ることを特徴とする電子支払い選択システム。 - 請求項1に記載の電子支払い選択システムであって、
前記支払いデバイスの利用者支払い実行部は、支払いに利用した支払い手段が前記利用者優先順位記憶部に記憶されていない場合に前記優先的に利用すべき支払い手段の情報に当該支払い手段を付け加える際、優先順位の最後に当該支払い手段を付け加えることを特徴とする電子支払い選択システム。 - 請求項1又は2に記載の電子支払い選択システムであって、
前記店舗端末は、支払い手段の中で優先的に利用させたい支払い手段の順序を記憶する店舗優先順位記憶部を備え、
前記支払い手段選択部は、複数の支払い手段を前記表示部に表示する際に、前記店舗優先順位記憶部に記憶された順序に従って表示を行うことを特徴とする電子支払い選択システム。 - 請求項1乃至3のいずれか一に記載の電子支払い選択システムであって、
前記店舗端末は、
前記表示部に表示された複数の支払い手段から利用者が選んだ支払い手段の履歴情報を格納する店舗学習結果記憶部と、
前記店舗学習結果記憶部が記憶した情報を電子支払い業者に送信する店舗学習結果通知部とを備えて成ることを特徴とする電子支払い選択システム。 - 請求項1乃至4のいずれか一に記載の電子支払い選択システムであって、
前記支払いデバイスは、
前記利用者優先順位記憶部に記憶されていない支払い手段を利用した場合にその情報を格納する利用者学習結果記憶部と、
前記利用者学習結果記憶部が記憶した情報を電子支払い業者に送信する利用者学習結果通知部とを備えて成ることを特徴とする電子支払い選択システム。 - 支払いデバイスとの間で電子的支払い処理を行う店舗端末において、
店舗で利用可能な複数の支払い手段のリストを記憶する店舗支払い手段記憶部と、
前記支払いデバイスから、前記支払いデバイスで利用可能な支払い手段のリストと、前記支払い手段のリストの中で優先的に利用すべき支払い手段の情報とを受信する店舗通信部と、
前記支払いデバイスの利用者に対して支払い手段を表示し利用者からの選択動作を促す表示部と、
前記支払いデバイスから受け取った前記支払いデバイスで利用可能な支払い手段のリストと前記店舗支払い手段記憶部に格納されている店舗で利用可能な支払い手段のリストとから共通する支払い手段を抽出し、前記共通する支払い手段に含まれる支払い手段が単独であるかあるいは前記受信した優先的に利用すべき支払い手段の情報を用いて一つの支払い手段が特定される場合には前記特定された支払い手段を選択し、前記受信した優先的に利用すべき支払い手段の情報を用いても一つの支払い手段が特定されない場合は前記表示部に前記共通する支払い手段一覧を表示する支払い手段選択部と、
前記支払い手段選択部または利用者が選択した支払い手段に基づいて支払いを実行する店舗支払い実行部とを備えて成ることを特徴とする店舗端末。 - 請求項6に記載の店舗端末であって、
支払い手段の中で優先的に利用させたい支払い手段の順序を記憶する店舗優先順位記憶部を備え、
前記支払い手段選択部は、複数の支払い手段を前記表示部に表示する際に、前記店舗優先順位記憶部に記憶された順序に従って表示を行うことを特徴とする店舗端末。 - 請求項6又は7に記載の店舗端末であって、
前記表示部に表示された複数の支払い手段から利用者が選んだ支払い手段の履歴情報を格納する店舗学習結果記憶部と、
前記店舗学習結果記憶部が記憶した情報を外部に送信する店舗学習結果通知部とを備えて成ることを特徴とする店舗端末。 - 電子的支払いを行うための複数の電子支払い手段が格納された支払いデバイスと店舗端末とを用いて電子的支払いを行うために、前記支払いデバイスに格納されたいずれかの電子支払い手段を選択する電子支払い選択方法であって、
支払いデバイスで利用可能な支払い手段のリストを作成するステップと、
利用者優先順位記憶部に記憶された、支払い手段の中で優先的に利用すべき支払い手段の情報を参照して、支払いデバイスで優先的に利用したい支払い手段の順序情報を作成するステップと、
前記支払い手段のリストと前記支払い手段の順序情報を支払いデバイスから店舗端末に送信するステップと、
前記店舗端末が前記支払いデバイスから受け取った前記支払いデバイスで利用可能な支払い手段のリストと店舗支払い手段記憶部に格納されている店舗で利用可能な支払い手段のリストとから共通する支払い手段を抽出するステップと、
前記共通する支払い手段に含まれる支払い手段が単独であるかあるいは前記受信した優先的に利用したい支払い手段の順序情報を用いて一つの支払い手段が特定される場合には前記特定された支払い手段を選択し、前記受信した優先的に利用したい支払い手段の順序情報を用いても一つの支払い手段が特定されない場合は表示部に前記共通する支払い手段を表示して利用者からの選択動作を促すステップと、
前記選択した支払い手段を実行するステップと、
前記選択した支払い手段が前記利用者優先順位記憶部に記憶されていない場合には、前記優先的に利用すべき支払い手段の情報に当該支払い手段を付け加えるステップとを備えて成ることを特徴とする電子支払い選択方法。 - 請求項9に記載の電子支払い選択方法であって、
前記選択した支払い手段が前記利用者優先順位記憶部に記憶されていない場合に前記優先的に利用すべき支払い手段の情報に当該支払い手段を付け加える際、優先順位の最後に当該支払い手段を付け加えることを特徴とする電子支払い選択方法。 - 請求項9又は10に記載の電子支払い選択方法であって、
複数の支払い手段の中から利用者が選択した情報を支払いデバイス内の優先的に利用する順序情報として格納するステップが行われた後に、支払いデバイスが順序情報を記憶したという情報を店舗端末内に格納するステップと、
店舗端末から電子支払い業者に前記支払いデバイスが順序情報を記憶したという情報を送信するステップとを備えて成ることを特徴とする電子支払い選択方法。 - 請求項9又は10に記載の電子支払い選択方法であって、
複数の支払い手段の中から利用者が選択した情報を支払いデバイス内の優先的に利用する順序情報として格納するステップが行われた後に、支払いデバイスが順序情報を記憶したという情報を支払いデバイス内に格納するステップと、
支払いデバイスから電子支払い業者に前記支払いデバイスが順序情報を記憶したという情報を送信するステップとを備えて成ることを特徴とする電子支払い選択方法。 - 請求項9乃至12のいずれか一に記載の電子支払い選択方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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