JP5097036B2 - 空気圧式アクチュエータ - Google Patents

空気圧式アクチュエータ Download PDF

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Description

本発明は空気圧式アクチュエータに係り、特に、ピストンの動作を空気圧とばね反力とで行うスプリングリターン型の空気圧式アクチュエータに関する。
一般に、ハウジングの内部にピストンを設け、このピストンを空気圧で往復動作させ、この往復直線運動を回転運動に変換して出力軸を回転動作させることにより、バルブの開閉動作を行う空気圧式アクチュエータが多く用いられている。このような空気圧式アクチュエータにおいては、ピストンの一方向への動作を空気圧で行うとともに、ピストンの他方向への動作をばね反力により行うスプリングリターン型の空気圧式アクチュエータがある。
このような空気圧式アクチュエータにおいては、ばねの付勢力によりピストンを動作させる際に、ばねが収容されたばね室内部圧力が増減することから、従来から、このばね室と外部とを連通させてばね室の内部圧力を調整するための吸排気孔が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このような空気圧式アクチュエータを屋外に設置した場合や、散水設備の周囲に設置した場合に、空気式アクチュエータに水がかかってしまうことがある。このような場合に、吸排気孔から水が浸入してしまい、ばね室の内部が浸水してしまうという問題を有している。このようにばね室の内部が浸水すると、内部のばねが錆びてしまったり、潤滑用のグリスが劣化したり、さらには冬季などにおいて、水の凍結を招き、空気圧式アクチュエータの動作不良を招くといった不都合が生じていた。
そのため、従来から、吸排気孔にチューブを接続し、液体が流入しない位置に吸排気部分を離すようにした技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。さらに、通気流路を曲折し、内部に異物が侵入しないようにした技術も開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
再公表特許2003−106846号公報 特開2006−077936号公報 実用新案登録第2546353号公報
しかしながら、前記特許文献2に記載の発明においては、チューブの設置スペースが必要であるため設置が困難であり、チューブの内部に水が侵入した場合には、本体の内部への浸水を確実に防止することはできないという問題を有している。また、特許文献3に記載の発明においては、曲折した流路により、通気が妨げられるおそれがあり、しかも、流路の設置構造が複雑となり、製造が困難となってしまうという問題を有している。
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、簡単でかつコンパクトな構造で、確実に浸水を防止することのできる空気圧式アクチュエータを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ハウジングの内部に往復動自在に収容されたピストンと、このピストンの一側に形成され空気が供給される空気室と、前記ピストンの他側に形成され前記ピストンを前記空気室側に付勢するばねが収容されたばね室と、前記ばね室に形成された外部と連通する吸排気孔とを備えた空気圧式アクチュエータにおいて、
前記吸排気孔に取付けられる水浸入防止部材を備え、
前記水浸入防止部材は、前記吸排気孔に取付けられる取付部と、この取付部より大径に形成された大径部とを備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記水浸入防止部材の前記大径部を介して前記吸排気孔に吸気される吸気速度は、6m/sec以下であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2において、前記水浸入防止部材の前記大径部の内径Dと前記大径部の長さLとは、
D≦L≦2D
の関係を満たすことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項または請求項2において、前記水浸入防止部材は、前記大径部の先端縁に前記大径部の外側が内側より突出したテーパ面が形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項において、前記水浸入防止部材は、大径部の先端部を斜めにしてなる傾斜部が形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項において、前記水浸入防止部材は、前記吸排気孔に取付けられたエルボ部材を介して取付けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、取付部と取付部より大径に形成された大径部とからなる水浸入防止部材を吸排気口に取付け、水浸入防止部材の大径部により、ピストンが往復動作する際に生じる吸引エアの吸引速度を低減させることにより、ばね室への水の浸入を確実に防止することができ、しかも、構造が簡単であり、製造も容易となる。
請求項2に係る発明によれば、水浸入防止部材の大径部を介して吸排気孔に吸気される吸気速度を、6m/sec以下としているので、ばね室への水の浸入を確実に防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、水浸入防止部材の大径部の内径Dと大径部の長さLが、D≦L≦2Dの関係を満たすようにしているので、吸排気孔に吸気される吸気速度を低減させることができるとともに、地面などからはね返った水が水浸入防止部材から浸入することを防止することができ、ばね室への水の浸入を確実に防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、水浸入防止部材の大径部の先端縁に、大径部の外側が内側より突出したテーパ面を形成するようにしているので、水浸入防止部材の外面および内面に付着した水が水浸入防止部材の先端部外側に集まり、落下しやすくなり、ばね室への水の浸入をより確実に防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、水浸入防止部材に大径部の先端部を斜めにしてなる傾斜部を形成するようにしているので、水浸入防止部材の外面および内面に付着した水が傾斜部の先端部に集まり、落下しやすくなり、ばね室への水の浸入をより確実に防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、水浸入防止部材を、吸排気孔に取付けられたエルボ部材を介して取付けるようにしているので、エルボ部材を回転させることにより、空気圧式アクチュエータの設置位置にかかわらず、水浸入防止部材の先端部を常に下方に向けて設置することができ、水浸入防止部材の外面および内面に付着した水を先端部に集めることにより、ばね室への水の浸入をより確実に防止することができる。
以下、本発明に係る空気圧式アクチュエータの実施形態を図面を参照して説明する。
図1および図2は本発明に係る空気圧式アクチュエータの実施形態を示したものであり、この空気圧式アクチュエータ1は、円筒状のハウジング2を備えている。ハウジング2のほぼ中央部分の側面には、ハウジング2を貫通する出力軸3が回転動作自在に取付けられており、この出力軸3には、図示しないバルブが接続されるように構成されている。
図3および図4に示すように、ハウジング2の内部には、ピストン4がハウジング2の軸方向に沿って往復動作自在に配設されており、このピストン4は、軸方向に延在するラック板5の両端部に円板状のピストン板6,6をボルト7により固着して一体に形成されている。各ピストン板6,6の間には、出力軸3が位置するように配置されており、ラック板5の一辺には、軸方向に沿ってラックギア8が形成されている。出力軸3のハウジング2の内側部分の外周には、ラックギア8に噛合されるピニオンギア9が取付けられており、ピストン4の往復動作により、ラックギア8およびピニオンギア9を介して出力軸3を回転動作させることができるように構成されている。
ハウジング2の内部一端側には、一方のピストン板6との間に空気室10が形成されている。ハウジング2の他端側には、ばねカバー部材11が取付けられており、ばねカバー部材11の内部は、ばね室12とされている。このばね室12の内部には、他方のピストン板6に当接しピストン4をハウジング2の空気室10側に付勢するばね13が収容されており、ばねカバー部材11には、外部と連通する吸排気孔14が形成されている。
また、ハウジング2の外側面には、2つの空気供給孔15,15がハウジング2から突出するように形成されており、これら各空気供給孔15の一方は、ハウジング2の壁面の内部に形成された図示しない流路を介して空気室10に連通するように構成されている。なお、空気供給孔15の他方は、ピストン4の他側、すなわち本実施形態においては、ばね室12側に連通されるものであり、ピストン4の両側に空気を供給することにより、ピストン4を往復動させるものであるが、本実施形態においては、ピストン4の空気室10方向への動作をばね13により行う構造であるため、本実施形態においては、この他方の空気供給孔15は、ボルトなどで閉塞しておく。
また、吸排気孔14には、本実施形態においては、ほぼ直角に曲成されたエルボ部材16が取付けられており、このエルボ部材16は、吸排気孔14の中心軸を中心として回転自在とされている。なお、吸排気孔14は、本実施形態においては、ハウジング2から突出して形成される空気供給孔15の形成箇所に合わせて形成されるようになっている。これにより、吸排気孔14にエルボ部材16を取り付けた場合でも、エルボ部材16が邪魔にならず、空気圧式アクチュエータ1の設置を容易に行うことができるものである。
エルボ部材16の先端部には、水浸入防止部材17が取付けられており、水浸入防止部材17は、本実施形態においては、図5に示すように、エルボ部材16に取付けられる取付部18と、この取付部18より内径が大きく形成された大径部19とから構成されている。水浸入防止部材17は、エルボ部材16を回転させることにより、水浸入防止部材17の大径部19の先端部が下方に位置するように設置するようになっている。なお、水浸入防止部材17自体をエルボ形状に形成してもよいが、エルボ部材16を用いる構造の方が、円筒状の水浸入防止部材17を吸排気孔14に対して回転して取付ける必要がないため、取付けスペースが小さくて済む。
水浸入防止部材17の大径部19は、ピストン4の動作によりばね室12の内部に吸排気孔14から空気が吸引された場合に、空気が吸引される際の流速を低減させるように機能するものである。空気圧式アクチュエータ1を屋外に設置した場合や、周囲に散水設備があるような場合など、水浸入防止部材17の外面や内面に水がかかった場合に、水滴が大径部19の先端部に集まるが、前述のように空気の吸引流速を低減させることにより、吸排気孔14からの水の吸引を防止するものである。
水浸入防止部材17の大径部19の長さ寸法は、大径部19の径にもよるが、水の吸引が発生しない程度に吸排気孔14からの距離を確保するように設定されるものである。
ここで、水浸入防止部材17の内径および長さ寸法について考察する。
まず、ばねカバー部材11に形成された吸排気孔径をD0、スプリングケースに開けられた吸排気口の面積をA=πD0/4、シリンダボア径をDb、アクチェータストロークをS、スプリングリターン作動1ストロークで変化する内部容積をQ=(πDb/4)×S、スプリングリターン作動1ストロークの作動時間をt、吸排気口での吸気速度をVとすると、以下の式が成り立つ。
Q=V×A×t・・・(1)
この式を変形し、以下の仮想吸気速度Vを得る。
V=Q/(A×t)・・・(2)
この式(2)から算出した仮想吸気速度と実測した吸水量との関係を下記表1に示すとともに、図6にグラフで示す。
Figure 0005097036
これら試験結果より、仮想吸気速度が6m/sec以下であればアクチェータ内部への水の浸入は防ぐことができることが確認された。ここで、仮想吸気速度とは、空気の圧縮が起こらないと仮定して算出した速度をいう。本来、空気は圧縮性流体であるが、本発明においては、流路が短く、吸気が円滑に行われることから、この仮定を用いている。
また、図5に示すように、水浸入防止部材17により、アクチュエータ内部に水が浸入しないように設計するためには、大径部の内径φDと大径部の長さLを考慮する必要がある。内径φDは仮想吸気速度を計算する際の吸排気口径となるため、仮想吸気速度が6m/sec以下になる寸法を選定するのがよい。また、部品をコンパクトに設計するためには長さLは短い方がよい。しかし、長さLが短すぎると、取付部の内径φdにより実際の吸気速度が決定されてしまい、吸気速度を低減させるための大径部を形成している目的が達成されない。
水浸入防止部材17の長さLを変更して浸水の有無を調べた結果を下記表2に示す。この実験結果によれば、長さL=5mmではわずかな浸水が確認されたが、L=15mmおよびL=25mmでは浸水が確認されなかった。一方、Lが長すぎると、アクチュエータを設置する際に、配管など他の部品と干渉が起こる可能性がある。
Figure 0005097036
さらに、アクチェータに水がかかる場合、地面、構造材などで水がはね返り、水滴が吸排気孔から内部に浸入する可能性があるが、大径部の長さLをある程度の長さに設定することで、水のはね返りに対する浸入防止効果を期待することができる。
表3および図7は、はね返った水の浸入可能角度とLとの関係を調べた結果を示したものであり、図8ははね返った水の浸入可能角度を示したものである。
Figure 0005097036
この実験結果によれば、水浸入防止部材17を装着しない場合には、図8中一点鎖線で示すように、水の浸入可能角度θ’は63°であるのにに対して、長さL=5mmおよび15mmでは、図8中破線で示すように、浸入可能角度θは26°まで狭まっている。そして、長さLが10mm伸びる毎に約3〜4°ずつ浸入可能角度が縮小し、長さL=25mmでは、浸入可能角度は22°となる。なお、L=5mmおよび15mmが同じ角度になるのは、φDではなくφdにより角度が決まるためであり、水浸入防止部材17の長さLを15mm以上に延長しても、浸入可能角度を縮小する効果は小さい。
以上のことから、水浸入防止部材17の寸法は、φD≒Lとなる寸法設定がよく、施工性およびその効果を考慮するとφDの2倍を超えるLの長さは不要である。そのため、DとLとの関係は、D≦L≦2Dであればよいことになる。
ここで、表4は、水浸入防止部材17の取付部18の内径φdに対して、仮想吸気速度が6m/s以下となる最小の大径部19の内径φDを算出した結果を示したものである。
Figure 0005097036
この算出結果によれば、アクチュエータの出力トルクが大きくなるにつれて水浸入防止部材17の取付部18の内径φdも大きく形成され、大径部19の内径φDも取付部18の内径φdに対応して大きく形成される。そのため、対象となるアクチュエータの出力トルクが10〜4200の範囲においては、取付部18の内径φdに対して大径部19の内径φDは、約2〜3倍に設定するのが好ましいことがわかる。
そして、このようにアクチュエータの出力トルクに応じて取付部18の内径φdが決まれば、大径部19の内径φDを仮想吸気速度が6m/s以下となるように設定することができ、これにより、水浸入防止部材17の長さLも決定することができ、水の浸入のない適正な水浸入防止部材17を得ることが可能となる。
また、水浸入防止部材17は、図9に示すように、大径部19の先端縁に大径部19の外側が内側より突出したテーパ面20を形成するようにしてもよい。さらに、図10に示すように、水浸入防止部材17は、大径部19の先端部を斜めにしてなる傾斜面21を形成するようにしてもよい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、空気圧式アクチュエータ1をバルブに装着した状態で、通常状態では、ばね13の付勢力により、ピストン4は、ハウジング2の内部において空気室10側に位置している。
この状態で、空気供給孔15を介して空気室10に空気を供給することにより、ばね13の付勢力に抗してピストン4がばね室12側に移動され、これに伴って、ラックギア8およびピニオンギア9を介して出力軸3が回転され、バルブの動作が行われる。
そして、空気室10から空気供給孔15を介して空気を抜くことにより、ばね13の付勢力により、ピストン4は空気室10側に移動され、出力軸3が逆方向に回転されてバルブの動作が行われる。
このとき、ばね13によりピストン4が空気室10側に移動されると、ばね室12の圧力が低下するため、吸排気孔14から外部空気がばね室12の内部に流入される。本実施形態においては、水浸入防止部材17の大径部19により、空気が吸引される際の流速を低減させるようにしているので、水浸入防止部材17の外面や内面に水がかかった場合に、吸排気孔14からの水の吸引を確実に防止することができるものである。
次に、空気圧式アクチュエータ1に対して散水を行いながら、ピストン4の往復動作を繰り返して行い、ばね室12に浸入する水量を測定した結果を下記表5に示す。なお、散水量は、1750ml/min、ピストン4の動作回数は1000回とした。
試料1は、長さ寸法が5mmで端面形状が平面の水浸入防止部材17、試料2は、長さ寸法が15mmで端面形状が平面の水浸入防止部材17(図5参照)、試料3は、長さ寸法が15mmで端面形状がテーパ面20とされた水浸入防止部材17(図9参照)、試料4は、長さ寸法が15mmで端面形状が傾斜面とされた水浸入防止部材17(図10参照)である。また、比較例1は、エルボ部材16に長さ寸法が200mm、内径が6mmの樹脂チューブを取り付けたもの、比較例2は、エルボ部材16に長さ寸法が250mm、内径が6.5mmの樹脂チューブを取り付けたものである。なお、いずれの供試品においてはも、取付部18の内径φdは6mmである。
Figure 0005097036
この実験結果によれば、試料1では、ばね13に水滴が付着する程度の浸水が確認されたが、試料2から試料4では、いずれも浸水は確認されなかった。一方、比較例1では、内径の小さい樹脂チューブであるにもかかわらず約17mlの浸水が確認された。また、比較例2では、浸水は確認されなかった。ただし、比較例1および比較例2では、樹脂チューブの先端部の向きによっては、水が浸入しやすく、また、長さ寸法が水浸入防止部材17と比べて著しく長いことから、取り回しが不便であった。
以上のことから、水浸入防止部材17に大径部19を設けてピストン4が往復動作する際に生じる吸引エアの流量を低減させることにより、ばね室12への水の浸入を確実に防止することができることがわかる。
したがって、本実施形態においては、吸排気孔14にエルボ部材16を介して水浸入防止部材17を取付けることにより、確実にばね室12への水の浸入を防止することができ、しかも、構造が簡単であり、製造も容易となる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能である。例えば、本実施形態においては、吸排気孔14の設置位置を空気供給孔15に設置箇所に合わせているが、吸排気孔14が空気圧式アクチュエータ1の設置によって下方に位置しない場合があるので、ばねカバー部材11の下面にばね室12に浸入した水を排出する排水孔を形成するようにしてもよい。
本発明に係る空気圧式アクチュエータの実施形態を示す正面図である。 本発明に係る空気圧式アクチュエータの側面図である。 本発明に係る空気圧式アクチュエータの空気室に空気を供給していない状態における縦断面図である。 本発明に係る空気圧式アクチュエータの空気室に空気を供給した状態における縦断面図である。 本発明に係る空気圧式アクチュエータの水浸入防止部材を示す断面図である。 本発明に係る空気圧式アクチュエータにおける仮想吸気速度と吸水量との関係を示すグラフである。 本発明に係る空気圧式アクチュエータにおけるはね返った水の浸入可能角度と長さとの関係を示すグラフである。 本発明に係る空気圧式アクチュエータにおける水の跳ね返りによる浸水可能角度を示す説明図である。 本発明に係る空気圧式アクチュエータの水浸入防止部材のテーパ面を形成した変形例を示す断面図である。 本発明に係る空気圧式アクチュエータの水浸入防止部材の傾斜面を形成した変形例を示す断面図である。
符号の説明
1 空気圧式アクチュエータ
2 ハウジング
3 出力軸
4 ピストン
5 ラック板
6 ピストン板
8 ラックギア
9 ピニオンギア
10 空気室
11 ばねカバー部材
12 ばね室
13 ばね
14 吸排気孔
15 空気供給孔
16 エルボ部材
17 水浸入防止部材
18 取付部
19 大径部
20 テーパ面
21 傾斜面

Claims (6)

  1. ハウジングの内部に往復動自在に収容されたピストンと、このピストンの一側に形成され空気が供給される空気室と、前記ピストンの他側に形成され前記ピストンを前記空気室側に付勢するばねが収容されたばね室と、前記ばね室に形成された外部と連通する吸排気孔とを備えた空気圧式アクチュエータにおいて、
    前記吸排気孔に取付けられる水浸入防止部材を備え、
    前記水浸入防止部材は、前記吸排気孔に取付けられる取付部と、この取付部より大径に形成された大径部とを備えていることを特徴とする空気圧式アクチュエータ。
  2. 前記水浸入防止部材の前記大径部を介して前記吸排気孔に吸気される吸気速度は、6m/sec以下であることを特徴とする請求項1に記載の空気圧式アクチュエータ。
  3. 前記水浸入防止部材の前記大径部の内径Dと前記大径部の長さLとは、
    D≦L≦2D
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気圧式アクチュエータ。
  4. 前記水浸入防止部材は、前記大径部の先端縁に前記大径部の外側が内側より突出したテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気圧式アクチュエータ。
  5. 前記水浸入防止部材は、大径部の先端部を斜めにしてなる傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空気圧式アクチュエータ。
  6. 前記水浸入防止部材は、前記吸排気孔に取付けられたエルボ部材を介して取付けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の空気圧式アクチュエータ。
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