JP5092923B2 - 燃焼器 - Google Patents
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Description
そして、特許文献1及び特許文献2に開示された燃焼器は、イグナイタの先端を燃焼室の内部に突出させる構成を採用している。
また、特許文献3には、上記着火装置としての点火プラグを着火の際にのみ燃焼室の内部に突出させる燃焼器が開示されている。
しかしながら、近年の燃焼器は、燃焼効率の向上のために、燃焼室内において混合気を強旋回させたり、燃焼室の壁部を冷却するために燃焼室の内壁に沿って酸化剤を供給したりする。このため、燃焼室の内壁近傍にかなり流速の速い気流が形成される。
このような流速の早い気流が燃焼室の内壁近傍に形成されると、着火装置の先端が燃焼室の内部よりに配置されている場合には、形成された火炎核は、流速の速い気流に晒されることとなる。このため、火炎核が成長する前に上記気流の流れによって吹き飛ばされてしまい混合気に着火されない場合がある。
つまり、近年の燃焼器のように燃焼室の内壁近傍に流速の速い気流が形成される燃焼器において、従来の着火装置の先端を燃焼室の内部よりに配置する構成を採用した場合には、着火性が低下してしまう。
このため、着火装置にて形成された火炎核が低流速流場にて成長することができ、火炎核が速度の速い気流によって吹き飛ばされることを抑制することができる。したがって、燃焼室の内壁近傍に流速の速い気流が形成される燃焼器での着火性を向上させることが可能となる。
本実施形態の燃焼器1は、例えばガスタービン(ガスタービンエンジン)の圧縮機とタービンとの間に配置されており、ガスタービンのシャフトを中心とする環状に形状設定されている。なお、ガスタービンの構造については、周知のものであるため、ここでの説明は省略する。
すなわち、アウタライナ21、インナライナ22及び燃焼隔壁23によって囲われることによって形成される燃焼室24を備えている。
このように、燃焼室24の内壁に沿って圧縮空気が流されることによって、燃焼の際に、燃焼室24の壁部(アウタライナ21及びインナライナ22)の冷却が図られる。
各燃料噴射ノズル部3は、図1に示すように、燃焼筒2の燃焼隔壁23によって支持される噴射ノズル31と、該噴射ノズル31を囲むように燃焼筒2の燃焼隔壁23によって支持される空気供給部32とを備えている。
噴射ノズル31は、外部から供給される燃料を霧状にして燃焼室24に向けて噴射するように構成されている。また、空気供給部32は、ガスタービンの圧縮機から供給される圧縮空気を、燃焼室24内において旋回するように燃焼室24に向けて噴射するように構成されている。
そして、噴射ノズル31から噴射された燃料と空気供給部32から噴射された圧縮空気とが混合されて混合気となり、この混合気が旋回しながら燃焼室24に供給される。
すなわち、燃料噴射ノズル部3によって、燃焼室24に旋回する混合気が供給されることとなる。
各点火栓4は、先端41(火炎核形成部)が燃焼室24側に配置されており、先端41にて火炎核を形成して、燃焼開始時に混合気に着火を行うように構成されている。
なお、本実施形態の燃焼器1において、低流速流場は、燃焼室24の内壁に沿って流れる混合気の気流よりも速度の遅い流場を意味する。
なお、凹部5は、燃焼室24において、各点火栓4の先端41が配置される箇所に局所的に形成されている。
この図に示すように、凹部5は、燃焼室24の内壁に沿う気流Xを剥離させる。このように燃焼室24の内壁に沿う気流Xが剥離されることによって凹部5内に渦流Yが形成され、これによって凹部5内における混合気の流速が、上記気流Xの流速よりも遅くなる。この結果、凹部5の内部(すなわち点火栓4が火炎核を形成する領域R)が上述の低流速流場となる。
そして、燃焼室24に供給される混合気及び圧縮空気の作用により、燃焼室24の内壁に沿って速度の速い気流Xが形成される。
ここで、本実施形態の燃焼器1においては、凹部5によって、凹部5の内部(すなわち点火栓4が火炎核を形成する領域R)に、気流Xよりも流速の遅い低流速流場が形成される。このため、点火栓4の先端41にて形成された火炎核は、吹き飛ばされることなく成長する。よって、燃焼室24内の混合気に対して確実に着火することが可能となる。
このため、点火栓4にて形成された火炎核が低流速流場にて成長することができ、火炎核が速度の速い気流Xによって吹き飛ばされることを抑制することができる。したがって、燃焼室24の内壁近傍に流速の速い気流Xが形成される燃焼器での着火性を向上させることが可能となる。
このような構成を採用することによって、従来の燃焼器と同様の燃焼空間を確保しながら、別途低流速流場を形成することができる。したがって、本実施形態の燃焼器1によれば、燃焼器の燃焼性能を維持しながら、着火性を向上させることが可能となる。
なお、図3に示す着火試験では、点火栓4に点火エネルギーを投入(10秒間放電)後の着火が3回以上連続である場合に、着火試験結果が「着火」であるとし、これ以外を「不着火」とした。
このような構成を採用することによって、凹部5が存在することによる、燃焼室24の内部空間における燃焼状態を、従来の燃焼器1に限りなく近づけることが可能となる。したがって、本実施形態の燃焼器1によれば、従来の燃焼器と同様の燃焼性能を発揮することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
突出部6は、凹部5の気流Xの流れ方向に対する上流側に配置されており、燃焼室24の内壁から燃焼室24の内部に向けて突出されている。
したがって、凹部5内部により確実に渦流Y(図2参照)が形成され、点火栓4の先端41が火炎核を形成する領域R(図2参照)を、より確実に低流速流場とすることが可能となる。
よって、本実施形態の燃焼器によれば、より着火性を向上させることが可能となる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の低流速流場形成手段として、点火栓4の先端41を囲うと共に気流Xを遮る壁部を備える構成や、エアシールドを形成して気流Xを遮るエアシールド形成装置を備える構成を採用しても良い。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば凹部5の側部に点火栓4の先端41を配置しても良い。
また、点火栓4の先端41を凹部5の底部に配置する構成である場合も、点火栓4の先端41は、底部の中央部に配置される必要はなく、中央部からオフセットした位置に配置されても良い。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の点火栓4の先端41に対して1つの凹部5が形成されるようにしても良い。例えば、点火栓4がガスタービンのシャフトの延在方向において同位置に配置されている場合には、燃焼室24の周方向全体に亘って溝状の凹部を1つのみ形成しても良い。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、点火栓4の先端41が火炎核を形成する領域Rが低流速流場となるのであれば、凹部5の形状は任意である。例えば、凹部5を底面に向けて側面がなだらかに傾斜するように形状設定しても良い。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、凹部5の周囲に凹部5よりも小さな凹部を形成することによって気流Xの流れを乱し、凹部5における気流Xの剥離が促進させる場合には、本発明の剥離促進手段として上述の小さな凹部を備えても良い。
また、突出部6の形状は、気流Xの剥離を促進できるのであれば任意である。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、突出部6を凹部5の上方を渡すように配置して凹部5の中間位置に配置したり、また突出部6を凹部5の気流Xの流れ方向の下流側に配置して効果がある場合には突出部6を凹部5の下流側に配置しても良い。
Claims (4)
- 酸化剤と燃料とを含む混合気が燃焼される燃焼室と、該燃焼室に供給される前記混合気に着火する着火装置とを備える燃焼器であって、
前記燃焼室の内壁に沿う気流を剥離させることによって、前記着火装置が火炎核を形成する領域を、前記気流よりも速度の遅い低流速流場とする低流速流場形成手段を備え、
前記低流速流場形成手段が前記燃焼室の内壁から燃焼室の外部に向けて凹むと共に前記気流を剥離させる凹部を備え、
前記凹部の底部と面一となるように前記着火装置の火炎核形成部が配置されている
ことを特徴とする燃焼器。 - 前記凹部は、前記着火装置の火炎核形成部が配置される箇所に局所的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃焼器。
- 前記低流速流場形成手段は、前記気流の剥離を促進する剥離促進手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の燃焼器。
- 前記剥離促進手段は、前記凹部の前記気流の流れ方向に対する上流側に配置されると共に前記内壁から前記燃焼室の内部に向けて突出する突出部であることを特徴とする請求項3記載の燃焼器。
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