JP5089627B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の無線チャネルによりネットワーク符号化を用いてマルチホップ無線通信を行う無線通信システムに関する。
近年、マルチホップ通信のスループットの向上を目的とした、ネットワーク符号化技術が注目されている。ネットワーク符号化技術は、マルチホップ中継を行うネットワーク上の中継局において複数の情報系列を線形符号化(代表的な例として、排他的論理和が挙げられる)を用いて複数のマルチキャスト通信やユニキャスト通信を多重化した上で、各宛先局において復号操作を行うことにより、ネットワーク符号化を用いない場合に比べてスループットの向上を図ることができる。
ネットワーク符号化を用いたマルチホップ無線ネットワークは、無線通信の同報性とネットワーク符号を活用することにより、スループットの向上を実現する。中継局の役割を果たすノードは、複数の送信局ノードから受信したフレームを線形符号によって符号化し、受信局に中継する。受信局は同様に他のノードから受信したフレームあるいは自身が保持しているフレームを用いて符号化されたパケットを復号し、元の情報を得ることができる(非特許文献1、非特許文献2)。
以下では具体例として、ネットワーク符号化技術が適用できる代表的なマルチホップ無線トポロジである、Alice&Bobトポロジ(非特許文献1参照)を挙げて、従来の無線によるネットワーク符号化技術を説明する。ネットワーク符号化・復号には排他的論理和を用いるものとする。
図5に示す無線マルチホップトポロジにおいて、両端の送受信局(ノードn1、ノードn2)が互いにノードnRを介して情報のやり取りを行う場合について考える。以下、論理情報として定義されるフレームを情報フレーム、論理情報を無線信号へと変調されたフレームを無線フレームと記述する。また、単一の周波数チャネルを全ての局で共有することを前提とする。すなわち、ある局が無線フレームの送信を行っている間、他の全ての局は同時刻に無線フレームを送信しないものとする。
図6は、ネットワーク符号化を用いない場合の通信手順を示すものである。ネットワーク符号化を用いない場合の通信手順は、以下に示すようになる。
(1)時刻T1において、ノードn1が情報フレームaを無線フレームAに変調し、ノードnRへと送信する。ノードnRは無線フレームAを受信し、情報フレームaに復調する。
(2)時刻T2において、ノードnRが情報フレームaを無線フレームAに変調し、ノードn2へと送信する。ノードn2は無線フレームAを受信し、情報フレームaに復調する。
(3)時刻T3において、ノードn2が情報フレームbを無線フレームBに変調し、ノードnRへと送信する。ノードnRは無線フレームBを受信し、情報フレームbに復調する。
(4)時刻T4において、ノードnRが情報フレームbを無線フレームBに変調し、ノードn1へと送信する。ノードn1は無線フレームBを受信し、情報フレームbに復調する。
上述のように、ネットワーク符号化を用いない場合には、ノードn1とノードn2が互いに情報をやり取りするためには4つのタイムスロットが必要となる。
一方、図7は、ネットワーク符号化を用いた場合の通信手順を示すものである。ネットワーク符号化を用いた場合の通信手順は、以下に示すようになる。
(1)時刻T1において、ノードn1が情報フレームaを無線フレームAに変調し、ノードnRへと送信する。ノードnRは無線フレームAを受信し、情報フレームaに復調する。
(2)時刻T2において、ノードn2が情報フレームbを無線フレームBに変調し、ノードn2へと送信する。ノードnRは無線フレームBを受信し、情報フレームbに復調する。
(3)時刻T3では、ノードnRが情報フレームaと情報フレームbに対してネットワーク符号化を行い、情報フレームxを生成する。情報フレームxは無線フレームXに変調され、ノードn1及びノードn2に対して同報送信される。ノードn1は、自身が時刻T1において送信した情報フレームaと時刻T3において受信した無線フレームXの復調結果である情報フレームxとを用いてネットワーク復号を行うことにより、情報フレームbを取得する。ノードn2においても同様に、自身が時刻T2において送信した情報フレームbと時刻T3において受信した無線フレームXの復調結果である情報フレームxとを用いてネットワーク復号を行うことにより、情報フレームaを取得する。
以降、ネットワーク符号化される前の情報フレームのうち、宛先局において既知となり、他方の無線フレームを導出するためにネットワーク符号化された無線フレームとネットワーク復号される無線フレームを、鍵フレームと呼ぶ。例えば、ノードn1においては、情報フレームxから情報フレームbを取得するために必要となる情報フレームaが鍵フレームとなる。
上述のように、ネットワーク符号化を用いた場合には、必要となるタイムスロット数が3となる。ネットワーク符号化を用いない場合とネットワーク符号化を用いた場合を比較すると、ネットワーク符号化を適用することにより、ノードn1とノードn2が情報のやり取りを行うために消費するタイムスロット数が3/4になる。すなわち、ネットワーク符号化の適用によるスループット増大効果(以降これを「ネットワーク符号化利得」と呼ぶ。また、「NC利得」と略記する)はその逆数の4/3となる。
図8は、従来手法における送受信局(ノードn1及びn2)の構成例を示すものである。図8に示すように、従来のノードn1及びn2の送受信局100は、情報フレーム生成機能101と、送信バッファ102と、鍵フレーム記憶機能103と、変調機能104と、TDDスイッチ105と、送受信アンテナ106と、復調機能107と、ネットワーク復号機能108と、受信情報復元機能109とから構成される。以下に、送受信局100がノードn1である場合について、その動作を説明する。
送信情報は、情報フレーム生成機能101により情報フレームに変換され、送信バッファ102に格納される。送信を行うタイミング、すなわち時刻T1において、送信バッファ102に格納されている先頭の情報フレームaは変調機能104により無線フレームAに変換され、送受信アンテナ106によりノードnRへと送信される。同時に、当該情報フレームaは鍵フレーム記憶機能103に記憶される。
時刻T3において、ネットワーク符号化された無線フレームX(情報フレームaと、ノードn2から送信された情報フレームbとをネットワーク符号化することにより生成される情報フレームxを変調したもの)を送受信アンテナ106により受信し、復調機能107により情報フレームxへと復調を行う。
TDDスイッチ105は、時刻T1において変調機能104の出力と送受信アンテナ106を接続し、時刻T3においては送受信アンテナ106と復調機能107とを接続する。
送信情報フレームxから情報フレームbを取得するために、ネットワーク復号機能108では、情報フレームxと、時刻T1において鍵フレーム記憶機能103に記憶された情報フレームaとの排他的論理和を取ることによりネットワーク復号操作を行い、情報フレームbを取得する。情報フレームbは受信情報復元機能109により受信情報へと変換される。
また、図9は、従来手法における中継局(ノードnR)の構成例を示すものである。従来手法における中継局200は、図9に示すように、送受信アンテナ201と、TDDスイッチ202と、復調機能203と、情報フレーム記憶装置204と、ネットワーク符号化器205と、変調機能206とから構成される。以下に、その動作を説明する。
時刻T1においては、ノードn1から送信された無線フレームAを送受信アンテナ201により受信し、復調機能203により情報フレームaへと復調する。情報フレームaは、情報フレーム記憶装置204に記憶される。
時刻T2において、ノードn2から送信された無線フレームBを送受信アンテナ201により受信し、復調機能203により情報フレームbへと復調する。ネットワーク符号化器205において、情報フレームbと、時刻T1において取得した情報フレーム記憶装置204により保持されている情報フレームaとの排他的論理和を取得し、ネットワーク符号化された情報フレームxを生成する。
時刻T3において、情報フレームは変調機能206により無線フレームXへと変換され、送受信アンテナ201によりノードn1及びノードn2に対して同報される。
なお、TDDスイッチ202は、時刻T1及びT2において送受信アンテナ201と復調機能203とを接続し、時刻T3においては、変調機能206と送受信アンテナ201とを接続する。
近年のバックボーンネットワークやアクセスネットワークの高速・大容量化に伴い、マルチホップ無線通信システムにおいても同様に高速・大容量化が求められており、単位時刻あたりに送受信を行う情報フレームの数を増加させる、すなわち低遅延化・スループット向上の必要が生じている。
低遅延化・スループット向上のための手法の一例として、ノード間の通信において複数の直交する無線チャネルを用い、ある時刻において複数の無線フレームを並列伝送する手法が挙げられる。また、各ノードに複数アンテナを配置してMIMO(Multiple−lnput Multiple−Output)チャネルを構成し、各ノード間の通信において、同時に複数の無線フレームを空間多重し重畳伝送を行うことによる高速化を図る手法がある。あるいは、複数の周波数スペクトルを用いて無線フレームの並列伝送を行う手法もある。
Alice&Bobトポロジにおいて複数の周波数スペクトルを用いて無線フレームの並列伝送を行う場合を例に挙げる。図10において、ノードn1、ノードn2、ノードnRはそれぞれ3本の送信アンテナを有し、アンテナ毎に異なる3つの周波数スペクトル(sl、s2、s3と呼ぶ)を用いて、各時刻あたりに3つの無線フレームを多重送信することが可能であるものとする。いま、以下の動作を行う場合を例示する。
(1)時刻T1においてノードn1が情報フレームa、b、cを変調して生成された無線フレームA、B、Cをそれぞれ周波数スペクトルsl、s2、s3を用いてノードnRに同時送信する。
(2)時刻T2においてノードn2が情報フレームd、e、fを変調して生成された無線フレームD、E、Fをそれぞれ周波数スペクトルsl、s2、s3を用いてノードnRに同時送信する。
(3)時刻T3において、ノードnRが、情報フレームaとd、情報フレームbとe、情報フレームcとfの各ペアの排他的論理和から生成される情報フレームx、y、zを変調して生成された無線フレームX、Y、Zをそれぞれ周波数スペクトルsl、s2、s3を用いてノードn1及びノードn2に対して同時かつ同報送信を行う。同じく時刻T3において、ノードn1は無線フレームX、Y、Zを受信し復調して得られる情報フレームx、y、zのそれぞれに対して、鍵フレームa、b、cを用いてネットワーク復号処理を行い情報フレームd、e、fを取得する。ノードn2は無線フレームX、Y、Zを受信し復調して得られる情報フレームx、y、zのそれぞれに対して、鍵フレームd、e、fを用いてネットワーク復号処理を行い情報フレームa、b、cを取得する。
図11は、上述のように、複数の周波数スペクトルによる複数の無線フレームの並列伝送を行う場合のノードn1及びノードn2の構成を示すものである。図11に示すように、ノードn1及びノードn2の送受信局300は、情報フレーム生成機能301と、送信バッファ302と、鍵フレーム記憶機能303と、変調機能304と、TDDスイッチ305と、送受信アンテナ群306と、復調機能307と、ネットワーク復号機能308と、受信情報復元機能309とから構成される。
送信情報は情報フレーム生成機能301により情報フレーム化され、送信バッファ302に格納される。当該ノードが送信する時刻(ノードn1であれば時刻T1、ノードn2であれば時刻T2となる)において、送信バッファ302から3つの情報フレーム(ノードn1であれば情報フレームa、b、c、ノードn2であれば情報フレームd、e、f)が出力され、鍵フレーム記憶機能303へと格納されると共に、変調機能304へと入力される。変調機能304により情報フレームが無線フレームとなる(ノードn1であれば無線フレームA、B、C、ノードn2であれば無線フレームD、E、F)。各無線フレームは、同時刻においてそれぞれ個別の周波数スペクトルsl、s2、s3を用いてノードnRへと送信される。
図12は、複数の周波数スペクトルによる複数の無線フレームの並列伝送を行う場合のノードnRの構成を示すものである。図12に示すように、ノードnRの中継局400は、送受信アンテナ群401と、TDDスイッチ402と、復調機能403と、情報フレーム記憶装置404と、ネットワーク符号化器405と、変調機能406とから構成される。
時刻T1において、中継局400は、ノードn1から周波数スペクトルs1、s2、s3を用いて送信された無線フレームをそれぞれ受信し、復調を行う。この際に、TDDスイッチ402は送受信アンテナ群401と復調機能403とを接続する。復調して得られた複数の情報フレームを情報フレーム記憶装置404に格納する。
時刻T2において、ノードn2から周波数スペクトルsl、s2、s3を用いて送信された無線フレームをそれぞれ受信し、復調を行う。ネットワーク符号化器405は、時刻T1において復調され、情報フレーム記憶装置に格納されている、ノードn1から送信された複数情報フレームと、時刻T2において復調機能403により復調されたノードn2から送信された複数の情報フレームのそれぞれ1つずつ選ばれたペアに対してネットワーク符号化を行う。
例えば、図13に示されるように、同一無線スペクトルを用いてノードn1及びノードn2からそれぞれ送信された情報フレームのペアを常に構成するというルールを予め設定しておき、ペア毎にネットワーク符号化を行う。
図13では、周波数スペクトルslのペアとして情報フレームaと情報フレームdとが設定されており、ネットワーク符号化後の情報フレームxは、情報フレームaと情報フレームdとの排他的論理和により求められる。周波数スペクトルs2のペアとして情報フレームbと情報フレームeとが設定されており、ネットワーク符号化後の情報フレームyは、情報フレームbと情報フレームeとの排他的論理和により求められる。周波数スペクトルs3のペアとして情報フレームcと情報フレームfとが設定されており、ネットワーク符号化後の情報フレームzは、情報フレームcと情報フレームfとの排他的論理和により求められる。
ネットワーク符号化後の情報フレーム(x、y、z)は、変調機能406により無線フレームX、Y、Zに変換され、送受信アンテナ群401を構成する各アンテナに割り当てられた無線スペクトルを用いてノードn1及びノードn2へと送信が行われる。この時、TDDスイッチ402は変調機能406と送受信アンテナ群401とを接続する。
以上のように、複数無線チャネルの各々においてネットワーク符号化を行うことにより、単―無線チャネルを用いる場合と比較して、スループット特性及び遅延特性の向上を実現できる。
Sachin Katti, Hariharan Rahul, et al "XORs in The Air: Practical Wireless Network Coding, "Proc. ACM SIGCOMM 2006, Pisa, ltaly, Sep.2006, pp.243−254 Rudolf Ahlswede, Ning Cai, Shuo−Yen Robert Li, and Raymond W. Yeung, "Network information flow, "IEEE Trans. inf. Theory, vol.46, no.4, pp.1204−1216, Ju1.2000)
上述のように、無線フレームの並列伝送によるネットワーク符号化を用いたマルチホップ無線ネットワークは、単一チャネルを用いるネットワーク符号化を用いたマルチホップ無線システムと同様に、ネットワーク符号化された情報フレームを正しく生成するためには、ノードnRにおいてノードn1及びノードn2のそれぞれから送信された情報フレームの双方を正しく復調しなければならない。伝搬路利得の減少や雑音・干渉といった影響により復調誤りが発生すると、ネットワーク符号化された情報フレームを正しく生成することができないため、スループット特性が低下してしまう。
図14では、時刻T1でノードn1からの無線フレームを復調して得られた情報フレームa、b、cのうち、情報フレームbの復調が誤っている。なお、図14で誤りある情報フレームには、プライムが付されている。時刻T2でノードn2からの無線フレームを復調して得られた情報フレームd、e、fのうち、情報フレームd、fの復調が誤っている。
ネットワーク符号化後の情報フレームxは、情報フレームaと情報フレームdとの排他的論理和により求められる。ここで、情報フレームdが誤っているので、情報フレームxは誤りとなる。ネットワーク符号化後の情報フレームyは、情報フレームbと情報フレームeとの排他的論理和により求められる。ここで、情報フレームbが誤っているので、情報フレームyは誤りとなる。ネットワーク符号化後の情報フレームzは、情報フレームcと情報フレームfとの排他的論理和により求められる。ここで、情報フレームfが誤っているので、情報フレームzは誤りとなる。
このように、この例では、ノードnRは、ノードn1及びノードn2から送信される無線フレームの総数(6個)うち、半数の3個は正しく受信しているものの、その誤りの影響が全てのネットワーク符号化フレームに含まれているため、時刻T3でノードnRにより送信されるネットワーク符号化されたフレームの全てを正しく受信することができなくなり、スループット特性の低下を招いてしまう。
本発明は、上述の課題を解決するために、複数の無線チャネルによりネットワーク符号化を用いてマルチホップ無線通信を行う無線通信システムで、スループット特性の向上が図れ、伝送遅延の抑制を実現することが可能となるようにした無線通信システムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明は、第1及び第2の送受信局と、前記第1の送受信局からの情報フレームと前記第2の送受信局からの情報フレームとを中継する中継局とを有し、複数の無線チャネルによりネットワーク符号化を用いてマルチホップ無線通信を行う無線通信システムにおいて、前記第1の送受信局は、複数の第1の情報フレームをそれぞれに変調した複数の無線フレームを生成し、生成した複数の無線フレームを、複数の無線チャネルにより前記中継局に送信する手段と、前記第1の情報フレームを記憶する鍵フレーム記憶手段と、前記中継局からの無線フレームを受信し、前記ネットワーク符号化された情報フレームに対して前記鍵フレーム記憶手段に記憶されている全ての第1の情報フレームについてネットワーク復号を行い、誤り検出を行い、正しく復号された情報フレームを前記第2の送受信局から前記中継局を介して送信されてきた情報フレームとして取得する手段とを有し、前記第2の送受信局は、複数の第2の情報フレームをそれぞれに変調した複数の無線フレームを生成し、生成した複数の無線フレームを、複数の無線チャネルにより前記中継局に送信する手段と、前記第2の情報フレームを記憶する鍵フレーム記憶手段と、前記中継局からの無線フレームを受信し、前記ネットワーク符号化された情報フレームに対して前記鍵フレーム記憶手段に記憶されている全ての第2の情報フレームについてネットワーク復号を行い、誤り検出を行い、正しく復号された情報フレームを前記第1の送受信局から前記中継局を介して送信されてきた情報フレームとして取得する手段を有し、前記中継局は、前記第1の送受信局から送られてきた情報フレームのうち正しく復号された情報フレームからなる集合の要素と、前記第2の送受信局から送られてきた情報フレームのうち正しく復号された情報フレームからなる集合の要素とからそれぞれ情報フレームを抽出してネットワーク符号化を行い、前記第1及び第2の送受信局に対して無線フレームの同報送信を行う手段を有することを特徴とする無線通信システムである。
上記発明において、中継局は、さらに、誤りが生じている情報フレームを示すNACKフレームを第1及び第2の送受信局に送信する手段を有することを特徴とする。
上記発明において、中継局は、第1及び第2の送受信局に対して無線フレームの同報送信を行う際に、余剰の無線チャネルを使って、NACKフレームを送信することを特徴とする。
上記発明において、中継局は、第1及び第2の送受信局に対して無線フレームの同報送信を行う際に、余剰の無線チャネルを使って、冗長性を持たせて送信することを特徴とする。
上記発明において、複数の無線チャネルは、互いに異なる周波数帯のスペクトルにより周波数多重化で形成されることを特徴とする。
上記発明において、複数の無線チャネルは、空間多重化で形成されることを特徴とする。
上記発明において、複数の無線チャネルは、互いに異なる偏波で多重化して形成されることを特徴とする。
上記発明において、複数の無線チャネルは、互いに直交する拡散コードにより符号多重化で形成されることを特徴とする。
本発明によれば、複数の直交するチャネルを用いたマルチホップ無線通信システムに対してネットワーク符号化を適用する場合において、中継局(ノードnR)において各送受信局(ノードn1及びn2)から送信された複数の無線フレームの復調結果のフレーム誤り状態を確認した上で、正しく復調された情報フレーム同士についてのみネットワーク符号化を行い、正しく復調されなかった情報フレームに対してはネットワーク符号化された無線フレームの生成、送信は行わない。これにより、中継局(ノードnR)において従来の固定的にネットワーク符号化を行う情報フレームのペアを選択する場合と比較して、ネットワーク符号化を行う頻度を高めることができるため、スループットの向上が実現可能となる。
本発明の第1の実施形態における送受信局の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における中継局の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における中継局のネットワーク符号化の説明図である。 本発明の第1の実施形態におけるNACKフレームの説明図である。 マルチホップ無線トポロジの説明図である。 ネットワーク符号化を行わない通信手順の説明図である。 ネットワーク符号化を行った通信手順の説明図である。 従来のネットワーク符号化を行ったマルチホップ無線通信システムにおける送受信局の構成を示すブロック図である。 従来のネットワーク符号化を行ったマルチホップ無線通信システムにおける中継局の構成を示すブロック図である。 複数のスペクトラムで複数の無線フレームを並列伝送する場合の説明図である。 ネットワーク符号化を行ったマルチホップ無線通信システムで複数のスペクトラムで複数の無線フレームを並列伝送した場合の従来の送受信局の構成を示すブロック図である。 ネットワーク符号化を行ったマルチホップ無線通信システムで複数のスペクトラムで複数の無線フレームを並列伝送した場合の従来の中継局の構成を示すブロック図である。 ネットワーク符号化を行ったマルチホップ無線通信システムで複数のスペクトラムで複数の無線フレームを並列伝送した場合における従来の中継局のネットワーク符号化の説明図である。 ネットワーク符号化を行ったマルチホップ無線通システムで複数のスペクトラムで複数の無線フレームを並列伝送した場合における従来の中継局のネットワーク符号化の問題点の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態は、ネットワーク符号化を行ったマルチホップ無線通システムで、複数の周波数スペクトルによる複数の無線フレームの並列伝送を行う場合に適用できる。図1は、本発明の第1の実施形態における送受信局(Alice&Bobトポロジにおけるノードn1及びn2)の構成を示すものである。図1に示すように、送受信局500は、誤り検出符号化及び情報フレーム生成機能501と、送信バッファ502と、鍵フレーム記憶機能503と、変調機能504と、TDDスイッチ505と、送受信アンテナ群506と、復調機能507と、ネットワーク復号機能508と、受信情報復元機能509と、NACK復号処理機能510とから構成される。
送信情報は、誤り検出符号化及び情報フレーム生成機能501により情報フレーム化され、誤り検出符号が付加されて、送信バッファ502に格納される。誤り検出符号としては、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号等が用いられる。当該ノードが送信する時刻(ノードn1であれば時刻T1、ノードn2であれば時刻T2となる)において、送信バッファから3つの情報フレーム(ノードn1であれば情報フレームa、b、c、ノードn2であれば情報フレームd、e、f)が出力され、鍵フレーム記憶機能503へと格納されると共に、変調機能504へと入力され、無線信号へと変換され、無線フレームとなる(ノードn1であれば無線フレームA、B、C、ノードn2であれば無線フレームD、E、F)。各無線フレームA、B、Cは、同時刻においてそれぞれ個別の周波数チャネルsl、s2、s3を用いてノードnRへと送信される。
図2は、本発明の第1の実施形態における中継局(Alice&BobトポロジにおけるノードnR)の構成を示すものである。図2に示すように、中継局600は、送受信アンテナ群601と、TDDスイッチ602と、復調機能603と、情報フレーム誤り検出機能604と、情報フレーム選択機能605と、情報フレーム記憶装置606と、ネットワーク符号化器607と、NACKフレーム生成機能608と、変調機能609とから構成される。
時刻T1において、中継局600は、ノードn1からの周波数スペクトルsl、s2、s3を用いて送信された無線フレームをそれぞれ受信し、復調を行う。この際に、TDDスイッチ602は送受信アンテナ群601と復調機能603とを接続する。
復調して得られた複数の情報フレームは、情報フレーム誤り検出機能604に入力され、情報フレーム毎に復号結果の正誤判定が行われる。前述したように、送信側(ノードn1)の誤り検出符号化及び情報フレーム生成機能501では、送信情報を情報フレーム化し、誤り検出符号を付加している。よって、正誤判定には、情報フレ−ムに対して送信側で予め付加された誤り検出符号を用いることにより実現可能である。
情報フレーム誤り検出機能604によってチェックされた、情報フレーム毎の誤り状態は、情報フレーム選択機能605及びNACKフレーム生成機能608へ入力される。情報フレーム選択機能605は、復調機能603から出力される情報フレームの中で誤りがなく復号された情報フレームのみを選択し、情報フレーム記憶装置606へと入力する。
時刻T2において、中継局600は、ノードn2から周波数スペクトルsl、s2、s3を用いて送信された無線フレームをそれぞれ受信し、復調を行う。この際に、TDDスイッチ602は送受信アンテナ群601と復調機能603とを接続する。復調して得られた複数の情報フレームは、情報フレーム誤り検出機能604に入力され、情報フレーム毎に復号結果の正誤判定が行われる。正誤判定は、時刻T1での処理と同様に、情報フレ−ムに対して送信側で予め付加された誤り検出符号を用いることにより実現可能である。
情報フレーム誤り検出機能604によってチェックされた、情報フレーム毎の誤り状態は、情報フレーム選択機能605及びNACKフレーム生成機能608へ入力される。情報フレーム選択機能605は、復調機能603から出力される情報フレームの中で誤りがなく復号された情報フレームのみを選択し、ネットワーク符号化器607ヘと入力する。
以上の動作を行うことにより、ネットワーク符号化器607には、時刻T1においてノードn1から送信され、中継局600により正しく復号された情報フレームの集合(以下、集合U1と表記する)と、時刻T2においてノードn2から送信され、中継局600により正しく復号された情報フレームの集合(以下、集合U2と表記する)とが入力されることになる。
例えば、図3に示すように、時刻T1でノードn1からの無線フレームを復調して得られた情報フレームa、b、cのうち、情報フレームbの復調が誤っているとする。また、時刻T2でノードn2からの無線フレームを復調して得られた情報フレームd、e、fのうち、情報フレームd、fの復調が誤っているとする。この場合、時刻T1において正しく復号された情報フレームa、cが集合U1としてネットワーク符号化器607に入力され、時刻T2において正しく復号された情報フレームeが集合U2としてネットワーク符号化器607に入力される。
ネットワーク符号化器607では、集合U1と集合U2の要素をそれぞれ1つずつ抽出して、順次ネットワーク符号化を行い、ネットワーク符号化された情報フレームを生成する。図3に示す例では、集合U1の要素が情報フレームa及びcであり、集合U2の要素が情報フレームeであるので、集合U1の要素として情報フレームaを抽出し、集合U2の要素として情報フレームeを抽出して、情報フレームaと情報フレームeとの排他的論理和によりネットワーク符号化を行い、ネットワーク符号化された情報フレームwを生成する。この場合、ネットワーク符号化された情報フレームは、集合U1と集合U2の要素数のうち、少ない方と同数だけ生成することが可能である。
図2において、ネットワーク符号化器607でネットワーク符号化された情報フレームは、時刻T3において、変調機能609により無線フレームに変換され、TDDスイッチ602、送受信アンテナ群601を介してノードn1及びノードn2へ無線チャネルにより同報される。
また、NACKフレーム生成機能608において、時刻T1及びT2において受信した無線フレームのうち、誤りが発生した無線フレームの情報を通知するためのNACK(Non ACKnowledgement)フレームが生成される。時刻T3において、このNACKフレームが送受信アンテナ群601を介してノードn1及びノードn2へ無線チャネルにより同報される。
図1に示したノードn1のネットワーク復号機能508では、時刻T3において、情報フレームwから情報フレームeを取得する。また、ノードn2のネットワーク復号機能508では、時刻T3において、情報フレームwから情報フレームwから情報フレームaを取得する。
前述したように、この実施形態では、時刻T3において、中継ノードnRは、時刻T1においてノードn1から送られてきた情報フレームのうち正しく復号された情報フレームからなる集合U1の要素と、時刻T2においてノードn2から送られてきた情報フレームのうち正しく復号された情報フレームからなる集合U2の要素とから、それぞれ、1つずつ抽出して、情報フレームwを生成して、ノードn1及びノードn2に対して同報送信を行っている。このため、符号化を行ったペアが予め設定されておらず、ネットワーク復号機能508で情報フレームを復号する際に、情報をフレームを復号するための鍵フレームが決まらない。
そこで、この実施形態におけるノードn1及びn2では、ネットワーク復号機能508において、受信した無線フレームに対して全ての鍵フレームについてネットワーク復号を行い、誤り検出を行い、その結果、正しく復号された情報フレームのみを、受信情報復元機能509に対して出力している。
具体的には、この実施形態では時刻T3において、ノードn1は無線フレームwを受信する。この情報フレームwの鍵フレームは、情報フレームa、b、cの何れか分からない。そこで、全ての鍵フレームa,b,cを用いてネットワーク復号を行った後に、誤り検出を行う。図3に示すように、無線フレームwの実際の鍵フレームはaであるため、誤り検出の結果、鍵フレームとしてb,cを用いた場合には誤りと判定され、鍵フレームとして情報フレームa用いた場合のみ、正しく情報フレームeが復調できたと判定される。これにより、ネットワーク復号機能508では、事前に鍵フレーム情報を取得することなく、ネットワーク復号を行うことができる。
以上のように、本発明の第1の実施形態では、以下のような動作手順で、動作が行われる。
(1)時刻T1においてノードn1が情報フレームa、b、cを変調して生成された無線フレームA、B、Cをそれぞれ周波数スペクトルsl、s2、s3を用いてノードnRに同時送信する。
(2)時刻T2においてノードn2が情報フレームd、e、fを変調して生成された無線フレームD、E、Fをそれぞれ周波数スペクトルsl、s2、s3を用いてノードnRに同時送信する。
(3)時刻T3において、ノードnRが、時刻T1においてノードn1から送られてきた情報フレームのうち正しく復号された情報フレームからなる集合U1の要素と、時刻T2においてノードn2から送られてきた情報フレームのうち正しく復号された情報フレームからなる集合U2の要素とから、それぞれ、1つずつ抽出して、排他的論理和によりネットワーク符号化を行って情報フレームwを生成し、この情報フレームwを変調して生成された無線フレームWを周波数スペクトルsl、s2、s3(又は、これらのスペクトルの一部)を用いてノードn1及びノードn2に対して同時かつ同報送信を行う。同じく時刻T3において、ノードn1は無線フレームWを受信し復調して得られる情報フレームwに対して、鍵フレームa、b、cを用いてネットワーク復号処理を行い情報フレームを取得する。ノードn2は無線フレームWを受信し復調して得られる情報フレームwに対して、鍵フレームd、e、fを用いてネットワーク復号処理を行い情報フレームを取得する。
また、本実施形態では、中継ノードnRは、NACKの情報をノードn1及びノードn2に対して同報する。このNACKフレームは、ノードn1及びn2のNACK復号処理機能510で復号され、これに基づいて、誤りが発生した無線フレームの再送処理が行われる。このように、受信した無線フレームに誤りが存在する場合、ノードn1及びノードn2に対してその情報をフィードバックすることにより、次回以降の送信機会において誤った無線フレームを再送し、通信の信頼性を高めることができる。
図4にNACKフレームの構成の一例を示す。図4に示すように、NACK情報の情報単位として、送信局を識別する1ビットの情報(ノード番号)と、誤りフレーム番号を示す2ビットの情報の合計3ビットで構成される。複数の情報フレームに誤りが発生しら場合は、それぞれの誤り状態を示した複数の情報単位を連結してNACKフレームを構成する。
一般にNACKフレームに含まれる情報ビットの数は、情報フレームのそれ(IPパケットをベースとした情報フレームであれば、64バイト程度〜1500バイト程度)と比較して少ないため、1つの無線フレームに複数のNACK情報を格納することが可能である。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態では、ネットワーク符号化を行うことができる機会を最大化させ、復号誤りによるスループット特性の劣やヽ遅延の増大を抑制することができる。
<第2の実施形態>
上述の第1の実施形態では、ノード間に互いに直交する複数の無線チャネルを実現する手法として、互いに異なる周波数帯の周波数スペクトルを用いていたが、この実施形態では、その代わりに、情報を同一周波数上で空間多重送信を行い、受信されるノードnRにおいても複数アンテナを用いてMIMO(Multiple−Input Multiple−Output)チャネルを構成し信号を受信し、空間多重された無線フレームを信号処理を用いて検出し、N個の情報フレームを取得する。この時、受信機側で空間多重された無線フレームを検出するための信号処理方法として、受信機側における線形フィルタ処理(Zero−Forcingフィルタ、MMSE: Minimum Mean Square Errorフィルタ)、MLD: Maximum Likelihood Detection(最尤検出)、SIC: Successive Interference Canceller(直列干渉キャンセラ)のみならず、送信機側の変調信号生成において空間信号処理を行う手法(Zero−Forcingプリコーディング、DPC: Dirty Paper Coding 等)を用いたり送受信機の双方で空間信号処理を行う手法(例えば、E−SDM: Eigenbeam Space Division Multiplexing)、を用いる構成を取ることも可能である。
<第3の実施形態>
この実施形態では、ノード間に互いに直交する複数の無線チャネルを実現する手法として、互いに異なる周波数帯の周波数スペクトルを用いる代わりに、水平・垂直偏波、右回り・左回り円偏波といった異なる偏波面や回転の複数の偏波アンテナを用いることにより信号分離を実現する手段を用いるようにしている。
<第4の実施形態>
この実施形態では、ノード間に互いに直交する複数の無線チャネルを実現する手法として、互いに異なる周波数帯の周波数スペクトルを用いる代わりに、互いに直交する拡散コードを用いて(マルチコードCDMA)、符号多重するようにしている。
<第5の実施形態>
中継局のノードnRがノードn1、ノードn2から受信した無線フレームに誤りがない場合、時刻T3において全ての直交チャネルを用いてネットワーク符号化されたフレームが送信されるが、誤りが発生した場合は余剰の直交チャネルが生じる。この実施形態では、この余剰チャネルを用いて、無線フレームが正しく受信されなかったことを示すNACK(Not ACKnowledge)信号を送付し、より確実な再送制御を行う。
<第6の実施形態>
中継局のノードnRがノードn1、ノードn2から受信した無線フレームに誤りがない場合、時刻T3において全ての直交チャネルを用いてネットワーク符号化されたフレームが送信されるが、誤りが発生した場合は余剰の直交チャネルが生じる。この実施形態では、この余剰チャネルを用いて、ネットワーク符号化されたフレームに対して冗長性を持たせて送信を行う。具体的には同一信号の繰り返し送信を行い、ノードn1、n2において最大比合成を行ったり、直交チャネルをMIMOを用いて実現している場合においては、STBC(Space−Time Block Code)等を用いる手法が挙げられる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
500 送受信局
501 誤り検出符号化及び情報フレーム生成機能
502 送信バッファ
503 鍵フレーム記憶機能
504 変調機能
505 TDDスイッチ
506 送受信アンテナ群
507 復調機能
508 ネットワーク復号機能
509 受信情報復元機能
510 NACK復号処理機能
600 中継局
601 送受信アンテナ群
602 TDDスイッチ
603 復調機能
604 情報フレーム誤り検出機能
605 情報フレーム選択機能
606 情報フレーム記憶装置
607 ネットワーク符号化器
608 フレーム生成機能
609 変調機能

Claims (8)

  1. 第1及び第2の送受信局と、前記第1の送受信局からの情報フレームと前記第2の送受信局からの情報フレームとを中継する中継局とを有し、複数の無線チャネルによりネットワーク符号化を用いてマルチホップ無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記第1の送受信局は、複数の第1の情報フレームをそれぞれに変調した複数の無線フレームを生成し、生成した複数の無線フレームを、複数の無線チャネルにより前記中継局に送信する手段と、前記第1の情報フレームを記憶する鍵フレーム記憶手段と、前記中継局からの無線フレームを受信し、前記ネットワーク符号化された情報フレームに対して前記鍵フレーム記憶手段に記憶されている全ての第1の情報フレームについてネットワーク復号を行い、誤り検出を行い、正しく復号された情報フレームを前記第2の送受信局から前記中継局を介して送信されてきた情報フレームとして取得する手段とを有し、
    前記第2の送受信局は、複数の第2の情報フレームをそれぞれに変調した複数の無線フレームを生成し、生成した複数の無線フレームを、複数の無線チャネルにより前記中継局に送信する手段と、前記第2の情報フレームを記憶する鍵フレーム記憶手段と、前記中継局からの無線フレームを受信し、前記ネットワーク符号化された情報フレームに対して前記鍵フレーム記憶手段に記憶されている全ての第2の情報フレームについてネットワーク復号を行い、誤り検出を行い、正しく復号された情報フレームを前記第1の送受信局から前記中継局を介して送信されてきた情報フレームとして取得する手段を有し、
    前記中継局は、前記第1の送受信局から送られてきた情報フレームのうち正しく復号された情報フレームからなる集合の要素と、前記第2の送受信局から送られてきた情報フレームのうち正しく復号された情報フレームからなる集合の要素とからそれぞれ情報フレームを抽出してネットワーク符号化を行い、前記第1及び第2の送受信局に対して無線フレームの同報送信を行う手段を有する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記中継局は、さらに、誤りが生じている情報フレームを示すNACKフレームを前記第1及び第2の送受信局に送信する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記中継局は、前記第1及び第2の送受信局に対して無線フレームの同報送信を行う際に、余剰の無線チャネルを使って、前記NACKフレームを送信することを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記中継局は、前記第1及び第2の送受信局に対して無線フレームの同報送信を行う際に、余剰の無線チャネルを使って、冗長性を持たせて送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 前記複数の無線チャネルは、互いに異なる周波数帯のスペクトルにより周波数多重化で形成されることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の無線通信システム。
  6. 前記複数の無線チャネルは、空間多重化で形成されることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の無線通信システム。
  7. 前記複数の無線チャネルは、互いに異なる偏波で多重化して形成されることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の無線通信システム。
  8. 前記複数の無線チャネルは、互いに直交する拡散コードにより符号多重化で形成されることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の無線通信システム。
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