JP5094562B2 - 屋外用制御基板及び空気調和機の室外機 - Google Patents

屋外用制御基板及び空気調和機の室外機 Download PDF

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Description

この発明は、屋外用制御基板及びそれを用いた空気調和機の室外機に関する。
従来の空気調和機の室外機の制御基板は、制御基板(両面基板)の一面に発熱部品である制御素子が実装され、制御基板の他面にその他の比較的温度上昇の少ない電子部品が実装される。制御素子には、放熱のためのヒートシンク(放熱フィン)が取り付けらる。例えば、制御素子は、ヒートシンクの取付ベースにネジを用いて締結される。制御基板には、そのネジ取付用の穴が開いていて、その穴から制御基板の他面側から工具を用いてヒートシンクの取付ベースに制御素子をネジで締結するものがある。
また、制御基板(片面基板)の実装面に電子部品を実装し、はんだ面を裏面にして基板保持部材を用いて取付ベースに固定しているものもある。
上記の二つの従来例では、空気調和機の室外機における筺体の隙間等から、例えばヤモリ等の小動物が筺体内に進入した場合、小動物は容易に制御基板に到達して接触する。そして制御基板が破壊されてしまうという課題があった。
上記のような課題を解決するために、電気部品を制御する電子制御板と、電子制御板を収納する収納箱と、収納箱の上方開口を覆う収納箱蓋と、収納箱蓋の裏面に一体的に形成され収納された電子制御板の全周縁に対向して突出したリブを設け、リブの下端と電子制御板との間に絶縁材を介在させて、電子制御板の上面を密閉したもので、収納箱蓋に設けたリブが対向する範囲のみに絶縁材を塗布するだけでよいため、材料費、加工費が大幅に削減でき、しかも,電子制御板を、小動物や虫、水や埃から確実に保護する事ができる。さらに、絶縁材は、電装品収納箱内にあるので、外気や機器内の空気に直接曝されず、長期間に渡って気密性を保持する事ができる電装品収納箱が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−274036号公報
しかしながら、上記特許文献1の電装品収納箱は、以下に示す課題があった。
(1)収納箱蓋が必要になり材料費が嵩む;
(2)リブの下端と電子制御板との間に絶縁材の塗布が必要になるため加工費がかかり高価なものになる;
(3)電気品部が密閉されているため通風確保が難しく、運転時の電気部品の冷却が不十分となる。
また、例えば、小動物対策がなされていない既設の空気調和機の室外機において、小動物が室外機内部に進入して制御基板に接触しても制御基板を保護できるような処置(サービス)が要求される場合がある。
このような場合、制御基板の表の面は、絶縁性のコーティングを施すことで処置することができる。しかし、制御基板の裏面については、制御基板を取り外すことが容易ではないため、狭い隙間から制御基板の裏面全体に絶縁性のコーティングを施すことは困難である。
制御基板を取り外すことが容易でないのは、次のような理由による。例えば制御素子を使用する両面基板の場合には、制御素子は放熱フィンの取付ベースにネジを用いて締結される。このネジの締め付けトルクは、制御素子を破壊しない、また制御素子を取付ベースに適正に接触させる所定の締め付けトルクとする必要がある。従って、適正な締め付けトルクで締結されているネジを現地で外すことは好ましくない。
このような背景により、既設の空気調和機の室外機において制御基板を取り外すことなく処置することができる、小動物対策(制御基板への小動物の接触の防止、特に制御基板の裏面)が求められている。
この発明は、上記のよう課題を解決するためになされたもので、基板の背面への小動物の進入を防止できる安価で組立性の良い屋外用制御基板の保護部材及びそれを用いた空気調和機の室外機を提供することを目的とする。
この発明に係る屋外用制御基板は、屋外に設置される機器の制御を行う屋外用制御基板であって、
当該屋外用制御基板は、
電気部品が実装される基板と、
前記基板が所定の隙間をあけて取り付けられる基板取付部と、
前記基板と前記基板取付部との間の前記隙間を所定の大きさの開口部を有して塞ぎ、絶縁性を有する制御基板保護部材とを備えたことを特徴とする。
この発明に係る屋外用制御基板は、基板と基板取付部との間の隙間を所定の大きさの開口部を有して塞ぎ、絶縁性を有する制御基板保護部材を備えたことにより、小動物の基板裏への進入を防止すると共に、開口部から外気を取り込み基板の冷却を行うことができる。
実施の形態1.
図1乃至図16は実施の形態1を示す図で、図1は空気調和機の室外機100の筐体1の一部を外して内部構造を示す概略斜視図、図2は空気調和機の室外機100の分解斜視図、図3はリレーパネル13の斜視図、図4は制御基板20の斜視図、図5は制御基板20の側面図、図6は制御基板20をリレーパネル13に取り付ける前の位置関係を示す図、図7は制御基板保護部材30を制御基板20に取り付ける前の状態を示す斜視図、図8は制御基板保護部材30を制御基板20に取り付ける途中の状態を示す概念的な側面図、図9は図8のA部付近の拡大図、図10は変形例1の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付ける途中の平面図、図11は変形例1の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付ける前の分解斜視図、図12は変形例2の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付ける途中の平面図、図13は変形例2の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付ける前の分解斜視図、図14は変形例3の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付けた平面図、図15は変形例3の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付ける前の分解斜視図、図16は制御基板保護部材30をヒートシンクを使用しない制御基板50に取り付ける途中の状態を示す概念的な側面図である。
本実施の形態では、既設の空気調和機の室外機(又は工場生産の空気調和機の室外機)の小動物対策として用いる制御基板の保護部材について述べる。制御基板の保護部材を施した制御基板を、屋外用制御基板と定義する。
制御基板を使用する機器の例として、ここでは空気調和機の室外機を用いる。但し、機器は、室外に設置されるもので制御基板を使用するものであれば、空気調和機の室外機以外のどのようなものでもよい。例えば、給湯装置が挙げられる。
ここでは、空気調和機の室外機の全体構成と、制御基板が空気調和機の室外機においてどのように使用されているかを先ず説明する。
空気調和機は、所謂壁掛け式のもので、室内機と室外機とに分離されている。室内機には、冷凍サイクルの二つある熱交換器の一つが搭載されている。熱交換器で冷媒と室内から吸入した空気とが熱交換を行い、熱交換された空気が送風機で室内へ吹き出されて室内の空調を行う。
室外機は、室内機と冷媒配管及び電気配線で接続されている。室外機は、屋外の地面、建屋の外壁、屋根等さまざまな場所に設置される。
室外機は、冷凍サイクルの中の室内機に搭載される熱交換器以外のものが搭載される。その主なものは、冷媒を圧縮する圧縮機、熱交換器、減圧装置、アキュムレータ等である。
また、室外機は、冷凍サイクルの部品以外に、熱交換器を冷却する送風機、圧縮機や減圧装置等を制御する制御基板が搭載される。
空気調和機の室外機100の大まかな内部構造を図1により説明する。尚、図1の前側を前面、後側を背面、左側を左側面、右側を右側面と定義する。
空気調和機の室外機100は、以下に示す三つの室に仕切られている。
(1)機械室7:機械室7は筐体1の右側下部に設けられ、主に冷凍サイクルの冷媒を圧縮する圧縮機5が収納される。
(2)送風機室4:送風機室4は筐体1の左側に設けられ、主に、図1の上から見てL字状の冷凍サイクルの熱交換器3と、背面及び左側面から空気(外気)を吸い込み前面に吹き出す送風機2(図1の例は、プロペラファン)とを搭載している。L字状の熱交換器3は、筐体1の背面及び左側面に沿うように設置されている。送風機室4と機械室7とは、仕切板8で仕切られている。
(3)電気品箱6:電気品箱6は、筐体1の右側で機械室7の上部に設けられる。内部に圧縮機5等を制御する制御基板等を搭載している。
本実施の形態では、電気品箱6が最も関係する部分である。電気品箱6は、図1では一つの箱で示しているがこれは概念図であって、筐体1を完成したときにその部分に6面が囲まれた電気品箱6が形成されるということである。電気品箱6は、電気品室とも言える。
電気品箱6の構成を説明する前に、筐体1の構成を図2により説明する。筐体1は、以下に示す部品から構成される。
(1)前面パネル10:略L字状で、筐体1の前面と、左側面を構成する。送風機2に対向する部分、及び熱交換器3(左側部)に対向する部分は、開口している。
(2)側面パネル14:略L字状で、筐体1の背面と、右側面を構成する。熱交換器3(背面部)に対向する部分は、開口している。
(3)天板11:略長方形の平板状で、外周縁にフランジを備える。
(4)底板12:略長方形の平板状で、据え付け用の脚部を通常2個備える。
(5)仕切板8:機械室7と送風機室4とを仕切る。
(6)リレーパネル13:仕切板8の上に位置する。電気品箱6の底部を構成し、電気品箱6の底部は機械室7を仕切る。
リレーパネル13は、図3に示すように、左側面部13aと、底部13bと、背面部13cとで構成される板金製のものである。左側面部13aには、後述する制御基板が送風機室4側から切り欠き部13a−1に電解コンデンサ等が挿入された形で取り付けられる。
底部13bには、例えばリアクタ等の電気品が載置される場合もあるが何も置かれないときもある。底部13bは、機械室7を仕切る仕切部にもなる。
背面部13cには、制御基板とは別の比較的低電力の電気部品が実装される基板が取り付けられる。
リレーパネル13の右側面に端子台等が取り付けられるが、以下の説明では省略している。
結局、電気品箱6は、左側面部13aと底部13bと背面部13cとで構成されるリレーパネル13を基本部品とし、開口した残る3面を、筐体1の前面パネル10と側面パネル14と天板11とで囲われている。
制御基板20の構成を図4、図5を参照しながら説明する。制御基板20を構成する部品は、以下に示すものである。
(1)両面基板21(基板の一例):一面(電気品箱6内部側)に電解コンデンサ24(ここでは、3個)等の電気部品を実装する。裏面(送風機室4側)に発熱部品である制御素子25(ここでは、2個)を実装する。
(2)ヒートシンク22:アルミニュウム製で、取付ベース22aから複数のフィン22bが立設している。
(3)取付枠23:略四角形の樹脂製の平板状で、両面基板21に対向する部分が開口している。取付枠23は間接的に両面基板21を支持する基板取付部の一例である。
制御基板20の組立方法の概略は、以下のとおりである。
(1)先ず、取付枠23をヒートシンク22の取付ベース22aにネジ26(ここでは、2個)を用いて固定する。
(2)両面基板21をヒートシンク22の取付ベース22aにネジ(図示せず)を用いて固定する。具体的には、制御素子25をヒートシンク22の取付ベース22aにシリコン樹脂を介在させてネジで固定する。制御素子25は2個あるが、夫々を2本のネジで取付ベース22aに固定する。このとき、ネジを電気品箱6内部側から両面基板21に開けられた開口部から挿入して締結する。制御素子25の端子(脚)が多数両面基板21に半田付されるので、両面基板21は制御素子25の端子(脚)で支持されている。
制御素子25をヒートシンク22の取付ベース22aにシリコン樹脂を介在させて固定する理由は、制御素子25と取付ベース22aとの接触面積を増やして熱抵抗を小さくするためである。
制御基板20は、図6に示すようにリレーパネル13の左側面部13aに送風機室4から取り付けられる。取付枠23に開けられた4個の穴23aを用いてリレーパネル13の左側面部13aにネジで固定する。このとき、制御基板20から突出する電解コンデンサ24(3個)等がリレーパネル13の左側面部13aの切り欠き部13a−1から電気品箱6内部に挿入される形となる。
両面基板21が電気品箱6内部に入り、ヒートシンク22のフィン22bは電気品箱6外部で、送風機室4に突出する。そして、ヒートシンク22のフィン22bは、送風機2により冷却される。
空気調和機の室外機100の筐体1は、既に述べたように、前面パネル10、側面パネル14、天板11、底板12で形成される箱体であるが、電気配線等が筐体1を通る部分は、例えばヤモリ等の小動物が筐体1内に入り込む隙間があいている。そのため、小動物が筐体1内の電気品箱6内に進入することがある。
小動物が筐体1内の電気品箱6内に進入すると、制御基板20の両面基板21の表裏に小動物が接触する可能性がある。
制御基板20の取付枠23と両面基板21との間の隙間S(図5)は、制御素子25が存在するため、例えば十数ミリある。隙間Sを、所定の隙間と定義する。
従って、隙間Sより小さい小動物であれば、両面基板21の裏面(制御素子25が実装される面)に進入することが可能である。
小動物が両面基板21の表裏に接触すると電気的な短絡が発生して両面基板21が破壊される恐れがある。
例えば、小動物が両面基板21の表または裏に接触して電気的な短絡が発生して両面基板21が破壊され空気調和機が運転できない場合、サービスマンが現地で修理を行うことになる。
サービスマンが、両面基板21の故障と判断して対処する場合、不良になった制御基板20を交換する。新たに取り付ける制御基板20として、製品に搭載されていたものと同じものを用意していく。従って、そのままでは、同じ不良が発生する恐れがあるので、現地で小動物対策を施して取り付ける。
現地での小動物対策は、例えば、両面基板21の表の面(電解コンデンサ24が実装されている面)は絶縁性のコーティングを塗ることで対応する。しかし、両面基板21を取り外して両面基板21の裏面(制御素子25が実装されている面)に絶縁性のコーティングを塗ることは困難である(厳禁)。
制御素子25はヒートシンク22の取付ベース22aにネジを用いて締結されるが、このネジの締め付けトルクは、制御素子25を破壊しない、また制御素子25を取付ベース22aに適正に(接触面積が大きくなるように)接触させる所定の締め付けトルクとする必要がある。従って、適正な締め付けトルクで締結されているネジをサービスマンが現地で外すことは好ましくない。
そのため、両面基板21を制御基板20から外さないで、刷毛等を用いて両面基板21の裏面(制御素子25が実装されている面)に絶縁性のコーティングを塗ることになるが、制御基板20の取付枠23と両面基板21との間の隙間S(図5)は、例えば十数ミリ程度であるから、刷毛等が届かない部分があり、両面基板21の裏面の全体に絶縁性のコーティングを塗ることは難しい。
そこで、本実施の形態では、上記のような場合に、両面基板21の裏面に小動物が進入することを防止する制御基板保護部材について説明する。
両面基板21の裏面に小動物が進入して両面基板21が不良になった場合、制御基板20を交換するが、新たに取り付ける制御基板20は、両面基板21の表の面(電解コンデンサ24が実装されている面)は絶縁性のコーティングを施す。そして、制御素子25が実装されている裏面に対しては制御基板保護部材を取り付けて小動物進入対策を施すことになる。
現地サービスにおいて、同じ場所に同一の機種が複数設置されている場合は、両面基板21が不良になっていないものについても制御基板20を取り外して、その制御基板20に同じ処置を施して再び取り付けることになる。
図7に示す制御基板保護部材30は、四角形の枠状の制御基板保護部材30である。制御基板保護部材30は、材料が硬質塩化ビニールで、硬質塩化ビニールの厚さは0.5〜1.0mm程度である。制御基板保護部材30の色は、通常は透明であるが、小動物が好まない色にするのも一策である。
制御基板保護部材30は、両面基板21に接触するように取り付けられるため、電気絶縁性を有する必要がある。
制御基板保護部材30は、四角形の枠の内側は開口部30bになっている。従って、制御基板保護部材30は、両面基板21の外周縁部付近のみに接触する。
制御基板保護部材30は、電気絶縁性を有するが、両面基板21の導電部と接触していると、制御基板保護部材30に堆積した塵埃や付着した水滴がつながって隣り合う両面基板21の導電部間に短絡(トラッキング)が発生する恐れがあるので、両面基板21の導電部とは接触しないように所定の空間距離を確保している。
制御基板保護部材30は、外周縁部に両面基板21側に立設するフランジ30a(リブ)が略全周に形成されている。図7ではフランジ30aは、背面と右側面の図示は省略している。
制御基板保護部材30を制御基板20に取り付ける場合、制御基板保護部材30のフランジ30aが両面基板21の外周部21aに沿って外周部21aを囲むように固定具31(リベット)を用いて両面基板21の電解コンデンサ24を実装する表の面に固定される。図7の例では、4個の固定具31を用いて制御基板保護部材30の四隅を両面基板21に固定している。
図8は固定具31(リベット)を用いて制御基板保護部材30を制御基板20に取り付ける途中の状態を概念的に示している。制御基板保護部材30のフランジ30aが両面基板21の外周部21aに沿って外周部21aを囲むように固定具31を用いて両面基板21の電解コンデンサ24を実装する表の面に固定される。
図9は図8のA部付近の拡大図である。制御基板保護部材30が固定具31で両面基板21に取り付けられた状態である。取付枠23と制御基板保護部材30とフランジ30aの先端との間には、隙間36があくようにしている。隙間36の寸法dは、1〜2mm程度である。隙間36は、制御素子25等を外気39により冷却するために設けられる。隙間36を所定の大きさの開口部と定義する。
この隙間36は、小動物の大きさより小さいことが必須の条件となる。例えば、ヤモリの大きさは平均で5mm(断面の径)程度であるから、隙間の寸法dを1〜2mm程度にすれば、ヤモリが両面基板21の裏面(制御素子25が実装される面)に進入することを防止できる。
両面基板21の表の面(電解コンデンサ25)は、容易に(両面基板21を制御基板20から外さなくてもよいから)絶縁性のコーティングを施すことができる。
以下、制御基板保護部材30の変形例の説明を行う。図10、図11に示す変形例1の制御基板保護部材30は、略四角形の四隅の一つにヒンジ35を形成している。このヒンジ35は、例えば、制御基板保護部材30のフランジ30aの全部または一部を残してその他の部分をカットして形成している。
変形例1の制御基板保護部材30は、例えば、両面基板21の隅に部品(例えば、コネクタ)があって制御基板保護部材30を取り付けることができない場合、部品に当たる部分をカットすることになるが、そのような場合にその部分をヒンジ35とする。
ヒンジ35の部分は固定具31(リベット)を使用しない。従って、変形例1の制御基板保護部材30は、3個の固定具31で両面基板21に固定される。制御基板保護部材30の両端は重なるように合される。尚、固定具31の形状は、問わない。
図12、図13に示す変形例2の制御基板保護部材30は、三隅にヒンジ35を設けている。そして、制御基板保護部材30は帯状に形成される(図13)。従って、材料の歩留まりが改善される。制御基板保護部材30の屈曲部をヒンジ35としている。
帯状の制御基板保護部材30を順番にヒンジ35で折り曲げながら、両面基板21の外周部21aに沿って両面基板21に取り付けられる。固定具31(リベット)で両面基板21に固定される。
図14、図15に示す変形例3の制御基板保護部材30は、四角形の各辺を分割している。そして、四隅において互いに重なるようにして、両面基板21の外周部21aに沿って固定具31(リベット)で両面基板21に固定される。
制御基板保護部材30が各辺を分割されているので、夫々が断面略L字の単純な形状である。例えば、2種類の制御基板保護部材30を用意すればよい。
その他にも、図示はしないが、平面視略L字のものを2個組み合わせて制御基板保護部材30を形成してもよい。
以上の説明では、発熱部品である制御素子25を使用し、その冷却のためのヒートシンク22を用いる制御基板20を例としたが、本実施の形態の制御基板保護部材30は、そのような制御基板20に限定されるものではない。
例えば、以下に示す基板にも適用される。
(1)両面基板ではあるが、裏面にも発熱部品ではない電気部品が実装されるもので、ヒートシンク22は使用しない。従って、両面基板はヒートシンク22以外の基板取付部に取り付けられる。基板取付部は、例えば、リレーパネル13である。但し、基板取付部の材料は、何でもよい。この場合も、両面基板と基板取付部との間には、電気部品が存在するので、隙間があく。従って、本実施の形態の制御基板保護部材30の対象となる。
(2)片面基板(基板の一例)の場合は、表の面に電解コンデンサ24等電気部品が実装され、裏面は半田面となる。この場合もヒートシンク22は使用しないので、片面基板はヒートシンク22以外の基板取付部に取り付けられる。片面基板と基板取付部との間に電気部品が存在しないので、隙間は小さくてもよいと考えがちである。しかし、半田面の温度規制があり、半田面を冷却するために、やはり片面基板と基板取付部との間に隙間が必要となる。その隙間は、小動物の大きさ(断面の径)よりも大きいこともある。従って、この場合も、本実施の形態の制御基板保護部材30の対象となる。
図16は、上記(1)のケースに相当し、両面基板21で制御素子25を使用しない制御基板50の例である。図16で、CはB部付近の拡大図である。
制御基板50は、以下の要素で構成される。
(1)両面基板21:一面(表の面)に電解コンデンサ24等の電気部品が実装される。裏面に発熱部品でない電気部品44が実装される。
(2)基板保持部材42:基板取付部43(例えば、リレーパネル13)に両面基板21に固定する部材で、樹脂を材料とする。
(3)制御基板保護部材30:図7乃至図15等で示したもの。
(4)固定具31:リベットで、制御基板保護部材30を両面基板21に固定する。
制御基板保護部材30は、外周縁部に基板取付部43に向かって立設するフランジ30a(リブ)を備える。そして、フランジ30aの先端と基板取付部43との間に隙間36があく。隙間36の寸法dは、図9の例と同様で、1〜2mm程度である。電気部品44は発熱部品ではないが、外気39による冷却は必要であり、そのために隙間36が設けられる。
この隙間36は、図9の例と同小動物の大きさより小さいことが必須の条件となる。例えば、ヤモリの大きさは平均で5mm(断面の径)程度であるから、隙間の寸法dを1〜2mm程度にすれば、ヤモリが両面基板21の裏面(電気部品44が実装される面)に進入することを防止できる。
図9、図16における隙間36は、制御基板保護部材30のフランジ30a(リブ)に設けるようにしてもよい。このとき、隙間36のd寸法はゼロもしくはゼロに近い値とする。
隙間36を制御基板保護部材30のフランジ30aに設ける場合は、例えば、径が1〜2mm程度の大きさの円形の開口部(所定の大きさの開口部の例)を多数開ける。また、幅が1〜2mm程度のスリットを多数設ける等の方法が考えられる。要は、小動物(5mm程度の大きさ)が進入できない開口部を多数、制御基板保護部材30のフランジ30aに設ければよい。
図9では制御基板保護部材30を両面基板21に固定するようにしたが、取付枠23に固定するようにしてもよい。この場合、隙間36はフランジ30aの先端と両面基板21の裏面との間に形成されることになる。もちろんこの場合も、フランジ30aに隙間36(開口部)を設けるようにしてもよい。また、制御基板保護部材30は、取付枠23に固定する部分の内側にフランジ30aが形成される形が好ましい。両面基板21側から、制御基板保護部材30を取付枠23に固定することができる。但し、その逆、図9の制御基板保護部材30のままでも構わない。
図16でも制御基板保護部材30を両面基板21に固定するようにしたが、基板取付部43に固定するようにしてもよい。この場合も、隙間36はフランジ30aの先端と両面基板21の裏面との間に形成されることになる。もちろんこの場合も、フランジ30aに隙間36(開口部)を設けるようにしてもよい。また、制御基板保護部材30は、基板取付部43に固定する部分の内側にフランジ30aが形成される形が好ましい。両面基板21側から、制御基板保護部材30を基板取付部43に固定することができる。但し、その逆、図16の制御基板保護部材30のままでも構わない。
また、フランジ30a(リブ)を取付枠23から立設するようにしてもよい。この場合は、現地におけるサービス時に、フランジ30a(リブ)を立設した取付枠23が組込まれた制御基板20をサービスマンに持参させることになる。サービスマンは故障した古い制御基板20を外して持参したフランジ30a(リブ)を立設した取付枠23が組込まれた制御基板20を取り付ける。
図16のケースでも、フランジ30a(リブ)を基板取付部43から立設するようにしてもよい。
以上様々なケースを説明してきたが、最後にまとめを行う。
(1)本実施の形態の制御基板保護部材30が取り付けられる制御基板20は、屋外に設置される機器の制御を司るものが対象となる。小動物の進入による制御基板20の破壊防止が目的であるから。
(2)その代表的なものが、空気調和機の室外機100の制御基板20である。その他に、例えば給湯装置等もある。
(3)制御基板保護部材30は、制御基板20の両面基板21又は片面基板と、それらが直接又は間接的に取り付けられる取付枠23又は基板取付部43との間を、小動物が進入できないように塞ぐ。但し、制御基板保護部材30に、冷却用の開口部(隙間36)は、小動物が進入できない大きさで開ける。
(4)制御基板保護部材30は、両面基板21又は片面基板、取付枠23又は基板取付部43のいずれかに固定される。
(5)制御基板保護部材30のフランジ30a(リブ)を、取付枠23又は基板取付部43から立設してもよい。
(6)制御基板保護部材30は、絶縁性を有することが必須である。両面基板21又は片面基板に接触又は接近するからである。
実施の形態1を示す図で、空気調和機の室外機100の筐体1の一部を外して内部構造を示す概略斜視図。 実施の形態1を示す図で、空気調和機の室外機100の分解斜視図。 実施の形態1を示す図で、リレーパネル13の斜視図。 実施の形態1を示す図で、制御基板20の斜視図。 実施の形態1を示す図で、制御基板20の側面図。 実施の形態1を示す図で、制御基板20をリレーパネル13に取り付ける前の位置関係を示す図。 実施の形態1を示す図で、制御基板保護部材30を制御基板20に取り付ける前の状態を示す斜視図。 実施の形態1を示す図で、制御基板保護部材30を制御基板20に取り付ける途中の状態を示す概念的な側面図。 実施の形態1を示す図で、図8のA部付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、変形例1の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付ける途中の平面図。 実施の形態1を示す図で、変形例1の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付ける前の分解斜視図。 実施の形態1を示す図で、変形例2の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付ける途中の平面図。 実施の形態1を示す図で、変形例2の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付ける前の分解斜視図。 実施の形態1を示す図で、変形例3の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付けた平面図。 実施の形態1を示す図で、変形例3の制御基板保護部材30を両面基板21に取り付ける前の分解斜視図。 実施の形態1を示す図で、制御基板保護部材30をヒートシンクを使用しない制御基板50に取り付ける途中の状態を示す概念的な側面図。
符号の説明
1 筐体、2 送風機、3 熱交換器、4 送風機室、5 圧縮機、6 電気品箱、7 機械室、8 仕切板、10 前面パネル、11 天板、12 底板、13 リレーパネル、13a 左側面部、13a−1 切り欠き部、13b 底部、13c 背面部、14 側面パネル、20 制御基板、21 両面基板、21a 外周部、22 ヒートシンク、22a 取付ベース、22b フィン、23 取付枠、23a 穴、24 電解コンデンサ、25 制御素子、26 ネジ、30 制御基板保護部材、30a フランジ、30b 開口部、31 固定具、35 ヒンジ、36 隙間、39 外気、42 基板保持部材、43 基板取付部、44 電気部品、50 制御基板、100 空気調和機の室外機。

Claims (5)

  1. 屋外に設置される機器の制御を行う屋外用制御基板であって、
    当該屋外用制御基板は、
    電気部品が実装される基板と、
    前記基板が所定の隙間をあけて取り付けられる基板取付部と、
    前記基板と前記基板取付部との間の前記隙間を所定の大きさの開口部を有して塞ぎ、絶縁性を有する制御基板保護部材とを備え、
    前記制御基板保護部材は、中央部が開口した枠状であり、外周縁部より前記記基板と前記基板取付部との間の前記隙間を所定の大きさの開口部を有して塞ぐリブが立設していることを特徴とする屋外用制御基板。
  2. 前記制御基板保護部材は、前記基板又は前記基板取付部に固定されることを特徴とする請求項1記載の屋外用制御基板。
  3. 前記制御基板保護部材は、複数のヒンジ部を有する帯状に形成され、前記ヒンジ部で折り曲げて中央部が開口した枠状に構成することを特徴とする請求項1又は2記載の屋外用制御基板。
  4. 前記制御基板保護部材は、枠状の各辺が分割して形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の屋外用制御基板。
  5. 筐体と、
    前記筐体内に形成される電気品箱と、
    前記電気品箱に設けられ、請求項1乃至のいずれかに記載の屋外用制御基板とを備えたことを特徴とする空気調和機の室外機。
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