JP5097114B2 - 情報埋込装置、及び検出装置 - Google Patents
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Description
一方、近年、子供の成長などの個人で撮影した映像情報を記録するための機器として、デジタルビデオカメラ(以下、カムコーダと称する)が普及している。カムコーダは、撮影した映像を、記録媒体(例えば、DVDなどの光ディスクや、SDメモリカードなど)に、デジタルで記録することができるとともに、デジタルで記録された記録媒体を、再生端末(例えば、DVDレコーダなど)にかけることで、手軽に、再生して楽しむことが可能となっている。また、このように個人で撮影した映像を、別の記録媒体にコピーして、関係する人達に配布するようなことが行われている。
誕生日パーティにおいて、子供達の好きな映画のディスクを、再生端末にて再生しつつ、誕生日パーティの様子をカムコーダで記録するような場合が想定される。このとき、映画ディスクのオーディオ部に、電子透かしにより著作権情報が埋め込まれていると、カムコーダで記録媒体に記録した映像情報には、子供達の映像や音声に加え、映画のオーディオ情報も記録されてしまう。そして、このように記録された映像情報が記録された記録媒体を再生端末にかけると、上述の仕組みにより、違法コピーと判断されて、再生が停止してしまう。
なお、上記では、一例として、子供達の誕生日パーティを、カムコーダで記録媒体に記録し、再生端末にて再生する場合についての課題を説明したが、このような課題は、カムコーダを用いて撮影するいろいろな場面(結婚式、運動会・・・)で起こりえることに注意されたい。
この構成によると、情報埋込装置は、所定の条件を満たすブロック毎に透かし情報を埋め込む。これにより、2個以上の透かし情報が埋め込まれたコンテンツが再生中にカムコーダ等により記録された場合、当該記録されたコンテンツを再生している装置は、当該記録されたコンテンツの再生中に、ブロック単位に透かし情報を検出し、検出した1個以上の透かし情報が第1の規則性を持って変化しているか否かを判断することができる。
この構成によると、情報埋込装置は、透かし情報としてカウンタ値を埋め込む。これにより、2個以上のカウンタ値が埋め込まれたコンテンツが再生中にカムコーダ等により記録された場合、当該記録されたコンテンツを再生している装置は、当該記録されたコンテンツの再生中に、ブロック単位にカウンタ値を検出し、検出した1個以上のカウンタ値が第1の規則性を持って変化しているか否かにより、当該記録されたコンテンツが不正に記録されたものであるか否かを判断することがきる。
これらの構成によると、情報埋込装置は、オリジナルコンテンツのオーディオ部にカウンタ値を順次埋め込む。これにより、2個以上のカウンタ値が埋め込まれたコンテンツが再生中にカムコーダ等により記録された場合、当該記録されたコンテンツを再生している装置は、ブロック単位に音声データからカウンタ値を検出し、検出した1個以上のカウンタ値が第1の規則性を持って変化しているか否かを判断することができる。
または、前記埋込手段は、分割したブロックそれぞれにおいて、ブロックがカウンタ値を埋め込むための情報量を有しない場合に、当該ブロックに対するカウンタ値の生成を抑止するように前記透かし情報生成手段を制御するとしてもよい。
ここで、分割した各ブロックは、所定の個数からなるサブブロックを有し、前記埋込手段は、ブロックに透かし情報を埋め込む際には、当該ブロックに含まれる各サブブロックに対してカウンタ値を埋め込むとしてもよい。
この構成によると、情報埋込装置は、カウンタ値を単調に増加するように生成するので、カムコーダ等により2個以上のカウンタ値が埋め込まれたコンテンツが記録されたコンテンツを再生する装置は、検出した1個以上のカウンタ値が単調に増加しているか否かにより、再生中のコンテンツが不正に記録されたものであるか否かを判断することができる。
この構成によると、情報埋込装置は、カウンタ値を周期的に巡回するように生成するので、カムコーダ等により2個以上のカウンタ値が埋め込まれたコンテンツが記録されたコンテンツを再生する装置に、検出した1個以上のカウンタ値が周期的に巡回しているか否かにより、再生中のコンテンツが不正に記録されたものであるか否かを判断することができる。
ここで、前記コンテンツは、連続する映像データを含むビデオ部を有し、前記埋込手段は、前記ビデオ部を前記2個以上のブロックに分割し、分割したブロックにおいて、カウンタ値を埋め込むための情報量を有する少なくとも1のフレームに当該カウンタ値を埋め込むとしてもよい。
例えば、映画館などで放映中の第1のコンテンツを、カムコーダなどにより、意図的に、かつ、連続的に、撮影(不正に記録)したものであれば、不正に記録された第2のコンテンツからは、第1の規則性を満たす透かし情報の第1の合計数が第1の閾値以上となることが確認される。また、誕生日パーティなどでオリジナルコンテンツを再生中に、カムコーダなどにより、非意図的に、かつ、非連続的に、たまたま撮影(記録)したものであれば、記録された第2のコンテンツの再生中において、2個以上の透かし情報が検出されても、第1の規則性を満たす透かし情報の第1の合計数が第1の閾値以上となることは確認されない。なぜなら、誕生日パーティなどの撮影においては、数分(例えば、5分)に一度は、撮影の停止し、若しくは一時停止することが通常の撮影方法であるからである。そして、第2のコンテンツが不正に記録された第1のコンテンツと判断する場合には、検出装置は、当該記録された第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように制御することにより、不正な記録がされた第2のコンテンツを排除することが可能となる。
この構成によると、検出装置は、第2のコンテンツの再生中において、当該第2のコンテンツを所定長からなる再生ブロックに分割し、分割した再生ブロック単位に、透かし情報の有無を検出し、2個以上の透かし情報を検出すると、検出した各透かし情報により、検出順序において各透かし情報に対する第1の規則性が確認されるか否かを判断することができる。
この構成によると、検出装置は、透かし情報として埋め込まれたカウンタ値を検出することにより、第2のコンテンツの再生中において、検出順序において各カウンタ値に対する第1の規則性を識別することができる。
ここで、前記第2の判断手段は、前記カウンタ値と比較するための比較値を記憶する比較値記憶部と、前記比較値を、所定の周期にて更新する更新部と、前記カウンタ値と前記比較値とが一致した回数を示す一致数を記憶する一致回数記憶部と、前記カウンタ値と前記比較値とを比較し、比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致すると判断する場合に前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数を更新する比較部と、前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数を前記第1の合計数とし、前記一致数が、前記第1の閾値を超えたか否かを判断する連続性判断部と、前記検出手段による透かし情報の検出が終了するまで、若しくは前記再生制御手段による前記第2のコンテンツに対する再生に係る動作が制御されるまでの間、前記比較部と前記連続性判断部との動作を繰り返すように制御する繰り返し制御部とを備え、前記再生制御手段は、前記連続性判断部にて前記一致数が前記第1の閾値を超えたと判断される場合に、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御するとしてもよい。
ここで、前記比較部は、比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致しないと判断される場合に、前記比較値記憶部にて記憶されている前記比較値、及び前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数のそれぞれを初期値へとリセットするとしてもよい。
この構成によると、検出装置は、第2のコンテンツの再生が停止、又は一時停止された場合には、一致数を初期値へとリセットする。これにより、検出装置は、不正に記録されていない第2のコンテンツが、不正に記録されたものであると判断される機会を減少させることが可能となる。
ここで、前記第1のコンテンツは、複数のオリジナルフレームを含み、前記複数の透かし情報それぞれは、埋込対象のオリジナルフレームのそれぞれについて、前記再生時間軸上の並び順に従って第2の規則性を持って変化する位置に埋め込まれており、前記第2のコンテンツは、複数の再生フレームを含み、少なくとも1つ以上の前記再生フレームは、前記オリジナルフレームを有し、前記検出手段は、さらに、検出対象のフレームから前記透かし情報を検出すると、検出した透かし情報が埋め込まれた位置を示す検出位置情報を取得し、前記第1の判断手段は、さらに、過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出位置情報と、今回検出した透かし情報に対応する検出位置情報とが、前記第2の規則性を満たすか否かを判断し、前記第2の判断手段は、さらに、前記第1の判断手段にて前記第2の規則を満たすと判断される場合に、前記過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出位置情報と、前記今回検出した透かし情報に対応する検出位置情報との合計の個数を示す第2の合計数が、第2の閾値以上であるか否かを判断し、前記再生制御手段は、前記第2の判断手段にて前記第1の合計数が第1の閾値以上であると判断される場合、且つ前記第2の合計数が第2の閾値以上であると判断される場合にのみ、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御するとしてもよい。
ここで、前記複数の透かし情報それぞれは、前記再生時間軸上の並び順に従って第3の規則性を持って変化する強度に基づいて埋め込まれており、前記検出手段は、さらに、検出対象のフレームから前記透かし情報を検出すると、検出した透かし情報の埋め込み強度を示す検出強度情報を取得し、前記第1の判断手段は、さらに、過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出強度情報と、今回検出した透かし情報に対応する検出強度情報とが、前記第3の規則を満たすか否かを判断し、前記第2の判断手段は、さらに、前記第1の判断手段にて前記第3の規則を満たすと判断される場合に、前記過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出強度情報と、前記今回検出した透かし情報に対応する検出強度情報との合計の個数を示す第3の合計数が、第3の閾値以上であるか否かを判断し、前記再生制御手段は、前記第2の判断手段にて前記第1の合計数が第1の閾値以上であると判断される場合、前記第2の合計数が第2の閾値以上であると判断される場合、且つ前記第3の合計数が第3の閾値以上であると判断される場合にのみ、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御するとしてもよい。
ここで、前記複数の透かし情報それぞれは、前記再生時間軸上の並び順に従って第2の規則性を持って変化する強度に基づいて埋め込まれており、前記検出手段は、さらに、検出対象のフレームから前記透かし情報を検出すると、検出した透かし情報が埋め込まれた強度を示す検出強度情報を取得し、前記第1の判断手段は、さらに、過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出強度情報と、今回検出した透かし情報に対応する検出強度情報とが、前記第2の規則を満たすか否かを判断し、前記第2の判断手段は、さらに、前記第1の判断手段にて前記第2の規則を満たすと判断される場合に、前記過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出強度情報と、前記今回検出した透かし情報に対応する検出強度情報との合計の個数を示す第2の合計数が、第2の閾値以上であるか否かを判断し、前記再生制御手段は、前記第2の判断手段にて前記第1の合計数が第1の閾値以上であると判断される場合、且つ前記第2の合計数が第2の閾値以上であると判断される場合にのみ、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御するとしてもよい。
1. 第1の実施の形態
本発明にかかる第1の実施の形態としての電子透かし埋込/検出システム1について説明する。
1.1 電子透かし埋込/検出システム1の構成
電子透かし埋込/検出システム1は、図1に示す電子透かし埋込装置10、記録媒体20及び電子透かし検出装置30を含む。
記録媒体21は、記録媒体20に記録されている暗号化されたコンテンツを再生してモニター等から出力された映像及び音声をカムコーダ等によって不正に記録している。以降、モニターなどから出力された映像及び音声を記録媒体にカムコーダ等により不正に記録することを不正記録という。また、不正記録により記録媒体に記録された映像及び音声を不正コンテンツという。なお、不正記録では、モニター等から出力された映像及び音声がカムコーダ等によって記録媒体21に記録されるので、記録媒体21に記録されている不正コンテンツは暗号化されていない。
電子透かし検出装置30には、記録媒体20、記録媒体21及び記録媒体22の何れかが装着される。電子透かし検出装置30は、装着された記録媒体からコンテンツ(暗号化コンテンツ、及び記録コンテンツの何れか)を読み出す。読み出したコンテンツが暗号化コンテンツである場合には、電子透かし検出装置30は、透かし情報を検出することなく再生を行う。読み出したコンテンツが記録コンテンツである場合には、電子透かし検出装置30は、読み出した記録コンテンツから透かし情報を検出し、検出した透かし情報に基づいて記録コンテンツの再生制御を行う。
1.2 電子透かし埋込装置10の構成
電子透かし埋込装置10は、図2に示すように、コンテンツ記憶部101、埋込情報生成部102、電子透かし埋込部103、コンテンツ暗号化部104、コンテンツ鍵記憶部105、デバイス鍵記憶部106、コンテンツ鍵暗号化部107、出力部108、デコード部109、及びエンコード部110から構成されている。
以下、電子透かし埋込装置10の各構成要素について説明を行う。
コンテンツ記憶部101は、透かし情報を埋め込む対象のデジタルコンテンツを記憶している。
ここでは、コンテンツ記憶部101にて記憶さているコンテンツは符号化圧縮されている。
デコード部109は、コンテンツ記憶部101からオリジナルコンテンツを読み出す。
読み出したコンテンツにデコード及びD/A変換(digital to analog conversion)を施して、アナログデータからなるコンテンツ(以下、アナログコンテンツともいう。)を電子透かし埋込部103へ出力する。
(3)埋込情報生成部102
埋込情報生成部102は、電子透かし埋込部103から透かし情報を生成する旨を示す透かし情報生成命令を受け取ると、アナログコンテンツに埋め込むための透かし情報として、カウンタ値を生成する。
ここでは、カウンタ値の初期値を0とし、埋込情報生成部102は、電子透かし埋込部103から透かし情報生成命令を受け取る度に、カウンタ値に1を加算し、加算結果を新たなカウンタ値として更新し、加算結果(更新されたカウンタ値)を電子透かし埋込部103へ出力する。
電子透かし埋込部103は、デコード部109からアナログコンテンツを受け取り、受け取ったコンテンツをオーディオ部とビデオ部とに分離する。
電子透かし埋込部103は、分離したオーディオ部を、さらに、電子透かし検出単位である単位ブロック(以下、単に「ブロック」という。)に分割する。ここで、電子透かし検出単位を、例えば、10秒とし、電子透かし埋込部103は、オーディオ部を再生時間が10秒単位に分割する。
電子透かし埋込部103は、先ず、オーディオ部の先頭に位置するブロックを取得すると、透かし情報生成命令を埋込情報生成部102へ出力し、カウンタ値を埋込情報生成部102から受け取る。
電子透かし埋込部103は、取得したブロックに受け取った透かし情報を埋め込むことが可能であるか否か、つまり透かし情報を埋め込むための十分な情報量があるか否かを判断する。例えば、電子透かし埋込部103は、取得したブロックが無音部のみからなるか、または、取得したブロックのうち無音部が含まれる割合が所定の割合(例えば、70%)以上であるかを判断し、取得したブロックが無音部である、または無音部が所定の割合以上含まれると判断する場合には、透かし情報を埋め込むための十分な情報量がないと判断し、判断結果がそれ以外である場合には、透かし情報を埋め込むための十分な情報量があると判断する。ここで、無音部とは、音声が存在しない部位である。なお、以降、無音部からなるブロック、若しくは所定の割合(例えば、70%)以上の無音部を含むブロックを、無音ブロックという。
なお、透かし情報を音声データに埋め込む技術については、著者松井甲子雄による“電子透かしの基礎 マルチメディアのニュープロテクト技術”(森北出版)に記載されているので説明を省略する。
以下に、透かし情報の埋め込み前と、埋め込み後の具体例を、図3に示す。
電子透かし埋込部103は、オーディオ部B10を電子透かし検出単位(10秒単位)のブロックB11、B12、B13、B14、B15、・・・・に分割する。ここでは、ブロックB13、B14は、無音ブロックであり、他のブロックB11、B12、B15、・・・は、無音ブロックでない、つまり有音ブロックからなるものとする。
電子透かし埋込部103は、ブロック毎に生成されたカウンタ値が埋め込み可能であるか否かを判断する。
埋め込み可能であると判断する場合に、電子透かし埋込部103は、埋め込み対象のブロックに対応するカウンタ値を埋め込む。
これにより、電子透かし埋込部103は、透かし情報を含むオーディオ部B20を生成することができる。
オーディオ部B20は、無音ブロックB13、B14に対してカウンタ値が埋め込まれていないブロックB23、B24と、無音ブロックでないブロックB11、B12、B15、・・・(有音ブロック)に対してそれぞれに対応するカウンタ値(「0x0001」、「0x0002」、「0x0005」、・・・、「0x0959」、「0x0960」)が埋め込まれたブロックB21、B22、B25、・・・・とから構成されている。
エンコード部110は、電子透かし埋込部103から情報埋め込み後アナログコンテンツを受け取ると、受け取ったコンテンツにA/D変換(analog to digital conversion)及びエンコードを施して符号化圧縮されたコンテンツ(以下、情報埋め込み後デジタルコンテンツという。)を生成する。
なお、コンテンツのエンコードは、公知の技術であるためその説明は省略する。
(6)コンテンツ鍵記憶部105
コンテンツ鍵記憶部105は、コンテンツを暗号化するための鍵情報(コンテンツ鍵)を記憶している。
コンテンツ暗号化部104は、エンコード部110から情報埋め込み後デジタルコンテンツを受け取ると、コンテンツ鍵記憶部105にて記憶されているコンテンツ鍵を取得する。
コンテンツ暗号化部104は、取得したコンテンツ鍵で、受け取ったコンテンツを暗号化し、暗号化コンテンツを生成する。
このとき、記録媒体上のコンテンツの暗号化には、例えばDES暗号やAES暗号などが利用されるが、これらの暗号技術については公知の技術であるためその説明は省略する。
デバイス鍵記憶部106は、コンテンツ鍵を暗号化するための鍵情報(デバイス鍵)を記憶している。
(9)コンテンツ鍵暗号化部107
コンテンツ鍵暗号化部107は、コンテンツ鍵記憶部105からコンテンツ鍵を、デバイス鍵記憶部106からデバイス鍵をそれぞれ取得する。
コンテンツ鍵暗号化部107は、生成した暗号化コンテンツ鍵を、出力部108を介して記録媒体20の暗号化コンテンツ鍵記憶領域202に書き込む。
(10)出力部108
出力部108は、コンテンツ暗号化部104にて生成された暗号化コンテンツ、及びコンテンツ鍵暗号化部107にて生成された暗号化コンテンツ鍵を、記録媒体20の暗号化コンテンツ記憶領域201、及び暗号化コンテンツ鍵記憶領域202に記録する。
電子透かし検出装置30は、図4に示すように、入力部301、デバイス鍵記憶部302、コンテンツ鍵復号部303、コンテンツ復号部304、電子透かし検出部305、判定部306、制御部307、出力部308、識別処理部309、及びデコード部310から構成されている。
以下、電子透かし検出装置30の各構成要素について説明を行う。
識別処理部309は、装着された記録媒体に暗号化コンテンツが記録されているか否かを判断する。判断方法の一例として、例えば、識別処理部309は、装着された記録媒体に暗号化コンテンツ鍵が存在するか否かを判断する。
暗号化コンテンツが記録されていると判断する場合には(暗号化コンテンツ鍵が存在する場合)、識別処理部309は、入力部301を介して、記録媒体20の暗号化コンテンツ記憶領域201、及び暗号化コンテンツ鍵記憶領域202から、暗号化コンテンツ、及び暗号化コンテンツ鍵をそれぞれ読み出す。識別処理部309は、読み出した暗号化コンテンツをコンテンツ復号部304へ出力し、読み出した暗号化コンテンツ鍵をコンテンツ鍵復号部303へ出力する。
なお、別の判断方法として、識別処理部309は、装着された記録媒体に暗号化コンテンツ鍵記憶領域が存在するか否かを判断してもよい。
入力部301は、装着された記録媒体からデータを読み出し、読み出したデータを識別処理部309へ出力する。
(3)デバイス鍵記憶部302
デバイス鍵記憶部302は、暗号化コンテンツ鍵を復号するための鍵情報(デバイス鍵)を記憶している。
コンテンツ鍵復号部303は、識別処理部309から暗号化コンテンツ鍵を受け取る。
コンテンツ鍵復号部303は、デバイス鍵記憶部302にて記憶されているデバイス鍵を取得する。
コンテンツ鍵復号部303は、デバイス鍵を用いて、暗号化コンテンツ鍵を復号してコンテンツ鍵を生成し、生成したコンテンツ鍵をコンテンツ復号部304へ出力する。
コンテンツ復号部304は、識別処理部309から暗号化コンテンツを受け取る。
コンテンツ復号部304は、コンテンツ鍵復号部303からコンテンツ鍵を受け取ると、受け取ったコンテンツ鍵で、暗号化コンテンツを復号して情報埋め込み後デジタルコンテンツを生成する。
(6)デコード部310
デコード部310は、識別処理部309から検出指示と記録コンテンツ(不正コンテンツ及び映像コンテンツの何れか)とを受け取ると、受け取った記録コンテンツにデコード及びD/A変換を施してアナログコンテンツを生成する。デコード部310は、アナログコンテンツを、電子透かし検出部305及び制御部307へ出力する。
(7)電子透かし検出部305
電子透かし検出部305は、デコード部310からアナログコンテンツを受け取ると、受け取ったコンテンツをオーディオ部とビデオ部とに分離する。
電子透かし検出部305は、分割したブロック毎に透かし情報(カウンタ値)を検出し、検出した透かし情報を判定部306へ出力する。なお、ブロックが無音ブロックである場合には、透かし情報は検出されない。
判定部306は、検出された透かし情報を、電子透かし検出部305から順次受け取る。
判定部306は、受け取った1以上の透かし情報に基づいて、当該コンテンツが再生許可されているコンテンツか否かを判定する。
なお、判定部306の詳細は、1.4で説明する。
(9)制御部307
制御部307は、デコード部310と出力部308との間を接続または切断するスイッチを有し、デコード部310から出力される情報及び判定部306の判定結果に基づきコンテンツの再生を制御する。
制御部307は、デコード部310から再生実行情報を受け取ると、スイッチの状態を常にON状態とし、デコード部310から受け取ったアナログコンテンツを受け取り、受け取ったコンテンツを出力部308へ出力する。
判定部306から再生続行情報を受け取った場合は、制御部307は、スイッチの状態をON状態として、再生すべきコンテンツを出力部308へ出力する。
判定部306から再生停止情報を受け取った場合は、制御部307は、スイッチを開いて、デコード部310と出力部308との間を切断している状態(以下、OFF状態という。)にしてコンテンツの再生を止める。
出力部308は、デコード部310から制御部307を介して、再生すべきコンテンツを受け取ると、受け取ったコンテンツを、ディスプレイ等の表示デバイスに出力する。
1.4 判定部306の構成
判定部306は、図5に示すように、比較値記憶部351、比較部352、更新部353、比較結果処理部354、判定結果出力部355、受付部356、及び比較結果記憶部357から構成される。
比較値記憶部351は、比較値として初期値(例えば、「0x0000」)を記憶している。
比較値記憶部351は、記憶している比較値を、電子透かし検出部305から受付部356を介して受け取った透かし情報(カウンタ値)へと記憶する。
例えば、図3に示す透かし情報が埋め込まれたコンテンツが不正記録された場合、まず1番目のブロックから透かし情報「0x0001」が比較値として比較値記憶部351に記憶される。次に、電子透かし検出単位である10秒後に、更新部353により比較値記憶部351の比較値は「0x0001」から「0x0002」に更新される。
受付部356は、電子透かし検出部305から受け取った透かし情報を受け取る。
受付部356は、比較値記憶部351の値が初期値であるか否かを判断する。
初期値であると判断する場合には、受付部356は、更新部353に対して動作開始を指示する旨の開始指示を出力し、記憶している値を受け取った透かし情報へと更新する。その後、受付部356は、受け取った透かし情報を比較部352へ出力する。
(2)比較部352
比較部352は、電子透かし検出部305から受け取った透かし情報を受け取る。
比較部352は、電子透かし検出部305から受け取った透かし情報と、比較値記憶部351が記憶する比較値とが一致するか否かを比較する。
更新部353は、予め定められたタイミングに従い比較値記憶部351の値を更新する。図3に示す例の場合、電子透かしを埋め込むブロックが10秒ごとに分割されているため、10秒ごとに比較値記憶部351の値を更新する。
更新部353は、受付部356から開始指示を受け付けると更新に係る動作、つまり、時間の計時を開始する。
更新部353は、比較部352から停止指示を受け取ると更新に係る動作、つまり時間の計時の停止を行う。
比較結果記憶部357は、一致回数を記憶する領域を有している。
なお、一致回数の初期値は「0」である。
(5)比較結果処理部354
比較結果処理部354は、コンテンツの出力を停止するか否かの基準となる所定値(例えば、100)を予め記憶している。
比較結果処理部354は、比較結果記憶部357が記憶する一致回数が所定値以上であるか否かを判断する。
一致回数が所定値以上であると判断する場合に、比較結果処理部354は、その旨を示す一致回数超過情報を生成し、生成した一致回数超過情報を判定結果出力部355に出力(通知)する。
例えば、所定値が100である場合、比較部352から100回連続して一致情報の通知があった場合に、比較結果処理部354は、一致回数超過情報を判定結果出力部355に通知する。
判定結果出力部355は、比較結果処理部354から一致回数超過情報を受け取ると、再生停止情報を生成し、生成した再生停止情報を制御部307に通知する。
判定結果出力部355は、比較結果処理部354から一致回数未超過情報を受け取ると、再生続行情報を生成し、生成した再生続行情報を制御部307に通知する。
(1)全体の処理動作
電子透かし埋込装置10の動作について、図6にて示す流れ図を用いて説明する。
電子透かし埋込装置10のデコード部109は、コンテンツ記憶部101からコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツをデコードする(ステップS5)。電子透かし埋込部103は、デコード部109にてデコードされてD/A変換されたコンテンツ(アナログコンテンツ)をオーディオ部とビデオ部とに分離する(ステップS10)。
電子透かし埋込装置10は、埋込情報生成部102及び電子透かし埋込部103による埋め込み処理により、少なくとも1個以上の透かし情報(カウンタ値)が埋め込まれた情報埋め込み後アナログコンテンツを生成する(ステップS20)。
コンテンツ暗号化部104は、エンコード部110にてエンコードされたコンテンツ(情報埋め込み後デジタルコンテンツ)をコンテンツ鍵で暗号化して暗号化コンテンツを生成する(ステップS30)
コンテンツ鍵暗号化部107は、コンテンツ鍵をデバイス鍵で暗号化して暗号化コンテンツ鍵を生成する(ステップS35)。
(2)埋め込み処理
ここでは、ステップS20にて行われる埋め込み処理について、図7にて示す流れ図を用いて説明する。
電子透かし埋込部103は、透かし情報生成命令を埋込情報生成部102へ出力する。埋込情報生成部102は、電子透かし埋込部103から情報生成命令を受け取ると、カウンタ値を生成する(ステップS55)。
透かし情報の埋め込みが可能であると判断する場合には(ステップS60における「YES」)、電子透かし埋込部103は、受け取ったカウンタ値を取得したブロックに埋め込む(ステップS65)。電子透かし埋込部103は、次ブロックがあるか否かを判断する(ステップS70)。次ブロックがあると判断する場合には(ステップS70における「YES」)、電子透かし埋込部103は、次ブロックを取得し(ステップS75)、ステップS55へ戻る。次ブロックがないと判断する場合には(ステップS70における「NO」)、電子透かし埋込部103は、情報埋め込み後アナログコンテンツをエンコード部110へ出力して、埋め込み処理を終了する。
1.6 電子透かし検出装置30の動作
ここでは、電子透かし検出装置30が、記録媒体に記録されたコンテンツの再生を行う際に並列して行われる再生制御処理の動作について、図8にて示す流れ図を用いて説明する。
暗号化コンテンツが記録されていると判断する場合には(ステップS100における「YES」)、電子透かし検出装置30は、再生制御処理を終了し、通常の再生処理を行う(暗号化コンテンツを復号して、復号したコンテンツを無条件に再生する)。
電子透かし検出部305は、アナログコンテンツをオーディオ部とビデオ部とに分離する(ステップS115)。
電子透かし検出部305は、分割した1以上のブロックのうち先頭ブロックを取得する(ステップS125)。
電子透かし検出部305は、取得したブロックから透かし情報(カウンタ値)を検出し、検出した透かし情報を判定部306へ出力する(ステップS130)。なお、ブロックが無音ブロックである場合には、透かし情報は検出されない。
制御部307は、判定処理による判定結果に基づいて再生を続行するか否かを判断する(ステップS150)。ここでは、制御部307は、判定部306から受け取った情報が再生続行情報であるか、再生停止情報であるかの判断を行う。
再生を続行すると判断する場合(ステップS150における「YES」)、すなわち、判定部306から再生続行情報を受け取った場合には、ステップS145へ戻る。このとき、スイッチの状態はON状態であるので、制御部307は、再生すべきコンテンツを出力部308へ出力し、出力部308は再生するコンテンツをディスプレイ等の表示デバイスに出力している。
図8にて示す判定処理の動作について、図9、及び図10にて示す流れ図を用いて説明する。
受付部356は、電子透かし検出部305から受け取った透かし情報を受け取る(ステップS200)。
格納すると判断する場合(ステップS205における「YES」)、つまり、受付部356は、比較値記憶部351の値が初期値であると判断する場合には、受け取った透かし情報を比較値記憶部351へ格納する(ステップS210)、ここでは、受付部356は、比較値記憶部351が記憶している値を受け取った透かし情報へと更新する。
格納しないと判断する場合(ステップS205における「NO」)、つまり、受付部356は、比較値記憶部351の値が初期値でないと判断する場合には、ステップS220を行う。
一致しないと判断する場合(ステップS245における「NO」)、比較部352は、比較値記憶部351が記憶する比較値を初期化(「0x0000」に変更)し、かつ比較結果記憶部357が記憶する一致回数も初期化(「0」に変更)する(ステップS250)。
更新部353は、停止指示を受け取ったか否かを判断する(ステップS260)。停止指示を受け取ったと判断する場合には(ステップS260における「YES」)、更新部353は、時間の計時を停止し(ステップS265)、開始指示の受け取り待ちの状態となる。停止指示を受け取っていないと判断する場合には(ステップS260における「NO」)、更新部353は、ステップS230へ戻る。
比較結果処理部354は、比較部352から一致情報を受け取ると、比較結果記憶部357にて記憶している一致回数のカウントを行う(ステップS275)。ここでは、比較結果処理部354は、比較結果記憶部357にて記憶している一致回数を、当該一致回数に1加算した結果へと更新する。
一致回数が所定値以上であると判断する場合には(ステップS280における「YES」)、比較結果処理部354は、その旨を示す一致回数超過情報を生成し、生成した一致回数超過情報を判定結果出力部355に出力する(ステップS285)。
判定結果出力部355は、比較結果処理部354から受け取った情報を判別する(ステップS295)。
受け取った情報が、一致回数超過情報であると判断する場合には(ステップS295における「一致回数超過情報」)、判定結果出力部355は、再生停止情報を生成し、生成した再生停止情報を制御部307に通知する(ステップS305)。
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されないのは、もちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記実施の形態にて示す電子透かし埋込装置10において、図11に示すように、破線で囲まれたコンテンツ記憶部101、埋込情報生成部102、電子透かし埋込部103、コンテンツ暗号化部104、コンテンツ鍵記憶部105、デバイス鍵記憶部106、コンテンツ鍵暗号化部107、及び出力部108等の各機能ブロックは典型的には集積回路であるLSIとして実現されてもよい。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
最後に、各機能ブロックは、ソフトウエアで実現されてもよいし、LSIとソフトウエアの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウエアは耐タンパ化されていても良い。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサー を利用しても良い。
最後に、各機能ブロックは、ソフトウエアで実現されてもよいし、LSIとソフトウエアの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウエアは耐タンパ化されていても良い。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサー を利用しても良い。
最後に、各機能ブロックは、ソフトウエアで実現されてもよいし、LSIとソフトウエアの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウエアは耐タンパ化されていても良い。
例えば、電子透かしの埋め込み先をビデオ部とするように構成してもよいし、オーディオ部とビデオ部の双方とするように構成してもよい。
電子透かしの埋め込み先をビデオ部とする場合、電子透かし埋込装置10は、上記実施の形態と同様に、ビデオ部を透かし情報の検出単位となるブロックに分割し、分割した各ブロックにおいて、ブロックに含まれる少なくとも1つのフレームに対して、カウンタ値を埋め込む。
例えば、コンテンツのうち、オーディオのみの出力を停止する、もしくは、ビデオのみの出力を停止する、もしくは、コンテンツのオーディオ、ビデオ両方の出力を停止する構成としてもよい。
または、電子透かし検出装置30は、出力や再生を停止するのに代えて、出力や再生に対して何らかの制御を行う構成としてもよい。例えば、電子透かし検出装置30は、オーディオ、又はビデオ、又はその両方の品質を劣化させて再生、または、出力する、オーディオデータの音量を下げる、又は、ミュートするなどの制御を行ってもよい。
この構成によれば、意図的に、ほんの一部を非連続に記録する攻撃に対しても、違法コピーと見なして再生を停止するなどのコントロールが可能となる。
別の算出方法の実現手段として、コンテンツを先頭の位置から再生を開始したときに、あるブロックが再生開始時間から何秒経過後に再生されるブロックであるかを示す絶対再生時間情報や、コンテンツを先頭から再生順に記録したときに、あるブロックが記録される絶対アドレス情報や、これらに準じる情報から透かし情報に対する比較値(期待値)を算出しても良い。
また。これらを組み合わせた構成としてもよい、
(8)上記実施の形態では、比較部352において、電子透かし検出部305が検出した透かし情報と、比較値記憶部351が記憶する比較値が一致しなった場合に比較値記憶部351、及び比較結果記憶部357をリセットする構成としたが、それに限定されない。
(9)上記実施の形態では、図3に示した通り、ブロックB13、B14が無音ブロックである場合において、無音ブロックに対してもカウンタ値を予め割り当てたが、これに限定されない。
例えば、図12に示す通り、ブロックB31、B32、B33、B34、B35、・・・からなるコンテンツにおいて、ブロックB33、及びB34が無音ブロックである場合に、ブロックB33、及びB34にはカウンタ値を割り当てることなく、他のブロックそれぞれに対して、順次カウンタ値を割り当てる。つまり、ブロックB31には0X0001、ブロックB32には0X0002、ブロックB35には、0X0003(0X0002の次の値)を埋め込むこととなる。
電子透かし検出部305は、検出対象のブロックから透かし情報を検出した場合には、検出した透かし情報を判定部306へ出力する。
電子透かし検出部305は、検出対象のブロックから透かし情報を検出しない場合には、その旨を示す未検出情報を判定部306へ出力する。
更新部353は、比較値の更新時において、受付部356から未検出情報を受け取ったか否かを判断する。受け取ったと判断する場合には、更新部353は比較値の更新を中止し、受け取っていないと判断する場合には、更新部353は比較値の更新を行う。
(10)上記実施の形態では、図3に示した通り、各ブロック毎に、順次カウンタ値を割り当て、無音ブロックでないブロック(有音ブロック)に割り当てられたカウンタ値を埋め込む構成としたが、この構成に限定されない。例えば、図13に示すとおり、所定個数(N個)のブロック毎に、順次カウンタ値を埋め込む構成としてもよい。
これにより、N個の連続するブロックを1つのグループとして、当該グループに含まれる各ブロックに同一の透かし情報を埋め込むことにより、1以上の連続するグループそれぞれに対して異なる透かし情報を埋め込むことができる。
(11)上記実施の形態では、透かし情報が埋め込まれたコンテンツを記録媒体に記録して配布する構成としたが、この構成に限定されない。
(12)上記実施の形態では、電子透かし埋込装置10や、電子透かし検出装置30は、1つの装置からなる構成としたが、この構成に限定されない。
(13)上記実施の形態では、電子透かしとして埋め込まれるカウンタ値は、単調増加する構成としたがこの構成に限定されない。
予め定められたルールに従って埋め込まれていれば、どのような構成でも構わない。例えば、A)123456781234567812345678・・や、B)12345678876543211234567887・・・のように、一定間隔で同じ系列を繰り返す構成としてもよい。
一方、B)の数値列のような場合には、現在のブロックの透かし情報だけからでは次の透かし情報を増加させるべきか減少させるべきか判断できない。したがって、B)のような数値列の場合は、比較値記憶部351に、現在のブロックの透かし情報と一つ前のブロックの透かし情報を記憶しておく必要がある。そして、例えば、比較値記憶部351が比較値「2(一つ前)」、「3(現在)」と記憶している場合は、更新部353は、比較値「4」に更新し、比較値記憶部351が「4(一つ前)」、「3(現在)」と記憶している場合には、比較値「2」に更新する。
一致した割合を示す値を所定値として設定する構成であっても構わない。
この場合の電子透かし検出装置30の動作について説明する。
比較結果処理部354は、比較結果として一致情報を受け取った場合には、上述した動作を行う。
比較結果処理部354は、算出結果Pは第2基準値Y以上であるか否かを判断する。第2基準値以上であると判断する場合には、比較結果処理部354は、再生停止情報を制御部307へ出力する。第2基準値以上でないと判断する場合には、比較結果処理部354は、再生続行情報を制御部307へ出力する。
例えば、暗号化を施さずに記録、又は送出する構成でも構わない。
また、暗号化する場合であっても、デバイス鍵でコンテンツ鍵を暗号化し、コンテンツ鍵でコンテンツを暗号化する構成である必要はない。例えば、さらに新たな鍵を導入して階層を増やしてもよく、逆にデバイス鍵で直接コンテンツを暗号化する構成で、階層を減らす構成であってもよい。さらに、他のデータに基づいて鍵の値を変更した後、暗号化を施す構成であってもよい。
例えば、公開鍵暗号方式により暗号化を行ってもよい。この場合には、コンテンツを暗号化する鍵と復号する鍵とは別の鍵情報となるので、コンテンツ鍵暗号化部107が暗号化する鍵情報は、コンテンツ鍵記憶部105が記憶しているコンテンツ鍵ではなく、そのコンテンツ鍵に対応する復号鍵となる。
電子透かし検出装置30は、装着された記録媒体の種類を判別することにより、透かし情報の検出の要否を判断してもよい。
電子透かし検出装置30は、装着された記録媒体の種別がROMであると判断する場合には電子透かし情報の検出を行わず、装着された記録媒体の種別がROMでない、つまり書き込み可能な種別の記録媒体(例えば、BD−R/REであり、以下「R/RE」という。)であると判断する場合には電子透かし情報の検出を行う。
電子透かし埋込装置10は、ビデオ部に対して、透かし情報を埋め込む位置が連続性を保つように、透かし情報を埋め込んでもよい。
以下、図14を用いて説明する。
比較部352は、電子透かし検出部305からマクロブロック番号を受け取ると、受け取ったマクロブロック番号と、比較値記憶部351にて記憶されている比較値とが一致するか否かを判断する。一致すると判断する場合には、比較部352は、一致情報を比較結果処理部354に通知する。また、一致しないと判断する場合、比較部352は、比較値記憶部351が記憶する比較値をリセット(例えば、「0」に変更)し、かつ比較結果記憶部357が記憶する比較結果により一致すると判断した場合の回数を示す一致回数もリセット(例えば、「0」に変更)する。さらに、比較部352は、更新部353による比較値記憶部351が記憶する値の更新を停止する旨の停止指示を、更新部353へ出力する。
また、上記では、透かし情報の埋込位置が一番右下の分割ブロックまで到達した後、どこを埋込位置とするかについては説明していなかった。この場合は、再び一番左上の分割ブロックに埋込位置を戻すとしてもよいし、埋込位置の変化を逆にする(右下から順に右から左へ、且つ下から上へ埋込位置を変更していく)としてもよい。
なお、透かし情報を画像に埋め込む技術については、著者松井甲子雄による“電子透かしの基礎 マルチメディアのニュープロテクト技術”(森北出版)に記載されているので説明を省略する。
電子透かし埋込装置10は、埋め込む透かし情報の強度によって、分割したブロックの連続性を保つようしてもよい。
この場合、透かし情報を埋め込む強度は、例えば、レベル1から5にて示される。ここでは、レベル1の強度が最も弱く、レベルの数値が上がるにつれて強度が強くなり、レベル5の強度が最も強い。
電子透かし埋込装置10は、割り当てられた強度に基づいて、透かし情報を対応するブロックに埋め込む。なお、上記実施の形態と同様に、埋込対象のブロックが無音ブロックである場合には、割り当てられた強度に基づく透かし情報の埋め込みは行わない。
比較部352は、電子透かし検出部305から強度を受け取ると、受け取った強度と、比較値記憶部351にて記憶されている比較値とが一致するか否かを判断する。一致すると判断する場合には、比較部352は、一致情報を比較結果処理部354に通知する。また、一致しないと判断する場合、比較部352は、比較値記憶部351が記憶する比較値をリセット(例えば、「0」に変更)し、かつ比較結果記憶部357が記憶する比較結果により一致すると判断した場合の回数を示す一致回数もリセット(例えば、「0」に変更)する。さらに、比較部352は、更新部353による比較値記憶部351が記憶する値の更新を停止する旨の停止指示を、更新部353へ出力する。
また、電子透かし埋込装置10は、強度に基づいた透かし情報をオーディオ部に埋め込むとしたが、これに限定されない。電子透かし埋込装置10は、強度に基づいた透かし情報をビデオ部に埋め込んでもよし、オーディオ部及びビデオ部の双方に埋め込んでもよい。
また、強度に基づいて透かし情報をビデオ部の映像データに埋め込むには、埋込対象のマクロブロックのうち、透かし情報が埋め込まれる画素に対する輝度を、強度に基づいて変更すればよい。
(20)上記実施の形態において、透かし情報埋込対象のデジタルコンテンツは、オーディオ部とビデオ部とからなるとしたが、これに限定されない。
(21)上記実施の形態において、透かし情報の生成に、1ずつカウントアップするカウンタ値を用いたが、これに限定されない。
透かし情報の生成には、漸化式演算を用いてもよい。ここで、漸化式演算とは、直前に用いた値(透かし情報)を用いて次に用いる値(透かし情報)を算出する演算「an+1=an+d」である。ただし、nは0以上の整数であり、a0は、初期値である。上記実施の形態においては、d=1、a0を初期値「0」とすればよい。
または、直前に用いた透かし情報に基づいた別の生成の仕方をするとしてもよい。例えば、直前に用いた透かし情報の値を2倍した結果を新たな透かし情報とする。
ここで、上記における「直前に用いた値(透かし情報)」の概念には、初期値(例えば、実施の形態では「0」)をも含める。
電子透かし埋込装置10は、所定の数値列を予め記憶し、記憶している数値列の順序に基づいて、埋込対象の透かし情報(値)を取得してもよい。
また、記憶している数値列の全てを用いてもよいし、記憶している数値列のうち連なった一部の部分列を用いてもよい。
(23)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニットなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
また、ここでは、システムLSIとしたが、集積度の違いにより、IC、LSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
(25)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
(27)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
1.9 まとめ
(1)本発明は、デジタルコンテンツに電子透かし情報を埋め込む電子透かし埋込装置であって、第1の所定の単位ごとに異なる一連の電子透かし情報を生成する電子透かし情報生成手段と、生成された一連の電子透かし情報をデジタルコンテンツに埋め込む電子透かし埋込手段とを備えることを特徴とする。
この構成によると、デジタルコンテンツに含まれるオーディオデータに対して、第2の所定の単位ごとに分割されたブロックごとに異なる一連の電子透かし情報が埋め込まれるので、仮に、このデジタルコンテンツがコピーされた場合に、コピーされたデジタルコンテンツに含まれるオーディオデータから、分割したブロックごとに一連の電子透かし情報が検出されるか否かにより、違法コピーか否かの判別が可能となる。
この構成によると、デジタルコンテンツに含まれるオーディオデータに対して、無音部を含まないブロックごとに、一連の電子透かし情報が埋め込まれるので、仮に、このデジタルコンテンツがコピーされた場合に、コピーされたデジタルコンテンツに含まれるオーディオデータから、無音部を含まないブロックごとに、一連の電子透かし情報が検出されるか否かにより、違法コピーか否かの判別が可能となる。即ち、デジタルコンテンツに含まれるオーディオデータが無音部を含む場合においても、違法コピーか否かの判別が可能となる。
この構成によると、デジタルコンテンツに含まれるビデオデータに対して、第2の所定の単位ごとに分割されたブロックごとに異なる一連の電子透かし情報が埋め込まれるので、仮に、このデジタルコンテンツがコピーされた場合に、コピーされたデジタルコンテンツに含まれるオーディオデータから、分割したブロックごとに一連の電子透かし情報が検出されるか否かにより、違法コピーか否かの判別が可能となる。
この構成によれば、所定のルールに基づいて生成された異なる一連の電子透かし情報がデジタルコンテンツに埋め込まれるので、このデジタルコンテンツがコピーされた場合に、コピーされたデジタルコンテンツから、この所定のルールに基づいた一連の電子透かし情報が検出されるか否かにより、違法コピーか否かの判別が可能となる。
この構成によれば、このデジタルコンテンツがコピーされた場合に、コピーされたデジタルコンテンツから、単調増加する数値データ列が、一連の電子透かし情報として検出されるか否かにより、違法コピーか否かの判別が可能となる。
この構成によれば、このデジタルコンテンツがコピーされた場合に、コピーされたデジタルコンテンツから、周期的に巡回する数値データ列が、一連の電子透かし情報として検出されるか否かにより、違法コピーか否かの判別が可能となる。さらに、この構成によれば、電子透かし情報生成手段として、カウンタ(例えば、1から16を順次出力可能な4ビットのカウンタなど)を用いることができ、電子透かし情報生成手段を安価に構成可能となる。
(12)ここで、電子透かし埋込装置は、電子透かし情報が埋め込まれたデジタルコンテンツを、コンテンツ鍵に基づいて暗号化する第1の暗号化手段と、コンテンツ鍵を、デジタルコンテンツを再生する装置が保持するデバイス鍵に基づいて暗号化する第2の暗号化手段と、暗号化されたコンテンツ、又は暗号化されたコンテンツ鍵、又はその両方を、放送する、又はネットワークへ出力する出力手段とを備えるようにしてもよい。
(13)また、本発明は、ジタルコンテンツから電子透かし情報を検出する電子透かし検出装置であって、デジタルコンテンツから、第1の所定の単位ごとに異なる一連の電子透かし情報を検出する電子透かし検出手段と、検出した結果に基づきデジタルコンテンツの動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
この構成によると、デジタルコンテンツに含まれるオーディオデータに対して、第2の所定の単位ごとに分割されたブロックごとに異なる一連の電子透かし情報が埋め込まれる場合、仮に、このデジタルコンテンツがコピーされた場合に、コピーされたデジタルコンテンツに含まれるオーディオデータから、分割したブロックごとに一連の電子透かし情報が検出されるか否かにより、違法コピーか否かの判別が可能となる。
この構成によると、電子透かし検出手段が検出した一連の電子透かし情報と、電子透かし情報の期待値との比較結果を蓄積し、蓄積した比較結果に基づいて、違法コピーか否かの判別を行うので、蓄積した比較結果に基づいて(例えば、電子透かし検出手段が検出した一連の電子透かし情報と、電子透かし情報の期待値とが一致した回数や、連続して一致した回数や、全比較に対する一致した割合や、不一致の回数など基づいて)、違法コピーか否かの判別が可能となる。
この構成によると、電子透かし検出手段が検出した一連の電子透かし情報と、電子透かし情報の期待値と比較した結果、一致と判定した回数を記憶するので、この回数に基づいて、違法コピーか否かの判別が可能となる。
この構成によると、電子透かし検出手段が検出した一連の電子透かし情報と、電子透かし情報の期待値と比較し、一致と判定した回数と、所定の回数に基づいて、違法コピーか否かの判別が可能となる。
この構成によると、電子透かし検出手段が検出した一連の電子透かし情報と、電子透かし情報の期待値が不一致の場合に、比較結果記憶手段が記憶する比較結果をリセットされるため、例えば、誕生日パーティにおいて、デジタルコンテンツを再生中に、カムコーダにて、非意図的に、非連続的に、たまたま、撮影(コピー)した場合には、電子透かし検出手段が検出した一連の電子透かし情報と、電子透かし情報の期待値が不一致となり、比較結果記憶手段が記憶する比較結果がリセットされるので、結果として、そのように撮影されたデジタルコンテンツが違法コピーと判断され、再生が停止されるようなことは起こらない。
この構成によると、電子透かし検出手段が検出した一連の電子透かし情報と、電子透かし情報の期待値を比較した結果、不一致と判定した回数が所定の回数に達した場合に、比較結果記憶手段が記憶する比較結果をリセットされるため、例えば、映画館において、デジタルコンテンツの放映中に、カムコーダにて、違法に撮影(違法コピー)する際に、所定の回数以下の回数について、非連続に撮影した場合にも(例えば、意図的に、カムコーダのカメラの位置を動かしたり、或いは、カメラの前を人が通ることで、撮影が一瞬途絶えたりしても)、比較結果記憶手段が記憶する比較結果をリセットされることはなく、結果、このようなケースは、違法コピーとして判別可能となる。
この構成によると、デジタルコンテンツの再生が一時停止、又は停止といった動作を行った場合には、比較結果記憶手段が記憶する比較結果をリセットするため、このような動作を行うことで、違法コピーでないデジタルコンテンツが、違法コピーと判別される機会を減少させることが可能となる。
この構成によると、違法コピーと判断する場合には、そのコピーされたデジタルコンテンツの出力を止めることで、違法なコピーを排除することが可能となる。
この構成によると、違法コピーと判断する場合には、そのコピーされたデジタルコンテンツの品質を劣化させることで、違法なコピーを排除することが可能となる。
この構成によると、違法コピーと判断する場合には、そのコピーされたデジタルコンテンツの音量を下げる又はミュートさせることで、違法なコピーを排除することが可能となる。
この構成によると、仮にデジタルコンテンツがコピーされた場合に、コピーされたデジタルコンテンツに含まれるオーディオデータから、無音部を含まないブロックごとに、一連の電子透かし情報が検出されるか否かにより、違法コピーか否かの判別が可能となる。即ち、デジタルコンテンツに含まれるオーディオデータが無音部を含む場合においても、違法コピーか否かの判別が可能となる。
(30)ここで、前記複数の透かし情報それぞれは、前記再生時間軸上の並び順に従って第2の規則性を持って変化する強度に基づいて埋め込まれており、前記情報取得手段は、さらに、前記検出した透かし情報が埋め込まれた強度を示す検出強度情報を取得し、前記第1の判断手段は、さらに、前記再生中において過去に取得した1個以上の検出強度情報と、今回取得した検出強度情報とが、前記第2の規則性を満たすか否かを判断し、前記第2の判断手段は、さらに、前記第1の判断手段にて前記第2の規則性を満たすと判断される場合に、前記過去に取得した1個以上の検出強度情報と、前記今回取得した検出強度情報との合計の個数を示す第2の合計数が、第2の閾値以上であるか否かを判断し、前記再生制御手段は、前記第2の判断手段にて前記第1の合計数が第1の閾値以上であると判断される場合、且つ前記第2の合計数が第2の閾値以上であると判断される場合にのみ、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御するとしてもよい。
(31)また、本発明は、上記(28)に記載の情報埋込装置により生成された第1のコンテンツの少なくとも一部を含む第2のコンテンツから前記第1のコンテンツの不正使用を検出する検出装置であって、前記第2のコンテンツから、前記第1のコンテンツに埋め込まれた透かし情報を検出し、検出した透かし情報の埋め込み強度を取得する情報取得手段と、過去に取得した1個以上の検出強度情報それぞれが示す強度と、今回取得した検出強度情報が示す強度とが、再生時間軸上の並び順に従った規則性を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段にて前記規則性を満たすと判断される場合、前記過去に取得した1個以上の検出強度情報と、前記今回取得した検出強度情報との合計の個数を示す合計数が、閾値以上であるか否かを判断する第2の判断手段と、前記第2の判断手段にて前記合計数が閾値以上であると判断される場合、前記第2のコンテンツは不正に記録されたものとみなし、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御する再生制御手段とを備えることを特徴とする。
10 電子透かし埋込装置
20、21、22 記録媒体
30 電子透かし検出装置
101 コンテンツ記憶部
102 埋込情報生成部
103 電子透かし埋込部
104 コンテンツ暗号化部
105 コンテンツ鍵記憶部
106 デバイス鍵記憶部
107 コンテンツ鍵暗号化部
108 出力部
109 デコード部
110 エンコード部
201 暗号化コンテンツ記憶領域
202 暗号化コンテンツ鍵記憶領域
301 入力部
302 デバイス鍵記憶部
303 コンテンツ鍵復号部
304 コンテンツ復号部
305 電子透かし検出部
306 判定部
307 制御部
308 出力部
309 識別処理部
310 デコード部
351 比較値記憶部
352 比較部
353 更新部
354 比較結果処理部
355 判定結果出力部
356 受付部
357 比較結果記憶部
Claims (16)
- コンテンツに対して、前記コンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込む情報埋込装置であって、
時間軸上に沿って再生されるコンテンツを取得する取得手段と、
前記複数の透かし情報を、各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って第1の規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成手段と、
前記複数の透かし情報のうち、2個以上の透かし情報それぞれを、前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記コンテンツに埋め込む埋込手段とを備え、
前記コンテンツは、1つ以上のフレームを含み、
前記情報埋込装置は、さらに、
前記埋込手段が埋込対象のフレームそれぞれに対して透かし情報を埋め込む際に、埋込対象の透かし情報に対する埋込位置を示し、且つ前記再生時間軸上の並び順に従って第2の規則性を持って変化する位置情報を、埋込対象のフレーム毎に生成する位置情報生成手段を備え、
前記埋込手段は、
埋込対象であるフレームにおいて、埋込対象の透かし情報を埋め込む際には、当該フレームに対して生成された前記位置情報にて示される位置に当該透かし情報を埋め込む
ことを特徴とする情報埋込装置。 - 前記情報埋込装置は、さらに、
前記再生時間軸上で、埋込対象の透かし情報を埋め込む際の強度を示し、且つ前記再生時間軸上の並び順に従って第3の規則性を持って変化する強度情報を前記複数の透かし情報毎に生成する強度情報生成手段を備え、
前記埋込手段は、さらに、
前記透かし情報を埋め込む際には、対応する前記強度情報が示す強度にて当該透かし情報を埋め込む
ことを特徴とする請求項1に記載の情報埋込装置。 - コンテンツに対して、前記コンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込む情報埋込装置であって、
時間軸上に沿って再生されるコンテンツを取得する取得手段と、
前記複数の透かし情報を、各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って第1の規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成手段と、
前記複数の透かし情報のうち、2個以上の透かし情報それぞれを、前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記コンテンツに埋め込む埋込手段と、
前記複数の透かし情報それぞれに対して、透かし情報を埋め込む際の強度を示し、且つ前記再生時間軸上の並び順に従って第2の規則を持って変化する強度情報を生成する強度情報生成手段とを備え、
前記埋込手段は、
前記透かし情報を埋め込む際には、対応する前記強度情報が示す強度にて当該透かし情報を埋め込む
ことを特徴とする情報埋込装置。 - コンテンツに対して前記コンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込み、且つ時間軸上に沿って再生されるコンテンツを取得する取得手段と前記複数の透かし情報を各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って第1の規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成手段と前記複数の透かし情報のうち2個以上の透かし情報それぞれを前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記コンテンツに埋め込む埋込手段とを備える情報埋込装置により生成された第1のコンテンツの少なくとも一部を含む第2のコンテンツから前記第1のコンテンツの不正使用を検出する検出装置であって、
前記第2のコンテンツから、前記第1のコンテンツに埋め込まれた透かし情報を検出する検出手段と、
過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれが保持する値と、今回検出した透かし情報が保持する値とが、再生時間時間軸上の並び順に従った第1の規則性を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段にて前記第1の規則性を満たすと判断される場合、前記過去に検出した1個以上の透かし情報と、前記今回検出した透かし情報との合計の個数を示す第1の合計数が、第1の閾値以上であるか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段にて前記第1の合計数が前記第1の閾値以上であると判断される場合、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御する再生制御手段とを備え、
前記検出手段は、
前記第2のコンテンツを所定長からなる2個以上の再生ブロックに分割し、分割した再生ブロックそれぞれから前記透かし情報の有無を検出し、
前記透かし情報が保持する値はカウンタにより算出されるカウンタ値であり、
前記検出手段は、分割した再生ブロックそれぞれから前記カウンタ値の有無を検出し、
前記第1の判断手段は、過去に検出したカウンタ値と、今回検出したカウンタ値とが、カウントによる規則を満たすか否かを判断し、
前記第2の判断手段は、
前記カウンタ値と比較するための比較値を記憶する比較値記憶部と、
前記比較値を、所定の周期にて更新する更新部と、
前記カウンタ値と前記比較値とが一致した回数を示す一致数を記憶する一致回数記憶部と、
前記カウンタ値と前記比較値とを比較し、比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致すると判断する場合に前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数を更新する比較部と、
前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数を前記第1の合計数とし、前記一致数が、前記第1の閾値を超えたか否かを判断する連続性判断部と、
前記検出手段による透かし情報の検出が終了するまで、若しくは前記再生制御手段による前記第2のコンテンツに対する再生に係る動作が制御されるまでの間、前記比較部と前記連続性判断部との動作を繰り返すように制御する繰り返し制御部とを備え、
前記再生制御手段は、前記連続性判断部にて前記一致数が前記第1の閾値を超えたと判断される場合に、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御し、
前記第2の判断手段は、さらに、
前記カウンタ値と前記比較値とが一致しない回数を示す不一致数を記憶する不一致回数記憶部と、
前記不一致数が、所定の閾値を超えたか否かを判断する不一致回数判断部と、
前記不一致回数判断部が、前記不一致数が前記所定の閾値を超えたと判断される場合、前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数を初期値へとリセットするリセット部とを備え、
前記比較部は、
比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致しないと判断される場合に、前記比較値記憶部にて記憶されている前記比較値を初期値へとリセットする
ことを特徴とする検出装置。 - コンテンツに対して前記コンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込み、且つ時間軸上に沿って再生されるコンテンツを取得する取得手段と前記複数の透かし情報を各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って第1の規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成手段と前記複数の透かし情報のうち2個以上の透かし情報それぞれを前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記コンテンツに埋め込む埋込手段とを備える情報埋込装置により生成された第1のコンテンツの少なくとも一部を含む第2のコンテンツから前記第1のコンテンツの不正使用を検出する検出装置であって、
前記第2のコンテンツから、前記第1のコンテンツに埋め込まれた透かし情報を検出する検出手段と、
過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれが保持する値と、今回検出した透かし情報が保持する値とが、再生時間時間軸上の並び順に従った第1の規則性を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段にて前記第1の規則性を満たすと判断される場合、前記過去に検出した1個以上の透かし情報と、前記今回検出した透かし情報との合計の個数を示す第1の合計数が、第1の閾値以上であるか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段にて前記第1の合計数が前記第1の閾値以上であると判断される場合、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御する再生制御手段とを備え、
前記第1のコンテンツは、複数のオリジナルフレームを含み、
前記複数の透かし情報それぞれは、埋込対象のオリジナルフレームのそれぞれについて、前記再生時間軸上の並び順に従って第2の規則性を持って変化する位置に埋め込まれており、
前記第2のコンテンツは、複数の再生フレームを含み、少なくとも1つ以上の前記再生フレームは、前記オリジナルフレームを有し、
前記検出手段は、さらに、
検出対象のフレームから前記透かし情報を検出すると、検出した透かし情報が埋め込まれた位置を示す検出位置情報を取得し、
前記第1の判断手段は、さらに、
過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出位置情報と、今回検出した透かし情報に対応する検出位置情報とが、前記第2の規則性を満たすか否かを判断し、
前記第2の判断手段は、さらに、
前記第1の判断手段にて前記第2の規則を満たすと判断される場合に、前記過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出位置情報と、前記今回検出した透かし情報に対応する検出位置情報との合計の個数を示す第2の合計数が、第2の閾値以上であるか否かを判断し、
前記再生制御手段は、
前記第2の判断手段にて前記第1の合計数が第1の閾値以上であると判断される場合、且つ前記第2の合計数が第2の閾値以上であると判断される場合にのみ、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御する
ことを特徴とする検出装置。 - 前記複数の透かし情報それぞれは、前記再生時間軸上の並び順に従って第3の規則性を持って変化する強度に基づいて埋め込まれており、
前記検出手段は、さらに、
検出対象のフレームから前記透かし情報を検出すると、検出した透かし情報の埋め込み強度を示す検出強度情報を取得し、
前記第1の判断手段は、さらに、
過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出強度情報と、今回検出した透かし情報に対応する検出強度情報とが、前記第3の規則を満たすか否かを判断し、
前記第2の判断手段は、さらに、
前記第1の判断手段にて前記第3の規則を満たすと判断される場合に、前記過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出強度情報と、前記今回検出した透かし情報に対応する検出強度情報との合計の個数を示す第3の合計数が、第3の閾値以上であるか否かを判断し、
前記再生制御手段は、
前記第2の判断手段にて前記第1の合計数が第1の閾値以上であると判断される場合、前記第2の合計数が第2の閾値以上であると判断される場合、且つ前記第3の合計数が第3の閾値以上であると判断される場合にのみ、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の検出装置。 - コンテンツに対して前記コンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込み、且つ時間軸上に沿って再生されるコンテンツを取得する取得手段と前記複数の透かし情報を各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って第1の規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成手段と前記複数の透かし情報のうち2個以上の透かし情報それぞれを前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記コンテンツに埋め込む埋込手段とを備える情報埋込装置により生成された第1のコンテンツの少なくとも一部を含む第2のコンテンツから前記第1のコンテンツの不正使用を検出する検出装置であって、
前記第2のコンテンツから、前記第1のコンテンツに埋め込まれた透かし情報を検出する検出手段と、
過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれが保持する値と、今回検出した透かし情報が保持する値とが、再生時間時間軸上の並び順に従った第1の規則性を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段にて前記第1の規則性を満たすと判断される場合、前記過去に検出した1個以上の透かし情報と、前記今回検出した透かし情報との合計の個数を示す第1の合計数が、第1の閾値以上であるか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段にて前記第1の合計数が前記第1の閾値以上であると判断される場合、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御する再生制御手段とを備え、
前記複数の透かし情報それぞれは、前記再生時間軸上の並び順に従って第2の規則性を持って変化する強度に基づいて埋め込まれており、
前記検出手段は、さらに、
検出対象のフレームから前記透かし情報を検出すると、検出した透かし情報が埋め込まれた強度を示す検出強度情報を取得し、
前記第1の判断手段は、さらに、
過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出強度情報と、今回検出した透かし情報に対応する検出強度情報とが、前記第2の規則を満たすか否かを判断し、
前記第2の判断手段は、さらに、
前記第1の判断手段にて前記第2の規則を満たすと判断される場合に、前記過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれに対応する検出強度情報と、前記今回検出した透かし情報に対応する検出強度情報との合計の個数を示す第2の合計数が、第2の閾値以上であるか否かを判断し、
前記再生制御手段は、
前記第2の判断手段にて前記第1の合計数が第1の閾値以上であると判断される場合、且つ前記第2の合計数が第2の閾値以上であると判断される場合にのみ、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御する
ことを特徴とする検出装置。 - 第1のコンテンツに対して当該第1のコンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込む情報埋込装置と、前記第1のコンテンツの少なくとも一部が含まれた第2のコンテンツから前記第1のコンテンツの不正使用を検出する検出装置とからなるシステムであって、
前記情報埋込装置は、
時間軸上に沿って再生される前記第1のコンテンツを取得する取得手段と、
前記複数の透かし情報を、各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成手段と、
前記複数の透かし情報のうち、2個以上の透かし情報それぞれを、前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記第1のコンテンツに埋め込む埋込手段とを備え、
前記検出装置は、
前記第2のコンテンツから、前記第1のコンテンツに埋め込まれた透かし情報を検出する検出手段と、
過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれが保持する値と、今回検出した透かし情報が保持する値とが、前記規則性と同一の規則性を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段にて前記規則性を満たすと判断される場合、前記過去に検出した1個以上の透かし情報と、前記今回検出した透かし情報との合計の個数を示す合計数が、閾値以上であるか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段にて前記合計数が閾値以上であると判断される場合、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御する再生制御手段とを備え、
前記検出手段は、
前記第2のコンテンツを所定長からなる2個以上の再生ブロックに分割し、分割した再生ブロックそれぞれから前記透かし情報の有無を検出し、
前記透かし情報が保持する値はカウンタにより算出されるカウンタ値であり、
前記検出手段は、分割した再生ブロックそれぞれから前記カウンタ値の有無を検出し、
前記第1の判断手段は、過去に検出したカウンタ値と、今回検出したカウンタ値とが、カウントによる規則を満たすか否かを判断し、
前記第2の判断手段は、
前記カウンタ値と比較するための比較値を記憶する比較値記憶部と、
前記比較値を、所定の周期にて更新する更新部と、
前記カウンタ値と前記比較値とが一致した回数を示す一致数を記憶する一致回数記憶部と、
前記カウンタ値と前記比較値とを比較し、比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致すると判断する場合に前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数を更新する比較部と、
前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数を前記第1の合計数とし、前記一致数が、前記第1の閾値を超えたか否かを判断する連続性判断部と、
前記検出手段による透かし情報の検出が終了するまで、若しくは前記再生制御手段による前記第2のコンテンツに対する再生に係る動作が制御されるまでの間、前記比較部と前記連続性判断部との動作を繰り返すように制御する繰り返し制御部とを備え、
前記再生制御手段は、前記連続性判断部にて前記一致数が前記第1の閾値を超えたと判断される場合に、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御し、
前記第2の判断手段は、さらに、
前記カウンタ値と前記比較値とが一致しない回数を示す不一致数を記憶する不一致回数記憶部と、
前記不一致数が、所定の閾値を超えたか否かを判断する不一致回数判断部と、
前記不一致回数判断部が、前記不一致数が前記所定の閾値を超えたと判断される場合、前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数を初期値へとリセットするリセット部とを備え、
前記比較部は、
比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致しないと判断される場合に、前記比較値記憶部にて記憶されている前記比較値を初期値へとリセットする
ことを特徴とするシステム。 - コンテンツに対して、前記コンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込む情報埋込装置で用いる情報埋込方法であって、
時間軸上に沿って再生されるコンテンツを取得する取得ステップと、
前記複数の透かし情報を、各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って第1の規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成ステップと、
前記複数の透かし情報のうち、2個以上の透かし情報それぞれを、前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記コンテンツに埋め込む埋込ステップとを含み、
前記コンテンツは、1つ以上のフレームを含み、
前記情報埋込方法は、さらに、
前記埋込ステップが埋込対象のフレームそれぞれに対して透かし情報を埋め込む際に、埋込対象の透かし情報に対する埋込位置を示し、且つ前記再生時間軸上の並び順に従って第2の規則性を持って変化する位置情報を、埋込対象のフレーム毎に生成する位置情報生成ステップを含み、
前記埋込ステップは、
埋込対象であるフレームにおいて、埋込対象の透かし情報を埋め込む際には、当該フレームに対して生成された前記位置情報にて示される位置に当該透かし情報を埋め込む
ことを特徴とする情報埋込方法。 - コンテンツに対して、前記コンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込む情報埋込装置で用いる情報埋込プログラムであって、
時間軸上に沿って再生されるコンテンツを取得する取得ステップと、
前記複数の透かし情報を、各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って第1の規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成ステップと、
前記複数の透かし情報のうち、2個以上の透かし情報それぞれを、前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記コンテンツに埋め込む埋込ステップとを含み、
前記コンテンツは、1つ以上のフレームを含み、
前記情報埋込プログラムは、さらに、
前記埋込ステップが埋込対象のフレームそれぞれに対して透かし情報を埋め込む際に、埋込対象の透かし情報に対する埋込位置を示し、且つ前記再生時間軸上の並び順に従って第2の規則性を持って変化する位置情報を、埋込対象のフレーム毎に生成する位置情報生成ステップを含み、
前記埋込ステップは、
埋込対象であるフレームにおいて、埋込対象の透かし情報を埋め込む際には、当該フレームに対して生成された前記位置情報にて示される位置に当該透かし情報を埋め込む
を含むことを特徴とする情報埋込プログラム。 - 前記情報埋込プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されている
ことを特徴とする請求項10に記載の情報埋込プログラム。 - コンテンツに対して、前記コンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込む情報埋込装置の集積回路であって、
時間軸上に沿って再生されるコンテンツを取得する取得手段と、
前記複数の透かし情報を、各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って第1の規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成手段と、
前記複数の透かし情報のうち、2個以上の透かし情報それぞれを、前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記コンテンツに埋め込む埋込手段とを備え、
前記コンテンツは、1つ以上のフレームを含み、
前記情報埋込装置は、さらに、
前記埋込手段が埋込対象のフレームそれぞれに対して透かし情報を埋め込む際に、埋込対象の透かし情報に対する埋込位置を示し、且つ前記再生時間軸上の並び順に従って第2の規則性を持って変化する位置情報を、埋込対象のフレーム毎に生成する位置情報生成手段を備え、
前記埋込手段は、
埋込対象であるフレームにおいて、埋込対象の透かし情報を埋め込む際には、当該フレームに対して生成された前記位置情報にて示される位置に当該透かし情報を埋め込む
ことを特徴とする集積回路。 - コンテンツに対して前記コンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込み、且つ時間軸上に沿って再生されるコンテンツを取得する取得手段と前記複数の透かし情報を各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って第1の規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成手段と前記複数の透かし情報のうち2個以上の透かし情報それぞれを前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記コンテンツに埋め込む埋込手段とを備える情報埋込装置により生成された第1のコンテンツの少なくとも一部を含む第2のコンテンツから前記第1のコンテンツの不正使用を検出する検出装置で用いられる検出方法であって、
前記第2のコンテンツから、前記第1のコンテンツに埋め込まれた透かし情報を検出する検出ステップと、
過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれが保持する値と、今回検出した透かし情報が保持する値とが、再生時間時間軸上の並び順に従った規則性を満たすか否かを判断する第1の判断ステップと、
前記第1の判断手段にて前記規則性を満たすと判断される場合、前記過去に検出した1個以上の透かし情報と、前記今回検出した透かし情報との合計の個数を示す合計数が、閾値以上であるか否かを判断する第2の判断ステップと、
前記第2の判断手段にて前記合計数が閾値以上であると判断される場合、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御する再生制御ステップとを含み、
前記検出ステップは、
前記第2のコンテンツを前記所定長からなる2個以上の再生ブロックに分割し、分割した再生ブロックそれぞれから前記透かし情報の有無を検出し、
前記透かし情報が保持する値はカウンタにより算出されるカウンタ値であり、
前記検出ステップは、分割した再生ブロックそれぞれから前記カウンタ値の有無を検出し、
前記第1の判断ステップは、過去に検出したカウンタ値と、今回検出したカウンタ値とが、カウントによる規則を満たすか否かを判断し、
前記第2の判断ステップは、
前記カウンタ値と比較するための比較値を、比較値記憶部へ記憶する比較値記憶ステップと、
前記比較値を、所定の周期にて更新する更新ステップと、
前記カウンタ値と前記比較値とが一致した回数を示す一致数を、一致回数記憶部へ記憶する一致回数記憶ステップと、
前記カウンタ値と前記比較値とを比較し、比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致すると判断する場合に前記一致回数記憶ステップにて記憶された一致数を更新する比較ステップと、
前記一致回数記憶ステップにて記憶された一致数を前記第1の合計数とし、前記一致数が、前記第1の閾値を超えたか否かを判断する連続性判断ステップと、
前記検出ステップによる透かし情報の検出が終了するまで、若しくは前記再生制御ステップによる前記第2のコンテンツに対する再生に係る動作が制御されるまでの間、前記比較ステップと前記連続性判断ステップとの動作を繰り返すように制御する繰り返し制御ステップとを含み、
前記再生制御ステップは、前記連続性判断ステップにて前記一致数が前記第1の閾値を超えたと判断される場合に、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御し、
前記第2の判断ステップは、さらに、
前記カウンタ値と前記比較値とが一致しない回数を示す不一致数を、不一致回数記憶部へ記憶する不一致回数記憶ステップと、
前記不一致数が、所定の閾値を超えたか否かを判断する不一致回数判断ステップと、
前記不一致回数判断ステップが、前記不一致数が前記所定の閾値を超えたと判断される場合、前記一致回数記憶ステップにて記憶されてた一致数を初期値へとリセットするリセットステップとを含み、
前記比較ステップは、
比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致しないと判断される場合に、前記比較値記憶ステップにて記憶されてた前記比較値を初期値へとリセットする
ことを特徴とする検出方法。 - コンテンツに対して前記コンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込み、且つ時間軸上に沿って再生されるコンテンツを取得する取得手段と前記複数の透かし情報を各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って第1の規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成手段と前記複数の透かし情報のうち2個以上の透かし情報それぞれを前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記コンテンツに埋め込む埋込手段とを備える情報埋込装置により生成された第1のコンテンツの少なくとも一部を含む第2のコンテンツから前記第1のコンテンツの不正使用を検出する検出装置で用いられる検出プログラムであって、
前記第2のコンテンツから、前記第1のコンテンツに埋め込まれた透かし情報を検出する検出ステップと、
過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれが保持する値と、今回検出した透かし情報が保持する値とが、再生時間時間軸上の並び順に従った規則性を満たすか否かを判断する第1の判断ステップと、
前記第1の判断手段にて前記規則性を満たすと判断される場合、前記過去に検出した1個以上の透かし情報と、前記今回検出した透かし情報との合計の個数を示す合計数が、閾値以上であるか否かを判断する第2の判断ステップと、
前記第2の判断手段にて前記合計数が閾値以上であると判断される場合、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御する再生制御ステップとを含み、
前記検出ステップは、
前記第2のコンテンツを前記所定長からなる2個以上の再生ブロックに分割し、分割した再生ブロックそれぞれから前記透かし情報の有無を検出し、
前記透かし情報が保持する値はカウンタにより算出されるカウンタ値であり、
前記検出ステップは、分割した再生ブロックそれぞれから前記カウンタ値の有無を検出し、
前記第1の判断ステップは、過去に検出したカウンタ値と、今回検出したカウンタ値とが、カウントによる規則を満たすか否かを判断し、
前記第2の判断ステップは、
前記カウンタ値と比較するための比較値を、比較値記憶部へ記憶する比較値記憶ステップと、
前記比較値を、所定の周期にて更新する更新ステップと、
前記カウンタ値と前記比較値とが一致した回数を示す一致数を、一致回数記憶部へ記憶する一致回数記憶ステップと、
前記カウンタ値と前記比較値とを比較し、比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致すると判断する場合に前記一致回数記憶ステップにて記憶された一致数を更新する比較ステップと、
前記一致回数記憶ステップにて記憶された一致数を前記第1の合計数とし、前記一致数が、前記第1の閾値を超えたか否かを判断する連続性判断ステップと、
前記検出ステップによる透かし情報の検出が終了するまで、若しくは前記再生制御ステップによる前記第2のコンテンツに対する再生に係る動作が制御されるまでの間、前記比較ステップと前記連続性判断ステップとの動作を繰り返すように制御する繰り返し制御ステップとを含み、
前記再生制御ステップは、前記連続性判断ステップにて前記一致数が前記第1の閾値を超えたと判断される場合に、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御し、
前記第2の判断ステップは、さらに、
前記カウンタ値と前記比較値とが一致しない回数を示す不一致数を、不一致回数記憶部へ記憶する不一致回数記憶ステップと、
前記不一致数が、所定の閾値を超えたか否かを判断する不一致回数判断ステップと、
前記不一致回数判断ステップが、前記不一致数が前記所定の閾値を超えたと判断される場合、前記一致回数記憶ステップにて記憶されてた一致数を初期値へとリセットするリセットステップとを含み、
前記比較ステップは、
比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致しないと判断される場合に、前記比較値記憶ステップにて記憶されてた前記比較値を初期値へとリセットする
ことを特徴とする検出プログラム。 - 前記検出プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されている
ことを特徴とする請求項14に記載の検出プログラム。 - コンテンツに対して前記コンテンツの再生時間軸上に沿って複数の透かし情報を埋め込み、且つ時間軸上に沿って再生されるコンテンツを取得する取得手段と前記複数の透かし情報を各透かし情報の保持する値が前記再生時間軸上の並び順に従って第1の規則性を持って変化する態様で生成する透かし情報生成手段と前記複数の透かし情報のうち2個以上の透かし情報それぞれを前記再生時間軸上の並び順序を保持した状態で前記コンテンツに埋め込む埋込手段とを備える情報埋込装置により生成された第1のコンテンツの少なくとも一部を含む第2のコンテンツから前記第1のコンテンツの不正使用を検出する検出装置の集積回路であって、
前記第2のコンテンツから、前記第1のコンテンツに埋め込まれた透かし情報を検出する検出手段と、
過去に検出した1個以上の透かし情報それぞれが保持する値と、今回検出した透かし情報が保持する値とが、再生時間時間軸上の並び順に従った規則性を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段にて前記規則性を満たすと判断される場合、前記過去に検出した1個以上の透かし情報と、前記今回検出した透かし情報との合計の個数を示す合計数が、閾値以上であるか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段にて前記合計数が閾値以上であると判断される場合、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御する再生制御手段とを備え、
前記検出手段は、
前記第2のコンテンツを前記所定長からなる2個以上の再生ブロックに分割し、分割した再生ブロックそれぞれから前記透かし情報の有無を検出し、
前記透かし情報が保持する値はカウンタにより算出されるカウンタ値であり、
前記検出手段は、分割した再生ブロックそれぞれから前記カウンタ値の有無を検出し、
前記第1の判断手段は、過去に検出したカウンタ値と、今回検出したカウンタ値とが、カウントによる規則を満たすか否かを判断し、
前記第2の判断手段は、
前記カウンタ値と比較するための比較値を記憶する比較値記憶部と、
前記比較値を、所定の周期にて更新する更新部と、
前記カウンタ値と前記比較値とが一致した回数を示す一致数を記憶する一致回数記憶部と、
前記カウンタ値と前記比較値とを比較し、比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致すると判断する場合に前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数を更新する比較部と、
前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数を前記第1の合計数とし、前記一致数が、前記第1の閾値を超えたか否かを判断する連続性判断部と、
前記検出手段による透かし情報の検出が終了するまで、若しくは前記再生制御手段による前記第2のコンテンツに対する再生に係る動作が制御されるまでの間、前記比較部と前記連続性判断部との動作を繰り返すように制御する繰り返し制御部とを備え、
前記再生制御手段は、前記連続性判断部にて前記一致数が前記第1の閾値を超えたと判断される場合に、前記第2のコンテンツに対する再生が正常に動作しないように当該再生を制御し、
前記第2の判断手段は、さらに、
前記カウンタ値と前記比較値とが一致しない回数を示す不一致数を記憶する不一致回数記憶部と、
前記不一致数が、所定の閾値を超えたか否かを判断する不一致回数判断部と、
前記不一致回数判断部が、前記不一致数が前記所定の閾値を超えたと判断される場合、前記一致回数記憶部にて記憶されている一致数を初期値へとリセットするリセット部とを備え、
前記比較部は、
比較結果により前記カウンタ値と前記比較値とが一致しないと判断される場合に、前記比較値記憶部にて記憶されている前記比較値を初期値へとリセットする
ことを特徴とする集積回路。
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