JP5097753B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、操作手段が故障等の不具合により正常に機能しない場合に、遊技者に不快感を与えることがないパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
即ち、第1の形態の遊技機は、遊技者が操作可能な操作手段と、前記操作手段が操作されたことを検出する検出手段と、所定の選択条件の成立により、複数の遊技演出のうち1の遊技演出を選択する遊技演出選択手段と、前記遊技演出選択手段により選択された遊技演出を所定の演出装置において実行する遊技演出実行手段と、を備え、前記遊技演出実行手段は、前記遊技演出選択手段により特定の遊技演出が選択された場合、前記操作手段の操作を促す操作演出を実行する操作演出実行手段と、前記操作演出実行手段により操作演出が実行されているときに、前記検出手段により前記操作手段が操作されたことが検出されると特別演出を実行する特別演出実行手段と、を有し、前記遊技演出選択手段は、遊技機の電源が復旧してから所定の期間終了条件が成立するまでの第1期間においては、前記特定の遊技演出を含まない複数の遊技演出のうち1の遊技演出を選択し、前記第1期間中に前記検出手段により前記操作手段が操作されたことが検出されると前記特定の遊技演出を含む複数の遊技演出のうち1の遊技演出を選択することを特徴とする。
この図1に示すパチンコ遊技機100は、矩形形状の枠101を有し、この枠101の窓孔に対して遊技盤10が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤10の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤10の下部には、遊技球を貯留する受け皿部102と、この受け皿部102の遊技球を発射する発射レバー103等が設けられている。
受け皿部102の上面には、操作手段として例えば遊技者自身に操作を行わせて遊技に対する参加感を演出する演出ボタン104が設けられている。また、図示しないが受け皿部102の上面には、遊技球の購入ボタン、購入取り消しボタン、受け皿部102内の遊技球を下方から外部に抜くための球抜きボタン等が設けられている。
遊技盤10の裏面には、液晶画面、主制御基板とサブ制御基板等、遊技の進行、演出に関わる裏部品を組み付けた合成樹脂製の機構板(何れも図示せず)が装着されている。遊技盤10における遊技領域10aの周囲には、外レールR1及び内レールR2が設けられている。これら外レールR1及び内レールR2は、発射レバー103を操作したときに発射装置から発射された遊技球を遊技領域10aの上部に案内したり、アウト口18に案内したりする。
遊技盤10のほぼ中央には、画像表示器11が配置されている。画像表示器11は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルにより構成され、通常動作状態の時は、特別図柄に応じた装飾図柄、例えば数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等の画像が表示される。また、所謂リーチ状態や特別遊技状態の時は、それぞれの遊技状態であることを示す演出画像等も表示される。
上始動口13は、遊技球が入賞したときに第1特別図柄表示器21の第1特別図柄を変動表示させる権利を発生させる。また電チュー14は、遊技球が入賞したときに第2特別図柄表示器22の第2特別図柄を変動表示させる権利を発生させる。
このため、上始動口13の内部には、遊技球の入球を検出する第1始動口スイッチ(SW)13a(図3参照)が設けられている。また電チュー14の内部には、遊技球の入球を検出する第2始動口スイッチ(SW)14a(図3参照)が設けられている。
電チュー14は、普通図柄表示器23の普通図柄が所定態様で停止したときに所定時間、開成動作するように構成されている。
なお、本実施形態では、上始動口13及び電チュー14の内部にそれぞれ別々に始動口SWを設けるようにしているが、始動口SWは共有であってもよい。
画像表示器11の左側には、後述する普通図柄表示器23を作動させるためのゲート15が設けられている。ゲート15は、その内部にゲートスイッチ(SW)(図3参照)が設けられている。
また変動入賞装置12の下方には、特別遊技状態のときに開成状態になる大入賞装置の大入賞口16が配置されている。
さらに遊技盤10の遊技領域10aには、一般入賞口17が配置されていると共に、風車や図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
第1特別図柄表示器21及び第2特別図柄表示器22は、特別図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより特別図柄が当たりに当選したか否か表示する。
普通図柄表示器23は、遊技球がゲートSW15aを通過したときに、普通図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより普通図柄が当たりに当選したか否か表示する。
普通図柄保留ランプ26は、普通図柄が変動中に遊技球がゲート15を通過したときに、ゲート15の通過によって得られる普通図柄の変動表示を開始させる権利(最大4個)の保留個数を表示する。
なお、本実施形態では、第1、第2特別図柄表示器21、22、普通図柄表示器23、第1、第2特別図柄保留ランプ24、25、及び普通図柄保留ランプ26を、遊技盤10の遊技領域外に配置するようにしているがこれはあくまでも一例であり、これらの表示器を遊技盤10の遊技領域10a内に配置することも勿論可能である。
この図2に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機1は、演出ボタン104としてチャンスボタン(図2においては「CHANCE」と表記)19と、十字キー20とを備えている。チャンスボタン19は、凸状ボタンにより構成される。また十字キー20は、画像表示器11に表示される文字や図形などを指し示す位置を変更するカーソルキー301〜304と、カーソルキー301〜304の操作によって選択された文字や図形などを確定する「ENTER」キー305とを備えている。なお、チャンスボタン19は、凸状ボタンの他、タッチパネル方式を採用した入力パッドなどであってもよい。
この図3に示す遊技制御装置には、遊技の進行を制御する主制御基板として遊技制御基板111が設けられている、また副制御基板として、演出制御基板121、画像制御基板131、ランプ制御基板141、払出制御基板151等が設けられている。
遊技制御基板111は、CPU112、ROM113、及びRAM114等を有し、当該パチンコ遊技機の主たる制御を行う。
遊技制御基板111には、上始動口13内に設けられた第1始動口SW13a、電チュー14内に設けられた第2始動口SW14a、電チュー14を開閉動作させるための電チューソレノイド14b、ゲート15内に設けられたゲートSW15a、大入賞口16に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW16aが接続されている。また大入賞口16の開閉扉を開閉動作させるための大入賞口ソレノイド16b、普通入賞口SW17a、第1特別図柄表示器21、第2特別図柄表示器22、普通図柄表示器23、第1特別図柄保留ランプ24、第2特別図柄保留ランプ25、普通図柄保留ランプ26等が接続されている。
また遊技制御基板111には、演出制御基板121、及び払出制御基板151が接続されている。
画像制御基板131は、CPU132、ROM133、RAM134等を有し、演出制御基板121の指示に基づいて、画像及び音声の制御を行う。画像制御基板131には、画像表示器11及びスピーカ105が接続されている。
ランプ制御基板141は、CPU142、ROM143、RAM144等を有し、枠ランプ145や盤ランプ146、演出役物147等の制御を行う。
払出制御基板151は、CPU152、ROM153、RAM154等を有し、遊技球払出装置の払出モータ155、払出球検出SW156、球有り検出SW157、満タン検出SW158等の制御を行う。
この図4に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機100の演出制御基板121は、機能判定部50と演出実行部60とを備えている。
機能判定部50は、操作手段である演出ボタン104のチャンスボタン19が正常に機能しているか否かを判定する。
演出実行部60は、遊技制御基板111から送信されてくる演出開始コマンドに基づいて、遊技演出を選択して実行する。
また演出実行部60は、演出変更部61を備えており、機能判定部50によりチャンスボタン19が正常に機能していると判定される迄の期間、チャンスボタンを利用した演出以外の演出を変更する。
機能判定部50は、検出部51、記憶部52、及び判定部53により構成される。
記憶部52は、検出部51の検出結果を記憶する。つまり、チャンスボタン19の操作の有無を記憶する。
判定部53は、記憶部52に記憶された検出結果の有無によりチャンスボタン19が正常に機能しているか否かを判定する。即ち、判定部53は、電源復旧時から現時点まで一度もチャンスボタン19が操作されていないと判定した場合は、チャンスボタン19が故障等の不具合により正常に機能していないと判定する。
演出変更部61は、機能判定部50においてチャンスボタン19が正常に機能していると判定される迄の期間は、チャンスボタン19を利用しない演出以外の演出内容に変更する。
図5は、チャンスボタンが正常に機能しているときに実行される演出の一例を示した図である。また図6は、チャンスボタンが故障時に実行される演出の一例を示した図である。
例えば、図5(a)に示すように、画像表示器11に表示される装飾図柄11aがチャンス目と呼ばれる特定目、例えば「357」で停止した場合は、図5(b)に示すような演出選択画面が表示される。
図5(b)に示す演出選択画面では、大当たりの期待度が異なる複数のリーチ、例えばAリーチ、Bリーチ、Cリーチが表示される。
次に、図5(c)に示すように、チャンスボタン19の押下を遊技者に促すチャンスボタン画像が表示される。ここで、遊技者が実際にチャンスボタン19を押下した場合は、チャンスボタン19を押下したタイミングに合わせて何れかのリーチ演出が選択される。
例えば、図5(d)に示すように、大当たりの期待度が高いAリーチが選択された場合は、図5(e)に示すようにAリーチを実行する。
一方、図5(c)に示すチャンスボタン画像が表示されているときに、遊技者がチャンスボタン19を押下しなかった場合は、所定期間経過後、図5(f)に示すように大当たり期待度が最も低いCリーチが選択され、図5(g)に示すようにCリーチを実行する。
一方、機能判定部50においてチャンスボタン19が正常に機能しいていると判定される迄の期間は、演出変更部61によりチャンスボタン19を利用しない演出に変更するようにした。
これにより、例えばチャンスボタン19に故障等の不具合が発生した場合は、遊技者がチャンスボタン19を操作しない遊技演出が実行されるので、遊技者はチャンスボタン19が正常に機能していないことを認知することなく遊技を行うことができるので、不快感を覚えることがない。
また、検出部51により電源復旧時からチャンスボタン19が操作されたか否かを検出することで、チャンボタン19が正常に機能しているか否かを正確に検出することが可能になる。
[タイマ割込処理]
図7は、遊技制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、タイマ割込処理として、乱数更新処理(S10)、スイッチ処理(S20)、図柄処理(S30)、電動役物処理(S40)、賞球処理(S50)、出力処理(S60)等を実行する。
[始動口SW処理]
図8は、遊技制御基板のCPUが実行する始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。この場合、CPU112は、上始動口13の第1始動口SW13aがオンであるか否かの判別を行い(S201)、第1始動口SW13aがオンであると判別した場合は、第1始動口SW13aの保留個数U1が「4」より少ないか否かの判別を行う(S202)。
ここで、保留個数U1が「4」より少ないと判別した場合は、保留個数U1に「1」を加算する(S203)。この後、特別図柄用の大当たり乱数、大当たり図柄乱数、及びリーチ乱数等を取得してRAM114に格納する(S204)。次いで、第1特別図柄保留ランプ24の保留数を増加するために第1保留数増加コマンドをセットする(S205)。なお、ステップS202において、否定結果が得られた場合、つまり保留個数U1が最大保留可能個数である「4」と判別した場合は、ステップS203〜S205の処理をスキップしてステップS206に進む。
なお、ステップS207において、否定結果が得られた場合、つまり保留個数U2が最大保留可能個数である「4」と判別した場合は、始動口SW処理を終了する。
図9は、遊技制御基板のCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、ゲート15のゲートSW15aがオンであるか否かの判別を行い(S221)、ゲートSW15aがオンであると判別した場合は、ゲートSW15aのゲート通過回数Gが「4」より少ないか否かの判別を行う(S222)。ゲート通過回数Gが「4」より少ないと判別した場合は、ゲート通過回数Gに「1」を加算し(S223)、普通図柄用の当たり乱数を取得してRAM114に格納して(S224)、ゲートSW処理を終了する。
なお、ステップS221において、ゲートSW15aがオンでないと判別した場合、或いはステップS222において、否定結果が得られた場合、つまりゲート通過回数Gが最大保留可能個数である「4」と判別した場合は、ゲートSW処理を終了する。
図10は、遊技制御基板のCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、大当たり遊技フラグがONであるか否か、つまり大当たり遊技中であるか否かの判別を行い(S311)、大当たり遊技中でないと判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22の特別図柄が変動中であるか否かの判別を行う(S312)。特別図柄が変動中でないと判別した場合は、次に優先的に消化する第2始動口SW14aの保留個数U2が「1」より多いか否かの判別を行い(S313)、保留個数U2が「1」より多いと判別した場合は、保留個数U2を「1」減算する(S314)。
次に、CPU112は、客待ちフラグがONであればOFFにした後(S317)、後述する大当たり判定処理を実行する(S318)。大当たり判定処理実行後は、後述する変動パターン選択処理を実行する(S319)。変動パターン選択処理実行後は、対応する第1特別図柄表示器21、又は第2特別図柄表示器22の図柄変動を開始すると共に、変動開始コマンドをセットする(S320、S321)。
次に、CPU112は、第1又は第2特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判別を行い(S322)、所定の変動時間を経過したと判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22の変動を停止して所定特別図柄を表示させる(S323)。この後、変動停止コマンドをセットし(S324)、後述する停止中処理(S325)を実行して特別図柄処理を終了する。
また、ステップS312において、特別図柄が変動中であると判別した場合は、ステップS322に進み、特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判別を行う。
また、ステップS316において、保留個数U1が≧1でないと判別した場合、つまり保留個数U1、U2の保留が無いと判別した場合は、後述する客待ち設定処理に実行して(S326)、特別図柄処理を終了する。
図11は、遊技制御基板のCPUが実行する大当たり判定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、RAM114に記憶された大当たり乱数の判定を行い(S331)、続くステップS332において大当たりであるか否かの判別を行う。ここで、大当たりと判別した場合は、RAM114に記憶された大当たり図柄乱数の判定を行い(S333)、その判定結果に基づいて、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットする大当たり図柄を設定して(S334)、大当たり判定処理を終了する。
一方、ステップS332において、大当たりでないと判別した場合は、次に大当たり乱数に基づいて小当たりであるか否かの判別を行う(S335)。ここで、小当たりと判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットする小当たり図柄を設定して(S336)、大当たり判定処理を終了する。また、ステップS335において、小当たりでない判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットするハズレ図柄を設定して(S337)、大当たり判定処理を終了する。
図12は、遊技制御基板のCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、大当たり図柄に基づいて大当たりであるか否かの判別を行い(S341)、大当たりであると判別した場合は、大当たり用テーブルをRAM114にセットする(S342)。
一方、ステップS341において、大当たりでないと判別した場合は、次にリーチ乱数の判定を行い(S343)、リーチであるか否かの判別を行う(S344)。ここで、リーチと判別した場合は、リーチ用テーブルをRAM114にセットする(S345)。また、ステップS344において、リーチでないと判別した場合は、ハズレ用テーブルをRAM114にセットする(S346)。
次に、CPU112は、先に取得した変動パターン乱数の判定を行い(S347)、その変動パターン乱数に応じた変動パターンを設定して(S348)、変動パターン選択処理を終了する。
図13は、遊技制御基板のCPUが実行する停止中処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、時短フラグがONであるか否かの判別を行い(S351)、時短フラグがONであると判別した場合は、RAM114に記憶されている時短ゲームの残ゲーム回数Jから「1」を減算する(S352)。
次に、CPU112は、残ゲーム回数Jが「0」であるか否かの判別を行い(S353)、残ゲーム回数Jが「0」であれば、時短ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば100回)行われたことを意味するので時短フラグをOFFにする(S354)。なお、ステップS351において時短フラグがONでないと判別した場合、或いはステップS353において、残ゲーム回数Jが「0」でないと判別した場合は、ステップS355に移行する。
次に、CPU112は、残ゲーム回数Xが「0」であるか否かの判別を行い(S357)、残ゲーム回数Xが「0」であれば、高確率ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば10000回)行われたことを意味するので高確フラグをOFFにする(S358)。なお、ステップS355において、高確フラグがONでないと判別した場合、或いはステップS357において、残ゲーム回数Xが「0」でないと判別した場合は、ステップS359に移行する。
一方、ステップS360において、小当たりでないと判別した場合は、小当たり遊技フラグをONにすることなく変動停止中処理を終了する。
また、ステップ359において、大当たりであると判別した場合は、次に大当たりが長当たりであるか否かの判別を行い(S364)、長当たりであると判別した場合は、名が当たり遊技フラグをONにし(S365)、そうでなければ短当たりフラグをONにして(S366)する。この後、時短ゲームの残ゲーム回数J、及び高確率ゲームの残回数Xをそれぞれ「0」をセットして、残ゲーム回数J/Xをリセットした後(S367)、時短フラグと高確フラグをOFFにする(S368)。この後、ステップS362に進む。
図14は、遊技制御基板のCPUが実行する客待ち設定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、客待ちフラグがONであるか否かの判別を行い(S371)、待ちフラグがONであると判別した場合は、客待ち設定処理を終了する。
一方、ステップS371において、待ちフラグがONでないと判別した場合は、客待ちコマンドをセットすると共に、客待ちフラグをONにしてから(S372、S373)、客待ち設定処理を終了する。
図15は、遊技制御基板のCPUが実行する普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、補助遊技フラグがONであるか否の判別を行い(S381)、補助遊技フラグがONであると判別した場合は普通図柄処理を終了する。
一方、ステップS381において、補助遊技フラグがONでないと判別した場合は、普通図柄が変動中であるか否かの判別を行う(S382)。ここで、普通図柄が変動中でないと判別した場合は、ゲートSW15aのゲート通過回数Gが「1」より多いか否かの判別を行い(S383)、ゲート通過回数Gが「1」より多い場合は、ゲート通過回数Gを「1」減算し(S384)、ゲート通過回数Gが「1」より多くないと判別した場合、つまり「0」の場合は、普通図柄処理を終了する。
次に、CPU112は、普通図柄の当たり乱数の判定を行い(S385)、普通図柄表示器23に停止表示する停止図柄と変動時間を設定する(S386、S387)。
ここで、変動時間は、例えば時短フラグがOFFであれば4.0秒、時短フラグがONであれば、1.5秒に設定することが考えられる。
次に、普通図柄が当たり図柄であるか否かの判別を行い(S391)、普通図柄が当たり図柄である場合は、補助遊技フラグをONにして(S392)、普通図柄処理を終了する。なお、ステップS391において、停止図柄が当たり図柄でない場合は、補助遊技フラグをONにすることなく、普通図柄処理を終了する。
なお、ステップS382において、普通図柄が変動中であると判別した場合は、ステップS389に進み、普通図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判別を行う。
図16は、遊技制御基板のCPUが実行する大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、大当たり遊技フラグがONであるか否かの判別を行い(S411)、大当たり遊技フラグがONであると判別した場合は、オープニング中であるか否かの判別を行う(S412)。大当たりのオープニング中であると判別した場合は、次にオープニング時間を経過したか否かの判別を行う(S413)。オープニング時間を経過したと判別した場合は、ラウンド回数(R数)/作動パターンの設定を行う(S414)。
次にCPU112は、大入賞口16の作動時間が所定の作動時間を経過したか否かの判別を行い(S418)、作動時間が所定時間を経過していないと判別した場合は、次に個数カウンタCの値が規定個数に達したか否かの判別を行う(S419)。
ここで、個数カウンタCの値が規定個数Cであると判別した場合は、大入賞口16の作動を終了する。つまり、大入賞口16を開状態から閉状態にする(S420)。
一方、個数カウンタCの値が規定個数に達していないと判別した場合は、大入賞口処理を終了する。
また、ステップS418において、大入賞口16の作動時間が所定の作動時間を経過していた場合は、ステップS419の処理をスキップして、個数カウンタCの個数をチェックすることなく大入賞口16の作動を終了する(S420)。
次いで、CPU112は、ラウンド回数Rの値を「0」にセットする(S424)。この後、エンディング時間が経過したか否かの判別を行い(S425)、エンディング時間を経過したと判別した場合は、後述する遊技状態設定処理を実行し(S426)、大当たりフラグをOFFにして(S427)、大入賞口処理を終了する。
ここで、大入賞口16が作動中であると判別した場合は、ステップS418に移行し、大入賞口16が作動中でないと判別した場合はステップS415に移行する。
また、ステップS413において、オープニング時間を経過していないと判別した場合、ステップS419において、個数カウンタC1の値が規定個数に達していないと判別した場合、ステップS421において、大当たりラウンドが最終ラウンドでないと判別した場合、或いはステップS425において、エンディング時間を経過していないと判別した場合は、大入賞口処理を終了する。
図18は、遊技制御基板のCPUが実行する遊技状態設定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、先ず、小当たりであるか否かの判別を行い(S431)、小当たりであると判別した場合は遊技状態設定処理を終了する。一方、小当たりでないと判別した場合は、次に通常大当たり(低確率時短付き大当たり)であるか否かの判別を行い(S432)、通常大当たりであると判別した場合は、時短フラグをONにすると共に、時短ゲームの残ゲーム回数Jに例えば「100」をセットして(S433、S434)、遊技状態設定処理を終了する。
一方、ステップS432において、通常大当たりでないと判別した場合は、確変大当たり(高確率時短付き大当たり)であるか否かの判別を行い(S435)、確変大当たりであると判別した場合は、時短フラグをONにすると共に、時短ゲームの残ゲーム回数Jに例えば「10000」をセットする(S436、S437)。さらに、高確フラグをONにすると共に、高確ゲームの残ゲーム回数Xに例えば「10000」をセットして(S438、S439)、遊技状態設定処理を終了する。
また、ステップS435において、確変大当たりでないと判別した場合、つまり、大当たりが潜伏確変大当たり(高確率時短無し大当たり)である場合は、ステップS436、S437の処理をスキップして、ステップS438に進む。
なお、ステップS451において、時短付き大当たりでないと判別した場合も、遊技状態設定処理を終了する。
図19は、遊技制御基板のCPUが実行する電チュー処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、補助遊技フラグがONであるか否かの判別を行い(S511)、補助遊技フラグがONであると判別した場合は、次に電チュー14が作動中であるか否かの判定を行う(S512)。ここで、電チュー14が作動中でなければ、遊技状態に応じて、電チュー14の作動パターンを設定し(S513)、電チュー14の作動を開始する(S514)。
次に、CPU112は、電チュー14の作動時間が所定の作動時間を経過したか否かの判別を行い(S515)、電チュー14の作動時間が経過したと判別した場合は、補助遊技フラグをOFFにして(S516)、電チュー処理を終了する。
ここで、設定する電チュー14の作動時間は、例えば時短フラグがOFFであれば、0.15秒開放×1回、時短フラグがONであれば、1.80秒開放×3回に設定することが考えられる。
なお、ステップS512において、電チュー14が作動中であると判別した場合は、ステップS515に移行する。また、ステップS511において、補助遊技フラグがONでないと判別した場合、或いはステップS515において、電チュー14の作動時間が経過していないと判別した場合、電チュー処理を終了する。
[タイマ割込処理]
図20は、演出制御基板のCPUが実行するタイマ割込み処理の一例を示したフローチャートである。なお、図20に示すタイマ割込み処理は、演出制御基板121のCPU122がROM123に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
この場合、演出制御基板121のCPU122は、タイマ割込処理として、コマンド受信処理(S610)、演出ボタン処理(S620)機能判定処理(S630)、コマンド送信処理(S640)等を実行する。
次に、演出制御基板121のCPU122がタイマ割込処理として実行する主要な処理の一例について説明する。なお、以下に説明する処理も演出制御基板121のCPU122がROM123に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
図21は、コマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、保留数増加コマンドを受信したか否かの判別を行い(S701)、保留数増加コマンドを受信したと判別した場合は、保留数加算を行う(S702)。そして保留数加算後、保留数コマンドをセットする(S703)。
次に、CPU122は、変動開始コマンドを受信したか否かの判別を行い(S704)、変動開始コマンドを受信したと判別した場合は、演出選択処理を実行する(S705)。
そして、演出選択処理終了後、次に変動停止コマンドを受信したか否かの判別を行う(S706)。なお、ステップS704において、変動開始コマンドを受信していないと判別した場合は、演出選択処理を実行することなくステップS706に進む。
そして、変動演出終了中処理終了後、次にオープニングコマンドを受信したか否かの判別を行う(S708)。なお、ステップS706において、変動停止コマンドを受信していないと判別した場合は、変動演出終了中処理を実行することなく、ステップS708に進む。
次に、ステップS708において、オープニングコマンドを受信したと判別した場合は、当たり演出選択処理を実行する(S709)。
そして、当たり演出選択処理終了後、次にエンディングコマンドを受信したか否かの判別を行う(S710)。なお、ステップS708において、オープニングコマンドを受信していないと判別した場合は、当たり演出選択処理を実行することなくステップS710に進む。
そして、エンディング演出選択処理終了後、客待ちコマンド受信処理を実行してコマンド受信処理を終了する。なお、ステップS710において、エンディングコマンドを受信していないと判別した場合は、エンディング演出選択処理を実行することなくステップS712に進む。
図22は、演出選択処理の一例を示したフローチャートである。なお、この処理により図4に示した演出実行部60の機能が実現される。
この場合、CPU122は、変動開始コマンドの解析を行い(S721)、保留数減算を行う(S722)。次に、チャンスボタン19が正常に機能していない、或いは正常に機能しているか否か不明であることを示す故障フラグがONであるか否かの判別を行い(S723)、故障フラグがONでないと判別した場合、即ちチャンスボタン19が正常に機能していると判別した場合は、通常変動演出パターンの中から変動演出パターンの選択を行う(S724)。一方、ステップS723において、故障フラグがONであると判別した場合は、チャンスボタン19を利用した演出以外の演出に変更するために故障用変動演出パターンの中から変動演出パターンの選択を行う(S726)。この後、変動開始コマンドをセットして(S726)、演出選択処理を終了する。
図23は、変動演出終了中処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、変動停止コマンドの解析を行い(S731)、変動演出終了コマンドをセットして(S732)、変動演出終了中処理を終了する。
図24は、当たり演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、オープニングコマンドの解析を行い(S741)、当たり演出パターン選択処理を行う(S742)。この後、オープニングコマンドをセットして(S743)、当たり演出選択処理を終了する。
図25は、エンディング演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、エンディングコマンドの解析を行い(S751)、エンディング演出パターン選択処理を行う(S752)。この後、エンディング演出開始コマンドをセットして(S753)、エンディング演出選択処理を終了する。
図26は、客待ちコマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。なお、この処理により図4に示した演出実行部60の機能が実現される。
この場合、CPU122は、客待ちコマンドを受信したか否かの判別を行い(S761)、客待ちコマンドを受信したと判別した場合は、客待ち時間の計測を開始すると共に計測フラグをONにして(S762、S763)、ステップS765に進む。
一方、ステップS761において、客待ちコマンドを受信していないと判別した場合は、計測フラグがONであるか否かの判別を行い(S764)、計測フラグがONであれば、ステップS765に進み、計測フラグがONでなければ、客待ちコマンド受信処理を終了する。
次に、CPU122は、ステップS765において、タイムアップか否かの判別を行い、タイムアップであれば、計測フラグをOFFにする(S766)。また、タイムアップでないと判別した場合は、客待ちコマンド受信処理を終了する。
次に、CPU112は、チャンスボタン19の故障フラグがONであるか否かの判別を行い(S767)、故障フラグがONであれば、故障用の客待ち演出コマンド、即ちチャンスボタン19の押下を促すような客待ち演出コマンドをセットし(S768)、故障フラグがONでなければ、通常の客待ち演出コマンドをセットして(S769)、客待ちコマンド受信処理を終了する。
図27は、演出ボタン処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、チャンスボタン19がONであるか否かの判別を行い(S771)、チャンスボタン19がONであると判別した場合は、チャンスボタン正常フラグをONにすると共に、故障フラグをOFFにする(S772、S773)。この後、チャンスボタンコマンドをセットして(S774)、演出ボタン処理を終了する。一方、ステップS771において、チャンスボタン19がONでないと判別した場合は演出ボタン処理を終了する。
図28は、継続判定処理の一例を示したフローチャートである。なお、この処理により機能判定手段の機能が実現される。この処理により図4に示した機能判定部50の機能が実現される。
この場合、CPU122は、チャンスボタン正常フラグがONであるか否かの判別を行い(S801)、チャンスボタン正常フラグがONであると判別した場合は、機能判定処理を終了する。一方、ステップS801において、チャンスボタン正常フラグがONでないと判別した場合は、故障フラグをONにして(S802)、機能判定処理を終了する。
なお、本実施形態では、操作手段である演出ボタン104のチャンスボタン19が故障した場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、本発明はチャンスボタン19以外の演出ボタン104、例えば図2に示した十字キー20が故障した場合にも適用可能である。
また、図示しないが遊技者が操作可能な操作手段としてタッチセンサーやジョクダイヤル等を備えられている場合は、これらの操作手段が故障した場合にも本発明を適用可能であることは言うまでもない。
Claims (2)
- 遊技者が操作可能な操作手段と、
前記操作手段が操作されたことを検出する検出手段と、
所定の選択条件の成立により、複数の遊技演出のうち1の遊技演出を選択する遊技演出選択手段と、
前記遊技演出選択手段により選択された遊技演出を所定の演出装置において実行する遊技演出実行手段と、を備え、
前記遊技演出実行手段は、
前記遊技演出選択手段により特定の遊技演出が選択された場合、前記操作手段の操作を促す操作演出を実行する操作演出実行手段と、
前記操作演出実行手段により操作演出が実行されているときに、前記検出手段により前記操作手段が操作されたことが検出されると特別演出を実行する特別演出実行手段と、を有し、
前記遊技演出選択手段は、
遊技機の電源が復旧してから所定の期間終了条件が成立するまでの第1期間においては、前記特定の遊技演出を含まない複数の遊技演出のうち1の遊技演出を選択し、
前記第1期間中に前記検出手段により前記操作手段が操作されたことが検出されると前記特定の遊技演出を含む複数の遊技演出のうち1の遊技演出を選択することを特徴とする遊技機。 - 始動条件の成立により遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かの判定を行う特別遊技判定手段を備え、
前記遊技演出選択手段は、
前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて1の遊技演出を選択するものであり、
前記操作演出実行手段は、
前記第1期間において、前記遊技演出選択手段により前記特定の遊技演出が選択されなくても前記操作演出を実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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