JP5088902B2 - 電気チルトを有するダイバーシティアンテナシステム - Google Patents

電気チルトを有するダイバーシティアンテナシステム Download PDF

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Description

本発明は、電気チルトを有するダイバーシティアンテナシステム、すなわち、スペースダイバーシティおよび電気チルト機能を備えたフェーズドアレイアンテナシステムに関する。それは、電気通信、例えば、通常、移動電話ネットワークと呼ばれるセルラ移動無線ネットワークに使用されるものなどの多数のアンテナシステムに関連する。このようなネットワークは、GSMなどのセルラ無線規格によって実装されている第2世代(2G)移動電話ネットワーク、およびユニバーサル移動電話システム(UMTS)などのセルラ規格によって実装されている第3世代(3G)移動電話ネットワークを含む。他のセルラ無線規格は、IS95およびWCMA2000を含む。
一般に、従来のセルラ無線ネットワークのオペレータは、1つまたは複数のアンテナにそれぞれが接続されている自分自身の基地局を利用する。このようなネットワークにおいては、アンテナは、一般に、いくつかの重なり合うセルに分割される所望のサービスエリアを定める際の一次的因子であり、そのそれぞれのセルは、それぞれのアンテナおよび基地局と関連付けられる。それぞれのセルは、そのセル内で移動無線と無線通信を維持する固定ロケーション基地局を含む。基地局は、例えば、格子構造またはメッシュ構造で配置された固定の陸線によって、通信目的で互いと相互接続され、セルサービスエリア全体にわたって、移動無線が、互いと、ならびにセルラ移動無線ネットワークの外側の公衆電話ネットワークと通信することを可能にする。
セルラ無線ネットワークに使用されるアンテナシステムの通信性能を向上させ、最適化するために、3つの技術、スペースダイバーシティ、偏波ダイバーシティおよび可変の電気チルトを使用することが知られている。このような技術の第1、すなわち、スペースダイバーシティは、移動電話機を使用する遠隔加入者からのそれぞれの受信信号をそれぞれが発生させる2つの相隔たるアンテナを使用することを含み、これにより、2つの受信信号が単一の電話機により利用可能になり、それにより、通信の有利性がもたらされる。
基地局によって受信される信号は、それらが、マルチパス環境を移動しているので、すなわち、移動電話機から送信される信号のレプリカが、複数の経路またはルートを介して、受信基地局に進み、電話機それ自体が送信中に移動しているので、パワーの急速な変動を受ける。さらには、このようなレプリカは、互いと相関しなくなる。基地局によって受信される信号は、例えば、移動電話機から基地局へのアップリンクチャネルに著しい性能利得をもたらす最大比合成(MRC)を使用して合成可能である。
通信性能を向上させるための第2の技術、すなわち、偏波ダイバーシティは、2組のアンテナ要素を有するアンテナの手段によって得ることが可能であり、それぞれの組は、他の組のものに直交する最大の信号送信または受信の感度の角度を形成する。異なるマルチパスルートを介して単一の移動電話機からこのようなアンテナによって受信される2つの信号は、互いに対して少なくとも部分的に相関関係がなく、したがって、それらは、受信される信号の質を向上させるために、合成可能である。
通信性能を向上させるための第3の技術、すなわち、可変の電気チルトは、フェーズドアレイのアンテナ要素の特性により生じる。このようなアンテナは、そのアンテナ要素の位相励起、またはアレイにおける要素位置の線形関数としての、アレイ全体で変動する励起に応答して、メインビームを形成する。この関数の勾配を変えることにより、位相励起に対応するメインビーム方向に対するメインビームの傾きまたは角度が変わる。これにより、セルラ移動無線ネットワークのオペレータは、垂直に対するメインビームの角度を変えることが可能になり、つまり、アンテナによってサービスを提供される地上サービスエリアを調整し、異なるセルと関連付けられるメッセージ間で干渉が抑えられることが可能になり、この場合、セルは、アンテナが通信する領域であり、1アンテナにつき複数のセルがあることが可能である。
セルラ無線ネットワークのオペレータは、トラヒック容量に対する需要の増加に直面しているが、新規サイトの展開、または既存サイトに対するアンテナの追加を制限するプラニングまたはゾーニング制約を受けている。したがって、例えば、アンテナを共有するオペレータによってアンテナを追加せずに、アンテナトラヒック容量を増加させるとともに、スペースダイバーシティの機能、および個人ユーザ(オペレータ(欧州)、またはキャリア(USA))によって、電気チルトのそれぞれの角度を、互いから独立して調整することを維持することが望ましい。
国際公開第03/043127号パンフレット 米国特許第5,229,729号明細書 米国特許第5,584,058号明細書 国際公開第02/082581号パンフレット
2人のオペレータについて、電気チルトの独立した角度を有するアンテナサイトで、スペースダイバーシティを行うことが本発明の目的である。
本発明は、2つのデュアル偏波された、物理的分離により、スペースダイバーシティを行うチルト調整可能なアンテナを備えたアンテナシステムを提供し、
a)それぞれのアンテナが、それぞれ独立して調整可能な電気チルト角度と関連付けられる偏波を有し、
b)それぞれのアンテナが、他のアンテナの電気チルト角度と等しくなるように、および共通偏波チルトカプリングおよび逆偏波チルトカプリングのうちの一方を可能にするように制御可能である電気チルト角度を有する。
本発明は、異なるキャリア周波数、および独立して調整可能な電気チルトの異なる角度により使用可能であるという利点をもたらし、これは、例えば、別のセルラ無線規格を実装するための、および/または環境に対する視覚影響を増大させることになる追加のアンテナアセンブリを設ける必要なく、別のオペレータを加えるための機能を可能にする。
アンテナシステムは、共通偏波チルトカプリングおよび逆偏波チルトカプリングのうちの一方を有する1対のアンテナ偏波と関連付けられる少なくとも1つの第1のキャリア周波数と、逆偏波チルトカプリングおよび共通偏波チルトカプリングのうちの一方を有する別の対のアンテナ偏波と関連付けられる少なくとも1つの第2のキャリア周波数とのそれぞれにより動作することが可能であり、アンテナチルト角度は、少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数が、電気チルトの異なる角度と関連付けられることを可能にするように制御可能である。少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数は、それぞれ第1および第2の群のキャリア周波数であることが可能である。
少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数は、複数のオペレータ、複数の基地局、および複数のセルラ規格のうちの1つと関連付け可能である。
アンテナシステムは、基地局装置とアンテナの間の信号を運ぶための2つのフィーダを含むことが可能である。それは、このようなフィーダを3つ含むことが可能であり、フィーダのうちの1つは受信信号専用であり、受信信号は、異なるアンテナおよび異なるアンテナの偏波の両方と関連付けられる。それは、受信信号専用の追加(第4)のフィーダを含むことが可能である。
広帯域フィルタリング手段は、アンテナアセンブリ内のアンテナシステムのアンテナと同一場所に配置可能であり、狭帯域フィルタリング手段は、基地局装置と同一場所に配置可能である。狭帯域フィルタリング手段は、また、もしくは、あるいは、アンテナと同一場所に配置可能でもある。
アンテナシステムは、基地局装置とアンテナの間の送受信信号を運ぶための4つのフィーダを含むことが可能であり、フィーダのうちの2つは、一方のアンテナの異なる偏波と関連付け可能であり、フィーダのうちの別の2つは、他方のアンテナの異なる偏波と関連付け可能である。代替としては、アンテナは、第1および第2のアンテナとして指定可能であり、フィーダのうちの2つは、第1のアンテナの第1の偏波および第2のアンテナの第2の偏波とそれぞれ関連付けられる第1および第2の送信信号用であり、また、別のフィーダは、第1のアンテナの第1の偏波および第2のアンテナの第2の偏波とそれぞれ関連付けられる受信信号用であり、フィーダのうちの第4のフィーダは、第1のアンテナの第2の偏波および第1のアンテナの第2の偏波とそれぞれ関連付けられる受信信号用である。
それぞれのアンテナのそれぞれの偏波は、それぞれの広帯域フィルタリング手段、それぞれのフィーダ、およびそれぞれの狭帯域フィルタリング手段と関連付け可能である。それぞれの広帯域フィルタリング手段は、アンテナアセンブリ内に配置可能であり、それぞれのフィーダによって、基地局装置と同一場所に配置されているそれぞれの狭帯域フィルタリング手段に接続可能である。狭帯域フィルタリング手段は、連続的な周波数を有する信号を、非連続的な周波数を有する信号の群に分割するように構成可能である。
アンテナシステムは、異なるアンテナと関連付けられる同様の周波数の信号を特徴付け、送受信モードのうちの少なくとも一方の動作においてスペースダイバーシティを行うためのフィルタリング手段を含むことが可能である。
一方のアンテナは、第1の周波数送信信号を送信するために構成されているアンテナ要素を有することが可能であり、他方のアンテナは、第1の周波数スペースダイバーシティ送信信号を送信するために構成されているアンテナ要素を有することが可能である。1つの受信信号は、複数の受信ダイバーシティ信号と関連付け可能である。
別の態様においては、本発明は、2つのデュアル偏波された、物理的分離により、スペースダイバーシティを行うチルト調整可能なアンテナを備えたアンテナシステムを動作する方法を提供し、方法は、
a)それぞれのアンテナの偏波の電気チルト角度を、独立して調整するステップと、
b)共通偏波チルトカプリングおよび逆偏波チルトカプリングのうちの一方を行うのに、それぞれのアンテナの電気チルト角度を他のアンテナの電気チルト角度と等しくなるように制御するステップとを含む。
本発明の方法は、異なるキャリア周波数、および独立して調整可能な電気チルトの異なる角度を実装することが可能であるとういう利点をもたらし、これは、例えば、別のセルラ無線規格を実装するため、および/または環境に対する視覚影響を増大させることになる追加のアンテナアセンブリを設ける必要なく、別のオペレータを加えるための機能をもたらす。
方法は、共通偏波チルトカプリングおよび逆偏波チルトカプリングのうちの一方を有する1対のアンテナ偏波と関連付けられる少なくとも1つの第1のキャリア周波数と、逆偏波チルトカプリングおよび共通偏波チルトカプリングのうちの一方を有する別の対のアンテナ偏波と関連付けられる少なくとも1つの第2のキャリア周波数とのそれぞれにより実装可能であり、アンテナチルト角度は、少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数が、電気チルトの異なる角度と関連付けられることを可能にするように制御可能である。少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数は、それぞれ第1および第2の群のキャリア周波数であることが可能である。
少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数は、複数のオペレータ、複数の基地局、および複数のセルラ規格のうちの1つと関連付け可能である。
方法は、基地局装置とアンテナの間の信号を運ぶ2つのフィーダにより実装可能である。それは、3つのこのようなフィーダにより実装可能であり、フィーダのうちの1つは、受信信号専用であり、受信信号は、異なるアンテナおよび異なるアンテナ偏波の両方と関連付けられる。それは、受信信号専用の追加(第4)のフィーダにより実装可能である。
広帯域フィルタリングするステップは、アンテナアセンブリにおけるアンテナシステムのアンテナと同一場所に配置されているフィルタリング手段により実装可能であり、狭帯域フィルタリング手段は、基地局装置と同一場所に配置可能である。狭帯域フィルタリングするステップは、また、もしくは、あるいは、アンテナと同一場所に配置されている手段により実装可能でもある。
方法は、基地局装置とアンテナの間の送受信信号を運ぶ4つのフィーダにより実装可能であり、フィーダのうちの2つが、一方のアンテナの異なる偏波と関連付け可能であり、フィーダの別の2つが、他方のアンテナの異なる偏波と関連付け可能である。代替としては、アンテナは、第1および第2のアンテナとして指定可能であり、フィーダのうちの2つが、第1のアンテナの第1の偏波および第2のアンテナの第2の偏波とそれぞれ関連付けられる第1および第2の送信信号を運び、また、別のフィーダが、第1のアンテナの第1の偏波および第2のアンテナの第2の偏波とそれぞれ関連付けられる受信信号を運び、フィーダのうちの第4のフィーダは、第1のアンテナの第2の偏波および第1のアンテナの第2の偏波とそれぞれ関連付けられる受信信号を運ぶ。
それぞれのアンテナのそれぞれの偏波は、広帯域フィルタリングするステップ、それぞれのフィーダ、および狭帯域フィルタリングするステップと関連付け可能である。広帯域フィルタリングするステップは、アンテナアセンブリ内に実装可能であり、狭帯域フィルタリングするステップは、基地局装置と同一場所に配置されている手段によって実装可能である。狭帯域フィルタリング手段は、連続的な周波数を有する信号を、非連続的な周波数を有する信号の群に分割するように構成可能である。
フィルタリング手段は、異なるアンテナと関連付けられる同様の周波数の信号を特徴付け、送受信モードのうちの少なくとも一方の動作においてスペースダイバーシティを行うために使用可能である。
一方のアンテナは、第1の周波数送信信号を送信するために構成されているアンテナ要素を有することが可能であり、他方のアンテナは、第1の周波数スペースダイバーシティ送信信号を送信するために構成されているアンテナ要素を有することが可能である。1つの受信信号は、複数の受信ダイバーシティ信号と関連付け可能である。
本発明をより完全に理解するために、次に、ほんの一例として、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
単一の基地局がスペースダイバーシティによる受信信号を有する従来技術のアンテナシステムを示す図である。 2つの基地局がスペースダイバーシティによる受信信号を有し、共通偏波チルトカプリングによるアンテナアセンブリを使用する本発明のアンテナシステムを示す図である。 受信信号スペースダイバーシティを有する4つの基地局すべてに適している、図2の修正バージョンである。 図3aの続き図である。 図2に類似しているが、より詳細に示しており、(後述されるように)独立して調整可能なチルト角度を有する2つの基地局の機能および連続的な周波数に対する適合性をもたらす本発明のアンテナシステムを示す図である。 非連続的な周波数とともに使用するのに適している図4の簡略化バージョンを示す図である。 2つの基地局が独立して調整可能なチルトの角度を有し、3つのフィーダが基地局装置を簡略化するのに使用される本発明のアンテナシステムを示す図である。 基地局の処理を減らすために、さらなるフィーダを有する図6の修正バージョンを示す図である。 加えられた基地局フィルタおよび同様の広帯域フィルタを有するアンテナアセンブリを有する図6の修正バージョンを示す図である。 簡略化された構造を有するアンテナアセンブリの外部に取り付けられたフィルタを有する本発明の別のアンテナシステムを示す図である。 2つの基地局の送受信信号の両方に、スペースダイバーシティを行う本発明の別のアンテナシステムを示す図である。 2つのチルトの角度を有する4つの基地局の受信信号に、スペースダイバーシティを行う本発明のアンテナシステムを示す図である。 図11aの続き図である。 2つのチルトの角度を有する8つの基地局の受信信号に、スペースダイバーシティを行う本発明のアンテナシステムを示す図である。
本明細書においては(アメリカ合衆国における命名法とは異なり)、「キャリア」は、キャリア周波数、すなわち、変調が電気通信目的で加えられる無線周波数信号を意味し、「チャネル」は、キャリアと同義である。1つまたは複数のキャリアは、単独のオペレータ、または2人以上のオペレータによって使用可能であり、オペレータは、移動電話通信サービスを提供する基地局のユーザである。複数のキャリアが、必ずしも、同じセルラ無線システムに割り当てられるとは限らない。対を成す送受信信号は、同様の数字の接尾辞をそれぞれ有するTXおよびRXで、例えば、TX1およびRX1、またはTX2およびRX2で示される。この場合、数字の接尾辞1または2は、第1または第2の送信もしくは受信キャリア周波数、および第1または第2のオペレータもしくは基地局との関連性を示す。スペースダイバーシティ送受信信号は、接尾辞Dで、例えば、TXD、RXD、TX1D、RX1Dなどで示され、複数のスペースダイバーシティ信号は、接尾辞Dの後続の数字で、例えば、TX1D1、RX1D1で示される。アップリンクは、移動電話機から基地局に進む信号を意味し、ダウンリンクは、逆方向に進む信号を意味する。
図1を参照すると、参照数字10が、通常使用されるものの一般的なスペースダイバーシティによる従来技術のアンテナシステムを全体的に示している。システム10は、第1のポートPおよび第2のポートPDを含む基地局BSを有し、第1のポートPは、送受信(TX/RX)信号用であり、第2のポートPDは、スペースダイバーシティ受信(RXD)信号専用である。基地局BSは、第1のアンテナアセンブリ12Aを介して、信号を送受信(TX/RX)し、第2のアンテナアセンブリ12Bを介して、これらのアセンブリ間の空間的分離により、スペースダイバーシティを行う別の信号(ダイバーシティ受信信号RXD)を受信するように構成されている。アンテナアセンブリ12Aおよび12Bは、一般に、基地局受信周波数での10から20波長に等しい心間距離Sを有する第1のアンテナスタック14Aおよび第2のアンテナスタック14Bをそれぞれ有する。それぞれのアンテナスタック14Aまたは14Bは、相互に直交する偏波を有する16Aおよび18Aなどのクロスダイポールの垂直配列を有する単一のアンテナであり、これらの偏波は、垂直に対してそれぞれ+45度および−45度において、ならびに右(本明細書においては正(+)偏波)および左(本明細書においては負(−)偏波)にそれぞれ斜め上向きで配置されている。
アンテナアセンブリ12Aおよび12Bは、アンテナチルト角度制御部TAおよびTBを組み込み、その制御部は、アンテナスタック14Aおよび14Bからのビームの角度の制御を、それぞれ互いから独立して行う。アンテナアセンブリ12Aおよび12Bは、それらが、個々の移動電話機から送信される単一の信号のそれぞれ空間的に多様なレプリカを受信できるようになるために、必然的に、同じ電気チルトの角度を有する。
+45度偏波で、第1のアンテナスタック14Aから送信するためのTX信号は、第1の基地局ポートPから第1のフィーダF1にフィードされ、このフィーダは、TX信号を、アンテナ支持塔(図示せず)から第1のアンテナアセンブ12Aに運ぶ。この場合、TX信号は、点線内に示されている送信/受信の増幅器/フィルタユニット20Aの中に進み、ユニット20Aにおいて、送信帯域通過フィルタ(TX)22Aによってフィルタリングされ、それから、第1のコーポレートフィードネットワーク24Aを介して、第1のアンテナスタック14Aに出力される。ネットワーク24Aは、知られている種類であり、それは、16Aなどのそれぞれの正の偏波アンテナダイポール要素にそれぞれがフィードされるアンテナ要素信号の組に、TX信号を変換するように構成されているカスケード配列の信号分割器である。
また、第1のコーポレートフィードネットワーク22Aは、移動局からアップリンク信号を受信する場合には、逆に動作する。第1のコーポレートフィードネットワーク24Aからのアップリンク信号は、RX信号およびTX信号に異なる信号経路を提供するユニット20Aに接続され、このユニットは、フィーダF1での損失による信号劣化を防ぐために、RX信号を増幅する。
したがって、16Aなどの正の偏波アンテナダイポール要素から送信され、またはその要素によって受信される、TX信号およびRX信号は、TXフィルタ22AおよびRXフィルタ26Aをそれぞれ介して、TXおよびRX経路に分離される。RX信号は、低ノイズ増幅器(LNA)27Aによって増幅され、第2の受信帯域通過フィルタ(RX)28Aによってフィルタリングされ、次いで、帯域通過フィルタ22AとフィーダF1の間のTX信号経路と交わる。TXフィルタ22AおよびRXフィルタ28Aは、これらが接続されているフィーダF1に対するこれらそれぞれの通過帯域の範囲内で、正確なシステムインピーダンス、一般には、50オームを示す。RX信号は、第1のフィーダF1に沿って第1の基地局ポートPに中継される。
アンテナスタック14Aの18Aなどの負の偏波アンテナダイポール要素は、信号を送受信する機能を有し、第2のコーポレートフィードネットワーク30Aに接続されている。しかし、この機能は、示されているように、整合負荷32Aで終端処理されるポートを有する第2のコーポレートフィードネットワーク30Aによっては使用されない。
第2のアンテナアセンブリ12Bは、第1のアンテナアセンブリに類似して、備えられ、構成されており、それは、接尾辞Aを置き換えた接尾辞Bにより同様に参照され、詳細には説明しない。それは、受信モードだけにおいて使用される(そのため、TXフィルタ22Bは、余分である)。それは、第1のアンテナアセンブリ12Aから空間的に変位し、したがって、受信モード動作は、第2のフィーダF2を介して、基地局ダイバーシティポートPDに、スペースダイバーシティ受信(RXD)信号を供給する。
実際には、12Aおよび12Bなどの市販のアンテナアセンブリには、20Aなどの2つの送信/受信の増幅器/フィルタユニットが、コーポレートフィード24A/30Aそれぞれに対して1つずつ提供される。図1に示されるように、この機能は十分に引き出されていないが、これにより、両方のアンテナスタック偏波に関する送受信の機能がもたらされる。
従来技術のスペースダイバーシティアンテナシステム10は、いくつかの欠点を有する:
1.システム10が複数のオペレータによって共有される場合、オペレータは、単一の電気チルトの角度に対するアクセスだけを有し、
2.システム10が、単独のオペレータによって複数のキャリア周波数(または無線周波数(RF)チャネル)により動作するために構成されている場合、オペレータは、複数の技術、例えば、GSMおよびUMTSなどの2つの異なるセルラ無線規格に対して、同時にシステムを最適化することができなくなり、
3.複数のユーザがアンテナシステムを共有する場合、一般に、任意のオペレータのセル配置は、別のものと異なることになり、したがって、オペレータのうちの1人しか、セルのサービスエリアを最適化し、セル間の相互干渉を最小限に抑えることができなくなり、
4.アンテナシステム10は、非効率的に使用され、すなわち、アンテナスタック14Aおよび14Bの両方は、2つの相互に直交する偏波で送受信する機能を有するが、一方の偏波しか、それぞれの場合に使用されない。
本発明は、複数のキャリア周波数および/またはオペレータが、スペースダイバーシティアンテナ設置部を共有することを可能にするように意図され、それにより、
1.独立した電気チルトの角度が、複数の基地局に利用可能になり、
2.偏波ダイバーシティがスペースダイバーシティに加えて利用可能になり、
3.2つのアンテナの使用によって増大することになるアップリンク利得が、スペースダイバーシティ受信を実装し、これにより、移動電話ユーザのコミュニティに対して、全体的なパワー消費が抑えられ、
4.さらには、オペレータは、アンテナ数または環境に対する視覚影響を増大させることなく、既存のスペースダイバーシティアンテナシステムに加えられることが可能になる。
次に、図2を参照すると、本発明のアンテナシステム40が、簡略化された形式で示されており、図面を簡略化するために、従来の項目(例えば、基地局、フィルタ、コーポレートフィードおよび受信信号用低ノイズ増幅器)は省略される。システム40は、スペースダイバーシティアンテナ装置を共有する2つの基地局とともに使用するのに適している。それは、アンテナシステム受信周波数での10から20波長の範囲内の心間距離Sを有する第1のアンテナスタック44Aおよび第2のアンテナスタック44Bそれぞれを有する第1のアンテナアセンブリ42Aおよび第2のアンテナアセンブリ42Bを備える。それぞれのアンテナスタック44Aまたは44Bは、46Aおよび48A、または46Bおよび48Bなどのクロスアンテナダイポールの対の垂直配列を含む。アンテナスタック44Aおよび44Bは、それぞれ、デュアル偏波されており、すなわち、46Aおよび48A、または46Bおよび48Bなどのダイポールのそれぞれの対は、垂直に対してそれぞれ+45度および−45度で、正(+)および負(−)の偏波を生じさせる、互いに対して相互に直交する幾何学的勾配を有する。
第1のアンテナスタック44Aは、46Aなどの正の偏波ダイポールと、48Aなどの負の偏波ダイポールとにそれぞれ接続されている2つの相互に直交する入力/出力ポート44A(+)および44A(−)を有し、この場合、2つのアンテナスタックポートは、一方のポートに入力される信号が、他方のポートから出力されるかなりの大きさの受信信号を発生させない場合には、互いに直交する。同様に、第2のアンテナスタック44Bは、46Bなどの正の偏波ダイポールと、48Bなどの負の偏波ダイポールとにそれぞれ接続されている2つの相互に直交する入力/出力ポート44B(+)および44B(−)を有する。
第1のアンテナアセンブリ42Aは、正および負の偏波アンテナビームそれぞれの電気チルトを制御するための第1のチルト角度制御部TA(+)Aおよび第2のチルト角度制御部TA(−)Aを有する。第1のチルト角度制御部TA(+)Aは、46Aなどの正の偏波アンテナダイポールからのアンテナビームのチルト角度の制御を行い、同様に、第2のチルト角度制御部TA(−)Aは、48Aなどの負の偏波アンテナダイポールからのアンテナビームのチルト角度の制御を行う。同様に、第2のアンテナアセンブリ42Bは、46Bなどの正に偏波されたアンテナダイポール、および48Bなどの負に偏波されたアンテナダイポールからの電気チルト角度それぞれのためのチルト角度制御部TA(+)BおよびTA(−)Bを有する。
アンテナアセンブリ42Aおよび42Bのそれぞれは、それぞれの偏波に対して電気チルトの角度の独立した調整部を有し、これは、最新の可変電気チルト(VET)アンテナ設計の一部ではなく、このような設計は、それぞれの偏波の調整部を組み込んでいるが、それらは、一緒に調整部機構をカプリングし、それにより、両方の偏波が、単一の制御入力部からそろって一緒にチルトするようになる。図2に関して説明される本発明の実施例においては、それぞれのアンテナアセンブリ42Aまたは42Bのそれぞれの偏波に対するチルトの個々の調整部は、それぞれの偏波に対しての調整部機構に別々の制御アクセスを行うことによって実装可能であり、このような制御アクセスは、例えば、ねじ調整部を介して局所的に、またはサーボ機構を使用してアンテナアセンブリ42Aまたは42Bから遠隔にも実装可能である。
第1のアンテナアセンブリ42Aおよび第2のアンテナアセンブリ42Bのための正の偏波アンテナビームチルト角度制御部TA(+)AおよびTA(+)Bは、この実施形態において調整され、それにより、同じ共通のチルト角度が、第1のアンテナスタック44Aおよび第2のアンテナスタック44Bそれぞれからの正の偏波アンテナビームの両方に与えられようになり、これらのビームは、垂直に対して+45度で、そのため、互いに平行にすべて配置されている46Aおよび46Bなどの同様に傾斜したアンテナダイポールと関連付けられる。同様に、アンテナアセンブリ42Aおよび42B両方についての負の偏波アンテナビームチルト角度制御部TA(−)AおよびTA(−)Bは、この実施形態において調整され、それにより、同じ共通のチルト角度が、垂直に対して−45度で、互いに平行に配置されている48Aおよび48Bなどの同様に傾斜したアンテナダイポールと関連付けられる両方の負の偏波アンテナビームについて得られる。しかし、正および負の偏波アンテナビームについてのチルト角度は、必ずしも等しいとは限らず、概して、互いと異なるように設定されることになり、これらのビームは、それぞれの基地局に対して送受信を実装し、そのため、それらのビームは、それらの異なるチルト角度により、地上の異なるサービスエリアをもたらす。共通のチルト角度および共通の基地局と関連付けられる信号は、矢印70と、隣接した点線72の対とによって示される。
第1のチルト角度で、正または+45度偏波を有する第1のアンテナスタック44Aから送信するための第1の基地局(図示せず)からの第1の送信(TX1)信号74Aが、TX/RXフィルタユニット53A内の送信帯域通過フィルタ(TX)52Aによってフィルタリングされ、それから、第1のアンテナスタック44Aの46Aなどの正の偏波ダイポールに出力される。第1のチルト角度で、正の偏波を有する第1のアンテナスタック44Aによって受信された第1の受信(RX1)信号が、TX/RXフィルタユニット53A内の受信帯域通過フィルタ(RX)78Aによってフィルタリングされ、それから、76Aで第1の基地局に出力される。別の受信(RX2D)信号が、第1のアンテナスタック44Aの48Aなどの負の偏波ダイポールによって、負の−45度偏波を有する第2のチルト角度で受信され、この信号は、80Aで第2の基地局(図示せず)に出力され、そのため、それは、第2のアンテナスタック44Bと関連付けられる他の信号と合成する場合には、スペースダイバーシティを可能にする。
同様に、第2のチルト角度で、負または−45度偏波を有する第2のアンテナスタック44Bから送信するための第2の基地局からの第2の送信(TX2)信号74Bが、TX/RXフィルタユニット53B内の送信帯域通過フィルタ(TX)52Bによってフィルタリングされ、それから、第2のアンテナスタック44Bの48Bなどの負の偏波ダイポールに出力される。第2の受信(RX2)信号76Bは、第2のチルト角度で、負の偏波を有する第2のアンテナスタック44Bによって受信され、フィルタユニット53B内の受信帯域通過フィルタ(RX)78Bによってフィルタリングされ、それから、第2の基地局に出力される。別の受信(RX1D)信号80Bが、第1のチルト角度で、正の−45度偏波を有する第2のアンテナスタック44Bによって受信され、この信号は、第1の基地局に出力され、そのため、それは、第1のアンテナスタック44Aと関連付けられる他の信号と合成する場合には、スペースダイバーシティを可能にする。
第1のチルト角度と関連付けられるTX1信号74A、RX1信号76AおよびRX1D信号80Bは、中心の点線72の左側にグループ化され、第2のチルト角度と関連付けられるTX2信号74B、RX2信号76BおよびRX2D信号80Aは、その点線の右側にグループ化される。
上述してきたように、アンテナアセンブリ42Aおよび42B両方の正の偏波チルト角度は、同じになるように調整され、同様に、アンテナアセンブリ42Aおよび42B両方の負の偏波チルト角度は、同じになるように調整される。そのため、信号74A(TX1)、76A(RX1)および80B(RX1D)は、アンテナビーム電気チルトの第1の共通の角度と関連付けられ、信号74B(TX2)、76B(RX2)および80A(RX2D)は、第2のこのような角度と関連付けられ、これは、アンテナアセンブリ42Aと42Bの間に存在する「共通偏波チルトカプリング」と呼ばれる。
あるいは、アンテナアセンブリ42Aと42Bの間の「逆偏波チルトカプリング」(異なる偏波と関連付けられるチルト角度間のカプリング/平等性)は、一方のアンテナアセンブリ42Aまたは42Bのそれぞれの((+)または(−))偏波と関連付けられるそれぞれのチルト角度を、他方のアンテナアセンブリ42Bまたは42Aのそれぞれ反対((−)または(+))の偏波と関連付けられるチルト角度と同じになるように調整することによって実装可能である。
図2に関して説明されている本発明の実施形態40は、以下の利点を有する:
(a)(例えば、図1に関して説明されているような)従来技術のスペースダイバーシティアンテナシステムと比較して、実施形態40は、別のキャリア周波数と、従来技術に使用された第1のそのような信号の角度について独立して調整可能である電気チルトの別の角度とを有する第2の送信信号を加え(別の周波数および電気チルトの別の角度は、別のセルラ無線規格を実装し、かつ/または別のオペレータを加えるのに使用可能である)、これは追加のアンテナアセンブリを設ける必要なく達成される。したがって、第2の送信信号は、アンテナシステムの環境に対する視覚影響を増大させることなく、および規制(プラニングまたはゾーニング)機関からの同意を必要とすることなく加えられ、
(b)信号偏波の独立した調整は、費用をそれほど増大させることなく達成され、
(c)従来技術のアンテナシステムが、費用および重量においてそれほど大きな増大を招かずに、上述の利点(a)および(b)を実装するようになされることが可能であり、その機能により、従来技術の塔およびアンテナ支持構造部が保持されることが可能になり、
(d)実施形態40は、第1のそのような信号(TX1)に使用されるアンテナスタック44Aと比較される別のアンテナスタック44Bを使用して、別のキャリア周波数を有する第2の送信信号(TX2)を加え、それは、50%のパワー損失を招き、かつ(後述されるように)連続的な周波数を使用する従来技術のアンテナシステムの特徴である、3dBハイブリッド合成器を使用して信号を合成する必要がなく、そのため、第2の送信信号のキャリア周波数は、この50%のパワー損失なく、第1の送信信号のキャリア周波数と連続していることが可能であり、
(e)実施形態40は、共通偏波カプリングまたは逆偏波カプリングによりチルト角度を実装することが可能であり、それにより、異なるキャリア周波数を有する信号間で生成される相互変調積を抑えることを可能にする自由度がもたらされる。
次に図3aおよび図3bを参照すると、図2に関して説明されたシステムの修正バージョンである本発明の別のアンテナシステム140を示しており、それは、必要に応じて、アンテナアセンブリと、2つのチルト角度と、共通偏波または逆偏波チルトカプリングとを共有する4つの基地局(それぞれのキャリア周波数を有する)によって使用する機能をもたらす。この場合もやはり、図面を簡略化するために、従来の項目を図示しない。前述したものと均等な部品は、数字の上で参照される接頭辞100により同様に参照される。アンテナシステム140は、フィルタリングおよび分割により追加の信号を特徴付ける前述されたシステム40と均等である。
アンテナシステム140は、第1のデュアル偏波されたアンテナスタック144Aおよび第2のデュアル偏波されたアンテナスタック144Bそれぞれを有する第1のアンテナアセンブリ142Aおよび第2のアンテナアセンブリ142Bを備える。第1のアンテナスタック144Aは、146Aなどの正の偏波ダイポール、および148Aなどの負の偏波ダイポールのそれぞれに接続されている直交する入力/出力ポート144A(+)および144A(−)を有する。同様に、第2のアンテナスタック144Bは、146Bなどの正の偏波ダイポール、および148Bなどの負の偏波ダイポールのそれぞれに接続されている直交する入力/出力ポート144B(+)および144B(−)を有する。
第1のアンテナアセンブリ142Aは、第1のTX/RXフィルタユニット153Aに接続されている正の偏波ダイポール(例えば146A)、および第2のTX/RXフィルタユニット155Bに接続されている負の偏波ダイポール(例えば148A)を有し、同様に、第2のアンテナアセンブリ142Bは、第3のTX/RXフィルタユニット155Aに接続されている正の偏波ダイポール(例えば146B)、および第4のTX/RXフィルタユニット153Bに接続されている負の偏波ダイポール(例えば148B)を有し、すなわち、システム40で前述したように、アンテナアセンブリ142Aまたは142Bのそれぞれは、中心の点線172cの異なる側で示されている異なるチルト角度と関連付けられるその2つのダイポール偏波を有する。
TX/RXフィルタユニット153A、155A、153B、155Bは、送信(TX)帯域通過フィルタおよび受信(RX)帯域通過フィルタ152Aと178A、157Aと179A、152Bと178B、157Bと179Bのそれぞれの組合せを含む。4つの基地局は、矢印BS1、BS2、BS3およびBS4で示され、それらは、異なるキャリア周波数で動作して、送信信号174A(TX1)、175B(TX2)、175A(TX3)および174B(TX4)それぞれを供給する。送信信号174Aおよび175Bは、152Aおよび157Bにおいてフィルタリングされ、次いで、第1のアンテナスタック144Aの正(+45度)の偏波ダイポール(例えば146A)、および負(−45度)の偏波ダイポール(例えば148A)にそれぞれフィードされる。同様に、送信信号(TX3)175Aおよび(TX4)174Bは、157Aおよび152Bにおいてフィルタリングされ、次いで、第2のアンテナスタック144Bの正(+45度)の偏波ダイポール(例えば146B)、および負(−45度)の偏波ダイポール(例えば148B)にそれぞれフィードされる。
受信(RX)帯域通過フィルタ178A、179A、178Bおよび179Bは、それぞれ2ウェイ分割器S1、S3、S2およびS4に接続されている。正(+45度)の偏波ダイポール(例えば146A)で第1のアンテナスタック144Aによって受信された信号は、178Aにおいてフィルタリングされ、次いで、これらの信号は、S1において分割されて、第1の基地局BS1向けの受信(RX1)信号176Aと、第3の基地局BS3向けの受信スペースダイバーシティ(RX3D)信号190Aとを特徴付ける。同様に、負(−45度)の偏波ダイポール(例えば148A)で第1のアンテナスタック144Aによって受信された信号は、179Bにおいてフィルタリングされ、次いで、S2において分割されて、第2の基地局BS2向けの受信(RX2)信号192Aと、第4の基地局BS4向けの受信スペースダイバーシティ(RX4D)信号194Aとを特徴付ける。
正(+45度)の偏波ダイポール(例えば146B)で第2のアンテナスタック144Bによって受信された信号は、179Aにおいてフィルタリングされ、次いで、S3において分割されて、第3の基地局BS3向けの受信(RX3)信号176Bと、第1の基地局BS1向けの受信スペースダイバーシティ(RX1D)信号180Bとを特徴付ける。同様に、負(−45度)の偏波ダイポール(例えば148B)で第2のアンテナスタック144Bによって受信された信号は、179Bにおいてフィルタリングされ、次いで、S4において分割されて、第4の基地局BS4向けの受信(RX4)信号192Bと、第2の基地局BS2向けの受信スペースダイバーシティ(RX2D)信号194Bとを特徴付ける。
したがって、分割器S1からS4は、それぞれの基地局が、異なるアンテナスタックだけでなく、スペースダイバーシティとも関連付けられ、かつ受信される際に同様の偏波に対応する(共通偏波チルトカプリング)、2つのそれぞれの受信信号を受信することを可能にする。あるいは、逆偏波チルトカプリングが、先に説明したように、代わりに実装可能である。
第1のアンテナアセンブリ142Aおよび第2のアンテナアセンブリおよび142Bは、正の偏波アンテナビームチルト角度制御部TA(+)AおよびTA(+)Bを有し、これらの制御部は、アンテナスタック144Aおよび144Bの両方の正の偏波アンテナビームと同じである、またはそのビームに共通しているチルト角度(a)が得られるように調整される。したがって、第1の基地局BS1および第3の基地局BS3と関連付けられる信号は、同じアンテナビームチルト角度に対応し、これらの信号は、送信信号174A(TX1)と175A(TX3)、受信信号176A(RX1)と176B(RX3)、および受信スペースダイバーシティ信号180B(RX1D)と190A(RX3D)である。
同様に、第1のアンテナアセンブリ142Aおよび第2のアンテナアセンブリ142Bは、共通のチルト角度(b)がアンテナスタック144Aおよび144Bの両方の負の偏波アンテナビームについて得られるように調整される負の偏波アンテナビームチルト角度制御部TA(−)AおよびTA(−)Bを有する。そのため、第2の基地局BS2および第4の基地局BS4と関連付けられる信号は、チルト角度(b)に対応し、すなわち、それらの信号は、送信信号175B(TX2)と174B(TX4)、受信信号192A(RX2)と192B(RX4)、および受信スペースダイバーシティ信号194B(RX2D)と194A(RX4D)である。
前述してきたように、アンテナシステム140は、(それぞれのキャリア周波数を有する)4つの基地局によって、使用されるための機能をもたらす。これは、それが1対の相互に直交する入力/出力ポート144A(+)と144A(−)、144B(+)と144B(−)をそれぞれ有する2つのアンテナアセンブリ142Aおよび142Bを有するからである。したがって、これらのポートのいずれか1つに入力される信号は、効果的に−から絶縁され、そのため、他のポートに入力されるマイナス信号にはそれほど影響を及ぼさないことになる。概して、4つのポート144A(+)、144A(−)、144B(+)および144B(−)は、3dBカプラまたはフィルタ合成器を使用する信号合成の必要なく(従来技術においては、よく知られている問題)、4つまでのRFキャリア周波数がアンテナシステム140を共有することを可能にする。また、これにより、アンテナシステム140は、以下とともに使用するのに適することになる:
(a)そのうちの1つが、受信スペースダイバーシティに加えて、送信スペースダイバーシティのために構成されている3つの基地局、および
(b)両方とも、受信スペースダイバーシティに加えて、送信スペースダイバーシティのために構成されている2つの基地局。
図3aおよび図3bに関して説明されている本発明の実施形態140は、システム40の利点、加えて以下を有する:
(a)実施形態140は、フィルタ合成器または3dBハイブリッド合成器を使用して信号を合成する必要なく、異なるキャリア周波数を有する第3および第4の送信信号を加え、
(b)異なるキャリア周波数を有する追加の送信信号は、フィルタ合成器を使用するが、3dBハイブリッド合成器なしに加えられることが可能であり、
(c)キャリア周波数のいずれかについての送信スペースダイバーシティの選択肢が利用可能である。
連続的な周波数を有する別の基地局(またはキャリア周波数)は、3dB合成器の合成損失(従来技術の連続的な周波数合成の特徴である)を招かずに、図2、図3aおよび図3bに関して説明された実施形態に加えられることが可能であり、これは、公開済みのWO03/043127に記載されている個別チルト方法を使用して実装可能である。
本発明の他の実施形態は、後述する。その前に、これらの、および先の実施形態に関する語句の連続的な周波数および非連続的な周波数について説明する。
複数のキャリア周波数により動作するアンテナシステムにおいては、特に2つの周波数が互いに近接している場合に、第1の周波数を発生させる送信機が、第2の周波数を受信しないことを確実にすることが必要である。第2の信号周波数が送信機出力にカプリングすることにより、非線形である送信機の出力ステージに発生する相互変調積を招く。これらの相互変調積は、十分に大きい場合には、通信を規制する機関によって許可されるレベルを超える可能性のある制御されていないスプリアス放射になる。通常、互いから送信機を絶縁するためにはフィルタが使用され、それにより、信号は、非常にそれを減衰させるフィルタを通過せずには、1つの送信機から別の送信機に伝わることができない。絶縁フィルタがこのように使用されることを可能にするためには、フィルタ通過帯域がそれほど重なり合わないように、隣接した信号周波数は十分に分離される必要があり、すなわち、信号周波数は「非連続的」である必要がある。
さらには、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)システムにおいては、必要信号についてその感度およびダイナミックレンジを最大限にするために、基地局におけるそれぞれの受信機が、その通過帯域内に最小限の不要信号を有することが好ましい。そのため、基地局が意図される帯域範囲内の周波数にこれらの信号を制限するために、基地局受信機入力部において、信号をフィルタリングすることが好ましい。
絶縁フィルタが適切でない場合、信号絶縁のいくつかの他の形態が提供される必要があり、これは、英国(UK)ネットワークオペレータによって使用されるためのUK無線通信庁によって割り当てられる第3世代周波数分割複信(3G FDD)周波数帯域の場合である。この場合、基地局からのFDD送信については、2110.3MHzから2169.7MHz、移動無線からの送信については、1920.3MHzから1979.7MHzのスペクトルの割当てがある。これらの割り当てられたスペクトル領域または帯域はそれぞれ、幅および心間距離10−15MHzのサブ帯域に分割され、したがって、幅および心間距離は、2GHzまでの周波数の1%未満である。フィルタは完全でないので、すなわち、フィルタは、無限に鋭いカットオフフィルタ特性を有していないので、絶縁フィルタは、この間隔を有する隣接した周波数には適切ではない。これにより、フィルタの特性が有限スロープを有するので、隣接した対の通過帯域が著しく重なり合うことになり、2つの有害効果、重なり合う領域の信号損失の増大、および信号間の絶縁低下が生じる。それにより、(a)信号カプリングの際の損失および信号波形の歪みと、(b)隣接したフィルタに対する、したがって他の送信機に対するそれぞれの信号カプリングの比率とが生じる。1つの送信機からの信号を別の送信機の出力部内にカプリングすることは、前述してきたような相互変調積を招き、厳密に回避されなくてはならない。
従来技術においては、追加の信号絶縁の2つの形態、(a)(残念ながら、50%のパワー損失をもたらす)3dBカプラの使用、および(b)空気合成が知られている。空気合成は、(i)複数のアンテナ、あるいは(ii)直交する入力部を有する多素子アンテナの使用を含む。(ii)を実装するために、連続的な周波数信号は、非連続的な周波数との両方の2つの群に分割され、その群は、アンテナ内で連続的な周波数信号の合成がないことを確実にする相互の直交性を有する異なる入力部にフィードされ、そうではなく、信号がアンテナから放射された場合には、合成が起きる。(a)および(b)の実施例は、(a)US5,229,729およびUS5,584,058、(b)(i)US5,584,058ならびに(b)(ii)WO02/082581を含む。
そのため、本明細書においては、信号周波数は、それらが従来のフィルタを使用して適切に分離されるほど十分に離間している場合には、「非連続的」と呼ばれ、そうでない場合には、「連続的」と呼ばれる。
次に、図4を参照すると、本発明の別のアンテナシステム240が示されており、それは、図2に関して説明されたものと均等であるが、より詳細に示され、それは、以下のキャリア周波数と、独立して調整可能なチルト角度と、チャネルと、フィーダと、基地局とのそれぞれのうちの2つについての機能を提供し、連続的な周波数、および必要に応じて、共通偏波または逆偏波チルトカプリングとともに使用可能である。
システム240は、チャネルCH1およびCH2それぞれを特徴付ける第1の基地局BS41および第2の基地局BS42を有する。第1の基地局BS41は、2つのポートP41およびP41Dを有し、一方のポートP41は、第1の送受信(TX1/RX1)信号用であり、他方のポートP41Dは、第1のスペースダイバーシティ受信(RX1D)信号専用である。同様に、第2の基地局BS42は、第2の送受信(TX2/RX2)信号用および第2のスペースダイバーシティ受信(RX2D)信号用に、2つのポート、P42とP42Dとを有する。
語句「狭帯域」および「広帯域」は、この実施形態および後の実施形態の説明において、フィルタとの関連で使用されることになり、「狭帯域」は、送信フィルタの場合には、いくつかの送信周波数のうちの1つ(例えばTX1)だけを、または受信フィルタの場合には、いくつかの受信周波数のうちの1つ(例えばRX1)だけを通すほど十分に狭い通過帯域を意味し、「広帯域」は、送信(TX)フィルタの場合には、少なくとも複数の、もしくはすべての送信周波数を、または受信(RX)フィルタの場合には、少なくとも複数の、もしくはすべての受信周波数を通すほど十分に広い通過帯域を意味する。
第1の送信(TX1)信号は、第1の基地局BS41から、ポートP41を介して、基地局BS41およびBS42と同一場所(例えば、アンテナ塔の足元)に配置されている基地局フィルタアセンブリ250に進む。この信号は、TX1/RX12フィルタユニット253A内の狭帯域送信帯域通過フィルタ(TX1)252Aによってフィルタリングされ、次いで、第1のフィーダF41に出力され、そのフィーダは、第1のアンテナアセンブリ254Aにそれを転送する。この場合、それは、広帯域送信フィルタ(TX)256Aによってフィルタリングされ、次いで、第1のコーポレートフィードネットワーク243Aに出力され、そのネットワークは、第1のアンテナスタック244Aの246Aなどの同様に偏波されたアンテナダイポール要素にそれをフィードする。ネットワーク243Aは、この送信信号をアンテナ要素信号の組に変換し、それらを、同様偏波(+45度)のそれぞれのダイポール要素にフィードする。第1のアンテナスタック244Aは、垂直に対して+45度および−45度で、ならびに左右に斜め上向きでそれぞれ配置され、かつ正(+)の偏波および負(−)の偏波をそれぞれ指定されている相互に直交する偏波を有する246Aおよび248Aなどのクロスダイポールの垂直配列を有する。したがって、第1のコーポレートフィードネットワーク243Aは、送信信号を、246Aなどの正の偏波ダイポール(+45度)に中継して、自由空間に放射する。
第1のアンテナスタック244Aの248Aなどの負の偏波ダイポールは、第2のコーポレートフィードネットワーク245Aに接続されている。
相互に直交する偏波を有する246Aおよび248Aなどのダイポールに、第1のアンテナスタック244Aによって受信された信号は、コーポレートフィードネットワーク243Aおよび245Aを介して、狭帯域受信フィルタ258Aおよび260Aに進み、それらのフィルタは、同じアンテナスタック244Aの異なる偏波とそれぞれ関連付けられる第1および第2の受信周波数(RX1およびRX2)を特徴付ける通過帯域を有する。これらのフィルタから出力された異なる周波数の受信信号は、LNA262Aおよび264Aによって増幅され、次いで、信号合成器266Aによって合成される。合成器266Aは合成信号を供給し、それは、第1および第2の受信周波数(RX1、RX2)の両方を通す通過帯域(RX12)を有する広帯域受信フィルタ268Aによってフィルタリングされ、その結果生じる合成され、フィルタリングされた信号は、第1のフィーダF41に入力され、そのフィーダは、基地局フィルタアセンブリ250にそれを転送し、それは、広帯域受信フィルタ270Aにおいてフィルタリングされ、分割器272Aによって分割される。分割器272Aは、スペースダイバーシティについて2つの受信信号を供給し、これらの信号は、LNA274Aおよび276Aによって増幅され、異なる通過帯域(RX1およびRX2)を有する狭帯域フィルタ278Aおよび280Aによってフィルタリングされて、第1の基地局の送受信(TX1/RX1)ポートP41および第2の基地局のスペースダイバーシティ受信(RX2D)ポートP42Dにそれぞれ進む。
同様に、第2の送信(TX2)信号は、第2の基地局BS42からポートP42を介して基地局フィルタアセンブリ250に進む。この信号は、TX1/RX1フィルタユニット253B内の狭帯域送信帯域通過フィルタ(TX2)252Bによってフィルタリングされ、次いで、第2のフィーダF42に出力され、それを、そのフィーダは、第2のアンテナアセンブリ254Aに転送する。この場合、それは、広帯域送信帯域通過フィルタ(TX)256Bによってフィルタリングされ、次いで、コーポレートフィードネットワーク245Bに出力され、そのネットワークは、第2のアンテナスタック244Bの248Bなどの同様に偏波されたアンテナダイポール要素にそれをフィードする。ネットワーク245Bは、この送信信号を、第1のアンテナスタック244Aのものと均等のクロスダイポールの垂直配列を有する第2のアンテナスタック244Bの同様に偏波されたダイポールのためのアンテナ要素信号の組に変換する。したがって、送信信号は、コーポレートフィードネットワーク245Bを介して、248Bなどの負の偏波(−45度)ダイポールに進み、自由空間に放射される。
相互に直交する偏波を有する246Bおよび248Bなどのダイポールに、第2のアンテナスタック244Bによって受信された信号は、コーポレートフィードネットワーク243Bおよび245Bを介して、第1および第2の受信周波数(RX1およびRX2)を特徴付ける通過帯域を有する狭帯域受信フィルタ258Bおよび260Bに、そこから、LNA262Bおよび264Bそれぞれに進み、LNA262Bおよび264Bから出力された後、これらの異なる受信周波数信号は、信号合成器266Bによって合成され、第1および第2の受信周波数(RX1およびRX2)の両方を通す通過帯域(RX12)を有する広帯域受信フィルタ268Bによってフィルタリングされ、その結果生じる合成され、フィルタリングされた信号は、第2のフィーダF42に入力される。第2のフィーダF42は、合成され、フィルタリングされた信号を、基地局フィルタアセンブリ250に転送し、そのアセンブリは、広帯域受信フィルタ270Bにおいてそれをフィルタリングし、分割器272Bによって分割する。したがって、スペースダイバーシティのために2つの分割された信号は、分割器272Bから出力され、LNA274Bおよび276Bによって増幅され、異なる通過帯域(RX1およびRX2)を有する狭帯域フィルタ278Bおよび280Bによってフィルタリングされて、第2の基地局送受信(TX2/RX2)ポートP42および第1の基地局スペースダイバーシティ受信(RX1D)ポートP41Dにそれぞれ進む。
アンテナスタック244Aおよび244Bは、正の偏波アンテナビームチルト角度制御部TA(+)AおよびTA(+)B、ならびに負の偏波アンテナビームチルト角度制御部TA(−)AおよびTA(−)Bを有する。したがって、それらは、必要に応じて、共通偏波チルトカプリングまたは逆偏波チルトカプリングのために構成可能である。
フィーダF41またはF42のそれぞれは、アンテナのそれぞれの偏波についてそれぞれの受信信号と一緒に単一の送信信号を運び、すなわち、第1のフィーダF41は、1つの送信信号TX1および2つの受信信号RX1およびRX2Dを運び、第2のフィーダF42は、1つの送信信号TX2および2つの受信信号RX2およびRX1Dを運ぶ。
それぞれの基地局の信号に特有のフィルタリングは、アンテナアセンブリ254Aおよび254Bならびに基地局フィルタアセンブリ250によって行われる。基地局フィルタアセンブリ250は、具体的には、第1の基地局についての第1の受信信号RX1および第1の受信ダイバーシティ信号RX1Dと、第2の基地局についての第2の受信信号RX2および第2の受信ダイバーシティ信号RX2Dとを絶縁する。送信信号TX1およびTX2は、少なくとも40dBでアンテナカプリング損失を有する別個のアンテナスタック244Aおよび244Bによって放射され、その結果、これらの信号に関するTX1およびTX2フィルタは、(任意選択的に)均等であることが可能である。また、送信信号TX1およびTX2について別個のアンテナスタック244Aおよび244Bを使用することは、これらの信号のキャリア周波数が連続的であることが可能であることを意味し、それは、信号が図示されている回路内で合成されるのでなく、空中で合成されるからである。
次に、図5を参照すると、図4に関して説明されたシステムの簡略されたバージョンである本発明の別のアンテナシステム340を示している。それは、基地局フィルタアセンブリ250が、第1の基地局BS51および第2の基地局BS52それぞれと関連付けられる2つの二重フィルタ343Aおよび343Bの組合せを有する簡略された均等物によって置き換えられるということを唯一の例外として、先の実施形態240と均等である。それは、先に論じたような(その送信信号は、非連続的である必要がない)従来のフィルタによって分離可能な非連続的なキャリア周波数を有する受信信号とともに使用するためである。共通偏波または逆偏波チルトカプリングが、必要に応じて、実装可能である。前述したものと均等の部品は、数字の上で参照される接頭辞200を置き換えた300により、同様に参照される。説明は、実施形態340と240の間の相違の態様に向けられることになる。
第1の二重フィルタ343Aは、第1の基地局BS51からのTX1信号を帯域制限するための狭帯域送信フィルタ(TX1)352Aを有し、このTX1信号は、第1のアンテナスタック344Aの346Aなどの正の偏波アンテナダイポールから送信するためである。また、第1の二重フィルタ343Aは、第1の基地局BS51に第1の周波数における受信信号(RX1)を、および第2の基地局BS52に第2の周波数におけるスペースダイバーシティ受信信号(RX2D)をそれぞれ供給する2つの狭帯域受信信号フィルタ378Aおよび380Aを有する。第1の周波数受信信号(RX1)は、第1のアンテナスタック344Aの346Aなどの正の偏波アンテナダイポールから派生される。第2の周波数スペースダイバーシティ受信信号(RX2D)は、第1のアンテナスタック344Aの348Aなどの負の偏波アンテナダイポールから派生される。これらの受信信号は、非連続的なキャリア周波数を有し、そのため、相互変調積周波数と関連付けられる重大な問題なく、従来のフィルタ378Aおよび380Aによって分離可能である。
同様に、第2の二重フィルタ343Bは、第2の基地局BS52からのTX2信号を帯域制限するための狭帯域送信フィルタ(TX2)352Bを有し、このTX2信号は、第2のアンテナスタック344Bの348Bなどの負の偏波アンテナダイポールから送信するためである。また、第2の二重フィルタ343Bは、第2の基地局BS52に第2の周波数における受信信号(RX2)を、および第1の基地局BS51に第1の周波数におけるスペースダイバーシティ受信信号(RX1D)をそれぞれ供給する2つの受信信号フィルタ378Bおよび380Bを有する。第2の周波数受信信号(RX2)は、第2のアンテナスタック344Bの348Bなどの負の偏波アンテナダイポールから派生される。第1の周波数スペースダイバーシティ受信信号(RX1D)は、第2のアンテナスタック344Bの346Bなどの正の偏波アンテナダイポールから派生される。これらの受信信号は、フィルタにより分離可能な非連続的なキャリア周波数を有する。そのため、基地局BS51およびBS52のそれぞれは、1つの送信信号を生成し、互いに対してスペースダイバーシティによる2つの受信信号を得る。
実施形態340は、フィルタの数が少なくなっているので、図4に関して説明したものと比較して簡略的であることを示している。
次に、図6を参照すると、2つの基地局、すなわち、第1の基地局BS61および第2の基地局BS62、ならびに3つのフィーダF61、F62およびF63を含む本発明の別のアンテナシステム440を示しており、それは、連続的な周波数とともに使用するのに適しており、共通偏波または逆偏波チルトカプリングが利用可能である。アンテナシステム440は、アンテナアセンブリ254A、254B、354Aおよび354Bについて、図3a、図3bおよび図4に関して概ね説明されたように、アンテナアセンブリ454Aおよび454Bを有する。図6のアンテナアセンブリ454Aおよび454Bは、それぞれのアンテナスタック444Aおよび444Bにおけるコーポレートフィード443Aと445A、および443Bと445Bの対と関連付けられる受信信号が、それぞれ単一のフィーダF61およびF62で、もはや合成されないということを唯一の例外として、先の実施形態240および340のものと均等である。説明は、先の実施形態340および240と比較して、相違の態様に向けられることになる。前述したものと均等の数字の上で参照される部品は、接頭辞200または300を置き換えた400により同様に参照される。
第1のアンテナスタック444Aにおける第1のコーポレートフィード443Aおよび445Aは、446Aおよび448Aなどの正および負の偏波アンテナダイポールとそれぞれ関連付けられる。同様に、また、第2のアンテナスタック444Bにおける第2のコーポレートフィード443Bおよび445Bは、446Bおよび448Bなどの正および負の偏波アンテナダイポールとそれぞれ関連付けられる。
第1のアンテナスタック444Aにおける正の偏波(+)コーポレートフィード443Aは、第1の送信(TX1)周波数および受信(RX1)周波数での通過帯域を有する送受信フィルタ456A、458Aおよび468Aと、単一のLNA462Aと関連付けられる。送受信信号は、フィルタ456A、458Aまたは468Aを介して、コーポレートフィード443Aに、およびそのコーポレートフィードから、ならびに第1のフィーダF61を介して、第1の基地局BS61に、およびその基地局から進む。
同様に、また、第2のアンテナスタック444Bにおける負の偏波(−)コーポレートフィード445Bは、第1の送信(TX1)周波数および受信(RX1)周波数での通過帯域を有する送受信フィルタ456B、458Bおよび468Bと、単一のLNA462Bと関連付けられる。送受信信号は、フィルタ456A、458Aまたは468Aを介して、コーポレートフィード445Bに、およびそのコーポレートフィードから、ならびに第2のフィーダF62を介して、第2の基地局BS62に、およびその基地局から進む。
第1のアンテナスタック444Aにおける負の偏波(−)コーポレートフィード445Aは、第2の受信(RX2)周波数での通過帯域を有する受信フィルタ460Aと、LNA464Aと関連付けられる。受信信号が、フィルタ460AおよびLNA464Aを介して、コーポレートフィード445Aから合成器471に、そこから、第3のフィーダF63に進む。同様に、第2のアンテナスタック444Bにおける正の偏波(+)コーポレートフィード443Bは、第1の受信(RX1)周波数での通過帯域を有する受信フィルタ460Bと、LNA462Bと関連付けられる。受信信号が、フィルタ460BおよびLNA462Bを介して、コーポレートフィード443Bから合成器471に、そこから、第3のフィーダF63に進む。そのため、異なるアンテナアセンブリ454Aおよび454B、異なる(相互に直交する)ダイポール偏波、ならびに異なる(RX1およびRX2)周波数と関連付けられる受信信号は、第3のフィーダF63で合成される。
分割器473は、第3のフィーダF63から出力された合成受信信号を分割し、それにより生じる分割信号は、LNA475および477によって増幅され、帯域は、それぞれ第1および第2の受信周波数(RX1およびRX2)での通過帯域を有する受信フィルタ479および481によって制限される。これらのフィルタの出力部は、第1の基地局BS61および第2の基地局BS62それぞれに、第1および第2の受信スペースダイバーシティ信号(RX1DおよびRX2D)を供給する。
実施形態440は、スペースダイバーシティ受信信号に第3のフィーダF63が使用されるために、456A、456Bなど10個だけのフィルタが必要である。第3のフィーダF63は、受信信号よりもはるかに高いパワーである送信信号を運ばず、したがって、このフィーダF63は、第1のフィーダF61および第2のフィーダF62と比較して、より小口径、およびより高損失である可能性がある。第3のフィーダF63についての許容可能なパワー損失は、LNA464Aおよび462Bの利得およびダイナミックレンジ、ならびにアンテナアセンブリ454Aおよび454Bが従来のアンテナ支持塔(図示せず)に取り付けられる高さによって制限される。第3のフィーダF63は、2つのフィーダ構成をシミュレートするために、第1のフィーダF61および第2のフィーダF62のうちの一方とともに共通のシース(図示せず)内に取り囲まれていることが可能である。
次に、図7を参照すると、図6に関して説明されたシステムの簡略化されたバージョンである本発明の別のアンテナシステム540を示している。それは、連続的な周波数とともに使用するのに適しており、共通偏波または逆偏波チルトカプリングが利用可能である。前述したものと均等の後述される部品については説明しないが、数字の上で参照される接頭辞400を置き換えた500により、同様に参照される。システム540は、合成器471、第3のフィーダF63、分割器473、ならびに受信フィルタ479および481が含まれていないということを唯一の例外として、先の実施形態440と均等である。その代わり、それらは、2つの受信フィーダF73およびF74に取って代わられる。
第1のアンテナスタック544Aにおける負の偏波(−)コーポレートフィード545Aからの第2の周波数受信(RX2)信号が、560Aにおいてフィルタリングされ、564Aにおいて増幅され、次いで、それは、第1の受信フィーダF73を介して第2の基地局BS72に、第2の周波数受信スペースダイバーシティ(RX2D)信号としてフィードされる。第1の基地局BS71向けの第1の周波数受信スペースダイバーシティ(RX1D)信号が、第2のアンテナスタック544Bにおける正の偏波(+)コーポレートフィード543B、フィルタ558B、LNA562Bおよび第2の受信フィーダF74を介して同様に得られる。
アンテナシステム540は、受信スペースダイバーシティ信号(RX1DおよびRX2D)に2つの受信フィーダF73およびF74が使用されるために、560Aなど8個だけのフィルタを使用する。アンテナシステム540は、支持塔に取り付け、LNAを組み込むのに、一般に市販されているアンテナアセンブリ内に、通常、設置されているほど多くの数のフィルタが必要でない。しかし、市販のアンテナアセンブリにおけるフィルタは広帯域であり、チルト角度制御部は、正および負の偏波ビームが同じチルト角度を有するようにカプリングされる。本発明は、これを、正および負の偏波と関連付けられる信号間で区別するために狭帯域フィルタリングを導入するように修正し、正および負の偏波ビームが独立して調整可能なチルト角度を有するようにチルト角度制御部を分離する。環境に対する視覚影響を減らすために、2つの受信フィーダF73およびF74は、共通のシース583に取り囲まれているように示されている。あるいは、2つのフィーダ構成は、それぞれ第1のフィーダ71または第2のフィーダ72とともに、それぞれの受信フィーダF73またはF74を取り囲むことによってもシミュレート可能である。アンテナアセンブリAN1およびAN2は、それぞれの送信キャリアから帯域外の放射を抑え、また、それぞれの基地局受信ポートに現れる帯域外の受信信号を抑えるために、異なるフィルタ周波数を有する。
次に、図8を参照すると、図7に関して説明されたシステムの修正バージョンである本発明の別のアンテナシステム640を示している。図7に示されたものと均等の後述される数字の上で参照される部品は、接頭辞500を置き換えた600により同様に参照される。システム640は、連続的な周波数とともに使用するのに適している。それは、アンテナアセンブリ654Aおよび654B内に組み込まれているすべての送受信フィルタ656A、658A、660A、656B、658Bおよび660Bがそれぞれ、広帯域であるということを例外として、先の実施形態540と均等である。その代わり、システム640では、基地局とフィーダの間、すなわち、基地局BS81およびBS82と、第1のフィーダF81および第2のフィーダF82ならびに受信フィーダF83およびF84との間に介在されているフィルタユニット641によって選択できる周波数が提供される。
フィルタユニット641は、基地局BS81およびBS82と、第1のフィーダF81および第2のフィーダF82との間にそれぞれ介在されている狭帯域の送信(TX1、TX2)フィルタと、受信(RX1、RX2)フィルタとの並列構成641aおよび641bを有する。これらのフィルタは、第1の送受信周波数(TX1、RX1)信号が、第1の基地局ポートP81を介して進み、第2の送受信周波数(TX2、RX2)信号が、第2の基地局ポートP82を介して進むことを確実にする。また、フィルタユニット641は、第1の基地局スペースダイバーシティポートP81Dおよび第2の基地局スペースダイバーシティポートP82Dそれぞれに、スペースダイバーシティ受信信号(RX1D、RX2D)を特徴付ける狭帯域受信(RX1、RX2)フィルタ641cおよび641dを有する。
アンテナシステム640は、アンテナアセンブリ654Aおよび654Bが、それらの通過帯域を含む同様の広帯域フィルタを有することを可能にし、それにより、アンテナアセンブリ設計は、標準化および簡略化可能である。その代わり、個々の周波数を特徴付けるための送受信信号のフィルタリングは、アンテナ支持塔の先端から遠隔に配置されている基地局BS81およびBS82と関連付けられるフィルタユニット641によって実装される。必要に応じて、LNAは、アンテナアセンブリ654Aおよび654Bについて示されているものと類似した回路構成を使用してフィルタユニット641内に組込み可能であるが、それぞれの基地局に特有のフィルタ周波数(TX1、RX1、TX2、RX2)は保持される。
図9は、連続的な周波数とともに使用するのに適しているとともに、送受信信号間でフィーダの共有を回避する本発明の別のアンテナシステム700を示している。また、共通偏波または逆偏波チルトカプリングも利用可能である。アンテナシステム700は、すべての送受信信号が通るアンテナフィルタアセンブリ702を有する。アンテナフィルタアセンブリ702は、クロスダイポールアンテナスタック706Aおよび706Bのそれぞれを含むアンテナレドーム704Aおよび704Bから分離されている(すなわち、外側に取り付けられている)。第1のアンテナスタック706Aは、コーポレートフィードネットワーク712Aおよび714Aのそれぞれに接続されている正(+45度)の偏波を有する708Aおよび負(−45度)の偏波を有する710Aなどのクロスダイポールを有する。同様に、第2のアンテナスタック706Bは、コーポレートフィードネットワーク712Aおよび714Aそれぞれに接続されている708B(正の偏波)および710B(負の偏波)などのクロスダイポールを有する。
アンテナシステム700は、第1の基地局BS91および第2の基地局BS92を有し、第1の基地局BS91は、送受信(TX1/RX1)信号用の送信/受信ポートP91および受信スペースダイバーシティ(RX1D)信号用のスペースダイバーシティポートP91Dを有し、同様に、第2の基地局BS92は、送受信(TX2/RX2)信号用の送信/受信ポートP92および受信スペースダイバーシティ(RX2D)信号用のスペースダイバーシティポートP92Dを有する。
送受信信号は、アンテナレドーム704Aおよび704Bと、基地局BS91およびBS92との間を、アンテナフィルタアセンブリ702と、並列している第1から第4のフィーダF91からF94と、基地局フィルタアセンブリ720との一連の構成を介して進む。
アンテナフィルタアセンブリ702は、両方ともが広帯域である、すなわち、すべての送信周波数を通すほど十分に広い2つの送信(TX)フィルタ722Aおよび722Bを組み込んでいる。また、それは、すべてが狭帯域である、すなわち、(示されているような)第1の受信(RX1)周波数または第2の受信(RX2)周波数だけ(しかし、両方ではない)を通すほど十分に狭い4つの受信(RX)フィルタ724A、726A、724Bおよび726Bを組み込んでいる。また、このアセンブリは、受信信号を増幅するためのLNA728A、730A、728Bおよび730Bを含む。フィルタおよびLNAについての接尾辞AおよびBは、アンテナスタック706Aおよび706Bそれぞれに、またはそれぞれから進む信号の使用を示す。また、アンテナフィルタアセンブリ702は、受信フィルタ724A−724Bおよび730A−730Bのそれぞれの対によってフィルタリングされた増幅信号を合成するための合成器732および734を組み込んでいる。この合成は、合成された受信信号が、異なるアンテナスタックと、異なる偏波のダイポールとの両方から派生されるものであるように構成され、例えば、合成器734は、第1のアンテナスタック706Aの708Aなどの正の偏波ダイポールから派生される受信信号を、第2のアンテナスタック706Bの710Bなどの負の偏波ダイポールから派生される受信信号と合成する。
基地局フィルタアセンブリ720は、すべてが狭帯域である送受信フィルタ(TX1、RX1、TX2、RX2)740、742、744、740、742および744を組み込んでおり、すなわち、これらのフィルタは、送信フィルタ740および740の場合には、2つの送信周波数のうちの一方(TX1もしくはTX2)だけを、または受信フィルタ742、744、742、および744の場合には、2つの受信周波数のうちの一方(RX1もしくはRX2)だけを通すほど十分に狭い。また、基地局フィルタアセンブリ720は、第3のフィーダF93および第4のフィーダF94それぞれを下方に進んだ受信信号用の分割器736および738を組み込んでいる。分割器736および738は、入力信号をLNA739−739および745−745の対に供給し、それらの対は、次に、入力信号を受信フィルタ742−742および744−744それぞれに供給する。
送信信号(TX1、TX2)は、第1の基地局BS91および第2の基地局BS92から、基地局フィルタセンブリ720に進み、狭帯域送信フィルタ740および740によってフィルタリングされ、第1のフィーダF91および第2のフィーダF92に沿って、アンテナフィルタアセンブリ702に進み、広帯域送信フィルタ722Aおよび722Bそれぞれによってフィルタリングされる。次いで、それらは、アンテナレドーム704Aおよび704B内に進み、第1のアンテナスタック706Aの正の偏波ダイポール(例えば、708A)および第2のアンテナスタック706Bの負の偏波ダイポール(例えば、710B)それぞれから放射される。
第1のアンテナスタック706Aの正の偏波ダイポール(例えば、708A)および第2のアンテナスタック706Bの負の偏波ダイポール(例えば、710B)は、受信信号を生成し、それらは、724Aおよび724Bにおいてフィルタリングされ、728Aおよび728Bにおいてそれぞれ増幅され、次いで、734において合成され、第3のフィーダF93にフィードされる。第3のフィーダF93からの出力は、基地局フィルタアセンブリ720内の736において分割され、739および739において増幅され、742および742においてフィルタリングされて、受信信号(RX1、RX2)が生成され、第1の基地局送信/受信ポートP91および第2の基地局送信/受信ポートP92それぞれに入力される。
同様に、第1のアンテナスタック706Aの負の偏波ダイポール(例えば、710A)および第2のアンテナスタック706Bの正の偏波ダイポール(例えば、708B)は、受信信号を生成し、726Aおよび726Bにおいてフィルタリングされ、730Aおよび730Bにおいてそれぞれ増幅され、次いで、732において合成され、第4のフィーダF94にフィードされる。第4のフィーダF94からの出力は、基地局フィルタアセンブリ720内の738において分割され、745および745において増幅され、744および744においてフィルタリングされて、スペースダイバーシティ受信信号(RX1D、RX2D)が生成され、第1の基地局スペースダイバーシティポートP91Dおよび第2の基地局スペースダイバーシティポートP92Dそれぞれに入力される。
本発明のアンテナシステム700は、送信信号間および送受信信号間でフィーダの共有を回避し、これにより、普通ならフィーダ内に発生するはずの相互変調積の大きさが著しく抑えられる。また、それは、設計を容易にするモジュール構造であり、すなわち、アンテナレドーム704Aおよび704Bは、同一のモジュール(小さな製造変更は無視して)であり、例えば、英国(UK)無線通信庁によって認可されているような(上述参照)具体的に認可済みの周波数の間隔に特定されない。そうではなく、アンテナフィルタアセンブリ702は、このような周波数の間隔(TXまたはRX)を特徴付け、レドーム704Aおよび704Bから分離したモジュールである。基地局フィルタアセンブリ720は、このような周波数の間隔の中で、個々のユーザの周波数(TX1、TX2)(RX1、RX2)を特徴付け、それは、別の分離したモジュールであるが、アンテナ支持塔の先端に配置されている必要はなく、それは、図示されているように基地局装置と同一場所に配置可能である。
次に図10を参照すると、図7に関して説明されたシステムの修正バージョンである本発明の別のアンテナシステム1040を示している。それは、受信スペースダイバーシティに加えて、送信スペースダイバーシティを行う。それは、連続的な周波数とともに使用するのに適しており、共通偏波または逆偏波チルトカプリングが利用可能である。前述したものと均等である数字の上で参照される部品(後述される)は、接頭辞500を置き換えた1000により同様に参照される。
システム1040は、(4つのうちの)2つのコーポレートフィード543Aおよび545Bだけが送信フィルタおよび受信フィルタの両方に接続されている代わりに、アンテナシステム1040が、すべてそのように接続されている4つのコーポレートフィード1043A、1045A、1043Bおよび1045Bを有するということを唯一の例外として、先の実施形態540と均等である。
アンテナシステム1040は、第1の基地局BS101および第2の基地局BS102を有し、その両方の基地局は、送受信信号(TX1/RX1、TX2/RX2)および送受信スペースダイバーシティ信号(TX1D/RX1D、TX2D/RX2D)の両方のための2つの送信/受信ポートP101−P101DおよびP102−P102Dを有する。送信/受信ポートP101、P101D、P102およびP102Dは、それぞれのフィーダF101からF104を介して、4つのコーポレートフィード1043A、1045A、1043Bおよび1045Bと、基地局BS101およびBS102との間の信号を中継するように接続され、この接続性により、それぞれの基地局は、それぞれのキャリア周波数を有する2つの送信信号、ならびに異なるアンテナスタック1044Aと1044Bおよびスペースダイバーシティをもたらす、異なる(相互に直交する)ダイポール偏波と関連付けられるようになり、同様に、それぞれの基地局は、それぞれのキャリア周波数を有する2つの受信信号、ならびにスペースダイバーシティをもたらす異なるダイポール偏波をやはり有する異なるアンテナスタック1044Aおよび1044Bと、関連付けられるようになる。したがって、第1の基地局BS101および第2の基地局BS102の両方は、受信スペースダイバーシティ加えて、送信スペースダイバーシティを有し、キャリア周波数は基地局間で異なる。4つのフィーダF101からF104のすべては、送受信信号の両方を運ぶ。他に関しては、構造および動作は、図7に関して説明したものと均等である。
図11aおよび図11bは、前述したシステムに基づいているが、受信スペースダイバーシティを有し、2つのチルト角度を共有する第1、第2、第3および第4の基地局BS111からBS114それぞれを可能にするための修正および拡張を含む本発明の別のアンテナシステム1140を示している。また、それは、連続的な送受信周波数が異なるアンテナスタックを介してルーチングされるため、これらの周波数とともに使用するのに適しており、共通偏波または逆偏波チルトカプリングが利用可能である。
基地局は、隣接した奇数および偶数の対で構成され、すなわち、基地局BS111およびBS113は、互いに隣接し、基地局BS112およびBS114も同様であり、それぞれ隣接した対は、それぞれの共通のチルト角度と関連付けられる。それぞれの基地局は、それぞれの送信周波数およびそれぞれの受信周波数により動作し、すなわち、第1の基地局BS111、第2の基地局BS112、第3の基地局BS113および第4の基地局BS114はそれぞれ、第1の送信周波数TX1、第2の送信周波数TX2、第3の周波数TX3および第4の周波数TX4により、また第1の受信周波数RX1、第2の受信周波数RX2、第3の受信周波数RX3および第4の受信周波数RX4により動作する。
アンテナシステム1140は、1156Aおよび1158Aなどのすべてのアンテナアセンブリフィルタが、ここでは広帯域であることを除いて、図10に示されている同様のものとそれぞれ均等である第1のアンテナスタック1144Aおよび第2のアンテナスタック1144Bを有する第1のアンテナアセンブリ1154Aおよび第2のアンテナアセンブリ1154Bを組み込んでいる。第1のアンテナスタック1144Aは、コーポレートフィードネットワーク1143Aおよび1145Aそれぞれと関連付けられる正および負の偏波ダイポール(例えば、1108A、1110A)を有し、同様に、第2のアンテナスタック1144Bは、コーポレートフィードネットワーク1143Bおよび1145Bそれぞれと関連付けられる正および負の偏波ダイポール(例えば、1108B、1110B)を有する。コーポレートフィードネットワーク1143A、1145A、1143Bおよび1145Bは、第1の広帯域増幅器/フィルタユニット1160A(+)、第2の広帯域増幅器/フィルタユニット1160A(−)、第3の広帯域増幅器/フィルタユニット1160B(+)および第4の広帯域増幅器/フィルタユニット1160B(−)にそれぞれ接続され、これらのネットワークと、第1から第4のフィーダF111からF114とのそれぞれの間の信号を中継し、送受信信号の広帯域フィルタリングおよび受信信号の低ノイズ増幅を可能にする。
4つのフィーダF111からF114は、4つの広帯域増幅器/フィルタユニット1160A(+)、1160A(−)、1160B(+)、および1160B(−)を、基地局フィルタアセンブリ1163内の第1の狭帯域増幅器/フィルタユニット1163/1、第2の狭帯域増幅器/フィルタユニット1163/2、第3の狭帯域増幅器/フィルタユニット1163/3および第4の狭帯域増幅器/フィルタユニット1163/4それぞれに接続し、これらの狭帯域増幅器/フィルタユニットは、それらが、少なくとも部分的に異なるフィルタ通過帯域を有するということを除けば、同様の構造である。ユニット1163/1は、第1の送信周波数(TX1)で通過帯域を有する狭帯域送信フィルタTaと、第1および第3の受信周波数(RX1およびRX3)を通す通過帯域(RX13)を有する第1の狭帯域受信フィルタRa1と、第1の受信周波数(RX1)で通過帯域を有する第2の狭帯域受信フィルタRa2と、第3の受信周波数(RX3)で通過帯域を有する第3の狭帯域受信フィルタRa3とを含む。第1の狭帯域受信フィルタRa1は、第1および第3の受信周波数(RX1およびRX3)それぞれについての通過帯域を有する並列している2つのフィルタとして実装可能である。
第1の基地局BS111からの第1の周波数(TX1)送信信号が、第1の狭帯域増幅器/フィルタユニット1163/1に進み、それは、送信フィルタTaによってフィルタリングされ、次いで、第1のフィーダF111を介して、第1のアンテナアセンブリ増幅器/フィルタユニット1160A(+)に中継されて、1156(+)において広帯域フィルタリングされる。1156(+)でフィルタリング後、この信号は、正の偏波により第1のアンテナスタック1144Aから放射される。
第1のアンテナスタック1144Aは、自由空間から正の偏波受信信号を得て、その信号は、第1の増幅器/フィルタユニット1160A(+)に進み、1158(+)において広帯域フィルタリングされ、1155A(+)において増幅され、さらには1157(+)においてさらに広帯域フィルタリングされ、その後、第1のフィーダF111に入力される。この受信信号は、第1のフィーダF111から第1の狭帯域増幅器/フィルタユニット1163/1に進み、第1の受信フィルタRa1によってフィルタリングされ、Saにおいて2つの信号に分割されて、第1のLNALa1と、第2のLNALa2とによってそれぞれ増幅される。第1のLNALa1と、第2のLNALa2とから出力された受信信号は、第2の受信フィルタRa2および第3の受信フィルタRa3によってフィルタリングされ、次いで、第1の基地局BS111および第3の基地局BS113にそれぞれ出力およびクロス接続され、これにより、第1の周波数受信信号(RX1)が第1の基地局BS111に、および第3の周波数スペースダイバーシティ受信信号(RX3D)が第3の基地局BS113に供給される。
同様にして、他の狭帯域増幅器/フィルタユニット1163/2から1163/4が、他の送信信号周波数(TX2、TX3、TX4)と、他の対の受信信号周波数(RX2−RX4、RX3−RX1、RX4−RX2)を特徴付ける。4つの狭帯域増幅器/フィルタユニット1163/1から1163/4は、フィーダF111からF114を介して、広帯域増幅器/フィルタユニット1160A(+)から1160B(−)それぞれに接続され、そのため、それらは、異なるアンテナスタック1144Aおよび1144B、ならびに/または異なるダイポール偏波と(図示されているように)関連付けられる。それらは、異なる基地局BS111からBS114に異なる周波数で送受信信号を供給し、その4つのすべての基地局に、スペースダイバーシティを有する受信信号を供給する。この構成により、第1の基地局BS111、第2の基地局BS112、第3の基地局BS113および第4の基地局BS114が、第1の送信/受信周波数TX1/RX1、第2の送信/受信周波数TX2/RX2、第3の送信/受信周波数TX3/RX3、および第4の送信/受信周波数TX4/RX4それぞれにより動作するようになり、隣接した奇数および偶数の対の基地局、すなわち、隣接した対BS111とBS113、および隣接した対BS112とBS114は、異なるアンテナスタック内で同様に偏波されたダイポールから信号を受信し、そのダイポールに信号を送信する。これに関しては、第1の基地局BS111および第3の基地局BS113は、アンテナスタック1144Aおよび1144Bそれぞれにおける正の偏波ダイポール1108Aおよび1108Bと関連付けられ、第2の基地局BS112および第4の基地局BS114は、それらのアンテナスタックにおける負の偏波ダイポール1110Aおよび1110Bと関連付けられる。
図示されているように、アンテナシステム1140には、送信信号についてのスペースダイバーシティを、これにより図の複雑さを強めるのは望ましくないので、示していない。しかし、送信スペースダイバーシティは、4つの狭帯域増幅器/フィルタユニット1163/1から1163/4に、通過帯域周波数TX3、TX1、TX4およびTX2を含み、第1から第4の基地局ダイバーシティポートP111DからP114Dと、第1から第4のフィーダF111からF114との間にそれぞれ接続される別の送信フィルタリングを加えることによって、受信スペースダイバーシティに加えて、容易に得ることが可能である。その場合、ダイバーシティポートP111DからP114Dは、スペースダイバーシティ送信/受信周波数の対合TX1D/RX1D、TX2D/RX2D、TX3D/RX3DおよびTX4D/RX4Dそれぞれに適合している。
アンテナアセンブリ1154Aおよび1154Bは、第1の基地局BS111および第3の基地局BS113が、送信周波数TX1およびTX3(すなわち、奇数の群の周波数)を使用して、矢印θによって示されるような共通の第1のチルト角度(a)を共有するように調整されているTA(+)Aなどのチルト角度制御部を有する。同様に、第2の基地局BS112および第4の基地局BS114は、送信周波数TX2およびTX4(すなわち、偶数の群の周波数)を使用して、矢印θによって示されるように共通の第2のチルト角度(b)を共有する。両方の共通偏波および逆偏波チルトカプリングが実装可能である。本発明のこの実施形態1140においては、奇数および偶数の群のキャリア周波数(1、3および2、4)は、とりわけ、他の群のチルト角度とは異なるチルト角度を共有するそれぞれの群によって区別される。
アンテナアセンブリ1154Aおよび1154B内の広帯域フィルタ(例えば、1156(+))は、同じ通過帯域を有するものと考えられ、その場合、1156A(+)などの送信(TX)フィルタは、基地局BS111からBS114によって使用される4つのすべての送信キャリア周波数(TX1、TX2、TX3およびTX4)を通すほど十分に広い通過帯域を有する必要があり、同様に、1154A(+)および1157A(+)などの広帯域受信(RX)フィルタは、基地局BS111からBS114によって使用される4つのすべての送信キャリア周波数(RX1、RX2、RX3およびRX4)を通すほど十分に広い通過帯域を有する必要がある。基地局フィルタアセンブリ1263は、それぞれの基地局受信周波数間の絶縁を可能にする。
それぞれの広帯域増幅器/フィルタユニット(例えば、1160A(+))は、基地局フィルタアセンブリ1163内のそれぞれの狭帯域増幅器/フィルタユニット(例えば、1163/1)と関連付けられ、アンテナアセンブリ1154Aおよび1154B内の広帯域フィルタ(例えば、1156(+))が異なる通過帯域を有する場合、それぞれの広帯域フィルタユニットは、それぞれの狭帯域増幅器/フィルタユニットと関連付けられる周波数を通す必要がある。
図12は、前述したシステムに基づいているが、第1、第2、第3および第4の基地局BS111からBS114が(a)を指定される1つのチルト角度を共有することを可能にし、別の4つの基地局(図示せず)が(b)を指定される別のチルト角度を共有することを可能にするための修正および拡張による本発明の別のアンテナシステム1240を示している。図面内の様々な項目は、チルト角度(a)との関連性を示すために、図面においてラベル化され、または末尾に(a)が付けられる。アンテナシステム1240は、普通ならこれに関して困難をきたす可能性のある信号が別々にルーチングされるため、連続的および非連続的な周波数の両方とともに使用するのに適しており、さらには、共通偏波または逆偏波チルトカプリングが利用可能である。
示されている4つの基地局は、隣接した奇数および偶数の対で構成され、すなわち基地局BS111とBS113は、互いに隣接し、基地局BS112とBS114も同様であり、それぞれ隣接した対は、それぞれの共通のチルト角度と関連付けられる。それぞれの基地局は、それぞれの送信周波数およびそれぞれの受信周波数により動作し、すなわち、第1の基地局BS111、第2の基地局BS112、第3の基地局BS113および第4の基地局BS114は、第1の送信/受信周波数TX1/RX1、第2の送信/受信周波数TX2/RX2、第3の送信/受信周波数TX3/RX3、および第4の送信/受信周波数TX4/RX4それぞれにより動作する。そのため、奇数の基地局BS111とBS113は、奇数の周波数と関連付けられ、偶数の基地局BS112とBS114は、偶数の周波数と関連付けられる。そのため、順番に1から4の数字が付けられる連続的な周波数は、2つの群の非連続的な周波数、奇数(1と3)の周波数を有する一方の群と、偶数(2と4)の周波数を有する他方の群に対応する。
アンテナシステム1240は、図11aおよび図11bに示されたような、および図11aおよび図11bに関して説明されたような、第1のアンテナアセンブリ1154Aおよび第2のアンテナアセンブリ1154B(この図には図示せず)を組み込んでいる。矢印1241Aおよび1241Bによって示されているように、これらのアンテナアセンブリは、図11aおよび図11bに第1のフィーダF111から第4のフィーダF114それぞれが接続されているのが示されているのと同じようにして、第1のフィーダF121、第2のフィーダF122、第3のフィーダF123および第4のフィーダF124に接続されている。
第1のフィーダF121および第3のフィーダF123は、矢印θ(a)によって示されているチルト角度(a)と関連付けられる第1の基地局フィルタアセンブリ1263(a)に接続されており、第2のフィーダF122および第4のフィーダF124は、鎖線の正方形によって示されている第2の基地局フィルタアセンブリ1263(b)に接続されており、それは異なるフィルタ通過帯域を有するということ、およびそれはチルト角度(b)と関連付けられるということを除いて、第1の基地局フィルタアセンブリ1263(a)と同様の構造である。
第1の基地局BS121からの第1の周波数(TX1)送信信号は、第1の基地局フィルタアセンブリ1263(a)に進み、それは、第1の送信/受信フィルタユニットTRF1および第2の送信/受信フィルタユニットTRF2それぞれに組み込まれている第1の狭帯域送信フィルタTN11および第2の狭帯域送信フィルタTN21によってフィルタリングされ、次いで、第1のフィーダF121を介して、第1のアンテナアセンブリ1154Aに中継されて、図11aおよび図11bに関して説明したように処理され、正の偏波により第1のアンテナスタック1144Aから放射される。
同様に、第3の基地局BS123からの第3の周波数(TX3)送信信号は、第1の基地局フィルタアセンブリ1263(a)に進み、第3の送信/受信フィルタユニットTRF3および第2の送信/受信フィルタユニットTRF2それぞれに組み込まれている第3の狭帯域送信フィルタTN33および第4の狭帯域送信フィルタTN43によってフィルタリングされ、次いで、第1のフィーダF121を介して、第1のアンテナアセンブリ1154Aに中継されて、上述のように、正の偏波により第1のアンテナアスタック1144Aから放射される。
第1のアンテナスタック1144Aは、自由空間から正の偏波受信信号を得て、その信号は、第1のフィーダF121に沿って、第2の送信/受信フィルタユニットTRF2に組み込まれている第1の広帯域受信フィルタRB1に進み、このフィルタによってフィルタリング後、受信信号は、第1の分割器SR1によって3つの信号に分割されて、第1のLNA、LRB1と、第2のLNA、LRB2と、第3のLNA、LRB3とによって増幅される。第1のLNA、LRB1と、第2のLNA、LRB2とから出力された増幅信号は、第1の受信周波数RX1および第3の受信周波数RX3を特徴付ける通過帯域を有し、第1の送信/受信フィルタユニットTRF1および第3の送信/受信フィルタユニットTRF3それぞれに組み込まれている第1の狭帯域受信フィルタRN11および第2の狭帯域受信フィルタRN23によってフィルタリングされる。受信フィルタRN11およびRN23によってフィルタリングされた信号は、第1の周波数(RX1)受信信号を第1の基地局BS121に、および第3の周波数スペースダイバーシティ受信信号(RX3D)を第3の基地局BS123にそれぞれもたらす。狭帯域受信フィルタRN11およびRN23ならびに後述するような他のフィルタのそれぞれは、それが接続されているそれぞれの基地局の受信信号周波数に対してだけ十分に広い帯域幅を有する。これにより、基地局BS121などに示される帯域外の干渉が抑えられる。
第3のLNA、LRB3から出力された増幅信号は、第2の分割器SR2によって2つの信号に分割され、それらの信号は、第2の受信周波数RX2および第4の受信周波数RX4をそれぞれ特徴付ける通過帯域を有する第3の狭帯域受信フィルタRN32および第4の狭帯域受信フィルタRN44によってフィルタリングされる。これらの受信フィルタによってフィルタリングされた信号は、スペースダイバーシティを含む第2および第4の周波数受信信号(RX2DおよびRX4D)を、第2の基地局BS122および第4の基地局BS124それぞれにもたらす。
同様に、第3の基地局BS122からの第2の周波数(TX2)送信信号は、第1の基地局フィルタアセンブリ1263(a)に進み、第4の送信/受信フィルタユニットTRF4および第5の送信/受信フィルタユニットTRF5それぞれに組み込まれている第5の狭帯域送信フィルタTN52および第6の狭帯域送信フィルタTN62によってフィルタリングされ、次いで、第3のフィーダF123を介して、第2のアンテナアセンブリ1154Bに中継されて、図11aおよび図11bに関して説明したように処理され、正の偏波により第2のアンテナスタック1144Bから放射される。
第4の基地局BS124からの第4の周波数(TX4)送信信号は、第1の基地局フィルタアセンブリ1263(a)に進み、第6の送信/受信フィルタユニットTRF6および第5の送信/受信フィルタユニットTRF5それぞれに組み込まれている第7の狭帯域送信フィルタTN74および第8の狭帯域送信フィルタTN84によってフィルタリングされ、次いで、第3のフィーダF123を介して、第2のアンテナアセンブリ1154Bに中継されて、図11aおよび図11bに関して説明したように処理され、前述のように、正の偏波により第2のアンテナスタック1144Bから放射される。
第2のアンテナスタック1144Bは、自由空間から正の偏波受信信号を得て、その信号は、第3のフィーダF121に沿って、第5の送信/受信フィルタユニットTRF5に組み込まれている広帯域受信フィルタRB2に進み、このフィルタによってフィルタリング後、受信信号は、第3の分割器SR3によって、3つの信号に分割されて、第4のLNA、LRB4と、第5のLNA、LRB5と、第6のLNA、LRB6とのそれぞれによって増幅される。第4のLNA、LRB4と、第5のLNA、LRB5とから出力された増幅信号は、第2の受信周波数RX2と、第4の受信周波数RX4とを特徴付ける通過帯域を有し、第4の送信/受信フィルタユニットTRF4および第6の送信/受信フィルタユニットTRF6それぞれに組み込まれている第5の狭帯域受信フィルタRN52および第6の狭帯域受信フィルタRN64によってフィルタリングされる。受信フィルタRN52およびRN64によってフィルタリングされた信号は、第2の周波数(RX2)受信信号を第2の基地局BS122に、および第4の周波数スペースダイバーシティ受信信号(RX4D)を第4の基地局BS124それぞれにもたらす。
第6のLNA、LRB6から出力された増幅信号が、第4の分割器SR4によって2つの信号に分割され、第1の受信周波数RX1および第3の受信周波数RX3をそれぞれ特徴付ける通過帯域を有する第7の狭帯域受信フィルタRN71および第8の狭帯域受信フィルタRN83によってフィルタリングされる。これらの受信フィルタによってフィルタリングされた信号は、スペースダイバーシティを含む第1および第3の周波数受信信号(RX1DおよびRX3D)を第1の基地局BS121および第3の基地局BS123それぞれにもたらす。
そのため、第1の基地局フィルタアセンブリ1263(a)は、第1のアンテナスタック1144Aおよび第1のフィーダF121を介して、第1の基地局BS121および第3の基地局BS123に、またはそれらの基地局から、あるいは、第2のアンテナスタック1144Bおよび第3のフィーダF123を介して、第2の基地局BS122および第4の基地局BS124に、またはそれらの基地局から進む正の偏波と関連付けられる送受信信号を供給する。それぞれの基地局は、それぞれの送信周波数およびそれぞれの受信周波数を有する。それぞれのフィーダで合成された信号は、非連続的な周波数を有し、したがって、連続的な周波数の不適切な分離をもたらすフィルタの問題が生じない。4つすべての基地局BS121からBS124は、同じアンテナチルト角度(a)および正の偏波と関連付けられ、その偏波により、それらの信号がアンテナスタック1144Aまたは1144Bから送信され、またはそのアンテナスタックによって受信される。
第2の基地局フィルタアセンブリ1263(b)は、その送受信信号周波数に応じたフィルタ通過帯域に対する変更を除いては、第1の基地局フィルタアセンブリ1263(a)と均等であるので、詳細には説明しないことにし、同様に、それは、追加の4つの基地局(図示せず)、すなわち、第5から第8の基地局と関連付けられる送受信信号のフィルタリングおよびルーチングを行う。しかし、これらの信号は、負の偏波(前述の正の偏波とは対照的に)と関連付けられ、第1のアンテナスタック1144Aおよび第2のフィーダF122を介して、第5および第7の基地局に、またはそれらの基地局から、あるいは、第2のアンテナスタック1144Bおよび第4のフィーダF124を介して、第6および第8の基地局に、またはそれらの基地局から進む。この場合もまた、それぞれの基地局は、それぞれの送信周波数(TX5、TX6、TX7、またはTX8)およびそれぞれの受信周波数(RX5、RX6、RX7、またはRX8)を有し、それぞれのフィーダで合成された信号は、非連続的な周波数を有する。4つすべてのこれら追加の基地局は、同じアンテナチルト角度および偏波と関連付けられるが、ここでは、それは、チルト角度(b)および負の偏波であり、そのため、これらの基地局の信号は、基地局BS121からBS124と比較すると、異なるチルト角度および異なる偏波の両方により、アンテナスタック1144Aまたは1144Bから送信され、またはそのアンテナスタックによって受信される。
奇数の基地局(例えば、BS121およびBS123)は、非連続的である奇数の周波数と関連付けられ、同様に、偶数の周波数と偶数の基地局(例えば、BS122およびBS124)とが関連付けられる。フィーダ(例えば、F121)、アンテナフィルタユニット(例えば、1160A(+))、およびアンテナスタック偏波は(図11aおよび図11bを参照)、奇数の周波数または偶数の周波数に使用されるが、両方には使用されない。したがって、接尾数字1および2、または2および3などによって示される隣接した連続的な周波数は、アンテナ144Aおよび1144Bから放射される前に合成されず、アンテナまたは基地局回路内に合成問題をもたらさない。そのため、アンテナシステム1240は、連続的な周波数動作に適している。また、この場合も、この実施形態1240は、他の群のチルト角度とは異なるチルト角度を共有するそれぞれの群によって区別される奇数および偶数の群のキャリア周波数(1、3、5、7および2、4、6、8)を有する。
アンテナシステム1240は、別の動作周波数を加えるための修正機能を有する。新規奇数の送信周波数と、同様の数の受信周波数とを、関連したオペレータおよび基地局とともに加えるために、これらの周波数を通す別の送信/受信フィルタユニットが、基地局フィルタアセンブリ1263(a)の左手側に加えられ、また、新規送信周波数を通す狭帯域送信フィルタが、第2の送信/受信フィルタユニットTRF2に加えられる。第1の分割器SR1は、3つではなく、4つの受信信号に分割されるように構成され、そのように形成された第4の、またはさらなる受信信号は、追加のLNAによって増幅され、別の送信/受信フィルタユニットにおいてフィルタリングされ、新規基地局に送られる。第4の分割器SR4は、2つではなくて、3つの受信信号に分割するように構成され、そのように形成された第3の、またはさらなる受信信号は、追加の狭帯域受信フィルタにおいてフィルタリングされ、新規スペースダイバーシティ受信信号(RXqD、ただし、qは3より大きい奇数である)として、新規基地局に送られる。
別の偶数の送受信周波数についての機能は、同様に、フィルタ、分割器出力部、およびLNAを加えることによって、基地局フィルタアセンブリ1263(a)の右手側に設けられる。他の基地局フィルタアセンブリ1263(b)は、同様に、追加の奇数および偶数の送受信周波数についても修正可能である。
以下の表1は、本発明によって可能になるいくつかのアンテナシステム構成を示し、その構成は、変数1から6で区別され、変数3は、3つのバージョン、3a、3bおよび3cを有する。表においては、アンテナスタックAおよびアンテナスタックBは、図2から図13において、AおよびBを末尾に付け加えられたアンテナスタック、例えばアンテナスタック44Aおよび44Bによる類似性によって指定され、ダイポール偏波は、46A、46Bおよび48Aなどのダイポールの(+)および(−)偏波を示す。周波数(例えば、TX1、RX1)およびそれらのスペースダイバーシティの均等物(例えば、RX1D)は、先に特徴付けしたとおりである。IP Severityは、相互変調積の有害度を示し、表1に示されている構成は、昇順に、1から6のIPの予想相対レベルを順位付けし、レベル6は、最も高い有害度である。
Figure 0005088902
測定値は、送信信号が逆偏波である場合は、これにより、送信機間で、より高い絶縁がもたらされるため、マルチスタックアンテナアセンブリおよびマルチアンテナアセンブリが、より低いレベルの相互変調積(IP)を生成することを示す。このようなIPの実際のレベルは、アンテナアセンブリ間の空気経路カプリングと、またアンテナアセンブリが取り付けられているガントリを通して導入されるカプリングとによって左右されることになる。変数1、3a、4および6は、共通偏波チルト角度を有する。変数2および5は、受信および受信ダイバーシティについての逆偏波チルト角度を有する。また、変数1から6は、別段、IPレベルまたは偏波平均などの要因によって決定されない限りは、別の送信キャリア周波数を追加するためのアップグレード順序を示している。
UMTSシステムにおいては、TX3は、TX1についての送信ダイバーシティ信号であることが可能であり、それにより、TX3=TX1Dになる。同様に、TX4は、TX2についての送信ダイバーシティ信号であることが可能であり、それにより、TX4=TX2Dになる。関連する信号(TX、TXD、RX、RXD)は、同一のチルト角度を有することが好ましいが、送信信号およびその関連する送信ダイバーシティ信号が重なり合う地理上の範囲を完全には照射していない場合でも、追加のサービスエリアが、ダイバーシティ送信チャネルによって提供される場合は、必須ではない。このような技術は、セル端でのダイバーシティの便益を、アンテナシステムサイトに近接したサービスエリアの便益と交換することができ、これは、追加のネットワーク設計の最適化自由度として、特に、迅速に移動する移動電話にサービスするかも知れない大きなばらつきを有するセル端環境に有益である可能性があり、多くのダイバーシティの便益は、レイク受信機、データチャネルの符号化およびインターリービングによるものであり、また、サイトは、高密度のトラヒック需要環境よりもさらに高い。概して、2度から6度の範囲でチルト角度を調整することは、サービスエリアを最適化し、隣接したサイトの干渉を最小限に抑えるのに十分である。典型的には、垂直な平面における7度または8度のビーム幅により、受信ダイバーシティ利得は、1つまたは複数のダイバーシティ受信信号が別のチルト角度を有する場合でも、得ることが可能である。しかし、受信信号についてチルト角度を共有することは、1つのチャネルについて送信角度を調整することが、別のチャネルについての受信サービスエリアを変えることになるようなチャネル間依存をもたらす。
表1は、いくつかのデュアルチャネル構成を示しているが、実施形態については、受信信号を運ぶ4つのポートをそれぞれ有するアンテナアセンブリにより説明してきた。概して、それぞれのアンテナアセンブリは、異なる2つのチルト角度を有することになるが、垂直平面におけるアンテナビーム幅は、両方のチルト角度と共通であるそれぞれのビームと関連付けられるサービスエリアのより大きな部分に提供するほど十分に広い。したがって、受信信号RX1および単一のダイバーシティ受信信号RX1Dと関連付けられる基地局は、アップリンク通信性能におけるその次のさらなる改善点を有する2つまたは3つのダイバーシティ受信信号RX1D1、RX1D2およびRX1D3いずれかを有するように強化可能である。
本発明のすべての実施形態は、共通偏波カプリングのチルト角度により開示される。逆偏波カプリングのチルト角度は、アンテナアセンブリのうちの1つのポートへの接続を交換し、アンテナアセンブリチルト制御部への接続を交換することによって得ることが可能である。
本発明の実施形態は、異なるユーザ、基地局、セルラ規格(例えば、GSM、UMTS)などの間で、信号周波数に基づいて区別し、したがって、送信または受信の際に複数の信号周波数により動作する本発明の実施形態は、複数のユーザもしくはオペレータの周波数、複数の基地局、または複数のセルラ無線規格、あるいはこれらの混合に適合することが可能である。本発明に関連する実施例は、2つの異なる周波数、または2つの異なるセルラ無線規格を使用する1人のオペレータ、およびこのような周波数または規格を使用する異なるオペレータによるアンテナシステムの使用を含む。
干渉を抑制し、優れた受信感度および選択度を維持するために、基地局の受信ポート(または送信/受信ポート)への入力部における受信信号は、同じ受信チャネルであろうと、近くの受信チャネルであろうと、最小限の数の不要な受信信号周波数を有することが好ましい。これは、符号分割多重接続(CDMA)システムにおいて、または異なるシステムに割り当てられるチャネル間で共有されるアンテナの取付けには、特に当てはまる。この理由で、上述した実施形態は、チャネルに適切な通過帯域、またはそれぞれの基地局に適切なシステム周波数を有するそれぞれの受信経路内のフィルタを示している。
不要な受信信号を回避することの望ましさがそれほど重要でない場合、受信フィルタは、より広い帯域幅を有することが可能であり、したがって、フィルタの複雑性、および必要になるフィルタの数の両方が抑えられる。
基地局フィルタアセンブリにLNAを組み込むことは、フィーダの損失許容範囲および基地局に対して入力される必要な受信チャネル利得に左右される選択肢である。アンテナアセンブリが、基地局の受信入力部に最適な受信信号を供給するために、十分な利得およびダイナミックレンジを有するLNAを有する場合、基地局フィルタアセンブリ内のLNAは、必要でない場合もある。しかし、基地局フィルタアセンブリにLNAを組み込むことにより、基地局は、異なる受信の利得またはレベルの要求を有することが可能になる。

Claims (34)

  1. 物理的分離により、スペースダイバーシティを行う、2つの、デュアル偏波された、チルト調整可能なアンテナを備えたアンテナシステムであって、
    a)それぞれのアンテナが、それぞれ独立して調整可能な電気チルト角度と関連付けられる第1と第2の直交する偏波を有し、それぞれのアンテナがそれぞれの偏波について電気的チルト角度の独立した調整を有し、
    b)それぞれのアンテナが、他のアンテナの電気チルト角度と等しくなるように、および、両アンテナの第1の偏波電気チルト角度が同じ第1の角度となるように調整され、両アンテナの第2の偏波電気チルト角度が同じ第2の角度となるように調整される共通偏波チルトカプリング可能にするように制御可能である電気チルト角度を有し、および、
    それぞれのアンテナが、他のアンテナのチルト角度に等しくなるように、および、1つのアンテナのそれぞれの偏波に関連付けられるそれぞれの電気的チルト角度が他のアンテナのそれぞれ反対の偏波に関連付けられる電気的チルト角度と同じである逆偏波チルトカプリングを可能にするように制御可能である電気チルト角度を有する、
    アンテナシステム。
  2. 共通偏波チルトカプリングおよび逆偏波チルトカプリングのうちの一方を有する1対のアンテナ偏波と関連付けられる少なくとも1つの第1のキャリア周波数と、逆偏波チルトカプリングおよび共通偏波チルトカプリングのうちの一方を有する別の対のアンテナ偏波と関連付けられる少なくとも1つの第2のキャリア周波数とのそれぞれにより動作し、アンテナチルト角度は、少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数が、電気チルトの異なる角度と関連付けられることを可能にするように制御可能である、請求項1に記載のアンテナシステム。
  3. 少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数が、それぞれ第1および第2の群のキャリア周波数である、請求項2に記載のアンテナシステム。
  4. 少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数が、複数のオペレータ、複数の基地局、および複数のセルラ規格のうちの1つと関連付けられる、請求項2に記載のアンテナシステム。
  5. 基地局装置とアンテナの間の信号を運ぶように2つのフィーダを含む、請求項1に記載のアンテナシステム。
  6. 基地局装置とアンテナの間の信号を運ぶための3つのフィーダを含み、フィーダのうちの1つが受信信号専用であり、受信信号が、異なるアンテナおよび異なるアンテナ偏波の両方と関連付けられる、請求項1に記載のアンテナシステム。
  7. 基地局装置とアンテナの間の信号を運ぶための4つのフィーダを含み、フィーダのうちの2つが、受信信号専用であり、異なるアンテナおよび異なるアンテナ偏波の両方と関連付けられる、請求項1に記載のアンテナシステム。
  8. アンテナアセンブリ内のアンテナと同一場所に配置されている広帯域フィルタリング手段と、基地局装置と同一場所に配置されている狭帯域フィルタリング手段とを含む、請求項7に記載のアンテナシステム。
  9. 基地局装置とアンテナの間の送受信信号を運ぶための4つのフィーダを含み、フィーダのうちの2つが、一方のアンテナの異なる偏波と関連付けられ、フィーダのうちの別の2つが、他方のアンテナの異なる偏波と関連付けられる、請求項1に記載のアンテナシステム。
  10. アンテナアセンブリ内のアンテナと同一場所に配置されている狭帯域フィルタリング手段を含む、請求項9に記載のアンテナシステム。
  11. 基地局装置と、第1および第2のアンテナとして指定されたアンテナとの間の信号を運ぶための4つのフィーダを含み、フィーダのうちの2つが、第1のアンテナの第1の偏波および第2のアンテナの第2の偏波とそれぞれ関連付けられる第1および第2の送信信号用であり、また、別のフィーダが、第1のアンテナの第1の偏波および第2のアンテナの第2の偏波とそれぞれ関連付けられる受信信号用であり、フィーダのうちの第4のフィーダが、第1のアンテナの第2の偏波のおよび第2のアンテナの第1の偏波とそれぞれ関連付けられる受信信号用である、請求項1に記載のアンテナシステム。
  12. それぞれのアンテナのそれぞれの偏波が、それぞれの広帯域フィルタリング手段、それぞれのフィーダ、およびそれぞれの狭帯域フィルタリング手段と関連付けられる、請求項1に記載のアンテナシステム。
  13. それぞれの広帯域フィルタリング手段が、アンテナアセンブリ内に配置され、それぞれのフィーダによって、基地局装置と同一場所に配置されているそれぞれの狭帯域フィルタリング手段に接続されている、請求項12に記載のアンテナシステム。
  14. 狭帯域フィルタリング手段が、連続的な周波数を有する信号を、非連続的な周波数を有する信号の群に分割するように構成されている、請求項13に記載のアンテナシステム。
  15. 異なるアンテナと関連付けられる同様の周波数の信号を特徴付け、送受信モードのうちの少なくとも一方の動作においてスペースダイバーシティを行うためのフィルタリング手段を含む、請求項1に記載のアンテナシステム。
  16. 一方のアンテナが、第1の周波数送信信号を送信するために構成されているアンテナ要素を有し、他方のアンテナが、第1の周波数スペースダイバーシティ送信信号を送信するために構成されているアンテナ要素を有する、請求項1に記載のアンテナシステム。
  17. 1つの受信信号が、複数の受信ダイバーシティ信号と関連付けられることを可能にするように構成されている、請求項1に記載のアンテナシステム。
  18. 物理的分離により、スペースダイバーシティを行う、2つの、デュアル偏波された、チルト調整可能なアンテナを有するアンテナシステムを動作する方法であって、
    a)それぞれのアンテナの偏波の電気チルト角度を、独立して調整するステップを含み、それぞれのアンテナが、それぞれ独立して調整可能な電気チルト角度と関連付けられる第1と第2の直交する偏波を有し、それぞれのアンテナがそれぞれの偏波について電気的チルト角度の独立した調整を有し
    b)両アンテナの第1の偏波電気チルト角度が同じ第1の角度となるように調整され、両アンテナの第2の偏波電気チルト角度が同じ第2の角度となるように調整される共通偏波チルトカプリングおよび、1つのアンテナのそれぞれの偏波に関連付けられるそれぞれの電気的チルト角度が他のアンテナのそれぞれ反対の偏波に関連する電気的チルト角度と同じである逆偏波チルトカプリングのうちの一方を行うために、それぞれのアンテナの電気チルト角度を他のアンテナの電気チルト角度と等しくなるように制御するステッ
    を含む、方法。
  19. 共通偏波チルトカプリングおよび逆偏波チルトカプリングのうちの一方を有する1対のアンテナ偏波と関連付けられる少なくとも1つの第1のキャリア周波数と、逆偏波チルトカプリングおよび共通偏波チルトカプリングのうちの一方を有する別の対のアンテナ偏波と関連付けられる少なくとも1つの第2のキャリア周波数とのそれぞれにより動作するステップ、ならびにアンテナチルト角度を、少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数は、電気チルトの異なる角度と関連付けられることが可能にするように制御するステップを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数が、それぞれ第1および第2の群のキャリア周波数である、請求項18に記載の方法。
  21. 少なくとも1つの第1のキャリア周波数および少なくとも1つの第2のキャリア周波数が、複数のオペレータ、複数の基地局、および複数のセルラ規格のうちの1つと関連付けられる、請求項18に記載の方法。
  22. 2つのフィーダを使用して、基地局装置とアンテナの間の信号を運ぶステップを含む、請求項18に記載の方法。
  23. 3つのフィーダを使用して、基地局装置とアンテナの間の信号を運ぶステップであって、フィーダのうちの1つを受信信号専用に使用し、受信信号が、異なるアンテナおよび異なるアンテナ偏波の両方と関連付けられる、ステップを含む、請求項18に記載の方法。
  24. 4つのフィーダを使用して、基地局装置とアンテナの間の信号を運ぶステップであって、フィーダのうちの2つを受信信号専用に使用し、受信信号が、異なるアンテナおよび異なるアンテナ偏波の両方と関連付けられる、ステップを含む、請求項18に記載の方法。
  25. アンテナアセンブリ内のアンテナと同一場所に配置されているフィルタリング手段により広帯域フィルタリングするステップ、および基地局装置と同一場所に配置されているフィルタリング手段により狭帯域フィルタリングするステップを含む、請求項24に記載の方法。
  26. 4つのフィーダを使用して、基地局装置とアンテナの間の送受信信号を運ぶステップであって、フィーダのうちの2つが、一方のアンテナの異なる偏波と関連付けられ、フィーダのうちの別の2つが、他方のアンテナの異なる偏波と関連付けられる、ステップを含む、請求項18に記載の方法。
  27. アンテナアセンブリ内のアンテナと同一場所に配置されているフィルタリング手段により狭帯域フィルタリングするステップを含む、請求項26に記載の方法。
  28. 基地局装置と、第1および第2のアンテナとして指定されたアンテナとの間の信号を運ぶのに4つのフィーダを使用するステップであって、第1のアンテナの第1の偏波および第2のアンテナの第2の偏波とそれぞれ関連付けられる第1および第2の送信信号のためにフィーダのうちの2つを使用し、また、第1のアンテナの第1の偏波および第2のアンテナの第2の偏波とそれぞれ関連付けられる受信信号のために別のフィーダを使用し、第1のアンテナの第2の偏波および第2のアンテナの第1の偏波とそれぞれ関連付けられる受信信号のためにフィーダのうちの第4のフィーダを使用する、ステップを含む、請求項18に記載の方法。
  29. それぞれのアンテナのそれぞれの偏波が、広帯域フィルタリングするステップ、それぞれのフィーダ、および狭帯域フィルタリングするステップと関連付けられる、請求項18に記載の方法。
  30. 広帯域フィルタリングするステップが、アンテナアセンブリ内で実装され、狭帯域フィルタリングするステップが、基地局装置と同一場所に配置されている手段によって実装される、請求項29に記載の方法。
  31. 連続的な周波数を有する信号を、非連続的な周波数を有する信号の群に分割するのに狭帯域フィルタリング手段を使用するステップを含む、請求項30に記載の方法。
  32. 異なるアンテナと関連付けられる同様の周波数の信号を特徴付け、送受信モードのうちの少なくとも一方の動作において、スペースダイバーシティを行うようにフィルタリングするステップを含む、請求項18に記載の方法。
  33. 一方のアンテナが、第1の周波数送信信号を送信するために構成されているアンテナ要素を有し、他方のアンテナが、第1の周波数スペースダイバーシティ送信信号を送信するために構成されているアンテナ要素を有する、請求項18に記載の方法。
  34. 1つの受信信号が、複数の受信ダイバーシティ信号と関連付けられるステップを含む、請求項18に記載の方法。
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