JP5096256B2 - 情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 - Google Patents
情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5096256B2 JP5096256B2 JP2008200237A JP2008200237A JP5096256B2 JP 5096256 B2 JP5096256 B2 JP 5096256B2 JP 2008200237 A JP2008200237 A JP 2008200237A JP 2008200237 A JP2008200237 A JP 2008200237A JP 5096256 B2 JP5096256 B2 JP 5096256B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inventory
- amount
- product
- adjustment
- inventory quantity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000010365 information processing Effects 0.000 title claims description 23
- 238000003860 storage Methods 0.000 title claims description 12
- 238000004590 computer program Methods 0.000 title claims description 6
- 238000003672 processing method Methods 0.000 title claims description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 88
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 57
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 35
- 230000009467 reduction Effects 0.000 claims description 18
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims description 14
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 170
- 239000000047 product Substances 0.000 description 147
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 94
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 60
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 33
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 26
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 19
- 230000006870 function Effects 0.000 description 18
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 17
- 238000012854 evaluation process Methods 0.000 description 16
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 12
- 230000007306 turnover Effects 0.000 description 9
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 8
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 7
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 6
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 6
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 5
- 238000005315 distribution function Methods 0.000 description 4
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 3
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 3
- 238000011867 re-evaluation Methods 0.000 description 3
- 230000002776 aggregation Effects 0.000 description 2
- 238000004220 aggregation Methods 0.000 description 2
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 239000006227 byproduct Substances 0.000 description 2
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 2
- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 2
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 2
- 230000003442 weekly effect Effects 0.000 description 2
- KNMAVSAGTYIFJF-UHFFFAOYSA-N 1-[2-[(2-hydroxy-3-phenoxypropyl)amino]ethylamino]-3-phenoxypropan-2-ol;dihydrochloride Chemical compound Cl.Cl.C=1C=CC=CC=1OCC(O)CNCCNCC(O)COC1=CC=CC=C1 KNMAVSAGTYIFJF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 240000001973 Ficus microcarpa Species 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000005457 optimization Methods 0.000 description 1
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 1
- 238000012552 review Methods 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 230000011218 segmentation Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Warehouses Or Storage Devices (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Description
総枠管理方式では、保有する在庫金額の上限値設定等の総枠は、経営者が事業状況により判断する等管理者の意思で決定するのが一般的で、年間計画、四半期毎の計画見直し等ローリングが行われる。
総枠から各製品への配分は、各製品を扱う組織間での調整を円滑に進める観点より、売上規模や製品一律等で配賦する方法や、製品の中で、在庫金額が大きいもの、調達期間が短いもの等、在庫を調整する上で余裕が大きい製品を抽出し配分する等が行われている。
(1)適正在庫の評価基準に整合性が無い
(2)複数製品間の調整が最適化されていない
例えば在庫金額の総枠削減が必要となった場合に、総枠管理の観点で、単純に在庫金額の大きい成否により優先的に削減を行ったと仮定する。すると、削減対象となった製品のサービス水準だけが、強制的に下げられてしまい、サービス水準を一定に維持する単品管理の狙いと矛盾が生じる。
これは、総枠管理と単品管理とで適正在庫の評価基準に整合性が無いために生じる矛盾であり、適正在庫の評価基準に整合性が無いために、複数製品間の調整の最適化も行われていないことを意味している。
本実施形態の狙いは、総枠管理と単品管理との間で整合性を持った評価指標を用いて製品全体の在庫水準の最適化を図ることである。
まず評価指標の考え方を説明する。
一般的な単品管理の手法である統計的な在庫管理手法では、製品毎のサービス水準を定め適正在庫量を算出することが可能であるが、あくまで個々の製品のサービス水準を維持することを狙いとした技術である。それに対して、経営的な観点から行われる総枠管理では、在庫量ではなく、事業の収益性の維持・拡大に必要な在庫水準を定めることで、数量ではなく収益性の観点から在庫水準を管理することが求められている。
そこで、両者の整合性をもった評価指標として、キャッシュフロー(以下、CFという)に着目した管理を考える。CFの増大に貢献する製品とCFを悪化させる製品とで適正な在庫水準は異なると考え、CFを悪化させている製品の適正水準を低く抑えることで、製品全体のCFの最大化を狙う考え方である。
上述のように単品管理と総枠管理、在庫リスクと欠品リスクについて整合性を持った管理が求められている。そこで、単品管理と総枠管理、在庫リスクと欠品リスクについて整合性を持った管理を狙いとした指標として管理キャッシュフロー(以下、管理CFという)を定義する。
管理CF = 利益 − 在庫増加額
管理CFは製品の収益の絶対額を意味するため事業への貢献度を図るのに適しているが、CFの絶対額が小さくても高い収益率で販売されている製品もあるため、例えば、効率を表す在庫回転指標等と組み合わせて製品間の在庫水準の管理を行うとより効果的である。
上述の管理CFや在庫回転、利益等の一つ、又は複数の評価指標を組み合わせた次元上で領域の区分化を行い、各区分の特性に応じて在庫水準の適正化基準を設定する。このことで、その基準を基に各製品の改善の必要性の優先度の判定が可能となり、より適正な区分に位置するような在庫計画の改善を行うことで、全製品の在庫水準の最適化を図ることができる。この区分を以下、カテゴリという。
以下、本実施形態の構成と処理の流れについて説明する。
なお、以下、月次で製品別の在庫計画を作成している場合を用いて説明を行うが、在庫計画の作成期間は、週次、日次等でも勿論構わない。
図1に示したように、クライアント端末11と、クライアント端末12と、本願発明の情報処理装置(コンピュータ)の一例であるサーバ3とが、LAN等のネットワークを介して相互に通信可能に接続されたシステム構成となっている。
クライアント端末1は、キーボードやマウスによるサーバ3への要求入力及びサーバ3からの応答表示を行うことができる。
サーバ3では、在庫評価調整システム9と上位システム4とが動作しており、クライアント端末11からの要求入力を受けつけ、在庫評価調整システム9における処理を行い、クライアント端末1への応答を行うことができる。
なお、クライアント端末1と、サーバ3とは、それぞれ複数台存在してもよい。また、在庫評価調整システム9と上位システム4とは異なるサーバ3で稼動してもよい。
データ表示・出力制御部10は、認証制御部11、パラメータ設定制御部12、承認制御部13、リスト表示部14、計画表示部15、集計表示部16等のインターフェースを提供する。ここで、パラメータ設定制御部12は、在庫評価調整部24で使用する各種パラメータを設定する。また、承認制御部13は、見直しを行った在庫計画の承認を制御する。
データ処理部17は、在庫管理、販売管理等を行う上位システム4より、入出在庫実績データ5、入出在庫計画データ6、販売利益実績データ7、製品マスタデータ8を取得し、データ群18へ格納する。データ群18には、製品マスタ19、実績計画データ20、在庫評価データ21、在庫調整データ22、認証データ23が含まれる。
在庫評価調整部24は、管理CFカテゴリ判定、アラート判定等を算出する在庫評価部25と、製品間の入庫・在庫を管理CFが最大となるように自動配分を行う在庫調整部26とから構成される。
入力制御部204は、キーボードやマウス等のポインティングデバイスで実現される入力部205からの入力を制御する。また、表示制御部206は、CRTモニタや液晶モニタ等で実現される表示部207による表示を制御する。外部メモリ制御部208は、外部メモリ209へのアクセスを制御する。外部メモリ209は、CPU201の制御プログラムであるオペレーションシステム(OS)や、サーバ3を在庫評価調整システム9として機能させるためのプログラム、上記各種データベース(DB)、ファイル、アプリケーション、マスタファイル、ユーザファイル等を記憶する。また、外部メモリ209は、更に、サーバ3の機能を実現するために必要なデータ群18等を記憶する。なお、外部メモリ209としては、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続可能なコンパクトフラッシュ(登録商標)やスマートメディア等が挙げられる。また、本実施形態における処理又は機能は、CPU201により、外部メモリ209に記録されているプログラムが必要に応じてRAM202にロードされ、実行されることによって実現される。
通信I/F制御部210は、LANやインターネット等のネットワーク211を介して外部機器とサーバ3との通信制御処理を実行する。
ステップS1において、在庫評価調整システム9は、上位システム4よりデータを取得する。ステップS1の処理の詳細は、後述する図4に示す。なお、ステップS1に処理は、通常、月次、週次、日次等の在庫計画を作成するタイムバケットに合わせて実施される。ステップS2において、在庫評価調整システム9は、後述する図11に示される画面等において、ハンド調整ボタン41が押下されたか否かを判定する。在庫評価調整システム9は、ハンド調整ボタン41が押下されたと判定すると、手動での在庫調整の実行開始が指示されたと判断し、ステップS3に進み、ハンド調整ボタン41が押下されていないと判定すると、ステップS4に進む。
ステップS3において、在庫評価調整システム9は、アラート製品の改善処理を実行する。ステップS3の処理の詳細は、後述する図8に示す。
ステップS5において、在庫評価調整システム9は、複数製品間の在庫調整による改善処理を実行する。ステップS5の処理の詳細は、後述する図17に示す。
ステップS6において、在庫評価調整システム9は、例えば、承認の申請要求等を受け取ったか否かを判定する。在庫評価調整システム9は、承認の申請要求等を受け取ったと判定すると、ステップS7に進み、承認の申請要求等を受け取っていないと判定すると、ステップS2に進む。
ステップS7において、在庫評価調整システム9は、在庫調整結果の承認処理を実行する。ステップS7の処理の詳細は、後述する図19に示す。
ステップS10において、データ処理部17は、上位システムデータの取得を行う。図5は、上位システムデータの項目の一例を示す図である。データ処理部17は、入出在庫実績データ5、販売利益実績データ7、入出在庫計画データ6より在庫評価に必要なデータを取得する。より具体的に説明すると次のとおりである。
データ処理部17は、入出在庫実績データ5からは、入庫量、出庫量、在庫量を取得し、販売利益実績データ7からは、入庫額、出庫額、在庫情報の一例である在庫額、利益情報の一例である利益額、原価額、利益率を取得する。但し、利益額、原価額、利益率には夫々に関係式があるため、データ処理部17が取得する項目は一部の項目だけでもよい。また、出庫誤差率は、入出在庫計画データ6の出庫量(計画値)と入出在庫実績データ5の出庫量(実績値)とを基に上位システム4が統計的に処理し、算出したものである。なお、データ処理部17は、上位システム4から出庫誤差率を取得しないで過去の実績計画データ20を蓄積しておき、蓄積したおいたデータを基に算出してもよい。より具体的に説明すると、データ処理部17は、過去の実績計画データ20における出庫量の計画値と現在の実績計画データ20における出庫量の実績値とに基づいて出庫誤差率を算出する。
更に、データ処理部17は、入出在庫計画データ6からは、入庫量、出庫量、在庫量を取得する。入庫量、出庫量、在庫量は
在庫量= 前回の在庫量 + 入庫量 − 出庫量
の関係が成り立つ。このため、入庫量、出庫量、在庫量のすべてを取得せずに一部を取得して、取得しなかったものについては計算で求めても勿論良い。
なお、計画部分の金額情報は、例えば実績値が将来も同様に発生すると解釈すれば、データ処理部17が、実績値の原価額、利益率を基に算出することが可能である。同様に誤差情報も、実績値を用いることでデータ処理部17が算出することができる。
次にステップS12において、在庫評価調整部24は、在庫評価処理を行う。ここでは、在庫評価調整部24は、実績計画データ20を用いて評価指標の算出とアラート判定(アラートの抽出)とを行う。なお、在庫評価処理の詳細は後述する図20に示す。
次にステップS13において、データ処理部17は、在庫評価調整部24による在庫評価処理の結果を在庫評価データ21へ格納する。
在庫評価データ21の評価指標の項目としては、例えば、在庫評価調整部24が在庫回転日数等の在庫量に着目した効率性を示す指標やキャッシュフロー等の収益性に着目した指標等を算出しこれらの評価指標を基に在庫水準の管理区分を定めたカテゴリが用いられる。また、後述する図13に示されるように、アラート判定の項目としては、例えば、カテゴリ悪化等、ユーザによる対策の必要性を示す項目等がある。
評価指標やアラート判定の定義や種類は、特にこれらに限定されるものではないが、以下、評価指標については上述の管理CFと在庫回転日数とを用いて説明する。
ステップS20において、データ表示・出力制御部10は、認証情報の取得を行う。図9は、ログイン画面の一例を示す図である。図9に示すログイン画面は、クライアント端末1において在庫評価調整システム9の起動入力が行われ、サーバ3において起動処理及びクライアント端末1への画面表示応答が行われ、クライアント端末1において表示された画面である。クライアント端末1とサーバ3との間の通信、連携は以降も同様のため、今後は単にサーバ3内部における処理のみを記述する。
押下を検出しなかった場合、検出待機状態となりデータ表示・出力制御部10は、ステップS33に進む。
押下を検出しなかった場合、待機状態となりデータ表示・出力制御部10は、ステップS32に進む。
ステップS28において、在庫評価調整部24は、在庫評価処理を行う。ここでは、編集可能セルの修正情報を反映したと仮定した場合の実績計画データ20を用いて評価指標の算出とアラート判定とを行う。なお、在庫評価処理の詳細は後述する図20に示す。
次にステップS29において、データ表示・出力制御部10は、在庫評価処理の結果(即ち、再評価の結果)をメモリ等のテンポラリの在庫評価データへ格納し、結果を図15の詳細表示画面の詳細情報82に表示する。
このように、ステップS29〜ステップS31の処理が実行されることによりユーザは在庫調整結果を確認しながら修正を進めることができる。
ステップS33において、データ表示・出力制御部10は、閉じるボタン54の押下を検出すると、図14の改善計画画面の表示を終了する。
ステップS40において、データ表示・出力制御部10は、認証情報の取得を行う。本ステップは、ステップS20と同一の処理であるため詳細を割愛する。ここでは権限が担当であったとして処理を進める。なお、既に他の作業(例えばステップS20等)で認証情報を取得している場合、この処理は省略してもよい。
ステップS41において、データ表示・出力制御部10は、在庫調整要求の取得を行う。より具体的に説明すると、データ表示・出力制御部10は、図11のメイン画面において自動調整ボタン42の押下を検出すると、図18の在庫調整画面を表示部207に表示させる。図18は、在庫調整画面の一例を示す図である。
・アラート種別56は、自動調整ありにのみチェックがなされておりチェック状態の編集は不可
・対象製品範囲欄55、対象時期欄58は、図18の在庫調整画面の対象製品範囲欄94、集計期間欄95の右欄(期間末尾)の値を引き継ぎ、編集は不可
・製品コード欄57、検索ボタン59等は使用不可
・閉じるボタン54を押下すると、終了せずに在庫調整画面に戻る
押下を検出しなかった場合、検出待機状態となり、データ表示・出力制御部10は、ステップS54に進む。
なお、押下を検出しなかったということは、ユーザ側の視点では製品別詳細表示指示がない、即ち、全製品についてハンドでの修正(若しくは確認)が完了していることを意味する。
ステップS49において、データ表示・出力制御部10は、、ステップS48にて抽出された製品の需給の詳細情報を含む詳細情報表示画面を表示部207に表示させる。
ステップS52において、在庫評価調整部24は、在庫評価処理を行う。ここでは、編集可能セルの修正情報を反映したと仮定した場合の実績計画データ20を用いて評価指標の算出とアラート判定を行う。なお、在庫評価処理の詳細は後述する図20に示す。
ステップS53において、データ表示・出力制御部10は、在庫評価処理の結果(即ち再評価の結果)をメモリ等のテンポラリの在庫評価データへ格納し、結果を図15の詳細表示画面の詳細情報82に表示する。
ステップS56において、データ表示・出力制御部10は、閉じるボタン93の押下を検出すると、図18の在庫調整画面の表示を終了する。押下を検出しなかった場合、自動調整実行の検出待機状態となり、データ表示・出力制御部10は、ステップS42に戻る。
在庫調整結果の承認とは、計画立案者が立案した在庫計画を承認者が了承することをいう。そのため、純粋に在庫調整のみに焦点を絞るならば、以下の処理は必要ない。しかしながら、一般的には多種の製品を計画立案者で分担する形態で在庫計画を立案するため、承認者による調整が必要となる。
図19は、在庫調整結果の承認処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS60において、データ表示・出力制御部10は、認証情報の取得を行う。本ステップは、上述したステップS20等と同一の処理であるため詳細を割愛する。ここでは権限が承認者であったとしてステップを進める。
なお、これらの処理は、承認者が計画立案者のアラート処理が適切に行われているか否かを確認するために利用する。そのため、図15の詳細情報表示画面の詳細情報82の編集可能セルは、承認者モードでは編集を不可となる。
ステップS43〜S45と異なる点は、ステップS43〜S45ではデータ表示・出力制御部10が在庫調整処理の結果をテンポラリの在庫調整データへ格納するのに対し、本ステップでは、その時点での実績計画データを基にして集計する点である。つまり、ステップS64、S65では、在庫評価調整部24は、在庫調整処理は実施しない。この理由は、承認者権限では担当者の在庫調整結果を参照し承認するのみだからである。なお、ステップS64、S65は、承認者が計画立案者の在庫予算配分がマクロ的に見て適切であるか否かを確認するために行われる。
ステップS67において、データ処理部17は、取得した対象時期、対象製品範囲情報を基に、在庫調整データ22の対応レコードにおける承認フラグを1に変える。
ステップS68において、データ処理部17は、在庫調整データ22を上位システム4へ送信し、図19に示す処理を終了する。
次にステップS69において、データ表示・出力制御部10が閉じるボタン54の押下を検出すると、図19に示す処理を終了する。
在庫評価処理では、在庫評価部25が、対象時期、対象製品範囲と実績計画データを用いて、金額情報・誤差情報の算出、評価指標の算出、アラートの算出を行い、結果を図7に一例を示す在庫評価データへ格納する。在庫評価データの詳細は、図7に既述のとおりである。
図20は、在庫評価処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS70において、在庫評価調整部24は、全対象製品の評価が完了しているか否かをチェックする。在庫評価調整部24は、完了していれば図20に示す処理を終了し、完了していなければ、対象製品を1つ選択してステップS71へ進む。
ステップS72において、在庫評価調整部24は、ステップS70、S71で選択した製品、月について金額情報・誤差情報の算出を行う。金額情報は、評価指標、アラート算出のための基礎情報であり、誤差情報は、後述する在庫調整処理で使用する基礎情報である。各項目の算出方法の算出方法の一例を、図13に示している。
算出後、在庫評価調整部24は、ステップS73へ進む。
ステップS72〜ステップS74で1月分の在庫評価が完了したため、ステップS75において、在庫評価調整部24は、算出対象の月を次月へ遷移させ、ステップS71へ戻る。
ステップS72〜ステップS75で1製品分の在庫評価が完了したため、ステップS76において、在庫評価調整部24は、算出対象を次の製品に遷移させてステップS70へ戻る。
カテゴリとは、管理CFや在庫回転、利益等の一つ、又は複数の評価指標を組み合わせた多次元上で領域の区分化を行った場合の区分である。各カテゴリの特性に応じて在庫水準の適正化基準を設定することで、その基準を基に各製品の改善の必要性の優先度の判定が可能となる。よって、より適正なカテゴリに位置するような製品の在庫計画の改善を行うことで、全製品の在庫水準の最適化を図ることができる。
ここでは、評価指標として管理CFと在庫回転日数との2つの指標を用いた例を示すが、他の指標を用いてもよい。但し、本実施形態の狙いから、製品のサービス水準と収益性との両者の観点を持った指標を包含することが好適である。
また、各軸の境界であるが、境界の数は、数個程度にとどめるのが好適である。なぜなら境界が多すぎると、ユーザによるメッシュ別管理が困難となるからである。また、逆に境界が少なすぎると、在庫水準の適正化基準がメッシュ内で一律となってしまい、適正なタイミングで在庫計画の改善が行えなくなるためである。境界の閾値は、製品の特性(価格、ライフサイクル、等)により担当者(又はユーザ)等が設定する。図21では一例として、在庫回転日数を10日、20日、40日で区分し、日数の少ない順に、少、適、過、超過の名前を付けている。また、管理CFを0、100万円、500万円、1000万円で区分し、金額の少ない順に、−、0、+、++、+++の名前を付けている。そして、図21では、カテゴリは在庫回転日数の区分と管理CFの区分との各名称を組み合わせて表現している。例えば、ある製品のある月の在庫回転日数が45日で管理CFが300万円の場合、カテゴリは超過+となる。
在庫調整処理とは、複数製品間での入庫・在庫の再配分を行うことである。在庫の再配分を行う場合、在庫予算の範囲内で適正な再配分を行うケースと在庫予算に範囲を設けずに行うケースとがある。本実施形態では、前者のケースを前提に説明するが、在庫予算の範囲を十分に緩和して設定することにより後者のケースにも対応することができる。
また、在庫調整の方法として、1製品ずつ逐次的に在庫量を適正化する方法や、全製品の在庫量を同時に少しずつ増減させる方法等が考えられるが、本実施形態では前者のケースを前提に説明する。もちろん、後者の方法やその他の方法を用いてもよい。本実施形態で説明する在庫調整処理のイメージは図22のとおりである。図22は、在庫調整処理の概念図である。図22に示されるように、在庫評価調整部24は、在庫削減、在庫増加(在庫追加)の順に行う。在庫予算下限は、在庫削減時の目標であり、在庫予算上限は、在庫追加時の目標である。
在庫調整状態を示すフラグは、固定FLG、自動調整有FLG、承認FLGからなる。固定FLGは、在庫調整対象外のデータを示す。自動調整有FLGは、在庫調整により数量情報が変更したデータを示す。承認FLGは、在庫調整結果が承認済のデータであることを示す。
ステップS80において、在庫評価調整部24は、対象製品から在庫削減対象を選定する。在庫評価調整部24は、在庫削減対象として、アラート製品の改善フロー等で改善済の製品以外で、かつ、在庫削減による悪影響が小さい製品を選択する。
より具体的に説明すると、在庫評価調整部24は、例えば、
(1)在庫回転日数が大きい製品(≒欠品の可能性が低い)
(2)管理CFが小さい製品(≒欠品時の損失が小さい)
を選択する。
また、在庫評価調整部24は、カテゴリごとに予め設定された在庫戦略を読み込み、その在庫戦略に従って対象製品を決めるようにしてもよい。
図24は、在庫戦略の一例を示す図である。図24では、カテゴリごとに在庫削減(追加)順位を示している。つまり、在庫戦略(在庫戦略情報)は、カテゴリと優先順位(優先度)とを対応させている対応情報の一例である。
図24の表中の数値は優先順位であり、数値が少ないほど優先的に在庫削減(追加)することを示す。また"−"は在庫削減(追加)の対象外であることを示す。
在庫削減・・・(1)1.在庫回転日数が大 2.管理CFが少のカテゴリを優先
(2)在庫回転日数が少の製品は、削減対象外
在庫追加・・・(1)1.在庫回転日数が少 2.管理CFが大のカテゴリを優先
(2)在庫回転日数が過又は超過の製品は、追加対象外
ステップS81において、在庫評価調整部24は、在庫削減対象の有無を判定する。在庫評価調整部24は、在庫削減対象があれば、ステップS82へ進み、在庫削減対象がなければステップS86へ進む。
ステップS82において、在庫評価調整部24は、在庫予算下限への到達を判定する。在庫予算下限判定とは、対象時期の末時点において、対象製品の在庫額の総和が在庫予算下限を下回っているか否かを判定することである。
在庫予算下限は必ずしも設定する必要がないが、在庫額の総和の段階的削減等、急激な在庫削減を避けたいケースや、既存計画の変更を局所に留めたいケースでは設定が望ましい。
在庫評価調整部24は、在庫予算下限へ未達であれば、削減余力があるため、ステップS83へ進み、在庫予算下限を達成していればステップS86へ進む。
適正在庫の好適な算出方法の1つ目は、限界許容欠品率を用いる方法である。
製品ごと、或いは、カテゴリごとに設定された最大限許容できる欠品率(限界許容欠品率)に基づき在庫評価調整部24が算出した安全在庫を適正在庫とする方法である。
適正在庫の好適な算出方法の2つ目は、在庫評価調整部24が、機会損失利益を用い、機会損失利益が最小となる在庫量を適正在庫とする方法である。機会損失利益については後述する。
適正在庫の好適な算出方法の3つ目は、在庫評価調整部24が、管理CFを用い、機会損失込管理キャッシュフロー(以下、機会損失込管理CFという)が最大となる在庫量を適正在庫とする方法である。
本実施形態では適正在庫の算出方法として3つ目の方法を用いるものとして説明を行う。ステップS83の処理の詳細は、後述する図27に示す。
ステップS86において、在庫評価調整部24は、対象製品から在庫追加対象を選定する。
在庫評価調整部24は、在庫追加対象として、アラート製品の改善フロー等で改善済の製品以外で、かつ、在庫追加によるメリットが大きい製品を選択する。
より具体的に説明すると、在庫評価調整部24は、例えば、
(1)在庫回転日数が小さい製品(=欠品の可能性が高い)
(2)管理CFが大きい製品(≒欠品回避時の利益が大きい)
を選択する。
また、在庫評価調整部24は、カテゴリごとに予め設定された在庫戦略を読み込み、その在庫戦略に従って対象製品を決めるようにしてもよい。
ステップS88において、在庫評価調整部24は、在庫予算上限への到達を判定する。
在庫予算上限判定とは、対象時期の末時点において、対象製品の在庫額の総和が在庫予算上限を上回っていないかどうかを判定することである。
在庫予算上限は、総在庫額の誘導目標であり、総枠管理を行う観点からは必ず設定する必要がある。
在庫評価調整部24は、在庫予算上限へ未達であれば、追加余力があるため、ステップS89へ進み、在庫予算上限を達成していれば図23に示す処理を終了する。
ステップS90において、在庫評価調整部24は、対象時期の末時点で在庫が増加したか否かを判定する。在庫評価調整部24は、増加していれば、ステップS91にて在庫調整データの在庫調整後の在庫量を適正在庫で置き換え、ステップS86へ戻る。在庫評価調整部24は、減少していなければ、何もせずステップS86へ戻る。
適正在庫算出処理では、在庫評価調整部24が、機会損失込管理CFが最大となる在庫を適正在庫と定義しこれを探索する。ここで、機会損失込管理CFは、管理CF−機会損失利益と定義する。
管理CFは、既述のとおり利益額 − 在庫増加額であるため利益−在庫リスクを示すと考えられる。一方、機会損失利益とは欠品リスクの意味である。
ここで、適正在庫とは、利益 − リスクが最大となる在庫といえるため、機会損失込管理CF(= 利益額 − 在庫リスク − 欠品リスク)は在庫の適正度合いを示す良い指標の一つであると考えられる。
管理CFは在庫が大きくなるに従い金額が小さくなる一方、機会損失利益は在庫が大きくなるに従い、金額が大きくなる(正確には損失額が小さくなる)。両者の合計がピークとなる点の在庫量が、最適在庫量であることを意味している。
また、適正在庫を算出する手法として、本実施形態では、在庫量を増減させながら、機会損失込管理CFが最大となる在庫量を探索する方法を挙げているが、探索手法はこれに限らない。
なお、本実施形態で用いた適正在庫算出手法のイメージは、図26のとおりである。図26は、適正在庫算出方法の一例を示す図である。
全期間について適正在庫を算出する必要があるため、在庫評価調整部24は、対象時期の先頭月から1月ずつ順に以降の処理を行う。
ステップS100において、在庫評価調整部24は、現在の在庫量に対する機会損失利益を算出する。
機会損失利益とは、狭義には、在庫があれば売れたはずの製品が、在庫切れのため売れなかったため、得られなかった利益(逸失利益)を意味する。或いは、より広義に、在庫切れ発生による顧客対応コストの増加や、追加発注の作業コスト等を加えてもよい。機会損失利益の算出方法は後述する。
在庫評価調整部24は、初期値を、例えば、現在の在庫量等に設定する。
ステップS102において、在庫評価調整部24は、現在の在庫量に対して、ステップ幅だけ仮に在庫量を増加させる。そして、ステップS103において、在庫評価調整部24は、増加後の在庫量に対して機会損失利益を算出する。
ステップS104にて、在庫評価調整部24は、在庫量増加前より機会損失込管理CFが増加したか否かを判定する。在庫評価調整部24は、増加した場合、ステップS108に進み、そうでなければ、ステップS105に進む。
ステップS107において、在庫評価調整部24は、在庫量減少前より機会損失込管理CFが増加したか否かを判定する。在庫評価調整部24は、増加した場合、ステップS108に進み、そうでなければ、ステップS109に進む。
ステップS108において、在庫評価調整部24は、機会損失込管理CFを改善する在庫量を発見したため、現在の在庫量を機会損失込管理CF増加後の在庫量で置き換えて、つまりは、ステップS104でYESと判断した場合には、ステップS102で現在の在庫量にステップ幅数を加えた値を新たな在庫量に、ステップS107でYESと判断した場合には、ステップS105で現在の在庫量からステップ幅数を引いた値を新たな在庫量とする。その後ステップS102に戻る。
ステップS110において在庫評価調整部24は、ステップ幅が一定値(例えば1)以下であれば、現在の在庫量周辺に機会損失込管理CFを小さくする在庫量が存在しないことになるため、当月については適正在庫が算出できたとみなしてステップS111へ進む。在庫評価調整部24は、一定値以下でなければ、ステップS102に戻る。
ステップS111において、在庫評価調整部24は、対象全期間について適正在庫の算出が完了していれば図27に示す処理を終了し、そうでなければ、次月に遷移し(ステップS112)、ステップS100に戻る。
在庫評価調整部24は、対象製品の在庫調整データを取得して機会損失利益(金額)を算出する。一例として在庫評価調整部24は、以下の数式により機会損失利益(金額)Lを算出する。
α = 原価額×利益率
σ = 出庫誤差率×出庫量[計画値]
μ = (現在の)在庫量
Z = μ/σ
α:欠品1あたりの損失
σ:在庫量確率分布の標準偏差
μ:在庫量確率分布の平均
Z:正規化平均在庫量
NORMSDIST(Z):標準正規分布の累積分布関数
累積分布関数は、下記f(z)(標準密度関数)の積分値
受注生産のように将来の販売量(出庫量)が確定している場合を除いては、将来の欠品量を事前に確定することはできない。そこで、将来の欠品量が確率分布に従うとすると、機会損失利益Lは以下の数式で表現できる。
L = Σf(n)×p(n)
但し、
L:機会損失利益
p(n):欠品量がnとなる確率
f(n):欠品量がnのときの損失
上述の式は、欠品量が離散的な値をとるものとして定式化されているが、連続的な値をとるものとして定式化する方がより一般的である。この場合、機会損失利益Lは以下の数式で表現される。
欠品量(当月)=max(−(前月末在庫量 − 出庫量 + 入庫量),0)
=max(−当月末在庫量,0)
ここで、前月末在庫量、入庫量は固定値であり、出庫量、当月末在庫量は、確率分布によって与えられる。よって、欠品量は確率分布で与えられ、その分布は当月末在庫量分布のマイナス部分を取り出したものとなる。
欠品量の確率分布を数式で表現すると、下記のとおりとなる。
数式(1)の概念を図で示したものが図29である。図29は、数式(1)の概念図である。
まず、出庫量の確率分布が正規分布に従うと仮定すると、出庫量の確率分布は、平均を出庫量[計画値]とし標準偏差σを、
σ = 出庫誤差率× 出庫量[計画値]
とする正規分布で表現することができる。
また、上述の仮定に従うと、在庫量の確率分布は、現在の在庫量(以降μとする)を平均とし、標準偏差がσとなる正規分布となる。このとき、在庫量の確率分布関数は以下の数式となる。
f(n)
ここで、損失量を、欠品量や遺失利益のように直接的な損失と仮定すると、損失量は欠品量に比例するため、以下のように表現できる。
f(n)= αn (数式2)
但し、αは欠品1あたりの損失を定める定数であり、例えば、欠品量を損失量とする場合には
α = 1
遺失利益を損失量とする場合には、
α = 製品の原価×利益率
等と設定する。
以上説明したように、従来では、総枠管理と単品管理とで適正在庫の評価基準に整合性が無いため、総枠管理と単品管理を行う場合、以下の課題があった。
(1)適正在庫の評価基準に整合性が無い
(2)複数製品間の調整が最適化されていない
しかし、本実施形態により、上記のように総枠管理と単品管理との間で整合性を持った評価指標を用いて製品全体の在庫水準の最適化を図ることができる。
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
例えば、上述した実施形態では、
管理CF = 利益 − 在庫増加額
として説明を行ったが、
管理CF = 利益 − 経費 − 在庫増加額
としてもよい。
3 サーバ
4 上位システム
9 在庫評価調整システム
Claims (11)
- 複数の製品の在庫量を、決められた総在庫額条件を満たすよう調整する在庫調整支援を行う情報処理装置であって、
前記複数の製品の在庫の前記総在庫額条件を設定する第1の設定手段と、
製品の利益額と製品の在庫増加額を用いて算出される管理キャッシュフローと、前記製品の欠品の発生率と欠品数とを用いて算出される機会損失利益と、を用いて、前記製品の機会損失込キャッシュフローを算出する算出手段と、
前記第1の設定手段で設定された総在庫額条件を満たすよう、前記複数の製品の在庫量の調整を行う在庫量調整手段と、
を備え、
前記在庫量調整手段は、
前記製品の在庫量を増加または減少させることにより当該製品の在庫量を仮調整する在庫量仮調整手段と、
前記在庫量仮調整手段による前記製品の在庫量の仮調整に伴う当該製品の在庫増加額を用いて前記算出手段により算出される機会損失込キャッシュフローが、前記在庫量調整手段による在庫量の仮調整前よりも増加したか否かにより、前記在庫量仮調整手段による仮調整後の製品の在庫量がより適切な在庫量であるかを判断する判断手段と、
前記判断手段で前記在庫量仮調整手段による仮調整後の製品の在庫量がより適切な在庫量であると判断した場合に、前記在庫量仮調整手段により仮調整された在庫量で前記製品の在庫量を更新する更新手段と、
を含み、
前記在庫量仮調整手段、判断手段、及び更新手段による処理を繰り返し行うことで、製品の在庫量が前記総在庫額条件を満たすよう前記複数の製品の在庫量の調整を行う
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記在庫量仮調整手段による在庫量の仮調整の単位を設定する第2の設定手段をさらに備え、
前記在庫量仮調整手段は、前記第2の設定手段で設定された仮調整の単位分を製品の在庫量を増加または減少させることで、前記製品の在庫量を仮調整する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記判断手段が、前記在庫量仮調整手段により前記製品の在庫量を前記仮調整の単位分増加させた仮調整後の在庫量、及び、前記仮調整の単位分減少した仮調整後の仮調整後の在庫量のいずれもが、仮調整前の在庫量よりも適切な在庫量ではないとした場合に、前記第2の設定手段は、従来の仮調整の単位よりも少ない仮調整の単位を前記仮調整の単位として新たに設定し、
前記在庫量仮調整手段は、前記第2の設定手段により新たに設定された仮調整の単位分を製品の在庫量を増加または減少させることで、前記製品の在庫量を仮調整する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記複数の製品を複数のカテゴリに分類するための分類条件を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けた分類条件に従って、前記複数の製品のそれぞれを前記カテゴリに分類する分類手段と、
を備え、
前記カテゴリには、前記在庫量調整手段により在庫の調整を行う優先順情報が設定されており、
前記在庫量調整手段は、前記カテゴリに設定された優先順情報で示される優先順にそれぞれのカテゴリに分類された前記製品の在庫量の調整を行うこと
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第1の設定手段は、前記総在庫額条件として、総在庫下限額及び総在庫上限額を設定し、
前記カテゴリには、前記優先順情報として在庫量の削減優先順及び在庫量の増加優先順が設定されており、
前記在庫量調整手段は、前記総在庫下限額に達するまで前記カテゴリに設定された前記削減優先順に、其々カテゴリに分類された前記製品の在庫量を減少させることで在庫量の調整を行い、その後、前記総在庫上限額に達するまで、前記カテゴリに設定された在庫量の前記増加優先順に、其々のカテゴリに分類された製品の在庫量を増加させることで在庫量の調整を行うこと
を特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記在庫量調整手段による在庫量の調整を行う対象とする製品を指定する第1の指定手段をさらに備え、
前記在庫量調整手段は、前記第1の指定手段で指定された製品の在庫量の調整を行うこと
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記在庫量調整手段による在庫量の調整を行う対象とする期間を指定する第2の指定手段をさらに備え、
前記在庫量調整手段は、前記第2の設定手段で設定された前記期間における製品の在庫量の調整を行うこと
を特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記在庫量調整手段による在庫量調整の結果を表示部に表示する表示制御を行う表示手段を
さらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 複数の製品の在庫量を、決められた総在庫額条件を満たすよう調整する在庫調整支援を行う情報処理装置によって行われる情報処理方法であって、
前記複数の製品の在庫の前記総在庫額条件を設定する第1の設定工程と、
製品の利益額と製品の在庫増加額を用いて算出される管理キャッシュフローと、前記製品の欠品の発生率と欠品数とを用いて算出される機会損失利益と、を用いて、前記製品の機会損失込キャッシュフローを算出する算出工程と、
前記第1の設定工程で設定された総在庫額条件を満たすよう、前記複数の製品の在庫量の調整を行う在庫量調整工程と、
を備え、
前記在庫量調整工程は、
前記製品の在庫量を増加または減少させることにより当該製品の在庫量を仮調整する在庫量仮調整工程と、
前記在庫量仮調整工程による前記製品の在庫量の仮調整に伴う当該製品の在庫増加額を用いて前記算出工程で算出される機会損失込キャッシュフローが、前記在庫量調整工程による在庫量の仮調整前よりも増加したか否かにより、前記在庫量仮調整工程での仮調整後の製品の在庫量がより適切な在庫量であるかを判断する判断工程と、
前記判断工程で前記在庫量仮調整工程による仮調整後の製品の在庫量がより適切な在庫量であると判断した場合に、前記在庫量仮調整工程で仮調整された在庫量で前記製品の在庫量を更新する更新工程と、
を含み、
前記在庫量仮調整工程、判断工程、及び更新工程による処理を繰り返し行うことで、製品の在庫量が前記総在庫額条件を満たすよう前記複数の製品の在庫量の調整を行う
ことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを、
複数の製品の在庫量を、決められた総在庫額条件を満たすよう調整する在庫調整支援を行う情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記複数の製品の在庫の前記総在庫額条件を設定する第1の設定手段と、
製品の利益額と製品の在庫増加額を用いて算出される管理キャッシュフローと、前記製品の欠品の発生率と欠品数とを用いて算出される機会損失利益と、を用いて、前記製品の機会損失込キャッシュフローを算出する算出手段と、
前記第1の設定手段で設定された総在庫額条件を満たすよう、前記複数の製品の在庫量の調整を行う在庫量調整手段として機能させ、
前記在庫量調整手段は、
前記製品の在庫量を増加または減少させることにより当該製品の在庫量を仮調整する在庫量仮調整手段と、
前記在庫量仮調整手段による前記製品の在庫量の仮調整に伴う当該製品の在庫増加額を用いて前記算出手段により算出される機会損失込キャッシュフローが、前記在庫量調整手段による在庫量の仮調整前よりも増加したか否かにより、前記在庫量仮調整手段による仮調整後の製品の在庫量がより適切な在庫量であるかを判断する判断手段と、
前記判断手段で前記在庫量仮調整手段による仮調整後の製品の在庫量がより適切な在庫量であると判断した場合に、前記在庫量仮調整手段により仮調整された在庫量で前記製品の在庫量を更新する更新手段と、
を含み、
前記在庫量仮調整手段、判断手段、及び更新手段による処理を繰り返し行うことで、製品の在庫量が前記総在庫額条件を満たすよう前記複数の製品の在庫量の調整を行う
ことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項10に記載したコンピュータプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008200237A JP5096256B2 (ja) | 2008-08-01 | 2008-08-01 | 情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008200237A JP5096256B2 (ja) | 2008-08-01 | 2008-08-01 | 情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012202611A Division JP5592449B2 (ja) | 2012-09-14 | 2012-09-14 | 情報処理装置、情報処理方法、及び、コンピュータプログラム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010039650A JP2010039650A (ja) | 2010-02-18 |
JP2010039650A5 JP2010039650A5 (ja) | 2010-04-08 |
JP5096256B2 true JP5096256B2 (ja) | 2012-12-12 |
Family
ID=42012150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008200237A Expired - Fee Related JP5096256B2 (ja) | 2008-08-01 | 2008-08-01 | 情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5096256B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5971056B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2016-08-17 | キヤノンマーケティングジャパン株式会社 | 情報処理装置とその処理方法及びプログラム |
JP7387422B2 (ja) * | 2019-12-24 | 2023-11-28 | 株式会社東芝 | 発注推奨システム、発注推奨方法、およびプログラム |
CN114707933B (zh) * | 2022-04-11 | 2022-12-23 | 北京国联视讯信息技术股份有限公司 | 一种智慧工厂库存智能管理方法、系统及存储介质 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005015140A (ja) * | 2003-06-25 | 2005-01-20 | Mbk Ryutsu Partners Kk | 発注量算出システム |
JP2007018023A (ja) * | 2003-11-05 | 2007-01-25 | Tdk Corp | 受注分析システム、受注分析方法及び受注分析プログラム |
-
2008
- 2008-08-01 JP JP2008200237A patent/JP5096256B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010039650A (ja) | 2010-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5592449B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法、及び、コンピュータプログラム | |
US7660730B2 (en) | Method of creating production plan of demand variation input type and method of creating production plan minimizing risk of demand variations | |
US8200557B2 (en) | Systems and methods for providing migration and performance matrices | |
US7689477B2 (en) | Apparatus and program product for generating an allocation table in a computerized procurement system | |
US7908186B2 (en) | Distribution matrix in an allocation table | |
US8374906B1 (en) | Method and system for generating pricing recommendations | |
US11625662B2 (en) | Methods and apparatus for the manipulating and providing of anonymized data collected from a plurality of sources | |
US8626617B1 (en) | Method and system for identifying fixed asset transactions from multiple financial transactions | |
US20050235020A1 (en) | Allocation table generation from assortment planning | |
US20120245977A1 (en) | Systems, methods and computer program products for modeling uncertain future benefits | |
US8626769B1 (en) | Community contributed rules in online accounting systems | |
US20070129981A1 (en) | Business solution management | |
US8046275B2 (en) | Synchronizing an allocation table with a procurement system | |
US20090018935A1 (en) | Computerized method, computer program product and computer environment | |
JP2002015108A (ja) | 企業価値分析装置及び企業価値分析方法 | |
CN112529675B (zh) | 基于财务数据的资产估算方法及装置 | |
JP5096256B2 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 | |
CN113674040A (zh) | 车辆的报价方法、计算机设备和计算机可读存储介质 | |
US20160019568A1 (en) | ColorStream Inventory Management System and Methodology | |
JP2005038292A (ja) | 経営計画策定支援システム及び経営計画策定支援プログラム | |
JP4812269B2 (ja) | 需要変動リスク最小生産計画生成方法 | |
KR102679521B1 (ko) | 자산배분 포트폴리오 운용 장치 및 방법 | |
JP2007219965A (ja) | 出荷計画算出方法 | |
KR100449331B1 (ko) | 온라인상의 관련정보를 지원하는 기술가치평가시스템과 그방법 및 이를 기록한 기록매체 | |
JP2009157489A (ja) | プロジェクト進捗管理装置及びその制御方法、プロジェクト進捗管理システム、プログラム、プログラムを記録した記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091217 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120117 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120315 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120821 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120920 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |